(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】クラウドコラボレーションプラットフォームにおけるプレゼンテーションスライドのリーダモード
(51)【国際特許分類】
H04L 67/50 20220101AFI20240319BHJP
G06T 11/80 20060101ALI20240319BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240319BHJP
H04L 65/403 20220101ALI20240319BHJP
【FI】
H04L67/50
G06T11/80 A
G06F3/0481
H04L65/403
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019168386
(22)【出願日】2019-09-17
【審査請求日】2022-04-13
(32)【優先日】2018-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506332063
【氏名又は名称】セールスフォース インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】アンディ チャン
(72)【発明者】
【氏名】アーロン ブードマン
(72)【発明者】
【氏名】エリック アルヴィドソン
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン ギブズ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー タン
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ ベルリン
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0132886(US,A1)
【文献】特開2006-004298(JP,A)
【文献】特表2009-519627(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0234721(US,A1)
【文献】特開2015-225606(JP,A)
【文献】佐藤 芳樹 YOSHIKI SATOU,仕事で使える!G Suite スーパー大全 初版 ,第1版,日本,株式会社インプレスR&D 井芹 昌信,2017年04月14日,p164,172,176,180,184,208,210,ISBN:978-4-8443-9764-9
【文献】深川 岳志 TAKESHI FUKAGAWA,仕事で使える!Googleドキュメント Chromebookビジネス活用術 2017年改訂版 初版 ,第1版,日本,株式会社インプレスR&D 井芹 昌信,2017年09月08日,p5-7,10,ISBN:978-4-8443-9792-2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/50
G06T 11/80
G06F 3/0481
H04L 65/40
H04L 67/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実現される方法であって、
クラウドコラボレーションプラットフォームにより、スライドプレゼンテーションをリーダモードで表示するステップであり、
前記リーダモードは、前記スライドプレゼンテーション内の視覚要素及びナビゲーションコントロールを表示するように構成される、ステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記ナビゲーションコントロールを介して前記リーダモードにおけるコメントを受信するステップであり、前記コメントは、ユーザ生成された投票を表示するフィードバックステッカーを含む、ステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記コメントを前記視覚要素内の特定の要素に関連づけるステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記リーダモードにおける前記コメントを前記特定の要素に関連づけて表示するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記スライドプレゼンテーションを編集モードで表示するステップであり、
前記編集モードは、前記スライドプレゼンテーション内の前記視覚要素、スライド構築ツール、及び前記コメントを表示するように構成される、ステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記編集モードにおける第2のコメントを受信するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記第2のコメントを前記視覚要素内の第2の要素に関連づけるステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記編集モードにおける前記第2のコメントを前記第2の要素に関連づけて表示するステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、リンク作成インターフェースを提供するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記リンク作成インターフェースを介してリーダリンク作成選択を受信するステップと、
前記リーダリンク作成選択に応答して、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記リーダモードへのリーダリンクを作成するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記リーダリンクとの関与を受けると前記リーダモードを初期化するステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、リンク作成インターフェースを提供するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記リンク作成インターフェースを介して編集リンク作成選択を受信するステップと、
前記編集リンク作成選択に応答して、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、編集モードへの編集リンクを作成するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記編集リンクへの関与を受けると前記編集モードを初期化するステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記コメント内のメンションを受信するステップであり、前記メンションは前記クラウドコラボレーションプラットフォーム内のユーザを参照する、ステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記コメント内の前記メンションで参照された前記ユーザを前記視覚要素内の前記特定の要素に関連づけるステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記ナビゲーションコントロールを介して前記リーダモードにおける入力を受信するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記入力に基づいて前記スライドプレゼンテーション内の次のスライドに移るステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記リーダリンクに関与するユーザのターゲット化されたサブセットのための許可のセットを定義するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記リーダリンクを内部メッセージングシステムを介して前記ユーザのターゲット化されたサブセットに伝送するステップと、
前記クラウドコラボレーションプラットフォームにより、前記ユーザのターゲット化されたサブセットのための前記許可のセットに基づいて前記リーダ
モードをレンダリングするステップと、
をさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項8】
メモリと、
前記メモリに結合され、
クラウドコラボレーションプラットフォームにおいてスライドプレゼンテーションをリーダモードで表示し、
前記リーダモードは、前記スライドプレゼンテーション内の視覚要素及びナビゲーションコントロールを表示するように構成され、
前記ナビゲーションコントロールを介して前記リーダモードにおけるコメントを受信し、前記コメントは、ユーザ生成された投票を表示するフィードバックステッカーを含み、
前記コメントを前記視覚要素内の特定の要素に関連づけ、
前記リーダモードにおける前記コメントを前記特定の要素に関連づけて表示する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を含むシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記スライドプレゼンテーションを編集モードで表示し、
前記編集モードは、前記スライドプレゼンテーション内の前記視覚要素、スライド構築ツール、及び前記コメントを表示するように構成され、
前記編集モードにおける第2のコメントを受信し、
前記第2のコメントを前記視覚要素内の第2の要素に関連づけ、
前記編集モードにおける前記第2のコメントを前記第2の要素に関連づけて表示する
ように構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
リンク作成インターフェースを提供し、
前記リンク作成インターフェースを介してリーダリンク作成選択を受信し、
前記リーダリンク作成選択に応答して、
前記リーダモードへのリーダリンクを作成し、
前記リーダリンクとの関与を受けると前記リーダモードを初期化する
ように構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
リンク作成インターフェースを提供し、
前記リンク作成インターフェースを介して編集リンク作成選択を受信し、
前記編集リンク作成選択に応答して、
編集モードへの編集リンクを作成し、
前記編集リンクへの関与を受けると前記編集モードを初期化する
ように構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コメント内のメンションを受信し、前記メンションは前記クラウドコラボレーションプラットフォーム内のユーザを参照し、
前記コメント内の前記メンションで参照された前記ユーザを前記視覚要素内の前記特定の要素に関連づける
ように構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ナビゲーションコントロールを介して前記リーダモードにおける入力を受信し、
前記入力に基づいて前記スライドプレゼンテーション内の次のスライドに移る
ように構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記リーダリンクに関与するユーザのターゲット化されたサブセットのための許可のセットを定義し、
前記リーダリンクを内部メッセージングシステムを介して前記ユーザのターゲット化されたサブセットに伝送し、
前記ユーザのターゲット化されたサブセットのための前記許可のセットに基づいて前記リーダ
モードをレンダリングする
ように構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
命令を記憶させた非一時的コンピュータ読取可能デバイスであって、前記命令は少なくとも1つのコンピューティングデバイスにより実行されたときに前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、
クラウドコラボレーションプラットフォームにおいてスライドプレゼンテーションをリーダモードで表示することであり、
前記リーダモードは、前記スライドプレゼンテーション内の視覚要素及びナビゲーションコントロールを表示するように構成される、ことと、
前記ナビゲーションコントロールを介して前記リーダモードにおけるコメントを受信することであり、前記コメントは、ユーザ生成された投票を表示するフィードバックステッカーを含む、ことと、
前記コメントを前記視覚要素内の特定の要素に関連づけることと、
前記リーダモードにおける前記コメントを前記特定の要素に関連づけて表示することと、
を含む動作を実行させる、非一時的コンピュータ読取可能デバイス。
【請求項16】
前記動作は、
前記スライドプレゼンテーションを編集モードで表示することであり、
前記編集モードは、前記スライドプレゼンテーション内の前記視覚要素、スライド構築ツール、及び前記コメントを表示するように構成される、ことと、
前記編集モードにおける第2のコメントを受信することと、
前記第2のコメントを前記視覚要素内の第2の要素に関連づけることと、
前記編集モードにおける前記第2のコメントを前記第2の要素に関連づけて表示することと、
をさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読取可能デバイス。
【請求項17】
前記動作は、
リンク作成インターフェースを提供することと、
前記リンク作成インターフェースを介してリーダリンク作成選択を受信することと、
前記リーダリンク作成選択に応答して、
前記リーダモードへのリーダリンクを作成することと、
前記リーダリンクとの関与を受けると前記リーダモードを初期化することと、
をさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読取可能デバイス。
【請求項18】
前記動作は、
リンク作成インターフェースを提供することと、
前記リンク作成インターフェースを介して編集リンク作成選択を受信することと、
前記編集リンク作成選択に応答して、
編集モードへの編集リンクを作成することと、
前記編集リンクへの関与を受けると前記編集モードを初期化することと、
をさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読取可能デバイス。
【請求項19】
前記動作は、
前記コメント内のメンションを受信することであり、前記メンションは前記クラウドコラボレーションプラットフォーム内のユーザを参照する、ことと、
前記コメント内の前記メンションで参照された前記ユーザを前記視覚要素内の前記特定の要素に関連づけることと、
をさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読取可能デバイス。
【請求項20】
前記動作は、
前記リーダリンクに関与するユーザのターゲット化されたサブセットのための許可のセットを定義することと、
前記リーダリンクを内部メッセージングシステムを介して前記ユーザのターゲット化されたサブセットに伝送することと、
前記ユーザのターゲット化されたサブセットのための前記許可のセットに基づいて前記リーダ
モードをレンダリングすることと、
をさらに含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ読取可能デバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
クラウドコラボレーションプラットフォームは、ユーザが様々な形式のコンテンツ、例えばテキストファイル、スプレッドシート、プレゼンテーションスライド、及び他の文書を作成することを可能にし得る。クラウドコラボレーションプラットフォームは、多くのワード処理ツールを供給して文書作成及び改訂を容易にすることがある。また、著者は、クラウドコラボレーションプラットフォーム上で他のユーザと通信し、文書を共有し、コメント、示唆、編集、及び他のフィードバックを受信することがある。コミュニケーションツールをワードプロセッサツールと統合することにより、クラウドコラボレーションプラットフォームはワークフローを強化し、時間を節約し、チームワークを増進し得る。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年9月18日に出願されたLiらによる米国仮特許出願第62/733,075号「User Experience Improvements For The Development Of Presentation Slides In A Cloud Collaboration Platform」、2018年9月24日に出願されたChungらによる米国仮特許出願第62/735,746号「Reader Mode and Insights for Presentation Slides in a Cloud Collaboration Platform」、及び2018年9月24日に出願されたChungらによる米国仮特許出願第62/735,731号「Slide Grid Snapping and Comment Anywhere For Presentation Slides In a Cloud Collaboration Platform」の利益を主張し、上記出願はその全体をここで参照により援用される。
【0003】
本出願は、これと共に出願され「Slide Grid Snapping For Presentation Slides in A Cloud Collaboration Platform」と題された米国特許出願第____号(Attorney Docket No. 3462.1920002)及びこれと共に出願され「Insights Panel For Presentation Slides in A Cloud Collaboration Platform」と題された米国特許出願第____号(Attorney Docket No. 3462.1920003)に関連し、これらの双方はその全体を参照により本明細書に援用される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を形成する添付図面は、本開示の実施形態を説明と共に例示し、さらに、本開示の原理を説明し、当業者が実施形態を作成及び使用することを可能にするのに役立つ。
【
図1】いくつかの実施形態による、クラウドコラボレーションプラットフォームを含む一例示的なシステムを示す概略ブロック図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、編集モードでプレゼンテーションスライドを開発するためのクラウドコラボレーションプラットフォームの一例示的な画面表示である。
【
図3】いくつかの実施形態による、リーダモードにおけるプレゼンテーションスライドのためのクラウドコラボレーションプラットフォームの一例示的な画面表示である。
【
図4A】いくつかの実施形態による、共有可能なユーザリンクの一例示的な画面表示である。
【
図4B】いくつかの実施形態による、共有可能なユーザリンクの一例示的な画面表示である。
【
図5】いくつかの実施形態による、例示的なユーザプロンプトの一例示的な画面表示である。
【
図6】いくつかの実施形態による、クラウドコラボレーションプラットフォームにおいてリーダモードを表示する方法を示すフローチャートである。
【
図7】いくつかの実施形態による、クラウドコラボレーションプラットフォームにおいてリーダリンクを作成する方法を示すフローチャートである。
【
図8】様々な実施形態を実現するのに有用な一例示的なコンピュータシステムである。
【0005】
図面において、同様の参照番号は、一般に、同一又は類似の要素を示す。さらに、一般に、参照番号の最左桁は、参照番号が最初に現れる図面を識別する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
クラウドコラボレーション(cloud collaboration)プラットフォーム内のリーダ(reader)モードを提供するためのシステム、装置、デバイス、方法、及び/又はコンピュータプログラムプロダクトの実施形態、及び/又はこれらの組み合わせ及びサブコンビネーションが本明細書において提供される。
【0007】
クラウドコラボレーションプラットフォームは、複数のユーザが一緒に作業して様々な形式のコンテンツを設計し、書き込み、実現し、編集し、完成させることを可能にし得る。こうしたコンテンツは、テキストファイル、スプレッドシート、プレゼンテーションスライド、ビデオ、オーディオファイル、又は他の任意の適切な文書であってもよい。クラウドコラボレーションプラットフォームは、これらのファイルを作成し、構成し、起草し、改訂するためのワード処理及び編集ツールを含むことがある。クラウドコラボレーションプラットフォームは、ある時間にわたり文書に対して行われた変更を動的に追跡するためのバージョン管理システムを含むことがある。
【0008】
クラウドコラボレーションプラットフォームは、ユーザが他のユーザにメッセージを送信すること、文書内又は文書上にコメントを含めること、掲示板に投稿すること、フィードバックを求めること、及び他の適切なコミュニケーションに関与することを可能にすることにより、ユーザ間のコラボレーションを促進することがある。クラウドコラボレーションプラットフォーム内のいくつかのコメントがすべてのユーザにより閲覧可能な場合があり、一方で、他のコメントがユーザ固有であり、ユーザのサブセットによってのみ閲覧可能な場合がある。コメントは、他のユーザ、文書、及び資料をタグ付けし、リンクし、@で言及し(@mention)、及び/又は参照することがある。ユーザは、フィードバックステッカー、すなわち、ユーザが他のユーザから情報を受信し、投票(polls)を実施し、質問に対するテキスト回答を受信する等が可能なプロンプトを投稿することもある。
【0009】
クラウドコラボレーションプラットフォームは、様々な許可及びアクセス制御を組み込むことがある。例えば、クラウドコラボレーションプラットフォームは、ユーザが文書へのアクセス許可を設定することを可能にし得る。一実施形態において、文書の著者(author)は、他のユーザが文書を編集又は閲覧する、文書にコメントする、文書を共有する等してもよいかどうかを制御することがある。著者は、ユーザごとにアクセス許可を設定し、すなわち、1ユーザ又はユーザのサブセットのみにアクセスを許可し、かつ/あるいは、文書ごとにアクセス許可を設定し、すなわち、クラウドコラボレーションプラットフォーム内の各ファイルについて異なるアクセス許可セットを設定することがある。
【0010】
クラウドコラボレーションプラットフォームは、ユーザがプレゼンテーションスライドを作成することを可能にし得る。ユーザは、協働してコンテンツを構築し、編集し、スライドプレゼンテーションを完成させることがある。スライド設計プロセス内のワード処理及びコミュニケーションツールを一緒に結合することにより、ユーザは、さもなければ会議で失われ、あるいはサードパーティのコミュニケーション及び編集ツールを組み込み浪費されることになる時間を節約し得る。例えば、ユーザが、プレゼンテーションに新しいスライドを追加し、画像、テキスト、ビデオ、サウンドを追加すること、背景色を設定すること等により、クラウドコラボレーションプラットフォーム内でスライドを直接編集することがある。第2の著者が、スライドプレゼンテーションをさらに編集する、第2の新しいスライドを追加する、スライドプレゼンテーションにコメントを追加する、質問を出す、フィードバックを提供する、等してもよい。
【0011】
複数の著者がプレゼンテーションスライドの作成において協働するとき、交換されるコメントの数はかなり大きくなる可能性がある。著者はさらに、変更を追跡し、スライドプレゼンテーションに様々な他タイプのメタデータを含めることがあり、このサポート情報は、ある時間にわたり蓄積することもある。ある時点で、元の著者は、プレゼンテーションスライドを元の著者グループ以外の第2のユーザセットに対してデモし、さらなるフィードバックを集めて、さらにプレゼンテーションを推敲し、あるいは完成したプレゼンテーションを意図した聴衆に配信する(及びプレゼンテーションに対して聴衆からフィードバックを受信する)ことがある。元の著者からのコメント、編集、及び他のメタデータのすべてがデモンストレーションの間に新たに追加されたユーザに見える場合、新しいユーザは、プレゼンテーションを有機的な方法(organic fashion)で、すなわちプレゼンテーションが聴衆により受信されたときに、閲覧する(view)ことができない可能性がある。さらに、新しいユーザにより追加されたいずれかのコメントが、最初のオーサリング(authoring)段階の間に蓄積した多数のコメント及びメタデータの中で失われる可能性がある。
【0012】
したがって、クラウドコラボレーションプラットフォーム内のリーダモードを提供する必要がある。
【0013】
図1は、いくつかの実施形態による、クラウドコラボレーションプラットフォームを含む一例示的なシステム100を示す概略ブロック図である。システム100は、ユーザ102、例えばユーザ102A及び102Bなどと、デバイス104、例えばデバイス104A及び104Bなどと、クラウドコラボレーションプラットフォーム110とを含むことができる。
【0014】
ユーザ102は、クラウドコラボレーションプラットフォーム上に文書を開発する個人又はエンティティであってもよい。ユーザ102は、クラウドコラボレーションプラットフォームを使用する企業、組織、又は他の適切なグループのメンバーであり、その企業又は組織に関連するタスクを実行してもよい。あるいは、ユーザ102は、個人的な探究のためにクラウドコラボレーションプラットフォームを使用する個人であってもよい。ユーザ102は人間であってもよいが、ユーザ102はさらに人工知能構成物であってもよい。ユーザ102は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、又は当業者に理解されるような様々な他タイプのネットワークを含む、ネットワーク又はネットワークの組み合わせを採用し(すなわち、接続し)てもよい。
【0015】
デバイス104は、いくつかの非限定的な例を挙げると、パーソナルデジタルアシスタント、デスクトップワークステーション、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、モバイルフォン、スマートウォッチ若しくは他のウェアラブル、電化製品、モノのインターネットの一部、及び/又は埋め込みシステム、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。デバイス104は
図1の例において単一のコンピュータとして示されているが、当業者は、デバイス104が互いに通信する2つ以上のコンピュータを表し得ることを理解するであろう。したがって、システム100の任意の2つ以上のコンポーネントが、互いに通信する2つ以上のコンピュータの一部又は全部を使用して同様に実行され得ることも十分理解されよう。
【0016】
クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、ワード処理ツールを通信ツールと組み合わせて、テキストファイル、文書、スプレッドシート、プレゼンテーションスライド、及び他のファイルを構築し、編集し、完成させる際に、複数ユーザ間のチームワーク及びコラボレーションを強化することができる。ユーザは、協働してコンテンツを構築し、編集し、スライドプレゼンテーションを完成させることができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、インターフェース要素112、アクセス制御114、検索モジュール116、入力受信器118、及びデータ120を含むことができる。
【0017】
クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、適切なツール及び関連した機能性を含む、プレゼンテーションスライドを設計するためのインターフェースを提供することができる。こうしたインターフェースは、本明細書において編集モードと呼ばれることがある。ユーザ102は、編集モードにアクセスして、新しいスライドを追加する、画像、テキスト、ビデオ、及びサウンドを追加する、背景色を設定する、等することができる。ユーザ102のサブセットが、編集モードを介してスライドプレゼンテーションへのアクセスを与えられてもよい。
【0018】
クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、他のユーザによりオーサリングされたプレゼンテーションスライドにレビューし、コメントし、応答するための、第2の合理化された(streamlined)インターフェースを提供することができる。この合理化されたインターフェースは、リーダモードと呼ばれることがある。リーダモードは、著者からのコメント、すなわち編集モードでなされたコメントを隠しながら、リーダからのコメントを含むことができる。このようにして、リーダモードを採用するユーザは、プレゼンテーションスライドの初期オーサリングの間に発生したコメントの閲覧を回避することができる。リーダモードは、編集アクセスを有するユーザがリーダモードを出て編集モードに移行することを可能にするための編集ボタンを含むことができる。リーダモードは、スライドを進み、全画面モードに切り替え、スライドのpdfをダウンロードし、プレゼンテーションを印刷し、及び他の関連機能を実行するためのボタン又は他のナビゲーションコントロールを含むことができる。一実施形態において、ユーザ102は、他のユーザからのコメント及び示唆を見ることなくリーダモードビューにおいてプレゼンテーションスライドにコメントを追加する、フィードバックステッカーに応答する、等ができてもよい。
【0019】
インターフェース要素112は、クラウドコラボレーションプラットフォーム110がユーザ102による閲覧のためのユーザインターフェースをデバイス104上にレンダリングすることを可能にするコンポーネントを提供することができる。インターフェース要素112は、JavaScript(登録商標)ライブラリ又は他のユーザインターフェースライブラリを含み、ユーザ102とクラウドコラボレーションプラットフォーム110との間の動的対話を容易にしてもよい。インターフェース要素112は、HTML5アプリケーション又はモバイルアプリケーションの構築及び展開を容易にする開発ツールキットを含んでもよい。インターフェース要素112は、適切なスタイルシート及び設計フォーマットを含み、例えば、クラウドコラボレーションプラットフォーム110により取り出されたデータの表示フォーマットを形成してもよい。
【0020】
アクセス制御114は、クラウドコラボレーションプラットフォーム110への、及び/又はクラウドコラボレーションプラットフォーム110内での、許可及びアクセスを制御することができる。アクセス制御114は、ユーザ名/パスワードの組み合わせを使用して、クラウドコラボレーションプラットフォーム110及び/又はその中の文書への接続を承認することができる。いくつかの実施形態において、アクセス制御114は、代替的な認証方法論、例えば2ファクタ認証、トークン認証、生体データなどを採用して、ユーザ接続を識別し、承認し、暗号化し、説明してもよい。ユーザに付与されるアクセスのレベルは、ユーザタイプに依存して変わってもよい。ゆえに、ユーザに提供される機能性は、システムにアクセスするユーザに依存して異なってもよい。アクセス制御114は、ユーザ102間のファイルへのアクセスをさらに追跡することができる。例えば、アクセス制御114は、特定のユーザが特定の文書及びアクセスレベルにアクセスし得ることを示す情報を記憶してもよい。
【0021】
検索モジュール116は、ユーザ102がクラウドコラボレーションプラットフォーム110内の他のユーザ、文書、ファイル、又は資料を検索することを可能にし得る。検索モジュール116は、適切な検索ツール又はインジケータを採用して、ユーザ102からの入力を受信することができる。検索モジュール116は、適切なカタログ化方法論を使用して、前のメッセージ、コメント、編集等を記憶し、全文検索を介して適切な情報を取り出すことができる。検索モジュール116は、メンション(mentions)すなわち「@」又は「#」の使用をサポートして、ユーザ102からの検索を満たす適切な文書又はユーザを取り出すことができる。
【0022】
入力受信器118は、クラウドコラボレーションプラットフォーム110内のユーザ102からの入力を受信し、処理することができる。入力受信器118は、マウス、キーボード、スタイラス、入力ジェスチャ、又はユーザ意図を表現するための他の適切なメカニズムを含む、任意の適切なメカニズムから入力を受信することができる。ユーザ入力は、テキストの入力、チェックマーク、円、正方形、線、及び他の地理的シンボルの描画、スワイプ、クリック、タップ、ドラッグ、並びに他のジェスチャを含んでもよい。入力受信器は、インターフェース要素112を使用して適切なナビゲーションボタン、入力フォーム、及び他のHTMLフィールドを表示し、クラウドコラボレーションプラットフォーム110との対話を容易にしてもよい。
【0023】
データ120は、クラウドコラボレーションプラットフォーム110内の文書、メッセージ、コメント、及び他の情報に関連する情報のストレージであってもよい。データ120は、関係データベース、NoSQLデータベース若しくは他の水平スケーリングデータベース、デジタル元帳技術若しくはブロックチェーン、又は任意の他の適切なストレージメカニズムに格納又は記憶されてもよい。例えば、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、任意の市販のデータベース管理システムを利用して、データ120を記憶し、取り出してもよい。一実施形態において、データ120は、集中ストレージエリアネットワーク(SAN)、ネットワークアタッチトストレージ(NAS)、リダンダント・アレイ・オブ・インディペンデント・ディスク(redundant array of independent disks)、及び/又はデータベーステーブル及びサポート構造を記憶するのに十分な記憶容量を供給するための任意の他の構成のストレージデバイスに記憶されてもよい。代替的に、任意の他の物理的に取り付けられた磁気ストレージ、クラウドストレージ、又はさらなる記憶媒体に、十分なストレージが存在してもよい。一実施形態において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、データ120を格納する記憶媒体とインターフェースをとるためのハードディスクインターフェース、例えばATA、SATA、SCSI、SASなど、及び/又はファイバを配備する。
【0024】
図2は、いくつかの実施形態による、編集モードでプレゼンテーションスライドを開発するためのクラウドコラボレーションプラットフォームにおける画面表示200の一例である。
図2に提供される画面表示は例示に過ぎず、当業者は、本開示に従って適切な画面表示200を提供するために多くのアプローチがとられ得ることを十分理解するであろう。画面表示200は、エディタ(editor)画面202、スライド204、スライド構築ツール206、及びコメント機構208を含むことができる。
【0025】
エディタ画面202は、ユーザ102に対してスライドプレゼンテーションを表示することができる。エディタ画面202は、スライドを追加し、スライドを再配置し、スライドプレゼンテーションの全体的な流れを制御するためのツールを含むことができる。エディタ画面202は、テキスト、画像、オーディオ/ビデオコンポーネントを特定のスライドに追加し、要素を適切に位置づけるためのツールを提供することができる。エディタ画面202は、ユーザが色を選択すること、フォントを変更すること、等を可能にし得る。エディタ画面202は、ユーザ102が一度に1つのスライドのみを表示するのと対照的に、単一のビュー内で他のスライドにスクロールすることを可能にし得る。
【0026】
スライド204は、スライドプレゼンテーションを含むスライドのグラフィカル表現を表示することができる。スライド204は、スライドに含まれる視覚コンポーネントのサムネイル、すなわち、より小さい解像度の画像であってもよい。代替的な実施形態において、スライド204は、プレゼンテーション内のスライドのテキスト、数値、又は他の適切な表現であってもよい。一実施形態において、ユーザ102は、スライド204内の特定のスライドに対してクリックし、あるいはその他の方法で入力して、編集モードをナビゲートしてその特定のスライドを閲覧することができる。
【0027】
スライド構築ツール206は、ユーザ102が編集モードでスライドを編集することを可能にするコンポーネントを含むことができる。スライド構築ツール206は、ユーザがテキスト、画像、オーディオ/ビデオコンポーネント等を追加することを可能にするアイテムを含むことができる。スライド構築ツール206は、ユーザが色を選択すること、フォントを変更すること、等を可能にし得る。スライド構築ツール206は、ユーザ102がフォント特性を変更すること、段落設定を調整すること、等を可能にし得る。
【0028】
コメント機構208は、ユーザ102が画面表示200内で、該ユーザがクラウドコラボレーションプラットフォーム110で入力したコメント、これらのコメントへのリプライ、及び他のユーザ102からのコメントを閲覧することを可能にし得る。一実施形態において、ユーザ102は、コメント機構208内のコメントを編集し、あるいは削除することができる。一実施形態において、コメント機構208は、コメントを時系列で表示することができる。しかしながら、他の適切な組織的アプローチが適用されてもよい。コメント機構208は、その中に表示されたコメントをさらなる方法でフィルタリングすることができる。いくつかの実施形態において、コメント機構208は、ユーザが他のユーザからのコメントを「ライクする」こと、ファイルを添付すること、ユーザに@で言及すること、及び他の適切なコミュニケーション活動を行うことを可能にし得る。
【0029】
図3は、いくつかの実施形態による、リーダモードにおけるプレゼンテーションスライドのためのクラウドコラボレーションプラットフォームにおける画面表示300の一例である。
図3に提供される画面表示は例示に過ぎず、当業者は、本開示に従って適切な画面表示300を提供するために多くのアプローチがとられ得ることを十分理解するであろう。画面表示300は、ビューポート302、ナビゲーションコントロール304、及びコメント306を含むことができる。
【0030】
ビューポート302は、レビューのためのスライド層、セクション、及びコメントを含むことができる。ビューポート302は、プレゼンテーションが聴衆により受信され得るとき、すなわちいかなる設計ツール、メタデータ、又は他のクラッタ(clutter)もなしで、スライドプレゼンテーションを提示することができる。例えば、スライドプレゼンテーションをリーダモードで閲覧するユーザ102は、ビューポート302において(著者又は作成者と対照的に)スライドコンポーネント(例えば、テキスト、画像、マルチメディアファイル、タイトル)及び他のリーダからのコメントのみを見ることができる。代替的な実施形態において、ビューポート302は、レビューするユーザからのコメントのみを含んでもよい。このようにして、ビューポート302は、いかなるスライドコンテンツも見えにくくしない方法でスライドプレゼンテーションを表示するが、依然として、レビューするユーザがフィードバック及びコメントを提供することを可能にする。ユーザがリーダコメントを入力すると、編集モードのエディタはリーダコメントをエディタコメントと共に見ることができる。
【0031】
ナビゲーションコントロール304は、ユーザ102からの入力及び視覚要素を受信して、視覚合図をユーザ102に提供し、入力の受信をサポートすることができる。ナビゲーションコントロール304は、ユーザがスライド又はプレゼンテーションの内容を印刷することを可能にする印刷ボタンを含むことができる。ナビゲーションコントロール304は、ユーザがコメントを追加することを可能にするコメントボタンを含むことができる。一実施形態において、ビューポート302は、ナビゲーションコントロール304を使用していかなるナビゲーションボタン及び/又はコメントも見えにくくし又は隠しながら、スライドコンテンツのみを表示する全画面モードに切り替えられてもよい。
【0032】
コメント306、例えばコメント306A及び306Bなどは、ユーザ102がリーダモードを閲覧している間にユーザ102から受信したコメントであってもよい。コメント306は、適切な手段を通して、閲覧されるスライド内の視覚要素又はセクションに関連づけられてもよい。コメント306は、コメントが関連づけられているセクションの上部に、該セクションの近くに、該セクションを指し示して、等でビューポート302内に表示することができる。一実施形態において、コメント306は、セクション又は要素に関連づけられたコメントの数、すなわち、問題の特定のコメントに対して交換又は投稿されたコメントの数を示す数を表示することができる。
図3に提供される例において、コメント306Aは「3」を表示し、円グラフに関して3つのコメントがなされたことを示し、コメント306Bは「2」を表示し、「データ安定性及び信頼性(Data Stability and Reliability)」要素に関して2つのコメントがなされたことを示す。ユーザが1つの要素に関して複数回コメントすることができるとき、上記数は要素に関するユーザコメントのすべてを表示することができる。しかしながら、他のユーザがコメントに対してリプライを投稿し、あるいは同じ要素に対してコメントする可能性があり、これらのコメントが、表示される数にさらに含まれてもよい。一実施形態において、編集モードからのコメントは、リーダモードを閲覧するユーザ102に対してより有機的な閲覧体験を促進するために、リーダモードで表示しなくてもよい。
【0033】
コメント306は、ユーザ102により追加されたさらなるコメントを組み込むことができる。一実施形態において、ユーザ102は、ナビゲーションコントロール304を使用して、コメントを追加する選択肢を選択することができる。画面表示300において、ユーザ102は、「コメントを追加(Add Comment)」に対してクリックし、あるいはその他の方法で入力することができる。ユーザ102は、次いで、例えばコメント306A~306Bに表示されるように、画面表示上で特定の要素に対してコメントアイコンをドラッグする、移動する、スライドする、等することができる。この文脈における要素は、画像、テキストのブロック等であってもよい。ユーザ102は、スライド全体に関連づけられたコメントを追加することもできてもよい。ユーザ102がコメントのための場所を選択すると、ユーザは次いで、適切なコメント入力メカニズムを通してコメントフィールドにテキストを入力することができる。1つのこうした例が、
図2を参照してコメント機構208として説明されている。ユーザ102が新しいコメントを入力すると、ユーザ102は、検索モジュール116により提供される一そろいの機能、例えば、クラウドコラボレーションプラットフォーム110における@での言及、文書のリンク、及び他の資料への参照を活用することができる。新しいコメントが追加されると、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、コメントを、ユーザ102がコメントが関連づけられるべきと示した特定の要素に関連づけて記憶することができる。
【0034】
さらに、リーダモードで受信したコメント306は、編集モードで受信したコメント306から分離されてもよい。ゆえに、リーダモードのみへのアクセスを有するユーザ102は、リーダモードにおいて他のユーザから追加されたコメントのみを閲覧することができる。編集モードへのアクセスを有するユーザ102は、リーダモード及び編集モードから受信したコメントを閲覧することができる。いくつかの実施形態において、リーダモード及び/又は編集モードコメントへのアクセスは、許可により設定されてもよい。いくつかの実施形態において、フィルタリングメカニズムが提供されて、ユーザ102が該ユーザが閲覧し得るコメントを編集モードコメント及びリーダモードコメントにフィルタリングすることを可能にしてもよい。
【0035】
図4Aは、いくつかの実施形態による、共有可能リンクを含むクラウドコラボレーションプラットフォームにおける画面表示400Aの一例である。
図4Aに提供される画面表示は例示に過ぎず、当業者は、本開示に従って適切な画面表示400を提供するために多くのアプローチがとられ得ることを十分理解するであろう。画面表示400Aは、共有可能リンク402及び選択肢404を含むことができる。
【0036】
図4Bは、いくつかの実施形態による、共有可能リンクを含むクラウドコラボレーションプラットフォームにおける画面表示400Aの一例である。
図4Bに提供される画面表示は例示に過ぎず、当業者は、本開示に従って適切な画面表示400を提供するために多くのアプローチがとられ得ることを十分理解するであろう。画面表示400Bもまた、共有可能リンク402及び選択肢404を含むことができる。
【0037】
共有可能リンク402は、ユーザ102がスライドプレゼンテーションのリーダモードを配布できるリンクを提供することができる。こうしたリーダリンクは、例えばHTTP、HTTPS、又は他の適切なプロトコルを使用する、スライドプレゼンテーションへの共有可能リンクであってもよい。リンクを開くと、ユーザは、
図3を参照して上述したように、リーダコメント及びプレゼンテーションの要素のみを見ることができる。プレゼンテーションのオーサリングの間になされたコメントは、ユーザから隠されてもよい。共有可能リンク402は、リーダモード又は編集モードと適切な方法で関与する(engaging)こと、例えば、ナビゲーションコントロール304を介して入力受信器118を、又はエディタ画面202内の他の入力受信器を関与させることにより、作成されてもよい。
【0038】
選択肢404は、共有可能リンク402のための選択可能な詳細、パラメータ、及び構成であってもよい。
図4に表示される例示的な実施形態において、ユーザは、「コメントを表示し、新しいコメントを許可(Show comments and allow new ones)」、「リーダリンク(Reader Link)」、「無効化(Disable)」、及び「閲覧及び編集(View & Edit)」を選択することができる。「リーダリンク」は、ユーザがリーダリンク選択又は編集リンク選択を入力することを可能にしてもよい。リーダリンク選択は、リーダモードへのリンクであるよう作成される後続のリンクをもたらすことができ、一方で、編集リンク選択は、編集モードへのリンクであるよう作成される後続のリンクをもたらすことができる。「リーダがコメント及びフィードバックを追加することを可能にする(Allow readers to add comments and feedback)」で作成されたリンクは、コメントが編集モードで受信されたかリーダモードで受信されたかにかかわらず、すべてのコメントを表示してもよい。「閲覧及び編集」は、リンクを受信したユーザが編集モードにアクセスすることを可能にしてもよい。これらは例示的な例であり、決して網羅的なものではない。
【0039】
図5は、いくつかの実施形態による、例示的なユーザプロンプト、すなわちフィードバックステッカーの画面表示500の一例である。
図5に提供される画面表示は例示に過ぎず、当業者は、本開示に従って適切な画面表示500を提供するために多くのアプローチがとられ得ることを十分理解するであろう。画面表示500は、投票502及び質問504を含むことができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110内のユーザ102は、スライド及びコメント内にステッカー及びプロンプトを含めることができる。一実施形態において、ステッカー又はプロンプトは、ユーザが他のユーザからの情報を求め及び受信することができるメカニズムであってもよい。例えば、ユーザは、投票を実施し、質問に対するテキスト回答を受信し、他タイプのフィードバックを集めることができる。
【0040】
投票502は、スライド、メッセージ、又はコメント内のユーザフィードバックを集める1つの方法の例であり得る。投票502は、質問又はステートメントと選択のセットとを含むことができる。投稿されると、投票502は、ユーザ102からの票又は入力を記録し、収集されたフィードバックを投票502に表示することができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110において、投票502はスライド又はプレゼンテーションにはめ込まれてもよい。いくつかの実施形態において、投票502はまた、メッセージ、コメントに、又は他の適切な場所に埋め込まれてもよい。
【0041】
質問504は、ユーザフィードバックを受信することへのアプローチの第2の例であり得る。質問504は、質問又はステートメントと入力フィールドとを含むことができる。投稿されると、質問504は、ユーザ102からの入力を記録し、質問を作成したユーザに適切な方法で応答を提供することができる。質問504は、スライド又はプレゼンテーションにはめ込まれてもよい。いくつかの実施形態において、質問504はまた、メッセージ、コメントに、又は他の適切な場所に埋め込まれてもよい。
【0042】
図6は、いくつかの実施形態による、クラウドコラボレーションプラットフォームにおけるリーダモードを表示する方法600を示す。方法600は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行する命令)、又はこれらの組み合わせを含み得る処理論理により実行できる。本明細書に提供される開示を実行するために全てのステップが必要とはされない可能性があることを十分理解されたい。さらに、当業者により理解されるように、ステップのいくつかが同時に、又は
図6に示されているものと異なる順序で実行されてもよい。
【0043】
602において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、スライドプレゼンテーションを初期化又は開始するときに入るモードを決定することができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、インターフェース要素112を採用してユーザインターフェースをレンダリングし、それにより、リーダモード又は編集モードに入るための指示を受信することができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、リーダリンク又は編集リンクを介してリーダモードに入る要求を受信することができる。
【0044】
604において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、リーダモードが初期化されているかを決定することができる。そうである場合、方法600は608に進むことができる。そうでない場合、方法600は610に進むことができる。
【0045】
606において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、スライドプレゼンテーションの編集モードを表示することができる。編集モードは、ユーザが著者であるか又はその他の方法で文書を編集するための許可を有するという条件で、エディタ機能の全範囲を含むことができる。編集モードは、すべてのユーザ又はそのサブセットからのすべてのコメントを含むことができる。クラウドコラボレーションプラットフォームは、アクセス制御114を採用して、編集モードを初期化するユーザが編集モードに入るための適切なクレデンシャルを所有することを確保できる。編集モードは、上記で
図2を参照してさらに詳細に説明されている。
【0046】
608において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、データ120又は別の適切な場所から、スライドプレゼンテーションのリーダモードをレンダリングするのに必要とされるデータをロードすることができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、画像、テキスト、マルチメディアファイル、フォーマット情報、色、及びプレゼンテーション内のスライドをレンダリングするのに必要とされる他の情報をロードすることができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110はまた、すべてのコメント、メッセージ、若しくはフィードバックステッカー/調査、又はこれらの適切なサブセットをデータ120から引き出すことができる。
【0047】
610において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、リーダビューをレンダリングし、リーダモードコメントを表示することができる。一実施形態において、リーダモードコメントは、リーダモードにある間にユーザ102により入力されたコメントである。別の実施形態において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、閲覧ユーザにより入力されたコメント及びこれらのコメントに対する応答のみを表示することができる。一実施形態において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、リーダビューのスコープ外の編集モードコメント又は他の情報をロードしなくてもよい。別の実施形態において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、エディタコメント、追跡された変更、注釈、又は他のユーザのコメントを明確に隠すことができる。こうしたリーダモードの一例示的なバージョンは、上記で
図3を参照してさらに説明されている。
【0048】
図7は、いくつかの実施形態による、クラウドコラボレーションプラットフォームにおけるリーダモードへのリンクを作成する方法700を示す。方法700は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行する命令)、又はこれらの組み合わせを含み得る処理論理により実行できる。本明細書に提供される開示を実行するために全てのステップが必要とはされない可能性があることを十分理解されたい。さらに、当業者により理解されるように、ステップのいくつかが同時に、又は
図7に示されているものと異なる順序で実行されてもよい。
【0049】
702において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、作成ユーザにより選択された選択肢を決定することができる。こうした選択肢は、高度編集アクセス、階層化ユーザアクセスなどの、リーダモードへのアクセス許可を含んでもよい。また、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、ユーザ又はユーザのサブセット、すなわちターゲット化されたリーダリンクに関する情報を受信することができる。これらの選択肢は、
図4A~4Bを参照して選択肢404として説明されている。
【0050】
704において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、リンクを作成することができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、任意の適切なリンクメカニズム又はプロトコル、例えば、HTTP又はHTTPSを使用することができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、作成されたリンクに関する情報をデータ120に記憶し、あるいはカタログ化することができる。
【0051】
706において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、リンクを適切なユーザ又はユーザのサブセットと共有することができる。一実施形態において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、内部メッセージングシステムを通してユーザにリンクを伝送することができる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110はまた、電子メール又は他の外部メッセージングシステムを通してリンクを伝送してもよい。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、作成ユーザがそのローカルクリップボード又はキャッシュにリンクをコピーすることを可能にでき、それにより、該ユーザはリンクを適切な1又は複数のユーザと共有することができる。
【0052】
708において、クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、到来する伝送(incoming transmission)、すなわち、リンクへのウェブベースのヒットを受信する。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、アクセス制御114を採用して、初期化ユーザがリーダモードへのアクセス許可を有することを確保できる。クラウドコラボレーションプラットフォーム110は、次いで、初期化ユーザに適切なリーダモードをレンダリングすることができ、上記で
図6を参照して、一プロセスがさらに詳細に説明されている。リーダモードは、スライドプレゼンテーションからの合理化されたコンポーネントセットと、リーダモード閲覧ユーザがリーダコメントを追加することを可能にする機構とを含むことができる。エディタコメント、すなわち、編集プロセスの間にユーザにより追加されたコメントは、リーダモードを閲覧するユーザ102から隠されてもよい。
【0053】
様々な実施形態が、例えば、
図8に示されるコンピュータシステム800などの1つ以上の良く知られたコンピュータシステムを使用して実現できる。1つ以上のコンピュータシステム800は、例えば、本明細書で論じられた実施形態のうち任意のもの、並びにこれらの組み合わせ及びサブコンビネーションを実現するために使用できる。
【0054】
コンピュータシステム800は、1つ以上のプロセッサ(中央処理ユニット又はCPUとも呼ばれる)、例えばプロセッサ804などを含むことができる。プロセッサ804は、通信インフラストラクチャ又はバス806に接続されてもよい。
【0055】
コンピュータシステム800は、ユーザ入力/出力インターフェース802を通して通信インフラストラクチャ806と通信できるユーザ入力/出力デバイス808、例えば、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスなどをさらに含むことができる。
【0056】
プロセッサ804の1つ以上が、グラフィックス処理ユニット(GPU)であってもよい。一実施形態において、GPUは、数学的に集中的なアプリケーションを処理するように設計された、特化された電子回路であるプロセッサでもよい。GPUは、コンピュータグラフィクスアプリケーション、画像、ビデオ等に共通の数学的に集中的なデータなどの、データの大きいブロックの並列処理に対して効率的な並列構造を有し得る。
【0057】
コンピュータシステム800は、メイン又はプライマリメモリ808、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)などをさらに含むことができる。メインメモリ808は、1つ以上のレベルのキャッシュを含んでもよい。メインメモリ808は、その中に制御論理(すなわち、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータを記憶していてもよい。
【0058】
コンピュータシステム800は、1つ以上のセカンダリストレージデバイス又はメモリ810をさらに含むことができる。セカンダリメモリ810は、例えば、ハードディスクドライブ812及び/又は取外し可能ストレージデバイス若しくはドライブ814を含んでもよい。取外し可能ストレージドライブ814は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光学ストレージデバイス、テープバックアップデバイス、及び/又は任意の他のストレージデバイス/ドライブでもよい。
【0059】
取外し可能ストレージドライブ814は、取外し可能ストレージユニット818と対話することができる。取外し可能ストレージユニット818は、コンピュータソフトウェア(制御論理)及び/又はデータを記憶させたコンピュータ使用可能又は読取可能ストレージデバイスを含んでもよい。取外し可能ストレージユニット818は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光学ストレージディスク、及び/任意の他のコンピュータデータストレージデバイスでもよい。取外し可能ストレージドライブ814は、取外し可能ストレージユニット818から読み出し、かつ/あるいは取外し可能ストレージユニット818に書き込むことができる。
【0060】
セカンダリメモリ810は、コンピュータプログラム及び/又は他の命令及び/又はデータがコンピュータシステム800によりアクセスされることを可能にする他の手段、デバイス、コンポーネント、媒介、又は他のアプローチを含んでよい。こうした手段、デバイス、コンポーネント、媒介、又は他のアプローチは、例えば、取外し可能ストレージユニット822及びインターフェース820を含むことができる。取外し可能ストレージユニット822及びインターフェース820の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(例えば、ビデオゲームデバイスで見られるものなど)、取外し可能メモリチップ(例えば、EPROM又はPROMなど)及び関連づけられたソケット、メモリスティック及びUSBポート、メモリカード及び関連づけられたメモリカードスロット、及び/又は任意の他の取外し可能ストレージユニット及び関連づけられたインターフェースを含んでもよい。
【0061】
コンピュータシステム800は、通信又はネットワークインターフェース824をさらに含むことができる。通信インターフェース824は、コンピュータシステム800が(参照番号828により個々に及び集合的に参照される)外部デバイス、外部ネットワーク、外部エンティティ等の任意の組み合わせと通信及び対話することを可能にし得る。例えば、通信インターフェース824は、コンピュータシステム800が通信経路826を通じて外部又はリモートデバイス828と通信することを可能にでき、通信経路826は、有線及び/又は無線(又はこれらの組み合わせ)でもよく、通信経路826は、LAN、WAN、インターネット等の任意の組み合わせを含んでもよい。制御論理及び/又はデータが、通信経路826を介してコンピュータシステム800に、及びコンピュータシステム800から送信されてもよい。
【0062】
コンピュータシステム800はまた、いくつかの非限定的な例を挙げると、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、デスクトップワークステーション、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ若しくは他のウェアラブル、電化製品、モノのインターネットの一部、及び/又は埋め込みシステム、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0063】
コンピュータシステム800は、これらに限定されないがリモート若しくは分散クラウドコンピューティングソリューション、ローカル若しくはオンプレミスソフトウェア(「オンプレミス」クラウドベースソリューション)、「アズ・ア・サービス(as a service)」モデル(例えば、コンテンツ・アズ・ア・サービス(content as a service、CaaS)、デジタルコンテンツ・アズ・ア・サービス(digital content as a service、DCaaS)、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(software as a service、SaaS)、管理ソフトウェア・アズ・ア・サービス(managed software as a service、MSaaS)、プラットフォーム・アズ・ア・サービス(platform as a service、PaaS)、デスクトップ・アズ・ア・サービス(desktop as a service、DaaS)、フレームワーク・アズ・ア・サービス(framework as a service、FaaS)、バックエンド・アズ・ア・サービス(backend as a service、BaaS)、モバイルバックエンド・アズ・ア・サービス(mobile backend as a service、MBaaS)、インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(infrastructure as a service、IaaS)等)、及び/又は前述の例又は他のサービス若しくは配信パラダイムの任意の組み合わせを含むハイブリッドモデルを含む、任意の配信パラダイムを通して任意のアプリケーション及び/又はデータについてアクセス又はホストするクライアント又はサーバであってもよい。
【0064】
コンピュータシステム800における任意の適用可能なデータ構造、ファイルフォーマット、及びスキーマは、これらに限られないがJavaScript Object Notation(JSON)、拡張可能マークアップ言語(Extensible Markup Language、XML)、イェット・アナザー・マークアップ言語(Yet Another Markup Language、YAML)、拡張可能ハイパーテキストマークアップ言語(Extensible Hypertext Markup Language、XHTML)、ワイヤレスマークアップ言語(Wireless Markup Language、WML)、MessagePack、XMLユーザインターフェース言語(XML User Interface Language、XUL)、又は任意の他の機能的に同様の表現を単独又は組み合わせで含む、標準から導出されてもよい。代替的に、専有のデータ構造、フォーマット、又はスキーマが、排他的に、又は既知若しくはオープンの標準との組み合わせで使用されてもよい。
【0065】
いくつか実施形態において、制御論理(ソフトウェア)を記憶させた有形の非一時的コンピュータ使用可能又は読取可能媒体を含む有形の非一時的装置又は製造品が、本明細書でコンピュータプログラムプロダクト又はプログラム記憶装置としてさらに参照され得る。これは、これらに限られないがコンピュータシステム800、メインメモリ808、セカンダリメモリ810、及び取外し可能ストレージユニット818及び822、並びに前述の任意の組み合わせを具現化した有形製造品を含む。こうした制御論理は、1つ以上のデータ処理デバイス(例えば、コンピュータシステム800など)により実行されたとき、上記データ処理デバイスに本明細書で説明されたように動作させることができる。
【0066】
本開示に含まれる教示に基づき、
図8に示されるもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステム、及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して本開示の実施形態を作成及び使用する方法が当業者に明らかになるであろう。詳細には、実施形態は、本明細書に説明されるもの以外のソフトウェア、ハードウェア、及び/又はオペレーティングシステム実装で動作することができる。
【0067】
他のセクションでなく詳細な説明セクションが、特許請求の範囲を解釈するために使用されるよう意図されることを十分理解されたい。他のセクションは、発明者により企図されるすべてではないが1つ以上の例示的な実施形態を説明することができ、ゆえに、いかなる方法でも本開示又は別記の特許請求の範囲を限定するようには意図されない。
【0068】
本開示は、例示的な分野及び適用に対して例示的な実施形態を説明するが、開示はそれに限定されないことを理解されたい。他の実施形態及びこれに対する変更が可能であり、本開示の範囲及び主旨の範囲内である。例えば、この段落の一般性を限定することなく、実施形態は、図面に例示され、及び/又は本明細書に説明されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はエンティティに限定されない。さらに、実施形態は(本明細書で明示的に説明されるか否かにかかわらず)、本明細書に説明される例を越えた分野及び適用に対して有意な有用性を有する。
【0069】
実施形態が、規定された機能及びその関係の実現を例示する機能構築ブロックを用いて本明細書で説明された。これら機能構築ブロックの境界は、説明の簡便さのために本明細書で任意的に定義されている。規定された機能及び関係(又は、その同等物)が適切に実行される限り、代替的な境界が定義されてもよい。さらに、代替的な実施形態が、本明細書に説明されるものと異なる順序づけを使用して機能ブロック、ステップ、動作、方法等を実行することができる。
【0070】
本明細書において、「1つの実施形態」、「一実施形態」、「一例示的な実施形態」、又は同様のフレーズに対する参照は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、あらゆる実施形態が必ずしも上記特定の特徴、構造、又は特性を含み得るわけではないことを示す。さらに、こうしたフレーズは、必ずしも同じ実施形態を参照するわけではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が一実施形態に関連して説明されたとき、こうした特徴、構造、又は特性を本明細書で明示的に言及又は説明されているか否かにかかわらず他の実施形態に組み込むことは、当業者の知識の範囲内である。さらに、いくつかの実施形態は、表現「結合された」及び「接続された」をその派生形と共に使用して説明されることがある。これら用語は、必ずしも互いの同義語として意図されない。例えば、いくつかの実施形態は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触することを示すために、用語「接続された」及び/又は「結合された」を使用して説明されることがある。しかしながら、用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触しないが、しかし依然として互いに協働又は対話することをさらに意味することがある。
【0071】
本開示の幅及び範囲は、上記で説明された例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきでなく、別記の特許請求の範囲及びその均等物に従ってのみ定義されるべきである。