(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】電動リール
(51)【国際特許分類】
A01K 89/017 20060101AFI20240319BHJP
A01K 89/02 20060101ALI20240319BHJP
A01K 89/0155 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
A01K89/017
A01K89/02 Z
A01K89/0155
(21)【出願番号】P 2020112932
(22)【出願日】2020-06-30
【審査請求日】2023-04-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】川俣 敦史
(72)【発明者】
【氏名】村山 聡
(72)【発明者】
【氏名】林 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】武智 邦生
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-201451(JP,A)
【文献】特開平10-248453(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/017
A01K 89/02
A01K 89/015
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前端に穂先を着脱可能に取り付け、電動モータからの駆動力をクラッチで接続と断絶をすることで釣糸の巻上げと繰出しを行うための釣竿一体型の電動リールであって、
スプール支持軸と、
該スプール支持軸に回転可能に支持する軸受けを有するスプールと、
前記スプールにおけるスプール軸方向の外側面に対向するように配置され、前記スプール支持軸の外周面に対して前記スプール軸方向に移動可能なブレーキ部材と、
を備え、
前記スプール支持軸の前記スプール軸方向への移動によって前記ブレーキ部材を前記スプール
の前記外側面を押し込む方向に移動させることにより、前記スプールに対して前記ブレーキ部材を押圧し、前記スプール軸方向に制動力を作用させる、電動リール。
【請求項2】
前記ブレーキ部材を
前記外側面側に移動させることで前記軸受けの内外輪間に与圧をかけて前記スプール軸方向に制動力を作用させる、請求項1に記載の電動リール。
【請求項3】
前記軸受けは、スプール軸方向に複数配置され、
前記ブレーキ部材は、複数の前記軸受け同士の間に前記スプール軸方向に付勢された状態で介挿されるばね部材である、請求項2に記載の電動リール。
【請求項4】
前記軸受けにおけるスラスト軸方向の一端は、リール本体にスラスト軸方向への移動を規制するように保持され、
前記軸受けにおけるスラスト軸方向の他端は、前記スプールの前記他端側を覆うカバー部材によってスラスト軸方向への移動を規制するように保持されている、請求項3に記載の電動リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動リールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばワカサギ釣りで使用される電動リール一体型の釣竿として、クラッチが接続された状態で釣糸繰り出し方向の回転に抵抗を加える構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。電動リール一体型の釣竿は、内蔵される電動モータによって回転駆動される道糸を巻回収容するスプールを有するリール部と把持部とを一体にした構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に示される従来の電動リール一体型の釣竿におけるリール構造では、釣糸を繰り出すためのスプールの自由回転に制動力を作用させて停止させるものではなく、停止状態のモータを逆転させるので非常に大きな力が作用する。
すなわち、スプール停止中のドラグとしての制動するものである。このように従来では、スプールの自由回転が軽すぎることから、バックラッシュが生じてしまう問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、スプールに制動力を作用させるブレーキ構造となるので、大きな力を作用させる必要がないうえ、バックラッシュの発生を抑制できる電動リールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る電動リールは、前端に穂先を着脱可能に取り付け、電動モータからの駆動力をクラッチで接続と断絶をすることで釣糸の巻上げと繰出しを行うための釣竿一体型の電動リールであって、スプール支持軸と、該スプール支持軸に回転可能に支持する軸受けを有するスプールと、前記スプールにおけるスプール軸方向の外側面に対向するように配置され、前記スプール支持軸の外周面に対して前記スプール軸方向に移動可能なブレーキ部材と、を備え、前記ブレーキ部材を前記スプール側に移動させることにより、前記スプールに対して前記ブレーキ部材を押圧し、前記スプール軸方向に制動力を作用させる、ことを特徴としている。
【0007】
本発明に係る電動リールによれば、ブレーキ部材をスプール支持軸上でスプール側に移動させることにより、スプールに対してブレーキ部材を押圧することができる。このとき、本発明では、スプール支持軸の外周面を利用してブレーキ部材をスプール軸方向に移動させる構造であることから、従来の構造を大きく変更することなく、上述したような制動力をスプールに作用することを実現することができる。
また、本発明では、仮にバックラッシュが生じた場合であっても、ブレーキ部材をリール本体から取り外すことで容易にスプールを取り外して、バックラッシュした糸を処理することができる。
【0008】
(2)前記ブレーキ部材をスプール側に移動させることで前記軸受けの内外輪間に与圧をかけて前記スプール軸方向に制動力を作用させることを特徴としてもよい。
【0009】
この場合には、スプールの軸受けの内外輪間に直接、ブレーキ部材の移動に伴う与圧をかけることができるので、より効果的に制動力をスプールに作用することができる。
【0010】
(3)前記軸受けは、スプール軸方向に複数配置され、前記ブレーキ部材は、複数の前記軸受け同士の間に前記スプール軸方向に付勢された状態で介挿されるばね部材であることが好ましい。
【0011】
この場合には、例えば曲げ座金等のばね部材のばね力によって軸受けに対してスラスト軸方向に力を付与し、軸受けの抵抗を微妙に大きくすることができる。そのため、ブレーキ部材でスプール支持軸に締め付けることによってばね部材の圧縮量が変化し、キャストコントロールブレーキのようにブレーキ力を調整することができる。
【0012】
(4)前記軸受けにおけるスラスト軸方向の一端は、リール本体にスラスト軸方向への移動を規制するように保持され、前記軸受けにおけるスラスト軸方向の他端は、前記スプールの前記他端側を覆うカバー部材によってスラスト軸方向への移動を規制するように保持されていることを特徴としてもよい。
【0013】
この場合には、ばね部材を介して設けられる複数の軸受けのスラスト軸方向への移動が規制される。そのため、複数の軸受けの同士の間に設けられるばね部材の付勢力によって軸受けがスラスト軸方向の他端側に移動してスプール支持軸から抜け出すことを防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る電動リールによれば、スプールに制動力を作用させるブレーキ構造となるので、大きな力を作用させる必要がないうえ、バックラッシュの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態による電動リールの構成を斜め後方から見た斜視図である。
【
図2】
図1に示す電動リールを上方から見た平面図である。
【
図3】
図2に示すA-A線断面図であって、リール部の構成を示す縦断面図である。
【
図5】リール部の断面図であって、スプール支持軸を省略した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る電動リールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、ワカサギ用の電動リールを例に挙げて説明する。また、各図面において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
【0017】
図1及び
図2に示すように本実施形態の電動リール1は、前端に不図示の穂先を着脱可能に取り付け、電動モータからの駆動力をクラッチで接続と断絶をすることで釣糸の巻上げと繰出しを行うための釣竿一体型のワカサギ用の電動リールに適用されている。
【0018】
ここで、本実施形態では、電動リール1において竿先側を前端、前方、竿尻側を後端、後方とし、竿先から竿尻まで長さ方向を前後方向と定義する。電動リール1を上方から見て前後方向に直交する方向を左右方向、幅方向という。
【0019】
電動リール1は、電動モータやクラッチ等を備えたリール駆動部(図示省略)を収容するリール本体10と、リール本体10の前端部に設けられるリール部2と、リール本体10の前端面から前方に向けて突出される不図示の穂先と、を備えている。
【0020】
リール本体10は、前記リール駆動部を下方から支持する本体フレーム10aをリール駆動部とともに覆う本体カバー11を備えている。本体フレーム10aは、主に電動リール1の底部に配置され、例えば合成樹脂又は金属製の一体形成された部材である。本体フレーム10aの前部には、リール本体10を船等の一部に着脱可能な板状のリール装着部16が設けられている。
【0021】
本体カバー11は、電動モータからの駆動力をリール部2に対して接続と断絶するクラッチ(図示省略)を操作するためのクラッチ操作部12と、釣糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示する表示板13と、を備えている。
【0022】
本体カバー11は、全体として前後方向に長い形状をなし、前後方向の中央に位置するカバー中央部11aからカバー後部11bにわたって上方から掴むことが可能な把持部14と、把持部14の前側に位置するカバー前部11cに設けられるリール収納部15と、を有している。本体カバー11の内側には、上述したリール駆動部を収容するための収容空間が形成されている。ここで、
図1では、本体カバー11の右側面の一部が省略され、本体カバー11の内部が見えた状態になっている。
また、カバー前部11cには、不図示の穂先が着脱可能に装着される穂先装着筒17が設けられている。
【0023】
把持部14におけるカバー中央部11aには、表示板13が設けられている。把持部14におけるカバー後部11bは、上面視でカバー中央部11aから後方に向かうに従い漸次幅方向の長さが小さくなるように先細る形状に形成されている。把持部14の形状および大きさとしては、手のひらで把持部14を覆うように上方から掴むことが可能な寸法に設定されている。
【0024】
表示板13は、仕掛けの水深を表示可能な液晶ディスプレイからなり、表示操作を行うための複数(本実施形態では2つ)の操作ボタンを有している。
【0025】
リール収納部15は、本体カバー11における右半分が切り欠かれてリール部2を配置するための切欠凹部15aが形成されている。切欠凹部15aには、
図3に示すように、リール部2の後述するスプール支持軸21及びスプール22の左端部を回転可能に支持するリール支持部4が固定されている。
【0026】
図3に示すように、リール支持部4は、リール収納部15の切欠凹部15aに固定される本体部41と、本体部41に支持されるスプール軸支持孔42と、を有している。スプール軸支持孔42は、後述するリール部2のスプール支持軸21の先端部21aを挿入した状態で支持している。
【0027】
図3~
図5に示すように、リール部2は、スプール支持軸21と、スプール支持軸21に回転可能に支持する一対の軸受け24(24A、24B)を有するスプール22と、スプール22におけるスプール軸O方向の中央突起側面22aに対向するように配置され、軸受け24A、24B同士の間でスプール軸O方向に付勢された状態で介挿された曲げ座金5(ブレーキ部材、ばね部材)と、を備えている。
ここで、本実施形態では、リール部2において、スプール軸O周りに周回する方向を周方向とし、スプール軸O方向から見てスプール軸Oに直交する方向を径方向として定義する。
【0028】
図3に示すように、スプール支持軸21は、軸部21Aと、軸部21Aの軸方向の一端に位置する軸頭部21Bと、を有している。軸部21Aは、先端部21aに雄ねじが形成されている。スプール支持軸21は、先端部21aがリール支持部4に設けられるスプール軸支持孔42の雌ねじ部42aに螺合されることでリール支持部4に固定されている。
スプール22は、軸部21Aの先端部21aと軸頭部21Bとの間の軸部21Aの領域に配置されている。
【0029】
図3及び
図5に示すように、スプール22は、スプール支持軸21と同軸に配置され、リール支持部4に固定されるスプール支持軸21に一対の軸受け24A、24Bを介して回転自在に設けられている。スプール22は、釣糸が巻き回される筒状の糸巻胴部22Aと、糸巻胴部22Aの両端に径方向の外側に向けて拡径された一対のフランジ部22B、22Bと、を有している。
スプール22は、駆動モータのモータ軸に設けられた摩擦チューブを介して回転駆動され、
図1及び
図2に示すクラッチ操作部12によって駆動されるクラッチ機構が連動している。スプール22は、
図3に示すように、左側のフランジ部22Bの外周縁はリール支持部4の本体部41によって外方から覆われ、右側のフランジ部22Bの外周縁はカバー部材25によって外方から覆われている。
【0030】
カバー部材25は、有頂筒状に形成され、頂部を右側に向け、筒部で右側のフランジ部22Bを覆っている。カバー部材25の中央部には、スプール支持軸21の軸頭部21Bを配置する開口部が形成されている。
【0031】
図3及び
図5に示すように、スプール22に設けられる軸受け24A、24Bは、スプール軸O方向に複数(ここでは2つ)配置されている。軸受け24A、24B同士の間には、介挿コマ26を介してスプール軸O方向に付勢された状態で曲げ座金5(ばね部材)が介挿されている。すなわち、スプール軸O方向に沿って軸受け24B、介挿コマ26、曲げ座金5、軸受け24Aの順で配置されている。
【0032】
軸受け24は、外輪241と内輪242との間に複数のコロ243が挟持された構成であり、内輪242がスプール支持軸21の軸部21Aに固定され、外輪241がスプール22に固定されている。介挿コマ26は、スプール支持軸21の軸部21Aの外側に嵌合されている。
【0033】
軸受け24A、24Bにおけるスラスト軸方向Xの一端(左側の軸受け24B)は、リール本体10のリール支持部4にスラスト軸方向Xのうち押し込み方向X1への移動を規制するように保持されている。また、軸受け24A、24Bにおけるスラスト軸方向Xの他端(右側の軸受け24A)は、カバー部材25によってスラスト軸方向Xのうち前記押し込み方向X1とは反対方向(右側に移動する方向)への移動を規制するように保持されている。
【0034】
曲げ座金5は、
図5に示すように、板状部材を側面視でくの字状に湾曲させて形成された板バネであり、スプール軸Oと同軸に配置されている。曲げ座金5の中央にはスプール支持軸21が通過可能な円穴が形成されている。曲げ座金5は、凸曲面5aが右側の軸受け24Aの外輪241に当接し、凸曲面5aの外周側に位置する外周縁5bが介挿コマ26の右端面26aの径方向外側に位置するスプール22の中央突起側面22aに当接した状態で配置されている。
【0035】
次に、このように構成される電動リール1の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態による電動リール1では、ブレーキ部材として機能する曲げ座金5の弾性力によってスプール支持軸21を支持する軸受け24の外輪241と内輪242との間に与圧をかけてスプール軸O方向に制動力を作用させることができる。この場合には、スプール22の軸受け24A、24Bの内外輪間に直接、曲げ座金5の弾性変形に伴う与圧をかけることができるので、より効果的に制動力をスプール22に作用することができる。
すなわち、
図3に示すように、右側の軸受け24Aにおいて、スプール支持軸21は内輪242をスラスト軸方向Xで押し込み方向X1(紙面左側)に押し、曲げ座金5が外輪241を押し込み方向X1と反対方向(紙面右側)に押し返すことで内外輪に逆方向の力が作用してスプール22にブレーキ力が作用することになる。
【0036】
また、本実施形態では、曲げ座金5を介して設けられる軸受け24A、24Bはリール支持部4とカバー部材25によってスラスト軸方向Xへの移動が規制されているので、曲げ座金5の付勢力によって軸受け24A、24Bがスラスト軸方向Xで右側に移動してスプール支持軸21から抜け出すことを防止することができる。
【0037】
上述のように構成された本実施形態による電動リールでは、スプール22に制動力を作用させるブレーキ構造となるので、大きな力を作用させる必要がないうえ、バックラッシュの発生を抑制できる。
【0038】
以上、本発明による電動リールの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
【0039】
例えば、上記実施形態では、ワカサギ釣り用の電動リールに適用されるものとして説明されているが、本発明は、ワカサギ釣り用のものに限定されるものではなく、例えば、ハゼやキス等の小物釣りに使用する比較的小型の釣竿一体型の電動リールに適用されるものであってもよい。
【0040】
また、本実施形態では、スプール22に対して与圧をかけてスラスト軸方向のスラスト荷重を付与する手段(ブレーキ部材)として、軸受け24A、24Bに対してスラスト軸方向に与圧をかける湾曲させた板バネからなる曲げ座金5を採用しているが、このような曲げ座金5であることに限定されることはなく、他の形態のばね部材を採用してもよい。例えば、曲げ座金として板バネではなく、皿バネなどを採用してもよい。
また、曲げ座金を設ける位置や軸受け24A、24Bの内外輪等に対する当接位置も上記実施形態に限定されることはない。要は、スプール22に対してスラスト軸方向のスラスト荷重を付与させることができるようにブレーキ部材が配置されていればよいのである。
【0041】
さらに、他のブレーキ部材として、例えばカム式のブレーキ部材や、スプール支持軸21に対して螺進させる押圧ナットのブレーキ部材を採用することも可能である。この押圧ナットのブレーキ部材としては、例えばスプール支持軸の軸受けより外側に形成された雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を設けた押圧ナットが採用できる。この押圧ナットをスプール側に螺進させることで、押圧ナットでスプールを押圧してスプール軸方向に制動力を作用させる構成となる。
【符号の説明】
【0042】
1 電動リール
2 リール部
4 リール支持部
5 曲げ座金(ブレーキ部材、ばね部材)
5a 凸曲面
5b 外周縁
10 リール本体
11 本体カバー
14 把持部
15 リール収納部
21 スプール支持軸
21A 軸部
21B 軸頭部
21a 先端部
22 スプール
22a 中央突起側面
24、24A、24B 軸受け
241 外輪
242 内輪
O スプール軸
X スラスト軸方向