(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20240319BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20240319BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
G01C21/26 P
G01C21/34
G09B29/10 A
(21)【出願番号】P 2020217709
(22)【出願日】2020-12-25
【審査請求日】2022-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】日置 順
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 英男
(72)【発明者】
【氏名】大崎 新太郎
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 洋明
(72)【発明者】
【氏名】宇井 昌彦
【審査官】貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-48198(JP,A)
【文献】特開2012-215544(JP,A)
【文献】特開2009-177697(JP,A)
【文献】特開2020-80145(JP,A)
【文献】特開2017-182174(JP,A)
【文献】特開2002-243471(JP,A)
【文献】特開2007-304009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 - 21/36
G01C 23/00 - 25/00
G08G 1/00 - 99/00
G09B 23/00 - 29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって指定された対象施設に関連する複数の情報を取得することと、
前記ユーザが前記対象施設に移動する際の移動手段を取得することと、
取得された前記移動手段に応じて、取得された前記複数の情報のうち、前記ユーザに関連する端末に優先的に出力する情報の種別を決定することと、
前記複数の情報のうち、決定された前記種別の情報を前記端末に優先的に出力することと、
を実行する制御部を備
え、
前記制御部は、
前記対象施設と前記対象施設の最寄りの駅との距離が所定の距離以上である場合に、前記移動手段が車両であると推定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記移動手段に基づいて、前記複数の情報の前記端末における表示の優先順位を決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記移動手段に基づいて、前記端末が表示する情報を前記複数の情報の中から選択する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記端末に設けられたセンサが検出した情報に基づいて、前記移動手段を推定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記ユーザが前記端末に入力した移動手段に関する情報に基づいて、前記移動手段を取得する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記対象施設の位置と前記ユーザの移動履歴
とに基づいて、前記移動手段を推定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記移動手段が車両である場合、前記対象施設に関連する駐車場についての情報を、前記端末が優先的に表示する情報として決定する、
請求項1から
6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記移動手段が車両である場合、アルコール飲料についての情報が含まれないように、前記端末が優先的に表示する情報を決定する、
請求項1から
7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザによって指定された対象施設に関連する複数の情報を取得することと、
前記ユーザが前記対象施設に移動する際の移動手段を取得することと、
取得された前記移動手段に応じて、出力された前記複数の情報のうち、前記ユーザに関連する端末に優先的に出力する情報の種別を決定することと、
前記複数の情報のうち、決定された前記種別の情報を前記端末に優先的に出力することと、
を含
み、
前記対象施設と前記対象施設の最寄りの駅との距離が所定の距離以上である場合に、前記移動手段が車両であると推定する、
情報処理方法。
【請求項10】
前記移動手段に基づいて、前記複数の情報の前記端末における表示の優先順位を決定する、
請求項
9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記移動手段に基づいて、前記端末が表示する情報を前記複数の情報の中から選択する、
請求項
9に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記端末に設けられたセンサが検出した情報に基づいて、前記移動手段を推定する、
請求項
9から
11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記ユーザが前記端末に入力した移動手段に関する情報に基づいて、前記移動手段を取得する、
請求項
9から
11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記対象施設の位置と前記ユーザの移動履歴
とに基づいて、前記移動手段を推定する、
請求項
9から
11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記移動手段が車両である場合、前記対象施設に関連する駐車場についての情報を、前記端末が優先的に表示する情報として決定する、
請求項
9から
14のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記移動手段が車両である場合、アルコール飲料についての情報が含まれないように、前記端末が優先的に表示する情報を決定する、
請求項
9から
15のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータに情報処理方法を実行させるプログラムであって、
前記情報処理方法は、
ユーザによって指定された対象施設に関連する複数の情報を取得することと、
前記ユーザが前記対象施設に移動する際の移動手段を取得することと、
取得された前記移動手段に応じて、取得された前記複数の情報のうち、前記ユーザに関連する端末に優先的に出力する情報の種別を決定することと、
前記複数の情報のうち、決定された前記種別の情報を前記端末に優先的に出力することと、
を含
み、
前記対象施設と前記対象施設の最寄りの駅との距離が所定の距離以上である場合に、前記移動手段が車両であると推定する、
プログラム。
【請求項18】
前記情報処理方法において、
前記移動手段に基づいて、前記複数の情報の前記端末における表示の優先順位を決定する、
請求項
17に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているナビゲーション装置は、少なくとも地上波デジタルテレビ放送を受信する機能を備えた装置である。特許文献1に開示されているナビゲーション装置は、地上波デジタルテレビ放送の映像コンテンツの中から、施設およびその地図データ上の位置を特定し得るテキストデータを抽出する。そして、ナビゲーション装置は、抽出したテキストデータに基づいて、テキストデータおよびそれが含まれていた画像データを、ディスプレイ上の地図データにおける対象位置に関連付けて表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ユーザにとって利便性が高くなるように情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、
ユーザによって指定された対象施設に関連する複数の情報を取得することと、
前記ユーザが前記対象施設に移動する際の移動手段を取得することと、
前記移動手段に基づいて、前記複数の情報のうち、前記ユーザに関連する端末が優先的に表示する情報を決定することと、
を実行する制御部を備える。
【0006】
本開示の第2の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザによって指定された対象施設に関連する複数の情報を取得することと、
前記ユーザが前記対象施設に移動する際の移動手段を取得することと、
前記移動手段に基づいて、前記複数の情報のうち、前記ユーザに関連する端末が優先的に表示する情報を決定することと、
を含む。
【0007】
本開示の第3の態様に係るプログラムは、
コンピュータに情報処理方法を実行させるプログラムであって、
前記情報処理方法は、
ユーザによって指定された対象施設に関連する複数の情報を取得することと、
前記ユーザが前記対象施設に移動する際の移動手段を取得することと、
前記移動手段に基づいて、前記複数の情報のうち、前記ユーザに関連する端末が優先的に表示する情報を決定することと、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、ユーザにとって利便性が高くなるように情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、検索システムの概略を示す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態におけるユーザ端末および検索サーバの機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【
図4】
図4は、施設データベースに格納されている施設情報のテーブル構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、優先度データベースに格納されている優先度情報のテーブル構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態における送信処理のフローチャートである。
【
図7】
図7は、第2実施形態におけるユーザ端末および検索サーバの機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【
図8】
図8は、履歴データベースに格納されている履歴情報のテーブル構成の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、第3実施形態におけるユーザ端末および検索サーバの機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【
図10】
図10は、選択情報のテーブル構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第3実施形態における送信処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、ユーザに対して様々な施設に関連する情報を提供する情報処理装置である。本開示の第1の態様に係る情報処理装置における制御部は、対象施設に関連する複数の情報を取得する。対象施設は、ユーザによって指定された施設である。
【0011】
ここで、ユーザが対象施設に移動する際の移動手段に応じて、ユーザにとって有益となる対象施設に関連する情報が異なることが想定される。そこで、情報処理装置における制御部は、ユーザが対象施設に移動する際の移動手段を取得する。そして、制御部は、ユーザの移動手段に基づいて、取得した複数の情報のうち、端末が優先的に表示する情報を決定する。端末は、ユーザに関連する端末である。
【0012】
以上説明したように、情報処理装置は、ユーザの対象施設への移動手段に基づいて、端末が優先的に表示する情報を決定する。これにより、ユーザが対象施設に移動する場合に有益となる情報を優先的に端末に表示させることが可能となる。したがって、ユーザにとって利便性が高くなるように情報を提供することが可能となる。
【0013】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは本開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
<第1実施形態>
(システムの概略)
本実施形態における検索システム1について、
図1に基づいて説明する。
図1は、検索システム1の概略を示す図である。検索システム1は、ユーザ端末100と検索サーバ200とを含んで構成される。検索システム1においては、ユーザ端末100と検索サーバ200とがネットワークN1によって相互に接続される。ネットワークN1には、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)または、携帯電話等の電話通信網が採用されてもよい。
【0015】
(ユーザ端末100)
ユーザ端末100は、ユーザ10に関連する端末である。本実施形態において、ユーザ端末100は、ユーザ10が所持するスマートフォン、タブレット型コンピュータ、またはウェアラブル端末等の携帯情報端末である。ユーザ10は、ユーザ端末100を所持して、対象施設に向けて移動する。ユーザ10は、対象施設に向けて移動している途中で、所持しているユーザ端末100を使用して対象施設について検索を行う。なお、本実施形態におけるユーザ端末100が、本開示に係る「端末」に相当する。
【0016】
(検索サーバ200)
検索サーバ200は、様々な施設に関連する情報を提供するサーバである。検索サーバ200は、対象施設に向けて移動しているユーザ10に対して、ユーザ10が検索した対象施設に関連する情報を提供する。
【0017】
ここで、ユーザ10の移動手段に応じて、ユーザ10にとって有益となる対象施設に関連する情報が異なることが想定される。例えば、ユーザ10の現在の移動手段が車両である場合、対象施設に関連する駐車場に関する情報がユーザ10にとって有益な情報であることが想定される。対象施設に関連する駐車場とは、対象施設の利用者が車両を駐車させる、対象施設内の駐車場、または対象施設外の駐車場である。また、ユーザ10の現在の移動手段が徒歩である場合、対象施設に関連する駐車場に関する情報ではなく、例えば、対象施設において提供されているサービス等を紹介するための情報(以下、単に「対象施設を紹介するための情報」と称する場合がある。)がユーザ10にとって有益な情報であることが想定される。そこで、検索サーバ200は、ユーザ10に提供する対象施設に関連する情報(以下、「対象情報」と称する場合がある。)に、ユーザ10の現在の移動手段を反映させる。検索サーバ200がユーザ10に提供する対象情報に、ユーザ10の現在の移動手段を反映させる方法については後述する。
【0018】
検索サーバ200は、プロセッサ210、主記憶部220、補助記憶部230、および通信インタフェース(通信I/F)240を有するコンピュータを含んで構成される。プロセッサ210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)である。主記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。補助記憶部230は、例えば、ROM(Read Only Memory)である。また、補助記憶部230は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、またはCD-ROM、DVDディスク、もしくはブルーレイディスクのようなディスク記録媒体である。また、補助記憶部230は、リムーバブルメディア(可搬記憶媒体)であってもよい。ここで、リムーバブルメディアとして、例えば、USBメモリまたはSDカードが例示される。通信I/F240は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、または無線通信のための無線通信回路である。
【0019】
検索サーバ200において、補助記憶部230には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、および各種情報テーブル等が格納されている。また、検索サーバ200において、プロセッサ210が、補助記憶部230に記憶されたプログラムを主記憶部220にロードして実行することによって、後述するような各種の機能を実現することができる。ただし、検索サーバ200における一部または全部の機能はASICまたはFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、検索サーバ200は、必ずしも単一の物理的構成によって実現される必要はなく、互いに連携する複数台のコンピュータによって構成されてもよい。なお、本実施形態における検索サーバ200が、本開示に係る「情報処理装置」に相当する。
【0020】
(機能構成)
次に、本実施形態に係る検索システム1を構成する、ユーザ端末100および検索サーバ200それぞれの機能構成について、
図2から
図5に基づいて説明する。
図2は、本実施形態におけるユーザ端末100および検索サーバ200の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【0021】
(ユーザ端末100)
ユーザ端末100は、制御部101、通信部102、入出力部103、および位置取得部104を含んで構成される。制御部101は、ユーザ端末100の制御をするための演算処理を行う機能を有する。制御部101は、ユーザ端末100におけるプロセッサによって実現できる。通信部102は、ユーザ端末100をネットワークN1に接続する機能を有する。通信部102は、ユーザ端末100における通信I/Fによって実現できる。
【0022】
入出力部103は、ユーザ10がユーザ端末100に様々な情報を入力するための機能を有する。また、入出力部103は、ユーザ10に対して様々な情報を表示するための機能を有する。入出力部103は、ユーザ端末100におけるタッチパネルによって実現できる。ユーザ10は、対象施設について検索するために、対象施設を特定するための情報(以下、「特定情報」と称する場合がある。)を入出力部103に対して入力する。ここで、特定情報は、例えば、対象施設の名前等を含む情報である。
【0023】
位置取得部104は、ユーザ端末100の現在位置を取得する機能を有する。位置取得部104は、ユーザ端末100におけるGPSセンサによって実現できる。制御部101は、位置取得部104によって取得されたユーザ端末100の現在位置(すなわち、ユーザ10の現在位置)に基づいて、移動しているユーザ10の移動手段を検出する。
【0024】
制御部101は、例えば、ユーザ10の現在位置に基づいて、ユーザ10の移動手段を検出する。具体的には、制御部101は、ユーザ10の現在位置の推移に基づいて、ユーザ10の移動速度を算出する。そして、制御部101は、ユーザ10の現在位置が車道上にあり、ユーザ10の移動速度の平均値が所定値以上である場合に、ユーザ10の移動手段は車両であると検出する。また、制御部101は、ユーザ10の現在位置が歩道上にあり、ユーザ10の移動速度の平均値が所定値以下である場合に、ユーザ10の移動手段は徒歩であると検出する。
【0025】
なお、制御部101が検出するユーザ10の移動手段は、必ずしも、車両または徒歩に限られない。ユーザ端末100は、ユーザ10の移動手段として、例えば、自転車、または鉄道等を検出してもよい。なお、制御部101がユーザ10の移動手段を検出する方法については、公知の方法を採用することができる。
【0026】
制御部101は、特定情報と、取得したユーザ10の現在の移動手段と、を含む情報(以下、「検索情報」と称する場合がある。)を生成する。制御部101は、通信部102を経由して、検索情報を検索サーバ200に送信する。
【0027】
制御部101は、通信部102によって、結果情報を検索サーバ200から受信する。ここで、結果情報は、対象施設に関連する対象情報を複数含んでいる。制御部101は、通信部102によって結果情報を受信すると、結果画面を入出力部103に表示させる。
図3は、結果画面の一例を示す図である。
図3に示すように、結果画面には、結果情報に基づいて、結果情報に含まれる対象情報が複数表示される。ここで、結果情報に含まれる対象情報は、対象施設に関連するテキスト、画像、または動画像等の情報である。
【0028】
図3に示すように、結果画面においては、結果情報に含まれる複数の対象情報が上から下に表示される。ここで、本実施形態においては、結果情報は、各対象情報が結果画面に
表示される際の優先順位(以下、「表示順位」と称する場合がある。)を含んでいる。制御部101は、結果情報に含まれる複数の対象情報を表示順位に基づいて表示する。制御部101は、表示順位が最も高い対象情報を、結果画面において上から1番目(検索結果No.1の位置)に表示する。また、制御部101は、表示順位が2番目に高い対象情報を、結果画面において上から2番目(検索結果No.2の位置)に表示する。このように、制御部101は、表示順位に従って上から順に複数の対象情報を入出力部103に表示させる。なお、結果情報に含まれる表示順位に関する詳細な説明については後述する。
【0029】
なお、本実施形態においては、ユーザ端末100は、表示順位に従って結果情報に含まれる複数の対象情報を上から下に表示する。しかしながら、ユーザ端末100は、必ずしも、表示順位に従って複数の対象情報を上から下に表示しなくてもよい。ユーザ端末100は、例えば、結果画面において、表示順位が最も高い対象情報を、最も大きく表示してもよい。この場合において、表示順位が最も高い対象情報は、最も有益な情報よりも小さく表示される。また、結果画面において、対象情報が表示される位置は、予め決定されている。
【0030】
(検索サーバ200)
検索サーバ200は、制御部201、通信部202、施設データベース(施設DB)203、および優先度データベース(優先度DB)204を含んで構成される。制御部201は、検索サーバ200の制御をするための演算処理を行う機能を有する。制御部201は、検索サーバ200におけるプロセッサ210によって実現できる。通信部202は、検索サーバ200をネットワークN1に接続する機能を有する。通信部202は、検索サーバ200における通信I/F240によって実現できる。
【0031】
施設DB203は、施設情報を格納するためのデータベースである。施設DB203は、検索サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。施設情報は、施設に関連する情報である。なお、施設情報DB203には、対象施設の施設情報(対象情報)も含まれている。
【0032】
図4は、施設DB203に格納されている施設情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図4に示すように、施設情報は、施設IDフィールド、情報フィールド、および種別フィールドを有する。施設IDフィールドには、施設を特定するための識別子(施設ID)が入力される。情報フィールドには、施設IDフィールドに入力されている施設に関連する施設情報が入力される。情報フィールドに入力される施設情報は、例えば、施設において提供されるサービス等を紹介するための情報(施設を紹介するための情報)、施設に関連する駐車場に関する情報、または施設で提供されるアルコール飲料に関する情報等である。情報フィールドには、テキスト、画像、または動画像等が施設情報として入力されている。
【0033】
種別フィールドには、施設情報の種別が入力される。施設情報が施設を紹介するための情報である場合、種別フィールドには「紹介」が入力される。また、施設情報が施設に関連する駐車場に関する情報である場合、種別フィールドには「駐車場」が入力される。また、施設情報が施設において提供されるアルコール飲料に関する情報である場合、種別フィールドには「アルコール飲料」が入力される。種別フィールドに入力される施設情報の種別は、例えば、検索サーバ200の管理者が各施設情報の内容に基づいて予め入力する。なお、種別フィールドに入力される各施設情報の種別は、例えば、検索サーバ200が各施設情報の内容を分析することによって入力されてもよい。
【0034】
優先度DB204は、優先度情報を格納するためのデータベースである。優先度DB204は、検索サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。優先度情報は
、ユーザ端末100が施設情報(対象情報)を複数表示する際の優先度に関する情報である。
図5は、優先度DB204に格納されている優先度情報のテーブル構成の一例を示す図である。
【0035】
図5に示すように、優先度情報は、種別フィールドと優先度フィールドとを有する。種別フィールドには、施設情報における種別フィールドに入力されている、施設情報の種別のすべてが入力されている。優先度フィールドには、移動手段に応じた優先度が入力される。優先度は、各移動手段によって移動しているユーザにとって施設情報の種別(内容)が有益であればあるほど高くなるように定められている。優先度は、例えば、ユーザ10または検索サーバ200の管理者によって予め設定される。
【0036】
本実施形態においては、移動手段が車両である場合には、1番有益な施設情報の種別は、施設に関連する駐車場である。そのため、移動手段が車両である場合には、施設に関連する駐車場に関する情報についての優先度が最も高く定められている。また、移動手段が車両である場合には、2番目に有益な施設情報の種別は施設において提供されるサービス等を紹介することである。そのため、移動手段が車両である場合には、施設を紹介するための情報についての優先度が2番目に高く定められている。また、移動手段が車両である場合には、1番有益でない施設情報の種別は、施設で提供されるアルコール飲料である。そのため、移動手段が車両である場合には、アルコール飲料に関する情報の優先度が最も低く定められている。
【0037】
また、移動手段が車両でない場合、移動手段が車両である場合の優先度とは異なる優先度が定められている。本実施形態においては、移動手段が徒歩である場合には、施設を紹介するための情報の優先度が最も高く定められている。また、移動手段が徒歩である場合には、アルコール飲料に関する情報の優先度が2番目に高く定められている。また、移動手段が徒歩である場合には、施設に関連する駐車場に関する情報の優先度が最も低く定められている。
【0038】
制御部201は、検索情報に含まれる特定情報に基づいて、複数の対象情報(対象施設に関する施設情報)を施設DB203から取得する。また、制御部201は、検索情報に含まれるユーザ10の現在の移動手段を取得する。また、制御部201は、優先度情報を優先度DB204から取得する。そして、制御部201は、優先度情報における施設情報の種別と優先度との対応、およびユーザ10の現在の移動手段に基づいて、複数の対象情報の表示順位を決定する。
【0039】
具体的には、制御部201は、施設DB203から各対象情報の種別を取得する。そして、制御部201は、ユーザ10の現在の移動手段に基づいて、対象情報の種別に対応する優先度が高い順に各対象情報に表示順位を決定する。つまり、複数の対象情報の表示順位は、検索情報に含まれる移動手段で移動しているユーザ10にとって有益な情報の順に決定される。ユーザ10の移動手段が車両である場合には、表示順位は、対象施設に関連する駐車場に関する情報、対象施設を紹介するための情報、アルコール飲料に関する情報の順に高くなるように決定される。制御部201は、複数の対象情報とそれらの表示順位とを含む結果情報を生成する。制御部201は、通信部202を経由して、結果情報をユーザ端末100に送信する。
【0040】
ここで、種別が重複する対象情報が複数存在する場合がある。この場合において、制御部201は、例えば、評価がより高い対象情報の表示順位を評価が低い対象情報の表示順位よりも高く決定する。対象情報の評価は、例えば、過去に検索サーバ200から対象情報を提供されたユーザによる対象情報の有益さについての評価である。
【0041】
(送信処理)
次に、本実施形態に係る検索システム1において、検索サーバ200における制御部201によって実行される送信処理について、
図6に基づいて説明する。
図6は、本実施形態における送信処理のフローチャートである。送信処理は、ユーザ10に対して結果情報を送信するための処理である。送信処理は、検索サーバ200がユーザ端末100から検索情報を受信すると開始される。
【0042】
送信処理においては、まずS101において、検索情報に基づいて、複数の対象情報が取得される。次に、S102において、検索情報に含まれるユーザ10の現在の移動手段が取得される。次に、S103において、ユーザ10の現在の移動手段と優先度情報とに基づいて、複数の対象情報の表示順位が決定される。次に、S104において、複数の対象情報とそれらの表示順位とを含む結果情報が生成され、ユーザ端末100に送信される。そして、送信処理は終了される。
【0043】
ユーザ端末100は、結果情報を受信すると、結果画面を表示する。このとき、ユーザ10の移動手段が車両である場合、表示順位は、対象施設に関連する駐車場に関する情報、対象施設を紹介するための情報、アルコール飲料に関する情報の順に高くなるように決定されている。そのため、複数の対象情報のうち、対象施設に関連する駐車場に関する情報がユーザ端末100に優先的に表示される。また、アルコール飲料に関するに関する情報は表示順位が最も低いため、ユーザ端末100に優先的に表示されない。
【0044】
以上説明したように、検索システム1によって、ユーザ10の対象施設への移動手段に基づいて、ユーザ端末100に表示される複数の対象情報の表示順位が決定される。これにより、複数の対象情報のうち、表示順位が高い対象情報が、ユーザ端末100に優先的に表示される。これにより、ユーザ端末100が対象施設に移動しているユーザ10に対して有益となる対象情報を表示することが可能となる。したがって、ユーザ10にとって利便性が高くなるように対象情報を提供することが可能となる。
【0045】
(変形例1)
なお、本実施形態においては、ユーザ10が対象施設に移動している途中で、対象施設について検索を行う。そして、ユーザ端末100は、ユーザ端末100におけるセンサ(GPSセンサまたは加速度センサ等)が検出した検出値に基づいてユーザ10の移動手段を検出する。しかしながら、ユーザ端末100は、必ずしも、ユーザ端末100におけるセンサが検出した検出値に基づいてユーザ10の移動手段を検出しなくてもよい。本変形例では、ユーザ10は、対象施設について検索する際に、対象施設に移動する際の移動手段に関する情報をユーザ端末100に入力する。ユーザ端末100は、ユーザ10が入力した移動手段を含む検索情報を検索サーバ200に送信する。そして、検索サーバ200は、ユーザ10が入力した移動手段に関する情報基づいて、複数の対象情報の表示順位を決定する。このようにしても、ユーザ10にとって利便性が高くなるように対象情報を提供することが可能となる。
【0046】
本変形例においては、ユーザ端末100は、ユーザ10が対象施設に移動することに伴ってユーザ端末100におけるセンサが検出した検出値に基づかずに、ユーザ10の移動手段を把握することができる。そのため、ユーザ10は、対象施設に移動している途中でなくても、対象施設について検索することができる。そのため、ユーザ端末100は、必ずしも、ユーザ10が所持し、共に移動する携帯情報端末でなくてもよい。この場合において、ユーザ端末100は、例えば、ユーザ10が自宅等で使用するコンピュータであってもよい。
【0047】
(変形例2)
また、本実施形態においては、ユーザ端末100がユーザ10の移動手段を検出し、検索サーバ200に送信する。しかしながら、ユーザ10の移動手段は、必ずしも、ユーザ端末100によって検出されなくてもよい。例えば、ユーザ端末100がユーザ10の現在位置をリアルタイムで検索サーバ200に送信する。そして、検索サーバ200が、ユーザ端末100から受信するユーザ10の現在位置に基づいて、移動しているユーザ10の移動手段を検出してもよい。なお、検索サーバ200がユーザ10の現在位置に基づいて移動しているユーザ10の移動手段を検出する方法は、上述の方法と同様であるため、説明を省略する。
【0048】
(変形例3)
また、本実施形態においては、検索サーバ200がユーザ10の移動手段に基づいて複数の対象情報の表示順位を決定する。一方、本変形例においては、ユーザ端末100がユーザ10の移動手段に基づいて複数の対象情報の表示順位を決定する。具体的には、ユーザ端末100は、検索サーバ200から複数の対象情報を取得する。また、ユーザ端末100は、ユーザ10の現在の移動手段を取得する。本変形例においては、ユーザ端末100における補助記憶部が優先度情報を予め記憶している。すなわち、ユーザ端末100は、優先度DBを含んで構成されている。そこで、ユーザ端末100は、優先度情報をユーザ端末100における優先度DBから取得する。そして、ユーザ端末100は、取得した優先度情報に基づいて複数の対象情報の表示順位を決定する。
【0049】
<第2実施形態>
本実施形態においては、検索サーバ200は、対象施設の位置に基づいてユーザ10の移動手段を推定することで、ユーザ10の移動手段を取得する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。
【0050】
(機能構成)
図7は、本実施形態におけるユーザ端末100および検索サーバ200の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図7に示すように、検索サーバ200は、履歴データベース(履歴DB)205をさらに含んで構成される。
【0051】
(ユーザ端末100)
ユーザ端末100における制御部101は、通信部102を経由して、ユーザ10の現在位置をリアルタイムで検索サーバ200に送信する。また、制御部101は、特定情報を含む検索情報を生成し、検索サーバ200に送信する。なお、本実施形態においては、ユーザ10は、対象施設に移動している途中でなくても、対象施設について検索を行う。
【0052】
(検索サーバ200)
制御部201は、通信部202によって、ユーザ10の現在位置をリアルタイムで受信する。制御部201は、ユーザ10の現在位置の推移に基づいて、ユーザ10の移動先の地区を特定する。具体的には、制御部201は、ユーザ10の現在位置が特定の地区に所定時間以上存在する場合、該特定の地区がユーザ10の移動先の地区であると判定する。また、制御部201は、ユーザ10の現在位置の推移に基づいて、ユーザ10が移動先の地区に移動した際のユーザ10の移動手段を検出する。検索サーバ200がユーザ10の現在位置の推移に基づいてユーザ10の移動先の地区への移動手段を検出する方法は、上述の方法と同様であるため説明を省略する。そして、制御部201は、ユーザ10の移動先の地区とユーザ10の移動手段とを対応付けて履歴情報として、履歴DB205に格納する。つまり、履歴情報は、ユーザ10の移動履歴に関する情報である。
【0053】
履歴DB205は、履歴情報を格納するためのデータベースである。履歴DB205は、検索サーバ200における施設DB203によって実現できる。
図8は、履歴DB20
5に格納されている履歴情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図8に示すように、履歴情報は、日時フィールド、地区フィールド、および移動手段フィールドを有する。日時フィールドには、ユーザ10が移動先の地区に移動した日時が入力される。地区フィールドには、ユーザ10の移動先の地区が入力される。移動手段には、ユーザ10が移動先の地区に移動した際の移動手段が入力される。
【0054】
制御部201は、通信部202によって、検索情報をユーザ端末100から受信する。制御部201は、対象施設の位置と履歴情報とに基づいて、ユーザ10の対象施設への移動手段を推定する。具体的には、制御部201は、検索情報に基づいて対象施設の位置を特定し、対象施設が含まれる地区(以下、「対象地区」と称する場合がある。)を特定する。制御部201は、履歴DB205に格納されている履歴情報において過去にユーザ10が対象地区に移動した際の移動手段を、ユーザ10の対象施設への移動手段として推定する。なお、履歴情報において、ユーザ10の対象地区への移動手段が複数存在する場合がある。この場合において、制御部201は、ユーザ10が過去に対象地区に移動した際の複数の移動手段のうち、履歴情報に含まれる数が最も多い移動手段を、ユーザ10の対象施設への移動手段として推定する。
【0055】
以上説明したように、検索システム1によって、対象施設の位置と履歴情報とに基づいて、ユーザ10の移動手段が推定される。そして、推定されたユーザ10の対象施設への移動手段に基づいて、複数の対象情報の表示順位が決定される。このようにしても、ユーザ10にとって利便性が高くなるように対象情報を提供することが可能となる。
【0056】
(変形例)
なお、本実施形態においては、対象施設の位置とユーザ10の移動履歴とに基づいて、ユーザ10の移動手段が推定される。しかしながら、ユーザ10の移動手段は、必ずしも、ユーザ10の移動履歴に基づいて推定されなくてもよい。検索サーバ200は、例えば、対象施設の位置を取得し、対象施設と該対象施設の最寄りの駅との距離に基づいて、ユーザ10の移動手段を決定してもよい。この場合において、検索サーバ200は、対象施設と該対象施設の最寄りの駅との距離が所定の距離以上である場合に、ユーザ10の移動手段が車両であると推定する。このようにしても、検索サーバ200は、対象施設の位置に基づいて、ユーザ10の移動手段を把握することができる。
【0057】
<第3実施形態>
第1実施形態においては、検索サーバ200は、複数の対象情報と、それらの表示順位と、を含む結果情報をユーザ端末100に送信する。一方、本実施形態においては、検索サーバ200が、ユーザ端末100が表示する対象情報を複数の対象情報の中から選択する。以下、第1実施形態と異なる点のみを説明する。
【0058】
(機能構成)
図9は、本実施形態におけるユーザ端末100および検索サーバ200の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図9に示すように、検索サーバ200は、優先度DB204の代わりに選択データベース(選択DB)206を含んで構成される。選択DB206は、検索サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。
【0059】
選択DB206は、選択情報を格納するためのデータベースである。選択情報は、制御部201がユーザにとって有益な施設情報(対象情報)を選択するための情報である。
図10は、選択情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図10に示すように、選択情報は、移動手段フィールドと種別フィールドとを有する。移動手段フィールドには、ユーザが移動する際の移動手段が入力される。また、種別フィールドには、移動手段フィールドに入力された移動手段で移動するユーザに提供する施設情報の種別が入力される。ユーザ
が車両で移動する際には、施設に関連する駐車場についての情報が、ユーザにとって有益な情報である。そこで、移動手段フィールドに入力された移動手段が車両である場合、対応する種別フィールドには、「駐車場」が入力される。なお、種別フィールドには、施設情報の種別が複数入力されてもよい。一方、ユーザが車両で移動する際には、施設で提供されるアルコール飲料に関する情報はユーザにとって有益な情報ではない。そこで、移動手段フィールドに入力された移動手段が車両である場合、対応する種別フィールドには、「アルコール飲料」は入力されない。
【0060】
制御部201は、複数の対象情報を施設DB203から取得する。また、制御部201は、ユーザ10の現在の移動手段を取得する。また、制御部201は、選択情報を選択DB206から取得する。そして、制御部201は、ユーザ10の現在の移動手段と選択情報とに基づいて、ユーザ端末100が表示する表示情報を複数の対象情報の中から選択する。
【0061】
具体的には、制御部201は、ユーザ10の現在の移動手段に対応する施設情報の種別を選択情報から取得する。そして、制御部201は、取得した複数の対象情報の中から、その種別が選択情報から取得した施設情報の種別と一致する対象情報を、表示情報として選択する。例えば、制御部201は、ユーザ10の現在の移動手段が車両である場合、選択情報から「駐車場」を取得する。そして、制御部201は、複数の対象情報の中で、その種別が「駐車場」である情報を表示情報として選択する。このようにして、制御部201は複数の対象情報の中から表示情報を選択する。制御部201は、通信部202を経由して、選択した表示情報を含む結果情報をユーザ端末100に送信する。なお、制御部201は、複数の対象情報の中から、種別が同じ対象情報を複数選択してもよい。
【0062】
(送信処理)
次に、本実施形態に係る検索システム1において、検索サーバ200における制御部201によって実行される送信処理について、
図11に基づいて説明する。
図11は、本実施形態における送信処理のフローチャートである。なお、本実施形態に係る送信処理におけるS101およびS102の処理は、第1実施形態に係る送信処理におけるS101およびS102の処理と同様である。
【0063】
送信処理においては、まずS101およびS102の処理が実行される。次に、S201において、ユーザ10の現在の移動手段と選択情報とに基づいて、複数の対象情報の中から表示情報が選択される。そして、S202において、表示情報を含む結果情報が生成され、ユーザ端末100に送信される。そして、送信処理は終了される。
【0064】
結果情報を受信したユーザ端末100は、結果情報に含まれる表示情報を結果画面に表示する。このとき、ユーザ10の移動手段が車両である場合、対象施設に関連する駐車場に関する情報がユーザ端末100に優先的に表示される。また、ユーザ10の移動手段が車両である場合、アルコール飲料に関する情報は表示情報として選択されないため、ユーザ端末100に表示されない。
【0065】
以上説明したように、検索システム1によって、ユーザ10の対象施設への移動手段に基づいて、表示情報が複数の対象情報の中から選択される。このように、検索システム1によって、複数の対象情報のうち、ユーザ端末100が優先的に表示する表示情報が決定される。これにより、検索システム1によって対象施設に移動しているユーザ10に対して有益となる対象情報(表示情報)をユーザ端末100に表示させることができる。したがって、ユーザ10にとって利便性が高くなるように対象情報を提供することが可能となる。
【0066】
(変形例)
なお、結果情報に表示情報が複数含まれる場合、結果情報は、該複数の表示情報の表示順位を含んでいてもよい。この場合において、検索サーバ200は、施設DB203、優先度DB204、および選択DB206を含んで構成される。そして、検索サーバ200は、優先度DB204に格納されている優先度情報における施設情報の種別と優先度との対応に基づいて、複数の表示情報の表示順位を決定する。そして、検索サーバ200は、複数の表示情報と、それらの表示順位を含む結果情報をユーザ端末100に送信する。このようにしても、ユーザ10にとって利便性が高くなるように対象情報を提供することが可能となる。
【0067】
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。また、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0068】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0069】
本発明は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0070】
1・・検索システム
100・・ユーザ端末
101・・制御部
200・・検索サーバ
201・・制御部