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特許7457027アプリケータの使用をユーザに案内するための方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】アプリケータの使用をユーザに案内するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240319BHJP
   A45D 44/00 20060101ALI20240319BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20240319BHJP
【FI】
G06F3/01 510
A45D44/00 A
G06F3/04845
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2021538779
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 US2019067502
(87)【国際公開番号】W WO2020142238
(87)【国際公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-07-01
【審判番号】
【審判請求日】2023-04-04
(31)【優先権主張番号】62/788,193
(32)【優先日】2019-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュンション シー
(72)【発明者】
【氏名】シアオ ファン アン
【合議体】
【審判長】篠塚 隆
【審判官】富澤 哲生
【審判官】野崎 大進
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0033205(US,A1)
【文献】特開2012-181688(JP,A)
【文献】特開2009-64423(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01, 3/048 - 3/04895
A45D 44/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケータの使用をユーザに案内するためのコンピューティングデバイスによって実行される方法であって、
(a)適用表面を検出するステップと、
(b)前記適用表面内の対象領域を検出するステップと、
(c)前記対象領域を示すグラフィックを作成するステップと、
(d)前記適用表面と前記対象領域を示すグラフィックとを、リアルタイムでユーザに表示するステップと、
(e)前記アプリケータの前記対象領域への位置合わせを確認するため、及び/又は前記アプリケータをどこに配置すべきかを前記ユーザに案内するため、前記アプリケータの位置を検出してリアルタイムで表示するステップであって、前記アプリケータのリアルタイムの位置は、前記アプリケータ内のジャイロスコープ、所定の/予め記録されたアプリケータ形状に基づく画像分析、前記アプリケータ上のマーカ、機械学習、又はそれらの組み合わせのうちの1つもしくは複数によって決定される、ステップと、
(f)前記対象領域上の前記アプリケータの動作を検出するステップと、
(g)前記アプリケータ動作の進捗及び/又は完了を、前記グラフィックの変化により通知するステップと、
を含み、
前記適用表面と前記対象領域を示す前記グラフィックとを、リアルタイムで前記ユーザに表示するステップは、
前記対象領域が前記アプリケータ動作中に移動しても、前記対象領域を示すグラフィックが前記対象領域を追跡することができるように、前記アプリケータ動作の進捗に応じて変化する前記グラフィックと前記対象領域との間での位置合わせをリアルタイムで行うステップを含み、
前記対象領域上の前記アプリケータの動作を検出するステップは、
前記対象領域の異なる種類の状態に応じて前記アプリケータの動作を2つ以上の異なる適用動作に自動的に変化させるように前記アプリケータを制御するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記アプリケータ動作の前記進捗及び/又は前記完了を通知するステップは、前記アプリケータ動作の前記進捗の視覚的表示、前記アプリケータ動作の前記完了の視覚的表示、前記アプリケータ動作の前記進捗の音声告知、前記アプリケータ動作の前記完了の音声告知、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記進捗及び/又は前記アプリケータ動作の前記完了を通知するステップは、前記対象領域を示す前記グラフィックの色彩変化と一致した前記アプリケータ動作の前記進捗及び前記完了の視覚的表示を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記グラフィックを作成する前記ステップは、1つ以上の種類のグラフィックの作成を含み、1つ以上の種類の前記グラフィックはそれぞれ、前記対象領域の1つ以上の状態に関するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記対象領域の状態を表示するステップを更に含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記対象領域の前記状態の前記表示は、ある特定の状態のレベルの表示、状態の種類の表示、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
前記アプリケータの前記動作を前記対象領域の前記状態に応じて自動的に変化させるように前記アプリケータを制御するステップを更に含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
前記適用表面上の所定の特徴部を検出するステップを更に含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
前記適用表面並びに/又は所定の特徴部のx座標、y座標、及びz座標を生成するステップを更に含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記ステップは、
コンピュータと、携帯電話と、モバイルタブレットコンピュータと、並びに、カメラ、表示のための手段、前記アプリケータとの通信/接続のための手段、のうちの少なくとも1つ及び欠けている機能のための他のデバイスとの接続を有する任意の他のデバイスと、 から選択されるデバイスを使用して実行されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
前記アプリケータ動作は、ヘアケア、ボディケア、フェイシャルスキンケア、シェービングケア、ヘルスケア、及び口腔ケアのうちの少なくとも1つであるパーソナルケアのために実行されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
前記適用表面は人の顔であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の方法。
【請求項13】
前記対象領域は、顔の皮膚であって、より好ましくは、前記アプリケータ動作を必要とすると評価される顔の皮膚の特定の領域であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
アプリケータを使用するようにユーザに案内するためのシステムであって、
(a)適用表面を検出するためのユニットと、
(b)前記適用表面内の対象領域を検出するための、以下のユニットに接続するユニットと、
(c)前記対象領域を示すグラフィックを作成するためのユニットと、
(d)前記適用表面と前記対象領域を示す前記グラフィックとをユーザにリアルタイムで表示するための、少なくとも前記適用表面検出するためのユニットに接続するユニットと、
(e)前記アプリケータの前記対象領域への位置合わせを確認するため、及び/又は前記アプリケータをどこに配置すべきかを前記ユーザに案内するため、前記アプリケータの位置を検出してリアルタイムで表示するための、以下のユニットに接続するユニットであって、前記アプリケータのリアルタイムの位置は、前記アプリケータ内のジャイロスコープ、所定の/予め記録されたアプリケータ形状に基づく画像分析、前記アプリケータ上のマーカ、機械学習、又はそれらの組み合わせのうちの1つもしくは複数によって決定される、ユニットと、
(f)前記対象領域上の前記アプリケータの動作を検出するための、以下のユニットに接続するユニットと、
(g)前記アプリケータ動作の進捗及び/又は完了を、前記グラフィックの変化により通知するためのユニットと、
を含み、
前記適用表面と前記対象領域を示す前記グラフィックとを、リアルタイムで前記ユーザに表示することは、
前記対象領域が前記アプリケータ動作中に移動しても、前記対象領域を示すグラフィックが前記対象領域を追跡することができるように、前記アプリケータ動作の進捗に応じて変化する前記グラフィックと前記対象領域との間での位置合わせをリアルタイムで行うことを含み、
前記対象領域上の前記アプリケータの動作を検出することは、
前記対象領域の異なる種類の状態に応じて前記アプリケータの動作を2つ以上の異なる適用動作に自動的に変化させるように前記アプリケータを制御することを含むことを特徴とするシステム。
【請求項15】
前記アプリケータ動作の前記進捗及び/又は前記完了の前記通知は、前記アプリケータ動作の前記進捗の視覚的表示、前記アプリケータ動作の前記完了の視覚的表示、前記アプリケータ動作の前記進捗の音声告知、前記アプリケータ動作の前記完了の音声告知、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記進捗及び/又は前記アプリケータ動作の前記完了の前記通知は、前記対象領域を示す前記グラフィックの色彩変化と一致した前記アプリケータ動作の前記進捗及び前記完了の視覚的表示を含むことを特徴とする請求項14又は15に記載のシステム。
【請求項17】
前記グラフィックの前記作成は、1つ以上の種類のグラフィックの作成を含み、1つ以上の種類の前記グラフィックはそれぞれ、前記対象領域の1つ以上の状態に関するものであることを特徴とする請求項14ないし16のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項18】
前記対象領域の状態を表示するためのユニットを更に含むことを特徴とする請求項14ないし17のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項19】
前記対象領域の前記状態の前記表示は、ある特定の状態のレベルの表示、状態の種類の表示、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項14ないし18のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項20】
前記アプリケータの前記動作を前記対象領域の前記状態に応じて自動的に変化させるように前記アプリケータを制御するためのユニットを更に含むことを特徴とする請求項14ないし19のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項21】
前記適用表面上の所定の特徴部を検出するためのユニットを更に含むことを特徴とする請求項14ないし20のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項22】
前記適用表面並びに/又は所定の特徴部のx座標、y座標、及びz座標を生成するためのユニットを更に含むことを特徴とする請求項14ないし21のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項23】
前記(a)から(g)の前記各ユニットによって実行される処理は、
コンピュータと、携帯電話と、モバイルタブレットコンピュータと、並びに、カメラ、表示のための手段、前記アプリケータとの通信/接続のための手段、のうちの少なくとも1つ及び欠けている機能のための他のデバイスとの接続を有する任意の他のデバイスと、から選択されるデバイスを使用して実行されることを特徴とする請求項14ないし22のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項24】
前記アプリケータ動作は、ヘアケア、ボディケア、フェイシャルスキンケア、シェービングケア、ヘルスケア、及び口腔ケアのうちの少なくとも1つであるパーソナルケアのために実行されることを特徴とする請求項14ないし23のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項25】
前記適用表面は人の顔であることを特徴とする請求項14ないし24のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項26】
前記対象領域は、顔の皮膚であって、より好ましくは、前記アプリケータ動作を必要とすると評価される顔の皮膚の特定の領域であることを特徴とする請求項14ないし25のいずれか1つに記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ユーザの顔及び皮膚に使用されるアプリケータを含むアプリケータの使用をユーザに案内するためのシステム及び方法。
【背景技術】
【0002】
多くの場合、アプリケータは消費者によく知られていないが、最良の又は宣伝された結果を得るための独自の説明書を有しており、これに従わないか、部分的にしか従わない(すなわち、「非コンプライアンス」)場合には、望ましくない結果をもたらす可能性がある。例えば、アプリケータの過小な若しくは過剰な使用、並びに/あるいはアプリケータの場所、アプリケータ動作、及び/又は適用時間に関する誤用、並びに/あるいはアプリケータの正しい使用方法に関する混乱は、消費者をいらだたせ、混乱させ、及び/又はアプリケータに対する不満を抱かせるおそれがある。また、宣伝された又は表示された利益又は結果と一致しない、アプリケータの有効性及び/又は性能の低減につながる可能性もある。
【0003】
使用説明書へのユーザのコンプライアンスを改善するため、及び/又は、アプリケータの有効性、更には併用された場合の適用された消費者製品の有効性も改善するために、様々な方法及び技術が使用されてきた。しかしながら、このような方法及び技術は、多くの場合、以下の理由のうちの1つ以上のために、消費者の好みに合わないか、又は消費者に好まれない:消費者が、長々しい説明書を読むのに要する時間を費やすことを望んでいない;消費者が、手助けを求めて出向くことを望んでいない;消費者が、別の人に手助けを頼むことを望んでいない;与えられた説明書に基づいて使用指示を実施することが容易ではない;説明書が幅広い層のユーザ向けであり一般的すぎるために、消費者が自身で再現することが困難である;又は、消費者が、製品を適切に適用できるようにするための適切な手順を覚えることができない。印刷された、実物そっくりなグラフィック及び/又はビデオチュートリアルの使用が役立つ場合もあるが、これらはなお、必要な情報を消費者に即座に、かつ消費者がアプリケータの効果的な使用及び/又はカスタマイズされた使用のための適切な技術を迅速に理解し、実行し、覚えることができる方法で提供するには至らないことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、アプリケータの使用目的、及び/又はアプリケータの効果的な使用方法についてのユーザの理解を改善するための、直感的でカスタマイズされたシステム及び/又は方法をユーザに提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、アプリケータの使用をユーザに案内するための方法であって、
(a)適用表面を検出するステップと、
(b)適用表面内の対象領域を検出するステップと、
(c)対象領域を示すグラフィックを作成するステップと、
(d)適用表面と対象領域を示すグラフィックとを、リアルタイムでユーザに表示するステップと、
(e)アプリケータの位置を検出するステップと、
(f)対象領域上のアプリケータの動作を検出するステップと、
(g)アプリケータ動作の進捗及び/又は完了を通知するステップと、
を含む方法を目的とする。
【0006】
本発明はまた、アプリケータの使用をユーザに案内するためのシステムであって、
(a)適用表面を検出するためのユニットと、
(b)適用表面内の対象領域を検出するための、以下のユニットに接続するユニットと、
(c)対象領域を示すグラフィックを作成するためのユニットと、
(d)適用表面と対象領域を示すグラフィックとをユーザにリアルタイムで表示するための、少なくとも適用表面検出ユニットに接続するユニットと、
(e)アプリケータの位置を検出するための、以下のユニットに接続するユニットと、
(f)対象領域上のアプリケータの動作を検出するための、以下のユニットに接続するユニットと、
(g)アプリケータ動作の進捗及び/又は完了を通知するためのユニットと、
を含むシステムを目的とする。
【0007】
本発明は、拡張現実及び認識技術の使用を組み合わせて、直感的かつ効果的なリアルタイムの適用チュートリアルを作成する。この特有な組み合わせは、従来のシステム及び方法に勝る驚くべきかつ予想外の利益を提供することが示されている。
【0008】
例えば、驚くべきことに、本発明のシステム及び方法を使用して、アプリケータの適用及び使用説明書に対する消費者のコンプライアンスが著しく改善され得ることが見出された。特に顔の皮膚表面に適用されるアプリケータに関しては、アプリケータが適用される対象表面を、アプリケータ動作の進捗及び/又は完了の通知と共に表示するためのリアルタイムの拡張現実の使用は、従来のシステム及び方法と比較して、ユーザコンプライアンスの大幅な改善、アプリケータに対する満足感、及び/又はアプリケータの有効性の改善をもたらすことが予想外に発見された。
【0009】
本発明の方法及びシステムは、
アプリケータの使用目的、及び/又はアプリケータの効果的な使用方法についてのユーザの理解を改善するため、及び/又は使用説明書に対するユーザのコンプライアンスを改善するため、並びに/あるいは、
例えばアプリケータの対象領域に対するより良好な位置合わせ、及び/又はアプリケータ動作のより適切な持続時間、強度、及び/若しくは種類により、対象領域に対するアプリケータ動作の精度を改善することによって、アプリケータの有効性を改善するための、直感的でカスタマイズされたシステム及び/又は方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】1A~1Iは、本発明の方法及びシステムの一例の簡略フローチャートである。
図2A】本発明の方法の特定のステップがユーザにどのように表示され得るかを示す例示的なグラフィック画像を示す。
図2B】本発明の方法の特定のステップがユーザにどのように表示され得るかを示す例示的なグラフィック画像を示す。
図2C】本発明の方法の特定のステップがユーザにどのように表示され得るかを示す例示的なグラフィック画像を示す。
図2D】本発明の方法の特定のステップがユーザにどのように表示され得るかを示す例示的なグラフィック画像を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書は、本発明を具体的に示しかつ明確に特許請求する特許請求の範囲で完結するが、本発明は以下の説明によってより深く理解されると考えられる。
【0012】
本発明は、本明細書に記載される要素及び制限、並びに本明細書に具体的に記載されるか、ないしは別の方法で当業者に既知であるかに関わらず、本発明と共に使用するのに好適な追加又は任意のステップ/ユニット、構成要素、又は制限のいずれかを含んでもよい。
【0013】
本明細書で使用するとき、用語「拡張現実」又は「AR」は、現実世界のユーザのビュー上にコンピュータ生成画像を重ね合わせることにより、現実世界とコンピュータ生成グラフィックとの複合ビューを提供する技術を指す。
【0014】
本明細書で使用するとき、用語「コンプライアンス」は、消費者製品の有無に関わらず、アプリケータのユーザがアプリケータを使用するための指示に厳密に追従する状況を指す。
【0015】
本明細書で使用するとき、用語「非コンプライアンス」は、アプリケータのユーザがアプリケータの使用説明書又は適用説明書のうちの1つ以上に従うことがない状況を指す。
【0016】
本明細書で使用するとき、用語「リアルタイム」は、イベントが発生する時間に、イベントからのデータを入力及び処理しユーザにフィードバックを提供するのに必要な少量の追加時間を加えた実際の現在時間を指す。例えば、ユーザのリアルタイム画像は、デバイスが画像を処理し、それをデバイスのスクリーン上に表示するのに要し得る数ミリ秒を加えて、ユーザが、例えばデバイスのカメラを介して画像情報を入力するのと同時に、コンピュータ、又は携帯電話若しくはモバイルタブレットコンピュータなどのモバイルコンピュータなどのデバイスのスクリーン上に表示することができる。
【0017】
本明細書で使用するとき、用語「アプリケータ」は、消費者製品の有無に関わらず、任意の表面に対して使用されるアプリケータを指す。これに限定されるものではないが、本発明のシステム及び方法によって特に恩恵を受ける種類のアプリケータは、例えば、顔の皮膚及び身体の皮膚を含む皮膚、毛髪、歯及び/又は爪などの身体の表面、好ましくは顔の皮膚に適用されるアプリケータである。そのようなアプリケータは、例えば、ヘアケア、ボディケア、フェイシャルスキンケア、シェービングケア、及び/又は口腔ケアに使用される。そのようなアプリケータは、身体のそのような表面に適用される消費者製品の有無に関わらず使用することができる。そのような消費者製品の非限定的な例は、例えば、ヘアケア製品、ボディケア製品、フェイシャルスキンケア製品、シェービングケア製品、ヘルスケア製品及び/又は口腔ケア製品などのパーソナルケア製品である。
【0018】
本発明によるシステム及び方法の例が、以下に記載される。例は、顔の皮膚用のアプリケータの使用者を特に対象としているが、本発明は、そのようなアプリケータに限定されず、その特定の実施形態に限定されるものとして本明細書に明示的に記載されない限り、任意の及び全てのアプリケータに関連すると理解されるべきである。
【0019】
特定の入力及び出力デバイス並びにアプリケータデバイスを有する、本発明のシステム及び方法が、本明細書で説明されている。そのような入力及び出力デバイスは、本方法を実行するために使用することができるデバイスの例に過ぎないことを理解されたい。他の好適な入力及び出力デバイスは、本発明の方法及びシステムと共に使用することができ、本明細書の開示は、任意のそのようなデバイスに関して限定するものとみなされるべきではないことが完全に想到される。加えて、本明細書に記載されるように、本発明の方法及び/又はシステムは、コンピューティングデバイスのための特定のソフトウェア及び実行可能な命令を含み得るか、又はそれを伴ってもよい。本発明の入力及び出力デバイスと同様に、任意の特定のソフトウェア又はコンピュータ命令の開示は、異なるソフトウェア及びコンピュータ命令が同じ又は著しく同じ結果をもたらすことができると完全に期待されるように、特定の言語又はフォーマットに関して限定されるべきではない。したがって、本発明は、必要な入力、計算、変換、及び出力を提供するための方法及びプロセスにおいて使用されるデバイスを有効にする、全ての好適なソフトウェア、コード、及びコンピュータ実行可能命令を包含すると考えられるべきである。最後に、図に示され本明細書に記載される特定のグラフィックは、特許請求される発明の方法及びプロセスに好適なグラフィックの単なる例である。任意の特定の使用のための特定のグラフィックが、所望の使用のために作成、選択、及び/又はカスタマイズされることが完全に想到される。
【0020】
本発明では、方法のステップの一部又は全てが1つのデバイスによって行われても、又はアプリケータ以外の2つ以上のデバイスによって行われてもよい。同様に、システムのユニットの一部又は全てが1つのデバイス内に配置されても、又は必要な接続を有しながらアプリケータ以外に別個に配置されてもよい。また、いくつかのユニットを1つのユニットに統合してもよい。本発明では、1つのアプリケータ及び1つのデバイスを使用することが好ましい。
【0021】
本明細書で使用されるそのようなデバイスは、例えば、コンピュータ;携帯電話又はモバイルタブレットコンピュータなどのモバイルコンピュータ;あるいは、カメラ;表示のための手段;及びアプリケータとの通信/接続のための手段、のうちの少なくとも1つ並びに欠けている機能のための他のデバイスとの接続を有する、任意の他のデバイスである。
【0022】
図1A図1Iは、本発明のシステム及び方法の簡略フローチャートを形成する。具体的には、フローチャートは、フェイシャルスキンケアアプリケータなどのスキンケアアプリケータの使用説明書とのコンプライアンスを改善する方法/システムに含まれるステップ/ユニットを示す。示されるステップ/ユニットは、本方法/システムのステップ/ユニットの一般的な流れを示すことを意図している。しかしながら、ステップ/ユニットの順序は重要ではなく、示されるステップ/ユニットのいずれかの前、それらの間、又は後に、追加のステップ/ユニットを本方法/システムにおいて含めることができることを理解されたい。加えて、図1A図1Iに示されるステップ/ユニットは、一部又は全てが本発明の実施形態で使用され得ることを例示しているが、全ての実施形態において、示される特定のステップ/ユニットのいずれか又は全てが必要とされるものではなく、いくつかのステップ/ユニットが組み合わされ、2つ以上のステップ/ユニットに分離され、及び/又は変更されても、依然として本発明内であるとみなされ得ることが企図される。図1A図1Iによって表されるステップ/ユニットの説明は、参照目的のために、図2A図2Dに数値的に図示及びコールアウトされる特徴を指す。
【0023】
図1Aは、適用表面を検出するステップ/ユニットを表す。本明細書で使用するとき、「適用表面」は、アプリケータが適用される表面又は表面の一部分を指す。例えば、図2Aに示すように、適用表面100は、顔、顔の一部分、又は身体の他の部分などの、ユーザの皮膚の一部分であり得る。適用表面100は、例えば、図2A図2Dに示すカメラ120などの画像入力デバイス110(システムにおいては「適用表面検出ユニット」と呼ばれる)によって検出される。画像入力デバイス110は、ユーザの顔などの適用表面100のリアルタイム画像を検出し、更なる処理のために、例えば携帯電話などのコンピューティングデバイス130に接続する。コンピューティングデバイス130は、画像を検出、表示、及び/又は変換することを可能にするソフトウェア、コード、又はその他の命令を含むか、又はそれらを実行可能である。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、適用表面を表示するためのユニットに直接的又は間接的に接続することができる。
【0024】
図1Bは、適用表面100の1つ以上の所定の特徴部特性140を検出するための任意のステップ/ユニットを表す。例えば、コンピューティングデバイス130は、適用表面100がユーザの顔である場合、ユーザの唇、鼻、目、及び眉を検出し得る。このステップ/ユニットにより、コンピューティングデバイス130は、適用表面100の位置、並びに特徴部を「追跡」するために、かつ/又は出力グラフィックがどのように表示され得るか及び/若しくはどこに表示され得るかを特定するために使用され得る異なる所定の特徴部140の相対位置を決定することが可能になる。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、適用表面を表示するためのユニットに直接的又は間接的に接続することができる。
【0025】
図1Cは、適用表面100及び任意の所定の特徴部特性140のx座標、y座標及びz座標を生成するための任意のステップ/ユニットを表す。このステップ/ユニットにより、コンピューティングデバイス130は、異なる所定の特徴部140の相対位置を決定することが可能になり、並びに出力グラフィックがどのように表示されるべきか及び/又はどこに表示されるべきかを特定するために、適用表面100及び/又は所定の特徴部を「追跡」するために使用することができる。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、適用表面を表示するためのユニットに直接的又は間接的に接続することができる。
【0026】
図1Dは、適用表面内の対象領域を検出するステップ/ユニットを表す。対象領域は、好ましくは顔の皮膚であり、より好ましくは、アプリケータ動作を必要とすると評価される顔の皮膚の特定の領域である。対象領域が顔の皮膚の特定の領域である場合、そのような対象領域には、典型的には、例えば、しわ、傷、小じわ、毛穴、斑点、くすみ、及び/又は落屑のうちの1つの状態が存在する。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、適用表面を表示するためのユニット、及び/又は対象領域を示すグラフィックを作成するためのユニットに、直接的又は間接的に接続することができる。
【0027】
図1Eは、対象領域を示すグラフィックを作成するステップ/ユニットを表す。グラフィックは、例えば、対象領域上の色付きのグラフィックであり、並びに/あるいは、対象領域の外側又は適用表面の外側を示す表示によって対象領域を示すためのポインタである。グラフィックの作成は、1つ以上の種類のグラフィックの作成を含むことができ、1つ以上の種類のグラフィックはそれぞれ、対象領域の1つ以上の状態に関するものである。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、適用表面と対象領域を示すグラフィックとを表示するためのユニットに、直接的又は間接的に接続することができる。
【0028】
任意選択的に、上記のグラフィックと一緒に、対象領域の状態を表示することができる。本発明の方法/システムは、任意選択的に、対象領域のこのような状態を表示するステップ/ユニットを含む。対象領域の状態の表示は、ある特定の状態のレベルの表示、特定の状態の種類の表示のうちの少なくとも1つを含む。状態の種類の表示は、グラフィックの特定の色(例えば、しわは赤、傷は黄色など)、グラフィック上の記述(例えば、しわ、傷など)又はグラフィックの外側からグラフィックを示す記述によって表現することができる。状態のレベルの表示は、例えば、グラフィックの色の濃さ(例えば、深いしわは深紅色、中程度のしわは中程度の赤色、わずかなしわは淡紅色など)、多数の星形、スコアバー、グラフィック上の記述、又はグラフィックの外側からグラフィックを示す記述によって表現することができる。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、適用表面と対象領域を示すグラフィックとを表示するためのユニット、及び/又は対象領域を検出するためのユニットに、直接的又は間接的に接続することができる。
【0029】
図1Fは、適用表面と対象領域を示すグラフィックとをリアルタイムでユーザに表示するステップ/ユニットを表す。図2Aは、モバイルデバイス上に表示された適用表面100の例を示す。本発明の方法及びシステムは、適用表面100をリアルタイムで表示し、適用表面100は、アプリケータ動作全体にわたって連続的に、又はほぼ連続的に表示される。本発明の方法及びシステムは、対象領域160を示すグラフィック170も表示する。グラフィック170と対象領域160とのリアルタイムでの位置合わせ、及びアプリケータ動作の進捗及び完了の通知は、例えば、ユーザがアプリケータの正しい位置及びアプリケータ動作の正しい持続時間などの正しい方法でアプリケータを使用することを視覚的に理解し、及び/又は、ユーザがアプリケータの効果を視覚的に知覚する拡張現実体験をユーザに提供する。拡張現実を特に効果的とするためには、対象領域を示すグラフィック170は、対象領域がアプリケータ動作中に移動しても対象領域を追跡できる必要がある。
【0030】
図2A図2Dに示される人は、携帯電話又はタブレットコンピュータなどのモバイルデバイス上に表示され得る人を表す。そのようなモバイルデバイスは、任意の1つ以上の好適なディスプレイ、又は限定するものではないが、モニタ、モバイルコンピューティングデバイス、テレビスクリーン、投影画像、ホログラフィック画像、ミラー、スマートミラー、所望の用途のための任意の好適なサイズの任意の他の表示デバイス、及びこれらの組み合わせが挙げられる、ユーザによって見ることができる任意の好適な方法で置き換えることができる。
【0031】
対象領域160は、アプリケータが適用される適用表面100の部分である。例えば、図2A図2Dに示されるように、対象領域160は、ユーザの顔の頬部分である。対象領域を示すグラフィック170が、図2B及び図2Cに示されている。
【0032】
図1Gは、アプリケータ150の位置を検出するステップ/ユニットを表す。これは、アプリケータ150の対象領域160への位置合わせを確認するため、アプリケータをどこに配置すべきかをユーザに案内するため、及び/又は任意の他の目的のためであり得る。アプリケータの位置は、例えば、アプリケータ内のジャイロスコープの使用、所定の/予め記録されたアプリケータ形状及び/又はアプリケータ上のマーカに基づく画像分析、並びに機械学習などの任意の手段によって検出することができる。任意選択的に、このステップ/ユニット又は別のステップ/ユニットは、図2B図2Dに示されるように、アプリケータ150をリアルタイムで表示することができる。対象領域が顔の皮膚の特定の領域である場合、アプリケータは、典型的には、以下の目的及び/又は機構のうちの少なくとも1つに基づいて選択することができる:顔用マスク及び/又はアイマスク型アプリケータを含むがこれらに限定されない消費者製品の適用;消費者製品の塗布;マッサージ;ダーマブレージョン;超音波;加熱;冷却;光;紫外線;レーザ;赤外線;脱毛;剥離;除毛;及び振動。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、対象領域上のアプリケータの動作を検出するためのユニットに、直接的又は間接的に接続することができる。
【0033】
図1Hは、対象領域160上のアプリケータ150の動作を検出するステップ/ユニットを表す。本明細書で説明されるアプリケータ動作は、ユーザがアプリケータを対象領域160に適切に適用するために従うべき所定の動作である。アプリケータ動作は、典型的には、本方法を開始する前に、コンピューティングデバイス130に事前にプログラムされ、かつ利用可能であり、及び/又は記憶されているであろう。しかしながら、アプリケータ動作は、コンピューティングデバイス130によってリアルタイムで生成され、かつ/又はその動作が実行される前又は実行中にコンピューティングデバイス130に提供され得ることが想到される。加えて、コンピューティングデバイス130は、対象領域の異なる種類の状態に使用することができる2つ以上の異なる適用動作を含むか、又は取得することができる。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、アプリケータ動作の進捗及び/又は完了を通知するためのユニットに、直接的又は間接的に接続することができる。
【0034】
任意選択的に、この検出ステップ/ユニット又は別のステップ/ユニットは、対象領域の状態に応じてアプリケータの動作を自動的に変更するようにアプリケータを制御することができる。本発明の方法/システムは、対象領域の状態に応じてアプリケータの動作を自動的に変化させるようにアプリケータを制御するステップ/ユニットを任意選択的に含む。この制御は、所定のアプリケータ動作に基づいて行うことができ、所定のアプリケータ動作は、動作の種類(例えば、振動、加熱/冷却、及び/又は紫外線、レーザ、若しくは赤外線の放射など)、動作持続時間、動作強度、位置合わせ精度、アプリケータの移動速度のうちの1つ以上に関連する。本発明のシステムでは、このユニットは、少なくとも、アプリケータ動作の進捗及び/又は完了を通知するためのユニットに、直接的又は間接的に接続することができる。
【0035】
図1Iは、アプリケータ動作の進捗及び/又は完了を通知するステップ/ユニットを表す。通知は、例えば、表示及び/又は告知、より詳細には、アプリケータ動作の進捗の視覚的表示、アプリケータ動作の完了の視覚的表示、アプリケータ動作の進捗の音声告知、アプリケータ動作の完了の音声告知のうちの少なくとも1つによって行うことができる。このような視覚的表示は、例えば、対象領域を示すためのグラフィックの色彩変化、星が飛ぶなどのダイナミックな動き、星の数の変化及びスコアバーの変化などの定量化された視覚的表示などを含むことができる。
【0036】
本発明では、対象領域を示すグラフィックの色彩変化と一致したアプリケータ動作の進捗及び完了の視覚的表示が好ましい。例えば、グラフィックの色の濃さは、アプリケータ動作の進捗に従って薄くなり、やがてアプリケータ動作が完了すると透明になる(消失する)。図2Cは、対象領域160上の色付きのグラフィック170の約半分がアプリケータ動作の途中で消失することを示し、図2Dは、対象領域160上の色付きのグラフィック170が完全に消失し、アプリケータ動作の完了を通知することを示す。
【0037】
図2A図2Dは、ユーザがアプリケータ150の使用方法を指示される本発明の一例を示す。図2Aは、適用表面100、この場合はユーザの顔と対象領域160とが、携帯電話などのモバイルコンピューティングデバイス上にどのように表示され得るかを示す。図2Bは、アプリケータ150及び対象領域160を示すグラフィック170が、適用表面100の表示と組み合わせて、どのようにデバイス上に表示され得るかを示す。図2C及び図2Dは、グラフィック170がどのように変化してアプリケータ動作の進捗及び完了を表示するかを示す。
【0038】
以下に示すように、どのようにアプリケータを使用するべきかを指示するための、適用表面100、対象領域160、アプリケータ150及びアプリケータ動作の進捗及び/又は完了の通知の表示の特有な組み合わせが、使用説明書との大幅に改善されたコンプライアンスを提供するのみならず、アプリケータの改善された有効性及びアプリケータに対する改善された総合的な満足度も提供することが驚くべきことに判明した。
【0039】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0040】
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0041】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D