(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】基板処理方法及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20240319BHJP
【FI】
H01L21/302 105Z
H01L21/302 101B
H01L21/302 301N
(21)【出願番号】P 2022183320
(22)【出願日】2022-11-16
【審査請求日】2022-11-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0194304
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520236767
【氏名又は名称】サムス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノ、ミョンソプ
(72)【発明者】
【氏名】リ、ソン キル
(72)【発明者】
【氏名】キム、トン-フン
(72)【発明者】
【氏名】オ、トン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】ク、チョンテク
(72)【発明者】
【氏名】パク、ワン チェ
【審査官】長谷川 直也
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-531547(JP,A)
【文献】特開2021-068892(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0287877(US,A1)
【文献】特開2016-154209(JP,A)
【文献】特表2020-534707(JP,A)
【文献】特開2018-166147(JP,A)
【文献】特開2019-212872(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内基板を処理する方法であって、
第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルと第2の処理ガスが混合した反応ガスを基板上に供給する基板処理ステップを含む単位サイクルを少なくとも1回以上行い、
前記基板は、第1の薄膜と、前記反応ガスに対する反応性が前記第1の薄膜よりも相対的に低い第2の薄膜とを含
み、
前記単位サイクルにおいて前記基板処理ステップは、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と反応する前の工程区間の間だけ行い、
前記単位サイクルは、前記基板処理ステップの前に前記基板が前記ラジカルに露出せず、前記第2の処理ガスに露出するステップを更に含む、基板処理方法。
【請求項2】
前記単位サイクルは、更に、
前記基板処理ステップの前に、前記第2の処理ガスを前記基板上に供給するチャンバ安定化ステップと、
前記基板処理ステップの後に、前記基板処理ステップで生成された処理副産物を除去する副産物除去ステップと、を含む、請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記基板処理ステップは、
前記反応ガスが前記第1の薄膜と反応して、固体副産物が生成されるステップと、
前記固体副産物が加熱された前記基板の温度雰囲気で昇華するステップと、を含む、請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記第1の薄膜は、シリコン酸化膜を含み、前記第2の薄膜は、シリコン窒化膜を含み、
前記ラジカルは、フッ素ラジカルを含み、前記第2の処理ガスは、NH
3を含み、
前記基板処理ステップは、
前記反応ガスが前記シリコン酸化膜と反応して、固体副産物である(NH
4)
2SiF
6が生成されるステップと、
前記固体副産物である(NH
4)
2SiF
6が加熱された前記基板の温度雰囲気で昇華するステップと、を含む、請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルは、前記第1の処理ガスのプラズマからイオンと電子を除去した後、前記基板上に提供される、請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記第1の処理ガスは、NF
3、H
2、又はNH
3を含み、
前記第2の処理ガスは、NH
3又はH
2を含む、請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項7】
前記第1の処理ガス又は前記第2の処理ガスは、更に、不活性ガスを含む、請求項6に記載の基板処理方法。
【請求項8】
第1の処理ガスのプラズマ発生空間を設けるプラズマ室と、
前記プラズマ室に供給された前記第1の処理ガスをプラズマ状態に励起するように、電源を与えるプラズマ源ユニットと、
前記プラズマ室の下方に設けられ、第2の処理ガスが供給される内部空間を有する工程室と、
前記内部空間で基板を支持する支持ユニットと、
前記プラズマ室と前記工程室の間に設けられ、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルが選択的に下方に通るイオン遮断部と、
前記基板が前記内部空間において、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルと前記第2の処理ガスが混合した反応ガスに露出する基板処理ステップを含む単位サイクルが、少なくとも1回以上行われるように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する制御ユニットとを含
み、
前記基板は、第1の薄膜と、前記反応ガスに対する反応性が前記第1の薄膜よりも相対的に低い第2の薄膜とを含み、
前記制御ユニットは、前記単位サイクル内の前記基板処理ステップを、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と反応する前の工程区間の間だけ行うように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力し、
前記制御ユニットは、前記単位サイクルが、前記基板処理ステップの前に前記基板が前記ラジカルに露出せず、前記第2の処理ガスに露出されるステップを更に含むように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する、基板処理装置。
【請求項9】
前記制御ユニットは、前記単位サイクルが、前記基板処理ステップの後に、前記基板が前記ラジカル及び前記第2の処理ガスに露出しないステップとを含むように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記制御ユニットは、前記基板処理ステップにおいて、前記工程室内の圧力よりも前記基板処理ステップの後、前記基板が前記ラジカル及び前記第2の処理ガスに露出しないステップにおける前記工程室内の圧力が相対的に低いように、前記工程室に連結されたポンプユニットを制御する制御信号を出力する、請求項
9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1の処理ガスは、NF
3、H
2、又はNH
3を含み、
前記第2の処理ガスは、NH
3、又はH
2を含む、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記第1の薄膜は、シリコン酸化膜を含み、前記第2の薄膜は、シリコン窒化膜を含む、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項13】
更に、前記内部空間を、前記ラジカルと前記第2の処理ガスが混合した反応ガスを生成する反応ガス発生空間と、前記基板を処理する処理空間とに区画し、前記反応ガス発生空間から前記処理空間に前記反応ガスが流動する複数の分配孔が形成されたシャワーヘッドを含む、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記工程室と前記プラズマ室は、前記イオン遮断部を挟んで、互いに当接して一体に構成される、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記プラズマ室は、前記工程室と離隔して配置されたリモートプラズマ室である、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記イオン遮断部は、前記プラズマ発生空間で発生した前記ラジカルが前記内部空間に流動する複数の貫通孔が形成される、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記イオン遮断部は、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するイオンと電子が吸収されるように接地される、請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項18】
フッ素を含有する第1の処理ガスのプラズマ発生空間を提供するプラズマ室と、
前記プラズマ室に供給された前記第1の処理ガスを、プラズマ状態に励起するように電
源を与えるプラズマ源ユニットと、
前記プラズマ室の下方に設けられ、アンモニアを含む第2の処理ガスが供給される内部空間を有する工程室と、
前記内部空間において、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜が形成された基板を支持する支持ユニットと、
前記プラズマ室と前記工程室の間に設けられ、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するイオンと電子が吸収され、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するフッ素ラジカルが選択的に下方に通るイオン遮断部と、
前記内部空間を、前記フッ素ラジカルと前記アンモニアを含む第2の処理ガスが混合した反応ガスを生成する反応ガス発生空間と、前記反応ガスを用いて、前記基板を処理する処理空間とに区画し、前記反応ガス発生空間から前記処理空間に前記反応ガスが流動する複数の分配孔が形成されたシャワーヘッドと、
前記基板が前記処理空間において前記反応ガスに露出する基板処理ステップを含む単位サイクルが少なくとも1回以上行われ、前記単位サイクルにおいて、前記基板処理ステップは、前記反応ガスが、前記シリコン酸化膜と反応し、前記シリコン窒化膜と反応する前の工程区間の間だけ行われるように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する制御ユニットとを含
み、
前記制御ユニットは、前記単位サイクルが、前記基板処理ステップの前に前記基板が前記フッ素ラジカルに露出せず、前記第2の処理ガスに露出されるステップを更に含むように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する、基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理方法及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子、ディスプレイ素子などの電子装置を製造するために、基板上の酸化膜と窒化膜の間の高い選択比を有するエッチング工程を確保することが重要である。例えば、DRAMのような半導体素子が高集積化及び大容量化することにつれ、エアギャップ(air gap)工程を行うため、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の高いエッチング選択比を具現することができる基板処理方法及び基板処理装置が必要である。
【0003】
関連する先行技術としては、大韓民国公開特許公報第10-2015-0145823号がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前述した問題点を解決するためになされたものであって、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の間の高いエッチング選択比を具現することができる基板処理方法及び基板処理装置を提供することを目的とする。しかし、このような課題は例示に過ぎず、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一様態による基板処理方法は、室内基板を処理する方法であって、第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルと第2の処理ガスが混合した反応ガスを基板上に供給する基板処理ステップを含む単位サイクルを少なくとも1回以上行い、前記基板は、第1の薄膜と、前記反応ガスに対する反応性が前記第1の薄膜よりも相対的に低い第2の薄膜とを含むことを特徴とする。
【0006】
前記単位サイクルは、更に、前記基板処理ステップの前に、前記第2の処理ガスを前記基板上に供給するチャンバ安定化ステップと、前記基板処理ステップの後に、前記基板処理ステップで生成された処理副産物を除去する副産物除去ステップとを含む。
【0007】
前記基板処理ステップは、前記反応ガスが前記第1の薄膜と反応して、固体副産物が生成されるステップと、前記固体副産物が加熱された前記基板の温度雰囲気で昇華するステップとを含む。
【0008】
前記第1の薄膜は、シリコン酸化膜を含み、前記第2の薄膜は、シリコン窒化膜を含み、前記ラジカルは、フッ素ラジカルを含み、前記第2の処理ガスは、NH3を含み、前記基板処理ステップは、前記反応ガスが前記シリコン酸化膜と反応して、固体副産物である(NH4)2SiF6が生成されるステップと、前記固体副産物である(NH4)2SiF6が加熱された前記基板の温度雰囲気で昇華するステップとを含む。
【0009】
前記第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルは、前記第1の処理ガスのプラズマからイオンと電子を除去した後、前記基板上に提供される。
【0010】
前記第1の処理ガスは、NF3、H2、又はNH3を含み、前記第2の処理ガスは、NH3又はH2を含む。さらには、前記第1の処理ガス又は前記第2の処理ガスは、更に、不活性ガスを含む。
【0011】
前記副産物除去ステップは、前記反応ガスを前記基板上に供給せず、前記室内部をポンプするステップを含む。
【0012】
前記単位サイクルにおいて前記基板処理ステップは、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と実質的に反応する前の工程区間の間だけ行う。
【0013】
本発明の他の様態による基板処理装置は、第1の処理ガスのプラズマ発生空間を設けるプラズマ室と、前記プラズマ室に供給された前記第1の処理ガスをプラズマ状態に励起するように、電源を与えるプラズマ源ユニットと、前記プラズマ室の下方に設けられ、第2の処理ガスが供給される内部空間を有する工程室と、前記内部空間で基板を支持する支持ユニットと、前記プラズマ室と前記工程室の間に設けられ、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルが選択的に下方に通るイオン遮断部と、前記基板が前記内部空間において、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルと前記第2の処理ガスが混合した反応ガスに露出する基板処理ステップを含む単位サイクルが、少なくとも1回以上行われるように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する制御ユニットとを含むことを特徴とする。
【0014】
前記基板は、第1の薄膜と、前記反応ガスに対する反応性が前記第1の薄膜よりも相対的に低い第2の薄膜とを含み、前記制御ユニットは、前記単位サイクル内の前記基板処理ステップを、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と実質的に反応する前の工程区間の間だけ行うように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する。
【0015】
前記制御ユニットは、前記単位サイクルが、更に、前記基板処理ステップの前に前記基板が前記ラジカルに露出せず、前記第2の処理ガスに露出するステップと、前記基板処理ステップの後に、前記基板が前記ラジカル及び前記第2の処理ガスに露出しないステップとを含むように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する。
【0016】
前記制御ユニットは、前記基板処理ステップにおいて、前記工程室内の圧力よりも、前記基板処理ステップの後、前記基板が前記ラジカル及び前記第2の処理ガスに露出しないステップにおける前記工程室内の圧力が相対的に低いように、前記工程室に連結されたポンプユニットを制御する制御信号を出力する。
【0017】
更に、前記内部空間を、前記ラジカルと前記第2の処理ガスが混合した反応ガスを生成する反応ガス発生空間と、前記基板を処理する処理空間とに区画し、前記反応ガス発生空間から前記処理空間に前記反応ガスが流動する複数の分配孔が形成されたシャワーヘッドを含む。
【0018】
前記工程室と前記プラズマ室は、前記イオン遮断部を挟んで、互いに当接して一体に構成される。
【0019】
前記プラズマ室は、前記工程室と離隔して配置されたリモートプラズマ室である。
【0020】
前記イオン遮断部は、前記プラズマ発生空間で発生した前記ラジカルが前記内部空間に流動する複数の貫通孔が形成される。
【0021】
前記イオン遮断部は、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するイオンと電子が吸収されるように接地される。
【0022】
本発明の更に他の様態による基板処理装置は、フッ素を含有する第1の処理ガスのプラズマ発生空間を提供するプラズマ室と、前記プラズマ室に供給された前記第1の処理ガスを、プラズマ状態に励起するように電源を与えるプラズマ源ユニットと、前記プラズマ室の下方に設けられ、アンモニアを含む第2の処理ガスが供給される内部空間を有する工程室と、前記内部空間において、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜が形成された基板を支持する支持ユニットと、前記プラズマ室と前記工程室の間に設けられ、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するイオンと電子が吸収され、前記第1の処理ガスのプラズマを構成するフッ素ラジカルが選択的に下方に通るイオン遮断部と、前記内部空間を、前記フッ素ラジカルと前記アンモニアを含む第2の処理ガスが混合した反応ガスを生成する反応ガス発生空間と、前記反応ガスを用いて、前記基板を処理する処理空間とに区画し、前記反応ガス発生空間から前記処理空間に前記反応ガスが流動する複数の分配孔が形成されたシャワーヘッドと、前記基板が前記処理空間において前記反応ガスに露出する基板処理ステップを含む単位サイクルが少なくとも1回以上行われ、前記単位サイクルにおいて、前記基板処理ステップは、前記反応ガスが、前記シリコン酸化膜と反応し、前記シリコン窒化膜と実質的に反応する前の工程区間の間だけ行われるように、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する制御ユニットとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、異種薄膜間の高いエッチング選択比を具現する基板処理方法及び基板処理装置を提供することができる。しかし、このような効果により、本発明の範囲が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例による基板処理方法を示すシーケンス図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施例による基板処理方法において、時間による工程条件を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の第1の実施例による基板処理装置の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の第1の実施例による基板処理装置の一部構成と動作状態を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例による基板処理装置において、制御ユニットに連結された制御構成を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の第2の実施例による基板処理装置の構成を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の第2の実施例による基板処理装置の一部構成と動作状態を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の第3の実施例による基板処理装置の構成を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の第3の実施例による基板処理装置の一部構成と動作状態を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実験例による基板処理方法において、基板処理ステップの工程時間による酸化膜と窒化膜のエッチング選択比を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳しく説明することにする。
【0026】
本発明の実施例は、当該技術分野における通常の知識を有する者にとって、本発明を更に完全に説明するために提供するものであり、下記の実施例は、他の形態に変形可能であり、本発明の範囲が下記の実施例に限定されるものではない。むしろ、これらの実施例は、本開示を更に完全にし、当業者に本発明の思想を伝達するために提供されるものである。また、図面において、各層の厚さやサイズは、説明の便宜及び明確性のために誇張されている。
【0027】
以下、本発明の実施例は、本発明の理想的な実施例を概略的に示す図面を参照して説明する。図面において、例えば、製造技術及び/又は公差(tolerance)によって、図示している形状の変形が予想される。そこで、本発明思想の実施例は、本明細書で示している領域の特定の形状に制限することと解析されてはいけず、例えば、製造上引き起こされる形状の変化を含めるべきである。
【0028】
図1は、本発明の一実施例による基板処理方法を示すシーケンス図であり、
図2は、本発明の一実施例による基板処理方法において、時間による工程条件を示す図である。
図2において、横軸に該当するt0~t5は、各ステップが開始又は終了する時刻を表す。
【0029】
図1及び
図2に示しているように、本発明の一実施例による基板処理方法は、室内の基板を処理する方法であって、第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルと第2の処理ガスが混合した反応ガスを基板上に供給する基板処理ステップ(S22)を含む単位サイクル(S20)を、少なくとも1回以上行うことを特徴とする。
【0030】
前記第1の処理ガスは、前記反応ガスの一部を形成するラジカルを提供するためのガスである。前記第1の処理ガスをプラズマ状態に励起した後、前記プラズマからイオンと電子をフィルタリングし、ラジカルを選択的に取得する。前記第1の処理ガスは、例えば、NF3、H2、又はNH3を含む。前記第1の処理ガスがNF3である場合、ラジカルは、フッ素ラジカル(F*)であり、前記第1の処理ガスがH2又はNH3である場合、ラジカルは、水素ラジカル(H*)である。具体的に、前記第1の処理ガスがNF3である場合、前記第1の処理ガスをプラズマ状態に励起した後、前記プラズマからイオンと電子をフィルタリングし、フッ素ラジカル(F*)を選択的に取得する。前記第2の処理ガスは、前記反応ガスを形成する工程ガスを提供するためのガスである。前記第2の処理ガスは、例えば、NH3又はH2を含む。具体的に、前記第1の処理ガスがNF3であり、前記第2の処理ガスがアンモニア(NH3)ガスである場合、基板を処理するために、基板上に供給される前記反応ガスは、フッ素ラジカルとアンモニア(NH3)ガスが混合して形成される。
【0031】
本発明の一実施例による基板処理方法において、前記基板が、第1の薄膜と、前記反応ガスに対する反応性が前記第1の薄膜よりも相対的に低い第2の薄膜とを含む場合、前記単位サイクル(S20)において、前記基板処理ステップ(S22)は、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と実質的に反応する前の工程区間(
図2のt3~t4区間)の間だけ行うことを特徴とする。この場合、前記反応ガスは、第2の薄膜とは反応が起きず、第1の薄膜に対してのみ、反応が起きることになるので、第1の薄膜と第2の薄膜との工程選択比が高くなる。すなわち、前記反応ガスが第1の薄膜と第2の薄膜が反応する時間差を用いて、基板処理工程を行う。第2の薄膜が反応する前に、前記反応ガスの生成過程を止める動作を繰り返すことで、第1の薄膜と第2の薄膜のいずれか1つの薄膜を選択的に特定の厚さだけ処理することができる。ここで、前記反応ガスが前記第2の薄膜と反応する前とは、前記反応ガスと前記第1の薄膜の間の反応を考えると、前記反応ガスと前記第2の薄膜の間の反応が製造工程上無視することのできる程度の水準に軽微に発生する場合を含む。
【0032】
もし、基板上に前記反応ガスを供給する基板処理ステップ(S22)を、
図2に示している前記t3~t4区間を超えて行う場合、前記反応ガスは、第1の薄膜のみならず、反応性が相対的に低い前記第2の薄膜とも反応するので、第1の薄膜と第2の薄膜との工程選択比が相対的に低くなる。
【0033】
一方、本発明の一実施例において、前記基板処理ステップ(S22)は、前記反応ガスが前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と実質的に反応する前の工程区間(
図2のt3~t4区間)の間だけ行う構成を特徴とするが、他の変形した実施例も可能である。
【0034】
前記基板処理ステップ(S22)は、前記反応ガスが前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と実質的に反応する前の工程区間とは、例えば、前記基板処理ステップ(S22)は、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と第2の薄膜の工程選択比が製造工程で有意味な水準に具現される工程区間をいう。
【0035】
具体的に、基板処理ステップが基板エッチングステップである場合、前記基板処理ステップは、前記反応ガスが前記第1の薄膜と反応して、第1の薄膜がエッチングされる第1のエッチング量が、前記反応ガスが前記第2の薄膜と反応して、第2の薄膜がエッチングされる第2のエッチング量の4倍以上に具現される工程区間の間だけ行うように調節することができ、厳密には、前記反応ガスが前記第1の薄膜と反応して、第1の薄膜がエッチングされる第1のエッチング量が、前記反応ガスが前記第2の薄膜と反応して、第2の薄膜がエッチングされる第2のエッチング量の10倍以上に具現される工程区間の間だけ行うように調節することができる。すなわち、本発明の変形した実施例において、前記基板処理ステップは、前記反応ガスが、前記第1の薄膜及び前記第2の薄膜とのエッチング選択比が10以上となるように具現される工程区間の間だけ行うこともできる。
【0036】
本発明の一実施例による基板処理方法において、前記単位サイクル(S20)を構成する基板処理ステップ(S22)は、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応して、固体副産物が生成されるステップと、前記固体副産物が加熱された前記基板の温度雰囲気で昇華するステップとを含む。この場合、前記基板処理ステップは、前記第1の薄膜に対するエッチング工程ステップと理解することができる。具体的に、前記第1の薄膜は、シリコン酸化膜を含み、前記第2の薄膜は、シリコン窒化膜を含み、前記ラジカルは、フッ素ラジカルを含み、前記第2の処理ガスは、NH3を含む場合、前記基板処理ステップ(S22)は、前記反応ガスが、前記シリコン酸化膜と反応して、固体副産物である(NH4)2SiF6を生成するステップと、前記固体副産物である(NH4)2SiF6が加熱された前記基板の温度雰囲気で昇華するステップとを含む。この場合、前記基板処理ステップは、前記シリコン酸化膜に対するエッチング工程ステップと理解することができる。固体副産物である(NH4)2SiF6は、100℃で分解して昇華される。基板が安着される支持ユニットを構成する誘電板の内部には、基板を加熱するヒータが設けられ、前記ヒータを用いて、基板の温度を前記固体副産物が昇華するように設定することができる。基板が安着される支持ユニットのチャック温度は、例えば0~130℃の範囲で調節される。一方、固体副産物である(NH4)2SiF6が生成されるステップは、以下の式で説明することができる。
【0037】
F Radical+NH3(g)+SiO2→NH4F.HF+SiO2→(NH4)2SiF6+H2O
【0038】
本発明の一実施例による基板処理方法を構成する各ステップを具体的にみると、基板を室内に搬入(WAFER IN)して、支持ユニット上に安着した後、基板温度を安定化するステップ(S10)を先に行う。基板温度を安定化するステップ(S10)は、
図2のステップIに該当し、第1の処理ガスと第2の処理ガスを室内に供給することなく、不活性ガス(例えば、He、Ar、Xeなど)を室内に供給することができる。また、室内の圧力も、真空状態で工程圧力水準に高めて維持することができる。基板が安着される支持ユニットのチャック温度は、例えば0~130℃の範囲で調節される。基板温度を安定化するステップ(S10)は、エッチング工程のエッチングレートの信頼度に影響するステップと理解される。
【0039】
基板温度を安定化するステップ(S10)を行った後に、第2の処理ガスを前記基板上に供給するチャンバ安定化ステップ(S21)と、基板処理ステップ(S22)と、前記基板処理ステップで生成された処理副産物を除去する副産物除去ステップ(S23)とを含む単位サイクル(S20)を少なくとも1回以上行い、前記基板を室外に搬出(WAFER OUT)する。
【0040】
第1の処理ガスを供給せず、第2の処理ガスを前記基板上に供給するチャンバ安定化ステップ(S21)は、
図2のステップII(圧力安定化ステップ)、及びステップIII(ガス安定化ステップ)に該当する。ステップII(圧力安定化ステップ)は、チャンバ工程圧力を短時間に合わせるステップであって、第2の処理ガスを基板上に供給し始める。ステップIII(ガス安定化ステップ)は、エッチングレートの信頼度に影響するステップである。
【0041】
基板処理ステップ(S22)は、エッチング量に影響するステップであって、
図2のステップIV(エッチングステップ)に該当する。基板処理ステップ(S22)を行う工程時間(t3~t4)の調節によって、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の間の高い選択比を具現することができることは、前述した通りである。すなわち、シリコン窒化膜が反応する前に、エッチャント(etchant)である前記反応ガスの生成過程を止める動作を繰り返すことで、シリコン窒化膜をエッチングしないと共に、シリコン酸化膜を十分な厚さだけエッチングすることができる。
【0042】
前記基板処理ステップで生成された処理副産物を除去する副産物除去ステップ(S23)は、
図2のステップV(ポンプステップ)に該当する。すなわち、副産物除去ステップ(S23)は、前記反応ガスを前記基板上に供給せず、前記室内部をポンプするステップを含む。前記基板処理ステップで生成された処理副産物は、例えば、固相の(NH
4)
2SiF
6が昇華した気相の物質として存在することもできる。
【0043】
本発明の一実施例による基板処理方法において、不活性ガスは、基板温度を安定化するステップ(S10)、チャンバ安定化ステップ(S21)、及び基板処理ステップ(S22)の間、室内に供給され、室内をポンプするステップである副産物除去ステップ(S23)では、室内に供給されない。一方、本発明の変形した実施例による基板処理方法において、不活性ガスは、基板温度を安定化するステップ(S10)、チャンバ安定化ステップ(S21)、基板処理ステップ(S22)、及び室内部をポンプするステップである副産物除去ステップ(S23)では、室内に供給される。
【0044】
以下では、前述した基板処理方法を具現する本発明の様々な実施例による基板処理装置を説明する。本実施例では、室内でプラズマを用いて、基板を、ドライクリーニング、洗浄、又はエッチング処理する基板処理装置を一例として説明する。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、プラズマを用いて基板を処理する装置であると、様々な工程に適用可能である。
【0045】
図3は、本発明の第1の実施例による基板処理装置の構成を示す図であり、
図4は、本発明の第1の実施例による基板処理装置の一部構成と動作状態を示す図である。
【0046】
図3及び
図4に示しているように、基板処理装置1000Aは、工程室100と、支持ユニット200と、第1の処理ガス供給ユニット300と、第2の処理ガス供給ユニット400と、プラズマ源ユニット600と、ポンプユニット700とを含む。
【0047】
工程室100は、内部空間102を有する。そのうち、処理空間は、内部で基板(W)が処理される空間を供する。工程室100は、円形の筒状である。工程室100は、金属材質である。例えば、工程室100は、アルミニウム材質からなる。工程室100の一側壁には、開口130が形成される。開口130は、基板(W)が搬出入可能な出入口として働く。開口130は、ドア140により開閉可能である。
【0048】
支持ユニット200は、内部空間102に設けられ、基板(W)を支持する。支持ユニット200は、静電気力を用いて、基板(W)を支持する静電チャックとして働く。支持ユニット200は、支持軸810で連結された駆動部820の動作により、工程室100内にて上下方向に昇下降する。
【0049】
一実施例において、支持ユニット200は、誘電板210と、フォーカスリング250と、ベース230とを含む。誘電板210の上面には、基板(W)が直接置かれる。誘電板210は、円板状である。誘電板210は、基板(W)よりも小さな半径を有する。誘電板210の内部には、内部電極212が設けられる。内部電極212には、電源(図示せず)が連結され、電源(図示せず)から電力を印加される。内部電極212は、印加された電力から、基板(W)が誘電板210に吸着されるように静電気力を提供する。誘電板210の内部には、基板(W)を加熱するヒータ214が設けられる。ヒータ214は、内部電極212の下に配置されることもできる。ヒータ214は、螺旋状のコイルである。例えば、誘電板210は、セラミックス材質からなる。
【0050】
ベース230は、誘電板210を支持する。ベース230は、誘電板210の下に位置し、誘電板210と固定結合される。ベース230の上面は、その中央領域が縁領域に比べて高いように、段差形状を有する。ベース230は、その上面の中央領域が誘電板210の底面に対応する面積を有する。ベース230の内部には、冷却流路232が形成される。冷却流路232は、冷却流体が循環する通路として働く。冷却流路232は、ベース230の内部で螺旋形状からなる。ベース230は、電気的に接地される。しかし、図示しない実施例において、ベース230は、外部に位置した高周波電源(図示せず)と連結可能である。ベース230は、金属材質からなる。
【0051】
フォーカスリング250は、誘電板210と基板(W)の外周の周辺を覆う。フォーカスリング250は、プラズマ(又は、ラジカルと第2の処理ガスが混合した反応ガス)を基板(W)に集中させる。一実施例において、フォーカスリング250は、内リング252と外リング254とを含む。内リング252の内側上部は、段差をもって形成され、段差部分に基板(W)の縁が置かれる。フォーカスリング250は、ウエハが置かれる静電チャック(ESC)周辺のリングであって、エッチングによるパーティクルが発生しない範囲内で製造され、シリコン酸化膜(SiO2)、シリコン単結晶、又はフッ化シリコン膜(SiF)などからなる。また、フォーカスリング250は、摩耗する場合に入れ替え可能である。
【0052】
プラズマ源ユニット600は、例えば、容量結合型プラズマ源である。プラズマ源ユニット600は、高周波電源610と、インピーダンス整合器620とを含む。
【0053】
工程室100の上部に提供されるプラズマ室500は、ガスのプラズマ発生空間535を提供する。上部電極530とイオン遮断部540は、互いに対向して配置され、上部電極530が、イオン遮断部540の上部に配置される。イオン遮断部540は、一種のシャワーヘッドとして理解される。上部電極530とイオン遮断部540の間には、プラズマ発生空間535が形成される。工程室100の内部空間102は、イオン遮断部540により、プラズマ室500のプラズマ発生空間535と区別される。プラズマ発生空間535の側面には、絶縁体からなる側壁リング580が設けられる。上部電極530とイオン遮断部540と側壁リング580は、互いに組み合わせて、内部にプラズマ発生空間535を形成する。プラズマ発生空間535は、第1の処理ガスを供給する第1の処理供給ユニット300に連結される。
【0054】
第1の処理ガス供給ユニット300は、第1のガス供給源311と、第1のガス供給ライン312とを含み、第1のガス供給ライン312には、流量調節部材313、314と加熱部材315が提供される。第1のガス供給源311は、第1のガスを貯蔵する。第1のガスは、フッ素含有ガスである。一実施例において、第1のガスは、NF3である。第1のガス供給ライン312は、第1のガス供給源311とプラズマ室500の間を連結する流体通路である。第1のガス供給ライン312は、第1のガス供給源311に貯蔵された第1のガスを、プラズマ室500のプラズマ発生空間535に供給する。第1の処理ガス供給ユニット300は、第1のガスと混合するガスを更に供給するために、第1のガスと異なる第2のガスを供給する第2のガス供給源321、又は第1のガス及び第2のガスと異なる第3のガスを供給する第3のガス供給源331を更に含む。第2のガス供給源321は、第2のガス供給ライン322を介して、第1のガス供給ライン312に連結される。第3のガス供給源331は、第3のガス供給ライン332を介して、第1のガス供給ライン312に連結される。第2のガス供給ライン322には、流量調節部材323が設けられる。第3のガス供給ライン332には、流量調節部材333が設けられる。第2のガスは、不活性ガスである。例えば、第2のガスは、アルゴン(Ar)である。第3のガスは、第2のガスと異なる種類の不活性ガスである。例えば、第3のガスは、ヘリウム(He)である。第2のガス及び第3のガスのいずれか1つ以上と第1のガスの組み合わせによって、第1の処理ガスが定義される。又は、第1のガスは、単独で第1の処理ガスと定義される。第1の処理ガスは、前記実施例の他にも、更なるガスが混合した混合ガスである。
【0055】
加熱部材315は、第1のガス供給ライン312に提供される。加熱部材315は、第1の処理ガスを加熱する。加熱部材315は、制御ユニット900により、その動作が制御され、制御ユニット900は、加熱部材315が第1の処理ガスの熱分解直前の温度まで第1の処理ガスを加熱するように、加熱部材315を制御する。第1の処理ガスの熱分解直前の温度とは、第1の処理ガスの種類と供給ラインの圧力のような第1の処理ガスが加熱される雰囲気によって異なるが、熱分解温度(より詳しくは、熱分解が活発に起き始める温度)と十分な温度間隔(例えば、熱分解温度よりも約20~100℃が及ばない範囲の温度間隔)を有する温度である。一実施例において、加熱部材315が提供される第1のガス供給ライン312の圧力を読み込んで、第1の処理ガスの熱分解温度を計算し、その値と十分な温度間隔を有するように、第1の処理ガスを加熱する。例えば、第1の処理ガスがNF3であると、熱分解温度が600℃であるので、加熱部材315を制御して、第1の処理ガスを、500~580℃まで加熱する。加熱部材315は、第1のガス供給ライン312において、第2のガス供給ライン322又は第3のガス供給ライン332が連結される上流又は下流に提供される。図面では、第1のガス供給ライン312において、第2のガス供給ライン322又は第3のガス供給ライン332が連結される上流に、加熱部材315が提供されることを実施例として示す。
【0056】
本発明の一実施例によると、乾式洗浄のような基板処理にプラズマを用いることにおいて、熱分解直前の水準に加熱された第1の処理ガスを励起することで、ラジカル生成に必要なプラズマエネルギーを縮小することができるので、プラズマ源をなす構成(例えば、電極、シャワーヘッド、絶縁体など)で発生するパーティクルを抑制し、プラズマ源をなす構成の寿命を延ばして、交替周期を延長すると共に、電界又は電磁気界プラズマ源でプラズマを発生することで、プラズマの生成とその抑制を速い速度で制御して、精度よい工程の実行が可能である。
【0057】
一方、本発明の変形した実施例では、第1のガス供給ライン312に加熱部材315を提供していない。
【0058】
上部電極530には、高周波電源610が連結される。高周波電源610は、上部電極530に高周波電力を与える。高周波電源610と上部電極530の間には、インピーダンス整合器620が設けられる。
【0059】
上部電極530とイオン遮断部540の間に発生した電磁場は、プラズマ発生空間535の内部に提供される加熱された第1の処理ガスをプラズマ状態に励起させる。プラズマ発生空間535に流入した加熱された第1の処理ガスは、プラズマ状態に転移される。第1の処理ガスは、プラズマ状態に転移されることにつれ、イオン、電子、ラジカルに分解される。生成されたラジカル成分は、イオン遮断部540を通して、内部空間102に移動する。
【0060】
イオン遮断部540は、プラズマ発生空間535と内部空間102の間に設けられ、プラズマ発生空間535と内部空間102の境界をなす。すなわち、イオン遮断部540は、プラズマ室500と工程室100の間に設けられる。イオン遮断部540は、導電性物質からなる。イオン遮断部540は、板状からなる。例えば、イオン遮断部540は、円板状を有する。イオン遮断部540には、多数の貫通孔541が形成される。貫通孔541は、イオン遮断部540の上下方向を横切って形成される。イオン遮断部540は、接地される。イオン遮断部540が接地されることにつれ、イオン遮断部540を貫通して通すプラズマ成分のうち、イオンと電子が吸収される。すなわち、イオン遮断部540は、イオンの通過をブロックするイオン遮断部として機能する。イオン遮断部540は、接地されることにつれ、プラズマ成分のうち、ラジカルのみを通過させる。
【0061】
工程室100の内部空間102には、第2の処理ガスを供給する第2の処理ガス供給ユニット400が連結される。第2の処理ガス供給ユニット400は、第4のガス供給源451と、第4のガス供給ライン452とを含む。第4のガス供給ライン452には、流量調節部材453、454が設けられる。第4のガス供給源451は、第4のガスを貯蔵する。第4のガスは、窒素又は水素含有ガスである。一実施例において、第4のガスは、NH3である。第4のガス供給ライン452は、第4のガス供給源451と工程室100の間を連結する流体通路として機能する。第4のガス供給ライン452は、第4のガス供給源451に貯蔵された第4のガスを、工程室100の内部空間102に供給する。第2の処理ガス供給ユニット400は、第4のガスと混合するガスを更に供給するために、第4のガスと異なる第5のガスを供給する第5のガス供給源461を更に含む。第5のガス供給源461は、第5のガス供給ライン462を介して、第4のガス供給源451に連結される。第5のガス供給ライン462には、流量調節部材463が設けられる。第5のガスは、窒素又は水素含有ガスである。例えば、第5のガスは、H2である。第4のガス及び第5のガスの組み合わせにより、第2の処理ガスが定義される。又は、第4のガスは、単独で第2の処理ガスと定義される。第2の処理ガスは、提示された実施例の他にも、更なるガスが混合した混合ガスである。
【0062】
内部空間102に流入した第2の処理ガスは、第1の処理ガスから発生したプラズマと反応して、反応ガスを生成する。より詳しくは、プラズマ発生空間535において、第1の処理ガスから発生したプラズマのうち、イオン遮断部540を通したラジカルと第2の処理ガスが反応して、内部空間102で反応ガスを生成する。一例として、第1の処理ガスから発生したプラズマのうち、ラジカルは、フッ素ラジカル(F*)であり、第2の処理ガスは、NH3とH2の混合ガスであり、反応ガスは、NH4FHF(ammonium hydrogen fluoride)である。反応ガスは、基板上のシリコン酸化膜を除去する。
【0063】
排気バッフル704は、工程室100の内部空間102である処理空間において、プラズマを領域別に均一に排気させる。排気バッフル704は、処理工間において、工程室100の内側壁と基板支持ユニット200の間に位置する。排気バッフル704は、環状のリング形状である。排気バッフル704には、複数の貫通孔702が形成される。貫通孔702は、上下方向に向かっている。貫通孔702は、排気バッフル704の円周方向に沿って配列される。貫通孔702は、スリット形状を有し、排気バッフル704の半径方向に向かう長手方向を有する。工程室100の排気バッフル704の下流には、処理副産物を排気させる排気ポンプ720とポンプライン710を含むポンプユニット700が設けられる。排気ポンプ720は、工程室100内部に真空圧を供する。工程の実行中に発生する処理副産物、及び工程室100内に留まる処理ガス又は反応ガスは、真空圧により、工程室100の外に排出される。開閉弁(図示せず)は、排気ポンプ720より提供される排気圧を調節する。開閉弁は、排気ポートを開閉する。開閉弁は、開放位置と遮断位置に移動可能である。ここで、開放位置は、開閉弁により、排気ポートが開く位置であり、遮断位置は、開閉弁により、排気ポートが遮られる位置である。開閉弁のバルブは、制御ユニット900により、開度が調節される。
【0064】
図4を参照して、本発明の第1の実施例による基板処理装置の動作状態を説明する。第1の処理ガス10は、プラズマ発生空間535に均一に供給され、プラズマ発生空間535において、第1の処理ガス10は、プラズマ(P)状態に励起される。プラズマ(P)の成分のうち、イオンと電子は、接地されたイオン遮断部540により吸収され、ラジカル30は、貫通孔541を通して、工程室100の内部空間102に流入される。流入したラジカル30は、内部空間102に供給された第2の処理ガス20と反応して、反応ガス40(R)を形成し、反応ガス40は、基板(W)を処理する。
【0065】
図5は、本発明の実施例による基板処理装置において、制御ユニットに連結された制御構成を示す図である。
【0066】
図5に示しているように、制御ユニット900は、第1の処理ガス供給ユニット300、第2の処理ガス供給ユニット400、プラズマ源ユニット600、及びポンプユニット700の少なくともいずれか1つを制御する。具体的に、制御ユニット900は、第1の処理ガス供給ユニット300を構成する流量調節部材313、314、流量調節部材323、流量調節部材333、及び加熱部材315の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、第1の処理ガスのガス供給を制御することができる。制御ユニット900は、第2の処理ガス供給ユニット400を構成する流量調節部材453、454、及び流量調節部材463の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、第2の処理ガスのガス供給を制御することができる。制御ユニット900は、プラズマ源ユニット600を構成する高周波電源610及びインピーダンス整合器620の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、プラズマ源ユニットの電源印加を制御することができる。制御ユニット900は、ポンプユニット700を構成する排気ポンプ720及び開閉弁(図示せず)の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、工程室100内の圧力を制御することができる。
【0067】
本発明の実施例による基板処理装置は、
図1及び
図2で説明した基板処理方法を行うために、前記第1の処理ガス及び前記第2の処理ガスのガス供給を制御するか、前記プラズマ源ユニットの電源印加を制御する制御信号を出力する制御ユニット900を含む。
【0068】
例えば、前記基板が前記内部空間において、第1の処理ガスのプラズマを構成するラジカルと、第2の処理ガスが混合した反応ガスに露出する基板処理ステップを含む単位サイクルが少なくとも1回以上行われるように、さらには、
図1に示している単位サイクルが少なくとも1回以上行われるように、より具体的には、前記基板が、第1の薄膜と、前記反応ガスに対する反応性が前記第1の薄膜よりも相対的に低い第2の薄膜とを含む場合、前記単位サイクル内の前記基板処理ステップは、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と実質的に反応する前の工程区間の間だけ行うように、制御ユニット900は、i)第1の処理ガス供給ユニット300を構成する流量調節部材313、314、流量調節部材323、流量調節部材333、及び加熱部材315の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、第1の処理ガスのガス供給を制御することができ、ii)第2の処理ガス供給ユニット400を構成する流量調節部材453、454、及び流量調節部材463の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、第2の処理ガスのガス供給を制御することができ、iii)プラズマ源ユニット600を構成する高周波電源610及びインピーダンス整合器620の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、プラズマ源ユニットの電源印加を制御することができる。
【0069】
さらには、制御ユニット900は、上述した基板処理方法を行うことにおいて、前記基板処理ステップにおいて、前記工程室内の圧力よりも、前記基板処理ステップの後、前記基板が前記ラジカル及び前記第2の処理ガスに露出しないステップにおける前記工程室内の圧力が相対的に低いように、ポンプユニット700を構成する排気ポンプ720及び開閉弁(図示せず)の少なくともいずれか1つを制御する制御信号を出力することで、工程室100内の圧力を制御することができる。
【0070】
図6は、本発明の第2の実施例による基板処理装置の構成を示す図であり、
図7は、本発明の第2の実施例による基板処理装置の一部構成と動作状態を示す図である。
【0071】
以下、第2の実施例において、第1の実施例と異なる構成を説明し、第1の実施例と同じ構成は、その説明を省略する。第1の実施例と同じ構成は、同一の図面符号を付している。
【0072】
図6及び
図7に示しているように、本発明の第2の実施例による基板処理装置1000Bは、工程室100と、支持ユニット200と、第1の処理ガス供給ユニット300と、第2の処理ガス供給ユニット400と、プラズマ源ユニット600と、ポンプユニット700とを含み、第1の実施例と異なり、シャワーヘッド150を更に含む。
【0073】
シャワーヘッド150は、板状を有する。例えば、シャワーヘッド150は、円板状を有する。シャワーヘッド150は、イオン遮断部540の下方に、イオン遮断部540と対向して配置される。シャワーヘッド150は、工程室100内の内部空間102を、ラジカルと第2の処理ガスが混合した反応ガスを生成する反応ガス発生空間103と、基板を処理する処理空間104とに区分して分けることができる。シャワーヘッド150は、前記反応ガス発生空間103から処理空間104に前記反応ガスが流動する複数の分配孔151を形成する。
【0074】
シャワーヘッド150とイオン遮断部540の間には、反応ガス発生空間103が形成される。プラズマ発生空間535と反応ガス発生空間103の側面には、絶縁体からなる側壁リング580が設けられる。上部電極530とイオン遮断部540と側壁リング580は互いに組み合わせて、内部にプラズマ発生空間535を形成するプラズマ室500をなし、イオン遮断部540とシャワーヘッド150と側壁リング580は互いに組み合わせて、反応ガス生成室をなす。
【0075】
第2の処理ガス供給ユニット400は、第2の処理ガスを反応ガス発生空間103に供給する。反応ガス発生空間103において、第1の処理ガスから生成されたラジカルと第2の処理ガスが反応して、反応ガスが生成される。一実施例において、第1の処理ガスから生成されたプラズマのうち、イオン遮断部540を通したラジカルと第2の処理ガスが反応ガス発生空間103で反応して、反応ガスとして生成される。
【0076】
シャワーヘッド150は、その底面が処理空間104に露出する。シャワーヘッド150には、複数の分配孔151が形成される。それぞれの分配孔151は、シャワーヘッド150の上下方向を貫通して形成される。反応ガスは、分配孔151を介して、処理空間104に供給される。例えば、シャワーヘッド150は、導電性材質からなり、接地して提供される。シャワーヘッド150は、反応ガスを処理空間104に吐出する。シャワーヘッド150は、支持ユニット200の上部に配置される。シャワーヘッド150は、誘電板210と対向して配置される。シャワーヘッド150を通した反応ガスは、処理空間104に均一に供給されて、基板を処理する。
【0077】
本発明の第2の実施例による基板処理装置1000Bにおいて、制御ユニット900に連結された制御構成は、
図5で説明した内容と同一である。
【0078】
本発明の第2の実施例による基板処理装置1000Bは、第1の実施例による基板処理装置1000Aとは異なり、工程室100内の内部空間102を、ラジカルと第2の処理ガスが混合した反応ガスを生成する反応ガス発生空間103と、基板を処理する処理空間104とに区画するので、基板を処理する処理空間104内で、反応ガスの均一度が改善する効果を期待することができる。
【0079】
図8は、本発明の第3の実施例による基板処理装置1000Cの構成を示す図であり、
図9は、本発明の第3の実施例による基板処理装置1000Cの一部構成と動作状態を示す図である。
【0080】
以下、第3の実施例において、第1の実施例又は第2の実施例と異なる構成を説明し、第1の実施例又は第2の実施例と同じ構成は、その説明を省略する。第1の実施例及び第2の実施例と同じ構成は、同一の図面符号を付している。
【0081】
本発明の第1の実施例及び第2の実施例による基板処理装置においては、工程室100とプラズマ室500は、イオン遮断部540を挟んで、互いに当接して一体に構成されることに対して、第3の実施例による基板処理装置では、プラズマ室500は、工程室100と離隔して配置されたリモートプラズマ室であることを特徴とする。
【0082】
図8及び
図9に示しているように、工程室100と離隔して工程室100の上部に配置されるプラズマ室500には、プラズマ源ユニット600と第1の処理ガス供給ユニット300が連結される。プラズマ源ユニット600は、プラズマ室500に供給された第1の処理ガスをプラズマ状態に励起するように電源を与える。プラズマ室500は、第1の処理ガスのプラズマ発生空間535を提供する。プラズマ室500で生成されたプラズマ(P)は、連結パイプ536を介して、イオン遮断部540に流動する。第2の処理ガス供給ユニット400は、第2の処理ガスを、反応ガス発生空間103に供給する。反応ガス発生空間103において、第1の処理ガスから生成されたラジカルと第2の処理ガスが反応して、反応ガス(R)が生成される。一実施例において、第1の処理ガスから生成されたプラズマのうち、イオン遮断部540を通したラジカルと第2の処理ガスが反応ガス発生空間103で反応して、反応ガス(R)として生成される。
【0083】
シャワーヘッド150は、その底面が処理空間104に露出する。シャワーヘッド150には、複数の分配孔151が形成される。それぞれの分配孔151は、シャワーヘッド150の上下方向を貫通して形成される。反応ガスは、分配孔151を介して、処理空間104に供給される。例えば、シャワーヘッド150は、導電性材質からなり、接地して提供される。シャワーヘッド150は、反応ガスを処理空間104に吐出する。シャワーヘッド150は、支持ユニット200の上部に配置される。シャワーヘッド150は、誘電板210と対向して配置される。シャワーヘッド150を通した反応ガスは、処理空間104に均一に供給されて、基板を処理する。
【0084】
本発明の第3の実施例による基板処理装置1000Cにおいて、制御ユニット900に連結された制御構成は、
図5で説明した内容と同一である。
【0085】
本発明の第3の実施例による基板処理装置1000Cは、第1の実施例及び第2の実施例による基板処理装置1000A、1000Bとは異なり、プラズマ室500が工程室100と離隔して配置されたリモートプラズマ室であるので、プラズマ源をなす構成(例えば、電極、シャワーヘッド、絶縁体など)で発生するパーティクルによる基板の汚れを抑制し、工程室をなす構成の寿命を延ばして、交替周期を延長することができる。
【0086】
図10は、本発明の実験例による基板処理方法において、基板処理ステップの工程時間による酸化膜と窒化膜のエッチング選択比を示すグラフである。
【0087】
図10の左側は、本発明の第2の実施例による基板処理装置1000Bを用いて、本発明の実施例による基板処理方法を適用した場合であって、基板処理ステップの工程時間による酸化膜と窒化膜のエッチング選択比を表している。具体的に、
図1で説明した基板処理ステップ(S22)の工程時間(
図2のt3~t4)を5秒適用して、単位サイクル(S20)を繰返し実行した場合、酸化膜のエッチング量は、23.34Åであり、窒化膜のエッチング量は、0.012Åであることが分かる。
【0088】
これに対して、
図10の右側は、本発明の比較例による基板処理方法において、基板処理ステップの工程時間による酸化膜と窒化膜のエッチング選択比を表している。具体的に、
図1で説明した基板処理ステップ(S22)の工程時間(
図2のt3~t4)を10秒適用して、単位サイクル(S20)を繰返し実行した場合、酸化膜のエッチング量は、92.1Åであり、窒化膜のエッチング量は、29.5Åであることが分かる。
【0089】
すなわち、本発明の比較例による基板処理方法では、酸化膜と窒化膜のエッチング選択比が約3.1であることに対して、本発明の実施例による基板処理方法では、酸化膜と窒化膜のエッチング選択比が約1945であって、顕著に改善していることが確認できる。
【0090】
本発明の実施例による基板処理方法では、前記単位サイクル(S20)において、前記基板処理ステップ(S22)は、前記反応ガスが、前記第1の薄膜と反応し、前記第2の薄膜と実質的に反応する前の工程区間(
図2のt3~t4区間)の間だけ行い、この場合、前記反応ガスは、第2の薄膜とは反応が起きず、第1の薄膜に対してのみ反応が起きることになるので、第1の薄膜と第2の薄膜との工程選択比が高くなることが分かる。
【0091】
すなわち、本発明の実施例による基板処理方法では、前記反応ガスが第1の薄膜と第2の薄膜が反応する時間差を用いて、基板処理工程を行い、第2の薄膜が反応する前に前記反応ガスの生成過程を止める動作を繰り返すことで、第1の薄膜と第2の薄膜のいずれか1つの薄膜を選択的に特定の厚さだけ処理できることが理解される。
【0092】
前述した本発明の一実施例による基板処理方法と基板処理装置はそれぞれ、基板エッチング方法と基板エッチング装置に適用可能である。
【0093】
本発明は、図面に示している実施例を参考として説明しているが、これは、例示に過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、これより様々な変形及び均等な他の実施例が可能であるが理解するだろう。そこで、本発明の真正な技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想により決められるべきである。
【符号の説明】
【0094】
1000A、1000B、1000C: 基板処理装置
100: 工程室
200: 支持ユニット
300: 第1の処理ガス供給ユニット
400: 第2の処理ガス供給ユニット
500: プラズマ室
600: プラズマ源ユニット
700: ポンプユニット
900: 制御ユニット