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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20240319BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
H04M1/02 C
H05K5/00 C
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022552378
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-14
(86)【国際出願番号】 CN2021083906
(87)【国際公開番号】W WO2021197312
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-08-30
(31)【優先権主張番号】202010239683.1
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】覃▲飛▼翔
【審査官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110049161(CN,A)
【文献】中国実用新案第209964150(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02- 1/23
H05K 5/00- 5/06
G06F 1/00
1/16- 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1取付部が設けられるハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングとの間に取付室が形成され、光透過孔を有するディスプレイスクリーンと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記取付室内に位置し、前記ディスプレイスクリーンと間隔をあけて設けられ、第2取付部が設けられるメインボードサポートと、
前記取付室内に位置し、前記光透過孔に向かって設けられ、前記ハウジングと前記メインボードサポートとの間に位置決めされるように、それぞれ前記第1取付部及び前記第2取付部に嵌合されるカメラと、を含み、
前記カメラと前記ディスプレイスクリーンとの間のピッチnは0.15mm≦n<0.4mmを満たし、
前記ハウジングは、
フレームであって、前記ディスプレイスクリーンが前記フレームの厚さ方向の第1端部に取り付けられ、前記第1取付部が前記取付室内に位置し且つ前記フレームに接続され、前記第1取付部が前記ディスプレイスクリーンに隣接して設けられ、前記第1取付部に第1取付貫通孔が設けられ、前記カメラが前記第1取付貫通孔を貫通し且つ前記光透過孔に対応するフレームを含み、
前記メインボードサポートはメインサポート及び取付サポートを含み、前記取付サポートは前記メインサポートの前記フレームに隣接する側に接続され、前記取付サポートは前記フレームに接続され、前記取付サポートの前記カメラに向かう側に取付溝が設けられ、前記取付溝は前記第2取付部を構成し、前記カメラは前記取付溝内に取り付けられる、電子機器。
【請求項2】
前記カメラと前記第1取付部との間に接続される第1バッファ部材をさらに含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
記第1バッファ部材が前記第1取付部の前記ディスプレイスクリーンから離れた側に位置す、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記カメラに嵌設され、前記第1取付部に接続され、第2取付貫通孔が設けられる撮像サポートであって、前記カメラは前記第2取付貫通孔を貫通し、前記第1バッファ部材は前記カメラと前記撮像サポートとの間に接続される撮像サポートをさらに含む、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記撮像サポートは、
前記フレームの厚さ方向において、一端が前記第1取付部に接続され、他端が前記第1バッファ部材に接続される第1担持部と、
前記カメラの前記フレームから離れた側に位置し、前記フレームの厚さ方向において前記第1担持部の前記ディスプレイスクリーンから離れた側に位置する第2担持部であって、前記フレームの厚さ方向において、前記第1取付部が前記第2担持部の一端に当接し、前記カメラが前記第2担持部の他端に当接する第2担持部と、
前記第1担持部と前記第2担持部の間に位置し、一端が前記第1担持部の径方向外端に接続され、他端が前記第2担持部に接続される接続部と、を含む、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1バッファ部材は環状であり、前記第1担持部は環状の担持部になるように構成され、前記フレームの厚さ方向における前記第2担持部のサイズmはm≧0.3mmを満たす、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記カメラと前記第2取付部との間に接続される第2バッファ接続部材をさらに含む、請求項3に記載の電子機器。
【請求項8】
前記取付サポートは接続部及び支持部を含み、前記接続部は前記メインサポートに接続され、前記支持部は前記接続部の前記カメラに隣接する側に接続され、前記支持部はそれぞれ前記フレーム及び前記カメラに接続される、請求項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記フレームの厚さ方向の第2端部に凹み溝が設けられ、前記支持部はボスを有し、前記ボスは前記凹み溝に当接嵌合される、請求項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記ボスが前記凹み溝内に伸びるサイズaはa≧0.25mmを満たす、請求項に記載の電子機器。
【請求項11】
支持部は金属部材であり、前記接続部はプラスチック部材であり、前記支持部と前記接続部とは射出成形により接続される、請求項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記ハウジングは、
前記フレームに接続され、前記フレーム、前記ディスプレイスクリーンと共に前記取付室を形成するリアカバーをさらに含む、請求項3に記載の電子機器。
【請求項13】
前記光透過孔の最大直径LはL≦10mmを満たす、請求項1から12のいずれか1項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2020年3月30日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010239683.1の優先権を主張し、その全ては参照によって本願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信機器の技術分野に関し、特に、電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器の機能及び外観に対するユーザの極限の要求に応じて、スクリーン対ボディ比を増やすことは既に発展傾向になっている。例えば、伸縮式カメラが挙げられるが、伸縮式カメラのコストが高いので、パンチスクリーン電子機器が主流となっている。
【0004】
しかしながら、関連技術におけるパンチスクリーン電子機器では、ディスプレイスクリーンの表示占有率を増やすには、ディスプレイスクリーン上の視認開口部を小さくする必要がある。視認開口部が小さくなると、力を受けた時のカメラの力分解能力が低下して、ディスプレイスクリーンに割れが発生することがある。したがって、表示占有率を増やすこととディスプレイスクリーン上の視認開口部を小さくすることを両立させるのが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の電子機器では表示占有率を増やすこととディスプレイスクリーン上の視認開口部を小さくすることを両立させるのが困難であるという問題を解決するために、電子機器を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明は下記技術的解決手段を使用する。
【0007】
第1取付部が設けられるハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングとの間に取付室が形成され、光透過孔を有するディスプレイスクリーンと、前記ハウジングに取り付けられ、前記取付室内に位置し、前記ディスプレイスクリーンと間隔をあけて設けられ、第2取付部が設けられるメインボードサポートと、前記取付室内に位置し、前記光透過孔に向かって設けられ、前記ハウジングと前記メインボードサポートとの間に位置決めされるように、それぞれ前記第1取付部及び前記第2取付部に嵌合されるカメラと、を含み、前記カメラと前記ディスプレイスクリーンとの間のピッチnは0.15mm≦n<0.4mmを満たす、電子機器。
【0008】
本発明で使用される技術的解決手段は以下の有益な効果を達成することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例は電子機器を開示し、ハウジングに第1取付部を設け、メインボードサポートに第2取付部を設け、カメラがハウジングとメインボードサポートとの間に位置決めされるように、カメラをそれぞれ第1取付部及び第2取付部に嵌合させ、これにより、パンチスクリーン電子機器においてカメラが力を受けた時の外力分解能力を向上させ、ディスプレイスクリーンが割れる確率を低下させることができる。また、カメラとディスプレイスクリーンとの間のピッチを0.15mm~0.4mmに設定することで、ディスプレイスクリーンの光透過孔を小さくして、表示占有率を向上させることができ、それにより表示占有率を増やすこととディスプレイスクリーン上の視認開口部を小さくすることを両立させるのが困難であるという問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書で説明された図面は本発明を更に理解させ、本発明の一部を構成するためのものであり、本発明の例示的実施例及びその説明は本発明を解釈するためのものであり、本発明を不適切に限定する意図がない。図面の説明を次に記載する。
図1】関連技術における電子機器の局所の断面概略図である。
図2】本発明の実施例による電子機器の局所の断面概略図である。
図3図2において丸で示されるA箇所の拡大図である。
図4図2において丸で示されるB箇所の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に本発明の具体的な実施例及び対応する図面を参照し、本発明の技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0012】
以下、まず図1を参照しながら関連技術におけるパンチスクリーン電子機器を説明する。
【0013】
パンチスクリーン電子機器では、フロントカメラはディスプレイスクリーンの下に配置され、且つディスプレイスクリーンにはフロントカメラのビューファインディングに用いられる光透過孔が開設される。図1は、関連技術におけるパンチスクリーン電子機器の局所の断面を示す。パンチスクリーン電子機器は主にハウジング1、ディスプレイスクリーン2、リアカバー3、カメラ10及び撮像サポート50を含み、そのうち、撮像サポート50はサポート接着剤60でハウジング1に固定され、カメラ10はフォーム40で撮像サポート50に装着されて固定され、リアカバー3はカメラ10の底部で支持する。
【0014】
しかしながら、上記構造では、カメラ10のイメージングが一定の視野角度を必要とするため、カメラ10とディスプレイスクリーン2との間のピッチは一般的に大きく留保され(一般的に、5mmを超える)、そうするとスクリーン印刷開口部(即ち、カメラの視認開口部)が大きくなり、表示占有率が低下し、つまり、ディスプレイスクリーンの表示占有率が低下する。
【0015】
外観の精緻度及び精細度を向上させるために、該ピッチを小さくする必要がある。上記構造では、カメラ10とディスプレイスクリーン2との間のピッチを小さくする場合、カメラ10の位置で電子機器が外力を受けると、カメラ10はディスプレイスクリーンにぶつかりやすく、それによりカメラ10の外力を分解する能力が低下し、ディスプレイスクリーンに割れが発生しやすくなる。
【0016】
したがって、関連技術におけるパンチスクリーン電子機器では、表示占有率を増やすこととディスプレイスクリーン上の視認開口部を小さくすることを両立させるのが困難であるという問題が存在する。
【0017】
関連技術に存在する上記問題を解決するために、発明者は本発明の技術的解決手段を提案する。以下において、図面を参照しながら、本発明の各実施例に開示される技術的解決手段を詳細に説明する。
【0018】
図2に示すように、本発明の実施例による電子機器100は、ハウジング、ディスプレイスクリーン2、メインボードサポート3及びカメラ4を含む。前記ハウジングに第1取付部10が設けられる。前記ディスプレイスクリーン2は前記ハウジングに取り付けられ、前記ディスプレイスクリーン2と前記ハウジングとの間に取付室が形成され、前記ディスプレイスクリーン2は光透過孔20を有する。前記メインボードサポート3は前記ハウジングに取り付けられ、前記メインボードサポート3は前記取付室内に位置し、前記メインボードサポート3は前記ディスプレイスクリーン2と間隔をあけて設けられ、前記メインボードサポート3に第2取付部30が設けられる。前記カメラ4は前記取付室内に位置し、前記カメラ4は前記光透過孔20に向かって設けられ、前記カメラ4は、前記ハウジングと前記メインボードサポート3との間に位置決めされるように、それぞれ前記第1取付部10及び前記第2取付部30に嵌合され、前記光透過孔20は即ち前記カメラ4の視認開口部である。前記カメラ4と前記ディスプレイスクリーン2との間のピッチnは0.15mm≦n<0.4mmを満たし、つまり、カメラ4とディスプレイスクリーン2との間のピッチnは0.15mmから0.4mmの任意の値であってもよく、例えば、0.15mm、0.2mm、0.3mm、0.38mmなどであってもよい。
【0019】
本発明の実施例による電子機器100は、ハウジングに第1取付部10を設け、メインボードサポート3に第2取付部30を設け、カメラ4がハウジングとメインボードサポート3との間に位置決めされるように、カメラ4をそれぞれ第1取付部10及び第2取付部30に嵌合させ、これにより、パンチスクリーン電子機器100においてカメラ4が力を受けた時の外力分解能力を向上させ、ディスプレイスクリーン2が割れる確率を低下させることができる。また、カメラ4とディスプレイスクリーン2との間のピッチを0.15mm~0.4mmに設定することで、ディスプレイスクリーン2上の光透過孔20を小さくし、ディスプレイスクリーン2の表示占有率を向上させることができる一方、力を受けたカメラ4の一定の力分解能力を保つこともでき、それにより表示占有率を増やすこととディスプレイスクリーン2上の視認開口部を小さくすることを両立させるのが困難であるという問題が解決される。
【0020】
本発明のいくつかの実施例では、前記光透過孔20の最大直径LはL≦10mmを満たし、即ち、光透過孔20の直径は9mm、8mm、8.5mmなどであってもよい。上述したように、カメラ4とディスプレイスクリーン2との最小ピッチを小さくすることにより、小サイズの光透過孔20でカメラ4のイメージング角度の要件を満たすことができ、それにより光透過孔20を小さくして、ディスプレイスクリーン2の表示占有率を増やすことができる。
【0021】
本発明のいくつかの実施例によれば、電子機器100はさらに第1バッファ部材6を含み、前記第1バッファ部材6は前記カメラ4と前記第1取付部10との間に接続される。電子機器100が外力作用を受けると、第1バッファ部材6はカメラ4に緩衝作用を提供し、カメラ4の力分解能力を向上させ、損傷を回避し、信頼性を向上させることができる。
【0022】
選択的に、第1バッファ部材6はフォーム、軟質ゴムなどの可撓性部材であってもよい。これにより、第1バッファ部材6は自体の弾性変形により緩衝を与えることができ、コストが低く、緩衝効果が高い。
【0023】
本発明のいくつかの実施例によれば、図2~4に示されるように、前記ハウジングはフレーム11を含み、前記ディスプレイスクリーン2は前記フレーム11の厚さ方向の第1端部(即ち、図示される下端)に取り付けられ、前記第1取付部10は前記取付室内に位置し且つ前記フレーム11に接続され、前記第1取付部10は前記ディスプレイスクリーン2に隣接して設けられ、前記第1取付部10に第1取付貫通孔110が設けられ、前記カメラ4は前記第1取付貫通孔110を貫通し且つ前記光透過孔20に対応し、前記第1バッファ部材6は前記第1取付部10の前記ディスプレイスクリーン2から離れた側に位置する。これにより、電子機器100の厚さ方向のサイズを小さくすることができると共に、カメラ4が第1取付貫通孔110内に伸びることにより、装着の安定性を向上させ、力を受けた時のカメラ4の力分解能力を向上させることもできる。
【0024】
前記ハウジングはさらにリアカバー(図示せず)を含み、前記リアカバーは前記フレーム11に接続され、前記リアカバーは前記フレーム11、前記ディスプレイスクリーン2と共に前記取付室を形成する。こうして、リアカバーにより取付室を閉鎖し、内部のデバイスを保護することができる。
【0025】
いくつかの実施例では、電子機器100はさらに撮像サポート5を含み、前記撮像サポート5は前記カメラ4に嵌設され、前記撮像サポート5は前記第1取付部10に接続され、前記撮像サポート5に第2取付貫通孔50が設けられ、前記カメラ4は前記第2取付貫通孔50を貫通し、前記第1バッファ部材6は前記カメラ4と前記撮像サポート5との間に接続される。それにより、撮像サポート5はカメラ4に支持及び保護作用を提供することができ、第1バッファ部材6をカメラ4と撮像サポート5との間に設けることにより、カメラ4に優れた緩衝作用を提供できるのみならず、さらに装着を容易にして、装着の時間を少なくし、コストを節約することができる。
【0026】
図3に示すように、前記撮像サポート5は第1担持部51、第2担持部52及び接続セグメント53を含み、前記フレーム11の厚さ方向において、前記第1担持部51の一端は前記第1取付部10に接続され、他端は前記第1バッファ部材6に接続される。前記第2担持部52は前記カメラ4の前記フレーム11から離れた側に位置し、前記第2担持部52は前記フレーム11の厚さ方向において前記第1担持部51の前記ディスプレイスクリーン2から離れた側に位置し、前記フレーム11の厚さ方向において、前記第1取付部10は前記第2担持部52の一端に当接し、前記カメラ4は前記第2担持部52の他端に当接する。前記接続セグメント53は前記第1担持部51と前記第2担持部52との間に位置し、前記接続セグメント53の一端は前記第1担持部51の径方向外端に接続され、前記接続セグメント53の他端は前記第2担持部52に接続される。
【0027】
つまり、第1担持部51はカメラ4と第1取付部10とを接続し、図4に示される例において、第1担持部は接続用接着剤8で第1取付部10に接着され、接続セグメント53は第1担持部51と第2担持部52とを接続し、第1担持部51は接続セグメント53と共に1つの装着段差を構成し、カメラ4は第1バッファ部材6を介して該装着段差に接続されて位置決めされ、第2担持部52はカメラに接続され、第2担持部52は接続セグメント53と共に1つの装着段差を構成し、カメラ4は該装着段差に当接して位置決めされる。
【0028】
理解できることとして、2つの装着段差を設けることにより、2つの箇所でカメラ4を支持することができ、第1バッファ部材6と1つの装着段差の組み合わせにより、カメラ4に緩衝を持つ支持力を提供し、力を受けた時のカメラ4が優れた力分解能力を備えるようにすることができ、それによりカメラ4が損傷され及びディスプレイスクリーン2が割れる確率を大幅に低下させ、信頼性を向上させる。
【0029】
選択的に、前記第1バッファ部材6は環状であり、前記第1担持部51は環状の担持部になるように構成され、前記フレーム11の厚さ方向における前記第2担持部52のサイズmはm≧0.3mmを満たす。換言すれば、第1バッファ部材6は周方向にわたってカメラ4に緩衝及び支持を提供することができ、フレーム11の厚さ方向における第2担持部52のサイズは少なくとも0.3mmであり、即ち、撮像サポート5のスカート厚さは0.3mm以上であり、これにより、第2担持部52の強度を高めて、その担持能力を向上させ、カメラ4を確実に支持し、信頼性及び安定性を向上させることができる。例えば、第2担持部52の厚さは0.3mm、0.4mm、0.45mmなどであってもよく、これについて、当業者であれば、担持要件、空間的レイアウトやコストなどの要素を考慮して設定することができ、本発明では具体的に限定しない。
【0030】
本発明のいくつかの実施例によれば、電子機器100はさらに第2バッファ部材7を含み、前記第2バッファ部材7は前記カメラ4と前記第2取付部30との間に接続される。これにより、電子機器100が外力作用を受けると、第2バッファ部材7は別の角度でカメラ4に緩衝作用を提供し、カメラ4の力分解能力を向上させ、信頼性をさらに向上させることができる。
【0031】
選択的に、第1バッファ部材6はフォーム、軟質ゴムなどの可撓性部材であってもよく、これにより、第1バッファ部材6は自体の変形により緩衝を与えることができる。第2バッファ部材7も第1バッファ部材6に対応して、フォーム、軟質ゴムなどの可撓性部材であってもよい。同様に、第2バッファ部材7は自体の変形により緩衝を与えることができ、コストが低く、緩衝効果が高い。
【0032】
いくつかの実施例では、前記メインボードサポート3はメインサポート31及び取付サポート32を含み、前記取付サポート32は前記メインサポート31の前記フレーム11に隣接する側に接続され、前記取付サポート32は前記フレーム11に接続され、前記取付サポート32の前記カメラ4に向かう側に取付溝が設けられ、前記取付溝は前記第2取付部30を構成する。こうして、カメラ4を取付溝内に取り付けて、取付溝によりカメラ4を支持することができ、一方では、カメラ4の安定性及び信頼性を向上させることができ、他方では、取付室の空間を節約し、電子機器100全体の厚さへの大きな影響を回避することができる。
【0033】
選択的に、前記取付サポート32は接続部321及び支持部322を含み、前記接続部321は前記メインサポート31に接続され、前記支持部322は前記接続部321の前記カメラ4に隣接する側に接続され、前記支持部322はそれぞれ前記フレーム11及び前記カメラ4に接続される。取付サポート32とフレーム11との接続により、カメラ4の安定性をある程度向上させ、電子機器100が外力を受けた時のカメラ4への衝撃を低減することができ、それによりカメラ4及びディスプレイスクリーン2の割れや損傷の確率をさらに低下させることができる。
【0034】
図2及び4に示すように、前記フレーム11の厚さ方向の第2端部に凹み溝111が設けられ、前記支持部322はボス323を有し、前記ボス323は前記凹み溝111に当接嵌合される。これにより、取付サポート32とフレーム11とを接続することができ、加工を容易にし、装着に寄与し、信頼性が高い。理解できることとして、ボス323と凹み溝111は一対一で対応する複数群であってもよく、これにより、カメラ4をより良好に支持及び保護することができる。
【0035】
支持部322は金属部材であってもよく、前記接続部321はプラスチック部材であってもよく、前記支持部322と前記接続部321とは射出成形により接続されてもよい。選択的に、前記ボス323が前記凹み溝111内に伸びるサイズaはa≧0.25mmを満たす。
【0036】
換言すれば、支持部322は金属プラスチックによる射出成形材であり、ボス323と凹み溝111とが重なり合って設けられ、ボス323が凹み溝111内に伸びるサイズは少なくとも0.25mmであり、例えば、ボス323は0.25mm、0.3mm、0.4mmなどで凹み溝111内に伸びてもよく、これにより、取付サポート32の強度を高めることができると共に、ボス323及び凹み溝111の一定の加工誤差が許容され、コストを節約することができる。
【0037】
以上より、本発明の実施例の電子機器100によれば、カメラ4とディスプレイスクリーン2とのピッチを小さくすることができ、撮像サポート5のスカートによりカメラ4を支持し、撮像サポート5、第1バッファ部材6、第2バッファ部材7により緩衝を与え、ボス323によりメインボードサポート3を凹み溝111に搭載し、カメラ4を取付溝内に取り付けて、カメラ4を支持及び保護する。これにより、カメラ4が力を受けた時の外力分解能力を向上させ、ディスプレイスクリーン2が割れ及びフロントカメラの力分解能力が低下するという問題を解決することができ、表示占有率を増やすと共にディスプレイスクリーン2上の視認開口部を小さくし、ユーザにより良好な体験を与える。
【0038】
本発明の以上の実施例では、各実施例間の違いを説明することに焦点を合わせ、各実施例間の異なる最適化された特徴は、矛盾しない限り、いずれも組み合わせてより優れた実施例を形成することができ、説明の便宜上、ここでは詳記しない。
【0039】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0040】
100:電子機器
10:第1取付部、110:第1取付貫通孔、11:フレーム、111:凹み溝
2:ディスプレイスクリーン、20:光透過孔
3:メインボードサポート、30:第2取付部(即ち、取付溝)、31:メインサポート、32:取付サポート、321:接続部、322:支持部、323:ボス
4:カメラ
5:撮像サポート、50:第2取付貫通孔、51:第1担持部、52:第2担持部、53:接続セグメント
6:第1バッファ部材
7:第2バッファ部
8:接続用接着剤
図1
図2
図3
図4