(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】ヌル・データ・パケット・アナウンスメント・フレーム伝送方法及び関連装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240319BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240319BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240319BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240319BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W84/12
H04W72/232
H04W72/0453 110
(21)【出願番号】P 2022571362
(86)(22)【出願日】2021-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2021093950
(87)【国際公開番号】W WO2021233233
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-01-17
(31)【優先権主張番号】202010963022.3
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010443487.6
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ユィ,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ユィチェン
(72)【発明者】
【氏名】リィウ,チェンチェン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ユンボ
(72)【発明者】
【氏名】ガン,ミン
(72)【発明者】
【氏名】リアン,ダンダン
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111162825(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヌル・データ・パケット・アナウンスメント(NDPA)フレーム伝送方法であって:
NDPAフレームを生成するステップであって、前記NDPAフレームはステーション情報フィールドを含み、前記ステーション情報フィールドは、ステーションのAIDを示すアソシエーション識別子(AID)サブフィールドを含み;前記ステーション情報フィールドは部分的帯域幅情報サブフィールドを更に含み;前記部分的帯域幅情報サブフィールドは、
リソース・ユニット(RU)指示インデックスを含み、前記RU指示インデックスは、前記NDPAフレームに対応する
完全な帯域幅の中にあ
るRUであって前記ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し;且つ前記
RU指示インデックスにより示される前記RUの粒度は、242トーンRU
、484トーンRU
、又は996トーンRUのうちの少なくとも1つを含む、ステップ;及び
前記NDPAフレームを伝送するステップ;
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記RUは484トーンRUであり、異なるRU指示インデックスは、320MHzにおける484トーンRUの異なる位置を示す、方法。
【請求項3】
請求項
2に記載の方法において、
前記484トーンRUは40MHz帯域幅に対応し、前記RU指示インデックスは、8個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記8個の異なるRU指示インデックスはそれぞれ前記320MHzにおける8個の40MHzセグメントを周波数の昇順に示している、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、
前記RUは996トーンRUであり、異なるRU指示インデックスは、320MHzにおける996トーンRUの異なる位置を示している、方法。
【請求項5】
請求項
4に記載の方法において、
前記996トーンRUは80MHz帯域幅に対応し、前記RU指示インデックスは、4個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記4個の異なるRU指示インデックスはそれぞれ前記320MHzにおける4個の80MHzセグメントを周波数の昇順に示している、方法。
【請求項6】
請求項
1に記載の方法において、
前記RUは484+996トーンRUであり、異なるRU指示インデックスは、160MHz帯域幅における484+996トーンRUの異なる位置を示し、前記160MHz帯域幅は320MHzのうち最も低い160MHzであるか、又は、前記160MHz帯域幅は前記320MHzのうち最も高い160MHzである、方法。
【請求項7】
請求項
4に記載の方法において、
2*996トーンRUは160MHz帯域幅に対応し、前記RU指示インデックスは、2個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記2個の異なるRU指示インデックスはそれぞれ前記320MHzにおける2個の160MHzセグメントを周波数の昇順に示している、方法。
【請求項8】
請求項
1に記載の方法において、
前記RUは3*996トーンRUであり、前記RU指示インデックスは、4個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記4個の異なるRU指示インデックスは、320MHzにおける3*996トーンRUの異なる位置を示している、方法。
【請求項9】
請求項1ないし8のうちの何れか一項に記載の方法において、前記RU指示インデックスは、周波数ドメイン指示パートとRU指示パートとを含み、前記周波数ドメイン指示パートは、前記RUが配置されている周波数ドメイン・レンジを示し、前記RU指示パートは前記RUを示している、方法。
【請求項10】
請求項1ないし9のうちの何れか一項に記載の方法において、前記部分的帯域幅情報サブフィールドは9ビットである、方法。
【請求項11】
請求項1ないし10のうちの何れか一項に記載の方法において、前記NDPAフレームは
、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドを含み、前記サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、前記NDPAフレームが極高スループット(EHT)NDPAフレームであることを示す
フレーム・タイプ・サブフィールドを含む、方法。
【請求項12】
ヌル・データ・パケット・アナウンスメント(NDPA
)フレーム伝送方法であって:
NDPAフレームを受信するステップであって、前記NDPAフレームはステーション情報フィールドを含み、前記ステーション情報フィールドは、ステーション
のAIDを示す
アソシエーション識別子(AID
)サブフィールドを含み;前記ステーション情報フィールドは部分的帯域幅情報サブフィールドを更に含み;前記部分的帯域幅情報サブフィールドは、
リソース・ユニット(RU)指示インデックスを含み、前記RU指示インデックスは、前記NDPAフレームに対応する
完全な帯域幅の中にあるRUであって前記ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し;且つ前記
RU指示インデックスにより示される前記RUの粒度は、242トーンRU
、484トーンRU
、又は996トーンRUのうちの少なくとも1つを含む、ステップ;及び
チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする前記RUを、前記NDPAフレームから取得するステップ;
を含む方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、前記RUは484トーンRUであり、異なるRU指示インデックスは、320MHzにおける484トーンRUの異なる位置を示す、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、前記484トーンRUは40MHz帯域幅に対応し、前記RU指示インデックスは、8個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記8個の異なるRU指示インデックスはそれぞれ前記320MHzにおける8個の40MHzセグメントを周波数の昇順に示している、方法。
【請求項15】
請求項12に記載の方法において、前記RUは996トーンRUであり、異なるRU指示インデックスは、320MHzにおける996トーンRUの異なる位置を示している、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、前記996トーンRUは80MHz帯域幅に対応し、前記RU指示インデックスは、4個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記4個の異なるRU指示インデックスはそれぞれ前記320MHzにおける4個の80MHzセグメントを周波数の昇順に示している、方法。
【請求項17】
請求項12に記載の方法において、前記RUは484+996トーンRUであり、異なるRU指示インデックスは、160MHz帯域幅における484+996トーンRUの異なる位置を示し、前記160MHz帯域幅は320MHzのうち最も低い160MHzであるか、又は、前記160MHz帯域幅は前記320MHzのうち最も高い160MHzである、方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法において、2*996トーンRUは160MHz帯域幅に対応し、前記RU指示インデックスは、2個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記2個の異なるRU指示インデックスはそれぞれ前記320MHzにおける2個の160MHzセグメントを周波数の昇順に示している、方法。
【請求項19】
請求項12に記載の方法において、前記RUは3*996トーンRUであり、前記RU指示インデックスは、4個の異なるRU指示インデックスのうちの1つであり、前記4個の異なるRU指示インデックスは、320MHzにおける3*996トーンRUの異なる位置を示している、方法。
【請求項20】
請求項12ないし19のうちの何れか一項に記載の方法において、前記RU指示インデックスは、周波数ドメイン指示パートとRU指示パートとを含み、前記周波数ドメイン指示パートは、前記RUが配置されている周波数ドメイン・レンジを示し、前記RU指示パートは前記RUを示している、方法。
【請求項21】
請求項12ないし20のうちの何れか一項に記載の方法において、前記部分的帯域幅情報サブフィールドは9ビットである、方法。
【請求項22】
請求項12ないし21のうちの何れか一項に記載の方法において、前記NDPAフレームは
、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドを含み、前記サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、前記NDPAフレームが極高スループット(EHT)NDPAフレームであることを示す
フレーム・タイプ・サブフィールドを含む、方法。
【請求項23】
プロセッサとメモリを含む通信装置であって、前記メモリは命令を記憶するように構成されており;前記プロセッサが前記命令を実行すると、前記通信装置は、請求項1ないし
22のうちの何れか1項に記載の方法を実行することが可能
になる、通信装置。
【請求項24】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はコンピュータ命令を記憶しており、前記コンピュータ命令は、請求項1ないし
22のうちの何れか1項に記載の方法を、通信デバイスに実行させる、
記憶媒体。
【請求項25】
プログラムであって、前記プログラムがコンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求項1ないし
22のうちの何れか1項に記載の方法を実行することが可能
になる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本願は、2020年5月22日に中国国家知識産権局に出願された「ヌル・データ・パケット・アナウンスメント・フレーム伝送方法及び関連装置」と題する中国特許出願第202010443487.6号、及び2020年9月14日に中国国家知識産権局に出願された「ヌル・データ・パケット・アナウンスメント・フレーム伝送方法及び関連装置」と題する中国特許出願第202010963022.3号に対する優先権を主張するものであり、それらは全体的に参照により本件に援用される。
【0002】
[0002] 技術分野
本願は、無線ローカル・エリア・ネットワーク技術の分野に関し、特にヌル・データ・パケット・アナウンスメント・フレーム伝送方法及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network,WLAN)のような無線システムでは、アクセス・ポイント(access point,AP)及びステーション(STA)は、ビームフォーミング(beamforming,BF)、レート制御、及びリソース割り当てのような機能を実行するために、事前にチャネル状態情報を取得することを必要とする。WLANでは、チャネル状態情報を取得するための手順は、チャネル・サウンディングと呼ばれる。関連技術では、APがチャネル・サウンディングを実行するプロセスにおいて、APは先ずヌル・データ・パケット・アナウンスメント(null data packet announcement,NDPA)フレームを伝送して、チャネル・サウンディングを実行することを必要とするSTAに通知する。次いで、ショート・インター・フレーム・スペース(short inter-frame Space,SIFS)が経過した後に、APは、データ・フィールド部分を伴わないヌル・データ・パケット(null data packet,NDP)を伝送する。STAは、NDPに基づいてチャネル推定を実行し、次いでビームフォーミング・レポート(beamforming report,BF Report)フレームを用いてチャネル状態情報(channel state information,CSI)をフィードバックする。
【0004】
[0004] 802.11axでは、NDPAフレームは高効率(high efficient,HE)NDPAフレームと呼ばれている。HE NDPAフレームは、ステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、ステーション・アソシエーション識別子(Association Identifier,AID)サブフィールド、部分的帯域幅情報(partial bandwidth information, Partial BW Info)サブフィールド、フィードバック・タイプ(eedback type)及びグループ数(Number of grouping)サブフィールド、及びカラム数(Number of columns,Nc)サブフィールドを含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、STAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする周波数ドメイン・レンジを示すために使用される。部分的帯域幅情報サブフィールドは、連続するRUのセグメントを示すために、リソース・ユニット(resource unit,RU)開始インデックス(start index)とリソース・ユニット終了インデックス(end index)とを含み、これにより、連続するRUのセグメントに対応する周波数ドメイン・レンジを示す。しかしながら、伝送に許容される最大帯域幅は160 MHzである。160 MHzの帯域幅は、最大74個の26トーン・リソース・ユニット(26-tone RU)に対応する。RU開始インデックスとRU終了インデックスは、74個の26トーンRUのうちの1つを別々に示す。
【0005】
[0005] しかしながら、WLAN技術が発展するにつれて、より大きな帯域幅での伝送、例えば160 MHzより大きな帯域での伝送が、次世代のWi-Fi規格(例えば、802.11be又はWi-Fi 7)でサポートされることを必要とする。データ伝送が実行される前に、チャネル・サウンディングが実行されることを必要とする。従って、より大きな帯域幅でのデータ伝送をサポートし、次世代Wi-Fi規格での伝送レートを改善するために、どのようにして、より大きな帯域幅(例えば160 MHzより大きな帯域幅)でチャネル・サウンディングを実行してチャネル状態情報を取得するか、ということは非常に重要である。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 本願の実施形態は、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを指定する要件を満たすために、NDPAフレーム伝送方法及び関連装置を提供する。
【0007】
[0007] 第1の態様によれば、本願の実装は、以下のステップを含むNDPAフレーム伝送方法を提供する。
【0008】
[0008] アクセス・ポイントはNDPAフレームを生成する。NDPAフレームはステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、ステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。ステーション情報フィールドは部分的帯域幅情報サブフィールド及び/又はカラム数サブフィールドを更に含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、NDPAフレームに対応する帯域幅の中にあるリソース・ユニット(resource unit,RU)であってステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするリソース・ユニットを示す。カラム数サブフィールドは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示す。NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は、8より大きい。
【0009】
[0009] アクセス・ポイントはNDPAフレームを伝送する。
【0010】
[0010] 第2の態様によれば、本願の実装は、以下のステップを含むNDPAフレーム伝送方法を提供する。
【0011】
[0011] ステーションはNDPAフレームを受信する。NDPAフレームはステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、ステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。ステーション情報フィールドは部分的帯域幅情報サブフィールド及び/又はカラム数サブフィールドを更に含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、NDPAフレームに対応する帯域幅の中にあるRUであってステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示す。NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は、8より大きい。
【0012】
[0012] ステーションは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを、NDPAフレームから取得する。
【0013】
[0013] 第3の態様によれば、本願の実装は、処理ユニットと伝送ユニットを含む伝送装置を更に提供する。
【0014】
[0014] 処理ユニットは、NDPAフレームを生成するように構成される。NDPAフレームはステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、ステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。ステーション情報フィールドは、部分的帯域幅情報サブフィールド及び/又はカラム数サブフィールドを更に含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、NDPAフレームに対応する帯域幅の中にあるリソース・ユニット(resource unit,RU)であってステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするリソース・ユニットを示す。カラム数サブフィールドは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示す。NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は、8より大きい。
【0015】
[0015] 伝送ユニットは、NDPAフレームを伝送するように構成される。
【0016】
[0016] 第4の態様によれば、本願の実装は、処理ユニットと伝送ユニットを含む伝送装置を更に提供する。
【0017】
[0017] 受信ユニットは、NDPAフレームを受信するように構成される。NDPAフレームはステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、ステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。ステーション情報フィールドは、部分的帯域幅情報サブフィールド及び/又はカラム数サブフィールドを更に含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、NDPAフレームに対応する帯域幅の中にあるRUであってステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示す。NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は、8より大きい。
【0018】
[0018] 処理ユニットは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを、NDPAフレームから取得するように構成される。
【0019】
[0019] 本願の技術的解決策では、NDPAフレーム内の部分的帯域幅情報サブフィールドは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示す。ステーション情報フィールドは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は、8より大きい。ステーション情報フィールドは、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0020】
[0020] 追加的又は代替的に、8より大きなストリーム数を有するチャネルのサウンディングが行われ、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートがフィードバックされ、これにより、より大きな帯域幅及び/又はより多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善する。
【0021】
[0021] 一部の実装では、NDPAフレームはタイプ情報を含み、タイプ情報は、NDPAフレームが極高スループットEHT NDPAフレームであることを示す。
【0022】
[0022] このように、タイプ情報は、802.11be又は802.11be以降に生じる別の規格に対応するNDPAフレーム変種を示すことができる。例えば、NDPAフレーム変種は、802.11be規格に対応する極高スループット(extremely high throughput,EHT)NDPAフレームであってもよい。EHT NDPAフレームは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示し、160 MHzより大きな帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。EHT NDPAフレームは、更に、8より大きいカラム数を示し、カラム数が8より大きいバンド幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0023】
[0023] 本願のこの実装で提供されるNDPAフレームは、帯域幅が160 MHz以下であるケース、又は、指定されたカラム数が8以下であるケースにも適用可能である、ということが理解されるべきである。
【0024】
[0024] 一部の実装では、NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドと特殊ステーション情報フィールドとを更に含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドはフレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドはフレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。タイプ情報は、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドで搬送される。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームが高スループット(high throughput,HE)NDPAフレーム又はレンジング(Ranging)NDPAフレームではないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0025】
[0025] このように、EHT NDPAフレームをサポートしないHE STA又はレンジングSTAは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・サブフィールドに基づいて、EHT NDPAフレームをVHT NDPAフレームとして識別し、VHT NDPAフレームのフォーマットに従ってNDPAフレームを読み込む。EHT NDPAフレームのステーション情報フィールドは、HE STA又はレンジングSTAのAIDを含まない。EHT NDPAフレームを受信するHE STA又はレンジングSTAは、ステーション情報フィールドにおけるAIDとHE STA又はレンジングSTAのAIDとの間のミスマッチを識別し、NDPAフレームに基づくフィードバックを提供しない。このようにして、HE STA又はレンジングSTAは、EHT NDPAフレームを誤読することを防ぐことができる。EHT NDPAフレームをサポートするEHT STAは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドに基づいて、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであるかどうかを決定することができる。フレーム・サブタイプ・フィールドが、NDPAフレームはEHT NDPAフレームであることを示す場合、EHT STAは、EHT NDPAフレームの構造に従って、NDPAフレーム内の部分的帯域幅情報サブフィールド及び/又はカラム数サブフィールドを読み込み、これにより、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする部分的帯域幅、及び/又はフィードバックが提供されることを必要とするカラム数、に関する情報を正確に取得する。
【0026】
[0026] 本願におけるHE STAは、HE NDPAフレームの後に生じるNDPAフレーム変種をサポートしないHE STAであること、及び、本願のこの実施形態におけるレンジングSTAは、レンジングNDPAフレームの後に生じるNDPAフレーム変種をサポートしない先行バージョンのレンジングSTAであることが理解されるべきである。
【0027】
[0027] 以下、部分的帯域幅情報サブフィールドの幾つかの実装を提供する。
【0028】
[0028] 一部の実装では、部分的帯域幅情報サブフィールドは、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット・オフセット・インデックスとを含む。リソース・ユニット開始インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示すために使用される。リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUの、第1のRUに対するオフセットを示す。このようにして、ステーションは、部分的帯域幅情報サブフィールドによって示されるオフセットと第1のRUに基づいて、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする最後のRUを決定することができる。このようにして、リソース・ユニット・オフセット・インデックスのビット数を圧縮することができ、部分的帯域幅情報サブフィールドによって要求されるビット数は、同じ部分的帯域幅情報が示される場合には更に圧縮されることが可能であり、これにより、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示を、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数を増やすことなくサポートする。
【0029】
[0029] 本願では、リソース・ユニット開始インデックスは8ビットを使用し、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは5ビット以下を使用する。このようにして、本願の解決策が、HE NDPAフレームが14ビットの部分的帯域幅情報サブフィールドを使用する解決策と比較される場合、部分的帯域情報サブフィールドのビット数を減らすことができ、節約されたビットは、カラム数サブフィールドに加えることができる。この場合、カラム数サブフィールドのビットが増やされ、その結果、カラム数サブフィールドは8より大きいカラム数を示す。
【0030】
[0030] 特定の実装では、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、オフセットが基本粒度の何倍かを示すことによって、最後のRUの、第1のRUに対するオフセットを示す。言い換えると、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、オフセットを基本粒度で除算することによって得られる値を示すことによって、オフセットを指定する。数式で表現される場合、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、N=オフセット/基本粒度として表現されてもよい。リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、Nを示すことによってオフセットを指定することができ、ここで、Nは正の整数である。このようにして、リソース・ユニット・オフセット・インデックスをより効果的に圧縮することができ、これにより、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示をサポートすることを支援し、また、カラム数サブフィールドがより大きなカラム数を示すことも支援する。
【0031】
[0031] リソース・ユニット・オフセット・インデックスの圧縮度は、基本粒度を調整することによって調整されることが可能である。より大きな基本粒度は、より高い圧縮度を示す。より大きな圧縮度は、同じオフセットを示すために、より少ないビット数が要求されることを示し、より少ないシグナリング・オーバーヘッドを示す。このようにして、部分的帯域幅情報サブフィールドは、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示をサポートすることができる。オプションとして、基本粒度は8個の26トーンRUである。
【0032】
[0032] 一部の他の実装では、部分的帯域幅情報サブフィールドはRU指示インデックスを含む。RU指示インデックスは周波数ドメイン指示パートとRU指示パートとを含む。周波数ドメイン指示パートは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUが配置されている周波数ドメイン・レンジを示すために使用される。RU指示パートは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すために使用される。チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUは、1つのRU又は複数のRUの組み合わせであってもよい。このように、部分的帯域幅情報サブフィールドは、同じ帯域幅の中にある部分的な帯域幅に関する情報を示す場合に、より小さなビット数を必要とし、シグナリング・オーバーヘッドはより小さくなり、これにより、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示をサポートし、また、カラム数サブフィールドがより大きなカラム数を示すことを支援する。
【0033】
[0033] 特定の実装では、RU指示インデックスは9ビットであり、ここで、周波数ドメイン指示パートは2ビットであり、RU指示パートは7ビットである。このように、周波数ドメイン指示パートとRU指示パートにビットを適切に割り当てることにより、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUは、より小さなビット数を使用することによって指定されることが可能である。
【0034】
[0034] 一部の他の実装では、部分的帯域幅情報サブフィールドは、RU指示インデックスを含む。RU指示インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする部分的又は完全な帯域幅に対応するRUを示し、完全な帯域幅におけるRUの周波数位置を示す。
【0035】
[0035] 具体的には、RU指示インデックスによって示される最小RU粒度は、1つの242トーンRUである。このように、小さなRUを示す必要はなく、これにより、RU指示インデックスのビット数を減らし、指示オーバーヘッドを減らすことを支援する。
【0036】
[0036] 実施形態では、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする部分的帯域幅は、N*80 MHzであり、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする部分的帯域幅に対応するRUは、N*996トーンRUであり、ここで、N=1, 2,3又は4である。RU指示インデックスは4ビット・ビットマップを含む。ビットマップにおける各ビットは、1つの80 MHzに対応する。ビットマップにおける各ビットは、ビットに対応する80 MHzが、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする部分的な帯域幅であるかどうか、を示すために使用される。
【0037】
[0037] 別の実施形態では、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅は、完全な帯域幅である。RU指示インデックスは、完全な帯域幅を示すために使用される第1のインデックスである。オプションとして、完全な帯域幅は、20 MHz、40 MHz、80 MHz、160 MHz、又は320 MHzの何れかである。
【0038】
[0038] オプションとして、RUインデックスは5ビット、6ビット、又は7ビットである。
【0039】
[0039] 具体的には、RU指示インデックスが5ビットである場合、RU指示インデックスは唯1つのRUを示す。
【0040】
[0040] RU指示インデックスが6ビットである場合、RU指示インデックスによって示されるRUは、242トーンRU、484トーンRU、484+996トーンRU、242+484トーンRU、996トーンRU、2*996トーンRU、3*996トーンRU、又は4*996トーンRUの何れかであってもよい。
【0041】
[0041] RU指示インデックスが7ビットである場合、RU指示インデックスによって示されるRUは、242トーンRU、484トーンRU、484+996トーンRU、242+484トーンRU、996トーンRU、2*996トーンRU、2*996+484トーンRU、3*996トーンRU、3*996+484トーンRU、又は4*996トーンRUの何れかであってもよい。
【0042】
[0042] 一部の更に他の実装では、部分的帯域幅情報サブフィールドは、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスとを含む。リソース・ユニット開始インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示すために使用される。リソース・ユニット終了インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示すために使用される。第1のRUは(k1*n+c1)番目の26トーンRUであり、ここで、c1及びk1は正の整数であり、nは自然数である。最後のRUは(k2*m+c2)番目の26トーンRUであり、ここで、c2及びk2は正の整数であり、mは自然数である。リソース・ユニット開始インデックスは、nを示すことによって第1のRUを示す。リソース・ユニット終了インデックスは、mを示すことによって最後のRUを示す。k1≧2及び/又はk2≧2である。このようにして、部分的帯域幅情報サブフィールドの圧縮度は、k1又はk2の値を調整するか、又はk1及びk2の両方の値を調整することによって調整することができる。より大きなk1は、部分的帯域幅情報サブフィールドのより大きな圧縮度を示し、より大きなk2もまた、部分的帯域幅情報サブフィールドのより大きな圧縮度を示す。より大きな圧縮度は、同じ部分的帯域幅情報を示すために、より小さなビット数が要求されることを示す。このようにして、部分的帯域幅情報サブフィールドは、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示をサポートすることができる。
【0043】
[0043] 前述の実装の任意の何れかにおいて、ステーション情報フィールドは4オクテットを使用してもよい。このようにして、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRU、及び/又は8より大きいストリーム数は、ステーション情報フィールドのオーバーヘッドを増加させることなく指示されることが可能である。この場合、ステーション情報フィールドは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネル、及び/又は、8より大きいストリーム数を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックすることをステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅、及び/又はより多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0044】
[0044] 更に、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドのオクテット数は、HE NDPAフレーム内のステーション情報フィールドのオクテット数に一致する。EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドのオクテット数が6に設定される解決策と比較して、4オクテットのステーション情報フィールドを使用するこの解決策は、HE STAを誤読から防ぐことができる。これは、HE STAがEHT NDPAフレームのタイプを正確に識別できない可能性があるからであり、且つ、EHT NDPAフレームをHE NDPAフレームと考え、HE NDPAフレームの構造に従ってEHT NDPAフレームを読み込む可能性があるからである。EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドが6オクテットである場合、HE STAは、ステーション情報フィールドの3番目の2オクテットのうちの最初の11ビットをAIDとして読み込む。ステーション情報フィールドの3番目の2オクテットのうちの最初の11ビットがHE STAのAIDと一致する場合、HE STAは3番目の2オクテットと、その3番目の2オクテットに続く2オクテットを、HE STAのステーション情報フィールドと間違える。このように、正しくないビット読み込みは、HE STAを誤読させる。
【0045】
[0045] 本願で提供される4オクテット・ステーション情報フィールドのオクテット数は、HE NDPAフレームのステーション情報フィールドのオクテット数と一致しており、EHT NDPAフレームのステーション情報フィールドの2オクテット各々の最初の11ビットは、EHT STAのAIDを示す。たとえHE STAがEHT NDPAフレームをHE NDPAフレームと見なし、HE NDPAフレームの構造に従ってEHT NDPAフレームを読み込んだとしても、HE STAは、2オクテット各々の最初の11ビットがHE STAのAIDと一致しないことを認識し、これにより、HE STAを誤読から効果的に防止する。
【0046】
[0046] 第5の態様によれば、本願の実装は、以下のステップを含むNDPAフレーム伝送方法を更に提供する。
【0047】
[0047] アクセス・ポイントはNDPAフレームを生成する。NDPAフレームは、少なくとも2つのステーション情報フィールドを含む。少なくとも2つのステーション情報フィールドのうちの2つは、同じステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。アクセス・ポイントはNDPAフレームを伝送する。
【0048】
[0048] 2つのステーション情報フィールドは以下のうちの少なくとも1つを満たす:
2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、一緒に、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し、NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい;又は
2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示し、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数は、8より大きい。
【0049】
[0049] アクセス・ポイントはNDPAフレームを伝送する。
【0050】
[0050] 第6の態様によれば、本願の実装は、以下のステップを含むNDPAフレーム伝送方法を更に提供する。
【0051】
[0051] ステーションはNDPAフレームを受信する。NDPAフレームは、少なくとも2つのステーション情報フィールドを含む。少なくとも2つのステーション情報フィールドのうちの2つは、同じステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。アクセス・ポイントはNDPAフレームを伝送する。
【0052】
[0052] 2つのステーション情報フィールドは以下のうちの少なくとも1つを満たす:
2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、一緒に、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し、NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい;又は
2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示し、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数は、8より大きい。
【0053】
[0053] ステーションは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを、NDPAフレームから取得する。
【0054】
[0054] 第7の態様によれば、本願の実装は、処理ユニットと伝送ユニットを含む伝送装置を更に提供する。
【0055】
[0055] 処理ユニットはNDPAフレームを生成するように構成される。NDPAフレームは、少なくとも2つのステーション情報フィールドを含む。少なくとも2つのステーション情報フィールドのうちの2つは、同じステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。アクセス・ポイントはNDPAフレームを伝送する。
【0056】
[0056] 2つのステーション情報フィールドは以下のうちの少なくとも1つを満たす:
2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、一緒に、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し、NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい;又は
2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示し、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数は、8より大きい。
【0057】
[0057] 伝送ユニットはNDPAフレームを伝送するように構成される。
【0058】
[0058] 第8の態様によれば、本願の実装は、処理ユニットと伝送ユニットを含む伝送装置を更に提供する。
【0059】
[0059] 受信ユニットは、NDPAフレームを受信するように構成される。NDPAフレームは、少なくとも2つのステーション情報フィールドを含む。少なくとも2つのステーション情報フィールドのうちの2つは、同じステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。アクセス・ポイントはNDPAフレームを伝送する。
【0060】
[0060] 2つのステーション情報フィールドは以下のうちの少なくとも1つを満たす:
2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、一緒に、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し、NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい;又は
2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示し、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数は、8より大きい。
【0061】
[0061] 処理ユニットは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを、NDPAフレームから取得するように構成される。
【0062】
[0062] このように、ステーションに対応するステーション情報フィールドは、NDPAフレームに元来含まれており且つステーションに対応するステーション情報フィールドを変更することなく、新たに追加されることが可能である。2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すために協調する。ステーションは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示され、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。2つのステーション情報フィールドのカラム数サブフィールドは、8より大きいカラム数を示すために協調する。ステーションは、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示され、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0063】
[0063] 2つのステーション情報フィールドは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを、2つの方法で指定する。具体的な実装では、2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるリソース・ユニット開始インデックスと、他方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット開始インデックスとは、NDPAフレームに対応する帯域幅の中の第1のRUであってステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示し、一方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット終了インデックスと、他方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット終了インデックスとは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示す。例えば、一方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット開始インデックスは7ビットであり、他方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット開始インデックスは1ビットであり、一方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット終了インデックスは1ビットであり、他方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット終了インデックスは1ビットである。
【0064】
[0064] 別の特定の実装では、2つのステーション情報フィールドのうちの一方は、リソース・ユニット開始インデックスを含み、これは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示すために使用され、他方のステーション情報フィールドは、リソース・ユニット終了インデックスを含み、これは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示すために使用される。
【0065】
[0065] オプションとして、2つのステーション情報フィールドのうち、一方のステーション情報フィールドのカラム数サブフィールドは3ビットであり、他方のステーション情報フィールドのカラム数サブフィールドは1ビットである。
【0066】
[0066] 一部の実装では、NDPAフレームはタイプ情報を含み、タイプ情報は、NDPAフレームが極高スループットEHT NDPAフレームであることを示す。
【0067】
[0067] 一部の実装では、NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドと特殊ステーション情報フィールドとを更に含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドはフレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドはフレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。タイプ情報は、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドで搬送される。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームではないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0068】
[0068] 特殊ステーション情報フィールドは特殊AIDを更に含む。特殊AIDは、ステーション情報フィールドが特殊ステーション情報フィールドであることを示す。特殊AIDは例えば2047であってもよいが、これに限定されない。
【0069】
[0069] 第9の態様によれば、本願の実装は、以下のステップを含むNDPAフレーム伝送方法を更に提供する。
【0070】
[0070] アクセス・ポイントはNDPAフレームを生成する。NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、特殊ステーション情報フィールド、及びステーション情報フィールドを含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、フレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームでないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0071】
[0071] アクセス・ポイントはNDPAフレームを伝送する。
【0072】
[0072] 第10の態様によれば、本願の実装は、以下のステップを含むNDPAフレーム伝送方法を更に提供する。
【0073】
[0073] ステーションはNDPAフレームを受信する。NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、特殊ステーション情報フィールド、及びステーション情報フィールドを含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、フレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームでないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0074】
[0074] ステーションは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを決定するために、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドをNDPAフレームから取得する。
【0075】
[0075] 第11の態様によれば、本願の実装は、処理ユニットと伝送ユニットを含む伝送装置を更に提供する。
【0076】
[0076] 処理ユニットは、NDPAフレームを生成するように構成される。NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、特殊ステーション情報フィールド、及びステーション情報フィールドを含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、フレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームでないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0077】
[0077] 伝送ユニットは、NDPAフレームを伝送するように構成される。
【0078】
[0078] 第12の態様によれば、本願の実装は、処理ユニットと伝送ユニットを含む伝送装置を更に提供する。
【0079】
[0079] 受信ユニットは、NDPAフレームを受信するように構成される。NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、特殊ステーション情報フィールド、及びステーション情報フィールドを含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、フレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームでないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0080】
[0080] 処理ユニットは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを決定するために、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドをNDPAフレームから取得するように構成される。
【0081】
[0081] このように、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドは、一緒に、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。EHT NDPAフレームは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示し、ステーションに、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。EHT NDPAフレームは、更に、8より大きいカラム数を示し、ステーションに、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。更に、この場合、新しいフレームが定義されることは必要とされず、MACフレームに残存する利用可能なタイプが完全に利用され、これにより、リソースを節約する。
【0082】
[0082] 第13の態様によれば、本願の実装は、通信装置を更に提供する。通信装置は、プロセッサとトランシーバを含む可能性があり、オプションとしてメモリを更に含む。プロセッサがメモリ内のコンピュータ・プログラム又は命令を実行する場合、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、第9の態様、又は第10の態様の任意の何れかの実装による方法が実行される。
【0083】
[0083] 第14の態様によれば、本願の実施は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令は、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、第9の態様、又は第10の態様の任意の何れかの実装による方法を実行するように、通信デバイスに指示する。
【0084】
[0084] 第15の態様によれば、本願の実施は、コンピュータ・プログラム製品を更に提供する。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラムを含む。コンピュータ・プログラムがコンピュータで実行される場合、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、第9の態様、又は第10の態様の任意の何れかの実装による方法を実行することが可能になる。
【0085】
[0085] 第16の態様によれば、本願は、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、第9の態様、又は第10の態様による任意の方法を実行するように構成されたプロセッサを更に提供する。これらの方法を実行するプロセスにおいて、前述の情報を送信するプロセス、及び前述の方法における前述の情報を受信するプロセスは、プロセッサにより前述の情報を出力するプロセス、及びプロセッサにより前述の入力情報を受信するプロセスとして理解されてもよい。具体的には、情報を出力する場合に、プロセッサは、トランシーバが情報を伝送するように、情報をトランシーバに出力する。また、更に、情報がプロセッサにより出力された後、情報がトランシーバに到着する前に、他の処理がその情報に対して実行されることを更に必要とする可能性がある。同様に、プロセッサが入力情報を受信すると、トランシーバは情報を受信し、情報をプロセッサに入力する。また、更に、トランシーバが情報を受信した後、情報がプロセッサに入力される前に、他の処理がその情報に対して実行されることを必要する可能性がある。
【0086】
[0086] この場合、プロセッサに関連する伝送、送信、受信のような動作に関し、特に記述がなければ、あるいは、これらの動作が、関連する記述中の動作の実際の機能又は内部論理と矛盾しないならば、その動作は、無線周波回路及びアンテナによって直接的に実行される伝送、送信、及び受信のような動作ではなく、プロセッサの出力、受信、及び入力のような動作として、より一般的に理解されることが可能である。
【0087】
[0087] 特定の実装プロセスでは、プロセッサは、これらの方法を実行するように特別に構成されたプロセッサ、又は、これらの方法を実行するためにメモリ内のコンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサ、例えば汎用プロセッサであってもよい。メモリは、リード・オンリー・メモリ(read-only memory,ROM)のような非一時的な(non-transitory)メモリであってもよい。メモリ及びプロセッサは、同じチップ上で統合されてもよいし、又は異なるチップ上で別々に配置されてもよい。メモリのタイプ、及びメモリとプロセッサを配置する方法は、本発明の実施形態では限定されない。
【0088】
[0088] 第17の態様によれば、本願は、チップ・システムを提供する。チップ・システムは、プロセッサとインターフェースを含み、第1の態様ないし第4の態様の任意の何れかによる方法の機能を実現する際に、例えば、前述の方法におけるデータ及び情報のうちの少なくとも1つを決定又は処理する際に、通信伝送デバイスをサポートするように構成される。可能な設計では、チップ・システムはメモリを更に含む。メモリは、通信装置に必要な情報及びデータを記憶するように構成される。チップ・システムは、チップを含んでもよく、又はチップ及び別の個別的な構成要素を含んでもよい。
【0089】
[0089] 第18の態様によれば、本願は、機能エンティティを提供する。機能エンティティは、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、第9の態様、又は第10の態様による方法を実施するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【
図1】[0090]
図1は、本願の実施形態による通信システムのネットワーク・アーキテクチャの概略図である。
【
図2】[0091]
図2は、本願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【
図3】[0092]
図3は、本願の実施形態によるチップの構造の概略図である。
【
図4A】[0093]
図4Aは、本願によるVHT NDPAフレームの構造の概略図である。
【
図4B】[0094]
図4Bは、本願によるHE NDPAフレームの構造の概略図である。
【
図5】[0095]
図5は、本願の実施形態によるNDPAフレーム伝送方法の概略フローチャートである。
【
図6】[0096]
図6は、本願の実施形態によるNDPAフレームの構造の概略図である。
【
図7】[0097]
図7は、本願の実施形態によるステーション情報フィールドの構造の概略図である。
【
図8】[0098]
図8は、本願の実施形態による別のステーション情報フィールドの構造の概略図である。
【
図9】[0099]
図9は、本願の実施形態による別のNDPAフレームの構造の概略図である。
【
図10】[0100]
図10は、本願の実施形態による更に別のNDPAフレームの構造の概略図である。
【
図11】[0101]
図11は、本願の実施形態による更に別のNDPAフレームの構造の概略図である。
【
図12】[0102]
図12は、本願の実施形態によるEHT MIMO制御フィールドの構造の概略図である。
【
図13】[0103]
図13は、本願の実施形態によるトリガー・フレームの構造の概略図である。
【
図14】[0104]
図14は、ビームフォーミング・レポートのフィードバック・プロセスの概略図である。
【
図15】[0105]
図15は、本願の実施形態による伝送装置のモジュールの概略図である。
【
図16】[0106]
図16は、本願の別の実施形態による伝送装置のモジュールの概略図である。
【
図17】[0107]
図17は、本願の更に別の実施形態による伝送装置のモジュールの概略図である。
【
図18】[0108]
図18は、本願の更に別の実施形態による伝送装置のモジュールの概略図である。
【
図19】[0109]
図19は、本願の更に別の実施形態による伝送装置のモジュールの概略図である。
【
図20】[0110]
図20は、本願の更なる実施形態による伝送装置のモジュールの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0091】
[0111] 以下、添付図面を参照しながら本願の技術的解決策を説明する。
【0092】
[0112] 本願の実施形態は、無線通信システムに適用されるNDPAフレーム伝送方法を提供する。無線通信システムは、無線ローカル・エリア・ネットワーク(Wireless local area network,WLAN)又はセルラー・ネットワークであってもよい。方法は、無線通信システムにおける通信デバイスによって、又は通信デバイス内のチップ又はプロセッサによって実施されることが可能である。無線ローカル・エリア・ネットワークにおいて、通信デバイスは、IEEE 802.11シリーズのプロトコルを使用することによって実行される通信をサポートする。IEEE 802.11シリーズのプロトコルは、802.11be、802.11ax、又は802.11a/b/g/n/acを含む。
【0093】
[0113]
図1は、本願のNDPAフレーム伝送方法が適用可能であるネットワーク構造を説明するための一例として使用されている。
図1は、本願の実施形態によるネットワーク構造の概略図である。ネットワーク構造は、無線ローカル・エリア・ネットワークであってもよい。ネットワーク構造は、1つ以上のアクセス・ポイント(access point,AP)ステーション、及び1つ以上の非アクセス・ポイント・ステーション(none access point station,non-AP STA)を含む可能性がある。説明を簡単にするために、本明細書では、アクセス・ポイント・ステーションはアクセス・ポイント(AP)と呼ばれ、非アクセス・ポイント・ステーションはステーション(STA)と呼ばれる。APは例えば
図1におけるAP 1及びAP 2であり、STAは例えば
図1におけるSTA 1及びSTA 2である。
【0094】
[0114] アクセス・ポイントは、それを通じて端末デバイス(例えば、携帯電話)が有線(又は無線)ネットワークにアクセスするアクセス・ポイントであってもよく、主に、家、ビル、及びキャンパス内に配置され、典型的なカバレッジ半径は数十メートルないし数百メートルの範囲に及ぶ。確かに、アクセス・ポイントは代替的に屋外に配置されてもよい。アクセス・ポイントは有線ネットワークと無線ネットワークを接続するブリッジに相当する。アクセス・ポイントの主な機能は、様々な無線ネットワーク・クライアントを互いに接続し、そして無線ネットワークをイーサーネットに接続することである。具体的には、アクセス・ポイントは、ワイヤレス・フィデリティ(wireless-fidelity,WiFi)チップを備えた端末デバイス(例えば、携帯電話)又はネットワーク・デバイス(例えば、ルーター)であってもよい。アクセス・ポイントは、802.11be規格をサポートするデバイスであってもよい。代替的に、アクセス・ポイントは、802.11be,802.11ax, 802.11ac,802.11n,802.11g,802.11b,及び802.11aのような、802.11ファミリの複数の無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area networks,WLAN)規格をサポートするデバイスであってもよい。本願におけるアクセス・ポイントは、極高スループット(extremely high throughput, EHT)APであってもよいし、又は将来の特定の世代のWi-Fi規格が適用可能であるアクセス・ポイントであってもよい。
【0095】
[0115] アクセス・ポイントは、プロセッサとトランシーバを含む可能性がある。プロセッサは、アクセス・ポイントの動作を制御及び管理するように構成される。トランシーバは、情報を受信又は伝送するように構成される。
【0096】
[0116] ステーションは、無線通信チップ、無線センサ、無線通信端末などであってもよく、また、ユーザーと言及されてもよい。例えば、ステーションは、Wi-Fi通信機能をサポートする携帯電話、Wi-Fi通信機能をサポートするタブレット・コンピュータ、Wi-Fi通信機能をサポートするセット・トップ・ボックス、Wi-Fi通信機能をサポートするスマートTV、Wi-Fi通信機能をサポートするスマート・ウェアラブル・デバイス、Wi-Fi通信機能をサポートする車載通信デバイス、Wi-Fi通信機能をサポートするコンピュータなどであってもよい。オプションとして、ステーションは802.11be規格をサポートしていてもよい。また、ステーションは、802.11be,802.11ax,802.11ac,802.11n,802.11g, 802.11b,及び802.11aのような802.11ファミリの複数の無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area networks,WLAN)規格をサポートすることも可能である。
【0097】
[0117] ステーションは、プロセッサとトランシーバを含む可能性がある。プロセッサは、ステーションの動作を制御及び管理するように構成される。トランシーバは、情報を受信又は送信するように構成される。
【0098】
[0118] 本願におけるステーションは、極高スループット(extremely high throughput, EHT)STAであってもよいし、又は将来の特定の世代のWi-Fi規格が適用可能であるSTAであってもよい。
【0099】
[0119] 例えば、アクセス・ポイントとステーションは、車両のインターネット;モノのインターネット(IoT,internet of things)におけるモノのインターネット・ノード、センサ等;スマート家庭におけるスマート・カメラ、スマート・リモート・コントロール、スマート水道メータ、又はスマート電力メータ;スマートシティにおけるセンサ等に適用されるデバイスであってもよい。
【0100】
[0120] 本願の実施形態におけるアクセス・ポイントとステーションは、まとめて通信装置と言及されてもよい。通信装置は、ハードウェア構造とソフトウェア・モジュールを含み、前述の機能を、ハードウェア構造、ソフトウェア・モジュール、又はハードウェア構造とソフトウェア・モジュールの組み合わせの形態で実現することが可能である。前述の機能の特定の機能は、ハードウェア構造、ソフトウェア・モジュール、又はハードウェア構造とソフトウェア・モジュールの組み合わせの方法で実現されてもよい。
【0101】
[0121]
図2は、本願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
図2に示されるように、通信装置200は、プロセッサ201とトランシーバ205を含む可能性があり、オプションとしてメモリ202を更に含む。
【0102】
[0122] トランシーバ205は、トランシーバ・ユニット、トランシーバ、トランシーバ回路などと呼ばれてもよく、また、トランシーバ機能を実現するように構成される。トランシーバ205は、受信機と送信機を含む可能性がある。受信機は、受信マシン、受信回路などと呼ばれてもよく、また、受信機能を実現するように構成される。送信機は、送信マシン、送信回路などと呼ばれてもよく、また、送信機能を実現するように構成される。
【0103】
[0123] メモリ202は、コンピュータ・プログラム又はソフトウェア・コード又は命令204を記憶することが可能である。コンピュータ・プログラム、ソフトウェア・コード、又は命令204は、ファームウェアと呼ばれてもよい。プロセッサ201は、プロセッサ201内でコンピュータ・プログラム若しくはソフトウェア・コード若しくは命令203を実行することによって、又はメモリ202内に記憶されたコンピュータ・プログラム若しくはソフトウェア・コード若しくは命令204を呼び出すことによって、MAC層及びPHY層を制御して、本願の以下の実施形態で提供されるNDPAフレーム伝送方法を実施することが可能である。プロセッサ201は、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)であってもよい。メモリ202は、例えば、リード・オンリー・メモリ(read-only memory,ROM)又はランダム・アクセス・メモリ(random access memory,RAM)であってもよい。
【0104】
[0124] 本願で説明されるプロセッサ201とトランシーバ205は、集積回路(integrated circuit,IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、ハイブリッド信号IC、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board,PCB)、電子デバイスなどで実現されてもよい。
【0105】
[0125] 通信装置200は、アンテナ206を更に含む可能性がある。通信装置200に含まれるモジュールは、説明のための単なる例に過ぎない。これは本願で限定されない。
【0106】
[0126] 上述したように、前述した実施形態で説明される通信装置200は、アクセス・ポイント又はステーションであってもよい。しかしながら、本願で説明される通信装置の範囲はこれに限定されず、通信装置の構造は、
図2に示されるものに限定されなくてよい。通信装置は、独立したデバイス、又はより大きなデバイスの一部であってもよい。例えば、通信装置の実装形態は、以下のようなものであってもよい:
(1)独立した集積回路IC、チップ、チップ・システム、又はチップ・サブシステム;(2)1つ以上のICを備えたセット。オプションとして、ICセットは、データ又は命令を記憶するように構成された記憶コンポーネントも含んでもよい;(3)別のデバイスに組み込むことが可能なモジュール;(4)受信機、インテリジェント端末、無線デバイス、ハンドセット、モバイル・ユニット、車載デバイス、クラウド・デバイス、人工知能デバイス等;(5)その他、等々。
【0107】
[0127] 通信装置の実装形態がチップ又はチップ・システムである場合については、
図3に示されるチップの構造の概略図を参照されたい。
図3に示されるチップは、プロセッサ301とインターフェース302を含む。1つ以上のプロセッサ301と複数のインターフェース302が存在してもよい。インターフェース302は、信号を受信及び送信するように構成される。オプションとして、チップ又はチップ・システムは、メモリ303を含んでもよい。メモリ303は、チップ又はチップ・システムに必要なプログラム命令及びデータを記憶するように構成される。
【0108】
[0128] 更に、本願の実施態様はクレームの保護範囲及び適用可能性を限定しない。当業者は、本願における要素の機能及び配置に適応的な変更を加えてもよいし、あるいは、本願の実施形態の範囲から逸脱することなく適切な場合には種々のプロセス又は構成要素を省略、置換、又は追加してもよい。
【0109】
[0129] 802.11a/g規格以来、WLANは、例えば、現在議論されている802.11n、802.11ac、802.11axのような複数世代にわたる規格を経ている。NDPAフレームは、異なる規格では異なる変種(variant)を有する。
【0110】
[0130] 802.11acは802.11axの前の世代の規格である。802.11ac規格では、NDPAフレーム変種は、超高スループット(very high throughput,VHT)NDPAフレームと呼ばれる可能性がある。
図4Aは、VHT NDPAフレームの構造の概略図である。
【0111】
[0131]
図4Aに示されるように、VHT NDPAフレームは、フレーム制御(frame control)フィールド、継続時間フィールド、受信アドレス(Receiving Address,RA)フィールド、伝送アドレス(Transmitting Address,TA)フィールド、サウンディング・ダイアログ・トークン(Sounding Dialog Token)フィールド、及び1つ以上のステーション情報(STA information,STA Info)フィールドを含む。フレーム制御フィールドは、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドを含み、フレームがNDPAフレームであることを示す。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、チャンネル・サウンディング・シーケンス番号をインデックスするために使用される。RAフィールドとTAフィールドは、MACフレームの受信端と送信端を識別するために使用される。
【0112】
[0132] ステーション情報フィールドは、アソシエーション識別子(association identifier,AID)を示すAIDサブフィールド、フィードバック・タイプ(feedback type)サブフィールド、及びカラム数(number of columns,Nc)サブフィールドを含む。1つのステーション情報フィールドは2オクテットである。
【0113】
[0133] AIDサブフィールドは、ステーション情報フィールドに対応するステーションのAIDを示す。フィードバック・タイプ・サブフィールドは、フィードバックがシングル・ユーザー・フィードバックであるか又はマルチ・ユーザー・フィードバックであるかを示す。カラム数(number of columns,Nc)サブフィールドは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするカラム数を示すか、又は、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする空間ストリーム数を示しているものとして理解されてもよい。
【0114】
[0134] 802.11axでは、対応するNDPAフレーム変種は、高スループット(high throughput,HE)NDPAフレームである。
図4Bは、HE NDPAフレームの構造の概略図である。HE NDPAフレームは、フレーム制御フィールド、継続時間フィールド、RAフィールド、TAフィールド、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、及び1つ以上のステーション情報フィールドを含む。
【0115】
[0135] サウンディング・ダイアログ・トークンは1つのオクテットを使用してもよく、即ち、サウンディング・ダイアログ・トークンは8ビット、即ち、B0ないしB7を使用してもよい。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、1ビットのフレーム・タイプ・サブフィールドを含む。フレーム・タイプ・サブフィールドは、サウンディング・ダイアログ・トークンのB1に配置されるものであり、NDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すために使用される。0はNDPAフレームがHE NDPAフレームではないことを示し、1はNDPAフレームがHE NDPAフレームであることを示す。
【0116】
[0136] ステーション情報フィールドは、AIDサブフィールド、部分的帯域幅情報(partial BW Info)サブフィールド、フィードバック・タイプ及びNg(feedback type and Ng)サブフィールド、曖昧性解消(disambiguation)サブフィールド、コードブック・サイズ(codebook Size)サブフィールド、及びカラム数(number of columns,Nc)サブフィールドを含む。1つのステーション情報フィールドは4オクテットである。
【0117】
[0137] AIDサブフィールド及びカラム数サブフィールドは、VHT NDPAフレームにおけるAIDサブフィールド及びカラム数サブフィールドと同じ目的を果たす。
【0118】
[0138] 部分的帯域幅情報サブフィールドは、AIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする周波数ドメイン・レンジを示す。
【0119】
[0139] データを伝送するために使用される帯域幅は、1つ以上のリソース・ユニット(resource unit,RU)に分割されることが可能である。RUは、26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU、996トーンRUなどである可能性がある。トーンはサブキャリアを表す。例えば、26トーンRUは、26個のサブキャリアを含むRUを表す。20 MHzの周波数ドメイン・リソースは、242トーン・リソース・ユニット(242-tone RU)全体を1つ含んでもよいし、又は9つの26トーンRUを含んでもよい。
【0120】
[0140] 部分的帯域幅情報サブフィールドは、連続する26トーンRUのセグメントを示すことによって、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする周波数ドメイン・レンジを示す。言い換えると、部分的帯域幅情報サブフィールドは、AIDに対応するSTAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする部分的帯域幅の周波数ドメイン・レンジを示す。部分的帯域幅の周波数ドメイン・レンジはNDPAフレームに対応する帯域幅に属する、ということが理解されるべきである。
【0121】
[0141] 部分的帯域幅情報サブフィールドは、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスとを含み、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスとを使用することにより、連続するRUのセグメントを示す。802.11axでは、最大帯域幅は160 MHzであり、74個の26トーンRUを含む。従って、RU開始インデックスは、AIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示すために、
【0122】
【数1】
個のビットを必要とし、RU終了インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示すために7ビットを必要とする。
【0123】
【0124】
[0142] フィードバック・タイプとNgサブフィールドは、フィードバックがシングル・ユーザー・フィードバックであるか又はマルチ・ユーザー・フィードバックであるかを示し、Ng個のサブキャリアが1つのグループに割り当てられることを示す。このように、同じグループ内のサブキャリアのチャネル状態情報は一緒にフィードバックされ、オーバーヘッドを低減することを支援する。
【0125】
[0143] 曖昧性解消サブフィールドは、VHT STAが、NDPAフレームをVHT NDPAフレームとして誤読することを防ぐために使用される。本願におけるVHT STAは、802.11acプロトコルをサポートするが、VHT NDPAフレームの後に生じるNDPAフレーム変種をサポートしない、先行するバージョンのVHT STAである。
【0126】
[0144] コードブック・サイズ(codebook size)サブフィールドは、量子化の精度を示す。異なる精度は、異なるオーバーヘッドに対応する。
【0127】
[0145] 802.11axでは、ステーションは最大8個のアンテナを有し、最大8個のカラムをサポートする。従って、カラム数サブフィールドは、カラム数の特定の値、即ち1ないし8のうちの何れかを示すために、
【0128】
【0129】
[0146] 802.11az、即ち、レンジング規格の段階では、対応するNDPAフレーム変種はレンジングNDPAフレームである。レンジングNDPAフレームの構造は、基本的にはHE NDPAフレームの構造と同じである。レンジングNDPAフレームの構造については、
図4Bを参照されたい。
【0130】
[0147] HE NDPAフレームとは異なり、レンジングNDPAフレームにおけるサウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・サブフィールドは2ビットである。2ビットは、B0ないしB7のうちのB0とB1である。一方のビット(B1)は、NDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すために使用され、他方のビット(B0)はNDPAフレームがレンジングNDPAフレームであるかどうかを示すために使用される。レンジングSTAは、2ビット・フレーム・タイプ・サブフィールドに基づいて、NDPAフレーム変種を決定する。フレーム・タイプ・サブフィールドの具体的な指示関係は、以下のテーブル1に示されている。
【0131】
テーブル1
【0132】
【数4】
[0148] HE STAは、フレーム・タイプ・サブフィールドのビットであって、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであるかどうかを示すために使用されるビットを読み取らない、ということが理解されるべきである。本願におけるHE STAは、802.11axプロトコルをサポートするが、HE NDPAフレームの後に生じるNDPAフレーム変種をサポートしない先行バージョンのHE STAである。本願におけるレンジングSTAは、802.11azプロトコルをサポートするが、レンジングNDPAフレームの後に生じるNDPAフレーム変種をサポートしない、先行バージョンのレンジングSTAである。
【0133】
[0149] 以下、規格の異なる世代における部分的帯域幅情報サブフィールドの指示方法を説明する。802.11axでは、最大帯域幅は160 MHzであり、部分的帯域幅情報サブフィールドは、74個の26トーンRUを使用することによって帯域幅を示すことができる。74個の26トーンRUに対応する通常の値は、対応する周波数の昇順で0,1,2,3,・・・,及び73の順である。
【0134】
[0150] HE NDPAフレームでは、部分的帯域幅情報サブフィールドの指示方法は次のとおりである:部分的帯域幅情報サブフィールドのリソース・ユニット開始インデックスが、74個の26トーンRUのうちの1つを示し、部分的帯域幅情報サブフィールドのリソース・ユニット終了インデックスが、74個の26トーンRUのうちの1つを示すために使用される。具体的には、リソース・ユニット開始インデックスは、26トーンRUの序数値を示すことによって74個の26トーンRUのうちの1つを示し、リソース・ユニット終了インデックスは、26トーンRUの序数値を示すことによって74個の26トーンRUのうちの1つを示す。
【0135】
[0151] 前述の解決策では、部分的帯域幅情報サブフィールドのRU開始インデックスは、74個の26トーンRUのうちの1つのみをサポートし、部分的帯域幅情報サブフィールドのRU終了インデックスは、74個の26トーンRUのうちの1つのみをサポートしている、ということを知ることができる。
【0136】
[0152] しかしながら、802.11be規格では、サポートすることが可能な最大帯域幅は320 MHzである。例えば、26トーンRUが指示のための粒度として使用される場合、320 MHzは最大で148個の26トーンRUに対応することが可能であり、148個のケースが指示されることを必要する。明らかに、このケースでは、HE NDPAフレームの部分的帯域幅情報サブフィールドは、802.11be規格において、より大きな帯域幅にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを指定する要件を充足できない。
【0137】
[0153] 以下、カラム数サブフィールドが、規格の異なる世代でカラム数を示す方法を説明する。802.11axでは、最大カラム数は8である。HE NDPAフレームにおける3ビットのカラム数サブフィールドは、1ないし8の値を示すことによってカラム数を示す。しかしながら、現在議論されている802.11be規格では、最大16カラムが指定されることを必要とする。明らかに、HE NDPAフレームのカラム数サブフィールドは、802.11be規格において、より大きなカラム数を指定する要件を充足できない。
【0138】
[0154] 以下、本願の実施形態において提供されるNDPAフレーム伝送方法を参照しながら、本願の技術的解決策を説明する。本願の実施態様において、NDPAフレームは、複数のフィールド及びサブフィールドを含む。NDPAフレーム内のフィールド及びサブフィールドの名前は、本願の実施形態において限定されず、別の実施形態では、代替的に別の名前で置換されてもよい、ということが理解されるべきである。
【0139】
[0155]
図5は、本願の実施形態によるNDPAフレーム伝送方法の概略フローチャートである。方法は以下のステップを含む。
【0140】
[0156] 501.ビームフォーマー(Beamformer,Bfer)がNDPAフレームを生成する。
【0141】
[0157] NDPAフレームは1つ以上のステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、AIDを示すAIDサブフィールド、部分的帯域幅情報サブフィールド、及び/又はカラム数サブフィールドを含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、NDPAフレームに対応する帯域幅に含まれるRUのうちのRUであってAIDに対応するビームフォーミー(Beamformee,Bfee)がチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示す。代替的に、部分的帯域幅情報サブフィールドは、Bferがフィードバックを要求するRUを示す、ということを理解することができる。ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRU、又はBferがフィードバックを要求するRUは、1つのRU、又は複数のRUの組み合わせであってもよい。
【0142】
[0158] 部分的帯域幅情報サブフィールドによって示されるRUは、連続するRUのセグメントであり、部分的帯域幅情報サブフィールドは、連続する26トーンRUのセグメントを示すことに限定されない、ということが理解されるべきである。例えば、部分的帯域幅情報サブフィールドは、連続する52トーンRUのセグメント、連続する242トーンRUのセグメント、又は異なるサイズの複数の連続するRUの組み合わせを示す可能性がある。
【0143】
[0159] 本願では、部分的帯域幅情報サブフィールドによって示されるRUは、必ずしも実際のRUではない。RUはサブキャリアに対応する。部分的帯域幅情報サブフィールドは、帯域幅におけるRUを示すことによって、サブキャリアのレンジを示し、Bferがフィードバックを要求する部分的帯域幅の周波数ドメイン・レンジを示す。例えば、320 MHzを148個の26トーンRUとして示すことは、320 MHzの帯域幅が148個の26トーンRUを含むことを意味しない。部分的帯域幅情報サブフィールドによって示されるRUは、対応する周波数ドメイン・レンジを示すために使用されるだけである。
【0144】
[0160] NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きいか、又はカラム数サブフィールドによって示されるカラム数は8より大きい;又はNDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きく、且つカラム数サブフィールドによって示されるカラム数は、8より大きい。
【0145】
[0161] NDPAフレームに対応する帯域幅は、チャネル・サウンディング帯域幅として理解されてもよい。代替的に、NDPAフレームに対応する帯域幅は、APがNDPAフレームを伝送した後にAPによって伝送されるNDPの帯域幅である。
【0146】
[0162] ステーション情報フィールドは、部分的帯域幅情報サブフィールド及びカラム数サブフィールドの任意の何れかを含んでもよいし、又は、部分的帯域幅情報サブフィールド及びカラム数サブフィールドを含んでもよい、ということを理解することが可能である。
【0147】
[0163] 本願のこの実施形態におけるNDPAフレームは次のことを満たす:NDPAフレームに対応する帯域幅が160 MHzより大きいケース、及び、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数が8より大きいケースのうちの任意の何れか;又はNDPAフレームに対応する帯域幅が160 MHzより大きいケース、及び、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数が8より大きいケース。
【0148】
[0164] 502.BferがNDPAフレームを伝送する。
【0149】
[0165] 相応に、Bfeeは、NDPAフレームを受信し、関連するチャネル・サウンディング・パラメータをNDPAフレームから、例えば、部分的帯域幅情報及び/又は圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を取得する。
【0150】
[0166] BferはAP又はSTAであってもよい。BfeeはSTA又はAPであってもよい。
【0151】
[0167] オプションとして、ステップ502の後に、ビームフォーミーは、チャネル・サウンディング手順を開始してもよい。チャネル・サウンディング手順は、以下のステップを含む可能性がある。
【0152】
[0168] 503.Bferはヌル・データ・パケット(null data packet,NDP)を伝送する。
【0153】
[0169] Bferは、ショート・インター・フレーム・スペース(short inter-frame space, SIFS)が経過した後に、NDPを伝送することが理解されるべきである。
【0154】
[0170] 相応に、NDPAフレームの受信後にSIFSが経過した後、Bfeeは、NDPAフレームから取得した関連するチャネル・サウンディング・パラメータに基づいてNDPを受信する。
【0155】
[0171] 504.NDPAフレームにおける指示情報に従って、Bfeeは、チャネル状態情報を取得するためにNDPに基づいてチャネル推定を実行し、チャネル状態情報に基づいてビームフォーミング・レポートを形成する。
【0156】
[0172] 具体的には、Bfeeは、NDPAフレームにおけるステーション情報フィールド内のAIDサブフィールドに基づいて、AIDサブフィールドがBfeeのAIDに一致していることを決定し、Bfee自身がチャネル・サウンディングを実行することを必要することを決定する。Bfeeは、ステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドに基づいて、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする周波数レンジを決定し、次いで、NDPに基づいてチャネル推定を実行し、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする周波数レンジのチャネル状態情報を取得することができる。代替的に、Bfeeは、Ncに基づいて、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列のカラム数を決定することができる。圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列は、ビームフォーミング・レポートの一部であり、チャネル状態情報の少なくとも一部を搬送する。
【0157】
[0173] 505.Bfeeは、ビームフォーミング・レポートを伝送する。
【0158】
[0174] ビームフォーミング・レポートはチャネル状態情報を含む、ということを理解することができる。
【0159】
[0175] BferはAP又はSTAであってもよい。BfeeはSTA又はAPであってもよい。本願のこの実施態様においては、BferがAPであり、BfeeがSTAである例が説明のために使用されている。本願のこの実施形態における技術的解決策は、BferがSTAであるか、又はBfeeがAPであるケースにも適用可能であることが理解されるべきである。
【0160】
[0176] 確かに、チャネル・サウンディング手順は、本願のこの実施形態で提案されるステップ503ないし505の解決策に限定されない。オプションとして、チャネル・サウンディング手順は、代替的に、以下のようなこと:別のBferがNDPフレームを伝送し、ビームフォーミーがNDPフレームに基づいてサウンディングを実行すること、であってもよい。
【0161】
[0177] 本願のこの実施形態における技術的解決策では、NDPAフレーム内の部分的帯域幅情報サブフィールドは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示す。この場合、ステーション情報フィールドは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は8より大きい。ステーション情報フィールドは、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より多くのストリームでデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0162】
[0178] 具体的には、NDPAフレームはタイプ情報を含む。タイプ情報は、NDPAフレーム変種を示すために使用される。例えば、タイプ情報はNDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。タイプ情報は1つ以上のステーション情報フィールドの前にあるフィールドで搬送される。
【0163】
[0179] こうして、NDPAフレームを受信すると、ステーションは、先ずタイプ情報をNDPAフレームから取得し、タイプ情報に基づいてNDPAフレーム変種を決定し、次いで、NDPAフレーム変種に基づいて、ステーション情報フィールドを読み込むためのポリシーを決定する。例えば、ステーションはEHT STAであり、タイプ情報はNDPAフレーム変種がEHT NDPAフレームであることを示す。EHT STAは、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの構造に従って、ステーション情報フィールドを読み込む。EHT STAは、EHT STAのAIDを含むステーション情報フィールドを取得し、関連するチャネル・サウンディング・パラメータ(例えば、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRU、及び/又は、8より大きいカラム数の指示)を、ステーション情報フィールドから取得する。次に、EHT STAは、関連するチャネル・サウンディング・パラメータに基づいてNDPを受信し、次いで、NDPに基づいてチャネル状態情報を取得し、ビームフォーミング・レポートを使用することにより、チャネル状態情報をアクセス・ポイントへフィードバックする。
【0164】
[0180] タイプ情報は新しいNDPAフレーム変種がEHT NDPAフレームであることを示すことができる、ということを知ることができる。EHT NDPAフレームは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示し、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。EHT NDPAフレームは、更に、8より大きいカラム数を示し、カラム数が8より大きいバンド幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善する。また、この場合、新しいフレームが定義されることは必要とされず、MACフレームに残存する利用可能なタイプが完全に利用され、これによりリソースを節約する。
【0165】
[0181] NDPAフレームがVHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジングNDPAフレームであることをタイプ情報が示す場合、EHT STAも、VHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジングNDPAフレームに対応するフォーマットに従って、NDPAフレームを別々に読み込むことが可能である、ということが理解されるべきである。
【0166】
[0182] 以下、本願の実施形態で提供されるタイプ情報指示の解決策を詳細に説明する。本願のこの実施形態におけるタイプ情報指示の解決策は、NDPAフレーム変種がEHT NDPAフレームであることを示すシナリオに限定されず、また、NDPAフレーム変種が802.11be以降に生じる規格に対応する新しいNDPAフレーム変種であることを示すシナリオにも適用可能である。
【0167】
[0183] NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークンを更に含む。サウンディング・ダイアログ・トークンには、フレーム・タイプ指示フィールドを含む。
【0168】
[0184] テーブル2に示されるように、本願で提供される第1のタイプの情報指示の解決策では、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、2ビットのフレーム・タイプ指示フィールドを含む。フレーム・タイプ・サブフィールドの2ビットの値が両方とも1である場合、それは新しいNDPAフレーム変種を示す。新しい変種は、例えば、802.11beに対応するEHT NDPAフレーム、又は、802.11be以降に生じる規格に対応するNDPAフレームであってもよい。本願のこの実施形態では、APによって伝送されるNDPAフレーム変種はEHT NDPAフレームであり、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド内のフレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレーム変種がEHT NDPAフレームであることを示す例が、説明に使用されている。
【0169】
テーブル2
【0170】
【数5】
[0185] この解決策では、タイプ情報はフレーム・タイプ・サブフィールドで搬送される、ということを理解することができる。このように、新しいNDPAフレーム変種をEHT NDPAフレームとして定義することは、フレーム・タイプ・サブフィールドの値と、指定されるNDPAフレーム変種との間の既存の対応を変更する必要なしに実現することが可能である。
【0171】
[0186] EHT STAは、NDPAフレームをAPから受信し、NDPAフレーム内の2ビット・フレーム・タイプ・サブフィールドを読み込むことによってNDPAフレーム変種を決定する。例えば、フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレーム変種がEHT NDPAフレームであることを示す。EHT STAは、フレーム・タイプ・サブフィールドに基づいて、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを決定する。EHT STAは、EHT NDPAフレームのフォーマットに従って、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドを読み込むことができる。このように、EHT NDPAフレームは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すことが可能であり、その結果、ステーションは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックし、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。EHT NDPAフレームは、更に、8より大きいカラム数を示すことが可能であり、その結果、ステーションは、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックし、これにより、より多くのストリームにおけるデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0172】
[0187] 本願のこの実施形態では、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレーム変種がEHT NDPAフレームであることを示しており、別の実施形態では、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・サブフィールドは、代替的に、NDPAフレーム変種がVHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジングNDPAフレームであることを示してもよい、ということが理解されるべきである。フレーム・タイプ・サブフィールドが、NDPAフレームはVHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジングNDPAフレームであることを示す場合、EHT STAも、VHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジングNDPAフレームに対応するフォーマットに従ってNDPAフレームを別々に読み込むことが可能である。
【0173】
[0188] テーブル3に示されるように、本願で提供される第2のタイプの情報指示の解決策では、レンジングNDPAフレームを示すために使用される上記のエントリは、EHT NDPAフレームを示すために使用される上記のエントリと入れ替わっている。フレーム・タイプのサブフィールドにおいて、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が1であり、NDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が0である場合には、指定されるNDPAフレーム変種はEHT NDPAフレームであり;また、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が1であり、NDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が1である場合には、指定されるNDPAフレーム変種はレンジングNDPAフレームである。このように、新しいNDPAフレーム変種をEHT NDPAフレームとして定義することを実現することも可能である。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・サブフィールドは、フレーム変種のタイプがEHT NDPAであることを示すことができる。EHT NDPAフレームは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示し、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を向上させることができる。EHT NDPAフレームは、更に、8より大きいカラム数を示し、カラム数が8より大きいバンド幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0174】
テーブル3
【0175】
【数6】
[0189] EHT NDPAフレーム内の各ステーション情報フィールドの(16n+12)番目のビット(例えば、28番目のビット又は44番目のビット)は、曖昧性解消サブフィールドであり、ここで、nは正の整数である。ステーション情報フィールドの第1のビットは、ステーション情報フィールドのB0に対応する。このように、テーブル2に対応する解決策と比較して、テーブル3に対応する解決策は、HE STAが誤読することを防ぐことができる。
【0176】
[0190] これは、HE STAが、フレーム・タイプ・サブフィールドのビットであってNDPAフレームがレンジングNDPAフレームであるかどうかを示すビットを読み込まないからである。テーブル2に対応する解決策では、フレーム・タイプ・サブフィールドのビットであってNDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が1である場合、HE STAはNDPAフレームをHE NDPAフレームとして読み込む。しかしながら、NDPAフレームのビットであってNDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が1である場合、NDPAフレームは、実際、HE NDPAフレームであるかもしれないし、又はEHT NDPAフレームであるかもしれない。しかしながら、EHT NDPAフレームは、4オクテットより多い、例えば6オクテットを使用する可能性がある。この場合、HE STAは3番目の2オクテットの最初の11ビットをAIDとして読み込む。ステーション情報フィールドの3番目の2オクテットの最初の11ビットがHE STAのAIDとたまたま一致していた場合、HE STAは、AIDを示す2オクテットとその2オクテットに続く2つの隣接するオクテットを、HE STAのステーション情報フィールドとして読み込み、HE STAに誤読を生じさせる。
【0177】
[0191] テーブル3の解決策によれば、NDPAフレームのビットであってNDPAフレームはHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が0である場合、HE STAはNDPAフレームをVHT NDPAフレームとして識別し、VHT NDPAフレームのフォーマットに従ってNDPAフレームを読み込むことができる。NDPAフレームが、実際、VHT NDPAフレームである場合、HE STAはVHT NDPAフレームを正しく読み込むことができる。NDPAフレームがEHT NDPAフレームである場合、EHT NDPAフレームの各ステーション情報フィールドの最初の11又は12ビットはAIDを示す。AIDはHE STAのAIDではなく、ステーション情報フィールドの(16n+12)番目のビットは曖昧性解消サブフィールドである。この場合、EHT NDPAフレームの各々の2オクテットの最初の12ビットは、HE STAのAIDと一致しない。たとえHE STAがEHT NDPAフレームをVHT NDPAフレームと見なし、VHT NDPAフレームのフォーマットに従ってNDPAフレームを読み込み、各ステーション情報フィールドの2オクテット各々の最初の12ビットをAIDとして読み込んだとしても、HE STAは、2オクテット各々の最初の12ビットがHE STAのAIDと一致しないことを認識し、これにより、HE STAが、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドをHE STAのステーション情報フィールドと間違え、その結果NDPAフレームを誤読することを防ぐことができる。
【0178】
[0192] NDPAフレームのビットであってNDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの値が1である場合、NDPAフレームが、実際、本当にHE NDPAフレームであったならば、HE STAはHE NDPAフレームを正しく読み込むことができる。NDPAフレームが実際にレンジングNDPAフレームであったならば、HE STAは、NDPAフレーム内のAIDを正しい位置で読み込むことが可能であり、なぜなら、レンジングNDPAフレーム内のステーション情報フィールドは、HE NDPAフレーム内のステーション情報フィールドと同じ構造を有するからである。レンジングNDPAフレーム内のステーション情報フィールドは、HE STAのAIDを含まず、HE STAはまた、ステーション情報フィールドを読み込むことによって、各ステーション情報フィールド内のAIDがHE STAのAIDと一致しないことを発見することも可能である。このように、HE STAは、NDPAフレーム内のステーション情報フィールドのうちの1つを、HE STAのステーション情報フィールドとは考えず、従ってNDPAフレームを誤読しない。
【0179】
[0193] しかしながら、ネットワーク技術が発展するにつれて、802.11beに続く次世代規格が存在することになるであろう。次世代規格は、より大きな帯域幅をサポートする可能性がある。この場合、EHT NDPAフレームの後に生じる新しいNDPAフレーム変種が定義されることを必要とするならば、EHT NDPAフレームの後に生じる別のNDPAフレーム変種は、前述の2ビット・フレーム・タイプ・サブフィールドによって指定することはできない。
【0180】
[0194]
図6は、本願の実施形態によるNDPAフレームの構造の概略図である。本願のこの実施形態で提供される第3のタイプの情報指示の解決策では、特殊ステーション情報フィールドがNDPAフレームに新たに追加される。特殊ステーション情報フィールドは、特殊AIDフィールドとフレーム・サブタイプ・フィールドとを含む。
【0181】
[0195] 特殊AIDは特殊ステーション情報フィールドを示す。例えば、特殊AIDは2047であってもよく、これは、ステーション情報フィールドが特殊ステーション情報フィールドであることを示す。2047のAIDは、既存の規格では定義されていない。従って、STAは、特殊AIDに基づいて特殊ステーション情報フィールドを識別することができる。別の実施形態では、特殊AIDは2047に限定されず、例えば、定義されていない別のAIDであってもよい、ということが理解されるべきである。
【0182】
[0196] サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド内のフレーム・タイプ・サブフィールドと、新しく追加された特殊ステーション情報フィールド内のフレーム・サブタイプ・フィールドとは、一緒に、NDPAフレーム変種を示す。例えば、フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームではないことを示し、特殊ステーション情報フィールドのフレーム・サブタイプ・サブフィールドは、特定のNDPAフレーム変種を示す。例えば、特殊ステーション情報フィールド内のフレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す可能性がある。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、代替的に、NDPAフレーム変種が、EHT NDPAフレームの後に生じる別のNDPAフレーム変種であることを示す可能性がある、ということが理解されるべきである。
【0183】
[0197] 具体的には、テーブル4に示されるように、指示の解決策において、フレーム・タイプ・サブフィールドの2ビットの値が両方とも0である場合、NDPAフレームはHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームではないことを示す。
【0184】
テーブル4
【0185】
【数7】
[0198] この解決策では、タイプ情報はフレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドで搬送される、ということを理解することができる。このように、HE NDPAフレームとレンジングNDPAフレームの後に生じる1つ以上の新しいNDPAフレーム変種を示すことをサポートすることができる。新しいNDPAフレーム変種は、例えば、EHT NDPAフレーム、又はEHT NDPAフレームの後に生じる他のNDPAフレームであってもよい。
【0186】
[0199] 新しいNDPAフレーム変種をサポートするSTAは、特殊ステーション・フィールド内のフレーム・サブタイプ・サブフィールドに基づいて、NDPAフレームがどの変種であるかを具体的に決定し、NDPAフレーム変種の構造に従ってNDPAフレームを読み込むことができる。例えば、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレーム変種がEHT NDPAフレームであることを示す。EHT STAは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドに基づいて、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを決定することができる。次いで、EHT STAは、EHT NDPAフレームの構造に従って、NDPAフレームにおける部分的帯域幅情報サブフィールドとカラム数サブフィールドとを読み込み、これにより、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする部分的帯域幅と、フィードバックが提供されることを必要とするカラム数とに関する情報を正確に取得する。
【0187】
[0200] フレーム・タイプ・サブフィールドが、NDPAフレームはVHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジングNDPAフレームであることを示す場合、EHT STAも、VHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジングNDPAフレームに対応するフォーマットに従って、NDPAフレームを別々に読み取ることが可能である。
【0188】
[0201] 本願のこの実施形態におけるステーション情報フィールドのオクテット数は2の整数倍である、ということが理解されるべきである。ステーション情報フィールドは4オクテットを使用する可能性があり、あるいは4オクテットより多い、例えば6オクテットを使用する可能性がある。
【0189】
[0202] この解決策では、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・サブフィールドは、HE NDPAフレームとレンジングNDPAフレーム以外のNDPAフレームを、NDPAフレームのカテゴリとして示し、そして、特殊ステーション・フィールドのフレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームが具体的にどの変種であるかを示す。これは、HE STA又はレンジングSTAが新しいNDPAフレーム変種を誤読することを防ぐことができる。
【0190】
[0203] 例えば、フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。HE STA又はレンジングSTAは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・フィールドに基づいて、EHT NDPAフレームをVHT NDPAフレームと考え、VHT NDPAフレームの構造に従ってEHT NDPAフレームを読み込むことができる。EHT NDPAフレームのステーション情報フィールドは、HE STA又はレンジングSTAのAIDを含まない。EHT NDPAフレームを受信した先行バージョンのHE STA又はレンジングSTAは、EHT NDPAフレームに基づくフィードバックを提供せず、なぜならステーション情報フィールド内のAIDは、先行バージョンのHE STA又はレンジングSTAのAIDと一致しないからである。これは、先行バージョンのHE STA又はレンジングSTAが、EHT NDPAフレームを誤読することを防ぐことができる。
【0191】
[0204] 更に、APによって伝送されるNDPAフレームにおいて、特殊ステーション情報フィールドの(16n+12)番目のビットは曖昧性解消サブフィールドであり、各ステーション情報フィールドの(16n+12)番目のビット(例えば、28番目のビット)は曖昧性解消サブフィールドであり、ここで、nは正の整数である。特殊ステーション情報フィールドの第1のビットは、特殊ステーション情報フィールドのB0に対応する。各ステーション情報フィールドの第1のビットは、ステーション情報フィールドのB0に対応する。
【0192】
[0205] このケースでは、フレーム・タイプ・サブフィールドが、NDPAフレームはHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームではないことを示す場合、VHT STAは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドのフレーム・タイプ・サブフィールドを読み込まず、NDPAフレーム変種を識別できない。本願のこの実施形態では、従来の技術に基づいて、フレーム・タイプ・サブフィールドの2ビットの値が両方とも0である場合に示されるNDPAフレーム変種は変更され、VHT STAが別のNDPAフレーム変種を誤読することを引き起こさない。
【0193】
[0206] 例えば、APによって伝送されるNDPAフレームはEHT NDPAフレームであり、EHT NDPAフレームにおける特殊ステーション情報フィールドの最初の11ビットと何らかのステーション情報フィールドの最初の11ビットとは11ビットのAIDとして設定され、AIDはVHT STAのAIDではなく、特殊ステーション情報フィールドの(16n+12)番目のビットと何らかのステーション情報フィールドの(16n+12)番目のビットとは曖昧性解消サブフィールドである。この場合、EHT NDPAフレームにおけるステーション情報フィールドと特殊ステーション情報フィールドの各々の2オクテットの最初の12ビットは、VHT STAのAIDと一致しない。たとえVHT STAがVHT NDPAフレームの構造に従ってEHT NDPAフレームを読み込み、特殊ステーション情報フィールド又はステーション情報フィールドのそれぞれの2オクテットの最初の12ビットをAIDとして読み込んだとしても、VHT STAは、各々の2オクテットの最初の12ビットがVHT STAのAIDに一致しないことを認識することができ、これにより、VHT STAが、EHT NDPAフレーム内の特殊ステーション情報フィールド又はステーション情報フィールドを、VHT STAのステーション情報フィールドと間違え、その結果NDPAフレームを誤読することを防止する。
【0194】
[0207] また、テーブル4の指示方法を、テーブル3の指示方法と比較した場合、レンジングNDPAフレームを示す元のエントリであってフレーム・タイプのサブフィールドの元のエントリも、変更されることを必要としない。この場合、レンジングSTAは、依然としてフレーム・タイプ・サブフィールドに基づいてレンジングNDPAフレームを通常通り識別することができる。
【0195】
[0208] 第3のタイプの情報指示の解決策を使用することによって、新しいNDPAフレーム変種(例えば、EHT NDPAフレーム)を指示することができ、VHT STA、HE STA、及びレンジングSTAは、新しいNDPAフレーム変種を誤読することを防ぐことができる、ということを以上の説明から知ることができる。
【0196】
[0209] 一部の実施形態では、特殊ステーション情報フィールドは、非許容サブチャネル・ビットマップを更に含んでもよい。非許容サブチャネル・ビットマップは、プリアンブル・パンクチャリング情報を示すために使用される。
【0197】
[0210] 例えば、非許容サブチャネル・ビットマップの各ビットは、1粒度の周波数ドメイン・リソースに対応し、各ビットは、対応する周波数ドメイン・リソースがパンクチャリングされているかどうかを示す。粒度は2n*10 MHzであってもよく、ここで、nは正の整数である。例えば、粒度は、20 MHz、40 MHz、80 MHz等であってもよい。
【0198】
[0211] 非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は、固定されていてもよい。例えば、EHT NDPAフレーム内の非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は、16に設定されてもよい。16ビットは、320 MHzの帯域幅のプリアンブル・パンクチャリング情報を示すことが可能である。帯域幅が320 MHz未満である場合、各々の20 MHzは、非許容サブチャネル・ビットマップの1ビットに対応し、非許容サブチャネル・ビットマップにおける残りのビットは、対応する周波数ドメイン・リソースがパンクチャリングされることを示す。例えば、帯域幅が240 MHzである場合、非許容サブチャネル・ビットマップの最初の12ビットは、240 MHzのプリアンブル・パンクチャリング情報を示し、最後の4ビットは、対応する周波数ドメイン・リソースがパンクチャリングされることを示す。
【0199】
[0212] 非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は、代替的に、可変であってもよい。非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は、帯域幅に基づいて決定されてもよい。例えば、粒度が20 MHzである場合、帯域幅が160 MHzであるならば、非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は8であってもよく;又は帯域幅が320 MHzであるならば、非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は16であってもよい。粒度が40 MHzである場合、帯域幅が160 MHzであるならば、非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は4であってもよく;又は帯域幅が320 MHzであるならば、非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は8であってもよい。また、帯域幅が80 MHz未満である場合、非許容サブチャネル・ビットマップのビット数は4であってもよく、各々の20 MHzは、非許容サブチャネル・ビットマップの1ビットに対応し、非許容サブチャネル・ビットマップの残りのビットは、対応する周波数ドメイン・リソースがパンクチャリングされることを示す。例えば、帯域幅が40 MHzである場合、非許容サブチャネル・ビットマップの最初の2ビットは、40 MHzのうちの第1の20 MHzのパンクチャリング状態と第2の20 MHzのパンクチャリング状態を示すために使用され、非許容サブチャネル・ビットマップの最後の2ビットは、対応する周波数ドメイン・リソースがパンクチャリングされることを示す。
【0200】
[0213] 一部の実施形態では、非許容サブチャネル・ビットマップは、代替的に、APがNDPAフレームを伝送した後にAPによって伝送されるNDPにおいて搬送されてもよい。代替的に、非許容サブチャネル・ビットマップは、NDPにおいてのみ搬送される。
【0201】
[0214] オプションとして、特殊ステーション情報フィールドは、帯域幅を示すための帯域幅指示サブフィールドを更に含む。部分的帯域幅情報サブフィールドによって示される部分的な帯域幅は、帯域幅指示サブフィールドによって示される帯域幅の周波数ドメイン・レンジ内にある。
【0202】
[0215] 160 MHzよりも大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すため、又はより多くの空間ストリームを示すために、本願の実施形態は、幾つかのステーション情報フィールド設計解決策を提供する。
【0203】
[0216] 本願のこの実施形態では、APによって伝送されるNDPAフレーム変種はEHT NDPAフレームである例が、説明のために使用されている。本願におけるステーション情報フィールド設計解決策は、EHT NDPAフレームに限定されず、802.11beの後に生じる規格に対応するNDPAフレーム変種にも適用可能である。
【0204】
[0217] 以下、NDPAフレームに対応する帯域幅が160 MHzより大きい場合に提供されるステーション情報フィールド設計解決策を説明する。
【0205】
[0218] 本願のこの実施形態で提供される第1のステーション情報フィールド設計解決策では、ステーション情報フィールドのオクテット数が増やされ、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数も増やされ、部分的帯域幅情報サブフィールドが、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すことを実現する。例えば、NDPAフレーム内のステーション情報フィールドは6オクテットを使用する可能性があり、部分的帯域幅情報サブフィールドは7ビットより多くを使用する。このようにして、より広い帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すことができる。ステーション情報フィールドが6オクテットである場合、カラム数サブフィールドのビット数も増やすことが可能である。例えば、カラム数サブフィールドは3ビットより多い。この場合、より大きなカラム数を示すことも可能である。NDPAフレーム内のステーション情報フィールドのオクテット数は2*Nであってもよいことが理解されるべきであり、ここで、Nは3以上である。例えば、NDPAフレーム内のステーション情報フィールドのオクテット数は、8,10,12などであってもよい。
【0206】
[0219] 更に、6オクテットが3つの2オクテットに順次分割されてもよい。2番目の2オクテットのうちの12番目のビットと、3番目の2オクテットのうちの12番目のビットとは、曖昧性解消フィールドとして設定される。この場合、たとえVHT STAがVHT NDPAフレームのフォーマットに従ってNDPAフレームを読み込み、各々の2オクテットの最初の12ビットをAIDとして読み込んだとしても、VHT STAは、各々の2オクテットの最初の12ビットがVHT STAのAIDに一致しないことを認識することができ、これにより、VHT STAが、新しいNDPAフレーム変種におけるステーション情報フィールドを、VHT STAのステーション情報フィールドと間違え、その結果新しいNDPAフレーム変種を誤読することを防止する。
【0207】
[0220] この解決策では、ステーション情報フィールドの部分的帯域幅情報サブフィールドは、RU開始インデックスとRU終了インデックスを含む。RU開始インデックスは7ビットより多くを使用し、RU終了インデックスも7ビットより多くを使用する。
【0208】
[0221] ステーション情報フィールドのカラム数サブフィールドは3ビットより多い。
【0209】
[0222] 特定の実施形態では、帯域幅は320 MHzであり、ステーション情報フィールドの長さは6オクテットである。EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの構造は
図7に示されている。
【0210】
[0223] この実施形態では、ステーション情報フィールド内の部分的帯域幅情報サブフィールドは、RU開始インデックスとRU終了インデックスを含む。RU開始インデックスは、8ビットを使用し、320 MHz内の1つの26トーンRUを示すために使用される。RU終了インデックスもまた8ビットを使用し、320 MHz内の1つの26トーンRUを示すために使用される。2番目のオクテットの12番目のビット(ステーション情報フィールドのうちの28番目のビット)と3番目のオクテットの12番目ビットのビット(ステーション情報フィールドのうちの44番目のビット)は、曖昧性解消フィールドとして設定される。
【0211】
[0224]
図7に示されるように、VHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの長さは2オクテット、即ち合計16ビットである。VHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの最初の12ビットはAIDである。VHT STAはフレーム・タイプ・サブフィールドを読み取らず、又はNDPAフレーム変種を識別しない。VHT STAは、EHT NDPAフレームをVHT NDPAフレームとして読み込む。これは、VHT STAが、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの2オクテット各々の最初の12ビットを、AIDとして読み込むことを引き起こす。
ステーション情報フィールド内のステーション情報フィールドの2番目の2オクテットの最初の12ビットが、EHT NDPAフレームを受信したVHT STAのAIDとたまたま一致した場合、誤読が引き起こされる。この実施形態で提供されるEHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドのうち、1番目の2オクテットの最初の11ビットはEHT STAのAIDである。この場合、1番目の2オクテットの最初の12ビットは、VHT STAのAIDと一致しない。ステーション情報フィールドの2番目の2オクテットの12番目のビット(B11)は、曖昧性解消フィールドである。ステーション情報フィールドの2番目の2オクテットの最初の12ビットも、VHT STAのAIDと一致しない。このように、VHT STAは、ステーション情報フィールドを、VHT STAのステーション情報フィールドと間違え、その結果VHT STAがEHT NDPAフレームを誤読することを引き起こすことを、防止することができる。
【0212】
[0225] 8ビットのインデックス・フィールドは、最大28=256個の場合を示すことができる、ということを理解することができる。320 MHzは、最大148個の26トーンRUを含む可能性がある。8ビットRU開始インデックスは、148個の26トーンRUのうちの1つを示すことができる。また、8ビットRU終了インデックスも、148個の26トーンRUのうちの1つを示すことができる。
【0213】
[0226] 第1のステーション情報フィールド設計解決策が使用される実施形態では、NDPAフレームに対応する帯域幅は、前述の例の320 MHzに制限されず、代替的に、160 MHzより大きい別の帯域幅、例えば240 MHz又は480 MHzであってもよい。従って、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数は、帯域幅のサイズに基づいて適応的に調整されてもよい。
【0214】
[0227] 第1のステーション情報フィールド設計解決策は、前述の第2及び第3のタイプの情報指示の解決策と組み合わせて実現されてもよいし、あるいは別々に実現されてもよいことが理解されるべきである。
【0215】
[0228] 第1のステーション情報フィールド設計解決策を用いたEHT NDPAフレームの場合、曖昧性解消フィールドの設定は、VHT STAが誤読することを防止することができる。しかしながら、EHT NDPAフレームが前述の第1のタイプ情報指示の解決策を使用する場合、HE STAは、フレーム・タイプ・サブフィールドのビットであって、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであるかどうかを示すビットを読み込まない。その結果、HE STAはHE NDPAフレームをEHT NDPAフレームから区別することができない。この場合、HE STAはEHT NDPAフレームをHE NDPAフレームとして読み込む。EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの3番目の2オクテットを読み込む場合に、HE STAは、3番目の2オクテットの最初の11ビットを、HE NDPAフレームのステーション情報フィールドの最初の11ビットによって示されるAIDとして読み込む。EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの3番目の2オクテットの最初の11ビットが、EHT NDPAフレームを受信するHE STAのAIDと一致する場合、それは、HE STAがEHT NDPAフレームを誤読することを引き起こす。
【0216】
[0229] 前述の第1のステーション情報フィールド設計解決策を使用するEHT NDPAフレームが第2のタイプ情報指示の解決策を使用する場合、HE STAは、EHT NDPAフレームをVHT NDPAフレームとして読み込む。EHT NDPAフレームにおけるステーション情報フィールドは、HE STAのAID、レンジングSTAのAID、又はVHT STAのAIDを含んでおらず、曖昧性解消サブフィールドが、HE STA、レンジングSTA、又はVHT STAがAIDを示すために考慮することが可能な別の位置に設定される。このように、HE STAは、EHT NDPAフレームを誤読することから防止されることが可能である。
【0217】
[0230] 前述の第1のステーション情報フィールド設計解決策を使用するEHT NDPAフレームが第3のタイプ情報指示の解決策を使用する場合に、フレーム・タイプ・サブフィールドのビットであってNDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの指示が1であるならば、それのみが、NDPAフレームはHE NDPAフレームであることを示し、それ以外の指示の場合はない。HE STAは、フレーム・タイプ・サブフィールドのビットであってNDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを示すビットの指示に基づいて、NDPAフレームがHE NDPAフレームであるかどうかを正確に決定することができ、また、他のNDPAフレーム変種をHE NDPAフレームとして読み込まない。
【0218】
[0231]
図8は、本願の実施形態によるEHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドの構造の概略図である。本願のこの実施形態で提供される第2のステーション情報フィールド設計解決策では、ステーション情報フィールドは4オクテットである。EHT NDPAフレームをHE NDPAフレームと比較する場合、ステーション情報フィールドのオクテット数は変わらない。この解決策では、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数が圧縮され、部分的帯域幅情報サブフィールドの指示方法が改善されて、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示し、及び/又は8より大きいカラム数を示す。
【0219】
[0232] 例えば、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数は圧縮されてもよい。部分的帯域幅情報サブフィールドは、13ビット以下を使用してもよい。このように、カラム数サブフィールドのビット数を増やすことができ、その結果、カラム数サブフィールドは4ビット以上を使用し、カラム数サブフィールドはより大きなカラム数を示すことができる。代替的に、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数が圧縮される場合に、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスは、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示をサポートすることができる。確かに、この解決策が使用される場合、それは、カラム数サブフィールドのビット数が4以上に増加されることを必要とすることに限定されない。カラム数サブフィールドは、代替的に、3ビットを使用することができる。
【0220】
[0233] 可能な実装では、ステーション情報フィールド内の部分的帯域幅情報サブフィールドは、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット・オフセット・インデックスとを含む。リソース・ユニット開始インデックスは、AIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUの第1のRUを示すために使用される。リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする最後のRUの、第1のRUに対するオフセットを示す。代替的に、リソース・ユニット開始インデックスは、Bferがフィードバックを要求する第1のRUを示し、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、Bferがフィードバックを要求する最後のRUの、第1のRUに対するオフセットを示す。オフセットは0であってもよい。
【0221】
[0234] リソース・ユニット・オフセット・インデックスによって示されるRUオフセットは、帯域幅に実際に含まれるRUを示していない可能性がある、ということを理解することができる。実際には、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、RUオフセットを示すことによって周波数ドメインにおけるサブキャリア・オフセットを示し、リソース・ユニット開始インデックスと協働して、連続する周波数ドメイン・レンジを示す。
【0222】
[0235]
図8に示されるように、ステーション情報フィールドは、EHT NDPAフレームによって使用されることに限定されず、また、EHT NDPAフレームの後に生じる他のNDPAフレーム変種によって使用されてもよい。
【0223】
[0236]
図8を参照されたい。リソース・ユニット開始インデックスは、8ビットを使用する。この場合、帯域幅が320 MHzであるならば、リソース・ユニット開始インデックスは、320 MHzに対応する148個の26トーンRUのうちの1つを示すことができる。リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、5ビット以下を使用してもよい。この場合、部分的帯域幅情報サブフィールドは、13ビット以下を使用する。従って、カラム数サブフィールドは4ビット以上を使用し、これにより、より大きなカラム数を示すことができる。
【0224】
[0237] ステーション情報フィールドの28番目のビット(B27)は、先行バージョンのSTAが誤読することを防止するために使用される曖昧性解消サブフィールドとして設定される、ということが理解されるべきである。曖昧性解消サブフィールドがどのようにして誤読を防止するかの原理については、前述の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
【0225】
[0238] 特定の実施形態では、異なるサイズのオフセットが、異なるリソース・ユニット・オフセット・インデックスによって示されてもよい。以下、帯域幅が320 MHzであるシナリオを説明の例に使用する。
【0226】
[0239] 一例において、リソース・ユニット・オフセット・インデックスと対応するオフセットとの間の対応は、以下のテーブル5に示されている。
【0227】
テーブル5
【0228】
【数8】
[0240] 例えば、リソース・ユニット・オフセット・インデックスが0010である場合、それは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする最後のRUの、第1のRUに対するオフセットが、52トーンRUであることを示す。更に、リソース・ユニット開始インデックスが、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUが、第1の26トーンRUであることを示す場合、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUは、第1の26トーンRUと、第1の26トーンRUに隣接する52トーンRUである。この場合、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする周波数ドメイン・レンジは、第1の26トーンRUと第1の26トーンRUに隣接する52トーンRUに対応する周波数ドメイン・レンジ、即ち、320 MHzで最も低い周波数を有する最初の78個のサブキャリアである。
【0229】
[0241] 別の例において、リソース・ユニット・オフセット・インデックスと対応するオフセットとの間の対応は、以下のテーブル6に示されている。
【0230】
テーブル6
【0231】
【数9】
[0242] 例えば、リソース・ユニット・オフセット・インデックスが0011である場合、それは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする最後のRUの、第1のRUに対するオフセットが、4*26トーンRUであることを示す。
【0232】
[0243] 帯域幅が320 MHzであり、26トーンRUが粒度として使用され、第1のRUがリソース・ユニット開始インデックスによって示され、最後のRUがリソース・ユニット終了インデックスによって示される場合、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスはそれぞれ8ビットを必要とする。言い換えると、部分的帯域幅情報サブフィールドは少なくとも16ビットを必要とする。対照的に、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット・オフセット・インデックスとを用いて指示が実行される上述の解決策では、10個のリソース・ユニット・オフセット・インデックスは、異なるサイズの10個のリソース・オフセットを示すことが可能であり、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、4ビットを使用することが可能である。このように、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数を低減することができる。更に、節約されたビットは、カラム数サブフィールドのビットを増やすために使用され、これにより、より大きい個数の空間-時間ストリームを示すことができる。
【0233】
[0244] 確かに、別の実装では、リソース・ユニット・オフセット・インデックスとオフセットとの間の対応は、テーブル5又はテーブル6に示される前述の例に限定されず、別の対応が代替的に設定されてもよい。リソース・ユニット・オフセット・インデックスのビット数も4に限定されず、但し、リソース・ユニット開始インデックスのビット数とリソース・ユニット・オフセット・インデックスのビット数の合計が13以下であることを条件とする。
【0234】
[0245] 別の具体的な実施形態では、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUが基本粒度の何倍であるかを示すことによって、オフセットを示す。基本粒度は26トーンRU以上である。言い換えると、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、オフセットを基本粒度で除算することによって得られる値を示すことによって、オフセットを示す。数式で表現される場合、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、N=オフセット/基本粒度として表現されてもよい。リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、Nを示すことによってオフセットを示すことが可能であり、ここで、Nは正の整数である。
【0235】
[0246] 例えば、帯域幅は148個の26トーンRUを含む320 MHzであり、基本粒度は8*26トーンRUである。この場合、オフセットは20個の値を有する。リソース・ユニット・オフセット・インデックスは、20個の値を示すために5ビットを使用してもよい。リソース・ユニット・オフセット・インデックスと対応するオフセットとの間の対応については、テーブル7を参照されたい。
【0236】
テーブル7
【0237】
【数10】
[0247] オフセットが8個の26トーンRUである場合、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは00001であってもよい。オフセットが16個の26トーンRUである場合、リソース・ユニット・オフセット・インデックスは00010であってもよい。
【0238】
[0248] リソース・ユニット開始インデックスは、8ビットを使用してもよい。リソース・ユニット開始インデックスは、148個の26トーンRUのうちの1つを示すことができる。STAは、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット・オフセット・インデックスとに基づいて、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする第1のRUと最後のRUを決定することができる。代替的に、STAは、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット・オフセット・インデックスとに基づいて、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUのレンジを決定することができる。
【0239】
[0249] 例えば、リソース・ユニット開始インデックスが、ステーション情報フィールドに対応するSTAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUは、148個の26トーンRUのうちの9番目の26トーンRUであることを示し、リソース・ユニット・オフセット・インデックスが00010である場合、STAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUは、25番目の26トーンRUであると決定することができる。STAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUは、9番目の26トーンRUから25番目の26トーンRUまでである。
【0240】
[0250] 別の例に関し、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット・オフセット・インデックスに基づいて決定される最後のRUであって、STAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUの序数値が148より大きい場合、STAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUは、148番目のRUであると決定することができる。例えば、リソース・ユニット開始インデックスによって示される第1のRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする第1のRUが、148個の26トーンRUのうちの142番目のRUであり、リソース・ユニット・オフセット・インデックスが、オフセットは8個の26トーンRUであることを示す場合、STAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUは、148番目のRUであると決定することができる。
【0241】
[0251] リソース・ユニット・オフセット・インデックスの圧縮度は、基本粒度を調整することによって調整されてもよい、ということを理解することができる。より大きな基本粒度は、より高い圧縮度を示す。より大きな圧縮度は、同じオフセットを示すために、より小さなビット数が必要とされることを示す。このように、部分的帯域幅情報サブフィールドは、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示をサポートすることができる。
【0242】
[0252] 別の可能な実装では、部分的帯域幅情報サブフィールドは、RUインデックスを含む。RU指示インデックスは、周波数ドメイン指示パートとRU指示パートを含む。周波数ドメイン指示パートは、AIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUが配置される周波数ドメイン・レンジを示すために使用される。RU指示パートは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すために使用される。
【0243】
[0253] 特定の実施形態では、帯域幅は320 MHzであり、320 MHzは、4個の周波数セグメントと言及されてもよい4個の周波数ドメイン・レンジに分割される。4個の周波数ドメインは、周波数の昇順で順番に、320 MHzのうちの第1の80 MHz、第2の80 MHz、第3の80 MHz、及び第4の80 MHzに対応する。周波数ドメイン指示パートは、2ビットを使用してもよく、STAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUが位置する周波数ドメイン・レンジが、4個の周波数ドメイン・レンジうちの1つであることを示す。例えば、周波数ドメイン指示パートと指定された周波数ドメイン・レンジとの間の対応については、テーブル8を参照されたい。
【0244】
テーブル8
【0245】
【数11】
[0254] RU指示パートは、7ビットを使用しており、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUが、周波数ドメイン指示パートにより示される周波数ドメイン・レンジ内の1つのRU又は複数のRUの組み合わせであることを示すために使用される。RU指示パートと指示されたRUとの間の関係については、テーブル9を参照されたい。
【0246】
テーブル9
【0247】
【数12】
[0255] テーブル9の各エントリのRU指示パートは10進数の値である。部分的帯域幅情報サブフィールドでは、RU指示インデックスのRU指示パートは、テーブル9の10進数の値に対応するバイナリ値である。
【0248】
[0256] テーブル9の各エントリのRU指示パートと指定されたRUとの間の対応は、単にオプション的な実施形態であるに過ぎないことが理解されるべきである。本願においては、RU指示パートと指定されたRUとの対応は、テーブル9における対応に限定されない。別の実施形態では、RU指示パートと指定されたRUとの間の対応は、代替的に、テーブル9の対応と相違していてもよい。
【0249】
[0257] テーブル8及びテーブル9を参照すると、具体例では、RU指示インデックスの最初の2ビットは周波数ドメイン指示パートであり、RU指示インデックスの最後の7ビットはRU指示パートである。RU指示インデックスが000000001である場合、00は第1の80 MHzを示し、0000001は80 MHz内の第2の26トーンRUを示し、従って000000001は、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUが、第1の80 MHz内の第2の26トーンRUであることを示す。RU指示インデックスが111000010である場合、11は第4の80 MHzを示し、1000010は80 MHz内の第2の484トーンRUを示し、従って111000010は、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUが、第4の80 MHz内の第2の484トーンRUであることを示す。
【0250】
[0258] 更に別の可能な実装では、部分的帯域幅情報サブフィールドは、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスとを含む。リソース・ユニット開始インデックスは、AIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示すために使用される。リソース・ユニット終了インデックスは、AIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示すために使用される。
【0251】
[0259] この実装では、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスは圧縮され、リソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスで示されるRUの粒度が増やされる。例えば、粒度は、26トーンRUから2*26トーンRU又は4*26トーンRUに増やされる。
【0252】
[0260] 具体的には、リソース・ユニット開始インデックスで示される第1のRUは、(k1*n+c1)番目の26トーンRUであり、ここで、c1とk1は正の整数であり、nは自然数である。リソース・ユニット終了インデックスで示される最後のRUは、(k2*m+c2)番目の26トーンRUであり、ここで、c2とk2は正の整数であり、mは自然数である。リソース・ユニット開始インデックスは、nを示すことによって第1のRUを示す。リソース・ユニット終了インデックスは、mを示すことによって最後のRUを示す。k1≧2及び/又はk2≧2である。
【0253】
[0261] 例えば、特定の実施形態において、帯域幅は320 MHzであり、k1は2であり、c1は1である。リソース・ユニット開始インデックスは、第1の、第3の、第5の、...、第(2n+1)の、又は第147の26トーンRUを示し、ここで、n≦73である。この場合、リソース・ユニット開始インデックスによって示される第1のRUの粒度は、2*26トーンRUである。リソース・ユニット開始インデックスは、合計74個のケースを示し、7ビットを必要とする。k2は4であり、c2は2である。リソース・ユニット終了インデックスは、第2の、第6の、...、第(4n+2)の、又は第150の26トーンRUを示す。この場合、リソース・ユニット終了インデックスによって示される最後のRUの粒度は、4*26トーンRUである。リソース・ユニット終了インデックスは、合計37個のケースを示し、6ビットを必要とし、n≦37である。
【0254】
[0262] リソース・ユニット開始インデックスとRUとの間の対応については、テーブル10を参照されたい。リソース・ユニット終了インデックスとRUとの間の対応については、テーブル11を参照されたい。
【0255】
テーブル10
【0256】
【0257】
【数14】
[0263] リソース・ユニット終了インデックスによって示されるRUの序数値が、帯域幅に対応する最後のRUの順序値よりも大きい場合、リソース・ユニット終了インデックスによって示されるRUは、帯域幅に対応する最後のRUである、ということを理解することができる。例えば、前述の例では、帯域幅が320 MHzであり、リソース・ユニット
終了インデックスが第150の26トーンRUを示す場合、指定されるRUは実際には第148の26トーンRUである。
【0258】
[0264] 部分的帯域幅情報サブフィールドの圧縮度は、k1又はk2の値を調整するか、又は、k1及びk2の両方の値を調整することによって、調整されることが可能である。より大きなk1は、部分的帯域幅情報サブフィールドのより大きな圧縮度を示し、より大きなk2もまた、部分的帯域幅情報サブフィールドのより大きな圧縮度を示す。より大きな圧縮度は、同じ部分的な帯域幅情報を示すために、より小さなビット数が要求されることを示す。このようにして、部分的帯域幅情報サブフィールドは、より大きな帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すことができる。
【0259】
[0265] オプションとして、帯域幅が160 MHz以下である場合、部分的帯域幅情報サブフィールドは、HE NDPAフレームで使用される方法で部分的な帯域幅情報を示すことが可能である。
【0260】
[0266] 前述の第2のステーション情報フィールド設計解決策は、別々に実現されてもよいし、又は前述のタイプ情報指示の解決策の任意の何れかと組み合わせて実現されてもよい、ということが理解されるべきである。
【0261】
[0267] 第2のステーション情報フィールド設計解決策を用いることで指定されるEHT NDPAフレームでは、ステーション情報フィールドのオクテット数は4であり、HE NDPAフレームのステーション情報フィールドのオクテット数と一致する。EHT NDPAフレームのステーション情報フィールドは、HE STAのAID、レンジングSTAのAID、VHT STAのAIDを含んでおらず、曖昧性解消サブフィールドは、HE STA、レンジングSTA、又はVHT STAが、AIDを示すために考慮することが可能な別の位置に設定される。このように、HE STA、レンジングSTA、又はVHT STAは、EHT NDPAフレームを誤読することを防止することができる。
【0262】
[0268] 以下、ステーション情報フィールド内のカラム数サブフィールドの設計解決策を説明する。ここで、設計解決策は、NDPAフレーム内のカラム数サブフィールドによって示されるカラム数が8より大きい場合に行われている。カラム数サブフィールド設計解決策は、ステーション情報フィールドが6オクテットを使用する場合に適用可能であり、また、ステーション情報フィールドが4オクテットを使用する場合にも適用可能である。
【0263】
[0269] 具体的には、カラム数サブフィールドのビット数は、より大きなカラム数を示すために増やされてもよい。
【0264】
[0270] 例えば、フィードバックが提供されることを必要とするカラム数が、1から16までのレンジ内にある場合、カラム数サブフィールドは4ビットを使用する可能性がある。4ビット・フィールドは、24=16個のケースを示すことができる。カラム数サブフィールドは、カラム数インデックスを使用することによってカラム数を示すことができる。カラム数インデックスとカラム数の間の対応については、テーブル12を参照されたい。
【0265】
テーブル12
【0266】
【数15】
[0271] カラム数インデックスとカラム数との間の対応は、テーブル12に示される対応に限定されないことが理解されるべきである。別の実施形態では、カラム数インデックスとカラム数との間の対応は、柔軟に設定されることが可能である。
【0267】
[0272] 前述のカラム数サブフィールド設計解決策は、前述のステーション情報フィールド設計解決策のうちの任意の何れかと組み合わせて実現されてもよいし、又は別々に実現されてもよい。
【0268】
[0273] NDPAフレームに対応する帯域幅が160 MHzより大きく、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数が8より大きい場合、ステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドの設計解決策は、NDPAフレームに対応する帯域幅が160 MHzより大きい場合に提供される前述のステーション情報フィールド設計解決策のうちの何れかであるとすることが可能であり、カラム数サブフィールド設計解決策については、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数が8より大きい場合に提供される前述のカラム数サブフィールド設計解決策を参照することが可能である。
【0269】
[0274] オプションの実施形態では、帯域幅が160 MHz以下である場合、部分的帯域幅情報サブフィールドは、HE NDPAフレームで使用される方法で部分的な帯域幅情報を示すのに対して、帯域幅が160 MHzより大きい場合、部分的帯域幅情報サブフィールドは、部分的帯域幅情報サブフィールドの前述の指示の解決策に従って部分的な帯域幅情報を示す。
【0270】
[0275] 別のオプションの実施形態では、帯域幅が160 MHz以下であるか、又はフィードバックが提供されることを必要とする最大カラム数が8以下である場合、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドは、代替的に、本願の前述の実施形態の何れかにおいてステーション情報フィールド設計解決策を使用することができる。
【0271】
[0276] また、帯域幅が160 MHzより大きいか又は160 MHz以下であるかどうか、また、フィードバックが提供されることを必要とするカラム数が8以下であるか又は8より大きいかどうかにかかわらず、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドは統一フォーマットを使用する。即ち、EHT NDPAフレーム内のステーション情報フィールドは統一フォーマットを使用する。このように、EHT STAは、統一読み込みポリシーを使用することによって、全てのEHT NDPAフレームのステーション情報フィールドを読み込むことができる。従って、EHT STAにとって、EHT NDPAフレームを読み込むことはより便利なことである。
【0272】
[0277] 本願の実施形態は、帯域幅が160 MHzより大きい場合に、1つのステーションが2つのステーション情報フィールドに対応している別のステーション情報フィールド設計解決策を更に提供する。言い換えると、NDPAフレームは同じステーションに対応する2つのステーション情報フィールドを含む。2つのステーション情報フィールドは、同じステーションのAIDを含む。解決策は、前述のタイプ情報指示の解決策のうちの何れかと組み合わせて実現されてもよいし、又は別々に実現されてもよい。
【0273】
[0278] ステーションの部分的帯域幅情報を指示する方法は、次のとおりである:2つのステーション情報フィールド内の部分的帯域幅情報サブフィールドが、一緒に、AIDに対応するSTAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUと最後のRUとを示す。この解決策では、AIDに対応するSTAに対応する部分的帯域幅情報サブフィールドは、AIDを含む2つのステーション情報フィールドでそれぞれ伝送される2つのパートに分割される、ということを理解することができる。
【0274】
[0279] これにより、ステーションに対応するステーション情報フィールドは、NDPAフレームに元々含まれていたステーション情報フィールドであってステーションに対応するものを変更することなく、新たに追加することが可能である。2つのステーション情報フィールドは、部分的な帯域幅情報を示すために協調し、これにより、より広い帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示を実現する。
【0275】
[0280] 更に、周波数の昇順で、指定された部分的な帯域幅が帯域幅のうちの第1の160 MHzに属する場合、EHT NDPAフレーム内の部分的な帯域幅情報サブフィールドは、HE NDPAフレームにおける部分的帯域幅情報サブフィールドの設定方法を使用してもよい。ステーションの部分的帯域幅が帯域幅のうちの第1の160 MHzに属する場合、EHT NDPAフレームはステーションのAIDを含む2つのステーション情報フィールドを含む。2つのステーション情報フィールドは、部分的帯域幅情報を示すために協調する。従って、各ステーションに対応するステーション情報フィールドによって占められるビット数は、全ステーションに対応するステーション情報フィールドのビット数を盲目的に増やす代わりに、要求に応じて増やすことができ、これにより、オーバーヘッドを減らす。
【0276】
[0281]
図9は、本願の実施形態による別のNDPAフレームの構造の概略図である。実施形態では、2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるリソース・ユニット開始インデックスと、他方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット開始インデックスとは、同じAIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示し、一方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット終了インデックスと、他方のステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット終了インデックスとは、同じAIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示す。
【0277】
[0282] 例えば、2つのステーション情報フィールドのうち、一方のステーション情報フィールドのリソース・ユニット開始インデックスは7ビットであり、他方のステーション情報フィールドのリソース・ユニット開始インデックスは1ビットである。この場合、一方のステーション情報フィールドの7ビットのリソース・ユニット開始インデックスと、他方のステーション情報フィールドの1ビットのリソース・ユニット開始インデックスとは協調して、同じAIDに対応するSTAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示す。
【0278】
[0283] 一方のステーション情報フィールドにおける7ビットのリソース・ユニット開始インデックスと、他方のステーション情報フィールドにおける1ビットのリソース・ユニット開始インデックスとは、完全なリソース・ユニット開始インデックスを一緒に形成する、ということを理解することができる。他方のステーション情報フィールドにおける1ビットのリソース・ユニット開始インデックスは、完全なリソース・ユニット開始インデックスのうちの最上位ビット(most significant bit,MSB)であってもよく、これは最高のビットと言及されてもよい。
【0279】
[0284] 同様に、一方のステーション情報フィールドにおける1ビットのリソース・ユニット終了インデックスと、他方のステーション情報フィールドにおける1ビットのリソース・ユニット終了インデックスとは、完全なリソース・ユニット終了インデックスを一緒に形成する。完全なリソース・ユニット終了インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示すことができる。他方のステーション情報フィールドにおける1ビットのリソース・ユニット終了インデックスは、完全なリソース・ユニット終了インデックスのうちの最上位ビットであってもよく、これは最高のビットと言及されてもよい。
【0280】
[0285] 確かに、2つのステーション情報フィールドにおけるリソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスのビット数は、前述の例に限定されず、代替的に他の値であってもよい。
【0281】
[0286]
図10は、本願の実施形態による更に別のNDPAフレームの構造の概略図である。
図10に示されるように、別の実施形態では、2つのステーション情報フィールドのうちの一方は、リソース・ユニット開始インデックスを含んでいるが、リソース・ユニット終了インデックスを含んでおらず、他方のステーション情報フィールドは、リソース・ユニット終了インデックスを含んでいるが、リソース・ユニット開始インデックスを含んでいない。この場合、一方のステーション情報フィールドのリソース・ユニット開始インデックスは、2つのステーション情報フィールドに対応するSTAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示し、他方のステーション情報フィールドのリソース・ユニット終了インデックスは、2つのステーション情報フィールドに対応するSTAがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示す。このように、320 MHzの帯域幅のシナリオでは、2つのステーション情報フィールドにおける両方の部分的帯域幅情報サブフィールドは、8ビットを使用するだけであり、これにより、ステーション情報フィールドのオクテット数を4以下に抑制し、320 MHzの中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUの指示をサポートする。このように、各ステーション情報フィールド内の部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数は低減され、これにより、カラム数サブフィールドのビット数を増やし、また、より大きなカラム数を示す。
【0282】
[0287] 指定されることを必要とするカラム数が8より大きい場合、カラム数の指示方法は次のとおりであってもよい:2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとが、同じAIDに対応するステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするカラム数を示す。可能な実施形態では、
図9に示すように、一方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドは3ビットを使用し、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドは1ビットを使用する。一方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとが、完全なカラム数サブフィールドを形成する。完全なカラム数サブフィールドは、カラム数を正確に示すことができる。他方のステーション情報フィールドの1ビットのカラム数サブフィールドは、完全なカラム数サブフィールドの最上位ビット(MSB)又は最高のビットであってもよい。
【0283】
[0288] 前述の部分的な帯域幅情報指示方法は、前述のカラム数指示方法と組み合わせて実現されてもよいし、別々に実現されてもよい、ということを理解することができる。これは本願において限定されない。
【0284】
[0289]
図11は、本願の実施形態による更に別のNDPAフレームの構造の概略図である。
図11に示されるように、更に別の実施形態では、2つのステーション情報フィールドのうちの一方は、部分的帯域幅情報サブフィールドを含んでいるが、カラム数サブフィールドを含んでおらず、他方のステーション情報フィールドは、カラム数サブフィールドを含んでいるが、部分的帯域幅情報サブフィールドを含んでいない。
【0285】
[0290] オプションとして、ステーションは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする部分的な帯域幅の周波数が、周波数の昇順で全帯域幅のうちの第1の160 MHzの中にない場合に限り、2つのステーション情報フィールドに対応する。2つのステーション情報フィールドは、ステーションのAIDを含む。即ち、2つのステーション情報フィールドに含まれるAIDは同じである。ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする部分的帯域幅の周波数が、全帯域幅のうちの第1の160 MHzの中にある場合、STAは1つのステーション情報フィールドのみに対応し、これにより、過剰なステーション情報フィールドの追加によって生じるオーバーヘッドの増加を回避する。
【0286】
[0291] 以下、ステーションによりフィードバックされるビームフォーミング・レポートにおける関連内容を詳細に説明する。
【0287】
[0292] テーブル13に示されるように、ビームフォーミング・レポートは、カテゴリ(category)情報、EHTアクション情報、EHT複数入力複数出力(Multiple Input Multiple Output,MIMO)制御(control)情報、圧縮ビームフォーミング・レポート、及びマルチユーザー専用ビームフォーミング・レポート(MU exclusive beamforming report)を含む。
【0288】
テーブル13
【0289】
【数16】
[0293] 一部の実施形態では、ビームフォーミング・レポート内のMIMO制御フィールドは、EHT MIMO制御情報を搬送するEHT MIMO制御フィールドである。
図12は、本願の実施形態によるEHT MIMO制御フィールドの構造の概略図である。EHT MIMO制御フィールドは、カラム数サブフィールド、行数サブフィールド、帯域幅(bandwidth,BW)サブフィールド、グループ数サブフィールド、コードブック情報サブフィールド、フィードバック・タイプ・サブフィールド、残存フィードバック・セグメント・サブフィールド、第1のフィードバック・セグメント・サブフィールド、リソース・ユニット開始インデックス、リソース・ユニット終了インデックス、サウンディング・ダイアログ・トークン・サブフィールド、非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールド、及び非許容サブチャネル・ビットマップを含む。
【0290】
[0294] カラム数サブフィールドは、フィードバックが提供されることを必要とするカラム数を示すために使用される。行数サブフィールドは、フィードバックが提供されることを必要とする行数を示すために使用される。チャネル帯域幅サブフィールドは、チャネルの帯域幅を示すために使用される。グループ数サブフィールドは、グループ数ビットマップであり、サブキャリアがどのようにグループ化されるかを示すために使用される。同一グループ内のサブキャリアのチャネル状態情報は一緒にフィードバックされる。フィードバック・タイプ・サブフィールドは、フィードバックのタイプを示すために使用される。残存フィードバック・セグメント・サブフィールドは、まだフィードバックされていないセグメントを示すために使用される。第1のフィードバック・セグメント・サブフィールドは、セグメントが第1のフィードバック・セグメントであるかどうかを示すために使用される。リソース・ユニット開始インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする第1のRUを示すために使用される。リソース・ユニット終了インデックスは、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とする最後のRUを示すために使用される。
【0291】
[0295] 非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドは、非許容サブチャネル・ビットマップが存在するかどうかを示し;非許容サブチャネル・ビットマップが存在する場合には、非許容サブチャネル・ビットマップの長さを示す。例えば、非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドの指示が0である場合、それは、非許容サブチャネル・ビットマップが存在しないことを示しているものとして理解されてもよい。
【0292】
[0296] 一例では、非許容サブチャネル・ビットマップにおける各ビットは、20 MHzのプリアンブル・パンクチャリング情報を示すために使用される。EHT MIMO制御フィールドにおける非許容サブチャネル・ビットマップの説明については、前述の実施形態のNDPAフレームにおける非許容サブチャネル・ビットマップの関連する説明を参照されたい。このように、ビームフォーミング・レポートのEHT MIMO制御フィールドは、非許容サブチャネル・ビットマップも含む。これは、EHT MIMO制御フィールドが誤読することを防ぐことができる。EHT MIMO制御フィールド内のリソース・ユニット開始インデックスとリソース・ユニット終了インデックスは、部分的帯域幅情報サブフィールドのビット数を圧縮する前述の解決策のうちの任意の何れかを使用することによって圧縮されてもよい。
【0293】
[0297] 非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドは、帯域幅又はビット数を示すことによって、非許容サブチャネル・ビットマップの長さを示すことが可能である。例えば、非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドは、非許容サブチャネル・ビットマップの長さが16ビットであることを示すために、帯域幅が320 MHzであることを示してもよいし;又は非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドは、非許容サブチャネル・ビットマップの長さが12ビットであることを示すために、帯域幅が240 MHzであることを示してもよいし;又は非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドは、非許容いサブチャネル・ビットマップの長さが8ビットであることを示すために、帯域幅が160 MHzであることを示してもよい。確かに、非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールド及び指定された長さの指示方法は、前述の例に限定されない。別の実施形態では、非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドは、別の方法で指示を実行してもよいし、又は別の長さを指定してもよい。
【0294】
[0298] このように、EHT MIMO制御フィールドを受信するネットワーク・デバイスは、非許容サブチャネル・ビットマップ存在/長さサブフィールドに基づいて、EHT MIMO制御フィールドを正確に受信することができる。
【0295】
[0299] オプションの実施形態では、前述のNDPAフレームは、トリガー・フレームを使用することにより実現されてもよい。言い換えれば、ステップ502におけるNDPAフレームは、トリガー・フレームであってもよい。トリガー・フレームは、本願で提供される前述の実施形態の任意の何れかにおいて、NDPAフレームにおける内容を含む。
【0296】
[0300] 具体的には、
図13を参照されたい。
図13は、トリガー・フレームの構造の概略図である。トリガー・フレームは、トリガー・フレーム・タイプ・フィールドを含む。フィールドは、トリガー・フレームがNDPAトリガー・フレームであることを示す。トリガー・フレームは、帯域幅フィールド、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、及びNDPAフレーム・タイプ・フィールドを更に含む。タイプ情報は、NDPAフレーム・タイプ・フィールドで搬送され、NDPAフレーム変種を示すために使用される。
【0297】
[0301] 前述の実施形態のうちの任意の何れかにおけるステーション情報フィールド内の関連する内容の設計解決策は、トリガー・フレームのステーション情報フィールドに全て適用可能である。詳細はここでは再び説明されない。
【0298】
[0302] トリガー・フレーム内のステーション情報フィールドは、曖昧性解消フィールドを含まなくてもよい。これは、802.11ax及び先行する規格のプロトコルでは、NDPAフレームはトリガー・フレームを使用することによっては伝送されないからである。従って、802.11ax以前に生じた規格に適合するHE STA及びSTA(例えば、VHT STA)が、トリガー・フレームを使用することによってNDPAフレームを受信することもない。トリガー・フレームを使用することによってNDPAフレームを伝送する解決策では、802.11ax及び先行する規格のプロトコルに適応するデバイスがNDPAフレームを誤読するという問題を考慮する必要はない。従って、曖昧性解消フィールドを設定する必要もない。
【0299】
[0303] 更に、
図14を参照されたい。
図14は、ビームフォーミング・レポートのフィードバック・プロセスの概略図である。NDPAフレームは、トリガー・フレームを使用することによって伝送される。Bfeeは、複数のステーション(例えば、
図14におけるSTA 1,STA 2,及びSTA 3)を含む。APは先ずトリガー・フレームの形式でNDPAフレームを伝送し、SIFSが経過した後にNDPを伝送する。
【0300】
[0304] トリガー・フレームは、同時にアップリンク伝送を実行するように、複数のステーションをトリガーすることができる。例えば、
図14において、STA 1、ST
A 2、及びSTA 3は、ビームフォーミング・レポートを同時にフィードバックし、これにより、チャネル・サウンディングの効率を改善することができる。
【0301】
[0305] 本願の実施形態は、別の部分的帯域幅情報指示の解決策を更に提供する。ステーション情報は、RUインデックスを含む。RU指示インデックスは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする部分的な又は完全な帯域幅に対応するRUを示すことによって、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅に関する情報を示す。RU指示インデックスは、部分的帯域幅情報フィールド又は部分的帯域幅情報サブフィールドとして理解されてもよい。
【0302】
[0306] RU指示インデックスによって示される最小RU粒度は、1つの242トーンRUである。このように、小さなRUを示すことは不要であり、これにより、RU指示インデックスのビット数を減らし、指示オーバーヘッドを減らすことを支援する。
【0303】
[0307] RU指示インデックスは、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする部分的な又は完全な帯域幅に対応するRUのサイズを示し、完全な帯域幅におけるRUの周波数位置を示す。
【0304】
[0308] 具体的には、242トーンRUの場合、対応する帯域幅は20 MHzであり、16個の異なるRU指示インデックスが、320 MHz内の242トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。例えば、16個の異なるRUインデックスが、320 MHzの対応する16個の20 MHzセグメントそれぞれを周波数の昇順で示すために使用される。
【0305】
[0309] 484トーンRUの場合、対応する帯域幅は40 MHzであり、8個の異なるRU指示インデックスが、320 MHz内の484トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。例えば、8個の異なるRUインデックスが、それぞれ、320 MHz内の対応する8個の40 MHzセグメントを周波数の昇順で示すために使用される。
【0306】
[0310] 242+484トーンRUの場合、対応する帯域幅は60 MHzであり、16個の異なるRU指示インデックスは、320 MHz内の242+484トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。例えば、320 MHzは、周波数の昇順で、第1の80 MHz、第2の80 MHz、第3の80 MHz、及び第4の80 MHzとして理解される。4個の異なるRU指示インデックスが、それぞれ、第1の80 MHzにおける242+484トーンRUの位置を示すために使用されてもよく;別の4個の異なるRU指示インデックスが、それぞれ、第2の80 MHzにおける242+484トーンRUの位置を示すために使用されてもよく;更に別の4個の異なるRU指示インデックスが、それぞれ、第3の80 MHzにおける242+484トーンRUの位置を示すために使用されてもよく;及び、更に他の4個の異なるRU指示インデックスが、それぞれ、第4の80 MHzにおける242+484トーンRUの位置を示すために使用されてもよい。
【0307】
[0311] 996トーンRUの場合、対応する帯域幅は80 MHzであり、4個の異なるRU指示インデックスが、320 MHz内の996トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。例えば、4個の異なるRUインデックスが、それぞれ、320 MHz内の対応する4個の80 MHzセグメントを周波数の昇順で示すために使用される。
【0308】
[0312] 484+996トーンRUの場合、対応する帯域幅は120 MHzであり、4個の異なるRU指示インデックスは、それぞれ、320 MHzのうちの160 MHzであって最も低い周波数における160 MHz内の484+996トーンRUの異なる位置を示すために使用され;別の4個の異なるRU指示インデックスは、それぞれ、320 MHzのうちの160 MHzであって最も高い周波数における160 MHz内の484+996トーンRUの異なる位置を示すために使用される。
【0309】
[0313] 2*996トーンRUの場合、対応する帯域幅は160 MHzであり、6個の異なるRU指示インデックスは、320 MHz内の2*996トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。代替的に、2*996トーンRUの位置が更に特定されてもよい。320 MHzの帯域幅では、最低周波数での160 MHzにおける2*996トーンRUと最高周波数での160 MHzにおける2*996トーンRUのみがサポートされ、唯2つの異なるRU指示インデックスに対応する。
【0310】
[0314] 3*996トーンRU場合、対応する帯域幅は240 MHzであり、4個の異なるRUインデックスは、320 MHz内の3*996トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。
【0311】
[0315] 4*996トーンRUの場合、対応する帯域幅は320 MHzである。この場合、完全な帯域幅を示すものとして理解することができ、1つのRU指示インデックスを指示に使用することができる。
【0312】
[0316] RU指示インデックスは、例えば、6又は7ビットを使用してもよいが、これらに限定されない。
【0313】
[0317] RU指示インデックスによって示されるRUのタイプは、上記の例示のタイプには限定されないことが理解されるべきであり、RU指示インデックスは、代替的に、別のタイプのRU及び帯域幅の内のRUの位置を示してもよい。
【0314】
[0318] 例えば、RU指示インデックスは、6ビットを使用してもよい。実施形態では、RU指示インデックスは、テーブル14による指示を実行することができる。
【0315】
テーブル14
【0316】
【数17】
[0319] テーブル14において、RU指示インデックスと指定された帯域幅/RUとの間の対応はRUサイズの昇順に配置されている、ということが理解されるべきである。別の実施形態では、RU指示インデックスと指定された帯域幅/RUとの間の対応は、テーブル14における対応に限定されない。RU指示インデックスに基づいて、対応する帯域幅/RUを取得できることを条件として、RU指示インデックスと指定された帯域幅/RUとの間の対応は調整及び変換されてもよい。
【0317】
[0320] オプションとして、N*996トーンRUに関し、対応する帯域幅はN*80 MHzであり、14個の異なるRU指示インデックスが、320 MHz内のN*996トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよく、ここで、N=1,2,又は3である。
【0318】
[0321] オプションとして、N*996トーンRUを示すRU指示インデックスは、ビットマップとして使用される4ビットを含んでもよい。4ビットの各々は、320 MHzのうちの1つの80 MHzに対応する。例えば、ビットマップが1100である場合、それは、2*996トーンRUが、320 MHzのうちの第1の80 MHzと第2の80 MHzに位置することを示し;あるいは、ビットマップが0010である場合、それは、996トーンRUが、320 MHzのうちの第3の80 MHzに位置することを示す。
【0319】
[0322] オプションとして、4ビット・ビットマップはRU指示インデックスの最後の4ビットである。
【0320】
[0323] 4*996トーンRUの場合、対応する帯域幅は320 MHzである。この場合は、全帯域幅を示すものとして理解することができ、1つのRU指示インデックスを指示に使用することができる。例えば、N*996トーンRUに対応するRU指示インデックスの前述の指示方法によれば、4*996トーンRUを示すRU指示インデックスもまた、4ビットのビットマップを含む。ビットマップは1111であり、4*996トーンRUが、320 MHzのうちの第1の80 MHzから第4の80 MHzに位置することを示す。
【0321】
[0324] テーブル14からテーブル21に示されるように、4*996トーンRUを示すRU指示インデックスは、4*996トーンRUを示すために使用されてもよいし、又は全帯域幅(完全な帯域幅)を示すために使用されてもよい。
【0322】
[0325] 例えば、RU指示インデックスは6ビットを使用してもよい。実施形態において、RU指示インデックスは、テーブル15-1に従って指示を実行してもよい。
【0323】
テーブル15-1
【0324】
【数18】
[0326] 100001-101110と指定されたN*996トーンRUとの間の特定の対応はテーブル16に示されるものであってもよい。100001ないし101110の最後の4ビットはN*996トーンRUを具体的に示し、最後の4ビットはビットマップの機能を実現する。
【0325】
テーブル16
【0326】
【数19】
[0327] チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅が全帯域幅である場合、2つの指示解決策がある。以下、2つの指示解決策を別々に説明する。
【0327】
[0328] 2つの指示解決策のうちの一方は次のとおりである:チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅が全帯域幅である場合、RU指示インデックスは、帯域幅のサイズにかかわらず、全帯域幅又は全帯域幅に対応するRUを示す。例えば、帯域幅が20 MHz,40 MHz,80 MHz,160 MHz,又は320 MHzである場合、RU指示インデックスは、全帯域幅又は全帯域幅に対応するRUを示す(例えば、テーブル15-1では、RU指示インデックス(例えば、101111)が、全帯域幅又は4*996トーンRUを示すために使用されている)。
【0328】
[0329] 他方の指示解決策は次のとおりである:チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅が全帯域幅である場合、4*996トーンRUを示すRU指示インデックス(例えば、テーブル15-1における101111)は、帯域幅が全帯域幅に等しい場合に限り、例えば、RUに対応する帯域幅が320 MHzの全帯域幅に等しい320 MHzである場合に限り、指定に使用され、ここで、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅は全帯域幅である。
【0329】
[0330] チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅は全帯域幅であるが、帯域幅は全帯域幅よりも小さい場合、帯域幅に対応するRUのRU指示インデックスが指示に使用される。具体例は次のとおりである:
[0331] 帯域幅が20 MHzである場合、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅が全帯域幅であるならば、20 MHzが位置する242トーンRUを示すRU指示インデックスが、指示に使用されてもよい。例えば、テーブル15-1に基づいて、000000ないし001111のうちの1つが指示に使用されてもよい。
【0330】
[0332] 帯域幅が40 MHzである場合、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅が全帯域幅であるならば、40 MHzが位置する484トーンRUを示すRU指示インデックスが、指示に使用されてもよい。例えば、テーブル15-1に基づいて、010000ないし010111のうちの1つが指示に使用されてもよい。
【0331】
[0333] 帯域幅が80 MHzである場合、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅が全帯域幅であるならば、80 MHzが位置する996トーンRUを示すRU指示インデックスが、指示に使用されてもよい。例えば、テーブル15-1に基づいて、100001ないし101110のうちの1つが指示に使用されてもよい。
【0332】
[0334] 帯域幅が160 MHzである場合、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とする帯域幅が全帯域幅である場合、160 MHzが位置する2*996トーンRUを示すRU指示インデックスが、指示に使用されてもよい。例えば、テーブル15-1に基づいて、100001ないし101110のうちの1つが指示に使用されてもよい。
【0333】
[0335] オプションとして、テーブル15-1においてRU指示インデックス100001ないし101110及び101111が位置する行は、以下のテーブル15-2で置き換えられてもよい。
【0334】
テーブル15-2
【0335】
【数20】
[0336] テーブル15-1におけるRU指示インデックスと指定された帯域幅/RUとの間の対応は調整及び変換されてもよい。
【0336】
[0337] オプションとして、RU指示インデックスは代替的に7ビットを使用し、これにより、より多くのRUタイプの指示をサポートしてもよい
[0338] 具体的には、2*996+484トーンRUに対して、対応する帯域幅は200 MHzであり、12個の異なるRU指示インデックスが、320 MHzにおける2*996+484トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。具体的には、320 MHzのうちの240 MHzであって最も低い周波数における240 MHzは、6個の異なるRU指示インデックスに対応し、このRU指示インデックスは、最も低い周波数における240 MHz内の異なる位置にある2*996+484トーンRUを示し;また、320 MHzのうちの240 MHzであって最も高い周波数における240 MHzは、別の6個の異なるRU指示インデックスに対応する。
【0337】
[0339] 3*996+484トーンRUに対して、対応する帯域幅は280 MHzであり、8個の異なるRU指示インデックスが、320 MHzにおける3*996+484トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。
【0338】
[0340] 例えば、RU指示インデックスは、テーブル17に従って指示を実現してもよい。
【0339】
テーブル17
【0340】
【数21】
[0341] 例えば、別の可能な実装では、RU指示インデックスは、テーブル18に従って指示を実行してもよい。テーブル18において、N*996トーンRUを示すRU指示インデックス以外のRU指示インデックスは、RUサイズの昇順に配列される。N*996トーンRUを示すインデックスは、4ビットのビットマップを含む。
【0341】
テーブル18
【0342】
【数22】
[0342] オプションとして、RU指示インデックスは7ビットを使用し、これにより、より多くのRUタイプの指示をサポートしてもよい。例えば、2*996+484トーンRUについては、対応する帯域幅は200 MHzであり、12個の異なるRUインデックスが、320 MHzにおける2*996+484トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。3*996+484トーンRUについては、対応する帯域幅は280 MHzであり、8個の異なるRU指示インデックスが、320 MHzにおける3*996+484トーンRUの異なる位置を示すために使用されてもよい。
【0343】
[0343] 例えば、RU指示インデックスは、テーブル19に従って指示を実行してもよい。N*996トーンRUを示すインデックスは、4ビットのビットマップを含む。
【0344】
テーブル19
【0345】
【数23】
[0344] テーブル19におけるRU指示インデックスと指定された帯域幅/RUとの間の対応は、調整及び変換されてもよい。
【0346】
[0345] 例えば、別の可能な実装では、RU指示インデックスはテーブル20に従って指示を実行してもよい。テーブル20において、N*996トーンRUを示すRU指示インデックス以外のRU指示インデックスは、RUサイズの昇順に配列されている。N*996トーンRUを示すインデックスは、4ビットのビットマップを含む。
【0347】
テーブル20
【0348】
【数24】
[0346] オプションの実施形態では、RU指示インデックスは、単一のRUを示す5ビットを使用する。このように、指示オーバーヘッドを更に低減することができる。
【0349】
[0347] 例えば、RU指示インデックスは、テーブル21に従って指示を実行してもよい。
【0350】
テーブル21
【0351】
【数25】
[0348] 本願で提供される前述の実施態様において、本願の実施態様で提供される方法は、アクセス・ポイント及びステーションの観点から別個に説明される。本願の前述の実施形態で提供される方法における機能を実現するために、アクセス・ポイント及びステーションは、ハードウェア構造とソフトウェア・モジュールを含み、ハードウェア構造、ソフトウェア・モジュール、又はハードウェア構造とソフトウェア・モジュールの組み合わせの形態で前述の機能を実現することができる。前述の機能における機能は、ハードウェア構造、ソフトウェア・モジュール、又はハードウェア構造とソフトウェア・モジュールの組み合わせの方法で実行されてもよい。
【0352】
[0349]
図15は、本願の実施形態による伝送装置の構造の概略図である。伝送装置は、処理ユニット1501と伝送ユニット1502を含む。
【0353】
[0350] 処理ユニット1501は、NDPAフレームを生成するように構成される。NDPAフレームは、ステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、ステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。ステーション情報フィールドは、部分的帯域幅情報サブフィールド及び/又はカラム数サブフィールドを更に含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、NDPAフレームに対応する帯域幅の中にあるRUであってステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示す。カラム数サブフィールドは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示す。NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は8より大きい。
【0354】
[0351] 伝送ユニット1502は、NDPAフレームを伝送するように構成される。
【0355】
[0352] このように、NDPAフレーム内の部分的帯域幅情報サブフィールドは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示す。この場合、ステーション情報フィールドは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。更に、カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は8より大きい。ステーション情報フィールドは、カラム数が8より大きい帯域幅のチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0356】
[0353] 伝送装置1500は、通信装置又はアクセス・ポイントであってもよいし、又は伝送装置1500は、通信装置内又はアクセス・ポイント内に配置されてもよい。伝送装置1500の処理ユニット1501はプロセッサであってもよく、伝送装置1500の伝送ユニット1502はトランシーバであってもよい。
【0357】
[0354] 前述のNDPAフレーム伝送方法の関連する説明は、伝送装置1500にも適用可能であることは、理解されるべきである。詳細はここで再び説明されない。
【0358】
[0355]
図16は、本願の実施形態による伝送装置の構造の概略図である。伝送装置は、処理ユニット1601と伝送ユニット1602を含む。
【0359】
[0356] 処理ユニット1601は、NDPAフレームを生成するように構成される。NDPAフレームは、2つのステーション情報フィールドを含む。2つのステーション情報フィールドは、同じステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。伝送ユニット1602はNDPAフレームを伝送するように構成される。
【0360】
[0357] 2つのステーション情報フィールドは以下のうちの少なくとも1つを満たす:
2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、一緒に、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し、NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい;又は
一方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示し、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数は、8より大きい。
【0361】
[0358] このように、ステーションに対応するステーション情報フィールドは、NDPAフレームに元来含まれており且つステーションに対応するステーション情報フィールドを変更することなく、新たに追加されることが可能である。2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すために協調する。ステーションは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示され、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。2つのステーション情報フィールドのカラム数サブフィールドは、8より大きいカラム数を示すために協調する。ステーションは、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示され、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0362】
[0359] 伝送装置1600は、通信装置又はアクセス・ポイントであってもよいし、又は伝送装置1600は、通信装置内又はアクセス・ポイント内に配置されてもよい。伝送装置1600の処理ユニット1601はプロセッサであってもよく、伝送装置1600の伝送ユニット1602はトランシーバであってもよい。
【0363】
[0360] 前述のNAPDフレーム伝送方法の関連する説明は、伝送装置1600にも適用可能であることは、理解されるべきである。詳細はここで再び説明されない。
【0364】
[0361]
図17は、本願の実施形態による伝送装置の構造の概略図である。伝送装置は、処理ユニット1701と伝送ユニット1702を含む。
【0365】
[0362] 処理ユニット1701は、NDPAフレームを生成するように構成される。NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、特殊ステーション情報フィールド、及びステーション情報フィールドを含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、フレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。タイプ情報は、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドで搬送される。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームでないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0366】
[0363] 伝送ユニット1702は、NDPAフレームを伝送するように構成される。
【0367】
[0364] このように、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドは、一緒に、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。EHT NDPAフレームは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示し、ステーションに、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。EHT NDPAフレームは、更に、8より大きいカラム数を示し、ステーションに、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。更に、この場合、新しいフレームが定義されることは必要とされず、MACフレームに残存する利用可能なタイプが完全に利用され、これにより、リソースを節約する。
【0368】
[0365] 伝送装置1700は、通信装置又はアクセス・ポイントであってもよいし、又は伝送装置1700は、通信装置内又はアクセス・ポイント内に配置されてもよい。伝送装置1700の処理ユニット1701はプロセッサであってもよく、伝送装置1700の伝送ユニット1602はトランシーバであってもよい。
【0369】
[0366] 前述のNAPDフレーム伝送方法の関連する説明は、伝送装置1700にも適用可能であることは、理解されるべきである。詳細はここで再び説明されない。
【0370】
[0367]
図18は、本願の実施形態による伝送装置の構造の概略図である。伝送装置は、処理ユニット1801と受信ユニット1802を含む。
【0371】
[0368] 受信ユニット1802は、NDPAフレームを受信するように構成される。NDPAフレームはステーション情報フィールドを含む。ステーション情報フィールドは、ステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。ステーション情報フィールドは、部分的帯域幅情報サブフィールド及び/又はカラム数サブフィールドを更に含む。部分的帯域幅情報サブフィールドは、NDPAフレームに対応する帯域幅の中にあるRUであってステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示す。カラム数サブフィールドは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列のカラム数を示す。NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい。カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は、8より大きい。
【0372】
[0369] 処理ユニット1801は、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを、NDPAフレームから取得するように構成される。
【0373】
[0370] このように、NDPAフレーム内の部分的帯域幅情報サブフィールドは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示す。この場合、ステーション情報フィールドは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。更に、カラム数サブフィールドにより示されるカラム数は、8より大きい。この場合、ステーション情報フィールドは、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするようにステーションに指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0374】
[0371] 伝送装置は、通信装置又はアクセス・ステーションであってもよいし、又は伝送装置は、通信装置内又はステーション内に配置されてもよい。伝送装置1800の処理ユニット1801はプロセッサであってもよく、伝送装置1800の受信ユニット1802はトランシーバであってもよい。
【0375】
[0372] 前述のNAPDフレーム伝送方法の関連する説明は、伝送装置1800にも適用可能であることは、理解されるべきである。詳細はここで再び説明されない。
【0376】
[0373]
図19は、本願の実施形態による伝送装置の構造の概略図である。伝送装置は、処理ユニット1901と受信ユニット1902を含む。
【0377】
[0374] 受信ユニット1902は、NDPAフレームを受信するように構成される。NDPAフレームは、少なくとも2つのステーション情報フィールドを含む。2つのステーション情報フィールドは、同じステーションのアソシエーション識別子AIDを示すAIDサブフィールドを含む。
【0378】
[0375] 2つのステーション情報フィールドは以下のうちの少なくとも1つを満たす:
2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、一緒に、ステーションがチャネル状態情報をフィードバックすることを必要とするRUを示し、NDPAフレームに対応する帯域幅は160 MHzより大きい;又は
2つのステーション情報フィールドのうちの一方におけるカラム数サブフィールドと、他方のステーション情報フィールドにおけるカラム数サブフィールドとは、圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を示し、カラム数サブフィールドによって示されるカラム数は、8より大きい。
【0379】
[0376] 処理ユニット1901は、チャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRU及び/又は圧縮ビームフォーミング・フィードバック行列におけるカラム数を、NDPAフレームから取得するように構成される。
【0380】
[0377] このように、ステーションに対応するステーション情報フィールドは、NDPAフレームに元来含まれており且つステーションに対応するステーション情報フィールドを変更することなく、新たに追加されることが可能である。2つのステーション情報フィールドにおける部分的帯域幅情報サブフィールドは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示すために協調する。この場合、ステーションは、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示され、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。2つのステーション情報フィールドのカラム数サブフィールドは、8より大きいカラム数を示すために協調する。ステーションは、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示され、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。
【0381】
[0378] 伝送装置は、通信装置又はステーションであってもよいし、又は伝送装置は、通信装置内又はステーション内に配置されてもよい。伝送装置1900の処理ユニット1901はプロセッサであってもよく、伝送装置1900の受信ユニット1902はトランシーバであってもよい。
【0382】
[0379] 前述のNAPDフレーム伝送方法の関連する説明は、伝送装置1900にも適用可能であることは、理解されるべきである。詳細はここで再び説明されない。
【0383】
[0380]
図20は、本願の実施形態による伝送装置の構造の概略図である。伝送装置は、処理ユニット2001と受信ユニット2002を含む。
【0384】
[0381] 受信ユニット2002は、NDPAフレームを受信するように構成される。NDPAフレームは、サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールド、特殊ステーション情報フィールド、及びステーション情報フィールドを含む。サウンディング・ダイアログ・トークン・フィールドは、フレーム・タイプ・サブフィールドを含む。特殊ステーション情報フィールドは、フレーム・サブタイプ・サブフィールドを含む。フレーム・タイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがHE NDPAフレーム又はレンジングNDPAフレームでないことを示す。フレーム・サブタイプ・サブフィールドは、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0385】
[0382] 処理ユニット2001は、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを決定するために、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドをNDPAフレームから取得するように構成される。
【0386】
[0383] このように、フレーム・タイプ・サブフィールドとフレーム・サブタイプ・サブフィールドは、一緒に、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。EHT NDPAフレームは、160 MHzより大きい帯域幅の中にあるRUであってチャネル状態情報がフィードバックされることを必要とするRUを示し、ステーションに、160 MHzより大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示し、これにより、より大きな帯域幅でのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。EHT NDPAフレームは、更に、8より大きいカラム数を示し、ステーションに、カラム数が8より大きい帯域幅を有するチャネルをサウンディングし、チャネル・サウンディング結果に基づいてビームフォーミング・レポートをフィードバックするように指示し、これにより、より多くのストリームでのデータ伝送を実現し、伝送効率を改善することができる。更に、この場合、新しいフレームが定義されることは必要とされず、MACフレームに残存する利用可能なタイプが完全に利用され、これにより、リソースを節約する。
【0387】
[0384] 伝送装置は、通信装置又はステーションであってもよいし、又は伝送装置は、通信装置内又はステーション内に配置されてもよい。伝送装置2000の処理ユニット2001はプロセッサであってもよく、伝送装置2000の受信ユニット2002はトランシーバであってもよい。
【0388】
[0385] 前述のNAPDフレーム伝送方法の関連する説明は、伝送装置2000にも適用可能であることは、理解されるべきである。詳細はここで再び説明されない。
【0389】
[0386] 本願の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ・プログラムを記憶し;コンピュータ読み取り可能な記憶媒体がコンピュータによって実行されると、前述の方法の実施形態のうちの任意の何れかの機能が実現される。
【0390】
[0387] 本願の実施形態は、更に、コンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータによって実行されると、前述の方法の実施形態のうちの任意の何れかの機能が実現される。
【0391】
[0388] 本願の実施形態は、プロセッサを更に提供する。プロセッサは、前述の方法の実施形態のうちの任意の何れかにおいてアクセス・ポイントによって実行されることが可能なステップを実行するように構成されるか、又は前述の方法の実施形態のうちの任意の何れかにおいてステーションによって実行されることが可能なステップを実行するように構成される。これらの方法を実行するプロセスにおいて、前述の方法における前述の情報を送信するプロセス及び前述の情報を受信するプロセスは、プロセッサによって前述の情報を出力するプロセス及びプロセッサによって前述の入力情報を受信するプロセスとして理解されることが可能である。具体的には、情報を出力する場合に、プロセッサは、情報をトランシーバに出力し、その結果、トランシーバは情報を伝送する。更に、情報がプロセッサによって出力された後、情報がトランシーバに到着する前に、他の処理が情報に対して更に実行されることを必要とする可能性がある。同様に、プロセッサが入力情報を受信する場合、トランシーバが情報を受信し、情報をプロセッサに入力する。更に、トランシーバが情報を受信した後、情報がプロセッサに入力される前に、他の処理が情報に対して実行されることを必要とする可能性がある。
【0392】
[0389] この場合、プロセッサに関連する伝送、送信、受信のような動作に関し、特に記述がなければ、あるいは、動作が、関連する記述中の動作の実際の機能又は内部論理と矛盾しない場合、動作は、無線周波回路及びアンテナによって直接的に実行される伝送、送信、及び受信のような動作ではなく、プロセッサの出力、受信、及び入力のような動作として、より一般的に理解することが可能である。
【0393】
[0390] 特定の実装プロセスでは、プロセッサは、これらの方法を実行するように特別に構成されたプロセッサ、又は、これらの方法を実行するためにメモリ内のコンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサ、例えば汎用プロセッサであってもよい。メモリは、リード・オンリー・メモリ(read-only memory,ROM)のような非一時的な(non-transitory)メモリであってもよい。メモリ及びプロセッサは、同じチップ上に統合されてもよいし、又は異なるチップ上に別々に配置されてもよい。メモリの種類及びメモリとプロセッサを配置する方法は、本発明の実施形態では限定されない。
【0394】
[0391] 本願の実施形態は、チップ・システムを更に提供する。チップ・システムは、プロセッサとインターフェースを含み、前述の方法の実施形態のうちの任意の何れかにおけるアクセス・ポイント又はステーションに関連する機能を実現する際に、例えば、前述の方法におけるデータ及び情報のうちの少なくとも1つを決定又は処理する際に、通信伝送デバイスをサポートするように構成される。可能な設計では、チップ・システムは、メモリを更に含む。メモリは、通信装置に必要な情報及びデータを格納するように構成される。チップ・システムは、チップを含んでもよいし、又はチップ及び別の個別構成要素を含んでもよい。
【0395】
[0392] 第18の態様によれば、本願の実施形態は、機能エンティティを提供する。機能エンティティは、前述のNDPAフレーム伝送方法を実現するように構成される。
【0396】
[0393] 更に、本明細書における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」及び種々の数は、説明を容易にするように区別するために単に使用されているに過ぎず、本願の範囲に関する限定としては解釈されない、ということが更に理解されるべきである。
【0397】
[0394] 本明細書における用語「及び/又は」は、関連する対象を記述するためのアソシエーション関係のみを記述しており、3つの関係が存在し得ることを表している、ということが理解されるべきである。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、及びBのみが存在すること、という3つの場合を表す可能性がある。更に、本明細書におけるキャラクタ“/”は、一般に、関連する対象の間の“or”の関係を示す。
【0398】
[0395] 前述のプロセスの連続する番号は、本願の種々の実施態様における実行順序を意味してはいない、ということが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実施プロセスに関する何らかの限定として解釈されるべきではない。
【0399】
[0396] 当業者は、本願で開示される実施形態に関連して説明された例におけるユニット及びアルゴリズム・ステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現されることが可能である、ということに気付くであろう。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるかどうかは、特定のアプリケーション及び技術的解決策の設計制約に依存する。当業者は、各々の特定の用途について、説明された機能を実現するように異なる方法を使用することが可能であるが、その実現が本願の範囲を超えて行くものであると考えるべきではない。
【0400】
[0397] 説明の簡便化の目的で、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい、ということは当業者により明確に理解されることが可能であり、詳細はここで再び説明されない。
【0401】
[0398] 本願で提供される幾つかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の仕方で実現されてもよい、ということが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装の際には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素は、結合されたり又は別のシステムに統合されたりしてもよいし、あるいは幾つかの特徴は、無視されたり又は実行されなかったりしてもよい。更に、図示又は説明された相互結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェースを介して実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的、又はその他の形態で実現されてもよい。
【0402】
[0399] 別個のパーツとして説明されるユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして図示されるパーツは、物理的なユニットであってもなくてもよく、一カ所に配置されてもよいし、又は複数のネットワーク・ユニット上に分散されてもよい。ユニットのうちの一部又は全部は、実施形態における解決策の目的を達成するために、実際の要件に応じて選択されることが可能である。
【0403】
[0400] 更に、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、又は、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよいし、又は、2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0404】
[0401] 機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、機能は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることが可能である。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、又は従来技術に貢献する部分、又は技術的解決策の一部は、コンピュータ・ソフトウェア製品の形態で実現されてもよい。コンピュータ・ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ・デバイス(パーソナル・コンピュータ、サーバー、又はネットワーク・デバイスであってもよい)に、本願の実施形態で説明される方法のステップの全部又は一部を実行するように指示するための幾つかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュ・ドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、リード・オンリー・メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクのようなプログラム・コードを記憶することが可能な任意の媒体を含む。
【0405】
[0402] 本願の実施形態における方法の一連のステップは、実際の要件に基づいて調整され、組み合わせられ、及び削除されてもよい。
【0406】
[0403] 本願の実施形態における装置内のモジュールは、実際の要件に基づいて組み合わせ、分割、及び削除されてもよい。
【0407】
[0404] 結論として、前述の実施形態は、本願の技術的解決策を説明するために単に意図されているに過ぎず、本願を限定するものではない。本願は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、本願の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態で説明された技術的解決策に対する修正又はそれらの何らかの技術的特徴に対する同等な置換が依然として行われてもよい、ということを理解するはずである。