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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】給水装置および管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/00 20220101AFI20240321BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
H04L67/00
H04Q9/00 301B
H04Q9/00 311H
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019133716
(22)【出願日】2019-07-19
(65)【公開番号】P2021018591
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2022-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】502002407
【氏名又は名称】川本電産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】深川 豊明
(72)【発明者】
【氏名】坂藤 優介
(72)【発明者】
【氏名】藤田 雅之
(72)【発明者】
【氏名】玉川 充
(72)【発明者】
【氏名】志水 章紀
(72)【発明者】
【氏名】豊田 耕司
【審査官】鈴木 香苗
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-293961(JP,A)
【文献】国際公開第2015/071999(WO,A1)
【文献】特開平11-352276(JP,A)
【文献】特開2006-090175(JP,A)
【文献】特開2006-059236(JP,A)
【文献】特開2016-062382(JP,A)
【文献】特開2018-107873(JP,A)
【文献】特開2009-038849(JP,A)
【文献】特開2002-160425(JP,A)
【文献】特開2013-189790(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと通信可能な給水装置であって、
第1の平滑コンデンサを含み、前記給水装置の各構成に電力を供給する電源部と、
第2の平滑コンデンサを含み、前記給水装置のモータを駆動するインバータと、
前記第1の平滑コンデンサまたは前記第2の平滑コンデンサの両端に印加される電圧に基づいて前記電力の供給停止を検出する供給停止検出部と、
前記給水装置の運転状態を表す運転状態データを取得するデータ取得部と、
前記給水装置を識別する識別データおよび前記運転状態データを前記サーバに報告するデータ報告部と
を具備し、
前記データ報告部は、前記電力の供給停止が検出された後に、前記識別データと前記電力の供給停止を表す運転状態データとを前記第1の平滑コンデンサまたは前記第2の平滑コンデンサに残存する電荷を消費して前記サーバに報告する、
給水装置。
【請求項2】
複数の給水装置と、サーバとを含む管理システムであって、
前記複数の給水装置はそれぞれ、
第1の平滑コンデンサを含み、前記給水装置の各構成に電力を供給する電源部と、
第2の平滑コンデンサを含み、前記給水装置のモータを駆動するインバータと、
前記第1の平滑コンデンサまたは前記第2の平滑コンデンサの両端に印加される電圧に基づいて前記電力の供給停止を検出する供給停止検出部と、
前記給水装置の運転状態を表す運転状態データを取得するデータ取得部と、
前記給水装置を識別する識別データおよび前記運転状態データを前記サーバに報告するデータ報告部と
を具備し、
前記サーバは、
前記複数の給水装置の各々から受信された、当該給水装置を識別する識別データと当該給水装置の運転状態を表す運転状態データとを取得するデータ取得部と、
前記複数の給水装置の識別データのそれぞれに、当該識別データによって識別される給水装置の位置データおよび運転状態データを関連付けて登録可能なデータベースを管理するデータベース管理部と、
を具備し、
前記複数の給水装置の各々において、
前記データ報告部は、前記電力の供給停止が検出された後に、前記識別データと前記電力の供給停止を表す運転状態データとを前記第1の平滑コンデンサまたは前記第2の平滑コンデンサに残存する電荷を消費して前記サーバに報告する、
管理システム。
【請求項3】
前記データベースに登録された識別データの少なくとも一部について、当該識別データに関連付けられる位置データの地点に、当該識別データによって識別される給水装置の存在を示すアイコンが描かれたマップデータを作成するマップ作成部をさらに具備し、
前記マップ作成部は、前記識別データに関連付けられた運転状態データに依存して当該識別データによって識別される給水装置の存在を示すアイコンの外観を異ならせて前記マップデータを作成する、請求項に記載の管理システム。
【請求項4】
前記データベースには、前記識別データに関連付けてさらに当該識別データによって識別される給水装置の機種を表す機種データが登録され、
前記マップ作成部は、前記識別データに関連付けられた機種データに依存して当該識別データによって識別される給水装置の存在を示すアイコンの外観を異ならせて前記マップデータを作成する、
請求項に記載の管理システム。
【請求項5】
記サーバは、
前記複数の給水装置の各々が当該給水装置を識別する識別データと当該給水装置の運転状態を表す運転状態データとを最後に報告してからの経過時間を算出する経過時間算出部をさらに具備し、
前記データベース管理部は、前記経過時間が閾値を超えた給水装置について、当該給水装置の通信障害を表す運転状態データを当該給水装置を識別する識別データに関連付けて前記データベースに書き込む、
請求項または請求項に記載の管理システム。
【請求項6】
前記複数の給水装置の各々において、
前記データ報告部は、当該給水装置の識別データおよび運転状態データを予め定められたスケジュールに従って継続的に前記サーバに報告し、
前記サーバは、
前記複数の監視装置の各々が当該給水装置を識別する識別データと当該給水装置の運転状態を表す運転状態データとを最後に報告してからの経過時間を算出する経過時間算出部をさらに具備し、
前記データベース管理部は、前記経過時間が閾値を超えた給水装置について、前記給水装置の通信障害を表す運転状態データを当該給水装置を識別する識別データに関連付けて前記データベースに書き込む、
請求項に記載の管理システム。
【請求項7】
前記データベースには、前記識別データに関連付けてさらに当該識別データによって識別される給水装置の機種を表す機種データが登録され、
前記サーバは、指定された地域内の位置を表す位置データおよび前記通信障害を表す運転状態データが前記データベースに登録されている給水装置の総数を機種データ別に算出して機種別の将来の発注数を予測する発注数予測部をさらに具備する、
請求項に記載の管理システム。
【請求項8】
前記データベースには、前記識別データに関連付けてさらに当該識別データによって識別される給水装置のオーナー情報が登録され、
前記サーバは、指定された地域内の位置を表す位置データが前記データベースに登録されている給水装置のうち前記通信障害を表す運転状態データが前記データベースに登録されている給水装置を識別する識別データに関連付けられるオーナー情報を前記データベースから抽出するオーナー情報抽出部をさらに具備する、
請求項または請求項に記載の管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水装置などの被管理装置の遠隔管理に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1([0021]、[0024])には、通信装置が、ポンプの運転情報や故障情報を例えば250ms毎などの一定間隔で取得し、取得した各種情報を、ネットワーク回線を通じて遠隔管理センターに送ること、および遠隔管理センターが、通信装置からのデータを読み取り、これをポンプの運転状態を示す情報に変換することで、ポンプ装置の運転状態をオペレータが監視することが可能となり、さらに、運転状態の変化から故障を予知することが可能となることが開示されている。
【0003】
特許文献2([0009],[0010])には、給水装置の制御部が給水装置に関する情報をウェブブラウザに表示させるためのウェブページを生成するウェブページ生成部を有すること、給水装置がこのウェブページを外部装置へ送信するためのウェブサーバ部が実装されるポートを備えること、および給水装置の外部装置が、ネットワークを介してウェブサーバ部へアクセスすることによって、給水装置に関する情報を取得することができることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-19763号公報
【文献】特開2016-217073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の遠隔管理センターは、1つのポンプ装置の運転情報や故障情報を管理することが想定されている。運転情報や故障情報そのものからその情報源となるポンプ装置を特定することはできないので、特許文献1に記載の遠隔管理センターによる管理対象を複数のポンプ装置へと単純に拡張することはできない。
【0006】
他方、特許文献2に記載の給水装置によれば、当該給水装置によって生成されたウェブページを閲覧することで当該給水装置の情報を取得することが可能となるものの、当該ウェブページは他の給水装置の情報を当然には含まない。故に、特許文献2に記載の給水装置を採用しただけでは、複数の給水装置の情報を遠隔集中管理することはできない。
【0007】
本発明は、複数の被管理装置の遠隔集中管理を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る被管理装置は、サーバと通信可能である。被管理装置は、データ取得部と、データ報告部とを含む。データ取得部は、被管理装置の運転状態を表す運転状態データを取得する。データ報告部は、被管理装置を識別する識別データおよび運転状態データをサーバに報告する。サーバは、識別データに関連付けて被管理装置の位置データおよび運転状態データを登録可能なデータベースを管理する。
【0009】
本発明の別の態様に係るサーバは、データ取得部と、データベース管理部とを含む。データ取得部は、複数の被管理装置の各々から受信された、当該被管理装置を識別する識別データと当該被管理装置の運転状態を表す運転状態データとを取得する。データベース管理部は、複数の被管理装置の識別データのそれぞれに、当該識別データによって識別される被管理装置の位置データおよび運転状態データを関連付けて登録可能なデータベースを管理する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の被管理装置の遠隔集中管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る給水装置を例示するブロック図。
図2図1の給水装置を含むポンプ管理システムを例示する図。
図3】実施形態に係るサーバを例示するブロック図。
図4図3中のデータベース記憶部に保存されるデータベースを例示する図。
図5図3中のマップ作成部によって作成されるマップデータを例示する図。
図6図3中のマップ作成部によって作成されるマップデータを例示する図。
図7図3中のマップ作成部によって作成されるマップデータを例示する図。
図8図3中の発注数予測部によって生成される機種別の予測発注数データを例示する図。
図9図1の給水装置のポンプデータの報告に関わる動作を例示するフローチャート。
図10図3のサーバの動作を例示するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら実施形態の説明を述べる。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
【0013】
なお、以降の説明において便宜上、被管理装置を給水装置と仮定するが、被管理装置はこれに限定されない。例えば、被管理装置は、揚水、排水などの任意の用途のポンプを備えた装置であってもよいし、かかる装置とも異なる種々の電気または機械設備、例えば、給湯機、コンピュータ、OA(Office Automation)機器、家電機器、ロボット、産業機械、などであってもよい。また、以降の説明において、「ポンプ」または「給水装置」の用語は、より広義の用語である「被管理装置」もしくは「設備」として、または他の被管理装置の名称として適宜読み替え可能である。
【0014】
(実施形態)
実施形態に係る給水装置は、例えば図1の給水装置10であり得る。給水装置10は、例えば、水道本管に直結され、水道本管を流れる水を直接増圧し、建造物に設けられた蛇口やシャワーヘッド等の供給先に給水する、いわゆる直結増圧型給水装置であり得る。
【0015】
この給水装置10は、ポンプ装置100と、圧力センサ110と、制御盤200と、図示されない吸込配管および吐出配管とを含む。給水装置10は、ポンプ装置100により、吸込配管を介して一次側にある水を取り込み、吐出配管を介して二次側へ給水する。吸込配管は、例えば、水道本管から分岐された水道分管およびポンプ装置100を接続する。吐出配管は、ポンプ装置100とその二次側の給水先とを接続する。
【0016】
なお、給水装置10は、複数台のポンプ装置100を含んでいてもよい。この場合に、給水装置10は、複数台のポンプ装置100を交互に駆動する交互運転、複数台のポンプ装置100を同時に駆動する並列運転、などを行うことができる。
【0017】
圧力センサ110は、給水装置10の吸込配管および吐出配管に取り付けられポンプの吸込圧力および吐出圧力を検出可能である。
【0018】
制御盤200は、ポンプ装置100(のモータ)と電気的に接続され、当該ポンプ装置100を制御する。詳細は後述するが、制御盤200は、各種センサからのセンシング信号に基づいて、インバータ231を介してポンプ装置100のモータの駆動を制御する。
【0019】
例えば、制御盤200は、圧力センサ110からのセンシング信号に基づいて、ポンプの運転中に例えば推定末端圧力一定制御または目標圧力一定制御を行い得る。また、制御盤200は、ポンプの運転中にモータを所望の回転数で駆動するように制御することができ、必要に応じてモータの回転数を増減させる。
【0020】
さらに、制御盤200は、ポンプ装置100に含まれるポンプの二次側の配管に取り付けられ当該配管に流れる水の流量を検出可能な流量センサからのセンシング信号に基づいて、流量が小水量であることを検知するとポンプを停止させ得る。そして、制御盤200は、圧力センサ110からのセンシング信号に基づいてポンプの二次側の圧力が予め定められた始動圧力以下に低下したことを検知すると、ポンプを再駆動する。
【0021】
さらに、制御盤200は、かかるポンプ装置100の制御に加えてポンプデータの報告を行う。制御盤200は、図2に例示されるようにネットワークを介して、実施形態に係るサーバ20と通信可能である。そして、詳細は後述するが、制御盤200は、ポンプ装置100からポンプデータを継続的に、例えば1日1回の頻度で、取得し、取得したデータをサーバ20に報告する。これにより、サーバ20は、複数の給水装置10を遠隔集中管理することができる。
【0022】
このように、図1の給水装置10は、ポンプ管理システムに組み込むことができる。かかるポンプ管理システムは、図2に例示されるように、給水装置10-1,10-2,10-3,・・・と、サーバ20と、サーバ30とを含む。
【0023】
なお、図2における各装置の数は例示に過ぎない。例えば、サーバ20またはサーバ30は、複数台のサーバとして冗長化されてもよい。給水装置10の数は任意であるので、給水装置10の数は3台より多くても少なくてもよい。
【0024】
サーバ20は、例えばクラウドサーバであって、各給水装置10からポンプデータを収集し、これらを集約して蓄積する。例えば、サーバ20は、給水装置10(またはポンプ装置100)の個体識別番号に相当する製造番号に紐付けて当該給水装置10に関するポンプデータを蓄積してもよい。また、サーバ20は、蓄積したポンプデータの利活用を行ってもよい。さらに、サーバ20は、外部装置、例えば、サーバ30または他の図示されない通信装置(サーバまたは通信端末)、からの要求に応じて、または自発的に、ポンプデータまたはその他のデータ(例えば、マニュアルデータ、ソフトウェア、ファームウェア)を外部装置へ送信してもよい。
【0025】
サーバ30は、例えば給水装置10を生産、販売および/または保守する業者によって運用されるオンプレミスサーバである。サーバ30は、サーバ20と連携して、ポンプデータを集中管理および利活用し得る。サーバ30は、例えば、新たに製造された給水装置10またはポンプ装置100の製造番号の登録をサーバ20に要求してもよい。なお、クラウドサーバおよびオンプレミスサーバを併用することはオプションであり、サーバ20およびサーバ30はそのどちらかに統合させることもできる。
【0026】
図1に例示されるように、制御盤200は、I/O部201と、通信I/F(インタフェース) 202と、プロセッサ210と、メモリ220とを含む。また、制御盤200(のI/O部201)は、ポンプ装置100、および圧力センサ110に接続される。
【0027】
I/O部201は、例えばポートなどの入出力インタフェースである。I/O部201は、ポンプ装置100、圧力センサ110、インバータ231、および/または図示されない入力装置から、例えば、ポンプデータ(センシング信号を含み得る)、ユーザ入力(コマンドを含み得る)などの種々のデータを受け取り、プロセッサ210へ送る。他方、I/O部201は、プロセッサ210から、例えばインバータ制御信号を受け取ってインバータ231へ送る。
【0028】
通信I/F 202は、例えば、移動通信(例えば、3G、4G、5G、モバイルWiMAX)、Wi-Fi、WiMAXなどの通信技術を利用して、ネットワーク、典型的にはインターネット経由でサーバ20と通信をする。通信I/F 202は、種々のデータをプロセッサ210から受け取ってサーバ20へ送信する。
【0029】
プロセッサ210は、典型的にはマイコンであるが、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、またはその他の汎用または専用のプロセッサなどであってもよい。プロセッサ210は、例えば、入出力制御、通信制御、ポンプ制御、電力供給の停止の検出、などを行う。
【0030】
メモリ220は、プロセッサ210が各処理を実現するために当該プロセッサ210によって実行されるプログラム、例えば、ファームウェア、OS(Operating System)、ポンプ制御プログラム、ポンプデータ管理プログラム、など、および当該プロセッサ210によって使用されるデータ、例えば、ポンプデータ、などを一時的に格納するメモリを含んでいる。メモリは、かかるプログラム/データが展開されるワークエリアを有するRAM(Random Access Memory)を含み得る。
【0031】
電源部230は、被管理装置としての給水装置10の各構成に電力を供給する。例えば、電源部230は、平滑コンデンサ233を含む。平滑コンデンサ233は、例えば商用電源からの交流電力を例えの直流電力に変換する図示されないAC/DCコンバータ回路に接続され、この直流電力の電圧を平滑化し、略一定電圧の直流電力を得る。
【0032】
インバータ231は、ポンプ装置100(のモータ)に所定周波数の交流電力を供給する。インバータ231は、I/O部201を介してプロセッサ210からインバータ制御信号を受け取る。インバータ231は、このインバータ制御信号に応じて動作する。例えば、インバータ231は、運転停止信号または運転開始信号に相当するインバータ制御信号に応じて運転を停止または開始し得る。また、インバータ231は、回転数制御信号に相当するインバータ制御信号に応じて、その担当するモータの回転数を制御し得る。
【0033】
具体的には、インバータ231は、図示されないコンバータ回路と、平滑コンデンサ232と、図示されないインバータ回路とを含み得る。コンバータ回路は、交流電源から交流電力を取り込み、これを整流することで直流電力に変換する。平滑コンデンサ232は、このコンバータ回路によって出力される直流電力の電圧を平滑化し、略一定電圧の直流電力を得る。そして、インバータ回路は、この平滑コンデンサ232によって得られた直流電力を制御盤200からのインバータ制御信号(回転数制御信号に相当)に応じた所定周波数の交流電力へと変換してモータに供給する。
【0034】
プロセッサ210は、メモリ220に保存されたプログラムを実行することで、図1のポンプデータ取得部211、ポンプ制御部212、供給停止検出部213、およびポンプデータ報告部214として機能し得る。また、メモリ220は、ポンプデータ記憶部221を含み得る。
【0035】
ポンプデータ取得部211は、I/O部201から、例えば後述する運転状態データなどのポンプデータを取得し、これをポンプデータ記憶部221に書き込む。
【0036】
ポンプデータは、例えば、ポンプの識別情報、ポンプの出荷情報、ポンプの故障情報、ポンプの運転情報、ポンプのメンテナンス情報、ポンプに関する連絡先情報、ポンプのパラメータ、ポンプの設置情報、およびポンプに関するセンシング信号のうちの一部または全部を含み得る。
【0037】
ポンプの識別情報は、例えば、給水装置10の製品名ないし機種名に相当する形式、形式を番号化した製品番号、給水装置10またはポンプ装置100の個体識別番号に相当する製造番号などを含み得る。さらに、ポンプの識別情報は、制御盤200(の制御基板)の個体識別番号に相当する製造番号を含み得るが、かかる製造番号は例えばポンプデータ記憶部221に予め保存され得る。
【0038】
ポンプの出荷情報は、ポンプの生産時/検査時に設定され得る。ポンプの出荷情報は、例えば、ポンプの代表特性などを含み得る。ポンプの代表特性は、例えば1つまたは複数の性能項目についての同機種の複数台のポンプの性能の平均値または他の統計値である。例えば、給水装置10の性能を測定し、測定された性能を同項目の代表特性と比較することで、当該給水装置10の検査や経年劣化の診断することが可能となる。
【0039】
ポンプの故障情報は、例えば、ポンプの故障履歴であり得る。具体的には、ポンプの故障情報は、給水装置10の故障イベント毎に、故障発生日時、故障要因、および/または故障発生時の給水装置10のステータス、などを含み得る。ポンプの故障情報は、過去所定期間に亘る全ての故障イベントに関する情報要素を含んでいてもよいし、故障発生日時が新しい順に所定個数の故障イベントに関する情報要素を含んでいてもよい。また、給水装置10のステータスは、例えばインバータ231から取得した電圧/電流値、圧力センサ110から取得したセンシング信号またはこれに基づき算出された圧力値、流量センサから取得したセンシング信号またはこれに基づき算出された流量値、モータの回転周波数値、積算運転時間、積算運転回数、などを含み得る。ここで、積算運転時間、および/または積算運転回数は、例えばポンプ制御部212によって給水装置10の運転実態に応じて算出され、ポンプデータ記憶部221に書き込まれ得る。
【0040】
ポンプの運転情報は、例えば、ポンプの最新の1つまたはロギングされた複数の時点におけるステータスであり得る。具体的には、ポンプの運転情報は、例えばインバータ231から取得した各時点の電圧/電流値、圧力センサ110から取得した各時点のセンシング信号またはこれに基づき算出された圧力値、流量センサから取得した各時点のセンシング信号またはこれに基づき算出された流量値、各時点の回転周波数値、各時点の積算運転時間、各時点の積算運転回数、ポンプ制御部212によって判定された給水装置10の運転状態(例えば、正常、電力供給停止、故障、など)などを含み得る。ここで、被管理装置としての給水装置10の運転状態を表すデータは、運転状態データと呼ぶことができる。
【0041】
ポンプのメンテナンス情報は、例えば、ポンプの次の推奨点検タイミング、部品/全体の次の推奨交換タイミング、などであり得る。ここで、これらのタイミングは、例えばポンプ制御部212によって算出され、ポンプデータ記憶部221に書き込まれ得る。ポンプ制御部212は、ポンプの最新の点検タイミングおよび/または部品/全体の最新の交換タイミングに所定期間、例えば10年、を加算することで、ポンプの次の推奨点検タイミングおよび/または部品/全体の次の推奨交換タイミングを算出してもよいし、或いはポンプの運転情報および/または故障情報に基づいてこれらのタイミングを予測してもよい。また、ポンプのメンテナンス情報は、部品/全体の交換実施タイミングなどのメンテナンス履歴情報を含み得る。
【0042】
ポンプに関する連絡先情報は、例えば、給水装置10のポンプデータまたは給水装置10に関わるその他のデータを閲覧するためのWebページの所在を表すURL、給水装置10の修理、点検、交換などを作業員のための窓口の連絡先、例えば給水装置10が設置された現場の最寄りの営業所の電話番号、などを含み得る。ここで、連絡先は、例えば、電話番号、メールアドレス、FAX番号、などであり得る。また、給水装置10の故障時と非故障時とで異なる連絡先が用意されてもよいし、さらに故障要因別に異なる連絡先が用意されてもよい。
【0043】
ポンプのパラメータは、例えば給水装置10の設定圧力、などを含み得る。ポンプの設置情報は、例えば給水装置10の納入日、設置日、設置場所、オーナー情報、などを含み得る。ポンプに関するセンシング信号は、例えば、圧力センサ110、流量センサ、などの出力の履歴であり得る。
【0044】
ポンプ制御部212は、ポンプデータ記憶部221からポンプデータ、例えば、圧力センサ110、および/または流量センサから取得したセンシング信号(またはこれに基づく圧力値、および/または流量値)、および/または回転周波数値を継続的に読み出す。そして、ポンプ制御部212は、メモリ220に保存されたポンプ制御プログラムによって決まる制御ポリシーに従い、最新のセンシング信号等に応じてインバータ制御信号を生成し、これをI/O部201を介してインバータ231へ送る。
【0045】
供給停止検出部213は、電源部230による電力の供給停止を検出する。例えば、供給停止検出部213は、平滑コンデンサ232または平滑コンデンサ233の充電量が閾値を下回ると、電源部230による電力の供給停止を検出する。供給停止検出部213は、例えば平滑コンデンサ232または平滑コンデンサ233の両端に接続された図示されない電圧計の検出信号に基づいて当該平滑コンデンサ232または平滑コンデンサ233に印加された電圧を算出できる。さらに、供給停止検出部213は、この電圧に、平滑コンデンサ232または平滑コンデンサ233の電気容量を乗じることで、当該平滑コンデンサ232または平滑コンデンサ233の充電量を算出できる。或いは、供給停止検出部213は、電源部230において平滑コンデンサ233よりも後段、すなわち電力を供給される側、に設けられた低電圧検出用のオペアンプの出力信号の論理レベルに基づいて、電源部230による電力の供給停止を検出してもよい。供給停止検出部213は、電源部230による電力の供給停止を検出した場合には、電力の供給が停止したことをポンプデータ報告部214に通知する。
【0046】
ポンプデータ報告部214は、ポンプデータ記憶部221に保存されたポンプデータのうちの少なくとも一部を読み出し、通信I/F 202を介してサーバ20に継続的に報告する。なお、報告対象となるポンプデータは、予め定められていてもよいし、給水装置10、サーバ20またはサーバ30が選択可能であってもよい。
【0047】
ポンプデータ報告部214は、初期設定の後、予め定められたスケジュールに従って継続的に、例えば1日1回程度の頻度で、給水装置10を識別する識別データ(例えば、個体識別番号)と運転状態データとをサーバ20に報告する。
【0048】
ここで、初期設定とは、サーバ20および/またはサーバ30の管理するデータベースに、給水装置10の識別データに関連付けて当該給水装置10の位置データ(例えば設置位置情報)を登録する手順を意味し得る。初期設定は様々な態様により実現され得るが、例えば、給水装置10が、自身の識別データおよび位置データをサーバ20に報告するようにしてもよい。この場合に、給水装置10の位置データは、当該給水装置10に備えられ得る例えばGPS(Global Positioning System)受信モジュールなどの位置測定装置によって取得されてもよいし、例えばスマートフォンなどの図示されない、位置測定装置を備えた通信端末によって取得された位置データを当該通信端末からBluetooth(登録商標)、Wi-Fi、またはNFC(Near Field Communication)などの近距離通信により受信することで取得されてもよい。なお、位置データの登録は必ずしも初期設定に含まれなくてもよく、識別データに関連付けて1以上の運転状態データが登録された後に位置データが登録されてもよい。
【0049】
他方、ポンプデータ報告部214は、供給停止検出部213から電力の供給が停止したことを通知された場合に、上記スケジュールによって定められた送信タイミングに関わらず、給水装置10の識別データと電力の供給停止を表す運転状態データとを平滑コンデンサ232または平滑コンデンサ233に残存する電荷を消費してサーバ20に報告する。電力の供給が停止した後、給水装置10はそのまま通信不能に陥るおそれがあるが、このように電力の供給停止が検出された直後にサーバ20に電力の供給停止を表す運転状態データを報告することは、サーバ20側において給水装置10が通信不能に陥る直前の運転状態を推測するのに役立つ。具体的には、運転状態データは、例えば、地震、落雷、火災、台風、浸水などの災害により制御盤200に含まれる制御基板が突然、不可逆的に破壊されたのか、それとも停電などにより電源部230が入力電力を一時的に取り込むことができなくなったに過ぎないのか、などを推測するための材料となり得る。
【0050】
例えば、電力の供給停止を表す運転状態データが報告され、その後の運転状態データの報告が途絶えている給水装置10は、停電による一時的な動作停止(すなわち、時間が経てば復旧可能)であるかもしれないし、制御基板が電力の供給停止後に破壊され復旧不可能となっているかもしれない。他方、電力の供給停止を表す運転状態データが報告されることなく運転状態データの報告が突然途絶えた給水装置10は、一時的な通信障害の影響を受けている(すなわち、給水装置10自体は正常に動作している可能性がある)かもしれないが、例えば災害などにより制御基板が突然破壊され復旧不可能となっているかもしれない。なお、例えば、給水装置10の設置された地域の停電情報、災害情報、給水装置10が利用するインターネットプロバイダの通信障害情報、などの設置環境情報を、給水装置10の運転状態データと組み合わせて利用することで、給水装置10の運転状態をより正確に推測することが可能となる。
【0051】
ポンプデータ記憶部221は、前述の種々のポンプデータを保存する。ポンプデータは、ポンプデータ記憶部221に予め保存されている情報要素のデータ、ポンプデータ取得部211によって取得された情報要素のデータ、および/またはポンプ制御部212によって生成された情報要素のデータを含み得る。ポンプデータ記憶部221に保存されたポンプデータは、ポンプ装置100の制御のためにポンプ制御部212によって読み出されたり、サーバ20への報告のためにポンプデータ報告部214によって読み出されたりする。
【0052】
以下、図9を用いて、図1の給水装置10のポンプデータの報告に関わる動作例を説明する。図9の動作が開始すると、処理はステップS401に進む。
ステップS401において、ポンプデータ取得部211は、ポンプ装置100、圧力センサ110、および/またはインバータ231からポンプデータを取得し、これをポンプデータ記憶部221に保存する。
【0053】
ステップS401の後、給水装置10は、ポンプデータの報告タイミングの到来を待機する(ステップS403)が、その前に供給停止検出部213が電力の供給停止を検出すると(ステップS402)、処理はステップS405へ進む。他方、供給停止検出部213が電力の供給停止を検出することなく、報告タイミングが到来すると、処理はステップS404へ進む。
【0054】
ステップS404において、ポンプデータ報告部214は、例えばステップS401において取得されたポンプデータ(給水装置10の識別データを含む)をサーバ20に報告し、処理はステップS401に戻る。他方、ステップS405において、ポンプデータ報告部214は、平滑コンデンサ232または平滑コンデンサ233に残存する電荷を消費して、給水装置10の識別データと電力の供給停止を表す状態データとをサーバ20に報告する。ステップS405の後、電力の供給再開を待って(ステップS406)、処理はステップS401に復帰する。
【0055】
実施形態に係るサーバ20は、図3に例示されるように、通信I/F 301と、プロセッサ310と、メモリ320とを含む。
【0056】
通信I/F 301は、例えば、光通信などの通信技術を利用して、ネットワーク、典型的にはインターネット経由で外部装置、例えば給水装置10、サーバ30、などと通信をする。通信I/F 301は、種々のデータをプロセッサ310から受け取って外部装置へ送信したり、外部装置から種々のポンプデータを受信してプロセッサ310へ送ったりする。
【0057】
プロセッサ310は、典型的にはCPUであるが、マイコン、GPU、FPGA、DSP、またはその他の汎用または専用のプロセッサなどであってもよい。プロセッサ310は、例えば、入出力制御、通信制御、経過時間の算出、通信障害の検出、ポンプデータの利活用、などを行う。
【0058】
メモリ320は、プロセッサ310が各処理を実現するために当該プロセッサ310によって実行されるプログラム、例えば、ファームウェア、OS、ポンプ管理プログラム、ポンプデータ利活用プログラム、など、および当該プロセッサ310によって使用されるデータ、例えば、ポンプデータ、後述されるマップデータ、予測発注数データ、オーナーリスト、などを一時的に格納するメモリを含んでいる。メモリは、かかるプログラム/データが展開されるワークエリアを有するRAMを含み得る。
【0059】
プロセッサ310は、メモリ320に保存されたプログラムを実行することで、図3のデータ取得部311、データベース管理部312、経過時間算出部313、通信障害検出部314、マップ作成部315、発注数予測部316、オーナー情報抽出部317、およびデータ報告部318として機能し得る。また、メモリ320は、データベース記憶部321、マップデータ記憶部322、予測発注数データ記憶部323、およびオーナーリスト記憶部324を含み得る。
【0060】
なお、サーバ20の機能部として説明されたものの一部は、サーバ30に組み込むこともできる。例えば、サーバ20はデータベースの管理を行う一方で、サーバ30はポンプデータの利活用を行ってもよい。
【0061】
データ取得部311は、通信I/F 302によって外部装置から受信されたデータ、例えば給水装置10から受信されたポンプデータ、を取得する。データ取得部311は、受信データのうちデータベースに書き込む必要のあるポンプデータをデータベース管理部312へ送る。
【0062】
データベース管理部312は、データベース記憶部321に保存されたデータベースを管理する。図4に例示されるように、このデータベースには、複数の給水装置10の各々について、識別データ(ポンプ識別番号)に関連付けて、位置データと、運転状態データなどの他の情報要素(およびその報告日時情報)とが登録される。データベース管理部312は、データ取得部311からポンプデータを受け取り、これをデータベースに書き込み得る。
【0063】
例えば、データベース管理部312は、ポンプデータに含まれる識別データに関連付けて、当該ポンプデータに含まれる他の情報要素(例えば、運転状態データ)をデータベースに書き込む。また、データベース管理部312は、ポンプデータに含まれる日時、またはポンプデータの受信もしくは書き込み日時を、この情報要素に対応する報告日時情報としてデータベースにさらに書き込んでもよい。
【0064】
なお、例えば、識別データ、機種データ、などの静的な(すなわち固定の)情報要素について報告日時情報の登録は省略されてもよい。同様に、例えば、位置データ、オーナー情報、などの準静的な情報要素についても報告日時情報の登録が省略されてもよい。
【0065】
データベース管理部312は、経過時間算出部313からの問い合わせに応じて、対象となる識別データに関連付けられる運転状態データの報告日時情報のうち最新の値をデータベースから読み出して、経過時間算出部313に通知してもよい。また、データベース管理部312は、通信障害検出部314から通信障害が検出された給水装置10の識別データと、通信障害を表す運転状態データとを含む書き込み要求を受けると、この識別データに関連付けて、通信障害を表す運転状態データをデータベースに書き込み得る。さらに、データベース管理部312は、この書き込み要求を受け取った日時、または書き込み要求に含まれた日時を、通信障害を表す運転状態データの報告日時情報としてデータベースにさらに書き込んでもよい。
【0066】
データベース管理部312は、マップ作成部315、発注数予測部316、オーナー情報抽出部317、およびデータ報告部318からの検索要求に応じて、当該検索要求において指定された検索条件にマッチするポンプデータをデータベースから読み出し、これを当該検索要求の送信元に返し得る。
【0067】
経過時間算出部313は、例えば1日に1度などの頻度で、データベース記憶部321に保存されたデータベースに登録されている一部または全部の給水装置10の識別データに関連付けられる運転状態データの報告日時情報のうち最新の値をデータベース管理部312に問い合わせる。経過時間算出部313は、この問い合わせに対する応答として、データベース管理部312から識別データ毎に運転状態データの最新の報告日時情報を受ける。そして、経過時間算出部313は、識別データ毎に、その最新の報告日時情報とサーバ20が参照する現在日時との差を、その給水装置10が識別データおよび運転状態データを最後に報告してからの経過時間として算出する。経過時間算出部313は、算出した経過時間を対応する識別データとともに通信障害検出部314に送る。
【0068】
通信障害検出部314は、経過時間算出部313から経過時間および対応する識別データを受け取る。そして、通信障害検出部314は、経過時間を閾値と比較し、当該経過時間が閾値を超える場合に、当該経過時間に対応する識別データによって識別される給水装置10が通信障害の運転状態にあることを検出する。そして、通信障害検出部314は、通信障害が検出された給水装置10の識別データと、通信障害を表す運転状態データとを含む書き込み要求をデータベース管理部312へ送る。なお、書き込み要求は、通信障害が検出された日時をさらに含んでもよい。
【0069】
ここで、通信障害を検出するために用いられる閾値は、例えば給水装置10が運転状態データを報告する頻度に基づいて定められ得る。仮に給水装置10が、24時間=1日に1回程度の周期で運転状態データを報告するようにスケジュールされている場合には、この閾値は、この周期よりも大きな値、例えば48時間、72時間、などと定めることができる。
【0070】
マップ作成部315は、データベースに登録されたポンプデータに基づいて種々のマップデータを作成し、マップデータ記憶部322に書き込む。例えば、マップ作成部315は、データベースに登録された識別データの少なくとも一部について、当該識別データに関連付けられる位置データの地点に、当該識別データによって識別される給水装置10の存在を示すアイコンが描かれたマップデータを作成し得る。マップデータに掲載される給水装置10は、例えばデータベースの検索を通じて絞り込まれ得る。
【0071】
具体的には、マップ作成部315は、マップデータの仕様に基づいて、データベースの検索条件を設定した検索要求を生成し、データベース管理部312へ送る。例えば、マップ作成部315は、特定の機種データおよび/または運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定したり、ある地域において特定の機種データおよび/または運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定したりすることができる。
【0072】
マップデータの仕様は、予め定められていてもよいし、マップデータの提供先が選択可能であってもよい。ここで、マップデータの提供先は、例えば、給水装置10を生産、販売および/または保守する業者、より具体的には当該業者のうちの営業部門、または被災地域の自治体または住民、などであり得る。
【0073】
例えば、マップ作成部315は、「A県B市C」において「正常」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「電力供給停止」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「通信障害」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求とをそれぞれ作成し、データベース管理部312へ送ってもよい。そして、マップ作成部315は、これらの検索要求に対する応答に基づいて、図5のマップデータを作成し得る。
【0074】
図5の例では、マップ作成部315は、検索された運転状態データに依存して当該運転状態データに対応する識別データによって識別される給水装置10のアイコンの外観を異ならせてマップデータを作成している。ここで、アイコンの外観を異ならせるとは、図5のように同一の絵柄のアイコンの模様を変更する事であってもよいし、模様以外の要素である色、装飾などを変更することであってもよいし、異なる絵柄のアイコンに切り替えることであってもよい。
【0075】
図5のマップデータの閲覧者は、「A県B市C」に設置された給水装置10の運転状態を直感的に把握することができる。例えば、営業担当者は、自らが担当する地域内で、運転状態に難があり、部品/全体交換、点検などの発注が見込めそうな給水装置10、例えば「通信障害」の状態にある給水装置10、を把握して効率的な営業活動を行うことができる。また、被災地の自治体または住民は、同地で破壊を免れた給水装置10、例えば「正常」の状態にある給水装置10、を把握することができる。なお、被災地の自治体および/または住民に提供されるマップデータには、個人情報に配慮して、公共施設に設置された給水装置10、オーナーが承諾済みの給水装置10、などの限られたアイコンのみを掲載するようにしてもよい。
【0076】
また、マップ作成部315は、「A県B市C」において「ab-2016」を表す機種データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「bc-2017」を表す機種データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「cd-2015」を表す機種データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求とをそれぞれ作成し、データベース管理部312へ送ってもよい。そして、マップ作成部315は、これらの検索要求に対する応答に基づいて、図6のマップデータを作成し得る。
【0077】
図6の例では、マップ作成部315は、検索された機種データに依存して当該機種データに対応する識別データによって識別される給水装置10のアイコンの外観を異ならせてマップデータを作成している。これにより、図6のマップデータの閲覧者は、「A県B市C」に設置された給水装置10の機種の分布を直感的に把握することができる。例えば、営業担当者は、自らが担当する地域内で需要のある機種、例えば後継機種がリリースされた機種、を把握して効率的な営業活動を行うことができる。
【0078】
さらに、マップ作成部315は、「A県B市C」において「ab-2016」を表す機種データおよび「正常」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「ab-2016」を表す機種データおよび「電力供給停止」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「ab-2016」を表す機種データおよび「通信障害」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「bc-2017」を表す機種データおよび「正常」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「bc-2017」を表す機種データおよび「電力供給停止」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「bc-2017」を表す機種データおよび「通信障害」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「cd-2015」を表す機種データおよび「正常」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「cd-2015」を表す機種データおよび「電力供給停止」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求と、「A県B市C」において「cd-2015」を表す機種データおよび「通信障害」を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその位置データを検索条件として設定した検索要求とをそれぞれ作成し、データベース管理部312へ送ってもよい。そして、マップ作成部315は、これらの検索要求に対する応答に基づいて、図7のマップデータを作成し得る。
【0079】
図7の例では、マップ作成部315は、検索された機種データおよび運転状態データの組み合わせに依存して当該組み合わせに対応する識別データによって識別される給水装置10のアイコンの外観を異ならせてマップデータを作成している。これにより、図7のマップデータの閲覧者は、「A県B市C」に設置された給水装置10の機種の分布とそれぞれの運転状態とを直感的に把握することができる。例えば、営業担当者は、自らが担当する地域内で、運転状態に難があり、部品/全体交換、点検などの発注が見込めそうな給水装置10、例えば「通信障害」の状態にある給水装置10、とその機種とを把握して効率的な営業活動を行うことができる。
【0080】
発注数予測部316は、データベースに登録されたポンプデータに基づいて、例えば機種別(または部品別)の将来の発注数を予測し、予測発注数データを予測発注数データ記憶部323に書き込む。例えば、給水装置のような、設置環境に適合可能な機種が限られていて1機種のライフサイクルが長く、かつ生活インフラに密着した装置は、故障が生じた場合に交換のために同機種(またはその部品)が速やかに再発注される可能性が高い。故に、発注数予測部316は、データベースに登録された給水装置10の運転状態データに基づいて故障の可能性のある給水装置10、例えば「通信障害」の状態にある給水装置10、を特定して機種別に計数することで、それぞれの機種(またはその部品)の将来の発注数を大まかに予測できる。また、モデルチェンジ後に、データベースに登録された機種データおよび運転状態データに基づいて、旧機種かつ給水装置10のうち「正常」の状態にある給水装置10を特定して計数すれば、当該旧機種向けの補修用部品をどの程度在庫しておくべきか、を把握することができる。
【0081】
なお、発注数予測部316は、給水装置10の設置された地域の停電情報、災害情報、給水装置10が利用するインターネットプロバイダの通信障害情報、などの設置環境情報を組み合わせて利用することで、予測の精度を高めることもできる。例えば、電力の供給停止を表す運転状態データが報告された給水装置10が停電中の地域に設置されている場合には、当該給水装置10は停電の解消後に復旧可能であり、当該給水装置10について同機種の再発注は生じない可能性がある。他方、通信障害を表す運転状態データが報告された給水装置10が利用するインターネットプロバイダに通信障害が生じていない場合、および/またはこの給水装置10が災害の発生した地域に設置されている場合には、当該給水装置10の制御基板が例えば災害などにより突然破壊され復旧不可能となっているかもしれず、当該給水装置10について同機種の再発注が生じる可能性がある。
【0082】
具体的には、発注数予測部316は、予測発注数データの仕様に基づいて、データベースの検索条件を設定した検索要求を生成し、データベース管理部312へ送る。例えば、発注数予測部316は、例えば被災地域などの指定された地域内の位置を表す位置データおよび通信障害を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその機種データを検索条件として設定し得る。
【0083】
予測発注数データの仕様は、予め定められていてもよいし、予測発注数データの提供先が選択可能であってもよい。ここで、予測発注数データの提供先は、例えば、給水装置10の生産、販売および/または保守する業者、より具体的には当該業者のうちの生産部門、物流部門、サービス部門、生産計画および/または物流計画を策定する部門、などであり得る。
【0084】
例えば、発注数予測部316は、例えばA県B市内の位置を表す位置データおよび通信障害を表す運転状態データがデータベースに登録されている給水装置10を機種データ別にカウントすることで、図8に例示される予測発注数データを生成し得る。なお、発注数予測部316は、機種別のカウント値をそのまま当該機種の予測発注数としてもよいし、当該カウント値に1未満の補正係数を乗じて予測発注数を少なめに算出してもよい。かかる予測発注数データは、A県B市に設置された給水装置10のオーナーから発注があった場合に速やかに対応できるように生産計画および/または物流計画を立案/修正したり、実際の交換作業を代行するサービス協力業者への発注量を予測したりするのに用いることができる。なお、発注数予測部316は、各機種を構成する部品情報に基づいて、部品別の予測発注数データを生成してもよい。
【0085】
オーナー情報抽出部317は、データベースに登録されたポンプデータに基づいて、例えば営業活動における優先顧客に相当するオーナーに関するオーナー情報を抽出し、抽出したオーナー情報を記載したオーナーリストをオーナーリスト記憶部324に書き込む。例えば、給水装置のような、設置環境に適合可能な機種が限られていて1機種のライフサイクルが長く、かつ生活インフラに密着した装置は、故障が生じた場合に点検や部品/全体交換が速やかに依頼される可能性が高い。故に、オーナー情報抽出部317は、データベースに登録された給水装置10の運転状態データに基づいて故障の可能性のある給水装置10、例えば「通信障害」の状態にある給水装置10、のオーナー情報を抽出することで、近い将来に給水装置10の点検および/または交換の依頼を見込める優先顧客の情報を大まかに抽出できる。
【0086】
なお、オーナー情報抽出部317は、給水装置10の設置された地域の停電情報、災害情報、給水装置10が利用するインターネットプロバイダの通信障害情報、などの設置環境情報を組み合わせて利用することで、抽出の精度を高めることもできる。例えば、電力の供給停止を表す運転状態データが報告された給水装置10が停電中の地域に設置されている場合には、当該給水装置10は停電の解消後に復旧可能であり、当該給水装置10について点検および/または交換の依頼は生じない可能性がある。他方、通信障害を表す運転状態データが報告された給水装置10が利用するインターネットプロバイダに通信障害が生じていない場合、および/またはこの給水装置10が災害の発生した地域に設置されている場合には、当該給水装置10の制御基板が例えば災害などにより突然破壊され復旧不可能となっているかもしれず、当該給水装置10について点検および/または交換の依頼が生じる可能性がある。
【0087】
具体的には、オーナー情報抽出部317は、オーナーリストの仕様に基づいて、データベースの検索条件を設定した検索要求を生成し、データベース管理部312へ送る。例えば、オーナー情報抽出部317は、例えば被災地域などの指定された地域内の位置を表す位置データおよび通信障害を表す運転状態データに関連付けられる識別データおよびその機種データを検索条件として設定し得る。
【0088】
オーナーリストの仕様は、予め定められていてもよいし、オーナーリストの提供先が選択可能であってもよい。ここで、オーナーリストの提供先は、例えば、給水装置10の生産、販売および/または保守する業者、より具体的には当該業者のうちの営業部門、などであり得る。
【0089】
例えば、オーナー情報抽出部317は、例えばA県B市内の位置を表す位置データおよび通信障害を表す運転状態データがデータベースに登録されている給水装置10のオーナー情報を抽出することで、オーナーリストを生成し得る。かかるオーナーリストには、A県B市に設置され、運転状態に難がある給水装置10のオーナー情報が記載されるので、同地域の営業担当者は近い将来に給水装置10の点検、部品/全体交換などの発注を見込めるオーナーを把握して効率的な営業活動をすることができる。
【0090】
データ報告部318は、ポンプデータ、またはポンプデータに基づく種々の付加的データ、例えば、マップデータ、予測発注数データ、オーナーリスト、などのデータを、通信I/F 301を介して外部装置に報告する。なお、データ報告部318は、外部装置、すなわちデータの提供先からの要求に応じてデータを報告してもよいし、自発的にデータを報告してもよい。データ報告部318は、報告対象となるデータを、データベース管理部312を介してデータベース記憶部321から読み出したり、マップデータ記憶部322、予測発注数データ記憶部323および/またはオーナーリスト記憶部324から読み出したりする。
【0091】
データベース記憶部321は、前述のデータベースを保存する。このデータベースに対する読み書き、例えば、新たな情報要素の登録、既存の情報要素の変更または削除、指定された情報要素の読み出し、検索要求の対象となった情報要素の検索、などはデータベース管理部312によって行われる。
【0092】
マップデータ記憶部322は、前述のマップデータを保存する。このマップデータは、マップ作成部315によってマップデータ記憶部322に書き込まれ、データ報告部318によってマップデータ記憶部322から読み出される。
【0093】
予測発注数データ記憶部323は、前述の予測発注数データを保存する。この予測発注数データは、発注数予測部316によって予測発注数データ記憶部323に書き込まれ、データ報告部318によって予測発注数データ記憶部323から読み出される。
【0094】
オーナーリスト記憶部324は、前述のオーナーリストを保存する。このオーナーリストは、オーナー情報抽出部317によってオーナーリスト記憶部324に書き込まれ、データ報告部318によってオーナーリスト記憶部324から読み出される。
【0095】
なお、データベース記憶部321または他の記憶部は、メモリ320に限らず、サーバ20の有する補助記憶装置(例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)など)に設けられてもよいし、サーバ30または図示されないデータベースサーバに設けられてもよい。
【0096】
以下、図10を用いて、図3のサーバ20の動作例を説明する。図10の動作が開始すると、処理はステップS501に進む。
ステップS501において、データ取得部311は、給水装置10から受信されたポンプデータを取得し、データベース管理部312はこれをデータベース記憶部321に保存されたデータベースに書き込む。
【0097】
他方、経過時間算出部313は、データベースに登録されている一部または全部の給水装置10それぞれの運転状態データの最終報告日時からの経過時間を算出する。そして、通信障害検出部314は、これらの給水装置10それぞれの経過時間を閾値と比較する。これらの比較の結果、経過時間が閾値を超えた、すなわち通信障害が検出された給水装置10が存在した場合に処理はステップS503に進み、そうでない場合に処理はステップS504に進む(ステップS502)。
【0098】
ステップS503において、通信障害検出部314は、通信障害が検出された給水装置10の識別データと、通信障害を表す運転状態データとを含む書き込み要求をデータベース管理部312へ送り、データベース管理部312はこの書き込み要求に応じてデータベースに当該識別データに関連付けて当該運転状態データを書き込む。ステップS503の後に、処理はステップS504に進む。
【0099】
ステップS504において、マップ作成部315、発注数予測部316、および/またはオーナー情報抽出部317は、先行するステップにおいて更新されたデータベースに登録されたポンプデータに基づいて、付加的データ、すなわち、マップデータ、予測発注数データ、および/またはオーナーリストを作成する。なお、付加的データは、図10のようにデータベースの更新後に自動的に作成(更新)されてもよいし、該当する付加的データの取得要求がなされたことを契機として作成されてもよい。すなわち、ステップS504は、後述のステップS505とステップS506との間に挿入されてもよい。
【0100】
そして、データ報告部318は、ポンプデータ/付加的データの取得要求があれば(ステップS505)、該当するデータを要求元に報告する(ステップS506)。他方、ポンプデータ/付加的データの取得要求を受信することなく、新たなポンプデータが受信されれば処理はステップS501に戻る。
【0101】
以上説明したように、実施形態に係る給水装置は、当該給水装置の識別データに関連付けて当該給水装置の位置データおよび運転状態データを登録可能なデータベースを管理するサーバと通信可能であって、当該給水装置の識別データおよび運転状態データを当該サーバに報告する。故に、この給水装置によれば、サーバは、この給水装置を含む複数の給水装置がそれぞれどこに設置されどのような運転状態にあるのかを把握すること、すなわちこれらを遠隔集中管理することができる。他方、実施形態に係るサーバは、複数の給水装置の各々の識別データに位置データおよび運転状態データを関連付けて登録可能なデータベースを有し、これら複数の給水装置の各々から報告された運転状態データをこのデータベースに書き込んで更新する。故に、このサーバによれば、複数の給水装置がそれぞれどこに設置されどのような運転状態にあるのかを把握すること、すなわちこれらを遠隔集中管理することができる。
【0102】
上述の実施形態は、本発明の概念の理解を助けるための具体例を示しているに過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図されていない。実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な構成要素の付加、削除または転換をすることができる。
【0103】
上述の実施形態では、いくつかの機能部を説明したが、これらは各機能部の実装の一例に過ぎない。例えば、1つの装置に実装されると説明された複数の機能部が複数の別々の装置に亘って実装されることもあり得るし、逆に複数の別々の装置に亘って実装されると説明された機能部が1つの装置に実装されることもあり得る。
【0104】
上記各実施形態において説明された種々の機能部は、回路を用いることで実現されてもよい。回路は、特定の機能を実現する専用回路であってもよいし、プロセッサのような汎用回路であってもよい。
【0105】
上記各実施形態の処理の少なくとも一部は、例えば汎用のコンピュータに搭載されたプロセッサを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記憶される。記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、CD-R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記録媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
【符号の説明】
【0106】
10・・・給水装置、20,30・・・サーバ、100・・・ポンプ装置、110・・・圧力センサ、201・・・I/O部、202,301・・・通信I/F、210,310・・・プロセッサ、211・・・ポンプデータ取得部、212・・・ポンプ制御部、213・・・供給停止検出部、214・・・ポンプデータ報告部、220,320・・・メモリ、221・・・ポンプデータ記憶部、230・・・電源部、231・・・インバータ、232・・・平滑コンデンサ、311・・・データ取得部、312・・・データベース管理部、313・・・経過時間算出部、314・・・通信障害検出部、315・・・マップ作成部、316・・・発注数予測部、317・・・オーナー情報抽出部、318・・・データ報告部、321・・・データベース記憶部、322・・・マップデータ記憶部、323・・・予測発注数データ記憶部、324・・・オーナーリスト記憶部。
図1
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図10