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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20240321BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20240321BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240321BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V19/00 411
F21Y115:10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020071996
(22)【出願日】2020-04-13
(65)【公開番号】P2021170427
(43)【公開日】2021-10-28
【審査請求日】2023-04-04
(73)【特許権者】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】笹嶋 潤
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-042919(JP,A)
【文献】特開2018-195459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 19/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の照明ユニットが複数の固定板により固定されてなり、造営材に取り付けられる照明装置において、
前記複数台の照明ユニットの内、第2方向に並設された2台の照明ユニットを1つのセットとし、
前記固定板は、前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部同士を固定し、
前記固定板は、前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部と係合する1以上の係合部を有し、
前記固定板は、前記1以上の係合部が前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部と係合した状態で、前記2台の照明ユニットの前記それぞれの第1方向の端部をねじにより固定し、
前記複数台の照明ユニットのそれぞれは、前記各照明ユニットを前記第1方向から見たときに、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向に延伸し且つ前記第2方向の中央を通る第1中心線に対して線対称となる一対の傾斜部を前記第1方向の端部に有し、
前記固定板における前記1以上の係合部のうちの第1係合部は、前記傾斜部に対して前記造営材と反対側から当接する
照明装置。
【請求項2】
前記固定板は、前記第2方向に延伸する仮想線に沿って前記2台の照明ユニットと反対側に延伸する延伸部と、前記延伸部における前記第2方向の中央を通り且つ前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向に延伸する第2中心線に対して線対称となる2部位の一方に形成された係合孔と、前記2部位の他方に形成された係合片とを有し、
前記一方は、前記延伸部を前記第1方向であって前記延伸部の延伸先端側から見たときの一方であり、
前記他方は、前記延伸部を前記第1方向であって前記延伸部の延伸先端側から見たときの他方であり、
前記固定板の前記他方に形成された係合片は、前記第1方向に配された他のセットにおける対向する固定板の一方に形成された係合孔に係合し、
前記固定板の前記一方に形成された係合孔には、前記第1方向に配された他のセットにおける対向する固定板の他方に形成された係合片が係合する
請求項に記載の照明装置。
【請求項3】
前記延伸部は、前記第3方向に離間する2本の前記仮想線に沿って形成され、
前記造営材側の延伸部の前記2部位である第1の2部位は、前記造営材と反対側の延伸部の前記2部位である第2の2部位に対して、前記第3方向から見たときに前記第2方向にずれている
請求項に記載の照明装置。
【請求項4】
前記固定板は、前記2台の照明ユニットと反対側に曲がる一対の曲げ部を、前記造営材と反対側の延伸部の前記第2の2部位に対して前記第2方向の外側に有する
請求項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の照明ユニットが固定板により固定されてなる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の照明ユニットを備える照明装置として、「照明装置1は、4個の照明ユニット100、200、300及び400を具備する。具体的には、照明ユニット100及び照明ユニット200は固定フレーム10に固定され、照明ユニット300及び照明ユニット400は固定フレーム20に固定される。そして、固定フレーム10と固定フレーム20とが互いに固定されることにより、照明装置1は、4個の照明ユニット100、200、300及び400を具備することとなる。」ものが提案されている(例えば、特許文献1である)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-50218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記照明装置では、固定フレーム10と固定フレーム20とがねじにより固定されているため、固定強度に対して信頼性が低い。
本発明は、複数の照明ユニットを高い信頼性で固定できる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る照明装置は、複数台の照明ユニットが複数の固定板により固定されてなり、造営材に取り付けられる照明装置において、前記複数台の照明ユニットの内、第2方向に並設された2台の照明ユニットを1つのセットとし、前記固定板は、前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部同士を固定し、前記固定板は、前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部と係合する1以上の係合部を有し、前記固定板は、前記1以上の係合部が前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部と係合した状態で、前記2台の照明ユニットの前記それぞれの第1方向の端部をねじにより固定する。
【発明の効果】
【0006】
上記の構成によれば、信頼性の高い固定強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る照明装置の斜視図であり、(a)は表側から見た図であり、(b)は裏側から見た図であり、固定板部分の様子が分かるように照明ユニットの部品を取り外した状態の一部を拡大している。
図2】第1セット及び第2セットを取り外した状態を裏側から見た斜視図である。
図3】照明ユニットの斜視図であり、(a)は表側から見た図であり、(b)は裏側から見た図である。
図4】照明ユニットの分解状態を表側から見た斜視図である。
図5】照明ユニットの分解状態を裏側から見た斜視図である。
図6】一部のフィン及び光源カバーを光源ベース板から取り外した状態を表側から見た斜視図である。
図7】一部のフィン及び光源カバーを光源ベース板から取り外した状態を裏側から見た斜視図である。
図8】電源カバー、絶縁シート及び端子ユニットを電源ベース板から取り外した状態を裏側から見た斜視図である。
図9】連結部材の斜視図であり、(a)は連結部材の裏面側を第3方向の裏側から見た図であり、(b)は連結部材の表面側を第3方向の裏側から見た図である。
図10】固定板の斜視図であり、(a)は固定板の表面側を第3方向の裏側から見た図であり、(b)は固定板の裏面側を第3方向の裏側から見た図である。
図11】アーム材の斜視図であり、(a)は第3方向の表側から見た図であり、(b)は第3方向の裏側から見た図である。
図12】固定板の固定状態を説明する斜視図であり、(a)は固定前の2台の照明ユニットの斜視図であり、(b)は固定後の2台の照明ユニットの斜視図であり、固定状態が分かるように、光源ベース板、電源ベース板及び連結部材を示している。
図13】固定板の固定状態を説明するために連結部材と照明ユニットとの連結部分近傍で切断した断面斜視図であり、(a)は第3方向の裏側から見た図であり、(b)は第3方向の表側から見た図である。
図14】(a)は固定板を第1方向から見た図であり、(b)は2枚の固定板の取り付けを説明する図であり、一方の固定板を他方の取付板に対して中心軸回りにずらした状態の斜視図であり、(c)は(b)の状態で一方の固定板の延伸部で切断した状態の斜視図である。
図15】(a)及び(b)は縦連結具の斜視図であり、(c)及び(d)は横連結具の斜視図である。
図16】連結具の要部を示す拡大斜視図であり、(a)は第3方向の表側から見た図であり、(b)は第3方向の裏側から見た図であり、係合関係が分かるように一部の照明ユニットの光源ベース板や電源ベース板等を取り外している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
実施形態の一態様に係る照明装置は、複数台の照明ユニットが複数の固定板により固定されてなり、造営材に取り付けられる照明装置において、前記複数台の照明ユニットの内、第2方向に並設された2台の照明ユニットを1つのセットとし、前記固定板は、前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部同士を固定し、前記固定板は、前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部と係合する1以上の係合部を有し、前記固定板は、前記1以上の係合部が前記2台の照明ユニットのそれぞれの第1方向の端部と係合した状態で、前記2台の照明ユニットの前記それぞれの第1方向の端部をねじにより固定する。これにより、ねじによる固定に係合による固定も行われるため、高い固定力で2台の照明ユニットを固定できる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記複数台の照明ユニットのそれぞれは、前記各照明ユニットを前記第1方向から見たときに、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向に延伸し且つ前記第2方向の中央を通る第1中心線に対して線対称となる一対の傾斜部を前記第1方向の端部に有し、前記固定板における前記1以上の係合部のうちの第1係合部は、前記傾斜部に対して前記造営材と反対側から当接する。これにより、固定板は照明ユニットを位置決めした状態で固定することができる。また、固定板の第1傾向部は、2台の照明ユニットの第2方向の中央を通り且つ第3方向に延伸する仮想線に対して第2方向に対称となる位置で当接することとなり、固定板は第2方向に重量バランスが取れた状態で2台の照明ユニットを固定できる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記固定板は、前記第2方向に延伸する仮想線に沿って前記2台の照明ユニットと反対側に延伸する延伸部と、前記延伸部における前記第2方向の中央を通り且つ前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向に延伸する第2中心線に対して線対称となる2部位の一方に形成された係合孔と、前記2部位の他方に形成された係合片とを有し、前記一方は、前記延伸部を前記第1方向であって前記延伸部の延伸先端側から見たときの一方であり、前記他方は、前記延伸部を前記第1方向であって前記延伸部の延伸先端側から見たときの他方であり、前記固定板の前記他方に形成された係合片は、前記第1方向に配された他のセットにおける対向する固定板の一方に形成された係合孔に係合し、前記固定板の前記一方に形成された係合孔には、前記第1方向に配された他のセットにおける対向する固定板の他方に形成された係合片が係合する。これにより、同じ構成の固定板を利用でき、部品の共通化を図ることができる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記延伸部は、前記第3方向に離間する2本の前記仮想線に沿って形成され、前記造営材側の延伸部の前記2部位である第1の2部位は、前記造営材と反対側の延伸部の前記2部位である第2の2部位に対して、前記第3方向から見たときに前記第2方向にずれている。これにより、造営材側の延伸部の係合片との係合孔との係合、造営材と反対側の延伸部の係合片と係合孔との係合をし易くできる。
【0009】
<実施形態>
1.全体
照明装置Yは、図1及び図2に示すように、4台の照明ユニットXa,Xb,Xc,Xdを備える。ここで、第2方向に並設された2台の照明ユニットを1つのセットとし、照明ユニットXaと照明ユニットXbとからなるセットを第1セットZaとし、照明ユニットXcと照明ユニットXdとからなるセットを第2セットZbとする。
ここでは、第1セットZaの2台の照明ユニットXa,Xbが2枚の固定板8aにより固定され、第2セットZbの2台の照明ユニットXc,Xdが2枚の固定板8bにより固定されている。第1セットZaと第2セットZbは、固定板8aと固定板8bとが固定されることで、連結される(一体化される)。
2枚の固定板8aには造営材への取り付け用のアーム材6aが、2枚の固定板8bには造営材への取り付け用のアーム材6bがそれぞれ取り付けられる。
換言すると、固定板8aは、第2方向に隣接する2台の照明ユニットXa,Xbのそれぞれの第1方向の両端同士を固定する。同様に、固定板8bは、第2方向に隣接する2台の照明ユニットXc,Xdのそれぞれの第1方向の両端同士を固定する。
固定板8aにより固定された2台の照明ユニットXa,Xbと、固定板8bにより固定された2台の照明ユニットXc,Xdとは、第1方向に並設され、第1方向に対向する固定板8aと固定板8bとが固定される。
第1セットZaと第2セットZbとは連結具9により第1方向に連結されている。具体的には、照明ユニットXaと照明ユニットXcとが連結具9により連結され、照明ユニットXbと照明ユニットXdとが連結具9により連結されている。
なお、第1方向と第2方向とに直交する方向を第3方向とする。第3方向は、表裏方向ともいい、表裏方向の表方向は光が出射される方向である。また、第1方向を長さ方向ともいい、第2方向を幅方向ともいう。また、第1セットZa及び第2セットZbを第1方向から見たときに、第2方向の中央を通り且つ第3方向に延伸する仮想線を第1中心線とし、固定板8a,8bを第1方向から見たときに、第2方向の中央を通り且つ第3方向に延伸する仮想線を第2中心線(L3)とする。ここでは、第1方向から見たときに第1中心線と第2中心線とは一致する。
照明ユニットXa,Xb,Xc,Xdは同じ構成であるため、照明ユニットの符号を「X」として説明し、符号に「a」、「b」、「c」、「d」を付していない。固定板8a,8bは、同じ構成であるため、両者を区別する必要がない場合は、符号「8」として説明する。アーム材6a,6bは、同じ構成であるため、両者を区別する必要がない場合は、符号「6」として説明する。
以下、照明ユニットXを説明した後に、固定板8、アーム材6、連結具9等について説明する。
【0010】
2.各構成
(1)照明ユニット
照明ユニットXは、図3図5に示すように、表面に光源ユニット1が装着される光源ベース板2と、裏面に電源ユニット3が装着される電源ベース板4と、光源ベース板2と電源ベース板4とにおける第1方向の両端部を表裏方向に連結する一対の連結部材5とを備える。ここでの照明ユニットXは、光源ベース板2の裏面に放熱ユニット7を備える。また、連結部材5は、照明ユニットの第1方向の端部を構成する一例に相当する。
以下、各構成について説明する。
【0011】
(1-1)光源ユニット
主に図6及び図7を用いて説明する。
光源ユニット1は、例えば、光源基板13に複数個のLED素子14が実装されてなる光源モジュール10と、光源モジュール10を表側から覆う光源カバー11とを有する。
光源モジュール10は、光源基板13の貫通孔を表側から挿通するねじ15により、光源ベース板2の平坦部20に固定される。
光源カバー11は、光源モジュール10を表側から覆う被覆部111と、被覆部111の周縁から光源ベース板2の平坦部20に沿って外方へ延伸する延伸部112と、延伸部112の端縁から裏側に屈曲する光源カバー屈曲部113とを有する。
光源カバー11は、ねじ16と係止構造により光源ベース板2に固定される。ねじ16は、延伸部112の隅部分の貫通孔を挿通して光源ベース板2のねじ孔201に螺合する。係止構造は、光源カバー屈曲部113の凸部分113aが光源ベース板2の屈曲部21,22の貫通孔210に係合する。
【0012】
(1-2)放熱ユニット
主に図6及び図7を用いて説明する。
放熱ユニット7は、複数のフィン71により構成され、複数のフィン71は光源ベース板2の平坦部20の裏面に装着される。
フィン71は、薄肉の金属板を例えば「U」字状に屈曲させてなり、固定部710と一対の放熱部711とを有し、固定部710の凸部712が光源ベース板2の凹み又は孔202と嵌合する状態でスポット溶接されることで、光源ベース板2に固定される。
【0013】
(1-3)光源ベース板
主に図6及び図7を用いて説明する。
光源ベース板2は、第1方向に長い矩形状をする平坦部20と、平坦部20の端縁から裏側に屈曲する屈曲部21,22とを有する。ここで、第1方向と直交する屈曲部21は、平坦部20の短辺側の端縁に設けられているため、短屈曲部21とし、第1方向と平行な屈曲部22は、平坦部20の長辺側の端縁に設けられているため、長屈曲部22とする。なお、短屈曲部21と長屈曲部22とを区別する必要がない場合、屈曲部21,22とする。
短屈曲部21は、図9に示す連結部材5の係止部分523が係止するための貫通孔213と、図3に示す短屈曲部21が連結部材5に当接する状態でねじ29が螺合するねじ孔212を有し、係止部分523の係合とねじ29により連結部材5に固定される。
長屈曲部22は、図7に示すように、横連結具95の係合部分983(図15の(c)及び(d)参照)が係合するための貫通孔223と、横連結具95の貫通孔985(図15の(c)及び(d)参照)を挿通するねじ988(図1参照)が螺合するねじ孔224とを有し、係合部分983の係合とねじ988により横連結具95に連結される。
【0014】
(1-4)電源ユニット
主に図8を用いて説明する。
電源ユニット3は、電源ベース板4に配された電源回路30と、電源回路30を覆う電源カバー31と、電源回路30の絶縁性を確保するための絶縁シート32とを備える。ここでの電源ユニット3は、商用電源と接続するための端子ユニット33を備える。なお、端子ユニット33は照明ユニットXaにのみ設けられ、当該端子ユニット33と他の照明ユニットXb,Xc,Xdの電源ユニット3とが電源ケーブルにより接続される。
【0015】
電源回路30は、電源基板301に実装された複数個の電子部品303により回路構成され、電源ベース板4の裏側にスペーサ307を介して離間して設けられている。なお、複数個の電子部品303は、図8において、1つのブロックとして記載されている。
絶縁シート32は、絶縁樹脂材料から構成されるシート本体320が筒状に折り曲げられてなり、その内部に電源回路30が配される。
電源カバー31は、表面が開放する箱状をするカバー本体310と、カバー本体310の開口端縁から外方(例えば第2方向の外方)に屈曲する電源カバー屈曲部311とを有する。
電源カバー31は、電源カバー屈曲部311を貫通するねじ318が電源ベース板4の平坦部40のねじ孔401に螺合することで、電源ベース板4に固定される。なお、電源カバー31はねじ319により端子台取付部材333にも固定される。
【0016】
端子ユニット33は、端子台331と、端子台331を覆う端子台カバー332と、端子台331を電源ベース板4に取り付けるための端子台取付部材333とを備える。
端子台取付部材333は、電源カバー31の内部に配され、端子台331は電源カバー31の外部に配される。端子台331の取り付けは、端子台331の固定ピンや係合爪が電源カバー31の貫通孔を通過して端子台取付部材333に嵌合することで行われる。
【0017】
(1-5)電源ベース板
主に図8を用いて説明する。
電源ベース板4は、第1方向に長い矩形状をする平坦部40と、平坦部20の端縁から裏側に屈曲する屈曲部41,42とを有する。ここで、第1方向と直交する屈曲部41は、平坦部40の短辺側の端縁に設けられているため、短屈曲部41とし、第1方向と平行な屈曲部42は、平坦部40の長辺側の端縁に設けられているため、長屈曲部42とする。なお、短屈曲部41と長屈曲部42とを区別する必要がない場合、屈曲部41,42とする。
【0018】
平坦部40は、光源ベース板2の平坦部20と略同じ形状・大きさをし、平坦部20と表裏方向に対向する状態で、連結部材5により連結される。なお、平坦部40の裏面には電源回路30等が装着されている。
平坦部40は、電源回路30(電源基板301)を固定するためのねじ309用のねじ孔、端子ユニット33の端子台取付部材333を固定するねじ用の貫通孔、電源カバー31を固定するねじ318用のねじ孔401、電源回路30と光源モジュール10とを電気的に接続する電線用の貫通孔(図示省略)を有する。電線用の貫通孔にはケーブルブッシュ35が挿入されている。
【0019】
短屈曲部41は、図8に示すように、第2方向の中間部分が表側に張り出し、当該張り出した部分に、連結部材5と当接する当接部分410を有する。当接部分410は、他の当接部分等と区別するために、便宜上、電源ベース当接部分とする。電源ベース当接部分410は連結部材5の電源側当接部分530(図9参照)における外面に当接する。
電源ベース板4は、図12の(a)に示すように、電源ベース当接部分410が連結部材5に当接する状態で、連結部材5を挿通するねじ49が電源ベース当接部分410のねじ孔410a(図8参照)に螺合することで、連結部材5に固定される。
【0020】
電源ベース板4は、図8に示すように、第1方向の端部であって第2方向の中央の欠け部44に対して第2方向の両側に表側に屈曲する屈曲部46を有している。図13の(b)に示すように、屈曲部46と短屈曲部41との間に連結部材5の裏側端部(530)が挿入され(配され)た状態で、連結部材5がねじ49により電源ベース板4に固定される。これにより、連結部材5の裏側端部が第1方向の両側から電源ベース板4により支持(当接)されることとなり、第1方向のガタツキを少なくできる。
【0021】
(1-6)連結部材
主に図9を用いて説明する。
連結部材5は例えば金属板により構成されている。
連結部材5は、本体部50と、本体部50における第2方向の両端縁から第1方向の内側に屈曲する屈曲部51とを有する。連結部材5は、本体部50の表側端部に光源ベース板2に連結される光源側連結部52と、本体部50の裏側端部に電源ベース板4に連結される電源側連結部53と、固定板8に固定される固定板側固定部55とを有する。また、連結部材5は、照明装置Yが1個の照明ユニットXaを備える場合に、アーム材6に固定されるアーム固定部54を本体部50の裏側端部側に有する。
連結部材5は、第2方向の中央を通り且つ第3方向に延伸する連結部材中心線L5に対して線対称となっている。
【0022】
(1-6-1)本体部
本体部50は第2方向の寸法が裏側の方が表側によりも大きい。これにより、連結部材5の裏側端部に電源側連結部53とアーム固定部54とをコンパクトに設けることができる。本体部50は、第1方向から見ると、表側に頂点を有する二等辺三角形の頂点側を欠いた台形状をしている。これにより、第2方向にバランスがよくなる。
【0023】
(1-6-2)光源側連結部
光源側連結部52は、光源ベース板2の短屈曲部21の外面に当接する当接部分520と、当接部分520に形成され且つ光源ベース板2に固定するねじ29用の貫通孔521と、短屈曲部21の貫通孔213(図13の(b)参照)に表側から係合する係止部分523と、光源ベース板2の平坦部20の第1方向の端部に表側から当接する当接部分524(図13の(b)参照)とを有している。
【0024】
当接部分520は他の当接部分と区別するために、便宜上「光源側当接部分」とする。光源側当接部分520は、図3の(b)に示すように、光源カバー11における第2方向に離間して設けられている一対の光源カバー屈曲部113間で当接する。
係止部分523は、本体部50の表側端部であって第2方向の中央から光源ベース板2の短屈曲部21側(ここでは第1方向の内側である)へと折り返されている。係止部分523の第2方向の位置は、2個の貫通孔521の間の中央である。
当接部分524は、他の当接部分と区別するために、便宜上「表当接部分」とする。表当接部分524は、係止部分523に対して第2方向の両側にあり、本体部50の表側端から第1方向の内側へと屈曲している。表当接部分524は、光源カバー11の延伸部112の膨出部分112a(図6及び図7参照)により表側から覆われている。これにより、ねじ29(図3参照)が外れた場合でも、光源ベース板2が落下するようなことを防止できる。
【0025】
(1-6-3)電源側連結部
電源側連結部53は、図9に示すように、電源ベース板4の電源ベース当接部分410と近接又は当接する当接部分530と、当接部分530に形成され且つ電源ベース板4を固定するねじ49(図3参照)用の貫通孔531とを有する。当接部分530は、他の当接部分と区別するために、便宜上「電源側当接部分」とする。
電源側当接部分530は、電源ベース当接部分410の内面に当接する。電源側当接部分530は、第2方向に離間して設けられている。これにより、電源側当接部分530間にアーム固定部54を設けても、連結部材5が大型化するのを防止できる。また、バランスよく電源ベース板4と光源ベース板2とを連結できる。
電源側連結部53は、図12の(a)に示すように、電源側当接部分530が電源ベース板4の短屈曲部41(電源ベース当接部分410)と屈曲部46との間に配された状態で、ねじ49により固定される。
【0026】
(1-6-4)アーム固定部
照明装置Yは1個の照明ユニットXaを備える場合、アーム固定部54にアーム材6が固定される。アーム固定部54は、アーム材6と対向又は当接する当接部分540と、当接部分540に設けられた第1貫通孔541と円弧状の第2貫通孔542とを有している。当接部分540は、他の当接部分と区別するために、便宜上「アーム側当接部分」とする。
アーム側当接部分540は、本体部50の第2方向の略中央であって第3方向の裏側端から中央に亘る領域に形成されている。アーム側当接部分540の内面がアーム材6と当接する(図示省略)。
アーム材6の固定は、アーム材6の固定板8への固定と同じであり、ねじ69(図12の(b)参照)が第1貫通孔541及び第2貫通孔542を挿通してアーム材6のナット633(図11参照)に螺合する。アーム固定部54は、電源側連結部53の裏側端よりも裏側に張り出している。
【0027】
(1-6-5)固定板側固定部
固定板側固定部55は、ここでは、固定板8のユニット側第3係合部83(図10参照)用の第1貫通孔550を有している。第1貫通孔550は、大孔部550aと、大孔部550aから裏側へと延伸する溝部550bとを有する。ユニット側第3係合部83が大孔部550aから挿入された後に、ユニット側第3係合部83を大孔部550aに対して裏側に移動させることで、ユニット側第3係合部83が溝部550bの外側部分550cに係合する。
固定板側固定部55は、ここでは、固定板8のユニット側第2係合部82(図10参照)用の第2貫通孔551を有している。第2貫通孔551は例えば、裏側広がりの台形状をしている。ユニット側第2係合部82が第2貫通孔551に挿入された後、ユニット側第2係合部82を第2貫通孔551に対して裏側に移動させることで、ユニット側第2係合部82が第2貫通孔551に面する裏側部分551aに係合する。
固定板側固定部55は、固定板8の板状部80の貫通孔805(図10参照)を挿通するねじ89(図12の(b)参照)用のねじ孔552を有する。ねじ孔552は、第2方向に並設する2台の照明ユニットXに対応できるように、アーム固定部54の第2貫通孔542に対して第2方向の両側に設けられている。
【0028】
(1-6-6)屈曲部
屈曲部51は、表裏方向に延伸し、連結部材5を補強する。図13に示すように、屈曲部51の表側端は光源ベース板2の短屈曲部21の裏側端に近接する。屈曲部51の裏側端は、電源ベース板4の第1方向の端部の開口46aに近接する。
屈曲部51は、連結部材5を第1方向から見たときに連結部材中心線L5に対して対象の位置にあり、1セットの状態を第1方向から見たときに、第1中心線に対して線対称となる位置にある。つまり、屈曲部51は、第1方向からセットを見たときに、第2方向の他の連結部材5の屈曲部51とで一対の傾斜部を構成し、当該傾斜部に後述の第1係合部81が造営材と反対側(表側)から当接する(図13参照)。なお、屈曲部51は、第3方向を表側から裏側に移るにしたがって第2方向に広がるように傾斜している。
【0029】
(2)固定板
主に、図10を用いて説明する。
固定板8は、1つのセットを構成する2台の照明ユニットXを第2方向に並設した状態で固定する。ここでは、照明ユニットXa,Xbを第2方向に並設した第1セットZaを例にして説明する。なお、照明ユニットXc,Xdを第2方向に並設した第2セットZbについても同様であるが、第1セットZaを中心に説明する。
固定板8は、第1セットZaを構成する2台の照明ユニットXa,Xbのそれぞれの第1方向の端部と1以上の箇所で係合する1以上の係合部を有し、1以上の係合部が照明ユニットXa,Xbのそれぞれの第1方向の端部と係合する状態で、2台の照明ユニットXa,Xbのそれぞれの第1方向の端部にねじ89(図12の(b)参照)により固定される。
具体的には、固定板8は、板状部80と、板状部80に形成された1以上の係合部81,82,83,84とを有する。なお、照明ユニットXa,Xbの第1方向の端部は、連結部材5により構成される。
固定板8は、第1方向に第1セットZaと第2セットZbを固定するための複数の係合部を有してもよい。具体的には、固定板8は、板状部80から延伸する延伸部85,86と、延伸部85,86に形成された複数の係合部85a,85b,86a,86bとを有する。
固定板8は、板状部80から、第1セットZaを構成する2台の照明ユニットXa,Xbと反対側に曲がる一対の曲げ部87を有してもよい。固定板8は、アーム材6が固定されるアーム固定部88を板状部80の第3方向の裏側に有する。
【0030】
ここで、複数の係合部を区別するために、係合部81,82,83,84は、照明ユニットXa,Xbに対して係合するため、ユニット側係合部とし、係合部81をユニット側第1係合部81とし、係合部82をユニット側第2係合部82とし、係合部83をユニット側第3係合部83とし、係合部84をユニット側第4係合部84と便宜上する。
また、第1セットZa側の固定板8aの係合部85a,85b,86a,86bは、対向する他のセットである第2セットZb側の固定板8bと係合するため、セット側係合部とし、係合部85aをセット側第1係合部85aとし、係合部85bをセット側第2係合部85bとし、係合部86aをセット側第3係合部86aとし、係合部86bをセット側第4係合部86bと便宜上する。
固定板8及び照明ユニットXa,Xbの連結部材5は、第2方向の中央を通り且つ第3方向に延伸する第2中心線L3に対して線対称となっている(図14の(a)参照)。これにより、第1のセットを構成する2台の照明ユニットXa,Xbを第2方向にバランスよく固定できる。なお、第2中心線L3は、延伸部85,86における第2方向の中央を通り且つ第1方向と第2方向とに直交する第3方向に延伸する。
【0031】
(2-1)板状部
板状部80は第1方向と直交する。
板状部80は、第2方向に長い台形状に似た形状をしている。具体的には、第2方向を上底及び下底とし第3方向を高さとする台形状であって下底部分の中央に上底側に凹入する凹入部801を有するような形状をしている。図10において、凹入部801の引き出し線は凹入した空間部分を指している。凹入部801により、固定板8が光源ベース板2と電源ベース板4との間を塞ぐ面積を小さくできる。これにより、放熱ユニット7の性能低下を抑制できる。
板状部80は、凹入部801に第2方向に面する部分に、照明ユニットXa,Xb側に屈曲する屈曲部分(81)を有する。凹入部801の第2方向の端部は、第3方向を裏側から表側に移るにしたがって第2方向に広がるように傾斜し、屈曲部分(81)も同様に傾斜する。この傾斜角度は、照明ユニットXa,Xbの第1方向の端部を構成する連結部材5の屈曲部51の傾斜角度に対応している。これにより、屈曲部分(81)は、図13の(a)に示すように、連結部材5の屈曲部(傾斜部)51に第3方向の表側から当接する。つまり、屈曲部分(81)はユニット側第1係合部81を構成する。なお、ユニット側第1係合部81は、第3方向に対して傾斜する状態で表側から当接するため、連結部材5(照明ユニットXa,Xb)に対して固定板8が第2方向と第3方向とに移動するのを規制する位置決め部としても機能する。
【0032】
板状部80は、凹入部801に対して第2方向の外側であって第3方向の表側端に、照明ユニットXa,Xb側であって第3方向の裏側に折り返された折返部分(82)を有する。折返部分(82)は、連結部材5の本体部50に対して、本体部50の厚みに対応した間隔をあけて折り返され、図13に示すように、連結部材5の第2貫通孔551から第2貫通孔551の裏側部分551a(図9の(b)参照)に係合する。つまり、折返部分(82)はユニット側第2係合部82を構成する。なお、ユニット側第2係合部82は、第2貫通孔551を利用して係合しているため、連結部材5(照明ユニットXa,Xb)に対して固定板8が第2方向に移動するのを規制する位置決め部としても機能する。
【0033】
板状部80は、第2方向において、ユニット側第1係合部81の外側であってユニット側第2係合部82の内側に位置する部分に、照明ユニットXa,Xb側であって第2方向の内側(他の照明ユニットXa,Xb側)に折り返された折返部分(83)を有する。折返部分(83)は、連結部材5の本体部50に対して、本体部50の厚みに対応した間隔をあけて折り返され、図13に示すように、連結部材5の第1貫通孔550の溝部550bに対して第2方向の外側部分550c(図9の(b)参照)に係合する。この際、折返部分(83)の第3方向の裏側端は、第1貫通孔550の溝部550bの裏側端に面する部分に当接する。つまり、折返部分(83)はユニット側第3係合部83を構成する。ここでの係合には、折返部分(88)の裏側端が溝部550bに面する部分に当接することも含まれている。
なお、ユニット側第3係合部83は、第1貫通孔550を利用して係合しているため、連結部材5(照明ユニットXa,Xb)に対して固定板8が第2方向及び第3方向の裏側に移動するのを規制する位置決め部としても機能する。
ユニット側第3係合部83は、ユニット側第1係合部81とユニット側第2係合部82との間であってその第3方向の裏側に位置する。このため、固定板8は、第3方向に間隔をおいた2か所以上で連結部材5に固定されることとなり、固定板8が第3方向に傾斜して連結部材5に固定されるのを防止できる。
【0034】
板状部80は、第2方向において、ユニット側第3係合部83の内側部分に、照明ユニットXa,Xb側に延伸した後に第3方向の裏側に延伸する延伸部分(84)を有する。延伸部分(84)は、図13の(b)に示すように、照明ユニットXa,Xbの電源ベース板4の短屈曲部41に第3方向の表側から係合する。つまり、延伸部分(84)はユニット側第4係合部84を構成する。なお、ユニット側第4係合部84は、図13の(b)に示すように、電源ベース板4の長屈曲部42に隣接して短屈曲部41に係合するため、電源ベース板4(照明ユニットXa,Xb)に対して固定板8が第2方向の外方側(両照明ユニットXa,Xbが離れる側)に移動するのを規制する位置決め部としても機能する。また、ユニット側第4係合部84は、電源ベース板4に第3方向の表側から係合することとなり、連結部材5の固定板8との固定負荷を軽減できる。
【0035】
板状部80は、図10に示すように、連結部材5と電源ベース板4とを固定するねじ49(図12参照)と干渉するのを防止する貫通孔804と、固定板8を連結部材5に固定するためのねじ89(図12の(b)参照)用の貫通孔805とを有する。なお、貫通孔805を挿通するねじ89は、連結部材5のねじ孔552(図9参照)に螺合する。
【0036】
(2-2)延伸部
延伸部85,86は、第3方向と直交する第2方向に延伸する仮想線に沿って、第1セットZaを構成する2台の照明ユニットXa,Xbと反対側に延伸する。ここでの延伸部は、図14の(a)に示すように、第3方向に離間する2本の仮想線L1,L2に沿って形成され裏側延伸部85と表側延伸部86とを含む。
裏側延伸部85の仮想線L1は板状部80における第3方向の裏側端を通り、表側延伸部86の仮想線L2は板状部80の凹入部801の第3方向の裏側端に面する部分を通る。
【0037】
(2-2-1)裏側延伸部
裏側延伸部85は、板状部80における第3方向の裏側端から、固定板8が固定される連結部材5と反対側に延伸する。つまり、第1セットZaの固定板8aは、第1方向に対向する第2セットZb側に延伸する。
ここでの裏側延伸部85は、第2方向の中央を通り第3方向に延伸する第2中心線L3(図14の(a)参照)に対して線対称となる2部位に設けられている。裏側延伸部85での「2部位」を「第1の2部位」とし、表側延伸部86での「2部位」を「第2の2部位」として、両者を便宜上区別する。
第1の2部位に設けられた裏側延伸部85のうち、第2方向の一方側に設けられた一方の裏側延伸部85Aには係合孔85aが、他方側に設けられた他方の裏側延伸部85Bには係合片85bがそれぞれ形成されている。
なお、第2方向の一方は、裏側延伸部85を第1方向であって裏側延伸部85の延伸先端側から見たときの一方である。
【0038】
第1セットZaの固定板8aであって第2セットZb側に位置する固定板8aにおける他方の裏側延伸部85Bの係合片85bは、第3方向を表側に延伸し、第1方向に配された他のセットである第2セットZbの固定板8bであって第1セットZa側に位置する固定板8bにおける一方の裏側延伸部85Aの係合孔85aに係合する。
同様に、第1セットZaの固定板8aであって第2セットZb側に位置する固定板8aにおける一方の裏側延伸部85Aの係合孔85aには、第1方向に配された他のセットである第2セットZbの固定板8bであって第1セットZa側に位置する固定板8bにおける他方の裏側延伸部85Bの係合片85bが係合する。
これにより、第1方向に隣接(対向)する固定板8a,8b同士を固定でき、第1方向に隣接する第1セットZaと第2セットZbとを固定できる。
なお、係合孔85aがセット側第1係合部を構成し、係合片85bがセット側第2係合部を構成する。
係合片85bは第3方向の裏側に、係合孔85aは第3方向の表側に位置する。一方、各固定板8a,8bにおいて、裏側延伸部85Aと裏側延伸部85Bとは、第3方向に裏側延伸部85の厚み分だけの高低差がある。これにより、固定板8a,8b同士が固定した際に、固定板8a,8bの裏側延伸部85同士が近接又は当接し、両社のガタツキを少なくできる。
【0039】
係合片85bは板状をしている。係合片85bは、第3方向を表側に移るにしたがって板状部80に近づくように傾斜している。換言すると、係合片85bは、延伸方向の先端側に移るにしたがって板状部80に近づくように傾斜している。これにより、係合片85bが係合孔85aから抜けにくくなる。
【0040】
(2-2-2)表側延伸部
表側延伸部86は、板状部80における第3方向の表側端から、固定板8が固定される連結部材5と反対側に延伸する。つまり、第1セットZaの固定板8aは、第1方向に対向する第2セットZb側に延伸する。
第2の2部位に設けられた表側延伸部86のうち、第2方向の一方側に設けられた一方の表側延伸部86Aには係合片86bが、他方側に設けられた他方の表側延伸部86Bには係合孔86aがそれぞれ形成されている。
なお、第2方向の一方は、表側延伸部86を第1方向であって表側延伸部86の延伸先端側から見たときの一方である。
【0041】
第1セットZaの固定板8aであって第2セットZb側に位置する固定板8aにおける一方の表側延伸部86Aの係合片86bは、第3方向を裏側に延伸し、第1方向に配された他のセットである第2セットZbの固定板8bであって第1セットZa側に位置する固定板8bにおける他方の表側延伸部86Bの係合孔86aに係合する。
同様に、第1セットZaの固定板8aであって第2セットZb側に位置する固定板8aにおける他方の表側延伸部86Bの係合孔86aには、第1方向に配された他のセットである第2セットZbの固定板8bであって第1セットZa側に位置する固定板8bにおける一方の表側延伸部86Aの係合片86bが係合する。
これにより、第1方向に隣接(対向)する固定板8a,8b同士を固定でき、第1方向に隣接する第1セットZaと第2セットZbとを固定できる。
なお、係合孔86aがセット側第3係合部を構成し、係合片86bがセット側第4係合部を構成する。
係合片86bは第3方向の表側に、係合孔86aは第3方向の裏側に位置する。一方、各固定板8a,8bにおいて、表側延伸部86Aと表側延伸部86Bとは、第3方向に表側延伸部86の厚み分だけの高低差がある。これにより、固定板8a,8b同士が固定した際に、固定板8a,8bの表側延伸部86同士が近接又は当接し、両社のガタツキを少なくできる。
【0042】
係合片86bは板状をしている。係合片86bは、第3方向を裏側に移るにしたがって板状部80から離れるように傾斜している。換言すると、係合片86bは、延伸方向の先端側に移るにしたがって板状部80から離れるように傾斜している。これにより、係合片86bの表面が係合孔86aの縁に接触しながら、係合片86bと係合孔86aとが係合するため、係合片86bが係合孔86aから抜けにくくなる。
なお、係合片85bも第3方向を表側に移るにしたがって、板状部80側に傾斜している。これにより、係合片85bの表面が係合孔85aの縁に接触しながら、係合片85bと係合孔86aとが係合するため、係合片85bが係合孔85aから抜けにくくなる。
2枚の固定板8a,8bは、第3方向に間隔をおいた裏側延伸部85と表側延伸部86とで係合することとなり、固定板8a,8b同士が第3方向に傾斜して固定されるのを防止できる。
また、固定板8の裏側延伸部85の係合片85bと、表側延伸部86の係合片86bは、第2中心線L3に対して逆側に位置しているため、2枚の固定板8a,8bを第2方向にバランスよく固定できる。
【0043】
固定板8は、裏側延伸部85A,85Bに貫通孔85cとねじ孔85dを有している。ここでは、一方側の裏側延伸部85Aにねじ孔85dが、他方側の裏側延伸部85Bに貫通孔85cが設けられている。ねじ806(図1の(b)の拡大図参照)が固定板8b及び/又は固定板8aの貫通孔85cを挿通して、固定板8a及び/又は固定板8bのねじ孔85dに螺合することで、固定板8aと固定板8bとが結合した状態で固定される。これにより、固定板8aと固定板8bは、係合部85a,85b,86a,86bの係合とねじ806とにより強固に固定されることとなる。
固定板8は、表側延伸部86A,86Bに貫通孔86cとねじ孔86dを有している。ここでは、他方側の表側延伸部86Bにねじ孔86dが、一方側の表側延伸部86Aに貫通孔86cが設けられている。ねじ807(図1の(a)の拡大図参照)が固定板8b及び/又は固定板8aの貫通孔86cを挿通して、固定板8a及び/又は固定板8bのねじ孔86dに螺合することで、固定板8aと固定板8bとが結合した状態で固定される。これにより、固定板8aと固定板8bは、係合部85a,85b,86a,86bの係合とねじ806,807とにより強固に固定されることとなる。
【0044】
(2-3)曲げ部
一対の曲げ部87は、図10に示すように、板状部80における第2方向の両端で延伸部85,86の延伸方向と同じ方向に曲げられている。一対の曲げ部87は、第3方向を表側から裏側に移るにしたがって互いに近づくように傾斜している。
板状部80から曲げ部87の先端までの第1方向の距離は、2枚の固定板8a,8bの間隔の半分よりも小さい。これにより、2枚の固定板8a,8bが曲げ部87で干渉されることはない。
一対の曲げ部87は、裏側延伸部85や表側延伸部86よりも第2方向の外側に位置する。これにより、特に、表側延伸部86が第2方向から干渉されるのを防止できる。
【0045】
(2-4)アーム固定部
アーム固定部88は、連結部材5のアーム固定部54と同様の構成を有している。
アーム固定部88は、アーム材6と対向又は当接する当接部分880と、当接部分880に設けられた第1貫通孔881と円弧状の第2貫通孔882と、アーム材6と反対側に屈曲する屈曲部883とを有している。
【0046】
(2-5)両固定板の固定
固定板8a,8bは、中心軸Oを回転中心にして一方の固定板8aに対して他方の固定板8bを表裏方向に回動させて固定させる。また、一方の固定板8aに対して他方の固定板8bを第1方向から近づける。この際、図14(b)に図示するように、係合孔85aと係合片85bの先端部分、係合孔86aと係合片86bの先端部分とを位置合わせ(仮係合)してから表裏方向に回動させる。このとき、第1の2部位に形成されている裏側延伸部85A,85Bは、第2の2部位に形成されている表側延伸部86A,86Bに対して、第3方向から見たときに第2方向にずらすことによりこの位置合わせをしやすくすることが容易にできるため、2枚の固定板8a,8bを容易に固定(係合)できる。ここでは、第1の2部位に形成されている裏側延伸部85A,85Bが、第2の2部位に形成されている表側延伸部86A,86Bよりも第2方向の外側に位置している。
具体的には、以下のようにして行う。
まず、第1方向から見て、固定板8aの中心軸Oと固定板8bの中心軸Oとを位置するように、両固定板8a,8bを対向させる。
次に、図14の(b)及び(c)に示すように、固定板8aの表側延伸部86Aの係合片86bの先端部分と裏側延伸部85Bの係合片85bの先端部分とを、固定板8bの表側延伸部86Bの係合孔86aと裏側延伸部85Aの係合孔85aとに、中心軸O周りに対向(近接)するように位置合わせ(仮係合)すると共に、同様に、固定板8bの表側延伸部86Aの係合片86bの先端部分と裏側延伸部85Bの係合片85bの先端部分とを、固定板8aの表側延伸部86Bの係合孔86aと裏側延伸部85Aの係合孔85aとに、中心軸O周りに対向(近接)するように位置合わせ(仮係合)する。
このとき、第1の2部位に形成されている裏側延伸部85A,85Bは、第2の2部位に形成されている表側延伸部86A,86Bに対して、第3方向から見たときに第2方向にずれているため、この位置合わせが容易となる。
そして、固定板8aと固定板8bとを中心軸O周りに近づけることで、固定板8aの係合片85b,86bが固定板8bの係合孔85a,86aに、固定板8bの係合片85b,86bが固定板8aの係合孔85a,86aにそれぞれ係合する。
このようにして両固定板8a,8bが固定される。
【0047】
係合片85bは、図14の(a)に示すように、第2中心線L3側の端面85fが、表側(延伸先端側)に移るにしたがって第2中心線L3から離れるように傾斜している。係合片86bは、第2中心線L3側の端面86fが、裏側(延伸先端側)に移るにしたがって第2中心線L3から離れるように傾斜している。
これにより、図14の(b)に示すように、固定板8aの中心軸Oと固定板8bの中心軸とを一致させ、固定板8bの裏側延伸部85Bの係合片85bを固定板8aの裏側延伸部85Aの係合孔85aの近傍に、固定板8aの裏側延伸部85Bの係合片85bを固定板8bの裏側延伸部85Aの係合孔85aの近傍に、固定板8bの表側延伸部86Aの係合片86bを固定板8aの表側延伸部86Bの係合孔86aの近傍に、固定板8aの表側延伸部86Aの係合片86bを固定板8bの表側延伸部86Bの係合孔86aの近傍にそれぞれ位置するように、固定板8aと固定板8bとを中心軸O回りにずらした状態で、両固定板8a,8bとを中心軸O回りに近づけることで、裏側延伸部85Bの係合片85bと、表側延伸部86Aの係合片86bとが、第3方向を相手側に向かって延伸しているにもかかわらず、各係合片85b,86bが各係合孔85a,86aに係合できる。つまり、第1方向に対向する固定板8aと固定板8bとを互いに結合させやすくできる。
【0048】
(3)アーム材
主に、図11を用いて説明する。
アーム材6は、造営材に固定される造営側固定部61と、造営側固定部61の第1方向の両端から表側に延伸して固定板8や連結部材5に固定される連結側固定部63とを有する。
造営側固定部61と連結側固定部63は第2方向の両端に折曲部分61a,63aを有している。これにより、アーム材6が補強される。
連結側固定部63は、表側端部に第1貫通孔631と第2貫通孔632とを表裏方向に間隔をおいて有する。第1貫通孔631と第2貫通孔632は、固定板8の第1貫通孔881と第2貫通孔882(図10参照)や、連結部材5の第1貫通孔541と第2貫通孔542(図9参照)に対応して設けられている。
連結側固定部63は、第1貫通孔631と第2貫通孔632の裏側にナット633が固定されている。ナット633は、連結部材5とアーム材6とを固定するねじ69(図12の(b)参照)用である。
【0049】
(4)連結具
主に、図1及び図2を用いて説明する。
連結具9は、第1セットZaと第2セットZbの第2方向の両側を連結する。連結具9は、第1セットZaと第2セットZbの第2方向の両側において、第1方向に隣接する照明ユニットXa(Xb)と照明ユニットXc(Xd)との電源ベース板4と光源ベース板2とを第3方向に連結する縦連結具90と、第1方向に隣接する照明ユニットXa(Xb)と照明ユニットXc(Xd)との光源ベース板2同士を第1方向に連結する横連結具95とを備える。
【0050】
(4-1)縦連結具
ここでは、図16を利用して説明し、第1セットZaの照明ユニットXbと第2セットZbの照明ユニットXd側を連結する縦連結具90について説明する。
縦連結具90は、図15の(a)及び(b)並びに図16に示すように、照明ユニットXbの電源ベース板4と照明ユニットXdの電源ベース板4とを支持する電源側支持部92と、照明ユニットXbの光源ベース板2と照明ユニットXdの光源ベース板2とに当接する光源側当接部93と、横連結具95に固定される縦側固定部94とを有する。縦連結具90は、電源側支持部92、光源側当接部93及び縦側固定部94を板状部91に有する。
【0051】
(4-1-1)板状部
板状部91は、第1方向と第3方向とに広がり、第1方向の両端から第2方向であって他の連結具9に向かって延伸する一対のリブ部分911と、一対のリブ部分911よりも第3方向の表側部分に他方の連結具9側に凹入する凹入部分913とを有する。なお、凹入部分913は縦側固定部94の一部を構成する。
凹入部分913は横連結具95の横長板部96に第2方向の内側から当接し、一対のリブ部分911は横連結具95の裏リブ971に第3方向の裏側から当接又は近接する。
【0052】
(4-1-2)電源側支持部
電源側支持部92は、板状部91の第3方向の裏側端から第2方向の内側に屈曲する電源側第1屈曲部分921と、電源側第1屈曲部分921における第1方向の中間部分であって第2方向の内側端から第3方向の表側に屈曲する電源側第2屈曲部分923と、板状部91の第3方向の裏側端部の内面から第2方向の内側上がりに傾斜する電源側係止部分925とを有する。
電源側第1屈曲部分921は、図16の(b)に示すように、電源ベース板4の隅部分の平坦部40に裏側から当接する。なお、電源ベース板4の隅部分の長屈曲部42は、板状部91の内面に当接又は近接する。
電源側第2屈曲部分923は、第1方向に隣接する照明ユニットXbと照明ユニットXdとの間に位置し、第1方向の両端が照明ユニットXbの電源ベース板4の短屈曲部41と、照明ユニットXdの電源ベース板4(図では現れていない)の短屈曲部41に当接又は近接する。
電源側係止部分925は、図16の(a)に示すように、第1方向に間隔をおいて一対ある。一方の電源側係止部分925は照明ユニットXbの電源ベース板4における隅部分の長屈曲部42を表側から支持するように係止し、他方の電源側係止部分925は照明ユニットXdの電源ベース板4(図では現れていない)における隅部分の長屈曲部42を表側から支持するように係止する。
一対の電源側係止部分925における第1方向の他方の電源側係止部分925側の端面は、図16の(b)に示すように、電源側係止部分925が係止する電源ベース板4の短屈曲部41と当接又は近接する。照明ユニットXb,Xdの電源ベース板4の短屈曲部41は、第1方向の両側から、電源側第2屈曲部分923と電源側係止部分925とで挟まれることとなり、第1方向の位置決めがなされる。
【0053】
(4-1-3)光源側当接部
光源側当接部93は、板状部91の凹入部分913の第3方向の表側端であって第1方向の中央部分から「L」字状に屈曲する光源側L字部分931と、板状部91の凹入部分913の第3方向の表側端であって光源側L字部分931の両側部分から他の連結具9に向かって延伸する一対の光源側延伸部分933とを有する。
光源側L字部分931は、図16の(b)に示すように、第1方向に隣接する照明ユニットXbと照明ユニットXdとの間に位置し、第1方向の両端が照明ユニットXbの光源ベース板2(図では現れていない)の短屈曲部21と、照明ユニットXdの光源ベース板2の短屈曲部21とに当接又は近接する。
光源側延伸部分933は、図16の(b)に示すように、第1方向に間隔をおいて一対ある。光源側延伸部分933は、照明ユニットXdの光源ベース板2における隅部分の平坦部20に裏側から当接又は近接する。光源側延伸部分933が設けられている凹入部分(913a)は、第2方向の他の連結具9側に凹入し(図15の(a)及び(b)参照)、図16の(b)に示すように、当該凹入領域913aが光源ベース板2の長屈曲部22の内面に当接する。
一対の光源側延伸部分933における第1方向の他方の光源側延伸部分933が位置する側の端面は、図16の(b)に示すように、光源側延伸部分933が当接する光源ベース板2の短屈曲部21と当接又は近接する。光源ベース板2の短屈曲部21は、第1方向の両側から、光源側L字部分931と光源側延伸部分933とで挟まれることとなり、第1方向の位置決めがなされる。
【0054】
(4-1-4)縦側固定部
縦側固定部94は、板状部91の凹入部分913に、横連結具95の係止部995用の貫通孔941と、固定用のねじ孔943を有する。
(4-2)横連結具
横連結具95は、図15の(c)及び(d)に示すように、第2方向と直交し且つ第1方向に延伸する横長板部96と、横長板部96の第3方向の両端から他の連結具9側に向かって延伸する一対のリブ部97とを有する。
横連結具95は、光源ユニット1に固定される光源側固定部98と、縦連結具90に固定される横側固定部99とを有する。
なお、第3方向の表側に位置する表リブ973は、図16の(a)に示すように、光源ユニット1の光源カバー11の延伸部112に表側から当接又は近接する。
(4-2-1)光源側固定部
光源側固定部98は、図15の(c)及び(d)に示すように、横長板部96に形成され且つ光源ベース板2の長屈曲部22の延伸部分221(図6及び図7参照)に当接する当接部分981と、当接部分981に形成され且つ光源ベース板2の延伸部分221の貫通孔223(図6参照)に係合する係合部分983と、当接部分981に形成され且つ光源ベース板2の延伸部分221のねじ孔224(図6及び図7参照)に螺合するねじ988(図1参照)用の貫通孔985とを有する。
【0055】
(4-2-2)横側固定部
横側固定部99は、第3方向の裏側に位置する裏リブ971に一対の欠け部991を設けて縦連結具90の板状部91の凹入部分913に当接する当接部分993と、一対の欠け部991間に位置する裏リブ(971)を利用して、縦連結具90の凹入部分913の貫通孔941に係合する係止部995と、当接部分993に形成され且つ縦連結具90のねじ孔943に螺合するねじ909(図1の(a)参照)用の貫通孔997とを有する。
【0056】
5.配線について
4台の照明ユニットXa,Xb,Xc,Xdは、照明ユニットXaに設けられた端子台331を利用し、各照明ユニットXa,Xb,Xc,Xdに電力を供給している。
例えば、4台の照明ユニットXa,Xb,Xc,Xd用の4本の電気ケーブルを束状にし、各電源ユニット3に対応する電気ケーブルを電源ユニット3に接続するようにしてもよい。
この場合、束状の配線は、例えば、端子台331から照明ユニットXaの電源カバー31内にケーブルブッシュ36から導入され、電源カバー31内の第1方向の端を第2方向に沿って配され、照明ユニットXaの電源カバー31の切欠部や貫通孔等から導出される。なお、照明ユニットXa用の電気ケーブルは当該電源カバー31内でコネクタ305(図8参照)に接続される。
【0057】
照明ユニットXaから導出された配線は、第2方向に隣接する照明ユニットXbの電源カバー31内にケーブルブッシュ36から導入され、電源カバー31内の第2方向の端を第1方向に沿って配され、照明ユニットXbの電源ベース板4のケーブルブッシュ35や貫通孔から電源ユニット3の表側へと導出される。なお、照明ユニットXb用の電気ケーブルは当該電源カバー31内のコネクタ305に接続される。
照明ユニットXbから電源ユニット3の表側に導出された配線は、照明ユニットXbの連結部材5の第2貫通孔551、照明ユニットXdの連結部材5の第2貫通孔551を通り、照明ユニットXdの電源ベース板4の貫通孔や切欠部から電源カバー31内に導入され、電源カバー31内の第1方向の端と第2方向の端とに沿って配され、照明ユニットXdの電源カバー31のケーブルブッシュ36や切欠部から導出される。なお、照明ユニットXd用の電気ケーブルは当該電源カバー31内でコネクタ305に接続される。
照明ユニットXdから導出された配線は、第2方向に隣接する照明ユニットXcの電源カバー31内に切欠部や貫通孔から導入され、電源カバー31内の第1方向の端を第2方向に沿って配され、当該電源カバー31内のコネクタ305に接続される。
【0058】
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものでもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0059】
<変形例>
1.照明装置
照明装置Yは、4台の照明ユニットXa,Xb,Xc,Xdを備えていたが、4台以外の複数台の照明ユニットXを備えてもよい。例えば、第1方向に3台、第2方向に2台の合計6台を備えてもよい。換言すると、第2方向に並ぶ1セットを、第1方向に複数列で備えてもよい。この場合、第1方向に並ぶ複数列(複数セット)は各セットにおける他のセットと対向する固定板同士で固定される。
【0060】
2.照明ユニット
(1)照明ユニットXは、表面に光源ユニット1が装着され且つ裏面に放熱ユニット7が装着される光源ベース板2と、裏面に電源ユニット3が装着される電源ベース板4と、第3方向に重なる光源ベース板2と電源ベース板4とにおける第1方向の両端部を第3方向に連結する一対の連結部材5とを備える。
照明装置Yは、特に、固定板8や連結具9に特徴を有するものであり、連結部材5以外の構成については特に限定するものではないが、固定板8の係合部84と係合するための電源ベース板4の短屈曲部41の構成又は短屈曲部に相当する構成は必要である。
(2)連結部材5は、固定板8との固定に関係する構成、例えば、固定板8の係合部81が係合する屈曲部51、係合部82が係合する第2貫通孔551、係合部83が係合する第1貫通孔550を有していればよく、他の構成は電源ベース板や光源ベース板の構成にしたがって適宜変更である。
【0061】
3.固定板
(1)実施形態の固定板8は、2台の照明ユニットXが第2方向に並設するセットにおいて、その第1方向の各端で固定し、第1方向の両側で同じ構成のものが使用されている(つまり、2枚の固定板8は同じ構成である)。
しかしながら、他のセットと対向しない固定板と、他のセットと対向する固定板とが異なる構成であってもよい。なお、対向する固定板は実施形態で説明した固定板8である。
他のセットと対向しない固定板は、第2方向に隣接する2台の照明装置を固定するための構成、例えば、係合部81,82,83,84の少なくとも1つが機能するように有していればよく、例えば、延伸部85,86を有しなくてもよい。
(2)固定板8は、第2方向に隣接する照明ユニットXを固定するための4つの係合部81,82,83,84を有していたが、固定強度に余裕がある場合は、4個の係合部の全てを有する必要はない、なお、言うまでもなく、係合部数が多いほど、固定強度や固定強度に対する信頼性は向上する。
【0062】
(3)固定板8は、裏側延伸部85の係合部85a,85bと表側延伸部86の係合部86a,86bとを有していたが、2枚の固定板を固定する観点からは、どちらか一方の延伸部を有していればよい。なお、言うまでもなく、表側延伸部の係合部と裏側延伸部の係合部との両方を有する方が信頼性は向上する。
(4)裏側延伸部85は表側延伸部86に向かう係合部85bを有し、表側延伸部86は裏側延伸部85に向かう係合部86bを有しているが、係合部85b,86aが向かう方向が逆であってもよい。この場合においても、一方の固定板を他方の固体板に対して中心軸回りにずらした状態から、両固定板を中心軸回りに近づけることで、結合できる。
【0063】
(5)固定板8は、図12に(b)に示すように、第2方向に隣接する連結部材5に固定される。この状態を第1方向から見ると、固定板8の左側の曲げ部87は、連結部材5における第2方向の中間を通り且つ第3方向に延伸する連結部材中心線L5を超えた左側にも位置している。
しかしながら、固定板8の連結部材5に重なる領域が、連結部材5の連結部材中心線L5を超えないようにすることで、例えば、第2方向に並設する3台の照明ユニットを2枚の固定板で固定できる。つまり、第1方向の両側を考慮すると、合計で4枚の固定板で3台の照明ユニットXを固定できる。これにより、例えば、第2方向の3台で2セット(複数セット)を構成し、第1方向に複数列で備えるような照明装置を容易に構成できる。
【0064】
(6)裏側延伸部85Bの係合片85bは第3方向を表側に移るにしたがって、板状部80に近づくように傾斜し、表側延伸部86Aの係合片86bは第3方向を裏側に移るにしたがって板状部80から離れるように傾斜している。
しかしながら、裏側延伸部85Bの係合片は、第3方向を表側に移るにしたがって板状部80から離れるように傾斜してもよいし、傾斜しなくてもよい。
同様に、表側延伸部86Aの係合片は、第3方向を裏側に移るにしたがって板状部80に近づくように傾斜してもよいし、傾斜しなくてもよい。
なお、裏側延伸部と表側延伸部との両係合片を傾斜させる場合、互いに板状部に対して反対向きに傾斜するのが好ましい。傾斜角度は、板状部に対して10~40度の範囲内が好ましく、15~35度の範囲内がより好ましい。これにより、係合片の表面又は裏面が係合孔の縁に接触しながら係合することとなり、係合片が係合孔から抜けにくくなる。
【0065】
4.ユニット側係合部
ユニット側第2係合部は、裏側方向に延伸する例を挙げたが、例えば板状部の裏側端に設ける場合その延伸する方向は表方向であってもよい。また、ユニット側第3係合部は、中心軸O側に寄るように延伸する例を挙げたが、延伸する方向は中心軸Oから離れるように延伸するようにしてもよい。加えて、ユニット側第4係合部は、裏側に延伸する例を挙げたが、延伸する方向は表方向であってもよい。
延伸する方向や係合は特に限定せず、連結部材5の係合する先の形状に合わせて適宜設計可能であり、例えば、光源バース板や電源ベース板の表裏を反対にして連結部材に連結するような場合、光源ベース板や電源ベース板に合わせて変更可能である。
【符号の説明】
【0066】
Y 照明装置
X 照明ユニット
Z セット
1 光源ユニット
2 光源ベース板
3 電源ユニット
4 電源ベース板
5 連結部材
6 アーム材
8 固定板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図16