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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20240321BHJP
【FI】
A63F7/02 326Z
A63F7/02 304D
A63F7/02 304Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022045209
(22)【出願日】2022-03-22
(65)【公開番号】P2023139603
(43)【公開日】2023-10-04
【審査請求日】2023-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】菊地 努
【審査官】平井 隼人
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-211404(JP,A)
【文献】特開2009-246744(JP,A)
【文献】特開2014-107834(JP,A)
【文献】特開2005-261808(JP,A)
【文献】特開2015-112457(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータと、前記コンピュータからのデジタル出力をアナログ出力に変換するD/Aコンバータと、を備える遊技機であって、
可動部材を動かす複数のステッピングモータと、
前記複数のステッピングモータを定電流駆動する複数のドライブICと、
前記複数のドライブICのそれぞれに設けられ、前記定電流駆動の定電流を指示するためのアナログ信号を前記D/Aコンバータから受けるリファレンス端子と
前記複数のドライブICのそれぞれに設けられ、前記ステッピングモータの回転位置を指示するためのデジタル信号を、前記コンピュータから受ける回転制御用端子と、を備える遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータにて電気部品を制御又は駆動する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊技機として、制御対象又は駆動対象が電圧の相違によって動作や出力が変化するもの知られている。そして、従来の遊技機では、コンピュータにてオンオフされる複数のスイッチと複数の抵抗とを有する分圧回路にて電気部品に付与する電圧を変化させていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-73211号公報(図25、段落[0206])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の遊技機では、配線が煩雑になり、回路が嵩張ることが問題になっていた。これに対し、従来より配線が簡素でかつコンパクトな遊技機の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた特徴1の発明は、コンピュータと、電気部品を制御又は駆動するために前記コンピュータからのデジタル出力をアナログ出力に変換するD/Aコンバータと、を備える遊技機である。
【発明の効果】
【0006】
上記発明の遊技機では、電気部品を制御又は駆動するためにコンピュータからのデジタル出力をアナログ出力に変換するD/Aコンバータを備えているので、従来の分圧回路を備えたものより、配線が簡素になり、遊技機がコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の一実施形態に係る遊技機の正面図
図2】遊技盤の正面図
図3】可動役物による演出が行われた状態の遊技盤の正面図
図4】可動役物による演出が行われた状態の遊技盤の正面図
図5】可動役物の正面図
図6】可動役物の正面図
図7】第2可動役物の背面図
図8】駆動基板の概念図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図8を参照して、本開示の一実施形態に係るパチンコ遊技機100(特許請求の範囲中の「遊技機」に相当する。以下、単に「遊技機100」という)について説明する。以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機100を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
【0009】
遊技機100は、図1に示された遊技枠90における前面枠91の後面に図2に示した遊技盤40を備える。遊技盤40は、前面に遊技球が流下する遊技領域R1を有し、前面枠91のガラス窓91Wを通して遊技領域R1が視認可能になっている。遊技領域R1には、遊技盤40を前後に貫通する演出窓40Wが備えられ、その周りに普通入賞口10,始動入賞口11,12、大入賞口13,始動ゲート14、アウト口15等が備えられている。
【0010】
始動ゲート14は、遊技領域R1のうち演出窓40Wの右側の領域に位置し、遊技球が通過する構造をなしている。一方の始動入賞口12は、演出窓40Wの右側かつ始動ゲート14の下方に位置し、左右方向に回動する回動扉12Tにて通常は閉じられている。また、大入賞口13は、遊技領域R1における左下部に位置し、前後方向に回動する回動扉13Tにて通常は閉じられている。また、他方の始動入賞口11及び複数の普通入賞口10は、遊技盤40の前面から突出する突部の上面に開口したポケット構造をなしている。さらには、始動入賞口11は、遊技領域R1の下部領域における左右方向の略中央に位置し、複数の普通入賞口10は、下部領域の左右方向に分散して配置されている。
【0011】
遊技を行うには、前面枠91の前面右下の操作ハンドル92(図1参照)を操作する。すると、前面枠91の前面の図示しない上皿内の遊技球が遊技領域R1に打ち込まれ、何れかの入賞口10~13に遊技球が入賞すると賞球としての複数の遊技球が上皿に払い出される。また、始動ゲート14を遊技球が通過すると普図判定と呼ばれる当否判定が行われ、それが当り(これを「普図当り」という)であると、所定期間に亘って回動扉12Tが開き、始動入賞口12に遊技球が入賞可能となる。さらには、始動入賞口11,12の何れかに遊技球が入賞すると、特図判定と呼ばれる当否判定が行われ、それが当り(これを「大当り」、「特図当り」という)であると、所定期間、所定回数に亘って回動扉13Tが開き、大入賞口13に遊技球が入賞可能となる大当り遊技が実行される。また、大当りには、大当り遊技の実行後に大当りになる確率が高くなる確変状態になったり、普図当りで始動入賞口12の回動扉12Tが開く時間が長くなったりする特典付きの大当たりと、特典がない特典無しの大当たりとが含まれている。
【0012】
上記した普図判定及び特図判定の判定結果は、演出を伴って報知される。その演出や報知を行うために、遊技盤40の後面には、図3に示すように、表示装置16と可動役物20とが備えられ、それらが演出窓40Wを通して視認可能になっている。
【0013】
具体的には、遊技盤40の後面には、図示しない箱形の支持ベースが固定されていて、その支持ベースの後壁前面に取り付けられた表示装置16の表示画面16Gが演出窓40Wを通して前方の臨んでいる。そして、特図判定が行われたときには、例えば、図2に示すように横並びに配置された特図17A,17B,17Cが、縦方向にルーレットのように変動表示された後、例えば、左の特図17A、右の特図17C、中央の特図17Cの順番で停止表示され、それら3つの特図17A,17B,17Cの図柄組み合わせにより、大当りか否かが報知されると共に、特典付きか否かも報知される。また、特図17A,17B,17Cによる判定報知と共に遊技に係るキャラクタ17Dが表示画面16Gに表示される演出も行われる。なお、普図判定の判定結果は、例えば、表示画面16Gの縁部の小さく表示されるか、遊技盤40に備えた複数のLEDの点灯によって報知される。
【0014】
図5図7には、支持ベースから取り外された状態の第1と第2の可動役物20A,20Bが示されている。これら第1及び第2の可動役物20A,20Bは、支持ベース内に収容されて、表示装置16と遊技盤40との間に配置されている。図5及び図6に示すように、第1の可動役物20Aは、複数の可動部材21A,21Bと、それらを駆動する第1の駆動機構23Aとを有する。可動部材21A,21Bは、例えば、演出画像のヒーローの頭部を表したもので、可動部材21Bが頭部のうち下顎を表し、可動部材21Aが頭部のうち下顎以外を表している。そして、通常は、可動部材21Aと可動部材21Bとが上下に分離して演出窓40Wの上下の縁部の後方で待機し、演出時には、可動部材21Aと可動部材21Bとが互いに接近するように上下方向に移動して図5に示すように合体し、ヒーローの頭部の横顔を形成する。その際、可動部材21Aと可動部材21Bとが傾くことで図3に示すように口を閉じた状態の横顔と口を開いた状態の横顔とを形成する。
【0015】
図7に示すように、第2の可動役物20Bは、可動部材21Cと、それを駆動する第2の駆動機構23Bとを有する。そして、第1の可動役物20Aの前方に第2の可動役物20Bが重ねられている。また、可動部材21Cは、ヒーローが使う剣を表している。そして、可動部材21Cは、図3に示すように、縦に延びた状態で通常時は演出窓40Wの左縁部の後方で待機し、図4に示すように、演出時には演出窓40Wにおける横方向の左寄り位置まで進出する。このとき、第1の可動役物20Aにおいては、下顎を形成する可動部材21Bは、演出窓40Wの下縁部後方に退避し、下顎以外の顔を形成する可動部材21Aの左側縁部は可動部材21Cに隠された状態になる。これにより、これらヒーローの正面の顔の左半分が剣によって隠された状態に見えるようになる。
上述した当否判定や賞球の排出等の遊技の制御はメイン制御基板97(図8参照)によって行われ、表示装置16及び可動役物20による演出の制御は、サブ制御基板98(図8参照)によって行われる。なお、それらメイン制御基板97及びサブ制御基板98は、支持ベースの後面に備えられている。
【0016】
上記した動作を行うために第1の駆動機構23Aは、駆動源として、例えば複数のステッピングモータ22A~22Dを備え、第2の駆動機構23Bは、駆動源として例えばステッピングモータ22Eを備える。そして、それらステッピングモータ22A~22Eは、支持ベースの後面に備えられた駆動基板99上の複数のドライブIC24A~24E(図8参)にて駆動される。
【0017】
詳細には、複数のステッピングモータ22A~22Eは、例えば、バイポーラステッピングモータであり、複数のドライブIC24A~24Eによって定電流駆動される。その定電流駆動の定電流は、各ドライブIC24A~24Eが有するリファレンス端子25Rに付与されるアナログ電圧値によって制御される。また、ステッピングモータ22A~22Dのロータの現在位置からの回転量(以下、単に「ステッピングモータ22A~22Dの回転量」という)は、複数のドライブICが有する複数の回転制御用端子25Aに付与されるパラレルのデジタル信号によって制御される。そして、ステッピングモータ22A~22Dを駆動するための定電流及び回転量の各指令は、サブ制御基板98上のCPU26から出力される。
【0018】
本実施形態では、サブ制御基板98と駆動基板99との間の配線の簡素化のために、CPU26と複数のドライブIC24A~24Eとは、駆動基板99に実装された中継回路27とD/Aコンバータ28とを介して接続されている。
【0019】
中継回路27は、複数のドライブIC24A~24Eに対応する複数のデジタル出力部27Bと、それら複数のデジタル出力部27Bに共通して対応するデジタル入力部27Aとを有する。また、中継回路27の複数のデジタル出力部27Bが、複数のドライブIC24A~24Eのそれぞれの複数の回転制御用端子25Aに接続され、中継回路27のデジタル入力部27Aが、CPU26に接続されている。そして、CPU26は、複数のステッピングモータ22A~22Dのそれぞれの回転量の指令をシリアルデータに纏めて中継回路27のデジタル入力部27Aに付与し、そのシリアルデータを中継回路27がステッピングモータ22A~22D毎に分けて、それらに対応するドライブIC24A~24Eにパラレルデータにして付与する
【0020】
なお、中継回路27を設けずに、CPU26と、複数のドライブIC24A~24Eのそれぞれの複数の回転制御用端子25Aとをパラレル接続してもよい。また、中継回路27に複数(例えば、4つ)のドライブIC24A~24Eに対応した複数(例えば、4つ)のデジタル入力部27Aを設けておき、CPU26がドライブIC24A~24Eに対応した複数(例えば、4つ)のシリアル信号を中継回路27に出力し、それら各シリアル信号を中継回路27が各ドライブIC24A~24Eの複数の回転制御用端子25Aに対応したパラレル信号に変換してドライブIC24A~24Eへと出力する構成としてもよい。
【0021】
D/Aコンバータ28は、複数のアナログ出力部28Bと、それらアナログ出力部28Bに共通して対応するデジタル入力部28Aとを有する。また、D/Aコンバータ28のアナログ出力部28Bが複数のドライブIC24A~24Eの各リファレンス端子25Rに接続され、D/Aコンバータ28のデジタル入力部28Aが、CPU26に接続されている。そして、CPU26は、複数のステッピングモータ22A~22Dのそれぞれの定電流の指令をシリアルデータに纏めてD/Aコンバータ28のデジタル入力部28Aに付与し、そのシリアルデータをD/Aコンバータ28がステッピングモータ22A~22D毎に分けて、それらに対応するドライブIC24A~24Eに付与する。
【0022】
なお、D/Aコンバータ28に、複数(例えば、4つ)のドライブIC24A~24Eに対応した複数(例えば、4つ)のデジタル入力部28Aを設けておき、CPU26が複数のドライブIC24A~24Eに対応した定電流の指令に係るデジタル信号をD/Aコンバータ28にパラレル出力し、それら各デジタル信号をD/Aコンバータ28が各ドライブIC24A~24Eの各リファレンス端子25Rにアナログ信号に変換して出力する構成としてもよい。
【0023】
本実施形態の遊技機100の構成に関する説明は以上である。本実施形態の遊技機100によれば、以下の作用効果を奏する。即ち、本実施形態の遊技機100は、複数のステッピングモータ22A~22Eを制御するためにCPU26からのデジタル出力をアナログ出力に変換するD/Aコンバータ28を備えているので、従来の分圧回路を備えたものより、配線が簡素になり、遊技機100がコンパクトになる。
【0024】
ここで、D/Aコンバータ28は、複数のアナログ出力部28Bに対応する複数のデジタル入力部28Aを有していてもよいが、本実施形態では、複数のアナログ出力部28Bに共通して対応するデジタル入力部28Aを有し、複数のアナログ出力部28Bからのアナログ出力に対応する複数のデジタル入力をシリアルデータに纏めてデジタル入力部28Aで受けるので、CPU26とD/Aコンバータ28との間の回路も簡素化される。
【0025】
また、複数のステッピングモータ22A~22Eを駆動するための複数のドライブIC24A~24EとCPU26との間に中継回路27が備えられ、その中継回路27は、複数のドライブIC24A~24Eに対応する複数のデジタル出力部27Bと、それら複数のデジタル出力部27Bに共通して対応するデジタル入力部27Aとを有している。これにより、CPU26は、複数のデジタル出力部27Bからのデジタル出力に対応する複数のデジタル入力をシリアルデータに纏めてデジタル入力部27Aに出力すればよいので、このことによってもケーブルの簡素化が図られ、遊技機がコンパクトになる。
【0026】
なお、本実施形態のパチンコ遊技機100では、D/Aコンバータ28が電気部品の制御のために使用されていたが、電気部品を駆動するためにD/Aコンバータ28を使用してもよい。具体的には、CPU26からの指令に基づいてD/Aコンバータ28が出力するアナログ電圧で、例えばソレノイドや直流モータや発光素子等が駆動されるようにしてもよい。
【0027】
<付記>
以下、前述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、前記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0028】
[特徴1]
コンピュータと、電気部品を制御又は駆動するためにコンピュータからのデジタル出力をアナログ出力に変換するD/Aコンバータと、を備える遊技機。
【0029】
特徴1の遊技機では、電気部品を制御又は駆動するためにコンピュータからのデジタル出力をアナログ出力に変換するD/Aコンバータを備えているので、従来の分圧回路を備えたものより、配線が簡素になり、遊技機がコンパクトになる。
【0030】
[特徴2]
前記D/Aコンバータは、複数のアナログ出力部を有し、それらアナログ出力部から別々のアナログ電圧を出力して複数の前記電気部品を制御又は駆動する特徴1に記載の遊技機。
【0031】
特徴2の遊技機では、D/Aコンバータは、複数のアナログ出力部を有し、それらアナログ出力部から別々のアナログ電圧を出力して複数の電気部品を制御又は駆動するので、従来の複数の分圧回路を備えて複数の電気部品を制御又は駆動していた回路の配線が簡素になり、遊技機がコンパクトになる。
【0032】
[特徴3]
前記D/Aコンバータは、前記複数のアナログ出力部に共通して対応するデジタル入力部を有し、前記複数のアナログ出力部からのアナログ出力に対応する複数のデジタル入力をシリアルデータに纏めて前記デジタル入力部で受ける特徴2に記載の遊技機。
【0033】
D/Aコンバータは、複数のアナログ出力部に対応する複数のデジタル入力部を有していてもよいが、特徴3の遊技機のように、複数のアナログ出力部に共通して対応するデジタル入力部を有し、複数のアナログ出力部からのアナログ出力に対応する複数のデジタル入力をシリアルデータに纏めてデジタル入力部で受け構成としてもよい。そのような構成とすることで、コンピュータとD/Aコンバータとの間の回路も簡素化される。
【0034】
[特徴4]
可動部材を動かす複数のステッピングモータと、前記複数のステッピングモータを定電流駆動する複数のドライブICと、前記複数のドライブICのそれぞれに設けられ、前記定電流駆動の定電流を指示するためのアナログ信号を前記D/Aコンバータから受けるリファレンス端子と前記複数のドライブICのそれぞれに設けられ、前記ステッピングモータの回転位置を指示するためのデジタル信号を、前記コンピュータから受ける回転制御用端子と、を備える特徴1から3の何れか1の特徴に記載の遊技機。
【0035】
電気部品を制御するためにコンピュータからのデジタル出力をD/Aコンバータにてアナログ出力に変換するものの一例として特徴4のように、可動部材を動かす複数のステッピングモータと、複数のステッピングモータを定電流駆動する複数のドライブICとを備え、それら複数のドライブICのリファレンス端子に、定電流駆動の定電流を指示するためのアナログ信号がD/Aコンバータから付与されるものが挙げられる。なお、ステッピングモータの回転位置を指示するために、ドライブICの回転制御用端子にコンピュータからデジタル信号が付与される。
【0036】
[特徴5]
前記コンピュータと前記複数のドライブICとの間に中継回路が設けられ、前記中継回路は、前記複数のドライブICに対応する複数のデジタル出力部と、それら複数のデジタル出力部に共通して対応するデジタル入力部とを有し、前記複数のデジタル出力部からのデジタル出力に対応する複数のデジタル入力をシリアルデータに纏めて前記デジタル入力部で受ける特徴4に記載の遊技機。
【0037】
特徴5の構成では、コンピュータと複数のドライブICとの間に設けられた中継回路が、複数のドライブICに対応する複数のデジタル出力部と、それら複数のデジタル出力部に共通して対応するデジタル入力部とを有する。そして、コンピュータは、複数のデジタル出力部からのデジタル出力に対応する複数のデジタル入力をシリアルデータに纏めてデジタル入力部に出力すればよいので、ケーブルの簡素化が図られ、遊技機がコンパクトになる。
【0038】
[特徴6]
D/Aコンバータを使用して駆動部を動作させる遊技機。
【0039】
特徴6の遊技機では、D/Aコンバータを使用して駆動部を動作させるので、従来の分圧回路を備えたものより、配線が簡素になり、遊技機がコンパクトになる。
【0040】
[上記特徴群の構成要素と実施形態上の各部位との対応関係]
コンピュータ:CPU26 電気部品:ステッピングモータ22A~22E、可動部材21A~21C
【0041】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0042】
20 可動役物
21A~21C 可動部材
22A~22E ステッピングモータ(電気部品)
24A~24E ドライブIC
25A 回転制御用端子
25R リファレンス端子
26 CPU(コンピュータ)
27 中継回路
27A デジタル入力部
27B デジタル出力部
28 D/Aコンバータ
28A デジタル入力部
28B アナログ出力部
100 パチンコ遊技機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8