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特許7457428ホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】ホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボート
(51)【国際特許分類】
   B63B 34/00 20200101AFI20240321BHJP
   A63G 31/16 20060101ALI20240321BHJP
   A63G 3/00 20060101ALI20240321BHJP
   B63J 99/00 20090101ALI20240321BHJP
【FI】
B63B34/00
A63G31/16
A63G3/00
B63J99/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023516181
(86)(22)【出願日】2020-11-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(86)【国際出願番号】 KR2020016924
(87)【国際公開番号】W WO2022055033
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0115066
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523087205
【氏名又は名称】パク,ソン ア
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】パク,ソン ア
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ジン ホ
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0062772(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0081139(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0119455(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0146270(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0072951(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 34/00- 34/75
B63B 45/02
A63G 31/16
A63G 3/00
B63J 99/00
G03H 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブボート(100)と、
前記インタラクティブボート(100)に設けられる制御部(200)と、
前記制御部(200)によって、前記インタラクティブボート(100)から一定距離離間した方向にホログラムを立体的に形象化するホログラム発生部(300)と、を含み、
前記制御部(200)は、無線通信を介して外部の端末装置と通信可能に構成される通信制御部(210)と、前記インタラクティブボート(100)の位置情報が入力される位置入力部(230)と、前記ホログラムで形象化されるコンテンツ情報を含むデータベース部(240)と、前記コンテンツ情報の伝達を受け、前記ホログラムを外部に形象化するための前記インタラクティブボート(100)の加速度と位置を計算するホログラムデータ計算部(250)と、を含み、
前記インタラクティブボート(100)は、前記位置入力部(230)に入力された位置がガイドポイントに該当する場合、搭乗者にガイドコンテンツを提供し、
一つ以上の船体が相互作用によって遊戯的コンテンツを実現することができることを特徴とする、ホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボート。
【請求項2】
前記制御部(200)は、前記インタラクティブボート(100)が自律移動するように制御する自律移動制御部(220)をさらに含み、前記自律移動制御部(220)は、前記データベース部(240)から提供された前記コンテンツ情報に基づいて前記ボートを一定の位置に移動させることを特徴とする、請求項1に記載のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボート。
【請求項3】
前記インタラクティブボート(100)は、第1ボート~第nボートと名付けられたn個のボートからなっており、前記位置入力部(230)は、前記第1ボートの位置の入力を受ける第1ボート位置入力部(231)と、前記第nボートの位置の入力を受ける第nボート位置入力部(232)と、を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボート。
【請求項4】
前記インタラクティブボート(100)の下部には、機能性塗料組成物を含む塗布剤が塗布され、前記機能性塗料組成物は、ジヨードメチル-p-トリルスルホン(Diiodomethyl-p-tolyl sulfone)、2,4,5,6-テトラクロロイソフタロニトリル(2,4,5,6-tetrachloro isophthalonitirile)、2-(チオシアナトメチルチオ)ベンゾチアゾール(2-(thicyanato methylthio)benzothiazole)及びこれらの混合物よりなる群から少なくとも一つ選択される混合物40~50%、ポリオレフィン25~35重量%、溶媒剤10~20%、増粘剤5~10%を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートに係り、より詳細には、船体にホログラム発生装置が搭載され、一つ以上の船体が相互作用によって遊戯的コンテンツを実現することができる、ホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ボート、特に小型ボートは、釣り、休養などのレジャー、趣味生活で多く用いられている。貯水池、湖、川、海などでボートを貸し出して使用できる場合もあるが、最近では、生活水準の向上により、ボートを所有して水遊びのときに一緒に運んでいく人も増加している。また、多くの小型ボートを貯水池、湖などに保有する貸与業者も多い。
【0003】
ところが、従来のボートは、船体に搭乗した同乗者が移動する以外は、追加の娯楽要素を創出することはできなかった。
【0004】
つまり、一定時間の間、外部と断絶された水中で新たな娯楽の種なしに同乗者同士が面白い状況を演出するのは難しい実情である。
【0005】
したがって、一つのグループが複数の船体を利用する場合、それぞれの船体が単独でまたは互いに相互作用してグループ人員全体が共にレジャー活動を楽しむことが可能な装置が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第2019-0089450号公報
【文献】韓国公開特許第2018-0131381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、単独または複数で遊戯性を提供する遊戯的コンテンツを生成することができる、ホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、複数の船体が相互作用によって遊戯性を提供するコンテンツをさらに生成して新たな娯楽の種を提供することができる、ホログラムを利用したIOTベースのインタラクティブボートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、インタラクティブボート100と、前記インタラクティブボート100に設けられる制御部200と、前記制御部200によって、前記インタラクティブボート100から一定距離離間した方向にホログラムを立体的に形象化するホログラム発生部300と、を含むことを特徴とする。
【0010】
前記制御部200は、無線通信を介して外部の端末装置と通信可能に構成される通信制御部210を含むことを特徴とする。
【0011】
前記制御部200は、インタラクティブボート100の位置情報が入力される位置入力部230と、前記ホログラムで形象化されるコンテンツ情報を含むデータベース部240と、前記コンテンツ情報の伝達を受け取り、ホログラムを外部に形象化するための加速度と位置を計算するホログラムデータ計算部250と、をさらに含んでなることを特徴とする。
【0012】
前記制御部200は、インタラクティブボート100が自律移動するように制御する自律移動制御部220をさらに含み、前記自律移動制御部220は、前記データベース部240から提供されたコンテンツ情報に応じて前記ボートを一定の位置に移動させることを特徴とする。
【0013】
前記インタラクティブボート100は、第1ボート~第nボートと名付けられたn個のボートからなっており、前記位置入力部230は、前記第1ボートの位置の入力を受ける第1ボート位置入力部231と、前記第nボートの位置の入力を受ける第nボート位置入力部232と、を含んでなることを特徴とする。
【0014】
前記インタラクティブボート100は、前記位置入力部230に入力された位置がガイドポイントに該当する場合、搭乗者にガイドコンテンツを提供することを特徴とする。
【0015】
前記インタラクティブボート100は、搭乗者が着席する空間を提供する上部船体110と、前記上部船体の下部に結着される下部船体120と、を含み、前記下部船体の底面部に設けられる駆動部130をさらに含んでなることを特徴とする。
【0016】
前記下部船体120の底面部に着脱式で結合するホイールモジュールをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
上述したように構成される本発明は、船体にホログラム発生装置が搭載され、前記ホログラム発生装置から表出される光によって船体が単独で遊戯的コンテンツを実現することができるようにするだけでなく、複数の船体からホログラム発生装置によって照射される光が連結又は重畳され、広告広報用の文字、人物、各種自治体の商標図形、キャラクタ、動物などの遊戯的コンテンツをさらに生成することができる。
【0018】
また、本発明は、人が船体に搭乗しなくても、船体が自律的に移動して、外部端末によって選択された遊戯的コンテンツを実現することができるので、自律走行による楽しみ、娯楽性及び多様な見どころを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートを示す。
図2】本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートにおけるホログラム発生部を示す。
図3】本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートにおける制御部をより具体的に示す。
図4】本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートにおける制御部をより具体的に示す。
図5】本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートにおいて、複数のインタラクティブボートがホログラムを形成する様子を示す。
図6】本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートにおいて、複数のインタラクティブボートがホログラムを形成する様子を示す。
図7】複数のインタラクティブボートがホログラムを実現するステップを示す。
図8】インタラクティブボートが単独でホログラムを実現するステップを示す。
図9】インタラクティブボートがガイドポイントにおいて、搭乗者にガイドポイントに関する案内を提供することができるガイドコンテンツが実現された様子を示す。
図10】インタラクティブボートの駆動部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、インタラクティブボートと、前記インタラクティブボートに設けられる制御部と、前記制御部によって前記インタラクティブボートから一定距離離間した方向にホログラムを立体的に形象化するホログラム発生部と、を含むことを最善の形態とする。
【実施例
【0021】
本発明を十分に理解するために、本発明の好適な実施形態を添付図面を用いて説明する。本発明の実施形態は様々な形態に変形することができ、本発明の範囲は以下に詳細に説明する実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。
【0022】
本実施形態は、当技術分野における通常の知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状などは、より明確な説明を強調するために誇張して表現できる。各図面において、同一部材には同一参照符号を付する場合があることに留意すべきである。また、本発明の要旨を不要に曖昧にするおそれがあると判断された公知の機能及び構成についての詳細な記述は省略される。
【0023】
図1に示すように、本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートは、インタラクティブボート100と、前記インタラクティブボート100に設けられる制御部200と、前記制御部200によって、前記インタラクティブボート100から一定距離離間した方向にホログラムを立体的に形象化するホログラム発生部300と、を含むことを特徴とする。
【0024】
まず、図面を参照して、ホログラム発生部300について説明する。
【0025】
図2に示すように、前記ホログラム発生部300は、ホログラムモーター310、LEDバー320、及びLED330を含んで構成できる。
【0026】
さらに具体的には、前記ホログラム発生部300は、下端にホログラムモーター310を含み、LED330を表出可能な複数のLEDバー320が前記ホログラムモーター310によって回転することができる。
【0027】
前記ホログラム発生部300は、制御部200から、ホログラムで形象化されるコンテンツ情報の伝達を受けた後、回転によって前記インタラクティブボート100から一定距離離間した方向にホログラムを発生させることができる。
【0028】
このとき、前記コンテンツは、ホログラムで実現される画像、広告、文字、人物、図形、キャラクタ、植物、脊椎動物、無脊椎動物、龍、朱雀、玄武、白虎などの仮想の動物を含み、これに限らず、遊戯を生み出すことができるすべてのコンテンツを含むことが好ましい。
【0029】
すなわち、前記ホログラム発生部300は、前記ホログラムモーター310を回転させて、前記LED330から発生した色や明るさなどで、立体的に形象化されるホログラム画像の深さや鮮明度などを制御することができる。
【0030】
このとき、前記ホログラム発生部300は、ホログラムデータ計算部の計算情報に基づいてLEDバーを回転させ、LEDの色を変更してホログラムを生成させることが好ましい。
【0031】
前記ホログラムモーター310の速度と前記LED330の色及び明るさは、前記制御部200から伝達された情報に基づいて制御することができる。また、前記ホログラムモーター310は、一般的な高速モーターを使用することができ、ステップモーターを除く様々なモーターを使用することができる。
【0032】
前記ホログラム発生部300は、湖表面の水蒸気や霧など、又は穏やかな波が発生する水面を背景として、ホログラムを発生させることができる。すなわち、インタラクティブボート100が噴水地域、ドライアイス生成地点、霧生成地点に位置する場合、前記ホログラム発生部300は、その真上にホログラムを生成することができる。
【0033】
この他に、前記ホログラム発生部300は、前記インタラクティブボート100の操縦のためのホログラム選択ボタンに連結されているように構成することができ、前記ホログラム選択ボタンは、搭乗者が着席する空間のうちの任意の空間、好ましくは運転台又は操縦稈隣接空間に取り付けられる。
【0034】
以下、図面を参照して、制御部200について説明する。
【0035】
図3に示すように、前記制御部200は、無線通信を介して外部の端末装置と通信可能となるように構成される通信制御部210を含むことを特徴とする。
【0036】
さらに具体的には、前記通信制御部210によって連結される外部端末装置500は、データベース部240に格納されたコンテンツ情報を通信することにより、前記外部端末装置で選択されるコンテンツをホログラム発生部300によって出力することができるように制御可能である。これは、搭乗者がインタラクティブボートに着席した後、所有した端末を用いて、直接遊戯的コンテンツをホログラムで実現できるようにすることができる。すなわち、インタラクティブボート100と搭乗者が互いに能動的な相互作用を創出することができるという効果がある。
【0037】
また、前記通信制御部210は、連結される外部端末装置500に格納された個人映像データ及び画像データ等を、データベース部240に含まれたプロセッサが上記の映像データ及び画像データなどを新規コンテンツ情報として格納することにより、ホログラム発生部300が、前記コンテンツ情報として格納された個人映像データ及び画像データなどをホログラムで実現できるように構成することができる。
【0038】
方法に応じて、前記インタラクティブボート100には、照明供給部(図示せず)及び音響を出力することが可能な音響出力部(図示せず)がさらに備えられてもよい。このとき、前記制御部200は、照明制御部(図示せず)と音響制御部(図示せず)をさらに備えるようにして、前記照明供給部(図示せず)の明るさ及び色、及び前記音響出力部(図示せず)の音響が、前記通信制御部210に連結される外部端末装置によって制御できるように構成することができる。
【0039】
ここで、前記音響出力部(図示せず)と前記照明供給部(図示せず)とは、ホログラム発生部300で形成されるホログラムに似合う音楽または照明を送出することができる。これは、搭乗者、又はインタラクティブボート100を遠距離から観覧する観覧者の遊戯性をさらに高めることができる。
【0040】
前記制御部200は、インタラクティブボート100の位置情報が入力される位置入力部230をさらに含むことができる。
【0041】
前記位置入力部230は、GPS(Global Positioning System)装置を含む。これは、位置情報データを外部サーバ又は中央サーバに伝送することにより、ボートの位置と加速度情報を容易に計算することができる。
【0042】
より具体的には、前記GPS装置は、現在位置に関する位置情報を取得する機能を行い、前記GPS装置は、GPS衛星から送り出す信号を受信し、ボートの現在位置を精密に計算することができる。また、前記GPS装置は、GPS衛星から受信された信号に基づいて緯度や経度などを計算するか否かによって、外部装置へ伝達する或いは外部サーバへ伝送する位置情報データの形態が異なり得る。
【0043】
前記制御部200は、前記ホログラムで形象化されるコンテンツ情報を含むデータベース部240をさらに含むことができる。
【0044】
前記データベース部240には、外部サーバ及び中央サーバによって予め入力されたコンテンツ情報を含むことができ、前述したように、前記外部端末装置500から送信された個人映像データ及び画像データがプロセッサによって新規コンテンツ情報として格納できる。
【0045】
また、前記データベース部240には、従来のデジタルホログラムコンテンツを応用して新しいデジタルホログラムコンテンツを確保する方法のホログラム情報が格納できる。ホログラム情報の例として、ホログラムの深さ情報は、ステレオ整合方式で取得した視差情報から得た深さ情報とTOF(time-of-flight)方式の深さカメラで撮影した深さ情報を活用して、同じ深さの画像を互いに連結して複数のホログラムを融合して提供することもできる。
【0046】
前記制御部200は、前記コンテンツ情報の伝達を受けてホログラムを外部に形象化するための加速度と位置を計算するホログラムデータ計算部250をさらに含むことができる。
【0047】
前記制御部200は、インタラクティブボート100が自律移動するように制御する自律移動制御部220をさらに含み、前記自律移動制御部220は、前記データベース部240から提供されたコンテンツ情報に応じて前記ボートを一定の位置に移動させることを特徴とする。
【0048】
前記自律移動制御部220は、移動軌跡情報と最適経路情報だけでなく、前記情報に基づいて、ボート100が自律移動するように制御する装置である。
【0049】
前記自律移動制御部220が搭載されることにより、インタラクティブボート100は、人が搭乗しなくても、水上で自律的に移動してホログラムを実現することができる。
【0050】
方法に応じて、複数で構成されたインタラクティブボートがホログラムを生成しようとする場合、自律移動制御部220は、前記ホログラムデータ計算部250から、インタラクティブボートがホログラムをより鮮明に実現することが可能な位置座標の伝達を受けた後、前記位置座標へインタラクティブボートを自律的に移動させることにより、インタラクティブボートが安定且つ鮮明なホログラムを実現できるように構成することができる。
【0051】
方法に応じて、ボートが複数で構成されるが、複数のボートが自律移動中である場合、前記自律移動制御部220は、前記複数のボートの位置をホログラムデータ計算部250に伝送することができる。
【0052】
前記自律移動制御部220は、ボートの自律移動を制御するためのものである。前記自律移動制御部220によって、前記ボートに取り付けられる少なくとも一つのレーダーセンサーから、前記ボートの物理的環境を示すレーダーデータを受信し、前記レーダーデータに基づいて、前記自律移動制御部220によって、前記環境に存在する少なくとも一つの散乱体(scatterer)を検出して、少なくとも一つの散乱体が前記ボートに対して停止している近接度(likehood)の決定を行い、前記近接度が所定の信頼度閾値(confidence threshold)と少なくとも同一であるということに応答して、前記自律移動制御部220によって、前記少なくとも一つのレーダーセンサーからの前記レーダーデータに基づいてボートの速度を計算して作動させることができる。
【0053】
前記自律移動制御部220がボートの速度を計算すると、自律移動制御部220は、その速度に基づいてボートを制御することもできる。例えば、自律移動制御部220が、計算された角速度が所定の閾値を充足又は超過すると決定する場合、自律移動制御部220は、ボートがそのステアリング角度を調整するようにするか、或いはその線速度を減らすようにするか、或いは角速度を減らすようにすることもできる。付加的または代案的に、システムが、計算された線速度が所定の閾値を充足又は超過すると決定する場合、システムは、車両がそのステアリング角度を調整するようにするか、その線速度を減らすようにするか、或いはその角速度を減らすようにすることもできる。自律移動制御部220は、ボートを制御するための他の要因も考慮することもできる。
【0054】
以下では、ホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートにおけるホログラム生成方法について詳しく説明する。
【0055】
まず、図4に示すように、前記インタラクティブボート100が第1~第nボートと名付けられたn個のボートからなっている場合、前記位置入力部230は、前記第1ボートの位置の入力を受ける第1ボート位置入力部231と、前記第nボートの位置の入力を受ける第nボート位置入力部232と、を含んで構成できる。
【0056】
さらに具体的には、図5に示すように、前記インタラクティブボートが2隻で構成される場合、第1ボート100a及び第2ボート100bと称することができ、第nボート位置入力部232は、第2ボート100bの位置の入力を受ける第2ボート位置入力部232aを含むように構成できる。
【0057】
別の例として、図6に示すように、前記インタラクティブボートが3隻で構成される場合、第1ボート100a、第2ボート100b及び第3ボート100cと称することができ、第nボート位置入力部232は、第2ボート100bの位置の入力を受ける第2ボート位置入力部232aと、第3ボート100cの位置の入力を受ける第3ボート位置入力部232bと、を含むように構成できる。
【0058】
さらに好ましくは、インタラクティブボートが複数で構成される場合、前記複数のインタラクティブボートは、互いに主従関係を持つようにすることが好ましい。すなわち、主ボートの位置移動に応答して、従ボートが移動できるように実現することができる。
【0059】
すなわち、図4図6では、複数で構成されたインタラクティブボートを第1ボート~第nボートと名付けた後、前記第1ボート~前記第nボートのそれぞれの位置値が位置入力部230に受信されるように構成したが、これに限らず、位置入力部230は、主ボートの位置の入力を受けるようにする主ボート位置入力部(図示せず)と、従ボートの位置の入力を受けるようにする従ボート位置入力部(図示せず)と、を含んで構成できる。
【0060】
例えば、図6の場合、第1ボート100aが主ボートとして指定される場合、第2ボート100b及び第3ボート100cは従ボートとして区分される。これにより、主ボートである第1ボート100aの位置が主ボート位置入力部(図示せず)に入力され、従ボートである第2ボート及び第3ボートの位置が従ボート位置入力部(図示せず)に入力される。方法に応じて、前記ボート100b又は第3ボート100cを主ボートとして指定して、第1ボート100aと第3ボート100c、又は第1ボート100aと第2ボート100bが従ボートとして区分されるように構成することができる。
【0061】
方法に応じて、主ボートとして指定された第1ボートの位置の入力を第1ボート位置入力部231が受けるように構成することができ、従ボートとして区分された複数のボートの位置の入力を前記第nボート位置入力部232が受けるように構成することができる。
【0062】
これにより、本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートは、ボートの数に関係なく、複数の船体が相互作用により遊戯的コンテンツを生成することにより、それぞれにボートに搭乗された搭乗者が共にレジャー活動を楽しむことができるという効果がある。
【0063】
以下、図7を参照して、複数のインタラクティブボートがインタラクティブによってホログラムを生成する方法について説明する。
【0064】
さらに具体的には、コンテンツ情報をホログラムデータ計算部に入力(S101)されることを含む。
【0065】
前述したように、前記コンテンツ情報は、データベース部240に格納された複数のコンテンツ情報のうち、外部の端末500または外部サーバによって選択されたものが使用できる。
【0066】
その後、GPSセンサーを用いて複数のインタラクティブボートの位置情報を計算(S102)することを含む。前記GPSセンサーは、複数のインタラクティブボートのそれぞれに内蔵されたものであって、測定されたボートの位置が位置入力部230に入力される。
【0067】
しかる後に、ホログラムデータ計算部がホログラムを外部に形象化するための位置を計算(S103)することを含む。
【0068】
その後、ホログラム発生部が、前記ホログラムデータ計算部によって計算された位置にホログラムを投射(S104)することを含む。
【0069】
さらに好ましくは、前記ホログラム発生部は、コンテンツ情報をホログラムに変換して、前記ホログラムデータ計算部によって計算された位置にホログラムを投射するものである。
【0070】
また、前記ホログラム発生部300は、前記ホログラムモーター310を回転させて、前記LED330から発生する色や明るさなどでホログラム画像の深さや鮮明度などを異ならせて投射することができる。
【0071】
このとき、制御部200は、複数のインタラクティブボートのホログラム発生部300が生成したそれぞれのホログラムが互いに連結されて見えるように複数のインタラクティブボートの駆動を制御することが好ましい。
【0072】
さらに具体的には、前記ホログラムデータ計算部が複数のインタラクティブボートそれぞれの加速度情報を計算(S105)し、前記加速度情報に応じて、ホログラムデータ計算部がホログラムを外部に形象化するための位置を補正(S106)して、前記ホログラム発生部が、前記ホログラムデータ計算部によって補正された位置にホログラムを投射(S107)することを含むことができる。
【0073】
これは、複数のインタラクティブボートのそれぞれで生成されたホログラムが重畳して一つのコンテンツを構成する場合、複数のインタラクティブボートは、水波または波によって一定時間後に他の位置に移動することができる。すなわち、位置の変化があるのである。
【0074】
このとき、精密なホログラムを実現するために、ホログラムデータ計算部250は、位置入力部230から伝送された複数のボートの位置変化値に基づいて移動加速度情報を計算し、ホログラムを外部に形象化するための位置を補正することができる。すなわち、ホログラムデータ計算部がホログラム投射位置値を即時補正することにより、複数のインタラクティブボートが相互作用により精密且つ鮮明なホログラムを実現することができるという効果がある。
【0075】
本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートが単独でホログラムを実現しようとする場合、図8(S201~S205参照)などの方法によって実現できる。
【0076】
図9を参照すると、本発明のホログラムを用いたIOTベースのインタラクティブボートの前記インタラクティブボート100は、前記位置入力部230に入力された位置がガイドポイント700に該当する場合、搭乗者にガイドコンテンツを提供するように構成することができる。より具体的には、前記ガイドポイント700には、観光地や有名な造形物が位置した地点などが含まれる。
【0077】
このとき、前記ホログラム発生部300は、観光地または造形物に関する案内を提供することが可能なガイドキャラクタ800またはテキストをホログラムで投射して、搭乗者が前記観光地または造形物に関する情報を習得できるようにすることができる。
【0078】
また、上述したように、前記インタラクティブボート100に、照明供給部(図示せず)及び音響を出力することが可能な音響出力部(図示せず)の少なくとも一つが含まれる場合、前記音響出力部(図示せず)の音響は、前記ホログラム発生部300と共に駆動できる。例えば、図9に示すように、前記ホログラム発生部300が視覚的なガイドキャラクタを生成すると、前記音響出力部は、ガイドポイントに関する音声案内を行うことにより、搭乗者は、前記ガイドキャラクタが直接ガイド情報を説明するかの如く感じるようにすることができる。
【0079】
これは、前記インタラクティブボート100に搭載された搭乗者が特定の旅行地のコースに関連して、移動動線に応じて旅行情報の提供を受けることができるという効果がある。
【0080】
この他に、前記照明供給部(図示せず)は、ガイドポイントで照明の明るさを高め、搭乗者が観光地の様子をより細密に観覧できるようにすることができるなど、当業者に応じて可変して使用できる。
【0081】
以下では、さらにインタラクティブボート100について説明する。
【0082】
図1又は図10に示すように、前記インタラクティブボート100は、搭乗者が着席する空間を提供する上部船体110と、前記上部船体の下部に結着される下部船体120と、を含み、前記下部船体の底面部に設けられる駆動部130をさらに含んで構成できる。
【0083】
前記上部船体110と前記下部船体120とが互いに結着可能に構成されることにより、陸上で上部船体110と下部船体120を分離して運搬することができる。
【0084】
前記インタラクティブボート100の前記上部船体110は、照明供給部及び音響出力部のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0085】
さらに具体的には、前記インタラクティブボート100の上部船体110と下部船体120は、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)、PP(Polypropylene)、PE(Polyethylene)、PC(Polycarbonate)などの熱可塑性樹脂材質であることが好ましい。
【0086】
このような材質は、従来のFRP材質のハードボートに比べて水質汚染を減らすことができ、真空成形工程によって工程時間を短縮させることができるという利点がある。
【0087】
前記インタラクティブボート100の下部には、機能性塗料組成物を含む塗布剤が塗布できる。さらに好ましくは、前記機能性塗料組成物を含む塗布剤は、前記下部船体120の底面と側面に塗布できる。
【0088】
前記機能性塗料組成物は、インタラクティブボート100の下部に黴又は細菌が繁殖するのを防止するためである。
【0089】
最も好ましくは、前記機能性塗料組成物は、ジヨードメチル-p-トリルスルホン(Diiodomethyl p-tolyl sulfone)、2,4,5,6-テトラクロロイソフタロニトリル(2,4,5,6-tetrachloro isophthalonitrile)、2-(チオシアナトメチルチオ)ベンゾチアゾール(2-(thiocyanato methylthio)benzothiazole)及びそれらの混合物よりなる群から少なくとも一つ選択される混合物40~50重量%、ポリオレフィン25~35重量%、溶媒剤10~20%、粘着性を付与するための増粘剤5~10%を含んで構成できる。
【0090】
方法に応じて、下部船体120を透明材質で製作すると、ユーザが水中を観察することができて楽しみを倍加させることができる。
【0091】
また、前記インタラクティブボート100は、陸上で移動を補助するために前記下部船体120の底面部に着脱式で結合するホイールモジュールをさらに含むことができる。このとき、前記ホイールモジュールは、選択的に結合することができるようにすることが好ましい。
【0092】
方法に応じて、前記ホイールモジュールは、モーターに連結されて回転可能に構成することができ、前記モーターに動力を供給して陸上移動をさらに容易に補助できるように構成することができる。
【0093】
図10に示すように、インタラクティブボート100は、前記搭乗者の所望の位置に移動させるモーター122と、前記モーター122に連結されて電力を供給するバッテリー121と、前記モーター122の軸に連結されて回転するプロペラ123と、を含んで構成できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10