(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】安定した接種組成物およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
C12N 1/04 20060101AFI20240321BHJP
A01C 1/06 20060101ALI20240321BHJP
A01H 5/00 20180101ALI20240321BHJP
A01H 5/10 20180101ALI20240321BHJP
A01H 17/00 20060101ALI20240321BHJP
A01N 25/00 20060101ALI20240321BHJP
A01N 25/04 20060101ALI20240321BHJP
A01N 63/00 20200101ALI20240321BHJP
A01P 3/00 20060101ALI20240321BHJP
A01P 5/00 20060101ALI20240321BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20240321BHJP
A01P 13/00 20060101ALI20240321BHJP
A01P 21/00 20060101ALI20240321BHJP
C12N 1/00 20060101ALI20240321BHJP
C12N 1/14 20060101ALI20240321BHJP
C12N 1/20 20060101ALI20240321BHJP
C12N 9/99 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
C12N1/04
A01C1/06 Z
A01H5/00 Z
A01H5/10
A01H17/00
A01N25/00 102
A01N25/04 102
A01N25/04 103
A01N63/00
A01P3/00
A01P5/00
A01P7/04
A01P13/00
A01P21/00
C12N1/00 P
C12N1/14 A
C12N1/20 B
C12N1/20 E
C12N9/99
(21)【出願番号】P 2018552641
(86)(22)【出願日】2016-12-20
(86)【国際出願番号】 US2016067714
(87)【国際公開番号】W WO2017116837
(87)【国際公開日】2017-07-06
【審査請求日】2019-12-11
【審判番号】
【審判請求日】2021-12-03
(32)【優先日】2015-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514109617
【氏名又は名称】ノボザイムス バイオアーゲー アクティーゼルスカブ
(73)【特許権者】
【識別番号】518225447
【氏名又は名称】モンサント テクノロジー リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(72)【発明者】
【氏名】デイブ グリーンシールズ
(72)【発明者】
【氏名】ビンセント マーティン
(72)【発明者】
【氏名】ショーン ラジ セルネス
(72)【発明者】
【氏名】ホイ ハン
【合議体】
【審判長】阪野 誠司
【審判官】瀬良 聡機
【審判官】野田 定文
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第104255809(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103766407(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103444786(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102246750(CN,A)
【文献】国際公開第2014/160827(WO,A1)
【文献】特開2006-124337(JP,A)
【文献】特開2004-231626(JP,A)
【文献】特開2002-176969(JP,A)
【文献】国際公開第2017/044473(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N1/00-7/08
A01C
A01H
A01N
A01P
JSTPLUS/JMEDPLUS/JST7580 JDREAMIII
CAPLUS/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/WPIDS STN
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非水性接種組成物であって、
前記接種組成物の0.1~15%(重量基準)を占める1種以上のペニシリウム属(Penicillium)胞子;
前記接種組成物の0.5~5%(重量基準)を占める1種以上の保護剤、ここで、前記1種以上の保護剤は1種以上の糖および/または糖アルコールを含む;
前記接種組成物の0.1~5%(重量基準)を占める1種以上の分散剤;及び
前記接種組成物の75~95%(重量基準)を占める1種以上の液体ポリエチレングリコールを含む非水性接種組成物。
【請求項2】
前記1種以上のペニシリウム属(Penicillium)胞子が、1×10
1~1×10
15のコロニー形成単位を含む、請求項1に記載の接種組成物。
【請求項3】
前記1種以上のペニシリウム属(Penicillium)胞子が、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 18309、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 20851、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 22348、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50162、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50169、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50776、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50779、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50780、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50781、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50782、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50783、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50784、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50785、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50786、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50787、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50788、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)RS7B-SD1、ペニシリウム・ブレビコンパクツム(Penicillium brevicompactum)AgRF18、ペニシリウム・カネセンス(Penicillium canescens)ATCC 10419、リンゴ青かび病菌(Penicillium expansum)ATCC 24692、リンゴ青かび病菌(Penicillium expansum)YT02、ペニシリウム・フェラタナム(Penicillium fellatanum)ATCC 48694、ペニシリウム・ガエストリボラス(Penicillium gaestrivorus)NRRL 50170、ペニシリウム・グラブラム(Penicillium glabrum)DAOM 239074、ペニシリウム・グラブラム(Penicillium glabrum)CBS 229.28、ペニシリウム・ジャンシネラム(Penicillium janthinellum)ATCC 10455、ペニシリウム・ラノソコエルレウム(Penicillium lanosocoeruleum)ATCC 48919、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)ATCC 201836、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4717、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4719、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)N93/47267および/またはペニシリウム・ライストリッキー(Penicillium raistrickii)ATCC 10490の胞子である、請求項1又は2に記載の接種組成物。
【請求項4】
前記1種以上のポリエチレングリコールが、前記接種組成物の80~90%(重量基準)を占める、請求項1~3のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項5】
前記1種以上の液体ポリエチレングリコールが、PEG 200、PEG 300および/またはPEG 400から成る、請求項1~4のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項6】
前記1種以上の保護剤が、前記接種組成物の1~2%(重量基準)を占める、請求項1~5のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項7】
前記1種以上の保護剤が、
1種以上の二糖;および/または
1種以上の糖アルコール
を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項8】
前記1種以上の保護剤が、
1種以上の二糖、および
1種以上の糖アルコール
を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項9】
前記1種以上の二糖が、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロースであり、前記1種以上の糖アルコールが、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトールである、請求項7又は8に記載の接種組成物。
【請求項10】
前記1種以上の分散剤が、前記組成物の1~4%(重量基準)を占める、請求項1~9のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項11】
前記1種以上の分散剤が、
1種以上の非イオン性界面活性剤、および/または
1種以上の湿潤剤
を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項12】
前記1種以上の非イオン性界面活性剤が、1種以上のアルコールエトキシレートであり、前記1種以上の湿潤剤が1種以上のナフタレンスルホン酸塩である、請求項11に記載の接種組成物。
【請求項13】
前記1種以上の分散剤が、1種以上の第二級アルコールエトキシレートを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項14】
前記接種組成物が、1種以上の殺有害生物剤を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項15】
前記接種組成物が、1種以上のリポ-キトオリゴ糖を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載
の接種組成物。
【請求項16】
前記接種組成物が、1種以上のキトオリゴ糖を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項17】
前記接種組成物が、1種以上のキチン質化合物を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項18】
前記1種以上のキチン質化合物が、1種以上のキチンおよび/または1種以上のキトサンである、請求項17に記載の接種組成物。
【請求項19】
前記接種組成物が、1種以上のフラボノイドをさらに含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項20】
前記1種以上のフラボノイドが:
1種以上のフラバノン、
1種以上のフラバノノール、および/または
1種以上のイソフラボノイド
である、請求項19に記載の接種組成物。
【請求項21】
前記接種組成物が、1種以上の乾燥剤をさらに含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の接種組成物。
【請求項22】
植物繁殖材料と;
前記
植物繁殖材料の外面の少なくとも一部を覆うコーティングであって、請求項1~21のいずれか一項に記載の接種組成物を含むコーティングと
を含む被覆植物繁殖材料。
【請求項23】
前記植物繁殖材料が種子である、請求項22に記載の被覆植物繁殖材料。
【請求項24】
請求項22又は23に記載の被覆植物繁殖材料と;
前記被覆植物繁殖材料を収容する容器と
を含むキット。
【請求項25】
請求項1~21のいずれか一項に記載の接種組成物を、植物繁殖材料に適用することを含む方法。
【請求項26】
前記植物繁殖材料が種子である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
請求項22又は23に記載の被覆植物繁殖材料を、成長培地に植え付けることを含む方法。
【請求項28】
前記成長培地が土壌である、請求項27に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
共同研究契約の関係者の名前
本明細書に記載される本発明の概念は、Monsanto CompanyとNovozymes BioAg A/Sとの間の共同研究契約の一環として開発された。権利請求される発明を生み出す活動は、共同研究契約の範囲内で行われ、前記契約は、権利請求される発明を行った日付またはその前に効力を発していた。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条の下で、2015年12月28日に出願された米国仮特許出願第62/271,857号;2016年2月18日に出願された同第62/296,798号;および2016年9月28日に出願された同第62/400,782号(これらのそれぞれの開示内容は、全体が参照により本明細書に援用される)に対する優先権を主張するものである。
【0003】
本開示は、接種組成物中の微生物胞子の安定性および生存率を高めるための組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0004】
農学的に有益な微生物を含む接種組成物は、当該技術分野において周知である。例えば、米国特許第5,484,464号明細書;同第5,586,411号明細書;同第5,695,541号明細書;同第5,804,208号明細書;同第5,916,029号明細書;同第6,569,425号明細書;同第6,808,917号明細書;同第6,824,772号明細書;同第7,429,477号明細書;同第8,148,138号明細書;同第8,278,247号明細書;同第8,445,256号明細書;同第8,883,679号明細書;同第8,921,089号明細書;同第8,999,698号明細書;同第9,017,442号明細書;同第9,101,088号明細書;同第9,234,251号明細書;同第9,340,464号明細書を参照されたい。
【0005】
このような接種組成物の有効性は、一般に、適用後にその中の微生物が生存し、増殖する能力に左右されるため、接種組成物中の農学的に有益な微生物の安定性を高めるために多大な労力が注がれてきた。例えば、米国特許第8,011,132号明細書(発酵の実質的な静止期にトレハロース、スクロースまたはグリセロールを加える方法を説明している)および同第9,090,884号明細書(水溶性封入材料への微生物のマイクロカプセル封入を説明している)を参照されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
それにもかかわらず、接種組成物中の微生物の安定性および生存率を高めるための改良された組成物および方法が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、接種組成物中の微生物胞子の生存率および/または安定性を高めるための安定した接種組成物および方法を提供する。
【0008】
本開示の第1の態様は、ペニシリウム属(Penicillium)胞子、1種以上の分散剤、1種以上の保護剤、および非水性液体担体を含む非水性接種組成物である。ある実施形態において、接種組成物は、1種以上の殺有害生物剤、1種以上のリポ-キトオリゴ糖、1種以上のキトオリゴ糖、1種以上のキチン質化合物、1種以上のフラボノイドおよび/または1種以上の乾燥剤を含む。
【0009】
本開示の第2の態様は、植物繁殖材料と、植物繁殖材料の外面の少なくとも一部を覆うコーティングとを含む被覆植物繁殖材料であって、前記コーティングが本開示の非水性接種組成物を含む、被覆植物繁殖材料である。
【0010】
本開示の第3の態様は、本開示の被覆植物繁殖材料と、被覆植物繁殖材料を収容する容器とを含むキットである。
【0011】
本開示の第4の態様は、本開示の被覆植物繁殖材料から発芽した植物である。
【0012】
本開示の第5の態様は、本開示の被覆植物繁殖材料から発芽した植物から収穫された植物部位である。
【0013】
本開示の第6の態様は、本開示の被覆植物繁殖材料から発芽した植物に由来する加工品である。
【0014】
本開示の第7の態様は、本開示の被覆植物繁殖材料から発芽した複数の植物を含む作物である。
【0015】
本開示の第8の態様は、本開示の非水性接種組成物を植物繁殖材料に適用することを含む方法である。
【0016】
本開示の第9の態様は、本開示の被覆植物繁殖材料を植え付けることを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる方法である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】20℃または40℃で貯蔵された非水性接種組成物中のバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquifaciens)TJ100胞子の生存率を示すグラフである。
【
図2】10℃および50%の相対湿度で貯蔵されたトウモロコシ種子におけるペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子の生存率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示は、以下により詳細に説明される。この説明は、本発明が実施され得る全ての様々な方法または本発明に追加され得る全ての特徴の詳細な一覧であることは意図されていない。例えば、一実施形態に関して示される特徴は、他の実施形態に組み込まれてもよく、特定の実施形態に関して示される特徴は、その実施形態から削除されてもよい。さらに、本発明から逸脱しない、本明細書において提案される様々な実施形態に対する多くの変形および追加は、本開示を考慮して、当業者に明らかであろう。したがって、以下の明細書は、本発明のある特定の実施形態を例示することが意図され、その全ての変更、組合せおよび変形を網羅的に特定することは意図されていない。
【0019】
本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明の限定であることは意図されていない。
【0020】
特に定義されない限り、本明細書において使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されるものなどの用語は、本明細書および従来技術の文脈における意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書において明示的にそのように定義されない限り、理想的なまたは過度に形式張った意味で解釈されるべきではないことがさらに理解されよう。簡潔さおよび/または明瞭さのために、周知の機能または構造は、詳細に記載されていないことがある。
【0021】
本明細書において使用される際、単数形(「a」、「an」、および「the」)は、文脈上特に明示されていない限り、複数形も含むことが意図される。したがって、文脈上特に明示されていない限り、「マルトデキストリン(a maltodextrin)」は、「1種以上のマルトデキストリン」として解釈されるべきであり、「微生物(a microorganism)」は、「1種以上の微生物」として解釈されるべきであり、「リポ-キトオリゴ糖(a lipo-chitooligosaccharide)」は、「1種以上のリポ-キトオリゴ糖」として解釈されるべきであるなどである。
【0022】
本明細書において使用される際、「約」という用語は、質量、用量、時間、温度などの量などの測定可能な値に関して使用されるとき、記載される量の0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%または20%の変動を包含することが意図される。特に示されない限り、本明細書中の全ての数値が、「約」という用語によって修飾されるものと理解されるべきである。
【0023】
本明細書において使用される際、「農学的に有益な薬剤」という用語は、限定はされないが、農学的に有益な微生物、生物刺激剤、栄養素、殺有害生物剤(例えば、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、および殺線虫剤)および植物シグナル分子を含む、その適用が、農業において有益なおよび/または有用な効果を引き起こすかまたはもたらす任意の薬剤(例えば、化学物質または生物剤)または薬剤の組合せを指す。
【0024】
本明細書において使用される際、「農学的に有益な微生物」という用語は、少なくとも1つの農学的に有益な特性(例えば、窒素を固定する能力、リン酸塩を可溶化する能力および/または植物シグナル分子などの農学的に有益な薬剤を産生する能力)を有する微生物を指す。
【0025】
本明細書において使用される際、「農学的に許容される担体」という用語は、農学的に有益な薬剤を、植物、植物部位または植物成長培地(例えば、土壌)に送達するのに使用され得る材料を指す。本明細書において使用される際、「土壌適合性担体」という用語は、植物成長、土壌構造、土壌排水などに過度の有害作用を引き起こさず/与えずに土壌に加えられ得る材料を指す。本明細書において使用される際、「種子適合性担体」という用語は、種子、種子から成長する植物、種子発芽などに過度の有害作用を引き起こさず/与えずに種子に加えられ得る材料を指す。本明細書において使用される際、「葉適合性担体」という用語は、植物、植物部位、植物成長、植物の健康などに過度の有害作用を引き起こさず/与えずに植物または植物部位に加えられ得る材料を指す。
【0026】
本明細書において使用される際、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目の1つ以上のあらゆる組合せ、ならびに代替的な(「または」)において解釈されるときの組合せの欠如を含むことが意図される。
【0027】
本明細書において使用される際、「水性」という用語は、微量以上の水(すなわち、組成物の総重量を基準にして1重量%超の水)を含有する組成物を指す。
【0028】
本明細書において使用される際、「生物刺激剤」という用語は、その適用が、植物または植物部位の1つ以上の代謝および/または生理学的過程(例えば、炭水化物生合成、イオン取り込み、核酸取り込み、栄養素送達、光合成および/または呼吸)を促進する薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0029】
本明細書において使用される際、「コロニー形成単位」という用語は、条件(例えば、温度、湿気、栄養素利用性、pHなど)が微生物増殖に好ましいとき、基質(例えば、土壌)上またはその中で増殖することが可能な微生物細胞/胞子を指す。
【0030】
本明細書において使用される際、「を含む(comprise)」、「を含む(comprises)」、「を含む(comprising)」、「を含む(include)」、「を含む(includes)」および「を含む(including)」という用語は、記載される特徴、工程、操作、要素および/または成分の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、工程、操作、要素、成分および/またはその群の存在または追加を除外しない。
【0031】
本明細書において使用される際、「から本質的になる(consists essentially of)」という用語(およびその文法的活用形)は、本開示の組成物および方法に適用される際、さらなる成分が組成物/方法を実質的に変化させない限り、組成物/方法がさらなる成分を含有し得ることを意味する。「実質的に変化させる」、という用語は、組成物/方法に適用される際、少なくとも約20%以上の組成物/方法の有効性の増加または減少を指す。例えば、本開示の接種組成物に加えられる成分は、それが微生物の生存率を高める組成物の能力を少なくとも約50%増加または減少させる場合、組成物を「実質的に変化させる」。
【0032】
本明細書において使用される際、「ジアゾ栄養生物」という用語は、空中窒素の(N2)を、植物または植物部位によって用いられ得る形態(例えば、アンモニア(NH3)、アンモニウム(NH4+)など)に転化することが可能な生物を指す。
【0033】
本明細書において使用される際、「有効量」、「有効濃度」、および「有効投与量」という用語(およびその文法的活用形)は、所望の効果(例えば、向上した微生物生存率)を引き起こすのに十分な量、濃度または投与量を指す。所望の効果を引き起こすのに十分な量/濃度/投与量の絶対値は、所望される効果のタイプおよび程度、接種組成物を適用することになる種子のタイプ、サイズおよび体積、接種組成物中の微生物の安定性および貯蔵条件(例えば、温度、相対湿度、期間)などの要因によって影響され得る。当業者は、日常的な用量反応実験を用いて、有効な量/濃度/投与量をどのように選択するかを理解するであろう。
【0034】
本明細書において使用される際、「向上した分散」という用語は、1つ以上の対照(例えば、本開示の接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くことを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)と比較した、微生物分散の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な微生物分散特性としては、限定はされないが、接種組成物が水で希釈されるとき、単一の細胞/胞子として存在する微生物のパーセンテージが挙げられる。対照組成物(例えば、接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くことを除いて、接種組成物と同一である対照組成物)と比較して、中に含まれる微生物の1つ以上の微生物分散特性を改善する接種組成物は、向上した分散を提供し、「容易に分散可能な接種組成物」と呼ばれ得る。
【0035】
本明細書において使用される際、「向上した成長」および「向上した植物成長」という用語は、1つ以上の対照植物(例えば、非処理の種子から発芽した植物または非処理の植物)と比較した、植物成長および/または発達の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な植物成長/発達特性としては、限定はされないが、バイオマス、炭水化物生合成、葉緑素含量、耐寒性、乾燥耐性、高さ、葉長、葉質量、葉数、葉表面積、葉体積、栄養素吸収(例えば、カルシウム、マグネシウム、窒素、リンおよび/またはカリウム吸収)、光合成の速度、根面積、根直径、根長、根質量、根粒形成(例えば、根粒質量、根粒数、根粒体積)、根数、根表面積、根体積、耐塩性、種子発芽、実生発生、シュート直径、シュート長、シュート質量、シュート数、シュート表面積、シュート体積、広がり(spread)、気孔コンダクタンスおよび生存率が挙げられる。特に示されない限り、向上した植物成長への言及は、本開示の組成物および方法が、栄養素利用性を高め、土壌特性を向上させることなどによって植物成長を促進することが可能であり得ることを意味するものと解釈されるべきであり、本開示の組成物および方法が、植物成長調節剤として働くことを示唆するものと解釈されるべきではない。
【0036】
本明細書において使用される際、「向上した安定性」という用語は、1つ以上の対照(例えば、本開示の接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くことを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)と比較して、微生物安定性の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な微生物安定性特性としては、限定はされないが、種子に被覆されたか、および/または所定の期間にわたって貯蔵された後の、所望の効果(例えば、向上した植物収量および/または増加した殺有害生物活性)を引き起こす能力、および種子に被覆されたか、および/または所定の期間にわたって貯蔵された後の生存率が挙げられる。それぞれが同じ条件(例えば、種子コーティングおよび貯蔵条件)に供されたとき、対照微生物と比較して、1つ以上の微生物安定性特性の改善を示す微生物は、向上した安定性を示し、「安定した微生物」と呼ばれ得る。対照組成物(例えば、接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くことを除いて、接種組成物と同一である対照組成物)と比較して、中に含まれる微生物の1つ以上の微生物安定性特性を改善する接種組成物は、向上した安定性を提供し、「安定した接種組成物」と呼ばれ得る。
【0037】
本明細書において使用される際、「向上した生存率」という用語は、対照組成物(例えば、本開示の接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くことを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)中の1種以上の微生物と比較した、接種組成物中の1種以上の微生物の生存率の改善を指す。対照組成物(例えば、接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くことを除いて、接種組成物と同一である対照組成物)と比較して、中に含まれる微生物の1つ以上の生存率を改善する接種組成物は、向上した生存率を提供し、安定した接種組成物と呼ばれ得る。
【0038】
本明細書において使用される際、「向上した収量」および「向上した植物収量」という用語は、1つ以上の対照植物(例えば、非処理の種子から発芽した対照植物)と比較した、植物収量の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な植物収量特性としては、限定はされないが、バイオマス;エーカー当たりのブッシェル;区画当たりの穀物重量(GWTPP);栄養素含量;穀物を生産することができない所定の領域(例えば、区画)における植物のパーセンテージ;標準的な水分割合における収量(YSMP)、例えば、標準的な水分割合における穀物収量(GYSMP);区画当たりの収量(YPP)、例えば、区画当たりの穀物重量(GWTPP);および収量減少(YRED)が挙げられる。特に示されない限り、向上した植物収量への言及は、本開示の組成物および方法が、栄養素利用性を高め、土壌特性を向上させることなどによって植物収量を高めることが可能であり得ることを意味するものと解釈されるべきであり、本開示の組成物および方法が、植物成長調節剤として働くことを示唆するものと解釈されるべきではない。本明細書において使用される際、「茎葉(foliage)」という用語は、限定はされないが、葉、柄(stalk)、茎(stem)、花、子実体および果実を含む、地面の上に通常成長する、植物の部分を指す。
【0039】
本明細書において使用される際、「葉面散布」、「葉面散布された」という用語およびその文法的活用形は、植物の茎葉(例えば、植物の葉)への1つ以上の活性成分の適用を指す。適用は、限定はされないが、活性成分を含む組成物を植物に噴霧することを含む任意の好適な手段によって行われ得る。ある実施形態において、活性成分は、植物の葉、茎および/または柄に適用され、植物の花、子実体または果実に適用されない。
【0040】
本明細書において使用される際、「ガラス転移温度」という用語およびその略語「Tg」は、組成物がガラス状態からゴム状態に転移する温度範囲の中点を指す。
【0041】
本明細書において使用される際、「ガラス状態」という用語は、非晶質固体を指す。
【0042】
本明細書において使用される際、「フミン酸」という用語は、純粋なフミン酸およびフミン酸塩(フメート)を包含する。フミン酸の非限定的な例としては、フミン酸アンモニウム、フミン酸ホウ素、フミン酸カリウム、フミン酸ナトリウムなどが挙げられる。ある実施形態において、フミン酸は、MDL番号MFCD00147177(CAS番号1415-93-6)、MDL番号MFCD00135560(CAS番号68131-04-4)、MDL番号MFCS22495372(CAS番号68514-28-3)、CAS番号93924-35-7、およびCAS番号308067-45-0のうちの1つ以上を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる。
【0043】
本明細書において使用される際、「接種組成物」および「接種材料」という用語は、微生物細胞および/または胞子を含む組成物を指し、前記細胞/胞子は、条件(例えば、温度、湿気、栄養素利用性、pHなど)が微生物増殖に好ましいとき、基質(例えば、土壌)上またはその中で増殖することが可能である。
【0044】
本明細書において使用される際、「異性体」という用語は、特に示されない限り、鏡像異性体およびジアステレオマー、ならびに全ての配座異性体、回転異性体および互変異性体を含む、それが指す化合物および/または分子の全ての立体異性体を含む。本明細書に開示される化合物および/または分子は、実質的に純粋な左旋性または右旋性形態のいずれかで、またはラセミ混合物で、または任意の比率の鏡像異性体での、全ての鏡像異性体を含む。実施形態が(D)-鏡像異性体を開示する場合、その実施形態は(L)-鏡像異性体も含み;実施形態が(L)-鏡像異性体を開示する場合、その実施形態は(D)-鏡像異性体も含む。実施形態が(+)-鏡像異性体を開示する場合、その実施形態は(-)-鏡像異性体も含み;実施形態が(-)-鏡像異性体を開示する場合、その実施形態は(+)-鏡像異性体も含む。実施形態が(S)-鏡像異性体を開示する場合、その実施形態は(R)-鏡像異性体も含み;実施形態が(R)-鏡像異性体を開示する場合、その実施形態は(S)-鏡像異性体も含む。実施形態は、ジアステレオマー的に純粋な形態でおよびあらゆる比率における混合物の形態で本明細書において言及される化合物および/または分子の任意のジアステレオマーを含むことが意図される。立体化学が、化学構造または化学名において明示されない限り、化学構造または化学名は、示される化合物および/または分子の全ての可能な立体異性体、配座異性体、回転異性体および互変異性体を包含することが意図される。
【0045】
本明細書において使用される際、「修飾微生物菌株」という用語は、自然界から単離された菌株から修飾された微生物菌株を指す。修飾微生物菌株は、限定はされないが、菌株内の任意のゲノム内のポリヌクレオチドに対する化学的または他の形態の誘発突然変異;菌株内の任意のゲノム内の1つ以上のヌクレオチドの挿入または欠失、またはそれらの組合せ;菌株内の任意のゲノム内のDNAの少なくとも1つのセグメントの反転;菌株内の任意のゲノムの転位;菌株内の任意のゲノムへのホモ接合性またはへテロ接合性ポリヌクレオチドセグメントの普遍または特異的形質導入;菌株の任意のゲノムへの1つ以上のファージの導入;安定して複製する自律染色体外DNAの菌株への導入をもたらす任意の菌株の形質転換;任意の異なる微生物菌株との結合の結果として自然界から単離された菌株内の任意のゲノムまたは総DNA組成物に対する何らかの変化;および上記のものの任意の組合せを含む任意の好適な方法によって産生され得る。修飾微生物菌株という用語は、(a)1つ以上の異種ヌクレオチド配列、(b)自然界から単離されたヌクレオチド配列の1つ以上の非天然コピー(すなわち、修飾微生物菌株が由来する微生物菌株に天然に存在する遺伝子のさらなるコピー)、(c)例えばヌクレオチド配列を欠失することによる、天然の参考菌株に本来存在するであろう1つ以上のヌクレオチド配列の欠如、および(d)追加された染色体外DNAを有する菌株を含む。ある実施形態において、修飾微生物菌株は、2つ以上のヌクレオチド配列(例えば、同じ微生物菌株に天然に存在しない2つ以上の天然遺伝子)の組合せを含むか、または天然遺伝子座と異なる遺伝子座における自然界から単離されたヌクレオチド配列を含む。
【0046】
本明細書において使用される際、「非水性」という用語は、微量以下の水(すなわち、組成物の総重量を基準にして、1重量%以下の水)を含む組成物を指す。
【0047】
本明細書において使用される際、「栄養素」という用語は、植物に栄養分を与えるのに有用な化合物または元素(例えば、植物成長および/または発達に必要な、ビタミン、多量ミネラル、微量栄養素、微量元素、有機酸など)を指す。
【0048】
本明細書において使用される際、「開始温度」という用語は、組成物がガラス状態からゴム状態への転移を開始する温度を指す。
【0049】
本明細書において使用される際、「ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)」という用語は、「ペニシリウム・ビラジ(Penicillium bilaji)」および「ペニシリウム・ビライイ(Penicillium bilaii)」などの種名の全てのバージョンを含むことが意図される。
【0050】
本明細書において使用される際、「有害生物」という用語は、限定はされないが、病害をまん延させ、宿主植物を損傷し、および/または土壌栄養素をめぐって競合する生物およびウイルスを含む、植物に悪影響を与える任意の生物またはウイルスを含む。「有害生物」という用語は、植物に関連し、植物の健康および/または活力に対する有害作用を引き起こすことが知られている生物またはウイルスを包含する。植物有害生物としては、限定はされないが、クモ形類動物(例えば、ダニ、マダニ、クモなど)、細菌、真菌、腹足類(例えば、ナメクジ、カタツムリなど)、侵入植物(例えば、雑草)、昆虫(例えば、コナジラミ、アザミウマ、ゾウムシなど)、線虫(例えば、根こぶ線虫、ダイズシストセンチュウなど)、げっ歯類およびウイルス(例えば、タバコモザイクウイルス(TMV)、トマト黄化壊疽ウイルス(TSWV)、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)など)が挙げられる。
【0051】
本明細書において使用される際、「殺有害生物剤」および「殺有害生物性」という用語は、その適用が有害生物に対して毒性がある(すなわち、有害生物を殺滅し、有害生物の増殖を阻害し、および/または有害生物の繁殖を阻害する)薬剤または薬剤の組合せを指す。殺有害生物剤の非限定的な例としては、殺ダニ剤、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、および殺線虫剤などが挙げられる。
【0052】
本明細書において使用される際、「リン酸塩可溶化微生物」という用語は、不溶性のリン酸塩を可溶性形態のリン酸塩に転化することが可能な微生物を指す。
【0053】
本明細書において使用される際、「植物」という用語は、限定はされないが、農業用、園芸用および林業用植物を含む全ての植物群を含む。「植物」という用語は、従来の植物育種および最適化方法(例えば、マーカー支援選抜)によって得られる植物、および植物育種家の権利によって保護可能なまたは保護可能でない栽培品種を含む、遺伝子組み換えによって得られる植物を包含する。
【0054】
本明細書において使用される際、「植物細胞」という用語は、無傷植物の細胞、植物から採取された細胞、または植物から採取された細胞に由来する細胞を指す。したがって、「植物細胞」という用語は、種子、懸濁培養物、胚、分裂組織領域、カルス組織、葉、シュート、配偶体、胞子体、花粉および小胞子内の細胞を含む。
【0055】
本明細書において使用される際、「植物部位」という用語は、植物に由来する細胞および組織を含む、植物の任意の部位を指す。したがって、「植物部位」という用語は、植物成分または器官(例えば、葉、茎、根など)、植物組織、植物細胞および種子のいずれかを指し得る。植物部位の例としては、限定はされないが、葯、胚、花、果実、子実体、葉、胚珠、花粉、根茎、根、種子、シュート、茎および塊茎、ならびに若枝、台木、プロトプラスト、カルスなどが挙げられる。
【0056】
本明細書において使用される際、「植物繁殖材料」という用語は、それから全植物を生成することができる植物部位を指す。植物繁殖材料の例としては、限定はされないが、苗(例えば、葉、茎)、根茎、種子、塊茎および全植物中で培養され得る細胞/組織が挙げられる。
【0057】
本明細書において使用される際、「保護剤」という用語は、その適用が、接種組成物中の微生物の生存率および/または安定性を高める薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0058】
本明細書において使用される際、「ゴム状態」という用語は、非晶質の粘弾性液体を指す。
【0059】
本明細書において使用される際、「胞子」および「微生物胞子」という用語は、休眠中の保護された状態の微生物を指す。
【0060】
接種組成物に関して本明細書において使用される際、「安定した」という用語は、微生物が向上した安定性および/または向上した生存率を示す接種組成物を指す。一般に、接種組成物は、それが、中に含まれる少なくとも1つの微生物の生存率および/または少なくとも1つの微生物安定性特性を改善する場合、「安定した」と表示され得る。
【0061】
微生物胞子に関して本明細書において使用される際、「生存率」という用語は、所定の期間にわたって生存可能な(すなわち、条件(例えば、温度、湿気、栄養素利用性、pHなど)が微生物増殖に好ましいとき、基質上またはその中(例えば、種子上および/または土壌中)で増殖することが可能な)微生物胞子のパーセンテージを指す。
【0062】
以後、本開示のいくつかの態様が、その実施形態に関して記載されるが、形態および詳細の様々な変形が、特許請求の範囲によって規定される本開示の趣旨および範囲から逸脱せずになされ得ることが、当業者によって理解されよう。
【0063】
本明細書において挙げられる全ての刊行物、特許出願、特許および他の参考文献は、それらが本明細書に明示的に記載される開示内容と矛盾しない限り、全体が参照により援用される。
【0064】
本開示は、安定した接種組成物および微生物胞子の安定性および/または生存率を高めるための方法を提供する。
【0065】
本開示は、1種以上の微生物胞子および非水性担体を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる非水性接種組成物を提供する。
【0066】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、ジアゾ栄養生物、リン酸塩可溶化微生物およびバイオ殺有害生物剤などの、農学的に有益な微生物の胞子を含む任意の好適な胞子を含み得る。
【0067】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の細菌(例えば、1種以上のグラム陰性菌および/または1種以上のグラム陽性菌)を含む。本開示の組成物に有用であり得る細菌胞子の非限定的な例としては、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)D747、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB42、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IN937a、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IT-45、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)MBI600、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS27(NRRL B-5015として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS2084(NRRL B-50013として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)15AP4(ATCC PTA-6507として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)3AP4(ATCC PTA-6506として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)LSSA01(NRRL B-50104として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)ABP278(NRRL B-50634として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)1013(NRRL B-50509として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)918(NRRL B-50508として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)22CP1(ATCC PTA-6508として寄託されている)およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS18(NRRL B-50633として寄託されている)、セレウス菌(Bacillus cereus)I-1562、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus lichenformis)BA842(NRRL B-50516として寄託されている)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus lichenformis)BL21(NRRL B-50134として寄託されている)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)NRRL B-21664、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-21662、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-30087、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)ATCC 55608、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)ATCC 55609、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)GB34、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)KFP9F、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)QST 2808、枯草菌(Bacillus subtilis)ATCC 55078、枯草菌(Bacillus subtilis)ATCC 55079、枯草菌(Bacillus subtilis)MBI 600、枯草菌(Bacillus subtilis)NRRL B-21661、枯草菌(Bacillus subtilis)NRRL B-21665、枯草菌(Bacillus subtilis)CX-9060、枯草菌(Bacillus subtilis)GB03、枯草菌(Bacillus subtilis)GB07、枯草菌(Bacillus subtilis)QST-713、枯草菌(Bacillus subtilis)FZB24、枯草菌(Bacillus subtilis)D747、枯草菌(Bacillus subtilis)3BP5(NRRL B-50510として寄託されている)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ATCC 13367、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)GC-91、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)NRRL B-21619、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABTS-1857、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)SAN 401 I、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABG-6305、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABG-6346、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)AM65-52、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)SA-12、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)SB4、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABTS-351、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)HD-1、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)EG 2348、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)EG 7826、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)EG 7841、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)DSM 2803、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)NB-125、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)NB-176およびそれらの組合せの胞子、ならびに16S rDNA配列同一性に基づいて、上記の菌株のいずれかと少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%以上の同一性を有する微生物の胞子が挙げられる。
【0068】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の真菌胞子を含む。本開示の組成物に有用であり得る真菌胞子の非限定的な例としては、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)ATCC 52045、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)GL-21、グロムス・イントララディセス(Glomus intraradices)RTI-801、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)F52、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)(以前はP.ビライエ(P.bilaiae)およびビラジ(P.bilaji)として知られていた)ATCC 18309、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 20851、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 22348、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50162、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50169、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50776、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50779、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50780、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50781、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50782、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50783、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50784、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50785、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50786、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50787、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50788、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)RS7B-SD1、ペニシリウム・ブレビコンパクツム(Penicillium brevicompactum)AgRF18、ペニシリウム・カネセンス(Penicillium canescens)ATCC 10419、リンゴ青かび病菌(Penicillium expansum)ATCC 24692、リンゴ青かび病菌(Penicillium expansum)YT02、ペニシリウム・フェラタナム(Penicillium fellatanum)ATCC 48694、ペニシリウム・ガエストリボラス(Penicillium gaestrivorus)NRRL 50170、ペニシリウム・グラブラム(Penicillium glabrum)DAOM 239074、ペニシリウム・グラブラム(Penicillium glabrum)CBS 229.28、ペニシリウム・ジャンシネラム(Penicillium janthinellum)ATCC 10455、ペニシリウム・ラノソコエルレウム(Penicillium lanosocoeruleum)ATCC 48919、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)ATCC 201836、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4717、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4719、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)N93/47267、ペニシリウム・ライストリッキー(Penicillium raistrickii)ATCC 10490、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)SKT-1、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)ICC 012、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)LC52、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)CNCM 1-1237、トリコデルマ・フェルティレ(Trichoderma fertile)JM41R、トリコデルマ・ガムシイ(Trichoderma gamsii)ICC 080、トリコデルマ・ハマタム(Trichoderma hamatum)ATCC 52198、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ATCC 52445、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)KRL-AG2、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-22、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)TH-35、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-39、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ICC012、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesi)ATCC 28217、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)ATCC 58678、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GL-3、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GL-21、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G-41、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ATCC 52440、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ICC080、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)TV1およびそれらの組合せの胞子、ならびに内部転写スペーサー(ITS)および/またはシトクロムcオキシダーゼ(CO1)配列同一性に基づいて、上記の菌株のいずれかと少なくとも少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%以上の同一性を有する微生物の胞子が挙げられる。
【0069】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の菌根菌(例えば、1種以上の内生菌根菌および/または1種以上の外生菌根菌)からの胞子を含む。本開示の組成物に有用であり得る菌根菌胞子の非限定的な例としては、ギガスポラ・マルガリータ(Gigaspora margarita)、グロムス・アグレガツム(Glomus aggregatum)、グロムス・ブラシリアヌム(Glomus brasilianum)、グロムス・クラルム(Glomus clarum)、グロムス・デセルチコラ(Glomus deserticola)、グロムス・エツニカツム(Glomus etunicatum)、グロムス・イントララディセス(Glomus intraradices)、グロムス・モノスポルム(Glomus monosporum)、グロムス・モセアエ(Glomus mosseae)、ラッカリア・ビカラー(Laccaria bicolor)、ラッカリア・ラッカタ(Laccaria laccata)、パラグロムス・ブラジリアヌム(Paraglomus brazilianum)、ピソリスス・ティントリウス(Pisolithus tinctorius)、リゾポゴン・アミロポゴン(Rhizopogon amylopogon)、リゾポゴン・フルビグレバ(Rhizopogon fulvigleba)、リゾポゴン・ルテオルス(Rhizopogon luteolus)、リゾポゴン・ビロスリ(Rhizopogon villosuli)、スクレロデルマ・ケパ(Scleroderma cepa)およびスクレロデルマ・キトリヌム(Scleroderma citrinum)およびそれらの組合せなどの菌根菌株の胞子が挙げられる。
【0070】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のジアゾ栄養生物からの胞子を含む。
【0071】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のリン酸塩可溶化微生物からの胞子を含む。
【0072】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のバイオ殺真菌剤、バイオ除草剤、バイオ殺虫剤および/またはバイオ殺線虫剤からの胞子を含む。一般に、BURGES,FORMULATION OF MICROBIAL BIOPESTICIDES:BENEFICIAL MICROORGANISMS,NEMATODES AND SEED TREATMENTS(Springer Science & Business Media)(2012);HALL & MENN,BIOPESTICIDES:USE AND DELIVERY(Humana Press)(1998);McCoy,et al.,Entomogenous fungi,in CRC HANDBOOK OF NATURAL PESTICIDES.MICROBIAL PESTICIDES,PART A.ENTOMOGENOUS PROTOZOA AND FUNGI(C.M.Inoffo,ed.),Vol.5:151-236(1988);SAMSON,et al.,ATLAS OF ENTOMOPATHOGENIC FUNGI(Springer-Verlag,Berlin)(1988);deFaria and Wraight,Mycoinsecticides and Mycoacaricides:A comprehensive list with worldwide coverage and international classification of formulation types,BIOL.CONTROL(2007),doi:10.1016/j.biocontrol.2007.08.001;および国際公開第2016/096821号パンフレットを参照されたい。本開示の組成物に有用であり得るバイオ殺有害生物性菌株の非限定的な例としては、アムペロミセス・クイスクアリス(Ampelomyces quisqualis)AQ 10(登録商標)(Intrachem Bio GmbH & Co.KG,Germany)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)AFLA-GUARD(登録商標)(Syngenta Crop Protection,Inc.,CH)、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)BOTECTOR(登録商標)(bio-ferm GmbH,Germany)、バチルス属(Bacillus)AQ175(ATCC 55608)、バチルス属(Bacillus)AQ177(ATCC 55609)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB42、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000(1BEとしても知られている、分離株ATCC BAA-390)、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)AQ726(NRRL B-21664);バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)AQ717(NRRL B-21662)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-30087、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ713(NRRL B-21661)、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ743(NRRL B-21665)、枯草菌(Bacillus subtilis)ATCC 55078、枯草菌(Bacillus subtilis)ATCC 55079、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)AQ52(NRRL B-21619)、白きょう病菌(Beauveria bassiana)ATCC-74040、白きょう病菌(Beauveria bassiana)ATCC-74250、バークホルデリア属A396 sp.nov.リノジェンシス(Burkholderia sp.A396 sp.nov.rinojensis)、NRRL B-50319、カンジダ・オレオフィラ(Candida oleophila)I-182(例えば、Ecogen Inc.(USA)製のASPIRE(登録商標))、カンジダ・サイトアナ(Candida saitoana)BIOCURE(登録商標)(リゾチームとの混合物中で;BASF,USA)およびBIOCOAT(登録商標)(ArystaLife Science,Ltd.,Cary,NC)、クロモバクテリウム・スブスガエ(Chromobacterium subtsugae)NRRL B-30655、クロモバクテリウム・バクシニイ(Chromobacterium vaccinii)NRRL B-50880、クロノスタキス・ロゼアf.カテヌラタ(Clonostachys rosea f.catenulata)(グリオクラジウム・カテヌラタム(Gliocladium catenulatum)とも呼ばれる)J1446(PRESTOP(登録商標)、Verdera,Finland)、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)CONTANS(登録商標)(Prophyta,Germany)、クリ胴枯病菌(Cryphonectria parasitica)(CNICM,France)、クリプトコッカス・アルビダス(Cryptococcus albidus)YIELD PLUS(登録商標)(Anchor Bio-Technologies,South Africa)、フラボバクテリウム属(Flavobacterium)H492、NRRL B-50584、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)BIOFOX(登録商標)(S.I.A.P.A.(Italy)製)およびFUSACLEAN(登録商標)(Natural Plant Protection,France)、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)F52(メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)菌株52、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)菌株7、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)菌株43およびメタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)BIO-1020、TAE-001としても知られている;DSM 3884、DSM 3885、ATCC 90448、SD 170およびARSEF 7711として寄託されている)、メトスクニコウィア・フルクティコラ(Metschnikowia fructicola)SHEMER(登録商標)(Agrogreen,Israel)、ミクロドチウム・ジメラム(Microdochium dimerum)ANTIBOT(登録商標)(Agrauxine,France)、ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)NRRL 30547、ムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)NRRL 30548、ペシロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)FE991、プレビオプシス・ギガンテア(Phlebiopsis gigantea)ROTSOP(登録商標)(Verdera,Finland)、シュードザイマ・フロキュローサ(Pseudozyma flocculosa)SPORODEX(登録商標)(Plant Products Co.Ltd.,Canada)、ピシウム・オリガンドラム(Pythium oligandrum)DV74(POLYVERSUM(登録商標)、Remeslo SSRO,Biopreparaty,Czech Rep.)、オオイタドリ(Reynoutria sachlinensis)(例えば、Marrone BioInnovations(USA)製のREGALIA(登録商標))、ストレプトマイセス属(Streptomyces)NRRL B-30145、ストレプトマイセス属(Streptomyces)M1064、ストレプトマイセス・ガルブス(Streptomyces galbus)NRRL 30232、ストレプトマイセス・リディクス(Streptomyces lydicus)WYEC 108(ATCC 55445)、ストレプトマイセス・バイオラセウスニガー(Streptomyces violaceusniger)YCED 9(ATCC 55660)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)WYE 53(ATCC 55750)、タラロマイセス・フラバス(Talaromyces flavus)V117b(PROTUS(登録商標)、Prophyta,Germany)、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)SKT-1(ECO-HOPE(登録商標)、Kumiai Chemical Industry Co.,Ltd.,Japan)、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)LC52(SENTINEL(登録商標)、Agrimm Technologies Ltd,NZ)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-22(PLANTSHIELD(登録商標)、der Firma BioWorks Inc.,USA)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)TH-35(ROOT PRO(登録商標)、Mycontrol Ltd.(Israel)製)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-39(TRICHODEX(登録商標)、Mycontrol Ltd.,Israel;TRICHODERMA 2000(登録商標)、Makhteshim Ltd.,Israel)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ICC012およびトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)TRICHOPEL(Agrimm Technologies Ltd,NZ)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ICC012およびトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)ICC080(REMEDIER(登録商標)WP,Isagro Ricerca,Italy)、トリコデルマ・ポリスポルム(Trichoderma polysporum)およびトリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)(BINAB(登録商標)、BINAB Bio-Innovation AB,Sweden)、トリコデルマ・ストロマチクム(Trichoderma stromaticum)TRICOVAB(登録商標)(C.E.P.L.A.C.,Brazil)、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GL-21(SOILGARD(登録商標)、Certis LLC、USA)、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-3(ATCC 58678)、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-21(Thermo Trilogy Corporation,Wasco,CA)、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-3およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-3およびバチルス・アミ
ロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-3およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-21およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-21およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-21およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)TRIECO(登録商標)(Ecosense Labs.(India)Pvt.Ltd.,India、T.Stanes & Co.Ltd.(India)製のBIO-CURE(登録商標)F)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)TV1(Agribiotec srl,Italy)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)ICC080、ウロクラジウム・オウデマンシイ(Ulocladium oudemansii)HRU3(BOTRY-ZEN(登録商標)、Botry-Zen Ltd,NZ)およびそれらの組合せが挙げられる。
【0073】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の修飾微生物菌株からの胞子を含む。
【0074】
微生物胞子は、任意の好適な量/濃度で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。
【0075】
ある実施形態において、微生物胞子は、接種組成物の約0.1~約50%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50%以上(重量基準)の1種以上の微生物胞子を含み得る。ある実施形態において、微生物胞子の量/濃度は、接種組成物の約1、2、3、4または5~約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25%(重量基準)である。
【0076】
ある実施形態において、微生物胞子は、接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり約1×101~約1×1015のコロニー形成単位(cfu)の範囲の量で存在する。例えば、本開示の接種組成物は、接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり約1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012個以上の微生物胞子(例えば、グラム/ミリリットル当たり約1×104~約1×109個のバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000(1BEとしても知られている、分離株ATCC BAA-390)、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)F52、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 20851、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)RS7B-SD1および/またはトリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)Gl-3胞子)を含み得る。
【0077】
ある実施形態において、微生物胞子は、接種組成物が植物成長培地(例えば、土壌)に導入されるとき、空中窒素を固定し、リン酸塩を可溶化し、植物病原性有害生物を防除し、植物成長を促進し、植物のストレス耐性を高め、および/または植物収量を高めるのに有効な量/濃度で存在する。
【0078】
ある実施形態において、微生物胞子は、接種組成物が植物または植物部位に適用されるとき、空中窒素を固定し、リン酸塩を可溶化し、植物病原性有害生物を防除し、植物成長を促進し、植物のストレス耐性を高め、および/または植物収量を高めるのに有効な量/濃度で存在する。
【0079】
微生物胞子は、限定はされないが、液体発酵および固相発酵を含む任意の好適な方法によって産生され得る。例えば、Cunningham et al.,CAN.J.BOT.68:2270(1990);Friesen et al.,APPL.MICROBIOL.BIOTECH.68:397(2005)を参照されたい。
【0080】
微生物胞子は、限定はされないが、遠心分離(例えば、密度勾配遠心分離、ディスクスタック遠心分離、管状ボウル遠心分離)、凝固、デカント、フェルト床収集(felt bed collection)、ろ過(例えば、ドラム式ろ過、ふるい分け、限外ろ過)、凝集、衝突(impaction)および捕捉(例えば、サイクロン式胞子捕捉、液体衝突)を含む任意の好適な方法を用いて、収穫および/または濃縮され得る。
【0081】
本開示の主な焦点は、微生物胞子の安定性および/または生存率を高めるための組成物および方法であるが、本開示の接種組成物は、植物状態の1種以上の微生物(例えば、ジアゾ栄養生物、リン酸塩可溶化微生物および/またはバイオ殺有害生物剤)を含み得ることが理解されるべきである。
【0082】
栄養細胞が、任意の好適な量/濃度で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、栄養細胞を含まない。
【0083】
ある実施形態において、栄養細胞は、接種組成物の約0.1~約50%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50%以上(重量基準)の1つ以上の栄養細胞を含み得る。
【0084】
ある実施形態において、栄養細胞は、接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり約1×101~約1×1012のコロニー形成単位(cfu)の範囲の量で存在する。例えば、本開示の接種組成物は、接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり約1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012cfu以上の農学的に有益な微生物を含み得る。
【0085】
ある実施形態において、栄養細胞は、接種組成物が植物成長培地(例えば、土壌)に導入されるとき、空中窒素を固定し、リン酸塩を可溶化し、植物病原性有害生物を防除し、植物成長を促進し、植物のストレス耐性を高め、および/または植物収量を高めるのに有効な量/濃度で存在する。
【0086】
ある実施形態において、栄養細胞は、接種組成物が植物または植物部位に適用されるとき、空中窒素を固定し、リン酸塩を可溶化し、植物病原性有害生物を防除し、植物成長を促進し、植物のストレス耐性を高め、および/または植物収量を高めるのに有効な量/濃度で存在する。
【0087】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、葉適合性担体、種子適合性担体および土壌適合性担体を含む任意の好適な非水性担体を含み得る。適切な担体材料の選択は、意図する用途および接種組成物中に存在する微生物に応じて決まる。
【0088】
ある実施形態において、担体材料は、液体、ゲル、スラリー、または固体の形態で接種組成物を提供するように選択される。
【0089】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の液体および/またはゲル担体を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の非水性溶媒を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、デカン、ドデカン、ヘキシルエーテルおよびノナンなどの1種以上の無機溶媒、および/またはアセトン、ジクロロメタン、エタノール、ヘキサン、メタノール、プロパン-2-オールおよびトリクロロエチレンなどの1種以上の有機溶媒を含む。本開示の組成物に有用であり得る液体/ゲル担体の非限定的な例としては、油(例えば、鉱油、オリーブ油、ピーナッツ油、大豆油、ヒマワリ油)、ポリエチレングリコール(例えば、PEG 200、PEG 300、PEG 400など)、プロピレングリコール(例えば、PPG-9、PPG-10、PPG-17、PPG-20、PPG-26など)、エトキシ化アルコール(例えば、TOMADOL(登録商標)(Air Products and Chemicals,Inc.,Allentown,PA)、TERGITOL(商標)15-S界面活性剤、例えば、TERGITOL(商標)15-S-9(The Dow Chemical Company,Midland,MI)など)、ポリソルベート(例えばポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80など)、シリコーン(シロキサン、トリシロキサンなど)およびそれらの組合せが挙げられる。本開示の接種組成物に含まれ得る溶媒のさらなる例が、BURGES,FORMULATION OF MICROBIAL BIOPESTICIDES:BENEFICIAL MICROORGANISMS,NEMATODES AND SEED TREATMENTS(Springer Science & Business Media)(2012);Inoue & Horikoshi,J.FERMENTATION BIOENG.71(3):194(1991)に見られる。
【0090】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の固体担体を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の粉末(例えば、水和剤)および/または顆粒を含む。本開示の組成物に有用であり得る固体担体の非限定的な例としては、泥炭ベースの粉末および顆粒、凍結乾燥粉末、噴霧乾燥粉末およびそれらの組合せが挙げられる。本開示の接種組成物に含まれ得る固体担体のさらなる例が、BURGES,FORMULATION OF MICROBIAL BIOPESTICIDES:BENEFICIAL MICROORGANISMS,NEMATODES AND SEED TREATMENTS(Springer Science & Business Media)(2012)に見られる。
【0091】
本開示の接種組成物に組み込まれる担体は、接種組成物中の微生物の1つ以上を培養するのに好適な成長培地を含み得る。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ツァペック・ドックス培地、グリセロール酵母エキス、マンニトール酵母エキス、ポテトデキストロースブロスおよび/またはYEM培地を含む。
【0092】
非水性担体は、接種組成物の任意の好適な部分を構成し得る。ある実施形態において、非水性担体は、接種組成物の約1~約99%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物、非水性担体は、接種組成物の約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、96、97、98、99、99.5%以上(重量基準)を構成する。ある実施形態において、担体の量/濃度は、接種組成物の約50~約99%、約55%~約95%、約60%~約95%、約65%~約90%、約70~約90%、約75~約90%、約80~約90%または約80~約85%(重量基準)である。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、製造業者の推奨量/濃度にしたがって使用される1種以上の市販の担体を含む。
【0093】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、単糖、二糖、オリゴ糖、マルトデキストリン、糖アルコール、フミン酸、麦芽抽出物、泥炭抽出物、脱脂乳抽出物、ベタイン、プロリン、サルコシン、ペプトン、酸化制御成分、吸湿性ポリマーおよびUV保護剤を含む任意の好適な保護剤を含み得る。
【0094】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の単糖(例えば、アロース、アルトロース、アラビノース、フルクトース、ガラクトース、グルコース、グロース、イオドース(iodose)、リキソース、マンノース、リボース、タロース、トレオースおよび/またはキシロース)を含む。ある実施形態において、アロース、アルトロース、アラビノース、フルクトース、ガラクトース、グルコース、グロース、イオドース、リキソース、マンノース、リボース、タロース、トレオースおよびキシロースのうちの1つ以上が、本開示の接種組成物から除外される。
【0095】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の二糖(例えば、セロビオース、キトビオース、ゲンチオビオース、ゲンチオビウロース、イソマルトース、コージビオース、ラクトース、ラクツロース、ラミナリビオース、マルトース(例えば、マルトース一水和物、無水マルトース)、マルツロース、マンノビオース、メリビオース、メリビウロース、ニゲロース、パラチノース、ルチノース、ルチヌロース(rutinulose)、ソホロース、スクロース、トレハロース、ツラノースおよび/またはキシロビオース)を含む。ある実施形態において、セロビオース、キトビオース、ゲンチオビオース、ゲンチオビウロース、イソマルトース、コージビオース、ラクトース、ラクツロース、ラミナリビオース、マルトース(例えば、マルトース一水和物、無水マルトース)、マルツロース、マンノビオース、メリビオース、メリビウロース、ニゲロース、パラチノース、ルチノース、ルチヌロース、ソホロース、スクロース、トレハロース(例えば、トレハロース二水和物、無水トレハロース)、ツラノースおよびキシロビオースのうちの1つ以上が、本開示の接種組成物から除外される。
【0096】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のオリゴ糖(例えば、フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンノオリゴ糖および/またはラフィノース)を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ラフィノースを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ラフィノースを含まない。
【0097】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25のデキストロース相当値(DEV)を有する1種以上のマルトデキストリンを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約5~約6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25、約10~約11、12、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25、または約15~約16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25のDEVを有する1種以上のマルトデキストリンを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約5~約6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25、約10~約11、12、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25、または約15~約16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25のDEVを有するマルトデキストリンの組合せを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約10~約25のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン(例えば、約15~約20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン)を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約10~約25のDEVを有するマルトデキストリンの組合せ(例えば、約15~約20のDEVを有するマルトデキストリンの組合せ)を含む。本開示の組成物に有用であり得るマルトデキストリンの非限定的な例としては、MALTRIN(登録商標)M040(DEV=5;分子量=3600;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA)、MALTRIN(登録商標)M100(DEV=10;分子量=1800;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA)、MALTRIN(登録商標)M150(DEV=15;分子量=1200;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA)、MALTRIN(登録商標)M180(DEV=18;分子量=1050;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA)、MALTRIN(登録商標)M200(DEV=20;分子量=900;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA)、MALTRIN(登録商標)M250(DEV=25;分子量=720;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA);MALTRIN QD(登録商標)M580(DEV=16.5~19.9;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA);MALTRIN QD(登録商標)M585(DEV=15.0~19.9;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA);MALTRIN QD(登録商標)M600(DEV=20.0~23.0;Grain Processing Corporation,Muscatine,IA);GLOBE(登録商標)Plus 15 DE(Ingredion Inc.,Westchester,IL);およびそれらの組合せが挙げられる。ある実施形態において、マルトデキストリン(またはマルトデキストリンの組合せ)は、15~20のDEVを有する。
【0098】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の糖アルコール(例えば、アラビトール、エリトリトール、フシトール、ガラクチトール、グリセロール、イジトール、イノシトール、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、マルトテトライトール、マルトトリイトール、マンニトール、ポリグリシトール、リビトール、ソルビトール、トレイトール、ボレミトールおよび/またはキシリトール)を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ソルビトールを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ソルビトールを含まない。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、キシリトールを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、キシリトールを含まない。
【0099】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のフミン酸(例えば、1種以上のレオナルダイトフミン酸、褐炭フミン酸、泥炭フミン酸および水抽出フミン酸)を含む。ある実施形態において、接種組成物は、フミン酸アンモニウム、フミン酸ホウ素、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウムを含む。ある実施形態において、フミン酸アンモニウム、フミン酸ホウ素、フミン酸カリウムおよびフミン酸ナトリウムのうちの1つ以上が、本開示の接種組成物から除外される。本開示の実施形態に有用であり得るフミン酸の非限定的な例としては、MDL番号MFCD00147177(CAS番号1415-93-6)、MDL番号MFCD00135560(CAS番号68131-04-4)、MDL番号MFCS22495372(CAS番号68514-28-3)、CAS番号93924-35-7およびCAS番号308067-45-0が挙げられる。
【0100】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の麦芽抽出物、泥炭抽出物、および/または脱脂乳抽出物を含む。
【0101】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のベタイン(例えば、トリメチルグリシン)を含む。
【0102】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のペプトン(例えば、1種以上の細菌ペプトン、肉ペプトン、乳ペプトン、野菜ペプトンおよび/または酵母ペプトン)を含む。
【0103】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の酸化制御成分を含む。
【0104】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、酸化防止剤および/または脱酸素剤を含む任意の好適な酸化制御成分を含み得る。ある実施形態において、酸化制御成分は、アスコルビン酸および/またはグルタチオンであるか/それを含む。
【0105】
ある実施形態において、接種組成物は、1種以上の酸化防止剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アスコルビン酸カルシウム、カロテノイド、リポ酸、フェノール化合物(例えば、フラボノイド、フラボン、フラボノール)、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウム、チオール(例えば、グルタチオン、リポ酸、N-アセチルシステイン)、トコフェロール、トコトリエノール、ユビキノンおよび/または尿酸を含む。本開示の組成物に有用であり得る酸化防止剤の非限定的な例としては、細胞膜に可溶性であるもの(例えば、αトコフェロール(ビタミンE)、パルミチン酸アスコルビル)、アルコールに可溶性であるもの(例えば、IRGANOX(登録商標)酸化防止剤(BASF Schweiz AG,Basel,Switzerland))および水に可溶性であるもの(例えば、アスコルビン酸および異性体またはアスコルビン酸、アスコルビン酸のナトリウム塩もしくはカリウム塩または異性体またはアスコルビン酸、グルタチオン、グルタチオンのナトリウム塩もしくはカリウム塩)が挙げられる。ある実施形態において、膜可溶性酸化防止剤の使用は、接種組成物内で酸化防止剤を十分に分散させるために、1種以上の界面活性剤の添加を必要とする。
【0106】
ある実施形態において、接種組成物は、1種以上の天然または合成脱酸素剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、カテコールおよび/または炭酸水素ナトリウムを含む。
【0107】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の吸湿性ポリマー(例えば、1種以上のアルブミン、アルギネート、セルロース、ガム(例えば、セルロースガム、グアーガム、アラビアガム、コンブレツムガム(gum combretum)、キサンタンガム)、メチルセルロース、ナイロン、ペクチン、ポリアクリル酸、ポリカーボネート、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリラクチド、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリウレタン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはデンプン)を含む。本開示の組成物に有用であり得る吸湿性ポリマーの非限定的な例としては、AGRIMER(商標)ポリマー(例えば、30、AL-10 LC、AL-22、AT/ATF、VA 3E、VA 3l、VA 5E、VA 5l、VA 6、VA 6E、VA 7E、VA 7l、VEMA AN-216、VEMA AN-990、VEMA AN-1200、VEMA AN-1980、VEMA H-815MS;Ashland Specialty Ingredients,Wilmington,DE)、EASYSPERSE(商標)ポリマー(Ashland Specialty Ingredients,Wilmington,DE);DISCO(商標)AGポリマー(例えば、L-250、L-280、L-285、L-286、L-320、L-323、L-517、L-519、L-520、L800;Incotec Inc.,Salinas,CA)、KELZAN(登録商標)ポリマー(Bri-Chem Supply Ltd.,Calgary,Alberta,CA)、SEEDWORX(商標)ポリマー(例えば、Bio 200;Aginnovation,LLC,Walnut Groove,CA)、TABULOSE(登録商標)ゲル(例えば、SC-580、SC-612、SC-613、SC-681;Blanver Farmoquimica,Boca Raton,FL)、TICAXAN(登録商標)キサンタン粉末(TIC Gums,WhiteMarsh,MD)およびそれらの組合せが挙げられる。本開示の接種組成物に含まれ得る吸湿性ポリマーのさらなる例が、Pouci,et al.AM.J.AGRIC.BIOL.SCI.3(1):299(2008)に見られる。
【0108】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のUV保護剤(例えば、1種以上の芳香族アミノ酸(例えば、トリプトファン、チロシン)、カロテノイド、シンナメート、リグノスルホネート(例えば、リグノスルホン酸カルシウム、リグノスルホン酸ナトリウム)、メラニン、マイコスポリン、ポリフェノールおよび/またはサリチレート)を含む。本開示の組成物に有用であり得るUV保護剤の非限定的な例としては、Borregaard LignoTech(商標)リグノスルホネート(例えば、Borresperse 3A、Borresperse CA、Borresperse NA、Marasperse AG、Norlig A、Norlig 11D、Ufoxane 3A、Ultrazine NA、Vanisperse CB;Borregaard Lignotech,Sarpsborg,Norway)およびそれらの組合せが挙げられる。本開示の接種組成物に含まれ得るUV保護剤のさらなる例が、BURGES,FORMULATION OF MICROBIAL BIOPESTICIDES:BENEFICIAL MICROORGANISMS,NEMATODES AND SEED TREATMENTS(Springer Science & Business Media)(2012)に見られる。
【0109】
保護剤は、任意の好適な形態で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物に含まれる保護剤は、少なくとも70、75、80、85、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.5%以上純粋である。
【0110】
保護剤は、任意の好適な量/濃度で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。所望の効果を引き起こすのに十分な保護剤の量/濃度/投与量の絶対値は、組成物を適用することになる材料のタイプ、サイズおよび体積、組成物中の微生物のタイプ、組成物中の微生物の数、組成物中の微生物の安定性および貯蔵条件(例えば、温度、相対湿度、期間)などの要因によって影響され得る。当業者は、日常的な用量反応実験を用いて、有効な量/濃度/投与量をどのように選択するかを理解するであろう。適切な量/濃度の選択のための指針は、例えば、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書およびPCT/US2016/050647号明細書および米国仮特許出願第62/296,798号明細書;同第62/271,857号明細書;同第62/347,773号明細書;同第62/343,217号明細書;同第62/296,784号明細書;同第62/271,873号明細書;同第62/347,785号明細書;同第62/347,794号明細書;同第62/347,805号明細書;同第62/436,517号明細書および同第62/436,529号明細書に見られる。
【0111】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、(接種組成物の総量を基準にした重量基準で)約0.0005~約95%以上の量/濃度の1種以上の保護剤を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005~約0.001、約0.001~約1%、約0.25~約5%、約1~約10%、約5~約25%、約10%~約30%、約20%~約40%、約25%~約50%、約30~約60%、約50~約75%、または約75~約95%(重量基準)、任意選択的に、約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%の、1種以上の単糖、二糖、オリゴ糖、マルトデキストリン、糖アルコール、フミン酸、麦芽抽出物、泥炭抽出物、脱脂乳抽出物、ベタイン、プロリン、サルコシン、ペプトン、酸化制御成分、吸湿性ポリマーおよび/またはUV保護剤を含み得る。
【0112】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1×10-20M~約1×10-1Mの量/濃度の1種以上の保護剤を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約1×10-15M~約1×10-10M、約1×10-14M~約1×10-8M、約1×10-14M~約1×10-6M、約1×10-12M~約1×10-8M、約1×10-12M~約1×10-6M、約1×10-10M~約1×10-6M、または約1×10-8M~約1×10-2M、任意選択的に、約1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M、1×10-9M、1×10-8M、1×10-7M、1×10-6M、1×10-5M、1×10-4M、1×10-3M、1×10-2M、1×10-1M以上の、1種以上の単糖、二糖、オリゴ糖、マルトデキストリン、糖アルコール、フミン酸、麦芽抽出物、泥炭抽出物、脱脂乳抽出物、ベタイン、プロリン、サルコシン、ペプトン、酸化制御成分、吸湿性ポリマーおよび/またはUV保護剤を含み得る。
【0113】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約50%(重量基準)の量/濃度の1種以上の単糖を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、10、15、20、25%/未満(重量基準)の1種以上の単糖(例えば、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース)を含み得る。ある実施形態において、1種以上の単糖は、約1×10-20M~約1×10-1Mの範囲の濃度で存在する。例えば1種以上の単糖は、約/少なくとも1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M/未満の濃度で含まれ得る。
【0114】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約50%(重量基準)の量/濃度の1種以上の二糖を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、10、15、20、25%/未満(重量基準)の1種以上の二糖(例えば、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)を含み得る。ある実施形態において、1種以上の二糖は、約1×10-20M~約1×10-1Mの範囲の濃度で存在する。例えば1種以上の二糖は、約/少なくとも1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M/未満の濃度で含まれ得る。
【0115】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約50%(重量基準)の量/濃度の1種以上の糖アルコールを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、10、15、20、25%/未満(重量基準)の1種以上の糖アルコール(例えば、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)を含み得る。ある実施形態において、1種以上の糖アルコールは、約1×10-20M~約1×10-1Mの範囲の濃度で存在する。例えば1種以上の糖アルコールは、約/少なくとも1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M/未満の濃度で含まれ得る。
【0116】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約95%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上のマルトデキストリンを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%/未満の、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリンを含み得る。ある実施形態において、マルトデキストリンの量/濃度は、接種組成物の0.001~約1%、約0.25~約5%、約1~約10%、約1~約65%、約10%~約30%、約20%~約40%、約20%~約50%、または約30~約60%(重量基準)である。ある実施形態において、1種以上のマルトデキストリンは、約1×10-20M~約1×10-1Mの範囲の濃度で存在する。例えば1種以上のマルトデキストリンは、約/少なくとも1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M/未満の濃度で含まれ得る。
【0117】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約95%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上のフミン酸を含む。ある実施形態において、フミン酸(例えば、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム)は、組成物の約0.001~約1%、約0.25~約5%、約1~約10%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25%/未満(重量基準)の1種以上のフミン酸(例えば、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム)を含み得る。ある実施形態において、1種以上のフミン酸は、約1×10-20M~約1×10-1Mの範囲の濃度で存在する。例えば1種以上のフミン酸は、約/少なくとも1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M/未満の濃度で含まれ得る。
【0118】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約95%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の麦芽抽出物を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、10、15、20、25%/未満の、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリンを含み得る。ある実施形態において、麦芽抽出物の量/濃度は、接種組成物の約0.001~約1%、約0.25~約5%、約1~約10%(重量基準)である。ある実施形態において、1種以上の麦芽抽出物は、約1×10-20M~約1×10-1Mの範囲の濃度で存在する。例えば1種以上の麦芽抽出物は、約/少なくとも1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M/未満の濃度で含まれ得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約25%(重量基準)の量/濃度の1種以上の泥炭抽出物、脱脂乳抽出物および/またはペプトンを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25%以上/未満(重量基準)の1種以上の泥炭抽出物、脱脂乳抽出物および/またはペプトンを含み得る。ある実施形態において、泥炭抽出物、脱脂乳抽出物および/またはペプトンの量/濃度は、接種組成物の約0.5~約10%(重量基準)である。
【0119】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.005~約25%(重量基準)の量/濃度の1種以上の吸湿性ポリマーを含む。ある実施形態において、吸湿性ポリマーは、接種組成物の約0.5~約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25%/未満(重量基準)の1種以上の吸湿性ポリマーを含み得る。ある実施形態において、吸湿性ポリマーの量/濃度は、接種組成物の約0.5~約10%(重量基準)である。ある実施形態において、吸湿性ポリマーの量/濃度は、接種組成物の約0.5~約5%(重量基準)である。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、製造業者の推奨量/濃度にしたがって使用される1種以上の市販の吸湿性ポリマーを含む。
【0120】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の酸化制御成分を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約/少なくとも0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%/未満の1種以上の酸化制御成分を含み得る。ある実施形態において、酸化制御成分の量/濃度は、組成物の約0.005~約2%(重量基準)である。ある実施形態において、酸化制御成分は、約1×10-20M~約1×10-1Mの範囲の濃度で存在する。例えば、1種以上の酸化制御成分は、約/少なくとも1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M/未満の濃度で加えられ得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、製造業者の推奨量/濃度にしたがって使用される1種以上の市販の酸化防止剤を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、製造業者の推奨量/濃度にしたがって使用される1種以上の市販の脱酸素剤を含む。
【0121】
保護剤は、任意の好適な比率で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。
【0122】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1:99~約99:1(接種組成物中のマルトデキストリンおよび単糖、二糖および/またはオリゴ糖のそれぞれの重量パーセンテージを基準にした重量基準で)の比率の1種以上のマルトデキストリンおよび1種以上の単糖、二糖および/またはオリゴ糖を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約5:95、10:90、15:85、20:80、25:75、30:70、35:65、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5以上、好ましくは、約50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5以上のマルトデキストリン:二糖)の比率で、1種以上のマルトデキストリンおよび1種以上の二糖(例えばマルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)を含み得る。したがって、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約45:55、50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5の比率で、約15~約20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上の単糖、二糖および/またはオリゴ糖を含む。
【0123】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1:99~約99:1(接種組成物中のマルトデキストリンおよび糖アルコールのそれぞれの重量パーセンテージを基準にした重量基準で)の比率の1種以上のマルトデキストリンおよび1種以上の糖アルコールを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約5:95、10:90、15:85、20:80、25:75、30:70、35:65、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5以上、好ましくは、約50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5以上のマルトデキストリン:糖アルコールの比率で、1種以上のマルトデキストリンおよび1種以上の糖アルコール(例えばアラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)を含み得る。したがって、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約45:55、50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5の比率で、約15~約20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上の糖アルコールを含む。
【0124】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1:99~約99:1(接種組成物中の単糖および/または二糖および糖アルコールのそれぞれの重量パーセンテージを基準にした重量基準で)の比率の1種以上の単糖および/または二糖および1種以上の糖アルコールを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約5:95、10:90、15:85、20:80、25:75、30:70、35:65、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5以上、好ましくは、約50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5以上の単糖および/または二糖:糖アルコールの比率で、1種以上の単糖および/または二糖(例えば、アラビノース、フルクトース、グルコース、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)および1種以上の糖アルコール(例えばアラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)を含み得る。
【0125】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、-80℃以下での凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に、種子)への適用;
植物繁殖材料への適用および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
植物繁殖材料への適用、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
葉面散布;
葉面散布および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;および/または
葉面散布、ならびに0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度への曝露
の後に、微生物胞子/栄養細胞微生物が、本開示の接種組成物中で確実に生存するのに十分な量/濃度の1種以上の保護剤を含む。
【0126】
ある実施形態において、接種組成物に含まれる安定剤の量/濃度は、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、-80℃以下での凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に、種子)への適用;
植物繁殖材料への適用および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
植物繁殖材料への適用、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
葉面散布;
葉面散布および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;および/または
葉面散布、ならびに0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度への曝露
の後、接種組成物中の微生物の少なくとも0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%が確実に生存するように選択される。
【0127】
ある実施形態において、接種組成物に含まれる安定剤の量/濃度は、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、-80℃以下での凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に、種子)への適用;
植物繁殖材料への適用および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
植物繁殖材料への適用、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
葉面散布;
葉面散布および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;および/または
葉面散布、ならびに0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度への曝露
の後、接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり少なくとも1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010以上のコロニー形成単位が確実に生存するように選択される。
【0128】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、界面活性剤および湿潤剤を含む任意の好適な農学的に許容される分散剤を含み得る。
【0129】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のアニオン性界面活性剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の水溶性アニオン性界面活性剤および/または1種以上の水不溶性アニオン性界面活性剤、任意選択的に、アルキルカルボン酸塩(例えば、ステアリン酸ナトリウム)、アルキル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸アルキル、ラウリル硫酸ナトリウム)、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、アルキルアリール硫酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルオキシドスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホコハク酸塩、アルキルスルホスクシナメート(sulfosuccinamate)、アルキルスルホ酢酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシルイセチオン酸塩、N-アシルタウリン酸塩、N-アシル-N-アルキルタウリン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、ジオクチルナトリウムスルホコハク酸塩、エトキシ化スルホコハク酸塩、リグニンスルホン酸塩、直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸塩、モノグリセリド硫酸塩、パーフルオロブタンスルホン酸塩、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、リン酸エステル、スチレンアクリルポリマー、トルエンスルホン酸塩およびキシレンスルホン酸塩からなる群から選択される1種以上のアニオン性界面活性剤を含む。
【0130】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のカチオン性界面活性剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のpH依存性アミンおよび/または1種以上の第四級アンモニウムカチオン、任意選択的に、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド)、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、臭化セトリモニウム、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミドおよび/またはオクテニジン二塩酸塩からなる群から選択される1種以上のカチオン性界面活性剤を含む。
【0131】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の非イオン性界面活性剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の水溶性非イオン性界面活性剤および/または1種以上の水不溶性非イオン性界面活性剤、任意選択的に、アルコールエトキシレート(例えば、TERGITOL(商標)15-S界面活性剤、例えば、TERGITOL(商標)15-S-9(The Dow Chemical Company,Midland,MI))、アルカノールアミド、アルカノールアミン縮合物、カルボン酸エステル、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コカミドDEA、ドデシルジメチルアミンオキシド、エタノールアミド、グリセロールエステルおよびグリコールエステルのエトキシレート、エチレンオキシドポリマー、エチレンオキシド-プロピレンオキシドコポリマー、グルコシドアルキルエーテル、グリセロールアルキルエーテル(例えば、)、グリセロールエステル、グリコールアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシプロピレングリコールアルキルエーテル)、グリコールアルキルフェノールエーテル(例えば、ポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル)、グリコールエステル、モノラウリン、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ポロキサマー、ポリアミン、ポリリシノール酸ポリグリセロール、ポリソルベート、ポリオキシエチレン化脂肪酸、ポリオキシエチレン化メルカプタン、ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル、ポリビニルピロリドン、糖ベースのアルキルポリグリコシド、スルファニルアミド、ソルビタン脂肪酸アルコールエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルおよび/または第三級アセチレングリコールからなる群から選択される1種以上の非イオン性界面活性剤を含む。
【0132】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、少なくとも1種の水不溶性非イオン性界面活性剤および少なくとも1種の水溶性非イオン性界面活性剤を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、実質的に同じ長さの炭化水素鎖を有する非イオン性界面活性剤の組合せを含む。
【0133】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の両性界面活性剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のベタインおよび/または1種以上のスルタイン(sultaine)、任意選択的に、3-[(3-コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホネート、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルコリンおよび/または1種以上のスフィンゴミエリンからなる群から選択される1種以上の両性界面活性剤を含む。
【0134】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の石鹸および/または有機シリコーン(organosilicone)界面活性剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、脂肪酸の1種以上のアルカリ金属塩を含む。
【0135】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の湿潤剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のナフタレンスルホン酸塩、任意選択的に、1種以上のアルキルナフタレンスルホン酸塩(例えば、ナトリウムアルキルナフタレンスルホン酸塩)、1種以上のイソプロピルナフタレンスルホン酸塩(例えば、ナトリウムイソプロピルナフタレンスルホン酸塩)および/または1種以上のブチルナフタレンスルホン酸塩(例えば、ナトリウムn-ブチルナフタレンスルホン酸塩)を含む。
【0136】
適切な界面活性剤の選択は、意図する用途および接種組成物中に存在する微生物に応じて決まる。一般に、界面活性剤は、接種組成物中の微生物および接種組成物を適用するべき植物部位に対して低い毒性を有する。ある実施形態において、界面活性剤は、1種以上の土壌を湿らせ、および/または乳化するように選択される。
【0137】
本開示の組成物に有用であり得る分散剤の非限定的な例としては、Atlox(商標)(例えば、4916、4991;Croda International PLC,Edison,NJ)、BIO-SOFT(登録商標)(例えば、Nシリーズ、例えば、N1-3、N1-7、N1-5、N1-9、N23-3、N2.3-6.5、N25-3、N25-7、N25-9、N91-2.5、N91-6、N91-8;Stepan Company,Northfield,IL)、MAKON(登録商標)非イオン性界面活性剤(例えば、DA-4、DA-6およびDA-9;Stepan Company,Northfield,IL)、MORWET(登録商標)粉末(Akzo Nobel Surface Chemistry LLC,Chicago,IL)、MULTIWET(商標)界面活性剤(例えば、MO-70R、MO-85P、MO-85P-PW-(AP);Croda International PLC,Edison,NJ)、SILWET(登録商標)L-77(Helena Chemical Company,Collierville,TN)、SPAN(商標)界面活性剤(例えば、20、40、60、65、80および85;Croda Inc.,Edison NJ)、TAMOL(商標)分散剤(The Dow Chemical Company,Midland,MI)、TERGITOL(商標)界面活性剤(例えば、15-S-9、TMN-6、TMN-100XおよびXD;The Dow Chemical Company,Midland,MI)、TERSPERSE界面活性剤(例えば、2001、2020、2100、2105、2158、2700、4894および4896;Hunstman Corp.,The Woodlands,TX)、TRITON(商標)界面活性剤(例えば、X-100;The Dow Chemical Company,Midland,MI)、TWEEN(登録商標)界面活性剤(例えば、TWEEN(登録商標)20、21、22、23、28、40、60、61、65、80、81および85;Croda International PLC,Edison,NJ)およびそれらの組合せが挙げられる。本開示の接種組成物に含まれ得る分散剤のさらなる例が、BAIRD & ZUBLENA.1993.SOIL FACTS:USING WETTING AGENTS(NONIONIC SURFACTANTS)ON SOIL(North Carolina Cooperative Extension Service Publication AG-439-25)(1993);BURGES,FORMULATION OF MICROBIAL BIOPESTICIDES:BENEFICIAL MICROORGANISMS, NEMATODES AND SEED TREATMENTS(Springer Science & Business Media)(2012);MCCARTY,WETTING AGENTS(Clemson University Cooperative Extension Service Publication)(2001)に見られる。
【0138】
分散剤は、任意の好適な量/濃度で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、組成物の約0.01~約25%(重量基準)の量/濃度の1種以上の分散剤を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25%以上(重量基準)の1種以上の分散剤を含み得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、組成物の約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1~約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10%(重量基準)の量/濃度の1種以上の分散剤を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、組成物の約1~約10%(重量基準)、任意選択的に、約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10%(重量基準)の総合した量/濃度の2、3、4、5種以上の分散剤を含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、製造業者の推奨量/濃度にしたがって使用される1種以上の市販の湿潤剤および/または1種以上の界面活性剤を含む。
【0139】
上述されるように、本発明の接種組成物は、無数の農学的に有益な微生物胞子を含み得る。本開示の接種組成物が、生物刺激剤、微生物抽出物、栄養素、有害生物誘引剤、殺有害生物剤および植物シグナル分子などの他の農学的に有益な成分を含み得ることが理解されるべきである。
【0140】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、海草抽出物(例えば、アルギネートなどのアスコフィルム・ノドスム(Ascophyllum nodosum)抽出物、エクロニア・マキシマ(Ecklonia maxima)抽出物など)、フミン酸(例えば、フミン酸カリウム)、フルボ酸、ミオイノシトール、グリシンおよびそれらの組合せを含む任意の好適な生物刺激剤を含み得る。
【0141】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、細菌抽出物(例えば、1種以上のジアゾ栄養生物、リン酸塩可溶化微生物および/またはバイオ殺有害生物剤を含む培地からの抽出物)、真菌抽出物およびそれらの組合せを含む任意の好適な微生物抽出物を含み得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のアゾスピリルム属(Azospirillum)抽出物(例えば、A.ブラシレンセ(A.brasilense)INTA Az-39を含む培地の抽出物)、1種以上のブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium)抽出物(例えば、B.エルカニ(B.elkanii)SEMIA 501、B.エルカニ(B.elkanii)SEMIA 587、B.エルカニ(B.elkanii)SEMIA 5019、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50586(NRRL B-59565としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50587(NRRL B-59566としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50588(NRRL B-59567としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50589(NRRL B-59568としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50590(NRRL B-59569としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50591(NRRL B-59570としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50592(NRRL B-59571としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50593(NRRL B-59572としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50594(NRRL B-50493としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50608、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50609、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50610、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50611、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50612、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50726、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50727、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50728、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50729、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50730、B.ジャポニクム(B.japonicum)SEMIA 566、B.ジャポニクム(B.japonicum)SEMIA 5079、B.ジャポニクム(B.japonicum)SEMIA 5080、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 6、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 110、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 122、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 123、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 127、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 129および/またはB.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 532Cを含む培地の抽出物)、1種以上のリゾビウム属(Rhizobium)抽出物(例えば、R.レグミノサルム(R.leguminosarum)SO12A-2を含む培地の抽出物)、1種以上のシノリゾビウム属(Sinorhizobium)抽出物(例えば、S.フレディ(S.fredii)CCBAU114および/またはS.フレディ(S.fredii)USDA 205を含む培地の抽出物)、1種以上のペニシリウム属(Penicillium)抽出物(例えば、P.ビライエ(P.bilaiae)ATCC 18309、P.ビライエ(P.bilaiae)ATCC 20851、P.ビライエ(P.bilaiae)ATCC 22348、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50162、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50169、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50776、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50777、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50778、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50777、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50778、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50779、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50780、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50781、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50782、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50783、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50784、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50785、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50786、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50787、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50788、P.ビライエ(P.bilaiae)RS7B-SD1、P.ブレビコンパクツム(P.brevicompactum)AgRF18、P.カネセンス(P.canescens)ATCC 10419、リンゴ青かび病菌(P.expansum)ATCC 24692、リンゴ青かび病菌(P.expansum)YT02、P.フェラタヌム(P.fellatanum)ATCC 48694、P.ガエストリボルス(P.gaestrivorus)NRRL 50170、P.グラブルム(P.glabrum)DAOM 239074、P.グラブルム(P.glabrum)CBS 229.28、P.ジャンシネルム(P.janthinellum)ATCC 10455、P.ラノソコエルレウム(P.lanosocoeruleum)ATCC 48919、P.ラジクム(P.radicum)ATCC 201836、P.ラジクム(P.radicum)FRR 4717、P.ラジクム(P.radicum)FRR 4719、P.ラジクム(P.radicum)N93/47267および/またはP.ライストリッキー(P.raistrickii)ATCC 10490を含む培地の抽出物)、1種以上のシュードモナス属(Pseudomonas)抽出物(例えば、P.イエセリ(P.jessenii)PS06を含む培地の抽出物)、1種以上の殺ダニ、殺虫および/または殺線虫抽出物(例えば、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)AQ726、NRRL B-21664;白きょう病菌(Beauveria bassiana)ATCC-74040、白きょう病菌(Beauveria bassiana)ATCC-74250、バークホルデリア属A396 sp.nov.リノジェンシス(Burkholderia sp.A396 sp.nov.rinojensis)、NRRL B-50319、クロモバクテリウム・スブスガエ(Chromobacterium subtsugae)NRRL B-30655、クロモバクテリウム・バクシニイ(Chromobacterium vaccinii)NRRL B-50880、フラボバクテリウム属(Flavobacterium)H492、NRRL B-50584、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)F52(メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)菌株52、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)菌株7、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)菌株43およびメタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)BIO-1020、TAE-001としても知られている;DSM 3884、DSM 3885、ATCC 90448、SD 170およびARSEF 7711として寄託されている)および/またはペシロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)FE991を含む培地の抽出物)、および/または1種以上の殺真菌抽出物(例えば、アンペロマイセス・クイスクアリス(Ampelomyces quisqualis)AQ 10(登録商標)(Intrachem Bio GmbH & Co.KG,Germany)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)AFLA-GUARD(登録商標)(Syngenta Crop Protection,Inc.,CH)、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)BOTECTOR(登録商標)(bio-ferm GmbH,Germany)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)AQ717(NRRL B-21662)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-30087、バチルス属(Bacillus)AQ175(ATCC 55608)、バチルス属(Bacillus)AQ177(ATCC 55609)、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ713(NRRL B-21661)、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ743(NRRL B-21665)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000(1BEとしても知られている、分離株ATCC BAA-390)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)AQ52(NRRL B-21619)、カンジダ・オレオフィラ(Candida oleophila)I-82(例えば、ASPIRE(登録商標)、Ecogen Inc.,USA)、カンジダ・サイトアナ(Candida saitoana)BIOCURE(登録商標)(リゾチームとの混合物中で;BASF,USA)およびBIOCOAT(登録商標)(ArystaLife Science,Ltd.,Cary,NC)、クロノスタキス・ロゼアf.カテヌラタ(Clonostachys rosea f.catenulata)(グリオクラジウム・カテヌラタム(Gliocladium catenulatum)とも呼ばれる)J1446(PRESTOP(登録商標)、Verdera,Finland)、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)CONTANS(登録商標)(Prophyta,Germany)、クリ胴枯病菌(Cryphonectria parasitica)(CNICM,France)、クリプトコッカス・アルビダス(Cryptococcus albidus)YIELD PLUS(登録商標)(Anchor Bio-Technologies,South Africa)、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)BIOFOX(登録商標)(S.I.A.P.A.(Italy)製)およびFUSACLEAN(登録商標)(Natural Plant Protection,France)、グリオクラジウム・ビレンス(Glioocladium virens)GL-21(SOILGARD(登録商標)、Certis LLC,USA)、メトスクニコウィア・フルクティコラ(Metschn
ikowia fructicola)SHEMER(登録商標)(Agrogreen,Israel)、ミクロドチウム・ジメラム(Microdochium dimerum)ANTIBOT(登録商標)(Agrauxine,France)、ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)NRRL 30547、ムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)NRRL 30548、プレビオプシス・ギガンテア(Phlebiopsis gigantea)ROTSOP(登録商標)(Verdera,Finland)、シュードザイマ・フロキュローサ(Pseudozyma flocculosa)SPORODEX(登録商標)(Plant Products Co.Ltd.,Canada)、ピシウム・オリガンドラム(Pythium oligandrum)DV74(POLYVERSUM(登録商標)、Remeslo SSRO,Biopreparaty,Czech Rep.)、オオイタドリ(Reynoutria sachlinensis)(例えば、REGALIA(登録商標)、Marrone BioInnovations,USA)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)NRRL B-30145、ストレプトマイセス属(Streptomyces)M1064、ストレプトマイセス・ガルブス(Streptomyces galbus)NRRL 30232、ストレプトマイセス・リディクス(Streptomyces lydicus)WYEC 108(ATCC 55445)、ストレプトマイセス・バイオラセウスニガー(Streptomyces violaceusniger)YCED 9(ATCC 55660)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)WYE 53(ATCC 55750)、タラロマイセス・フラバス(Talaromyces flavus)V117b(PROTUS(登録商標)、Prophyta,Germany)、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)SKT-1(ECO-HOPE(登録商標)、Kumiai Chemical Industry Co.,Ltd.,Japan)、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)LC52(SENTINEL(登録商標)、Agrimm Technologies Ltd,NZ)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-22(PLANTSHIELD(登録商標)、BioWorks Inc.,USA)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)TH-35(Mycontrol Ltd.(Israel)製のROOT PRO(登録商標))、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-39(TRICHODEX(登録商標)、Mycontrol Ltd.,Israel;TRICHODERMA 2000(登録商標)、Makhteshim Ltd.,Israel)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ICC012およびトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)TRICHOPEL(Agrimm Technologies Ltd,NZ)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ICC012およびトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)ICC080(REMEDIER(登録商標)WP、Isagro Ricerca,Italy)、トリコデルマ・ポリスポルム(Trichoderma polysporum)およびトリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)(BINAB(登録商標)、BINAB Bio-Innovation AB,Sweden)、トリコデルマ・ストロマチクム(Trichoderma stromaticum)TRICOVAB(登録商標)(C.E.P.L.A.C.,Brazil)、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GL-3、ATCC 58678、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)TRIECO(登録商標)(Ecosense Labs.(India)Pvt.Ltd.,India、BIO-CURE(登録商標)F,T.Stanes & Co.Ltd.,India)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)TV1(Agribiotec srl,Italy)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)ICC080、および/またはウロクラジウム・オウデマンシイ(Ulocladium oudemansii)HRU3(BOTRY-ZEN(登録商標)、Botry-Zen Ltd,NZ)を含む培地の抽出物)を含む。
【0142】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、有機酸(例えば、酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、タウリンなど)、多量ミネラル(例えば、リン、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄など)、微量元素(例えば、ホウ素、コバルト、塩化物、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレン、亜鉛など)、ビタミン、(例えば、ビタミンA、ビタミンB群(すなわち、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、コリン)ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、カロテノイド(α-カロテン、β-カロテン、クリプトキサンチン、ルテイン、リコピン、ゼアキサンチンなど)およびそれらの組合せを含む任意の好適な栄養素を含み得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、リン、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデンおよび/または亜鉛を含む。
【0143】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、ブレビコミン、セラルア、コドレルア、キュールア、ディスパールア、ドミニカルア、オイゲノール、フロンタリン、ゴシップルア、グランドルア、ヘキサルア、イプスジエノール、イプセノール、ジャポニルア、ラチトルア(latitlure)、リネアチン、リトルア、ループルア、メドルア、メガトモ酸、メチルオイゲノール、モグチュン(moguchun)、α-マルチストリアチン、ムスカルア、オルフラルア、オリクタルア、オストラモン、レスカルア(rescalure)、シグルア、スルカトール、トリメドルアおよび/またはトランクコールを含む、任意の好適な有害生物誘引剤および/または摂食刺激物質を含み得る。
【0144】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、および殺線虫剤を含む任意の好適な殺有害生物剤を含み得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のバイオ殺有害生物剤(例えば、1種以上のバイオ殺真菌剤、バイオ殺虫剤および/またはバイオ殺線虫剤)を含む。
【0145】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、生物殺虫剤および化学殺虫剤を含む任意の好適な殺虫剤を含み得る。殺虫剤は、限定はされないが、鞘翅目(Coleoptera)、ハサミムシ目(Dermaptera)、双翅目(Diptera)、半翅目(Hemiptera)、ヨコバイ亜目(Homoptera)、膜翅目(Hymenoptera)、鱗翅目(Lepidoptera)、直翅目(Orthoptera)および総翅目(Thysanoptera)の昆虫を含む広範囲の昆虫に対して有効な防除を提供するように選択され得る。例えば、本開示の接種組成物は、バッタ科(Acrididae)、コナジラミ科(Aleytodidae)、シバンムシ科(Anobiidae)、ハナバエ科(Anthomyiidae)、アリマキ科(Aphididae)、ナガシンクイムシ科(Bostrichidae)、マメゾウムシ科(Bruchidae)、タマバエ科(Cecidomyiidae)、カミキリムシ科(Cerambycidae)、コガシラアワフキ科(Cercopidae)、ハムシ科(Chrysomelidae)、ヒメヨコバイ科(Cicadellidae)、テントウムシ科(Coccinellidae)、ケラ科(Cryllotalpidae)、ヒラタムシ科(Cucujidae)、ゾウムシ科(Curculionidae)、カツオブシムシ科(Dermestidae)、コメツキムシ科(Elateridae)、キバガ科(Gelechiidae)、ナガカメムシ科(Lygaeidae)、ツチハンミョウ科(Meloidae)、ツノゼミ科(Membracidae)、カスミカメムシ科(Miridae)、ヤガ科(Noctuidae)、カメムシ科(Pentatomidae)、メイガ科(Pyralidae)、コガネムシ科(Scarabaeidae)、ホソヒラタムシ科(Silvanidae)、スズメガ科(Spingidae)、ゴミムシダマシ科(Tenebrionidae)および/またはアザミウマ科(Thripidae)の昆虫に対して毒性がある1種以上の殺虫剤を含み得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アカリマ属(Acalymma)、ミツバマメゾウムシ属(Acanthaoscelides)(例えば、A.オブテクツス(A.obtectus))、アナサ属(Anasa)(例えば、A.トリスチス(A.tristis))、ナストレファ属(Anastrepha)(例えば、A.ルーデンス(A.ludens))、ゴマダラカミキリ属(Anoplophora)(例えば、ツヤハダゴマダラカミキリ(A.glabripennis))、アントノムス属(Anthonomus)(例えば、A.エウゲニ(A.eugenii))、アクリソシフォン属(Acyrthosiphon)(例えば、エンドウヒゲナガアブラムシ(A.pisum))、バクトロセラ属(Bactrocera)(例えば、ミカンコミバエ(B.dosalis))、ベミシア属(Bemisia)(例えば、シルバーリーフコナジラミ(B.argentifolii)、タバココナジラミ(B.tabaci))、ブレビコリネ属(Brevicoryne)(例えば、ダイコンアブラムシ(B.brassicae))、タケイマメゾウムシ属(Bruchidius)(例えば、B.アトロリネアツス(B.atrolineatus))、ブルクス属(Bruchus)(例えば、B.アトマリウス(B.atomarius)、B.デンティペス(B.dentipes)、B.レンチス(B.lentis)、B.ピソルム(B.pisorum)および/またはB.ルフィペス(B.rufipes))、カロソブルクス属(Callosobruchus)(例えば、アズキゾウムシ(C.chinensis)、ヨツモンマメゾウムシ(C.maculatus)、C.ロデシアヌス(C.rhodesianus)、C.スビノタツス(C.subinnotatus)、C.テオブロマエ(C.theobromae))、カリエドン属(Caryedon)(例えば、C.セラツス(C.serratus))、カメノコハムシ亜科(Cassadinae)、セラティティス属(Ceratitis)(例えば、チチュウカイミバエ(C.capitata))、ハムシ亜科(Chrysomelinae)、サーキュリファー属(Circulifer)(例えば、テンサイヨコバイ(C.tenellus))、クビボソハムシ亜科(Criocerinae)、ツツハムシ亜科(Cryptocephalinae)、クリプトレステス属(Cryptolestes)(例えば、サビカクムネヒラタムシ(C.ferrugineus)、カクムネヒラタムシ(C.pusillis)、C.プシロイデス(C.pussilloides))、シラス属(Cylas)(例えば、アリモドキゾウムシ(C.formicarius))、デリア属(Delia)(例えば、タマネギバエ(D.antiqua))、ディアブロチカ属(Diabrotica)、ディアファニア属(Diaphania)(例えば、D.ニチダリス(D.nitidalis))、ディアフォリナ属(Diaphorina)(例えば、ミカンキジラミ(D.citri))、ネクイハムシ亜科(Donaciinae)、エフェスチア属(Ephestia)(例えば、E.カウテラ(E.cautella)、スジマダラメイガ(E.elutella)、チャマダラメイガ(E.keuhniella))、エピラクナ属(Epilachna)(例えば、インゲンテントウ(E.varivestris))、エピフィアス属(Epiphyas)(例えば、E.ポスティフィッタナ(E.postvittana))、サルハムシ亜科(Eumolpinae)、ヒゲナガハムシ亜科(Galerucinae)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa)(例えば、アメリカタバコガ(H.zea))、ヘテロリグス属(Heteroligus)(例えば、H.メレス(H.meles))、イオベシア属(Iobesia)(例えば、I.ボトラナ(I.botrana))、ツヤハムシ亜科(Lamprosomatinae)、ラシオデルマ属(Lasioderma)(例えば、タバコシバンムシ(L.serricorne))、レプティノタルサ属(Leptinotarsa)(例えば、コロラドハムシ(L.decemlineata))、レプトグロッサス属(Leptoglossus)、リリオミザ属(Liriomyza)(例えば、マメハモグリバエ(L.trifolii))、マンジュカ属(Manducca)、メリッチア属(Melittia)(例えば、M.キュキュビタエ(M.cucurbitae))、ミズス属(Myzus)(例えば、モモアカアブラムシ(M.persicae))、ネザラ属(Nezara)(例えば、ミナミアオカメムシ(N.viridula))、オリザエフィルス属(Orzaephilus)(例えば、O.メルカトル(O.merator)、ノコギリヒラタムシ(O.surinamensis))、オストリニア属(Ostrinia)(例えば、O.ヌビラリス(O.nubilalis))、フトリマエ属(Phthorimaea)(例えば、タバコキバガ(P.operculella))、ピエリス属(Pieris)(例えば、モンシロチョウ(P.rapae))、プロディア属(Plodia)(例えば、ノシメマダラメイガ(P.interpunctella))、プルテラ属(Plutella)(例えば、コナガ(P.xylostella))、ポピリア属(Popillia)(例えば、マメコガネ(P.japonica))、プロステファヌス属(Prostephanus)(例えば、P.トルンカテス(P.truncates))、プシラ属(Psila)、リゾペルタ属(Rhizopertha)(例えば、コナナガシンクイムシ(R.dominica))、ロパロシフム属(Rhopalosiphum)(例えば、R.マイジス(R.maidis))、コガネハムシ亜科(Sagrinae)、ソレノプシス属(Solenopsis)(例えば、ヒアリ(S.Invicta))、Spilopyrinae亜科、コクゾウムシ属(Sitophilus)(例えば、S.グラナリエス(S.granaries)、S.オリザエ(S.oryzae)および/またはコクゾウムシ(S.zeamais))、シトトロガ属(Sitotroga)(例えば、バクガ(S.cerealella))、スポドプテラ属(Spodoptera)(例えば、ツマジロクサヨトウ(S.frugiperda))、ステゴビウム属(Stegobium)(例えば、ジンサンシバンムシ(S.paniceum))、ホソハムシ亜科(Synetinae)、テネブリオ属(Tenebrio)(例えば、T.マレンス(T.malens)および/またはチャイロコメノゴミムシダマシ(T.molitor))、スリップス属(Thrips)(例えば、ネギアザミウマ(T.tabaci))、トリアレウロデス属(Trialeurodes)(例えば、オンシツコナジラミ(T.vaporariorum))、トリボリウム属(Tribolium)(例えば、コクヌストモドキ(T.castaneum)および/またはヒラタコクヌストモドキ(T.confusum))、トリコプルシア属(Trichoplusia)(例えば、イラクサギンウワバ(T.ni))、トロゴデルマ属(Trogoderma)(例えば、ヒメアカカツオブシムシ(T.granarium))およびコクヌスト科(Trogossitidae)(例えば、T.マウリタニクス(T.mauritanicus))の1種以上の種に対して毒性がある殺虫剤(または殺虫剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的にされ得る昆虫のさらなる種が、CAPINERA,HANDBOOK OF VEGETABLE PESTS(2001)およびSteffey and Gray,Managing Insect Pests,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)に見られる。
【0146】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、生物殺線虫剤および化学殺線虫剤を含む任意の好適な殺線虫剤を含み得る。殺線虫剤は、限定はされないが、クロマドラ綱(Chromadorea)およびエノプルス綱(Enoplea)の植物寄生性線虫を含む広範囲の線虫に対して有効な防除を提供するように選択され得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アングイナ属(Anguina)、アフェレンコイデス属(Aphelenchoides)、ベロノアイムス属(Belonolaimus)、ブルサフェレンカス属(Bursaphelenchus)、ディチレンカス属(Ditylenchus)、グロボデラ属(Globodera)、ヘリオコチレンカス属(Helicotylenchus)、ヘテロデラ属(Heterodera)、ヒルシュマニエラ属(Hirschmanniella)、メロイドジン属(Meloidogyne)、ナコブス属(Naccobus)、プラティレンカス属(Pratylenchus)、ラドフォラス属(Radopholus)、ロチレンカス属(Rotylenshulus)、トリコドラス属(Trichodorus)、チレンキュラス属(Tylenchulus)および/またはキフィネマ属(Xiphinema)の1種以上の菌株に対して毒性がある殺線虫剤(または殺線虫剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的にされ得る線虫のさらなる例が、CAPINERA,HANDBOOK OF VEGETABLE PESTS(2001)およびNiblack,Nematodes,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)に見られる。
【0147】
上述されるように、本開示の接種組成物は、1種以上の生物殺虫剤および/または殺線虫剤(すなわち、その存在および/または生産が、コナダニ、昆虫および/または線虫に対して毒性がある1種以上の微生物)を含み得る。
【0148】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の化学殺虫剤および/または殺線虫剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のカルバメート、ジアミド、大環状ラクトン、ネオニコチノイド、オルガノホスフェート、フェニルピラゾール、ピレトリン、スピノシン、合成ピレスロイド、テトロン酸および/またはテトラミン酸を含む。本開示の接種組成物に有用であり得る化学殺虫剤および殺線虫剤の非限定的な例としては、アクリナトリン、α-シペルメトリン、βシフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート(csfenvalcrate)、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、ホスチアゼート、λ-シハロトリン、γ-シハロトリン、ペルメトリン、τ-フルバリネート、トランスフルトリン、ζ-シペルメトリン、シフルトリン、ビフェントリン、テフルトリン、エフルシラナト(eflusilanat)、フブフェンプロックス(fubfenprox)、ピレトリン、レスメトリン、イミダクロプリド、アセタミプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、チアクロプリド、ジノテフラン、クロチアニジン、イミダクロチズ(imidaclothiz)、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、ルフェヌロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ノバルロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ビストリフルロン、ノビフルムロン、ブプロフェジン、シロマジン、メトキシフェノジド、テブフェノジド、ハロフェノジド、クロマフェノジド、エンドスルファン、フィプロニル、エチプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、フルベンジアミド、クロラントラニリプロール(例えば、Rynaxypyr)、シアジピル(cyazypyr)、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、アバメクチン、イベルメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、テブフェンピラド、フェンピロキシメート、ピリダベン、フェナザキン、ピリミジフェン、トルフェンピラド、ジコホル、シエノピラフェン、シフルメトフェン、アセキノシル、フルアクリピリム、ビフェナゼート、ジアフェンチウロン、エトキサゾール、クロフェンテジン、スピノサド、トリアラセン(triarathen)、テトラジホン、プロパルギット、ヘキシチアゾクス、ブロモプロピレート、キノメチオナト、アミトラズ、ピリフルキナゾン、ピメトロジン、フロニカミド、ピリプロキシフェン、ジオフェノラン、クロルフェナピル、メタフルミゾン、インドキサカルブ、クロルピリホス、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、ピリダリル、スピンクトラム(spinctoram)、アセフェート、トリアゾホス、プロフェノホス、オキサミル、スピネトラム、フェナミホス、フェナミプクロチアホス(fenamipclothiahos)、4-{[(6-クロロピリド-3-イル)メチル](2,2-ジフルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、エトプロホス、チオジカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、メタミドホス、メチオカルブ、スルホキサフロール、シアントラニリプロールおよびチオキサザフェンおよびそれらの組合せが挙げられる。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アバメクチン、アルジカルブ、アルドキシカルブ、ビフェントリン、カルボフラン、クロラントラニリプロール、クロチアニジン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、シアントラニリプロール、デルタメトリン、ジノテフラン、エマメクチン、エチプロール、フェナミホス、フィプロニル、フルベンジアミド、ホスチアゼート、イミダクロプリド、イベルメクチン、λ-シハロトリン、ミルベメクチン、ニテンピラム、オキサミル、ペルメトリン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト、テフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサムおよび/またはチオジカルブを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、シアントラニリプロール、クロラントラニリプロール、フルオピラムおよびチオキサザフェンからなる群から選択される殺虫剤を含む。
【0149】
本開示の接種組成物に含まれ得る殺虫剤および殺線虫剤のさらなる例が、Steffey and Gray,Managing Insect Pests,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)およびNiblack,Nematodes,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)に見られる。
【0150】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、製造業者の推奨量/濃度にしたがって使用される1種以上の市販の殺虫剤および殺線虫剤を含む。
【0151】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、生物殺真菌剤および化学殺真菌剤を含む任意の好適な殺真菌剤を含み得る。殺真菌剤は、限定はされないが、子嚢菌門(Ascomycetes)、担子菌門(Basidiomycetes)、ツボカビ門(Chytridiomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)(同義語、不完全菌(Fungi imperfecti))、卵菌類(Peronosporomycetes)(同義語、卵菌類(Oomycetes))、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)および接合菌門(Zygomycetes)の土壌病原菌を含む広範囲の植物病原性真菌(および真菌様の生物)に対して有効な防除を提供するように選択され得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アルブゴ属(Albugo)(例えば、A.カンジダ(A.candida))、アルテルナリア属(Alternaria)(例えば、A.アルテルナータ(A.alternata))、アスペルギルス属(Aspergillus)(例えば、A.カンジヅス(A.candidus)、A.クラバツス(A.clavatus)、A.フラバス(A.flavus)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.パラシチクス(A.parasiticus)、A.レストリクツス(A.restrictus)、ショウユコウジカビ(A.sojae)、夏疫病菌(A.solani))、ブルメリア属(Blumeria)(例えば、B.グラミニス(B.graminis))、ボトリチス属(Botrytis)(例えば、灰色かび病菌(B.cinerea))、クラドスポリウム属(Cladosporum)(例えば、C.クラドスポリオイデス(C.cladosporioides))、コレトトリカム属(Colletotrichum)(例えば、C.アクタツム(C.acutatum)、C.ボニネンス(C.boninense)、C.カプシシ(C.capsici)、C.カウダツム(C.caudatum)、C.ココデス(C.coccodes)、C.クラシペス(C.crassipes)、C.デマチウム(C.dematium)、C.デストラクティブム(C.destructivum)、C.フラガリエ(C.fragariae)、C.グロエオスポリオイデス(C.gloeosporioides)、C.グラミニコラ(C.graminicola)、C.ケハウィー(C.kehawee)、C.リンデムチアヌム(C.lindemuthianum)、C.ムサエ(C.musae)、ウリ科炭疽病菌(C.orbiculare)、C.スピナセアエ(C.spinaceae)、C.サブリネオルム(C.sublineolum)、C.トリフォリ(C.trifolii)、C.トランカツム(C.truncatum))、フザリウム属(Fusarium)(例えば、F.グラミネアラム(F.graminearum)、F.モニリホルメ(F.moniliforme)、F.オキシスポラム(F.oxysporum)、F.ロゼウム(F.roseum)、F.トリシンクツム(F.tricinctum))、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)、マグナポルテ属(Magnaporthe)(例えば、メヒシバいもち病菌(M.grisea)、イネいもち病菌(M.oryzae))、メランプソラ属(Melamspora)(例えば、M.リニ(M.lini))、ミコスフェレラ属(Mycosphaerella)(例えば、M.グラミニコラ(M.graminicola))、ネマトスポラ属(Nematospora)、ペニシリウム属(Penicillium)(例えば、P.ルグロスム(P.rugulosum)、P.ベルコスム(P.verrucosum))、ファコプソラ属(Phakopsora)(例えば、ダイズさび病菌(P.pachyrhizi))、ホモプシス属(Phomopsis)、フィトフトラ属(Phytiphtoria)(例えば、P.インフェスタンス(P.infestans))、プッチニア属(Puccinia)(例えば、P.グラミニス(P.graminis)、P.ストリイフォルミス(P.striiformis)、P.トリチシ(P.tritici)、P.トリチシナ(P.triticina))、プシビニア属(Pucivinia)(例えば、P.グラミニスチセ(P.graministice))、クサレカビ属(Pythium)、フィトフトラ属(Pytophthora)、リゾクトニア属(Rhizoctonia)(例えば、R.ソラニ(R.solani))、スコプラリオプシス属(Scopulariopsis)、セレロチニア属(Selerotinia)、チエラビオプシス属(Thielaviopsis)および/またはウスチラゴ属(Ustilago)(例えば、トウモロコシ黒穂病菌(U.maydis))の1種以上の菌株に対して毒性がある殺真菌剤(または殺真菌剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的にされ得る真菌のさらなる例が、Bradley,Managing Diseases,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)に見られる。
【0152】
上述されるように、本開示の接種組成物は、1種以上の生物殺真菌剤(すなわち、その存在および/または生産が、真菌に対して毒性がある1種以上の微生物)を含み得る。
【0153】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の化学殺真菌剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の芳香族炭化水素、ベンズイミダゾール、ベンゾチアジアゾール、カルボキサミド、カルボン酸アミド、モルホリン、フェニルアミド、ホスホネート、キノン外部阻害剤(例えばストロビルリン)、チアゾリジン、チオファネート、チオフェンカルボキサミドおよび/またはトリアゾールを含む。本開示の接種組成物に有用であり得る化学殺真菌剤の非限定的な例としては、ストロビルリン、例えば、アゾキシストロビン、クメトキシストロビン、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、ジモキシストロビン、エネステロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、2-[2-(2,5-ジメチル-フェノキシメチル)-フェニル]-3-メトキシ-アクリル酸メチルエステルおよび2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド;カルボキサミド、例えば、カルボキシアニリド(例えば、ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、イソチアニル、キララキシル(kiralaxyl)、メプロニル、メタラキシル、メタラキシル-M(メフェノキサム)、オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、テクロフタラム、チフルザミド、チアジニル、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキシアニリド、N-(4’-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3,3-トリメチルブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド)、カルボン酸モルホリド(例えば、ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ)、安息香酸アミド(例えば、フルメトバー、フルオピコリド、フルオピラム、ゾキサミド)、カルプロパミド、ジシクロメット(dicyclomet)、マンジプロパミド、オキシテトラサイクリン、シルチオファムおよびN-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボン酸アミド;アゾール、例えば、トリアゾール(例えば、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキシポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ユニコナゾール)およびイミダゾール(例えば、シアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール);複素環化合物、例えば、ピリジン(例えば、フルアジナム、ピリフェノックス(cf.D1b)、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、3-[5-(4-メチル-フェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン)、ピリミジン(例えば、ブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、フェナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモル、ピリメタニル)、ピペラジン(例えば、トリホリン)、ピロール(例えば、フェンピクロニル、フルジオキソニル)、モルホリン(例えば、アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフ酢酸塩、フェンプロピモルフ、トリデモルフ)、ピペリジン(例えば、フェンプロピジン);ジカルボキシイミド(例えば、フルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン)、非芳香族5員複素環(例えば、ファモキサドン、フェナミドン、フルチアニル、オクチリノン、プロベナゾール、5-アミノ-2-イソプロピル-3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロ-ピラゾール-1-カルボチオ酸S-アリルエステル)、アシベンゾラル-S-メチル、アメトクトラジン、アミスルブロム、アニラジン、ブラストサイジン-S、カプタホール、カプタン、キノメチオナト、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチル硫酸塩、フェノキサニル、ホルペット、オキソリン酸、ピペラリン、プロキンアジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリアゾキシド、トリシクラゾール、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン(propylchromen)-4-オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾールおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ-[1,5-a]ピリミジン;ベンズイミダゾール、例えば、カルベンダジム;および他の活性物質、例えば、グアニジン(例えば、グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン)、イミノクタジン三酢酸塩およびイミノクタジン-トリス(アルベシレート);抗生物質(例えば、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ストレプトマイシン、ポリオキシンおよびバリダマイシンA)、ニトロフェニル誘導体(例えば、ビナパクリル、ジクロラン、ジノブトン、ジノカップ、ニトロタール-イソプロピル、テクナゼン).有機金属化合物(例えば、フェンチン塩、例えば、酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ);硫黄含有ヘテロシクリル化合物(例えば、ジチアノン、イソプロチオラン)、有機リン化合物(例えば、エジフェンホス、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、イプロベンホス、リン酸およびその塩、ピラゾホス、トルクロホス-メチル)、有機塩素化合物(例えば、クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フタリド、キントゼン、チオファネート-メチル、チオファネート、トリルフルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド)および無機活性物質(例えば、ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄)およびそれらの組合せが挙げられる。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アシベンゾラル-S-メチル、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ビキサフェン、ボスカリド、カルベンダジム、シプロコナゾール、ジメトモルフ、エポキシコナゾール、フルジオキソニル、フルオピラム、フルオキサストロビン、フルチアニル、フルトラニル、フルキサピロキサド、ホセチル-Al、イプコナゾール、イソピラザム、クレソキシム-メチル、メフェノキサム、メタラキシル、メトコナゾール、ミクロブタニル、オリザストロビン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、セダキサン、シルチオファム、テブコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート、トルクロホス-メチル、トリフロキシストロビンおよびトリチコナゾールを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、イプコナゾール、プロチオコナゾール、セダキサン、フルジオキソニル、メタラキシル、メフェノキサム、チアベンダゾール、フルキサピロキサドおよび/またはフルオピラムを含む。
【0154】
本開示の接種組成物に含まれ得る殺真菌剤のさらなる例が、Bradley,Managing Diseases,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)に見られる。
【0155】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、生物除草剤および化学除草剤を含む任意の好適な除草剤を含み得る。除草剤は、限定はされないが、キク科(Asteraceae)、ナデシコ科(Caryophyllaceae)、イネ科(Poaceae)およびタデ科(Polygonaceae)の植物を含む広範囲の植物に対して有効な防除を提供するように選択され得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ヒエ属(Echinochloa)(例えば、E.ブレビペディセラタ(E.brevipedicellata)、E.カロプス(E.callopus)、E.カコエンシス(E.chacoensis)、コヒメビエ(E.colona)、イヌビエ(E.crus-galli)、E.クルス-パボニス(E.crus-pavonis)、E.エリプチカ(E.elliptica)、E.エスキュレンタ(E.esculenta)、インドビエ(E.frumentacea)、E.グラブレセンス(E.glabrescens)、E.ハプロクラダ(E.haploclada)、E.ヘロデス(E.helodes)、E.ホルシフォルミス(E.holciformis)、E.イヌンダタ(E.inundata)、E.ヤリスカナ(E.jaliscana)、E.ユバタ(E.Jubata)、E.キンベルレイエンシス(E.kimberleyensis)、E.ラキュナリア(E.lacunaria)、E.マクランドラ(E.macrandra)、E.ムリカタ(E.muricata)、E.オブツシフロラ(E.obtusiflora)、E.オプリスメノイデス(E.oplismenoides)、E.オルジオイデス(E.orzyoides)、E.パルディゲナ(E.paludigena)、E.ピクタ(E.picta)、E.ピトプス(E.pithopus)、E.ポリスタチャ(E.polystachya)、E.プラエスタンス(E.praestans)、E.ピラミダリス(E.pyramidalis)、E.ロツンディフロラ(E.rotundiflora)、E.スタグニナ(E.stagnina)、E.テルマトフィラ(E.telmatophila)、E.ツルネリアナ(E.turneriana)、E.ウガンデンシス(E.ugandensis)、E.ワルテリ(E.walteri))、ソバカズラ属(Fallopia)(例えば、F.バルドシュアニカ(F.baldschuanica)、イタドリ(F.japonica)、オオイタドリ(F.sachalinensis))、ハコベ属(Stellaria)(例えば、コハコベ(S.media))および/またはタンポポ属(Taraxacum)(例えば、シロバナタンポポ(T.albidum)、T.アフロゲネス(T.aphrogenes)、T.ブレビコミキュラツム(T.brevicorniculatum)、T.カルフォルニクム(T.californicum)、T.セントラシアツム(T.centrasiatum)、T.セラトフォルム(T.ceratophorum)、T.エリスロスペルマム(T.erythrospermum)、T.ファリノスム(T.farinosum)、T.ホルムボエイ(T.holmboei)、カンサイタンポポ(T.japonicum)、ゴムタンポポ(T.kok-saghyz)、アカミタンポポ(T.laevigatum)、セイヨウタンポポ(T.officinale)、カントウタンポポ(T.platycarpum))の1種以上の菌株に対して毒性がある除草剤(または除草剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的にされ得る植物のさらなる種が、Hager,Weed Management,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)およびLOUX ET AL.,WEED CONTROL GUIDE FOR OHIO,INDIANA AND ILLINOIS(2015)に見られる。
【0156】
上述されるように、本開示の接種組成物は、1種以上の生物除草剤(すなわち、その存在および/または生産が、植物に対して毒性がある1種以上の微生物)を含み得る。
【0157】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の化学除草剤を含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)阻害剤、光化学系II阻害剤、光化学系I阻害剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPOまたはプロトックス)阻害剤、カロテノイド生合成阻害剤、エノールピルビルシキミ酸3-リン酸(EPSP)シンターゼ阻害剤、グルタミンシンテターゼ阻害剤、ジヒドロプテロイン酸シンテターゼ阻害剤、有糸分裂阻害剤、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(4-HPPD)阻害剤、合成オーキシン、オーキシン除草剤塩、オーキシン輸送阻害剤、核酸阻害剤および/またはその1種以上の塩、エステル、ラセミ混合物および/または分解異性体を含む。本開示の接種組成物に有用であり得る化学除草剤の非限定的な例としては、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、アメトリン、アミカルバゾン、アミノシクロピラクロール、アセトクロール、アシフルオルフェン、アラクロル、アトラジン、アザフェニジン、ベンタゾン、ベンゾフェナップ、ビフェノックス、ブロマシル、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタフェナシル、ブトロキシジム、カルフェントラゾン-エチル、クロリムロン、クロロトルロン、クレトジム、クロジナホップ、クロマゾン、シアナジン、シクロキシジム、シハロホップ、デスメジファム、デスメトリン、ジカンバ、ジクロホップ、ジメフロン、ジウロン、ジチオピル、フェノキサプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルオメツロン、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン、フルチアセット-メチル、ホメサフェ(fomesafe)、ホメサフェン、グリホサート、グルホシネート、ハロキシホップ、ヘキサジノン、イマザモックス、イマザキン、イマゼタピル、イオキシニル、イソプロツロン、イソキサフルトール、ラクトフェン、リニュロン、メコプロップ、メコプロップ-P、メソトリオン、メタミトロン、メタゾクロル(metazochlor)、メチベンズロン(methibenzuron)、メトラクロール(およびS-メトラクロール)、メトクスロン、メトリブジン、モノリニュロン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、フェンメジファム、プレチラクロール、プロホキシジム、プロメトン、プロメトリー(prometry)、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロピソクロール、ピラフルフェン-エチル、ピラゾン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、ピリデート、キザロホップ、キザロホップ-P(例えば、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P-エチル、クロジナホップ-プロパルギル、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-R-メチル)、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、テブチウロン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、テルブメトン、テルブチラジン、サクストミン(例えば、米国特許第7,989,393号明細書に記載されるサクストミン)、テニルクロール、トラルコキシジム、トリクロピル、トリエタジン、トプラメゾン、その塩およびエステル;そのラセミ混合物および分解異性体およびそれらの組合せが挙げられる。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、アセトクロール、クレトジム、ジカンバ、フルミオキサジン、ホメサフェン、グリホサート、グルホシネート、メソトリオン、キザロホップ、サフルフェナシル、スルコトリオン、エチル2-((3-(2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-2,3-ジヒドロピリミジン-1(6H)-イル)フェノキシ)ピリジン-2-イル)オキシ)アセテートおよび/または2,4-Dを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、グリホサート、グルホシネート、ジカンバ、2,4-D、アセトクロール、メトラクロール、ピロキサスルホン、フルミオキサジン、ホメサフェン、ラクトフェン、メトリブジン、メソトリオン、および/またはエチル2-((3-(2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-2,3-ジヒドロピリミジン-1(6H)-イル)フェノキシ)ピリジン-2-イル)オキシ)アセテートを含む。
【0158】
本開示の接種組成物に含まれ得る除草剤のさらなる例が、Hager,Weed Management,in ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK(2008)およびLOUX ET AL.,WEED CONTROL GUIDE FOR OHIO,INDIANA AND ILLINOIS(2015)に見られる。
【0159】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、リポ-キトオリゴ糖(LCO)、キトオリゴ糖(CO)、キチン質化合物、フラボノイド、ジャスモン酸またはその誘導体、リノール酸またはその誘導体、リノレン酸またはその誘導体およびカリキンを含む任意の好適な植物シグナル分子を含み得る。
【0160】
本開示の接種組成物は、任意の好適なLCOを含み得る。共生根粒形成(Nod)シグナルまたはNod因子と呼ばれることもあるLCOは、非還元末端において縮合されたN-連結脂肪アシル鎖を有するβ-l,4連結N-アセチル-D-グルコサミン(「GIcNAc」)残基のオリゴ糖骨格からなる。LCOは、骨格におけるGIcNAc残基の数、脂肪アシル鎖の長さおよび飽和度ならびに還元および非還元糖残基の置換が異なる。例えば、Denarie,et al.,ANN.REV.BIOCHEM.65:503(1996);Hamel,et al.,PLANTA 232:787(2010);Prome,et al.,PURE & APPL.CHEM.70(1):55(1998)を参照されたい。LCOの非限定的な例としては、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書に記載されるLCOが挙げられる。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書の構造V~XXXIIIによって表されるLCOの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10種、またはそれ以上、および/または国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書の構造V~XXXIIIによって表されるLCOの、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10種、またはそれ以上の類似体、誘導体、水和物、異性体、塩および/または溶媒和物を含む。
【0161】
本開示の組成物および方法に含まれるLCOは、任意の好適な源から得られる。ある実施形態によれば、LCOは、細菌菌株から得られる(すなわち、単離および/または精製される)。ある実施形態によれば、接種組成物は、アゾリゾビウム属(Azorhizobium)、ブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium)(例えば、B.ジャポニクム(B.japonicum))、メソリゾビウム属(Mesorhizobium)、リゾビウム属(Rhizobium)(例えば、R.レグミノサルム(R.leguminosarum))、またはシノリゾビウム属(Sinorhizobium)(例えば、アルファルファ根粒菌(S.meliloti))から得られる1種以上のLCOを含む。ある実施形態によれば、LCOは、菌根菌から得られる(すなわち、単離および/または精製される)。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、グロムス門(Glomerocycota)(例えば、グロムス・イントララディセス(Glomus intraradicus))の菌株から得られる1種以上のLCOを含む。例えば、国際公開第2010/049751号パンフレット(ここで、LCOは、「Myc因子」と呼ばれる)を参照されたい。ある実施形態によれば、LCOは合成である。ある実施形態によれば、接種組成物は、国際公開第2005/063784号パンフレット、国際公開第2007/117500号パンフレットおよび/または国際公開第2008/071674号パンフレットに記載される合成LCOのうちの1つ以上を含む。ある実施形態において、合成LCOは、Spaink,CRIT.REV.PLANT SCI.54:257(2000)および上記のD’Haezeに記載されるものなどの、1つ以上の変更または置換を含有する。LCOおよびLCOの構築のための前駆体(例えば、それ自体で植物シグナル分子として有用なCO)は、遺伝子組み換え生物によって合成され得る。例えば、Samain et al.,CARBOHYDRATE RES.302:35(1997);Cottaz,et al.,METH.ENG.7(4):311(2005);およびSamain,et al.,J.BIOTECHNOL.72:33(1999)(例えば、その中の
図1は、大腸菌(E.coli)内で組み換え技術によって作製され得るCOの構造が、遺伝子nodBCHLの異なる組合せを有することを示す)を参照されたい。
【0162】
LCO(およびその誘導体)は、様々な形態の純度で用いられてもよく、単独で、またはLCO産生細菌もしくは真菌の培養物の形態で使用され得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物に含まれるLCOは、少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上純粋である。
【0163】
本開示の接種組成物は、任意の好適なCOを含み得る。N-アセチルキトオリゴ糖と呼ばれることもあるCOも、GIcNAc残基から構成されるが、側鎖修飾を有するため、キチン分子[(C8H13NO5)n、CAS番号1398-61-4]およびキトサン分子[(C5H11NO4)n、CAS番号9012-76-4]と異なる。例えば、D’Haeze et al.,GLYCOBIOL.12(6):79R(2002);Demont-Caulet et al.,PLANT PHYSIOL.120(1):83(1999);Hanel et al.,PLANTA 232:787(2010);Muller et al.,PLANT PHYSIOL.124:733(2000);Robina et al.,TETRAHEDRON 58:521-530(2002);Rouge et al.,Docking of Chitin Oligomers and Nod Factors on Lectin Domains of the LysM-RLK Receptors in the Medicago-Rhizobium Symbiosis,in THE MOLECULAR IMMUNOLOGY OF COMPLEX CARBOHYDRATES-3(Springer Science,2011);Van der Holst et al.,CURR.OPIN.STRUC.BIOL.11:608(2001);およびWan et al.,PLANT CELL 21:1053(2009);PCT/F100/00803(2000)を参照されたい。COは、LCOに特徴的な脂肪酸側鎖がない点でLCOと異なる。LCOの非限定的な例としては、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書に記載されるCOが挙げられる。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書の構造XXXVI~XXXIXによって表されるCOの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10種、またはそれ以上、および/または国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書の構造XXXVI~XXXIXによって表されるCOの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10種、またはそれ以上の類似体、誘導体、水和物、異性体、塩および/または溶媒和物を含む。
【0164】
本開示の組成物および方法に含まれるCOは、任意の好適な源から得られる。ある実施形態によれば、COは、LCOから誘導される。ある実施形態によれば、接種組成物は、アゾリゾビウム属(Azorhizobium)、ブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium)(例えば、B.ジャポニクム(B.japonicum))、メソリゾビウム属(Mesorhizobium)、リゾビウム属(Rhizobium)(例えば、R.レグミノサルム(R.leguminosarum))、シノリゾビウム属(Sinorhizobium)(例えば、アルファルファ根粒菌(S.meliloti))、または共生菌(例えば、グロムス・イントララディセス(Glomus intraradicus))の菌株から得られる(すなわち、単離および/または精製される)LCOから誘導される1種以上のCOを含む。ある実施形態において、COは、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書の式I~IVおよび/または構造V~XXXIIIのうちの1つ以上によって表されるLCOから誘導される。したがって、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ペンダント脂肪酸が水素またはメチル基で置換されることを除いて、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書の構造V~XXXIIIのうちの1つ以上によって表される1種以上のCOを含み得る。ある実施形態によれば、COは合成である。組み換えCOの調製のための方法は、当該技術分野において公知である。例えば、Cottaz et al.,METH.ENG.7(4):311(2005);Samain et al.,CARBOHYDRATE RES.302:35(1997.);およびSamain et al.,J.BIOTECHNOL.72:33(1999)を参照されたい。
【0165】
CO(およびその誘導体)は、様々な形態の純度で用いられてもよく、単独で、またはCO産生細菌もしくは真菌の培養物の形態で使用され得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物に含まれるCOは、少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上純粋である。
【0166】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、キチン(IUPAC:N-[5-[[3-アセチルアミノ-4,5-ジヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-2イル]メトキシメチル]-2-[[5-アセチルアミノ-4,6-ジヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)オキサン-3-イル]メトキシメチル]-4-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-3-ys]エタンアミド)、キトサン(IUPAC:5-アミノ-6-[5-アミノ-6-[5-アミノ-4,6-ジヒドロキシ-2(ヒドロキシメチル)オキサン-3-イル]オキシ-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)オキサン-3-イル]オキシ-2(ヒドロキシメチル)オキサン-3,4-ジオール)ならびにその異性体、塩および溶媒和物を含む任意の好適なキチン質化合物を含み得る。真菌の細胞壁ならびに昆虫および甲殻類の外骨格の主成分である、キチンおよびキトサンは、GIcNAc残基で構成される。本開示の組成物および方法に含まれるキチンおよびキトサンは、任意の好適な源から得られる。キチンおよびキトサンは、市販品として得られるか、または昆虫、甲殻類の殻、もしくは真菌細胞壁から調製され得る。キチンおよびキトサンの調製のための方法は、当該技術分野において公知である。例えば、米国特許第4,536,207号明細書(甲殻類の殻からの調製)および同第5,965,545号明細書(カニ殻、および市販のキトサンの加水分解からの調製);Pochanavanich,et al.,LETT.APPL.MICROBIOL.35:17(2002)(真菌細胞壁からの調製)を参照されたい。35%未満~90%超の脱アセチル化の範囲であり、広範囲の分子量、例えば、15kD未満の低分子量キトサンオリゴマーおよび0.5~2kDのキチンオリゴマー;約15kDの分子量を有する「実用グレード」のキトサン;および70kDまでの高分子量キトサンに及ぶ、脱アセチル化キチンおよびキトサンが得られる。種子処理から配合されたキチンおよびキトサン組成物は、市販されている。市販の製品としては、例えば、ELEXA(登録商標)(Plant Defense Boosters,Inc.)およびBEYOND(商標)(Agrihouse,Inc.)が挙げられる。
【0167】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、アントシアニジン、アントキサンチン、カルコン、クマリン、フラバノン、フラバノノール、フラバンおよびイソフラボノイド、ならびにその類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物を含む任意の好適なフラボノイドを含み得る。フラボノイドは、3つの炭素架橋によって結合される2つの芳香環の一般的な構造を有するフェノール化合物である。フラボノイドの種類としては、当該技術分野において公知のものが挙げられる。例えば、Jain et al.,J.PLANT BIOCHEM.& BIOTECHNOL.11:1(2002);Shaw et al.,ENVIRON.MICROBIOL.11:1867(2006)を参照されたい。フラボノイド化合物は、例えば、Novozymes BioAg(Saskatoon,Canada);Natland International Corp.(Research Triangle Park,NC);MP Biomedicals(Irvine,CA);LC Laboratories(WoburnMA)から市販されている。フラボノイド化合物は、例えば、米国特許5,702,752号明細書;同第5,990,291号明細書;および同第6,146,668号明細書に記載されるように、植物または種子から単離され得る。フラボノイド化合物はまた、Ralston et al.,PLANT PHYSIOL.137:1375(2005)に記載されるように、酵母などの遺伝子組み換え生物によって産生され得る。
【0168】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のアントシアニジンを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジンおよび/またはペツニジンを含む。
【0169】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のアントキサンチンを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のフラボン(例えば、アピゲニン、バイカレイン、クリシン、7,8-ジヒドロキシフラボン、ジオスミン、フラボキサート、6-ヒドロキシフラボン、ルテオリン、スクテラレイン、タンゲリチンおよび/またはオウゴニン)および/またはフラボノール(例えば、アムレンシン、アストラガリン、アザレアチン、アザレイン、フィセチン、フラノフラボノールガランギン、ゴッシペチン、3-ヒドロキシフラボン、ヒペロシド、イカリイン、イソケルセチン、ケンペリド、ケンペリトリン、ケンペロール、イソラムネチン、モリン、ミリセチン、ミリシトリン、ナツダイダイン、パキポドール、ピラノフラボノールケルセチン、ケルセチン、ラムナジン、ラムネチン、ロビニン、ルチン、スピレオシド、トロキセルチンおよび/またはザントラムニン(zanthorhamnin))を含む。
【0170】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のフラバノンを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ブチン、エリオジクチオール、ヘスペレチン、ヘスペリジン、ホモエリオジクチオール、イソサクラネチン、ナリンゲニン、ナリンギン、ピノセムブリン、ポンシリン、サクラネチン、サクラニンおよび/またはステルビンを含む。
【0171】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のフラバノノールを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ジヒドロケンペロールおよび/またはタキシフォリンを含む。
【0172】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のフラバンを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のフラバン-3-オール(例えば、カテキン(C)、3-没食子酸カテキン(Cg)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、3-没食子酸エピカテキン(ECg)、3-没食子酸エピガロカテキン(EGCg)、エピアフゼレキン、フィセチニドール、ガロカテキン(GC)、3-没食子酸ガロカテキン(GCg)、グイブルチニドール、メスキトール、ロビネチニドール、3-没食子酸テアフラビン、3’-没食子酸テアフラビン、3,3’-二没食子酸テアフラビン、テアルビジン)、フラバン-4-オール(例えば、アピフォロールおよび/またはルテオフォロール)および/またはフラバン-3,4-ジオール(例えば、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン、ロイコフィセチニジン、ロイコマルビジン、ロイコペラルゴニジン、ロイコペオニジン、ロイコロビネチニジン、メラカシジンおよび/またはテラカシジン)および/またはその二量体、三量体、オリゴマーおよび/またはポリマー(例えば、1種以上のプロアントシアニジン)を含む。
【0173】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のイソフラボノイドを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のイソフラボン(例えば、ビオカニンA、ダイゼイン、ホルモノネチン、ゲニステインおよび/またはグリシテイン)、イソフラバン(例えば、エクオール、ロンコカルパンおよび/またはラキシフロラン)、イソフラバンジオール、イソフラベン(例えば、グラブレン、ハギニンDおよび/または2-メトキシズダイシン)、クメスタン(例えば、クメストロール、プリカジンおよび/またはウェデロラクトン)、プテロカルパンおよび/またはレチノイドを含む。
【0174】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、ネオフラボノイド(例えば、カロフィロリド、クタレアゲニン、ダルベルジクロメン、ダルベルジン、ニベチン)およびプテロカルパン(例えば、ビツカルピンA、ビツカルピンB、エリブラエジンA、エリブラエジンB、エリトラビッシンII、エリトラビッシン-1、エリクリスタガリン、グリシノール、グリセオリジン、グリセオリン、グリシリゾール(glycyrrhizol)、マーキアイン、メジカルピン、モリシアニン、オリエンタノール、ファセオリン、ピサチン、ストリアチン、トリフォリリジン)を含む任意の好適なフラボノイド誘導体を含み得る。
【0175】
フラボノイドおよびその誘導体は、限定はされないが、多形および結晶形態を含む任意の好適な形態で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。
【0176】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、ジャスモン酸([1R-[1α,2β(Z)]]-3-オキソ-2-(ペンテニル)シクロペンタン酢酸;JA)、リノール酸((Z,Z)-9,12-オクタデカジエン酸)およびリノレン酸((Z,Z,Z)-9,12,15-オクタデカトリエン酸)、ならびにその類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物を含む任意の好適な非フラボノイドnod遺伝子誘導因子を含み得る。
【0177】
ジャスモン酸およびそのメチルエステルであるジャスモン酸メチル(MeJA)(ジャスモネートと総称される)は、いくつかの植物(例えば、コムギ)、真菌(例えば、ボトリオディプロディア・テオブロメ(Botryodiplodia theobromae)、イネ馬鹿苗病菌(Gibbrella fujikuroi))、酵母(例えば、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae))および細菌(例えば、大腸菌(Escherichia coli))中に天然に存在するオクタデカノイドベースの化合物である。リノール酸およびリノレン酸は、ジャスモン酸の生合成の過程で産生され得る。ジャスモネートリノール酸およびリノレン酸(およびそれらの誘導体)は、nod遺伝子発現または根圏細菌によるLCO産生の誘導因子であることが報告されている。例えば、Mabood,et al.PLANT PHYSIOL.BIOCHEM.44(11):759(2006);Mabood et al.,AGR.J.98(2):289(2006);Mabood,et al.,FIELD CROPS RES.95(2-3):412(2006);Mabood & Smith,Linoleic and linolenic acid induce the expression of nod genes in Bradyrhizobium japonicum USDA 3,PLANT BIOL.(2001)を参照されたい。
【0178】
本開示の組成物に有用であり得るジャスモン酸、リノール酸、リノレン酸の有用な誘導体としては、エステル、アミド、グリコシドおよび塩が挙げられる。代表的なエステルは、リノール酸、リノレン酸、またはジャスモン酸のカルボキシル基が、--COR基で置換された化合物であり、ここで、Rが--OR1基であり、ここで、R1が、C1~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基などのアルキル基、例えば、メチル、エチルまたはプロピル基;C2~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルケニル基などのアルケニル基;C2~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキニル基などのアルキニル基;例えば、6~10個の炭素原子を有するアリール基;または例えば、4~9個の炭素原子を有するヘテロアリール基であり、ここで、ヘテロアリール基中のヘテロ原子が、例えば、N、O、P、またはSであり得る。代表的なアミドは、リノール酸、リノレン酸、またはジャスモン酸のカルボキシル基が、--COR基で置換された化合物であり、ここで、RがNR2R3基であり、ここで、R2およびR3が、独立して、水素;C1~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基などのアルキル基、例えば、メチル、エチルまたはプロピル基;C2~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルケニル基などのアルケニル基;C2~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキニル基などのアルキニル基;例えば、6~10個の炭素原子を有するアリール基;または例えば、4~9個の炭素原子を有するヘテロアリール基であり、ここで、ヘテロアリール基中のヘテロ原子が、例えば、N、O、P、またはSであり得る。エステルは、酸触媒求核付加などの公知の方法によって調製され得、ここで、カルボン酸が、触媒量の鉱酸の存在下で、アルコールと反応される。アミドはまた、中性条件下で、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などのカップリング剤の存在下で、カルボン酸を、適切なアミンと反応させることなどによる、公知の方法によって調製され得る。リノール酸、リノレン酸およびジャスモン酸の好適な塩としては、例えば、塩基付加塩が挙げられる。これらの化合物の代謝的に許容される塩基塩を調製するための試薬として使用され得る塩基としては、アルカリ金属カチオン(例えば、カリウムおよびナトリウム)およびアルカリ土類金属カチオン(例えば、カルシウムおよびマグネシウム)などのカチオンから誘導されるものが挙げられる。これらの塩は、リノール酸、リノレン酸、またはジャスモン酸の溶液を、塩基の溶液と一緒に混合することによって容易に調製され得る。塩は、溶液から沈殿され、ろ過によって収集され得、または溶媒の蒸発などによる他の手段によって回収され得る。
【0179】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン、ならびにその類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物を含むカリキン(karrakin)を含み得る。ある実施形態において、接種組成物は、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書の式XXXXによって表される1種以上のカリキンを含み、式中、Zが、O、SまたはNR5であり;R1、R2、R3およびR4がそれぞれ、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、CN、COR6、COOR=、ハロゲン、NR6R7、またはNO2であり;R5、R6およびR7がそれぞれ、独立して、H、アルキルまたはアルケニル、またはその生物学的に許容される塩である。カリキンの生物学的に許容される塩の非限定的な例は、生物学的に許容される酸から形成される酸付加塩を含んでもよく、その例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩または硫酸水素塩、リン酸塩またはリン酸水素塩、酢酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩;メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩およびp-トルエンスルホン酸が挙げられる。さらなる生物学的に許容される金属塩は、塩基とのアルカリ金属塩を含んでもよく、その例としては、ナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。式XXXXによって包含され、本開示に使用するのに好適であり得る化合物の例としては、3-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1=CH3、R2、R3、R4=Hである)、2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1、R2、R3、R4=Hである)、7-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1、R2、R4=H、R3=CH3である)、5-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1、R2、R3=H、R4=CH3である)、3,7-ジメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1、R3=CH3、R2、R4=Hである)、3,5-ジメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1、R4=CH3、R2、R3=Hである)、3,5,7-トリメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1、R3、R4=CH3、R2=Hである)、5-メトキシメチル-3-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1=CH3、R2、R3=H、R4=CH2OCH3である)、4-ブロモ-3,7-ジメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(ここで、R1、R3=CH3、R2=Br、R4=Hである)、3-メチルフロ[2,3-c]ピリジン-2(3H)-オン(ここで、Z=NH、R1=CH3、R2、R3、R4=Hである)および3,6-ジメチルフロ[2,3-c]ピリジン-2(6H)-オン(ここで、Z=N--CH3、R1=CH3、R2、R3、R4=Hである)が挙げられる。例えば、米国特許第7,576,213号明細書;Halford,Smoke Signals,in CHEM.ENG.NEWS(2010年4月12日)(森林火災の後、煙に含まれるカリキンまたはブテノライドが成長刺激剤として作用し、種子発芽を促進し、貯蔵されていたトウモロコシ、トマト、レタスおよびタマネギなどの種子を活性化することができることを報告している)を参照されたい。
【0180】
本開示の接種組成物は、グルコノラクトンおよび/またはその1種以上の類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および/または溶媒和物を含み得る。
【0181】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、凍結防止剤、乾燥剤、毒性緩和剤およびpH緩衝液を含む任意の好適な賦形剤を含み得る。
【0182】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールおよび尿素を含む任意の好適な農学的に許容される凍結防止剤を含み得る。
【0183】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、乾燥粉末を含む任意の好適な農学的に許容される乾燥剤を含み得る。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ステアリン酸カルシウム、粘土(例えば、アタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土)、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、粉乳、シリカ(例えば、ヒュームドシリカ、疎水性コーティングされたシリカ、沈降シリカ)、大豆レシチンおよび/またはタルクを含む。本開示の組成物に有用であり得る乾燥剤の非限定的な例としては、AEROSIL(登録商標)疎水性ヒュームドシリカ粉末(Evonik Corporation,Parsippany,NJ)、BENTOLITE(登録商標)粉末(BYK-Chemie GmbH,Wesel,Germany)、SIPERNAT(登録商標)シリカ粉末(Evonik Corporation,Parsippany,NJ)およびそれらの組合せが挙げられる。本開示の接種組成物に含まれ得る乾燥剤のさらなる例が、BURGES,FORMULATION OF MICROBIAL BIOPESTICIDES:BENEFICIAL MICROORGANISMS,NEMATODES AND SEED TREATMENTS(Springer Science & Business Media)(2012)に見られる。
【0184】
本開示の接種組成物は、処理された種子の潤滑性を向上させるための任意の種子流動性向上剤(flowability agent)を含み得る。流動性向上剤は、1種以上の液体潤滑剤、固体潤滑剤、液体エマルション、または固体潤滑剤の懸濁液を含み得る。流動性向上剤の非限定的な例としては、例えば、脂肪および油、天然および合成ワックス、グラファイト、タルク、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)、ならびに二硫化モリブデンおよび二硫化タングステンなどの固体潤滑剤などの潤滑剤が挙げられる。ある場合には、流動性向上剤は、ワックス材料を含む。液体種子処理組成物に組み込まれ得るワックス材料の非限定的な例としては、カルナウバろう、キャンデリラろう、オウリキュリー(ouricury)ろう、蜜ろう、鯨ろうなどの、植物および動物由来のワックス、ならびにパラフィンろうなどの石油由来のワックスが挙げられる。例えば、ある場合には、流動性向上剤は、カルナウバろうを含む。ある場合には、流動性向上剤は、油を含む。例えば、流動性向上剤は、大豆油を含み得る。流動性向上剤として使用するのに好適な市販のワックス材料の非限定的な例としては、Micro Powders,Inc.によって供給されるAQUAKLEAN 418(35%の固体含量で追加の軽質カルナウバろうを含むアニオン性水性エマルション)が挙げられる。
【0185】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、ナフタル酸無水物を含む任意の好適な毒性緩和剤を含み得る。
【0186】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、リン酸二水素カリウムおよび第二リン酸カリウムを含む任意の好適なpH緩衝液を含み得る。
【0187】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、1種以上のマルトデキストリンおよび/または1種以上の単糖、二糖またはオリゴ糖を含む接着剤組成物を含む任意の好適な接着剤を含み得る。本開示の接種組成物は、限定はされないが、種子コーティング、土壌接種剤および葉面接種剤を含む任意の好適なタイプの組成物へと配合され得る。
【0188】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、ポリ酢酸ビニル、様々な加水分解度を有するポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、水に可溶または分散可能なアクリレート-、ポリオール-またはポリエステルベースの顔料系結合剤、さらに2つ以上のモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、ビニルピロリドン、エチレン性不飽和モノマー、例えば、エチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、スチレン、ジビニルベンゼン、ot-メチルスチレンまたはp-メチルスチレン、さらにハロゲン化ビニル、例えば、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンのコポリマー、さらにビニルエステル、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルまたはステアリン酸ビニル、さらにビニルメチルケトンまたはアクリル酸またはメタクリル酸と、一価アルコールまたはポリオールとのエステル、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチレンメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、デシルアクリレート、N,N-ジメチルアミノ-エチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレートまたはグリシジルメタクリレート、さらに不飽和ジカルボン酸のジエチルエステルまたはモノエステル、さらに(メタ)アクリルアミド-N-メチロールメチルエーテル、アミドまたはニトリル、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、およびさらにN-置換マレイミドおよびエーテル、例えば、ビニルブチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルまたはビニルフェニルエーテル、およびそれらの組合せを含む任意の好適な沈降防止剤を含み得る。
【0189】
生物刺激剤、微生物抽出物、栄養素、有害生物誘引剤および/または摂食刺激剤、殺有害生物剤、植物シグナル分子、分散剤、乾燥剤、凍結防止剤、毒性緩和剤、流動性向上剤、沈降防止剤、緩衝液などは、任意の好適な量/濃度で、本開示の接種組成物に組み込まれ得る。所望の効果を引き起こすのに十分な量/濃度の絶対値は、組成物を適用することになる材料のタイプ、サイズおよび体積、組成物中の微生物のタイプ、組成物中の微生物の数、組成物中の微生物の安定性および貯蔵条件(例えば、温度、相対湿度、期間)などの要因によって影響され得る。当業者は、日常的な用量反応実験を用いて、有効な量/濃度をどのように選択するかを理解するであろう。適切な量/濃度の選択のための指針は、例えば、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書およびPCT/US2016/050647号明細書に見られる。
【0190】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の生物刺激剤を含む。ある実施形態において、生物刺激剤(例えば、グリシンおよび/または海草抽出物)は、接種組成物の約約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.02、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%以上(重量基準)の1種以上の生物刺激剤(例えば、グリシンおよび/または海草抽出物)を含み得る。
【0191】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の微生物抽出物を含む。ある実施形態において、微生物抽出物は、接種組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.02、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%以上(重量基準)の1種以上の微生物抽出物を含み得る。
【0192】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の栄養素を含む。ある実施形態において、栄養素(例えば、リン、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデンおよび/または亜鉛)は、接種組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.02、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%以上(重量基準)の1種以上の栄養素(例えば、リン、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデンおよび/または亜鉛)を含み得る。
【0193】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の有害生物誘引剤および/または摂食刺激物質を含む。ある実施形態において、有害生物誘引剤および/または摂食刺激物質は、接種組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.02、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%以上(重量基準)の1種以上の有害生物誘引剤および/または摂食刺激剤を含み得る。
【0194】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1×10-15M~約1×10-10M、約1×10-14M~約1×10-8M、約1×10-14M~約1×10-6M、約1×10-12M~約1×10-8M、約1×10-12M~約1×10-6M、約1×10-10M~約1×10-6M、または約1×10-8M~約1×10-2Mの濃度の1種以上のLCOを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M、1×10-9M、1×10-8M、1×10-7M、1×10-6M、1×10-5M、1×10-4M、1×10-3M、1×10-2M、1×10-1M以上の1種以上のLCO(例えば、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書に記載されるLCOの1、2、3、4種以上)を含み得る。ある実施形態において、1種以上のLCOは、組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%以上の1種以上のLCOを含み得る。ある実施形態において、LCOの量/濃度は、組成物の約0.005~約2%(重量基準)である。
【0195】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1×10-15M~約1×10-10M、約1×10-14M~約1×10-8M、約1×10-14M~約1×10-6M、約1×10-12M~約1×10-8M、約1×10-12M~約1×10-6M、約1×10-10M~約1×10-6M、または約1×10-8M~約1×10-2Mの濃度の1種以上のCOを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M、1×10-9M、1×10-8M、1×10-7M、1×10-6M、1×10-5M、1×10-4M、1×10-3M、1×10-2M、1×10-1M以上の1種以上のCO(例えば、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書に記載のCOの1、2、3、4種以上)を含み得る。ある実施形態において、1種以上のCOは、組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%以上の1種以上のCOを含み得る。ある実施形態において、COの量/濃度は、組成物の約0.005~約2%(重量基準)である。
【0196】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1×10-15M~約1×10-10M、約1×10-14M~約1×10-8M、約1×10-14M~約1×10-6M、約1×10-12M~約1×10-8M、約1×10-12M~約1×10-6M、約1×10-10M~約1×10-6M、または約1×10-8M~約1×10-2Mの濃度の1種以上のキチンを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M、1×10-9M、1×10-8M、1×10-7M、1×10-6M、1×10-5M、1×10-4M、1×10-3M、1×10-2M、1×10-1M以上の1種以上のキチンを含み得る。ある実施形態において、1種以上のキチンは、組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%以上の1種以上のキチンを含み得る。ある実施形態において、キチンの量/濃度は、組成物の約0.005~約2%(重量基準)である。
【0197】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1×10-15M~約1×10-10M、約1×10-14M~約1×10-8M、約1×10-14M~約1×10-6M、約1×10-12M~約1×10-8M、約1×10-12M~約1×10-6M、約1×10-10M~約1×10-6M、または約1×10-8M~約1×10-2Mの濃度の1種以上のキトサンを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M、1×10-9M、1×10-8M、1×10-7M、1×10-6M、1×10-5M、1×10-4M、1×10-3M、1×10-2M、1×10-1M以上の1種以上のキトサンを含み得る。ある実施形態において、1種以上のキトサンは、組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%以上の1種以上のキトサンを含み得る。ある実施形態において、キトサンの量/濃度は、組成物の約0.005~約2%(重量基準)である。
【0198】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約1×10-20M~約1×10-1Mの濃度の1種以上のフラボノイドを含む。例えば、本開示の接種組成物は、約1×10-20M、1×10-19M、1×10-18M、1×10-17M、1×10-16M、1×10-15M、1×10-14M、1×10-13M、1×10-12M、1×10-11M、1×10-10M、1×10-9M、1×10-8M、1×10-7M、1×10-6M、1×10-5M、1×10-4M、1×10-3M、1×10-2M、1×10-1Mの濃度の1種以上のフラボノイドを含み得る。ある実施形態において、フラボノイドの濃度は、1×10-14M~1×10-5M、1×10-12M~1×10-6M、または1×10-10M~1×10-7Mである。ある実施形態において、1種以上のフラボノイドは、組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%以上の1種以上のフラボノイドを含み得る。ある実施形態において、フラボノイドの量/濃度は、組成物の約0.005~約2%(重量基準)である。
【0199】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.001~約25%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の分散剤を含む。ある実施形態において、分散剤は、接種組成物の0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.02、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、6、7、8、9または10~約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20%以上(重量基準)の1種以上の分散剤(例えば、1種以上の界面活性剤および/または湿潤剤)を含み得る。
【0200】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.001~約95%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の乾燥剤を含む。ある実施形態において、乾燥剤は、接種組成物の約)0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.02、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、6、7、8、9または10~約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上(重量基準)の1種以上の乾燥剤(例えば、レシチンおよび/またはタルク)を含み得る。
【0201】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物のリットル当たり約0.5~約10グラムの乾燥粉末を含む。例えば、本開示の接種組成物は、接種組成物のリットル当たり約0.5、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10グラム以上の乾燥粉末を含み得る。
【0202】
ある実施形態において、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、組成物の約0.0001~約10%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の沈降防止剤を含む。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10%以上の1種以上の沈降防止剤を含み得る。ある実施形態において、沈降防止剤の量/濃度は、組成物の約0.01~約5%(重量基準)である。
【0203】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物の約0.0001~約5%以上(重量基準)の量/濃度の1種以上の緩衝液を含む。ある実施形態において、緩衝液は、接種組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.02、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量基準)を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%以上(重量基準)の1種以上の緩衝液(例えば、リン酸二水素カリウムおよび/または第二リン酸カリウム)を含み得る。
【0204】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、製造業者の推奨量/濃度にしたがって使用される1種以上の市販の担体、酸化防止剤、脱酸素剤、吸湿性ポリマー、UV保護剤、生物刺激剤、微生物抽出物、栄養素、有害生物誘引剤および/または摂食刺激剤、殺有害生物剤、植物シグナル分子、分散剤、乾燥剤、凍結防止剤、毒性緩和剤、流動性向上剤、沈降防止剤、緩衝液および/または接着剤を含む。
【0205】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物中の少なくとも0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%の微生物胞子および/または栄養細胞が、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、-80℃以下での凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に、種子)への適用;
植物繁殖材料への適用および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
植物繁殖材料への適用、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
葉面散布;
葉面散布および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;および/または
葉面散布、ならびに0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度への曝露
の後に生存する非水性配合物として配合される。
【0206】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり少なくとも1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010以上のコロニー形成単位が、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、-80℃以下での凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に、種子)への適用;
植物繁殖材料への適用および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
植物繁殖材料への適用、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
葉面散布;
葉面散布および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;および/または
葉面散布、ならびに0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度への曝露
の後に生存する非水性配合物として配合される。
【0207】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、微生物胞子および/またはそれに含まれる栄養細胞の生存率および1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上の微生物安定性特性の両方を改善する。
【0208】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、対照組成物(例えば、接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くか、および/または本開示の接種組成物に見られない1種以上の成分を含有することを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)と比較して、少なくとも約0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200%以上、微生物胞子および/またはそれに含まれる栄養細胞の分散を改善する。例えば、本開示の接種組成物は、接種組成物に見られる保護剤/分散剤のうちの1つ以上を欠くか、および/または接種組成物に見られる保護剤/分散剤のうちの1つ以上を減少した量/濃度で含むことを除いて、接種組成物と同一である対照組成物と比較して、少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200%以上、微生物胞子および/またはそれに含まれる栄養細胞のうちの1つ以上の分散を改善し得る。
【0209】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、少なくとも約50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の微生物胞子および/または栄養細胞が、(2つ以上の細胞/胞子を含む集団の構成要素としてではなく)単一の細胞/胞子として存在する程度に、微生物胞子および/またはそれに含まれる栄養細胞のうちの1つ以上の分散を改善する。
【0210】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、対照組成物(例えば、接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くか、および/または本開示の接種組成物に見られない1種以上の成分を含有することを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)と比較して、向上した流動性を示す。例えば、本開示の接種組成物の流動性は、接種組成物に見られる保護剤/分散剤のうちの1つ以上を欠くか、および/または接種組成物に見られる保護剤/分散剤のうちの1つ以上を減少した量/濃度で含むことを除いて、接種組成物と同一である対照組成物と比較して、少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200%以上改善され得る。
【0211】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、非晶質液体として配合される。
【0212】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、水を含まない。
【0213】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、微量の水を含む。
【0214】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、組成物の総重量を基準にして、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75 0.8、0.85、0.9、0.95または1重量%未満の水を含む。
【0215】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約4.5~約9.5のpHを有する。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約6~約7.5のpHを有する。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、約5、5.5、6、6.5、7、7.5、8または8.5のpHを有する。
【0216】
上述されるように、本開示の接種組成物は、生物刺激剤、微生物抽出物、栄養素、殺有害生物剤および植物シグナル分子などの農学的に有益な成分を含み得る。農学的に有益な成分も、本開示の接種組成物とともに使用され得ることが理解されるべきである。したがって、本開示は、1種以上の農学的に有益な成分を含む組成物(例えば、1種以上のLCOおよび/またはCOを含む第2の組成物、1種以上の殺真菌剤、除草剤、殺虫剤および/または殺線虫剤などを含む第3の組成物)とともに、本開示の接種組成物を使用するシステムおよび方法に及ぶ。
【0217】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、列条作物(row crop)および野菜を含む任意の好適な植物タイプの処理のために配合され得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ヒユ科(Amaranthaceae)(例えば、フダンソウ、ホウレンソウ、テンサイ、キヌア)、キク科(Asteraceae)(例えば、アーティチョーク、アスター、カモミール、チコリー、キク、ダリア、デイジー、エキナセア、アキノキリンソウ、グアユールゴム、レタス、マリーゴールド、ベニバナ、ヒマワリ、ヒャクニチソウ)、アブラナ科(Brassicaceae)(例えば、ルッコラ、ブロッコリー、チンゲン菜、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、キャノーラ、コラードの若葉、ダイコン、ガーデンクレス、セイヨウワサビ、ケール、カラシナ、ラディッシュ、ナタネ、ルタバガ、カブ、ワサビ、クレソン、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana))、ウリ科(Cucurbitaceae)(例えば、マスクメロン、キュウリ、ハネデューメロン、メロン、パンプキン(pumpkin)、カボチャ(squash)(例えば、ドングリカボチャ、ニホンカボチャ、夏カボチャ)、スイカ、ズッキーニ)、マメ科(Fabaceae)(例えば、アルファルファ、インゲンマメ、イナゴマメ、クローバー、グアー、レンズマメ、メスキート、エンドウマメ、ピーナッツ、ダイズ、タマリンド、トラガカント、ベッチ)、アオイ科(Malvaceae)(例えば、カカオ、ワタ、ドリアン、ハイビスカス、ケナフ、コーラ、オクラ)、イネ科(Poaceae)(例えば、タケ、オオムギ、トウモロコシ、フォニオ、芝(例えば、バヒアグラス、ギョウギシバ、ブルーグラス、ヤギュウシバ、ムカデシバ、ウシノケグサ属(Fescue)、またはシバ属(Zoysia))、キビ、オートムギ、観賞用イネ科植物(ornamental grasses)、コメ、ライムギ、ソルガム、サトウキビ、ライコムギ、コムギ)、タデ科(Polygonaceae)(例えば、ソバ)、バラ科(Rosaceae)(例えば、アーモンド、リンゴ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、サクランボ、モモ、プラム、マルメロ、ラズベリー、バラ、イチゴ)、ナス科(Solanaceae)(例えば、ピーマン、唐辛子、ナス、ペチュニア、ジャガイモ、タバコ、トマト)およびブドウ科(Vitaceae)(例えば、ブドウ)から選択される1種以上の植物の処理のために配合される。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の殺真菌剤耐性、除草剤耐性、殺虫剤耐性および/または殺線虫剤耐性植物(例えば、アセト乳酸シンターゼ阻害剤に耐性のある1種以上の植物の処理のために配合される。本開示の接種組成物で処理され得る植物の非限定的な例としては、BOLLGARD II(登録商標)、DROUGHTGARD(登録商標)、GENUITY(登録商標)、RIB COMPLETE(登録商標)、ROUNDUP READY(登録商標)、ROUNDUP READY 2 YIELD(登録商標)、ROUNDUP READY 2 EXTEND(商標)、SMARTSTAX(登録商標)、VT DOUBLE PRO(登録商標)、VT TRIPLE PRO(登録商標)、YIELDGARD(登録商標)、YIELDGARD VT ROOTWORM/RR2(登録商標)、YIELDGARD VT TRIPLE(登録商標)および/またはXTENDFLEX(商標)の商標でMonsanto Company(St.Louis,MO)によって販売される植物が挙げられる。
【0218】
本開示は、本開示の接種組成物で処理された植物、本開示の接種組成物で処理された植物から収穫された植物部位、本開示の接種組成物で処理された植物に由来する加工品、および本開示の接種組成物で処理された複数の植物を含む作物に及ぶ。
【0219】
本開示は、植物繁殖材料および植物繁殖材料の外面の少なくとも一部を覆うコーティングを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる被覆植物繁殖材料であって、前記コーティングが、本開示の接種組成物を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる被覆植物繁殖材料も提供する。
【0220】
コーティングは、1、2、3、4、5つ以上の層を含み得る。ある実施形態において、コーティングは、1種以上の微生物を含有する内層と、微生物を含まないかまたは実質的に含まない1つ以上の外層とを含む。ある実施形態において、コーティングの内層は、本開示の接種組成物であり、外層は、本開示の接種組成物に相当するが、1種以上の微生物を含まない。例えば、本開示の被覆植物繁殖材料は、微生物胞子(例えば、バチルス属(Bacillus)の1種以上の菌株、グリオクラジウム属(Gliocladium)の1種以上の菌株、グロムス属(Glomus)の1種以上の菌株、メタリジウム属(Metarhizium)の1種以上の菌株、ペニシリウム属(Penicillium)の1種以上の菌株および/またはトリコデルマ属(Trichoderma)の1種以上の菌株の胞子)、1種以上の保護剤、および非水性担体中の1種以上の分散材を含む内層と、同じ担体であるが、微生物胞子を含まない外層とで被覆された種子を含み得る。ある実施形態において、コーティングは、本開示の接種組成物および乾燥粉末を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる。例えば、本開示の被覆植物繁殖材料は、微生物胞子(例えば、バチルス属(Bacillus)の1種以上の菌株、グリオクラジウム属(Gliocladium)の1種以上の菌株、グロムス属(Glomus)の1種以上の菌株、メタリジウム属(Metarhizium)の1種以上の菌株、ペニシリウム属(Penicillium)の1種以上の菌株および/またはトリコデルマ属(Trichoderma)の1種以上の菌株の胞子)、1種以上の保護剤、および非水性担体中の1種以上の分散剤を含む接種組成物で被覆され、次に、乾燥粉末(例えば、ステアリン酸カルシウム、1種以上の粘土、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、粉乳、シリカ、大豆レシチンおよび/またはタルクを含む乾燥粉末)で覆われた種子を含み得る。
【0221】
本開示の接種組成物は、任意の好適な量/濃度で植物繁殖材料に被覆され得る。ある実施形態において、接種組成物は、植物繁殖材料のキログラム当たり約0.5~約1000ミリリットルの接種組成物の範囲の量で適用される。例えば、ある実施形態において、種子のキログラム当たり約0.5、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250、300、350、400、450、500ミリリットル以上の接種組成物が適用される。ある実施形態において、1種以上の保護剤および1種以上の微生物胞子(例えば、バチルス属(Bacillus)の1種以上の菌株、グリオクラジウム属(Gliocladium)の1種以上の菌株、グロムス属(Glomus)の1種以上の菌株、メタリジウム属(Metarhizium)の1種以上の菌株、ペニシリウム属(Penicillium)の1種以上の菌株および/またはトリコデルマ属(Trichoderma)の1種以上の菌株の胞子)を含む接種組成物が、種子のキログラム当たり約2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、または4ミリリットルの率で適用される。
【0222】
乾燥粉末は、任意の好適な量/濃度で適用され得る。ある実施形態において、乾燥粉末は、植物繁殖材料のキログラム当たり約0.5~約10グラムの乾燥粉末の範囲の量で適用される。例えば、ある実施形態において、種子のキログラム当たり約0.5、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10グラム以上の乾燥粉末(例えば、ステアリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、粉乳、シリカ、大豆レシチンおよび/またはタルクを含む乾燥粉末)が適用される。ある実施形態において、ステアリン酸カルシウム、アタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、シリカ(例えば、ヒュームドシリカ、疎水性コーティングされたシリカおよび/または沈降シリカ)および/またはタルクを含む乾燥粉末が、種子のキログラム当たり約1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、または3グラムの率で、1種以上のマルトデキストリン(例えば、約15~約20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン)および1種以上の微生物胞子(例えば、バチルス属(Bacillus)の1種以上の菌株、グリオクラジウム属(Gliocladium)の1種以上の菌株、グロムス属(Glomus)の1種以上の菌株、メタリジウム属(Metarhizium)の1種以上の菌株、ペニシリウム属(Penicillium)の1種以上の菌株および/またはトリコデルマ属(Trichoderma)の1種以上の菌株の胞子)を含む接種組成物で被覆された種子に適用される。
【0223】
ある実施形態において、コーティングは、植物繁殖材料の外面の約50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、96、97、98、99、99.5%以上を覆う。
【0224】
ある実施形態において、コーティングの平均厚さは、少なくとも1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5μm以上である。ある実施形態において、コーティングの平均厚さは、約1.5~約3.0μmである。
【0225】
ある実施形態において、コーティングは、1種以上のエフェクト顔料を含む。当該技術分野において「パール顔料」と呼ばれることもあるエフェクト顔料は、コーティングとして適用されるとき、反射性、光沢、および/または真珠光沢効果を提供する材料の種類である。ある場合には、エフェクト顔料は、基剤材料および金属酸化物コーティングを含む粉末の形態である。例えば、エフェクト顔料は、限定はされないが、タルク、ケイ酸塩材料(例えば、雲母)、粘土鉱物、炭酸カルシウム、カオリン、金雲母、アルミナ、および同様の物質を含む基剤材料を含み得る。ある場合には、基剤材料は、親水性材料を含む。基剤材料は、限定はされないが二酸化チタン、酸化鉄、酸化クロム、または酸化ジルコニウムを含む金属酸化物の半透明層で被覆され得る。あるいは、ある場合には、エフェクト顔料は、金属粉末または金属フレークを含む。金属粉末または金属フレークは、限定はされないが、アルミニウム、銅、銀、または青銅を含む金属を含み得る。ある場合には、エフェクト顔料は、ケイ酸塩ベースの基剤を含む。乾燥粉末コーティングに組み込まれ得る微粒子ケイ酸塩の非限定的な例としては、二酸化チタンで被覆された雲母(例えば、Sun Chemical Corp.から市販されているSUNMICA FINE WHITE 2800102)が挙げられる。乾燥粉末に組み込まれ得る市販のエフェクト顔料の他の非限定的な例としては、BASF Corporation製のMAGNA PEARL、LUMINAおよびMEARLIN顔料;PhibroChem製のPHIBRO PEARL;およびAakash Chemicals製のIRIDESIUM 120が挙げられる。ある場合には、乾燥粉末は、約1~約25μmの平均粒径を有する。
【0226】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、苗(例えば、葉、茎)、根茎、種子および塊茎を含む任意の好適な植物繁殖材料を被覆するのに使用され得る。ある実施形態において、植物繁殖材料は種子である。
【0227】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、列条作物および野菜を含む任意の好適な植物タイプの植物繁殖材料を被覆するのに使用され得る。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、ヒユ科(Amaranthaceae)(例えば、フダンソウ、ホウレンソウ、テンサイ、キヌア)、キク科(Asteraceae)(例えば、アーティチョーク、アスター、カモミール、チコリー、キク、ダリア、デイジー、エキナセア、アキノキリンソウ、グアユールゴム、レタス、マリーゴールド、ベニバナ、ヒマワリ、ヒャクニチソウ)、アブラナ科(Brassicaceae)(例えば、ルッコラ、ブロッコリー、チンゲン菜、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、キャノーラ、コラードの若葉、ダイコン、ガーデンクレス、セイヨウワサビ、ケール、カラシナ、ラディッシュ、ナタネ、ルタバガ、カブ、ワサビ、クレソン、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana))、ウリ科(Cucurbitaceae)(例えば、マスクメロン、キュウリ、ハネデューメロン、メロン、パンプキン、カボチャ(例えば、ドングリカボチャ、ニホンカボチャ、夏カボチャ)、スイカ、ズッキーニ)、マメ科(Fabaceae)(例えば、アルファルファ、インゲンマメ、イナゴマメ、クローバー、グアー、レンズマメ、メスキート、エンドウマメ、ピーナッツ、ダイズ、タマリンド、トラガカント、ベッチ)、アオイ科(Malvaceae)(例えば、カカオ、ワタ、ドリアン、ハイビスカス、ケナフ、コーラ、オクラ)、イネ科(Poaceae)(例えば、タケ、オオムギ、トウモロコシ、フォニオ、芝(例えば、バヒアグラス、ギョウギシバ、ブルーグラス、ヤギュウシバ、ムカデシバ、ウシノケグサ属(Fescue)、またはシバ属(Zoysia))、キビ、オートムギ、観賞用イネ科植物、コメ、ライムギ、ソルガム、サトウキビ、ライコムギ、コムギ)、タデ科(Polygonaceae)(例えば、ソバ)、バラ科(Rosaceae)(例えば、アーモンド、リンゴ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、サクランボ、モモ、プラム、マルメロ、ラズベリー、バラ、イチゴ)、ナス科(Solanaceae)(例えば、ピーマン、唐辛子、ナス、ペチュニア、ジャガイモ、タバコ、トマト)およびブドウ科(Vitaceae)(例えば、ブドウ)から選択される1種以上の植物に由来する繁殖材料に被覆される。本開示の接種組成物で被覆され得る植物繁殖材料の非限定的な例としては、BOLLGARD II(登録商標)、DROUGHTGARD(登録商標)、GENUITY(登録商標)、RIB COMPLETE(登録商標)、ROUNDUP READY(登録商標)、ROUNDUP READY 2 YIELD(登録商標)、ROUNDUP READY 2 EXTEND(商標)、SMARTSTAX(登録商標)、VT DOUBLE PRO(登録商標)、VT TRIPLE PRO(登録商標)、YIELDGARD(登録商標)、YIELDGARD VT ROOTWORM/RR2(登録商標)、YIELDGARD VT TRIPLE(登録商標)および/またはXTENDFLEX(商標)の商標でMonsanto Company(St.Louis,MO)によって販売される種子が挙げられる。
【0228】
本開示は、本開示の被覆植物繁殖材料から成長する植物、本開示の被覆植物繁殖材料から成長する植物から収穫された植物部位、本開示の被覆植物繁殖材料から成長する植物に由来する加工品、および本開示の被覆植物繁殖材料から成長する複数の植物を含む作物に及ぶ。
【0229】
本開示は、本開示の被覆植物繁殖材料および被覆植物繁殖材料を収容する容器を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなるキットも提供する。ある実施形態において、キットは、1種以上の脱酸素剤、例えば、活性炭、アスコルビン酸、鉄粉末、炭酸鉄とハロゲン化金属触媒との混合物、塩化ナトリウムおよび/または炭酸水素ナトリウムをさらに含む。
【0230】
容器は、限定はされないが、容器が密閉されるとき、被覆植物繁殖材料に接触する光、湿気および/または酸素の量を減少させる材料を含む任意の好適な材料を含み得る。
【0231】
ある実施形態において、容器は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70または75%未満の光透過性を有する材料を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる。
【0232】
ある実施形態において、容器は、密閉されるとき、前記被覆植物繁殖材料に到達する周囲光の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0233】
ある実施形態において、容器は、密閉されるとき、前記植物繁殖材料に到達する周囲湿気の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0234】
ある実施形態において、容器は、(ASTM D3985に準拠して測定した際)約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、または500cm3/m2・日未満の酸素透過率を有する材料を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる。
【0235】
ある実施形態において、容器は、密閉されるとき、前記植物繁殖材料に到達する周囲酸素の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0236】
ある実施形態において、本開示のキットは、1、2、3、4、5つ以上のさらなる容器を含む。さらなる容器は、限定はされないが、農学的に有益な微生物、生物刺激剤、乾燥剤、栄養素、酸化制御成分および殺有害生物剤を含む、任意の好適な成分または組成物を含み得る。さらなる容器に含まれ得る農学的に有益な微生物、生物刺激剤、乾燥剤、栄養素、酸化制御成分および殺有害生物剤の例は、上述される。
【0237】
本開示は、食物成分および微生物成分を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる動物飼料組成物であって、前記微生物成分が、本開示の接種組成物を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる動物飼料組成物も提供する。
【0238】
本開示の動物飼料組成物は、限定はされないが、飼料(例えば、穀物、干し草、マメ科植物、サイレージおよび/または麦わら)および牧草(例えば、イネ科植物)を含む任意の好適な食物成分を含み得る。
【0239】
本開示の動物飼料組成物は、限定はされないが、家畜、動物園の動物、実験動物および/またはコンパニオンアニマルを含む任意の好適な動物に供給され得る。ある実施形態において、動物飼料組成物は、鳥類(例えば、ニワトリ、カモ、ウズラおよび/またはシチメンチョウ)、ウシ科動物(例えば、レイヨウ、バイソン、ウシ、ガゼル、ヤギ、インパラ、雄牛、ヒツジおよび/またはウィルドビースト)、イヌ科動物、シカ科動物(例えば、カリブー、シカ、ヘラジカおよび/またはムース)、ウマ科動物(例えば、ロバ、ウマおよび/またはシマウマ)、ネコ科動物、魚類、ブタ、ウサギ、げっ歯類(例えば、モルモット、ハムスター、マウスおよび/またはラット)などの食物としての必要性を満たすために配合される。
【0240】
本開示は、本開示の接種組成物を、植物または植物部位に適用することを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる方法も提供する。
【0241】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、種子上散布(on-seed application)、畦間散布(in-furrow application)および葉面散布を含む任意の好適な方法で適用され得る。
【0242】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、植え付けの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上前に、植物繁殖材料(例えば、種子)に適用される。
【0243】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、植え付け時に、植物繁殖材料(例えば、種子)に適用される。
【0244】
植物繁殖材料は、限定はされないが、コーティング、滴下、噴霧および浸漬を含む任意の好適な方法を用いて処理され得る。所定のバッチサイズの材料および接種組成物がミキサーに送達されるバッチシステムが用いられ得る。材料の連続流れに比例する所定の速度で接種組成物を適用するように調整された連続処理システムも用いられ得る。
【0245】
ある実施形態において、植物繁殖材料は、本開示の接種組成物中に、少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、3、4、5、6、9、12、15、18、21、24、36、48時間以上浸漬される。
【0246】
ある実施形態において、植物繁殖材料(例えば、種子)は、本開示の接種組成物を丸型容器の内壁に適用し、種子を加え、次に、種子が組成物と接触するように容器を回転させること(当該技術分野において「容器コーティング」として知られている方法)によって被覆される。
【0247】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、凍結噴霧乾燥または噴霧凍結乾燥され、次に、植物繁殖材料に適用される。例えば、ある実施形態において、1種以上のマルトデキストリン(例えば、約15~約20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン)、1種以上の微生物胞子(例えば、バチルス属(Bacillus)の1種以上の菌株、グリオクラジウム属(Gliocladium)の1種以上の菌株、グロムス属(Glomus)の1種以上の菌株、メタリジウム属(Metarhizium)の1種以上の菌株、ペニシリウム属(Penicillium)の1種以上の菌株および/またはトリコデルマ属(Trichoderma)の1種以上の菌株の胞子)および1種以上の二糖(例えば、マルトース)を含む接種組成物が、凍結噴霧乾燥または噴霧凍結乾燥され、乾燥粉末(例えば、ステアリン酸カルシウム、アタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、シリカ(例えば、ヒュームドシリカ、疎水性コーティングされたシリカおよび/または沈降シリカ)および/またはタルクを含む乾燥粉末)と混合され、1種以上の接着剤(例えば、1種以上のマルトデキストリン、1種以上の単糖、二糖またはオリゴ糖、1種以上のペプトンなどを含む接着剤組成物)、1種以上の殺有害生物剤および/または1種以上の植物シグナル分子(例えば、1種以上のLCO)で前処理された種子に被覆される。
【0248】
本開示は、本開示の被覆種子を植え付けることを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる方法も提供する。
【0249】
本開示は、組成物中の微生物胞子の生存率および/または安定性を高める方法であって、有効量の1種以上の保護剤を、前記組成物に加えることを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる方法も提供する。
【0250】
保護剤は、限定はされないが、種子に被覆され、種子の植え付け前の所定の期間にわたって貯蔵された後、組成物中の微生物胞子が植物収量を向上させる能力を含む、組成物中の微生物胞子の任意の好適な微生物安定性特性を改善するために使用され得る。例えば、組成物への1種以上の保護剤の添加は、植物繁殖材料(例えば、種子)に被覆され、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵された後、その中の微生物胞子が増殖し、収量を増加させる能力を高める。
【0251】
ある実施形態において、組成物への1種以上の保護剤の添加は、対照組成物(例えば、接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くか、および/または本開示の接種組成物に見られない1種以上の成分を含有することを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)中の微生物胞子と比較して、その中の1種以上の微生物胞子の安定性を、少なくとも約0.1、0.5、1、2、3,4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200%以上改善する。例えば、組成物への1種以上の保護剤の添加は、接種組成物に見られる保護剤のうちの1つ以上を欠くか、および/または接種組成物に見られる保護剤のうちの1つ以上を減少した量で含むことを除いて、接種組成物と同一である対照組成物と比較して、その中の1種以上の微生物胞子の1つ以上の微生物安定性特性を、少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200%以上改善し得る。
【0252】
ある実施形態において、組成物への1種以上の保護剤の添加は、対照組成物(例えば、接種組成物に見られる成分のうちの1つ以上を欠くか、および/または本開示の接種組成物に見られない1種以上の成分を含有することを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)と比較して、その中の1種以上の微生物胞子の安定性を、少なくとも約0.1、0.5、1、2、3,4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200%以上改善する。例えば、組成物への1種以上の保護剤の添加は、接種組成物に見られる保護剤のうちの1つ以上を欠くか、および/または接種組成物に見られる保護剤のうちの1つ以上を減少した量で含むことを除いて、接種組成物と同一である対照組成物と比較して、その中に含まれる微生物胞子の1つ以上の生存率を、少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200%以上改善し得る。
【0253】
ある実施形態において、組成物への1種以上の保護剤の添加は、接種組成物中の微生物胞子および/または栄養細胞の少なくとも少なくとも0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%が、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、-80℃以下での凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に、種子)への適用;
植物繁殖材料への適用および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
植物繁殖材料への適用、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
葉面散布;
葉面散布および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;および/または
葉面散布、ならびに0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度への曝露
の後に生存する程度に、接種組成物中の微生物胞子の1つ以上の生存率を改善する。
【0254】
ある実施形態において、組成物への1種以上の保護剤の添加は、接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり少なくとも1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010以上のコロニー形成単位が、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、-80℃以下での凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に、種子)への適用;
植物繁殖材料への適用および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;
植物繁殖材料への適用、ならびに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃で、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度での貯蔵;
葉面散布;
葉面散布および約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の乾燥;および/または
葉面散布、ならびに0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日間以上の期間にわたる、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度、および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上の相対湿度への曝露
の後に生存する程度に、接種組成物中の微生物胞子の1つ以上の生存率を改善する。
【0255】
ある実施形態において、組成物への1種以上のマルトデキストリンの添加は、その中に含まれる微生物胞子の生存率および1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上の微生物安定性特性の両方を改善する。
【0256】
限定はされないが、単糖、二糖、オリゴ糖、マルトデキストリン、糖アルコール、フミン酸、麦芽抽出物、泥炭抽出物、脱脂乳抽出物、ベタイン、プロリン、サルコシン、ペプトン、酸化制御成分、吸湿性ポリマーおよびUV保護剤を含む任意の好適な保護剤が組成物に加えられ得る。
【0257】
ある実施形態において、本開示の接種組成物に関して上述される保護剤のうちの1つ以上が、組成物に加えられる。例えば、ある実施形態において、1種以上の単糖および/または二糖(例えば、アラビノース、フルクトース、グルコース、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)および1種以上の糖アルコール(例えば、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)が、その中の微生物胞子の安定性および/または生存率を高めるために組成物に加えられる。
【0258】
保護剤は、任意の好適な量/濃度で組成物に加えられ得る。所望の効果を引き起こすのに十分な保護剤の量/濃度/投与量の絶対値は、組成物を適用することになる材料のタイプ、サイズおよび体積、組成物中の微生物胞子の安定性、接種組成物中の他の成分の属性および量/濃度、および貯蔵条件(例えば、温度、相対湿度、期間)などの要因によって影響され得る。当業者は、日常的な用量反応実験を用いて、有効な量/濃度/投与量をどのように選択するかを理解するであろう。当業者は、日常的な用量反応実験を用いて、有効な量/濃度/投与量をどのように選択するかを理解するであろう。適切な量/濃度の選択のための指針は、例えば、国際特許出願番号PCT/US2016/050529号明細書およびPCT/US2016/050647号明細書ならびに米国仮特許出願第62/296,798号明細書;同第62/271,857号明細書;同第62/347,773号明細書;同第62/343,217号明細書;同第62/296,784号明細書;同第62/271,873号明細書;同第62/347,785号明細書;同第62/347,794号明細書;同第62/347,805号明細書;同第62/436,517号明細書および同第62/436,529号明細書に見られる。
【0259】
ある実施形態において、保護剤は、それが本開示の接種組成物に関して上述される量/濃度で存在するまで、組成物に加えられる。例えば、ある実施形態において、1種以上の単糖、二糖、マルトデキストリン、糖アルコールおよび/またはフミン酸は、それが、組成物の約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、10%/未満(組成物の総重量を基準にした重量基準で)を占めるまで、組成物に加えられ得る。同様に、1種以上の酸化制御成分および/またはUV保護剤は、それが、組成物の約/少なくとも0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%/未満(組成物の総重量を基準にした重量基準で)を占めるまで、組成物に加えられ得る。
【0260】
ある実施形態において、1種以上の単糖および/または二糖(例えば、アラビノース、フルクトース、グルコース、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)および1種以上の糖アルコール(例えば、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)は、それが本開示の接種組成物に関して上述される量/濃度で存在するまで、組成物に加えられる。例えば、ある実施形態において、1種以上の単糖および/または二糖(例えば、アラビノース、フルクトース、グルコース、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)および1種以上の糖アルコール(例えば、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)は、それらがそれぞれ/集合的に、組成物の約/少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、10%/未満(組成物の総重量を基準にした重量基準で)を占めるまで、組成物に加えられる。
【0261】
保護剤は、任意の好適な比率で、組成物に加えられ得る。例えば、ある実施形態において、1種以上の単糖および/または二糖(例えば、アラビノース、フルクトース、グルコース、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)および1種以上の糖アルコール(例えば、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)は、約50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5の単糖および/または二糖:糖アルコールの比率で、組成物に加えられる。本開示は、1種以上の農学的に有益な成分を含むさらなる組成物とともに、本開示の接種組成物を使用するシステムおよび方法も提供する。さらなる組成物は、限定はされないが、上述される農学的に有益な成分を含む任意の好適な農学的に有益な成分を含み得る。
【0262】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の種子上散布(on-seed)組成物、1種以上の畝間散布(in-furrow)組成物および/または1種以上の葉面散布組成物とともに使用される。
【0263】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、統合された病害および/または有害生物管理系の一環として使用される。
【0264】
本開示の特定の実施形態は、以下の番号を付けられた段落に記載される。
【0265】
1.微生物胞子と;非水性担体とを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる接種組成物。
【0266】
2.前記微生物胞子が、前記接種組成物の約0.1%~約50%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の前記接種組成物の約5~約15%(重量基準)、任意選択的に、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50%(重量基準)を占める、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0267】
3.前記微生物胞子が、前記接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり約1×101~約1×1020のコロニー形成単位、任意選択的に、前記接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015以上のコロニー形成単位の範囲の濃度で、前記接種組成物中に存在する、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0268】
4.前記微生物胞子が、1種以上の窒素固定微生物の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0269】
5.前記微生物胞子が、バチルス属(Bacillus)の1種以上の菌株、任意選択的に、バチルス・サーキュランス(Bacillus circulans)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・マセランス(Bacillus macerans)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megatarium)、バチルス・ポリミキサ(Bacillus polymyxa)および/またはバチルス・プミルス(Bacillus pumilus)の1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0270】
6.前記微生物胞子が、1種以上のリン酸塩可溶化微生物の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0271】
7.前記微生物胞子が、ペニシリウム属(Penicillium)の1種以上の菌株、任意選択的に、P.ビライエ(P.bilaiae)および/またはP.ガエストリボルス(P.gaestrivorus)の1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0272】
8.前記微生物胞子が、トリコデルマ属(Trichoderma)の1種以上の菌株、任意選択的に、T.アスペレラム(T.asperellum)、T.アトロビリデ(T.atroviride)、T.フェルティレ(T.fertile)、T.ガムシイ(T.gamsii)、T.ハマタム(T.hamatum)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)、T.リーゼイ(T.reesi)、T.ビレンス(T.virens)および/またはT.ビリデ(T.viridae)の1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0273】
9.前記微生物胞子が、1種以上の菌根菌の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0274】
10.前記微生物胞子が、グリオクラジウム属(Gliocladium)の1種以上の菌株、任意選択的に、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)の1種以上の菌株、グロムス属(Glomus)の1種以上の菌株、任意選択的に、グロムス・イントララディセス(Glomus intraradices)の1種以上の菌株、および/またはメタリジウム属(Metarhizium)の1種以上の菌株、任意の、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)の1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0275】
11.前記微生物胞子が、バチルス属(Bacillus)、任意選択的に、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)D747、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB42、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IN937a、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IT-45、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)MBI600、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS27(NRRL B-5015として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS2084(NRRL B-50013として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)15AP4(ATCC PTA-6507として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)3AP4(ATCC PTA-6506として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)LSSA01(NRRL B-50104として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)ABP278(NRRL B-50634として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)1013(NRRL B-50509として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)918(NRRL B-50508として寄託されている)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)22CP1(ATCC PTA-6508として寄託されている)およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS18(NRRL B-50633として寄託されている)、セレウス菌(Bacillus cereus)I-1562、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus lichenformis)BA842(NRRL B-50516として寄託されている)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus lichenformis)BL21(NRRL B-50134として寄託されている)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)NRRL B-21664、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-21662、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-30087、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)ATCC 55608、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)ATCC 55609、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)GB34、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)KFP9F、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)QST 2808、枯草菌(Bacillus subtilis)ATCC 55078、枯草菌(Bacillus subtilis)ATCC 55079、枯草菌(Bacillus subtilis)MBI 600、枯草菌(Bacillus subtilis)NRRL B-21661、枯草菌(Bacillus subtilis)NRRL B-21665、枯草菌(Bacillus subtilis)CX-9060、枯草菌(Bacillus subtilis)GB03、枯草菌(Bacillus subtilis)GB07、枯草菌(Bacillus subtilis)QST-713、枯草菌(Bacillus subtilis)FZB24、枯草菌(Bacillus subtilis)D747、枯草菌(Bacillus subtilis)3BP5(NRRL B-50510として寄託されている)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ATCC 13367、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)GC-91、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)NRRL B-21619、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABTS-1857、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)SAN 401 I、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABG-6305、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABG-6346、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)AM65-52、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)SA-12、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)SB4、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)ABTS-351、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)HD-1、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)EG 2348、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)EG 7826、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)EG 7841、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)DSM 2803、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)NB-125および/またはバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)NB-176の1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0276】
12.前記微生物胞子が、グリオクラジウム属(Gliocladium)、任意選択的に、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)ATCC 52045および/またはグリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)GL-21の1種以上の菌株、グロムス属(Glomus)、任意選択的に、グロムス・イントララディセス(Glomus intraradices)RTI-801の1種以上の菌株、メタリジウム属(Metarhizium)、任意選択的に、メタリジウム菌(Metarhizium anisopliae)F52の1種以上の菌株、ペニシリウム属(Penicillium)、任意選択的に、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 18309、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 20851、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 22348、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50162、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50169、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50776、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50779、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50780、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50781、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50782、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50783、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50784、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50785、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50786、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50787、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50788、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)RS7B-SD1、ペニシリウム・ブレビコンパクツム(Penicillium brevicompactum)AgRF18、ペニシリウム・カネセンス(Penicillium canescens)ATCC 10419、リンゴ青かび病菌(Penicillium expansum)ATCC 24692、リンゴ青かび病菌(Penicillium expansum)YT02、ペニシリウム・フェラタナム(Penicillium fellatanum)ATCC 48694、ペニシリウム・ガエストリボラス(Penicillium gaestrivorus)NRRL 50170、ペニシリウム・グラブラム(Penicillium glabrum)DAOM 239074、ペニシリウム・グラブラム(Penicillium glabrum)CBS 229.28、ペニシリウム・ジャンシネラム(Penicillium janthinellum)ATCC 10455、ペニシリウム・ラノソコエルレウム(Penicillium lanosocoeruleum)ATCC 48919、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)ATCC 201836、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4717、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4719、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)N93/47267および/またはペニシリウム・ライストリッキー(Penicillium raistrickii)ATCC 10490、および/またはトリコデルマ属(Trichoderma)、任意選択的に、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)SKT-1、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)ICC 012、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)LC52、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)CNCM 1-1237、トリコデルマ・フェルティレ(Trichoderma fertile)JM41R、トリコデルマ・ガムシイ(Trichoderma gamsii)ICC 080、トリコデルマ・ハマタム(Trichoderma hamatum)ATCC 52198、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ATCC 52445、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)KRL-AG2、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-22、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)TH-35、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)T-39、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ICC012、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesi)ATCC 28217、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)ATCC 58678、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-3、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GL-21、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G-41、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ATCC 52440、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ICC080および/またはトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)TV1の1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0277】
13.前記微生物胞子が、16S rDNA配列同一性に基づいて、段落11に記載される菌株のいずれかと少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98、99%以上同一であるゲノム配列を有する1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0278】
14.前記微生物胞子が、内部転写スペーサー(ITS)および/またはシトクロムcオキシダーゼ(CO1)配列同一性に基づいて、段落12に記載される菌株のいずれかと少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98、99%以上同一であるゲノム配列を有する1種以上の菌株の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0279】
15.前記微生物胞子が、1種以上のバイオ殺有害生物剤、任意選択的に、1種以上のバイオ殺真菌剤、1種以上のバイオ殺虫剤および/または1種以上のバイオ殺線虫剤の胞子を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0280】
16.前記非水性担体が、前記接種組成物の約70~約99%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約75~約95%(重量基準)、任意選択的に、前記接種組成物の約80、80.5、81、81.5、82、82.5、83、83.5、84、84.5、85、85.5、86、86.5、87、87.5、88、88.5、89、89.5または90%(重量基準)を占める、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0281】
17.前記非水性担体が、非水性液体担体を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0282】
18.前記非水性担体が、非水性固体担体を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0283】
19.前記非水性担体が、組成物の総重量を基準にして、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95または1重量%未満の水を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0284】
20.前記非水性担体が、水を含まない、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0285】
21.前記非水性担体が、種子適合性および/または土壌適合性担体を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0286】
22.前記非水性担体が、1種以上の油、任意選択的に、1種以上の鉱油および/または植物油を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0287】
23.前記非水性担体が、1種以上のポリエチレングリコール、任意選択的に、PEG 200、PEG 300および/またはPEG 400を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0288】
24.前記非水性担体が、1種以上のポリプロピレングリコール、任意選択的に、PPG-9、PPG-10、PPG-17、PPG-20および/またはPPG-26を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0289】
25.前記接種組成物が、1種以上の保護剤を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0290】
26.前記1種以上の保護剤が、前記組成物の約0.0001~約10%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約2~約6%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10%(重量基準)を占める、段落25に記載の接種組成物。
【0291】
27.前記1種以上の保護剤が、
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース;
1種以上のマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の吸湿性ポリマー、任意選択的に、1種以上のアルブミン、アルギネート、セルロース、ガム(例えば、セルロースガム、グアーガム、アラビアガム、コンブレツムガム、キサンタンガム)、メチルセルロース、ナイロン、ペクチン、ポリアクリル酸、ポリカーボネート、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリラクチド、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリウレタン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはデンプン;
1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、1種以上の酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アスコルビン酸カルシウム、1種以上のカロテノイド、リポ酸、1種以上のフェノール化合物(例えば、1種以上のフラボノイド、フラボンおよび/またはフラボノール)、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウム、1種以上のチオール(例えば、グルタチオン、リポ酸および/またはN-アセチルシステイン)、1種以上のトコフェロール、1種以上のトコトリエノール、ユビキノンおよび/または尿酸)および/または1種以上の脱酸素剤、任意選択的に、アスコルビン酸および/または炭酸水素ナトリウム;および/または
1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト
を含む、段落25~26のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0292】
28.前記1種以上の保護剤が、
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、1種以上のマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上のマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;または
1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト
を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、段落25~27のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0293】
29.前記接種組成物が、1種以上の分散剤を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0294】
30.前記1種以上の分散剤が、前記組成物の約0.1~約5%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約0.1~約2%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5または5%(重量基準)を占める、段落29に記載の接種組成物。
【0295】
31.前記1種以上の分散剤が、
1種以上のアニオン性界面活性剤、任意選択的に、1種以上のアルキルカルボン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、アルキルアリール硫酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルオキシドスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホコハク酸塩、アルキルスルホスクシナメート、アルキルスルホ酢酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシルイセチオン酸塩、N-アシルタウリン酸塩、N-アシル-N-アルキルタウリン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、ジオクチルナトリウムスルホコハク酸塩、エトキシ化スルホコハク酸塩、リグニンスルホン酸塩、直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸塩、モノグリセリド硫酸塩、パーフルオロブタンスルホン酸塩、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、リン酸エステル、スチレンアクリルポリマー、トルエンスルホン酸塩および/またはキシレンスルホン酸塩
1種以上のカチオン性界面活性剤、任意選択的に、1種以上のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、臭化セトリモニウム、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミドおよび/またはオクテニジン二塩酸塩;および/または
1種以上の非イオン性界面活性剤、任意選択的に、1種以上のアルコールエトキシレート、アルカノールアミド、アルカノールアミン縮合物、カルボン酸エステル、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コカミドDEA、ドデシルジメチルアミンオキシド、エタノールアミド、グリセロールエステルおよびグリコールエステルのエトキシレート、エチレンオキシドポリマー、エチレンオキシド-プロピレンオキシドコポリマー、グルコシドアルキルエーテル、グリセロールアルキルエーテル、グリセロールエステル、グリコールアルキルエーテル、グリコールアルキルフェノールエーテル、グリコールエステル、モノラウリン、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ポロキサマー、ポリアミン、ポリリシノール酸ポリグリセロール、ポリソルベート、ポリオキシエチレン化脂肪酸、ポリオキシエチレン化メルカプタン、ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル、ポリビニルピロリドン、糖ベースのアルキルポリグリコシド、スルファニルアミド、ソルビタン脂肪酸アルコールエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルおよび/または第三級アセチレングリコール;および/または
1種以上の湿潤剤、任意選択的に、1種以上のナフタレンスルホン酸塩、任意選択的に、1種以上のアルキルナフタレンスルホン酸塩、1種以上のイソプロピルナフタレンスルホン酸塩および/または1種以上のブチルナフタレンスルホン酸塩
を含む、段落29~30のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0296】
32.前記1種以上の分散剤が、1種以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル、1種以上のアクリルコポリマー、1種以上のポリオキシエチレンソルビタントリオレエートおよび/または1種以上の第二級アルコールエトキシレートを含む、段落29~31のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0297】
33.前記接種組成物が、
1種以上の殺有害生物剤、任意選択的に:
1種以上の殺虫剤および/または殺線虫剤、任意選択的に、1種以上のカルバメート、ジアミド、大環状ラクトン、ネオニコチノイド、オルガノホスフェート、フェニルピラゾール、ピレトリン、スピノシン、合成ピレスロイド、テトロン酸および/またはテトラミン酸;
1種以上の殺真菌剤、任意選択的に、1種以上の芳香族炭化水素、ベンズイミダゾール、ベンゾチアジアゾール、カルボキサミド、カルボン酸アミド、モルホリン、フェニルアミド、ホスホネート、キノン外部阻害剤、チアゾリジン、チオファネート、チオフェンカルボキサミドおよび/またはトリアゾール;および/または
1種以上の除草剤、任意選択的に、1種以上のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)阻害剤、光化学系II阻害剤、光化学系I阻害剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPOまたはプロトックス)阻害剤、カロテノイド生合成阻害剤、エノールピルビルシキミ酸3-リン酸(EPSP)シンターゼ阻害剤、グルタミンシンテターゼ阻害剤、ジヒドロプテロイン酸シンテターゼ阻害剤、有糸分裂阻害剤、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(4-HPPD)阻害剤、合成オーキシン、オーキシン除草剤塩、オーキシン輸送阻害剤、および/または核酸阻害剤
を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0298】
34.前記接種組成物が、もう1つのリポ-キトオリゴ糖、任意選択的に、式I~IVによって表される1種以上のリポ-キトオリゴ糖を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0299】
35.前記接種組成物が、もう1つのリポ-キトオリゴ糖、任意選択的に、構造V~XXXIIIによって表されるリポ-キトオリゴ糖の1種以上を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0300】
36.前記接種組成物が、1種以上のキトオリゴ糖、任意選択的に、式XXXIV~XXXVによって表される1種以上のキトオリゴ糖を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0301】
37.前記接種組成物が、1種以上のキトオリゴ糖、任意選択的に、構造XXXVI~XXXIXによって表される1種以上のキトオリゴ糖を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0302】
38.前記接種組成物が、1種以上のキチン質化合物、任意選択的に、1種以上のキチンおよび/または1種以上のキトサンを含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0303】
39.前記接種組成物が、
1種以上のフラボノイド、任意選択的に:
1種以上のアントシアニジン、任意選択的に、シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジンおよび/またはペツニジン;
1種以上のアントキサンチン、任意選択的に、1種以上のフラボン、例えば、アピゲニン、バイカレイン、クリシン、7,8-ジヒドロキシフラボン、ジオスミン、フラボキサート、6-ヒドロキシフラボン、ルテオリン、スクテラレイン、タンゲリチンおよび/またはオウゴニン;および/またはフラボノール、例えば、アムレンシン、アストラガリン、アザレアチン、アザレイン、フィセチン、フラノフラボノールガランギン、ゴッシペチン、3-ヒドロキシフラボン、ヒペロシド、イカリイン、イソケルセチン、ケンペリド、ケンペリトリン、ケンペロール、イソラムネチン、モリン、ミリセチン、ミリシトリン、ナツダイダイン、パキポドール、ピラノフラボノールケルセチン、ケルセチン、ラムナジン、ラムネチン、ロビニン、ルチン、スピレオシド、トロキセルチンおよび/またはザントラムニン;
1種以上のフラバノン、任意選択的に、ブチン、エリオジクチオール、ヘスペレチン、ヘスペリジン、ホモエリオジクチオール、イソサクラネチン、ナリンゲニン、ナリンギン、ピノセムブリン、ポンシリン、サクラネチン、サクラニンおよび/またはステルビン;
1種以上のフラバノノール、任意選択的に、ジヒドロケンペロールおよび/またはタキシフォリン;フラバン、例えば、フラバン-3-オール(例えば、カテキン(C)、3-没食子酸カテキン(Cg)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、3-没食子酸エピカテキン(ECg)、3-没食子酸エピガロカテキン(EGCg)、エピアフゼレキン、フィセチニドール、ガロカテキン(GC)、3-没食子酸ガロカテキン(GCg)、グイブルチニドール、メスキトール、ロビネチニドール、3-没食子酸テアフラビン、3’-没食子酸テアフラビン、3,3’-二没食子酸テアフラビン、テアルビジン)、フラバン-4-オール(例えば、アピフォロールおよび/またはルテオフォロール)および/またはフラバン-3,4-ジオール(例えば、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン、ロイコフィセチニジン、ロイコマルビジン、ロイコペラルゴニジン、ロイコペオニジン、ロイコロビネチニジン、メラカシジンおよび/またはテラカシジン);および/または
1種以上のイソフラボノイド、任意選択的に、1種以上のイソフラボン、例えば、ビオカニンA、ダイゼイン、ホルモノネチン、ゲニステインおよび/またはグリシテイン;イソフラバン、例えば、エクオール、ロンコカルパンおよび/またはラキシフロラン;イソフラバンジオール;イソフラベン、例えば、グラブレン、ハギニンDおよび/または2-メトキシズダイシン;クメスタン、例えば、クメストロール、プリカジンおよび/またはウェデロラクトン;プテロカルパン;および/またはレチノイド;および/または
1種以上のネオフラボノイド、任意選択的に、カロフィロリド、クタレアゲニン、ダルベルジクロメン、ダルベルジンおよび/またはニベチン;および/または
1種以上のプテロカルパン、任意選択的に、ビツカルピンA、ビツカルピンB、エリブラエジンA、エリブラエジンB、エリトラビッシンII、エリトラビッシン-1、エリクリスタガリン、グリシノール、グリセオリジン、グリセオリン、グリシリゾール、マーキアイン、メジカルピン、モリシアニン、オリエンタノール、ファセオリン、ピサチン、ストリアチンおよび/またはトリフォリリジン
を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0304】
40.前記接種組成物が、ジャスモン酸および/またはその1つ以上の誘導体を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0305】
41.前記接種組成物が、リノール酸および/またはその1つ以上の誘導体を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0306】
42.前記接種組成物が、リノレン酸および/またはその1つ以上の誘導体を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0307】
43.前記接種組成物が、1種以上のカリキン、任意選択的に、式XXXXによって表される1種以上のカリキンを含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0308】
44.前記接種組成物が、グルコノラクトンを含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0309】
45.前記接種組成物が、1種以上の乾燥剤、任意選択的に、ステアリン酸カルシウム、1種以上の粘土、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、粉乳、1種以上のシリカ粉末、大豆レシチンおよび/またはタルクを含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0310】
46.前記接種組成物が、1種以上の生物刺激剤、任意選択的に、1種以上の海草抽出物、1種以上のフミン酸、1種以上のフルボ酸、ミオイノシトールおよび/またはグリシンを含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0311】
47.前記接種組成物が、1種以上の微生物抽出物、任意選択的に、1種以上の窒素固定、ホスホリン酸塩可溶化および/またはバイオ殺有害生物剤微生物を含む培地からの1種以上の抽出物を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0312】
48.前記接種組成物が、1種以上の栄養素、任意選択的に、1種以上のビタミン(例えば、ビタミンA、ビタミンB群(すなわち、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、コリン)ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、カロテノイド(α-カロテン、β-カロテン、クリプトキサンチン、ルテイン、リコピンおよび/またはゼアキサンチン)、多量ミネラル(例えば、カルシウム、鉄、マグネシウム、窒素、リン、カリウムおよび/またはナトリウム)、微量元素(例えば、ホウ素、コバルト、塩化物、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレンおよび/または亜鉛)および/または有機酸(例えば、酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸および/またはタウリン)を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0313】
49.前記接種組成物が、1種以上の成長培地、任意選択的に、YEM培地、マンニトール酵母エキス、グリセロール酵母エキス、ツァペック・ドックス培地および/またはポテトデキストロースブロスを含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0314】
50.前記接種組成物が、1種以上の農学的に許容される凍結防止剤、任意選択的に、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールおよび/または尿素を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0315】
51.前記接種組成物が、微量の水を含む、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0316】
52.前記接種組成物が、液体を含むか、それから本質的になるか、または液体である、先行する段落のいずれか1つに記載の組成物。
【0317】
53.前記接種組成物が、非晶質液体を含むか、それから本質的になるか、または非晶質液体である、先行する段落のいずれか1つに記載の組成物。
【0318】
54.前記接種組成物が、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、前記1種以上の微生物胞子の少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上が生存する、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0319】
55.前記接種組成物が、植物繁殖材料に被覆されるとき、前記1種以上の微生物胞子の少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上が生存する、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0320】
56.前記接種組成物が、植物繁殖材料に被覆され、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、前記1種以上の微生物胞子の少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上が生存する、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0321】
57.前記接種組成物が、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、前記接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり前記1種以上の微生物胞子の少なくとも約1×101~約1×1010のコロニー形成単位、任意選択的に、前記接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107以上のコロニー形成単位が生存する、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0322】
58.前記接種組成物が、種子に被覆され、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、種子当たり前記1種以上の微生物胞子の少なくとも約1×101~約1×1010のコロニー形成単位、任意選択的に、種子当たり1×104、1×105、1×106、1×107以上のコロニー形成単位が生存する、先行する段落のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0323】
59.植物繁殖材料と;
前記種子の外面の少なくとも一部を覆うコーティングであって、請求項1~58のいずれか一項に記載の接種組成物を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなるコーティングと
を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる被覆植物繁殖材料。
【0324】
60.前記コーティングが、前記微生物胞子を含む内側コーティング層および前記微生物胞子を含まない外側コーティング層を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、段落59に記載の被覆植物繁殖材料。
【0325】
61.前記コーティングが、非晶質液体を含むか、それから本質的になるか、または非晶質液体である、段落59~60のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0326】
62.前記コーティングが、非晶質固体を含むか、それから本質的になるか、または非晶質固体である、段落59~60のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0327】
63.前記コーティングが、前記微生物胞子の約1×101~約1×1015のコロニー形成単位、任意選択的に、1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012以上のコロニー形成単位を含む、段落59~62のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0328】
64.前記植物繁殖材料が、種子である、段落59~63のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0329】
65.前記種子が、単子葉植物の種子である、段落64に記載の被覆植物繁殖材料。
【0330】
66.前記種子が、双子葉植物の種子である、段落64に記載の被覆植物繁殖材料。
【0331】
67.前記種子が、マメ科植物の種子である、段落64に記載の被覆植物繁殖材料。
【0332】
68.前記種子が、非マメ科植物の種子である、段落64に記載の被覆植物繁殖材料。
【0333】
69.前記植物繁殖材料が、ヒユ科(Amaranthaceae)のもの、任意選択的に、フダンソウ、ホウレンソウ、テンサイ、またはキヌアである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0334】
70.前記植物繁殖材料が、キク科(Asteraceae)のもの、任意選択的に、アーティチョーク、アスター、カモミール、チコリー、キク、ダリア、デイジー、エキナセア、アキノキリンソウ、グアユールゴム、レタス、マリーゴールド、ベニバナ、ヒマワリ、またはヒャクニチソウである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0335】
71.前記植物繁殖材料が、アブラナ科(Brassicaceae)のもの、任意選択的に、ルッコラ、ブロッコリー、チンゲン菜、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、キャノーラ、コラードの若葉、ダイコン、ガーデンクレス、セイヨウワサビ、ケール、カラシナ、ラディッシュ、ナタネ、ルタバガ、カブ、ワサビ、クレソン、またはシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)である、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0336】
72.前記植物繁殖材料が、ウリ科(Cucurbitaceae)のもの、任意選択的に、マスクメロン、キュウリ、ハネデューメロン、メロン、パンプキン、カボチャ(例えば、ドングリカボチャ、ニホンカボチャ、夏カボチャ)、スイカ、またはズッキーニである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0337】
73.前記植物繁殖材料が、マメ科(Fabaceae)のもの、任意選択的に、アルファルファ、インゲンマメ、イナゴマメ、クローバー、グアー、レンズマメ、メスキート、エンドウマメ、ピーナッツ、ダイズ、タマリンド、トラガカント、またはベッチである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0338】
74.前記植物繁殖材料が、アオイ科(Malvaceae)のもの、任意選択的に、カカオ、ワタ、ドリアン、ハイビスカス、ケナフ、コーラ、またはオクラである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0339】
75.前記植物繁殖材料が、イネ科(Poaceae)のもの、任意選択的に、タケ、オオムギ、トウモロコシ、フォニオ、芝(例えば、バヒアグラス、ギョウギシバ、ブルーグラス、ヤギュウシバ、ムカデシバ、ウシノケグサ属(Fescue)、またはシバ属(Zoysia))、キビ、オートムギ、観賞用イネ科植物、コメ、ライムギ、ソルガム、サトウキビ、ライコムギ、またはコムギである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0340】
76.前記植物繁殖材料が、タデ科(Polygonaceae)のもの、任意選択的に、ソバである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0341】
77.前記植物繁殖材料が、バラ科(Rosaceae)のもの、任意選択的に、アーモンド、リンゴ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、サクランボ、モモ、プラム、マルメロ、ラズベリー、バラ、またはイチゴである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0342】
78.前記植物繁殖材料が、ナス科(Solanaceae)のもの、任意選択的に、ピーマン、唐辛子、ナス、ペチュニア、ジャガイモ、タバコ、またはトマトである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0343】
79.前記植物繁殖材料が、ブドウ科(Vitaceae)のもの、任意選択的に、ブドウである、段落59~64のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料。
【0344】
80.段落59~79のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料と;
前記被覆植物繁殖材料を収容する容器と
を含むキット。
【0345】
81.前記容器が、密閉されるとき、前記被覆植物繁殖材料に到達する周囲光の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる、請求項80に記載のキット。
【0346】
82.前記容器が、密閉されるとき、前記植物繁殖材料に到達する周囲酸素の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる、段落80~81のいずれか1つに記載のキット。
【0347】
83.前記容器が、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70または75%未満の光透過性を有する材料を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、段落80~82のいずれか1つに記載のキット。
【0348】
84.前記容器が、(ASTM D3985に準拠して測定した際)約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、または500cm3/m2・日未満の酸素透過率を有する材料を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、段落80~83のいずれか1つに記載のキット。
【0349】
85.前記キットが、1種以上の酸素吸収化合物、任意選択的に、活性炭、鉄粉末、塩化ナトリウム、炭酸鉄、1種以上のハロゲン化金属触媒および/または炭酸水素ナトリウムをさらに含む、段落80~84のいずれか1つに記載のキット。
【0350】
86.段落1~58のいずれか1つに記載の接種組成物で処理された植物。
【0351】
87.段落59~79のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料から発芽した植物。
【0352】
88.段落86~87のいずれか1つに記載の植物から収穫された植物部位。
【0353】
89.段落88に記載の植物部位から製造された加工品。
【0354】
90.段落86~88のいずれか1つに記載の複数の植物または植物部位を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる作物。
【0355】
91.段落1~58のいずれか1つに記載の接種組成物を、植物繁殖材料に適用することを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる方法。
【0356】
92.前記植物繁殖材料を、成長培地、任意選択的に、土壌に植え付けることをさらに含む、段落91に記載の方法。
【0357】
93.前記植物繁殖材料が、同じ属の植物が、前記植え付け前の3年のうちの少なくとも1年で、任意選択的に、前記植え付けの直前の1年、2年または3年のそれぞれで栽培された土壌に植え付けられる、段落92に記載の方法。
【0358】
94.前記接種組成物が、植え付け時に植物繁殖材料に適用される、段落91~93のいずれか1つに記載の方法。
【0359】
95.前記接種組成物が、植え付けの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、15、18、21、24、27、30、33、36、39、42、45、48時間以上前に、植物繁殖材料に適用される、段落91~93のいずれか1つに記載の方法。
【0360】
96.前記接種組成物が、植え付けの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間上前に、植物繁殖材料に適用される、段落91~93のいずれか1つに記載の方法。
【0361】
97.前記接種組成物が、植え付けの約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36カ月以上前に、植物繁殖材料に適用される、段落91~93のいずれか1つに記載の方法。
【0362】
98.前記植物繁殖材料が、種子である、段落91~97のいずれか1つに記載の方法。
【0363】
99.前記植物繁殖材料が、単子葉植物の種子である、段落91~97のいずれか1つに記載の方法。
【0364】
100.前記植物繁殖材料が、双子葉植物の種子である、段落91~97のいずれか1つに記載の方法。
【0365】
101.前記植物繁殖材料が、マメ科植物の種子である、段落91~97のいずれか1つに記載の方法。
【0366】
102.前記植物繁殖材料が、非マメ科植物の種子である、段落91~97のいずれか1つに記載の方法。
【0367】
103.前記植物繁殖材料が、ヒユ科(Amaranthaceae)のもの、任意選択的に、フダンソウ、ホウレンソウ、テンサイ、またはキヌアである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0368】
104.前記植物繁殖材料が、キク科(Asteraceae)のもの、任意選択的に、アーティチョーク、アスター、カモミール、チコリー、キク、ダリア、デイジー、エキナセア、アキノキリンソウ、グアユールゴム、レタス、マリーゴールド、ベニバナ、ヒマワリ、またはヒャクニチソウである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0369】
105.前記植物繁殖材料が、アブラナ科(Brassicaceae)のもの、任意選択的に、ルッコラ、ブロッコリー、チンゲン菜、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、キャノーラ、コラードの若葉、ダイコン、ガーデンクレス、セイヨウワサビ、ケール、カラシナ、ラディッシュ、ナタネ、ルタバガ、カブ、ワサビ、クレソン、またはシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)である、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0370】
106.前記植物繁殖材料が、ウリ科(Cucurbitaceae)のもの、任意選択的に、マスクメロン、キュウリ、ハネデューメロン、メロン、パンプキン、カボチャ(例えば、ドングリカボチャ、ニホンカボチャ、夏カボチャ)、スイカ、またはズッキーニである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0371】
107.前記植物繁殖材料が、マメ科(Fabaceae)のもの、任意選択的に、アルファルファ、インゲンマメ、イナゴマメ、クローバー、グアー、レンズマメ、メスキート、エンドウマメ、ピーナッツ、ダイズ、タマリンド、トラガカント、またはベッチである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0372】
108.前記植物繁殖材料が、アオイ科(Malvaceae)のもの、任意選択的に、カカオ、ワタ、ドリアン、ハイビスカス、ケナフ、コーラ、またはオクラである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0373】
109.前記植物繁殖材料が、イネ科(Poaceae)のもの、任意選択的に、タケ、オオムギ、トウモロコシ、フォニオ、芝(例えば、バヒアグラス、ギョウギシバ、ブルーグラス、ヤギュウシバ、ムカデシバ、ウシノケグサ属(Fescue)、またはシバ属(Zoysia))、キビ、オートムギ、観賞用イネ科植物、コメ、ライムギ、ソルガム、サトウキビ、ライコムギ、またはコムギである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0374】
110.前記植物繁殖材料が、タデ科(Polygonaceae)のもの、任意選択的に、ソバである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0375】
111.前記植物繁殖材料が、バラ科(Rosaceae)のもの、任意選択的に、アーモンド、リンゴ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、サクランボ、モモ、プラム、マルメロ、ラズベリー、バラ、またはイチゴである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0376】
112.前記植物繁殖材料が、ナス科(Solanaceae)のもの、任意選択的に、ピーマン、唐辛子、ナス、ペチュニア、ジャガイモ、タバコ、またはトマトである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0377】
113.植物繁殖材料種子が、ブドウ科(Vitaceae)のもの、任意選択的に、ブドウである、段落91~98のいずれか1つに記載の方法。
【0378】
114.段落59~79のいずれか1つに記載の被覆植物繁殖材料を、成長培地、任意選択的に、土壌に植え付けることを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる方法。
【0379】
115.段落1~94のいずれか1つに記載の接種組成物を、植物繁殖材料から成長する植物に適用することをさらに含む、段落91~114のいずれか1つに記載の方法。
【0380】
116.組成物中の1種以上の微生物の安定性および/または生存率を高める方法であって、
1種以上の保護剤を、前記組成物に加えることを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなり、前記1種以上の保護剤が、
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース;
1種以上のマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の吸湿性ポリマー、任意選択的に、1種以上のアルブミン、アルギネート、セルロース、ガム(例えば、セルロースガム、グアーガム、アラビアガム、コンブレツムガム、キサンタンガム)、メチルセルロース、ナイロン、ペクチン、ポリアクリル酸、ポリカーボネート、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリラクチド、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリウレタン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはデンプン;
1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、1種以上の酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アスコルビン酸カルシウム、1種以上のカロテノイド、リポ酸、1種以上のフェノール化合物(例えば、1種以上のフラボノイド、フラボンおよび/またはフラボノール)、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウム、1種以上のチオール(例えば、グルタチオン、リポ酸および/またはN-アセチルシステイン)、1種以上のトコフェロール、1種以上のトコトリエノール、ユビキノンおよび/または尿酸)および/または1種以上の脱酸素剤、任意選択的に、アスコルビン酸および/または炭酸水素ナトリウム;および/または
1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト
を含む方法。
【0381】
117.前記1種以上の保護剤が、
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、1種以上のマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上の単糖、任意選択的に、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上のマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上の二糖、任意選択的に、マルトース、スクロースおよび/またはトレハロース、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上のさらなるマルトデキストリン、任意選択的に、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(それぞれおよび/または集合的に)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール、および1種以上のフミン酸、任意選択的に、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール、および1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン;
1種以上の糖アルコール、任意選択的に、アラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト;または
1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、アスコルビン酸および/またはグルタチオン、および1種以上のUV保護剤、任意選択的に、1種以上のリグノサルファイト
を含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる、段落152に記載の方法。
【0382】
118.前記1種以上の保護剤は、それが前記組成物の約0.0001~約10%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約2~約6%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10%(重量基準)を占めるまで加えられる、段落116~117のいずれか1つに記載の方法。
【0383】
119.前記1種以上の保護剤は、前記接種組成物が、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、前記微生物胞子の少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上が確実に生存するのに十分な量で加えられる、段落116~118のいずれか1つに記載の方法。
【0384】
120.前記1種以上の保護剤は、前記接種組成物が、植物繁殖材料に被覆されるとき、前記微生物胞子の少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上が確実に生存するのに十分な量で加えられる、段落116~119のいずれか1つに記載の方法。
【0385】
121.前記1種以上の保護剤は、前記接種組成物が、植物繁殖材料に被覆され、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、前記微生物胞子の少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上が確実に生存するのに十分な量で加えられる、段落116~120のいずれか1つに記載の方法。
【0386】
122.前記1種以上の保護剤は、前記接種組成物が、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、前記接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり前記微生物胞子の少なくとも約1×101~約1×1015のコロニー形成単位、任意選択的に、前記接種組成物のグラムおよび/またはミリリットル当たり少なくとも1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012以上のコロニー形成単位が確実に生存するのに十分な量で加えられる、段落116~121のいずれか1つに記載の方法。
【0387】
123.前記1種以上の保護剤は、前記接種組成物が、種子に被覆され、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間以上の期間にわたって、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85%以上の相対湿度で貯蔵されるとき、種子当たり前記微生物胞子の少なくとも約1×101~約1×1015のコロニー形成単位、任意選択的に、種子当たり1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012以上のコロニー形成単位が確実に生存するのに十分な量で加えられる、段落116~122のいずれか1つに記載の方法。
【0388】
124.1種以上の分散剤を、前記組成物に加えることをさらに含む、段落116~123のいずれかに記載の方法。
【0389】
125.前記1種以上の分散剤が、
1種以上のアニオン性界面活性剤、任意選択的に、1種以上のアルキルカルボン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、アルキルアリール硫酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルオキシドスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホコハク酸塩、アルキルスルホスクシナメート、アルキルスルホ酢酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシルイセチオン酸塩、N-アシルタウリン酸塩、N-アシル-N-アルキルタウリン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、ジオクチルナトリウムスルホコハク酸塩、エトキシ化スルホコハク酸塩、リグニンスルホン酸塩、直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸塩、モノグリセリド硫酸塩、パーフルオロブタンスルホン酸塩、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、リン酸エステル、スチレンアクリルポリマー、トルエンスルホン酸塩および/またはキシレンスルホン酸塩
1種以上のカチオン性界面活性剤、任意選択的に、1種以上のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、臭化セトリモニウム、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミドおよび/またはオクテニジン二塩酸塩;および/または
1種以上の非イオン性界面活性剤、任意選択的に、1種以上のアルコールエトキシレート、アルカノールアミド、アルカノールアミン縮合物、カルボン酸エステル、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コカミドDEA、ドデシルジメチルアミンオキシド、エタノールアミド、グリセロールエステルおよびグリコールエステルのエトキシレート、エチレンオキシドポリマー、エチレンオキシド-プロピレンオキシドコポリマー、グルコシドアルキルエーテル、グリセロールアルキルエーテル、グリセロールエステル、グリコールアルキルエーテル、グリコールアルキルフェノールエーテル、グリコールエステル、モノラウリン、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ポロキサマー、ポリアミン、ポリリシノール酸ポリグリセロール、ポリソルベート、ポリオキシエチレン化脂肪酸、ポリオキシエチレン化メルカプタン、ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル、ポリビニルピロリドン、糖ベースのアルキルポリグリコシド、スルファニルアミド、ソルビタン脂肪酸アルコールエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルおよび/または第三級アセチレングリコール;および/または
1種以上の湿潤剤、任意選択的に、1種以上のナフタレンスルホン酸塩、任意選択的に、1種以上のアルキルナフタレンスルホン酸塩、1種以上のイソプロピルナフタレンスルホン酸塩および/または1種以上のブチルナフタレンスルホン酸塩
を含む、段落124に記載の方法。
【0390】
126.前記1種以上の分散剤が、1種以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル、1種以上のアクリルコポリマー、1種以上のポリオキシエチレンソルビタントリオレエートおよび/または1種以上の第二級アルコールエトキシレートを含む、段落124~125のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0391】
127.1種以上の非水性微生物抽出物を、前記組成物に加えることをさらに含む、請求項116~123のいずれか一項に記載の方法。
【0392】
128.前記1種以上の非水性微生物抽出物が、
1種以上のバチルス属(Bacillus)抽出物、任意選択的に、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)D747、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)NRRL B-50349、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)TJ1000、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)FZB24、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)FZB42、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)IN937a、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)IT-45、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)TJ1000、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)MBI600、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)BS27(NRRL B-5015として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)BS2084(NRRL B-50013として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)15AP4(ATCC PTA-6507として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)3AP4(ATCC PTA-6506として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)LSSA01(NRRL B-50104として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)ABP278(NRRL B-50634として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)1013(NRRL B-50509として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)918(NRRL B-50508として寄託されている)、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)22CP1(ATCC PTA-6508として寄託されている)およびB.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)BS18(NRRL B-50633として寄託されている)、セレウス菌(B.cereus)I-1562、B.フィルムス(B.firmus)I-1582、B.リケニフォルミス(B.lichenformis)BA842(NRRL B-50516として寄託されている)、B.リケニフォルミス(B.lichenformis)BL21(NRRL B-50134として寄託されている)、B.ミコイデス(B.mycoides)NRRL B-21664、B.プミルス(B.pumilus)NRRL B-21662、B.プミルス(B.pumilus)NRRL B-30087、B.プミルス(B.pumilus)ATCC 55608、B.プミルス(B.pumilus)ATCC 55609、B.プミルス(B.pumilus)GB34、B.プミルス(B.pumilus)KFP9F、B.プミルス(B.pumilus)QST 2808、枯草菌(B.subtilis)ATCC 55078、枯草菌(B.subtilis)ATCC 55079、枯草菌(B.subtilis)MBI 600、枯草菌(B.subtilis)NRRL B-21661、枯草菌(B.subtilis)NRRL B-21665、枯草菌(B.subtilis)CX-9060、枯草菌(B.subtilis)GB03、枯草菌(B.subtilis)GB07、枯草菌(B.subtilis)QST-713、枯草菌(B.subtilis)FZB24、枯草菌(B.subtilis)D747、枯草菌(B.subtilis)3BP5(NRRL B-50510として寄託されている)、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)ATCC 13367、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)GC-91、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)NRRL B-21619、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)ABTS-1857、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)SAN 401 I、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)ABG-6305、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)ABG-6346、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)AM65-52、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)SA-12、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)SB4、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)ABTS-351、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)HD-1、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)EG 2348、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)EG 7826、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)EG 7841、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)DSM 2803、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)NB-125および/またはB.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)NB-176を含む培地の抽出物;
1種以上のブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium)抽出物、任意選択的に、B.エルカニ(B.elkanii)SEMIA 501、B.エルカニ(B.elkanii)SEMIA 587、B.エルカニ(B.elkanii)SEMIA 5019、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50586(NRRL B-59565としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50587(NRRL B-59566としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50588(NRRL B-59567としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50589(NRRL B-59568としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50590(NRRL B-59569としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50591(NRRL B-59570としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50592(NRRL B-59571としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50593(NRRL B-59572としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50594(NRRL B-50493としても寄託されている)、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50608、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50609、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50610、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50611、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50612、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50726、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50727、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50728、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50729、B.ジャポニクム(B.japonicum)NRRL B-50730、B.ジャポニクム(B.japonicum)SEMIA 566、B.ジャポニクム(B.japonicum)SEMIA 5079、B.ジャポニクム(B.japonicum)SEMIA 5080、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 6、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 110、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 122、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 123、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 127、B.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 129および/またはB.ジャポニクム(B.japonicum)USDA 532Cを含む培地の抽出物;
1種以上のリゾビウム属(Rhizobium)抽出物、任意選択的に、R.レグミノサルム(R.leguminosarum)SO12A-2を含む培地の抽出物;
1種以上のシノリゾビウム属(Sinorhizobium)抽出物、任意選択的に、S.フレディ(S.fredii)CCBAU114および/またはS.フレディ(S.fredii)USDA 205を含む培地の抽出物;
1種以上のペニシリウム属(Penicillium)抽出物、任意選択的に、P.ビライエ(P.bilaiae)ATCC 18309、P.ビライエ(P.bilaiae)ATCC 20851、P.ビライエ(P.bilaiae)ATCC 22348、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50162、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50169、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50776、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50777、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50778、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50777、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50778、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50779、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50780、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50781、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50782、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50783、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50784、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50785、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50786、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50787、P.ビライエ(P.bilaiae)NRRL 50788、P.ビライエ(P.bilaiae)RS7B-SD1、P.ブレビコンパクツム(P.brevicompactum)AgRF18、P.カネセンス(P.canescens)ATCC 10419、リンゴ青かび病菌(P.expansum)ATCC 24692、リンゴ青かび病菌(P.expansum)YT02、P.フェラタヌム(P.fellatanum)ATCC 48694、P.ガエストリボルス(P.gaestrivorus)NRRL 50170、P.グラブルム(P.glabrum)DAOM 239074、P.グラブルム(P.glabrum)CBS 229.28、P.ジャンシネルム(P.janthinellum)ATCC 10455、P.ラノソコエルレウム(P.lanosocoeruleum)ATCC 48919、P.ラジクム(P.radicum)ATCC 201836、P.ラジクム(P.radicum)FRR 4717、P.ラジクム(P.radicum)FRR 4719、P.ラジクム(P.radicum)N93/47267および/またはP.ライストリッキー(P.raistrickii)ATCC 10490を含む培地の抽出物;
1種以上のストレプトマイセス属(Streptomyces)抽出物、任意選択的に、ストレプトマイセス属(Streptomyces)NRRL B-30145、ストレプトマイセス属(Streptomyces)M1064、S.ガルブス(S.galbus)NRRL 30232、S.リディクス(S.lydicus)WYEC 108(ATCC 55445)、S.バイオラセウスニガー(S.violaceusniger)YCED 9(ATCC 55660)および/またはストレプトマイセス属(Streptomyces)WYE 53(ATCC 55750)を含む培地の抽出物;および/または
1種以上のトリコデルマ属(Trichoderma)抽出物、任意選択的に、T.アスペレラム(T.asperellum)SKT-1(ECO-HOPE(登録商標)、Kumiai Chemical Industry Co.,Ltd.,Japan)、T.アトロビリデ(T.atroviride)LC52(SENTINEL(登録商標)、Agrimm Technologies Ltd,NZ)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)T-22(PLANTSHIELD(登録商標)、BioWorks Inc.,USA)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)TH-35(ROOT PRO(登録商標)、Mycontrol Ltd.,Israel)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)T-39(TRICHODEX(登録商標)、Mycontrol Ltd.,Israel;T.2000(登録商標)、Makhteshim Ltd.,Israel)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)ICC012およびT.ビリデ(T.viride)TRICHOPEL(Agrimm Technologies Ltd,NZ)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)ICC012およびT.ビリデ(T.viride)ICC080(REMEDIER(登録商標)WP、Isagro Ricerca,Italy)、T.ポリスポルム(T.polysporum)およびT.ハルジアヌム(T.harzianum)(BINAB(登録商標)、BINAB Bio-Innovation AB,Sweden)、T.ストロマチクム(T.stromaticum)TRICOVAB(登録商標)(C.E.P.L.A.C.,Brazil)、T.ビレンス(T.virens)GL-3、ATCC 58678、T.ビレンス(T.virens)GL-21 T.ビリデ(T.viride)TRIECO(登録商標)(Ecosense Labs.(India)Pvt.Ltd.,India、BIO-CURE(登録商標)F、T.Stanes & Co.Ltd.,India)、T.ビリデ(T.viride)TV1(Agribiotec srl,Italy)、T.ビリデ(T.viride)ICC080を含む培地の抽出物
を含む、段落127に記載の方法。
【0393】
129.前記1種以上の非水性微生物抽出物が、組成物の総重量を基準にして、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95または1重量%未満の水を含む、段落127~128のいずれか1つに記載の接種組成物。
【0394】
130.前記1種以上の非水性微生物抽出物が、それが前記組成物の約0.1~約5%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約0.1~約2%(重量基準)、任意選択的に、前記組成物の約0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4.、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%以上(重量基準)を占めるまで加えられる、段落127~129のいずれか1つに記載の方法。
【0395】
131.段落1~58のいずれか1つに記載の接種組成物を、種子および/または前記種子から成長する植物に適用することと;
第2の組成物を、前記種子および/または前記種子から成長する植物に適用することを含むか、それから本質的になるか、またはそれからなる方法であって、前記第2の組成物が、
1種以上の農学的に有益な微生物、任意選択的に、1種以上のジアゾ栄養生物、1種以上のリン酸塩可溶化微生物、1種以上の菌根菌および/または1種以上のバイオ殺有害生物剤、任意選択的に、1種以上のバイオ殺真菌剤、1種以上のバイオ殺虫剤および/または1種以上のバイオ殺線虫剤;
1種以上の生物刺激剤、任意選択的に、1種以上の海草抽出物、1種以上のフミン酸、1種以上のフルボ酸、ミオイノシトールおよび/またはグリシン;
1種以上の栄養素、任意選択的に、1種以上のビタミン(例えば、ビタミンA、ビタミンB群(すなわち、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、コリン)ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、カロテノイド(α-カロテン、β-カロテン、クリプトキサンチン、ルテイン、リコピンおよび/またはゼアキサンチン)、多量ミネラル(例えば、カルシウム、鉄、マグネシウム、窒素、リン、カリウムおよび/またはナトリウム)、微量元素(例えば、ホウ素、コバルト、塩化物、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレンおよび/または亜鉛)および/または有機酸(例えば、酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸および/またはタウリン);
1種以上の殺真菌剤、任意選択的に、上に明示的に開示される殺真菌剤のうちの1種以上;
1種以上の除草剤、任意選択的に、上に明示的に開示される除草剤のうちの1種以上;
1種以上の殺虫剤、任意選択的に、上に明示的に開示される殺虫剤のうちの1種以上;
1種以上の殺線虫剤、任意選択的に、上に明示的に開示される殺線虫剤のうちの1種以上;
1種以上のリポ-キトオリゴ糖、任意選択的に、式I~IVによって表されるリポ-キトオリゴ糖の1種以上および/または構造V~XXXIIIによって表されるリポ-キトオリゴ糖の1種以上;
1種以上のキトオリゴ糖、任意選択的に、式XXXIV~XXXVによって表されるキトオリゴ糖の1種以上および/または構造XXXVI~XXXIXによって表されるキトオリゴ糖の1種以上、
1種以上のキチン質化合物、任意選択的に、1種以上のキチンおよび/または1種以上のキトサン;
1種以上のフラボノイド、任意選択的に、1種以上のアントシアニジン、例えば、シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジンおよび/またはペツニジン;アントキサンチン、例えば、フラボン(例えば、アピゲニン、バイカレイン、クリシン、7,8-ジヒドロキシフラボン、ジオスミン、フラボキサート、6-ヒドロキシフラボン、ルテオリン、スクテラレイン、タンゲリチンおよび/またはオウゴニン)および/またはフラボノール(例えば、アムレンシン、アストラガリン、アザレアチン、アザレイン、フィセチン、フラノフラボノールガランギン、ゴッシペチン、3-ヒドロキシフラボン、ヒペロシド、イカリイン、イソケルセチン、ケンペリド、ケンペリトリン、ケンペロール、イソラムネチン、モリン、ミリセチン、ミリシトリン、ナツダイダイン、パキポドール、ピラノフラボノールケルセチン、ケルセチン、ラムナジン、ラムネチン、ロビニン、ルチン、スピレオシド、トロキセルチンおよび/またはザントラムニン);フラバノン、例えば、ブチン、エリオジクチオール、ヘスペレチン、ヘスペリジン、ホモエリオジクチオール、イソサクラネチン、ナリンゲニン、ナリンギン、ピノセムブリン、ポンシリン、サクラネチン、サクラニンおよび/またはステルビン;フラバノノール、例えば、ジヒドロケンペロールおよび/またはタキシフォリン;フラバン、例えば、フラバン-3-オール(例えば、カテキン(C)、3-没食子酸カテキン(Cg)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、3-没食子酸エピカテキン(ECg)、3-没食子酸エピガロカテキン(EGCg)、エピアフゼレキン、フィセチニドール、ガロカテキン(GC)、3-没食子酸ガロカテキン(GCg)、グイブルチニドール、メスキトール、ロビネチニドール、3-没食子酸テアフラビン、3’-没食子酸テアフラビン、3,3’-二没食子酸テアフラビン、テアルビジン)、フラバン-4-オール(例えば、アピフォロールおよび/またはルテオフォロール)および/またはフラバン-3,4-ジオール(例えば、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン、ロイコフィセチニジン、ロイコマルビジン、ロイコペラルゴニジン、ロイコペオニジン、ロイコロビネチニジン、メラカシジンおよび/またはテラカシジン);および/またはイソフラボノイド、例えば、イソフラボン(例えば、ビオカニンA、ダイゼイン、ホルモノネチン、ゲニステインおよび/またはグリシテイン)、イソフラバン(例えば、エクオール、ロンコカルパンおよび/またはラキシフロラン)、イソフラバンジオール、イソフラベン(例えば、グラブレン、ハギニンDおよび/または2-メトキシズダイシン)、クメスタン(例えば、クメストロール、プリカジンおよび/またはウェデロラクトン)、プテロカルパンおよび/またはレチノイド;および/またはその1つ以上の類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物、例えば、ネオフラボノイド(例えば、カロフィロリド、クタレアゲニン、ダルベルジクロメン、ダルベルジンおよび/またはニベチン)および/またはプテロカルパン(例えば、ビツカルピンA、ビツカルピンB、エリブラエジンA、エリブラエジンB、エリトラビッシンII、エリトラビッシン-1、エリクリスタガリン、グリシノール、グリセオリジン、グリセオリン、グリシリゾール、マーキアイン、メジカルピン、モリシアニン、オリエンタノール、ファセオリン、ピサチン、ストリアチンおよび/またはトリフォリリジン);
ジャスモン酸および/またはその1つ以上の誘導体;
リノール酸および/またはその1つ以上の誘導体;
リノレン酸および/またはその1つ以上の誘導体;
1種以上のカリキン、任意選択的に、式XXXXによって表される1種以上のカリキン;
グルコノラクトン;および/または
1種以上の酸化制御成分、任意選択的に、1種以上の酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アスコルビン酸カルシウム、1種以上のカロテノイド、リポ酸、1種以上のフェノール化合物(例えば、1種以上のフラボノイド、フラボンおよび/またはフラボノール)、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウム、1種以上のチオール(例えば、グルタチオン、リポ酸および/またはN-アセチルシステイン)、1種以上のトコフェロール、1種以上のトコトリエノール、ユビキノンおよび/または尿酸)および/または1種以上の脱酸素剤、任意選択的に、アスコルビン酸および/または炭酸水素ナトリウム
を含む方法。
【実施例】
【0396】
以下の実施例は、本開示が実施され得る全ての様々な方法または本開示に追加され得る全ての特徴の詳細な一覧であることは意図されていない。当業者は、様々な実施形態に対する多くの変形および追加が、本開示から逸脱せずに行われ得ることを理解するであろう。したがって、以下の説明は、本発明のある特定の実施形態を例示することが意図され、その全ての変更、組合せおよび変形を網羅的に特定することは意図されていない。
【0397】
実施例1
ペニシリウム属(Penicillium)胞子を含む安定した非水性液体接種材料
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物を、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤と並行して、40℃で4週間貯蔵した。表1に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物のそれぞれで市販の水和剤より高かった。
【0398】
【0399】
実施例2
ペニシリウム属(Penicillium)胞子を含む安定した非水性液体接種材料
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物を、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤と並行して、40℃で4週間貯蔵した。表2に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物のそれぞれで市販の水和剤より高かった。
【0400】
【0401】
実施例3
向上した胞子分散を有する安定した非水性液体接種材料
いくつかの非水性液体接種組成物および1つの市販の水和剤が、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子を分散させる能力を、各接種組成物が、オービタルシェーカーにおいて130rpmで、250mlのエルレンマイヤーフラスコ中で、100mlの水に混合され得る容易さを測定することによって試験した。この定性的試験の追跡調査として、各接種組成物中の(2個超の胞子の群と比較した)単一の胞子のパーセンテージを、200倍の倍率で、顕微鏡で胞子を観察することによって計算した。表3に示されるように、非水性液体接種組成物のそれぞれが、市販の水和剤より高い胞子分散を示した。
【0402】
【0403】
実施例4
バチルス属(Bacillus)胞子を含む安定した非水性液体接種材料
バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquifaciens)TJ100の胞子を含む非水性液体接種組成物を、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquifaciens)TJ100胞子を含む市販の水和剤と並行して、20℃または40℃で、6、8、10、12、16、20または24週間にわたって貯蔵し、次に、生存率について評価した。
図1に示されるように、バチルス属(Bacillus)胞子の生存率は、20℃および40℃の両方で、非水性液体接種組成物および市販の水和剤において同等であった。
【0404】
実施例5
安定した非水性液体接種材料は、種子上安定性を高める
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物およびペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤を、市販の殺有害生物剤で処理されたトウモロコシ種子に、5×104CFU/種子の率で被覆した。被覆種子を、10℃および50%の相対湿度で20週間貯蔵し、次に、種子上生存率について評価した。表4に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物で被覆された種子において、市販の水和剤で被覆された種子より高かった。
【0405】
【0406】
実施例6
安定した非水性液体接種材料は、種子上安定性を高める
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物およびペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤を、市販の殺有害生物剤で処理されたトウモロコシ種子に、5×104CFU/種子の率で被覆した。被覆種子を、20℃および50%の相対湿度で20週間貯蔵し、次に、種子上生存率について評価した。表5に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物で被覆された種子において、市販の水和剤で被覆された種子より高かった。
【0407】
【0408】
実施例7
安定した非水性液体接種材料は、種子上安定性を高める
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物およびペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤を、市販の殺有害生物剤で処理されたトウモロコシ種子に、5×104CFU/種子の率で被覆した。被覆種子を、30℃および50%の相対湿度で10週間貯蔵し、次に、種子上生存率について評価した。表6に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物で被覆された種子において、市販の水和剤で被覆された種子より高かった。
【0409】
【0410】
実施例8
安定した非水性液体接種材料は、種子上安定性を高める
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物およびペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤を、市販の殺有害生物剤で処理されたトウモロコシ種子に、5×104CFU/種子の率で被覆した。被覆種子を、30℃および50%の相対湿度で8週間貯蔵し、次に、種子上生存率について評価した。表7に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物で被覆された種子において、市販の水和剤で被覆された種子より高かった。
【0411】
【0412】
実施例9
安定した非水性液体接種材料は、種子上安定性を高める
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物およびペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤を、市販の殺有害生物剤で処理されたトウモロコシ種子に、5×104CFU/種子の率で被覆した。被覆種子を、20℃で40週間または40℃で5週間にわたって、50%の相対湿度で貯蔵し、次に、種子上生存率について評価した。表8に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物で被覆された種子において、市販の水和剤で被覆された種子より高かった。
【0413】
【0414】
実施例10
安定した非水性液体接種材料は、種子上安定性を高める
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物およびペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤(表9)を、市販の殺有害生物剤で処理されたトウモロコシ種子に被覆した。被覆種子を、1、2、3、4、6、8、10、12、16、18、20、22、26、30、32、34、38、42、46、50または54週間にわたって、10℃および50%の相対湿度で貯蔵し、次に、種子上生存率について評価した。
図2に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物で被覆された種子において、市販の水和剤で被覆された種子より高かった。
【0415】
【0416】
実施例11
ペニシリウム属(Penicillium)胞子を含む安定した非水性高充填液体接種材料
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物を、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤と並行して、20℃で52週間貯蔵する。表10に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物のそれぞれで市販の水和剤より高い。
【0417】
【0418】
実施例12
安定した非水性液体接種材料は、種子上安定性を高める
ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851および/またはRS7B-SD1)を含む非水性液体接種組成物およびペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)胞子(ATCC 20851およびRS7B-SD1)を含む市販の水和剤を、市販の殺有害生物剤で処理されたトウモロコシ種子に被覆した。被覆種子を、10℃および50%の相対湿度で50週間貯蔵し、次に、種子上生存率について評価した。表11に示されるように、ペニシリウム属(Penicillium)胞子の生存率は、非水性液体接種組成物で被覆された種子において、市販の水和剤で被覆された種子より高かった。
【0419】