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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】電気コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/58 20060101AFI20240321BHJP
   H01R 12/77 20110101ALI20240321BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
H01R4/58 B
H01R12/77
H05K1/18 U
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019234861
(22)【出願日】2019-12-25
(65)【公開番号】P2021103662
(43)【公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】518091668
【氏名又は名称】ミャント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小山 裕己
(72)【発明者】
【氏名】浅井 清
(72)【発明者】
【氏名】加藤 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】エイドリアン、ストラカ
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル、ジェン
(72)【発明者】
【氏名】カルビン、クォック
(72)【発明者】
【氏名】クリス、ライハート
【審査官】鎌田 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-105027(JP,A)
【文献】特開2018-129244(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0233854(US,A1)
【文献】特開平08-007948(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0008971(KR,A)
【文献】特開2020-202070(JP,A)
【文献】特開平07-086749(JP,A)
【文献】特開平07-086711(JP,A)
【文献】特開平07-074466(JP,A)
【文献】特開2015-230840(JP,A)
【文献】特開2020-102462(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0149767(US,A1)
【文献】カナダ国特許出願公開第3087463(CA,A1)
【文献】国際公開第2007/015785(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 4/58-4/72
H01R 11/00-11/32
H01R 12/00-12/91
H01R 13/56-13/72
H01R 24/00-24/86
H05K 1/03
H05K 1/14
H05K 1/18
H05K 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電パターンが形成された布に装着される電気コネクタであって、
前記布に接する面に設けられ、前記布に挿し込まれるボス部を有する絶縁性のハウジングと、
前記ハウジングに設けられた接続端子と、
前記ハウジングの前記布に接する面における前記ボス部の周囲に設けられ、前記接続端子に電気的に接続される導電パッドと
を備え、
前記導電パッドは、前記ボス部の突出方向と同じ方向に突出する突起を有する
電気コネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングとの間で前記布を挟み込む絶縁性のプレート
をさらに備える請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記プレートには、前記ボス部を受け入れる穴部が形成されている
請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記プレートは、
前記布に接する面に設けられ、前記突起に位置決めされた平坦面を持つ環状の第1凸部
を備える請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記プレートは、
前記布に接する面において前記穴部の周囲に設けられる複数の第2凸部
を備える請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記プレートは、
前記布に接する面に設けられ、前記突起に位置決めされた平坦面を持つ環状の第1凸部
を備える
請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記複数の第2凸部は、前記第1凸部の外側に設けられ、前記第1凸部の前記平坦面より突出して設けられる
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記第1凸部及び前記複数の第2凸部は、前記プレートと一体に設けられる
請求項6又は7に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記第1凸部は、前記プレートとは別の部材であり、前記複数の第2凸部の内側に当接する形状を有する
請求項6から8のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記穴部は、前記布に接する面から前記布に接する面とは反対側の面まで貫通する貫通孔である
請求項3から9のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項11】
前記ボス部は、前記貫通孔から突き出た部分が熱溶着又は熱圧着によって前記プレートに固定されている
請求項10に記載の電気コネクタ。
【請求項12】
前記ボス部は、先端が尖鋭に形成されている
請求項1から10のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項13】
前記ボス部及び前記導電パッドは、それぞれ複数設けられる
請求項1から12のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アース端子に形成されたボス部を導電性の金属筐体の接地面に食い込ませた接続構造が開示されている。特許文献2には、コネクタを接続するための基板を繊維基材に取り付ける技術が開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許2016-006732号公報
[特許文献2]国際公開第2019/134031号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
布に装着されて布の導電パターンにコンタクトする電気コネクタにおいては、布の導電パターンとの接触性を高めることが望まれる。布に装着される電気コネクタの接続構造に引用文献1に記載された接続構造を適用することは容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、電気コネクタが提供される。電気コネクタは、導電パターンが形成された布に装着される。電気コネクタは、布に接する面に設けられ、布に挿し込まれるボス部を有する絶縁性のハウジングを備える。電気コネクタは、ハウジングに設けられた接続端子を備える。電気コネクタは、ハウジングの布に接する面におけるボス部の周囲に設けられ、接続端子に電気的に接続される導電パッドを備える。導電パッドは、ハウジングのボス部の突出方向と同じ方向に突出する突起を有する。
【0005】
電気コネクタは、ハウジングとの間で布を挟み込む絶縁性のプレートをさらに備えてよい。
【0006】
プレートには、ボス部を受け入れる穴部が形成されていてよい。
【0007】
プレートは、布に接する面に設けられ、突起に位置決めされた平坦面を持つ環状の第1凸部を備えてよい。
【0008】
プレートは、布に接する面において穴部の周囲に設けられる複数の第2凸部を備えてよい。
【0009】
プレートは、布に接する面に設けられ、突起に位置決めされた平坦面を持つ環状の第1凸部を備えてよい。
【0010】
複数の第2凸部は、第1凸部の外側に設けられ、第1凸部の平坦面より突出して設けられてよい。
【0011】
第1凸部及び複数の第2凸部は、プレートと一体に設けられてよい。
【0012】
第1凸部は、プレートとは別の部材であってよい。第1凸部は、複数の第2凸部の内側に当接する形状を有してよい。
【0013】
穴部は、布に接する面から布に接する面とは反対側の面まで貫通する貫通孔であってよい。
【0014】
ボス部は、貫通孔から突き出た部分が熱溶着又は熱圧着にによってプレートに固定されてよい。
【0015】
ボス部は、先端が尖鋭に形成されていてよい。
【0016】
ボス部及び導電パッドは、それぞれ複数設けられてよい。
【0017】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】電気コネクタ10の上面側から見た場合の電気コネクタ10の分解斜視図であり、図2は、電気コネクタ10の下面側から見た場合の電気コネクタ10の分解斜視図である。
図2】一実施形態における電気コネクタ10を分解斜視図を示す。
図3図1のA部の拡大図である。
図4図2のB部の拡大図である。
図5】接続端子50と導電パッド40との接続を示す平面図である。
図6】ハウジング20及びプレート60を示す斜視図である。
図7】布90に装着された状態の電気コネクタ10の上面図である。
図8】ハウジング20とプレート60とを組み付けた状態を示す側面図である。
図9】布90に装着された電気コネクタ10の断面図を示す。
図10】布90に装着された状態の電気コネクタ10の断面図を示す。
図11】電気コネクタ10の第1変形例における第2部材114の分解斜視図である。
図12】電気コネクタ10の第2変形例における第2部材214の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0020】
図1及び図2は、一実施形態における電気コネクタ10を分解斜視図を示す。図1は、電気コネクタ10の上面側から見た場合の電気コネクタ10の分解斜視図であり、図2は、電気コネクタ10の下面側から見た場合の電気コネクタ10の分解斜視図である。電気コネクタ10は布90に装着される。図1及び図2は、電気コネクタ10が布90に装着される前の状態を示す。図3は、図1のA部の拡大図である。図4は、図2のB部の拡大図である。
【0021】
布90は、衣服や下着等の一部を形成する。布90には導電パターン94が形成されている。導電パターン94は、布90の上面91に形成された部分を持つ。導電パターン94は、導電糸を布90に織り込むことによって形成されてよい。導電パターン94は、布90に付着されていてもよい。例えば、導電パターン94は、導電性インクを布90に印刷することによって布90に形成されてよい。
【0022】
電気コネクタ10は、電気コネクタ10に装着される外部機器と導電パターン94との間で電気エネルギー及び電気信号の少なくとも一方を伝達するためのコネクタである。例えば、電気コネクタ10は、電源装置から供給される電力を導電パターン94に伝達してよい。導電パターン94には、衣服や下着に設けられた生体センサに電力を供給してよい。電気コネクタ10は、生体センサが出力した電気信号を、導電パターン94を通じて取得して、外部の通信装置に出力してよい。
【0023】
電気コネクタ10は、第1部材12と第2部材14とを備える。第1部材12は、ハウジング20と、導電パッド40と、接続端子50とを備える。ハウジング20は、絶縁性の部材である。ハウジング20は例えば樹脂で形成される。
【0024】
ハウジング20は、上面21と下面22とを備える。接続端子50は、ハウジング20の上面21から突出するようにハウジング20に固定される。ハウジング20の下面22は、布90に接する面である。具体的には、ハウジング20の下面22は、布90の上面91に接する。
【0025】
なお、本実施形態において「上面」、「下面」及び「上下方向」等の上下関係を示す用語は、ハウジング20の一つの面を上面とし、ハウジング20の反対側の面を下面とみなした場合の向きを表す。本実施形態において上下関係を示す用語は、鉛直方向の上下関係とは無関係である。
【0026】
ハウジング20はボス部28を有する。ボス部28は、下面22に設けられる。ボス部28は、複数設けられる。ボス部28は、先端が尖鋭に形成されている。ボス部28は、布90に挿し込まれる。
【0027】
導電パッド40は、接続端子50に電気的に接続される。導電パッド40は、ハウジング20の下面22に設けられる。導電パッド40は、ボス部28の周囲に設けられる。導電パッド40は、ボス部28の周囲を囲うように設けられる。
【0028】
図1及び図4に示されるように導電パッド40は、ハウジング20のボス部28の突出方向と同じ方向に突出する突起42を有する。導電パッド40は、複数設けられる。導電パッド40は、ボス部28と一対一に設けられる。
【0029】
第2部材14は、プレート60を備える。プレート60は、絶縁性の部材である。プレート60は、上面61と、下面62とを備える。プレート60の上面61は、布90に接する面である。具体的には、プレート60の上面61は、布90の下面92に接する。下面62は、上面61とは反対側の面である。
【0030】
プレート60は、ハウジング20との間で布90を挟み込む。電気コネクタ10は、ハウジング20とプレート60とで布90を挟み込むことによって布90に固定される。
【0031】
プレート60には、ボス部28を受け入れる穴部68が形成されている。穴部68は、プレート60の上面61から下面62まで貫通する貫通孔である。
【0032】
図1及び図3に示されるように、プレート60には、環状の第1凸部70及び第2凸部80が設けられる。第1凸部70及び第2凸部80は、プレート60の上面61に設けられる。第1凸部70及び第2凸部80は、穴部68の周囲に設けられる。本実施形態において、第1凸部70及び複数の第2凸部80は、プレート60を形成する部材と一体に成形される。
【0033】
第1凸部70は、上部に平坦面72を持つ。平坦面72は、導電パッド40の突起42に対向するように位置決めされる。第2凸部80は、第1凸部70の外側に設けられる。第2凸部80は、第1凸部70の外側を囲う位置に、1つの第1凸部70に対して複数設けられている。第2凸部80は、第1凸部70の平坦面72より突出して設けられる。第2凸部80は、スパイク状の形状を持つ。第2凸部80の先端は、円錐台の形状を持つ。
【0034】
図5は、接続端子50と導電パッド40との接続を示す平面図である。接続端子50と導電パッド40とは、一対一で設けられる。導電パッド40は、配線部52を通じて、対応する接続端子50に接続される。配線部52はハウジング20内に固定される。
【0035】
導電パッド40は、略環形状を持つ。導電パッド40には、貫通穴48が形成されている。貫通穴48にはボス部28が挿入される。
【0036】
図6は、ハウジング2及びとプレート60を示す斜視図である。なお、図6は、ハウジング20とプレート60とが組み付けられた状態を示す斜視図である。なお、図6では、ハウジング20とプレート60との組み付け状態を示すことを目的として、布90を点線で示している。
【0037】
図7は、布90に装着された状態の電気コネクタ10の上面図である。図8は、ハウジング20とプレート60とを組み付けた状態を示す側面図である。
【0038】
図8に示されるように、ハウジング20とプレート60とを組み付けた場合に、ボス部28の先端部がプレート60の下面62から突出する。この状態で、プレート60から突出したボス部28の先端部に熱プレート800を押し当てることによって、ボス部28の先端部が熱によって溶解してプレート60に接着される。このように、ボス部28は、プレート60の穴部68から突き出た部分が熱溶着によってプレート60に固定されている。
【0039】
なお、ボス部28の先端部が熱によって塑性変形してプレート60に固定されてもよい。例えば、ボス部28は、穴部68から突き出た部分が熱圧着によってプレート60に固定されてよい。
【0040】
図9は、布90に装着された電気コネクタ10の断面図を示す。図9は、図7のCC断面を示す。
【0041】
図9に示されるように、上下方向において、第1凸部70の平坦面72は、導電パッド40の突起42に整合する位置に設けられる。そのため、ハウジング20とプレート60とを組み付けることによって、第1凸部70の平坦面72は、布90を導電パッド40の突起42に押しつける。これにより、布90の導電パターン94を導電パッド40に強く押し当てた状態で保持することができる。これにより、導電パターン94と導電パッド40との接触性を高めることができる。
【0042】
図10は、布90に装着された状態の電気コネクタ10の断面図を示す。図10は、図7のDD断面を示す。
【0043】
図10に示されるように、プレート60の第2凸部80の先端部は、布90に食い込んで、布90を導電パッド40の周部に強く押し付けることができる。これにより、導電パターン94が導電パッド40からずれないようにすることができる。例えば、第2凸部80が突起42の周囲の複数の箇所に布90を強く押しつけることができるので、その外側の布90が伸縮したりずれたりしても、導電パターン94が導電パッド40からずれることを抑制することができる。
【0044】
以上に説明した電気コネクタ10によれば、導電パッド40には突起42を設けているので、導電パターン94の接触面積を増やすことができる。また、第1凸部70により、導電パターン94を突起42に強く押し付けることができる。また、第2凸部80により、導電パターン94を導電パッド40の周部に押しつけることができるので、布90の伸縮等によって導電パターン94が導電パッド40からずれることを抑制することができる。これにより、導電パターン94と導電パッド40との電気的接続の安定性を確保することができる。
【0045】
また、ボス部28を布に刺し込んで電気コネクタ10を布90に装着するので、電気コネクタ10を布90に装着する工程の前に、布90に穴を開ける等の前加工を必要としない。そして、導電パターン94を導電パッド40に押しつけながらボス部28を熱溶着又は熱圧着でプレート60に固定するので、導電パターン94に導電パッド40を強く接触させることができる。そのため、電気コネクタ側の導電部材を導電パターン94にカシめるような工程を必要としない。これにより、電気コネクタ10をカシメ工程に適した製品形状にする必要がないので、電気コネクタ10のサイズを小型化することができる。また、電気コネクタ10のデザインを自由度を高めることができる。
【0046】
図11は、電気コネクタ10の第1変形例における第2部材114の分解斜視図である。第2部材114は、プレート160と、第1凸部170とを備える。プレート160の上面161には、第2凸部180が設けられる。第2凸部180は、第2凸部80と同様の形状を持つ。
【0047】
第1凸部170は、プレート160とは別の部材である。第1凸部170は、第1凸部70と同様の形状を持つ。第1凸部170は、中心部にボス部28が挿入される貫通穴178を持つ環状材である。第1凸部170は、第2凸部180の内側に当接する形状を有する。これにより、第1凸部170は、第1凸部170の外側が第2凸部180に内接するようにプレート160に取り付けられる。これにより、第1凸部170は、第1凸部170の貫通穴178と穴部68とが整合するように、プレート160に位置決めして固定される。
【0048】
電気コネクタ10の第1変形例によっても、上述した電気コネクタ10が有する効果と同様の効果を有する。また、第1変形例によれば、第1凸部170の高さを、突起42の高さ、布90の厚み、突起42の硬さ等に応じて変更することができる。そのため、突起42に布90を押し当てる強さを容易に調整することができる。
【0049】
図12は、電気コネクタ10の第2変形例における第2部材214の分解斜視図である。第2部材214は、プレート260と、凸部材268とを備える。凸部材268は、第1凸部270と第2凸部280とを備える。凸部材268は、第1凸部70と第2凸部80とを組み合わせた形状を持つ。
【0050】
第1凸部270は、第1凸部70と同様の形状を持つ。第1凸部270は、中心部にボス部28が挿入される貫通穴278を持つ部材である。第2凸部280は、第1凸部170の周部に設けられる。凸部材268は、貫通穴278の中心が穴部68の中心に位置決めされた状態でプレート260に固定される。凸部材268は、例えば接着材によってプレート260に固定される。
【0051】
電気コネクタ10の第2変形例によっても、上述した電気コネクタ10が有する効果と同様の効果を有する。また、第2変形例によれば、第1凸部170の高さと第2凸部180の高さの組み合わせを、突起42の高さ、布90の厚み、突起42の硬さ等に応じて変更することができる。そのため、突起42に布90を押し当てる強さを容易に調整することができる。
【0052】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0053】
10 電気コネクタ
12 第1部材
14 第2部材
20 ハウジング
21 上面
22 下面
28 ボス部
40 導電パッド
42 突起
48 貫通穴
50 接続端子
52 配線部
60 プレート
61 上面
62 下面
68 穴部
70 第1凸部
72 平坦面
80 第2凸部
90 布
91 上面
92 下面
94 導電パターン
114 第2部材
160 プレート
161 上面
170 第1凸部
178 貫通穴
180 第2凸部
214 第2部材
260 プレート
268 凸部材
270 第1凸部
278 貫通穴
280 第2凸部
800 熱プレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12