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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】接続部材の取付構造
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/16 20060101AFI20240321BHJP
   F24H 9/06 20060101ALI20240321BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
A47K3/16
F24H9/06 301A
E04H1/12 301
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020090943
(22)【出願日】2020-05-25
(65)【公開番号】P2021185975
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-03-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504306002
【氏名又は名称】独立行政法人都市再生機構
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大越 信太郎
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 信吾
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-133610(JP,A)
【文献】特開2003-180541(JP,A)
【文献】特開2004-143676(JP,A)
【文献】特開2004-076563(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0140571(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/02 ー 4/00
F24H 9/02 ー 9/14
E04H 1/00 ー 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁パネルと、
前記壁パネルの側面に取り付けられる連結部材と、
給湯器が取り付けられる接続部材と、を備え、
前記連結部材は、前記壁パネルの前記側面が取り付けられる第一取付面と、前記第一取付面に対してコーナーをなして連続する第二取付面と、を有し、
前記第二取付面は、前記壁パネルの表面と面一に位置し、前記接続部材が接するか又は近接して対向し、
前記接続部材は、前記給湯器が内側に取り付けられる筒状の本体を有し、
前記第二取付面は、前記本体の外周面と接するか又は近接して対向することを特徴とする接続部材の取付構造。
【請求項2】
前記壁パネルの前記表面は、前記側面に対してコーナーをなして連続する面であることを特徴とする請求項1に記載の接続部材の取付構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接続部材の取付構造に関し、より詳しくは、給湯器が取り付けられる接続部材を壁のコーナーに寄せて取り付ける接続部材の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、浴室の壁にフランジ付きの接続筒を貫通するように取り付け、この接続筒の内側に、給湯器を取り付けた取付構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-180541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の取付構造では、浴室の壁のコーナーに寄せて給湯器を設置しようとしても、接続筒のフランジの分だけ給湯器をコーナーに寄せて設置することができない。
【0005】
上記事情に鑑みて、本開示は、給湯器が取り付けられる接続部材を、壁のコーナーに寄せて配置しやすい接続部材の取付構造を提案することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る一態様の接続部材の取付構造は、壁パネルと、前記壁パネルの側面に取り付けられる連結部材と、給湯器が取り付けられる接続部材と、を備える。前記連結部材は、前記壁パネルの前記側面が取り付けられる第一取付面と、前記第一取付面に対してコーナーをなして連続する第二取付面と、を有する。前記第二取付面は、前記壁パネルの表面と面一に位置し、前記接続部材が接するか又は近接して対向する。前記接続部材は、前記給湯器が内側に取り付けられる筒状の本体を有する。前記第二取付面は、前記本体の外周面と接するか又は近接して対向する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る一態様の接続部材の取付構造では、給湯器が取り付けられる接続部材を、壁のコーナーに寄せて配置しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る接続部材の取付構造を示す分解斜視図である。
図2図2は、同上の取付構造の要部を示す分解斜視図である。
図3図3は、同上の取付構造が備える連結部材を示す斜視図である。
図4図4A,Bは、同上の接続部材の取付方法を順に示す斜視図である。
図5図5A,Bは、同上の接続部材の取付方法を順に示す斜視図である。
図6図6A,Bは、図5Bの後に行われる浴室の組み立て方法を順に示す斜視図である。
図7図7Aは、図4BのA-A線における平断面図であり、図7Bは、図5AのB-B線における平断面図である。
図8図8Aは、図5BのC-C線における平断面図であり、図8Bは、図5BのD-D線における平断面図である。
図9図9は、図6BのE-E線における平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.概要
図1には、一実施形態の接続部材4の取付構造1(以下、単に「取付構造1」と記載する)の分解斜視図が示されている。取付構造1は、壁パネル2と、壁パネル2の側面203に取り付けられる連結部材3と、本体40と本体40から突出したフランジ41とを有する接続部材4と、を備える。図8Bに示すように、連結部材3は、壁パネル2の側面203が取り付けられる第一取付面300と、第一取付面300に対してコーナーをなして連続する第二取付面310と、を有する。第二取付面310は、壁パネル2の表面202と面一に位置し、接続部材4の本体40が接するか又は近接して対向する。
【0010】
2.詳細
続いて、図1に示す本実施形態の取付構造1について更に詳しく説明する。本実施形態の取付構造1では、壁パネル2は浴室の壁13(詳しくは内壁)を構成するパネルであり、接続部材4には給湯器5が取り付けられる。取付構造1は、給湯器5や給湯器5用の配管等の給湯用部材が浴室の壁10を貫通して配設された既存の浴室をユニットバスにリフォームする際等に適用されるユニットバスの壁構造である。
【0011】
取付構造1は、壁パネル2、連結部材3、及び接続部材4に加えて、壁パネル2とでコーナーを形成する第二壁パネル6と、壁パネル2および第二壁パネル6を下方から支持するベース部材7とを更に備える。以下では、図1に示す前後左右上下方向を用いて、取付構造1の各構成について詳しく説明する。また以下では、壁パネル2を、第二壁パネル6と区別するために、必要に応じて、第一壁パネル2と記載する。
【0012】
ベース部材7は、本実施形態では、既存の浴室の床11の上に載せた床パンである。ベース部材7は、その上面が床11から上方に距離をおいた位置に配置される。
【0013】
第一壁パネル2は、既存の浴室の壁10の内側に間隔をおいて配置されて、浴室の壁13(詳しくは内壁)を構成する。つまり、壁10は、浴室の外壁である。以下では、壁10を外壁10と記載する。なお、壁パネル2,6は、浴室の外壁10の内面全体を覆う複数の壁パネルのうちの一部である。
【0014】
図1及び図2に示す第一壁パネル2は、浴室の壁面(浴室の内側を向く面)を構成する金属製の表面材20と、表面材20の裏面に取り付けられた裏面材21と、を有する。裏面材21は、例えば、板状の断熱材である。表面材20は、矩形板状の本体部200と、本体部200の両側端から外壁10側(図においては後方向)へ垂直に延出し、上下方向に延びた一対の側板部201と、を有する。第一壁パネル2において、本体部200のうち浴室の内部空間側を向く面である表面202が浴室面である。
【0015】
一対の側板部201のうち、連結部材3に対向する一方の側板部201が、複数の取付具22を用いて連結部材3に取り付けられる。連結部材3に対向する一方の側板部201のうち連結部材3と対向する面(図においては左方向を向く面)が、第一壁パネル2の側面203(図8B参照)である。第一壁パネル2の表面202は、側面203に対してコーナーをなして連続する面である。本実施形態では、表面202と側面203とは直角に連続している。
【0016】
第二壁パネル6は、連結部材3に取り付けられる側面60と、側面60から切り欠かれ、第二壁パネル6を厚み方向に貫通した切り欠き孔61と、を有する。接続部材4の本体40は、切り欠き孔61に通される。
【0017】
本実施形態では、第二壁パネル6は、浴室の壁面を構成する金属製の表面材62と、表面材62の裏面に取り付けられた裏面材63と、を有する。裏面材63は、例えば、板状の断熱材である。表面材62は、矩形板状の本体部620と、本体部620の両側端から外壁10側(図においては左方向)へ垂直に延出し、上下方向に延びた一対の側板部621と、を有する。第二壁パネル6において、本体部620のうち、浴室の内部空間側を向く面64が浴室面であり、連結部材3に対向する一方の側板部621のうち連結部材3と対向する面(図においては後方向を向く面)が側面60である。
【0018】
第二壁パネル6では、表面材62の側板部621の側面60(図においては後面)から本体部620の左右方向の中央部にかけて切り欠き孔61が設けられている。切り欠き孔61は、後側の側板部621及び本体部620の下部に設けられている。
【0019】
切り欠き孔61は、接続部材4の本体40を通すことが可能な大きさに設けられている。第二壁パネル6の側面60(後側の側板部621の後面)からの切り欠き孔61の切り欠き方向(つまり前後方向)の長さは、接続部材4の本体40の前記切り欠き方向(つまり前後方向)の長さよりも長いことが好ましい。また、切り欠き孔61の上下方向の長さは、接続部材4の本体40の上下方向の長さよりも長いことが好ましい。これにより、接続部材4の本体40は、切り欠き孔61内における前後方向及び上下方向の位置を調整可能である。
【0020】
連結部材3は、第一壁パネル2と第二壁パネル6とでコーナーをなすように連結する部材である。連結部材3は、例えば、金属製である。連結部材3には、第一壁パネル2の左側の側板部201と第二壁パネル6の後側の側板部621とがそれぞれ取り付けられる。連結部材3の上下方向の長さは、第一壁パネル2及び第二壁パネル6の上下方向の長さと同じである。
【0021】
図3に示すように、連結部材3は、第一壁パネル2の側板部201が取り付けられる第一取付片30と、第二壁パネル6の側板部621が取り付けられる第二取付片31と、を有する。連結部材3は更に、第一補強片32と第二補強片33とを有する。
【0022】
各片30,31,32,33のそれぞれは、上下方向を長手方向とする矩形板状である。第一取付片30は、前後方向に沿った幅方向と、左右方向に沿った厚み方向とを有する。第二取付片31は、第一取付片30に対してコーナーをなすように第一取付片30と連続している。本実施形態では、第二取付片31は、第一取付片30に対して直角であり、第一取付片30の一端部から延出している。第二取付片31は、左右方向に沿った幅方向と、前後方向に沿った厚み方向とを有する。第一取付片30と第二取付片31とは、上下方向の長さが同じである。
【0023】
第一補強片32は、第一取付片30に対して直角であり、第一取付片30の第二取付片31と接続しない側の他端部から延出している。第一補強片32は、左右方向に沿った幅方向と、前後方向に沿った厚み方向とを有する。第一補強片32は、第一取付片30の他端部のうち、下端部を除いた残りの部分から上下方向の全長にわたって第二取付片31が延出する方向とは反対の方向(図においては右方向)に直角に延出している。
【0024】
第一取付片30の表面(第一壁パネル2側を向く面)が、第一取付面300であり、第二取付片31の表面(第二壁パネル6側を向く面)が、第一取付面300に対してコーナーをなして連続する第二取付面310である。本実施形態では、第一取付面300と第二取付面310とは直角に連続している。
【0025】
第二補強片33は、第二取付片31に対して直角であり、第二取付片31の第一取付片30と接続しない側の他端部から延出している。第二補強片33は、前後方向に沿った幅方向と、左右方向に沿った厚み方向とを有する。第二補強片33は、第二取付片31の他端部の上下方向の全長から第一取付片30が延出する方向とは反対の方向(図においては前方)に直角に延出している。第二補強片33は、第二取付片31と上下方向の長さが同じである。
【0026】
図1に示す接続部材4は、本体40と、本体40から突出したフランジ41とを有する。本体40は、筒状であり、その内側には給湯器5が取り付けられる。
【0027】
詳しくは、本体40は、図1図2及び図7Bに示すように、開口した角筒状の第一筒部400と、第一筒部400の開口端部から外側に突出した矩形枠状の内フランジ部401と、内フランジ部401の外周縁から第一筒部400とは反対側に突出した角筒状の第二筒部402と、を有する。第二筒部402は、第一筒部400よりも開口面積が大きい。
【0028】
フランジ41は、第二筒部402の開口端部から外側に突出している。フランジ41は、矩形枠状である。フランジ41は、本実施形態では、第二筒部402の両側端部にそれぞれ設けられた(図においては前後方向)一対の縦枠部410と、第二筒部402の上下端部にそれぞれ設けられた上下一対の横枠部411と、を有する。一対の縦枠部410の上下の端部の間に、上下一対の横枠部411が位置する。
【0029】
フランジ41の一対の縦枠部410と一対の横枠部411のそれぞれには、第二壁パネル6又は連結部材3に対してフランジ41を固定するための固定具42が挿入される複数の固定孔412(図7B参照)が設けられている。
【0030】
取付構造1は、図2に示すように、連結部材3と第一壁パネル2との間と、接続部材4のフランジ41と第一壁パネル2との間にそれぞれ挟まれる止水材8を更に備える。止水材8は、例えば、パッキンである。
【0031】
図1に示す給湯器5は、浴室の壁(本実施形態では第二壁パネル6と外壁10)を貫通する壁貫通型の給湯器である。給湯器5は、浴室に設置された浴槽12(図6B参照)や水栓やシャワーに接続されて、給湯等を行う。給湯器5は、取付フランジ50を有する。図9に示すように、給湯器5は、取付フランジ50を接続部材4の内フランジ部401にビス等の固定具14で固定することで、接続部材4に取り付けられる。
【0032】
3.接続部材の取付方法
続いて、接続部材4を壁のコーナー(第一壁パネル2,第二壁パネル6の一部)に取り付ける方法(以下、単に「取付方法」と記載する)の一例について説明する。
【0033】
まず、図4Aに示すように、切り欠き孔61を有する第二壁パネル6の側面60に、連結部材3を取り付ける。詳しくは、図7Aに示すように、第二壁パネル6の連結部材3側(図においては後側)の側板部621の側面60を、連結部材3の第二取付片31の第二取付面310に当てた状態で、第二取付片31の裏側(図においては右側)から複数の取付具9を側板部621まで打ち込むことで、第二壁パネル6に連結部材3が取り付けられる。なお、第二壁パネル6への連結部材3の取り付けは、浴室内で行ってもよいし、浴室の外のスペースで行ってもよい。第二壁パネル6に連結部材3を取り付けた状態において、第二壁パネル6の浴室の内部空間側を向く表面64は、第一取付片30の面300と面一に並ぶ。
【0034】
次いで、図4B及び図7Aに示すように、連結部材3が取り付けられた第二壁パネル6を、ベース部材7の上に載せる。
【0035】
次いで、図2図5A及び図7Bに示すように、接続部材4の本体40を切り欠き孔61に浴室の内側(図においては右側)から通し、接続部材4のフランジ41を、第二壁パネル6及び連結部材3に対して固定する。詳しくは、接続部材4の本体40の第一筒部400、内フランジ部401、及び第二筒部402を切り欠き孔61の内側に通す(図2参照)。そして、接続部材4のフランジ41を、第二壁パネル6の浴室の内部空間側を向く面64の切り欠き孔61の周囲の部分と、連結部材3の第一取付片30の第一壁パネル2側の面300に当てる。このとき、接続部材4の本体40の第二筒部402の外周面403を、連結部材3の第二取付片31の第二取付面310に当てることで、接続部材4の本体40は最も連結部材3に寄った位置に配置される。なお、第二筒部402は、連結部材3の第二取付片31との間に隙間を形成する位置(近接して対向する位置)に配置してもよく、切り欠き孔61内における接続部材4の本体40の左右方向及び上下方向の位置は、適宜選択可能である。接続部材4のフランジ41は、複数の固定具42を用いて、第二壁パネル6及び連結部材3のそれぞれに対して固定する。
【0036】
次いで、図2に示すように、連結部材3の第一取付片30の第一壁パネル2側の第一取付面300と、第一取付片30に固定された接続部材4のフランジ41の後側の縦枠部410の第一壁パネル2側の面413に、止水材8を接着等によって取り付ける。止水材8は、第一取付片30とフランジ41の縦枠部410のそれぞれに対して、第二壁パネル6側の端部(前端部)に取り付ける。
【0037】
次いで、図5B図8A,Bに示すように、連結部材3の第一取付片30に、第一壁パネル2の側面203(左側の側板部201)を複数の取付具22で取り付ける。取付状態において、第一壁パネル2の表面202と連結部材3の第二取付片31の表面(第二取付面310)とは面一に並ぶ。ここで、面一とは、表面202と第二取付面310が同一平面上に位置する完全な面一に限定されず、表面202と第二取付面310との前後方向の位置の差が10mm以内、より好ましくは5mm以内である略面一も含まれる。
【0038】
またこのとき、止水材8は、連結部材3の第一取付片30と第一壁パネル2の左側の側板部201との間と、接続部材4のフランジ41の後側の縦枠部410と第一壁パネル2の左側の側板部201との間にそれぞれ挟まれて圧縮される。これにより、連結部材3の第一取付片30と第一壁パネル2の左側の側板部201との間の隙間と、フランジ41の後側の縦枠部410と第一壁パネル2の左側の側板部201との間の隙間のそれぞれが止水材8によって塞がれる。止水材8の前側にはシーリング剤を更に充填して、上記の隙間を完全に塞ぐ。
【0039】
第二壁パネル6に取り付けた連結部材3に第一壁パネル2が取り付けられることで、第一壁パネル2と第二壁パネル6は、コーナーを形成した状態でベース部材7上に自立する。
【0040】
次いで、図6Aに示すように、第二壁パネル6の隣(前側)と第一壁パネル2の隣(右側)のそれぞれに、他の壁パネル15,16を設置し、更に、ベース部材7の本体部70の前縁と右縁のそれぞれに他の壁パネル(図示せず)を設置して、浴室の壁13(内壁)を全周にわたって形成する。
【0041】
次いで、図6Bに示すように、接続部材4の本体40に、浴室の内側から給湯器5を差し込む。このとき、図9に示すように、給湯器5の取付フランジ50を、接続部材4の内フランジ部401に当て、取付フランジ50を固定具14で内フランジ部401に固定する。
【0042】
次いで、図6Bに示すように、ベース部材7に浴槽12を設置する。接続部材4に取り付けられた給湯器5は、給湯器5の上部を除く残りの部分が浴槽12によって覆い隠される。
【0043】
4.まとめ
以上説明した本実施形態の取付構造1は、壁パネル2と、壁パネル2の側面203に取り付けられる連結部材3と、給湯器5が取り付けられる接続部材4と、を備える。連結部材3は、壁パネル2の側面203が取り付けられる第一取付面300と、第一取付面300に対してコーナーをなして連続する第二取付面310と、を有する。第二取付面310は、壁パネル2の表面202と面一に位置し、接続部材4が接するか又は近接して対向する。
【0044】
上記構成を備える本実施形態の取付構造1では、接続部材4が、壁パネル2の表面202と面一な第二取付面310に接するか又は近接して対向するため、接続部材4を壁パネル2の表面202に寄せて配置することができる。そのため、本実施形態の取付構造1では、給湯器5が取り付けられる接続部材4を、壁パネル2と他のパネルとで形成される壁のコーナーに寄せて配置しやすい。
【0045】
また、本実施形態の取付構造1では、壁パネル2の表面202は、側面203に対してコーナーをなして連続する面である。
【0046】
上記構成を備える本実施形態の取付構造1では、面一に並ぶ壁パネル2の表面202と第一取付面310との間の間隔を狭くできて、第一取付面310に接するか又は近接して対向する接続部材4を、壁パネル2の表面202に寄せて配置しやすい。
【0047】
また、本実施形態の取付構造1では、接続部材4は、給湯器5が内側に取り付けられる筒状の本体40を有する。第二取付面310は、本体40の外周面403と接するか又は近接して対向する。
【0048】
上記構成を備える本実施形態の取付構造1では、接続部材4が有する筒状の本体40を、壁パネル2の表面202に寄せて配置することができ、筒状の本体40を、壁パネル2と他のパネルとで形成される壁のコーナーに寄せて配置しやすい。
【符号の説明】
【0049】
1 取付構造
2 壁パネル
202 表面
203 側面
3 連結部材
300 第一取付面
310 第二取付面
4 接続部材
40 本体
5 給湯器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9