(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】インパクト回転工具用アタッチメント及び工具システム
(51)【国際特許分類】
B25B 21/00 20060101AFI20240321BHJP
B25B 21/02 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
B25B21/00 H
B25B21/02 A
B25B21/02 G
(21)【出願番号】P 2020165743
(22)【出願日】2020-09-30
【審査請求日】2023-05-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋野 聖志
(72)【発明者】
【氏名】清水 秀規
(72)【発明者】
【氏名】瀬古 真司
【審査官】山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-054934(JP,A)
【文献】特開2011-104665(JP,A)
【文献】特開2016-165793(JP,A)
【文献】特開2018-015864(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 21/00-21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インパクト回転工具に取り付けられるインパクト回転工具用アタッチメントであって、
インパクト回転工具の挿入口に挿入されて、前記インパクト回転工具の複数の球状体の各々と対向し、前記インパクト回転工具からの回転駆動力が伝達される連結軸と、
前記連結軸を介して前記インパクト回転工具から前記回転駆動力が伝達される入力軸と、
を備え、
前記連結軸は、
前記連結軸の軸方向において前記インパクト回転工具から前記回転駆動力が伝達される側の入力部位と、
前記入力部位から前記軸方向に沿って延びており、前記入力軸に前記回転駆動力を伝達する側の出力部位と、
を有し、
前記入力部位は、少なくとも前記複数の球状体と対向する位置から前記インパクト回転工具側の先端にかけて
複数の凹部が断面同一で延在して設けられている細軸部を
備えている、
インパクト回転工具用アタッチメント。
【請求項2】
前記複数の凹部は、前記軸方向からの平面視において弧状である、
請求項1に記載のインパクト回転工具用アタッチメント。
【請求項3】
前記細軸部は、前記複数の凹部における隣り合う凹部の間に前記挿入口の内壁と接触する凸部を有している、
請求項1又は2に記載のインパクト回転工具用アタッチメント。
【請求項4】
前記連結軸及び前記入力軸の少なくとも一部を収容する筐体と、
前記インパクト回転工具に対して前記筐体を取り付けて固定する取付機構と、
を更に備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載のインパクト回転工具用アタッチメント。
【請求項5】
前記複数の球状体は対向する一対の球状体であって、前記軸方向と直交する方向において移動可能であり、
前記細軸部における前記一対の球状体と対向する部分の前記直交する方向の幅は、前記直交する方向における前記一対の球状体間の最小距離以下である、
請求項1から4のいずれか1項に記載のインパクト回転工具用アタッチメント。
【請求項6】
前記連結軸は、前記入力軸に圧入されている、
請求項1から5のいずれか1項に記載のインパクト回転工具用アタッチメント。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のインパクト回転工具用アタッチメントと、
前記インパクト回転工具用アタッチメントが取り付けられるインパクト回転工具と、
を備える工具システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にインパクト回転工具用アタッチメント及び工具システムに関し、より詳細には、インパクト回転工具から回転駆動力が伝達されるインパクト回転工具用アタッチメント及びインパクト回転工具用アタッチメントを備える工具システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インパクト回転工具で発生したインパクト力を先端工具に伝達する軸部に加わるトルクを測定するインパクト回転工具用アタッチメントが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インパクト回転工具からの取り外しが容易なインパクト回転工具用アタッチメントが望まれている。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされており、インパクト回転工具からの取り外しが容易なインパクト回転工具用アタッチメント及び工具システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るインパクト回転工具用アタッチメントは、インパクト回転工具に取り付けられるインパクト回転工具用アタッチメントである。連結軸と、入力軸とを備えている。前記連結軸は、インパクト回転工具の挿入口に挿入されて、前記インパクト回転工具の複数の球状体の各々と対向し、前記インパクト回転工具からの回転駆動力が伝達される。前記入力軸は、前記連結軸を介して前記インパクト回転工具から回転駆動力が伝達される。前記連結軸は、入力部位と、出力部位とを有している。前記入力部位は、前記連結軸の軸方向において前記インパクト回転工具から回転駆動力が伝達される側の部位である。前記出力部位は、前記入力部位から軸方向に沿って延びており、前記入力軸に回転駆動力を伝達する側の部位である。前記入力部位は細軸部を備えている。前記細軸部では、少なくとも前記複数の球状体と対向する位置から前記インパクト回転工具側の先端にかけて複数の凹部が断面同一で延在して設けられている。
【0007】
本開示の一態様に係る工具システムは、前記インパクト回転工具用アタッチメントと、前記インパクト回転工具用アタッチメントが取り付けられるインパクト回転工具とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、インパクト回転工具からの取り外しが容易なインパクト回転工具用アタッチメント及び工具システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る工具システムの分解斜視図である。
【
図2】
図2は、同上の工具システムの斜視図である。
【
図3】
図3は、同上のインパクト回転工具の要部の断面図である。
【
図4】
図4は、同上の工具システムの要部の断面図である。
【
図5】
図5は、実施形態1に係るインパクト回転工具用アタッチメントの駆動力変換機構の要部の斜視図である。
【
図6】
図6は、同上のインパクト回転工具用アタッチメントの連結軸の正面図である。
【
図7】
図7は、変形例に係るインパクト回転工具用アタッチメントの連結軸の正面図である。
【
図8】
図8は、実施形態2に係る工具システムの分解斜視図である。
【
図9】
図9は、同上の工具システムの要部の断面図である。
【
図10】
図10は、実施形態2に係るインパクト回転工具用アタッチメントの駆動力変換機構の要部の側面図である。
【
図11】
図11Aは、実施形態3に係る工具システムの一態様を示す概要図である。
図11Bは、実施形態3に係る工具システムの他の態様を示す概要図である。
【
図12】
図12は、実施形態3の変形例に係る工具システムの概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、共通する要素についての重複する説明は省略する。以下の各実施形態は、本開示の様々な各実施形態の一つに過ぎない。各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本開示において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、図面中の各方向を示す矢印は一例であり、工具システム100の使用時の方向を規定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
【0011】
(実施形態1)
(1)概要
まず、本実施形態に係る工具システム100の概要について、
図1~
図4を参照して説明する。
【0012】
図1に示すように、本実施形態の工具システム100は、インパクト回転工具1と、インパクト回転工具用アタッチメント7(以下「アタッチメント7」という)とを備えている。
図2に示すように、アタッチメント7はインパクト回転工具1に取り付けられてインパクト回転工具1と一体的に用いられる。
【0013】
本実施形態のインパクト回転工具1は、例えば電池パック25等の動力源から動力(電力等)によって動作する。具体的には、
図3に示すように、電池パック25(
図1参照)から電力が供給された電動機3が回転し、第1出力軸450に回転駆動力が伝達される。この第1出力軸450に例えばドライバビット等の先端工具が取り付けられている場合、インパクト回転工具1は、作業対象となるネジ等の締結部品を取り付けることができる。
【0014】
図3に示すように、本実施形態のインパクト回転工具1は、第1出力軸450に取り付けられている先端工具を抜けにくくするための、2つ(一対)の鋼球65(球状体)を備えている。2つの鋼球65は、先端工具が挿入口62に挿入されている状態のとき、上下方向において、バネ66の弾性力によって先端工具を挟み込む。2つの鋼球65が先端工具を挟み込むことで、第1出力軸450に取り付けられている先端工具を抜けにくくすることができる。
【0015】
アタッチメント7は、
図2に示すように、インパクト回転工具1に取り付けられる。アタッチメント7は、
図4に示すように、インパクト回転工具1の第1出力軸450から回転駆動力が伝達される連結軸72と、連結軸72を介してインパクト回転工具1から回転駆動力が伝達される入力軸71とを備えている。本実施形態の連結軸72は、入力部位721と出力部位722とを有している。入力部位721は、連結軸72の軸方向(前後方向)においてインパクト回転工具1から回転駆動力が伝達される側の部位である。出力部位722は、入力部位721から前後方向に沿って前に延びており入力軸71に回転駆動力を伝達する側の部位である。
【0016】
本実施形態の入力部位721は、少なくとも2つの鋼球65と対向する位置からインパクト回転工具1側の先端にかけて、出力部位722より細い部分を有する細軸部723を含んでいる。細軸部723は、出力部位722より細い部分を有するため、2つの鋼球65による押し当てを低減することができる。したがって、本実施形態のアタッチメント7は、インパクト回転工具1から容易に取り外すことができる。また、入力部位721が2つの鋼球65に押し当てられることで、凹んでしまう可能性を低減することができる。
【0017】
(2)詳細
以下、本実施形態に係る工具システム100の詳細な構成について、
図1~
図6を参照して説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係る工具システム100は、インパクト回転工具1とアタッチメント7とを備えている。また、
図2に示すように、アタッチメント7は、インパクト回転工具1の先端部位211(
図1参照)において、アタッチメント7が備える取付機構8(
図4参照)によって、インパクト回転工具1に固定される。
【0019】
(2.1)インパクト回転工具の構成
まず、本実施形態に係る工具システム100におけるインパクト回転工具1の構成について
図1~3を参照して説明する。以下の説明では、後述する駆動軸41(
図3参照)と第1出力軸450とが並んでいる方向を前後方向と規定し、駆動軸41から見て第1出力軸450側を前とし、第1出力軸450から見て駆動軸41側を後とする。また、以下の説明では、後述する胴体部21とグリップ部22とが並んでいる方向を上下方向と規定し、グリップ部22から見て胴体部21側を上とし、胴体部21から見てグリップ部22を下とする。
【0020】
図1及び
図2に示すように、本実施形態のインパクト回転工具1は、工具システム100に用いられる。インパクト回転工具1には、充電式の電池パック25が着脱可能に取り付けられる。本実施形態のインパクト回転工具1は、電池パック25を電源として動作する。すなわち、電池パック25は、電動機3(
図3参照)を駆動する電流を供給する電源である。電池パック25は、インパクト回転工具1の構成要素ではない。ただし、インパクト回転工具1は、電池パック25を備えていてもよい。電池パック25は、複数の二次電池(例えば、リチウムイオン電池)を直列接続して構成された組電池と、組電池を収容したケースと、を備えている。
【0021】
図3に示すように、インパクト回転工具1は、ボディ2と、電動機3と、伝達機構4と、トリガボリューム24とを備えている。
【0022】
ボディ2は、
図3に示すように、電動機3と、伝達機構4の一部と、を収容している。ボディ2は、
図2に示すように、胴体部21と、グリップ部22と、装着部23とを有している。胴体部21の形状は、先端(前端)が開口であり、後端が有底の筒状である。グリップ部22は、胴体部21から下側に突出している。装着部23は、電池パック25が取外し可能に装着されるように構成されている。本実施形態では、装着部23は、グリップ部22の先端部(下端部)に設けられている。言い換えれば、胴体部21と装着部23とが、グリップ部22にて連結されている。
【0023】
トリガボリューム24は、グリップ部22から突出している。トリガボリューム24は、電動機3(
図3参照)の回転を制御するための操作を受け付ける操作部である。トリガボリューム24を引く操作により、電動機3のオンオフを切替可能である。また、トリガボリューム24を引く操作の引込み量で、電動機3の回転速度を調整可能である。上記引込み量が大きいほど、電動機3の回転速度が速くなる。
【0024】
図3に示す電動機3は、例えばブラシレスモータである。電動機3は、回転軸31を備えており、電池パック25(
図2参照)から供給される電力を回転軸31の回転駆動力に変換する。
【0025】
図3に示す伝達機構4は、胴体部21の内部空間において電動機3より前側に位置している。伝達機構4は、インパクト機構40と、遊星歯車機構48を有している。インパクト機構40は、駆動軸41と、ハンマ42と、復帰ばね43と、アンビル45と、2つの鋼球49(転動体)と、を含んでいる。電動機3の回転軸31の回転駆動力は、遊星歯車機構48を介して、駆動軸41に伝達される。駆動軸41は、電動機3と第1出力軸450との間に配置されている。
【0026】
ハンマ42は、アンビル45に対して移動し、電動機3から動力を得てアンビル45に回転打撃を加える。ハンマ42は、ハンマ本体420と、2つ(
図3中には1つ)の突起425と、を含んでいる。2つの突起425は、ハンマ本体420のうち第1出力軸450側の面から突出している。ハンマ本体420は、駆動軸41が通される貫通孔421を有している。また、ハンマ本体420は、貫通孔421の内周面に、2つの溝部423を有している。駆動軸41は、その外周面に、2つの溝部413を有している。2つの溝部413は、つながっている。2つの溝部423と2つの溝部413との間には、2つの鋼球49が挟まれている。2つの溝部423と2つの溝部413と2つの鋼球49とは、カム機構を構成している。2つの鋼球49が移動しながら、ハンマ42は、駆動軸41に対して、駆動軸41の軸方向に移動可能であり、かつ、駆動軸41に対して回転可能である。ハンマ42が駆動軸41の軸方向に沿ってアンビル45に近づく向き又はアンビル45から遠ざかる向きに移動するのに伴って、ハンマ42が駆動軸41に対して回転する。
【0027】
アンビル45は、第1出力軸450と、2つの打撃部451と、基部452とを含んでいる。基部452は、前後方向からの平面視において円盤状であり、その中心が駆動軸41の中心軸と概ね一致する。第1出力軸450は、先端工具又は連結軸72(
図4参照)を保持する。第1出力軸450は、筒状であり、基部452から前側に突出している。2つの打撃部451は、基部452から基部452の径方向に突出している。アンビル45は、駆動軸41の軸方向においてハンマ本体420と対向している。また、インパクト機構40が打撃動作を行っていない場合には、駆動軸41の回転方向においてハンマ42の2つの突起425とアンビル45の2つの打撃部451とが接しながら、ハンマ42とアンビル45とが一体に回転する。そのため、このとき、駆動軸41と、ハンマ42と、アンビル45(第1出力軸450)とが一体に回転する。
【0028】
復帰ばね43は、ハンマ42と遊星歯車機構48との間に挟まれている。本実施形態の復帰ばね43は、円錐コイルばねである。インパクト機構40は、ハンマ42と復帰ばね43との間に挟まれた複数(
図3では2つ)の鋼球50と、リング51と、を更に含んでいる。これにより、ハンマ42は、復帰ばね43に対して回転可能となっている。ハンマ42は、駆動軸41の軸方向に沿った方向において、第1出力軸450に向かう向きの力を復帰ばね43から受けている。
【0029】
以下では、駆動軸41の軸方向においてハンマ42がアンビル45に向かう向きに移動することを、「ハンマ42が前進する」と称する。また、以下では、駆動軸41の軸方向においてハンマ42がアンビル45から遠ざかる向きに移動することを、「ハンマ42が後退する」と称す。
【0030】
インパクト機構40では、負荷トルクが所定値以上となると、打撃動作が開始される。すなわち、負荷トルクが大きくなってくると、ハンマ42とアンビル45との間で発生する力のうち、ハンマ42を後退させる向きの分力も大きくなってくる。負荷トルクが所定値以上となると、ハンマ42は、復帰ばね43を圧縮させながら後退する。そして、ハンマ42が後退することにより、ハンマ42の2つの突起425がアンビル45の2つの打撃部451を乗り越えつつ、ハンマ42が回転する。その後、ハンマ42が復帰ばね43からの復帰力を受けて前進する。そして、駆動軸41が略半回転すると、ハンマ42の2つの突起425がアンビル45の2つの打撃部451の側面に衝突する。インパクト機構40では、駆動軸41が略半回転するごとにハンマ42の2つの突起425がアンビル45の2つの打撃部451に衝突する。つまり、駆動軸41が略半回転するごとにハンマ42がアンビル45に回転打撃を加える。
【0031】
このように、インパクト機構40では、ハンマ42とアンビル45との衝突が繰り返し発生する。この衝突によるトルクにより、衝突が無い場合と比較して、ネジ、ボルト又はナット等の締結部材を強力に締め付けることができる。
【0032】
このような伝達機構4は、金属製のハンマケース400に収容されている。ハンマケース400は、その前面401に第1出力軸450が貫通する円形状の貫通孔402を有している。また、ハンマケース400は、貫通孔402の周縁部から前方向に突出する突出部403を有している。突出部403は筒形状である。突出部403は、外周面に設けられた複数(
図3の例では2つ)の凹部404を有している。凹部404には、アタッチメント7が有する爪部81が引っ掛かる(
図4参照)。
【0033】
第1出力軸450は、挿入口62と、固定機構63とを有している。挿入口62には、ドライバビット等の先端工具や、アタッチメント7が有する連結軸72(棒状体)が装着される。本実施形態の挿入口62の形状は、連結軸72の軸方向(前後方向)から見て正六角形状である。本開示でいう「正六角形状」とは、6つの辺の長さが等しく、かつ、6つの内角が等しい「正六角形」に限定されず、この正六角形に類似して「正六角形とみなし得る形状」も含む。
【0034】
例えば、第1出力軸450にドライバビットが装着されている場合、伝達機構4は、電動機3の回転軸31の回転駆動力を、第1出力軸450を介してドライバビットに伝達する。これにより、ドライバビットが回転する。ドライバビットが締結部材(ネジ等)に当てられた状態でドライバビットが回転することにより、締結部材を締め付ける又は緩めるといった作業が可能となる。伝達機構4は、インパクト機構40を有している。本実施形態のインパクト回転工具1は、インパクト機構40による打撃動作を行いながらねじ締めを行うことが可能な電動式のインパクトドライバである。打撃動作では、第1出力軸450を介してねじ等の締結部材に打撃力が加えられる。
【0035】
また、第1出力軸450にアタッチメント7が有する連結軸72が装着されている場合(
図4参照)、伝達機構4は、電動機3の回転軸31の回転駆動力を、第1出力軸450を介して連結軸72に伝達する。これにより、連結軸72が回転する。連結軸72が回転することにより、連結軸72は、アタッチメント7の入力軸71に回転駆動力を伝達する。入力軸71に回転駆動力が伝達された後のアタッチメント7の動作は、「(2.2)アタッチメントの構成」で後述する。
【0036】
固定機構63は、複数(
図3の例では2つ)の孔64と、複数(
図3の例では2つ)の鋼球65(球状体)と、バネ66と、ビットホルダ67と、バネ68とを有している。固定機構63は、インパクト回転工具1に対して、ドライバビット等の先端工具を保持するための機構である。2つの孔64は、挿入口62のうちハンマケース400の突出部403の先端より前側の上下端に設けられており、前後方向が長手方向となる楕円形状の孔である。2つの鋼球65は、2つの孔64に嵌まっている。ビットホルダ67は、前面及び後面が開口の筒形状をしており、第1出力軸450の先端側で第1出力軸450の外周を覆っている。バネ66は、第1出力軸450とビットホルダ67との間で、第1出力軸450の外周を覆う螺旋形状のバネである。挿入口62に先端工具が挿入されるとき、先端工具は、バネ66の弾性力に逆らって、2つの鋼球65を上下斜め後方向に押し込む。先端工具が挿入口62に挿入されている状態のとき、上下方向において、2つの鋼球65は、バネ66の弾性力によって先端工具を挟み込む。先端工具に鋼球65に対応する溝部が設けられている場合、先端工具の溝部と鋼球65とが嵌合することにより、インパクト回転工具1に対して先端工具が固定される。バネ68は、バネ66より前側に位置し、第1出力軸450とビットホルダ67との間で、第1出力軸450の外周を覆う螺旋形状のバネである。バネ68の弾性力に逆らってビットホルダ67を前方向に移動させることで、2つの孔64の上下方向において、ビットホルダ67とバネ66の間にスペースができる。このスペースに2つの鋼球65が移動することにより、先端工具の溝部と鋼球65との嵌合が解除される。
【0037】
上述のように、2つ(一対)の鋼球65は、前後方向及び上下方向において移動可能である。先端工具が、バネ66の弾性力に逆らって、2つの鋼球65を上下斜め後方向に押し込んでいない状態(デフォルト状態)のとき、上下方向における2つの鋼球65間の距離は最小距離W1となる。また、本実施形態のアタッチメント7が有する連結軸72は鋼球65と嵌合する溝部を有していない。
【0038】
このように、第1出力軸450は、ドライバビット等の先端工具を保持するための構成である。なお、本実施形態では、先端工具は、インパクト回転工具1の構成に含まれていない。
【0039】
(2.2)アタッチメントの構成
次に、本実施形態に係る工具システム100におけるアタッチメント7の構成について
図4~
図6を参照して説明する。
【0040】
図4に示すように、本実施形態に係るアタッチメント7は、筐体70と、入力軸71と、連結軸72と、第2出力軸73と、取付機構8と、駆動力変換機構9とを備えている。
【0041】
筐体70は、入力軸71と、連結軸72と、第2出力軸73の一部と、取付機構8の一部と、駆動力変換機構9とを収容している。
【0042】
連結軸72は、第1出力軸450と入力軸71とを連結し、第1出力軸450及び入力軸71と一体的に駆動する。連結軸72は、第1出力軸450の回転駆動力を、第1出力軸450から入力軸71に伝達する。
【0043】
また、連結軸72は、入力部位721と出力部位722とを有している。
【0044】
入力部位721は、連結軸72の軸方向(前後方向)においてインパクト回転工具1から回転駆動力が伝達される側の部位である。また、入力部位721は、インパクト回転工具1の挿入口62に挿入される部位である。入力部位721は、全体として正六角柱状の形状をしており、インパクト回転工具1の挿入口62の形状と対応した形状をしている。具体的には、入力部位721の断面形状と挿入口62の形状とが同じ形状である。例えば、本実施形態のように挿入口62の形状が正六角形状である場合、入力部位721の断面形状は正六角形状である。挿入口62の形状は正六角形状である。本開示でいう「正六角柱状」とは、底面及び上面が「正六角形」であり、底面及び上面の対応する頂点同士を結ぶ6つの辺の長さが等しく、6つの辺と底面及び上面が直交する「正六角柱」に限定されず、この正六角柱に類似して「正六角柱とみなし得る形状」も含む。
【0045】
入力部位721は、細軸部723を含んでいる。細軸部723は、少なくとも2つの鋼球65と対向する位置からインパクト回転工具1側の先端にかけて、出力部位722より細い部分を有する。
図4に示すように、細軸部723は、2つの鋼球65と対向する方向において、出力部位722より細い部分を有するため、本実施形態のアタッチメント7は、インパクト回転工具1に対して抜き差ししやすい。
【0046】
本実施形態の細軸部723は、2つの鋼球65と対向する位置からインパクト回転工具1の先端にかけて複数の凹部724(
図5参照)が設けられていることにより、出力部位722より細い。
図4及び
図6の例では、連結軸72の軸方向(前後方向)と直交する方向(上下方向)において、細軸部723の2つ(一対)の凹部724間の幅W2は、出力部位722の幅W3より小さい。一方、本実施形態の入力部位721のうち細軸部723でない部分は、出力部位722と同形状かつ同寸法である。つまり、上下方向における入力部位721のうち細軸部723でない部分の幅は、出力部位722の幅W3と等しい。
【0047】
さらに、本実施形態の一対の凹部724間の幅W2は、一対の鋼球65間の最小距離W1(
図3参照)以下である。言い換えると、上下方向において、細軸部723のうち一対の鋼球65と対向する部分の幅W2は、一対の鋼球65間の最小距離W1以下である。また、幅W2は、細軸部723のうち、鋼球65と対向する方向の幅ともいえる。一対の凹部724間の幅W2が一対の鋼球65間の最小距離W1以下であるため、本実施形態の細軸部723は、鋼球65から押される力を低減することができる。
【0048】
図6に示すように、細軸部723は、正六角柱状の各側面に凹部724が設けられている。すなわち、本実施形態の細軸部723には、6つの凹部724が設けられている。
【0049】
6つの凹部724の各々は、
図6に示すように、連結軸72の軸方向からの平面視において弧状であり、鋼球65に沿った形状となっている。
【0050】
また、細軸部723は、6つの凹部724における隣り合う凹部724の間に6つの凸部725を有している。ここで、本実施形態の6つの凸部725の各々は、正六角形状の各頂点の部分である。6つの凸部725の各々は、入力部位721がインパクト回転工具1の挿入口62に挿入されているとき、挿入口62の内壁621と接触する。凸部725と挿入口62の内壁621とが接触するため、細軸部723にもインパクト回転工具1からの回転駆動力が伝達される。
【0051】
図4に示すように、出力部位722は、入力部位721から前後方向に沿って前方に延びており入力軸71に回転駆動力を伝達する側の部位である。本実施形態の出力部位722の形状は正六角柱状であり、入力軸71の挿入口711の形状と対応している。具体的には、出力部位722の断面形状と挿入口711の形状とが同じ形状である。例えば、本実施形態のように出力部位722が正六角柱状である場合、出力部位722の断面形状は正六角形状であるから、挿入口711の形状は正六角形状である。本実施形態の出力部位722は、入力軸71の挿入口711に圧入されている。言い換えると、本実施形態の連結軸72と入力軸71とは一体的に構成されており、連結軸72と入力軸71とは一体的に駆動する。
【0052】
取付機構8は、インパクト回転工具1の先端部位211に対して、アタッチメント7の筐体70を固定する。取付機構8は、複数(
図4では2つ)の爪部81と、複数(
図4では2つ)のバネ82とを有している。
【0053】
爪部81は、表面部811と、基部812と、軸部813と、突出部814と、鉤部816とを有している。表面部811は、筐体70から露出しており、上下方向からの平面視において矩形状である。基部812は、表面部811の後側において連結軸72側へ突出している。軸部813は、基部812の連結軸72側の先端815に設けられている左右方向に沿った軸である。軸部813は、筐体70の内壁701が有する軸受707によって回転可能に支持されている。突出部814は、表面部811の裏側(内側)から連結軸72側へ突出し、筒形状である。突出部814の外周には、螺旋形状のバネ82が巻かれている。バネ82は、内周部に突出部814を収納する状態で、表面部811と内壁701との間に配置されている。鉤部816は、基部812の後端のうち連結軸72側から後方に突出しており、鉤形状をしている。鉤部816の先端818(下端又は上端)が、ハンマケース400の凹部404に引っ掛かることにより、爪部81は、インパクト回転工具1に対してアタッチメント7の筐体70を固定する。爪部81は、バネ82の弾性力によって、ハンマケース400の凹部404を連結軸72側へ押し付けている。
【0054】
また、爪部81は、操作部817を更に有している。インパクト回転工具1のユーザが、操作部817に対して、バネ82の弾性力に逆らう方向すなわち連結軸72側へ力を加えることで、軸部813を中心として鉤部816が外側(連結軸72から遠ざかる方向)に稼働する。言い換えると、ユーザが、操作部817に対して、バネ82の弾性力に逆らう方向へ力を加えることで、鉤部816の先端818と凹部404との引っ掛かりが解除される。つまり、爪部81は、凹部404に引っ掛かる位置と、凹部404との引っ掛かりを解除する位置との間において、バネ82の弾性力によって変位する。
【0055】
入力軸71は、入力軸71の中心軸が連結軸72の中心軸と概ね一致するように、連結軸72の前側に配置されている。上述のように、入力軸71は、連結軸72と一体的に駆動し、連結軸72から回転駆動力が伝達される。入力軸71は、筐体70の2つの内壁701に固定されている軸受702によって、回転可能に支持されている。
【0056】
駆動力変換機構9は、入力軸71の外周に設けられている第1歯車91と、第2出力軸73の外周に設けられている第2歯車92とを有する。第1歯車91と入力軸71とは一体的に駆動する。また、第2歯車92と第2出力軸73とは一体的に駆動する。また、
図5に示すように、駆動力変換機構9は、上下方向において第1歯車91と第2歯車92との間に位置する第3歯車93を更に有している。第3歯車93は、入力軸71及び第2出力軸73と平行な軸931を有している。第1歯車91、第2歯車92及び第3歯車93の各々は、径方向に突出する複数の歯を有する平歯車である。第1歯車91と第3歯車93とが噛み合っており、第3歯車93と第2歯車92とが噛み合っている。
【0057】
また、駆動力変換機構9は、一対の支持板94を更に有している。一対の支持板94は、連結軸72の先端(前端)より前側に位置している。一対の支持板94は、前後方向において、第1歯車91、第2歯車92及び第3歯車93における軸方向の長さより大きい間隔で位置している。一対の支持板94は、入力軸71、第3歯車93の軸931及び第2出力軸73を回転可能に支持している。
【0058】
入力軸71に回転駆動力が伝達されると、入力軸71と第1歯車91とが一体的に回転する。第1歯車91と第3歯車93とが噛み合っているため、第1歯車91が回転すると、第1歯車91から第3歯車93に回転駆動力が伝達される。第1歯車91から回転駆動力が伝達された第3歯車93は、第1歯車91の回転方向とは逆の方向に回転する。第3歯車93と第2歯車92とが噛み合っているため、第3歯車93が回転すると、第3歯車93から第2歯車92に回転駆動力が伝達される。第3歯車93から回転駆動力が伝達された第2歯車92は、第3歯車93の回転方向とは逆の方向に回転する。すなわち、第2歯車92は、第1歯車91と同じ方向に回転する。第3歯車93は第2出力軸73と一体的に駆動し、第3歯車93に伝達された回転駆動力は第2出力軸73に伝達される。
【0059】
上述のように、本実施形態の駆動力変換機構9は、第1歯車91から第2歯車92へ第3歯車93を介して間接的に回転駆動力を伝達する。入力軸71の回転軸Ax1と、第2出力軸73の回転軸Ax2とは概ね平行である。すなわち、本実施形態の駆動力変換機構9は、入力軸71から第2出力軸73に回転駆動力を伝達する際に、回転駆動力による回転の回転軸Ax0の平行移動を行っている。具体的には、本実施形態の駆動力変換機構9は、回転駆動力による回転の回転軸Ax0を入力軸71の回転軸Ax1から第2出力軸73の回転軸Ax2へ移動させる。
【0060】
第2出力軸73は、
図4に示すように、筐体70に固定されている軸受703によって回転可能に支持されている。第2出力軸73は、入力軸71と概ね平行であり、上下左右方向において入力軸71と並んでいる。第2出力軸73は、挿入口731と、固定機構732とを有している。挿入口731には、ドライバビット等の先端工具が装着される。第2出力軸73にドライバビットが装着されている場合、第2出力軸73が回転すると、第2出力軸73と一体的にドライバビットが回転する。ドライバビットが締結部材(ネジ等)に当てられた状態でドライバビットが回転することにより、締結部材を締め付ける又は緩めるといった作業が可能となる。
【0061】
固定機構732は、複数(
図4の例では2つ)の孔733と、複数(
図3の例では2つ)の鋼球734と、バネ735と、ビットホルダ736と、バネ737とを有している。2つの孔733は、挿入口731のうち筐体70の先端より前側の上下端に設けられており、前後方向が長手方向となる楕円形状の孔である。2つの鋼球734は、2つの孔733に嵌まっている。ビットホルダ736は、前面及び後面が開口の筒形状をしており、筐体70の先端より前側で、第2出力軸73の外周を覆っている。バネ735は、第2出力軸73とビットホルダ736との間で、第2出力軸73の外周を覆う螺旋形状のバネである。挿入口731に先端工具が挿入されるとき、先端工具は、バネ735の弾性力に逆らって、2つの鋼球734を上下斜め後方向に押し込む。先端工具が挿入口731に挿入されている状態のとき、上下方向において、2つの鋼球734は、バネ735の弾性力によって先端工具を挟み込む。先端工具に鋼球734に対応する溝部が設けられている場合、先端工具の溝部と鋼球734とが嵌合することにより、アタッチメント7に対して先端工具が固定される。バネ737は、バネ735より前側に位置し、第2出力軸73とビットホルダ736との間で、第2出力軸73の外周を覆う螺旋形状のバネである。バネ737の弾性力に逆らってビットホルダ736を前方向に移動させることで、2つの孔733の上下方向において、ビットホルダ736とバネ735の間にスペースができる。このスペースに2つの鋼球734が移動することにより、先端工具の溝部と鋼球734との嵌合が解除される。
【0062】
第2出力軸73の負荷トルクは、第2歯車92、第3歯車93、第1歯車91、入力軸71及び連結軸72を介して第1出力軸450に伝達される。上述のように、インパクト機構40は、第1出力軸450の負荷トルクが所定レベルを超えると、第1出力軸450に回転方向の打撃力を加える。この回転方向の打撃力は、回転駆動力と同様に、連結軸72、入力軸71、第1歯車91、第3歯車93及び第2歯車92を介して第2出力軸73に伝達される。これにより、第2出力軸73(アタッチメント7)は、締付部品等の作業対象に対して、より大きな締付トルクを与えることが可能である。
【0063】
(3)作用効果
上述のように、本実施形態の工具システム100は、インパクト回転工具1とアタッチメント7とを備えている。アタッチメント7は、連結軸72と入力軸71とを備えている。連結軸72は、挿入口62に挿入されて、インパクト回転工具1の2つの鋼球65の各々と対向し、インパクト回転工具1からの回転駆動力が伝達される。また、連結軸72は、入力部位721と出力部位722とを有している。入力部位721は、少なくとも2つの鋼球65と対向する位置からインパクト回転工具1側の先端にかけて、出力部位722より細い部分を有している。2つの鋼球65と対向する位置からインパクト回転工具1側の先端にかけて細軸部723となっているため、2つの鋼球65からの押し当てを低減でき、挿入口62から入力部位721(連結軸72)を引き抜きやすくなる。したがって、本実施形態のアタッチメント7は、インパクト回転工具1からの取り外しが容易である。
【0064】
また、本実施形態の細軸部723は、2つの鋼球65と対向する位置からインパクト回転工具1側の先端にかけて6つの凹部724が設けられていることにより、出力部位722より細い。そのため、細軸部723を有していない連結軸に凹部724を設ける加工をすることで、細軸部723を有する連結軸72を容易に製造することができる。
【0065】
また、本実施形態の6つの凹部724は、連結軸72の軸方向からの平面視において弧状である。これにより、凹部724を鋼球65に沿った形状にすることができる。そのため、凹部724と鋼球65が接触したとしても、接触面積が大きくなるため、鋼球65と接触した部分が凹みにくい。
【0066】
また、本実施形態の細軸部723は、6つの凹部724における隣り合う凹部724の間に6つの凸部725を有している。6つの凸部725の各々は、挿入口62の内壁621と接触する。6つの凸部725の各々が挿入口62の内壁621と接触することで、細軸部723にも、6つの凸部725を介してインパクト回転工具1から回転駆動力が伝達される。
【0067】
また、本実施形態のアタッチメント7は、連結軸72及び入力軸71の少なくとも一部を収容する筐体70と、インパクト回転工具1の先端部位211に対して筐体70を取り付けて固定する取付機構8とを更に備えている。アタッチメント7が取付機構8を備えることにより、インパクト回転工具1に対してアタッチメント7を固定することができる。また、アタッチメント7に比較的近いインパクト回転工具1の先端部位211に対して筐体70が固定されるため、インパクト回転工具1に対するアタッチメント7の振動を低減することができる。
【0068】
また、本実施形態の細軸部723における2つ(一対)の鋼球65(球状体)と対向する部分の上下方向の幅W2は、2つの鋼球65間の上下方向における最小距離W1以下である。細軸部723に対する2つの鋼球65の押し当てをほとんど低減することができるため、インパクト回転工具1に対してアタッチメント7を容易に着脱することができる。
【0069】
また、本実施形態の連結軸72の出力部位722は、入力軸71に圧入されている。連結軸72と入力軸71とが一体的であるため、インパクト回転工具1に対してアタッチメント7を着脱するときに、連結軸72が落下したり紛失したりする可能性を低減することができる。
【0070】
(4)変形例
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下の説明する変形例は、実施形態1と適宜組み合わせて適用可能である。
【0071】
駆動力変換機構9は、回転駆動力による回転の回転軸Ax0の平行移動を行う以外に、回転軸Ax0の角度変更を行ったり、回転駆動力から回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力への変換を行ったりするように構成されていてもよい。
【0072】
駆動力変換機構9は、第1歯車91から第2歯車92に回転駆動力を伝達する経路として、第3歯車93以外の他の歯車を有していてもよい。すなわち、駆動力変換機構9は、入力軸71から第2出力軸73に回転駆動力を伝達するための歯車を4つ以上有していてもよい。
【0073】
駆動力変換機構9が、第3歯車93を有することは必須ではなく、第1歯車91から第2歯車92へ直接的に回転駆動力を伝達してもよい。この場合、第1歯車91と第2歯車92とが噛み合うように配置される。なお、第1歯車91から第2歯車92へ直接的に回転駆動力が伝達される場合、第1歯車91(入力軸71)の回転方向と、第2歯車92(第2出力軸73)の回転方向とが逆方向になる。
【0074】
取付機構8がバネ82を有することは必須ではなく、例えば鉤部816自体の弾性力によって、鉤部816がハンマケース400の凹部404を押し付けるようにして引っ掛かるようにしてもよい。
【0075】
インパクト回転工具1の胴体部21の一部など、ハンマケース400以外の部位を金属製にして、取付機構8が取り付けられるようにしてもよい。
【0076】
挿入口62の形状は正六角形状に限られない。挿入口62の形状は、正三角形状や正方形状等の他の正多角形状であってもよい。ここで、「正多角形状」とは、全ての辺の長さが等しく、かつ、全ての内角が等しい厳密な意味での「正多角形」はもちろん、この正多角形に類似して「正多角形とみなし得る形状」も含む。また、挿入口62の形状は、円形状又は楕円形状であってもよい。
【0077】
入力部位721の形状は正六角柱状に限られない。入力部位721の形状は、正三角柱状や、正方形柱状等の他の正多角柱状であってもよい。ここで「正多角柱状」とは、底面及び上面が同じ「正多角形」であり、底面及び上面の対応する頂点同士を結ぶ全ての辺の長さが等しく、全ての辺と底面及び上面が直交する厳密な意味での「正多角柱」はもちろん、この正多角柱に類似して「正多角柱とみなし得る形状」も含む。また、入力部位721の形状は、円柱状又は楕円柱状であってもよい。
【0078】
連結軸72の細軸部723が凹部724及び凸部725を有することは必須の構成ではない。
図7に示すように、変形例の細軸部723は、凹部724及び凸部725を有していない。変形例の細軸部723は、連結軸72の軸方向から見て正六角形状であり、軸方向に沿って出力部位722側に延びる正六角柱状である。実施形態1と同様に、上下方向における細軸部723の幅W2は、上下方向における出力部位722の幅W3より小さい。
【0079】
なお、細軸部723の形状は正六角柱状に限られず、他の正多角柱状であってもよいし、円柱状又は楕円柱状であってもよい。細軸部723は、鋼球65と対向する方向の幅W2が、同方向における出力部位722の幅W3より小さければよい。
【0080】
出力部位722の形状は、正六角柱状に限られない。出力部位722の形状は、他の正多角柱状であってもよい。また、出力部位722の形状は、円柱状又は楕円柱状であってもよい。
【0081】
実施形態1では、インパクト回転工具1は、一例としてインパクトドライバである。しかし、インパクト回転工具1は、インパクトドライバに限らず、例えばインパクトレンチでもよい。
【0082】
(実施形態2)
(1)概要
図8に示すように、本実施形態の工具システム100は、入力軸71(
図9参照)に伝達される回転駆動力の回転の回転軸Ax0の角度を変換するアタッチメント7aを備えている点で実施形態1に係る工具システム100(
図4参照)と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
【0083】
(2)詳細
図9に示すように、本実施形態のアタッチメント7aは、筐体70と、入力軸71と、連結軸72と、第2出力軸73と、取付機構8と、駆動力変換機構9aとを備えている。
【0084】
本実施形態の入力軸71は、筐体70に固定されている軸受704によって回転可能に支持されている。
【0085】
本実施形態の第2出力軸73は、入力軸71と交差する位置に設けられている。具体的には、入力軸71が前後方向に沿っているのに対し、第2出力軸73は上下方向に沿っている。第2出力軸73は、筐体70に固定されている軸受705及び軸受706によって回転可能に支持されている。
【0086】
本実施形態の駆動力変換機構9aは、入力軸71の外周に設けられている第1歯車91aと、第2出力軸73の外周に設けられている第2歯車92aとを有する。第1歯車91aと入力軸71とは一体的に駆動する。また、第2歯車92aと第2出力軸73とは一体的に駆動する。
【0087】
本実施形態の第1歯車91a及び第2歯車92aは、互いに向きが90度異なる傘歯車であり、噛み合っている(
図10参照)。例えば、入力軸71及び第1歯車91aが回転軸Ax1を中心として時計回りに回転すると、第2出力軸73及び第2歯車92aは、回転軸Ax3を中心として時計回りに回転する。回転軸Ax1と回転軸Ax3とは、向きが90度異なり、交差する。
【0088】
上記より、本実施形態の駆動力変換機構9aは、入力軸71から第2出力軸73に回転駆動力を伝達する際に、回転駆動力による回転の回転軸Ax0の角度変更を行う。具体的には、本実施形態の駆動力変換機構9aは、回転駆動力による回転の回転軸Ax0の角度を入力軸71の回転軸Ax1の角度から第2出力軸の回転軸Ax3の角度へ変更する。回転軸Ax0の角度とは、ある軸を基準としたときに上記軸と回転軸Ax0とでなす角度をいう。ここでは、入力軸71の回転軸Ax1を基準としている。
【0089】
(3)作用効果
本実施形態の駆動力変換機構9aは、入力軸71に設けられている第1歯車91aと、第2出力軸73に設けられている第2歯車92aとを有している。駆動力変換機構9aは、第1歯車91aから第2歯車92aへ直接的に回転駆動力を伝達することで、入力軸71と交差する第2出力軸73に回転駆動力を伝達させる。すなわち、本実施形態の駆動力変換機構9aは、入力軸71に伝達された回転駆動力の回転の回転軸Ax0の角度を変更させる。これにより、締結部材などの作業対象が力を加えにくい角度にあっても、小さい押し付け力で大きな締付トルクを得ることができるため、作業を行いやすい。
【0090】
(4)変形例
以下、実施形態2の変形例を列挙する。以下の説明する変形例は、実施形態1及び実施形態1の変形例と適宜組み合わせて適用可能である。
【0091】
駆動力変換機構9aは、回転駆動力による回転の回転軸Ax0の角度変更を行う以外に、回転軸Ax0の平行移動を行ったり、回転駆動力から回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力への変換を行ったりするように構成されていてもよい。
【0092】
駆動力変換機構9aにおいて、第1歯車91aと第2歯車92aとが直接噛み合うことは必須ではなく、第1歯車91aと第2歯車92aとの間に他の歯車など配置して、第1歯車91aから第2歯車92aに間接的に回転駆動力を伝達するようにしてもよい。
【0093】
(実施形態3)
(1)概要
実施形態3の工具システム100は、
図11A及び
図11Bに示すようなアタッチメント7bを備えている点で、実施形態1に係る工具システム100と相違する。本実施形態のアタッチメント7bは、入力軸71に伝達される回転駆動力を、回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力に変換する駆動力変換機構9bを備えている。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
【0094】
(2)詳細
図11A及び
図11Bに示すように、本実施形態のアタッチメント7bは、筐体70と、入力軸71と、連結軸72と、第2出力軸73bと、取付機構8と、駆動力変換機構9bと、可動刃74と、固定刃75とを備えている。
【0095】
本実施形態の第2出力軸73bは、入力軸71の回転軸Ax1に沿った方向に長手方向を有している。第2出力軸73bと入力軸71とは、回転駆動力による回転の回転軸Ax0に沿っている。第2出力軸73bは、後端が開口であり前端(先端)が有底の筒形状である。第2出力軸73bは、内周側で入力軸71を覆うようにして入力軸71の外周側に配置されている。また、第2出力軸73bは、回転しないように、筐体70に支持されている。
【0096】
本実施形態の駆動力変換機構9bは、第1ネジ部95と第2ネジ部96とを有している。第1ネジ部95は、入力軸71の外周に設けられている。第2ネジ部96は、第2出力軸73bの内周に設けられており、第1ネジ部95に螺合する。入力軸71が回転すると、第1ネジ部95は入力軸71と一体的に回転する。第1ネジ部95と第2ネジ部96とが噛み合う状態で、第1ネジ部95が回転すると、第2ネジ部96に前後方向のスラスト駆動力が伝達される。すなわち、本実施形態の駆動力変換機構9bは、入力軸71に伝達された回転駆動力を、回転駆動力による回転の回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力に変換して、スラスト駆動力を第2ネジ部96(第2出力軸73b)に伝達する。
【0097】
第2ネジ部96に伝達される前後方向のスラスト駆動力の向きは、第1ネジ部95の回転方向によって変わる。例えば、第1ネジ部95が回転軸Ax0を中心に時計回りに回転する場合、第2ネジ部96には前向きのスラスト駆動力が伝達される。第2ネジ部96に前向きのスラスト駆動力が伝達される場合、可動範囲内において、第2出力軸73は前に移動する。また、第1ネジ部95が回転軸Ax0を中心に反時計回りに回転する場合、第2ネジ部96には後向きのスラスト駆動力が伝達される。第2ネジ部96に後向きのスラスト駆動力が伝達される場合、可動範囲内において、第2出力軸73bは後ろに移動する。
【0098】
上記より、本実施形態の駆動力変換機構9bは、入力軸71から第2出力軸73に回転駆動力を伝達する際に、回転駆動力から回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力への変換を行う。
【0099】
可動刃74は、第2出力軸73bと一体的に動く刃である。第2出力軸73bが前に移動すれば、可動刃74も前に移動する。第2出力軸73bが後に移動すれば、可動刃74も後に移動する。固定刃75は、筐体70に固定されている刃である。
図11Aに示すように、可動刃74と固定刃75との間に切断対象物T1を配置することができる可動刃74の位置を第1位置という。また、
図11Bに示すように、入力軸71の回転軸Ax1と直交する方向において可動刃74と固定刃75とが重なる可動刃74の位置を第2位置という。入力軸71に回転駆動力が伝達されて可動刃74が第1位置から第2位置に変位する間に、切断対象物T1は可動刃74及び固定刃75によって切断される。
【0100】
(3)作用効果
本実施形態の駆動力変換機構9bは、入力軸71に設けられる第1ネジ部95と、第2出力軸73に設けられており、第1ネジ部95に螺合する第2ネジ部96とを有している。駆動力変換機構9bは、入力軸71から第2出力軸73に回転駆動力を伝達する際に、入力軸71に伝達された回転駆動力による第1ネジ部95の回転で、第2ネジ部96及び第2出力軸73bを回転駆動力による回転の回転軸Ax0に沿って移動させる。すなわち本実施形態の駆動力変換機構9bは、第1ネジ部95の回転で第2ネジ部96及び第2出力軸73bを回転軸Ax0に沿って移動させることによって、回転駆動力からスラスト駆動力への変換を行う。本実施形態のアタッチメント7bは、入力軸71に伝達される回転駆動力を、回転駆動力の回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力へ変換するため、工具システム100が対応可能な作業を増やすことができる。
【0101】
また、本実施形態の工具システム100では、入力軸71の負荷トルクは、連結軸72を介して第1出力軸450に伝達される。上述のように、インパクト機構40は、第1出力軸450の負荷トルクが所定レベルを超えると、第1出力軸450に回転方向の打撃力を加える。この回転方向の打撃力は、回転駆動力と同様に、連結軸72を介して入力軸71に伝達され、駆動力変換機構9bによってスラスト駆動力に変換されて第2出力軸73bに伝達される。これにより、切断対象物T1を切断するのに大きな力が必要な場合でも、インパクト機構40が発生する打撃力から変換されたスラスト駆動力によって容易に切断することができる。
【0102】
(4)変形例
以下、実施形態3の変形例を列挙する。以下の説明する変形例は、実施形態1及び実施形態1の変形例と、実施形態2及び実施形態2の変形例と適宜組み合わせて適用可能である。
【0103】
図12に示すように、アタッチメント7cは、実施形態3の可動刃74を可動部76に、実施形態3の固定刃75を固定部77に置き換えたアタッチメントであってもよい。アタッチメント7cは、例えば可動部76と固定部77とで一対の対象物を挟み込み、圧力によって一対の対象物を接着させる圧着用のアタッチメントである。
【0104】
アタッチメント7cは、入力軸71に伝達される回転駆動力を、回転駆動力の回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力へ変換することで、圧着用のアタッチメントとして機能する。また、一対の対象物を圧着するのに大きな力が必要な場合でも、インパクト機構40が発生する打撃力から変換されたスラスト駆動力によって容易に圧着することができる。
【0105】
駆動力変換機構9bは、回転駆動力から、回転駆動力による回転の回転軸Ax0に沿ったスラスト駆動力への変換を行う以外に、回転軸Ax0の平行移動を行ったり、回転軸Ax0の角度変更を行ったりするように構成されていてもよい。
【0106】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係るアタッチメント(7;7a;7b;7c)は、連結軸(72)と、入力軸(71)とを備えている。連結軸(72)は、インパクト回転工具(1)の挿入口(62)に挿入されて、インパクト回転工具(1)の複数の球状体(鋼球65)の各々と対向し、インパクト回転工具(1)からの回転駆動力が伝達される。入力軸(71)は、連結軸(72)を介してインパクト回転工具(1)から回転駆動力が伝達される。連結軸(72)は、入力部位(721)と、出力部位(722)とを有している。入力部位(721)は、連結軸(72)の軸方向においてインパクト回転工具(1)から回転駆動力が伝達される側の部位である。出力部位(722)は、入力部位(721)から軸方向に沿って延びており、入力軸(71)に回転駆動力を伝達する側の部位である。入力部位(721)は細軸部(723)を含んでいる。細軸部(723)は、少なくとも複数の球状体(鋼球65)と対向する位置からインパクト回転工具(1)側の先端にかけて出力部位(722)より細い部分を有する。
【0107】
この態様によれば、複数の球状体(鋼球65)と対向する位置からインパクト回転工具(1)側の先端にかけて、入力部位(721)の細軸部(723)は出力部位(722)より細い部分を有するため、複数の球状体(鋼球65)と接しにくく、挿入口(62)から連結軸(72)を引き抜きやすくなる。
【0108】
第2の態様に係るアタッチメント(7;7a;7b;7c)では、第1の態様において、細軸部(723)は、複数の球状体(鋼球65)と対向する位置からインパクト回転工具(1)側の先端にかけて複数の凹部(724)が設けられていることにより出力部位(722)より細い。
【0109】
この態様によれば、例えば軸方向に沿って軸方向と直交する方向の幅が略均一な棒状体から細軸部(723)を有する連結軸(72)を製造しやすい。
【0110】
第3の態様に係るアタッチメント(7;7a;7b;7c)では、第2の態様において、複数の凹部(724)は、連結軸(72)の軸方向からの平面視において弧状である。
【0111】
この態様によれば、凹部(724)を球状体(鋼球65)に沿わせることができる。そのため、凹部(724)と鋼球(65)が接触したとしても、接触面積が大きくなるため、鋼球65と接触した部分が凹みにくい。
【0112】
第4の態様に係るアタッチメント(7;7a;7b;7c)では、第2又は第3の態様において、細軸部(723)は、複数の凹部(724)における隣り合う凹部(724)の間に挿入口(62)の内壁(621)と接触する凸部(725)を有している。
【0113】
この態様によれば、入力部位(721)の細軸部(723)においてもインパクト回転工具(1)から回転駆動力が伝達される。
【0114】
第5の態様に係るアタッチメント(7;7a;7b;7c)は、第1から第4のいずれかの態様において、筐体(70)と、取付機構(8)とを更に備える。筐体(70)は、連結軸(72)及び入力軸(71)の少なくとも一部を収容する。取付機構(8)は、インパクト回転工具(1)に対して筐体(70)を取り付けて固定する。
【0115】
この態様によれば、連結軸(72)をインパクト回転工具(1)の挿入口(62)から容易に抜くことができる構成でありながら、インパクト回転工具(1)に対してアタッチメント(7;7a;7b;7c)を固定することができる。
【0116】
第6の態様に係るアタッチメント(7;7a;7b;7c)では、第1から第5のいずれかの態様において、複数の球状体(鋼球65)は対向する一対の球状体(鋼球65)であって、連結軸(72)の軸方向と直交する方向において移動可能である。細軸部(723)における一対の球状体(鋼球65)と対向する部分の連結軸(72)と直交する方向の幅(W2)は、連結軸(72)と直交する方向における一対の球状体(鋼球65)間の最小距離(W1)以下である。
【0117】
この態様によれば、入力部位(721)に対する一対の球状体(鋼球65)の押し当てをほとんどなくすことができる。
【0118】
第7の態様に係るアタッチメント(7;7a;7b;7c)では、第1から第6のいずれかの態様において、連結軸(72)は、入力軸(71)に圧入されている。
【0119】
この態様によれば、インパクト回転工具(1)からアタッチメント(7;7a;7b;7c)を取り外したりする際に、連結軸(72)が落下したり紛失したりする可能性を低減させることができる。
【0120】
第1の態様以外の構成については、アタッチメント(7;7a;7b;7c)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【0121】
第8の態様に係る工具システム(100)は、第1から第7のいずれかの態様のアタッチメント(7;7a;7b;7c)と、アタッチメント(7;7a;7b;7c)が取り付けられるインパクト回転工具(1)とを備える。
【0122】
この態様によれば、インパクト回転工具(1)からアタッチメント(7;7a;7b;7c)を容易に取り外すことができる。
【符号の説明】
【0123】
1 インパクト回転工具
62 挿入口
621 内壁
65 鋼球(球状体)
7,7a,7b,7c アタッチメント(インパクト回転工具用アタッチメント)
70 筐体
71 入力軸
72 連結軸
721 入力部位
722 出力部位
723 細軸部
724 凹部
725 凸部
100 工具システム