IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アン,サン ジュンの特許一覧

特許7457652端末機が寄贈したデータ容量を共有するデータ容量共有サーバ、方法、およびシステム
<>
  • 特許-端末機が寄贈したデータ容量を共有するデータ容量共有サーバ、方法、およびシステム 図1
  • 特許-端末機が寄贈したデータ容量を共有するデータ容量共有サーバ、方法、およびシステム 図2
  • 特許-端末機が寄贈したデータ容量を共有するデータ容量共有サーバ、方法、およびシステム 図3
  • 特許-端末機が寄贈したデータ容量を共有するデータ容量共有サーバ、方法、およびシステム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】端末機が寄贈したデータ容量を共有するデータ容量共有サーバ、方法、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/06 20210101AFI20240321BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240321BHJP
   H04W 4/60 20180101ALI20240321BHJP
   H04W 4/24 20240101ALI20240321BHJP
【FI】
H04W12/06
H04W88/04
H04W4/60
H04W4/24
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020545638
(86)(22)【出願日】2019-02-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 KR2019001744
(87)【国際公開番号】W WO2019168283
(87)【国際公開日】2019-09-06
【審査請求日】2022-02-04
(31)【優先権主張番号】10-2018-0023979
(32)【優先日】2018-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520329139
【氏名又は名称】アン,サン ジュン
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】アン,サン ジュン
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/144997(WO,A1)
【文献】特開2006-332898(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機が寄贈したデータ容量共有サーバの動作方法であって、
寄贈者端末機から受信したデータテザリング(tethering)信号に基づいて共有しようとするデータ情報をモニタリングする段階、
前記寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置し、前記寄贈者端末機が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機の要求を受信する段階、
前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホールまたは無線バックホールを感知して前記寄贈者端末機と通信する前記ユーザ端末機の保安認証を実行する段階、
前記寄贈者端末機が共有するデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の使用と、共有および販売される前記エコビットを使用する前記ユーザ端末機のデータ使用を管理する段階、および
前記寄贈者端末機が共有した前記エコビットに対応するリワード(reward)を前記寄贈者端末機に提供し、前記ユーザ端末機が使用したデータの請求情報を前記ユーザ端末機に提供する段階を含み、
前記リワードおよび前記請求情報を提供する段階は、
前記ユーザ端末機の会員または非会員、前記データ使用のための有線バックホールまたは無線バックホールに対する前記保安認証の結果に基づき、前記ユーザ端末機の前記データ使用に対して為替レートが適用された前記請求情報を提供すること、および前記寄贈者端末機から共有および販売される前記エコビットにリアルタイムで前記為替レートを適用することを含み、
前記エコビットおよび前記データ使用を管理する段階は、
前記寄贈者端末機と前記ユーザ端末機との間の前記エコビットに対する入札方式を提供、統制、および管理することを含む、
データ容量共有方法。
【請求項2】
前記寄贈者端末機が共有しようとするデータ情報をモニタリングする段階は、
前記寄贈者端末機のテザリングモードによる前記データテザリング信号を受信し、前記寄贈者端末機で使用するデータ料金プラン、データ使用期間、共有しようとするデータ容量のうちの少なくともいずれか1つ以上を含む前記データ情報をモニタリングする、
請求項1に記載のデータ容量共有方法。
【請求項3】
前記エコビットと前記データ使用を管理する段階は、
前記寄贈者端末機が共有しようとする前記エコビット、前記ユーザ端末機によって前記寄贈者端末機で消費される前記エコビット、前記エコビットを利用する前記ユーザ端末機の前記データ使用を追跡および管理する、
請求項1に記載のデータ容量共有方法。
【請求項4】
前記リワードおよび前記請求情報を提供する段階は、
前記寄贈者端末機の要求にしたがい、前記寄贈者端末機が共有する前記エコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供する、
請求項1に記載のデータ容量共有方法。
【請求項5】
端末機から寄贈されたデータ容量共有システムであって、
データ容量の寄贈のためにデータテザリング(tethering)モードを実行する寄贈者端末機、
前記寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置し、前記寄贈者端末機が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機、および
前記寄贈者端末機から受信されるデータテザリング信号に基づいて前記寄贈者端末機が共有しようとするデータ情報をモニタリングし、前記寄贈者端末機とユーザ端末機との間のデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の共有を管理するデータ容量共有サーバを含み、
前記寄贈者端末機は、為替レートを適用した前記エコビットの上限値および下限値を設定し、価格範囲内で複数の前記ユーザ端末機間の入札方式で前記エコビットを共有および販売し、
前記データ容量共有サーバは、
前記データ容量を利用しようとする前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホールまたは無線バックホールを感知して前記寄贈者端末機と通信する前記ユーザ端末機の保安認証を実行し、
前記寄贈者端末機と前記ユーザ端末機との前記エコビットに対する前記入札方式を提供、統制、および管理し、
前記ユーザ端末機の会員または非会員、データ使用のための有線バックホールまたは無線バックホールに対する前記保安認証の結果に基づき、前記ユーザ端末機のデータ使用に対して前記為替レートが適用された請求情報を提供し、
前記寄贈者端末機から共有および販売される前記エコビットにリアルタイムで前記為替レートを適用し、
前記寄贈者端末機が共有する前記エコビットに対応するリワード(reward)を前記寄贈者端末機に提供することを含む、
データ容量共有システム。
【請求項6】
前記寄贈者端末機は、
共有する前記エコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを前記データ容量共有サーバから受信する、
請求項5に記載のデータ容量共有システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末機は、
周辺に位置する複数の寄贈者端末機のうち、前記ユーザ端末機を基点として信号強度が
強い前記寄贈者端末機が開放する前記データネットワークを介して共有される前記エコビットを受信して利用することを特徴とする、
請求項5に記載のデータ容量共有システム。
【請求項8】
前記データ容量共有サーバは、
前記寄贈者端末機が共有しようとする前記エコビット、前記ユーザ端末機によって前記寄贈者端末機で消費される前記エコビット、前記エコビット(ECObit)を利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を追跡および管理する、
請求項5に記載のデータ容量共有システム。
【請求項9】
前記データ容量共有システムは、
前記データ容量共有サーバ、前記寄贈者端末機、および前記ユーザ端末機の間に提供される広告手数料の収益を取得することを特徴とする、
請求項5に記載のデータ容量共有システム。
【請求項10】
前記ユーザ端末機は、
複数の寄贈者端末機が存在する場合、前記複数の寄贈者端末機それぞれが開放するデータネットワーク(または、Access Point:AP)のうちから1つのデータネットワークを競売形態で選択し、
前記データ容量共有サーバは、
前記ユーザ端末機が前記1つのデータネットワークを選択するように、交換条件に関する情報を提供することを特徴とする、
請求項5に記載のデータ容量共有システム。
【請求項11】
前記ユーザ端末機は、
保有する残データ容量を前記データ容量共有サーバに販売する、
請求項5に記載のデータ容量共有システム。
【請求項12】
寄贈者端末機から受信したデータテザリング(tethering)信号に基づいて共有しようとするデータ情報をモニタリングするモニタリング部、
前記寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置し、前記寄贈者端末機が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機の要求を受信する受信部、
前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホールまたは無線バックホールを感知して前記寄贈者端末機と通信する前記ユーザ端末機の保安認証を実行する認証実行部、
前記寄贈者端末機が共有するデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の使用と、共有および販売される前記エコビットを利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を管理する管理制御部、および
前記寄贈者端末機が共有した前記エコビットに対応するリワード(reward)を前記寄贈者端末機に提供し、前記ユーザ端末機で使用したデータの請求情報を前記ユーザ端末機に提供する提供部を含み、
前記提供部は、前記ユーザ端末機の会員または非会員、データ使用のための有線バックホールまたは無線バックホールに対する前記保安認証の結果に基づき、前記ユーザ端末機のデータ使用に対して為替レートが適用された前記請求情報を提供し、前記寄贈者端末機から共有および販売される前記エコビットにリアルタイムで前記為替レートを適用し、
前記管理制御部は、前記寄贈者端末機と前記ユーザ端末機との間の前記エコビットに対する入札方式を提供、統制、および管理することを含む、データ容量共有サーバ。
【請求項13】
前記モニタリング部は、
前記寄贈者端末機のテザリングモードによる前記データテザリング信号を受信し、前記
寄贈者端末機で使用するデータ料金プラン、データ使用期間、共有しようとするデータ容量のうちの少なくともいずれか1つ以上を含む前記データ情報をモニタリングする、
請求項12に記載のデータ容量共有サーバ。
【請求項14】
前記管理制御部は、
前記寄贈者端末機が共有するデータ容量を仮想化した前記エコビットに変換して格納および管理し、前記寄贈者端末機が共有しようとする前記エコビット、前記ユーザ端末機によって前記寄贈者端末機で消費される前記エコビット、前記エコビットを利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を管理する前記ユーザ端末機の前記データ使用を追跡および管理する、
請求項12に記載のデータ容量共有サーバ。
【請求項15】
前記提供部は、
前記寄贈者端末機の要求にしたがい、前記寄贈者端末機が共有する前記エコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供する、
請求項12に記載のデータ容量共有サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末機が寄贈したデータ容量を共有するデータ容量共有サーバ、方法、およびシステムに関し、より詳細には、寄贈者端末機が共有するデータ容量をユーザ端末機が受信して利用するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、モバイル端末機のような端末装置とは、ユーザが携帯しながら装置に備えられた特定の機能や通信機能を実行することのできる装置を意味する。モバイル端末機の例としては、スマートフォン、タブレット、ノート型PCなどの装置が挙げられる。このようなモバイル端末機では、通信、カメラ、インターネット、動画再生、放送受信などのような多様な機能を実行することができる。
【0003】
しかし、このようなモバイル端末機のほとんどは、限定されたデータ容量を使用するため、データの使用に限界がある。このような状況は、国内または国外で発生している。
【0004】
したがって、このようなデータ使用量の限界を克服するために、多様な対策が試されている。
【0005】
ところが、従来のデータ共有技術は、寄贈者端末機とユーザ端末機との間でイメージ、動画ファイル、データファイルなどを共有する技術に留まっており、無線インターネットサービスを共有する技術には限界があった。
【0006】
これにより、本発明では、自身が使用するインターネットサービスのデータ総量の制限に余裕がある場合、APを開放し、不特定多数のユーザ端末機がインターネットに無線で接続できるように共有する技術を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、寄贈者端末機(donor terminal、ドナー端末機)が開放したデータネットワークを介して共有されるエコビットを不特定多数のユーザ端末機で受信して利用することができる、仮想の交換の場を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、寄贈者端末機が共有するデータ容量分のリワード(reward)を提供し、データ使用に対応する請求情報をユーザ端末機に提供することにより、公正(Fair)かつ有意義な(Meaningful)補償システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータ容量を共有する方法は、寄贈者端末機から受信されるデータテザリング(tethering)信号に基づいて共有しようとするデータ情報をモニタリングする段階、前記寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置し、前記寄贈者端末機が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機の要求を受信する段階、前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて保安認証を実行する段階、前記寄贈者端末機が共有するデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の利用と、共有されるエコビットを利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を管理する段階、および前記寄贈者端末機が共有したエコビットに対応するリワード(reward)を前記寄贈者端末機に提供し、前記ユーザ端末機が使用したデータの請求情報を前記ユーザ端末機に提供する段階を含む。
【0010】
前記寄贈者端末機が共有するデータ容量をモニタリングする段階は、寄贈者端末機のテザリングモードによる前記データテザリング信号を受信し、前記寄贈者端末機が使用するデータ料金プラン、データ使用期間、共有しようとするデータ容量のうちの少なくともいずれか1つ以上を含む前記データ情報をモニタリングしてよい。
【0011】
前記保安認証を実行する段階は、エコビットを利用しようとする前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホールまたは無線バックホールを感知して前記寄贈者端末機と通信する前記ユーザ端末機の保安認証メカニズムを実行してよい。
【0012】
前記エコビットとデータ使用を管理する段階は、前記寄贈者端末機が共有しようとするエコビット、前記ユーザ端末機によって前記寄贈者端末機で消費されるエコビット、エコビット(ECObit)を利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を追跡および管理してよい。
【0013】
前記リワードおよび請求情報を提供する段階は、前記寄贈者端末機の要求にしたがい、前記寄贈者端末機が共有するエコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。
【0014】
前記リワードおよび請求情報を提供する段階は、前記ユーザ端末機の会員または非会員、データ使用のための有線バックホールまたは無線バックホールに対する前記保安認証結果に基づき、前記ユーザ端末機のデータ使用に対して精算為替が適用された前記請求情報を提供してよい。
【0015】
本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータを共有するデータ容量共有システムであって、データ容量の寄贈のためにデータテザリング(tethering)モードを実行する寄贈者端末機、前記寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置し、前記寄贈者端末機が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機、および前記寄贈者端末機から受信したデータテザリング信号に基づいて前記寄贈者端末機が共有しようとするデータ情報をモニタリングし、前記寄贈者端末機とユーザ端末機との間のデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の共有を管理するデータ容量共有サーバを含み、前記データ容量共有サーバは、前記寄贈者端末機が共有したエコビットに対応するリワード(reward)を前記寄贈者端末機に提供し、前記ユーザ端末機が使用したデータの請求情報を前記ユーザ端末機に提供する。
【0016】
前記寄贈者端末機は、共有するエコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを前記データ容量共有サーバから受信してよい。
【0017】
前記ユーザ端末機は、周辺に位置する複数の寄贈者端末機のうち、前記ユーザ端末機を基点として信号強度が強い前記寄贈者端末機が開放した前記データネットワークを介して共有されるエコビットを受信して利用してよい。
【0018】
前記データ容量共有サーバは、データ容量を使用しようとする前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホールまたは無線バックホールを感知して前記寄贈者端末機と通信する前記ユーザ端末機の保安認証メカニズムを実行してよい。
【0019】
前記データ容量共有サーバは、前記寄贈者端末機が共有しようとするエコビット、前記ユーザ端末機によって前記寄贈者端末機で消費されるエコビット、エコビット(ECObit)を利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を追跡および管理してよい。
【0020】
前記データ容量共有システムは、前記データ容量共有サーバ、前記寄贈者端末機、および前記ユーザ端末機の間で提供される広告手数料の収益を取得してよい。
【0021】
前記ユーザ端末機は、複数の前記寄贈者端末機が存在する場合、前記複数の寄贈者端末機それぞれが開放したデータネットワーク(または、Access Point:AP)のうちの1つのデータネットワークを競売形態で選択し、前記データ容量共有サーバは、前記ユーザ端末機が前記1つのデータネットワークを選択するように交換条件に関する情報を提供してよい。
【0022】
前記ユーザ端末機は、保有する残データ容量を前記データ容量共有サーバに販売してよい。
【0023】
本発明の実施形態における、データ容量共有サーバは、寄贈者端末機から受信したデータテザリング(tethering)信号に基づいて共有しようとするデータ情報をモニタリングするモニタリング部、前記寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置し、前記寄贈者端末機が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機の要求を受信する受信部、前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて保安認証を実行する認証実行部、前記寄贈者端末機が共有するデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の使用と、共有されるエコビットを利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を管理する管理制御部、および前記寄贈者端末機が共有したエコビットに対応するリワード(reward)を前記寄贈者端末機に提供し、前記ユーザ端末機が使用したデータの請求情報を前記ユーザ端末機に提供する提供部を含む。
【0024】
前記モニタリング部は、寄贈者端末機のテザリングモードによる前記データテザリング信号を受信し、前記寄贈者端末機で使用するデータ料金プラン、データ使用期間、共有しようとするデータ容量のうちの少なくともいずれか1つ以上を含む前記データ情報をモニタリングしてよい。
【0025】
前記認証実行部は、エコビットを利用しようとする前記ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホールまたは無線バックホールを感知して前記寄贈者端末機と通信する前記ユーザ端末機の保安認証メカニズムを実行してよい。
【0026】
前記管理制御部は、前記寄贈者端末機が共有するデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)に変換して格納および管理し、前記寄贈者端末機で共有しようとするエコビット、前記ユーザ端末機によって前記寄贈者端末機で消費されるエコビット、エコビット(ECObit)を利用する前記ユーザ端末機のデータ使用を管理する前記ユーザ端末機のデータ使用を追跡および管理してよい。
【0027】
前記提供部は、前記寄贈者端末機の要求にしたがい、前記寄贈者端末機が共有するエコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。
【0028】
前記提供部は、前記ユーザ端末機の会員または非会員、データ使用のための有線バックホールまたは無線バックホールに対する前記保安認証結果に基づき、前記ユーザ端末機のデータ使用に対して精算為替が適用された前記請求情報を提供してよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の実施形態によると、寄贈者端末機(donor terminal)が開放したデータネットワークを介して共有されるエコビットを不特定多数のユーザ端末機で受信して利用することができる、仮想の交換の場を提供することができる。
【0030】
また、本発明の実施形態によると、寄贈者端末機が共有するデータ容量分のリワード(reward)を提供し、データ使用に対応する請求情報をユーザ端末機に提供することにより、公正(Fair)かつ有意義な(Meaningful)補償システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータ容量共有方法を示したフローチャートである。
図2】本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータ容量共有サーバの詳細構成を示したブロック図である。
図3】本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータ容量共有システムの構成を示した図である。
図4】本発明の実施形態における、データ容量共有サーバ、寄贈者端末機、およびユーザ端末機がデータ容量を共有する過程を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。しかし、このような発明が、実施形態によって制限あるいは限定されてはならない。また、各図面に提示された同じ参照符号は、同じ部材を示す。
【0033】
また、本明細書で使用される用語(terminology)は、本発明の好ましい実施形態を適切に表現するために使用されたものであるが、これは、視聴者、運用者の意図、または本発明が属する分野の慣例などによって異なる場合がある。したがって、本用語の定義は、本明細書の全般に記載された内容に基づいて定められなければならない。
【0034】
本発明の実施形態は、寄贈者端末機が共有するデータ容量をユーザ端末機で利用することができる技術を提供することを、その要旨とする。
【0035】
本発明において、端末機は、インターネットサービスのデータ総量の制限に余裕がある場合、不特定多数のユーザに開放してインターネットに接続できるように提供する過程(Saving)と、データ接続を必要とする場合、他の寄贈者(donor)会員が開放したインターネット接続を活用する過程(Borrowing)とを実行する。
【0036】
これにより、本発明では、Saving過程とBorrowing過程の交換の場を提供することにより、効率的なデータ容量共有プラットフォームを提供する。
【0037】
以下、図1図4を参照しながら、本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータ容量共有方法を示したフローチャートであり、図2は、本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータ容量共有サーバの詳細構成を示したブロック図である。
【0039】
図1および図2を参照すると、本発明の実施形態に係るデータ容量共有サーバおよび方法は、寄贈者端末機が共有するデータ容量をユーザ端末機が受信して利用するように提供する。
【0040】
このために、図2において、本発明の実施形態に係るデータ容量共有サーバ200は、モニタリング部210、受信部220、認証実行部230、管理制御部240、および提供部250を含む。また、図1の各段階110~150は、図2の本発明の実施形態に係るデータ容量共有サーバ200の構成要素、すなわち、モニタリング部210、受信部220、認証実行部230、管理制御部240、および提供部250によって実行されてよい。
【0041】
段階110で、モニタリング部210は、寄贈者端末機から受信したデータテザリング(tethering)信号に基づいて共有しようとするデータ情報をモニタリングする。
【0042】
モニタリング部210は、寄贈者端末機のテザリングモードによるデータテザリング信号を受信し、寄贈者端末機で使用するデータ料金プラン、データ使用期間、共有しようとするデータ容量のうちの少なくともいずれか1つ以上を含むデータ情報をモニタリングしてよい。
【0043】
例えば、寄贈者端末機(donor)は、使用するインターネットサービスのデータ総量の制限に余裕がある場合(または、残データ容量が存在する場合)、データネットワーク(または、WI-FI AP)を手動で開放するか、端末機がデータネットワークモード(または、WI-FI APモード)となるように自動で設定するテザリングモードを実行してよい。この後、モニタリング部210は、寄贈者端末機が使用するデータ料金プラン、データ期間、および共有するデータ容量をモニタリングしてよい。
【0044】
このとき、モニタリング部210は、寄贈者端末機のデータ料金プラン、データ期間、およびデータ容量をモニタリングするようになるが、寄贈者端末機で変換されたエコビット(ECObit)を受信してデータ料金プラン、データ期間、およびデータ容量をモニタリングすることも可能である。
【0045】
段階120で、受信部220は、寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置し、寄贈者端末機が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機の要求を受信する。このとき、受信部220は、端末機それぞれにインストールされて実行されるアプリケーション(Application)を通じて信号を受信してよい。
【0046】
例えば、寄贈者端末機でテザリングモードのデータネットワークの開放によるデータテザリング信号が発生する場合、寄贈者端末機の通信カバレッジ内に位置するユーザ端末機は、受信されるデータテザリング信号によるデータ使用信号を送信してよい。このとき、ユーザ端末機は、データ容量を利用するために寄贈者端末機との接触を実行するか、端末機内にインストールされたアプリケーションを通じてデータ容量を利用するための設定を実行してよい。これにより、受信部220は、ユーザ端末機からデータ使用信号を感知することができる。
【0047】
また、受信部220は、寄贈者端末機を中心として通信カバレッジ内に位置するユーザ端末機の数、位置、受信強度、残データ、データ料金プラン、およびデータ期間のうちの少なくともいずれか1つ以上を受信してよい。
【0048】
寄贈者端末機およびユーザ端末機は、サービスに加入していることを基本条件とし、単数または複数であってよい。寄贈者端末機またはユーザ端末機は、WI-FI AP(Access Point)、WI-FIネットワーク、エッグ(egg)などの有線/無線データの共有器であってよい。また、寄贈者端末機またはユーザ端末機は、PC(personal computer)、ノート型PC(laptop computer)、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)などのように寄贈者またはユーザが所持している端末装置であって、ウェブ/モバイルサイトまたは専用アプリケーションの制御下で、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納などのようなサービス全般の動作を実行してよい。また、前記端末機は、端末機内にダウンロードされてインストールされたアプリケーション(Application)を指してもよい。
【0049】
段階130で、認証実行部230は、ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて保安認証(セキュリティ認証)を実行する。
【0050】
認証実行部230は、ユーザ端末機のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホール、または3G、4G、あるいは他のWI-FI基盤の無線インターネットバックホールを感知する保安認証メカニズムを実行してよい。
【0051】
例えば、ユーザは、認証確認のために、特定の会員であることを表示する特定のID(Service Set IDentifier:SSID)および特定のパスワード(Password)を入力しなければならない。このような手動による入力を排除するために、ユーザ端末機は、インストールされたアプリケーションを通じて特定のID(Service Set IDentifier:SSID)および特定のパスワード(Password)を自動でトークン化して維持してよい。
【0052】
認証実行部230は、受信部220を通じてユーザ端末機から受信したトークン化された情報とデータベース部260に格納されて維持されるデータ容量とを比較した後、最終的にユーザ端末機に対する会員の可否、バックホール確認、使用回数などを判断してよい。
【0053】
データベース部260は、寄贈者端末機およびユーザ端末機と関連するIDおよびパスワードの両方を格納してよく、新たに加入した端末機または脱退した端末機と関連する情報をアップデートして格納してよい。
【0054】
また、データベース部260は、データ容量を共有する寄贈者端末機10の履歴(history)、端末情報、データ料金プラン、データ期間、共有するデータ容量などを格納して維持してよく、ユーザ端末機20のデータ使用および共有履歴、端末情報、利用回数などを格納して維持してよい。
【0055】
段階140で、管理制御部240は、寄贈者端末機が共有するデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の利用と、共有されるエコビットを利用するユーザ端末機のデータ使用を管理する。
【0056】
管理制御部240は、寄贈者端末機が共有しようとするエコビット、ユーザ端末機によって寄贈者端末機で消費されるエコビット、エコビット(ECObit)を利用するユーザ端末機のデータ使用を管理してよい。
【0057】
例えば、寄贈者端末機は、共有しようとするデータ容量を仮想化して格納したエコビット(ECObit)を提供し、ユーザ端末機は、寄贈者端末機が開放したデータネットワークを介してエコビットを受信してインターネットサービスを利用してよい。このとき、管理制御部240は、寄贈者端末機が共有するエコビットの容量、共有時間、接触するユーザ端末機の数、ユーザ端末機の位置および距離などを管理してよく、ユーザ端末機によるエコビットの利用を管理してよい。実施形態によって、管理制御部240は、寄贈者端末機およびユーザ端末機それぞれの残データ、データ料金プラン、データ期間、有線/無線バックホールを基準として共有されるエコビットの現況をリアルタイムで管理してよい。
【0058】
このとき、共有されるデータ容量の計量の単位は、bit、Byte、K bit、M bit、M Byteなどが使用されてよく、前記エコビット(ECObit)は、bit単位と等価交換される単位であってよい。
【0059】
また、管理制御部240は、リアルタイムで管理される寄贈者端末機とユーザ端末機との間のデータ共有に関する情報を、データベース部260にアップデートして格納および維持してよい。
【0060】
段階150で、提供部250は、寄贈者端末機が共有したエコビットに対応するリワード(reward)を寄贈者端末機に提供し、ユーザ端末機が使用したデータの請求情報をユーザ端末機に提供する。
【0061】
一例として、段階150で、提供部250は、寄贈者端末機が共有するエコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。例えば、提供部250は、寄贈者端末機に、共有されるデータ容量分の予め設定されたデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。
【0062】
ただし、提供部250は、寄贈者端末機の要求にしたがってリワードを支給することも可能である。
【0063】
他の例として、段階150で、提供部250は、ユーザ端末機に対する会員または非会員、有線バックホールまたは無線バックホールの保安認証結果に基づき、ユーザ端末機が使用したデータに対して精算レートを適用した請求情報を生成して提供してよい。例えば、請求情報は、データ使用に対する金額、仮想通貨、またはポイントであってよく、データ容量共有サーバに返却しなければならないデータ容量であってもよい。
【0064】
実施形態によって、寄贈者端末機は、共有を許容したデータネットワークが有線バックホールであるか、無線インターネット(3G、4G、あるいは他のWI-FI)基盤のバックホールを利用したものであるかに応じて、Saving過程でエコビット精算レートが適用されてよい。また、ユーザ端末機は、開放されたデータネットワークを介して利用したエコビットが、有線バックホール、3G WCDMA(登録商標)、4G LTE、ある地域のある事業者のバックホール、または無線インターネット基盤の無線バックホールを利用したものであるかに応じて、適切なエコビット為替が適用された請求情報を受信してよい。
【0065】
図3は、本発明の実施形態における、端末機が寄贈したデータ容量共有システムの構成を示した図である。
【0066】
図3を参照すると、本発明の実施形態に係るデータ容量共有システム300は、データ容量共有サーバ200を利用して寄贈者端末機10とユーザ端末機20との間に共有データ容量を提供してよい。
【0067】
図3では、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20が単数で示されているが、データ容量共有システム300は、複数の寄贈者端末機10および複数のユーザ端末機20を含んでよい。ここで、ユーザ端末機20は、寄贈者端末機10の通信カバレッジ内に位置することを基本とする。
【0068】
寄贈者端末機10は、データ容量の寄贈のためにデータテザリング(tethering)モードを実行する。
【0069】
例えば、寄贈者端末機(donor)10は、データ容量に余裕がある場合、テザリングモードを利用して有線/無線データネットワークを開放してデータ容量を共有してよい。これにより、寄贈者端末機10は、共有しようとするデータ容量に対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードをデータ容量共有サーバ200から受信してよい。
【0070】
より詳しく説明すると、寄贈者端末機10は、共有可能なデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)に変換して格納してよく、データ容量を利用しようとするユーザ端末機20とエコビットを共有してよい。この後、寄贈者端末機10は、共有したデータ容量(またはエコビット)分のデータ容量をデータ容量共有サーバ200から受信して利用することが可能であるが、選択によっては、データ以外に、仮想通貨またはポイントなどのリワードを受信することも可能である。
【0071】
このとき、前記エコビットは、bit単位と等価交換される単位であってよく、単位bitを送信するために必要となるその他の資源の平均所要量を包括的に1ECObitと表現してもよい。これは、一種のトークン(あるいは、コイン)であってよい。
【0072】
寄贈者端末機10は、共有しようとするエコビット(ECObit)を複数のユーザ端末機20に販売してよい。例えば、寄贈者端末機10は、寄贈者およびユーザが位置する国および時間によるリアルタイム為替を反映したエコビットを、データ容量共有サーバ200を経て複数のユーザ端末機20に告知してよく、為替が適用されたエコビット(ECObit)を購入するための複数のユーザ端末機20からの共同入札方式によってエコビットを販売してよい。実施形態によって、寄贈者端末機10は、為替を適用したエコビットの上限価および下限価を設定し、価格の範囲内における複数のユーザ端末機20からの入札方式によってエコビットを販売することも可能である。寄贈者端末機10は、複数のユーザ端末機20うちからエコビットを販売する端末装置を選択してよい。
【0073】
一実施形態として、データ容量共有システム300は、寄贈者端末機10が共有および販売するエコビットにリアルタイムレートを適用し、寄贈者端末機10とユーザ端末機20との間のエコビットに対する入札方式を提供、統制、および管理してよい。
【0074】
ユーザ端末機20は、寄贈者端末機10の通信カバレッジ内に位置し、寄贈者端末機10が開放したデータネットワークを介して共有されるデータ容量を利用する。
【0075】
例えば、ユーザ端末機20は、寄贈者端末機10の通信カバレッジ内に位置し、寄贈者端末機10が開放したデータネットワークを介して共有されるエコビットを受信してインターネットサービスを利用してよい。これにより、ユーザは、世界中のどこの国でも、現地の移動通信会社のSIMカードなどを購入する必要がなく、ユーザの周辺に存在する現地の寄贈者(donor)が開放したデータネットワーク(または、WI-FI AP)を利用することで、リアルタイムで必要な容量だけインターネットに接続することができる。
【0076】
実施形態によって、寄贈者端末機10の通信カバレッジ内に複数のユーザ端末機20が位置する場合、本発明の実施形態に係るデータ容量共有システム300は、FIFO(First In First Out)方式によって解決するか、ユーザ端末機20を基点としてWI-FI信号の強度が強い寄贈者端末機10が開放したデータネットワークに接続することが可能である。これにより、データ容量共有システム300は、特定の時間に特定の空間に位置する、一定の条件(バッテリー残量、データ残量など)を満たすユーザ端末機20に、寄贈者端末機10のエコビットを提供することを特徴とする。
【0077】
実施形態によって、寄贈者端末機10が開放するデータネットワーク(またはAccess Point:AP)とユーザ端末機20は、リアルタイムで移動することがある。このような場合、データ容量共有システム300は、サービスの連続性および移動性を保障することができる。このとき、前記データネットワークは、寄贈者端末機10自体を指してよく、SSID(Service SetI Dentifier)を有するWI-FI APであってもよい。
【0078】
一例として、寄贈者端末機10が開放するデータネットワーク(または、Access Point:AP)は固定されていてユーザ端末機20が移動する場合、ユーザ端末機20は、WI-FI信号の強度が強いデータネットワークに連続的に接続してエコビットを受信してよい。データ容量共有システム300は、データネットワークが固定されており、ユーザ端末機20がリアルタイムで移動するハンドオーバである場合、データネットワーク間のデータ接続時にハンドオフを提供してよい。
【0079】
他の例として、寄贈者端末機10が開放するデータネットワーク(または、Access Point:AP)は移動してユーザ端末機20が固定されている場合、テザリングを提供する寄贈者端末機(Donorstation)10は複数が存在するため、データ容量共有システム300は、新たなデータネットワークの寄贈者端末機10と他の地域に移転するデータネットワークの寄贈者端末機10との間のハンドオフ、これらの間のコネクションハンドオーバ(connection handover)だけでなく、取引内訳ハンドオフを支援してよい。例えば、データ容量共有システム300は、寄贈者端末機10とユーザ端末機20との間のハンドオフ、取引内訳ハンドオフ、およびコネクションハンドオーバを提供してよい。
【0080】
ただし、このような場合、ユーザ端末機20の立場では、複数の寄贈者端末機10が開放するデータネットワーク(または、Access Point:AP)が存在するため、複数の寄贈者端末機10のうちでWI-FI信号の強度が強い寄贈者端末機10に連続的に接続してエコビットを受信するか、最初に接続した寄贈者端末機10との接続をそのまま維持する方法を実行してよい。
【0081】
ここで、寄贈者端末機10が開放するデータネットワーク(または、Access Point:AP)は移動してユーザ端末機20が固定されている場合とは、テザリングを提供するデータネットワークが移動してユーザ端末機20は相対的に固定されているか、絶対的な基準としては、寄贈者端末機10が開放するデータネットワーク(または、Access Point:AP)およびユーザ端末機20の両方が動く状況であると言える。
【0082】
このとき、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20は、データ容量共有システム300が提供するデータ容量共有プラットフォームに加入していることを基本条件とし、単数または複数であってよい。寄贈者端末機10またはユーザ端末機20は、WI-FI AP(Access Point)、WI-FIネットワーク、エッグ(egg)などの有線/無線データの共有器であってよい。また、寄贈者端末機10またはユーザ端末機20は、PC(personal computer)、ノート型PC(laptop computer)、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)などのように寄贈者またはユーザが所持している端末装置であって、ウェブ/モバイルサイトまたは専用アプリケーションの制御下で、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納などのようなサービス全般の動作を実行してよい。また、前記端末機は、端末機内にダウンロードされてインストールされたアプリケーション(Application)を指してもよい。
【0083】
ユーザ端末機20が、寄贈者端末機10が共有するエコビットを利用するためには、データの寄贈履歴があるか、仮想通貨などの現金を支払うか、広告を視聴しなければならない。
【0084】
一例として、ユーザ端末機20が、データ容量共有システム300で寄贈者(donor)としてデータ容量を共有または販売した履歴がある場合、ユーザ端末機20は、データ容量共有サーバ200で共有または販売したデータ容量分のエコビットを要求してよい。これにより、ユーザ端末機20は、データ容量を共有または販売した容量分だけ、寄贈者端末機10が共有するエコビットを利用することが可能となる。
【0085】
他の例として、ユーザ端末機20は、寄贈者端末機10が販売するエコビットを購入(購買)してよい。このとき、ユーザ端末機20は、利用しようとするデータ容量分だけの仮想通貨、ポイント、または現金を寄贈者端末機10に支払い、寄贈者端末機10からエコビットを受信してインターネットサービスを利用してよい。実施形態によって、現金化されるエコビットは、寄贈者およびユーザが位置する国および時間による為替が適用された値を示すため変動的であってよく、データ容量共有システム300で予め設定された価格範囲、または寄贈者が設定した価格範囲内に含まれてよい。
【0086】
また他の例として、ユーザ端末機20は、データ容量共有サーバ200が提供する広告を視聴してから、寄贈者端末機10が共有するエコビットを利用してよい。例えば、データ容量共有サーバ200は、ユーザ端末機20が要求するデータ容量分だけの広告を提供し、ユーザ端末機20がこのような広告を視聴することにより、寄贈者端末機10が共有するエコビットを受信してインターネットサービスを利用することが可能となる。
【0087】
複数の寄贈者端末機10がデータネットワーク(または、Access Point:AP)を開放する場合、ユーザ端末機20は、複数の寄贈者端末機10うちから1つのデータネットワークを競売形態で選択してよい。例えば、ユーザ端末機20は、データ容量共有サーバ200からデータ容量を交換または共有するための条件に関する情報を受信してよく、交換条件に関する情報に基づいて任意のデータネットワークを選択してよい。
【0088】
ユーザ端末機10は、利用するインターネットサービスのデータ総量の制限に余裕がある場合(または、残データ容量が存在する場合)、データ容量を仮想化したエコビット(ECObit)に変換してデータ容量共有サーバ200に販売してよい。
【0089】
データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10からデータテザリング信号が受信されれば、寄贈者端末機10に関するデータ情報をモニタリングし、寄贈者端末機10とユーザ端末機20との間のデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)の共有を管理する。
【0090】
データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10のテザリングモードによるデータテザリング信号を受信し、寄贈者端末機10で使用するデータ料金プラン、データ期間、共有されるデータ容量、およびデータ容量に対応するエコビットをモニタリングしてよい。
【0091】
また、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10の通信カバレッジ内に位置し、データ容量を利用しようとするユーザ端末機20から送信されるデータ使用信号を受信してよい。これにより、データ容量共有サーバ200は、データ容量を利用しようとするユーザ端末機20に対する保安認証メカニズムを実行してよい。
【0092】
例えば、データ容量共有サーバ200は、ユーザ端末機20のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホール、または3G、4G、あるいは他のWI-FI基盤の無線インターネットバックホールを感知して寄贈者端末機10と通信するユーザ端末機20に関する保安認証を実行してよい。
【0093】
データ容量共有サーバ200は、サービスに加入している端末機それぞれのIDおよびパスワードをデータベース部にトークン化して格納してよく、データベース部に格納されて維持されるデータ容量を確認した後、最終的にユーザ端末機20に対する会員の可否、バックホール確認、使用回数などを判断してよい。
【0094】
前記データベース部は、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20と関連するIDおよびパスワードの両方を格納してよく、新たに加入した端末機または脱退した端末機に基づいてデータ容量をアップデートしてよい。
【0095】
データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10が共有しようとするエコビット、ユーザ端末機20によって寄贈者端末機10で消費されるエコビット、エコビットを利用するユーザ端末機20のデータ使用を管理してよい。
【0096】
例えば、寄贈者端末機10は、共有しようとするデータ容量を仮想化して格納したエコビット(ECObit)を提供し、ユーザ端末機20は、寄贈者端末機10からエコビットを受信してインターネットサービスを利用してよい。このとき、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10が共有するエコビットの容量、共有時間、接触するユーザ端末機20の数、ユーザ端末機20の位置および距離などを管理してよく、ユーザ端末機20のエコビットの利用を管理してよい。実施形態によって、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20それぞれの残データ、データ料金プラン、データ期間、有線/無線バックホールを基準として共有されるエコビットのリアルタイム現況を管理してよい。
【0097】
このとき、共有されるデータ容量の計量の単位は、bit、Byte、K bit、M bit、M Byteなどが使用されてよく、前記エコビット(ECObit)は、bit単位と等価交換される単位であってよい。
【0098】
この後、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10が共有したエコビットに対応するリワード(reward)を寄贈者端末機10に提供し、ユーザ端末機20が使用したデータの請求情報をユーザ端末機20に提供してよい。
【0099】
一例として、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10が共有したエコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。例えば、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10に、共有したデータ容量分の予め設定されたデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。
【0100】
ただし、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10の要求にしたがってリワードを支給することも可能である。
【0101】
他の例として、データ容量共有サーバ200は、ユーザ端末機20に対する会員または非会員、有線バックホールまたは無線バックホールの保安認証結果に基づき、ユーザ端末機20が使用したデータに対して精算レートを適用した請求情報を生成して提供してよい。例えば、請求情報は、データ使用に対する金額、仮想通貨、またはポイントであってよく、データ容量共有サーバに返却しなければならないデータ容量であってもよい。
【0102】
データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20からデータ容量を購入してよい。例えば、寄贈者およびユーザは、利用するインターネットサービスのデータ総量の制限に余裕があるときに、データ容量を仮想化したエコビット(ECObit)をデータ容量共有サーバ200に販売してよい。データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20からエコビットを購入(購買)してよい。
【0103】
このとき、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20からエコビットを購入する時点に、エコビットの需要/供給に応じてエコビットあたりの金額を算出してよく、寄贈者およびユーザが位置する国および時間によるレートを適用してエコビットあたりの金額を算出してもよい。すなわち、販売されるエコビットの価格は、リアルタイムで変動してよい。
【0104】
また、データ容量共有サーバ200は、購入したデータ容量を第3端末機(ユーザ端末機)に販売してよい。
【0105】
図3では、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20を区分して示しているが、データ容量を共有する寄贈者端末機10は、実施形態によっては、寄贈者(donor)からエコビットを受信してインターネットサービスを利用するユーザとなることもある。また、寄贈者端末機10からエコビットを受信してインターネットサービスを利用するユーザ端末機20も、実施形態によっては、自身のデータ容量を共有および寄贈する寄贈者(donor)となることもある。
【0106】
これにより、データ容量共有システム300は、特定の時間に特定の位置に物理的に存在する寄贈者端末機10だけが寄贈者となり、寄贈者端末機10の通信カバレッジ内に位置するユーザ端末機20だけがデータ容量を利用することのできる、寄贈者端末機10とユーザ端末機20のデータ容量共有プラットフォームを提供する。したがって、不必要な演算を実行しなくてよく、実際に寄贈した分のエコビットを含むリワードが補償されるようになるため、機会の均等が保障される。また、データ容量共有システム300は、データ容量共有サーバ200、寄贈者端末機10、およびユーザ端末機20の間に提供される広告手数料の収益を取得することも可能である。
【0107】
実施形態によって、データ容量共有システム300は、共有型タクシーであるウーバー(Uber)に、AP(Access Point)、WI-FIネットワーク、エッグ(egg)である寄贈者端末機10を提供してよく、タクシーに乗った複数のユーザは、所持しているユーザ端末機20を利用してタクシー内の寄贈者端末機10が共有するデータネットワークを介してエコビットを受信することで、インターネットサービスを利用することも可能である。
【0108】
図4は、本発明の実施形態における、データ容量共有サーバ、寄贈者端末機、およびユーザ端末機がデータ容量を共有する過程を示したフローチャートである。
【0109】
本発明の実施形態に係るデータ容量共有サーバ200は、複数の寄贈者端末機10および複数のユーザ端末機20との通信が可能であるが、以下では、より明確な説明のために、単数の寄贈者端末機10および単数のユーザ端末機20を例示して説明する。
【0110】
また、図4に示した寄贈者端末機10およびユーザ端末機20それぞれは、寄贈者およびユーザが所持する端末装置を指す。
【0111】
寄贈者端末機10またはユーザ端末機20は、WI-FI AP(Access Point)、WI-FIネットワーク、エッグ(egg)などの有線/無線データの共有器であってよい。また、寄贈者端末機10またはユーザ端末機20は、PC(personal computer)、ノート型PC(laptop computer)、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)などのように寄贈者またはユーザが所持している端末装置であって、ウェブ/モバイルサイトまたは専用アプリケーションの制御下で、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納などのようなサービス全般の動作を実行してよい。
【0112】
以下で説明する本発明の実施形態は、寄贈者端末機10またはユーザ端末機20は、端末装置にダウンロードされてインストールされたアプリケーション(Application)を通じて実行されることを特徴とする。
【0113】
図4を参照すると、利用するインターネットサービスのデータ総量の制限に余裕がある寄贈者の場合、データネットワーク(または、WI-FI AP)を手動で開放するか、端末機がデータネットワークモード(または、WI-FI APモード)になるように自動で設定するテザリングモードを実行する(段階401)。
【0114】
これにより、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10のテザリングモードによって受信されるデータテザリング信号にしたがい、寄贈者端末機10をモニタリングする(段階402)。
【0115】
段階401の後、寄贈者端末機10は、寄贈および共有しようとするデータ容量を仮想化したエコビット(ECObit)に変換して格納してよい(段階403)。このとき、エコビットは、bit単位と等価交換される単位であってよく、単位bitを送信するために必要となるその他の資源の平均所要量を包括的に1ECObitと表現してもよい。これは、一種のトークン(あるいは、コイン)であってよい。
【0116】
データ容量共有サーバ200は、段階402のモニタリング結果に基づき、寄贈者端末機10で使用するデータ料金プラン、データ使用期間、共有するデータ容量のうちの少なくともいずれか1つ以上のデータ情報を収集する(段階404)。このとき、データ容量共有サーバ200は、モニタリング結果に基づいて寄贈者端末機10に関する前記データ情報を収集してもよいが、段階403によるエコビット(ECObit)を受信して寄贈者端末機10に関する前記データ情報を収集してもよい。
【0117】
段階405で、寄贈者端末機10の通信カバレッジ内に位置し、寄贈者端末機10が開放するデータネットワークを利用しようとするユーザ端末機20の要求を受信する。
【0118】
例えば、段階405で、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10を中心とした通信カバレッジ内に位置するユーザ端末機20の位置、受信強度、残データ、データ料金プラン、およびデータ期間などを受信してよい。
【0119】
段階406で、データ容量共有サーバ200は、受信したユーザ端末機20に対して保安認証を実行する。例えば、データ容量共有サーバ200は、ユーザ端末機20のサービス加入の可否に応じて会員または非会員に区分し、会員または非会員による有線バックホール、または3G、4G、あるいは他のWI-FI基盤の無線インターネットバックホールを感知して保安認証メカニズムを実行してよい。
【0120】
前記保安認証メカニズムは、寄贈者端末機10が共有するエコビットを利用しようとするユーザ端末機20の保安認証を実行すると同時に、データ使用に対する精算レートを適用するために実行されてよい。
【0121】
より詳しく説明すると、段階406で、データ容量共有サーバ200は、ユーザ端末機20から受信される固有IDおよびパスワード(PW)とデータベース部に格納されて維持されるデータ容量を確認した後、最終的にユーザ端末機に対する保安の可否を判断してよい。これにより、データ容量共有サーバ200は、ユーザ端末機20に対する会員または非会員、有線バックホールまたは無線バックホールの保安認証結果を抽出してよい。
【0122】
段階406による保安認証結果に基づき、ユーザ端末機20は、寄贈者端末機10が開放するデータネットワークを介して共有されるエコビットを受信してインターネットサービスを利用する(段階407)。
【0123】
段階408で、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10が共有するエコビット、ユーザ端末機20によって寄贈者端末機10で消費されるエコビット、エコビットを利用するユーザ端末機20のデータ使用を管理してよい。実施形態によって、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10およびユーザ端末機20それぞれの残データ、データ料金プラン、データ期間、有線/無線バックホールを基準として共有されるエコビットのリアルタイム現況を管理してよい。
【0124】
段階408の後、段階409および段階410で、データ容量共有サーバ200は、ユーザ端末機20に対する会員または非会員、有線バックホールまたは無線バックホールの保安認証結果に基づき、ユーザ端末機20が利用したデータに対して精算レートを適用した請求情報を生成してユーザ端末機20に提供してよい。これにより、ユーザ端末機20は、請求情報に対してデータ容量を返却するか、仮想通貨、カード決済、またはポイント決済などの支払いを実行してよい。このとき、請求情報は、データ使用に対する金額、仮想通貨、またはポイントであってよく、データ容量共有サーバ200に返却しなければならないデータ容量であってもよい。
【0125】
段階408の後、段階411で、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10が共有するエコビットに対応するデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。例えば、データ容量共有サーバ200は、データ容量を共有した寄贈者端末機10に、予め設定されたデータ容量、仮想通貨、およびポイントのうちの少なくともいずれか1つ以上のリワードを提供してよい。
【0126】
ただし、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10の要求にしたがってリワードを支給することも可能である。
【0127】
段階412および段階413を参照すると、寄贈者端末機10は、共有したデータ容量分のデータを使用するために、データ容量共有サーバ200にデータ容量を要求してよい。これにより、データ容量共有サーバ200は、寄贈者端末機10からのデータ要求にしたがい、共有したエコビットに対応するデータ容量を提供してよく、データ以外にも、仮想通貨またはポイントなどをリワードとして提供してもよい。
【0128】
すなわち、寄贈者端末機10は、共有したデータ分の補償をデータとして受けることができ、選択によっては、データ以外にも、仮想通貨またはポイントなどを補償として受けることができる。
【0129】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0130】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでよく、所望するとおりに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に(collectively)処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ記録媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的または一時的に具現化(embody)されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてよい。
【0131】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであっても、コンピュータソフトウェアの当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピディスク、磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を記録して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてよく、その逆も同じである。
【0132】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0133】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4