(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】情報処理システム、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/016 20230101AFI20240321BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240321BHJP
【FI】
G06Q30/016
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022119661
(22)【出願日】2022-07-27
【審査請求日】2023-05-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】金山 将也
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-241718(JP,A)
【文献】特開2018-133098(JP,A)
【文献】特開2021-128505(JP,A)
【文献】特開2002-315079(JP,A)
【文献】特開2006-072836(JP,A)
【文献】国際公開第2014/192214(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00ー99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツの登録を受け付けるコンテンツ登録受付部と、
ユーザの端末装置に提供するサービスには第1サービスと前記第1サービスとは異なる第2サービスとが含まれていて、前記ユーザの端末装置に家電管理アプリをダウンロードしてから所定時間経過した後における家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代えるコンテンツ提供部
と、
を備え、
前記コンテンツ提供部は、前記ユーザの端末装置にコンテンツに関する情報を送信する場合に、
前記所定時間経過した後における前記家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代えて、前記複数のコンテンツのなかから
前記提供するサービスに対応する1つ以上のコンテンツを選択し、選択した前記1つ以上のコンテンツに関する情報を前記端末装置に送信す
る、
情報処理システム。
【請求項2】
前記コンテンツ提供部は、前記家電機器の登録状況に応じて前記1つ以上のコンテンツを選択する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記コンテンツ提供部は、前記家電機器の種類および型式に応じて前記1つ以上のコンテンツを選択する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記コンテンツ提供部は、前記家電機器の使用状況に応じて前記1つ以上のコンテンツを選択する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記家電管理アプリをダウンロードしてから経過した所定時間が前記第1サービスの使用経過時間であって、
前記コンテンツ提供部は、前記第1サービスの使用経過時間
である前記所定時間
が経過したか否かと、前記所定時間経過した後における前記家電機器の登録の有無とに応じて前記提供するサービスを代えて、前記提供するサービスに対応する前記1つ以上のコンテンツを選択する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記コンテンツ提供部は、前記第1サービス若しくは前記第2サービスの利用状況に応じて前記1つ以上のコンテンツを選択する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記コンテンツ提供部は、前記端末装置からコンテンツの送信要求を初めて受信した日を、前記第1サービスの使用経過時間の開始日として管理する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記複数のコンテンツの各々について、前記コンテンツ提供部による提供の候補コンテンツとなる1つ以上の条件の設定を個別に受け付け可能な公開設定受付部をさらに備えた、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記1つ以上の条件は、前記家電機器の登録状況に関する条件、前記家電機器の使用状況に関する条件、前記第1サービスの使用経過時間に関する条件、前記第1サービス若しくは前記第2サービスの利用状況に関する条件、または季節に関する条件を含む、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記公開設定受付部は、前記複数のコンテンツの各々について、前記コンテンツ提供部による提供の候補コンテンツとなる複数の条件の設定と、前記複数の条件の優先順位の設定とを受け付け可能である、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記公開設定受付部は、前記複数のコンテンツに含まれる1つ以上のコンテンツについて、前記コンテンツ提供部により選択される優先度の設定を受け付け可能である、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記公開設定受付部は、前記複数のコンテンツに含まれる1つ以上のコンテンツについて、前記端末装置の表示画面に表示される表示位置の設定を受け付け可能である、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項13】
コンピュータが
家電機器に関連する複数のコンテンツの登録を受け付け、
ユーザの端末装置に提供するサービスには第1サービスと前記第1サービスとは異なる第2サービスとが含まれていて、前記ユーザの端末装置に家電管理アプリをダウンロードしてから所定時間経過した後における家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代え
ることと、
前記ユーザの端末装置にコンテンツに関する情報を送信する場合に、
前記所定時間経過した後における前記家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代えて、前記複数のコンテンツのなかから
前記提供するサービスに対応する1つ以上のコンテンツを選択し、選択した前記1つ以上のコンテンツに関する情報を前記端末装置に送信すること
と、
を含む情報処理方法。
【請求項14】
ユーザの端末装置に提供するサービスには第1サービスと前記第1サービスとは異なる第2サービスとが含まれていて、前記ユーザの端末装置に家電管理アプリをダウンロードしてから所定時間経過した後における家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代えるコンテンツ提供部
を備え、
前記コンテンツ提供部は、前記ユーザの端末装置にコンテンツに関する情報を送信する場合に、
前記所定時間経過した後における前記家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代えて、前記複数のコンテンツのなかから
前記提供するサービスに対応する1つ以上のコンテンツを選択し、選択した前記1つ以上のコンテンツに関する情報を前記端末装置に送信す
る、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システム、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置に対する操作に基づいて家電機器を遠隔操作可能な情報処理システムが提案されている。ところで、情報処理システムは、利便性のさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる情報処理システムおよび情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理システムは、コンテンツ登録受付部と、コンテンツ提供部とを有する。前記コンテンツ登録受付部は、複数のコンテンツの登録を受け付ける。ユーザの端末装置に提供するサービスには第1サービスと前記第1サービスとは異なる第2サービスとが含まれている。前記コンテンツ提供部は、前記ユーザの端末装置に家電管理アプリをダウンロードしてから所定時間経過した後における前記家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代える。前記コンテンツ提供部は、前記ユーザの端末装置にコンテンツに関する情報を送信する場合に、前記所定時間経過した後における前記家電機器の登録の有無により前記提供するサービスを代えて、前記複数のコンテンツのなかから前記提供するサービスに対応する1つ以上のコンテンツを選択し、選択した前記1つ以上のコンテンツに関する情報を前記端末装置に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】実施形態の家電関連システムの全体構成を示す図。
【
図2】実施形態の機器管理サーバの機能構成を示すブロック図。
【
図3】実施形態の記憶装置を説明するためのブロック図。
【
図4】実施形態のユーザDBの内容の一例を示す図。
【
図6】実施形態の記事管理サーバの機能構成を示すブロック図。
【
図8】実施形態の公開設定DBの内容の一例を示す図。
【
図9】実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。
【
図10】実施形態の家電管理アプリの第1画面を示す図。
【
図11】実施形態の家電管理アプリの第2画面を示す図。
【
図12】実施形態の第1態様で公開条件の設定を行うための画面を示す図。
【
図13】実施形態の第1態様で記事を追加するための画面を示す図。
【
図14】実施形態の第1態様での処理の流れを示すフローチャート。
【
図15】実施形態の第2態様で公開条件の設定を行うための画面を示す図。
【
図16】実施形態の第2態様で記事を追加するための画面を示す図。
【
図17】実施形態の第2態様において各記事に対して関連する家電機器の種類および型式を登録するための画面を示す図。
【
図18】実施形態の第2態様での処理の流れを示すフローチャート。
【
図19】実施形態の第3態様で公開条件の設定を行うための画面を示す図。
【
図20】実施形態の第3態様での処理の流れを示すフローチャート。
【
図21】実施形態の第4態様での記事表示の表示位置を説明するための図。
【
図22】実施形態の第4態様での公開条件の設定を行うための画面を示す図。
【
図23】実施形態の第4態様での処理の流れを示すフローチャート。
【
図24】実施形態の第5態様での公開条件の設定を行うための画面を示す図。
【
図25A】実施形態の第5態様での処理の流れを示すフローチャート。
【
図25B】実施形態の第5態様での処理の流れを示すフローチャート。
【
図25C】実施形態の第5態様での処理の流れを示すフローチャート。
【
図26】実施例で機器登録されている場合に表示する記事一覧の例を示す図。
【
図27】実施例で機器登録されていない場合に表示する記事一覧の例を示す図。
【
図28】実施例で初期期間に特別表示する記事一覧の例を示す図。
【
図29】実施例でサービスを使用するユーザの状況の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の情報処理システムおよび情報処理方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
本出願で「取得」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。また「取得」とは、外部から得られた情報に対して演算または加工などを行い目的の情報を生成することで目的の情報を取得する場合も含み得る。本出願では「データベース」を「DB」と表記する場合がある。
【0009】
実施形態では、コンテンツ提供部は、後述する1つ以上の条件に応じて、予め登録された複数のコンテンツのなかからユーザに適した1つ以上のコンテンツを選択し、選択したコンテンツに関する情報をユーザの端末装置に送信する。以下では説明の便宜上、コンテンツの一例である記事に関する情報が提供される場合を取り上げて説明する。なお、本出願で言う「コンテンツ」とは、記事に限らず、動画などでもよい。すなわち本出願で言う「コンテンツ」とは、ユーザが情報を取得可能であるものを広く意味し、文章を含まないものでもよい。このため以下の説明における「記事」は、「コンテンツ」と適宜読み替えられてよい。
【0010】
(実施形態)
<1.全体構成>
図1は、第1実施形態の家電関連システム1の全体構成を示す図である。家電関連システム1は、例えば、1つ以上の家電機器100、機器管理サーバ200、記憶装置300、記事管理サーバ(コンテンツ管理サーバ)400、端末装置500、および端末装置600を含む。本実施形態では、記事管理サーバ400は、「情報処理システム」の一例である。なお、「情報処理システム」は、記事管理サーバ400に加え、家電機器100、機器管理サーバ200、記憶装置300、端末装置500の家電管理アプリAS、および端末装置600のうち任意の1つ以上を含んでもよい。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0011】
家電機器100は、主として家庭で使用される電気機器である。家電機器100は、ユーザUによって使用される家電機器であり、ユーザUの住居内に配置される。家電機器100は、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。家電機器100は、ネットワークNWを介して、機器管理サーバ200と通信可能である。家電機器100は、冷蔵庫100A、衣類処理機100B、空気調和機100C、または調理用家電機器100Dなどであるが、これらに限定されない。衣類処理機100Bは、洗濯機またはクローゼット型の衣類処理機などである。調理用家電機器100Dは、オーブンレンジ、電子レンジ、トースター、または炊飯器などである。以下では説明の便宜上、「衣類処理機」を「洗濯機」、「空気調和機」を「エアコン」と称する場合がある。
【0012】
機器管理サーバ200は、家電機器100を管理する管理サーバである。例えば、機器管理サーバ200は、家電機器100の機器登録および遠隔操作を管理する。機器管理サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。機器管理サーバ200は、ネットワークNWを介して、家電機器100、記憶装置300、記事管理サーバ400、および端末装置500と通信可能である。機器管理サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。機器管理サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータ(例えば無線ルータWR)などでもよい。
【0013】
記憶装置300は、各種情報を記憶する記憶部である。機器管理サーバ200および記事管理サーバ400は、記憶装置300に記憶された情報を参照可能である。すなわち、機器管理サーバ200および記事管理サーバ400は、記憶装置300に対して所定の要求を送信することで、その応答として目的の情報を受信することができる。記憶装置300に記憶される情報については後述する。
【0014】
記事管理サーバ400は、複数の記事を管理する管理サーバである。例えば、記事管理サーバ400は、記事の登録および配信(送信)を管理する。本出願における「記事」については後述する。記事管理サーバ400は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。記事管理サーバ400は、ネットワークNWを介して、機器管理サーバ200、記憶装置300、端末装置500、および端末装置600と通信可能である。記事管理サーバ400は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。
【0015】
本実施形態では、説明の便宜上、機器管理サーバ200、記憶装置300、および記事管理サーバ400を互いに独立した装置として説明する。ただし、機器管理サーバ200、記憶装置300、および記事管理サーバ400のうち任意の2つまたは3つは、1つの装置として実現されてもよい。
【0016】
端末装置500は、家電機器100のユーザUが使用する端末装置である。本出願で「端末装置」とは、ユーザUまたはオペレータOPが使用可能なコンピュータを広く意味する。端末装置500は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置500は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。
【0017】
端末装置500は、例えば、表示装置501と、入力装置502と、通信部503とを有する。表示装置501は、種々の情報を表示可能な表示画面501aを有する。入力装置502は、ユーザUの入力を受け付け可能な装置である。入力装置502は、例えば表示画面501aと重ねて設けられたタッチパネルである。通信部503は、無線ルータWRおよびモデムMを介して、または直接にネットワークNWと接続される。通信部503は、ネットワークNWを介して、家電機器100、機器管理サーバ200、または記事管理サーバ400と通信可能である。
【0018】
端末装置500には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。本実施形態では、端末装置500によってアプリケーションプログラムPが実行されることで実現されるソフトウェア機能部を「家電管理アプリAS」と称する。アプリケーションプログラムPは、「プログラム」の一例である。
【0019】
端末装置600は、記事を管理するオペレータOPが使用する端末装置である。端末装置600は、パーソナルコンピュータなどであるが、タブレット端末のような携帯型のコンピュータでもよい。端末装置600は、例えば、表示装置601と、入力装置602と、通信部603とを有する。表示装置601は、種々の情報を表示可能な表示画面601aを有する。入力装置602は、オペレータOPの入力を受け付け可能な装置である。通信部603は、ネットワークNWを介して、記事管理サーバ400と通信可能である。
【0020】
<2.機器管理サーバ>
次に、機器管理サーバ200について詳しく説明する。
図2は、機器管理サーバ200の機能構成を示すブロック図である。機器管理サーバ200は、例えば、機器登録受付部210と、機器制御部220とを有する。
【0021】
<2.1 機器登録受付部>
機器登録受付部210は、家電機器100の機器登録を受け付ける。家電機器100の機器登録は、例えば、端末装置500の家電管理アプリASを用いて行われる。例えば、家電管理アプリASは、ユーザUのアカウント(以下「ユーザID」と称する)を用いてログインが行われた状態で、当該ユーザIDと対応付ける家電機器100の識別情報(以下「機器ID」と称する)を入力するユーザUの操作を受け付ける。家電管理アプリASは、ユーザIDと対応付ける機器IDを入力する操作を受け付けた場合、対応付けるユーザIDと機器IDとの組み合わせを示す情報を機器管理サーバ200に送信する。
【0022】
機器登録受付部210は、対応付けるユーザIDと機器IDとの組み合わせを示す情報を端末装置500から受信する場合、受信したユーザIDと機器IDとの組み合わせを記憶装置300のユーザDB301に登録する。これにより、家電機器100の機器登録が行われる。ただし、家電機器100の機器登録の方法は、上記例に限定されず、公知の種々の方法が利用可能である。
【0023】
<2.2 機器制御部>
機器制御部220は、家電機器100の遠隔制御を管理する。例えば、機器制御部220は、家電機器100を動作させるための信号を端末装置500から受信する場合、受信する信号に対応する家電機器100の制御命令を生成し、生成した制御命令を家電機器100に送信する。これにより、家電機器100の遠隔制御が行われる。
【0024】
<3.記憶装置>
次に、記憶装置300について詳しく説明する。
図3は、記憶装置300を説明するためのブロック図である。記憶装置300は、例えば、ユーザDB301と、機器DB302とを記憶する。
【0025】
図4は、ユーザDB301の内容の一例を示す図である。ユーザDB301では、例えば、ユーザUごとに、ユーザID、ユーザ名、アプリ使用開始日(家電管理アプリASの使用開始日)、およびユーザUが使用する1つ以上の家電機器100の機器IDが対応付けられて登録されている。記事管理サーバ400は、ユーザDB301を参照することで、ユーザIDと対応付けられた家電機器100の機器IDを取得することができる。
【0026】
家電管理アプリASの使用開始日は、例えば、端末装置500で家電管理アプリASが初めて起動されることに応じて端末装置500から機器管理サーバ200または記事管理サーバ400に送信される信号に基づき、機器管理サーバ200または記事管理サーバ400によって登録されて管理される。本実施形態では、記事管理サーバ400は、端末装置500から記事の送信要求(例えば記事のGET要求)を初めて受信した日を、家電管理アプリASの使用開始日として登録して管理する。家電管理アプリASは、「第1サービス」の一例である。なお、「第1サービス」は、家電管理アプリASに限定されず、例えば家電管理アプリASの1機能である記事配信サービスなどでもよい。
【0027】
なお、ユーザDB301は、上記内容に代えて/加えて、ユーザIDと対応させて、ユーザUが使用する各家電機器100の使用状況に関する情報が格納されてもよい。家電機器100の使用状況とは、例えば、家電機器100の使用頻度、使用時間帯、または使用態様などである。使用状況に関する情報は、家電機器100に設けられたセンサの検出結果や、家電機器100の動作履歴、端末装置500の家電管理アプリASに対する操作履歴などに基づいて家電機器100、機器管理サーバ200、または端末装置500などにより収集されて記憶される。
【0028】
また、ユーザDB301は、上記内容に代えて/加えて、ユーザIDと対応させて、ユーザUが利用するサービスの利用状況に関する情報が格納されてもよい。本出願で「サービス」とは、例えば、家電管理アプリASそのものでもよく、家電管理アプリASに含まれる1機能のサービス(食材管理サービス、レシピ提案サービス、高齢者や子供の見守りサービスなど)でもよい。食材管理サービス、レシピ提案サービス、または見守りサービスは、「第2サービス」の一例である。サービスの利用状況とは、例えば、サービスの利用頻度、利用時間帯、または利用態様などである。利用状況に関する情報は、家電機器100に設けられたセンサの検出結果や、家電機器100の動作履歴、端末装置500の家電管理アプリASに対する操作履歴などに基づいて家電機器100、機器管理サーバ200、または端末装置500などにより収集されて記憶される。
【0029】
図5は、機器DB302の内容の一例を示す図である。機器DB302では、例えば、家電機器100ごとに、機器ID、種類(カテゴリ)、および型式(モデル)が対応付けられて登録されている。「種類」とは、家電機器100の種類を意味する。「種類」には、「冷蔵庫」、「洗濯機」、「エアコン」などの区分が該当する。「型式」とは、家電機器100の型式を意味し、種類よりも小さく分けられた区分である。「型式」には、「第1型式の冷蔵庫」、「第2型式の冷蔵庫」などの区分が該当する。記事管理サーバ400は、機器DB302を参照することで、機器IDと対応付けられた家電機器100の種類および型式を示す情報を得ることができる。
【0030】
<4.記事管理サーバ>
次に、記事管理サーバ400について詳しく説明する。
図6は、記事管理サーバ400の機能構成を示すブロック図である。記事管理サーバ400は、例えば、記事登録受付部(コンテンツ登録受付部)410と、公開設定受付部420と、記事提供部(コンテンツ提供部)430と、記憶部490とを有する。
【0031】
<4.1 記事登録受付部>
記事登録受付部410は、複数の記事の登録を受け付ける。本出願で「記事」とは、物事について書かれた文章を意味する。例えば、記事管理サーバ400は、家電機器100に関する記事を管理する。「家電機器に関する記事」とは、家電機器100の機器登録の方法、家電機器100の便利な使い方、家電機器100のお手入れ方法、家電機器100のお手入れ時期の案内、家電機器100の新商品のお知らせなどであるが、これらに限定されない。なお、「家電機器に関する記事」は、家電機器100と直接に関係がある記事に限定されず、家電管理アプリASの使い方や、家電管理アプリASの新規機能の紹介、または各種キャンペーン(割引や特別なポイント還元)のお知らせなどでもよい。
【0032】
オペレータOPは、登録対象の記事に関するデータ(以下「記事データ」と称する)を所定の登録手順に従って端末装置600から記事管理サーバ400に送信する。記事データは、例えば、サムネイル画像、記事名、および記事本文を含む。記事登録受付部410は、端末装置500から送信された記事データを受信する場合、受信した記事データを記事DB491に登録する。これにより、各記事が登録される。
【0033】
図7は、記事DB491の内容の一例を示す図である。記事DB491では、記事ごとに、記事IDと、サムネイル画像と、記事名と、記事本文とが対応付けて登録されている。
【0034】
<4.2 公開設定受付部>
公開設定受付部420は、各記事について、端末装置500に配信する(送信する)条件(以下「公開条件」と称する)を個別に設定可能である。言い換えると、公開設定受付部420は、記事DB491に登録された複数の記事の各々について、端末装置600に対するオペレータOPの操作に基づき、記事提供部430による提供の候補記事となる1つ以上の公開条件の設定を個別に受け付ける。上記1つ以上の公開条件は、家電機器100の登録状況に関する条件、家電機器100の使用状況に関する条件、第1サービスの使用経過時間に関する条件、第1サービスまたは第1サービスとは異なる第2サービスの利用状況に関する条件、または季節に関する条件を含む。なお、公開設定受付部420は、1つの記事に対して2つ以上の公開条件の設定を受け付けてもよい。公開設定受付部420は、記事ごとに受け付けた1つ以上の公開条件を公開設定DB492に登録する。これにより、各記事に関する公開設定が登録される。
【0035】
公開条件の一例は、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の登録状況が所定条件を満たすことであり、例えば、ユーザUと関連付けて家電機器100が登録されていること、記事の内容と関連する種類の家電機器100が登録されていること、記事の内容と関連する種類および型式の家電機器100が登録されていること、または家電機器100が登録されていないことである。
【0036】
公開条件の別の一例は、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の使用状況が所定条件を満たすことであり、例えば、所定基準以上の高い頻度で使用されていること、または所定基準未満の低い頻度で使用されていること、所定の時間帯に家電機器100が使用されていること、所定のモードまたは運転コースで家電機器100が使用されていることである。
【0037】
公開条件のさらに別の一例は、ユーザUによる所定サービス(第1サービス)の使用経過時間が所定条件を満たすことであり、例えば、家電管理アプリASの使用開始日からの経過日数が所定日数未満であること、記事配信サービスの使用開始日からの経過日数が所定日数未満であることである。
【0038】
公開条件のさらに別の一例は、ユーザUによる所定サービス(第1サービスまたは第2サービス)の利用状況が所定条件を満たすことであり、例えば、所定基準以上の高い頻度で利用されていること、または所定基準未満の低い頻度で利用されていること、所定の時間帯に利用されていること、特定種類のサービスが使用されていることである。公開条件のさらに別の一例は、特定の季節(例えば、夏前の時期または夏終わりの時期)に該当することである。
【0039】
本実施形態では、公開設定受付部420は、複数の記事の各々について、記事選択部432により提供の候補記事となる複数の公開条件の設定と、複数の公開条件の優先順位の設定とを受け付け可能である。公開条件の優先順位とは、例えば、どの順番で絞り込みを行うかを示す優先順位である。また、公開設定受付部420は、複数の記事に含まれる1つ以上の記事について、記事選択部432により選択される優先度の設定(後述する優先指定の設定)を受け付け可能である。また、公開設定受付部420は、複数の記事に含まれる1つ以上の記事について、端末装置500の表示画面501aに表示される表示位置の設定を受け付け可能である。これら内容については、後述する具体例のなかで詳しく説明する。
【0040】
図8は、公開設定DB492の内容の一例を示す図である。公開設定DB492では、複数の公開条件が登録されている。また、公開設定DB492では、公開条件ごとに、当該公開条件が満たされた場合に提供の候補記事となる記事の記事IDが対応付けられて登録されている。本出願において「初期期間に特別表示する記事」とは、ユーザUによる所定サービスの使用経過時間が所定条件を満たす場合に表示される記事を意味する。
【0041】
<4.3 記事提供部>
記事提供部430は、記事に関する情報を端末装置500に送信する場合に、記事DB491に登録された複数の記事のなかから1つ以上の記事を選択し、選択した1つ以上の記事に関する情報を端末装置500に送信する。「記事に関する情報」とは、記事本文を含む情報に限定されず、サムネイル画像のみでもよく、記事名のみでもよく、サムネイル画像および記事名のみでもよい。本実施形態では、記事提供部430は、記事要求受付部(コンテンツ要求受付部)431、記事選択部(コンテンツ選択部)432、および記事送信部(コンテンツ送信部)433を含む。
【0042】
(記事要求受付部)
記事要求受付部431は、端末装置500から記事要求信号を受信することで、記事に関する配信(送信)要求を受け付ける。記事要求信号は、要求元の端末装置500に記事に関する情報を配信(送信)することを要求する信号である。本出願で「記事に関する情報」とは、記事本文に限定されず、記事のサムネイル画像または記事名なども該当し得る。例えば、記事要求受付部431は、複数の記事のサムネイル画像および記事名の一覧を要求する第1記事要求信号を端末装置500から受信する。また、記事要求受付部431は、特定の記事本文を要求する第2記事要求信号を端末装置500から受信する。以下では、第1記事要求信号と、第2記事要求信号を区別しない場合、単に「記事要求信号」と称する。記事要求信号は、例えば、送信先の端末装置600を特定可能な情報(例えばユーザID)を含む信号である。
【0043】
(記事選択部)
記事選択部432は、端末装置500に記事に関する情報を送信する場合に、記事DB491に登録された複数の記事(以下「登録記事」と称する)のなかから、端末装置500に送信する1つ以上の記事(以下「送信記事」と称する)を選択する。例えば、記事選択部432は、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の登録状況、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の使用状況、第1サービスの使用経過時間、第1サービス若しくは第1サービスとは異なる第2サービスの利用状況、または季節に応じて、複数の登録記事のなかから1つ以上の送信記事を選択する。
【0044】
本実施形態では、記事選択部432は、複数の登録記事のなかから公開設定受付部420により設定された公開条件を満たす1つ以上の記事を、提供の候補記事として選択する。次に、記事選択部432は、公開条件に基づいて選択された1つ以上の候補記事のなかから、所定のルールに基づき、端末装置500から要求された表示数に応じた送信記事を選択する。上記所定のルールは、記事DB491に対する記事の登録日が新しい順、または乱数を用いてランダムに選択される順などである。ただし、これらは例示であり、上記所定のルールは、任意の設定可能である。なお、記事選択部432は、上記選択された候補記事の数が、端末装置500から要求された記事の表示数以下である場合、上記選択された候補記事をそのまま送信記事として選択する。
【0045】
(家電機器の登録状況に応じて選択される場合)
本実施形態では、記事選択部432は、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の登録状況に応じて、複数の登録記事のなかから1つ以上の候補記事を選択する。例えば、記事選択部432は、複数の登録記事のなかから、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100と内容が関連する記事を候補記事として選択する。
【0046】
本実施形態では、記事選択部432は、複数の登録記事のなかから、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の種類および型式に応じて1つ以上の候補記事を選択する。例えば、記事選択部432は、複数の登録記事のなかから、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の種類および型式に関連する記事を候補記事として選択する。例えば、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の型式が特別な機能(特別な制御、特別な装置、または特別な機構など)を有し、上記特別な機能に関連した記事(例えば上記特別な機能の利用例などを紹介する記事)が存在する場合、記事選択部432は、家電機器100の種類および型式に関連する記事の一例として、上記特別な機能に関連した記事を候補記事として選択する。
【0047】
例えば、記事選択部432は、ユーザUの端末装置500から記事要求信号を受信した場合、記事要求信号に含まれるユーザIDと、記憶装置300に記憶されたユーザDB301とに基づき、ユーザUと関連付けられて登録された家電機器100の機器IDを取得する。次に、記事選択部432は、取得した家電機器100の機器IDと、記憶装置300に記憶された機器DB302とに基づき、ユーザUと関連付けられて登録された家電機器100の種類および型式を示す情報を取得する。そして、記事選択部432は、ユーザUと関連付けられて登録された家電機器100の種類および型式に応じて、複数の登録記事のなかから1つ以上の候補記事を選択する。なお、記事選択部432は、家電機器100の種類および型式に応じて1つ以上の候補記事を選択することに代えて、家電機器100の種類に応じて1つ以上の候補記事を選択してもよい。
【0048】
一方で、記事選択部432は、記事要求信号に含まれるユーザIDと、記憶装置300に記憶されたユーザDB301とに基づき、ユーザUと関連付けられて登録された家電機器100が存在しないと判定される場合、複数の登録記事のなかから、家電機器100が登録されていないことに対応する1つ以上の候補記事を選択する。
【0049】
(家電機器の使用状況に応じて選択される場合)
本実施形態では、記事選択部432は、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の使用状況に応じて、複数の登録記事のなかから1つ以上の候補記事を選択する。例えば、記事選択部432は、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100の使用頻度が所定基準以上である場合、複数の登録記事のなかから、製品寿命を長くするための使用方法や、製品の保守に関する記事を候補記事として選択する。また、記事選択部432は、同一ユーザUによって所定数以上の数の家電機器100が登録されて使用されている場合、複数の登録記事のなかから、家電機器100の新規購入や買い替え時に利用可能なキャンペーン(割引クーポンや還元ポイント)に関する記事を候補記事として選択する。
【0050】
(サービスの使用経過時間に応じて選択される場合)
本実施形態では、記事選択部432は、所定のサービスの使用経過時間に応じて、複数の登録記事のなかから1つ以上の候補記事を選択する。例えば、記事選択部432は、所定のサービスの一例である家電管理アプリASの使用経過時間が所定時間未満である場合、家電管理アプリASの使用方法(例えば基礎的な使用方法)に関する記事を候補記事として選択する。
【0051】
例えば、記事選択部432は、端末装置500から記事の送信要求を初めて受信した日を、所定サービスの一例である家電管理アプリASの使用経過時間の開始日として管理する。例えば、記事選択部432は、ユーザDB391に家電管理アプリASの使用開始日を示す情報が登録されている場合、ユーザDB391に登録された使用開始日を家電管理アプリASの使用経過時間の開始日として管理する。
【0052】
(サービスの利用状況に応じて選択される場合)
本実施形態では、記事選択部432は、ユーザUが利用するサービスの利用状況に応じて、複数の登録記事のなかから1つ以上の候補記事を選択する。例えば、記事選択部432は、複数の登録記事のなかから、ユーザUの利用頻度が所定基準以上であるサービスと関連する記事を候補記事として選択する。
【0053】
(季節に応じて選択される場合)
本実施形態では、記事選択部432は、季節に応じて、複数の登録記事のなかから1つ以上の候補記事を選択する。例えば、記事選択部432は、夏前の時期である場合、エアコンを使用するための準備(メンテナンスや掃除など)に関する記事を候補記事として選択し、夏終わりの時期である場合、エアコンの使用後のお手入れに関する記事を候補記事として選択する。
【0054】
記事送信部433は、記事選択部432により選択された記事に関する記事データを端末装置500に送信する。例えば、記事送信部433は、記事管理サーバ400が端末装置500から第1記事要求信号を受信する場合、第1記事要求信号に対する応答として、記事選択部432により選択された複数の記事の記事データ(サムネイル画像および記事名)を端末装置500に送信する。また、記事送信部433は、記事管理サーバ400が端末装置500から第2記事要求信号を受信する場合、第2記事要求信号に対する応答として、第2記事要求信号により要求された特定の記事に関する記事データ(記事本文を示すデータを含む)を端末装置500に送信する。
【0055】
<4.4 記憶部>
記憶部490は、記事DB(コンテンツDB)491と、公開設定DB492とを記憶する。記事DB491および公開設定DB492の内容は、上述したとおりである。
【0056】
<5.端末装置>
次に、端末装置500について説明する。
図9は、端末装置500の機能構成を示すブロック図である。端末装置500は、例えば、情報取得部510、表示制御部520、操作受付部530、要求送信部540、および記憶部590を有する。情報取得部510、表示制御部520、操作受付部530、および要求送信部540は、端末装置500に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。情報取得部510、表示制御部520、操作受付部530、および要求送信部540は、家電管理アプリASに含まれるソフトウェア機能部である。
【0057】
情報取得部510は、記事管理サーバ400から記事データを受信する。表示制御部520は、端末装置500の表示装置501を制御することで、表示装置501の表示画面501aに表示される内容を制御する。操作受付部530は、家電管理アプリASに関連して入力装置502に対して行われるユーザUの操作を受け付ける。要求送信部540は、上述した記事要求信号を、記事管理サーバ400に送信する。記憶部590は、アプリケーションプログラムPを記憶している。
【0058】
<6.ユーザ用の端末装置の画面の表示例>
次に、端末装置500に関連する画面の表示例について説明する。
図10は、家電管理アプリASの第1画面D1を示す図である。第1画面D1は、例えば、家電管理アプリASのホーム画面である。第1画面D1は、例えば、第1領域R1と、第2領域R2とを含む。
【0059】
第1領域R1は、家電機器100に関する管理用(例えば遠隔操作用)の領域である。第1領域R1には、1つ以上(例えば複数の)のボタン10が表示される。ボタン10は、「操作部」の一例である。ボタン10は、ユーザUと関連付けて登録された家電機器100を遠隔制御するためのボタンである。
図10に示す例では、複数のボタン10は、エアコン100Cを遠隔操作するためのボタン10Aと、洗濯機100Bを遠隔操作するためのボタン10Bとを含む。ボタン10が操作されると(例えばタップされると)、第1画面D1は、操作されたボタン10に対応する家電機器100の管理画面(例えば遠隔操作用の画面)に切り替わる。
【0060】
第2領域R2は、記事の表示用の領域である。第2領域R2には、複数の記事表示20が表示される。
図10に示す例では、複数の記事表示20は、例えば、エアコンの便利な使い方に関する記事表示20Aと、洗濯機の便利な使い方に関する記事表示20Bとを含む。第2領域R2に表示される各記事表示20は、各記事表示20に対応するサムネイル画像21および記事名22を含むが、記事本文は含まない。本実施形態では、第2領域R2には、記事選択部432により選択された複数の記事に対応する複数の記事表示20の一覧が表示される。記事表示20は、「記事に関する情報」の一例である。
【0061】
本実施形態では、家電管理アプリASは、複数の記事表示20を第1画面D1に表示させる場合、要求送信部540により第1記事要求信号を記事管理サーバ400に送信する。その結果、家電管理アプリASの情報取得部510は、記事選択部432により選択された複数の記事に対応する複数の記事表示20を取得する。家電管理アプリASの表示制御部520は、情報取得部510により取得された複数の記事表示20を表示画面501aに表示させる。
【0062】
第2領域R2に表示される各記事表示20は、ユーザUの操作を受け付けるボタン(操作部)としての機能を持つ。各記事表示20が操作されると(例えばタップされると)、第1画面D1は、操作された記事表示20に対応する記事の文を表示する画面D2に切り替わる。
【0063】
図12は、家電管理アプリASの第2画面D2を示す図である。第2画面D2は、記事20の記事本文23を表示するための画面である。第2画面D2では、例えば、1つの記事に関するサムネイル画像21、記事名22、および記事本文23が表示される。
【0064】
<7.いくつかの実施態様>
次に、家電関連システム1のいくつかの態様について説明する。以下に説明する各種画面は、オペレータOPが使用する端末装置600の表示画面601aに表示される。また、以下に説明する画面上のボタンの各々は、「操作部」の一例である。
【0065】
<7.1 第1態様>
第1態様は、記事に関する優先度および表示位置の設定は受け付けていないが、各記事に対する公開条件の設定が可能である態様である。
【0066】
図12は、第1態様において公開条件の設定を行うための画面D11を示す図である。
図12に示す例では、公開条件として、「家電機器100の機器登録がされている場合」、「家電機器100の機器登録がされていない場合」、「家電管理アプリASの使用の初期期間である場合」が設定されている。
【0067】
そして
図12に示す例では、「家電機器100の機器登録がされている場合」である公開条件に対して、「エアコンの便利な使い方」である記事A1と、「洗濯機の便利な使い方」である記事A2とが対応付けられて登録されている。第1態様では、ユーザUと関連付けて機器登録される家電機器100の種類および型式は問わず、ユーザUと関連付けていずれか1つの家電機器100が機器登録されている場合、記事A1,A2が端末装置500に対する候補記事となる。
【0068】
同様に、「家電機器100の機器登録がされていない場合」である公開条件に対して、「機器の登録方法」である記事A3が対応付けられて登録されている。この場合、記事A3は、家電機器100の機器登録が1台も無い場合に、端末装置500に対する候補記事となる。記事A3は、例えば、家電機器100の機器登録の手順を案内する記事である。
【0069】
また、「家電管理アプリASの使用の初期期間である場合」である公開条件に対して、「このアプリでできること」である記事A3が対応付けられて登録されている。この場合、記事A3は、家電機器100の機器登録が1台も無い場合に、端末装置500に対する候補記事となる。記事A4は、例えば、家電管理ASの利用方法を案内する記事である。
【0070】
画面D11では、上述した3つの公開条件の各々について、公開条件と対応付ける記事を追加するためのボタンB1と、公開条件と対応付ける記事を削除するためのボタンB2とが表示される。ボタンB1が操作された場合、画面D11は、後述する画面D12に切り替われる。また、画面D11では、公開条件の設定を確定させるためのボタンB3と、公開条件の設定をキャンセルするためのボタンB4とが表示される。
【0071】
図13は、第1態様において公開条件に対して記事を追加するための画面D12を示す図である。画面D12では、ボタンB1を用いて選択された公開条件に対して追加可能な記事の一覧が表示される。この記事の一覧は、記事DB491に登録された記事に基づいて生成される。
【0072】
また、画面D12では、公開条件に対して記事を追加するためのボタンB5と、記事の追加をキャンセルするためのボタンB6とが表示される。画面D12において、チェックボックスC1を用いて記事が選択されて、追加を示すボタンB5が操作される場合、選択された記事と選択された公開条件とが公開設定DB492に対応付けて登録される。
【0073】
図14は、第1態様における処理の流れを示すフローチャートである。本フローは、例えば、記事管理サーバ400が第1記事要求信号を受信した場合に開始される。まず、記事選択部432は、サービス使用経過期間が閾値を超えたか否か(例えば、家電管理アプリASの使用の初期期間を過ぎたか否か)を判定する(S101)。S101の判定結果が否定的である場合(S101:NO)、記事選択部432は、「家電管理アプリASの使用の初期期間である場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S102)。
【0074】
S101の判定結果が肯定的である場合(S101:YES)、記事選択部432は、機器登録された家電機器100が存在するか否かを判定する(S103)。S103の判定結果が否定的である場合(S103:NO)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされていない場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S104)。一方で、S103の判定結果が肯定的である場合(S103:YES)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされている場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S105)。
【0075】
<7.2 第2態様>
第2態様は、第1態様に加え、機器登録された家電機器100の種類および型式に基づき、各記事に対する公開条件の設定が可能である態様である。
【0076】
図15は、第2態様において公開条件の設定を行うための画面D11を示す図である。各記事には、その記事が関連する家電機器100の種類および型式が対応付けられている。画面D11では、各記事に対応する家電機器100の種類を示す表示H1が表示されている。
【0077】
図16は、第2態様において公開条件に対して記事を追加するための画面D12を示す図である。画面D12では、各記事に対応する家電機器100の種類を示す表示H1が表示されている。
【0078】
図17は、第2態様において各記事に対して関連する家電機器100の種類および型式を登録するための画面D13を示す図である。画面D13では、記事に対して、記事名を入力可能な入力部J1、記事に関連する家電機器100の種類を入力可能な入力部J2、および記事に関連する家電機器100の型式を入力可能な入力部J3が表示される。
【0079】
図17に示す例では、「エアコンの便利な使い方」である記事A1に対して、関連する家電機器100の種類として「エアコン」が入力され、関連する家電機器100の型式として「RAS-H221DT」、「RAS-H251DT」、「RAS-281DT」、および「RAS-H401DT」が入力された例である。なお、記事に対して関連する家電機器100の種類は対応付けるが、記事に対して家電機器100の特定の型式を対応付けない場合は、入力部J2は入力されるが、入力部J3は空欄とされる。また、画面D13では、設定内容を保存するためのボタンB7と、設定内容をキャンセルするためのB8とが表示される。
【0080】
図18は、第2態様における処理の流れを示すフローチャートである。第2態様では、記事選択部432は、機器登録された家電機器100が存在するか否かを判定する(S103)。S103の判定結果が肯定的である場合(S103:YES)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされている場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、ユーザUが機器登録を行った家電機器100の種類と一致する記事を抽出する(S111)。
【0081】
次に、記事選択部432は、S111の処理で抽出された記事のなかで、家電機器100の型式が設定された記事については、ユーザUが機器登録を行った家電機器100の型式と関連しない記事を除外する(S112)。そして、記事選択部432は、S112の処理により残った記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S113)。
【0082】
<7.3 第3態様>
第3態様は、第2態様に加え、記事に関する優先度の設定が可能である態様である。
図19は、第3態様において公開条件の設定を行うための画面D11を示す図である。各記事には、優先指定を行うためのチェックボックスC2が対応して表示される。チェックボックスC2にチェックが入れられた記事は、上記チェックが入れられていない記事と比べて、表示に関して高い優先度が付与される。以下では、チェックボックスC2にチェックが入れられた記事を、「優先指定がある記事」と称する。
【0083】
図20は、第3態様における処理の流れを示すフローチャートである。第3態様では、記事選択部432は、機器登録された家電機器100が存在するか否かを判定する(S103)。S103の判定結果が否定的である場合(S103:NO)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされていない場合」である公開条件に対して対応付けて登録された記事のなかから、表示の優先指定がある記事を抽出する(S121)。
【0084】
次に、記事選択部432は、S121の処理により端末装置500に表示される表示数個分の記事が抽出できたか否かを判定する(S122)。S122の判定結果が肯定的である場合(S122:YES)、記事選択部432は、S121の処理により抽出された記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S123)。一方で、S122の判定結果が否定的である場合(S122:NO)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされていない場合」である公開条件に対して対応付けて登録された記事のなかで、優先指定がない記事のなかから、不足分の記事をランダムに選択する(S124)。
【0085】
一方で、S103の判定結果が肯定的である場合(S103:YES)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされている場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、ユーザUが機器登録を行った家電機器100の種類と関連付けられた記事を抽出する(S111)。次に、記事選択部432は、S111の処理により抽出された記事のなかから、優先指定がある記事を抽出する(S125)。
【0086】
次に、記事選択部432は、S125の処理により端末装置500に表示される表示数個分の記事が抽出できたか否かを判定する(S126)。S126の判定結果が肯定的である場合(S126:YES)、記事選択部432は、S126の処理により抽出された記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S127)。一方で、S126の判定結果が否定的である場合(S126:NO)、記事選択部432は、機器登録された家電機器100の種類と記事とが一致する記事のなかで、優先指定がない記事のなかから、不足分の記事をランダムに選択する(S128)。
【0087】
<7.4 第4態様>
第4態様は、第2態様に加え、記事表示20の表示位置の設定が可能である態様である。
図21は、第4態様での記事表示20の表示位置を説明するための図である。第1画面D1は、記事表示20を表示可能な複数の表示位置P(P1~P4)を有する。表示位置Pは、第2領域R2において位置が固定されている。本実施形態では、第1表示位置P1(表示1)は、上段の左方に位置する。第2表示位置P2(表示2)は、上段の右方に位置する。第3表示位置P3(表示3)は、下段の左方に位置する。第4表示位置P4(表示4)は、下段の右方に位置する。
【0088】
図22は、第4態様において公開条件の設定を行うための画面D11を示す図である。各記事には、その記事の記事表示20の表示位置を設定(指定)するための入力部K1が対応して表示される。オペレータOPは、入力部K1に対して、複数の表示位置Pのいずれか(例えば、第1から第4の表示位置P1~P4のいずれか)を入力することで、各記事表示20の表示位置を設定(指定)することができる。なお、例えば同じ公開条件においては、複数の記事表示20に対して表示位置Pが重複しないように、表示位置Pの割り当てが行われる。
【0089】
図23は、第4態様における処理の流れを示すフローチャートである。第4態様では、記事選択部432は、機器登録された家電機器100が存在するか否かを判定する(S103)。S103の判定結果が肯定的である場合(S103:YES)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされている場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、ユーザUが機器登録を行った家電機器100の種類と一致する記事を抽出する(S111)。
【0090】
次に、記事選択部432は、S111の処理で抽出された記事のなかで、記事表示20の表示位置Pが設定(指定)されている記事については、設定された表示位置Pに記事表示20を表示させる(S131)。次に、記事選択部432は、端末装置500に表示される表示数個分の記事が設定されたか否かを判定する(S132)。記事選択部432は、S132の判定結果が肯定的である場合(S132:YES)、本フローの処理を終了する。一方で、記事選択部432は、S132の判定結果が否定的である場合(S132:NO)、不足分の記事の表示位置について、表示させる記事をランダムに選択する(S133)。
【0091】
S103の判定結果が否定的である場合(S103:NO)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされていない場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、記事表示20の表示位置Pが設定(指定)されている記事については、設定された表示位置Pに記事表示20を表示させる(S134)。次に、記事選択部432は、端末装置500に表示される表示数個分の記事が設定されたか否かを判定する(S135)。記事選択部432は、S135の判定結果が肯定的である場合(S135:YES)、本フローの処理を終了する。一方で、記事選択部432は、S135の判定結果が否定的である場合(S135:NO)、不足分の記事の表示位置について、「家電機器100の機器登録がされている場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、表示させる記事をランダムに選択する(S136)。
【0092】
<7.5 第5態様>
第5態様は、第1から第4態様を組み合わせた態様である。
図24は、第5態様において公開条件の設定を行うための画面D11を示す図である。各記事には、その記事に対応する家電機器100の種類を示す表示H1、優先指定を行うためのチェックボックスC2、および記事表示20の表示位置を設定(指定)するための入力部K1が対応して表示される。
【0093】
本実施形態では、複数の公開条件に対して、以下のように絞り込みの優先順位が設定されている。
1.サービス使用期間が閾値を超えているかどうか
2.登録された家電機器があるか
3.家電機器が登録されている場合、その家電機器の種類と一致する記事があるか
4.家電機器が登録されている場合、その家電機器の型式と一致する記事があるか
5.表示を優先する記事(優先指定がある記事)があるか
6.表示位置を指定された記事があるか
【0094】
図25Aから
図25Cは、第5態様における処理の流れを示すフローチャートである。本フローは、例えば、記事管理サーバ400が第1記事要求信号を受信した場合に開始される。
図25Aに示すように、まず、記事選択部432は、表示する記事が登録されているか否かを判定する(S141)。S141の判定結果が否定的である場合(S141:NO)、記事選択部432は、表示する記事が登録されていないことを示す設定を登録し(S142)、本フローの処理を終了する。
【0095】
S100の判定結果が否定的である場合(S100:NO)、記事選択部432は、
サービス使用経過期間が閾値を超えたか否か(例えば、家電管理アプリASの使用の初期期間を過ぎたか否か)を判定する(S101)。S101の判定結果が否定的である場合(S101:NO)、後述するS151の処理(
図25B参照)に進む。
【0096】
S101の判定結果が肯定的である場合(S101:YES)、記事選択部432は、機器登録された家電機器100が存在するか否かを判定する(S103)。S103の判定結果が否定的である場合(S103:NO)、後述するS161の処理(
図25C参照)に進む。
【0097】
S103の判定結果が肯定的である場合(S103:YES)、記事選択部432は、「家電機器100の機器登録がされている場合」である公開条件に対して対応付けて登録された複数の記事のなかから、ユーザUが機器登録を行った家電機器100の種類と一致する記事を抽出する(S111)。次に、記事選択部432は、S111の処理で抽出された記事のなかで、家電機器100の型式が設定された記事については、ユーザUが機器登録を行った家電機器100の型式と関連しない記事を除外する(S112)。
【0098】
次に、記事選択部432は、S112の処理により残った記事のなかから、表示の優先指定がある記事を抽出する(S125)。次に、記事選択部432は、S125の処理により端末装置500に表示される表示数個分の記事が抽出できたか否かを判定する(S126)。S126の判定結果が肯定的である場合(S126:YES)、記事選択部432は、S126の処理により抽出された記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S127)。一方で、S126の判定結果が否定的である場合(S126:NO)、記事選択部432は、機器登録された家電機器100の種類と記事とが一致する記事のなかで、優先指定がない記事のなかから、不足分の記事をランダムに選択する(S128)。
【0099】
次に、記事選択部432は、端末装置500に表示される表示数個分の記事が設定されたか否かを判定する(S132)。記事選択部432は、S132の判定結果が肯定的である場合(S132:YES)、本フローの処理を終了する。一方で、記事選択部432は、S132の判定結果が否定的である場合(S132:NO)、不足分の記事の表示位置について、表示させる記事をランダムに選択する(S133)。
【0100】
図25Bに示すように、S101の判定結果が否定的である場合(S101:NO)、記事選択部432は、「家電管理アプリASの使用の初期期間である場合」である公開条件に対して対応付けて登録された記事のなかから、表示の優先指定がある記事を抽出する(S151)。次に、記事選択部432は、S151の処理により端末装置500に表示される表示数個分の記事が抽出できたか否かを判定する(S152)。S152の判定結果が肯定的である場合(S152:YES)、記事選択部432は、S151の処理により抽出された記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S153)。一方で、S152の判定結果が否定的である場合(S152:NO)、記事選択部432は、「家電管理アプリASの使用の初期期間である場合」である公開条件に対して対応付けて登録された記事のなかで、優先指定がない記事のなかから、不足分の記事をランダムに選択する(S154)。
【0101】
次に、記事選択部432は、S153またはS154の処理で選択された複数の記事のなかから、記事表示20の表示位置Pが設定(指定)されている記事については、指定された表示位置Pに記事表示20を設定する(S155)。次に、記事選択部432は、端末装置500に表示される表示数個分の記事が設定されたか否かを判定する(S156)。記事選択部432は、S156の判定結果が肯定的である場合(S156:YES)、本フローの処理を終了する。一方で、記事選択部432は、S156の判定結果が否定的である場合(S156:NO)、不足分の記事の表示位置について、表示させる記事をランダムに選択する(S157)。
【0102】
図25Cに示すように、S103の判定結果が否定的である場合(S103:NO)、記事選択部432は、「家電機器100が機器登録されていない場合」である公開条件に対して対応付けて登録された記事のなかから、表示の優先指定がある記事を抽出する(S161)。次に、記事選択部432は、S161の処理により端末装置500に表示される表示数個分の記事が抽出できたか否かを判定する(S162)。S162の判定結果が肯定的である場合(S162:YES)、記事選択部432は、S161の処理により抽出された記事のなかから、端末装置500に表示される表示数個分の記事をランダムに選択する(S163)。一方で、S162の判定結果が否定的である場合(S162:NO)、記事選択部432は、「家電機器100が機器登録されていない場合」である公開条件に対して対応付けて登録された記事のなかで、優先指定がない記事のなかから、不足分の記事をランダムに選択する(S164)。
【0103】
次に、記事選択部432は、S163またはS164の処理で選択された複数の記事のなかから、記事表示20の表示位置Pが設定(指定)されている記事については、指定された表示位置Pに記事表示20を設定する(S165)。次に、記事選択部432は、端末装置500に表示される表示数個分の記事が設定されたか否かを判定する(S166)。記事選択部432は、S166の判定結果が肯定的である場合(S166:YES)、本フローの処理を終了する。一方で、記事選択部432は、S166の判定結果が否定的である場合(S166:NO)、不足分の記事の表示位置について、表示させる記事をランダムに選択する(S167)。
【0104】
<8.実施例>
次に、1つの実施例について説明する。
図26は、本実施例で機器登録されている場合に表示する記事一覧の例を示す図である。
図27は、本実施例で機器登録されていない場合に表示する記事一覧の例を示す図である。
図28は、本実施例で初期期間に特別表示する記事一覧の例を示す図である。
図29は、本実施例でサービスを使用するユーザの状況の例を示す図である。
【0105】
以下に説明する実施例では、公開設定DB492に、
図26から
図28に示す記事一覧が登録されている。
図26から
図28において、「優先」とは優先指定のことを意味し、「表示位置」とは記事表示20の表示位置Pの設定を意味する。なお、サービス使用期間経過の閾値は、1週間とする。また、画面D1に表示される記事表示20の数は4つとする。すなわち、表示位置Pとして第1から第4の表示位置P1~P4が存在する。
【0106】
(ユーザAの場合)
(a)サービス使用期間は1ヶ月経過しており、家電機器100を登録しているため、まず、「機器登録されている場合に表示する記事」に属する記事から、候補記事を選択する。これにより、残りの候補記事は16個となる。
【0107】
(b)次に、家電機器100として、冷蔵庫100Aとエアコン100Cが登録されているので、上記16個の記事のうち、冷蔵庫に関係する4つの記事、およびエアコンに関係する4つの記事が選択される。これにより、これにより、残りの候補記事は8個となる。
【0108】
(c)次に、上記8個の記事のなかで、「冷蔵庫2」、「エアコン1」、および「エアコン2」の記事は、ユーザAが持っていない家電機器100に関する記事であるため、候補記事から除外する。これにより、残りの候補記事は5個となる。
【0109】
(d)次に、上記5個の記事のなかで、表示の優先指定のある記事として、「冷蔵庫1」の記事があるので、「冷蔵庫1」の記事がまず選択される。なお、他に優先指定のある記事はないので、残りの4つの記事のなかから不足分に対応する3つの記事をランダムに選択する。本実施例では、「冷蔵庫3」、「冷蔵庫4」、および「エアコン3」の記事が選択されることにする。これにより、「冷蔵庫1」、「冷蔵庫3」、「冷蔵庫4」、および「エアコン3」の記事が選択される。
【0110】
ここで、表示位置の指定として、「冷蔵庫1」の記事は第2表示位置P2が設定されているので、「冷蔵庫1」の記事表示2は第2表示位置P2を表示位置として設定される。他の記事は表示位置の設定がないので、ランダムに表示位置が決定される。
【0111】
最終結果として、画面D1では以下のように表示される。
表示位置P1:「エアコン3」の記事
表示位置P2:「冷蔵庫1」の記事
表示位置P3:「冷蔵庫4」の記事
表示位置P4:「冷蔵庫3」の記事
【0112】
(ユーザB場合)
(a)サービス使用期間は1ヶ月経過しており、家電機器100は登録されていないため、まず、「機器登録されていない場合に表示する記事」に属する記事から、候補記事を選択する。これにより、残りの候補記事は5個となる。
【0113】
(b)次に、上記5個の記事のなかで、表示の優先指定のある記事として、「一般1」の記事があるので、「一般1」の記事がまず選択される。なお、他に優先指定のある記事はないので、残りの4つの記事のなかから不足分に対応する3つの記事をランダムに選択する。本実施例では、「冷蔵庫5」、「エアコン5」、および「オーブンレンジ5」の記事が選択されることにする。これにより、「一般1」、「冷蔵庫5」、「エアコン5」、および「オーブンレンジ5」の記事が選択される。
【0114】
(c)上記4つの記事に関して、表示の位置指定がある記事はないので、上記4つの記事について表示位置をランダムに設定する。
【0115】
(d)最終結果として、画面D1では以下のように表示される。
表示位置1:「エアコン5」の記事
表示位置2:「冷蔵庫5」の記事
表示位置3:「オーブンレンジ5」の記事
表示位置4:「一般1」の記事
【0116】
(ユーザC場合)
(a)サービス使用期間は1日であり、まだ閾値である1週間を経過していないため、「初期期間に特別表示する記事」に属する記事から選択する。これにより、残りの候補記事は4個となる。
【0117】
(b)上記4つの記事に関して、優先指定がある記事はないので、上記4つの記事から4つを選択する(記事が4個しなないため、全てを選択する)。
【0118】
(c)上記4つの記事に関して、表示の位置指定がある記事はないので、上記4つの記事について表示位置をランダムに設定する。
【0119】
(d)最終結果として、画面D1では以下のように表示される。
表示位置1:「一般2」の記事
表示位置2:「一般5」の記事
表示位置3:「一般4」の記事
表示位置4:「一般3」の記事
【0120】
<9.利点>
比較例として、記事DBに登録された全ての記事に関する情報がユーザUの端末装置500に送信される例を考える。この場合、ユーザUは、一覧表示されている記事のなかから、自分の見たい記事を探す必要があるため、目的の記事を見つけるのに手間がかかる。また、サムネイル画像や記事名だけでは自分に本当に関連する記事であるかを判断することも難しく、使い勝手に改善の余地がある。
【0121】
本実施形態では、記事管理サーバ400の記事提供部430は、ユーザUの端末装置500に記事に関する情報を送信する場合に、ユーザUと関連付けられて登録された家電機器100の登録状況、家電機器100の使用状況、第1サービスの使用経過時間、第1サービスあるいは第2サービスの利用状況、または季節に応じて、複数の記事のなかから1つ以上の記事を選択し、選択した前記1つ以上の記事に関する情報を端末装置500に送信する。このような構成によれば、複数の記事のなかでユーザUと関連がある1つ以上の記事が選択されて表示される。これにより、ユーザUは、例えば、目的の記事を見つけるための負担を低減することができる、または、サムネイル画像や記事名だけでは自分に本当に関連する記事であるかを判断することも難しい記事についても判断しやすくなるなど、利便性の向上を図ることができる。
【0122】
本実施形態では、記事提供部430は、家電機器100の登録状況に応じて1つ以上の記事を選択する。すなわち、本実施形態では、複数の記事のなかから自分が登録している家電機器100を選択して絞り込みを行うユーザUの操作を必要とせずに、家電機器100の登録状況に応じて記事を選択することができる。このような構成によれば、ユーザUの操作を必要とせずに、ユーザUが使用する家電機器100と関連がある記事が選択されて表示される。これにより、利便性のさらなる向上を図ることができる。
【0123】
本実施形態では、記事提供部430は、家電機器100の登録状況に応じて1つ以上の記事を選択する。これにより、家電機器100を持っていれば家電機器100の使い方に関する記事、家電機器100を持っていなければ家電機器100を持っていない場合に適した記事を表示させることができる。これにより、利便性のさらなる向上を図ることができる。
【0124】
本実施形態では、記事提供部430は、所定サービスの使用経過時間に応じて1つ以上の記事を選択する。これにより、所定サービスの使用開始後の一定期間は、例えば家電機器100の登録を促す記事などを表示させ、それ以降は別の記事を表示させる、という使い分けを行うことができる。これにより、利便性のさらなる向上を図ることができる。
【0125】
本実施形態では、記事提供部430は、端末装置500から記事の送信要求を初めて受信した日を、所定サービスの使用経過時間の開始日として管理する。例えば、単純に記事配信サービスを開始した日からの経過時間にすると、一度も端末装置500上で家電管理アプリASを起動していないにも関わらず一定期間が経過したと判断されてしまい、家電管理アプリASを始めたユーザ向けのコンテンツを表示することができない場合が生じ得る。このため、初めて端末装置500上で記事を表示する画面を開いた時をそのユーザUの所定サービスの使用開始日とすれば、各ユーザUが実際に初めて使うタイミングにあわせて専用記事を見せることができる。
【0126】
本実施形態では、公開設定受付部420は、複数の記事に含まれる1つ以上の記事について、記事提供部430により選択される優先度の設定を受け付け可能である。これにより、例えば、表示させる記事として複数の候補が存在する場合に、ある特定記事の表示位置を優先的に表示させることができる。
【0127】
本実施形態では、公開設定受付部420は、複数の記事に含まれる1つ以上の記事について、端末装置500の表示画面501aに表示される表示位置の設定を受け付け可能である。これにより、例えば、端末装置500の表示画面501a上に表示する記事のうち、ある特定記事の表示位置を固定させることで、上記特定記事を定常的に表示させることができる。
【0128】
以上、実施形態について説明した。ただし、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、上述した第1から第4の態様は、適宜組み合わされて実現可能である。
【0129】
機器管理サーバ200、記事管理サーバ400、および端末装置500の各々に含まれる各機能部は、装置に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら各機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0130】
記憶装置300、および記憶部490、および記憶部590の各々は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの組み合わせにより実現される。
【0131】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、コンテンツ提供部は、ユーザの端末装置にコンテンツに関する情報を送信する場合に、ユーザと関連付けられて登録された家電機器の登録状況、家電機器の使用状況、第1サービスの使用経過時間、第1サービスまたは第2サービスの利用状況、または季節に応じて、複数のコンテンツのなかから1つ以上のコンテンツを選択し、選択した前記1つ以上のコンテンツに関する情報を端末装置に送信する。このような構成によれば、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。
【0132】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0133】
1…家電関連システム、200…機器管理サーバ、300…記憶装置、400…記事管理サーバ、410…記事登録受付部、420…公開設定受付部、430…記事提供部、431…記事要求受付部、432…記事選択部、433…記事送信部、500…端末装置、600…端末装置。