(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】眼部緩和塗布液及びその調製方法
(51)【国際特許分類】
A61K 36/185 20060101AFI20240321BHJP
A61K 31/439 20060101ALI20240321BHJP
A61K 36/48 20060101ALI20240321BHJP
A61K 36/605 20060101ALI20240321BHJP
A61K 36/28 20060101ALI20240321BHJP
A61K 36/804 20060101ALI20240321BHJP
A61K 36/344 20060101ALI20240321BHJP
A61K 36/39 20060101ALI20240321BHJP
A61K 36/21 20060101ALI20240321BHJP
A61P 27/02 20060101ALI20240321BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20240321BHJP
A61K 9/107 20060101ALI20240321BHJP
A61K 9/12 20060101ALI20240321BHJP
A61K 9/06 20060101ALI20240321BHJP
A61K 9/70 20060101ALI20240321BHJP
A61K 9/10 20060101ALI20240321BHJP
A61K 47/22 20060101ALI20240321BHJP
A61K 47/26 20060101ALI20240321BHJP
A61K 47/36 20060101ALI20240321BHJP
A61K 47/44 20170101ALI20240321BHJP
A61K 47/14 20170101ALI20240321BHJP
A61K 47/10 20170101ALI20240321BHJP
【FI】
A61K36/185
A61K31/439
A61K36/48
A61K36/605
A61K36/28
A61K36/804
A61K36/344
A61K36/39
A61K36/21
A61P27/02
A61K9/08
A61K9/107
A61K9/12
A61K9/06
A61K9/70 401
A61K9/10
A61K47/22
A61K47/26
A61K47/36
A61K47/44
A61K47/14
A61K47/10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022191399
(22)【出願日】2022-11-30
【審査請求日】2022-11-30
(31)【優先権主張番号】202210357770.6
(32)【優先日】2022-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519375321
【氏名又は名称】張 伯科
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】張 伯科
【審査官】佐々木 大輔
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110170000(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112972622(CN,A)
【文献】国際公開第2020/223832(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第111437347(CN,A)
【文献】特表2019-505542(JP,A)
【文献】Journal of Dermatology,2009年,Vol.36,pp.114-115,doi: 10.1111/j.1346-8138.2009.00602.x
【文献】Jurnal of Drug Delivery Science and Technology,2021年11月,Vol.68, Article No.102979,pp.1-19,https://doi.org/10.1016/j.jddst.2021.102979
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 36/00-36/9068
A61K 31/33-33/44
A61K 9/00- 9/72
A61K 47/00-47/69
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
視力を改善するための眼部緩和塗布液であって、
A相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水との成分を含み、
ここで、A相は、質量単位で、西洋医薬成分1と漢方薬成分2とを含み、ここで、
西洋医薬成分1は、アトロピン0.1gを含み、
漢方薬成分2は、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、トウジンエキス0.2g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ミツモウカエキス0.5gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含み、
精製水は、84.993gである、ことを特徴とす
る眼部緩和塗布液。
【請求項2】
視力を改善するための眼部緩和塗布液の調製方法であって、
精製水84.993g、アトロピン0.1g、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、トウジンエキス0.2g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ミツモウカエキス0.5g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1gの水相を正確に秤量する
ステップS01と、
硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001gの油相を正確に秤量する
ステップS02と、
フェノキシエタノール0.6gの添加相を正確に秤量する
ステップS03と、
水相における各成分を溶解まで混合撹拌し、温度を50~95℃に加熱し、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃である
ステップS04と、
油相における各成分を均一に混合撹拌し、温度を50~95℃に加熱し、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃であり、撹拌し、回転数範囲は、200~2500rpmであり、好ましくは300~1500rpmであり、より好ましくは300~1000rpmである
ステップS05と、
撹拌又は均質化した条件で、油相を水相にゆっくりと加え、5~30分間撹拌し、ここで、上記撹拌の回転数範囲は、200~2500rpmであり、好ましくは300~2000rpmであり、より好ましくは300~1500rpmであり、撹拌時の温度は、50~95℃であり、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃である
ステップS06と、
回転数を下げて撹拌して30~50℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、眼部緩和塗布液を取得し、ここで、上記撹拌の回転数は、200~600rpmである
ステップS07と、を含む、ことを特徴とする眼部緩和塗布液の調製方法。
【請求項3】
ステップS04において、温度は、72~80℃であり、
ステップS05において、温度は、72~80℃であり、回転数は、300~950rpmであり、
ステップS06において、撹拌時間は、5~15分間であり、撹拌の回転数は、500~1500rpmであり、撹拌時の温度は、72~80℃であり、
ステップS07において、撹拌の回転数は、250~500rpmであり、撹拌時の温度は、35~45℃である、ことを特徴とする請求項
2に記載の眼部緩和塗布液の調製方法。
【請求項4】
濃度、
又は粘
度の実験パラメータに基づいて噴霧剤、エッセンス液、クリーム、貼付剤、ゲル、乳剤、
又はジェ
ルの制剤形態を調製することができる、ことを特徴とする請求項
1に記載の眼部緩和塗布液。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼部ケア技術分野に関し、具体的には、眼部緩和塗布液及びその調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
世界保健機関は最近、児童・青少年の近視問題を重視するよう呼びかけている。通常の検査を通じて早期予防、早期看護、早期治療を行うことにより、眼部疾患を効果的に回避することができる。現在、一部の国は、各種の措置を総合的に取っており、未成年者の近視予防・抑制を強化している。世界保健機関が発表した「世界視力報告書」によると、現在、世界の近視者数は、約26億人で、そのうち19歳以下の近視者数は、3.12億人に達している。児童・青少年の近視率は、近年上昇し続けており、今後数十年以内も引き続き大幅に増加するとされている。報告書は、現代社会の人々が長時間室内にいて大量の「近距離業務」に従事しているため、世界の近視者数が増加傾向にあると分析している。世界保健機構のテドロス・アダノム事務局長は、眼科医療を国家保健計画と基本的な衛生保健サービスに組み入れることは、各国がユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成するための重要な構成要素であると述べた。
【0003】
電子製品の大量の普及に伴い、人々の生活に便利をもたらすと同時に、人々の眼精疲労をもたらしやすく、特に長時間パソコンの前で仕事をする必要があるサラリーマンにとって、目の乾き、疲れ、だるい、膨れるなどの眼精疲労の症状は、非常によく見られる。これに対して、人々は、通常、眼精疲労の症状を緩和するために点眼液を選択して、青少年に見られる近視率の高さの問題を予防・改善する。また、目が長時間疲れている状態では、ドライアイ、結膜炎、トラコーマ、麦粒腫などの目の炎症問題を引き起こしやすく、乱視、涙、緑内障、飛蚊症、血盲症、黄斑病変などの眼部疾患問題にまで悪化する。
【0004】
しかし、市販の従来品は使用する際、目に滴下する必要があり、眼球に刺激を与えやすく、人体の不快感を引き起こしていた。そのほか、目の内部構造が特殊なため、皮膚よりも外来菌に弱いため、点眼液の使い方を間違えると目の炎症を起こしやすくなる。そのため、現実的な需要と市販製品の欠点に対して、眼球に入れなくても、外用塗布で効果的に目の乾き、疲れ、だるい、膨れるなどの眼精疲労の症状を緩和する眼部緩和塗布製品が早急に必要とされ、これは早急に解决しなければならない問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、外用塗布、安全で刺激がなく、効果が高いという利点を有する眼部緩和塗布液及びその調製方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本発明は、以下の技術案を提供し、
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを含む眼部緩和塗布液であって、
ここで、A相は、質量単位で、西洋医薬成分1と漢方薬成分2とを含み、
ここで、西洋医薬成分1は、アトロピン、ポストマトピン、トピラカミンのうちの少なくとも1つを含み、ここで単一成分の質量は、0.01g~10gであり、好ましくは0.5g~6gであり、より好ましくは0.1g~3gであり、
漢方薬成分2は、ケツメイシエキス、ソウヨウエキス、マンジュギクエキス、ゴウカンカエキス、ショウベイソウエキス及びヨウジオウエキスのうちの少なくとも1つを含み、ここで単一成分の質量は、0.1g~6gであり、好ましくは0.1g~3gであり、より好ましくは0.1g~1gであり、
B相は、質量単位で、ビタミンB2、ビタミンB12、キサントフィル、ビタミンA、ビタミンB1、アデノシン三リン酸及びヨーロピアンオレンジ種子油の成分を含み、ここで単一の質量は、0.001g~6gであり、好ましくは0.1g~3gであり、より好ましくは0.1g~2gであり、
助剤は、質量単位で、硬化ヒマシ油0.1g~10gであり、好ましくは0.2g~8gであり、より好ましくは1g~6gであり、エチルヘキサン酸セチルは、1g~10gであり、好ましくは2g~5gであり、フェノキシエタノールの割合は、0.1g~2gであり、好ましくは0.2g~1gであり、より好ましくは0.2g~0.8gであり、
精製水は、1g~100gである。好ましくは、助剤は、ヒアルロン酸ナトリウム、細胞外多糖、スクレロチウムガムのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む。
【0007】
好ましくは、A相は、クコエキス、キンギンカエキス、キクカエキス、テンマコンエキス、タンジンエキス、オウゴンエキス及びトウジンエキスのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む。
【0008】
好ましくは、A相は、トシシエキス、ジョテイシエキス、トウキエキス、カゴソウエキス及びソウジュツエキスのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む。
【0009】
好ましくは、A相は、ミツモウカエキス、コクセイソウエキス、セイソウシエキス、ニンジンエキス及びセッコクエキスのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む。
【0010】
好ましくは、該眼部緩和塗布液は、眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを含む。ここで、
A相は、質量単位で、西洋医薬成分1と漢方薬成分2とを含み、ここで、
西洋医薬成分1は、アトロピン0.1gを含み、
漢方薬成分2は、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、トウジンエキス0.2g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ミツモウカエキス0.5gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含む。
精製水は、84.993gである。
【0011】
本発明は、眼部緩和塗布液の調製方法をさらに提供し、該調製方法は、
精製水84.993g、アトロピン0.1g、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、トウジンエキス0.2g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ミツモウカエキス0.5g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1gの水相を正確に秤量するS01と、
硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001gの油相を正確に秤量するS02と、
フェノキシエタノール0.6gの添加相を正確に秤量するS03と、
水相における各成分を溶解まで混合撹拌し、温度を50~95℃に加熱し、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃であるS04と、
油相における各成分を均一に混合撹拌し、温度を50~95℃に加熱し、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃であり、撹拌し、回転数範囲は、200~2500rpmであり、好ましくは300~1500rpmであり、より好ましくは300~1000rpmであるS05と、
撹拌又は均質化した条件で、油相を水相にゆっくりと加え、5~30分間撹拌し、ここで、上記撹拌の回転数範囲は、200~2500rpmであり、好ましくは300~2000rpmであり、より好ましくは300~1500rpmであり、撹拌時の温度は、50~95℃であり、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃であるS06と、
回転数を下げて撹拌して30~50℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、眼部緩和塗布液を取得し、ここで、上記撹拌の回転数は、200~600rpmであるS07と、を含む。
【0012】
好ましくは、ステップS04において、温度は、72~80℃である。
【0013】
好ましくは、ステップS05において、温度は、72~80℃であり、回転数は、300~950rpmである。
【0014】
好ましくは、ステップS06において、撹拌時間は、5~15分間であり、撹拌の回転数は、500~1500rpmであり、撹拌時の温度は、72~80℃である。
【0015】
好ましくは、ステップS07において、撹拌の回転数は、250~500rpmであり、撹拌時の温度は、35~45℃である。
【0016】
従来の技術と比べて、本発明による技術は、以下の効果と利点を有する。
【0017】
A相の中の一部の成分の効能を次のように挙げる。
【0018】
アトロピン:眼圧を調節し、新陳代謝を加速する。
【0019】
マンジュギクエキス:網膜細胞の中のロドプシンの再生成を促進し、重度の近視と網膜剥離を予防し、視力を増進し、視力を保護することができ、また、目のかすみ、目の乾き、目の張り、目の痛み、光を恐れるなどの問題を効果的に緩和し、水晶体の抗酸化能力を高めることで視力の健康を保護することができる。
【0020】
ヨウジオウエキス:ジギタジンは、網膜色素上皮細胞中の色素上皮酵素の活性を活性化し、目の脂質代謝を増強し、感光細胞を回復し、目のかすみ、ゴーストを治療することができ、毛様体の血流量を増加することによって毛様体筋の収縮力と調節能力を増強し、筋源性眼精疲労による目のかすみなどの問題を緩和することができる。
【0021】
ショウベイソウエキス:体内の活性酸素を効果的にクリアし、この抗酸化作用は、眼精疲労を解消し、視力と目の機能を増進し、目の輝きを再現することができる。
【0022】
B相の中の一部の成分の効能を次のように挙げる。
【0023】
ビタミンA:ビタミンAの最初に認識された機能は、視覚細胞内で暗視感光物質循環の維持に関与することである。網膜上の棒状細胞に含まれるロドプシンは、暗い光に敏感である。ロドプシンが感光した後、11-シス型レチナールは、全トランス型レチナールに変化し、オプシンから分離し、視覚電気信号を生成する。良好な暗視を維持するために、11-シス型レチナールを十分に棒状細胞に供給し続ける必要がある。ビタミンAが不足していると、11-シス型レチナールの供給が減少し、暗適応時間が延長された。
【0024】
ビタミンB2:不足していると、眼瞼炎、光の恐怖、涙のしやすさ、倦怠感のしやすさ、目のかすみ、結膜の充血、角膜毛細血管の増殖、結膜炎などの問題を引き起こす。
【0025】
ビタミンB12:不足すると眼の黄変を引き起こす。
【0026】
アデノシン三リン酸:高エネルギーリン酸化合物で、細胞の中で、それは、アデノシン二リン酸と相互に転化してエネルギーの貯蔵と放出を実現することにより、細胞の各生命活動のエネルギー栄養の供給を保証することができる。
【0027】
ヨーロピアンオレンジ種子油:網膜細胞の中のロドプシンの再生を促進し、近視を予防し、視力を増進する。
【0028】
キサントフィル:紫外線に対する目の網膜の保護を助けることができる。目にとって、キサントフィルは、重要な働きをする抗酸化剤である。キサントフィルを人体に大量に補充することは、視力の持続性を維持し、視覚反応時間を向上させ、視覚障害を減少させるのに役立つ。近視者にとって、キサントフィルを補充することで近視度数の増加を遅らせることができる。
【0029】
A相とB相の各成分の間に相乗効果を発揮し、眼精疲労を即時に緩和すると同時に、眼圧を調節し、眼部の栄養成分を補充し、閉じた目の環境を更に湿潤させ、目の内部の微小循環を修復し、互いに補い合い、相乗効果を発揮する。
【0030】
また、以下の利点を有する。
1、上下まぶたの上だけをマッサージして転がし、正確に伝達し、目の中に入らず、網膜に届かず、目に刺激がなくてダメージがない。
2、透過率が高く、吸収速度が早く、吸収レートが百パーセントに近い。
3、使用後にすぐに目が乾き、渋く、眠く、疲れ、だるい、腫れなどの症状を緩和し、効果が明らかである。
4、安全が保障されており、ホルモン剤又は麻酔薬のような有害成分が含まれていない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】実施例1Bの塗布液を4週間使用した効果図である。
【
図2】実施例2Bの塗布液を4週間使用した効果図である。
【
図3】実施例3Bの塗布液を4週間使用した効果図である。
【
図4】実施例4の塗布液を4週間使用した効果図である。
【
図5】実施例5の塗布液を4週間使用した効果図である。
【
図6】実施例6の塗布液を4週間使用した効果図である。
【
図7】アトロピン低濃度サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図8】アトロピン高濃度サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図9】ポストマトピン低濃度サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図10】ポストマトピン高濃度サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図11】トピラカミン低濃度サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図12】トピラカミン高濃度サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図13】漢方薬組成物1サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図14】漢方薬組成物2サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【
図15】漢方薬組成物3サンプルの安定性評価結果の統計表である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
我々は、多くの実験と検証を展開してきたが、以下では、いくつかの典型的な例のみを挙げて本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0033】
1、NDJ-79Aデジタル回転粘度計(上海昌吉地質計器有限公司)を用いて粘度(mpa・s)を測定した。
【0034】
以下の3つの一般的な条件での安定性をそれぞれテストした。
【0035】
1)室温(25℃、T=0、1カ月、3カ月、6カ月)、
2)高温(40℃、T=0、1カ月)、
3)冷蔵(5℃、T=0、1カ月、3カ月、6カ月)、
各時点で測定されたデータは、粘度、外観の特徴づけ(層化の有無、色の変化の有無)などの指標を含み、具体的な結果は、各実施例の後の別表を参照されたい。
【0036】
2、調合された塗布液は、一部の体験者に対して初歩的な試用を行い、効果が明らかであった。
【0037】
3、使用方法:頭を少し反らし、まぶたを閉じ眼部緩和塗布液キャリア(例えば、ボール)を、まぶたの表面に液体が留まっていることを感じるまで、少なくとも時計回り又は反時計回りに10回回転するようにまぶたの肌に接触させる。使用期間中、毎日何度も使用することを維持する必要があり、特に長時間目を使った後(例えば、車を運転する、携帯電話を見る、パソコンを見る、本を読む)、使用効果が最も高く、毎日に少なくとも10回である。
【0038】
実施例1A:低濃度アトロピン(0.1%)
【0039】
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを混合してなる眼部緩和塗布液であって、ここで、
A相は、質量単位で、アトロピン0.1gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含む。
【0040】
精製水は、89.093gである。
【0041】
上記成分を油相、水相と添加相に分け、以下のとおりである。
【0042】
水相:精製水89.093g、アトロピン0.1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g。
【0043】
油相:硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001g。
【0044】
添加相:フェノキシエタノール0.6g。
【0045】
調製方法:水相における成分を精製水に加え、80℃に加熱し、油相における成分を均一に混合撹拌し、80℃に加熱し、高速撹拌(1500rpm)で、油相を水相にゆっくりと加え、10分間高速撹拌した後、回転数を下げて撹拌して40℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、撹拌を停止する。淡黄色の液体を取得する。
【0046】
【0047】
実施例1B:高濃度アトロピン(2%)
【0048】
アトロピン塗布液(高濃度2%)の具体的な成分と調製方法は、アトロピンの濃度が高濃度、すなわちアトロピンの使用量が2%(水相では2g)であることを除き、上記実施例1Aと一致する。最後に黄色の液体を調製することができる。
【0049】
【0050】
低濃度アトロピン塗布液は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかでなく、高濃度アトロピン塗布液は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかであり、塗布液を4週間ほど使用すると、左目の度数が350度から325度へ25度低下し、右目の度数が400度から375度へ25度低下する(
図1参照)。
【0051】
実施例2A:低濃度ポストマトピン(0.1%)
【0052】
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部栄養を補充する成分を有するB相と、助剤と、精製水とを混合してなる眼部緩和塗布液であって、ここで、
A相は、質量単位で、ポストマトピン0.1gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含む。
精製水は、89.093gである。
【0053】
上記成分を油相、水相と添加相に分け、以下のとおりである。
水相:精製水89.093g、ポストマトピン0.1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、
油相:硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001g、
添加相:フェノキシエタノール0.6g。
【0054】
調製方法:水相における成分を精製水に加え、75℃に加熱し、油相における成分を均一に混合撹拌し、75℃に加熱し、高速撹拌(1450rpm)で、油相を水相にゆっくりと加え、15分間高速撹拌した後、回転数を下げて撹拌して39℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、撹拌を停止し、淡黄色の液体を取得する。
【0055】
【0056】
実施例2B:高濃度ポストマトピン(2%)
【0057】
ポストマトピン塗布液(高濃度2%)の具体的な成分と調製方法は、ポストマトピンの濃度が高濃度、すなわちポストマトピンの使用量が2%(水相では2g)であることを除き、上記実施例2Aと一致し、最後に黄色の液体を調製することができる。
【0058】
【0059】
低濃度ポストマトピン塗布液は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかでなく、高濃度ポストマトピン塗布液は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかであり、塗布液を4週間ほど使用すると、左目の度数が675度から650度へ25度低下する(
図2参照)。
【0060】
実施例3A:低濃度トピラカミン(0.1%)
【0061】
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを混合してなる眼部緩和塗布液であって、ここで、
A相は、質量単位で、トピラカミン0.1gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.0010gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含み、
精製水は、89.093gである。
【0062】
上記成分を油相、水相と添加相に分け、以下のとおりである。
【0063】
水相:精製水89.093g、トピラカミン0.1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g。
【0064】
油相:硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.0010g。
【0065】
添加相:フェノキシエタノール0.6g。
【0066】
調製方法:水相における成分を精製水に加え、65℃に加熱し、油相における成分を均一に混合撹拌し、65℃に加熱し、高速撹拌(1600rpm)で、油相を水相にゆっくりと加え、10分間高速撹拌した後、回転数を下げて撹拌して46℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、撹拌を停止する。淡黄色の液体を取得する。
【0067】
【0068】
実施例3B:高濃度トピラカミン(2%)
【0069】
トピラカミン塗布液(高濃度2%)の具体的な成分は、トピラカミンの濃度が高濃度、すなわちトピラカミンの使用量が2%(水相では1g、油相では1g)であることを除き、上記実施例3Aと一致し、最後に黄色の液体を調製することができる。
【0070】
【0071】
低濃度トピラカミン塗布液は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかでなく、高濃度トピラカミン塗布液は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかであり、塗布液を4週間ほど使用すると、左目の度数が375度から350度へ25度低下し、右目の度数が475度から450度へ25度低下する(
図3参照)。
【0072】
実施例4:西洋医薬アトロピン(0.1%)+漢方薬成分
【0073】
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを混合してなる眼部緩和塗布液であって、ここで、
A相は、質量単位で、西洋医薬成分1と漢方薬成分2とを含み、ここで、西洋医薬成分1は、アトロピン0.1gを含み、
漢方薬成分2は、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、ヨウジオウエキス0.2g、クコエキス0.5g、キンギンカエキス0.2g、キクカエキス0.5g、テンマコンエキス0.5g、タンジンエキス0.2g及びトウジンエキス0.2gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含み、
精製水は、84.593gである。
【0074】
上記成分を油相、水相及び添加相に分けると、以下のとおりである。
【0075】
水相:精製水84.593g、アトロピン0.1g、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、ヨウジオウエキス0.2g、クコエキス0.5g、キンギンカエキス0.2g、キクカエキス0.5g、テンマコンエキス0.5g、タンジンエキス0.2g、トウジンエキス0.2g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g。
【0076】
油相:硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001g。
【0077】
添加相:フェノキシエタノール0.6g。
【0078】
調製方法:水相における成分を精製水に加え、85℃に加熱し、油相における成分を均一に混合撹拌し、85℃に加熱し、高速撹拌(1400rpm)で、油相を水相にゆっくりと加え、10分間高速撹拌した後、回転数を下げて撹拌して45℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、撹拌を停止し、最後に茶色の液体を取得する。
【0079】
【0080】
この漢方薬組成物は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかであり、塗布液を4週間ほど使用すると、左目の度数が525度から325度へ200度低下し、右目の度数が200度から175度へ25度低下する(
図4参照)。
【0081】
実施例5:西洋医薬アトロピン(0.1%)+漢方薬成分
【0082】
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを混合してなる眼部緩和塗布液であって、ここで、
A相は、質量単位で、西洋医薬成分1と漢方薬成分2とを含み、ここで、西洋医薬成分1は、アトロピン0.1gを含み、
漢方薬成分2は、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、ヨウジオウエキス0.2g、ミツモウカエキス0.5g、コクセイソウエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ニンジンエキス0.1g及びセッコクエキス0.5gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含み、
精製水は、84.593gである。
【0083】
上記成分を油相、水相と添加相に分けると、以下のとおりである。
【0084】
水相:精製水84.593g、アトロピン0.1g、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、ヨウジオウエキス0.2g、ミツモウカエキス0.5g、コクセイソウエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ニンジンエキス0.1g、セッコクエキス0.5g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g。
【0085】
油相:硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001g。
【0086】
添加相:フェノキシエタノール0.6g。
【0087】
調製方法:水相における成分を精製水に加え、80℃に加熱し、油相における成分を均一に混合撹拌し、80℃に加熱し、高速撹拌(2000rpm)で、油相を水相にゆっくりと加え、10分間高速撹拌した後、回転数を下げて撹拌して40℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、撹拌を停止し、最後に茶色の液体を取得する。
【0088】
【0089】
この漢方薬組成物は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかであり、塗布液を3週間ほど使用すると、左目の度数が375度から275度へ100度低下し、右目の度数が275度から250度へ25度低下する(
図5参照)。
【0090】
実施例6:漢方薬成分
【0091】
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを混合してなる眼部緩和塗布液であって、ここで、
A相は、質量単位で、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、ジョテイシエキス0.5g、トウキエキス0.2g、カゴソウエキス0.5g及びソウジュツエキス0.5gの成分を含む漢方薬成分2を含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含み、
精製水は、84.593gである。
【0092】
上記成分を油相、水相と添加相に分けると、以下のとおりである。
【0093】
水相:精製水84.593g、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、ジョテイシエキス0.5g、トウキエキス0.2g、カゴソウエキス0.5g、ソウジュツエキス0.5g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g。
【0094】
油相:硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001g。
【0095】
添加相:フェノキシエタノール0.6g。
【0096】
調製方法:水相における成分を精製水に加え、78℃に加熱し、油相における成分を均一に混合撹拌し、78℃に加熱し、高速撹拌(1500rpm)で、油相を水相にゆっくりと加え、15分間高速撹拌した後、回転数を下げて撹拌して40℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、撹拌を停止する。最後に茶色の液体を取得する。
【0097】
【0098】
この漢方薬組成物は、眼精疲労を緩和する効果が明らかであり、近視に効果が明らかであり、塗布液を4週間ほど使用すると、左目の度数が300度から225度へ75度低下し、右目の度数が300度から225度へ75度低下する(
図6参照)。
【0099】
[付記]
[付記1]
質量単位で、合計100gの、眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水とを含む眼部緩和塗布液であって、
ここで、A相は、質量単位で、西洋医薬成分1と漢方薬成分2とを含み、
ここで、西洋医薬成分1は、アトロピン、ポストマトピン、トピラカミンのうちの少なくとも1つを含み、ここで単一成分の質量は、0.01g~10gであり、好ましくは0.5g~6gであり、より好ましくは0.1g~3gであり、
漢方薬成分2は、ケツメイシエキス、ソウヨウエキス、マンジュギクエキス、ゴウカンカエキス、ショウベイソウエキス及びヨウジオウエキスのうちの少なくとも1つを含み、ここで単一成分の質量は、0.1g~6gであり、好ましくは0.1g~3gであり、より好ましくは0.1g~1gであり、
B相は、質量単位で、ビタミンB2、ビタミンB12、キサントフィル、ビタミンA、ビタミンB1、アデノシン三リン酸及びヨーロピアンオレンジ種子油の成分を含み、ここで単一成分の質量は、0.001g~6gであり、好ましくは0.1g~3gであり、より好ましくは0.1g~2gであり、
助剤は、質量単位で、硬化ヒマシ油0.1g~10gであり、好ましくは0.2g~8gであり、より好ましくは1g~6gであり、エチルヘキサン酸セチルは、1g~10gであり、好ましくは2g~5gであり、フェノキシエタノールの割合は、0.1g~2gであり、好ましくは0.2g~1gであり、より好ましくは0.2g~0.8gであり、
精製水は、1g~100gである、ことを特徴とする眼部緩和塗布液。
【0100】
[付記2]
助剤は、ヒアルロン酸ナトリウム、細胞外多糖、スクレロチウムガムのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む、ことを特徴とする付記1に記載の眼部緩和塗布液。
【0101】
[付記3]
A相は、クコエキス、キンギンカエキス、キクカエキス、テンマコンエキス、タンジンエキス、オウゴンエキス及びトウジンエキスのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む、ことを特徴とする付記1に記載の眼部緩和塗布液。
【0102】
[付記4]
A相は、トシシエキス、ジョテイシエキス、トウキエキス、カゴソウエキス及びソウジュツエキスのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む、ことを特徴とする付記1に記載の眼部緩和塗布液。
【0103】
[付記5]
A相は、ミツモウカエキス、コクセイソウエキス、セイソウシエキス、ニンジンエキス及びセッコクエキスのうちの1つ、又は、それらの混合物をさらに含む、ことを特徴とする付記1に記載の眼部緩和塗布液。
【0104】
[付記6]
眼部微小循環、眼圧を調節し、眼精疲労を緩和するA相と、眼部の栄養成分を補充するB相と、助剤と、精製水との成分を含み、
ここで、A相は、質量単位で、西洋医薬成分1と漢方薬成分2とを含み、ここで、
西洋医薬成分1は、アトロピン0.1gを含み、
漢方薬成分2は、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、トウジンエキス0.2g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ミツモウカエキス0.5gを含み、
B相は、質量単位で、ビタミンA 1g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g及びキサントフィル0.001gの成分を含み、
助剤は、質量単位で、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1g、硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g及びフェノキシエタノール0.6gの成分を含み、
精製水は、84.993gである、ことを特徴とする付記1~5のいずれか一つに記載の眼部緩和塗布液。
【0105】
[付記7]
精製水84.993g、アトロピン0.1g、ケツメイシエキス0.5g、ソウヨウエキス0.5g、マンジュギクエキス0.2g、ゴウカンカエキス0.5g、ショウベイソウエキス0.5g、トウジンエキス0.2g、ヨウジオウエキス0.2g、トシシエキス0.5g、セイソウシエキス0.5g、ミツモウカエキス0.5g、ビタミンB1 0.5g、ビタミンB2 0.005g、ビタミンB12 0.001g、アデノシン三リン酸0.5g、ヒアルロン酸ナトリウム0.1g、細胞外多糖0.1gの水相を正確に秤量するS01と、
硬化ヒマシ油6g、エチルヘキサン酸セチル1g、ヨーロピアンオレンジ種子油1g、ビタミンA 1g、キサントフィル0.001gの油相を正確に秤量するS02と、
フェノキシエタノール0.6gの添加相を正確に秤量するS03と、
水相における各成分を溶解まで混合撹拌し、温度を50~95℃に加熱し、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃であるS04と、
油相における各成分を均一に混合撹拌し、温度を50~95℃に加熱し、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃であり、撹拌し、回転数範囲は、200~2500rpmであり、好ましくは300~1500rpmであり、より好ましくは300~1000rpmであるS05と、
撹拌又は均質化した条件で、油相を水相にゆっくりと加え、5~30分間撹拌し、ここで、上記撹拌の回転数範囲は、200~2500rpmであり、好ましくは300~2000rpmであり、より好ましくは300~1500rpmであり、撹拌時の温度は、50~95℃であり、好ましくは60~90℃であり、より好ましくは70~80℃であるS06と、
回転数を下げて撹拌して30~50℃に降温し、最後に添加相を加え、室温まで撹拌し、眼部緩和塗布液を取得し、ここで、上記撹拌の回転数は、200~600rpmであるS07と、を含む、ことを特徴とする眼部緩和塗布液の調製方法。
【0106】
[付記8]
ステップS04において、温度は、72~80℃であり、
ステップS05において、温度は、72~80℃であり、回転数は、300~950rpmであり、
ステップS06において、撹拌時間は、5~15分間であり、撹拌の回転数は、500~1500rpmであり、撹拌時の温度は、72~80℃であり、
ステップS07において、撹拌の回転数は、250~500rpmであり、撹拌時の温度は、35~45℃である、ことを特徴とする付記7に記載の眼部緩和塗布液の調製方法。
【0107】
[付記9]
濃度、粘度等の実験パラメータに基づいて噴霧剤、エッセンス液、クリーム、貼付剤、ゲル、乳剤、ジェル等の制剤形態を調製することができる、ことを特徴とする付記1~6のいずれか一つに記載の眼部緩和塗布液。
【0108】
[付記10]
付記1~6のいずれか一つに記載の眼部緩和塗布液の眼部医薬の調製における使用であって、
前記眼部医薬は、眼底黄斑病変、視力障害、老眼、近視、乱視、眼圧異常、眼炎症、眼乾燥、眼痒、眼球レンズの濁り、眼の風涙症状を緩和、予防、又は治療する医薬である、ことを特徴とする眼部緩和塗布液の眼部医薬の調製における使用。