(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】発光システム
(51)【国際特許分類】
H01S 3/067 20060101AFI20240322BHJP
【FI】
H01S3/067
(21)【出願番号】P 2022517051
(86)(22)【出願日】2021-04-20
(86)【国際出願番号】 JP2021016013
(87)【国際公開番号】W WO2021215432
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-05
(31)【優先権主張番号】P 2020077827
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 利彦
(72)【発明者】
【氏名】溝上 陽介
(72)【発明者】
【氏名】七井 識成
【審査官】小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-195627(JP,A)
【文献】特開2001-036168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 3/00-3/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
励起光によって励起され前記励起光よりも長波長の自然放出光を発生可能であり、かつ、自然放射増幅光によって励起可能な、波長変換要素を含む波長変換部を有する光ファイバと、
前記励起光を前記光ファイバに入射させる第1光源部と、
前記励起光あるいは前記自然放射増幅光によって励起された前記波長変換要素から誘導放出光を発生させるためのシード光を、前記光ファイバに入射させる第2光源部と、
前記光ファイバからの光を導光し出射させる導光体と、を備え
、
前記第2光源部を複数備え、
前記複数の第2光源部は、複数の前記シード光を出力し、
前記複数の第2光源部から出力される前記複数のシード光は、互いに異なる波長を有する、
発光システム。
【請求項2】
前記励起光の波長は、350nm以上500nm以下である、
請求項1に記載の発光システム。
【請求項3】
前記シード光の強度を調整する調整部を更に備える、
請求項1又は2に記載の発光システム。
【請求項4】
前記導光体は、側面と、前記光ファイバ側とは反対側の端面と、を有し、
前記導光体は、前記光ファイバからの光の少なくとも一部を前記側面から出射させる、
請求項1~3のいずれか一項に記載の発光システム。
【請求項5】
前記導光体は、線状である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の発光システム。
【請求項6】
前記導光体は、前記光ファイバに直接的につながっている第1導光部と、前記第1導光部から分岐されている複数の第2導光部と、を有する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の発光システム。
【請求項7】
前記光ファイバを複数備え、
前記導光体は、前記複数の光ファイバのうち少なくとも2つ以上の光ファイバからの光を導光し出射させる、
請求項1~6のいずれか一項に記載の発光システム。
【請求項8】
前記第1光源部は、レーザ光源を含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の発光システム。
【請求項9】
前記第2光源部は、レーザ光源を含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載の発光システム。
【請求項10】
前記波長変換要素は、Pr、Tb、Ho、Dy、Er、Eu、Nd及びMnの群から選択される1以上の元素を含む、
請求項1~9のいずれか一項に記載の発光システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、発光システムに関し、より詳細には、光ファイバを備える発光システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ケースと、投影レンズと、光源装置と、を備える照明器具が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載された光源装置は、固体光源と、光伝送ファイバと、を備える。光伝送ファイバは、第1端面及び第2端面を有し、固体光源から出射された励起光が第1端面から導入される。光伝送ファイバは、波長変換コアと、導光コアと、クラッドと、を有する。波長変換コアは、励起光を吸収して電子の反転分布状態を生成すると共に可視光領域の波長変換光を放出する波長変換材料を含む。導光コアは、波長変換コアの周囲を被覆し、波長変換光を第1端面側から第2端面側に伝送する。クラッドは、導光コアの周囲を被覆する。
【0003】
光伝送ファイバは、導光コアを伝搬する波長変換光により誘導放出が生じ、固体光源から出射された励起光及び誘導放出により増幅された波長変換光が第2端面から出射するように構成されている。
【0004】
特許文献1に記載された照明器具では、波長変換光の強度を高めることが難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【0006】
本開示の目的は、励起光とは異なる波長の光の強度を高めることが可能な発光システムを提供することにある。
【0007】
本開示に係る一態様の発光システムは、光ファイバと、第1光源部と、第2光源部と、導光体と、を備える。前記光ファイバは、波長変換要素を含む波長変換部を有する。前記波長変換要素は、励起光によって励起され前記励起光よりも長波長の自然放出光を発生可能であり、かつ、自然放射増幅光によって励起可能である。前記第1光源部は、前記励起光を前記光ファイバに入射させる。前記第2光源部は、前記励起光あるいは前記自然放射増幅光によって励起された前記波長変換要素から誘導放出光を発生させるためのシード光を、前記光ファイバに入射させる。前記導光体は、前記光ファイバからの光を導光し出射させる。前記発光システムは、前記第2光源部を複数備える。前記複数の第2光源部は、複数の前記シード光を出力する。前記複数の第2光源部から出力される前記複数のシード光は、互いに異なる波長を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る発光システムの構成図である。
【
図2】
図2は、同上の発光システムにおける光ファイバの断面図である。
【
図3】
図3A~3Cは、同上の発光システムの動作原理の説明図である。
【
図4】
図4は、実施形態2に係る発光システムの構成図である。
【
図5】
図5は、実施形態3に係る発光システムの構成図である。
【
図6】
図6Aは、実施形態4に係る発光システムの平面図である。
図6Bは、同上の発光システムの要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
下記の実施形態1~4等において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0010】
(実施形態1)
以下では、実施形態1に係る発光システム1について
図1~3Cに基づいて説明する。
【0011】
(1)概要
発光システム1は、
図1及び2に示すように、波長変換要素(元素)を添加された光ファイバ2に、波長変換要素を励起するための励起光P1と、励起光P1によって励起された波長変換要素から誘導放出光P3(
図3C参照)を発生させるためのシード光P2と、を入射させる。光ファイバ2からは、励起光P1と誘導放出光P3とを含む光が出射される。
図3A~3Cは、発光システム1の動作原理の説明図である。
図3A、3B及び3Cの縦軸は、電子エネルギである。また、
図3Aの上向きの矢印は、励起光P1の吸収を示している。また、
図3Cの下向きの矢印は、自然放出光あるいは誘導放出光P3に関する遷移を示している。発光システム1では、光ファイバ2に入射した励起光P1によって、波長変換要素の基底準位E0(複数のエネルギ準位を含む)にあった電子e
-が励起準位E2に励起される。そして、励起準位E2の電子e
-が励起準位E2よりもエネルギの低い準安定準位E1に遷移する。その後、例えば準安定準位E1と基底準位E0の複数のエネルギ準位のうち上位のエネルギ準位(以下、第2エネルギ準位ともいう)とのエネルギ差に相当する波長のシード光P2(P22)によって準安定準位E1の電子e
-が第2エネルギ準位に遷移するときに、誘導放出光P3(P32)が発生する。また、準安定準位E1と基底準位E0の複数のエネルギ準位のうち第2エネルギ準位よりも低い第1エネルギ準位とのエネルギ差に相当する波長のシード光P2(P21)によって準安定準位E1の電子e
-が第1エネルギ準位に遷移するときに、誘導放出光P3(P31)が発生する。
【0012】
発光システム1は、例えば、照明用途に用いられるが、これに限らず、例えば、表示用途、イルミネーションの用途であってもよい。発光システム1は、施設に適用してもよいし、移動体に適用してもよい。施設は、例えば、倉庫、空港、戸建て住宅、集合住宅、オフィスビル、店舗、美術館、ホテル、工場等である。移動体は、例えば、自動車、自転車、電車、飛行機、船舶、ドローン等である。
【0013】
(2)発光システムの構成
発光システム1は、
図1に示すように、光ファイバ2と、第1光源部11と、第2光源部12と、導光体6と、を備える。第1光源部11は、励起光P1を光ファイバ2の光入射部21に入射させる。第2光源部12は、励起光P1によって励起された波長変換要素から、誘導放出光P3を発生させるためのシード光P2(以下、外部シード光P2ともいう)を、光入射部21に入射させる。
【0014】
(2.1)光ファイバ
光ファイバ2は、
図2に示すように、コア3と、クラッド4と、被覆部5と、を有する。クラッド4は、コア3の外周面を覆っている。被覆部5は、クラッド4の外周面を覆っている。コア3に関し、光軸方向に直交する断面形状は、円形状である。クラッド4は、コア3と同軸状に配置されている。
【0015】
コア3は、第1端面と、コア3の長さ方向において第1端面とは反対側の第2端面と、を有する。コア3は、透光性材料と、波長変換要素と、を含む。コア3における波長変換要素の濃度は、コア3の全長に亘って略均一であってもよいし、均一でなくてもよい。コア3の屈折率は、コア3の主成分である上述の透光性材料の屈折率と略同じである。
【0016】
透光性材料は、例えば、フッ化物、酸化物、又は窒化物のいずれかである。フッ化物は、例えば、フッ化物ガラスである。酸化物は、例えば、酸化ケイ素、石英等である。
【0017】
波長変換要素は、希土類元素である。ここにおいて、波長変換要素は、例えば、Pr、Tb、Ho、Dy、Er、Eu、Nd及びMnの群から選択される元素を含む。波長変換要素は、希土類元素のイオンとしてコア3に含有されており、例えば、Prのイオン(Pr3+)、Tbのイオン(Tb3+)として含有されている。波長変換要素は、励起光P1によって励起されるか、あるいは自身とは別の波長変換要素から発せられた自然放出光を内部シード光として増幅された光、即ち自然放射増幅光(ASE)によって励起されてもよい。このような励起を介して、波長変換要素は、波長変換要素の元素特有のASEを放出し、併せて外部シード光P2の波長と同じ波長の誘導放出光を発生し、これらを合わせて誘導放出光P3として放出する。ASE及び外部シード光P2の波長は、励起光P1の波長(例えば、440~450nm)よりも長波長である。シード光P2の波長については、「(2.3)第2光源部」の欄で説明する。
【0018】
Pr3+はシアン~赤色の範囲でASEあるいはシード光の増幅光を放出できる波長変換要素である。誘導放出光の強度は、内部シード光(自然放出光)及び外部シード光の強さに依存する。コア3がPr3+とTb3+とを含有している場合、Tb3+は、Pr3+からのASEを吸収して励起され、Tb3+特有の波長のASEを発生することもできる。
【0019】
クラッド4の屈折率は、コア3の屈折率よりも小さい。クラッド4は、コア3の含有している波長変換要素を含まない。
【0020】
被覆部5の材料は、例えば、樹脂である。
【0021】
光ファイバ2は、光入射部21と、光出射部22と、波長変換部23と、を有する。
【0022】
光入射部21は、励起光P1が入射する部分であり、例えば、コア3の第1端面を含む。光出射部22は、励起光P1と、ASEを含む誘導放出光P3と、を含む光が出射するコア3の第2端面を含む。
【0023】
光入射部21は、光ファイバ2の外部から光入射部21に入射する励起光P1の反射を低減する反射低減部を含んでいてもよい。反射低減部は、例えば、コア3の第1端面を覆うアンチリフレクションコートであってもよい。
【0024】
波長変換部23は、光入射部21と光出射部22との間に設けられている。波長変換部23は、励起光P1によって励起され励起光P1よりも長波長の光を放射する波長変換要素を含む。波長変換要素は、励起光P1を吸収して励起光P1よりも長波長の自然放出光又はシード光を誘導放出によって増幅することができる元素である。
【0025】
コア3の直径は、例えば、25μm~500μmである。光ファイバ2の長さは、例えば、3m~10mである。波長変換部23の長さについては、波長変換部23における波長変換要素の濃度が低いほど長いほうが好ましい。光ファイバ2の開口数は、例えば、0.22である。波長変換部23における波長変換要素の濃度は、コア3における波長変換要素の濃度である。
【0026】
(2.2)第1光源部
第1光源部11は、光ファイバ2の波長変換部23に含まれる波長変換要素を励起するための励起光P1を出射する。第1光源部11から出射された励起光P1は、光ファイバ2の光入射部21へ入射される。波長変換要素をより効率的に励起する観点から、励起光P1の波長は、350nm以上500nm以下であるのが好ましい。
【0027】
第1光源部11は、例えば、レーザ光源を含む。レーザ光源は、レーザ光を出射する。第1光源部11から出射された励起光P1(レーザ光源から出射したレーザ光)は、光入射部21へ入射される。レーザ光源は、例えば、青色のレーザ光を出射する半導体レーザである。この場合、励起光P1の波長は、例えば、440nm~450nmである。
【0028】
(2.3)第2光源部
第2光源部12は、シード光P2を出射する。第2光源部12から出射されたシード光P2は、光ファイバ2の光入射部21へ入射される。
【0029】
発光システム1は、複数(例えば、2つ)の第2光源部12を備える。2つの第2光源部12は、例えば、互いに波長の異なる一の波長のシード光P2を出射する。以下では、説明の便宜上、2つの第2光源部12のうち1つの第2光源部12を第2光源部121と称し、残りの1つの第2光源部12を第2光源部122と称することもある。第2光源部121は、例えば、緑色の光を出射する半導体レーザである。また、第2光源部122は、例えば、赤色の光を出射する半導体レーザである。波長変換部23の波長変換要素がPr3+を含む場合、緑色のシード光P21の波長は、例えば約520nmであり、赤色のシード光P22の波長は、例えば約640nmであるのが好ましい。各第2光源部12は、準単色光を放射する光源である。ここにおいて、準単色光とは、狭い波長範囲(例えば、10nm)に含まれる光である。発光システム1における第2光源部12の数は、2つに限らず、3つ以上でもよいし、1つでもよい。発光システム1は、第2光源部12を3つ備える場合、3つの第2光源部12として、緑色の光を出射する半導体レーザと、赤色の光を出射する半導体レーザと、オレンジ色の光を出射する半導体レーザと、を備えていてもよい。オレンジ色のシード光の波長は、例えば約600nmであるのが好ましい。
【0030】
第2光源部121から出射した光は、シード光P2(P21)として、光ファイバ2の光入射部21に入射される。また、第2光源部122から出射した光は、シード光P2(P22)として、光ファイバ2の光入射部21に入射される。
【0031】
(2.4)導光体
導光体6は、光ファイバ2からの光を導光し出射させる。導光体6は、側面61と、光ファイバ2側とは反対側の端面62と、を有する。導光体6は、光ファイバ2(の光出射部22)からの光を少なくとも側面61から出射させる。導光体6は、光ファイバ2からの光を側面61から出射させるとともに、端面62から出射させてもよい。導光体6は、線状である。導光体6に関し、長さ方向(光軸方向)に直交する断面形状は、円形状である。導光体6の直径は、例えば、コア3の直径以上であるのが好ましく、一例として、光ファイバ2の直径と略同じである。導光体6は、無色透明であるが、これに限らない。導光体6の材料は、例えば、アクリル樹脂である。発光システム1では、導光体6の屈折率とコア3の屈折率との差が小さいのが好ましい。導光体6は、側面61の少なくとも一部に、導光体6から出射させる光の配光を制御する凹凸構造を有していてもよい。
【0032】
導光体6は、光ファイバ2からの光が入射されるように光ファイバ2に結合されている。導光体6は、光ファイバ2に融着されているが、これに限らず、例えば、可視光に対して透明な接着剤によって接着されていてもよい。ここにおいて、接着剤は、例えば、エポキシ系樹脂又はアクリル系樹脂である。導光体6は、可撓性を有しているが、これに限らず、可撓性を有していなくてもよい。
【0033】
(2.5)その他の構成要素
発光システム1は、第1光源部11及び第2光源部12を収納する筐体10を備えている。
【0034】
また、発光システム1は、調整部7を更に備える。調整部7は、少なくとも一の波長のシード光P2の強度を調整する。ここにおいて、実施形態1に係る発光システム1では、調整部7は、励起光P1の強度と複数のシード光P21,P22それぞれの強度と、を調整する。調整部7は、第1光源部11を駆動する第1駆動回路と、複数の第2光源部12に一対一に対応し対応する第2光源部12を駆動する複数の第2駆動回路と、第1駆動回路及び複数の第2駆動回路を個別に制御する制御回路と、を含む。調整部7では、制御回路が第1駆動回路及び複数の第2駆動回路を個別に制御することにより、光ファイバ2(の光出射部22)から出射される光の色度を調整可能となる。要するに、発光システム1は、調整部7を備えることにより、調色が可能となる。これにより、発光システム1は、導光体6から出射される光の調色が可能となる。調整部7は、筐体10に収納されているが、これに限らず、筐体10に収納されていなくてもよい。第1駆動回路及び複数の第2駆動回路には、例えば、第1電源回路から電源電圧が供給される。また、制御回路には、例えば、第2電源回路から電源電圧が供給される。第1電源回路及び第2電源回路は、発光システム1の構成要素に含まれないが、これに限らず、含まれてもよい。
【0035】
発光システム1は、励起光P1及び各シード光P2を光ファイバ2の光入射部21へ入射するための光結合部を更に備えていてもよい。光結合部は、筐体10の開口部に配置されている。光結合部は、グレーティングであるが、これに限らない。グレーティングは、透過型の回折格子である。グレーティングの材料は、例えば、石英であるが、これに限らない。
【0036】
(3)発光システムの動作
発光システム1では、第1光源部11から励起光P1を出射させ、かつ、第2光源部12からシード光P2を出射させる。これにより、発光システム1では、励起光P1及びシード光P2を光ファイバ2の光入射部21に入射させる。光入射部21に入射した励起光P1の一部は、光出射部22から出射される。発光システム1では、光ファイバ2の光出射部22から出射される光は、励起光P1と、波長変換要素から発生する波長約480nmのASE、及びシード光P2の波長と同じ波長の誘導放出光(P3)と、の混色光である。複数のシード光P21,P22に一対一に対応し互いに波長の異なる2種類の誘導放出光P31,P32は、例えば、それぞれ、緑色光、赤色光である。この場合、混色光は、例えば、白色光である。なお、
図3Cにおいて下側の誘導放出光P3(P31)が、緑色光であり、上側の誘導放出光P3(P32)が赤色光である。
【0037】
光ファイバ2では、自然放出光とシード光P2により誘導放出が生じるので、光入射部21に入射した励起光P1と、誘導放出により増幅された誘導放出光P3とが光出射部22から出射する。光ファイバ2の光出射部22から出射される光のうちシード光P21の波長と同じ波長の誘導放出光P3の強度は、第2光源部121から光入射部21に入射させるシード光P21の強度よりも大きい。また、光ファイバ2の光出射部22から出射される光のうちシード光P22の波長と同じ波長の誘導放出光P3の強度は、第2光源部122から光入射部21に入射させるシード光P22の強度よりも大きい。光ファイバ2の光出射部22から出射される混色光は、インコヒーレント光である。発光システム1では、光ファイバ2の光入射部21から光出射部22に近づくにつれて誘導放出光P3が増加、又は減少する。発光システム1では、ASEの波長とシード光P2の波長とに応じて、導光体6から出射される光の色度、色温度、演色性等が決まる。なお、発光システム1の動作は、レーザ発振するファイバレーザの動作とは異なる。
【0038】
発光システム1では、発熱源となる波長変換要素が光ファイバ2のコア3に分散されているので、使用時の温度上昇を抑制できる。
【0039】
また、発光システム1では、調整部7が、励起光P1の強度と、複数のシード光P2それぞれの強度と、を調整するが、これに限らず、調整部7は、少なくとも一の波長のシード光P2の強度を調整するように構成されていてもよい。
【0040】
(4)まとめ
実施形態1に係る発光システム1は、光ファイバ2と、第1光源部11と、第2光源部12と、導光体6と、を備える。光ファイバ2は、波長変換要素を含む波長変換部23を有する。波長変換要素は、励起光P1によって励起され励起光P1よりも長波長の自然放出光を発生可能であり、かつ、自然放射増幅光によって励起可能である。第1光源部11は、励起光P1を光ファイバ2に入射させる。第2光源部12は、励起光P1及び自然放射増幅光によって励起された波長変換要素から誘導放出光P3を発生させるためのシード光P2を、光ファイバ2に入射させる。導光体6は、光ファイバ2からの光を導光し出射させる。
【0041】
実施形態1に係る発光システム1では、励起光P1とは異なる波長の光(誘導放出光P3)の強度を高めることが可能となる。
【0042】
また、実施形態1に係る発光システム1は、灯具及びレンズを備えずに、導光体6から外部空間へ光を出射させるので、小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
【0043】
また、実施形態1に係る発光システム1では、導光体6が線状である。これにより、発光システム1では、導光体6から出射される光の照射範囲を広げながらも、導光体6の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
【0044】
また、実施形態1に係る発光システム1は、複数の波長のシード光P2それぞれの強度を調整する調整部7を更に備えるので、導光体6から出射される光の色度を調整可能となる。
【0045】
また、実施形態1に係る発光システム1は、波長変換部23が波長変換要素としてPr3+を含有しており、シアン色のASEを放出するのみならず、複数波長のシード光P2を光入射部21に入射させるので、緑色の誘導放出光、赤色の誘導放出光それぞれの強度を高めることができる。これにより、実施形態1に係る発光システム1は、導光体6から出射される光の演色性を向上させることが可能となる。また、実施形態1に係る発光システム1は、波長変換部23が2種類の波長変換要素としてPr3+とTb3+とを含有しているので、導光体6から出射される光の演色性を更に向上させることが可能となる。
【0046】
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る発光システム1aについて、
図4に基づいて説明する。実施形態2に係る発光システム1aに関し、実施形態1に係る発光システム1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
実施形態2に係る発光システム1aは、実施形態1に係る発光システム1における導光体6の代わりに、導光体6aを備える点で、実施形態1に係る発光システム1と相違する。
【0048】
導光体6aは、光ファイバ2に直接的につながっている第1導光部65と、第1導光部65から分岐されている複数(例えば、2つ)の第2導光部66と、を有する。
【0049】
導光体6aは、光ファイバ2からの光を導光し出射させる。導光体6aは、側面(第1導光部65の側面651及び複数の第2導光部66の各々の側面661)と、光ファイバ2側とは反対側の端面(複数の第2導光部66の各々の端面662)と、を有する。導光体6aは、光ファイバ2(の光出射部22)からの光を少なくとも導光体6aの側面から出射させる。導光体6aは、光ファイバ2からの光を導光体6aの側面から出射させるとともに、導光体6aの端面から出射させてもよい。第1導光部65は、線状である。第1導光部65に関し、長さ方向(光軸方向)に直交する断面形状は、円形状である。第1導光部65の直径は、例えば、光ファイバ2のコア3(
図2参照)の直径以上であるのが好ましく、一例として、光ファイバ2の直径と略同じである。複数の第2導光部66の各々に関し、長さ方向(光軸方向)に直交する断面形状は、円形状である。導光体6aは、無色透明であるが、これに限らない。導光体6aの材料は、例えば、アクリル樹脂である。発光システム1aでは、導光体6aの屈折率とコア3の屈折率との差が小さいのが好ましい。導光体6aは、側面の少なくとも一部に、導光体6aから出射させる光の配光を制御する凹凸構造を有していてもよい。
【0050】
導光体6aでは、光ファイバ2からの光が入射されるように第1導光部65が光ファイバ2に直接的につながっている。導光体6aでは、第1導光部65が光ファイバ2に結合されている。導光体6aは、光ファイバ2に融着されているが、これに限らず、例えば、可視光に対して透明な接着剤によって接着されていてもよい。ここにおいて、接着剤は、例えば、エポキシ系樹脂又はアクリル系樹脂である。導光体6aは、可撓性を有しているが、これに限らず、可撓性を有していなくてもよい。
【0051】
実施形態2に係る発光システム1aは、実施形態1に係る発光システム1と同様、波長変換要素を含む波長変換部23(
図2参照)と、第1光源部11と、第2光源部12と、導光体6aと、を備える。これにより、実施形態2に係る発光システム1aは、実施形態1に係る発光システム1と同様、励起光P1とは異なる波長の光(誘導放出光P3)の強度を高めることが可能となる。
【0052】
また、実施形態2に係る発光システム1aは、導光体6aが第1導光部65と複数の第2導光部66とを有するので、導光体6aから出射される光の照射範囲を広げることが可能となる。
【0053】
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る発光システム1bについて、
図5に基づいて説明する。実施形態3に係る発光システム1bに関し、実施形態1に係る発光システム1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0054】
発光システム1bは、光ファイバ2を複数(図示例では、2つ)備えている。これに対し、導光体6は、複数の光ファイバ2からの光を導光し出射させる。発光システム1bでは、複数の光ファイバ2の光入射部21が互いに離れて配置されている。発光システム1bは、複数の光ファイバ2が光入射部21側とは反対側において束ねられており(言い換えれば、結合されており)、複数の光ファイバ2の光出射部22が共通である。
【0055】
発光システム1bは、複数(2つ)の光ファイバ2ごとに第1光源部11と複数(2つ)の第2光源部12とを備えている。要するに、発光システム1bは、第1光源部11と2つの第2光源部12とのセットを2つ備えている。これら2つのセットは、1つの筐体10に収納されている。調整部7は、各セットの第1光源部11及び複数の第2光源部12を制御する。
【0056】
実施形態3に係る発光システム1bでは、実施形態1に係る発光システム1と同様、波長変換要素を含む波長変換部23(
図2参照)と、第1光源部11と、第2光源部12と、導光体6と、を備える。これにより、実施形態3に係る発光システム1bでは、励起光P1とは異なる波長の光(誘導放出光P3)の強度を高めることが可能となる。
【0057】
また、実施形態3に係る発光システム1bは、導光体6において複数の光ファイバ2からの光を導光し出射させるので、導光体6から出射される光の光量を多くすることができる。
【0058】
(実施形態4)
以下、実施形態4に係る発光システム1cについて、
図6A及び6Bに基づいて説明する。実施形態4に係る発光システム1cに関し、実施形態1に係る発光システム1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。なお、
図6A及び6Bでは図示を省略してあるが、発光システム1cは、実施形態1に係る発光システム1の筐体10及び調整部7と同様の筐体及び調整部を備えている。
【0059】
実施形態4に係る発光システム1cは、実施形態1に係る発光システム1における導光体6の代わりに、導光体6cを備えている点で、実施形態1に係る発光システム1と相違する。また、実施形態4に係る発光システム1cは、光ファイバ2を複数(図示例では、3つ)備える。
【0060】
導光体6cは、導光板である。より詳細には、導光体6cは、矩形板状の導光板本体600と、複数の反射部603と、を備える。導光板本体600は、複数の光ファイバ2に一対一に対応する複数の光入射面604を有する。複数の光入射面604の各々は、凹面状である。導光板本体600は、導光板本体600の厚さ方向に交差する第1主面601及び第2主面602を有する。複数の反射部603は、導光板本体600の第2主面602上に設けられている。導光板本体600の第1主面601は、導光体6cを導光する光を外部空間へ出射させるための凹凸構造を有する。
【0061】
実施形態4に係る発光システム1cでは、各光ファイバ2からの光の少なくとも一部が導光体6cにおける導光板本体600の第1主面601から出射される。
【0062】
実施形態4に係る発光システム1cでは、波長変換要素を含む波長変換部23(
図2参照)と、第1光源部11と、第2光源部12と、導光体6cと、を備える。これにより、実施形態4に係る発光システム1cは、実施形態1に係る発光システム1と同様、励起光P1とは異なる波長の光(誘導放出光P3)の強度を高めることが可能となる。
【0063】
実施形態4に係る発光システム1cは、例えば、誘導灯システム又は表示システムに適用可能である。この場合、導光板本体600の第1主面601上に適宜の表記が印刷により形成されていてもよいし、導光板本体600の第1主面601側に、適宜の表記を有する透光性パネルが配置されていてもよい。
【0064】
(その他の変形例)
上記の実施形態1~4は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態1~4は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0065】
例えば、光ファイバ2では、光入射部21と光出射部22との間の波長変換部23の数は1つに限らず、例えば、複数であってもよい。この場合、複数の波長変換部23は、コア3の光軸方向に並ぶ。
【0066】
光ファイバ2では、波長変換部23の長さがコア3の長さと略同じである場合に限らず、波長変換部23の長さがコア3の長さよりも短くてもよい。
【0067】
第1光源部11に含まれるレーザ光源は、青色のレーザ光を出射する半導体レーザに限らず、例えば、紫色のレーザ光を出射する半導体レーザであってもよい。また、第1光源部11は、半導体レーザに限らず、例えば、LED(Light Emitting Diode)光源と光学系とを含む構成であってもよい。
【0068】
第2光源部121は、緑色の光を出射する半導体レーザに限らず、例えば、緑色の光を出射するLEDであってもよい。また、第2光源部122は、赤色の光を出射する半導体レーザに限らず、例えば、赤色の光を出射するLEDであってもよい。
【0069】
また、第1光源部11及び複数の第2光源部12と光ファイバ2の光入射部21との相対的な位置関係は、実施形態1~4での位置関係に限定されない。例えば、発光システム1では、第1光源部11及び複数の第2光源部12と光ファイバ2の光入射部21との間にクロスダイクロイックプリズムを配置することで、第1光源部11及び複数の第2光源部12と光ファイバ2の光入射部21との相対的な位置関係を変えてもよい。
【0070】
また、発光システム1,1a,1b,1cでは、1つの光ファイバ2に対して複数の第2光源部12を備えているが、これに限らず、1つの光ファイバ2に対して少なくとも1つの第2光源部12を備えていればよい。
【0071】
調整部7は、複数のシード光P2のうち少なくとも一の波長のシード光P2の強度を調整できればよく、例えば、第2光源部12と光ファイバ2の光入射部21との間におけるシード光P2の光路上に配置されシード光P2の透過率を調整できる液晶フィルタであってもよい。
【0072】
また、実施形態3に係る発光システム1bでは、光ファイバ2の数は、2つに限らず、3つ以上でもよい。この場合、例えば、5つの光ファイバ2と、2つの導光体6と、を備え、5つの光ファイバ2のうち3つの光ファイバ2が一方の導光体6につながっており、残りの2つの光ファイバ2が他方の導光体6につながっていてもよい。
【0073】
また、発光システム1bでは、複数の光ファイバ2が束ねられて導光体6と直接的につながっているが、これに限らず、導光体6が、複数の光ファイバ2に一対一につながる複数の第1導光部と、複数の第1導光部につながっている1つの第2導光部と、を有していてもよい。
【0074】
また、発光システム1b,1cでは、複数の光ファイバ2ごとに第1光源部11と複数の第2光源部12とを備えているが、これに限らない。例えば、発光システム1b,1cは、第1光源部11と複数の第2光源部12とのセットに対して、第1光源部11から出射れる励起光P1を複数の光ファイバ2に入射させる第1ビームスプリッタと、複数の第2光源部12の各々から出射されるシード光P2を複数の光ファイバ2に入射させる複数の第2ビームスプリッタと、を備えていてもよい。
【0075】
(態様)
以上説明した実施形態1~4等から本明細書には以下の態様が開示されている。
【0076】
第1の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)は、光ファイバ(2)と、第1光源部(11)と、第2光源部(12)と、導光体(6;6a;6c)と、を備える。光ファイバ(2)は、波長変換要素を含む波長変換部(23)を有する。波長変換要素は、励起光(P1)によって励起され励起光(P1)よりも長波長の自然放出光を発生可能であり、かつ、自然放射増幅光によって励起可能である。第1光源部(11)は、励起光(P1)を光ファイバ(2)に入射させる。第2光源部(12)は、励起光(P1)あるいは自然放射増幅光によって励起された波長変換要素から誘導放出光(P3)を発生させるためのシード光(P2)を、光ファイバ(2)に入射させる。導光体(6;6a;6c)は、光ファイバ(2)からの光を導光し出射させる。
【0077】
第1の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、励起光(P1)とは異なる波長の光(誘導放出光P3)の強度を高めることが可能となる。
【0078】
第2の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、第1の態様において、励起光(P1)の波長は、350nm以上500nm以下である。
【0079】
第2の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、波長変換要素を、より効率的に励起することが可能となる。
【0080】
第3の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)は、第1又は2の態様において、調整部(7)を更に備える。調整部(7)は、シード光(P2)の強度を調整する。
【0081】
第3の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、導光体(6;6a;6c)から出射される光の色度を調整可能となる。
【0082】
第4の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)は、第1~3の態様のいずれか一つにおいて、第2光源部(12)を複数備える。複数の第2光源部(12)は、複数のシード光(P2)を出力する。複数の第2光源部(12)から出力される複数のシード光(P2)は、互いに異なる波長を有する。
【0083】
第4の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、複数のシード光(P2)に一対一に対応する複数の誘導放出光(P3)を含む光を導光体(6;6a;6c)から出射させることが可能となり、演色性を向上させることが可能となる。
【0084】
第5の態様に係る発光システム(1;1a;1b)では、第1~4の態様のいずれか一つにおいて、導光体(6;6a)は、側面(61;651,661)と、光ファイバ(2)側とは反対側の端面(62;662)と、を有する。導光体(6;6a)は、光ファイバ(2)からの光の少なくとも一部を導光体(6;6a)の側面(61;651,661)から出射させる。
【0085】
第6の態様に係る発光システム(1;1b)では、第1~5の態様のいずれか一つにおいて、導光体(6)は、線状である。
【0086】
第6の態様に係る発光システム(1;1b)では、導光体(6)から出射される光の照射範囲を広げながらも、導光体(6)の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
【0087】
第7の態様に係る発光システム(1a)では、第1~6の態様のいずれか一つにおいて、導光体(6a)は、光ファイバ(2)に直接的につながっている第1導光部(65)と、第1導光部(65)から分岐されている複数の第2導光部(66)と、を有する。
【0088】
第7の態様に係る発光システム(1a)では、導光体(6a)から出射される光の照射範囲を広げることが可能となる。
【0089】
第8の態様に係る発光システム(1b;1c)は、第1~7の態様のいずれか一つにおいて、光ファイバ(2)を複数備える。導光体(6;6c)は、複数の光ファイバ(2)のうち少なくとも2つ以上の光ファイバ(2)からの光を導光し出射させる。
【0090】
第8の態様に係る発光システム(1b;1c)では、導光体(6;6c)から出射される光の光量を多くすることができる。
【0091】
第9の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、第1~8の態様のいずれか一つにおいて、第1光源部(11)は、レーザ光源を含む。
【0092】
第9の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、励起光(P1)の強度を高めることができる。
【0093】
第10の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、第1~9の態様のいずれか一つにおいて、第2光源部(12)は、レーザ光源を含む。
【0094】
第10の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、シード光(P2)の強度を高めることができる。
【0095】
第11の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、第1~10の態様のいずれか一つにおいて、波長変換要素は、Pr、Tb、Ho、Dy、Er、Eu、Nd及びMnの群から選択される1以上の元素を含む。
【0096】
第11の態様に係る発光システム(1;1a;1b;1c)では、例えば、波長変換要素として2つ以上の元素を含む場合、少なくとも一の元素からの自然放射増幅光による励起によって、別の元素からの異なる波長での自然放射増幅光を発生させることもできる。
【符号の説明】
【0097】
1、1a、1b、1c 発光システム
2 光ファイバ
21 光入射部
22 光出射部
23 波長変換部
6、6a、6c 導光体
61 側面
62 端面
65 第1導光部
651 側面
66 第2導光部
661 側面
662 端面
7 調整部
11 第1光源部
12 第2光源部
121 第2光源部
122 第2光源部
P1 励起光
P2 シード光
P21 シード光
P22 シード光
P3 誘導放出光