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特許7458106情報提供装置、情報提供方法、及び情報提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、及び情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240322BHJP
【FI】
G06Q30/0241 446
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023040919
(22)【出願日】2023-03-15
【審査請求日】2023-04-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522346741
【氏名又は名称】株式会社kotobuki
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】古瀬 貴将
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-029906(JP,A)
【文献】特開2002-077465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又はサービスの広告に用いられる情報に係る記事広告情報を情報端末に表示する情報提供装置であって、
前記記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の前記記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得部と、
アクセスしてきた情報端末の識別情報として前記情報端末のユーザーエージェント情報と、前記広告媒体サイトにおいて前記情報端末により前記バナー広告情報を選択する選択操作が行われる際に前記リンク情報に付与される固有のIDであってトラッキングするための所定のパラメータ情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部によって取得された前記ユーザーエージェント情報及び前記パラメータ情報に基づいて、前記情報端末が予め定められた所定種別であるか否かを判定する判定部と、
前記認否情報取得部が前記記事広告情報に対する前記認否情報を取得した後であって、前記判定部に前記所定種別であると判定された前記情報端末に対して、前記記事広告情報とは異なる前記商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記識別情報取得部が取得する前記識別情報は、前記情報端末のIPアドレスであって、
前記判定部は、前記識別情報取得部によって取得された前記識別情報が所定の固定IPアドレス以外のIPアドレスである場合に当該情報端末を所定種別であると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記識別情報取得部が取得する前記識別情報は、前記ユーザーエージェント情報に含まれる前記情報端末に用いられるウェブブラウザの種別に関する情報であり、
前記判定部は、前記ウェブブラウザの種別が所定種別の情報端末に用いられるウェブブラウザに該当する場合に、前記情報端末を所定種別であると判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記識別情報取得部が取得する前記識別情報は、前記ユーザーエージェント情報に含まれる前記情報端末に用いられるオペレーティングシステムの種別に関する情報であり、
前記判定部は、前記オペレーティングシステムの種別が所定種別の情報端末に用いられるオペレーティングシステムに該当する場合に、前記情報端末を所定種別であると判定することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記識別情報取得部が取得する前記識別情報は、前記情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報であり、
前記判定部は、前記サイズ情報が所定値よりも小さい場合に、前記情報端末を所定種別であると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項6】
商品又はサービスの広告に用いられる情報に係る記事広告情報を情報端末に表示する情報提供方法であって、
コンピュータが、
前記記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の前記記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得ステップと、
アクセスしてきた情報端末として前記情報端末のユーザーエージェント情報と、前記広告媒体サイトにおいて前記情報端末により前記バナー広告情報を選択する選択操作が行われる際に前記リンク情報に付与される固有のIDであってトラッキングするための所定のパラメータ情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップにおいて取得された前記ユーザーエージェント情報及び前記パラメータ情報に基づいて、前記情報端末が予め定められた所定種別であるか否かを判定する判定ステップと、
前記認否情報取得ステップにおいて前記記事広告情報に対する前記認否情報を取得した後であって、前記判定ステップにおいて前記所定種別であると判定された前記情報端末に対して、前記記事広告情報とは異なる前記商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示ステップと、
を実行する情報提供方法。
【請求項7】
商品又はサービスの広告に用いられる情報に係る記事広告情報を情報端末に表示する情報提供プログラムであって、
コンピュータに、
前記記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の前記記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得機能と、
アクセスしてきた情報端末の識別情報として前記情報端末のユーザーエージェント情報と、前記広告媒体サイトにおいて前記情報端末により前記バナー広告情報を選択する選択操作が行われる際に前記リンク情報に付与される固有のIDであってトラッキングするための所定のパラメータ情報を取得する識別情報取得機能と、
前記識別情報取得機能において取得された前記ユーザーエージェント情報及び前記パラメータ情報に基づいて、前記情報端末が所定種別であるか否かを判定する判定機能と、
前記認否情報取得機能において前記記事広告情報に対する前記認否情報を取得した後であって、前記判定機能において前記所定種別であると判定された前記情報端末に対して、前記記事広告情報とは異なる前記商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示機能と、
を実現させる情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法、及び情報提供プログラムに関し、特にインターネットを介して情報端末に商品又はサービスの広告に関する情報を提供する情報提供装置、情報提供方法、及び情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品又はサービスに係るバナー広告情報を広告媒体のウェブページ上に掲載し、当該バナー広告情報に付与されたリンク情報のリンク先となるランディングページ(Landing Page)に消費者を誘導し、当該ランディングページにおいて商品又はサービスの広告に係る情報を消費者に提供する情報提供方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示の当該情報提供方法は、テレビ、新聞、ラジオなどを用いる宣伝・広告よりも影響力を持つと思わる場面が増えてきている。
【0003】
さらに、インターネットを利用した消費者向け電子商取引(BtoC取引:Business to Consumerの取引)が普及しつつあるが、BtoC取引にあっては、ウェブページ上に掲載される商品又はサービスの内容、及び取引条件等についての内容は、消費者が知る唯一の情報源となる場合が多く、ウェブページ上に掲載される商品又はサービスの内容、及び取引条件等についての内容の信頼性は担保される必要がある。
【0004】
宣伝・広告は多くの人に閲覧されて、その商品又はサービスを多くの人に知ってもらうことが重要であり、ウェブページ上に掲載される宣伝・広告も同様である。多くの人に閲覧される広告媒体のウェブページとしては、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service:以下、SNSという。)のウェブページが知られている。
【0005】
SNSのウェブページにバナー広告情報を掲載することで、このバナー広告情報に付与されたリンク情報を経由して、多くの人がランディングページの商品又はサービスを紹介するなどの情報を閲覧することとなる。
【0006】
利用者の多いSNSとして、例えば、Facebook(フェイスブック)(登録商標)、Twitter(登録商標)(ツイッター(登録商標))、Instagram(インスタグラム)(登録商標)、YouTube(登録商標)(ユーチューブ(登録商標))、TikTok(ティックトック)、及びLINE(ライン)(登録商標)などがある。
【0007】
バナー広告情報の掲載先としてこれらSNSなどの広告媒体を利用するには、広告媒体を管理する管理者が、広告媒体に掲載するバナー広告情報に付与されたリンク情報のリンク先にあるランディングページに対して審査を行い承認しなければならならず、その他の所定手続きをも経なければならず、これら審査を含む所定手続きを経るには時間を要し、1営業日以内に上記手続が終わる広告媒体がある中で、場合によっては上記手続に10営業日以上かかる広告媒体もある。
【0008】
広告主は、広告媒体を管理する管理者の審査を経た後であって、管理者の承認を受けたランディングページについて、審査に通ることが分かっているランディングページ、一時的に閲覧者に対して訴求力を試したいランディングページ、時期的に丁度よいランディングページなどに、広告媒体を管理する管理者が行う審査などの所定手続きを経ないで変更したいとの要望が一定数ある。しかしながら、特許文献1に開示の情報提供方法は、この広告主の要望について何ら考慮されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】WO2012/043649号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、広告媒体を管理する管理者が行う審査などの所定手続きを経ないで、バナー広告情報に付与されたリンク情報の先にあるランディングページを、広告媒体を管理する管理者が行う審査へ経ないで変更することができる情報提供装置、情報提供方法、及び情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
すなわち、第1の態様に係る情報提供装置は、商品又はサービスの広告に用いられる情報に係る記事広告情報を情報端末に表示する情報提供装置であって、記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得部と、アクセスしてきた情報端末の識別情報を取得する識別情報取得部と、識別情報取得部によって取得された識別情報に基づいて、情報端末が所定種別であるか否かを判定する判定部と、認否情報取得部が記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定部に所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示部と、を備える。
【0012】
第2の態様は、第1の態様に係る情報提供装置において、識別情報取得部が取得する識別情報は、情報端末のIPアドレスであって、判定部は、識別情報取得部によって取得された識別情報が所定の固定IPアドレス以外のIPアドレスである場合に当該情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0013】
第3の態様は、第1の態様に係る情報提供装置において、識別情報取得部が取得する識別情報は、情報端末のユーザーエージェント情報であって、判定部は、ユーザーエージェント情報に基づいて、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0014】
第4の態様は、第3の態様に係る情報提供装置において、識別情報取得部が取得する識別情報は、情報端末に用いられるウェブブラウザの種別に関する情報であり、判定部は、ウェブブラウザの種別が所定種別の情報端末に用いられるウェブブラウザに該当する場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0015】
第5の態様は、第3の態様に係る情報提供装置において、識別情報取得部が取得する識別情報は、情報端末に用いられるオペレーティングシステムの種別に関する情報であり、判定部は、オペレーティングシステムの種別が所定種別の情報端末に用いられるオペレーティングシステムに該当する場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0016】
第6の態様は、第1の態様に係る情報提供装置において、識別情報取得部が取得する識別情報は、広告媒体サイトにおいて情報端末によりバナー広告情報を選択する選択操作が行われる際にリンク情報に付与された所定のパラメータ情報の有無に関する情報であり、判定部は、識別情報にパラメータ情報が有る場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0017】
第7の態様は、第1の態様に係る情報提供装置において、識別情報取得部が取得する識別情報は、情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報であり、判定部は、サイズ情報が所定値よりも小さい場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0018】
第8の態様に係る情報提供方法は、商品又はサービスの広告に用いられる情報に係る記事広告情報を情報端末に表示する情報提供方法であって、コンピュータが、記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得ステップと、アクセスしてきた情報端末の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、識別情報取得ステップにおいて取得された識別情報に基づいて、情報端末が所定種別であるか否かを判定する判定ステップと、認否情報取得ステップにおいて記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定ステップにおいて所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示ステップと、を実行する。
【0019】
第9の態様に係る情報提供プログラムは、商品又はサービスの広告に用いられる情報に係る記事広告情報を情報端末に表示する情報提供プログラムであって、コンピュータに、記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得機能と、アクセスしてきた情報端末の識別情報を取得する識別情報取得機能と、識別情報取得機能において取得された識別情報に基づいて、情報端末が所定種別であるか否かを判定する判定機能と、認否情報取得機能において記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定機能において所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る報提供装置等は、情報提供装置は、商品又はサービスの広告に用いられる情報に係る記事広告情報を情報端末に表示する情報提供装置であって、記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得部と、アクセスしてきた情報端末の識別情報を取得する識別情報取得部と、識別情報取得部によって取得された識別情報に基づいて、情報端末が所定種別であるか否かを判定する判定部と、認否情報取得部が記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定部に所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示部と、を備えることを特徴とするので、広告媒体を管理する管理者が行う審査などの所定手続きを経ないで、バナー広告情報に付与されたリンク情報の先にあるランディングページを、広告媒体を管理する管理者が行う審査へ経ないで変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は情報提供装置の概要を説明するための図である。
図2図2は情報提供装置の機能の概要を説明するための図である。
図3図3は情報提供装置の機能の概要を説明するための図である。
図4図4は情報提供装置の構成を示すブロック図である。
図5図5は情報提供装置の機能的構成を示すブロック図である。
図6図6は情報端末の識別情報である、携帯情報端末のユーザーエージェント情報の一例を示す図である。
図7図7は情報端末の識別情報である、タブレットPCのユーザーエージェント情報の一例を示す図である。
図8図8は情報端末の識別情報である、情報端末に用いられるオペレーティングシステムの種別に関する情報を含むユーザーエージェント情報の一例を示す図である。
図9図9は情報端末の識別情報である、情報端末に用いられるウェブサイトを閲覧するために使うアプリケーションの種別に関する情報を含むユーザーエージェント情報の一例を示す図である。
図10図10は広告媒体サイトの例であるLINE(ライン)(登録商標)においてリンク情報に付与されるタブ情報を説明するための図である。
図11図11は広告媒体サイトの例であるTikTok(ティックトック)(登録商標)においてリンク情報に付与されるタブ情報を説明するための図である。
図12図12は情報端末の識別情報である、情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報を説明するための図である。
図13図13は情報提供プログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(情報提供装置10の概要)
図1を参照して情報提供装置10の概要について説明する。
情報提供装置10は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンなどと呼ばれる携帯情報端末、及び、サーバ装置などに代表される情報処理装置であり、インターネット11に接続され、商品又はサービス(以下、商品等という)の広告に用いられる情報を情報端末に表示する。
【0023】
情報提供装置10は、商品等の広告の広告主が管理・運営などする広告主サイトである。
広告主サイトは、商品等の宣伝・広告を行う企業などが管理・運営などするウェブページを蓄積しているコンピュータまたはコンピュータを含むシステム全体をいう。
情報提供装置10は、広告主サイトそのものである場合に限らず、広告主サイトの一部機能を担うシステム全体の中の1つの機能部であってもよいし、広告主サイトとは独立して設けられてもよく、広告主サイトが表示するウェブページの内部若しくはウェブページの下層ページに商品等情報を表示してもよい。
【0024】
情報端末は、商品等情報を閲覧する者が用いる情報処理装置であり、その例としてデスクトップPC12、ノートPC13、スマートフォン14、タブレットPC(不図示)などがある。商品等情報を閲覧する者は、商品等の消費者、および、後述の広告媒体に掲載するバナー広告情報に付与されたリンク情報のリンク先となるランディングページなどのウェブページの認否の審査を行う者などを含む。
【0025】
バナー広告は、ウェブページ内の広告枠に画像あるいは動画が表示される形式の広告である。バナー広告は、掲載する広告媒体によって長方形、横長、正方形、縦長など、形状ごとに規定のサイズが定められており、テキストのみの広告と比較して閲覧者に対する訴求力(アピール力)が高いのが特徴である。バナー広告情報は、リンク情報が付与されており、閲覧者がバナー広告に対してクリック操作若しくはタップ操作をすることによって、当該リンク情報のリンク先のランディングページが閲覧者の情報端末に表示される。
【0026】
なお、本実施形態において、バナー広告情報の代わりに、テキストのみの広告にリンク情報を付与したリスティング広告情報を用いてもよい。この場合、閲覧者は、ウェブページ内のリスティング広告情報に対してクリック操作若しくはタップ操作をすることにより、リスティング広告情報に付与されたリンク情報のリンク先のランディングページが閲覧者の情報端末に表示される。
【0027】
情報提供装置10は、インターネット11を介して、有線接続、無線接続を問わず、情報端末であるデスクトップPC12、ノートPC13、及びスマートフォン14、並びに、広告媒体サーバ15と接続される。
広告媒体サーバ15は、広告媒体がサービスを提供するために用いる情報処理装置のことである。
【0028】
本実施形態に係る広告媒体は、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service:以下、SNSという。)、検索エンジンサービス、音楽、映画、ゲームなどのコンテンツを配信するコンテンツ配信サービス、及び、ニュース、天気予報などの情報を配信する情報配信サービスなどのことである。
【0029】
SNSの例としては、Facebook(フェイスブック)(登録商標)、Twitter(ツイッター)(登録商標)、Instagram(インスタグラム)(登録商標)、YouTube(ユーチューブ)(登録商標)、TikTok(ティックトック)、及びLINE(ライン)(登録商標)などがある。
【0030】
検索エンジンサービスの例としては、Google(グーグル)(登録商標)、Yahoo!(ヤフー)(登録商標)などがある。
コンテンツ配信サービスの例としては、MOOGA(ムーガ)(登録商標)などがある。
情報配信サービスの例としては、PR TIMES(ピーアールタイムズ)(登録商標)、weathernews(ウェザーニュース)(登録商標)などがある。
これら広告媒体については、それぞれ管理・運営する広告媒体サーバ15を用い、サービスはインターネット11を介して提供される。
【0031】
商品等紹介情報は、広告媒体に掲載されたバナー広告情報に付与されたリンク情報のリンク先となり、商品、又はサービスを紹介するための情報、及び、これらに関する取引条件に関する情報を掲載したウェブページであり、いわゆるランディングページ(Landing Page:LP)などのことであり、商品またはサービスのアピール(訴求)を行い、購入などの成約(コンバージョン)をその目的としている。
【0032】
ランディングページは、バナー広告情報のリンク先ページのこといい、閲覧者がバナー広告情報をクリック操作若しくはタップ操作したときに最初に表示されるウェブページのことである。バナー広告情報の広告主は、バナー広告情報に対してクリック操作若しくはタップ操作をする閲覧者を自分の意図するウェブページへと誘導することができる。ランディングページの例は、後述の記事広告情報、及び商品等紹介情報が挙げられる。
【0033】
(情報提供装置10の機能の概要について)
次に図2図3を参照して情報提供装置10の機能の概要について説明する。図2及び図3は情報提供装置10の機能の概要を説明するための図である。
【0034】
情報提供装置10は、広告主サイト10aにおいて、予め2種類の商品等情報に係るランディングページ(ページX10b、ページY10c)を用意し、広告主サイト10aにアクセスしてくる情報端末にページX10b又はページY10cを閲覧させる。
【0035】
広告媒体サイト15aのページA(広告掲載ページ)15bは、バナー広告情報が掲載される。バナー広告情報は、画像、動画、文字列、アイコンなどの形態が用いられる。
【0036】
広告媒体サイト15aのページA15bに掲載のバナー広告情報は、広告主サイト10aへの入り口の役割を果たし、広告主サイト10aをリンク先(遷移先)とするリンク情報が付与されている。リンク情報は、ハイパーリンクのことであり、広告主サイト10aのURL(ユーアールエル:Uniform Resource Locator)のことである。
【0037】
広告媒体サイト15aの閲覧者が、ページA(広告掲載ページ)15bに掲載されているバナー広告情報を選択操作することで、バナー広告情報に付与されたリンク情報に基づいて、そのリンク先である広告主サイト10aに遷移される。選択操作は、閲覧者のクリック操作又はタップ操作に基づいて行われる情報装置の動作のことである。
【0038】
ページX10bとページY10cとは、ともに同じ商品又はサービスに係る情報であり、ページY10cはページX10bと比較して閲覧者に対する訴求力(アピール力)が高いものとなっている。
【0039】
ページX10bを記事広告情報とし、ページY10cを商品等紹介情報として用いてもよい。記事広告情報は、商品等紹介情報に比べて閲覧者に対する訴求力(アピール力)が抑制される。記事広告情報は、例えば、掲載先の媒体又は第三者の視点で書かれた新聞記事などの記事形式で記載され、或いは、特定の世代若しくは職種など限られた属性若しくはニーズに対して焦点を絞ってアピールする文言、表現、画像などは用いず、性別、世代を問わず幅広い属性、或いはニーズが顕在化していない層に対して受け入れられやすい内容で記載されてもよい。具体的には、新聞、雑誌、ニュースサイトなどの広告媒体に記事の体裁にして掲載する広告であってもよい。また、記事広告情報は、閲覧者に直接的に商品又はサービスをアピールすることは抑制され、商品又はサービスを購入するきっかけとなるような気づき、発見、看取などを閲覧者に与え、豆知識、経験談などを交えて紹介する内容であってもよい。また、記事広告情報は、閲覧者に対して購買意欲を惹起させるよりも、商品又はサービスの理解が深まるような情報であってもよい。
【0040】
商品等紹介情報は、商品又はサービスに関し、特定の性別、世代若しくは職種などの属性、或いは、特定の顕在化するニーズに焦点を絞ってアピールする文言、表現、画像などを用いてもよい。また、商品等紹介情報は、閲覧者の購買意欲を高めるような、お値打ち感、お得感、プレミアム感、希少価値などをアピールする内容であってもよい。また、商品等紹介情報は、商品又はサービスの効果、効用、価値、機能、使い道、趣意、役立つことなど、閲覧者の購買意欲を惹起させるような内容であってもよい。
【0041】
記事広告情報は、バナー広告情報から商品等紹介情報に誘導する前段階のクッションとしての役割を担うクッションページとしてもよい。クッションページは、閲覧者がバナー広告情報などのウェブ広告をクリック操作若しくはタップ操作したときのリンク先として用いられるランディングページの一種である点で商品等紹介情報と同じである。クッションページは、閲覧者が誘導される商品等紹介情報とバナー広告情報との間に設置され、クッションページから商品等紹介情報へのリンク情報が掲載される。クッションページは、閲覧者の商品又はサービスの購買意欲を高めることよりも、閲覧者が商品又はサービスに関する知識を得て理解度を高めることに重点が置かれることとしてもよい。閲覧者がバナー広告情報から商品等紹介情報に誘導される前にクッションページに立ち寄ることによって、閲覧者は商品等紹介情報を閲覧した際にクッションページで得た知識に基づいてより購買意欲が高められる。
【0042】
図3を参照して、ページX10bとページY10cについて説明する。図3(a)にページX10bを示し、図3(b)にページY10cを示す。ページY10cは、差別化部分10dが設けられ、ページX10bと比較して訴求力(アピール力)を高めている。差別化部分10dは、女性の水着の写真を背景として用いることで、成人男性に対する訴求力を高めるものとなっている。
【0043】
差別化部分10dは、商品等の購入層、又は商品等をアピールしたい所定の属性に含まれる消費者に対して訴求力(アピール力)を発揮するものであり、その内容は商品等との対応関係に基づいて採用される。
【0044】
例えば、商品等の購入層が成人男性であった場合、差別化部分10dには成人男性の興味、関心、及び好奇心などを惹起させる画像、動画が掲載され、女性の水着写真などが掲載される。商品等をアピールしたい消費者の属性が、20代から30代の女性である場合は、20代から30代の女性の興味、関心、及び好奇心などを惹起させる画像、動画が差別化部分10dに掲載される。
なお、差別化部分10dは、上記した例に限定されず、掲載する記載内容の全体を通じて訴求力(アピール力)を発揮してもよい。例えば、背景の全体を差別化部分10dとし、背景に訴求の対象となる層の購買意欲を惹起させるように画像などを表示することとしてもよい。
【0045】
(情報提供装置10の構成について)
図4を参照して、本実施形態に係る情報提供装置10の構成について説明する。図4は情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【0046】
情報提供装置10は、通信インターフェース10e、ROM10f、RAM10g、記憶部10h、CPU10i、入出力インターフェース10jなどの機能部を備えている。また、情報提供装置10は、その外部装置として入力装置10k及び出力装置10lを備えている。
【0047】
通信インターフェース10eは、主にデータをインターネット11に対して入出力を行う機能を備える。
記憶部10hは、記憶装置として利用でき、情報提供装置10が動作する上で必要となる後述の情報提供プログラム、各種アプリケーション及び当該アプリケーションによって利用される各種データなどが記録される。
【0048】
入出力インターフェース10j、情報提供装置10の入力装置10k及び出力装置10lに対してデータなどの送受信を行う。入力装置10kはキーボード、マウス、及びスキャナー(不図示)などのことであり、出力装置10lはモニター、プリンタ、及びスピーカ(不図示)などのことであり、いわゆる周辺機器のことをいう。
【0049】
情報提供装置10は、後述する情報提供プログラムをROM10f若しくは記憶部10hに保存し、RAM10gなどで構成されるメインメモリに情報提供プログラムを取り込む。CPU10iは、情報提供プログラムを取り込んだメインメモリにアクセスして、情報提供プログラムを実行し各機能部を制御する。
【0050】
(情報提供装置10の機能的構成について)
次に、図5乃至図12を参照して情報提供装置10の機能的構成の一例について説明する。図5は本実施形態に係る情報提供装置10の機能的構成を示すブロック図である。
【0051】
情報提供装置10は、情報提供プログラムを実行することで、CPU10iに認否情報取得部19、識別情報取得部20、判定部21、表示部22などを機能部として備える。
【0052】
認否情報取得部19は、記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する。
管理者は、広告媒体サイトを管理若しくは運営する者、或いは当該者から指示を受けた者であり、法人であっても個人であってもよい。
認否情報は、管理者の記事広告情報に対する承認または否認のことをいう。
【0053】
広告媒体サイトを管理する管理者は、記事広告情報が所定の基準を満たしているか否かの審査を行い、記事広告情報が当該基準を満たしている場合は当該記事広告情報を承認し、満たしていない場合は当該記事広告情報を否認する。
認否情報取得部19は、広告媒体サイトにアクセスをして認否情報を取得し、若しくは広告媒体サイトから送られている認否情報を取得する。
【0054】
識別情報取得部20は、アクセスしてきた情報端末の識別情報を取得する。
識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末のIPアドレスである。
IPアドレスは、インターネット・プロトコル(IP)において、通信の相手先の情報機器を識別するための番号である。
【0055】
判定部21は、識別情報取得部20によって取得された識別情報に基づいて、情報端末が所定種別であるか否かを判定する。
判定部21は、識別情報取得部20によって取得された識別情報が所定の固定IPアドレス以外のIPアドレスである場合に当該情報端末を所定種別であると判定する。
固定IPアドレスは、インターネット接続時の固有のIPアドレスであり機器固有のIPアドレスのことである。
【0056】
所定の固定IPアドレスは、広告媒体サイトを管理する管理者が用いる情報端末のIPアドレスのことである。従って、判定部21は、識別情報取得部20によって取得された識別情報が所定の固定IPアドレスである場合は当該情報端末を管理者が用いる情報端末であると判定し、識別情報が所定の固定IPアドレス以外のIPアドレスである場合は当該情報端末を管理者が用いる情報端末ではないと判定する。
【0057】
表示部22は、認否情報取得部19が記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定部21に所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する。
【0058】
記事広告情報に対する審査が終了して管理者から承認を得た後であって、判定部21によって管理者が用いる情報端末ではないと判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品等紹介情報を表示する。
審査が終了し管理者から承認を得た記事広告情報は一般の閲覧者に対して公開される状態に置かれることとなる。このような状況における記事広告情報にアクセスしてくる情報端末に対して、表示部22は記事広告情報の代わりに商品等紹介情報を表示するものである。
【0059】
審査が終了し管理者から承認を得た記事広告情報に対して管理者の情報端末がアクセスすることは殆ど無い状況において、判定部21によって管理者が用いる情報端末ではないと判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品等紹介情報を表示するので、表示部22は管理者が用いる情報端末に商品等紹介情報を表示することを確実に防止することができる。
【0060】
識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末のユーザーエージェント情報であって、判定部21は、ユーザーエージェント情報に基づいて、情報端末を所定種別であると判定する。
また、識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末に用いられるウェブブラウザの種別に関する情報であり、判定部21は、ウェブブラウザの種別が所定種別の情報端末に用いられるウェブブラウザに該当する場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0061】
さらに、識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末に用いられるオペレーティングシステムの種別に関する情報であり、判定部21は、オペレーティングシステムの種別が所定種別の情報端末に用いられるオペレーティングシステムに該当する場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0062】
具体的には、識別情報取得部20が取得したユーザーエージェント情報が、例えばスマートフォンなどの携帯情報端末に関するものである場合に、判定部21は情報端末を携帯情報端末であると判定する。
また、識別情報取得部20が取得した情報端末に用いられるウェブブラウザの種別に関する情報が、例えばスマートフォンなどの携帯情報端末に関するものである場合に、判定部21は情報端末を携帯情報端末であると判定する。
【0063】
さらに、識別情報取得部20が取得した情報端末に用いられるオペレーティングシステムの種別に関する情報が、例えばスマートフォンなどの携帯情報端末に関するものである場合に、判定部21は情報端末を携帯情報端末であると判定する。
なお、判定部が判定する所定種別の情報端末は、スマートフォンなどの形態情報端末に限定されるものではなく、所定種別の情報端末として、パーソナルコンピュータ(PC)、或いはタブレットPCなどでもよい。
【0064】
表示部22は、認否情報取得部19が記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定部21に所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる前記商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する。
【0065】
識別情報取得部20が取得する識別情報は、ユーザーエージェント情報(User Agent)に含まれる、インターネット11の利用者が使用している情報端末の種別情報、情報端末が使用するOS(Operating System)の種別情報、及び情報端末が使用するウェブブラウザの種別情報などである。情報端末が、ウェブブラウザを使い、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)に基づきウェブサイトなどにアクセスした際に、ユーザーエージェントに関する情報が、PHP(Hypertext Preprocessor)によって相手側(本実施形態では情報提供装置10)に通知される仕組みになっている。
なお、ユーザーエージェントに関する情報は、PHPのみならず、JavaScript(登録商標)、及び、.htaccessなどによっても取得することができ、ユーザーエージェントに関する情報の取得手段については特に限定されるものではない。
【0066】
ユーザーエージェントは、情報端末がウェブページにアクセスする際にHTTPを解釈するプログラム、ソフトウェアのことである。ユーザーエージェントは、具体的には、ウェブページにアクセスした情報端末が使用しているウェブブラウザ、OS、検索エンジンのクローラーなどの情報であり、ウェブサイトのアクセス解析に利用される。
【0067】
ユーザーエージェントは、広義的には、一定のプロトコルに基づいてデータを送受信する際に用いるソフトウェアまたはハードウェアを指す。ユーザーエージェントは、ウェブページへアクセスする際に利用される他、例えば、電子メールを送受信する場合に用いられるメールソフトが該当する。
【0068】
ユーザーエージェント情報は、ユーザーエージェントに関する情報であり、具体的には、情報端末が使用しているウェブブラウザ、OS、及び検索エンジンのクローラーなどの種別、即ち、名称、バージョン情報などのことである。
【0069】
HTTPは、ウェブサーバーと情報端末のウェブブラウザ等とが通信する際のプロトコルである。ウェブサーバーとウェブブラウザ等とは、HTTPに基づいて、HTMLファイル、画像、その他ドキュメントの情報を送受信する。ウェブサーバーとウェブブラウザ等とは、相手との接続を確立し、その上でHTTPのメッセージを送受信することによって通信を行なう。HTTPのメッセージは、ウェブブラウザ等からウェブサーバーへ送信される要求メッセージと、ウェブサーバーからウェブブラウザ等へ送信する応答メッセージの2種類ある。
【0070】
ウェブサーバーとウェブブラウザとの間の通信は、次のような手順によって実施される。
1.ウェブブラウザのアドレスバーに、ウェブページのURLが入力される。
2.ウェブブラウザにおいて、入力されたURLが指定される。
3.ウェブブラウザがウェブサーバーに対してHTTPに基づいてウェブページの閲覧の要求メッセージを送る。
4.ウェブサーバーは、閲覧の要求が有ったウェブページのファイルをURLに基づいて特定する。
5.ウェブサーバーは、ウェブブラウザに対してHTTPに基づいて応答メッセージを返す。
6.ウェブブラウザでウェブページが表示される。
【0071】
図6を参照して、識別情報取得部20が取得する識別情報であるユーザーエージェント情報について説明する。図6は識別情報取得部20が取得する識別情報である、携帯情報端末のユーザーエージェント情報の一例を示す図である。携帯情報端末は、いわゆるスマートフォンのことをいう。
【0072】
図6(a)から(f)は、情報端末が携帯情報端末であるスマートフォンの場合のユーザーエージェント情報の一例を示している。判定部21は、図6(a)から(f)に記載されている下線の部分からスマーフォンであると判定する。
判定部21は、識別情報取得部20によって取得された識別情報に基づいて、情報端末が予め定められた所定種別であるか否かを判定する。
【0073】
(所定種別がスマートフォンである場合の判定について)
図6(a)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「iPhone(登録商標)」に基づいて、情報端末がスマートフォンであると判定する。
図6(b)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Android」(登録商標)及び「Mobile」に基づいて、情報端末がスマートフォンであると判定する。
【0074】
図6(c)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Windows(登録商標) Phone」に基づいて、情報端末がスマートフォンであると判定する。
図6(d)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Mobile」及び「Firefox」(登録商標)に基づいて、情報端末がスマートフォンであると判定する。
【0075】
図6(e)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Nexus 5」(登録商標)に基づいて、情報端末がスマートフォンであると判定する。
図6(f)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「BlackBerry」(登録商標)に基づいて、情報端末がスマートフォンであると判定する。
【0076】
表示部22は、判定部21に所定種別であると判定された情報端末と、判定部21に所定種別であると判定されなかった情報端末とで、異なる商品等紹介情報を表示する。
表示部22は、判定部21に所定種別であるスマートフォンであると判定された情報端末にはページY10cを表示し、判定部21に所定種別であるスマートフォンであると判定されなかった情報端末にはページX10bを表示する。
【0077】
すなわち、情報提供装置10は、広告主サイト10aにアクセスした情報端末のうち携帯情報端末であるスマートフォンに対してページX10bと異なるページY10cを表示することができる。広告媒体を管理・運営する企業等が実施する審査に用いられる情報端末にスマートフォンを用いることはない。ページX10bは審査に合格したランディングページであって、ページY10cは審査を経ていないランディングページである場合、当該審査に用いられる情報端末に対してはページX10bを表示し、スマートフォンに対してはページY10cを表示することが可能となる。
【0078】
(所定種別がタブレットPCである場合の判定について)
図7を参照して、所定種別がタブレットPCである場合の判定部21の判定について説明する。図7は情報端末の識別情報である、タブレットPCのユーザーエージェント情報の一例を示す図である。
判定部21は、識別情報取得部20によって取得された識別情報に基づいて、情報端末が予め定められた所定種別であるか否かを判定する。
識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末のユーザーエージェント情報であり、判定部21は、情報端末のユーザーエージェント情報に基づいて、情報端末がタブレットPCであるか否かを判定する。
【0079】
表示部22は、判定部21にタブレットPCであると判定された情報端末と、判定部21にタブレットPCであると判定されなかった情報端末とで、異なる商品等紹介情報を表示する。
表示部22は、判定部21にタブレットPCであると判定されなかった情報端末にページX10bを表示し、判定部21にタブレットPCであると判定された情報端末にページY10cを表示する。
【0080】
図7(a)から(g)は、情報端末がタブレットPCの場合のユーザーエージェント情報の一例を示している。判定部21は、図7(a)から(g)に記載されている下線の部分からタブレットPCであると判定する。
図7(a)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「iPad(登録商標)」に基づいて、情報端末がタブレットPCであると判定する。
【0081】
図7(b)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Android」(登録商標)及び「Tablet」に基づいて、情報端末がタブレットPCであると判定する。
図7(c)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Windows(登録商標)」及び「Touch」に基づいて、情報端末がタブレットPCであると判定する。
【0082】
図7(d)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Tablet」及び「Firefox」(登録商標)に基づいて、情報端末がタブレットPCであると判定する。
図7(e)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Nexus 7」(登録商標)に基づいて、情報端末がタブレットPCであると判定する。
【0083】
図7(f)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Kindle」(登録商標)に基づいて、情報端末がタブレットPCであると判定する。
図7(g)に示すユーザーエージェント情報の場合、判定部21は下線部の「Silk」(登録商標)に基づいて、情報端末がタブレットPCであると判定する。
【0084】
情報提供装置10は、広告主サイト10aにアクセスした情報端末のうちタブレットPCに対してページX10bと異なるページY10cを表示することができる。広告媒体を管理・運営する企業等が実施する審査に用いられる情報端末にタブレットPCを用いることはない。ページX10bは審査に合格したランディングページであって、ページY10cは審査を経ていないランディングページである場合、当該審査に用いられる情報端末に対してはページX10bを表示し、タブレットPCに対してはページY10cを表示することが可能となる。
【0085】
(識別情報取得部20が取得する識別情報が、ユーザーエージェント情報に含まれるOSの種別である場合について)
識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末が用いるオペレーティングシステム(OS)の種別に関する情報である場合、判定部21は、オペレーティングシステム(OS)の種別に基づいて、情報端末が携帯情報端末であるか否かを判定することとしてもよい。
【0086】
図8を参照して、識別情報がOSの種別の場合であって、判定部21がOSの種別に基づいて、情報端末が携帯情報端末であるか否かを判定する場合について説明する。図8は情報端末の識別情報である、情報端末に用いられるオペレーティングシステムの種別に関する情報を含むユーザーエージェント情報の一例を示す図である。
【0087】
図8(a)から(g)は、情報端末のユーザーエージェント情報に含まれるOSの種別の一例を示している。判定部21は、図8(a)から(g)に記載されている下線の部分に基づいて、情報端末がスマートフォンであるか否かを判定する。
図8(a)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のOSは「Windows」(登録商標)である。「Windows」はパーソナルコンピュータのOSであり、スマートフォンのOSではない。従って、判定部21は、下線部の「Windows」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。
【0088】
図8(b)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のOSは「Windows Phone OS」である。「Windows Phone OS」はスマートフォンのOSである。従って、判定部21は、下線部の「Windows Phone OS」に基づいて、情報端末はスマートフォンであると判定する。
図8(c)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のOSは「Mac OS」である。「Mac OS」はパーソナルコンピュータのOSであって、スマートフォンのOSではない。従って、判定部21は、下線部の「Mac OS」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。
【0089】
図8(d)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のOSは「iPhone OS」である。「iPhone OS」はスマートフォンのOSである。従って、判定部21は、下線部の「iPhone OS」に基づいて、情報端末はスマートフォンであると判定する。
図8(e)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のOSは「Android」である。「Android」はスマートフォンのOSである。従って、判定部21は、下線部の「Android」に基づいて、情報端末はスマートフォンであると判定する。
【0090】
図8(f)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のOSは「Linux」である。「Linux(登録商標)」はパーソナルコンピュータのOSであって、スマートフォンのOSではない。従って、判定部21は、下線部の「Linux」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。
図8(g)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のOSは「Nintendo」である。「Nintendo」はゲーム機のOSであって、スマートフォンのOSではない。従って、判定部21は、下線部の「Nintendo」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。
【0091】
上記したように、情報提供装置10は、識別情報取得部20が取得したユーザーエージェント情報に含まれるOSの種別に基づいて、広告主サイト10aにアクセスした情報端末がスマートフォンであるか否かを判定することができる。そして、情報提供装置10は、スマートフォンと判定しなかった情報端末にページX10bを表示し、スマートフォンと判定した情報端末にページY10cを表示する。
【0092】
(識別情報取得部20が取得する識別情報が、ユーザーエージェント情報に含まれるブラウザの種別である場合について)
識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末が用いるウェブサイトを閲覧するために使うアプリケーション(ブラウザ:Browser)の種別に関する情報であり、判定部21は、アプリケーション(ブラウザ:Browser)の種別に基づいて、情報端末が携帯情報端末であるか否かを判定することとしてもよい。
【0093】
図9を参照して、識別情報がブラウザの種別の場合であって、判定部21がブラウザの種別に基づいて、情報端末が携帯情報端末であるか否かを判定する場合について説明する。図9は情報端末の識別情報である、情報端末に用いられるウェブサイトを閲覧するために使うアプリケーション(ブラウザ:Browser)の種別に関する情報を含むユーザーエージェント情報の一例を示す図である。
【0094】
図9(a)から(h)は、情報端末のユーザーエージェント情報に含まれるブラウザの種別の一例を示している。判定部21は、図9(a)から(h)に記載されている下線の部分に基づいて、情報端末がスマートフォンであるか否かを判定する。
図9(a)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「MSIE」である。「MSIE」はパーソナルコンピュータのブラウザであり、スマートフォンのブラウザではない。従って、判定部21は、下線部の「MSIE」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。
【0095】
図9(b)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「Edge」である。「Edge」はパーソナルコンピュータのブラウザであり、スマートフォンのブラウザではない。従って、判定部21は、下線部の「Edge」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。スマートフォンに用いられるモバイル版のEdgeのユーザーエージェント情報は、「Mobile」及び「Edge」を含む。
図9(c)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「Chrome」である。「Chrome」はパーソナルコンピュータのブラウザであり、スマートフォンのブラウザではない。従って、判定部21は、下線部の「Chrome」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。スマートフォンに用いられるモバイル版のChromeのユーザーエージェント情報は、「Mobile」及び「Chrome」を含む。
【0096】
図9(d)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「FireFox」である。「FireFox」はパーソナルコンピュータのブラウザであり、スマートフォンのブラウザではない。従って、判定部21は、下線部の「FireFox」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。スマートフォンに用いられるモバイル版のFireFoxのユーザーエージェント情報は、「Mobile」及び「FireFox」を含む。
図9(e)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「Safari」である。「Safari」はスマートフォンのブラウザである。従って、判定部21は、下線部の「Safari」に基づいて、情報端末はスマートフォンであると判定する。
【0097】
図9(f)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「Opera」である。「Opera」はパーソナルコンピュータのブラウザであり、スマートフォンのブラウザではない。従って、判定部21は、下線部の「Opera」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。スマートフォンに用いられるモバイル版のOperaのユーザーエージェント情報は、「Mobile」及び「Opera」を含む。
【0098】
図9(g)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「Sleipnir」である。「Sleipnir」はパーソナルコンピュータのブラウザであり、スマートフォンのブラウザではない。従って、判定部21は、下線部の「Sleipnir」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。スマートフォンに用いられるモバイル版のSleipnirのユーザーエージェント情報は、「Mobile」及び「Sleipnir」を含む。
図9(h)に示すユーザーエージェント情報の場合、情報端末のブラウザは「Nintendo」である。「Nintendo」はゲーム機のブラウザであり、スマートフォンのブラウザではない。従って、判定部21は、下線部の「Nintendo」に基づいて、情報端末はスマートフォンではないと判定する。
【0099】
上記したように、情報提供装置10は、識別情報取得部20が取得したユーザーエージェント情報に含まれるブラウザの種別に基づいて、広告主サイト10aにアクセスした情報端末がスマートフォンであるか否かを判定することができる。そして、情報提供装置10は、スマートフォンと判定しなかった情報端末にページX10bを表示し、スマートフォンと判定した情報端末にページY10cを表示する。
【0100】
(識別情報取得部20が取得する識別情報が、リンク情報に付与された所定のパラメータ情報の有無に関する情報である場合について)
識別情報取得部20が取得する識別情報は、広告媒体サイトにおいて情報端末によりバナー広告情報を選択する選択操作が行われる際にリンク情報に付与された所定のパラメータ情報の有無に関する情報であり、判定部21は、識別情報にパラメータ情報が有る場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
【0101】
情報端末がリンク情報に基づきウェブサイトなどにアクセスした際に、当該リンク情報が、相手側(本実施形態では、広告媒体サイト15a、及び情報提供装置10)に通知される仕組みになっている。
【0102】
図10及び図11を参照して、広告媒体サイト15aにおいてリンク情報に付与されるタブ情報について説明する。図10は広告媒体サイトの例であるLINE(ライン)(登録商標)においてリンク情報に付与されるタブ情報を説明するための図であり、図11は広告媒体サイトの例であるTikTok(ティックトック)(登録商標)においてリンク情報に付与されるタブ情報を説明するための図である。
【0103】
図10(a)は広告媒体であるLINEに係る広告媒体サイト15aに通知されたリンク情報の一例を示し、図10(b)は広告媒体サイト15aにおいてパラメータ情報が付与されたリンク情報の一例を示す。
【0104】
「ldtag」は、広告媒体サイト15aにおいてリンク情報に対して選択操作すると付与されるパラメータ情報であり、「XXXXXXXX」は広告媒体サイト15aにおいてリンク情報に対して選択操作すると付与される固有のID(identification)であり、数字、アルファベット、及び記号などで構成されて、トラッキングするための識別情報となる。また、パラメータ情報は、タグ情報を含むものであり、タグ情報と数字、記号などとの組み合わせを含むものであってもよい。
判定部21は、リンク情報の中の「ldtag」の有無に基づいて、情報端末が、広告媒体サイト15aから広告主サイト10aに遷移された情報端末であるか否かを判定する。
【0105】
リンク情報の中に「ldtag」がある場合、判定部21は、当該リンク情報を保有していた情報端末は、広告媒体サイト15aから広告主サイト10aに遷移されたものであると判定する。リンク情報の中に「ldtag」が無い場合、判定部21は、当該リンク情報を保有していた情報端末は、広告媒体サイト15aから広告主サイト10aに遷移されたものではないと判定する。
【0106】
図11(a)は広告媒体であるTikTokに係る広告媒体サイト15aに通知されたリンク情報の一例を示し、図11(b)は広告媒体サイト15aにおいてパラメータ情報が付与されたリンク情報の一例を示す。
【0107】
「ttclid」は、広告媒体サイト15aにおいてリンク情報に対して選択操作すると付与されるパラメータ情報であり、「XXXXXXXX」は広告媒体サイト15aにおいてリンク情報に対して選択操作すると付与される固有のID(identification)であり、数字、アルファベット、及び記号などで構成されて、トラッキングするための識別情報となる。
【0108】
判定部21は、リンク情報の中の「ttclid」の有無に基づいて、情報端末が、広告媒体サイト15aから広告主サイト10aに遷移された情報端末であるか否かを判定する。
【0109】
リンク情報の中に「ttclid」がある場合、判定部21は、当該リンク情報を保有していた情報端末は、広告媒体サイト15aから広告主サイト10aに遷移されたものであると判定する。リンク情報の中に「ttclid」が無い場合、判定部21は、当該リンク情報を保有していた情報端末は、広告媒体サイト15aから広告主サイト10aに遷移されたものではないと判定する。
【0110】
情報提供装置10は、広告媒体サイト15aから広告主サイト10aに遷移された情報端末であると判定した場合に当該情報端末にページY10cを表示し、広告媒体サイト15aから遷移された情報端末ではないと判定した場合に当該情報端末にページX10bを表示することができる。
【0111】
(識別情報が、情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報である場合について)
識別情報取得部20が取得する識別情報は、情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報であり、判定部21は、サイズ情報が所定値よりも小さい場合に、情報端末を所定種別であると判定することとしてもよい。
携帯情報端末は、スマートフォンのことである。
【0112】
図12を参照して、情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報について説明する。図12は情報端末の識別情報である、情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報を説明するための図である。
【0113】
情報端末が、リンク情報に基づきウェブサイトなどにアクセスした際に、情報端末が備えるディスプレイの表示領域の横幅のサイズ情報が、相手側(本実施形態では情報提供装置10)に通知される仕組みになっている。
【0114】
情報端末が備えるディスプレイの表示領域は、デスクトップPC12、ノートPC(ラップトップPC)13、及びスマートフォン14など、情報端末の種別によって異なる。図12(a)に示す様に、情報端末がデスクトップPC12の場合、表示領域の横幅のサイズ情報は接続されるディスプレイ17の横幅17aである。情報端末がノートPC13の場合の表示領域の横幅のサイズ情報は、図12(b)に示す横幅13aである。情報端末がスマートフォン14の場合の表示領域の横幅のサイズ情報は、図12(c)に示す横幅14aである。
【0115】
情報提供装置10は、識別情報取得部20が取得した情報端末の識別情報である表示領域の横幅のサイズ情報に基づいて、広告主サイト10aにアクセスした情報端末がスマートフォンであるか否かを判定することができる。そして、情報提供装置10は、スマートフォンと判定しなかった情報端末にページX10bを表示し、スマートフォンと判定した情報端末にページY10cを表示する。
【0116】
(情報提供方法及び情報提供プログラムについて)
次に、図13を参照して、本実施形態に係る情報提供方法について情報提供プログラムとともに説明する。図13は情報提供プログラムのフローチャートである。
図13に示す様に、情報提供プログラムは、認否情報取得ステップS19、識別情報取得ステップS20、判定ステップS21、及び表示ステップS22などを含む。
【0117】
情報提供装置10は、ROM10f若しくは記憶部10hに保存された情報提供プログラムをRAM10gで構成されたメインメモリに取り込み、CPU10iはメインメモリにアクセスすることにより情報提供プログラムを実行する。
【0118】
情報提供プログラムは、情報提供装置10のCPU10iに対して、認否情報取得機能、識別情報取得機能、判定機能、及び表示機能などの各機能を実現させる。
これらの機能は図13のフローチャートに示す順序で処理を行う場合を例示したが、これに限らず、これらの順番を適宜入れ替えて情報提供プログラムを実行してもよい。
なお、上記した各機能は、前述の情報提供装置10の認否情報取得部19、識別情報取得部20、判定部21、及び表示部22などの説明と重複するため、その詳細な説明は省略する。
【0119】
認否情報取得機能は、記事広告情報にアクセスするためのリンク情報が付与されたバナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する(S19:認否情報取得ステップ)。
【0120】
識別情報取得機能は、アクセスしてきた情報端末の識別情報を取得する(S20:識別情報取得ステップ)。
【0121】
判定機能は、識別情報取得機能において取得された識別情報に基づいて、情報端末が予め定められた所定種別であるか否かを判定する(S21:判定ステップ)。
【0122】
表示機能は、認否情報取得機能において記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定機能において所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる前記商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する(S22:表示ステップ)。
【0123】
上記した情報提供装置10によれば、広告主サイト10aにアクセスした情報端末のうちスマートフォンに対してページX10bと異なるページY10cを表示することができる。広告媒体を管理・運営する企業等が実施する審査にスマートフォンを用いることはない。ページX10bは審査に合格したランディングページであって、ページY10cは審査を経ていないランディングページである場合、当該審査に用いられる情報端末に対してはページX10bを表示し、スマートフォンに対してはページY10cを表示することが可能となる。
【0124】
本開示は上記した実施形態に係る情報提供装置10、情報提供方法、及び情報提供プログラムに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、若しくは応用例により実施可能である。
【符号の説明】
【0125】
10 情報提供装置
10a 広告主サイト
10b ページX
10c ページY
10d 差別化部分
10e 通信インターフェース
10f ROM(Read Only Memory)
10g RAM(Random Access Memory)
10h 記憶部
10i CPU(Central Processing Unit)
10j 入出力インターフェース
10k 入力装置
10l 出力装置
11 インターネット
12 デスクトップPC
13 ノートPC
13a 表示領域の横幅
14 スマートフォン
14a 表示領域の横幅
15 広告媒体サーバ
15a 広告媒体サイト
15b ページA
17 ディスプレイ
17a 表示領域の横幅
19 認否情報取得部
20 識別情報取得部
21 判定部
22 表示部
【要約】
【課題】 広告媒体を管理する管理者が行う審査などの所定手続きを経ないで、バナー広告情報に付与されたリンク情報の先にあるランディングページを、広告媒体を管理する管理者が行う審査へ経ないで変更することができる。
【解決手段】 情報提供装置は、バナー広告情報が掲載される広告媒体サイトを管理する管理者の記事広告情報に対する認否に係る認否情報を取得する認否情報取得部と、アクセスしてきた情報端末の識別情報を取得する識別情報取得部と、識別情報取得部によって取得された識別情報に基づいて、情報端末が所定種別であるか否かを判定する判定部と、認否情報取得部が記事広告情報に対する管理者の承認を示す承認情報を取得した後であって、判定部に所定種別であると判定された情報端末に対して、記事広告情報とは異なる商品又はサービスの広告に係る商品等紹介情報を表示する表示部とを備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13