(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】粉体供給装置
(51)【国際特許分類】
B65G 65/48 20060101AFI20240322BHJP
B01D 21/01 20060101ALI20240322BHJP
B01J 4/02 20060101ALI20240322BHJP
B01F 21/00 20220101ALI20240322BHJP
B01F 23/50 20220101ALI20240322BHJP
【FI】
B65G65/48 L
B65G65/48 H
B01D21/01 B
B01J4/02 D
B01F21/00 101
B01F23/50
(21)【出願番号】P 2023176941
(22)【出願日】2023-10-12
【審査請求日】2023-10-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592188069
【氏名又は名称】株式会社広洋技研
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100118094
【氏名又は名称】殿元 基城
(74)【代理人】
【識別番号】100134038
【氏名又は名称】野田 薫央
(74)【代理人】
【識別番号】100150968
【氏名又は名称】小松 悠有子
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 正浩
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-326106(JP,A)
【文献】特開平08-229378(JP,A)
【文献】特開2003-252451(JP,A)
【文献】特開2001-122443(JP,A)
【文献】特開2010-143686(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 65/48
B01D 21/01
B01J 4/02
B01F 21/00
B01F 23/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉体を収容するホッパーと、
前記ホッパーから供給される前記粉体を鉛直方向に落下させて定量供給する給粉機と、
前記給粉機から供給される前記粉体を、前記粉体を溶解する溶解水とともに溶解槽に供給する分散器と、を備え、
前記給粉機は、
前記鉛直方向に略直交する方向に沿う回転軸周りに回転し、前記ホッパーから供給される前記粉体が案内される外周面を有し、前記外周面上の前記粉体を落下させることにより前記分散器に前記粉体を供給する回転ロータと、
前記回転ロータが回転可能なように前記外周面と接する弾性を有し、前記分散器内の前記溶解水の湿気から前記給粉機内をシールするシール部材と、
前記シール部材によりシールされる空間の外側の非シール空間を乾燥させるためのエアーを供給する給気口と、
前記シール部材の前記非シール空間側の表面に向って前記エアーを案内する案内板と、を有する、粉体供給装置。
【請求項2】
前記エアーは、前記給粉機が前記分散器に前記粉体を供給していない非供給時において供給される、請求項1記載の粉体供給装置。
【請求項3】
前記粉体は高分子凝集剤である、
請求項1または2記載の粉体供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給対象に粉体を供給する粉体供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、粉末状の高分子凝集剤を安定的に供給する供給装置が知られている。この供給装置は、吸湿した凝集剤が下部ロータおよびその周辺部材へ付着することを抑制するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粉体は、溶解水とともに定量的に溶解槽に供給される。このとき、粉体供給装置は、溶解槽に近接しており、溶解槽と隔離しない限りは溶解槽の湿気が上昇し、粉体供給装置内の雰囲気が湿気の影響を受ける。また、粉体の性能も変遷し、吸湿性の高い粉体も増加しており、供給装置に対しては、さらなる湿気対策が求められている。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、安定した粉体の供給が可能な粉体供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る粉体供給装置は、上述した課題を解決するために、粉体を収容するホッパーと、前記ホッパーから供給される前記粉体を鉛直方向に落下させて定量供給する給粉機と、前記給粉機から供給される前記粉体を、前記粉体を溶解する溶解水とともに溶解槽に供給する分散器と、を備え、前記給粉機は、前記鉛直方向に略直交する方向に沿う回転軸周りに回転し、前記ホッパーから供給される前記粉体が案内される外周面を有し、前記外周面上の前記粉体を落下させることにより前記分散器に前記粉体を供給する回転ロータと、前記回転ロータが回転可能なように前記外周面と接する弾性を有し、前記分散器内の前記溶解水の湿気から前記給粉機内をシールするシール部材と、前記シール部材によりシールされる空間の外側の非シール空間を乾燥させるためのエアーを供給する給気口と、前記シール部材の前記非シール空間側の表面に向って前記エアーを案内する案内板と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る粉体供給装置においては、安定した粉体の供給が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】高分子凝集剤の供給装置を正面から示す全体構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る粉体供給装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
本発明の粉体供給装置は、鉛直下方(下方)に位置する供給対象に粉体を供給するものである。本発明の粉体供給装置は、例えば、下水汚泥の脱水工程で用いられ、高分子凝集剤を溶解槽に定量的、連続的に供給するための高分子凝集剤の供給装置である。本実施形態においては、本発明の粉体供給装置が、上述した高分子凝集剤の供給装置である例を用いて説明する。
【0011】
図1は、高分子凝集剤70の供給装置1を正面から示す全体構成図である。
図2は、
図1の供給装置1を側面から示す全体構成図である。
図3は、供給装置1の要部断面図である。
【0012】
供給装置1は、溶解槽60の鉛直上方(上方)に固定されて配置され、高分子凝集剤70(以下「凝集剤70」という。)を溶解槽60に供給する。供給装置1は、ホッパー2と、給粉機3と、分散器4と、を有する。
【0013】
ホッパー2は、供給装置1の鉛直方向における最上段に配置される。ホッパー2は、凝集剤70(粉体)を収容する。ホッパー2は、上端に、ヒンジ5を介して開閉自在の、把手6付きの蓋7を有する。蓋7は、固定金具8により閉じた状態でロックされる。ホッパー2は、パドル式粉面計9および粉面窓10を有する。
【0014】
給粉機3は、ホッパー2と上端で接続されてホッパー2の下方に配置される。給粉機3は、ホッパー2から供給される凝集剤70を下方(鉛直方向)に落下させて定量供給する。給粉機3は、ケーシング11と、モータ15と、一対の粉体案内板25a、25bと、上部ロータ12と、下部ロータ13と、を有する。
【0015】
ケーシング11は、一対の粉体案内板25a、25b、上部ロータ12、および下部ロータ13を主に収容する。ケーシング11は、下端において架台17の上面に配置されている。また、ケーシング11は、上端において、ホッパー2の下端と互いのフランジ18、18同士で接合される。ケーシング11は、上部ロータ12の外周面12aに対向する一側面に、点検窓21を有する。
【0016】
モータ15は、減速機16とともに、ケーシング11の一側面に隣接して配置されている。モータ15および減速機16は、モータカバー14に収容されている。減速機16は、スプロケット19が装着された出力軸を有し、これらはカバー20で覆われている。
【0017】
上部ロータ12は、鉛直方向に直交する方向に沿う回転軸30周りに回転し、外周面12aに案内された凝集剤70を回転に伴い重力で落下させる。
【0018】
上部ロータ12は、粉体案内板25a、25bの幅方向(
図3の紙面に対し垂直方向)とほぼ同じ長さの幅を有する。回転軸30は、ケーシング11の外側に取り付けられた軸受にシールされて支持される。
【0019】
一対の粉体案内板25a、25bは、
図3に示すように、ホッパー2から供給される凝集剤70を上部ロータ12に案内する。粉体案内板25a、25bは、上端がケーシング11の上端側に固定されている。粉体案内板25a、25bは、入口が広く出口が狭くなるように下端を傾かせる逆ハの字形状で配置される。
【0020】
一方の粉体案内板25aは、例えばケーシング11の上端面に対して50度の傾斜角でケーシング11に取り付けられる。粉体案内板25aは、下端に、上部シール部材26を有する。上部シール部材26は、上部ロータ12の外周面12aに接触する。上部シール部材26は、粉体案内板25aの下端と外周面12aとの間隙から凝集剤70が漏洩するのを防止する。また、上部シール部材26は、外周面12aから落下することなく外周面12aに留まったまま上部シール部材26まで搬送された凝集剤70を、外周面12aから削ぎ落とし落下させる。
【0021】
他方の粉体案内板25bは、例えばケーシング11の上端面に対して45度の傾斜角でケーシング11に取り付けられる。粉体案内板25bは、下端と外周面12aとの間に所定の間隙を形成する。粉体案内板25bは、下端が上部ロータ12の中心を通る鉛直線より、上部ロータ12の回転方向後方側に位置することで、外周面12a上を経ずに凝集剤70が自然落下することを防止し得る。
【0022】
下部ロータ13(回転ロータ)は、上部ロータ12に対して下方に配置される。下部ロータ13は、凝集剤70が固まった「塊」の状態で分散器4に撒布されるのを抑制する。下部ロータ13は、上部ロータ12の回転軸30に沿う回転軸33を有する。回転軸33は、ケーシング11の外側に取り付けられた軸受にシールされて支持される。下部ロータ13は、回転軸33に沿う方向視において略三角形であり、その角部は曲線状または鋭角状をなす。下部ロータ13は、凝集剤70が案内される外周面13aを有し、外周面13a上の凝集剤70を回転に伴い下方に落下させる。
【0023】
上部ロータ12および下部ロータ13の各回転軸30、33には、スプロケット22、23が取り付けられている。また、スプロケット19、22、23には無端チェーン24が取り付けられている。モータ15の駆動により減速機16およびスプロケット19が回転することにより無端チェーン24が回転する。これを受けて、スプロケット22、23が回転することにより、上部ロータ12および下部ロータ13が回転する。
【0024】
給粉機3は、さらに、一対の下部シール部材28と、一対のサイドシール部材29と、給気口35と、案内板37と、を有する。
【0025】
下部シール部材28(シール部材)は、下方の溶解槽60および分散器4から給粉機3内に侵入してくる湿気を防止するために配置される。下部シール部材28は、上端が上部ロータ12の下端付近でケーシング11に対して固定されている。また、下部シール部材28は、入口が広く出口が狭くなるように下端を傾かせる逆ハの字形状で配置されている。
【0026】
下部シール部材28は、例えば矩形状のNBR(ニトリルゴム)からなる。下部シール部材28は、その裏面(外側)に設けられた弾性を有する板バネ28aによって下部ロータ13が回転可能なように下部ロータ13の外周面13a側に付勢されている。これにより、下部シール部材28は、板バネ28aが作用し、下部ロータ13の回転に追従して互いの先端の間隔を変動させつつ外周面13aに対して接触している。すなわち、下部シール部材28は、回転する外周面13aの形状に追従し外周面13aに対して常に接してシールしている。これにより、下部シール部材28は、ケーシング11内を、シール空間11aと非シール空間11bとに区画する。
【0027】
上部ロータ12から落下した凝集剤70は、下部ロータ13と下部シール部材28の外周面13aとの僅かな隙間から排出され、水膜整流板46の傾斜部46b上に高さ方向に幅をもって散布される。このとき、僅かな隙間から塊となった凝集剤70は排出されず、粉体状である凝集剤70のみが排出される。また、下部シール部材28は板バネ28aによって下部ロータ13側に力が付加されているので、凝集剤70は外周面13a上で均一な分散状態で傾斜部46b上に散布される。
【0028】
サイドシール部材29は、上部ロータ12によって排出される凝集剤70がショートパスして、分散器4に直接散布されるのを防止するために配置される。サイドシール部材29は、下辺が下部ロータ13の外周面13aと僅かな間隙を設けた円弧状をなす、略台形状のNBRからなる。サイドシール部材29は、例えばボルトおよびナットによりケーシング11に固定されている。
【0029】
給気口35は、下部シール部材28(およびサイドシール部材29)によりシールされる空間の外側の非シール空間11bを乾燥させるためのエアー90(ドライエアー90、例えば露点10度のエアー)を供給する。給気口35は、ケーシング11の鉛直方向についてほぼ下部ロータ13の位置に対応する位置であって、下部シール部材28の非シール空間11bに面する外表面28bに面して配置されている。
【0030】
給気口35には、ノズル36が設けられている。ノズル36は、別途用意されるドライエアー90の供給源と接続されることにより、給気口35からケーシング11内にドライエアー90を供給する。
【0031】
案内板37は、外表面28bに向ってドライエアー90を案内する。案内板37は、固定部37aと、エアー案内部37bと、を有する。固定部37aは、ケーシング11の下端に固定される部分である。エアー案内部37bは、固定部37aとの接続箇所から上方に折れ曲って傾斜した部分である。エアー案内部37bの先端は、一方の下部シール部材28の外表面28bと所定の間隔を有して配置される。エアー案内部37bは、給気口35から供給されてエアー案内部37bに沿って流れ、先端まで到達したドライエアー90が下部シール部材28の外表面28bに吹き付けられるように、配置されている。
【0032】
分散器4は、給粉機3の下方に配置される。分散器4は、給粉機3から供給される凝集剤70を、凝集剤70を溶解する溶解水80とともに溶解槽60に供給する。分散器4は、
図1に示すように、水平方向の断面形状が略四角形の筒体38を有する。分散器4は、筒体38の向かい合う側壁38aに沿って、長尺状の支持片39を有している。筒体38は、架台17の下方に取り付けられたブラケット40上に、これらの支持片39を介して支持されている。
【0033】
筒体38は、前面壁38bに点検蓋42を有する。点検蓋42は、下端でヒンジ41を介して取り付けられ、上端で固定手段43によって閉じた状態でロックされる。筒体38は、給水口44を背面壁38cに有する。給水口44は、給水ソケット45(
図2)に接続される。
【0034】
分散器4は、溶解水80を案内する水膜整流板46を有する。水膜整流板46は、略上半分が筒体38内に配置され、その他の部分が筒体38から露出している。水膜整流板46は、仕切部46aと、仕切部46aの下端と接続する傾斜部46bと、を有する。
【0035】
仕切部46aは、筒体38の上方において背面壁38cおよび筒体38の上端38dと一定間隔を保持して筒体38に固定され、背面壁38cとの間に溶解水80を貯水する空間を形成する。貯水された溶解水80は、仕切部46aの上端から溢れ出した分だけ仕切部46aの壁面を伝って水膜を形成しながら流れる。
【0036】
傾斜部46bは、仕切部46aと接続する端部と反対の端部が、分散器4の下方に設置された溶解槽60に向って下方に傾斜している。仕切部46aを伝って流れる溶解水80は、さらに水膜を形成しながら傾斜部46bを流れ落ちる。
【0037】
水膜整流板46は、吸湿性を有する凝集剤70が付着しないよう、また傾斜部46b上に凝集剤70が堆積しても除去しやすいように、撥水性材料で構成される。また、水膜整流板46は、撥水性の樹脂で形成されてもよい。撥水性材料または撥水性の樹脂としては、シリコーンゴムまたは樹脂、フッ素系樹脂、テフロン(登録商標)などが挙げられる。
【0038】
溶解槽60は、分散器4(供給装置1)から供給される凝集剤70を水に溶解させるタンクである。溶解槽60で溶解された凝集剤70は、下流側に設けられる反応タンク(図示せず)に供給される。
【0039】
次に、供給装置1の作用について説明する。
【0040】
まず、ホッパー2内の粉体の凝集剤70が、給粉機3に供給される。凝集剤70は、給粉機3において、一旦上部ロータ12の外周面12aと一対の粉体案内板25a、25bとで形成される空間に滞留する。凝集剤70は、上部ロータ12の回転により、外周面12aと粉体案内板25bとの間隙から排出され、外周面12a上に留まったまま移動する。その後、重力により外周面12aから自然落下して、下部ロータ13側に供給される。凝集剤70は、この間隙および上部ロータ12の回転速度により、単位時間当たりの供給量が制御されて定量的に下部ロータ13に送られる。
【0041】
下部ロータ13は、下部シール部材28と接しながら回転し、外周面13aと下部シール部材28との間の僅かな隙間から凝集剤70が排出される。分散器4に落下した凝集剤70は、溶解水80と混ざり合いながら、溶解槽60に供給される。
【0042】
このような供給装置1は、溶解水80と混ざり合うまでは、凝集剤70を吸湿させることなく、すなわち粉体状を維持して供給するのが、安定的な供給の観点から好ましい。凝集剤70が吸湿した場合、例えば下部ロータ13に堆積して、定量供給が行われなかったり、詰まりを起こしたりするおそれがある。これは特に、下部ロータ13の外周面13aや下部シール部材28の下端28c部分が溶解水80に起因する湿気を帯びてしまうことにより生じやすくなり、非シール空間11bに位置する下端28cや外周面13aに吸湿した凝集剤70が留まり、さらに溶解水80の湿気を吸湿し続けると、「つらら」状になる。また、その「つらら」状の部分に凝集剤70の粒が付着しやすくなり、意図せず凝集剤70の固まりが大きくなるおそれがある。このような場合、メンテナンス時の作業負担を増加させてしまい、使い勝手の悪い供給装置1となってしまう。これは、供給装置1が動作していない期間においても同様であり、なんらかの対策が必須である。
【0043】
そこで、本実施形態における供給装置1は、給粉機3の排出箇所近傍に、ドライエアー90を供給可能な構造を設けた。また、給粉機3が分散器4に凝集剤70を供給していない非供給時(供給装置1の停止時)において、ドライエアー90を給粉機3の非シール空間11bに供給することにより、給粉機3の凝集剤70の排出箇所を常に乾いた状態で保つようにした。
【0044】
これにより、上述したような、非シール空間11bに位置する下部ロータ13、下部シール部材28の外表面28bや下端28cに付着した凝集剤70が吸湿してしまい、固まりとなることを防止できる。
【0045】
また、供給装置1は、案内板37を有することにより、非シール空間11bの中で最も凝集剤70の塊ができやすい下部ロータ13、下部シール部材28の外表面28bや下端28cを効率良く乾いた状態に保つことができる。
【0046】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
1 供給装置
2 ホッパー
3 給粉機
4 分散器
11 ケーシング
11a シール空間
11b 非シール空間
12 上部ロータ
12a 外周面
13 下部ロータ
13a 外周面
25a、25b 粉体案内板
26 上部シール部材
28 下部シール部材
28a 板バネ
28b 外表面
28c 下端
35 給気口
36 ノズル
37 案内板
38 筒体
44 給水口
45 給水ソケット
46 水膜整流板
60 溶解槽
70 高分子凝集剤(凝集剤)
80 溶解水
90 ドライエアー
【要約】
【課題】安定した粉体の供給が可能な粉体供給装置を提供する。
【解決手段】給粉機は、鉛直方向に略直交する方向に沿う回転軸33周りに回転し、粉体70が案内される外周面13aを有し、外周面13a上の粉体70を落下させることにより分散器に粉体を供給する回転ロータ13と、回転ロータ13が回転可能なように外周面13aと接する弾性を有し、分散器内の溶解水80の湿気から給粉機内をシールするシール部材28と、シール部材28によりシールされる空間の外側の非シール空間11bを乾燥させるためのエアー90を供給する給気口35と、を有する。
【選択図】
図3