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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20240322BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023217478
(22)【出願日】2023-12-22
【審査請求日】2023-12-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518252498
【氏名又は名称】株式会社CBE-A
(74)【代理人】
【識別番号】100170449
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英彦
(72)【発明者】
【氏名】千葉 亮
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-215781(JP,A)
【文献】特表2008-507045(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0144313(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも案件ディメンジョン、工程ディメンジョン、人員ディメンジョンを次元に有する多次元データベースと、
前記データベースの各ディメンジョンに含まれる少なくとも案件情報、工程情報、人員情報を含む業務計画を作成する計画作成部と、
前記業務計画に対して作業開始時間および作業完了時間を入力する実績管理部とを備え、
前記多次元データベースは、少なくとも前記案件情報、前記工程情報、前記人員情報、前記作業開始時間および前記作業完了時間を含む、階層構造データを記憶する、情報処理システム。
【請求項2】
さらに、商品ディメンジョンを有し、
前記計画作成部は、前記案件情報、前記工程情報、前記人員情報に加え商品情報を含む業務計画を作成し、
前記多次元データベースは、少なくとも前記案件情報、前記工程情報、前記人員情報、前記作業開始時間および前記作業完了時間に加え、商品情報を含む、階層構造データを記録する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記多次元データベースの前記人員ディメンジョンは、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間、案件情報、カテゴリ情報、工程情報の順で階層構造を有する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記多次元データベースの案件ディメンジョンは、前記案件情報、前記カテゴリ情報、前記工程情報、前記作業者情報、前記作業開始時間、前記作業完了時間の順で階層構造を有する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記多次元データベースの工程ディメンジョンは、前記カテゴリ情報、前記工程情報、前記案件情報、前記作業者情報、前記作業開始時間、前記作業完了時間の順で階層構造を有する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記多次元データベースの商品ディメンジョンは、前記商品情報、前記工程情報、前記案件情報、前記作業者情報、前記作業開始時間、前記作業完了時間の順で階層構造を有する、請求項2に記載の情報処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多次元データベースを利用した業務性マネジメントに資する分析的情報の即時取得を可能とする情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、業務計画や業務実績を管理する情報処理システムが存在する。例えば、特許文献1には、生産現場側における生産実績の入力作業を簡易化しながら、生産実績を管理する側及び生産現場側が生産実績をリアルタイムで共有することができる生産計画管理システムについての発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第7148882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのような、業務計画管理システムにおいて一般的な情報処理システムは、業務を順番に進めていくにあたり、「1つのテーブル構造のファイルセットと他のテーブル構造のファイルセットを結合して新たなファイルセットを作る」という設計を繰り返し行うことで、データの整合性や順序性を担保していくための単一次元のデータベースを利用した設計手法が主流であった。その結果、システムに必要な構成要素のほぼすべてを人手で構築してきた。
【0005】
しかし、そのような設計手法では、システムの規模や複雑性が増すにつれて非効率的となり、システムを組み上げるために大量投入の人的リソースを投入するという課題があり、また、業務の遂行の観点では、適合したデータ構造とはなっているものの、別の観点(例えば業務遂行以外の人事評価やリソースマネジメントといった概念)では、別次元に適合するようデータを再構成しなくてはならないという課題があった。
【0006】
後者の課題について、別次元の観点においては、プログラムおよびデータ構造を別途作成した後、別業務のインプットとして活用するといった手段をとれるものの、この手段では、タイムラグが生じてしまうという問題点があった。すなわち、業務計画管理においては、業務性マネジメントを行うために必要となる分析結果の出力スピードおよび分析結果の洗い替え頻度を達成する仕組みとはなっていなかった。
【0007】
一方で、前述の課題を解消するために、単一次元のデータベースでなく、多次元データベースを利用する設計手法が考えられる。多次元データベースにおいて、データが「キューブ」構造で表現され、このキューブが、複数のディメンション(次元)を持ち、それぞれのディメンションは特定のカテゴリや階層を表す。例えば、時間、地域、商品などの異なる次元を持つデータを一つの統合されたビューで表現することができる。
【0008】
これにより、データの再構成や人手による構築の必要が大幅に減少する。異なるビジネスニーズや分析の観点に応じて、データを瞬時にスライスやダイス(切り取りや分析)することが可能となるため、業務計画や人事評価、リソースマネジメントなど、異なる観点からのデータ分析が迅速に行えるようになる。
【0009】
ただし、多次元データベースにおいては、多次元データベース構造のシステムを作るためには、多次元の業務要件(業務を順番に進めていくにあたっての報告、人的リソースマネジメントとして必要な情報形態、原価管理マネジメントとして必要な情報形態)を予め定義したうえで、多次元のデータベースのデータ最小単位を設計し、そのデータ最小単位に対して多次元の業務要件を満たすように付加データをぶら下げていく構造が必要となる。そうすると、多次元データベースの設計者においては、多次元の業務要件を定義することができる能力およびシステム構築能力の両面が必要となる。
【0010】
しかし、その両面の能力を習得することは非常に困難であり(各種業務に精通する必要があること、従前とは異なる設計思想に基づき、システム構築ができる必要があること)、従前より設計思想自体は存在していたが、設計定義までは至ることができていなかった。
【0011】
本発明の発明者は、業務管理システムの設計において、案件ディメンジョン、工程ディメンジョン、人員ディメンジョンという器を作り、そこに最小単位のデータである「作業開始・作業終了」という情報を投じて、それぞれの器で使えるようにすることで容易に利用できる多次元データベースを構築できるという知見を得た。
【0012】
(1)前記した知見に基づき、本発明に係る情報処理システムは、少なくとも案件ディメンジョン、工程ディメンジョン、人員ディメンジョンを次元に有する多次元データベースと、前記データベースの各ディメンジョンに含まれる少なくとも案件情報、工程情報、人員情報を含む業務計画を作成する計画作成部と、前記業務計画に対して作業開始時間および作業完了時間を入力する実績管理部とを備え、前記多次元データベースは、少なくとも前記案件情報、前記工程情報、前記人員情報、前記作業開始時間および前記作業完了時間を含む、階層構造データを記憶する。
【0013】
この情報処理システムでは、多次元データベースを活用して、案件ディメンジョン、工程ディメンジョン、および人員ディメンジョンに基づく業務計画を容易に作成できる。また、各次元ごとに分析が可能となり、プロジェクト管理、リソース管理等の効率化に寄与する。
これにより、より詳細かつ効率的な計画が可能となる。
【0014】
(2)さらに、前記した情報処理システムにおいて、商品ディメンジョンを有し、前記計画作成部は、前記案件情報、前記工程情報、前記人員情報に加え商品情報を含む業務計画を作成し、前記多次元データベースは、少なくとも前記案件情報、前記工程情報、前記人員情報、前記作業開始時間および前記作業完了時間に加え、商品情報を含む、階層構造データを記録する。
【0015】
この情報処理システムでは、特に、人員ディメンジョンは、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間、案件情報、工程情報の順で階層構造を有することにより、個人レベルの進捗追跡や、集中的な人員管理などが可能になる。
【0016】
(3)前記した情報処理システムにおいて、前記した情報処理システムにおいて、前記多次元データベースの案件ディメンジョンは、案件情報、工程情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間の順で階層構造を有する。
【0017】
(4)前記した情報処理システムにおいて、前記多次元データベースの案件ディメンジョンは、前記案件情報、前記カテゴリ情報、前記工程情報、前記作業者情報、前記作業開始時間、前記作業完了時間の順で階層構造を有する。
【0018】
(5)前記した情報処理システムにおいて、前記多次元データベースの工程ディメンジョンは、前記カテゴリ情報、前記工程情報、前記案件情報、前記作業者情報、前記作業開始時間、前記作業完了時間の順で階層構造を有する。
【0019】
(6)前記した情報処理システムにおいて、前記多次元データベースの商品ディメンジョンは、前記商品情報、前記工程情報、前記案件情報、前記作業者情報、前記作業開始時間、前記作業完了時間の順で階層構造を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の情報処理システムによれば、多次元データベースを用いて業務計画や業務実績を効率的に管理することができる。具体的には、作業報告のわずらわしさを徹底的に排除した報告画面や、作業報告の結果を人ごとに週次で見える機能、1日のチームメンバーの作業内容が見える機能、作業報告に基づく案件の進み具合および費やした作業時間のステータス見える化、報告者自身が作業報告対象の案件に対する取り組みについて数値化した「がんばり度」の表示、案件ごと、商品分類(カテゴリ)ごとにタスク単位で標準時間、平均計画時間、計画対比実績を集計する等の機能を提供できる。
【0021】
すなわち、本発明は、そのような多次元データベースを用いて業務実績をリアルタイムで取得できるとともに、高いパフォーマンスで人員配置の最適化、工程の改善、見積の改善、人事評価等の業務性向上に必要な情報を管理し、業務性を向上させる新たな情報処理システムを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るサーバの構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る情報処理システムの機能ブロック図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る多次元データベースのイメージ図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る多次元データベースの階層構造を示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る多次元データベースの情報の連携を示す図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業指示管理」画面である。
図8】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業指示詳細」画面である。
図9】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業指示詳細」画面である。
図10】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業指示書」画面である。
図11】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業記録」画面である。
図12】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される新規の「基本情報および作業情報」画面である。
図13】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「業務報告管理」画面である。
図14】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「業務報告管理」画面である。
図15】本発明の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「みんなの動き」画面である。
図16】本発明の第2の実施形態に係る多次元データベースの階層構造を示す図である。
図17】本発明の第2の実施形態に係る多次元データベースの情報の連携を示す図である。
図18】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業指示管理」画面である。
図19】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業指示詳細」画面である。
図20】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業指示書」画面である。
図21】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される「作業記録」画面である。
図22】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの表示部に表示される新規の「基本情報および作業情報」画面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<情報処理システムの装置構成>
【0024】
本発明の実施形態に係る情報処理システムSについて図面を参照して説明する。
【0025】
情報処理システムSは、少なくとも、サーバ1と、管理者端末2と、作業者端末3とを含むように構成されている。サーバ1と、管理者端末2と、作業者端末3とは、インターネットのようなネットワークNを介して相互に接続されている。
【0026】
サーバ1は、管理者端末2および作業者端末3の各動作を管理するサーバ1であって、業務や事務作業に関する工程管理を提供するための各種の処理を実行する。
【0027】
管理者端末2は、工程管理を行う管理者が操作する情報処理装置であって、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット、スマートフォン等で構成される。
【0028】
作業者端末3は、業務現場や作業現場の作業担当者が操作する情報処理装置であって、例えば、タブレット、スマートフォン等で構成される。
【0029】
図2に示すように、サーバ1は、CPU11(Central Processing Unit)11と、ROM12(Read Only Memory)と、RAM13(Random AccessMemory)と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブDDとを備えている。
【0030】
CPU11は、ROM12に記憶されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0031】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブDが接続されている。
【0032】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM13(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
【0033】
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(例えば、サーバ1と管理者端末2または作業者端末3)との間で通信を行う。記憶部18は、従来知られるHDD(Hard disc Drive)やSSD(Solid State Drive)のような記憶装置であり、データ化された情報を記憶する。ただし、サーバ1は記憶部18をクラウド上のドライブDを使用するようにしてもよい。
【0034】
なお、図示はしないが、図1の情報処理システムSのうち、管理者端末2、作業者端末3も図2に示すハードウェア構成を有するPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレットであってもよい。管理者端末2や作業者端末3は、スマートフォンやタブレットで構成されている場合、出力部16及び入力部17として、タッチパネルを有している。
【0035】
次に、情報処理システムSにおける業務支援処理を実行するための機能ブロックについて説明する。ここで、業務支援処理とは、業務支援を実現させるための一連の処理であり、事前登録情報登録処理、業務計画作成処理、業務実績登録処理等の各種サブ処理によって構成される。各種業務に関する情報をリアルタイムで一元管理することが可能となる。
【0036】
<情報処理システムの機能>
【0037】
図3に示すように、情報処理システムSは、サーバ1の各構成が連携して、登録受付部21、計画作成部22、実績管理部23、実績算出部24、表示制御部25、通信部19、事前情報データベースDDおよび多次元データベースDBを有する業務支援システムを構築する。
【0038】
登録受付部21は、業務支援システムを利用しようとするために必要となる事前情報を受け付ける。受け付けられた事前情報は、事前情報データベースDDに記憶されて管理される。事前情報は、例えば、案件ごとの「指示番号」、「得意先名」、「案件名」、「主担当」、「数量」、「完成予定日」、「納品予定日」、「案件概要」および「受入条件」に関する情報、工程についての「工程」に関する情報、人員についての「作業者(担当者)」に関する情報、商品についての「商品」に関する情報を含む。ただし、事前情報にどのような情報を含めるかは特に限定されない。
【0039】
事前情報について、具体的には、「指示番号」は、案件を特定できる独立した番号、「得意先名」は、案件ごとの得意先(依頼元)の名称、「案件名」は、案件ごとの名称、「主担当」は、案件ごとの担当者名、「数量」は、案件ごとの成果物に関する情報、「完成予定日」は、案件ごとに予定する完成日、「納品予定日」は、案件ごとに予定する納品日、「案件概要」は、案件ごとの概要、「受入条件」は、案件を受け入れる上での条件、「商品」は、業務に係る商品名、「工程」は、工程(業務)の内容、「担当者」は、工程(業務)を実行する担当者名を示す。
【0040】
計画作成部22は、業務を実行するための1以上の工程の組み合せからなる業務計画を作成する。計画作成部22は、具体的には、事前情報に基づいて1つ以上の工程の組み合わせから案件に応じた業務計画を作成する。作成された業務計画は、事前情報データベースDDに記憶されて管理される。
【0041】
<多次元データベース>
【0042】
次に、多次元データベースDBの動作について説明する。多次元データベースDBは、データを多角的に分析するために、複数の「次元(ディメンジョン)」でデータを整理し、それぞれの次元が階層構造を持った階層構造データを記憶する。なお、本実施形態のうち、3次元のデータベースについての第1の実施形態として、4次元のデータベースについての第2の実施形態として以下に説明する。
<3次元データベース>
【0043】
第1の実施形態において、図4に示すように、多次元データベースDBは、少なくとも案件ディメンジョン、工程ディメンジョン、人員ディメンジョンの3つの次元を有する。
【0044】
多次元データベースDBには、最小データとして、日付情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間、案件情報、工程情報が送信される。図5に示すように、多次元データベースDBに入力された最小データは、各ディメンジョンへ並行して送られ各ディメンジョンでの階層構造にしたがって整理され、階層構造データとして記憶される。
【0045】
第1の実施形態において、人員ディメンジョンでは、人員階層構造データ、案件ディメンジョンでは、案件階層構造データ、工程ディメンジョンでは、工程階層構造データが記憶される。
【0046】
最小データを受けた第1の実施形態に係る多次元データベースDBは、図5に示すように、人員ディメンジョンにおいて、日付情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間、案件情報、工程情報の順の人員階層構造データを生成し記憶する。また、案件ディメンジョンにおいて、日付情報、案件情報、工程情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間の順の案件階層構造データを生成し記憶する。さらに、工程ディメンジョンにおいて、日付情報、工程情報、案件情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間の順の工程階層構造データを生成し記憶有する。
【0047】
多次元データベースDBは、上記の階層によってデータを整理して記憶することにより、例えば、人員ディメンジョンによって、作業者情報から作業者が関わった案件と、当該案件の中での工程における作業時間を容易に追跡できる。これにより、作業者の業務性の分析や、作業者がどの案件や工程にどれだけの時間を費やしたかを明確にすることができる。
【0048】
また、例えば、案件ディメンジョンによれば、特定の案件について、どの工程が行われ、誰が作業に関与し、作業にかかった時間を分析することができる。さらに、工程ディメンジョンによれば、例えば、特定の工程が、どの案件において、どの作業者が関与し、作業時間はどうだったかを分析することができる。
【0049】
図6に示すように、第1の実施形態に係る多次元データベースDBは、事前情報データベースDDと連携して各ディメンジョンの各階層構造データに情報を付加して記憶する。各階層構造データは、最小データの作業者情報、人員情報、案件情報、工程情報、日付情報に加え、事前情報データベースDDに記憶された作業者に関する情報、案件に関する情報、工程に関する情報を加えて階層構造データを構築する。
【0050】
例えば、人員情報については、「作業者(担当者)」に関する、名前、年齢、性別、生年月日等の作業者に情報を含んでもよく、案件情報については、指示番号、得意先名、案件名、主担当、数量、完成予定日、納品予定日、案件概要、案件条件等の案件に関する情報を含んでもよく、工程情報については、作業種別等の工程に関する情報を含んでもよい。
【0051】
<第1の実施形態に係る業務管理システムの動作>
【0052】
次に、第1の実施形態における情報処理システムSにより構築された業務管理システムの動作について、出力部16のモニタのような表示装置(図示しない)が表示する画面に基づいて説明する。
【0053】
図7には「作業指示管理」画面を示す。「作業指示管理」画面は、既登録の各作業の一覧を確認することができる。「作業指示管理」画面は、各作業についての「指示番号」の項目、「得意先名/案件名」の項目、「主担当/数量」の項目、「完成予定日/納品予定日」の項目、「状態」の項目を有し、また、作業(指示番号/案件名)ごとに「編集」「指示書」「詳細」ボタンが設けられている。
【0054】
「作業指示管理」画面の「指示番号」「得意先名」「案件名」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」の項目に関する情報は、後述する「作業指示作成」画面により入力することができる。
【0055】
図8には、作業管理画面の「詳細」ボタンをクリックした場合に表示される「作業指示詳細」画面を示す。「作業指示詳細」画面は、「基本情報」の欄と「工程情報」の欄とが表示されている。
【0056】
「基本情報」の欄は、「作業指示管理」画面に表示された「指示番号」「得意先名」「案件名」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」に加え、「案件概要」「受入条件」の項目等が表示されており、各作業についての詳細が確認できる。
【0057】
「作業情報」の欄は、各作業に応じた「作業指示」の項目名および作業に要している(または要した)「作業時間(合計)」が表示されている。本実施形態において、「作業指示」の項目名として、「設計」「初期環境構築」の項目が表示され、その右側に詳細を示すためのボタン(縦方向「・・・」ボタン)が設けられている。また、「作業時間(合計)」として「04:30」の項目が表示、すなわち当該画面に係る作業の作業時間として4時間30分の時間を要したことが表示されている。
【0058】
図9は、「作業指示」の項目名の右端の縦方向「・・・」ボタンにカーソルを置いた場合に表示される「作業指示詳細」の項目をクリックすることで表示される。「作業指示詳細」画面である。「作業指示詳細」画面は、「作業」(作業名)、「担当者」、「準備時間」「作業時間/ページ」、「作業時間(合計)」の項目が表示され、「×閉じる」ボタンが設けられている。本実施形態において、「作業指示詳細」画面は、「設計」についての「作業」が表示されており、設計作業に関する各項目の情報が表示されている。
【0059】
図10には、作業管理画面の「指示書」ボタンをクリックした場合に表示される「作業指示書」画面を示す。「作業指示書」画面は、作業指示の詳細を確認することができる。「作業指示書」画面には、「指示番号」「得意先名」「案件名」「案件概要」「受入条件」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」の項目に加え、[QRコード(登録商標)]が表示されている。作業指示書は出力部16として機能するプリンターにより印刷することができる。また、「作業指示書」画面または印刷された作用指示書の[QRコード(登録商標)]を作業者端末3のスマートフォン等で読み取ることができる。
【0060】
図11には、「作業指示書」画面の[QRコード(登録商標)]を読み取った場合の「作業記録」画面を示す。本実施形態において、「作業記録」のうちSTEP.3の「業務報告」の画面を示す。なお、「作業記録」画面は、「作業指示詳細」画面の「作業」項目の縦方向「・・・」ボタンにカーソルを置いた場合に表示される「作業記録」の項目をクリックすることで表示することもできる。この場合は、「作業記録」画面のSTEP.1から表示が進む。
【0061】
[QRコード(登録商標)]を読み取った場合は、「作業記録」のSTEP.1の報告対象およびSTEP.2の工程に関する情報が[QRコード(登録商標)]に埋め込まれているため、STEP.1の報告対象(作業)およびSTEP.2の工程に関する情報を入力することなく「作業記録」のSTEP.1およびSTEP.2の画面を表示することなく、STEP.3の「業務報告」の画面が表示される。
【0062】
「作業記録」の「業務報告」の画面は、各作業の過去の記録を確認することができる。「作業記録」の「業務報告」の画面は、各作業の過去の記録を確認することができると同時に、作業開始時間および作業終了時間を打刻することができる。「◆報告対象」、「報告工程」、「◆打刻履歴」の欄に加え、「コメント」の欄および(工程の)「開始」および「終了」のボタン、「[+]コメント追加」のボタンが設けられている。
【0063】
「報告対象」は、作業指示書の「指示番号」「得意先名」「案件名」の項目が表示されている。「[+]コメント追加」のボタンをクリックすると、「報告工程」を実際に行った際のコメントを「コメント」の欄に記入できる。「◆打刻履歴」の欄は、「報告工程」において、これまでに作業を行った「担当者」、「日付」に加え、当該作業における「開始」時間、「終了」時間が表示される。
【0064】
「開始」ボタンをクリックすると、当該作業の「◆打刻履歴」の「開始」時間が記憶され、「終了」ボタンをクリックすると、当該作業の「終了」時間が記憶される。「担当者」の欄は、QRコードを読み込んだ作業者端末3の使用者が記憶され、「日付」は、QRコードを読み込んだ日付が記憶される。「日付」、「担当者」、「開始」時間、「終了」時間は、それぞれ、日付情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間として多次元データベースDBに送信される。また、同時に案件情報および工程情報も多次元データベースDBに送信される。
【0065】
図12には作業管理画面のメニューボタン(縦方向「---」ボタン、いわゆるハンバーガボタン)をクリックし、「新規作成」をクリックした場合に表示される新規作業指示に係る「基本情報および工程情報」画面を示す。新規作業指示に係る「基本情報および工程情報」画面は、「基本情報」の欄と「工程情報」の欄とが表示されている。新規作業指示に係る「基本情報および工程情報」画面では、新規の作業指示を作成できる。
【0066】
「基本情報」の欄は、「作業指示管理」画面に表示された「指示番号」「得意先名」「案件名」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」に加え、「案件概要」「受入条件」の入力項目が表示されており、各項目について入力部17を経て登録受付部21により情報を入力することが確認できる。「作業情報」の欄は、マスタ情報(図示しない)に登録された作業情報から選択して入力することができる。
【0067】
図13および図14は、「業務報告管理」画面を示す。「業務報告管理」画面では、既登録の「業務」についての修正を行うことができる。図13は、「業務報告管理」の「(1)修正対象者」タブを開いた画面を示す。「(1)修正対象者」タブを開いた画面は、各業務修正対象者についての「ユーザID」「氏名」「所属」「権限」「退職」に欄が設けられている。各修正対象者の情報は、データベース内のマスタ情報(図示しない)に記憶されている。
【0068】
図14は、「業務報告管理」の「(2)報告時間修正」タブを開いた画面を示す。「(2)報告時間修正」タブを開いた画面は、修正対象者(図14における「大島武夫」)における「指示書番号」「案件名」「工程名」「報告日」「開始時刻」「終了時刻」「修正」の項目に加え、「修正」「削除」のボタンが設けられている。
【0069】
「修正」ボタンをクリックすると、各工程の「開始時刻」または「終了時刻」を修正することができる。また、修正を行った場合に、その記録として「修正」の項目にチェックマークが表示される。
【0070】
図15は、「みんなの動き」画面を示す。「みんなの動き」画面は、各作業者の1日のスケジュール(過去および未来)が表示されている。多次元データベースDBでは、各ディメンジョンの階層構造データにより記憶しているため、データの分析および処理を容易に素早く実行できるため、「みんなの動き」のような表示をリアルタイムで行うことができる。
【0071】
<第2の実施形態に係る業務管理システムの動作>
【0072】
第2の実施形態においては、多次元データベースDBは、少なくとも案件ディメンジョン、工程ディメンジョン、人員ディメンジョンに加え、商品ディメンジョンの4つの次元を有する(図示しない)。
【0073】
多次元データベースDBには、最小データとして、日付情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間、案件情報、工程情報に加え、商品情報が送信される。多次元データベースDBに入力された最小データは、各ディメンジョンへ並行して送られ各ディメンジョンでの階層構造にしたがって整理され、階層構造データとして記憶される。
【0074】
第2の実施形態において、人員ディメンジョンでは、人員階層構造データ、案件ディメンジョンでは、案件階層構造データ、工程ディメンジョンでは、工程階層構造データが記憶される。
【0075】
最小データを受けた第2の実施形態に係る多次元データベースDBは、図16に示すように、人員ディメンジョンにおいて、日付情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間、案件情報、工程情報、商品情報の順の人員階層構造データを生成し記憶する。また、案件ディメンジョンにおいて、日付情報、案件情報、商品情報、工程情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間の順の案件階層構造データを生成し記憶する。さらに、工程ディメンジョンにおいて、日付情報、工程情報、商品情報、案件情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間の順の工程階層構造データを生成し記憶有する。
【0076】
さらに、第2の実施形態に係る多次元データベースDBは、商品ディメンジョンにおいて、商品情報、工程情報、案件情報、作業者情報、日付情報、作業開始時間、作業完了時間の順の工程階層構造データを生成し記憶する。
【0077】
多次元データベースDBは、上記の階層によってデータを整理して記憶することにより、例えば、人員ディメンジョンによって、作業者情報から作業者が関わった案件と、当該案件の中での工程における作業時間を容易に追跡できる。これにより、作業者の業務性の分析や、作業者がどの案件や工程にどれだけの時間を費やしたかを明確にすることができる。
【0078】
また、例えば、案件ディメンジョンによれば、特定の案件について、どの工程が行われ、誰が作業に関与し、作業にかかった時間を分析することができる。さらに、工程ディメンジョンによれば、例えば、特定の工程が、どの案件において、どの作業者が関与し、作業時間はどうだったかを分析することができる。
【0079】
また、例えば、特定の商品が、どの工程において、どの案件において、どの作業者が関与し、作業時間はどうだったかを分析することができる。
【0080】
図17に示すように、第2の実施形態に係る多次元データベースDBは、事前情報データベースDDと連携して各ディメンジョンの各階層構造データに情報を付加して記憶する。各階層構造データは、最小データの作業者情報、人員情報、案件情報、工程情報、日付情報に加え、事前情報データベースDDに記憶された作業者に関する情報、案件に関する情報、工程に関する情報、商品に関する情報を加えて階層構造データを構築する。
【0081】
例えば、人員情報については、「作業者(担当者)」に関する、名前、年齢、性別、生年月日等の作業者に情報を含んでもよく、案件情報については、指示番号、得意先名、案件名、主担当、数量、完成予定日、納品予定日、案件概要、案件条件等の案件に関する情報を含んでもよく、工程情報については、作業種別等の工程に関する情報を含んでもよく、商品に関する情報は商品の構成に関する情報を含んでいてもよい。
【0082】
次に、第2の実施形態における情報処理システムSにより構築された業務管理システムの動作について、出力部16のモニタのような表示装置(図示しない)が表示する画面に基づいて説明する。
【0083】
図18には「作業指示管理」画面を示す。「作業指示管理」画面は、既登録の各作業の一覧を確認することができる。「作業指示管理」画面は、各作業についての「指示番号/商品」の項目、「得意先名/案件名」の項目、「主担当/数量」の項目、「完成予定日/納品予定日」の項目、「状態」の項目を有し、また、各作業ごとに「編集」「指示書」「詳細」ボタンが設けられている。
【0084】
「作業指示管理」画面の「指示番号」「得意先名」「商品」「案件名」「案件概要」「受入条件」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」の項目に関する情報は、後述する「作業指示作成」画面により入力することができる。
【0085】
図19には、作業管理画面の「詳細」ボタンをクリックした場合に表示される「作業指示詳細」画面を示す。「作業指示詳細」画面は、「基本情報」の欄と「工程情報」の欄とが表示されている。
【0086】
「基本情報」の欄は、「作業指示管理」画面に表示された「指示番号」「商品」「得意先名」「案件名」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」に加え、「案件概要」「受入条件」の項目等が表示されており、各作業についての詳細が確認できる。
【0087】
「作業情報」の欄は、各作業に応じた「作業指示」の項目名および作業に要している(または要した)「作業時間(合計)」が表示されている。本実施形態において、「作業指示」の項目名として、「設計」「初期環境構築」の項目が表示され、その右側に詳細を示すためのボタン(縦方向「・・・」ボタン)が設けられている。また、「作業時間(合計)」として「04:30」の項目が表示、すなわち当該画面に係る作業の作業時間として4時間30分の時間を要したことが表示されている。
【0088】
図20には、作業管理画面の「指示書」ボタンをクリックした場合に表示される「作業指示書」画面を示す。「作業指示書」画面は、作業指示の詳細を確認することができる。「作業指示書」画面には、「指示番号」「得意先名」「商品」「案件名」「案件概要」「受入条件」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」の項目に加え、[QRコード(登録商標)]が表示されている。作業指示書は出力部16として機能するプリンターにより印刷することができる。また、「作業指示書」画面または印刷された作用指示書の[QRコード(登録商標)]を作業者端末3のスマートフォン等で読み取ることができる。
【0089】
図21には、「作業指示書」画面の[QRコード(登録商標)]を読み取った場合の「作業記録」画面を示す。本実施形態において、「作業記録」のうちSTEP.3の「工程」の画面を示す。なお、「作業記録」画面は、「作業指示詳細」画面の「作業」項目の縦方向「・・・」ボタンにカーソルを置いた場合に表示される「作業記録」の項目をクリックすることで表示することもできる。この場合は、「作業記録」画面のSTEP.1から表示が進む。
【0090】
[QRコード(登録商標)]を読み取った場合は、「作業記録」のSTEP.1の報告対象(作業)およびSTEP.2の工程に関する情報が[QRコード(登録商標)]に埋め込まれているため、STEP.1の報告対象(作業)およびSTEP.2の工程に関する情報を入力することなく「作業記録」のSTEP.1およびSTEP.2の画面を表示することなく、STEP.3の「業務報告」の画面が表示される。
【0091】
「作業記録」の「業務報告」の画面は、各作業の過去の記録を確認することができる。「作業記録」の「業務報告」の画面は、各作業の過去の記録を確認することができると同時に、作業開始時間および作業終了時間を打刻することができる。「◆報告対象」、「報告工程」、「◆打刻履歴」の欄に加え、「コメント」の欄および(工程の)「開始」および「終了」のボタン、「[+]コメント追加」のボタンが設けられている。
【0092】
「報告対象」は、作業指示書の「指示番号」「得意先名」「商品」「案件名」の項目が表示されている。「[+]コメント追加」のボタンをクリックすると、「報告工程」を実際に行った際のコメントを「コメント」の欄に記入できる。「◆打刻履歴」の欄は、「報告工程」において、これまでに作業を行った「担当者」、「日付」に加え、当該作業における「開始」時間、「終了」時間が表示される。
【0093】
「開始」ボタンをクリックすると、当該作業の「◆打刻履歴」の「開始」時間が記憶され、「終了」ボタンをクリックすると、当該作業の「終了」時間が記憶される。「担当者」の欄は、QRコードを読み込んだ作業者端末3の使用者が記憶され、「日付」は、QRコードを読み込んだ日付が記憶される。「日付」、「担当者」、「開始」時間、「終了」時間は、それぞれ、日付情報、作業者情報、作業開始時間、作業完了時間として多次元データベースDBに送信される。また、同時に案件情報および工程情報も多次元データベースDBに送信される。
【0094】
図22には作業管理画面のメニューボタン(縦方向「---」ボタン、いわゆるハンバーガボタン)をクリックし、「新規作成」をクリックした場合に表示される新規作業指示に係る「基本情報および工程情報」画面を示す。新規作業指示に係る「基本情報および工程情報」画面は、「基本情報」の欄と「工程情報」の欄とが表示されている。新規作業指示に係る「基本情報および工程情報」画面では、新規の作業指示を作成できる。
【0095】
「基本情報」の欄は、「作業指示管理」画面に表示された「指示番号」「商品」「得意先名」「案件名」「主担当」「数量」「完成予定日」「納品予定日」に加え、「案件概要」「受入条件」の入力項目が表示されており、各項目について入力部17を経て登録受付部21により情報を入力することが確認できる。「作業情報」の欄は、マスタ情報(図示しない)に登録された作業情報から選択して入力することができる。
【0096】
第2の実施形態においては、第1の実施形態が人員ディメンジョン、案件ディメンジョン、工程ディメンジョンの3次元であるのに対して、商品ディメンジョンを加えた4次元である。これにより、商品ディメンジョンからの分析を行うことができ、分析の観点を増やすことができる。
【0097】
本実施形態において、多次元データベースは3つのディメンジョンを有する3次元のデータベースと、4つのディメンジョンを有する4次元のデータベースである形態について説明した。しかし、多次元データベースは、5つ以上のディメンジョンを有する5次元以上のデータベースであってもよい。
【0098】
以上、本実施形態に係る業務管理システムを構築する情報処理システムについて説明した。ただし情報処理システムは上記の実施形態に限定されず、発明の目的を達成する範囲で他の構成とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、業務支援等を行う情報処理システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0100】
S 情報処理システム
N ネットワーク
DD 事前情報データベース
DB 多次元データベース
1 サーバ
2 管理者端末
3 作業者端末
19 通信部
21 登録受付部
22 計画作成部
23 実績管理部
24 実績算出部
25 表示制御部

【要約】
【課題】多次元データベースを利用した業務性マネジメントに資する分析的情報の即時取得を可能とする情報処理システムを提供する。
【解決手段】
情報処理システムは、少なくとも案件ディメンジョン、工程ディメンジョン、人員ディメンジョンを次元に有する多次元データベースと、前記データベースの各ディメンジョンに含まれる少なくとも案件情報、工程情報、人員情報を含む業務計画を作成する計画作成部と、前記業務計画に対して作業開始時間および作業完了時間を入力する実績管理部とを備え、前記多次元データベースは、少なくとも前記案件情報、前記工程情報、前記人員情報、前記作業開始時間および前記作業完了時間を含む、階層構造データを記憶する。
【選択図】図6



図1
図2
図3
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図5
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