(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】什器
(51)【国際特許分類】
A47B 96/06 20060101AFI20240322BHJP
A47B 5/02 20060101ALI20240322BHJP
A47B 97/00 20060101ALI20240322BHJP
A47B 13/08 20060101ALI20240322BHJP
A47B 17/00 20060101ALI20240322BHJP
【FI】
A47B96/06 D
A47B96/06 J
A47B96/06 B
A47B5/02
A47B97/00 M
A47B13/08 A
A47B17/00 A
(21)【出願番号】P 2019195379
(22)【出願日】2019-10-28
【審査請求日】2022-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】加賀谷 春幸
(72)【発明者】
【氏名】桜井 忍
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-202859(JP,A)
【文献】実開平07-028437(JP,U)
【文献】特開2009-097280(JP,A)
【文献】実開昭57-012953(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 96/06
A47B 5/02
A47B 97/00
A47B 13/08
A47B 17/00
A47B 57/42
A47B 57/30
A47B 57/00-57/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被支持体を下方から支持する支持面と、前記支持面に対して下方に位置し、前記支持面に支持された前記被支持体との間で上下に間隔をあけて配置される保持面と、を備え、前記被支持体と前記保持面との間で
オプション部材の一部を差し込んだ状態で係合可能なブラケットと、
前記ブラケットが固定される垂直面を有する構造体と、
前記ブラケットの前記支持面で下面が支持される被支持体と、
前記ブラケットに装着される
前記オプション部材と、を備え、
前記オプション部材は、前記ブラケットの前面及び下面を覆うカバー部材であり、
前記カバー部材は、前端部から前記垂直面に向けて突出する板状片を有し、
前記ブラケットを複数備え、
前記カバー部材の前記板状片は、複数の前記ブラケットに係合可能に設けられている什器。
【請求項2】
被支持体を下方から支持する支持面と、前記支持面に対して下方に位置し、前記支持面に支持された前記被支持体との間で上下に間隔をあけて配置される保持面と、を備え、前記被支持体と前記保持面との間で
オプション部材の一部を差し込んだ状態で係合可能なブラケットと、
前記ブラケットが固定される垂直面を有する構造体と、
前記ブラケットの前記支持面で下面が支持される被支持体と、
前記ブラケットに装着される
前記オプション部材と、を備え、
前記オプション部材は、前記ブラケットの前面及び下面を覆うカバー部材であり、
前記カバー部材は、前端部から前記垂直面に向けて突出する板状片を有し、
前記構造体は、床面から立設され、第一貫通孔が形成されたパネルであり、
前記被支持体は、前記パネルの垂直面に固定され、第二貫通孔が形成された天板であり、
前記第一貫通孔と前記第二貫通孔は、前記カバー部材と前記被支持体とで囲まれた空間に開口している什器。
【請求項3】
前記支持面及び前記保持面は、一体化された板状部材により形成された請求項1又は2に記載の什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、什器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天板を備えたパネル体(構造体)にブラケットを接続し、このブラケットによって天板を下方から支持される構造の什器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような什器では、例えば特許文献2に示されるようにブラケット毎にカバーを設けたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-125765号公報
【文献】実開平02-127217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の什器では、ねじ等の複数の接続部材を使用してカバーをブラケットに取り付けている。そのため、ブラケットに固定するための接続部材や貫通孔を複数設ける必要があり、部材のコストがかかるうえ、形状の異なるブラケットでカバーを共通に用いることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、部材コストと製作コストの低減を図ることができ、形状の異なるブラケットで共通のオプション部材を用いることができる什器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る什器は、被支持体を下方から支持する支持面と、前記支持面に対して下方に位置し、前記支持面に支持された前記被支持体との間で上下に間隔をあけて配置される保持面と、を備え、前記被支持体と前記保持面との間でオプション部材の一部を差し込んだ状態で係合可能なブラケットと、前記ブラケットが固定される垂直面を有する構造体と、前記ブラケットの前記支持面で下面が支持される被支持体と、前記ブラケットに装着される前記オプション部材と、を備え、前記オプション部材は、前記ブラケットの前面及び下面を覆うカバー部材であり、前記カバー部材は、前端部から前記垂直面に向けて突出する板状片を有し、前記ブラケットを複数備え、前記カバー部材の前記板状片は、複数の前記ブラケットに係合可能に設けられていることを特徴としている。
【0007】
本発明に係る什器によれば、保持面が被支持体との間でオプション部材の一部を係合することで、ブラケットにオプション部材を装着することができる。そのため、ブラケットにオプション部材を接続するためのねじ等の接続部材やブラケットに対する孔加工が不要となり、製作コストを低減することができる。
また、本発明では、ブラケットの保持面と被支持体との間に一部を差し込むことのみでオプション部材がブラケットに係合されるため、異なる被支持体に対してブラケットの位置や形状が変わってもオプション部材との接続部分を変更することなく装着できる。
また、発明に係る什器によれば、カバー部材の前端部の板状片をブラケットの保持面と被支持体との間に差し込んで係合することで、カバー部材をブラケットに装着することができる。そして、装着されたカバー部材がブラケットの前面から下面を覆って構造体まで延びているので、安定した取り付けとなる。
また、この場合には、オプション部材の一部が板状片であるため、ブラケットの保持面と被支持体との間の間隔を小さくすることができる。しかもブラケットの保持面と被支持体に対して板状片が面で接触するので、振れやずれが抑制された確実な接続を実現できる。
さらに、ブラケットの保持面と被支持体との間の間隔を小さくすることで、オプション部材が取り付けられていない状態の本発明のブラケットと、オプション部材を取り付けることができない他のブラケットとの形状の違いが小さくなり、オプション部材が無い状態において本発明のブラケットとオプション部材を取り付けることができない他のブラケットとが混在していても統一された見た目となる。
また、この場合には、複数のブラケットによって大きな荷重を支持することが可能となる。しかも、これら複数のブラケットが1つのカバー部材によって覆われるため、意匠性を向上させることができる。
【0008】
また、本発明に係る什器は、前記支持面及び前記保持面は、一体化された板状部材により形成されたことが好ましい。
【0009】
この場合には、板状部材を折り曲げることにより保持面を支持面に対して下方の位置となるように形成することが可能となるので、製作コストの低減を図れる。
【0010】
また、本発明に係る什器は、被支持体を下方から支持する支持面と、前記支持面に対して下方に位置し、前記支持面に支持された前記被支持体との間で上下に間隔をあけて配置される保持面と、を備え、前記被支持体と前記保持面との間でオプション部材の一部を差し込んだ状態で係合可能なブラケットと、前記ブラケットが固定される垂直面を有する構造体と、前記ブラケットの前記支持面で下面が支持される被支持体と、前記ブラケットに装着される前記オプション部材と、を備え、前記オプション部材は、前記ブラケットの前面及び下面を覆うカバー部材であり、前記カバー部材は、前端部から前記垂直面に向けて突出する板状片を有し、前記構造体は、床面から立設され、第一貫通孔が形成されたパネルであり、前記被支持体は、前記パネルの垂直面に固定され、第二貫通孔が形成された天板であり、前記第一貫通孔と前記第二貫通孔は、前記カバー部材と前記被支持体とで囲まれた空間に開口していることを特徴としている。
【0011】
本発明に係る什器によれば、保持面が被支持体との間でオプション部材の一部を係合することで、ブラケットにオプション部材を装着することができる。そのため、ブラケットにオプション部材を接続するためのねじ等の接続部材やブラケットに対する孔加工が不要となり、製作コストを低減することができる。
また、本発明では、ブラケットの保持面と被支持体との間に一部を差し込むことのみでオプション部材がブラケットに係合されるため、異なる被支持体に対してブラケットの位置や形状が変わってもオプション部材との接続部分を変更することなく装着できる。
また、この場合には、カバー部材の前端部の板状片をブラケットの保持面と被支持体との間に差し込んで係合することで、カバー部材をブラケットに装着することができる。そして、装着されたカバー部材がブラケットの前面から下面を覆って構造体まで延びているので、安定した取り付けとなる。
また、この場合には、オプション部材の一部が板状片であるため、ブラケットの保持面と被支持体との間の間隔を小さくすることができる。しかもブラケットの保持面と被支持体に対して板状片が面で接触するので、振れやずれが抑制された確実な接続を実現できる。
【0012】
さらに、ブラケットの保持面と被支持体との間の間隔を小さくすることで、オプション部材が取り付けられていない状態の本発明のブラケットと、オプション部材を取り付けることができない他のブラケットとの形状の違いが小さくなり、オプション部材が無い状態において本発明のブラケットとオプション部材を取り付けることができない他のブラケットとが混在していても統一された見た目となる。
【0016】
また、この場合には、天板の第一貫通孔とパネルの第二貫通孔までの間で配線されるケーブル類がカバー部材によって覆われるので、これらの配線が外部に露出することがなく、見映えを向上させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の什器によれば、部材コストと製作コストの低減を図ることができ、形状の異なるブラケットで共通のオプション部材を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態によるデスク装置をデスク天板側から見た斜視図である。
【
図2】
図1に示すデスク装置を補助天板側から見た斜視図である。
【
図4】ブラケットによって支持された補助天板の構成を示す斜視図である。
【
図5】ブラケットを斜め前方から見た斜視図である。
【
図7】一部のブラケットに係合させたカバー部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態による什器について、図面に基づいて説明する。
【0020】
図1乃至
図3に示す本実施形態による什器は、例えば病院等の受付に設けられるデスク装置1に適用したものである。
デスク装置1は、床面F上に互いに左右に離間して配設された一対の支持脚11、11と、支持脚11、11に支持された平板状のデスク天板12と、支持脚11、11及びデスク天板12の後側で床面Fから立設されたパネル2(構造体)と、パネル2のデスク天板12が配置される面(表面2a)と反対側の面(裏面2b)にデスク天板12よりも高い位置に固定された補助天板3(被支持体)と、を有している。
【0021】
ここで、本実施形態では、デスク装置1において補助天板3に向かった状態での左右方向を符号Dhとし、上方から見た平面視で左右方向Dhに直交する方向を前後方向Dfという。また、デスク装置1の前後方向Dfにおいて、補助天板3に向かう一方(
図2及び
図3の紙面右側)を前方、前側といい、前後方向Dfで前方の反対側を後方、後側という。
【0022】
パネル2は、
図3に示すように、平面を構成するように枠組みされたベースフレーム21と、ベースフレーム21の一方の面(補助天板3側の面)に接続される第一面材22と、ベースフレーム21の他方の面(デスク天板12側の面)に接続される第二面材23と、を備えている。第二面材23は、高さ方向でパネル2の略中央から上方領域に配置されている。
図4に示すように、パネル2には、補助天板3の下方の位置に複数(ここでは二箇所)の第二貫通孔24が形成されている。第一面材22の前面22aは、複数のブラケット4によって下方から支持される補助天板3が固定される垂直面を形成している。
【0023】
補助天板3は、左右方向Dhに延びる帯状板であり、後端部3bがパネル2の後面2bに固定されている。補助天板3は、パネル2の後面2bに固定される複数(ここでは3つ)のブラケット4上に載置された状態で、これらブラケット4上に固定されることで下方から支持されている。補助天板3には、後部側の位置で、パネル2に形成されている第二貫通孔24の近傍の位置となるように複数(ここでは二箇所)の第一貫通孔31が形成されている。なお、補助天板3は、パネル2に対して必ずしも固定されていることに限定されることはなく、ブラケット4によって下方から支持されるだけの構成であってもかまわない。
【0024】
図5及び
図6に示すように、ブラケット4は、上述したように補助天板3を下方から支持するとともに、
図7及び
図8に示すカバー部材5(オプション部材)を着脱可能に装着する。
【0025】
ブラケット4は、補助天板3の下面3aを下方から支持する支持面41と、支持面41に対して下方に位置し、支持面41に支持された補助天板3との間で上下に隙間Sをあけて配置される保持面42と、支持面41を固定した縦リブ43と、縦リブ43の後端部43aに設けられるパネル取付片44と、を備えている。
ブラケット4は、
図6及び
図7に示すように、補助天板3の下面3aと保持面42との間でカバー部材5の一部(後述する板状片54)を差し込んだ状態で係合可能である。
【0026】
支持面41及び保持面42は、一体化された板状部材により形成され、保持面42が支持面41より左右方向Dhの一方で一段下がった状態で折り曲げた形状である。支持面41は、前後方向Dfに延びて上面41aが平面に形成され、この上面41aが補助天板3の下面3aに面で当接する。支持面41には、補助天板3の下面3aに設けられる不図示の雌ねじ孔にボルト締結するためのボルト孔41bが前後方向Dfに二箇所設けられている。
【0027】
保持面42は、前後方向Dfに延びて平面に形成されている。保持面42と補助天板3の下面3aとの間の隙間Sの上下方向の高さ寸法は、後述するカバー部材5の板状片54の厚さ寸法と略同じ寸法に設定されている。この隙間Sの高さ寸法は、カバー部材5の板状片54が差し込み可能であればよい。
【0028】
縦リブ43は、リブ面が垂直に配置され、その下端部が前端から後端部43aに向かうに従って漸次下方に傾斜している。縦リブ43の後端部43aには、パネル取付片44が左右方向Dhの一方に張り出して設けられている。パネル取付片44には、ボルト孔44aが形成されている。パネル取付片44をパネル2の後面2bに当てて、ボルト孔44aを使用してボルト締結によってブラケット4をパネル2の後面2bに固定される。
また、縦リブ43の後端部43aには、パネル取付片44の上方にフック形状の掛止爪45が設けられている。この掛止爪45は、パネル2の後面2bに形成される不図示の係止孔に挿し込むとともに落とし込むことでパネル2に掛止される。
【0029】
図6乃至
図8に示すように、カバー部材5は、ブラケット4の前面及び下面を覆うようにしてブラケット4に着脱可能に装着される。カバー部材5は、下面51と、下面51の左右方向Dhの両端から上方に延びる側面52と、下面51の前端部から垂直面に向けて突出する前端板53と、を備えている。
【0030】
前端板53には、上端から後方に向けて突出する板状片54(オプション部材の一部)が設けられている。板状片54は、前端板53の左右方向Dhの全体にわたって配置され、部分的に後側に開口するように切り欠かれた切欠部54aが形成されている。切欠部54aは、カバー部材5とブラケット4に装着した状態で、ブラケット4の支持面41が配置される。
【0031】
板状片54は、パネル2に固定され補助天板3を支持するブラケット4の保持面42と補助天板3の下面3aとの間の隙間Sに差し込み可能に設けられている。つまり、板状片54が補助天板3とブラケット4の保持面42との間に挟持されることでカバー部材5がブラケット4に係合して装着される。
【0032】
カバー部材5が装着された状態において、パネル2の第二貫通孔24と補助天板3の第一貫通孔31とがカバー部材5と補助天板3とで囲まれた空間に開口している。
【0033】
次に、上述した
什器の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態によるデスク装置1では、
図4及び
図7に示すように、保持面42が補助天板3との間でカバー部材5の板状片54を係合することで、ブラケット4にカバー部材5を装着することができる。そのため、ブラケット4にカバー部材5を接続するためのねじ等の接続部材やブラケット4に対する孔加工が不要となり、製作コストを低減することができる。
【0034】
また、本実施形態では、ブラケット4の保持面42と補助天板3との間の隙間Sに板状片54を差し込むことのみでカバー部材5がブラケット4に係合されるため、異なる補助天板3に対してブラケット4の位置や形状が変わってもカバー部材5との接続部分を変更することなく装着できる。
【0035】
また、本実施形態では、支持面41及び保持面42が一体化された板状部材により形成され、板状部材を折り曲げることにより保持面42を支持面41に対して下方の位置となるように形成することが可能となるので、製作コストの低減を図れる。
【0036】
また、本実施形態では、ブラケット4に装着されたカバー部材5がブラケット4の前面から下面を覆ってパネル2まで延びているので、安定した取り付けとなる。
また、この場合には、カバー部材5のうち前記隙間Sに差し込まれる部分が板状片54であるため、ブラケット4の保持面42と補助天板3との間の隙間Sを小さくすることができる。しかもブラケット4の保持面42と補助天板3に対して板状片54が面で接触するので、振れやずれが抑制された確実な接続を実現できる。
【0037】
また、本実施形態では、ブラケット4を複数備え、カバー部材5の板状片54が複数のブラケット4に係合可能に設けられているので、これら複数のブラケット4によって大きな荷重を支持することが可能となる。しかも、これら複数のブラケット4が1つのカバー部材5によって覆われるため、意匠性を向上させることができる。
【0038】
また、本実施形態では、補助天板3の第一貫通孔31とパネル2の第二貫通孔24までの間で配線されるケーブル類がカバー部材5によって覆われるので、これらの配線が外部に露出することがなく、見映えを向上させることができる。
【0039】
上述のように本実施形態による什器では、部材コストと製作コストの低減を図ることができ、形状の異なるブラケット4で共通のカバー部材5を用いることができる。
【0040】
以上、本発明による什器の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0041】
例えば、本実施形態では、ブラケット4の支持面41及び保持面42が一体化された板状部材により形成された構成としているが、それぞれ別体で設けられていてもよい。また、本実施形態では、保持面42が支持面41より左右方向に連設されているが、互いに離れた位置に設けられていてもよい。要は、保持面42が支持面41に対して下方に位置するように配置されていればよいのであって、例えば保持面42が縦リブ43から左右方向に突出する形態とすることも可能である。また、保持面42の位置、大きさも適宜設定することができる。すなわち、オプション部材の板状片を係合させる方向から保持面42へアクセスできる構成であればよい。
また、ブラケット4の数量も任意に設定できる。
【0042】
さらに、本実施形態では、カバー部材5の板状片54が前端板53の左右方向全体にわたって延在しているが、部分的に設けられていてもよい。
また、カバー部材の大きさや形状も適宜変更することができる。例えば、カバー部材によって覆う領域やブラケット数も適宜設定することができる。
【0043】
本実施形態では、オプション部材としてカバー部材5を適用しているが、カバー部材5に限定されることはなく、例えば、荷物用のフックや照明等、他のオプション部材をブラケット4に装着してもよい。
【0044】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 デスク装置(什器)
2 パネル(構造体)
2b 後面(垂直面)
3 補助天板(被支持体)
3a 下面
4 ブラケット
5 カバー部材(オプション部材
24 第二貫通孔
31 第一貫通孔
41 支持面
42 保持面
43 縦リブ
54 板状片(オプション部材の一部)
Dh 左右方向
Df 前後方向
F 床面
S 隙間