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特許7458254ナイフキャリアロックアウトを有するリロード組立体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】ナイフキャリアロックアウトを有するリロード組立体
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/115 20060101AFI20240322BHJP
【FI】
A61B17/115
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020114959
(22)【出願日】2020-07-02
(65)【公開番号】P2021020058
(43)【公開日】2021-02-18
【審査請求日】2023-06-30
(31)【優先権主張番号】62/878,789
(32)【優先日】2019-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/890,334
(32)【優先日】2020-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド バレンタイン
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ アイジンガー
(72)【発明者】
【氏名】ラミロ カブレラ
(72)【発明者】
【氏名】パトリック モズディエーズ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ペンナ
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン ウィリアムズ
【審査官】木村 立人
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-16325(JP,A)
【文献】特開2018-69077(JP,A)
【文献】特開2018-158108(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/115
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用ステープル留めデバイスであって、
近位端部分および遠位端部分を有するアダプタ組立体と、
前記アダプタ組立体の前記遠位端部分上に支持されたリロード組立体と、を含み、前記リロード組立体は、
外側ハウジング部分と内側ハウジング部分を含むシェルハウジングであって、前記内側および外側ハウジング部分が環状空洞を画定する、シェルハウジングと、
複数のステープルを支持するステープルカートリッジと、
前記環状空洞内に支持され、前記ステープルカートリッジからステープルを排出するように後退位置から前進位置まで移動可能なステープルプッシャと、
前記環状空洞内に支持され、停止面を有するステープルアクチュエータであって、前記ステープルアクチュエータが、前記ステープルプッシャと係合し、前記ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置まで移動させるように、後退位置から前進位置まで移動可能であるように配置され、前記ステープルアクチュエータおよび前記ステープルプッシャが貫通孔を画定する、ステープルアクチュエータと、
前記貫通孔内で支持され、後退位置と前進位置との間で移動可能なナイフキャリアであって、前記ナイフキャリアが、長手方向軸を画定し、弾性ロック部材を支持し、前記弾性ロック部材は前記ステープルアクチュエータがその前進位置にあり、前記ナイフキャリアがその後退位置にあるときに前記ステープルアクチュエータ上の前記停止面と整列して、前記ナイフキャリアの再前進を阻止する、ナイフキャリアと、
前記ナイフキャリア上に支持されたナイフと、を含む、外科用ステープル留めデバイス。
【請求項2】
ハンドル組立体をさらに含み、前記アダプタ組立体の前記近位端部分は、前記ハンドル組立体上に支持されている、請求項1に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項3】
前記ロック部材は、前記ロック部材が前記ナイフキャリアから外向きかつ遠位に延びる非変形状態から、前記ロック部材が前記ナイフキャリアの前記長手方向軸と実質的に整列する変形状態に移動可能である、請求項1に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項4】
前記ロック部材は、前記ステープルアクチュエータおよび前記ナイフキャリアがそれらの後退位置にあるとき、前記ステープルアクチュエータの前記停止面の遠位に配置され、前記ロック部材は、前記ステープルアクチュエータがその前進位置にあり、前記ナイフキャリアがその前進位置からその後退位置に移動されるときに、前記ロック部材を前記停止面によって近位方向に移動させるように前記非変形状態から前記変形状態に移動可能である、請求項3に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項5】
前記ナイフキャリアはフック部材を含み、前記フック部材は、前記ナイフキャリアがその後退位置からその前進位置へ移動すると、前記ステープルアクチュエータがその後退位置からその前進位置に移動するように、前記ステープルアクチュエータの前記停止面と整列する、請求項1に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項6】
前記ロック部材は、片持ち式に前記ナイフキャリア上に支持されている、請求項3に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項7】
前記ロック部材は、平らな板ばねから形成されている、請求項6に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項8】
前記ロック部材は、円筒形の断面を有するワイヤから形成されている、請求項6に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項9】
連結機構をさらに含み、前記連結機構は、前記リロード組立体を前記アダプタ組立体から解放しやすいように、前記リロード組立体を前記アダプタ組立体に連結する、請求項1に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項10】
外科用ステープル留めデバイスであって、
近位端部分および遠位端部分を有し、ナイフドライバを含むアダプタ組立体であって、前記ナイフドライバは後退位置と前進位置との間で移動可能である、アダプタ組立体と、
前記アダプタ組立体の前記遠位端部分上に支持されたリロード組立体と、を含み、前記リロード組立体は、
外側ハウジング部分および内側ハウジング部分を含むシェルハウジングであって、前記内側および外側ハウジング部分が環状空洞を画定する、シェルハウジングと、
前記シェルハウジング上に支持され、複数のステープルを含むステープルカートリッジと、
前記環状空洞内に支持され、前記ステープルカートリッジからステープルを排出するように後退位置から前進位置まで移動可能なステープルプッシャと、
前記環状空洞内の、前記ステープルプッシャと係合する位置に支持されて貫通孔を画定するステープルアクチュエータであって、前記ステープルアクチュエータは、前記ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置に移動させるように後退位置から前進位置に移動可能である、ステープルアクチュエータと、
前記貫通孔内で支持され、遠位部分および近位部分を含むナイフキャリアであって、前記ナイフドライバのその後退位置からその前進位置への移動に応答して、後退位置と前進位置との間で移動可能である、ナイフキャリアと、
前記ナイフキャリア上に支持されたナイフと、
前記内側ハウジング部分上に支持され、ロックアウトラッチを含むロック部材であって、前記ロックアウトラッチは、前記ナイフドライバの、その後退位置からその前進位置に向かう移動に応答して、非変形状態から変形状態に移動可能であり、前記非変形状態で、前記ロックアウトラッチは、前記ナイフキャリアと係合して、前記シェルハウジング内での前記ナイフキャリアの前進を阻止する、ロック部材と、を含む、外科用ステープル留めデバイス。
【請求項11】
前記ナイフキャリアの前記近位部分は、弾性長手方向本体部分を含み、前記弾性長手方向本体部分のそれぞれが、環状凹部を画定し、前記ナイフドライバは、環状リブを含む遠位端部分を有し、前記環状リブは、前記ナイフドライバがその後退位置からその前進位置に向かって移動すると、前記環状凹部内に受容されて前記ナイフドライバを前記ナイフキャリアに連結する、請求項10に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項12】
前記ロックアウトラッチは第1のタブを支持し、前記ナイフキャリアはノッチを画定し、前記ロックアウトラッチがその非変形状態にあるときに前記第1のタブが前記ノッチ内に受容されて、前記シェルハウジング内の前記ナイフキャリアの前進を阻止する、請求項10に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項13】
前記ロックアウトラッチは、角度付きの近位に面する面を有する第2のタブを含み、前記ナイフドライバは、前記ロックアウトラッチを前記非変形状態から前記変形状態に移動させるため、前記第2のタブと係合するようにその後退位置からその前進位置に向かって移動可能である、請求項12に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項14】
前記長手方向本体部分のそれぞれの前記近位端部分は、前記環状凹部の近位に配置されるテーパ面を含み、前記テーパ面は、前記ナイフドライバおよび前記ナイフキャリアがそれらの後退位置にあるときに、前記ナイフドライバの前記遠位端部分と整列してその遠位に配置される、請求項11に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項15】
前記シェルハウジングの前記内側ハウジング部分上に支持されたブッシングをさらに含み、前記ロック部材は、前記ブッシング上に支持されている、請求項11に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項16】
前記ブッシングは突起を含み、前記ロック部材は切り欠きを画定する環状リングを含み、前記環状リングは前記ブッシングの周りに受容され、前記突起は前記切り欠き内に受容されて、前記ロック部材が前記ブッシングに対して回転するのを阻止する、請求項15に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項17】
前記ロック部材は、前記ブッシング上に支持された環状リングを含み、前記ロック部材の前記ロックアウトラッチは、前記ナイフキャリアの前記長手方向本体部分によって画定されるスロットを通って延びる横断部分と、前記横断部分から片持ち式に近位方向に延びる長手方向部分とを含み、前記ロックアウトラッチの前記近位方向に延びる長手方向部分は、前記ロックアウトラッチが前記非変形状態にあるときに、前記ナイフキャリアの前記長手方向本体部分のうちの1つの前記環状凹部のうちの1つの内部に配置されたラッチ部材を支持して、前記シェルハウジング内での前記ナイフキャリアの遠位方向の移動を妨げる、請求項15に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項18】
前記ロック部材は、前記ラッチ部材に隣接して配置されたカム面を含み、前記カム面は、前記ナイフドライバがその後退位置からその前進位置に向かって移動すると、前記ナイフドライバの前記遠位端部分によって係合されて、前記ロック部材を前記非変形状態から前記変形状態に移動するように配置される、請求項17に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項19】
リロード組立体であって、
外側ハウジング部分および内側ハウジング部分を含むシェルハウジングであって、前記内側および外側ハウジング部分が環状空洞を画定する、シェルハウジングと、
前記シェルハウジング上に支持され、複数のステープルを含むステープルカートリッジと、
前記環状空洞内に支持され、前記ステープルカートリッジからステープルを排出するように後退位置から前進位置まで移動可能なステープルプッシャと、
前記環状空洞内の、前記ステープルプッシャと係合する位置に支持されて貫通孔を画定するステープルアクチュエータであって、前記ステープルアクチュエータは、前記ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置に移動させるように後退位置から前進位置まで移動可能である、ステープルアクチュエータと、
前記貫通孔内に支持され、遠位部分および近位部分を含むナイフキャリアであって、後退位置と前進位置との間で移動可能である、ナイフキャリアと、
前記ナイフキャリア上に支持され、組織を切断するために、前記ナイフキャリアがその後退位置からその前進位置に移動するのに応答して、後退位置から前進位置に移動可能であるナイフと、
前記内側ハウジング部分上に支持され、ロックアウトラッチを含むロック部材であって、前記ロックアウトラッチは、外科用ステープル留めデバイスの発射に応答して、非変形状態から変形状態に移動可能であり、前記非変形状態では、前記ロックアウトラッチは、前記ナイフキャリアと係合して前記シェルハウジング内での前記ナイフキャリアの前進を阻止する、ロック部材と、を含む、リロード組立体。
【請求項20】
前記シェルハウジングの前記内側ハウジング部分上に支持されたブッシングをさらに含み、前記ロック部材は、前記ブッシング上に支持されている、請求項19に記載のリロード組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年7月26日に出願された米国仮特許出願第62/878,789号の利益および優先権を主張し、この出願の開示内容全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、円形ステープル留めデバイスに関し、より詳細には、ステープル留めデバイスが発射された後、リロード組立体のナイフキャリアを後退位置に保持する構造を有する円形ステープル留めデバイスのためのリロード組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の円形ステープル留めデバイスは、細長い本体と、細長い本体の遠位部分上に支持されたシェルまたはリロード組立体と、を含む。リロード組立体は、シェルハウジングと、シェルハウジング上に支持された複数のステープルを有するステープルカートリッジと、プッシャ組立体と、円筒形空洞を画定するナイフと、ナイフを支持するナイフキャリアと、を含む。プッシャ組立体は、環状プッシャと、環状プッシャと係合され、かつステープルプッシュ部材を移動させてステープルカートリッジからステープルを排出するために移動可能なステープルプッシュ部材と、を含む。ナイフキャリアは、ステープルカートリッジを通してナイフを前進させて、組織のコアリングまたは切断するように移動可能である。
【0004】
ステープル留めデバイスを操作して組織をステープル留めして切断した後、ナイフキャリアおよびナイフが後退して、ナイフをシェルハウジングの中に引き込む。これには2つの目的がある。第1の目的は、ナイフにより画定された空洞の内部から組織ドーナツを除去できる位置までナイフを移動することである。第2の目的は、シェルハウジング内の凹んだ場所にナイフを配置し、リロード組立体の操作および廃棄中に、臨床医が負傷しないようにすることである。
【0005】
場合によっては、組織ドーナツは、ナイフによって画定された空洞内で、ナイフによって画定された空洞内からの組織ドーナツの除去が困難となるほど圧縮されてしまう。当技術分野では、ナイフ/ナイフキャリアを後退位置に保持するための改良された構造を含むリロード組立体が引き続き必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、アダプタ組立体およびリロード組立体を含む外科用ステープル留めデバイスに関する。アダプタ組立体は、近位端部分および遠位端部分を有する。リロード組立体は、アダプタ組立体の遠位端部分上に支持され、シェルハウジングと、ステープルプッシャと、ステープルアクチュエータと、ナイフキャリアと、ナイフキャリア上に支持されたナイフと、を含む。シェルハウジングは、協働して環状空洞を画定する外側ハウジング部分および内側ハウジング部分を含む。ステープルカートリッジは、複数のステープルを支持する。ステープルプッシャは、環状空洞内に支持され、ステープルカートリッジからステープルを排出するために後退位置から前進位置まで移動可能である。ステープルアクチュエータは、環状空洞内で支持され、停止面を有する。ステープルアクチュエータは、ステープルプッシャと係合し、ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置に移動させるように、後退位置から前進位置に移動可能である。ステープルアクチュエータおよびステープルプッシャは、貫通孔を画定する。ナイフキャリアは、貫通孔内に支持され、後退位置と前進位置との間で移動可能である。ナイフキャリアは、ステープルアクチュエータがその前進位置にあり、ナイフキャリアがその後退位置にあるときに、ステープルアクチュエータの停止面と整列して、ナイフキャリアの再前進を阻止する弾性ロック部材を支持する。
【0007】
実施形態では、ステープル留めデバイスは、ハンドル組立体を含み、アダプタ組立体の近位端部分は、ハンドル組立体上に支持されている。
【0008】
いくつかの実施形態では、ロック部材は、ロック部材がナイフキャリアから外向きかつ遠位に延びる非変形状態から、ロック部材がナイフキャリアの長手方向軸と実質的に整列する変形状態に移動可能である。
【0009】
特定の実施形態では、ロック部材は、ステープルアクチュエータおよびナイフキャリアがそれらの後退位置にあるときに、ステープルアクチュエータの停止面の遠位に配置され、ロック部材は、ステープルアクチュエータがその前進位置にあり、ナイフキャリアがその前進位置からその後退位置に移動されるときに、ロック部材をステープルアクチュエータによって近位方向に通過させるように非変形状態から変形状態に移動可能である。
【0010】
実施形態では、ナイフキャリアはフック部材を含み、フック部材はナイフキャリアがその後退位置からその前進位置へ移動すると、ステープルアクチュエータがその後退位置からその前進位置に移動するように、停止面と整列する。
【0011】
いくつかの実施形態では、ロック部材は、片持ち式にナイフキャリア上に支持されている。
【0012】
特定の実施形態では、ロック部材は、平らな板ばねから形成されている。
【0013】
実施形態では、ロック部材は、円筒形の断面を有するワイヤから形成されている。
【0014】
本開示の別の態様は、アダプタ組立体およびリロード組立体を含む外科用ステープル留めデバイスに関する。アダプタ組立体は、近位端部分と、遠位端部分と、ナイフドライバと、を含む。ナイフドライバは、後退位置と前進位置との間で移動可能である。リロード組立体は、アダプタ組立体の遠位端部分上に支持され、シェルハウジングと、ステープルカートリッジと、ステープルプッシャと、ステープルアクチュエータと、ナイフを支持するナイフキャリアと、ロック部材と、を含む。シェルハウジングは、環状空洞を画定する外側ハウジング部分および内側ハウジング部分を含む。ステープルカートリッジは、シェルハウジング上に支持され、複数のステープルを含む。ステープルプッシャは、環状空洞内に支持され、ステープルカートリッジからステープルを排出するために後退位置から前進位置まで移動可能である。ステープルアクチュエータは、ステープルプッシャと係合する位置で環状空洞内に支持されて貫通孔を画定する。ステープルアクチュエータは、ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置に移動させるように後退位置から前進位置に移動可能である。ナイフキャリアは、貫通孔内で支持され、遠位部分および近位部分を含む。ナイフキャリアは、ナイフドライバのその後退位置からその前進位置への移動に応答して、後退位置と前進位置との間で移動可能である。ロック部材は、内側ハウジング部分上に支持されており、ナイフドライバのその後退位置からその前進位置への移動に応答して、非変形状態から変形状態に移動可能なロックアウトラッチを含む。非変形状態では、ロックアウトラッチがナイフキャリアと係合して、シェルハウジング内でのナイフキャリアの前進を阻止する。
【0015】
実施形態では、ナイフキャリアの近位部分は、環状凹部を画定する弾性長手方向本体部分を含み、ナイフドライバは、環状リブを含む遠位端部分を有し、環状リブは、ナイフドライバがその後退位置からその前進位置に移動すると、環状凹部内に受容されてナイフドライバをナイフキャリアに連結する。
【0016】
いくつかの実施形態では、ロックアウトラッチは第1のタブを支持し、ナイフキャリアはノッチを画定し、ロックアウトラッチがその非変形状態にあるときに第1のタブがノッチ内に受容されて、シェルハウジング内のナイフキャリアの前進を阻止する。
【0017】
特定の実施形態では、ロックアウトラッチは、角度付きの近位に面する面を有する第2のタブを含み、ナイフドライバは、ロックアウトラッチを非変形状態から変形状態に移動させるため、第2のタブと係合するようにその後退位置からその前進位置に向かって移動可能である。
【0018】
実施形態では、長手方向本体部分のそれぞれの近位端部分は、テーパ面は、環状凹部の近位に配置されるテーパ面を含み、ナイフドライバとナイフキャリアがそれらの後退位置にあるときに、ナイフドライバの遠位端部分と整列してその遠位に配置される。
【0019】
いくつかの実施形態では、ブッシングがシェルハウジングの内側ハウジング部分上に支持され、ロック部材がブッシング上に支持されている。
【0020】
特定の実施形態では、ブッシングは突起を含み、ロック部材は切り欠きを画定する環状リングを含み、環状リングはブッシングの周りに受容され、突起は切り欠き内に受容されて、ロック部材がブッシングに対して回転するのを阻止する。
【0021】
実施形態では、ロック部材は、ブッシング上に支持された環状リングを含み、ロック部材のロックアウトラッチは、横断部分と、横断部分から片持ち式に延びる近位方向に延びる長手方向部分と、を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、ロックアウトラッチの横断部分は、ナイフキャリアの長手方向本体部分によって画定されるスロットを通って延び、ロックアウトラッチの近位方向に延びる長手方向部分は、ロックアウトラッチが非変形状態にあるときにナイフキャリアの長手方向本体部分のうちの1つの環状凹部のうちの1つの内部に配置されたラッチ部材を支持して、シェルハウジング内でのナイフキャリアの前記遠位方向の移動を妨げる。
【0023】
特定の実施形態では、ロック部材は、ナイフドライバがその後退位置からその前進位置に向かって移動すると、ナイフドライバの遠位端部分によって係合されて、ロック部材を非変形状態から変形状態へ移動するようにラッチ部材に隣接して配置されるカム面を含む。
【0024】
本開示の別の態様は、シェルハウジングと、ステープルカートリッジと、ステープルプッシャと、ステープルアクチュエータと、ナイフキャリアと、ロック部材と、を含むリロード組立体に関する。シェルハウジングは、環状空洞を画定する外側ハウジング部分および内側ハウジング部分を含む。ステープルカートリッジは、シェルハウジング上に支持され、複数のステープルを含む。ステープルプッシャは、環状空洞内に支持され、ステープルカートリッジからステープルを排出するために後退位置から前進位置まで移動可能である。ステープルアクチュエータは、ステープルプッシャと係合する位置で環状空洞内に支持され、貫通孔を画定する。ステープルアクチュエータは、後退位置から前進位置に移動可能であり、ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置に移動させる。ナイフキャリアは、貫通孔内で支持され、遠位部分および近位部分を含む。ナイフキャリアはナイフを支持し、後退位置と前進位置との間で移動可能である。ロック部材は、内側ハウジング部分上に支持され、外科用ステープル留めデバイスの発射に応答して非変形状態から変形状態に移動可能なロックアウトラッチを含み、非変形状態では、ロックアウトラッチはナイフキャリアと係合してシェルハウジング内でのナイフキャリアの前進を阻止する。
【0025】
本開示の他の特徴は、以下の説明から理解できよう。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
外科用ステープル留めデバイスであって、
近位端部分および遠位端部分を有するアダプタ組立体と、
前記アダプタ組立体の前記遠位端部分上に支持されたリロード組立体と、を含み、前記リロード組立体は、
外側ハウジング部分と内側ハウジング部分を含むシェルハウジングであって、前記内側および外側ハウジング部分が環状空洞を画定する、シェルハウジングと、
複数のステープルを支持するステープルカートリッジと、
前記環状空洞内に支持され、前記ステープルカートリッジからステープルを排出するように後退位置から前進位置まで移動可能なステープルプッシャと、
前記環状空洞内に支持され、停止面を有するステープルアクチュエータであって、前記ステープルアクチュエータが、前記ステープルプッシャと係合し、前記ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置まで移動させるように、後退位置から前進位置まで移動可能であるように配置され、前記ステープルアクチュエータおよび前記ステープルプッシャが貫通孔を画定する、ステープルアクチュエータと、
前記貫通孔内で支持され、後退位置と前進位置との間で移動可能なナイフキャリアであって、前記ナイフキャリアが、長手方向軸を画定し、弾性ロック部材を支持し、前記弾性ロック部材は前記ステープルアクチュエータがその前進位置にあり、前記ナイフキャリアがその後退位置にあるときに前記ステープルアクチュエータ上の前記停止面と整列して、前記ナイフキャリアの再前進を阻止する、ナイフキャリアと、
前記ナイフキャリア上に支持されたナイフと、を含む、外科用ステープル留めデバイス。
(項目2)
ハンドル組立体をさらに含み、前記アダプタ組立体の前記近位端部分は、前記ハンドル組立体上に支持されている、上記項目に記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目3)
前記ロック部材は、前記ロック部材が前記ナイフキャリアから外向きかつ遠位に延びる非変形状態から、前記ロック部材が前記ナイフキャリアの前記長手方向軸と実質的に整列する変形状態に移動可能である、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目4)
前記ロック部材は、前記ステープルアクチュエータおよび前記ナイフキャリアがそれらの後退位置にあるとき、前記ステープルアクチュエータの前記停止面の遠位に配置され、前記ロック部材は、前記ステープルアクチュエータがその前進位置にあり、前記ナイフキャリアがその前進位置からその後退位置に移動されるときに、前記ロック部材を前記停止面によって近位方向に移動させるように前記非変形状態から前記変形状態に移動可能である、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目5)
前記ナイフキャリアはフック部材を含み、前記フック部材は、前記ナイフキャリアがその後退位置からその前進位置へ移動すると、前記ステープルアクチュエータがその後退位置からその前進位置に移動するように、前記ステープルアクチュエータの前記停止面と整列する、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目6)
前記ロック部材は、片持ち式に前記ナイフキャリア上に支持されている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目7)
前記ロック部材は、平らな板ばねから形成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目8)
前記ロック部材は、円筒形の断面を有するワイヤから形成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目9)
連結機構をさらに含み、前記連結機構は、前記リロード組立体を前記アダプタ組立体から解放しやすいように、前記リロード組立体を前記アダプタ組立体に連結する、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目10)
外科用ステープル留めデバイスであって、
近位端部分および遠位端部分を有し、ナイフドライバを含むアダプタ組立体であって、前記ナイフドライバは後退位置と前進位置との間で移動可能である、アダプタ組立体と、
前記アダプタ組立体の前記遠位端部分上に支持されたリロード組立体と、を含み、前記リロード組立体は、
外側ハウジング部分および内側ハウジング部分を含むシェルハウジングであって、前記内側および外側ハウジング部分が環状空洞を画定する、シェルハウジングと、
前記シェルハウジング上に支持され、複数のステープルを含むステープルカートリッジと、
前記環状空洞内に支持され、前記ステープルカートリッジからステープルを排出するように後退位置から前進位置まで移動可能なステープルプッシャと、
前記環状空洞内の、前記ステープルプッシャと係合する位置に支持されて貫通孔を画定するステープルアクチュエータであって、前記ステープルアクチュエータは、前記ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置に移動させるように後退位置から前進位置に移動可能である、ステープルアクチュエータと、
前記貫通孔内で支持され、遠位部分および近位部分を含むナイフキャリアであって、前記ナイフドライバのその後退位置からその前進位置への移動に応答して、後退位置と前進位置との間で移動可能である、ナイフキャリアと、
前記ナイフキャリア上に支持されたナイフと、
前記内側ハウジング部分上に支持され、ロックアウトラッチを含むロック部材であって、前記ロックアウトラッチは、前記ナイフドライバの、その後退位置からその前進位置に向かう移動に応答して、非変形状態から変形状態に移動可能であり、前記非変形状態で、前記ロックアウトラッチは、前記ナイフキャリアと係合して、前記シェルハウジング内での前記ナイフキャリアの前進を阻止する、ロック部材と、を含む、外科用ステープル留めデバイス。
(項目11)
前記ナイフキャリアの前記近位部分は、弾性長手方向本体部分を含み、前記弾性長手方向本体部分のそれぞれが、環状凹部を画定し、前記ナイフドライバは、環状リブを含む遠位端部分を有し、前記環状リブは、前記ナイフドライバがその後退位置からその前進位置に向かって移動すると、前記環状凹部内に受容されて前記ナイフドライバを前記ナイフキャリアに連結する、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目12)
前記ロックアウトラッチは第1のタブを支持し、前記ナイフキャリアはノッチを画定し、前記ロックアウトラッチがその非変形状態にあるときに前記第1のタブが前記ノッチ内に受容されて、前記シェルハウジング内の前記ナイフキャリアの前進を阻止する、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目13)
前記ロックアウトラッチは、角度付きの近位に面する面を有する第2のタブを含み、前記ナイフドライバは、前記ロックアウトラッチを前記非変形状態から前記変形状態に移動させるため、前記第2のタブと係合するようにその後退位置からその前進位置に向かって移動可能である、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目14)
前記長手方向本体部分のそれぞれの前記近位端部分は、前記環状凹部の近位に配置されるテーパ面を含み、前記テーパ面は、前記ナイフドライバおよび前記ナイフキャリアがそれらの後退位置にあるときに、前記ナイフドライバの前記遠位端部分と整列してその遠位に配置される、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目15)
前記シェルハウジングの前記内側ハウジング部分上に支持されたブッシングをさらに含み、前記ロック部材は、前記ブッシング上に支持されている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目16)
前記ブッシングは突起を含み、前記ロック部材は切り欠きを画定する環状リングを含み、前記環状リングは前記ブッシングの周りに受容され、前記突起は前記切り欠き内に受容されて、前記ロック部材が前記ブッシングに対して回転するのを阻止する、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目17)
前記ロック部材は、前記ブッシング上に支持された環状リングを含み、前記ロック部材の前記ロックアウトラッチは、前記ナイフキャリアの前記長手方向本体部分によって画定されるスロットを通って延びる横断部分と、前記横断部分から片持ち式に近位方向に延びる長手方向部分とを含み、前記ロックアウトラッチの前記近位方向に延びる長手方向部分は、前記ロックアウトラッチが前記非変形状態にあるときに、前記ナイフキャリアの前記長手方向本体部分のうちの1つの前記環状凹部のうちの1つの内部に配置されたラッチ部材を支持して、前記シェルハウジング内での前記ナイフキャリアの遠位方向の移動を妨げる、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目18)
前記ロック部材は、前記ラッチ部材に隣接して配置されたカム面を含み、前記カム面は、前記ナイフドライバがその後退位置からその前進位置に向かって移動すると、前記ナイフドライバの前記遠位端部分によって係合されて、前記ロック部材を前記非変形状態から前記変形状態に移動するように配置される、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目19)
リロード組立体であって、
外側ハウジング部分および内側ハウジング部分を含むシェルハウジングであって、前記内側および外側ハウジング部分が環状空洞を画定する、シェルハウジングと、
前記シェルハウジング上に支持され、複数のステープルを含むステープルカートリッジと、
前記環状空洞内に支持され、前記ステープルカートリッジからステープルを排出するように後退位置から前進位置まで移動可能なステープルプッシャと、
前記環状空洞内の、前記ステープルプッシャと係合する位置に支持されて貫通孔を画定するステープルアクチュエータであって、前記ステープルアクチュエータは、前記ステープルプッシャをその後退位置からその前進位置に移動させるように後退位置から前進位置まで移動可能である、ステープルアクチュエータと、
前記貫通孔内に支持され、遠位部分および近位部分を含むナイフキャリアであって、後退位置と前進位置との間で移動可能である、ナイフキャリアと、
前記ナイフキャリア上に支持され、組織を切断するために、前記ナイフキャリアがその後退位置からその前進位置に移動するのに応答して、後退位置から前進位置に移動可能であるナイフと、
前記内側ハウジング部分上に支持され、ロックアウトラッチを含むロック部材であって、前記ロックアウトラッチは、外科用ステープル留めデバイスの発射に応答して、非変形状態から変形状態に移動可能であり、前記非変形状態では、前記ロックアウトラッチは、前記ナイフキャリアと係合して前記シェルハウジング内での前記ナイフキャリアの前進を阻止する、ロック部材と、を含む、リロード組立体。
(項目20)
前記シェルハウジングの前記内側ハウジング部分上に支持されたブッシングをさらに含み、前記ロック部材は、前記ブッシング上に支持されている、上記項目のいずれかに記載のリロード組立体。
(摘要)
外科用ステープル留めデバイスは、ステープル留めデバイスが発射された後、リロード組立体のナイフキャリアを後退位置に保持するためのロック部材を含むリロード組立体を含む。ロック部材は、シェルハウジングの内側ハウジング部分上またはリロード組立体のステープルプッシャ組立体上に支持されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本開示の外科用ステープル留めデバイスのリロード組立体の様々な実施形態について、図面を参照して本明細書において以下に説明する。
図1】ステープル留めデバイスがクランプ位置にある、開示されたリロード組立体の例示的な実施形態を含む外科用ステープル留めデバイスの側面斜視図である。
図2図1に示すステープル留めデバイスのリロード組立体の側面斜視図である。
図3図2に示すリロード組立体の側面斜視分解図である。
図4図3に示す指示領域の細部拡大図である。
図5図3に示すリロード組立体のナイフキャリアの遠位端からの側面斜視図である。
図6図5に示す指示領域の細部拡大図である。
図7図3に示すリロード組立体のステープルアクチュエータの近位端からの側面斜視図である。
図8図2の断面線8-8に沿って切った断面図であって、リロード組立体の発射前状態を示す。
図9図2の断面線8-8に沿って切った断面図であって、リロード組立体が発射状態にあり、ナイフキャリアが前進位置にある状態を示す。
図10図2の断面線8-8に沿って切った断面図であって、リロード組立体が発射状態にあり、ナイフキャリアがその後退位置に向かって移動している状態を示す。
図11図2の断面線8-8に沿って切った断面図であって、リロード組立体が発射状態にあり、ナイフキャリアがその後退したロックアウト位置にある状態を示す。
図12図2に示すリロード組立体のナイフキャリアの代替実施形態の遠位端からの側面斜視図である。
図13図12に示すナイフキャリアの近位部分の側面斜視図であって、ロックアウト部材がナイフキャリアの本体から取り外されている状態を示す。
図14図1に示すステープル留めデバイスのリロード組立体の別の例示的な実施形態の遠位端からの側面斜視分解図である。
図15図14に示すリロード組立体のロックアウト部材の近位端からの側面斜視図である。
図16図14に示すリロード組立体のロックアウト部材の遠位端からの側面斜視図である。
図17図14に示す指示領域の細部拡大図である。
図18図14に示すリロード組立体のシェルハウジングのブッシングに固定された、図15に示すロックアウト部材の遠位端からの側面斜視図である。
図19図14に示すリロード組立体のシェルハウジングのブッシングに固定された、図15に示すロックアウト部材の近位端からの側面斜視図である。
図20図19に示す指示領域の細部拡大図である。
図21図14に示す指示領域の細部拡大図である。
図22図14に示すリロード組立体のナイフキャリアの近位部分の拡大図である。
図23図14に示す指示領域の細部拡大図である。
図24図14に示すリロード組立体の側面斜視図であって、想像線で示すシェルハウジングと、後退位置にあるステープルアクチュエータおよびナイフキャリアで組み立てられた状態を示す。
図25図23に示す指示領域の細部拡大図である。
図26図4の断面線26-26に沿って切った断面図であって、リロード組立体の発射前状態を示す。
図27図26に示す指示領域の細部拡大図である。
図28図14に示すリロード組立体のブッシングおよびナイフキャリアと、図1に示すステープル留めデバイスのナイフキャリアドライバとを通って切った側面断面図であって、ナイフキャリアドライバおよびナイフキャリアが後退位置にある状態を示す。
図29図28に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバおよびナイフキャリアが後退位置にあり、ロックアウト部材がラッチ位置にある状態を示す。
図30図28に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバが部分的に前進してナイフキャリアおよびロック部材と係合し、ロック部材が非ラッチ位置に向かって付勢されている状態を示す。
図31図28に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバが前進してナイフキャリアと係合し、ロック部材が非ラッチ位置に付勢された状態を示す。
図32図28に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバがナイフキャリアに連結され、ナイフキャリアドライバとナイフキャリアが共に前進位置に向かって移動して、ロック部材が非ラッチ位置に付勢される状態を示す。
図33図28に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバがナイフキャリアに連結され、ナイフキャリアドライバとナイフキャリアが共に組織を切断する前進位置に向かって移動して、ロック部材が非ラッチ位置に保持された状態を示す。
図33A図28に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバが発射後のナイフキャリアから外れてその後退位置に戻り、ロック部材がラッチ位置に戻っている状態を示す。
図34図1に示すステープル留めデバイスのリロード組立体の別の例示的な実施形態の側面斜視図である。
図35図34の断面線35-35に沿って切った断面図であって、リロード組立体の発射前状態を示す。
図36図34に示すリロード組立体のロック部材の側面斜視図である。
図37図34に示す指示領域の細部拡大図である。
図38図35に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバおよびナイフキャリアが後退位置にあり、ロック部材がラッチ位置にある状態を示す。
図39図35に示す指示領域の細部拡大図であって、ロック部材がラッチ位置から付勢されて、ナイフキャリアドライバが前進して、ナイフキャリアおよびロック部材と係合した状態を示す。
図40図35に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバがナイフキャリアに連結され、ロック部材がその非ラッチ位置に保持された状態を示す。
図41図35に示す指示領域の細部拡大図であって、ナイフキャリアドライバがナイフキャリアに連結され、ナイフキャリアドライバとナイフキャリアが、組織を切断するそれらの前進位置に移動して、ロック部材がその非ラッチ状態に保持されている状態を示す。
図42図35に示す指示領域の細部拡大図であって、ステープル留めデバイスの発射後、ナイフキャリアドライバがその後退位置に戻り、ナイフキャリアドライバが、そのラッチ位置でナイフキャリアとロック部材から外れた状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで、開示される外科用ステープル留めデバイスのリロード組立体について、図面を参照して詳細に説明し、同様の参照番号は、いくつかの図の各々において同一または対応する要素を示すものとする。しかしながら、開示される実施形態は、本開示の単なる例示に過ぎず、様々な態様で具体化され得ることを理解されたい。周知の機能または構成は、不必要な詳細で本開示を曖昧にすることを避けるために、詳細には記載されない。それゆえに、本明細書で開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定として解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、かつ本開示を実質的に任意の適切に詳細な構造として様々に用いるために当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。さらに、前方、後方、上方、下方、上部、底部、遠位、近位、および同様の用語などの方向を示す用語は、説明の理解を助けるために使用されるものであり、本開示を限定することを意図しない。
【0028】
この説明では、「近位」という用語は、一般的に、臨床医に近い方のデバイスの当該部分を指すために使用され、「遠位」という用語は、一般的に、臨床医から遠い方の器具の当該部分を指すために使用される。さらに、「臨床医」という用語は、一般的に、医師、看護師、および支援要員を含む医療従事者を指して使用される。
【0029】
図1および図2は、全体をリロード組立体100として示す開示されるリロード組立体の例示的な実施形態を含む円形ステープル留めデバイス10を示す。ステープル留めデバイス10は、ハンドル組立体12、細長い本体またはアダプタ組立体14、リロード組立体100、および、当技術分野で知られているように、離隔された位置と接近位置との間でリロード組立体100に対して移動するように支持されるアンビル組立体18を含む。実施形態では、リロード組立体100は、細長い本体14の遠位部分14aに解放可能に連結される近位部分102を含む。いくつかの実施形態では、ハンドル組立体12は、リロード組立体100およびアンビル組立体18それぞれの接近、リロード組立体100からのステープルの発射、および組織の切断またはコアリングを含むステープル留めデバイス10の様々な機能の動作を制御するための作動ボタン24を支持する固定グリップ22を含む。
【0030】
ステープル留めデバイス10は、1つ以上の電池(図示せず)を支持し得る電動ハンドル組立体12を含む電動ステープル留めデバイスとして示される。細長い本体14は、電力をハンドル組立体12から、リロード組立体100およびアンビル組立体18にそれぞれ変換するアダプタ組立体の態様である。電動ステープル留めデバイスの例は、米国特許第9,055,943号、第9,023,014号、米国公開番号2018/0125495、および2017/0340351に記載されている。代替的に、リロード組立体は、米国特許第7,303,106号(’106特許)に開示されるような手動式ステープル留めデバイス、または、ハンドル組立体を含まない米国特許第9,962,159号に開示されるようなロボットシステムとともに使用するように構成されたステープル留めデバイスに組み込み得ることが想到される。
【0031】
図2および図3は、リロード組立体100を示し、リロード組立体100は、シェルハウジング110、ステープルアクチュエータ112、ステープルプッシュ部材112a、ナイフキャリア114、ナイフキャリア114上に支持された環状ナイフ116、ステープルカートリッジ118、およびステープルカートリッジ118内に支持された複数のステープル120を含む。ステープルカートリッジ118は環状であり、ステープルポケット124の環状列を画定する。ステープルポケット124の各々は、複数のステープル120のうちの1つのステープルを支持する。ステープルアクチュエータ112およびステープルプッシュ部材112aは協働して、長手方向の貫通孔132(図8)を画定する。ステープルアクチュエータ112は、シェルハウジング110内のステープルアクチュエータ112の遠位の動きが、スシェルハウジング110内のステープルプッシュ部材112aの遠位方向の移動を引き起こすように、ステープルプッシュ部材112aの近位部分に当接する遠位部分を有する。リロード組立体100のステープルプッシュ部材112aは、複数のフィンガー134を有する。複数のフィンガー134のそれぞれは、ステープルカートリッジ118のステープルポケット124の各々の1つの中に受容され、ステープルプッシュ部材112aがシェルハウジング110内で後退位置から前進位置まで移動したときに、ステープル120をステープルポケット124から排出するために各ステープルポケット124を通って移動可能である。
【0032】
シェルハウジング110は、互いに離間された外側ハウジング部分140および内側ハウジング部分142を含み、外側ハウジング部分140と内側ハウジング部分142との間に環状空洞144(図3)を画定する。ステープルアクチュエータ112およびステープルプッシュ部材112aは、ステープルカートリッジ118からステープル120を排出するために後退位置から前進位置までシェルハウジング110の環状空洞144内で移動可能である。
【0033】
環状ナイフ116は、ナイフキャリア114の外面の周りに支持され、円筒形空洞117を画定し、遠位刃先117aを含む。実施形態では、環状ナイフ116は、環状ナイフ116をナイフキャリア114に固定するためにナイフキャリア114の外面に画定されたポケット114a内に受容される、内側に延びるタング117bを含む。ナイフキャリア114および環状ナイフ116は、ステープルアクチュエータ112の貫通孔132内に配置され、ステープルカートリッジ118の半径方向内側に配置された組織を切断するために後退位置から前進位置まで移動可能である。
【0034】
シェルハウジング110の内側ハウジング部分142は、アンビル組立体18のアンビルシャフト(図示せず)を受容する貫通孔150(図3)を画定する。例示的なアンビル組立体18のより詳細な説明については、例えば、’106特許を参照のこと。貫通孔150は、同軸であり、内側ハウジング部分142の貫通孔150の延長部を形成する貫通孔150aを画定するブッシング152(図3)を受容する近位部分を有する。実施形態では、ブッシング152は、例えば金属などの高強度材料で形成されて、シェルハウジング110の内側ハウジング部分142に更なる強度を提供し、環状フランジ152aを含む。
【0035】
シェルハウジング110は、リロード組立体100をステープル留めデバイス10(図1)のアダプタ組立体14に解放可能に連結するように動作可能な連結機構160(図2)を支持する近位部分158(図3)を含む。連結機構160により、リロード組立体100の取り外しおよび交換が可能となり、ステープル留めデバイス10を再利用しやすくなる。連結機構160は、保持部材162および連結部材164を含む。連結部材164は、シェルハウジング110の近位部分158(図3)の周りに受容され、アダプタ組立体14の遠位部分14a(図1)を係合してリロード組立体100をアダプタ組立体14に連結するように構成される。他の連結機構を使用してリロード組立体100をアダプタ組立体14に固定できると想定される。代替的に、リロード組立体100は、アダプタ組立体14に取り外し不可能に固定できる。
【0036】
リロード組立体100は、シェルハウジング110上に支持され、eプロム(図示せず)を支持するように構成されたeプロムホルダ170(図3)を含み得る。当技術分野で知られているように、eプロムは、アダプタ組立体14と通信して、リロード組立体10の特性に関する情報をアダプタ組立体14とハンドル組立体12に提供する。いくつかの実施形態では、eプロムホルダ70は、ブッシング52の遠位部分の周りに受容される円筒形カラーを画定してもよい。
【0037】
図3図6は、互いに離間され、協働して中央孔172を画定する複数の離間された弾性長手方向本体部分173を含むナイフキャリア114を示す。ナイフキャリア114の中央孔172は、ナイフキャリア114が、後退位置(図8)と前進位置(図9)との間でシェルハウジング110の内側ハウジング部分142の周りを移動可能となるようにシェルハウジング110の内側ハウジング部分142を受容する。ナイフキャリア114の長手方向本体部分173は、シェルハウジング110のガイド部分(図示せず)を受容するスロット176を画定して、ナイフキャリア114をシェルハウジング110内の長手方向の移動に制限する。実施形態では、ナイフキャリア114は、ステープルアクチュエータ112と係合して、ステープルアクチュエータ112をその後退位置からその前進位置に移動させるように配置されたフック部材178を含む。フック部材178は、シェルハウジング110の環状空洞144(図3)内でナイフキャリア114からステープルアクチュエータ112に向かって半径方向外向きに延びる。フック部材178の各々は係合面178aを含み、ロック部材180を支持する。実施形態では、ロック部材180は、フック部材178の係合面178aの遠位に配置され、ナイフキャリア114から外向きかつ遠位方向にステープルアクチュエータ112に向かって鋭角で延びる。ロック部材180は、ステープルアクチュエータ112との係合を介してナイフキャリア114の外面に向かって内向きに変形できるが、以下で説明するようにナイフキャリア114の再前進を阻止するのに十分な剛性がある弾性材料で形成されてもよい。
【0038】
図7は、シェルハウジング110の内側ハウジング部分142(図3)の周りにも受容され、ナイフキャリア114のその後退位置からその前進位置までの移動に応答して後退位置(図8)から前進位置(図9)に移動可能な本体182を含むステープルアクチュエータ112を示す。本体182は、複数のガイドスロット182aおよび少なくとも1つの停止面184を画定する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの停止面184は、本体182に形成されたチャネル186の遠位端に配置される。チャネル186は、フック部材178を受容するように配置される。ステープルアクチュエータ112のガイドスロット182aは、シェルハウジング110のガイド部材(図示せず)を受容して、ステープルアクチュエータ112をシェルハウジング110内の長手方向の移動に制限する。ステープルアクチュエータ112の貫通孔132内でのナイフキャリア114の前進が、ナイフキャリア112のフック部材178の係合面178aが、ステープルアクチュエータ112の少なくとも1つの停止面184と係合して、シェルハウジング110内でステープルアクチュエータ112をその後退位置からその前進位置まで前進させるように、ステープルアクチュエータ112の少なくとも1つの停止面184は、ナイフキャリア114のフック部材178(図4)の係合面178aと長手方向に整列する。
【0039】
図8は、リロード組立体100(図3)のナイフキャリア114およびステープルアクチュエータ112が後退位置にあり、非ラッチ位置にあるロック部材180が、ステープルアクチュエータ112の少なくとも1つの停止面184の遠位に位置する、発射前状態のリロード組立体100を示す。ナイフキャリア114およびステープルアクチュエータ112が発射前後退位置にあるときに、フック部材178の各々の係合面178aは、ステープルアクチュエータ112のそれぞれの停止面184と整列し、それより近位に離間され、ロック部材180の各々は、それぞれの停止面184の遠位に配置され、非変形状態にある。
【0040】
図9は、ステープルアクチュエータ112およびナイフキャリア114がそれらの前進位置に移動させられるときのリロード組立体100を示している。ナイフキャリア114は、ステープル留めデバイス10(図1)のナイフキャリアドライバ(図示せず)によって、シェルハウジング110内でその前進位置まで矢印「A」によって示される方向に遠位方向に移動すると、ステープルアクチュエータ112は、ナイフキャリア114とともに矢印「B」によって示される方向に遠位方向に移動するようにフック部材178の係合面178aは、ステープルアクチュエータ112の停止面184と係合する。ステープルアクチュエータ112がシェルハウジング110内で遠位方向に移動すると、ステープルプッシュ部材112aが矢印「C」で示される方向に遠位方向に移動し、ステープルプッシュ部材112aの複数のフィンガー134をステープルカートリッジ118のステープルポケット124を通して前進させてステープル120をステープルカートリッジ118からアンビル組立体18内に排出する。示されるように、ナイフキャリア114に固定された環状ナイフ116は、矢印「D」によって示される方向にナイフキャリア114とともに遠位方向に移動して組織を切断する。
【0041】
図10および図11は、リロード組立体が発射された後、ナイフキャリア114がその前進位置からその後退位置に移動する際のリロード組立体100を示す。ナイフキャリア114がその後退位置に向かって矢印「E」によって示される方向に近位方向に移動すると、環状ナイフ116もまた、シェルハウジング110内に位置する位置まで近位方向に移動する。この位置では、臨床医は、環状ナイフ116の刃先117aに起因する、不慮の損傷から保護される。ナイフキャリア114および環状ナイフ116がシェルハウジング110内で近位方向に移動すると、ステープルアクチュエータ112は、シェルハウジング110内の前進位置に留まる。ナイフキャリア114がステープルアクチュエータ112に対して近位方向に移動すると、ロック部材180がナイフキャリア114の外面に向かって図10の矢印「F」によって示される方向に内向きに変形するように、ロック部材180の各々は、それぞれの停止面184を画定するステープルアクチュエータ112の一部と係合する。それらの変形状態では、ロック部材180は、内側に通過し、それぞれの停止面184(図11)を越えて近位方向に移動する。ロック部材180がそれぞれの停止面184を越えて近位方向に移動すると、ロック部材180は、図11の矢印「G」で示す方向にそれらの非変形状態に外向きに跳ねてそれぞれの停止面184と整列した位置を取る。この位置では、ロック部材180は、リロード組立体100のシェルハウジング110内に環状ナイフ116を保持するために、ナイフキャリア112の再前進を阻止する。
【0042】
ロック部材180は、様々な異なる構成で提供されもよく、また、様々な異なる材料で形成されてもよい。さらに、ロック部材180は、ナイフキャリア114と一体的に形成するか、またはナイフキャリア114とは別個に形成して、任意の公知の固定技術を使用してナイフキャリア114に固定してもよい。例えば、図3図11に示すように、ロック部材180は、ばね鋼またはプラスチックなどの変形可能な弾性材料から形成され、片持ち式にナイフキャリア114内に形成された凹部190内に受容される平坦または長方形の板ばねの形態でもよい。代替的に、他の材料および構成を使用して、ロック部材180を形成してもよい。図12および図13に示す1つの代替実施形態では、ロック部材180’のそれぞれは、弾性ワイヤから形成される。実施形態では、弾性ワイヤ180’は円形の断面形状を有し、片持ち式にナイフキャリア114に形成された凹部190’内に受容される。代替的に、他の断面形状が想定される。
【0043】
図14図33Aは、全体をリロード組立体200として示す開示されるリロード組立体の別の例示的な実施形態を示す。図14は、ステープル留めデバイス10(図1)とともに使用できるリロード組立体200を示し、リロード組立体200は、シェルハウジング210と、ステープルアクチュエータ212と、ステープルプッシュ部材212aと、ナイフキャリア214と、ナイフキャリア214上に支持された環状ナイフ216と、ステープルカートリッジ218と、ステープルカートリッジ218内に支持された複数のステープル220と、を含む。アダプタ組立体14(図1)は、ナイフキャリア214と相互作用して、シェルハウジング210内でナイフキャリア214を移動させるナイフキャリアドライバ215を含む。ステープルカートリッジ218は環状であり、ステープルポケット224の環状列を画定する。ステープルポケット224の各々は、複数のステープル220のうちの1つのステープルを支持する。ステープルアクチュエータ212およびステープルプッシュ部材212aは協働して長手方向の貫通孔232(図26)を画定する。ステープルアクチュエータ212は、シェルハウジング210内のステープルアクチュエータ212の遠位方向の移動により、シェルハウジング210内でステープルプッシュ部材212aが遠位方向に移動するように、ステープルプッシュ部材212aの近位部分に当接する遠位部分を有する。リロード組立体200のステープルプッシュ部材212aは、複数のフィンガー234を有する。複数のフィンガー234のそれぞれは、ステープルカートリッジ218のステープルポケット224の各々の一1の中に受容され、ステープルプッシュ部材212aがシェルハウジング210内で後退位置から前進位置まで移動すると、ステープル220をステープルポケット224から排出するように各ステープルポケット224を通って移動可能である。
【0044】
シェルハウジング210は、互いに離間された外側ハウジング部分240と内側ハウジング部分242を有し、外側ハウジング部分240と内側ハウジング部分242との間に環状空洞244を画定する。ステープルアクチュエータ212およびステープルプッシュ部材212aは、ステープルカートリッジ218からステープル220を排出するためにシェルハウジング210の環状空洞244内で後退位置から前進位置まで移動可能である。
【0045】
環状ナイフ216は、ナイフキャリア214の外面の周りに支持され、円筒形空洞217を画定し、遠位刃先217aを含む。ナイフキャリア214および環状ナイフ216は、ステープルアクチュエータ212の貫通孔232内に配置され、ステープルカートリッジ218の半径方向内側に配置された組織を切断するために後退位置から前進位置まで移動可能である。
【0046】
シェルハウジング210の内側ハウジング部分242は、アンビル組立体18(図1)のアンビルシャフト(図示せず)を受容する貫通孔250を画定する。例示的なアンビル組立体18のより詳細な説明については、例えば、’106特許を参照のこと。貫通孔250は、内側ハウジング部分242の貫通孔250と同軸でありその延長部を形成する貫通孔250aを画定するブッシング252を受容する近位部分を有する。実施形態では、ブッシング252は、例えば金属などの高強度材料で形成されてシェルハウジング210の内側ハウジング部分242に更なる強度を提供し、環状フランジ252aを含む。環状フランジ252は、突起253を含む。
【0047】
シェルハウジング210は、リロード組立体200をステープル留めデバイス10(図1)のアダプタ組立体14に解放可能に連結するように動作可能である連結機構260を支持する近位部分258を含む。連結機構260により、リロード組立体200の取り外しおよび交換が可能となり、ステープル留めデバイス10を再利用しやすくなる。連結機構260は、保持部材262および連結部材264を含む。連結部材264は、シェルハウジング210の近位部分258の周りに受容され、アダプタ組立体14の遠位部分14a(図1)と係合してリロード組立体200をアダプタ組立体14に連結するように構成される。他の連結機構を使用してリロード組立体200をアダプタ組立体14に固定できると想定される。代替的に、リロード組立体200は、アダプタ組立体14に取り外し不可能に固定できる。
【0048】
リロード組立体200は、シェルハウジング210上に支持されたeプロムホルダ270を含み得、eプロム(図示せず)を支持するように構成されている。当技術分野で知られているように、eプロムは、アダプタ組立体14(図1)と通信して、リロード組立体10の特性に関する情報をアダプタ組立体14およびハンドル組立体12(図1)に提供する。いくつかの実施形態では、eプロムホルダ270は、ブッシング52の遠位部分の周りに受容可能である。
【0049】
ナイフキャリア214は、互いに離間され、協働して中央孔272を画定する複数の弾性長手方向本体部分273を含む。ナイフキャリア214の中央孔272は、ナイフキャリア214が、後退位置と前進位置との間でシェルハウジング210の内側ハウジング部分242の周りを移動可能となるように、シェルハウジング210の内側ハウジング部分242を受容する。ナイフキャリア214の長手方向本体部分273は、弾性があり、互いに離間され、シェルハウジング210のガイド部分(図示せず)を受容するスロット276を画定して、ナイフキャリア214をシェルハウジング210内の長手方向の移動に制限する。
【0050】
ステープルアクチュエータ212は、シェルハウジング210の内側ハウジング部分242の周りにも受容され、シェルハウジング210内で後退位置から前進位置まで移動可能な本体を含む。本体は、シェルハウジング210のガイド部材(図示せず)を受容する複数のガイドスロット281を画定し、ステープルアクチュエータ212をシェルハウジング210内の長手方向の移動に制限する。
【0051】
図14図20は、環状リング284とロックアウトラッチ286とを有する本体282を含むリロード組立体200のロック部材280を示す。環状リング284は、ブッシング252の近位部分の周りに受容され、フランジ252aに当接する関係で配置されて、ロック部材280をブッシング252に固定する(図14)。環状リング284は、長方形の形状でもよく、ブッシング252上に形成された突起253を受容して、ブッシング252に対するロック部材280の回転を阻止する切り欠き288を画定する(図20)。実施形態では、ロック部材280の環状リング280は、環状リング280の半径方向の屈曲を可能にして、ブッシング252の周りに摩擦嵌合式でロック部材280を配置しやすくするスロット298を含み得る。
【0052】
ロックアウトラッチ286は、弾性材料で形成され、環状リング284から片持ち式に延びる。実施形態では、ロックアウトラッチ286は、ロック部材の環状リング280と一体的に形成される。代替的に、ロックアウトラッチ286は、例えば、ヒンジ機構(図示せず)を使用して、片持ち式に環状リング280に旋回可能に固定できる。ロックアウトラッチ286は、角度付きの近位に面する面292を有する第1のタブ290と、実質的に垂直な近位に面する面296を有する第2のタブ294と、を含む。実施形態では、第1のタブ290は概ね三角形の形状を有し、第2のタブ294は概ね長方形の形状を有する。代替的に、他の構成が考えられる。ロックアウトラッチ286は、ロックアウトラッチ286がブッシング252の外面から外向きに離間され、その外面に沿って延びる非付勢位置から、ロックアウトラッチ286がブッシング252の外面に向かって内側に付勢される付勢位置まで移動可能である。
【0053】
図21図23は、ナイフキャリア214の長手方向本体部分273の近位部分を示す。ナイフキャリア214の長手方向本体部分273の各々は、環状凹部300と、環状凹部300の近位に配置されるテーパ面302と、を画定する。アダプタ組立体14のナイフキャリアドライバ215(図23)は、長手方向本体部分273の環状凹部300内に受容されて、ステープル留め装置10(図1)が起動してステープル220(図14)をリロード組立体200から発射するときに、ナイフキャリアドライバ215をナイフキャリア214に連結する内側環状リブ306を含む。長手方向本体部分273の1つはまた、ナイフキャリア214がシェルハウジング210内の後退位置にあるときに、ロック部材280の第2のタブ294を受容するノッチ310を画定し、シェルハウジング210内のナイフキャリアの遠位方向の移動を妨げる。
【0054】
図24図29は、ナイフキャリア214と、ナイフドライバ215と、ステープルアクチュエータ212と、ステープルプッシュ部材212aとがそれらの後退位置にある、発射前状態のリロード組立体200を示す。発射前状態では、ナイフドライバ215の遠位端は、ナイフキャリア214の近位端に隣接し、ロック部材280のロックアウトラッチ286に隣接して配置される。この位置では、ナイフドライバ215の遠位端部分の内側環状リブ306は、ナイフキャリア214の長手方向本体部分273に形成された環状凹部300の近位に離間される。さらに、ロックアウトラッチ286は、ロックアウトラッチ286の第1のタブ290が、ナイフドライバ215の遠位端に隣接して配置され、第2のタブ294が、ナイフキャリア214の長手方向本体部分273に形成されたノッチ310内に受容された状態でその非変形状態にある。第2のタブ294がノッチ310内に配置されると、第2のタブ294の近位に面する面296は、シェルハウジング210内でのナイフキャリア214の前進を妨げる。
【0055】
図30図33は、ナイフドライバ215がその前進位置に向かって移動してナイフキャリア214および環状ナイフ216をそれらの前進位置に向かって移動させている際のリロード組立体200を示す。ナイフドライバ215がシェルハウジング210内で図30の矢印「H」によって示される方向に前進するときに、ナイフドライバ215の遠位端部分は、ナイフキャリア214の長手方向本体部分273の各々の近位端部分でテーパ面302と係合して、長手方向本体部分273を図30の矢印「I」によって示される方向に内側に付勢する。これにより、ナイフドライバ215の内側環状リブ306が、ナイフキャリア214の長手方向本体部分273の環状凹部300に入り、ナイフキャリア214の近位端部分にナイフドライバ215の遠位端部分を連結することが可能になる。
【0056】
ナイフドライバ215がシェルハウジング210内で図31の矢印「H」によって示される方向に前進し続けると、ナイフドライバ215の遠位端部分はまた、第1のタブ290の角度付きの近位に面する面292と係合し、ロックアウトラッチ286を、矢印「J」で示す方向に、その変形状態に向かって内側に付勢する。ロックアウトラッチ286がブッシング252に向かって内側に移動し、その変形状態になると、ロックアウトラッチ286の第2のタブ294は、ナイフキャリア214のそれぞれの長手方向本体部分273の近位端に形成されたノッチ310から取り外される。この位置では、第2のタブ294は、シェルハウジング210内でのナイフキャリア214の前進を妨げない。ナイフドライバ215がシェルハウジング210内で前進すると、ナイフドライバ215と第1のタブ290との間の係合により、ナイフキャリア214およびナイフドライバ215が、それらの前進位置に移動して、環状ナイフ216を、シェルハウジング210から延びるその前進位置に前進できるようにロックアウトラッチ286を、第2のタブ294がノッチ310から取り外されたその変形状態に保持して組織を切断する。
【0057】
図33Aは、ナイフキャリア214およびナイフドライバ215が矢印「K」によって示される方向にそれらの前進位置からそれらの後退位置に戻された際のリロード組立体200を示す。この移動により、環状ナイフ216がシェルハウジング210内に後退する。ナイフキャリア214がその後退位置に達し、さらに近位方向に移動できないときに、内側環状リブ306が、ナイフドライバ214の長手方向本体部分273の環状凹部300から取り外されてナイフドライバ215をナイフキャリア214から切り離すように、長手方向本体部分273は、ナイフドライバ215の内側環状リブ306によって内側に強制的に押される。ナイフキャリア214の長手方向本体部分273のノッチ310が、ロック部材280のロックアウトラッチ286の第2のタブ294と整列するときに、ロックアウトラッチ286は、図33Aの矢印「L」によって示される方向に旋回して、第2のタブ294をノッチ310内に再配置する。これにより、再び、ナイフキャリア214の前進が妨げられ、シェルハウジング210内からの環状ナイフ216の再前進を阻止する。
【0058】
図34図42は、全体をステープル留めデバイス10(図1)とともに使用することができるリロード組立体400として示す開示されるリロード組立体の別の例示的な実施形態を示す。図34および図35は、全体をリロード組立体400として示すリロード組立体の別の例示的な実施形態を示す。リロード組立体400は、シェルハウジング410と、ステープルアクチュエータ412と、ステープルプッシュ部材412aと、ナイフキャリア414と、ナイフキャリア414上に支持された環状ナイフ416と、ステープルカートリッジ418と、ステープルカートリッジ418内に支持された複数のステープル420と、を含む。アダプタ組立体14(図1)は、以下で詳細に説明されるように、ナイフキャリア414と相互作用してナイフキャリア414をシェルハウジング410内の後退位置から前進位置に移動させるナイフキャリアドライバ415(図35)を含む。ステープルカートリッジ418は環状であり、ステープルポケット424の環状列を画定する。ステープルポケット424の各々は、複数のステープル420のうちの1つを支持する。ステープルアクチュエータ412およびステープルプッシュ部材412aは協働して、長手方向の貫通孔432(図35)を画定する。ステープルアクチュエータ412は、シェルハウジング410内のステープルアクチュエータ412が遠位方向に移動すると、スシェルハウジング410内でステープルプッシュ部材412aが遠位方向に移動するように、ステープルプッシュ部材412aの近位部分に当接する遠位部分を有する。リロード組立体400のステープルプッシュ部材412aは、複数のフィンガー434を有する。複数のフィンガー434のそれぞれは、ステープルカートリッジ418のステープルポケット424の各々の1つの中に受容され、ステープルプッシュ部材412aがシェルハウジング410内で後退位置から前進位置まで移動すると、ステープル420をステープルカートリッジ418の各ポケット424から排出するために各ステープルポケット424を通って移動可能である。
【0059】
シェルハウジング410は、互いに離間され、外側ハウジング部分440と内側ハウジング部分442との間に環状空洞444(図35)を画定する外側ハウジング部分440および内側ハウジング部分442を含む。ステープルアクチュエータ412およびステープルプッシュ部材412aは、ステープルカートリッジ418からステープル420を排出するために、後退位置から前進位置までシェルハウジング410の環状空洞444内で移動可能である。
【0060】
環状ナイフ416は、ナイフキャリア414の外面の周りに支持され、円筒形空洞417を画定し、環状の刃先417aを含む。ナイフキャリア414および環状ナイフ416は、ステープルアクチュエータ412の貫通孔432内に配置され、ステープルカートリッジ418の半径方向内側に配置された組織を切断するために後退位置から前進位置まで移動可能である。
【0061】
シェルハウジング410の内側ハウジング部分442は、アンビル組立体18(図1)のアンビルシャフト(図示せず)を受容する貫通孔450を画定する。貫通孔450は、内側ハウジング部分442の貫通孔450と同軸であり、その延長部を形成する貫通孔450aを画定するブッシング452を受容する近位部分を有する。実施形態では、ブッシング452は、例えば金属などの高強度材料で形成されて、シェルハウジング410の内側ハウジング部分442に更なる強度を提供し、環状フランジ452aを含む。シェルハウジング410は、リロード組立体400をステープル留めデバイス10(図1)のアダプタ組立体14に解放可能に連結するように動作可能である連結機構460を支持する近位部分458を含む。連結機構460は、リロード組立体400の取り外しおよび交換を可能にし、ステープル留めデバイス10(図1)を再利用しやすくする。連結機構460は、保持部材462および連結部材464を含む。連結部材464は、シェルハウジング410の近位部分458の周りに受容され、アダプタ組立体14の遠位部分14a(図1)と係合してリロード組立体400をアダプタ組立体14に連結するように構成される。他の連結機構を使用してリロード組立体400をアダプタ組立体14に固定できると想定される。代替的に、リロード組立体400は、アダプタ組立体14に固定して固定され得る。
【0062】
ナイフキャリア414は、互いに離間され、協働して中央孔472を画定する複数の離間された長手方向本体部分473を含む(図35)。ナイフキャリア414の中央孔472は、ナイフキャリア414が、後退位置と前進位置との間でシェルハウジング410の内側ハウジング部分442の周りを移動可能となるように、シェルハウジング410の内側ハウジング部分442を受容する。ナイフキャリア414の長手方向本体部分473は、互いに離間され、シェルハウジング410のガイド部分(図示せず)を受容するスロット476を画定して、ナイフキャリア414をシェルハウジング410内の長手方向の移動に制限する。
【0063】
ステープルアクチュエータ412は、シェルハウジング410の内側ハウジング部分442の周りにも受容され、シェルハウジング410内で後退位置から前進位置まで移動可能な本体を含む。ステープルアクチュエータ412の本体は、シェルハウジング410のガイド部材(図示せず)を受容する複数のガイドスロット(図示せず)を画定し、ステープルアクチュエータ412をシェルハウジング410内の長手方向の移動に制限する。
【0064】
図36および図37は、環状リング484およびロックアウトラッチ486を有する本体482を含むリロード組立体400のロック部材480を示す。環状リング484は、ブッシング452(図35)の近位部分の周りに受容され、フランジ452aに当接する関係で配置されて、ロック部材480をブッシング452(図35)に固定する。ロック部材480の環状リング484は、環状リング480の屈曲を可能にして、ブッシング452の周りに摩擦嵌合式でロック部材480を配置しやすくするスロット498を含み得る。
【0065】
ロックアウトラッチ486は、弾性材料で形成され、環状リング484から延びる。実施形態では、ロックアウトラッチ486は、ロック部材480の環状リング484と一体的に形成され、第1の長手方向部分488と、横断部分490と、第2の長手方向部分492と、を含む。第1の長手方向部分488は、環状リング484に連結された第1の端部を有し、環状リング484から遠位に延びる。ロックアウトラッチ486の横断部分490は、第1の長手方向部分488の第2の端部からブッシング452から半径方向外向きに延びる。第2の長手方向部分492は、横断部分490から近位に延び、ラッチ部材494を支持する近位端部分を有する。実施形態では、ラッチ部材494は、第2の長手方向部分492から半径方向外向きに角度が付けられ、ロック部材480の第1の長手方向部分488および第2の長手方向部分492によって画定される軸を横断し、横断部分490を横断する軸を画定するカム面494aを含む。実施形態では、ロック部材480は、一体構造とすることができる。代替的に、ロックアウトラッチ486は、様々な固定技術のいずれかを使用して環状リング480に旋回可能に固定することができる。
【0066】
実施形態では、第1の長手方向部分488および第2の492は、ナイフキャリア414の長手方向本体部分473の間に画定される長手方向スロット476の1つと整列し、横断部分490は、それぞれのスロット476を通って延びる。この構成では、ロック部材480の第1の長手方向部分488はナイフキャリア414内に配置され、第2の長手方向部分492はナイフキャリア414の外面に沿って配置され、片持ち式にラッチ部材494を支持する。
【0067】
図37および図38は、ナイフキャリア414の長手方向本体部分473の近位部分を示す。ナイフキャリア414の長手方向本体部分473の各々は、環状凹部500を画定し、環状凹部500の近位に配置されるテーパ状の近位面502を含む。環状凹部500は、部分的に近位壁500aによって画定される。アダプタ組立体14(図1)のナイフドライバ415(図38)は、長手方向本体部分473の環状凹部500内に受容されて、ステープル留めデバイス10(図1)が作動して、リロード組立体400からステープル(図示せず)を発射するときに、ナイフドライバ415をナイフキャリア414に連結する内側環状リブ506を含む。ラッチ部材494は、ナイフキャリア414が発射前後退位置にあるときに、ナイフキャリア414の環状凹部500(図37)内に受容され(図34)、シェルハウジング410内のナイフキャリア414の遠位方向の移動を妨げる。より具体的には、ラッチ部材494は、ナイフキャリア414の環状凹部500を画定する近位壁500aと係合して、シェルハウジング410内でのナイフキャリア414の前進を阻止するように配置される。
【0068】
図35および図38は、ナイフキャリア414、ナイフドライバ415、ステープルアクチュエータ412、およびステープルプッシュ部材412aがそれらの後退位置にある、発射前状態のリロード組立体400を示す。発射前状態では、ナイフドライバ415の遠位端は、ナイフキャリア414の近位端に隣接し、ロック部材480のロックアウトラッチ486に隣接して配置される。この位置では、ナイフドライバ415の遠位端部分の内側環状リブ506は、ナイフキャリア414の長手方向本体部分473に形成された環状凹部500の近位に離間される。さらに、ロックアウトラッチ486は、ロックアウトラッチ486のラッチ部材494は、ナイフキャリア414の環状凹部500内に受容された状態でその非変形状態にある。この位置では、ラッチ部材494は、環状凹部500を画定する近位壁500aと整列して、ナイフキャリア414がその後退位置からその前進位置に向かって前進するのを阻止する。その後退位置では、刃先417aを含む環状ナイフ416は、シェルハウジング410内で保護される。
【0069】
図39図41は、ナイフドライバ415がその後退位置からその前進位置に向かって移動されてナイフキャリア414および環状ナイフ416をそれらの前進位置に向かって移動させている際のリロード組立体400を示している。ナイフドライバ415がシェルハウジング410内で図39の矢印「M」によって示される方向に前進するときに、ナイフドライバ415の遠位端部分は、ナイフキャリア414の長手方向本体部分473のそれぞれの近位端部のテーパ面502と係合して、長手方向本体部分473を図39の矢印「N」によって示される方向に内側に付勢する。これにより、ナイフドライバ515の内側環状リブ506が、ナイフキャリア414の長手方向本体部分473の環状凹部500に入り、ナイフドライバ415の遠位端部分をナイフキャリア414(図41)の近位端部分に連結することができる。
【0070】
ナイフドライバ415が図39および図40の矢印「M」によって示される方向にシェルハウジング410内で前進し続けると、ナイフドライバ415の遠位端部分は、ラッチ部材494のカム面494aと係合して、ロックアウトラッチ486を矢印「O」で示される方向に外側にその変形状態に向かって付勢する。ロックアウトラッチ486がブッシング452から外側にその変形状態に移動すると、ロックアウトラッチ486のラッチ部材494は、ラッチ部材494がシェルハウジング410内でのナイフキャリア414の前進を妨げないように、ナイフキャリア514の長手方向本体部分473の近位端に形成された環状凹部500から取り外される。したがって、ナイフキャリア414および環状ナイフ416を前進させて、組織を切断することができる。
【0071】
図42は、ナイフキャリア414およびナイフドライバ415が矢印「P」によって示される方向にそれらの前進位置からそれらの後退位置に戻される際のリロード組立体400を示す。この移動により、環状ナイフ416(図35)がシェルハウジング410内に後退する。ナイフキャリア414が後退位置に達し、シェルハウジング410(図35)を通ってさらに近位方向に移動できなくなるときに、長手方向本体部分473は、内側環状リブが506が、ナイフドライバ414の長手方向本体部分473の環状凹部500から取り外されて、ナイフドライバ415をナイフキャリア414から切り離すように、ナイフドライバ415の内側環状リブ506によって内側に強制的に押される。その後退位置では、ナイフキャリア414の環状凹部500は、ロックアウトラッチ486がその非変形状態に戻り、ラッチ部材480が隣接する長手方向本体部分473の環状凹部500内に受容されるように、ロックアウト部材480のロックアウトラッチ486のラッチ部材494と整列する。再び、ラッチ部材480は、ナイフキャリア414の前進を妨げ、シェルハウジング410内からの環状ナイフ216の再前進を阻止する。
【0072】
当業者においては、本明細書で具体的に説明され、添付の図面において図示された装置および方法が、非限定的かつ例示的な実施形態であることが理解されよう。1つの例示的な実施形態に関連して例示または記載される要素および特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、別の例示的な実施形態の要素および特徴と組み合わせることができることが想到される。同様に、当業者は、上述の実施形態に基づく本開示の更なる特徴および利点を理解するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除いて、具体的に図示および記述されているものによって限定されるべきではない。
図1
図2
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図5
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図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図33A
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42