(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】配管構造
(51)【国際特許分類】
E03C 1/122 20060101AFI20240322BHJP
E03C 1/12 20060101ALI20240322BHJP
F16L 55/00 20060101ALI20240322BHJP
F16L 55/02 20060101ALI20240322BHJP
【FI】
E03C1/122 Z
E03C1/12 D
F16L55/00 G
F16L55/02
(21)【出願番号】P 2020179927
(22)【出願日】2020-10-27
【審査請求日】2023-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】香川 太平
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-143490(JP,A)
【文献】特開2007-277977(JP,A)
【文献】特開2008-144470(JP,A)
【文献】特開2016-196744(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/122
E03C 1/12
F16L 55/00
F16L 55/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水廻り機器からの排水を流す第1の排水系統と、
前記水廻り機器とは別に設置される食洗機からの排水を流し前記第1の排水系統に合流する第2の排水系統と、
前記第2の排水系統の直線状部分に設けられ、管路が蛇行して形成された蛇行部と、
を有
し、
前記蛇行部には、前記管路の中心に向かって凹形状とされた凹部と、前記管路の中心に向かって凸形状とされた凸部とが形成され、
前記凸部における管壁の厚さの最大値は、前記凹部における管壁の厚さの最大値よりも大きい配管構造。
【請求項2】
前記蛇行部の長手方向において、前記凸部と前記凹部が交互に形成され、
前記蛇行部の径方向において、前記凸部と前記凹部が対向している請求項
1に記載の配管構造。
【請求項3】
前記蛇行部の径方向断面において、
前記管路の内面における前記凸部の輪郭は、円弧形状であり、
前記管路の内面における前記凹部の輪郭は、楕円形状である請求項
1又は請求項
2に記載の配管構造。
【請求項4】
前記第1の排水系統及び前記第2の排水系統は、サイホン排水管に接続されている請求項1~請求項
3の何れか1項に記載の配管構造。
【請求項5】
前記第2の排水系統において、複数の前記蛇行部が正面視でそれぞれ直管状に見えるように、かつ互いに異なる高さ位置に設けられ、
上下に隣り合う前記蛇行部のうち、上側に位置する前記蛇行部の下流端と下側に位置する前記蛇行部の上流端とがU字部により接続されている請求項1~請求項
4の何れか1項に記載の配管構造。
【請求項6】
水廻り機器からの排水を流す第1の排水系統と、
前記水廻り機器とは別に設置される食洗機からの排水を流し前記第1の排水系統に合流する第2の排水系統と、
前記第2の排水系統の直線状部分に設けられ、管路が蛇行して形成された蛇行部と、
を有し、
前記第2の排水系統において、複数の前記蛇行部が正面視でそれぞれ直管状に見えるように、かつ互いに異なる高さ位置に設けられ、
上下に隣り合う前記蛇行部のうち、上側に位置する前記蛇行部の下流端と下側に位置する前記蛇行部の上流端とがU字部により接続されている配管構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管構造に関する。
【背景技術】
【0002】
台所流しと食洗機が接続されたサイホン排水構造が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、排水圧力が大きいタイプの食洗機の場合、他の水廻り機器側へ逆流する排水が多くなり、該水廻り機器に対応する排水トラップにおいて封水の破封が生じる等の影響が懸念される。
【0005】
本発明は、食洗機からの排水の勢いを低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係る配管構造は、水廻り機器からの排水を流す第1の排水系統と、前記水廻り機器とは別に設置される食洗機からの排水を流し前記第1の排水系統に合流する第2の排水系統と、前記第2の排水系統の直線状部分に設けられ、管路が蛇行して形成された蛇行部と、を有する。
【0007】
この配管構造では、食洗機からの排水を流す第2の排水系統の直線状部分に、管路が蛇行して形成された蛇行部が設けられているので、排水が蛇行部を通過する間に流れが乱され、圧力損失が生じる。このため、排水圧力が大きいタイプの食洗機であっても、該食洗機からの排水の勢いを低減させることができる。
【0008】
また、第2の排水系統は、食洗機とは別の水廻り機器からの排水を流す第1の排水系統に合流している。上記のように第2の排水系統の蛇行部で排水の勢いが低減されるので、該排水が第1の排水系統側(水廻り機器側)へ逆流することが低減される。このため、水廻り機器に対応する排水トラップにおける封水の破封が抑制される。
【0009】
第2の態様は、第1の態様に係る配管構造において、前記蛇行部には、前記管路の中心に向かって凹形状とされた凹部と、前記管路の中心に向かって凸形状とされた凸部とが形成され、前記凸部における管壁の厚さの最大値は、前記凹部における管壁の厚さの最大値よりも大きい。
【0010】
この配管構造では、蛇行部に凸部と凹部が形成されている。蛇行部を流れる排水は、凸部に比較的強く当たりながら流れて行く。食洗機の排水には、研磨剤や食器割れ等による異物が含まれていることがあるが、凸部における管壁の厚さの最大値が、凹部における管壁の厚さの最大値よりも大きいので、研磨剤や異物に対する配管の耐久性が高い。また、排水は凹部で渦を巻きながら流れて行くので、汚れが凹部から送り出され易い。このため、蛇行部に異物が付着し難い。
【0011】
第3の態様は、第2の態様に係る配管構造であって、前記蛇行部の長手方向において、前記凸部と前記凹部が交互に形成され、前記蛇行部の径方向において、前記凸部と前記凹部が対向している。
【0012】
この配管構造では、蛇行部の長手方向において、凸部と凹部が交互に形成されているので、排水の勢いを効率的に低減させることができる。また、蛇行部の径方向において、凸部と凹部とが対向しているので、凸部同士、及び凹部同士が径方向に対向している場合と比較して、管路の断面積の変化が少ない。このため、排水の勢いを効率的に低減させつつ、排水を効率よく流すことができる。
【0013】
第4の態様は、第2の態様又は第3の態様に係る配管構造において、前記蛇行部の径方向断面において、前記管路の内面における前記凸部の輪郭は、円弧形状であり、前記管路の内面における前記凹部の輪郭は、楕円形状である。
【0014】
この配管構造では、凹部の輪郭が楕円形状である。ここで、凹部が、該楕円と中心が同じでかつ該楕円の短軸半径と同一の半径を有する円弧形状である場合を想定する。そうすると、楕円(円)の中心からの凹部の凹み量は、楕円形状の方が円弧形状よりも大きくなる。このため、蛇行部を流れる排水が凹部に深く入り易くなり、排水により大きな圧力損失を生じさせることができる。
【0015】
また、排水が該凹部で渦を巻き易いため、蛇行部に異物がより一層付着し難くなる。
【0016】
第5の態様は、第1~第4の態様の何れか一態様に係る配管構造において、前記第1の排水系統及び前記第2の排水系統は、サイホン排水管に接続されている。
【0017】
この配管構造では、第1の排水系統及び第2の排水系統は、サイホン排水管に接続されている。サイホン排水管は、サイホン力発生のため勾配排水管と比較して小径とされているが、第2の排水系統が蛇行部を有しているので、食洗機からの排水が第1の排水系統側(水廻り機器側)に逆流することが低減される。
【0018】
第6の態様は、第1~第5の態様の何れか一態様に係る配管構造であって、前記第2の排水系統において、複数の前記蛇行部が正面視でそれぞれ直管状に見えるように、かつ互いに異なる高さ位置に設けられ、上下に隣り合う前記蛇行部のうち、上側に位置する前記蛇行部の下流端と下側に位置する前記蛇行部の上流端とがU字部により接続されている。
【0019】
この配管構造では、複数の蛇行部が互いに異なる高さ位置に設けられ、U字部により直列に接続されているので、各々の蛇行部の長さを抑制しつつ、蛇行部全体の管路長を長くすることができる。これにより、食洗機からの排水の勢いを効率的に抑制することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、食洗機からの排水の勢いを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本実施形態に係る配管構造を有するサイホン排水システムの概略を示す正面図である。
【
図3】蛇行部を水平面で切断した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一又は同様の構成要素であることを意味する。なお、以下に説明する実施形態において重複する説明及び符号については、省略する場合がある。また、「上流側」とは、排水方向上流側を意味し、「上流端」とは、排水方向の上流側の端部を意味する。「下流側」とは、排水方向下流側を意味し、「下流端」とは、排水方向の下流側の端部を意味する。
【0023】
図1において、本実施形態に係る配管構造10は、例えばサイホン排水システム12に用いられる。配管構造10は、第1の排水系統1と、第2の排水系統2と、蛇行部14と、を有している。
【0024】
図1に示されるように、住戸の床スラブ20の上には、間隔をあけて床パネル22が配置されており、床パネル22の上には、水廻り機器の一例としての台所流し16、及び食洗機18が配置されている。
【0025】
第1の排水系統1は、台所流し16からの排水を流す配管構造であり、該台所流し16から後述するサイホン排水管32までの部分に相当する。台所流し16の排水口16Aには、例えばディスポーザ24が取り付けられている。ディスポーザ24の下流側には、配管26、水封式の排水トラップ28、配管30が接続されている。
【0026】
配管30の下流側には、サイホン排水管32が配置されている。サイホン排水管32は、横引き管32A及び竪管32Bを含んで構成されている。サイホン排水管32の内径は、例えば配管30と同じ内径とされている。横引き管32Aは、床スラブ20の上に配置されている。サイホン排水管32の竪管32Bは、床スラブ20に形成された縦孔34を介して垂下され、住戸の鉛直方向に延びる排水立て管(図示せず)に接続されている。
【0027】
一例として、排水トラップ28における封水の上流側には、圧力緩和装置36及び通気弁38が設けられている。圧力緩和装置36は、食洗機18から瞬間的に排水が排出され、配管30内の正圧が瞬間的に高くなると、配管30内が正圧となり、配管30内の空気が排水トラップ28の内部を逆流しようとするが、圧力緩和装置36が該正圧を緩衝することで、封水の破封(ここでは、空気の逆流による破封)が抑制されるようになっている。
【0028】
通気弁38は、下流側が負圧となった際に外気を取り込み、排水トラップ28の破封、具体的には、溜められた封水が負圧により下流側に吸引されて消失する現象を抑制することができる。また、通気弁38は、平常時に弁閉して悪臭の漏れ等を防止するものである。通気弁38としては、公知のもの(一例として、特開2009-299866号公報に記載のもの)を用いることができる。なお、「負圧」とは、配管構造10が配置されている環境の外気よりも圧力が低いことを意味する。
【0029】
第2の排水系統2は、台所流し16とは別に設置される食洗機18からの排水を流し第1の排水系統1に合流する配管であり、該食洗機18から後述するサイホン排水管32に合流するまで部分に相当する。第2の排水系統2は、横引き管32Aにおいて第1の排水系統1と合流している。このように、第2の排水系統2は、第1の排水系統1に直接合流せず、第1の排水系統1より下流の位置で合流してもよい。
【0030】
食洗機18の排水部には、下方に延びる配管40が接続されている。配管40の下流端には、管継手42を介してエルボ管44が接続されている。エルボ管44の下流側には、複数の蛇行部14、例えば3箇所の蛇行部14が直列に設けられている。蛇行部14は、第2の排水系統2の直線状部分に設けられ、それぞれ管路14Aが蛇行して形成されている。
【0031】
図1に示されるように、複数の蛇行部14は、正面視でそれぞれ直管状に見えるように、かつ互いに異なる高さ位置に設けられている。具体的には、3箇所の蛇行部14は、各々同等の長さに構成され、長手方向が水平方向となるように、鉛直方向に互いに離間して配置されている。また、上下に隣り合う蛇行部14のうち、上側に位置する蛇行部14の下流端と下側に位置する蛇行部14の上流端とがU字部46により接続されている。これにより、3箇所の蛇行部14は、全体として鉛直面内で蛇行しつつ、直列に配置されている。
【0032】
最も下流側の蛇行部14は、管継手48を介して配管50に接続されている。配管50は、例えば排水トラップ28の下端付近まで延びる立ち上がり部52を経由して下方に延び、横引き管32Aに接続されている。
【0033】
図2に示されるように、蛇行部14の外観は、例えば矢印A方向から見る正面視では直管状に見えるが、矢印B方向から見る平面視では蛇行した形状に見えるように構成されている。また、
図3に示されるように、蛇行部14には、管路14Aの中心に向かって凹形状とされた凹部14Bと、管路14Aの中心に向かって凸形状とされた凸部14Cとが形成されている。管路14Aの中心は、長手方向の各位置での断面における中心であり、概ね
図3の線Lに相当する。
【0034】
凸部14Cと凹部14Bは、蛇行部14の長手方向において交互に、例えば12組程度形成されていてもよい。また、蛇行部14の径方向において、凸部14Cと凹部14Bが対向していてもよい。更に、凸部14Cにおける管壁の厚さの最大値t1は、凹部14Bにおける管壁の厚さの最大値t2よりも大きくてもよい。また、蛇行部14の径方向断面において、管路14Aの内面における凸部14Cの輪郭が円弧形状で、管路14Aの内面における凹部14Bの輪郭が楕円形状であってもよい。径方向断面とは、管路14Aが最も大きく蛇行する、つまり蛇行の振幅が最も大きくなる位置での断面であり、本実施形態では、
図3に示されるように、水平面で切断した場合の断面である。
【0035】
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。
図1において、本実施形態に係る配管構造10では、食洗機18からの排水を流す第2の排水系統2の直線状部分に、管路14Aが蛇行して形成された蛇行部14が設けられている。排水が蛇行部14を通過する間に流れが乱され、圧力損失が生じる。排水は、線Lのように蛇行して流れる。このため、排水圧力が大きいタイプの食洗機18であっても、該食洗機18からの排水の勢いを低減させることができる。
【0036】
また、第2の排水系統2は、食洗機18とは別の台所流し16からの排水を流す第1の排水系統1に合流している。上記のように第2の排水系統2の蛇行部14で排水の勢いが低減されるので、該排水が第1の排水系統1側(台所流し16側)へ逆流することが低減される。このため、台所流し16に対応する排水トラップ28における封水の破封も抑制される。
【0037】
図3に示されるように、蛇行部14に凸部14Cと凹部14Bが形成されている場合、蛇行部14を流れる排水は、凸部14Cに比較的強く当たりながら流れて行く。食洗機18の排水には、研磨剤や食器割れ等による異物が含まれていることがあるが、凸部14Cにおける管壁の厚さの最大値t1が、凹部14Bにおける管壁の厚さの最大値t2よりも大きいので、研磨剤や異物に対する配管の耐久性が高い。また、排水は凹部14Bで渦54を巻きながら流れて行くので、汚れが凹部14Bから送り出され易い。このため、蛇行部14に異物が付着し難い。
【0038】
また、蛇行部14の長手方向において、凸部14Cと凹部14Bが交互に形成されている場合、排水の勢いを効率的に低減させることができる。蛇行部14の径方向において、凸部14Cと凹部14Bとが対向している場合、凸部14C同士、及び凹部14B同士が径方向に対向している場合と比較して、管路14Aの断面積の変化が少ない。更に、3箇所の蛇行部14が全体として鉛直面内で蛇行しつつ、直列に配置されている。このため、排水の勢いを効率的に低減させつつ、排水を効率よく流すことができる。
【0039】
凹部14Bの輪郭が楕円形状であってもよい。ここで、
図3において線Cで示されるように、凹部14Bが、該楕円と中心が同じでかつ該楕円の短軸半径と同一の半径を有する円弧形状である場合を想定する。そうすると、楕円(円)の中心からの凹部14Bの凹み量は、楕円形状の方が円弧形状(線C)よりも大きくなる。このため、蛇行部14を流れる排水が凹部14Bに深く入り易くなり、排水により大きな圧力損失を生じさせることができる。
【0040】
また、排水が凹部14Bで渦54を巻き易く、異物が押し流され易い。このため、蛇行部14に異物がより一層付着し難くなる。
【0041】
図1に示されるように、本実施形態では、一例として第1の排水系統1及び第2の排水系統2がサイホン排水管32に接続されている。サイホン排水管32は、サイホン力発生のため勾配排水管(図示せず)と比較して小径とされているが、第2の排水系統2が蛇行部14を有しているので、食洗機18からの排水が第1の排水系統1側(台所流し16側)に逆流することが低減される。
【0042】
また、
図1において、複数の蛇行部14が互いに異なる高さ位置に設けられ、U字部46により直列に接続されているので、各々の蛇行部14の長さを抑制しつつ、蛇行部全体の管路長を長くすることができる。これにより、食洗機18からの排水の勢いを効率的に抑制することができる。
【0043】
更に、複数の蛇行部14が正面視でそれぞれ直管状に見えるように配置されているので、蛇行部14の外観が正面視で蛇行している場合と比較して、上下に隣り合う蛇行部14間の距離を縮めることができる。これにより、蛇行部14の設置スペースを少なくすることができる。
【0044】
このように、本実施形態によれば、食洗機18からの排水の勢いを低減させることができる。
【0045】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0046】
上記実施形態では、配管構造10がサイホン排水システム12に用いられるものとしたが、配管構造10を、勾配配管を有する通常の排水システムに用いることも可能である。
【0047】
蛇行部14の外観は、
図2において矢印A方向から見る正面視では直管状に見え、矢印B方向から見る平面視では蛇行した形状に見えるものとしたが、これに限られず、径方向のすべての方向から見て直管状に見える円筒形に構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 第1の排水系統、2 第2の排水系統、10 配管構造、12 サイホン排水システム、14 蛇行部、14A 管路、14B 凹部、14C 凸部、16 台所流し(水廻り機器)、18 食洗機、32 サイホン排水管、46 U字部、t1 凸部の管壁の厚さの最大値、t2 凹部の管壁の厚さの最大値