(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】操作装置及び操作システム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240322BHJP
【FI】
H04Q9/00 301A
H04Q9/00 301B
(21)【出願番号】P 2022513755
(86)(22)【出願日】2020-04-07
(86)【国際出願番号】 JP2020015740
(87)【国際公開番号】W WO2021205553
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2023-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】梅木 翼
(72)【発明者】
【氏名】大戸 友博
(72)【発明者】
【氏名】亀岡 慎平
(72)【発明者】
【氏名】深山 一輝
(72)【発明者】
【氏名】三宮 龍
(72)【発明者】
【氏名】大西 祐介
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/058602(WO,A1)
【文献】特開2005-323285(JP,A)
【文献】特開2014-068115(JP,A)
【文献】特開2018-029450(JP,A)
【文献】特開2013-236909(JP,A)
【文献】特開2008-177948(JP,A)
【文献】特開2013-156980(JP,A)
【文献】特開2015-179562(JP,A)
【文献】特開2003-224315(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部と、
前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、
電力を供給する電池と、
ユーザーによる操作に応じて動作モードを切り替える切替部と、
操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、
前記動作モードが第1モードである場合、前記電池に蓄電された電力を用いて前記操作信号を送信し、
前記動作モードが第2モードである場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信することを特徴とする操作装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の操作装置において、
前記切替部から入力される切替信号に基づいて、前記動作モードを前記第1モード及び前記第2モードのうちの一方に切り替えるモード切替部を有し、
前記切替部は、前記電池から供給される電力を用いて前記切替信号を出力することを特徴とする操作装置。
【請求項3】
請求項1
又は請求項2に記載の操作装置において、
前記通信部は、
前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信する第1通信部と、
前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する第2通信部と、を含み、
前記操作信号は、前記操作信号が前記電池から供給される電力によって送信されたか、前記操作信号が前記発電素子から供給される電力によって送信されたかを示す情報を含むことを特徴とする操作装置。
【請求項4】
操作部と、
前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、
電力を供給する電池と、
操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、
前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信する第1通信部と、
前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する第2通信部と、を含み、
前記通信部は、
前記電池の残量が所定残量以上である場合、前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信し、
前記電池の残量が前記所定残量未満である場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信
し、
前記操作信号は、前記操作信号が前記電池から供給される電力によって送信されたか、前記操作信号が前記発電素子から供給される電力によって送信されたかを示す情報を含むことを特徴とする操作装置。
【請求項5】
操作部と、
前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、
電力を供給する電池と、
外部から供給される電力を受電する受電部と、
操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、
前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信する第1通信部と、
前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する第2通信部と、を含み、
前記通信部は、
前記受電部にて受電される電力が所定値以上である場合、前記受電部にて受電された電力によって充電される前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信し、
前記受電部にて受電される電力が前記所定値未満である場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信
し、
前記操作信号は、前記操作信号が前記電池から供給される電力によって送信されたか、前記操作信号が前記発電素子から供給される電力によって送信されたかを示す情報を含むことを特徴とする操作装置。
【請求項6】
請求項
3から請求項5のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記第1通信部が前記操作信号を送信する場合、前記第2通信部が前記操作信号を送信することを規制する送信規制部を備えることを特徴とする操作装置。
【請求項7】
請求項1から請求項
6のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記操作装置の動作状態を点灯状態によって通知する通知部を備え、
前記通知部は、
前記通信部が前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信することを、点灯することによって通知し、
前記通信部が前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信することを、点灯しないことによって通知することを特徴とする操作装置。
【請求項8】
請求項1から請求項
6のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記操作装置の動作状態を点灯状態によって通知する通知部を備え、
前記通知部は、
前記通信部が前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信することを、第1色にて点灯することによって通知し、
前記通信部が前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信することを、前記第1色とは異なる第2色にて点灯することによって通知することを特徴とする操作装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記発電素子によって発電された電力によって、前記電池を充電する充電部を備えることを特徴とする操作装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の操作装置において、
前記操作信号が送信されるときに振動を発生する振動部を備えることを特徴とする操作装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の操作装置において、
筐体と、
前記筐体に対して挿入及び突出可能に設けられるタッチパッドと、を備え、
前記操作部は、前記タッチパッドを含むことを特徴とする操作装置。
【請求項12】
操作信号を送信する操作装置と、
前記操作信号を受信して動作する電子機器と、を備え、
前記操作装置は、
操作部と、
前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、
電力を供給する電池と、
操作された前記操作部に応じた前記操作信号を送信する送信部と、を備え、
前記操作装置は、前記電池から供給される電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第1モードと、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作し、
前記操作信号は、前記操作装置の動作モードを示す情報を含み、
前記電子機器は、
前記操作装置から前記操作信号を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記操作信号に基づいて、前記操作装置の動作モードを判定するモード判定部と、
前記モード判定部にて、前記操作装置の動作モードが前記第1モードから前記第2モードに切り替えられたと判定されると、前記操作装置の動作モードを報知する報知部と、を有することを特徴とする操作システム。
【請求項13】
請求項12に記載の操作システムにおいて、
前記電子機器は、ゲームを実行するゲーム装置であり、
前記ゲーム装置は、前記モード判定部によって、前記動作モードが前記第2モードであると判定されると、前記ゲームが前記第2モードに対応しているか否かを判定する対応判定部を有し、
前記報知部は、前記対応判定部にて、前記ゲームが前記第2モードに対応していないと判定されると、前記ゲームは前記第2モードに対応していないことを報知することを特徴とする操作システム。
【請求項14】
操作信号を送信する操作装置と、
前記操作信号を受信する情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信するサーバーと、を備え、
前記操作装置は、
操作部と、
前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、
電力を供給する電池と、
操作された前記操作部に応じた前記操作信号を送信する送信部と、を備え、
前記操作装置は、前記電池から供給される電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第1モードと、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作し、
前記操作信号は、前記操作装置の動作モードを示す情報を含み、
前記情報処理装置は、前記操作装置から受信された前記操作信号を前記サーバーに送信し、前記サーバーによる処理結果を前記サーバーから受信し、
前記サーバーは、
前記情報処理装置から受信された前記操作信号に基づいて、前記操作装置の動作モードを判定するモード判定部と、
前記モード判定部にて、前記操作装置の動作モードが前記第1モードから前記第2モードに切り替えられたと判定されると、前記操作装置の動作モードを前記情報処理装置に報知させる前記処理結果を前記情報処理装置に送信する報知部と、を有することを特徴とする操作システム。
【請求項15】
請求項14に記載の操作システムにおいて、
前記サーバーは、
前記情報処理装置から受信された前記操作信号に基づいてゲームを実行する実行部と、
前記モード判定部によって、前記動作モードが前記第2モードであると判定されると、前記ゲームが前記第2モードに対応しているか否かを判定する対応判定部と、を有し、
前記報知部は、前記対応判定部によって前記ゲームが前記第2モードに対応していないと判定されると、前記ゲームは前記第2モードに対応していないことを前記情報処理装置に報知させる前記処理結果を前記情報処理装置に送信することを特徴とする操作システム。
【請求項16】
請求項13又は請求項15に記載の操作システムにおいて、
前記対応判定部は、実行される前記ゲームのカテゴリーが所定のカテゴリーである場合に、前記ゲームは前記第2モードに対応していないと判定することを特徴とする操作システム。
【請求項17】
請求項13、請求項15及び請求項16のいずれか一項に記載の操作システムにおいて、
前記対応判定部は、前記ゲームに関する情報に基づいて、前記ゲームが前記第2モードに対応しているか否かを判定することを特徴とする操作システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、操作装置及び操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のボタンを含む操作部、発電部、電源管理部、制御部、記憶部、スイッチ、無線送信部及びアンテナを備えたリモートコントローラーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のリモートコントローラーでは、発電部は、対応するボタンの押下によって生じるエネルギーから電力を生成する複数の発電素子を有する。なお、発電部に採用される発電素子として、バネ、永久磁石及び誘導コイルを用いた磁束の時間的変化によって発電を行なう発電素子や、圧電素子、磁歪材料又は超磁歪材料等で形成され、ボタンの押下に応じて弾性変形することによって発電する発電素子が例示されている。
【0003】
電源管理部、制御部、記憶部は、発電部によって生成された電力を用いて動作する。
電源管理部は、発電部から供給された電力を蓄積する蓄電素子を有する。電源管理部は、操作部に対する各操作の内容に応じた種類の操作信号を制御部へ出力可能である。
制御部は、電源管理部から受けた操作信号の内容を記憶部へ出力する。制御部は、電源管理部から受けた操作信号を解析し、操作部に対する操作が所定条件を満たすと、スイッチ及び無線送信部を制御して、記憶部に記憶された操作信号の内容に対応する情報、例えば操作信号の内容自体を含む無線信号を送信する。
無線送信部は、制御部によってオンされるスイッチ経由で蓄電素子から供給される電力を用いて動作し、制御部から受けた情報を含む無線信号を生成し、アンテナ経由で受信機へ送信する。なお、スイッチは、無線送信部が操作信号を送信するとオフされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許出願公開2016/110995号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のリモートコントローラーでは、ボタンの押下に伴って発電された電力によって、電源管理部、制御部、記憶部及び無線送信部が動作するため、ボタンの押下時から操作信号の送信時までの期間が大きくなりやすい。すなわち、特許文献1に記載のリモートコントローラーでは、ユーザーの意図等に関わらず、ボタンの押下に対して操作信号の送信が遅延しやすい。このことから、上記コントローラーでは、利便性が低いといいう問題がある。
【0006】
本開示は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、利便性を高めることができる操作装置及び操作システムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様に係る操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、前記通信部は、前記電池の残量が所定残量以上である場合、前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信し、前記電池の残量が前記所定残量未満である場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する。
【0008】
本開示の第2態様に係る操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、ユーザーによる操作に応じて動作モードを切り替える切替部と、操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、前記通信部は、前記動作モードが第1モードである場合、前記電池に蓄電された電力を用いて前記操作信号を送信し、前記動作モードが第2モードである場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する。
【0009】
本開示の第3態様に係る操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、外部から供給される電力を受電する受電部と、操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、前記通信部は、前記受電部にて受電される電力が所定値以上である場合、前記受電部にて受電された電力によって充電される前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信し、前記受電部にて受電される電力が前記所定値未満である場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する。
【0010】
本開示の第4態様に係る操作システムは、操作信号を送信する操作装置と、前記操作信号を受信して動作する電子機器と、を備え、前記操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、操作された前記操作部に応じた前記操作信号を送信する送信部と、を備え、前記操作装置は、前記電池から供給される電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第1モードと、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作し、前記操作信号は、前記操作装置の動作モードを示す情報を含み、前記電子機器は、前記操作装置から前記操作信号を受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記操作信号に基づいて、前記操作装置の動作モードを判定するモード判定部と、前記モード判定部にて、前記操作装置の動作モードが前記第1モードから前記第2モードに切り替えられたと判定されると、前記操作装置の動作モードを報知する報知部と、を有する。
【0011】
本開示の第5態様に係る操作システムは、操作信号を送信する操作装置と、前記操作信号を受信する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信するサーバーと、を備え、前記操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、操作された前記操作部に応じた前記操作信号を送信する送信部と、を備え、前記操作装置は、前記電池から供給される電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第1モードと、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作し、前記操作信号は、前記操作装置の動作モードを示す情報を含み、前記情報処理装置は、前記操作装置から受信された前記操作信号を前記サーバーに送信し、前記サーバーによる処理結果を前記サーバーから受信し、前記サーバーは、前記情報処理装置から受信された前記操作信号に基づいて、前記操作装置の動作モードを判定するモード判定部と、前記モード判定部にて、前記操作装置の動作モードが前記第1モードから前記第2モードに切り替えられたと判定されると、前記操作装置の動作モードを前記情報処理装置に報知させる前記処理結果を前記情報処理装置に送信する報知部と、を有する。
【0012】
上記第1~第3態様に係る操作装置、並びに、上記第4及び第5態様に係る操作システムによれば、利便性を高めることができる操作装置及び操作システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態におけるゲームシステムの構成を示す模式図。
【
図2】第1実施形態における操作装置の外観を示す図。
【
図3】第1実施形態における操作装置の装置本体の構成を示すブロック図。
【
図4】第1実施形態におけるゲーム装置の構成を示すブロック図。
【
図5】第1実施形態における制御部が有する機能部を示すブロック図。
【
図6】第1実施形態における表示装置に表示される実行時画面の一例を示す図。
【
図7】第1実施形態における表示装置に表示される実行時画面の一例を示す図。
【
図8】第1実施形態における表示装置に表示される実行時画面の一例を示す図。
【
図9】第1実施形態における表示装置に表示される実行時画面の一例を示す図。
【
図10】第1実施形態における実行時画面の変形を示す図。
【
図11】第2実施形態におけるゲームシステムの操作装置が有する装置本体の構成を示すブロック図。
【
図12】第2実施形態における表示装置に表示される実行時画面の一例を示す図。
【
図13】第3実施形態におけるゲームシステムの操作装置が有する装置本体の構成を示すブロック図。
【
図14】第3実施形態における表示装置に表示される実行時画面の一例を示す図。
【
図15】第4実施形態におけるゲームシステムの構成を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るゲームシステム1Aの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るゲームシステム1Aは、操作システムに相当する。ゲームシステム1Aは、
図1に示すように、操作装置2A、ゲーム装置4及び表示装置6を備える。ゲームシステム1Aでは、操作装置2Aから送信される操作信号に応じて、ゲーム装置4がゲームを進行し、表示装置6が、ゲーム装置4の実行時画面、例えばゲーム画面を表示する。
以下、ゲームシステム1Aの各構成について説明する。
【0015】
[操作装置の構成]
図2は、操作装置2Aの外観を示す図である。詳しくは、
図2は、操作装置2Aを示す正面図である。
操作装置2Aは、ユーザーの入力操作に応じた操作信号を送信し、ゲーム装置4を操作する。操作装置2Aは、例えば
図2に示すように、正面側から見て逆U字状に構成されたコントロールパッド(コントローラー)として構成し得る。
図2に一例が示される操作装置2Aは、筐体21を有する。
【0016】
[筐体の構成]
筐体21は、左側把持部21L、右側把持部21R、中央部21C及び上面部21Uを有する。
左側把持部21Lは、筐体21における左側端部に位置し、ユーザーの左手によって把持される。右側把持部21Rは、筐体21における右側端部に位置し、ユーザーの右手によって把持される。
中央部21Cは、左側把持部21L及び右側把持部21Rの間に設けられている。
上面部21Uは、左側把持部21Lを左手にて把持し、右側把持部21Rを右手にて把持したユーザーが中央部21Cを見た場合の上側に位置する面である。
【0017】
[装置本体の構成]
操作装置2Aは、筐体21に設けられる装置本体22Aを備える。装置本体22Aは、筐体21の外部に露出される操作部23を有する。
【0018】
[操作部の構成]
操作部23は、1つの方向ボタン231、4つのボタン232、2つのボタン233及び4つのボタン234(234L,234R)と、タッチパッド235と、2つのスティック236(236L,236R)と、を含む。ボタン231~234は、操作子に相当する。
方向ボタン231は、上下左右に押下可能なボタンである。方向ボタン231は、左側把持部21Lに配設されている。
4つのボタン232は、右側把持部21Rに配設されている。
2つのボタン233は、中央部21Cの左右に設けられている。
4つのボタン234のうち、上面部21Uにおける左端に設けられた2つのボタン234L(奥側の操作ボタンは図示省略)は、奥行き方向に並んで配設されている。同様に、4つのボタン234のうち、上面部21Uにおける右端に設けられた2つのボタン234R(奥側の操作ボタンは図示省略)も、奥行き方向に並んで配設されている。
【0019】
タッチパッド235は、2点検出式のタッチパッドである。タッチパッド235は、ユーザーによるタッチ操作を検出し、検出したタッチ操作に応じた信号を出力する。タッチパッド235は、中央部21Cにおいて2つのボタン233に挟まれる位置に、筐体21に対して挿入及び突出可能に設けられている。すなわち、タッチパッド235は、操作子に含まれる。
2つのスティック236のうち、スティック236Lは、タッチパッド235に対する下側かつ左側に配設され、スティック236Rは、タッチパッド235に対する下側かつ右側に配設されている。詳しい図示を省略するが、スティック236L,236Rのそれぞれは、傾倒可能な軸部材を有する。スティック236L,236Rは、ユーザーによる軸部材の傾倒方向を検出し、検出した傾倒方向を示す信号を出力する。
【0020】
[装置本体の他の構成]
図3は、装置本体22Aの構成を示すブロック図である。
装置本体22Aは、操作部23の他、
図3に示すように、電池BTと、検出部24、発電部25、充電部26、通知部27、振動部28、通信部29A、記憶部30及び制御部31Aと、を備える。
なお、操作装置2Aは、電池BTの残量が所定残量以上である場合には、電池BTから供給される電力を用いる第1モードにて動作する。第1モードは、電池電力使用モードと言い換えることができる。なお、所定残量は、例えば操作装置2Aが操作信号を送信可能な残量とすることができる。
一方、操作装置2Aは、電池BTの電池残量が所定残量未満である場合には、発電部25から供給される電力を用いる第2モードにて動作する。第2モードは、発電電力使用モードと言い換えることができる。
このように、操作装置2Aの動作モードには、第1モード及び第2モードが含まれる。
【0021】
[電池の構成]
電池BTは、蓄電している電力を装置本体22Aに供給する。本実施形態では、電池BTは、後述する充電部26によって充電可能な二次電池が採用されている。しかしながら、これに限らず、電池BTは、一次電池でもよい。また、電池BTは、筐体21に装着及び脱離可能に設けられていてもよい。
【0022】
[検出部の構成]
検出部24は、電池BTから供給される電力によって動作し、対応するボタンの押下を検出する。すなわち、検出部24は、操作装置2Aの動作モードが第1モードのときに動作する。
検出部24は、操作部23を構成する検出対象であるボタン231~234及びタッチパッド235のそれぞれに対応して設けられた複数の検出素子241を有する。複数の検出素子241は、ボタン231~234及びタッチパッド235のうち、対応する検出対象の押下を検出する。検出素子241は、検出対象の押下を検出した検出素子241を示す識別情報を含む信号を、制御部31Aの後述する第1制御部311に出力する。
【0023】
[発電部の構成]
発電部25は、各検出素子241の検出対象に応じて筐体21内に配設された複数の発電素子251を有する。すなわち、複数の発電素子251のそれぞれは、筐体21に対して挿入及び突出可能に設けられた検出対象であるボタン231~234及びタッチパッド235のそれぞれに対応して筐体21内に設けられている。
発電素子251は、対応する検出対象の押下に応じて発電し、発電した電力を充電部26及び制御部31Aの後述する第2制御部312に供給する。また、発電素子251は、対応する検出対象が押下された場合に、押下された検出対象を示す識別情報を含む信号を、第2制御部312に出力する。すなわち、或る発電素子251から電力が供給されたことは、当該発電素子251に対応する検出対象が押下されたことを示す。
【0024】
[充電部の構成]
充電部26は、発電素子251から供給される電力によって電池BTを充電する。
ここで、発電素子251によって発電された電力の少なくとも一部は、第2制御部312及び通信部29Aの後述する第2通信部292による操作信号の送信に用いられる。このため、充電部26によって電池BTに充電される電力は、発電素子251によって発電された電力のうち、余剰の電力である。
なお、発電された電力に余剰が生じない場合等においては、充電部26は無くてもよい。
【0025】
[通知部の構成]
通知部27は、操作装置2Aの動作状態を通知する。すなわち、通知部27は、操作装置2Aの動作状態を点灯状態によって通知する第1通知部である。具体的に、通知部27は、第1制御部311による制御の下、操作部23に対して入力操作が行われると、電池BTから供給される電力によって点灯する。
詳述すると、電池BTの残量が所定残量以上である場合、すなわち、操作装置2Aの動作モードが第1モードである場合に、通知部27は、第1制御部311の制御の下、少なくとも操作部23に対する入力操作に応じて点灯する。
一方、電池BTの残量が所定残量未満である場合、すなわち、操作装置2Aの動作モードが第2モードである場合には、通知部27に電力は供給されない。このため、通知部27は、操作部23に対して入力操作が行われても点灯しない。
このような通知部27の点灯状態によって、ユーザーは、操作装置2Aの動作モードが、第1モード及び第2モードのうちのいずれかであるかを確認できる。
【0026】
なお、通知部27は、電池BTの残量が所定残量以上である場合には、電池BTから供給される電力を用いて第1色で点灯し、電池BTの残量が所定残量未満である場合には、発電素子251から供給される電力を用いて第1色とは異なる第2色で点灯するものであってもよい。換言すると、通知部27は、操作装置2Aの動作モードが第1モードである場合には、電池BTの電力を用いて第1色で点灯し、操作装置2Aの動作モードが第2モードである場合には、発電素子251の電力を用いて第2色で点灯するものであってもよい。
また、通知部27は、電池BTの残量が所定残量以上である場合には、操作装置2Aの電源がオンされている限り、常に点灯していてもよい。
【0027】
このような通知部27は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の固体光源を含むインジケーターにより構成できる。しかしながら、これに限らず、通知部27は、電池BTの残量が所定残量以上である場合には、操作部23に対する入力操作に応じた音声を出力し、電池BTの残量が所定残量未満である場合には、操作部23に対して入力操作が行われても音声を出力しないものであってもよい。
【0028】
[振動部の構成]
振動部28は、振動を発生するものであり、例えばモーターにより構成できる。
振動部28は、操作部23が操作された場合に振動を発生する。これにより、操作部23が操作されたことがユーザーに通知される。すなわち、振動部28は、操作装置2Aの動作状態を通知する第2通知部ということができる。本実施形態では、振動部28は、操作装置2Aの動作モードが第1モードである場合に、第1制御部311による制御の下、電池BTから供給される電力を用いて振動する。しかしながら、これに限らず、振動部28は、操作装置2Aの動作モードが第2モードである場合に、第2制御部312による制御の下、発電素子251から供給される電力を用いて振動してもよい。
また、振動を発生させる信号である振動発生信号を通信部29Aがゲーム装置4から受信した場合に、振動部28は、第1制御部311又は第2制御部312による制御の下で振動を発生する。
なお、振動部28は、必須の構成ではない。
【0029】
[通信部の構成]
通信部29Aは、制御部31Aによる制御の下、操作部23に対するユーザーの入力操作に応じた操作信号をゲーム装置4に送信する送信部に相当する。通信部29Aは、第1通信部291及び第2通信部292を有する。
第1通信部291及び第2通信部292は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に則って操作信号を無線にて送信するが、例えばZigBee(登録商標)等の他の無線通信規格に則って操作信号を無線にて送信するものであってもよい。
【0030】
第1通信部291は、電池BTから供給される電力によって、第1制御部311から入力する操作信号を送信する。第1通信部291が送信する操作信号には、操作装置2Aの動作モードが第1モードであることを示す情報が含まれる。例えば、第1通信部291が送信する操作信号には、操作信号が第1通信部291によって送信された操作信号であることを示す情報が含まれる。
第2通信部292は、発電素子251から供給される電力によって、第2制御部312から入力する操作信号を送信する。第2通信部292が送信する操作信号には、操作装置2Aの動作モードが第2モードであることを示す情報が含まれる。例えば、第2通信部292が送信する操作信号には、操作信号が第2通信部292によって送信された操作信号であることを示す情報が含まれる。
【0031】
[記憶部の構成]
記憶部30は、操作装置2Aの動作に必要な各種データを記憶している。例えば、記憶部30は、上記した検出対象と、検出対象を示す識別情報との対応を記憶している。
【0032】
[制御部の構成]
制御部31Aは、操作装置2Aの動作を制御する。例えば、制御部31Aは、充電部26、通知部27、振動部28、通信部29A及び記憶部30を制御する。制御部31Aは、第1制御部311、第2制御部312及び充電制御部313を有する。
【0033】
[第1制御部の構成]
第1制御部311は、電池BTの残量が所定残量以上である場合、すなわち、操作装置2Aが第1モードで動作する場合に、電池BTから供給される電力によって動作して、操作装置2Aを制御する。具体的に、第1制御部311は、通知部27、振動部28及び第1通信部291を制御する。
例えば、第1制御部311は、操作部23が操作されると、通知部27によって操作部23が操作されたことを通知する。具体的に、第1制御部311は、検出素子241、タッチパッド235及びスティック236から信号が入力すると、通知部27によって操作部23が操作されたこと通知する。
【0034】
また例えば、第1制御部311は、操作部23に対するユーザーの入力操作に応じた操作信号を第1通信部291に送信させる。具体的に、第1制御部311は、検出対象が押下されて検出素子241から信号が入力された場合、記憶部30を参照して、入力された信号に含まれる識別情報に応じた検出対象を特定し、特定された検出対象が操作されたことを示す操作信号を第1通信部291に送信させる。
また、第1制御部311は、タッチパッド235及びスティック236から信号が入力すると、入力された信号に応じた操作信号を第1通信部291に送信させる。
【0035】
なお、第1制御部311が第1通信部291に操作信号を送信させる場合、第1制御部311は、第2制御部312が第2通信部292に操作信号を送信させることを規制する。例えば、第1制御部311は、第1通信部291に操作信号を送信させるとともに、第2制御部312に規制信号を出力して、第2通信部292による操作信号の送信を規制する。すなわち、第1制御部311は、送信規制部の機能を有する。
【0036】
この他、第1制御部311は、電池BTから供給される電力(特に電圧)に基づいて、電池BTの残量を特定し、電池BTの残量が所定残量未満になる直前のタイミングにて、電池BTの残量を通知する残量通知信号を第1通信部291に送信させる。これにより、ゲーム装置4にて、電池BTの残量が僅かであり、まもなく操作装置2Aの動作モードが第1モードから第2モードに切り替わることを把握できる。
なお、第1制御部311は、残量通知信号を定期的に第1通信部291に送信させてもよい。
【0037】
[第2制御部の構成]
第2制御部312は、電池BTの残量が所定残量未満である場合、すなわち、操作装置2Aが第2モードで動作する場合に発電素子251から供給される電力によって起動され、操作装置2Aを制御する。第2制御部312は、例えば第2通信部292を制御する。
第2制御部312は、少なくとも1つの検出対象が押下されて発電素子251から信号が入力すると、記憶部30を参照して、入力された信号に含まれる識別情報に応じた検出対象を特定し、特定された検出対象が操作されたことを示す操作信号を第2通信部292に送信させる。
【0038】
このように、操作装置2Aの動作モードが、発電部25から供給される電力を用いて動作する第2モードである場合、第1制御部311及び第1通信部291は機能しないことから、発電素子251に対応する検出対象の押下に応じた操作信号が、第2通信部292のみから送信される。一方、操作装置2Aの動作モードが第2モードである場合、タッチパッド235に対するタッチ操作やスティック236に対する傾倒操作に応じた操作信号は、操作装置2Aから送信されない。このように、操作装置2Aが第2モードで動作する場合、操作可能な操作子が限定される等、操作装置2Aに対する入力操作が制限される。
【0039】
上記のように、第2制御部312は、発電素子251から供給される電力によって起動する。このため、電池BTの残量が所定残量以上であり、第1通信部291が操作信号を送信する状態であっても、第2制御部312は、発電素子251から供給される電力によって起動して、操作信号を第2通信部292に送信させようとしてしまう。この場合、第1通信部291及び第2通信部292のそれぞれから、同じ検出対象に対する入力操作に応じた操作信号が送信されるおそれがある。
これに対し、第1制御部311が第1通信部291に操作信号を送信させるときには、第1制御部311は、上記のように、第2制御部312に規制信号を出力する。これにより、第2制御部312は、第2通信部292による操作信号の送信を規制して、第1通信部291及び第2通信部292のそれぞれから操作信号が送信されることを抑制する。
【0040】
第1制御部311及び第1通信部291は、電池BTから供給される電力によって動作する。一方、操作装置2Aが第2モードで動作する場合、第2制御部312及び第2通信部292は、発電素子251から供給される電力によって動作する。このことから、検出対象に対する押下タイミングから操作信号の送信タイミングまでの期間を送信完了期間とすると、第2モードでの送信完了期間は、第1モードでの送信完了期間よりも長くなりやすい。
これに対し、通知部27は、操作装置2Aの動作モードを通知する。また、詳しくは後述するが、ゲーム装置4は、操作装置2Aから受信される操作信号に基づいて操作装置2Aの動作モードを判定し、判定した操作装置2Aの動作モードをユーザーに通知する。
これにより、ユーザーは、現在の操作装置2Aの動作モードを把握でき、状況に応じて、第1モードの操作装置2A及び第2モードの操作装置2Aを使用できる。
【0041】
[充電制御部の構成]
充電制御部313は、充電部26による電池BTの充電を制御する。具体的に、充電制御部313は、電池BTから供給される電力(特に電圧)に基づいて電池BTの残量を特定し、電池BTの残量が満量である場合には、充電部26による電池BTの充電を規制する。
【0042】
[ゲーム装置の構成]
図4は、ゲーム装置4の構成を示すブロック図である。
ゲーム装置4は、電子機器に相当する。ゲーム装置4は、上記のように、ゲームを実行し、操作装置2Aから受信される操作信号に基づいてゲームを進行させるとともに、ゲームの実行時画面を表示装置6に表示させる。
ゲーム装置4は、
図4に示すように、通信部41、記憶部42、メモリー43及び制御部44を備える。通信部41、記憶部42、メモリー43及び制御部44は、バスラインBLによって互いに通信可能に接続されている。
【0043】
[通信部の構成]
通信部41は、制御部44による制御の下、操作装置2Aと通信する他、ネットワークNを介して外部機器であるサーバーSVAと通信する。
例えば、通信部41は、操作装置2Aから送信された操作信号及び残量通知信号を受信し、受信した操作信号及び残量通知信号を制御部44に出力する。すなわち、通信部41は、ゲーム装置4が有する受信部に相当する。
例えば、通信部41は、ゲームの進行状況に応じて、振動発生信号を操作装置2Aに送信する。また例えば、通信部41は、サーバーSVAと通信し、サーバーSVAから必要な情報を取得する。
【0044】
[記憶部及びメモリーの構成]
記憶部42は、ゲーム装置4の動作に必要なプログラム及びデータを記憶している。例えば、記憶部42は、ゲーム装置4を制御するOS(Operating System)を記憶している。また例えば、記憶部42は、操作装置2Aとのペアリング情報を記憶している。本実施形態では、ゲーム装置4がゲームを実行することから、記憶部42は、ゲームプログラムを記憶し得る。なお、ゲーム装置4が光学ドライブを有する場合には、ゲームプログラムは、光学ドライブによって読取可能な光学ディスクに記録されていてもよい。
メモリー43は、制御部44のワークメモリーである。メモリー43には、記憶部42、或いは、光学ディスクから読み出されたプログラム及びデータが一時的に記憶される。
【0045】
[制御部の構成]
図5は、制御部44が有する機能部を示すブロック図である。
制御部44は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を備えて構成され、ゲーム装置4の動作を制御する。
制御部44は、
図5に示すように、実行部441、情報取得部442、モード判定部443、対応判定部444及び表示制御部445を有する。
【0046】
実行部441は、記憶部42からOS及びゲームプログラムを読み出して実行し、操作装置2Aから受信される操作信号に応じてゲームを進行させる。
情報取得部442は、通信部41を介してサーバーSVAと通信して、実行中のゲームに関する情報を取得する。例えば、情報取得部442は、サーバーSVAから実行中のゲームのカテゴリーを示す情報、又は、実行部441によって実行可能なゲームが操作装置2Aの第2モードに対応しているか否かの情報を取得する。情報取得部442は、サーバーSVAから取得された情報を、記憶部42に記憶させる。
【0047】
モード判定部443は、通信部41によって操作装置2Aから受信された操作信号に基づいて、操作装置2Aの動作モードが第1モード及び第2モードのうちいずれの動作モードであるのかを判定する。詳述すると、受信された操作信号に含まれる情報に基づいて、操作信号が第1通信部291から送信されたものと判定される場合には、モード判定部443は、操作装置2Aの動作モードは第1モードであると判定する。一方、受信された操作信号に含まれる情報に基づいて、操作信号が第2通信部292から送信されたものと判定される場合には、モード判定部443は、操作装置2Aの動作モードは第2モードであると判定する。
【0048】
対応判定部444は、モード判定部443によって操作装置2Aの動作モードが第2モードであると判定された場合に、実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応しているか否かを判定する。
【0049】
ここで、即時応答性の要求が低いゲーム、換言すると、送信完了期間が比較的長くてもゲームを進行可能なゲームは、動作モードが第2モードである操作装置2Aによっても進行可能である。このようなゲームのカテゴリーとしては、例えばアドベンチャーゲームやシミュレーションゲームが挙げられる。
一方、即時応答性の要求が高いゲーム、換言すると、送信完了期間が比較的長いとゲームの進行に支障をきたすゲームは、動作モードが第2モードである操作装置2A、すなわち、送信完了期間が長くなりやすい操作装置2Aでは進行しづらい。このようなゲームのカテゴリーとしては、例えばシューティングゲームやアクションゲームが挙げられる。
【0050】
このため、例えば、サーバーSVAから実行中のゲームのカテゴリーを示す情報が取得された場合には、対応判定部444は、当該情報に基づいて、実行中のゲームのカテゴリーが、操作装置2Aの第2モードに対応しているか否かを判定する。
実行中のゲームのカテゴリーが操作装置2Aの第2モードに対応している場合には、対応判定部444は、動作モードが第2モードである操作装置2Aによって、実行中のゲームを進行可能と判定し、対応していない場合には、対応判定部444は、動作モードが第2モードである操作装置2Aによって、実行中のゲームを進行できないと判定する。すなわち、第2モードに対応しているカテゴリーとは、第2モードで動作中の操作装置2Aによっても特に問題なくゲームを進行可能なカテゴリーをいう。
【0051】
また例えば、サーバーSVAから実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応しているか否かの情報が取得された場合には、対応判定部444は、当該情報に基づいて、実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応しているか否かを判定する。実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応している場合には、対応判定部444は、動作モードが第2モードである操作装置2Aによって、実行中のゲームを進行可能と判定し、対応していない場合には、対応判定部444は、動作モードが第2モードである操作装置2Aによって、実行中のゲームを進行できないと判定する。すなわち、第2モードに対応しているゲームとは、第2モードで動作中の操作装置2Aによっても特に問題なく進行可能なゲームをいう。
【0052】
図6及び
図7は、表示制御部445によって表示装置6に表示される画面の一例である実行時画面P1,P2を示す図である。
表示制御部445は、実行部441によって実行されているゲームの実行時画面を生成して、実行時画面を表示装置6に表示させる。
例えば、モード判定部443によって、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替わったと判定されると、表示制御部445は、
図6に示される実行時画面P1のように、操作装置2Aの動作モードが第2モード(発電電力使用モード)に切り替わったことを示すメッセージを表示装置6に表示させる。
このとき、対応判定部444によって、実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応していないと判定された場合には、表示制御部445は、
図7に示される実行時画面P2のように、操作装置2Aの動作モードが第2モード(発電電力使用モード)に切り替わったこと、及び、実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応していないことを示すメッセージを表示装置6に表示させる。
このように、表示制御部445は、報知部の機能を有する。
【0053】
図8及び
図9は、表示制御部445によって表示装置6に表示される画面の一例である実行時画面P3,P4を示す図である。
なお、表示制御部445は、操作装置2Aから受信される残量通知信号に基づいて、操作装置2Aの動作モードが切り替わることを示す実行時画面を表示させてもよい。
例えば、残量通知信号に基づいて、電池BTの残量が所定残量に近い値であると判定された場合、すなわち、操作装置2Aの動作モードが第1モードから第2モードに切り替わる直前であると判定されると、表示制御部445は、
図8に示される実行時画面P3のように、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替わることを示すメッセージを表示装置6に表示させてもよい。
このとき、対応判定部444によって、実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応していないと判定された場合には、表示制御部445は、
図9に示される実行時画面P2のように、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替わること、及び、実行中のゲームが操作装置2Aの第2モードに対応していないことを示すメッセージを表示装置6に表示させてもよい。
【0054】
なお、上記内容のメッセージはゲーム画面に重畳されて表示されることから、実行時画面P1~P4が表示されるときには、ゲームは一時的に中断される。ユーザーが実行時画面P1~P4に対して所定の操作、例えば「OK」ボタンを押下する操作を行うと、ゲームは再開される。
【0055】
図10は、実行時画面P1の変形である実行時画面P1Aを示す図である。
一方、上記内容のメッセージは、ゲームが中断されないように表示されてもよい。
例えば、
図6に示した実行時画面P1に代えて、
図10に示す実行時画面P1Aが表示されてもよい。実行時画面P1Aは、実行時画面P1におけるゲーム画面が表示される画面領域R1と、メッセージが表示されるメッセージ領域R2と、を含む。実行時画面P1Aでは、画面領域R1は、実行時画面P1におけるゲーム画面より縮小されて表示される。メッセージ領域R2は、画面領域R1と重ならない位置に配置される。なお、メッセージ領域R2が小さく、メッセージの文字数が比較的多い場合には、メッセージの内容をスクロールさせる等してメッセージの全文を表示させてもよい。また、実行時画面P1Aにおけるメッセージ領域R2の位置は、画面領域R1に対して上側の位置に限らず、下側の位置、右側の位置及び左側の位置のうち、いずれの位置であってもよい。
この他、実行時画面P1~P4において、実行中のゲームを中断させないように、ゲーム画面を確認できる程度にゲーム画面が透過するメッセージを表示してもよい。このとき、例えばメッセージをゲーム画面に重畳させ、メッセージの内容をスクロールさせてメッセージを表示させてもよい。
【0056】
なお、本実施形態では、表示制御部445が報知部としての機能を有するとした。しかしながら、これに限らず、ゲーム装置4は、各種情報を音声又はインジケーター等の点灯によって報知する報知部を有する構成としてもよい。
【0057】
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るゲームシステム1Aは、以下の効果を奏することができる。
操作装置2Aは、ボタン231~234及びタッチパッド235を含む操作部23と、操作部23の操作に応じて発電する発電素子251と、電力を供給する電池BTと、操作された操作部23に応じた操作信号を送信する通信部29Aと、を備える。通信部29Aは、第1通信部291及び第2通信部292により、電池BTの残量が所定残量以上である場合には、電池BTから供給される電力を用いて操作信号を送信し、電池BTの残量が所定残量未満である場合には、発電素子251によって発電された電力を用いて操作信号を送信する。
【0058】
このような構成によれば、電池BTの残量が所定残量以上である場合には、電池BTから供給される電力を用いて操作信号が送信されるので、操作信号を遅延なく送信できる。一方、電池BTの残量が所定残量未満である場合には、操作信号の送信に遅延が生じる可能性はあるものの、操作装置2Aが使用できなくなることを抑制できる。従って、操作装置2Aの利便性を高めることができる。
【0059】
操作装置2Aは、操作装置2Aの動作状態を点灯状態によって通知する通知部27を備える。通知部27は、通信部29Aが電池BTから供給される電力を用いて操作信号を送信することを、点灯することによって通知する。また、通知部27は、通信部29Aが発電素子251によって発電された電力を用いて操作信号を送信することを、点灯しないことによって通知する。
或いは、通知部27は、通信部29Aが電池BTから供給される電力を用いて操作信号を送信することを、第1色にて点灯することによって通知する。また、通知部27は、通信部29Aが発電素子251によって発電された電力を用いて操作信号を送信することを、第1色とは異なる第2色にて点灯することによって通知する。
このような構成によれば、通知部27の点灯状態によって、操作装置2Aの動作モードが、電池BTの電力が使用されて操作信号が送信される第1モードであるのか、発電素子251によって発電された電力が使用されて操作信号が送信される第2モードであるのかを、ユーザーが確認できる。従って、操作装置2Aの利便性を更に高めることができる。
【0060】
通信部29Aは、電池BTから供給される電力を用いて操作信号を送信する第1通信部291と、発電素子251によって発電された電力を用いて操作信号を送信する第2通信部292と、を含む。操作信号は、操作信号が電池BTから供給される電力によって送信されたか、操作信号が発電素子251から供給される電力によって送信されたかを示す情報を含む。換言すると、操作信号は、第1通信部291から送信された操作信号であるのか、第2通信部292から送信された操作信号であるのかを示す情報を含む。すなわち、操作信号は、操作装置2Aの現在の動作モードを示す情報を含む。
このような構成によれば、操作装置2Aからの操作信号を受信する受信装置であるゲーム装置4が、操作装置2Aの状態、すなわち、操作装置2Aの動作モードを把握できる。
【0061】
操作装置2Aでは、第1制御部311は、送信規制部として機能し、第1通信部291が操作信号を送信する場合に、第2制御部312に規制信号を出力して、第2通信部292が操作信号を送信することを規制する。
このような構成によれば、第1通信部291及び第2通信部292のそれぞれが、操作部23において同じ操作子に対する操作に応じた操作信号を送信してしまうことを抑制できる。
【0062】
操作装置2Aは、発電素子251によって発電された電力によって、電池BTを充電する充電部26を備える。
このような構成によれば、操作装置2Aを使用しながら電池BTを充電できる。従って、操作装置2Aの利便性を更に高めることができる。
【0063】
操作装置2Aは、操作信号が送信されるときに振動を発生する振動部28を備える。
このような構成によれば、操作に応じて操作信号が送信されたことをユーザーに知らせることができる。従って、操作装置2Aの利便性を更に高めることができる。
【0064】
操作装置2Aは、筐体21と、筐体21に対して挿入及び突出可能に設けられるタッチパッド235と、を備える。操作部23は、タッチパッド235を含む。
このような構成によれば、タッチパッド235をボタンのように操作して操作信号を送信できるので、操作装置2Aの汎用性を高めることができる。
【0065】
操作システムとしてのゲームシステム1Aは、操作信号を送信する操作装置2Aと、操作信号を受信して動作する電子機器としてのゲーム装置4と、を備える。
操作装置2Aは、操作部23と、操作部23の操作に応じて発電する発電素子251と、電力を供給する電池BTと、操作された操作部23に応じた操作信号を送信する送信部としての通信部29Aと、を備える。操作装置2Aは、電池BTから供給される電力を用いて通信部29Aが操作信号を送信する第1モードと、発電素子251によって発電された電力を用いて通信部29Aが操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作する。操作信号は、操作装置2Aの動作モードを示す情報を含む。
ゲーム装置4は、受信部としての通信部41と、モード判定部443と、報知部としての表示制御部445と、を有する。通信部41は、操作装置2Aから操作信号を受信する。モード判定部443は、通信部41によって受信された操作信号に基づいて、操作装置2Aの動作モードを判定する。表示制御部445は、モード判定部443にて、操作装置2Aの動作モードが第1モードから第2モードに切り替えられたと判定されると、操作装置2Aの動作モードを報知する。
【0066】
このような構成によれば、操作装置2Aの動作モードが、ユーザーの操作に対して操作信号の送信が遅延する可能性がある第2モードに切り替えられたときに、ゲーム装置4は、表示制御部445によって操作装置2Aの動作モードを報知する。すなわち、表示制御部445は、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替えられたことを報知する。これによれば、電池BTの残量が所定残量未満となり、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替えられたときに、第2モードに切り替えられたことをユーザーに報知できる。従って、操作システムとしてのゲームシステム1Aの利便性を高めることができる。
【0067】
ゲームを実行するゲーム装置4は、モード判定部443によって、操作装置2Aの動作モードが第2モードであると判定されると、ゲームが第2モードに対応しているか否かを判定する対応判定部444を有する。報知部としての表示制御部445は、対応判定部444にて、ゲームが第2モードに対応していないと判定されると、ゲームは第2モードに対応していないことを報知する。
このような構成によれば、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替えられたときに、ゲーム装置4によって、実行中のゲームが第2モードに対応していないことを、ユーザーに報知できる。従って、ゲームシステム1Aの利便性を更に高めることができる。
【0068】
ここで、シミュレーションゲームやコマンド選択制のロールプレイングゲームでは、ユーザーによる操作から操作信号が送信されるまでの期間が比較的長くても、ゲームを進行できる。すなわち、これらのカテゴリーのゲームでは、レイテンシーが高くても、ゲームを進行できる。一方、例えばシューティングゲームやアクションゲームでは、ユーザーによる操作から操作信号の送信が遅延すると、ゲームを進行しづらくなる。すなわち、これらのカテゴリーのゲームでは、レイテンシーが高いと、ゲームの進行に支障をきたす可能性がある。
これに対し、対応判定部444は、サーバーSVAから取得された情報に基づいて、実行されるゲームのカテゴリーが、例えばアクションゲーム等の所定のカテゴリーであると判定した場合に、実行中のゲームは第2モードに対応していないと判定する。
これによれば、ユーザーが、電池BTを充電する等の動作を実施しやすくすることができる。
【0069】
対応判定部444は、ゲームに関する情報に基づいて、実行中のゲームが第2モードに対応しているか否かを判定する。
このような構成によれば、実行中のゲームが第2モードに対応しているか否かを判定できる。
【0070】
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るゲームシステムは、第1実施形態に係るゲームシステム1Aと同様の構成を備える。ここで、第1実施形態では操作装置2Aは、電池BTの残量に応じて動作モードが第1モード及び第2モードの一方から他方に自動的に切り替わった。具体的に、操作装置2Aは、電池BTの残量が所定残量以上であれば、第1モードにて動作し、電池BTの残量が所定残量未満となると、電池BTからの電力供給が停止され、動作モードが第2モードに自動的に切り替わる構成であった。これに対し、本実施形態に係るゲームシステムでは、操作装置は、ユーザーが手動で動作モードを切替可能である。この点で、本実施形態に係るゲームシステムは、第1実施形態に係るゲームシステム1Aと相違する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0071】
[ゲームシステムの全体構成]
図11は、操作装置2Bの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るゲームシステムは、操作システムに相当する。本実施形態に係るゲームシステムは、操作装置2Aに代えて
図11に示す操作装置2Bを備える他は、第1実施形態に係るゲームシステム1Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、本実施形態に係るゲームシステムは、操作装置2B、ゲーム装置4及び表示装置6を備える。本実施形態に係るゲームシステムは、ゲームシステム1Aと同様に、操作装置2Bが、ユーザーによる入力操作に応じた操作信号を送信し、ゲーム装置4が、操作信号に応じてゲームを進行させ、ゲームの実行時画面を表示装置6が表示する。
以下、本実施形態に係るゲームシステムの各構成について説明する。
【0072】
[操作装置の構成]
操作装置2Bは、操作装置2Aと同様に、ユーザーの入力操作に応じた操作信号を、第1通信部291又は第2通信部292によって送信する。
操作装置2Bは、電池BTの残量に応じて動作モードが切り替わるだけでなく、電池BTの残量が所定残量以上であれば、ユーザーの操作に応じて、動作モードを切替可能に構成されている。
【0073】
操作装置2Bは、筐体21と、装置本体22Bと、を有する。
装置本体22Bは、
図11に示すように、制御部31Aに代えて制御部31Bを有し、切替部32を更に有する他は、装置本体22Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、装置本体22Bは、操作部23、検出部24、発電部25、充電部26、通知部27、振動部28、通信部29A、記憶部30、制御部31B及び切替部32を有する。
【0074】
[切替部の構成]
切替部32は、操作装置2Bの動作モードを切り替えるときに、ユーザーによって操作されるものである。切替部32が操作されると、切替部32は、電池BTの電力を用いて、操作に応じた切替信号を制御部31Bに出力する。このため、電池BTの残量が所定残量未満である場合には、切替部32に対してユーザーが第1モードに切り替える操作を実施した場合でも、切替部32は、切替信号を送信できない。このことから、電池BTの残量が所定残量未満である場合に、操作装置2Bの動作モードを第1モードに切り替える操作は、キャンセルされる。
【0075】
なお、切替部32は、ボタンと、ボタンが押下される毎に第1モードと第2モードとを切り替える切替信号を制御部31Bに出力する出力回路と、を有するものを例示できる。或いは、切替部32は、スイッチと、スイッチが一方にスライドされると、第1モードに切り替える切替信号を制御部31Bに出力し、他方にスライドされると、第2モードに切り替える切替信号を制御部31Bに出力する出力回路と、を有するものを例示できる。
【0076】
[制御部の構成]
制御部31Bは、制御部31Aと同様に、操作装置2Bの動作を制御する。制御部31Bは、第1制御部311、第2制御部312及び充電制御部313に加えて、モード切替部314を有する。
【0077】
モード切替部314は、切替部32から入力される切替信号に基づいて、操作装置2Bの動作モードを切り替える。
具体的に、ユーザーによって操作装置2Bの動作モードを第1モードに切り替える操作が切替部32に対して行われた場合、モード切替部314は、切替部32から入力される切替信号に基づいて、第1制御部311を動作させ、第2制御部312の動作を規制する。これにより、モード切替部314は、操作装置2Bの動作モードを第1モードに設定する。
一方、ユーザーによって操作装置2Bの動作モードを第2モードに切り替える操作が切替部32に対して行われた場合、モード切替部314は、切替部32から入力される切替信号に基づいて、第1制御部311の動作を規制し、第2制御部312を動作させる。これにより、モード切替部314は、操作装置2Bの動作モードを第2モードに設定する。
【0078】
[ゲーム装置の構成]
本実施形態に係るゲームシステムにおいても、ゲーム装置4は、操作装置2Bから受信される操作信号に基づいてゲームを進行させるとともに、ゲームの実行時画面を表示装置6に表示させる。
ここで、電池BTの残量が所定未満となった場合だけでなく、ユーザーの操作に応じて、操作装置2Bの動作モードは、第2モードに切り替えられ得る。
このため、本実施形態に係るゲーム装置4では、操作装置2Bから受信される操作信号に基づいて、モード判定部443が、操作装置2Bの動作モードが第2モードであると判定すると、表示制御部445は、実行時画面にメッセージを表示させる等して、操作装置2Bの動作モードが第1モード(電池電力使用モード)から第2モード(発電電力使用モード)に切り替えられたことを報知する。
【0079】
図12は、ゲーム装置4によって表示される実行時画面の一例である実行時画面P5を示す図である。
モード判定部443によって操作装置2Bの動作モードが第2モードであると判定されると、対応判定部444が、サーバーSVAから取得された情報に基づいて、実行中のゲームが操作装置2Bの第2モードに対応しているか否かを判定する。そして、対応判定部444によって、実行中のゲームが第2モードに対応していないと判定された場合、報知部の機能を有する表示制御部445は、例えば
図12に示す実行時画面P5を表示させることによって、操作装置2Bの動作モードが第2モード(発電電力使用モード)に切り替えられたことに加えて、実行中のゲームが第2モードに対応していないことを報知する。
なお、実行時画面P1~P4と同様に、実行時画面P5にて表示されるメッセージは、実行中のゲームが中断されないように表示されてもよい。例えば、実行時画面P1Aと同様に、画面領域R1と重ならないメッセージ領域R2に、操作装置2Bの動作モードが第2モードに切り替えられた、及び、実行中のゲームが第2モードに対応していないことを示すメッセージが表示されてもよい。また例えば、ゲーム画面を観察可能な程度に透過したメッセージがゲーム画面に重畳されて表示されてもよい。
【0080】
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るゲームシステムは、第1実施形態に係るゲームシステム1Aと同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
操作装置2Bは、操作部23と、操作部23の操作に応じて発電する発電素子251と、電力を供給する電池BTと、ユーザーによる操作に応じて動作モードを切り替える切替部32と、操作された操作部23に応じた操作信号を送信する通信部29Aと、を備える。通信部29Aは、動作モードが第1モードである場合、電池BTに蓄電された電力を用いて操作信号を送信する。通信部29Aは、動作モードが第2モードである場合、発電素子251によって発電された電力を用いて操作信号を送信する。
【0081】
このような構成によれば、ユーザーは、電池BTに蓄電された電力を消費するものの、操作信号を遅延なく送信可能な第1モードと、遅延が生じる可能性があるものの、電池BTに蓄電された電力を温存する第2モードとから、所望の動作モードを選択できる。これにより、例えば、電池BTの残量がある程度残っている場合でも、第2モードに切り替えることによって、電池BTの残量を温存でき、電池BTの交換や充電の頻度を低減できる。従って、操作装置2Bの利便性を高めることができる。
【0082】
操作装置2Bは、切替部32から入力される切替信号に基づいて、動作モードを第1モード及び第2モードのうちの一方に切り替えるモード切替部314を有する。切替部32は、電池BTから供給される電力を用いて切替信号を出力する。
このような構成によれば、切替部32が切替信号を出力できる程度に電池BTに電力が残っていないと、切替部32は、切替信号を出力できない。このため、電池BTの残量が少ない場合には、操作装置2Bの動作モードを、第1モード及び第2モードのうち、電池BTから供給される電力を用いて操作信号を送信する第1モードに切り替えることができない。このため、電池BTの残量に応じて、第1モードへの切り替えを規制できる。従って、操作装置2Bの利便性を更に高めることができる。
【0083】
[第3実施形態]
次に、本開示の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係るゲームシステムは、第1及び第2実施形態に係るゲームシステムと同様の構成を備えるが、第1モードから第2モードに切り替える条件が更に追加されている点で、第1及び第2実施形態に係るゲームシステムと相違する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0084】
[ゲームシステムの全体構成]
図13は、本実施形態に係るゲームシステムが備える操作装置2Cの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るゲームシステムは、操作システムに相当する。本実施形態に係るゲームシステムは、操作装置2A,2Bに代えて
図12に示す操作装置2Cを有する他は、第2実施形態に係るゲームシステムと同様の構成及び機能を有する。すなわち、本実施形態に係るゲームシステムは、操作装置2C、ゲーム装置4及び表示装置6を備える。本実施形態に係るゲームシステムでは、第2実施形態に係るゲームシステムと同様に、操作装置2Cが、ユーザーによる入力操作に応じた操作信号を送信し、ゲーム装置4が、操作信号に応じてゲームを進行させ、ゲームの実行時画面を表示装置6が表示する。
以下、本実施形態に係るゲームシステムの各構成について説明する。
【0085】
[操作装置の構成]
操作装置2Cは、操作装置2A,2Bと同様に、ユーザーの入力操作に応じた操作信号を送信する。
操作装置2Cは、操作装置2A,2Bと同様に、電池BTの残量が低下して所定残量未満となったときに、動作モードが第1モードから第2モードに自動的に切り替わる第1機能を有する。また、操作装置2Cは、操作装置2Bと同様に、電池BTの残量が所定残量以上であれば、ユーザーの操作に応じて動作モードを切り替える第2機能を有する。
更に、操作装置2Cは、電池BTの残量が所定残量未満であっても、外部から供給される電力が所定電力より大きい場合、すなわち、外部から供給される電圧が所定電圧より高い場合に、第2モードから第1モードへの切り替えを許容する第3機能を有する。
【0086】
[装置本体の構成]
操作装置2Cは、筐体21と、装置本体22Cと、を有する。
装置本体22Cは、
図12に示すように、通信部29A及び制御部31Aに代えて通信部29C及び制御部31Cを有し、更に接続部33及び受電部34を有する他は、装置本体22Bと同様の構成及び機能を有する。すなわち、装置本体22Cは、操作部23、検出部24、発電部25、充電部26、通知部27、振動部28、通信部29C、記憶部30、制御部31C、切替部32、接続部33及び受電部34を有する。
【0087】
[接続部の構成]
接続部33は、ケーブル等を介してゲーム装置4等の電子機器から給電可能で、かつ、接続された電子機器と通信可能な端子である。操作装置2Cとゲーム装置4とを有線にて接続する場合には、通信部29Cの後述する有線通信部293は、接続部33を介してゲーム装置4と通信する。接続部33は、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子によって構成できる。
【0088】
[受電部の構成]
受電部34は、外部から送電される電力を受電し、受電した電力を充電部26及び制御部31Cに出力する。受電部34は、無線受電部341及び有線受電部342を有する。
無線受電部341は、外部から無線で供給される電力を受電し、受電された電力を出力する。無線受電部341は、アンテナと、アンテナにて受信された電磁波を直流電流に変換する整流回路とを有する電波受信方式の構成を採用し得る。或いは、無線受電部341は、送電側の共振器と磁界共鳴される共振器を有し、磁界共鳴方式にて電力を受電する構成を採用し得る。この他、無線受電部341は、電磁誘導方式の構成又は電界結合方式の構成を採用し得る。なお、無線受電部341に送電する送電側の機器は、ゲーム装置4であってもよく、他の装置であってもよい。
有線受電部342は、接続部33を介して、外部から供給される電力を受電し、受電した電力を出力する。
【0089】
[通信部の構成]
通信部29Cは、通信部29Aと同様に、制御部31Cによる制御の下、操作部23に対するユーザーの入力操作に応じた操作信号を送信する。通信部29Cは、第1通信部291及び第2通信部292を有する他、有線通信部293を更に有する。
有線通信部293は、接続部33がゲーム装置4と接続されている場合に、第1制御部311による制御の下、接続部33を介して操作信号を有線にてゲーム装置4に送信する。なお、有線通信部293がゲーム装置4と通信する場合には、第1通信部291及び第2通信部292によるゲーム装置4との通信は、制御部31Cによって規制される。
【0090】
[制御部の構成]
制御部31Cは、操作装置2Cの動作を制御する。制御部31Cは、第1制御部311C、第2制御部312C、充電制御部313C及びモード切替部314Cを有する。
【0091】
[充電制御部の構成]
充電制御部313Cは、充電部26を制御して、発電素子251及び受電部34から出力された電力によって電池BTを充電する。なお、充電制御部313Cは、充電制御部313と同様に、電池BTの残量が満量である場合には、充電部26による電池BTへの充電を規制する。
【0092】
[モード切替部の構成]
モード切替部314Cは、モード切替部314と同様に、操作装置2Cの動作モードを第1モード及び第2モードのうち一方のモードに切り替え、第1制御部311C及び第2制御部312のうちの一方を動作させる。
具体的に、モード切替部314Cは、電池BTの残量が所定残量以上である場合、切替部32から切替信号が入力されると、切替信号に基づいて、操作装置2Cの動作モードを第1モード及び第2モードのうちの一方のモードに切り替える。すなわち、電池BTの残量が所定残量以上である場合には、操作装置2Cの動作モードは、第1モード及び第2モードのうちいずれのモードにも切替可能である。
【0093】
更に、モード切替部314Cは、電池BTの残量が所定残量未満であっても、受電部34にて受電される電力が所定値以上である場合、切替部32から切替信号が入力されると、切替信号に基づいて、操作装置2Cの動作モードを第1モード及び第2モードのうちの一方のモードに切り替える。なお、無線受電部341又は有線受電部342から出力される電力が所定値以上である場合には、モード切替部314Cは、操作装置2Cの動作モードを第1モードに自動的に切り替えてもよい。
一方、モード切替部314Cは、電池BTの残量が所定残量未満であり、かつ、受電部34にて受電される電力が所定値未満である場合、操作装置2Cの動作モードを第2モードに切り替える。この場合、操作装置2Cの動作モードを第1モードに切り替える切替信号が切替部32から入力された場合でも、モード切替部314Cは、入力された切替信号を無視して、第2モードを維持する。
【0094】
[第1制御部の構成]
第1制御部311Cは、第1制御部311と同様の機能を有する。すなわち、第1制御部311Cは、操作装置2Cが第1モードである場合に動作し、電池BTから供給される電力によって、通知部27、振動部28及び第1通信部291を制御する。
また、接続部33を介して操作装置2Cがゲーム装置4と有線にて接続されている場合には、第1制御部311Cは、第1通信部291ではなく有線通信部293によって、操作信号を送信する。詳述すると、第1制御部311Cは、接続部33を介してゲーム装置4と有線にて通信可能か否かを判定し、通信可能と判定した場合には、有線通信部293によって操作信号をゲーム装置4に送信する。なお、第1制御部311Cが有線通信部293によって操作信号を送信する場合、第1制御部311Cは、操作装置2Cの動作モードを示す情報を含む操作信号を有線通信部293に送信させる。
一方、操作装置2Cがゲーム装置4と有線にて通信していない場合、すなわち、操作装置2Cがゲーム装置4と無線にて通信している場合には、第1制御部311Cは、第1通信部291によって操作信号を送信する。
【0095】
[第2制御部の構成]
第2制御部312Cは、第2制御部312と同様の機能を有する。すなわち、第2制御部312Cは、操作装置2Cが第2モードである場合に動作し、発電素子251から供給される電力によって、第2通信部292を制御する。
また、接続部33を介して操作装置2Cがゲーム装置4と有線にて接続されている場合には、第2制御部312Cは、第2通信部292ではなく有線通信部293によって、操作信号を送信する。詳述すると、第2制御部312Cは、第1制御部311Cと同様に、接続部33を介してゲーム装置4と有線にて通信可能か否かを判定し、通信可能と判定した場合には、有線通信部293によって操作信号をゲーム装置4に送信する。なお、第2制御部312Cが有線通信部293によって操作信号を送信する場合、第2制御部312Cは、操作装置2Cの動作モードを示す情報を含む操作信号を有線通信部293に送信させる。
一方、操作装置2Cがゲーム装置4と有線にて通信していない場合、すなわち、操作装置2Cがゲーム装置4と無線にて通信している場合には、第2制御部312Cは、第2通信部292によって操作信号を送信する。
このように、操作装置2Cは、操作信号を送信するときに、無線通信よりも有線通信を優先する。
【0096】
[ゲーム装置の構成]
本実施形態に係るゲームシステムにおいても、ゲーム装置4は、操作装置2Cから受信される操作信号に基づいてゲームを進行させるとともに、ゲームの実行時画面を表示装置6に表示させる。
ここで、モード判定部443は、ゲーム装置4が操作装置2Cと通信している場合には、通信形式が有線であっても無線であっても、受信される操作信号に含まれる情報に基づいて、操作装置2Cの動作モードを判定する。モード判定部443によって、操作装置2Cの動作モードが第2モードであると判定されると、
図6にて示した実行時画面P1と同様の実行時画面を表示する。
【0097】
この際、対応判定部444が、サーバーSVAから取得された情報に基づいて、実行中のゲームが操作装置2Cの第2モードに対応していないと判定され、かつ、受電部34にて受電される電力が所定値未満である場合には、報知部の機能を有する表示制御部445は、
図12に示した実行時画面P5と同様の実行時画面を表示させる。
これにより、操作装置2Cの動作モードが第2モードに切り替えられたこと、実行中のゲームが第2モードに対応していないこと、及び、受電されている電力が十分でないことが通知される。
【0098】
図14は、情報処理装置7によって表示装置6に表示される実行時画面の一例である実行時画面P6を示す図である。
一方、対応判定部444によって、実行中のゲームが第2モードに対応していないと判定され、かつ、受電部34にて受電される電力が所定値以上である場合には、表示制御部445は、例えば
図14に示す実行時画面P6を表示させる。
これにより、操作装置2Cの動作モードが第2モードに切り替えられたこと、実行中のゲームが第2モードに対応していないこと、及び、第1モードへの切替が可能であることが通知される。
なお、第1及び第2実施形態に係るゲームシステムと同様に、各実行時画面にて表示されるメッセージは、実行中のゲームが中断されないように表示されてもよい。例えば、実行時画面P1Aと同様に、画面領域R1と重ならないメッセージ領域R2に、各実行時画面にて表示されるメッセージが表示されてもよい。また例えば、ゲーム画面を観察可能な程度に透過したメッセージがゲーム画面に重畳されて表示されてもよい。
【0099】
[第3実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るゲームシステムは、第1実施形態に係るゲームシステム1A及び第2実施形態に係るゲームシステムと同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
操作装置2Cは、操作部23と、操作部23の操作に応じて発電する発電素子251と、電力を供給する電池BTと、を備える。この他、操作装置2Cは、外部から供給される電力を受電する受電部34と、操作された操作部23に応じた操作信号を送信する通信部29Cと、を備える。通信部29Cは、受電部34にて受電される電力が所定値以上である場合、受電部34にて受電された電力によって充電される電池BTから供給される電力を用いて操作信号を送信する。また、通信部29Cは、受電部34にて受電される電力が所定値未満である場合、発電素子251によって発電された電力を用いて操作信号を送信する。
【0100】
このような構成によれば、外部から電力が供給される場合でも、受電される電力が十分に大きくない場合、例えば、操作信号を送信可能な電力よりも小さい電力が受電される場合には、操作信号は、発電素子251によって発電された電力を用いて送信される。このため、外部から電力が供給される場合でも、外部から供給される電力に基づいて、操作信号の送信状態を切り替えることができる。従って、操作装置2Cの利便性を高めることができる。
【0101】
[第4実施形態]
次に、本開示の第4実施形態について説明する。
本実施形態に係るゲームシステムは、第1~第3実施形態に係るゲームシステムと同様の構成を備えるが、ゲーム装置4に代えて情報処理装置を備える他、サーバーがゲーム装置4の構成を備える点で、第1~第3実施形態に係るゲームシステムと異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0102】
[ゲームシステムの全体構成]
図15は、本実施形態に係るゲームシステム1Bの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るゲームシステム1Bは、操作システムに相当する。ゲームシステム1Bは、
図15に示すように、操作装置2A、情報処理装置7、表示装置6及びサーバーSVBを備える。ゲームシステム1Bでは、クラウドゲーミングを実現するものであり、情報処理装置7が、操作装置2Aから受信された操作信号をサーバーSVBにネットワークNを介して送信する。サーバーSVBは、受信した操作信号に基づいてゲームを実行し、処理結果としての実行時画面の画像を情報処理装置7に送信する。情報処理装置7は、サーバーSVBによる処理結果としての画像を受信し、受信した画像を表示装置6に表示させる。これにより、ゲームが進行される。
すなわち、情報処理装置7は、操作装置2AとサーバーSVBとを中継し、サーバーSVBから受信される画像を表示装置6に表示させる中継装置として機能する。
なお、
図15の例では、情報処理装置7は、ノート型PC(Personal Computer)であり、アクセスポイントAPを介して、ネットワークNと接続されている。しかしながら、情報処理装置7は、PCに限らず、ゲーム装置及びスマートフォン等の情報処理装置であってもよい。また、情報処理装置7がノート型PCである場合には、表示装置6は、ノート型PCに内蔵された表示装置であってもよい。
【0103】
[サーバーの構成]
サーバーSVBは、上記のように、ゲーム装置4の機能を有する。すなわち、サーバーSVBは、図示を省略するが、互いにバスラインによって接続された通信部41、記憶部42、メモリー43及び制御部44を備える。
本実施形態では、通信部41は、ネットワークNを介して情報処理装置7と通信する。
記憶部42は、サーバーSVBを制御するOS及びゲームプログラムを記憶している。また、記憶部42は、サーバーSVBによって実行可能なゲームのカテゴリー、及び、第2モードに対応したカテゴリーを示す情報と、第2モードに対応したゲームを示す情報とのうち少なくとも一方の情報を記憶している。
【0104】
制御部44は、実行部441、情報取得部442、モード判定部443、対応判定部444及び表示制御部445を有する。
実行部441は、情報処理装置7を介して操作装置2Aから受信された操作信号に基づいて、ユーザーによって選択されたゲームを実行する。
情報取得部442は、実行中のゲームに関する情報を記憶部42から取得する。
モード判定部443及び対応判定部444は、上記と同様に動作する。
表示制御部445は、報知部に相当する。表示制御部445は、ゲームの実行時画面を生成し、生成した実行時画面の画像を情報処理装置7に送信する。これにより、情報処理装置7は、受信した画像を表示装置6に表示させることによって、例えば実行時画面P1~P4のような実行時画面を表示させる。
【0105】
このように、情報処理装置7が、操作装置2Aから受信した操作信号をサーバーSVBに送信するとともに、サーバーSVBから受信される実行時画面を表示装置6に表示させることによってゲームを進行させることができる他、操作装置2Aの動作モードに関するメッセージ等によって操作装置2Aの動作モードを報知できる。
【0106】
[第4実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るゲームシステム1Bによれば、第1~第3実施形態に係るゲームシステムと同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
例えば、操作システムに相当するゲームシステム1Bは、操作信号を送信する操作装置2Aと、操作信号を受信する情報処理装置7と、情報処理装置と通信するサーバーSVBと、を備える。操作装置2Aは、操作部23と、操作部23の操作に応じて発電する発電素子251と、電力を供給する電池BTと、操作された操作部23に応じた操作信号を送信する送信部としての通信部29Aと、を備える。操作装置2Aは、電池BTから供給される電力を用いて通信部29Aが操作信号を送信する第1モードと、発電素子251によって発電された電力を用いて通信部29Aが操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作する。操作信号は、操作装置2Aの動作モードを示す情報を含む。
【0107】
情報処理装置7は、操作装置2Aから受信された操作信号をサーバーSVBに送信する。情報処理装置7は、サーバーSVBによる処理結果としての実行時画面をサーバーSVBから受信する。情報処理装置7は、例えば実行時画面を表示装置6に表示させる。
サーバーSVBは、モード判定部443と、報知部としての表示制御部445と、を有する。モード判定部443は、情報処理装置7から受信された操作信号に基づいて、操作装置2Aの動作モードを判定する。表示制御部445は、モード判定部443によって操作装置2Aの動作モードが第1モードから第2モードに切り替えられたと判定されると、操作装置2Aの動作モードを情報処理装置7に報知させる処理結果としての実行時画面を送信する。
【0108】
このような構成によれば、ゲームシステム1Aと同様に、操作装置2Aの動作モードが、ユーザーの操作に対して操作信号の送信が遅延する可能性がある第2モードに切り替えられたときに、情報処理装置7は、サーバーSVBから受信される処理結果に基づいて、操作装置2Aの動作モードを報知する。すなわち、サーバーSVBの表示制御部445は、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替えられたことを情報処理装置7に報知させる。これによれば、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替えられたときに、第2モードに切り替えられたことをユーザーに報知できる。従って、操作システムとしてのゲームシステム1Bの利便性を高めることができる。
【0109】
サーバーSVBは、実行部441及び対応判定部444を更に有する。実行部441は、操作装置2Aから送信されて情報処理装置7から受信された操作信号に基づいてゲームを実行する。対応判定部444は、モード判定部443によって、操作装置2Aの動作モードが第2モードであると判定されると、実行中のゲームが第2モードに対応しているか否かを判定する。報知部としての表示制御部445は、対応判定部444によって実行中のゲームが第2モードに対応していないと判定されると、ゲームは第2モードに対応していないことを情報処理装置7に報知させる処理結果である実行時画面を情報処理装置7に送信する。
このような構成によれば、操作装置2Aの動作モードが第2モードに切り替えられたときに、ゲーム装置4によって、実行中のゲームが第2モードに対応していないことを、ユーザーに報知できる。従って、ゲームシステム1Bの利便性を更に高めることができる。
【0110】
なお、ゲームシステム1Bは、操作装置として操作装置2Aを有し、サーバーSVBは、第1実施形態にて示したゲーム装置4と同様の機能を有するとした。しかしながら、これに限らず、ゲームシステム1Bは、操作装置として操作装置2B又は操作装置2Cを有し、サーバーSVBは、第2又は第3実施形態にて示したゲーム装置4と同様の構成を備えていてもよい。この場合、操作装置2B,2Cと情報処理装置7とが有線又は無線にて接続されればよい。
【0111】
[実施形態の変形]
本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形及び改良等は、本開示に含まれるものである。
上記各実施形態では、操作装置2A,2B,2Cは、電池BTの残量が所定残量未満であると、動作モードが第2モードに自動的に切り替わるとした。しかしながら、これに限らず、例えば操作装置2B,2Cでは、動作モードの切替は、切替部32及びモード切替部314によってのみ行われてもよい。
上記第3及び第4実施形態では、操作装置2Cは、切替部32及びモード切替部314によって、ユーザーの操作に応じて動作モードを切替可能であるとした。しかしながら、これに限らず、操作装置2Cでは、受電部34によって受電される電力の大きさによってのみ、動作モードを切替可能であってもよい。すなわち、操作装置2Cは、上記した第1~第3機能のうち、第3機能のみ有するものであってもよい。
【0112】
上記第1、第2及び第4実施形態では、操作装置2A,2Bは、充電部26、通知部27及び振動部28を有するとした。しかしながら、これに限らず、操作装置2A,2Bにおいては、充電部26、通知部27及び振動部28のうち少なくとも1つが無くてもよい。
上記第3及び第4実施形態では、操作装置2Cは、通知部27及び振動部28を有するとした。しかしながら、これに限らず、操作装置2Cにおいては、通知部27及び振動部28のうち少なくとも1つが無くてもよい。
【0113】
上記各実施形態では、操作信号には、電池BTから供給される電力を用いて第1通信部291から送信された操作信号であることを示す情報、又は、発電素子251から供給された電力を用いて第2通信部292から送信された操作信号であることを示す情報が含まれるとした。すなわち、操作信号には、操作信号の送信元となる通信部を示す情報が含まれるとした。換言すると、操作信号には、操作装置2A,2B,2Cの動作モードを示す情報が含まれるとした。しかしながら、これに限らず、操作信号には、操作信号の送信元を示す情報、及び、動作モードを示す情報は含まれていなくてもよい。
【0114】
上記各実施形態では、第1通信部291によって操作信号が送信される場合には、送信規制部の機能を有する第1制御部311,311Cが、第2制御部312,312Cに規制信号を送信することによって、第2通信部292から操作信号が送信されることを規制するとした。しかしながら、これに限らず、操作装置2A,2B,2Cから送信された操作信号を受信するゲーム装置4、情報処理装置7又はサーバーSVBが、第2通信部292から受信される操作信号を無視してもよい。
【0115】
上記第2~第4実施形態では、切替部32は、電池BTから供給される電力を用いて、制御部31Bに切替信号を出力するとした。しかしながら、これに限らず、切替部32は、発電素子を有し、切替部32に対するユーザーの操作に応じて発電素子によって発電された電力を用いて、切替信号を出力してもよい。
【0116】
上記各実施形態では、複数の検出素子241のそれぞれ、及び、複数の発電素子251のそれぞれは、対応する検出対象の識別情報を出力するとした。しかしながら、これに限らず、例えば、操作部23を構成する各操作子に対応する検出素子241及び発電素子251が制御部31A,31B,31Cに個別に接続されている場合には、検出素子241及び発電素子251は、対応する検出対象の識別情報を出力しなくてもよい。
【0117】
上記各実施形態では、操作部23、検出部24及び発電部25は、それぞれ異なる構成とした。しかしながら、これに限らず、操作部23のうち1つの操作子と、検出素子241と、発電素子251とが一体化された構成であってもよい。
【0118】
上記第3及び第4実施形態では、受電部34は、無線受電部341及び有線受電部342を有するとした。しかしながら、これに限らず、受電部34は、無線受電部341及び有線受電部342のうち少なくとも一方を有していればよい。
【0119】
上記第1~第3実施形態では、操作装置2A,2B,2Cによる操作対象である電子機器は、ゲーム装置4であった。上記第4実施形態では、操作装置2A,2B,2Cによる操作対象である電子機器は、情報処理装置7と通信可能なサーバーSVBであった。しかしながら、これに限らず、本開示の操作装置によって操作される操作対象の電子機器は、テレビやAV機器等、ゲーム装置以外の電子機器であってもよい。
また、第4実施形態では、情報処理装置7は、必ずしもサーバーSVBの処理結果である実行時画面を表示装置6に表示させなくてもよく、操作装置2A,2B,2Cの動作モードを報知できればよい。
【0120】
上記第1~第3実施形態では、ゲーム装置4の対応判定部444は、サーバーSVAから取得された情報に基づいて、実行中のゲームが操作装置2A,2B,2Cの第2モードに対応しているか否かを判定するとした。また、上記第4実施形態では、サーバーSVBの対応判定部444は、記憶部42から取得された情報に基づいて、実行中のゲームが操作装置2A,2B,2Cの第2モードに対応しているか否かを判定するとした。しかしながら、これに限らず、対応判定部444は、他の情報に基づいて、実行中のゲームが第2モードに対応しているか否かを判定してもよい。
また、このようなゲームに関する情報は、ゲーム装置4の記憶部42に予め記憶されていてもよく、サーバーSVA,SVB以外の外部装置から取得されてもよい。更に、ゲームに関する情報は、ゲームプログラムに含まれていてもよい。
【0121】
上記各実施形態では、操作部23は、タッチパッド235及びスティック236を含むとした。しかしながら、これに限らず、操作部23は、タッチパッド235及びスティック236のうち少なくとも1つが無くてもよい。
また、操作部23は、1つの方向ボタン231、4つのボタン232、2つのボタン233及び4つのボタン234を有するとした。しかしながら、これに限らず、操作部23は、少なくとも1つの操作子を備えていればよい。
更に、本開示の操作装置として、
図2に例示したレイアウトを有する操作装置2A,2B,2Cを挙げた。しかしながら、これに限らず、本開示の操作装置は、上記したレイアウトを有する操作装置2A,2B,2Cに限らず、例えば、テレビ等のリモコンとして採用され得るレイアウトを有するものであってもよい。すなわち、本開示の操作装置は、ゲームコントローラーに限定されない。
【0122】
上記各実施形態では、対応判定部444は、実行中のゲームが第2モードに対応しているか否かを判定した。しかしながら、これに限らず、例えばゲーム選択画面等において、実行しようとするゲームをユーザーが選択する場合に、選択されたゲームが第2モードに対応しているか否かを判定し、判定結果を報知部が報知させてもよい。
また、対応判定部444は無くてもよい。この場合、モード判定部443にて、操作装置の動作モードが第1モードから第2モードに切り替えられたと判定されると、表示制御部445に例示される報知部が、表示装置6及び情報処理装置7等を用いて、操作装置の動作モードを報知させてもよい。
【0123】
[本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
本開示の第1態様に係る操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、前記通信部は、前記電池の残量が所定残量以上である場合、前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信し、前記電池の残量が前記所定残量未満である場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する。
【0124】
このような構成によれば、電池の残量が所定残量以上である場合には、電池から供給される電力を用いて操作信号が送信されるので、操作信号を遅延なく送信できる。一方、電池の残量が所定残量未満である場合には、操作信号の送信に遅延が生じる可能性はあるものの、操作装置が使用できなくなることを抑制できる。従って、操作装置の利便性を高めることができる。
【0125】
本開示の第2態様に係る操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、ユーザーによる操作に応じて動作モードを切り替える切替部と、操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、前記通信部は、前記動作モードが第1モードである場合、前記電池に蓄電された電力を用いて前記操作信号を送信し、前記動作モードが第2モードである場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する。
【0126】
このような構成によれば、ユーザーは、電池に蓄電された電力を消費するものの、操作信号を遅延なく送信可能な第1モードと、遅延が生じる可能性があるものの、電池に蓄電された電力を温存する第2モードとから、所望の動作モードを選択できる。これにより、例えば、電池の残量がある程度残っている場合でも、第2モードに切り替えることによって、電池の残量を温存でき、電池交換や充電の頻度を低減できる。従って、操作装置の利便性を高めることができる。
【0127】
上記第2態様では、前記切替部から入力される切替信号に基づいて、前記動作モードを前記第1モード及び前記第2モードのうちの一方に切り替えるモード切替部を有し、前記切替部は、前記電池から供給される電力を用いて前記切替信号を出力してもよい。
このような構成によれば、切替部が切替信号を出力できる程度に電池に電力が残っていないと、切替部は、切替信号を出力できない。このため、電池の残量が少ない場合には、操作装置の動作モードを、第1モード及び第2モードのうち、電池から供給される電力を用いて操作信号を送信する第1モードに切り替えることができない。このため、電池の残量に応じて、第1モードへの切り替えを規制できる。従って、操作装置の利便性を更に高めることができる。
【0128】
本開示の第3態様に係る操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、外部から供給される電力を受電する受電部と、操作された前記操作部に応じた操作信号を送信する通信部と、を備え、前記通信部は、前記受電部にて受電される電力が所定値以上である場合、前記受電部にて受電された電力によって充電される前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信し、前記受電部にて受電される電力が前記所定値未満である場合、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する。
【0129】
このような構成によれば、外部から電力が供給される場合でも、受電される電力が十分に大きくない場合、例えば、操作信号を送信可能な電力よりも小さい電力が受電される場合には、操作信号は、発電素子によって発電された電力を用いて送信される。このため、外部から電力が供給される場合でも、外部から供給される電力に基づいて、操作信号の送信状態を切り替えることができる。従って、操作装置の利便性を高めることができる。
【0130】
上記第1~第3態様では、前記操作装置の動作状態を点灯状態によって通知する通知部を備え、前記通知部は、前記通信部が前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信することを、点灯することによって通知し、前記通信部が前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信することを、点灯しないことによって通知してもよい。
このような構成によれば、通知部の点灯状態によって、電池の電力が使用されて操作信号が送信されたのか、発電素子によって発電された電力が使用されて操作信号が送信されたのかを、ユーザーが確認できる。従って、操作装置の利便性を更に高めることができる。
【0131】
上記第1~第3態様では、前記操作装置の動作状態を点灯状態によって通知する通知部を備え、前記通知部は、前記通信部が前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信することを、第1色にて点灯することによって通知し、前記通信部が前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信することを、前記第1色とは異なる第2色にて点灯することによって通知してもよい。
このような構成によれば、点灯又は非点灯によって操作装置の動作状態を示す通知部を備える場合と同様の効果を奏することができる。
【0132】
上記第1~第3態様では、前記通信部は、前記電池から供給される電力を用いて前記操作信号を送信する第1通信部と、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記操作信号を送信する第2通信部と、を含み、前記操作信号は、前記操作信号が前記電池から供給される電力によって送信されたか、前記操作信号が前記発電素子から供給される電力によって送信されたかを示す情報を含んでもよい。
なお、操作信号は、操作信号が電池から供給される電力によって送信されたか、操作信号が発電素子から供給される電力によって送信されたかを示す情報として、第1通信部から送信された操作信号であるのか、第2通信部から送信された操作信号であるのかを示す情報を含んでいてもよい。
このような構成によれば、操作装置からの操作信号を受信する受信装置が、受信した操作信号に基づいて、操作装置の状態を把握できる。
【0133】
上記第1~第3態様では、前記第1通信部が前記操作信号を送信する場合、前記第2通信部が前記操作信号を送信することを規制する送信規制部を備えていてもよい。
このような構成によれば、第1通信部及び第2通信部のそれぞれが、同じ操作部に対する操作に応じた操作信号を送信してしまうことを抑制できる。
【0134】
上記第1~第3態様では、前記発電素子によって発電された電力によって、前記電池を充電する充電部を備えていてもよい。
このような構成によれば、操作装置を使用しながら電池を充電できる。従って、操作装置の利便性を更に高めることができる。
【0135】
上記第1~第3態様では、前記操作信号が送信されるときに振動を発生する振動部を備えていてもよい。
このような構成によれば、操作に応じて操作信号が送信されたことをユーザーに知らせることができる。従って、操作装置の利便性を更に高めることができる。
【0136】
上記第1~第3態様では、筐体と、前記筐体に対して挿入及び突出可能に設けられるタッチパッドと、を備え、前記操作部は、前記タッチパッドを含んでいてもよい。
このような構成によれば、タッチパッドをボタンのように押下して操作信号を送信できるので、操作装置の汎用性を高めることができる。
【0137】
本開示の第4態様に係る操作システムは、操作信号を送信する操作装置と、前記操作信号を受信して動作する電子機器と、を備え、前記操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、操作された前記操作部に応じた前記操作信号を送信する送信部と、を備え、前記操作装置は、前記電池から供給される電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第1モードと、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作し、前記操作信号は、前記操作装置の動作モードを示す情報を含み、前記電子機器は、前記操作装置から前記操作信号を受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記操作信号に基づいて、前記操作装置の動作モードを判定するモード判定部と、前記モード判定部にて、前記操作装置の動作モードが前記第1モードから前記第2モードに切り替えられたと判定されると、前記操作装置の動作モードを報知する報知部と、を有する。
【0138】
このような構成によれば、操作装置の動作モードが、ユーザーの操作に対して操作信号の送信が遅延する可能性がある第2モードに切り替えられたときに、電子機器は、報知部によって操作装置の動作モードを報知する。すなわち、報知部は、操作装置の動作モードが第2モードに切り替えられたことを報知する。これによれば、例えばユーザーが意図せずに操作装置の動作モードが第2モードに切り替えられたときに、第2モードに切り替えられたことをユーザーに報知できる。従って、操作システムの利便性を高めることができる。
【0139】
上記第4態様では、前記電子機器は、ゲームを実行するゲーム装置であり、前記ゲーム装置は、前記モード判定部によって、前記動作モードが前記第2モードであると判定されると、前記ゲームが前記第2モードに対応しているか否かを判定する対応判定部を有し、前記報知部は、前記対応判定部にて、前記ゲームが前記第2モードに対応していないと判定されると、前記ゲームは前記第2モードに対応していないことを報知してもよい。
このような構成によれば、操作装置の動作モードが第2モードに切り替えられたときに、電子機器であるゲーム装置によって、実行中のゲームが第2モードに対応していないことを、ユーザーに報知できる。従って、ゲームシステムとして構成され得る操作システムの利便性を更に高めることができる。
【0140】
本開示の第5態様に係る操作システムは、操作信号を送信する操作装置と、前記操作信号を受信する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信するサーバーと、を備え、前記操作装置は、操作部と、前記操作部の操作に応じて発電する発電素子と、電力を供給する電池と、操作された前記操作部に応じた前記操作信号を送信する送信部と、を備え、前記操作装置は、前記電池から供給される電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第1モードと、前記発電素子によって発電された電力を用いて前記送信部が前記操作信号を送信する第2モードとのうち、いずれかにて動作し、前記操作信号は、前記操作装置の動作モードを示す情報を含み、前記情報処理装置は、前記操作装置から受信された前記操作信号を前記サーバーに送信し、前記サーバーによる処理結果を前記サーバーから受信し、前記サーバーは、前記情報処理装置から受信された前記操作信号に基づいて、前記操作装置の動作モードを判定するモード判定部と、前記モード判定部にて、前記操作装置の動作モードが前記第1モードから前記第2モードに切り替えられたと判定されると、前記操作装置の動作モードを前記情報処理装置に報知させる前記処理結果を前記情報処理装置に送信する報知部と、を有する。
【0141】
このような構成によれば、上記第4態様に係る操作システムと同様に、操作装置の動作モードが、ユーザーの操作に対して操作信号の送信が遅延する可能性がある第2モードに切り替えられたときに、情報処理装置は、サーバーから受信される処理結果に基づいて操作装置の動作モードを報知する。すなわち、サーバーの報知部は、操作装置の動作モードが第2モードに切り替えられたことを情報処理装置に報知させる。これによれば、例えばユーザーが意図せずに操作装置の動作モードが第2モードに切り替えられたときに、第2モードに切り替えられたことをユーザーに報知できる。従って、操作システムの利便性を高めることができる。
【0142】
上記第5態様では、前記サーバーは、前記情報処理装置から受信された前記操作信号に基づいてゲームを実行する実行部と、前記モード判定部によって、前記動作モードが前記第2モードであると判定されると、前記ゲームが前記第2モードに対応しているか否かを判定する対応判定部と、を有し、前記報知部は、前記対応判定部によって前記ゲームが前記第2モードに対応していないと判定されると、前記ゲームは前記第2モードに対応していないことを前記情報処理装置に報知させる前記処理結果を前記情報処理装置に送信してもよい。
このような構成によれば、操作装置の動作モードが第2モードに切り替えられたときに、情報処理装置によって、実行中のゲームが第2モードに対応していないことを、ユーザーに報知できる。従って、操作システムの利便性を更に高めることができる。
【0143】
上記第4及び第5態様では、前記対応判定部は、実行される前記ゲームのカテゴリーが所定のカテゴリーである場合に、前記ゲームは前記第2モードに対応していないと判定してもよい。
ここで、シミュレーションゲームやコマンド選択制のロールプレイングゲームでは、ユーザーによる操作から操作信号が送信されるまでの期間が比較的長くても、ゲームを進行できる。すなわち、これらのカテゴリーのゲームでは、レイテンシーが高くても、ゲームを進行できる。一方、例えばシューティングゲームやアクションゲームでは、ユーザーによる操作から操作信号の送信が遅延すると、ゲームを進行しづらくなる。すなわち、これらのカテゴリーのゲームでは、レイテンシーが高いと、ゲームの進行に支障をきたす可能性がある。
これに対し、上記構成によれば、操作装置の動作モードが第2モードに切り替えられ、かつ、実行中のゲームが第2モードに対応していない場合には、その旨が報知される。これにより、ユーザーが、電池を充電する等の動作を実施しやすくすることができる。
【0144】
上記第4及び第5態様では、前記対応判定部は、前記ゲームに関する情報に基づいて、前記ゲームが前記第2モードに対応しているか否かを判定してもよい。
上記構成によれば、ゲームに関する情報に基づいて、実行中のゲームが第2モードに対応しているか否かを判定できる。
【符号の説明】
【0145】
1A,1B…ゲームシステム(操作システム)、2A,2B,2C…操作装置、23…操作部、231~234…ボタン、235…タッチパッド、236…スティック、24…検出部、241…検出素子、25…発電部、251…発電素子、26…充電部、27…通知部、28…振動部、29,29C…通信部(送信部)、291…第1通信部、292…第2通信部、293…有線通信部、30…記憶部、31A,31B,31C…制御部、311,311C…第1制御部、312,312C…第2制御部、313,313C…充電制御部、314,314C…モード切替部、32…切替部、33…接続部33…受電部、341…無線受電部、342…有線受電部、4…ゲーム装置(電子機器)、41…通信部(受信部)、42…記憶部、43…メモリー、44…制御部、441…実行部、442…情報取得部、443…モード判定部、444…対応判定部、445…表示制御部(報知部)、6…表示装置、7…情報処理装置、BT…電池、SVA…サーバー(外部機器)、SVB…サーバー。