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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-21
(45)【発行日】2024-03-29
(54)【発明の名称】クライミング経路を固定する方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20240322BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022531350
(86)(22)【出願日】2020-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(86)【国際出願番号】 EP2020082296
(87)【国際公開番号】W WO2021104922
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-05-25
(31)【優先権主張番号】1913256
(32)【優先日】2019-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】518127451
【氏名又は名称】エグゾテック
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ロマン ムーラン
(72)【発明者】
【氏名】ロイク ルピリエ
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/189110(WO,A1)
【文献】特開昭63-242809(JP,A)
【文献】実開平06-042810(JP,U)
【文献】特開平06-115625(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00- 1/20
B61B 1/00-15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行であり、かつ、それぞれ第1のクライミング要素(170.3)および第2のクライミング要素(170.5)を備えた、第1の直立体(113)および第2の直立体(115)を固定する方法であって、前記方法は、
前記第1の直立体(113)が第1の取り付け位置にあり、
a)第1の下部コネクタ(20)を第1の直立体(113)の第1の下部(113.1)に取り付けるステップと、
b)第1の上部コネクタ(42)を第1の直立体(113)の第1の上部(113.2)に取り付けるステップと、
c)第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)を第1の下部コネクタ(20)に取り付け、第1のクライミング要素(170.3)の第1の上端(170.32)を第1の上部コネクタ(42)に取り付けるステップと、
d)第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)と第1の上端(170.32)を分離する第1の距離(L42)を調整して、第1の距離(L42)を第1の所定の値にするステップと、
e)第1の直立体(113)に対する第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)の位置と第1の上端(170.32)の位置を固定するステップと、を含み、
前記第2の直立体(115)が第2の取り付け位置にあり、
g)第2の下部コネクタ(50)を第2の直立体(115)の第2の下部(115.1)に取り付けるステップと、
h)第2の上部コネクタ(54)を第2の直立体(115)の第2の上部(115.2)に取り付けるステップと、
i)第2のクライミング要素(170.5)の第2の下端(170.51)を第2の下部コネクタ(50)に取り付け、第2のクライミング要素(170.5)の第2の上端(170.52)を第2の上部コネクタ(54)に取り付けるステップと、
j)第2のクライミング要素(170.5)の第2の下端(170.51)と第2の上端(170.52)を分離する第2の距離を調整して、第2の距離を第1の所定の値にするステップと、
k)第2の直立体に対する第2のクライミング要素(170.5)の第2の下端(170.51)の位置と第2の上端(170.52)の位置を固定するステップと、
l)第1のクライミング要素(170.3)および第2のクライミング要素(170.5)がクライミング方向に平行に延びるように、第1の直立体(113)および第2の直立体(115)を配置するステップと、
m)第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)および第2のクライミング要素(170.5)の第2の下端(170.51)が、クライミング方向に実質的に直交する平面内にあるように、第1の直立体(113)の位置と第2の直立体(115)の位置を調整するステップと、を含み、
第2のクライミング要素(170.5)の第2の下端(170.51)を第2の下部コネクタ(50)に取り付け、第2のクライミング要素(170.5)の第2の上端(170.52)を第2の上部コネクタ(54)に取り付ける、ステップi)が、第2のクライミング要素(170.5)を支持するための第2のプロファイルを第2の直立体(115)に取り付けるステップi’)と、第2のクライミング要素(170.5)を支持するための第2のプロファイルの間に第2のダンパ要素を配置することを含むステップi’’)とを含む、方法。
【請求項2】
第2のダンパ要素(53)は、第2のクライミング要素(170.5)に、クライミング方向に実質的に平行な方向への第2のクライミング要素(170.5)の伸長に対抗する傾向がある第2の摩擦力を及ぼすように配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のクライミング要素(170.3)は第1のチェーンを含み、第2のクライミング要素(170.5)は第2のチェーンを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
第1の取り付け位置および/または第2の取り付け位置は、実質的に水平であり、および/またはクライミング方向は、実質的に垂直である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1の上部コネクタ(42)を第1の直立体(113)の第1の上部(113.2)に取り付けるステップb)は、第1の上部コネクタ(42)を第1の下部コネクタ(20)から第3の所定の距離に配置するステップb’)を含み、
第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)と第1の上端(170.32)を分離する第1の距離(L42)を調整して、第1の距離(L42)を第1の所定の値にするステップd)は、第1のクライミング要素(170.3)の第1の上端(170.32)から第1の上部コネクタ(42)を分離する第4の距離を調整して、第4の距離を第3の所定の値にするステップd’)を含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
第2の上部コネクタ(54)を第2の直立体(115)の第2の上部(115.2)に取り付けるステップh)は、第2の上部コネクタ(54)を第2の所定の距離に配置するステップh’)を含み、
第2のクライミング要素(170.5)の第2の下端(170.51)と第2の上端(170.52)を分離する第2の距離を調整して、第2の距離を第1の所定の値にするステップj)は、第2のクライミング要素(170.5)の第2の上端(170.52)の第2の上部コネクタ(54)を分離する第5の距離を調整して、第5の距離を第3の所定の値にするステップj’)を含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)を第1の下部コネクタ(20)に取り付け、第1のクライミング要素(170.3)の第1の上端(170.32)を第1の上部コネクタ(42)に取り付けるステップc)は、第1のクライミング要素(170.3)を支持するための第1のプロファイル(41)を第1の直立体(113)に取り付けるステップc’)を含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)を第1の下部コネクタ(20)に取り付け、第1のクライミング要素(170.3)の第1の上端(170.32)を第1の上部コネクタ(42)に取り付けるステップc)は、第1のクライミング要素(170.3)を支持するための第1のプロファイル(41)を第1の直立体(113)に取り付けるステップc’)に続くステップc’’)を、さらに含み、
ステップc’’)は、第1のプロファイル(41)と第1のクライミング要素(170.3)との間に第1のダンパ要素(43)を配置することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第1のダンパ要素(43)は、第1のクライミング要素(170.3)に、クライミング方向に実質的に平行な方向への第1のクライミング要素(170.3)の伸長に対抗する傾向がある第1の摩擦力を及ぼすように配置される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)を第1の下部コネクタ(20)に取り付け、第1のクライミング要素(170.3)の第1の上端(170.32)を第1の上部コネクタ(42)に取り付けるステップc)に先立って、ステップb’)を含み、
ステップb’)は、第1のプロファイル(41)を第1の直立体(113)からゼロではない距離に保つための第1のプロファイル(41)の支持体(40)を配置することを含む、請求項7ないし9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
第2のクライミング要素(170.5)の第2の下端(170.51)を第2の下部コネクタ(50)に取り付け、第2のクライミング要素(170.5)の第2の上端(170.52)を第2の上部コネクタ(54)に取り付けるステップi)に先立って、ステップh’)を含み、
ステップh’)は、第2のプロファイルを第2の直立体(115)からゼロではない距離に保つための第2のプロファイルの支持体を配置することを含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
第1のクライミング要素(170.3)および第2のクライミング要素(170.5)がクライミング方向に平行に延びるように、第1の直立体(113)および第2の直立体(115)を配置するステップl)に先立って、追加のステップk’)を含み、
ステップk’)は、第1の補強メッシュ(183)を第1の直立体(113)に取り付けること、および/または第2の補強メッシュ(185)を第2の直立体(115)に取り付けることからなる、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
互いに平行であり、かつ、それぞれ第1のクライミング要素(170.3)および第2のクライミング要素(170.5)を備えた、少なくとも1つの第1の直立体(113)および1つの第2の直立体(115)を含む、保管ラック要素(100、200、300、400)であって、
第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)は、第1の直立体(113)の第1の下端(113.1)に取り付けられ、第1のクライミング要素(170.3)の第1の上端(170.32)は、第1の直立体(113)の第1の上端(113.2)に取り付けられており、
第2のクライミング要素(170.5)の第1の下端(170.51)は、第2の直立体(115)の第2の下端(115.1)に取り付けられ、第2のクライミング要素(170.5)の第2の上端(170.52)は、第2の直立体(115)の第2の上端(115.2)に取り付けられており、
第1の直立体(113)の位置および第2の直立体(115)の位置は、第1のクライミング要素(170.3)の第1の下端(170.31)および第2のクライミング要素(170.5)の第1の下端(170.51)が、クライミング方向に実質的に直交する平面(Ph)内にあるように配置され、第1の直立体(113)は、第1のクライミング要素(170.3)を支持するための第1のプロファイル(41)を備え、
第1のダンパ要素が、第1のプロファイル(41)と第1のクライミング要素(170.3)との間に延びる、保管ラック要素(100、200、300、400)。
【請求項14】
前記第1のダンパ要素は、U字形の断面を有する、請求項13に記載の保管ラック要素(100、200、300、400)。
【請求項15】
第1のクライミング要素(170.3)は第1のチェーンを含み、第2のクライミング要素(170.5)は第2のチェーンを含む、請求項13又は14に記載の保管ラック要素(100、200、300、400)。
【請求項16】
第1のチェーンは、第1の軸によって接続された第1のリンクを含み、第1のダンパ要素は、第1のリンクの第1の側および第1の軸の第1の端部に第1の摩擦力を及ぼすように配置される、請求項15に記載の保管ラック要素(100、200、300、400)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品保管の分野、より具体的には、自動化された製品保管および取出システムに統合された保管装置に関する。
【背景技術】
【0002】
保管ユニットは、従来、幾つかの実質的に平行なパイプ形状のラックを備える。このようなラックは、ラックを支持する水平方向の十字部材によって互いに連結された4つの垂直方向直立体を備えている。ラックは、保管区画の下部を画定する。一般に、保管区画は標準的なパレットの容積(ボリューム)に対応する平行六面体の容積であり、フォークリフトは注文の準備のためにその上に保管されている製品の1つを取り出す必要があるときに、パレットを置くために主面を介して保管区画にアクセスすることができる。
【0003】
ラックは通常、保管セルの主面が互いに向き合うように配置される。このように配置されたラックは、他のスパンを分配する2つの循環経路の間に延びるフォークリフトの主循環経路の境界を定める。
【0004】
ハンドリングキャリッジとそれらを操作するために必要なスペースにより、循環スパンとアベニューのサイズを広くする必要がある。これにより、保管ラックを取り付けることができる地面の表面が減少する。最後に、保管高さはフォークリフトの最大ハンドリング高さに制限される。フォークリフトが増加すると、フォークリフトのホイールベースが増加し、循環スパンと経路をさらに広げる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、定義された床面積を占める保管アセンブリの保管および/または充填能力を改善することである。
【0006】
この目的のために、第1および第2の直立体を互いに平行に固定し、それぞれ第1のクライミング要素および第2のクライミング要素を備える方法が提供される。この方法は、以下のステップ、すなわち、
第1の直立体が第1の取り付け位置にあり:
a)第1の下部コネクタを第1の直立体の第1の下部に取り付けるステップ;
b)第1の上部コネクタを第1の直立体の第1の上部に取り付けるステップ;
c)第1のクライミング要素の第1の下端を第1の下部コネクタに取り付け、第1のクライミング要素の第1の上端を第1の上部コネクタに取り付けるステップ;
d)第1のクライミング要素の第1の下端と第1の上端とを隔てる第1の距離を調整して、第1の距離を第1の所定の値にするステップ;
e)第1の直立体に対する第1のクライミング要素の第1の下端の位置と第1の上端の位置を固定するステップ;
第2の直立体が第2の取り付け位置にあり:
g)第2の下部コネクタを第2の直立体の第2の下部に取り付けるステップ;
h)第2の上部コネクタを第2の直立体の第2の上部に取り付けるステップ;
i)第2のクライミング要素の第2の下端を第2の下部コネクタに取り付け、第2のクライミング要素の第2の上端を第2の上部コネクタに取り付けるステップ;
j)第2のクライミング要素の第2の下端と第2の上端を分離する第2の距離を調整して、第2の距離を第1の所定の値にするステップ;
k)第2の直立体に対する第2のクライミング要素の第2の下端の位置と第2の上端の位置を固定するステップ;
l)第1のクライミング要素と第2のクライミング要素がクライミング方向に平行に延びるように、第1の直立体と第2の直立体を配置するステップ;
m)第1のクライミング要素の第1の下端および第2のクライミング要素の第2の下端がクライミング方向に実質的に直交する平面内にあるように、第1の直立体の位置および第2の直立体の位置を調整するステップ、を含む。
【0007】
したがって、2つの直立体の上部に介入することなく、2つの直立体のクライミング要素を簡単に固定することができる。このような固定は簡単に再現可能であり、複数のラック要素を含む同じ保管アセンブリのすべての直立体を固定することができる。
【0008】
この方法は、第1のクライミング要素が第1のチェーンを含み、第2のクライミング要素が第2のチェーンを含む場合に特に有利な用途を見出す。
【0009】
第1の取り付け位置及び/又は第2の取り付け位置が実質的に水平であり且つ/又はクライミング方向が実質的に垂直である場合には、取り付け作業は単純化される。
【0010】
第1の上部コネクタを第1の直立体の第1の上端に取り付けるステップb)が、第1の下部コネクタの第3の所定の距離に第1の上部コネクタを位置決めするステップb’)を含み、第1のクライミング要素の第1の下端と第1の上端を分離する第1距離を調整して第1距離を第1の所定の値にするステップd)が、第1のクライミング要素の第1の上端を分離する第4の距離を調整して第4の距離を第3の所定の値にするステップd’)を含む場合に、設定操作が容易になる。
【0011】
第2上部コネクタを第2の直立体の第2上部に取り付けるステップh’)が、第2上部コネクタを第2の所定の距離に位置決めするステップh’)を含み、第2のクライミング要素の第2の下端と第2の上端とを分離する第2の距離を調整して第2の距離を第1の所定の値にするステップj)が、第2のクライミング要素の第2の上端の第2上部コネクタを分離する第5の距離を調整して第5の距離を第3の所定の値にするステップj’)を含む場合に、同様に、設定操作が容易になる。
【0012】
第1のクライミング要素の取り付け精度は、第1のクライミング要素の第1の下端を第1の下部コネクタに取り付け、第1のクライミング要素の第1の上端を第1の上部コネクタに取り付けるステップc)が第1のクライミング要素を支持するための第1プロファイルを第1の直立体に取り付けるステップc’)を含む場合に向上する。
【0013】
第1のクライミング要素の第1の下端を第1の下部コネクタに取り付け、第1のクライミング要素の第1の上端を第1の上部コネクタに取り付けるステップc)が、第1のクライミング要素(170.3)を支持するための第1のプロファイル(41)を第1の直立体(113)に取り付けるステップc’)に続くステップc’’)を、さらに含み、ステップc’’)が、第1の支持プロファイルと第1のクライミング要素との間に第1のダンパ要素を配置することを含む場合、保管ユニットの動作無音性および直立体の振動付勢は改善される。
【0014】
有利には、前記方法が、第1のクライミング要素の第1の下端を第1の下部コネクタに取り付け、第1のクライミング要素の第1の上端を第1の上部コネクタに取り付けるステップc)の前に、ステップb’)を含み、ステップb’)が、第1プロファイルを第1の直立体からゼロではない距離に保つことを意図した第1の支持プロファイルを配置することを含む。
【0015】
第2のクライミング要素の設置精度は、第2のクライミング要素の第2の下端を第2下部コネクタに取り付け、第2のクライミング要素の第2の上端を第2の上部コネクタに取り付けるステップi)が、第2のクライミング要素を支持するための第2プロファイルを第2の直立体に取り付けるステップi’)を含む場合に向上する。
【0016】
第2のクライミング要素の第2の下端を第2下部コネクタに取り付け、第2のクライミング要素の第2の上端を第2上部コネクタに取り付けるステップi)が、第2のクライミング要素を支持するための第2プロファイルを第2の直立体に取り付けるステップi’)に続くステップi’’)をさらに含み、ステップi’’)が、第1の支持プロファイルと第2のクライミング要素との間に第2のダンパ要素を配置することを含む場合、保管ユニットの動作無音性および直立体の振動付勢が改善される。
【0017】
有利には、前記方法が、第2のクライミング要素の第2の下端を前記第2の下部コネクタに取り付け、第2のクライミング要素の第2の上端を第2の上部コネクタに取り付けるステップi)の前に、ステップh’)を含み、ステップh’)が、第2のプロファイルを第2の直立体からゼロではない距離に保つことを意図した第2の支持プロファイルを配置することを含む。
【0018】
前記方法が、第1のクライミング要素および第2のクライミング要素がクライミング方向に平行に延びるように、第1の直立体および第2の直立体を配置するステップl)の前に置かれる、追加のステップk’)を含み、ステップk’)が、第1の補強メッシュを第1の直立体に取り付けること及び/又は第2の補強メッシュを第2の直立体に取り付けることからなる場合、クライミング要素は高い張力を受けることができる。
【0019】
また、本発明は、互いに平行であり、かつ、それぞれ少なくとも1つの第1の直立体および1つの第2の直立体を備えた、第1のクライミング要素および第2のクライミング要素に関して、ここで、第1のクライミング要素の第1の下端は第1の直立体の第1の下端に取り付けられ、第1のクライミング要素の第1の上端は第1の直立体の第1の上端に取り付けられており;
第2のクライミング要素の第2の下端は第2の直立体の第2の下端に取り付けられ、第2のクライミング要素の第2の上端は第2の直立体の第2の上端に取り付けられており;
第1の直立体の位置及び第2の直立体の位置は、第1のクライミング要素の第1の下端及び第2のクライミング要素の第1の下端がクライミング方向と略直交する平面内にあるように配置されている。
【0020】
特定の実施形態によれば、第1のクライミング要素は第1のチェーンを含み、第2のクライミング要素は第2のチェーンを含む。
【0021】
最後に、本発明は本発明による複数の保管ラック要素を含むユニットにも関し、複数の保管ラック要素は、主循環方向に少なくとも1つの第1の循環スパンを画定する。
【0022】
本発明の他の特徴および利点は、本発明の非限定的な特定の実施形態の以下の説明を読めば明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明による保管ユニットの概略斜視図である。
図2図2は、図1のラック要素の詳細な概略斜視図である。
図3図3は、図1の保管ユニットの概略上面図である。
図4図4は、図1の保管ユニットのキャリッジの概略斜視図である。
図5図5は、図1の保管ユニットの概略側面図である。
図6図6は、図1の保管ユニットの模式図上部である。
図7図7は、本発明によるチェーンを固定する方法の第1のステップの概略斜視図である。
図8図8は、本発明によるチェーンを固定する方法の第2のステップの概略斜視図である。
図9図9は、本発明によるチェーンを固定する方法の第3のステップの概略斜視図である。
図10図10は、本発明に係るチェーンの固定方法の第4のステップの概略斜視図である。
図11図11は、本発明に係るチェーンの固定方法の第5のステップの概略斜視図である。
図12図12は、本発明によるチェーンの固定方法の第6のステップの概略的な斜視図である。
図13図13は、チェーンの詳細な概略側面図である。
図14図14は、図13のチェーンの概略断面図である。
図15図15は、本発明に係るチェーンの固定方法の第7のステップの概略斜視図である。
図16図16は、本発明に係るチェーンの固定方法の第8のステップの概略斜視図である。
図17図17は、本発明に係るチェーンの固定方法の第9のステップの概略斜視図である。
図18図18は、本発明の方法に従って処理された第2の直立体の模式図である。
図19図19は、本発明によるチェーンを固定する方法の第10のステップの概略斜視図である。
図20図20は、図1の保管ユニットの概略上面図である。
図21図21は、本発明の第2の実施形態に係るチェーンの固定方法の第5のステップの概略斜視図である。
図22図22は、そのダンパ要素におけるチェーンの詳細な概略側面図である。
図23図23は、図13のチェーンの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1図6を参照すると、本発明による保管ユニットは、全体的に符号1で示され、第1の保管ラック100、第2の保管ラック200、第3の保管ラック300、および第4の保管ラック400を備える。
【0025】
第1の保管ラック100は実質的に平行六面体であり、図示されていない倉庫の支持面(ここではコンクリート床2)に支持された第1の下面100を備える。第1のラック100はまた、第1の高さh100によって分離された第1の下面101と平行な第1の上面102と、第1の右長手方向面104と、第1の左長手方向面103とを備えている。第1の右長手方向面104と第1の左長手方向面103は実質的に垂直であり、第1の深さp100によって分離されており、第1の深さp100は905ミリメートルに等しい。第1の左長手方向面103及び第1の右長手方向面104は、第1の幅l100だけ分離された第1のフロント横断面105及び第1のリア横断面106を接続する。
【0026】
第1のラック100は、互いに平行でありかつ第1のラック100の垂直縁部を規定する、第1の右リア直立体110と、第1の左リア直立体111と、第1の右フロント直立体112と、第1の左フロント直立体113とを備える。また、第1のラック100は、第1の右リア直立体110から等距離にあり、かつ第1の右フロント直立体112から等距離にある第1の右中間直立体114を備える。また、第1のラック100は第1の左リア直立体111から等距離にあり、かつ第1の左フロント直立体113から等距離にある第1の左中間直立体115を備える。第1の右リア直立体110、第1の右フロント直立体112、および第1の右中間直立体114は第1の右長手方向面104の平面内に延び、図示されていない床2にシールされたねじ付きロッドと係合するアンカープレート107を使用して床2に取り付けられる。第1の左リア主直立体111、第1の左フロント直立体113および第1の左中間直立体115は第1の左長手方向面103の平面内に延びており、床2に封止されたねじロッドと係合する係止板107を用いて床2に取り付けられており、図示を省略する。
【0027】
第1のラック100はまた、第1の右長手方向面104と第1の左長手方向面103との間に延在する第1の対のフロント下部スライド121を備える。フロント下部スライド121の第1の対は、第1のフロント下部スライド121.1と、ここでは金属アングルバーの形態の第1のフロント中央下部スライド121.2とを含む。第1のフロント下部スライド121.1は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右フロント直立体112にボルト固定され、他方では、第1の左フロント直立体113にボルト固定される。第1のフロント中央下部スライド121.2は第1の下面101に平行に延び、一方では第1の右中間直立体114に、他方では第1の左中間直立体115にボルト固定される。フロント下部スライド121の第1の対は、第1の下面101から第1の基本距離130(ここでは495ミリメートルに等しい)で延びる。
【0028】
第1のラック100はまた、第1の右長手方向面104と第1の左長手方向面103との間に延在する第1の対のフロント中間スライド122を備える。第1の対のフロント中間スライド122は、第1のフロント中間スライド122.1と、ここでは金属アングルバーの形態の第1のフロント中間スライド122.2とを含む。第1のフロント中間スライド122.1は第1の下面101に平行に延び、一方では、第1の右フロント直立体112にボルト固定され、他方では、左フロント直立体113にボルト固定される。第1のフロント中央中間スライド122.2は第1の下面101に平行に延び、一方では、第1の右中間直立体114にボルト固定され、他方では、第1の左中間直立体115にボルト固定される。第1の対のフロント中間スライド122は、第1の対のフロント下部スライド121から第1の下側距離131(ここでは225ミリメートルに等しい)だけ延びている。
【0029】
第1のラック100はまた、第1の右長手方向面104と第1の左長手方向面103との間に延在する第1の対のフロント上部スライド123を備える。第1の対のフロント上部スライド123は、第1のフロント上部スライド123.1と、ここでは金属アングルバーの形態の第1のフロント中央上部スライド123.2とを含む。第1のフロント上部スライド123.1は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右フロント直立体112にボルト固定され、他方では、第1の左フロント直立体113にボルト固定される。第1のフロント中央上部スライド123.2は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右中間直立体114に、他方では、第1の左中間直立体115にボルト固定される。
【0030】
第1の対のフロント上部スライド123は第1の中間距離132(ここでは325ミリメートルに等しい)で、第1の対のフロント中間スライド122から、第1の上面102からの第1の上側距離133(ここでは225ミリメートルに等しい)まで延在する。
【0031】
同様に、第1のラック100は、第1の右長手方向面104と第1の左長手方向面103との間に延在する第1の対のリア下部スライド124も備える。第1の対のリア下部スライド124は第1のリア下部スライド124.1と、第1のリア中央下部スライド124.2とを含み、ここでは金属アングルバーの形態である。第1のリア下部スライド124.1は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右リア直立体110にボルト固定され、他方では、第1の左リア直立体111にボルト固定される。第1のリア中央下部スライド124.2は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右中間直立体114にボルト固定され、他方では、第1の左中間直立体115にボルト固定される。第1の対のリア下部スライド124は、第1の下面101から第1の基本距離130で延びている。
【0032】
第1のラック100はまた、第1の右長手方向面104と第1の左長手方向面103との間に延在する第1の対のリア中間スライド125を備える。第1の対のリア中間スライド125は第1のリア中間スライド125.1と、第1のリア中間スライド125.2とを含み、ここでは金属アングルバーの形成である。第1のリア上部スライド126.1は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右リア直立体110に、他方では、第1の左リア直立体111にボルト固定される。第1のリア中央中間スライド125.2は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右中間直立体114にボルト固定され、他方では、第1の左中間直立体115にボルト固定される。第1の対のリア中間スライド125は、第1の対の下部スライド124から第1の下側距離131だけ延びている。
【0033】
また、第1のラック100は、第1の右長手方向面104と第1の左長手方向面103との間に延在する第1の一対のリア上部スライド126を備える。第1の対のリア上部スライド126は第1のリア上部スライド126.1と、第1のリア中央上部スライド126.2とを含み、ここでは金属角バーの形成である。第1のリア上部スライド126.1は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右リア直立体110に、他方では、第1の左リア直立体111にボルト固定される。第1のリア中央上部スライド126.2は第1の下面101と平行に延び、一方では、第1の右中間直立体114にボルト固定され、他方では、第1の左中間直立体115にボルト固定される。
【0034】
第1の対のリア上部スライド126は、第1の対のリア中間スライド125から第1の中間距離132で、かつ第1の上面102から第1の上側距離133で延在する。
【0035】
第1の右フロント直立体112、第1の左フロント直立体113、第1の右中間直立体114、第1の左中間直立体115は、第1の対のフロント下部スライド121、第1の対のフロント中間スライド122および第1の対のフロント上部スライド123と同様に、第1のラック100の第1のフロント要素100.1を構成する。
【0036】
第1の右リア直立体110、第1の左リア直立体111、第1の右中間直立体114、第1の左中間直立体115、第1の一対のリア下部スライド124と同様に、第1の一対のリア中間スライド125および第1の一対のリア上部スライド126は、第1のラック100の第1のリア要素100.2を構成する。
【0037】
第1の対のフロント下部スライド121によってその下部が画定された実質的に平行六面体の容積は、第1の右フロント直立体112、第1の左フロント直立体113、第1の右中間直立体114、第1の中間直立体115によってその側部が画定され、第1の対のフロント中間スライド122によってその上部が第1のフロント下部保管区画140に対応する。
【0038】
第1のフロント中間保管区画141は第1の一対の中間スライド122によってその下部に区切られており、その側面には、第1のフロント直立体112と、第1の左フロント直立体113と、第1の右中間直立体114と、第1の一対のフロント上部スライド123とによってその上部にある第1の中間直立体115とがある。
【0039】
第1のフロント上部保管区画142は第1の対のフロント上部スライド123によってその下部に区切られており、その側面には、第1のフロント直立体112、第1の左フロント直立体113、第1の右中間直立体114、第1の中間直立体115およびその上部には第1の上面102によって区切られている。
【0040】
第1のフロント中間区画141および第1のフロント上部区画142は、第1のフロント下部区画140に第1の垂直スタッキング方向に重ねられる(143)。第1のスタッキング方向143で考慮される第1のフロント下部区画140の高さは、第1の下側距離131と等しい。
【0041】
第1のスタッキング方向143で検討した第1のフロント中間区画141の高さは、第1の中間距離132と等しい。
【0042】
第1のスタッキング方向143で考慮される第1のフロント上部区画142の高さは、第1の上側距離133と等しい。
【0043】
第1のリア下部スライド124によってその下部で区切られた略平行ボリューム(容積)は、その側面上で第1の右リア直立体110、第1の左リア直立体111、第1の右中間直立体114、第1の中間直立体115およびその上部で第1の一対のリア中間スライド125によって第1のリア下部保管区画144に対応する。
【0044】
第1のリア中間保管区画145は第1の一対のリア中間スライド125によってその下部に区切られており、その側面には第1の右リア直立体110、第1の左リア直立体111、第1の右中間直立体114、第1の一対のリア上部スライド126によって第1の中間直立体115およびその上部が区切られている。
【0045】
第1のリア上部保管区画146は第1対のリア上部スライド126によってその下部に区切られており、その側面には、第1の右リア直立体110、第1の左リア直立体111、第1の右中間直立体114、第1の中間直立体115およびその上部には第1の上面102によって区切られている。
【0046】
第1のリア中間区画145および第1のリア上部区画146は、第1のスタッキング方向143に第1のリア下部区画144に重ねられる。第1のスタッキング方向143で考慮される第1のリア下部区画144の高さは、第1の下側距離131と等しい。
【0047】
第1のスタッキング方向143で考慮される第1のリア中間区画145の高さは、第1の中間距離132と等しい。
【0048】
第1のスタッキング方向143で考慮される第1のリア上部区画146の高さは、第1の上側距離133と等しい。
【0049】
図1から分かるように、第1の中間距離132は、第1の下側距離131及び第1の上側距離133よりも大きい。
【0050】
第1のフロント下側区画140は、第1対のフロント下部スライド121に摺動自在に取り付けられた第1の右フロント下部コンテナ150および第1の左フロント下部コンテナ151を受け入れる。第1の右フロント下部コンテナ150及び第1の左フロント下部コンテナ151はここでは同一であり、実質的に平行六面体形状である。図2に見られるように、第1の右フロント下部コンテナ150は、第1の下側距離131よりも実質的に小さい高さh150を有する。第1の右フロント下部コンテナ150の幅l150は、第1の幅l100の半分と実質的に等しい。第1の右フロント下部コンテナ150の深さp150は、第1の深さp100の半分である。これにより、第1のフロント下部区画140は、第1の右長手方向面104および第1の左長手方向面103から開放され、したがってアクセス可能であるため、第1の左フロントコンテナ151を取り扱う必要なく、およびその逆もなく第1の右フロントコンテナ150にアクセスすることができる。
【0051】
同様に、第1のフロント中間区画141は、第1の右フロント中間コンテナ152及び第1の左フロント中間コンテナ153を受け入れる。
【0052】
第1のフロント上部区画142は、第1の右フロント上部コンテナ154および第1の左フロント上部コンテナ155を受け入れる。第1のリア下部区画144は、第1の右リアコンテナ156および第1の左リア下部コンテナ157を受け入れる。第1のリア中間区画145は、第1の右リア中間コンテナ158および第1の左リア中間コンテナ159を受け入れる。
【0053】
第1のリア上部区画146は、第1の右リア上部コンテナ160および第1の左リア上部コンテナ161を受け入れる。
【0054】
図1および図5に見られるように、第1の実質的に平行六面体のフロント自由通路ボリューム190は、第1の下面101および第1の対のフロント下部スライド121によって画定される。第1の右フロント直立体112、第1の右フロント直立体113、第1の右中間直立体114、第1の左フロント直立体115は、第1のフロントボリューム190の縦縁を規定する。
【0055】
第1のフロントボリューム190は第1のフロント通路部S190を有し、そのうち垂直方向の第1次元は第1の基本距離130と等しい、すなわち495ミリメートルである。第1の左長手方向面103と第1の右長手方向面104とを結ぶ横方向における区間S190の第2の寸法は、第1の深さp100、すなわち950ミリメートルと実質的に等しい。
【0056】
第1のほぼ平行なリア自由通路ボリューム191は、第1の下面101および第1の一対のリア下部スライド124によって区切られる。第1の右リア直立体110、第1の左リア直立体111、第1の右中間直立体114及び第1の左中間直立体115は、第1のリアボリューム191の垂直縁部を画定する。
【0057】
第1のフロントボリューム191は、第1のフロント通路部S190と同一の第1のリア部S191を有する。
【0058】
第1の右リア直立体110には、第1の右リア直立体110に沿って垂直に延在する300個のリンクを備えた第1の右リアクライミングチェーン170が設けられている。第1の左リア直立体111には、第1の左リア直立体111に沿って上下に延びる300個のリンクを備えた第1の左リアクライミングチェーン170.1が設けられている。第1のフロント直立体112には、第1のフロント直立体112に沿って垂直に延在する300個のリンクを備えた第1の右フロントクライミングチェーン170.2が設けられている。第1の左フロント直立体113には、第1の左フロント直立体113に沿って垂直に延びる300個のリンクを備えた第1の左フロントクライミングチェーン170.3が設けられている。第1の右中間直立体114には、第1の右中間直立体114に沿って垂直に延びる300個のリンクを備えた第1の直立体中間クライミングチェーン170.4が設けられている。第1の左中間直立体115には、第1の左中間直立体115に沿って垂直に延びる300個のリンクを有する第1の左中間クライミングチェーン170.5が設けられる。
【0059】
クライミングチェーン170~170.5の取り付けおよび固定は、第1の左フロント直立体113および第1の左中間直立体115上の第1の左フロントチェーン170.3および第1の左中間チェーン170.5の取り付けおよび固定を参照して説明される。第1の左フロントチェーン170.3は、第1の軸172.3によって接続された第1のリンク171.3から構成される。各第1リンク171.3は、第1の左プレート173.3および第1の右プレート174.3を含む。第1の左プレート173.3は第1の左外側175.3を有し、第1の右プレート174.3は第1の右外側176.3を有する。各第1の軸172.3は、第1の左外側175.3から突出する第1の左端177.3と、第1の右外側176.3から突出する第1の右端178.3とを有する。第1の左中間チェーン170.5は、第1の左側前チェーン170.3と同様の設計である。第1の左フロント直立体113および第1の左中間直立体115を固定するための方法は、図14図17を参照して説明される。
【0060】
図7に表される第1のステップによれば、第1の左フロント直立体113(ここでは、有孔コ字形状のプロファイル)が略水平取付位置にあり、第1の左フロント下部コネクタ(ここでは第1の左フロント下側案内装置20)が第1の左フロント直立体113の第1の左フロント下部113.1にボルト止めされる。
【0061】
図8に表わす第2のステップによれば、第1のジャンパ40は、一定の間隔で直立体113上にボルト止めされる。図9に表わす第3のステップによれば、第1のプロファイル41(ここでは断面がU字形であるプロファイル)は、ジャンパ40上および第1の左フロント下側案内装置20上にボルト止めされる。第1のプロファイル41は、第1の右ウイング41.2と第1の左ウイング41.3とを接続する第1のウェブ41.1を含む。
【0062】
図10に示される第4のステップによれば、第1の左フロント上部コネクタ42は、第1の左フロント直立体113の第1の上部113.2にボルト止めされる。第1の左フロント上部コネクタ42は、第1穴部42.3を支持する横壁42.2を備えたフレーム42.1を備える。フレーム42.1は、右パネル42.4と、第1の左フロント直立体113の右ウィングと左ウィングにそれぞれボルト止めされた左パネル42.5とを備える。
【0063】
第1の左フロント上部コネクタ42は、第1の左フロント下側案内装置20から第1の所定の距離L42をおいて第1の左フロント直立体113の第1の上部113.2に設置される。所定の距離L42は、ここでは第1の左フロント下側案内装置20の第1の対のフランジ22の孔21の軸O21と、横壁42.2の上面42.6との間に延びている。
【0064】
図11に示される第5のステップによれば、第1のニトリルダンパ要素43はその下端43.1が第1の左フロント下側案内装置20の軸O21の実質的に真下に来るように、プロファイル41のウェブ41.1上に堆積される。図12に示す第6のステップによれば、第1の左側前チェーン170.3の第1の下端170.31は、第1のピン44を用いて第1のフランジ対22に取り付けられる。図13に示す第7のステップによれば、第1の左側前チェーン170.3の第1の上端170.32は、迅速チェーンファスナ45によって第1のチェーンテンショナ46に接続される。
【0065】
第1のチェーンテンショナ46は一方に設けられたねじ付きロッド46.1を備え、第2の急速チェーンファスナ45を受け入れるためのボア46.2と、他方に、ベアリングワッシャ46.4およびナット46.5を受け入れるための自由ねじ付き端部46.3とを備えている。ねじ付きロッド46.1は横方向壁の第1の穴42.3を貫通し、ベアリングワッシャ46.4を貫通して延在する。図14に示される8番目のステップに従って、ナット46.5は横壁42.2の第1の左フロントチェーン170.3の第1の上端170.32を分離する距離L46を調整し、それを所定の値d46、ここでは22ミリメートルに等しくなるようにするために作動される。ロックナット46.8は第1の左フロント上部コネクタ42に対するねじ付きロッド46.1の位置をロックし、したがって、第1の直立体113に対する第1の左フロントチェーン170.3の第1の上端170.32の位置を固定する。距離L46を調整することによって、第1の左フロントチェーン170.3の第1の下端170.31と第1の上端170.32とを分離する距離L170.3が、2500ミリメートルに等しくなるように作用される。
【0066】
図15に表される第9のステップによれば、第1の左フロント補強メッシュ183が第1の左フロント直立体113に取り付けられる。
【0067】
第1の左中間直立体115は、同様に処理され、第1の左中間直立体115の第2の下側部分115.1に第2の下側案内装置50を受け入れる。図16から分かるように、第1の左中間直立体115上にボルト止めされた第2のジャンパ51は、第2のニトリルダンパ要素53を受け入れる第1のプロファイル41と同一の第2のプロファイル52を支持する。第2の左中間コネクタ54は、第2の左中間下側案内装置50の第2の所定の距離L54で第1の左中間直立体115の第2の側部分115.2に取り付けられている。
【0068】
第1の左中間チェーン170.5の第1の下端170.51は第2の下側案内装置50に接続され、第1の左中間チェーン170.5の第1の上端170.52は第2の左中間上部コネクタ54に接続される。第1の左中間チェーン170.5の第1の下端170.51と第1の上端170.52とを分離する距離L170.5は距離L170.5が9000ミリメートルに等しくなるように、第1のチェーンテンショナ46と同一の第2のチェーンテンショナ55に作用することによって調整される。第1の左中間補強メッシュ185は、第1の左中間直立体115上に取り付けられる。
【0069】
図17に示される第10の後続のステップによれば、第1の左フロントメッシュ183および第1の左中間メッシュ185をそれぞれ備える第1の左フロント直立体113および第1の左中間直立体115は垂直に配置され、プレート107は床2上に載置される。
【0070】
最後の設定ステップによれば、第1の左フロント直立体113の位置および第1の左中間直立体115の位置は、第1の左フロントチェーン170.3の第1の下端170.31および第1の左中間チェーン170.5の第1の下端170.51が水平面Phに位置するように設定される。これらの位置が設定されると、必要に応じて、プレート107と床2との間に適合した固定が行われる。
【0071】
第1の右リアチェーン170、第1の左リアチェーン170.1、第1の右フロントチェーン170.2、および第1の右中間チェーン170.4の取り付けは、これらのチェーンのそれぞれの第1の先端を同じ水平面Phに配置するように、同じように行われる。
【0072】
上述した方法の第1のステップ中に第1の左フロント直立体113の第1の左フロント下部113.1に案内装置20を取り付けるのは、ボルト止めによって行われる。
【0073】
上述した方法の第2のステップによる第の1プロファイル41の案内装置20への接合は、フレーム42.1のラグ31上に第1のプロファイル41をボルト止めすることによって有利に行われる。
【0074】
最後に、図12に見られるように、第1の左フロントチェーン170.3の第1の下端170.31をストッパ21に取り付ける第6ステップ中に、第1の下端170.31が一対のフランジ22の間に導入され、第1のピン44がボア21を通って導入されて第1の下端170.31のボア内に延びる。
【0075】
第2のラック200、第3のラック300及び第4のラック400は、ここでは第1のラック100と同一である。第1のラック100を参照して説明したものと同一または類似の要素は、第2のラック200に関連する場合には1つの同じ参照数に100を加え、第3のラック300に関連する場合には200を加え、第4のラック400に関連する場合には300を加えたものを有する。
【0076】
したがって、図1に見られるように、第2のラック200の第2のリア横断面206は、第1のラック100の第1のフロント横断面105に対向する。第3のラック300の第3の右長手方向面304は第1のラック100の第1の左長手方向面103に面し、リア中央循環スパン3を画定する。第4のラック400は、第4のラック400の第4のリア横断面406が第3のラック300の第3のフロント横断面305に対向するように配置される。したがって、第4のラック400の第4の右長手方向面404は第2のラック200の第2の左長手方向面203に対向し、フロント中央循環スパン4を画定する。左リア循環スパン5は、第3の左長手方向面303に沿って延びている。左フロント循環スパン6は、第4の左長手方向面403に沿って延びる。同様に、右リア循環スパン7は第1の右長手方向面104に沿って延び、右フロント循環スパン8は第4の右長手方向面404に沿って延びる。
【0077】
図2から分かるように、リア中央スパン3、フロント中央スパン4、左リアスパン5、左フロントスパン6、右リアスパン7および右フロントリアスパン8は、第1のフロント横断面105、第2のリア横断面206、第3のフロント横断面305および第4のリア横断面406によって縁取られた中央循環手段9上に開口する。リア中央スパン3、左リアスパン5、および右リアスパン7は、第1のリア横断面106と第3のリア横断面306とによって縁取られたリア循環手段10上に開口する。フロント中央スパン4、左フロントスパン6および右フロントリアスパン8は、第2のフロント横断面205と、第4のフロント横断面405とによって縁取られたフロント循環路11上に開口する。
【0078】
保管ユニット1は、第1の自動案内キャリッジ70と、第1のキャリッジ70及び第2のキャリッジ80と共に無線通信手段92を備えた制御部及び指令ユニット91に接続された第2の自動案内キャリッジ80とを含む注文準備システム90と一体化されている。注文準備システム90はまた、アンローディングランプ94を備えた除去領域93を有する。図4を参照すると、第1のキャリッジ70は実質的に平行なパイプ成形体71を有し、第1ギアホイール73.1、第2ギアホイール73.2、第3ギアホイール73.3および第4ギアホイール73.4と同様に、4つの電動駆動ホイール72.1~72.4を備える。駆動輪72.1~72.4により、第1のキャリッジ70は主方向75でフロア2上を前後に移動し、旋回することができる。ギアホイール73.1~73.4は第1引込み式アーム74.1の先端、第2引込み式アーム74.2の先端、第3引込み式アーム74.3の先端、および主方向75に直交し、床2に実質的に平行な横方向76に平行に本体71から展開された第4引込み式アーム74.4の先端にそれぞれ取り付けられている。ギアホイール73.1~73.4は、主方向75とほぼ平行な軸を中心に回転して取り付けられている。
【0079】
駆動輪72.1~72.4、ギアホイール73.1~73.4を動かすキャリッジの全てのアクチュエータ、並びに、格納式アーム74.1~74.4を格納するためのアクチュエータは、制御部及び指令ユニット91と無線で通信するための手段を備えた駆動ユニット77に接続されている。
【0080】
第1のカメラ78.10が第1のアーム74.1に取り付けられて、第1のギアホイール73.1およびその周囲の画像を捕捉する。同じように、第2のカメラ78.20、第3のカメラ78.30および第4のカメラ78.40は、第2のアーム74.22、第3のアーム74.3および第4のアーム74.4にそれぞれ取り付けられて、第2のギアホイール73.2およびその周囲の画像、第3のギアホイール73.3およびその周囲の画像、ならびに第4のギアホイール73.4およびその周囲の画像をそれぞれ捕捉する。カメラ78.10~78.40は、駆動ユニット77に接続されている。
【0081】
第1のキャリッジ70は、本体71から横方向76に突出するスライドに取り付けられた上部プレート78を受け入れる。プレート78は、プレート78のそれと直交する平面に突出するラグ79を備える。プレート78の上面は第1のキャリッジ70の車輪72.1~72.4が床2上に載置されるとき、床2からの距離h78(ここでは260ミリメートルに等しい)で延びる。
【0082】
第2のキャリッジ80は、第1のキャリッジ70と同一の構造である。
【0083】
より具体的には図1および図5に見られるように、第1のメッシュ501は第1の垂直面502内に延在する。また、第1の右長手方向面104および第2の右長手方向面204は、第1の平面502内に存在する。第1のメッシュ501は、鋼製のアングルバー503で構成され、第1のフロント直立体112と第2のフロント直立体210とを連結する三角形状のシステム504を作るためにボルト止めされる。第1のメッシュ501は第1の上面102から伸び、485ミリメートルに等しい通過高さHpasだけフロア2から伸びる第1の下端501.1を有する。
【0084】
したがって、第1のメッシュ501は第2のラック200による第1のラック100の水平方向の力の伝達を確実にし、逆も同様であり、水平方向の力に対する第1のラック100の抵抗を増大させる。
【0085】
図6から分かるように、第2のメッシュ511は、第2の水平面512内に延在する。第1の上面102および第2の上面202もまた、第2の平面512内にある。第2のメッシュ511は、第1のラック100の上縁部と第2のラック200とを連結する三角形分割されたシステム514を作るためにボルト止めされた鋼製の山形バー513で構成される。
【0086】
第3のメッシュ521は第2の水平面512内に延在し、これはまた、ここでは、第3の上面302および第4の上面402を含む。第3のメッシュ521は、鋼製の山形棒523で構成され、第1の左フロント直立体113、第2の左リア直立体211、第3の右フロント直立体312および第4の右リア直立体410を連結する三角形状のシステム524を作るためにボルト止めされる。
【0087】
第1のメッシュ501、第2のメッシュ511および第3のメッシュ521は、水平ブレース構造500に属する。
【0088】
水平ブレース構造500はまた、第4の垂直平面532に延びる第4のメッシュ531を含むことができ、これはまた、ここでは、第1の左長手方向面103および第2の左長手方向面203を含む。第4のメッシュ531は、第1のメッシュ501と同一であってもよい。
【0089】
水平ブレース構造500はまた、第5の垂直平面542に延びる第5のメッシュ541を含むことができ、これはまた、ここでは、第3の右長手方向面304および第4の右長手方向面404を含む。第4のメッシュ531は、第1のメッシュ501と同一であってもよい。
【0090】
水平方向のブレース構造500はまた、第6の垂直面552内に延在する第6のメッシュ551を備えることができ、これもまた、ここでは、第3の左長手方向面303および第4の左長手方向面403を備える。第6のメッシュ551は、第1のメッシュ501と同一であってもよい。
【0091】
水平ブレース構造500はまた、第6の水平面552に延在する第7のメッシュ561を含むことができ、これはまた、ここでは、第3の上面302および第4の上面402を含む。第7のメッシュ561は、第3のラック300の上縁部と第4のラック400の上縁部とを接続する。同じように、第2のメッシュ511、第3のメッシュ521または第4のメッシュ531に類似した他の水平方向のメッシュは第1のラック100、第2のラック200、第3のラック300および/または第4のラック400の中から、2つ以上のラックの間に延在することができる。
【0092】
水平方向のブレース構造500はフロア2から離れたHpasで停止することにより、第1のキャリッジ70および第2のキャリッジ80を、コンテナまたは下側または上側コンテナのいずれかを支持しないときに、中央通路9に循環させることができる。第1のキャリッジおよび/または第2のキャリッジが中間コンテナを支持するとき、ユニット91は、それらが中央通路9内を循環しないようにそれらを駆動する。
【0093】
動作中、注文準備システム90の保管区画の1つに保管された項目、例えば、第1の左フロント下部コンテナ151に保管された項目を除去しようとするとき、この除去要求はユニット91によって処理される。ユニット91は第1のキャリッジ70を駆動してリア中央循環スパン3内に持ち込み、第1のギアホイール73.1、第2のギアホイール73.2、第3のギアホイール73.3及び第4のギアホイール73.4がそれぞれ第1の左フロント直立体113、第1の左中間直立体115、第3の右フロント直立体312及び第3の右中間直立体314に臨むようにする。
【0094】
したがって、駆動ユニット77は、第1のアーム74.1の展開を駆動する。図24に見られるように、第1の歯車73.1は、第1のフロントチェーン170.3に実質的に面している。第1のアーム74.1の展開中、第1のカメラ78.10は、第1のギアホイール73.1と第1のチェーン170.3の相対位置の第1の画像を駆動ユニット77に送信する。この画像の分析に基づいて、駆動ユニット77は、ホイール72.1~72.4を制御することによって、第1のキャリッジ70と第1の左フロント直立体113との相対的な位置決めを調整することができる。第1のチェーン170.3と第1の歯車73.1との相対的な位置決めが行われると、駆動ユニット77は、第1の歯車73.1が第1のチェーン170.3と噛み合うまで、第1のアーム74.1の展開を制御する。同様に、駆動ユニット77は第2のアーム74.2、次いで第3のアーム74.3および第4のアーム74.4を展開し、一方、第2の歯車73.2、第3の歯車73.3および第4の歯車73.4をそれぞれ第1の左中間チェーン170.5、第3の右中間チェーン370.4および第3の右フロントチェーン370.2と噛み合わせるように第1のキャリッジ70の位置を調整する。チェーン170.3、170.5、370.2および370.4とのギアホイール73.1~73.4の相対位置を調整するための第1のキャリッジ70の移動は、主方向75におけるアーム74.1~74.4の柔軟性および同時または連続的なアームの展開によって特に容易になる。
【0095】
ギアホイール73.1乃至73.4を第1の回転方向に回転させることによって、第1のキャリッジ70は第1のラック100に対して上昇し、第3のラック300は第1のフロント下部スライド121の対よりも実質的に低いレベルに位置するまで垂直方向に上昇することができる。プレート78は、第1の左フロントコンテナ151の下面の下に延在するように展開される。歯車73.1~73.4の追加の回転により、ラグ78はコンテナ151の底部の相同オリフィス151.1と係合することができる。次いで、ユニット91はプレート78の後退を制御し、次いで、第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へのギアホイール73.1~73.4の回転を制御して、第1のキャリッジ70を床2に接触させる。
【0096】
第1のキャリッジ70の車輪72.1~72.4が床2に接触すると、駆動ユニット77は伸縮アーム74.1~74.4の後退を制御し、除去領域93およびランプ94まで第1のキャリッジ70を駆動する。操作者が第1の左フロントコンテナ151内のアイテムを取り出し、この取り出しを確認した後、ユニット91は、第1のキャリッジ70を制御して、第1のフロント下側保管区画140内の第1の左フロントコンテナ151を交換するようにする。
【0097】
第1のキャリッジ70と第2のキャリッジ80が同時に使用される場合、第1のキャリッジ70と第2のキャリッジ80はコンテナにアクセスするために、または除去領域93に接合するために、同じスパン、ここでは、例えば、リア中央スパン3で循環しなければならないことが起こり得る。第1のフロント自由通路ボリューム190と第1のリア自由通路ボリューム191との位置合わせによって、第1のリア中央循環スパン3’を生成することができ、これは第1のフロント下部区画140と第1のリア下部区画144の下に延びる。第1の付加的なリア中央スパン3’は、第1のラック100の第1のフロント横断面105から第1のラック100の第1のリア横断面106への第1のキャリッジ70および/または第2のキャリッジ80の循環を可能にする。第1のキャリッジ70および/または第2のキャリッジ80の循環は、これらが第1の右下部フロントコンテナ150または第1の右フロント上部コンテナ154と同様のコンテナを輸送するときを含めて、行うことができる。より大きな高さの第1の右フロント中間コンテナ152と同様のコンテナの輸送中、ユニット91は第1の追加のリアスパン3’を使用しないように、第1のキャリッジ70またはこのように積み込まれた第2のキャリッジ80を制御する(図18)。
【0098】
もちろん、第2のラック200、第3のラック300および第4のラック400自体も、他の追加の循環スパンを作り出すために、フロントおよびリアの自由通路ボリュームを備える。
【0099】
上述したものと同一または類似の要素は、本発明の第2の実施形態の以下の説明におけるものと同一の参照数を有する。
【0100】
第2の実施の形態によれば、ダンパープロファイル43は、U字形の断面を有する。より具体的にはおよび図23に見られるように、第1のダンパ要素43は第1の左ウィング47および第1の右ウィング48を備える。第1の左ウィング47は、第1の左上ランド47.2と第1の左下側ランド47.3とを分離する第1の左内側溝部47.1を備える。同様に、第1の右ウイング48は、第1の右上側ランド48.2と第1の右下側ランド48.3とを分離する第1の右内側溝48.1を含む。
【0101】
本発明の第2の実施形態による設定方法のステップ1~4は、第1の実施形態による設定方法の4つの第1のステップと同じである。
【0102】
図21に示す第5のステップによれば、第1のニトリルダンパ要素43がプロファイル41上に堆積される。第1のダンパ要素43の外形寸法は、第1の右ウィング41.2の上端とプロファイル41の第1の左ウィング41.3に静止させる。
【0103】
第6のステップによれば、第1の左フロントチェーン170.3の第1の下端170.31は第1のピン44を使用して第1の対のフランジ22に取り付けられ、第1の左フロントチェーンは第1のダンパ要素43内に位置決めされる(図21図23)。図23から分かるように、第1の左上側ランド47.2および第1の左下側ランド47.3は第1リンク171.3の第1の左外側側面175.3に接しており、第1軸172.3の第1の左端177.3は、第1の左内側溝部47.1の下面に接している。同様に、第1の上側のランド48.2および第1の右下側ランド48.3は第1のリンク171.3の第1の右外側176.3と接触し、第1の軸172.3の第1の右端178.3は、第1の右内側溝48.1の下面と接触する。
【0104】
第7のステップによれば、第1の左フロントチェーン170.3の第1の上端170.32は、第1のチェーンテンショナ46に接続される。
【0105】
8番目のステップによれば、ナット46.5は横壁42.2の第1の左フロントチェーン170.3の第1の上端170.32を分離する距離L46を調整し、ここで12ミリメートルに等しい所定の値dに46’させるために作動される。ロックナット46/8は第1の左フロント上部コネクタ42に対するねじ付きロッド46.1の位置をロックし、したがって、第1の直立体113に対する第1の左フロントチェーン170.3の第1の上端170.32の位置を固定する。距離L46を調整することにより、第1の左フロントチェーン170.3の第1の下端170.32を分離する距離L170.3が作用する。
【0106】
第9のステップによれば、第1の左フロントチェーン170.3を収容した第1のダンパ要素43で構成されるユニットがプロファイル41の内側に搭載される。この取り付けは、第1のダンパ要素43の相対寸法およびプロファイル41の相対寸法により、第1のダンパ要素43をプロファイル41内に強制的に入れることによって行われる。第1のダンパ要素43の外形寸法およびプロファイル41の内形寸法は、締まりばめを行うように選択される。これにより、第1のダンパ要素43の第1の左ウィング47は、第1の左上側ランド47.2および第1の左下側ランド47.3を介して第1の左外側面175.3に垂直な力を及ぼす。また、第1のダンパ要素43の第1の左ウィング47は、第1の左溝47.1の下面を介して第1の軸172.3の第1の左端177.3に垂直力を及ぼす。同様に、第1のダンパ要素43の第1の右ウイング48は、第1上側のランド48.2及び第1の右下側ランド48.3を介して第1の右外側178.3に垂直力を及ぼす。また、第1のダンパ要素43の第1の右ウィング48は、第1の右溝48.1の下面を介して第1の軸172.3 3の第1の右端178.3に垂直力を及ぼす。
【0107】
本発明の固定方法の第2の実施形態の第10のステップは本発明による方法の第1の実施形態の図15に示される第9のステップに対応し、第1の左フロント補強メッシュ183が第1の左フロント直立体113に取り付けられる。
【0108】
第1の左中間直立体115は、同様に処理され、第1の左中間チェーン170.5が近接して取り付けられる第2のU字形ダンパ要素53を備える。
【0109】
第1の左フロント直立体113および第1の左中間直立体115の取り付け、固定、および最終設定は、上述の第1の実施形態で説明したステップに従って行われる。
【0110】
したがって、保管ラック要素が得られ、第1の左フロント直立体113は第1の左フロントチェーン170.3に第1の摩擦力を及ぼす第1のダンパ要素43を備え、これはクライミング方向に実質的に平行な方向に第1の左フロントチェーン170.3の延伸方向に対向する傾向がある。
【0111】
第1のダンパ要素43をプロファイル41に取り付ける前に、第1のダンパ要素43内の第1の左フロントチェーン170.3に張力を加えることにより、規則的に分配されたチェーン張力(プロファイル41の影響下で第1のダンパ要素43内の第1の左フロントチェーン170.3の一定のリンク171.3が詰まらない)を有することが可能になり、したがって、第1の左フロントチェーン170.3の緩和が回避される。
【0112】
同じように、第1の直立体は第1の左中間チェーン170.5に第2の摩擦力を及ぼす第1のダンパ要素43と同一の第2のダンパ要素53を含み、これは、クライミング方向に実質的に平行な方向に第1の左中間チェーン170.5の延伸方向に対向する傾向がある。
【0113】
第1のダンパ要素43及び第2のダンパ要素53は、チェーンの振動の減衰及びノイズの低減に加えて、第1の左フロントチェーン170.3及び第1の左中間チェーン170.5のそれぞれの固定を確実にする。したがって、第1のキャリッジ70および第2のキャリッジ80の付勢の下でのチェーンの延伸方向および/または弛緩が低減される。したがって、チェーンの表面張力の設定の発生、したがって、保管ユニットの固定化時間が低減される。
【0114】
もちろん、本発明は、記載された実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって定義されるような本発明の分野に入る任意の変形を含む。
【0115】
特に、ここでは第1のラックの深さは5ミリメートルのクリアランスによって分離された450ミリメートルの深さの2つのコンテナに対応する950ミリメートルに等しいが、本発明は950ミリメートルにおける上側または下側ラックの他の深さ値にも適用され、1つの単一のコンテナを深さで受け入れるか、または低減されたクリアランスまたは下側クリアランスの2つの別個のコンテナを受け入れる;
【0116】
ここでは第1および第2の基本距離は495ミリメートルに等しいが、本発明は床上に載置されたときに床をキャリッジプレートから分離する搬送高さが好ましくは加えられた、保管区画の最低高さに対応する最小距離よりも大きい他の基本距離値にも適用される;
【0117】
ここでは下部スライドを中間スライドから分離する第1の下側距離がコンテナに対する5ミリメートルのクリアランスを確保するために225ミリメートルに等しいが、本発明は5ミリメートルより大きい又は小さいクリアランスを含むことができる他の下側第1距離値にも適用される。同じことが、第1の中間距離および上側距離にも当てはまる;
【0118】
ここでは中間スライドを上部スライドから分離する第1の上側距離は325ミリメートルに等しいが、本発明は例えば、全ての保管区画が同一寸法であるラックを得るために、他の上側の第1距離値にも適用される;
【0119】
ここでは第1のラックが2つのラック要素を分離する第1の中間直立体を備え、各ラック要素は保管区画の列を備えるが、本発明は例えば、中間直立体がない、2つの中間直立体がある、またはそれ以上のような、異なる数の中間直立体を備えるラックのような、他のラック構成にも適用される;
【0120】
ここでは第1の最小距離がより短い距離(ここでは225ミリメートル)に等しいが、本発明は第1の最小距離の他の値にも適用され、これは例えば、別の区画の高さのような、保管区画の高さの最低に対応する;
【0121】
ここでは1つの同じ長手方向面の直立体は等距離であるが、本発明は異なる距離だけ分離された直立体にも適用される;
【0122】
ここではアンカーロッド上にボルト止めされたアンカープレートを用いてラック要素の直立体を床に取り付けるが、本発明は例えばアンカースティック、アンカープレートに溶接された接続部、1つの単一の直立体上に1つのアンカーを取り付けるように、ラック要素を支持面に固定するための他の手段にも適用される;
【0123】
ここではスライドが金属アングルバーの形態で作られているが、本発明は例えば、PTFE又は他の合成材料で作られた正方形又は円筒状のプロファイルのような他の種類のスライドにも適用される;
【0124】
ここではスライドは直立体にボルト止めされているが、本発明はスライドを直立体に接続するための他の手段、例えば、ねじ留め、溶接、またはスナップフィッティングにも適用される;
【0125】
ここでは第1のラックが3つの保管区画の2つの列を画定する2つのラック要素を含むが、本発明は例えば、1つの単一のラック要素を含むラック、または異なる数の保管区画を含むことができる異なる数の列を画定する3つ以上のラックなど、他のラック構成にも適用される;
【0126】
ここでは積み重ね方向は垂直であるが、本発明は積み重ね方向のための他の向き、例えば、垂直に対して45度の方向、または任意の他の向きにも適用される;
【0127】
ここでは保管区画は2つの異なるサイズのコンテナを含むが、本発明は例えば、プレート、パレット、又は原料製品のような他の保管要素を受け入れる区画にも適用される;
【0128】
ここでは第1のフロント通路セクションが第1の深さp100に実質的に等しい第1の長手方向面を接続する横断方向の第2の寸法を有するが、本発明は横断方向の第2の寸法、好ましくは一対のスライドの長さの半分に実質的に等しい横断方向の第2の寸法の他の値にも適用される;
【0129】
ここでは直立体には300個のリンクを備えたクライミングチェーンが設けられているが、本発明は例えば、歯付きベルト、歯付きバー、二重リンクチェーン、またはギャラ型チェーン、ねじ付きケーブル、またはねじ付きケーブルなどの他のタイプのクライミング要素にも適用される。クライミング要素は例えば、300個のリンクを有する第1のチェーンと、150個のリンクを有する第2のチェーンのような、2つの異なるタイプであってもよい;
【0130】
ここでは第1の左フロント直立体が有孔U形状であるが、本発明は例えば、正方形管、IBE、IPN、またはHEAプロファイルを有する円筒状管、有孔であるか否かにかかわらず、他の種類の直立体にも適用される;
【0131】
ここでは下側案内装置が取付タブに係合されたボルトによって直立体にボルト止めされているが、本発明は例えば、ねじ留め、溶接、接着、又はスナップ嵌めのような、直立体に取付けるための他の手段が設けられた案内装置にも適用される;
【0132】
ただし、ここでは、下側案内装置がチェーンの下端部を受け入れるオリフィスと接続ピンとを備え、本発明はチェーン端部に接続する手段のない下側案内装置、案内手段のない下側チェーンコネクタ、および、例えば、リンクに係合されたフックまたはスクリューのような、チェーン端部を接続するための他の種類の手段が設けられた案内装置にも適用される;
【0133】
ここでは上側コネクタは直立体にボルト止めされているが、本発明は例えば、ねじ止め、溶接、接着、又はスナップ嵌めのような、直立体に取り付けるための他の手段を備えた上側コネクタにも適用される;
【0134】
直立体を互いに固定するための方法のステップは次々に記載されてきたが、本発明は特定のステップが同時に又は異なる順序で実行される方法にも適用される;
【0135】
ここではジャンパが支持プロファイルを受け入れるために直立体に連結されているが、本発明は例えば、管状支持体、振動吸収支持体、または任意の支持体のような、チェーン支持プロファイルの他のタイプの支持体にも適用される;
【0136】
ここでは第1のプロファイルはU字形であるが、本発明は例えばC字形プロファイルのような他の種類のチェーン支持プロファイルにも適用される;
【0137】
ここではチェーンと支持プロファイルとの間に平坦なニトリルプロファイルが配置されているが、本発明は例えば、ネオプレン、発泡EPDMランド、又は複数のエラストマーパッドのような他の種類のダンパ要素にも適用される。同様に、ダンパ要素には、例えばU字形、L字形断面、(扁平状である)矩形断面等の他の断面も可能である;
【0138】
ここでは距離L46は22ミリメートルに等しい値に調整されるが、本発明は例えば22ミリメートル以上以下のような、第2のクライミング要素の第2の上端の第2の上側コネクタを分離する第4の距離の他の第3の所定の値にも適用される;
【0139】
ここで、距離L170.3は2500ミリメートルに等しい値に調整されるが、第1のチェーンの第1の下端と第1の上端とを分離する第1の所定の距離に対する他の値にも適用される;
【0140】
ここでは直立体は垂直に、垂直クライミング方向に平行に配置されているが、本発明は例えば、垂直または任意の他に対して45度のクライミング方向dのようなクライミング方向の他の向きにも適用され、したがって、第1および第2のコネクタの調整面はクライミング方向に直交する必要がある;
【0141】
ここでは下側案内装置はラグを備えており、本発明はクライミング要素を支持するためのプロファイルを接続するための手段を備えていない下側案内装置、または例えば、ランドまたはニップルのような別のタイプのプロファイル接続にも適用される;
【0142】
ここでは第1のキャリッジは駆動輪を備えるが、本発明は例えばトラック、エアクッション、牽引路に係合するためのフックのような、キャリッジを床上で移動させるための他の手段にも適用される;
【0143】
ここでは第1のキャリッジは歯車を含むが、本発明は例えば、磁気トラック又はウォームスクリューのような、キャリッジがこれらの直立体に沿って持ち上げられることを可能にするために直立体と係合することができる任意の他の電動クライミング手段にも適用される;
【0144】
ここでは第1のメッシュが第1の右長手方向面および第2の右長手方向面を含む第1の平面に延在するが、本発明は例えば、第1の長手方向面または第2の長手方向面のうちの一方のみを含む平面に延在するか、または2つのいずれも含まない第1のメッシュのような、第1の水平ブレース構造要素の他の設置にも適用され、メッシュは垂直平面に対して任意の向きを有する平面に延在することができる;
【0145】
ここでは第2のメッシュが第1の上面および第2の上面を含む第2の平面内に延在するが、本発明は例えば、第1の上面または第2の上面の一方のみを含む平面内に延在するか、または2つのいずれも含まない第2のメッシュのような、第2の水平ブレース構造要素の他の設置にも適用され、メッシュは水平面に対して任意の向きを有する平面内に延在することができる;
【0146】
ここでは第3のメッシュは第2の水平面に延在しているが、本発明は例えば、ラックの上面のいずれも含まない平面に延在する第3のメッシュのような、第3の水平ブレース構造要素の他の設備にも適用され、メッシュは水平面に対して任意の向きを有する平面に延在することができる;
【0147】
ここではメッシュは三角形のシステムを形成するためにボルト止め鋼アングルバーで構成されているが、本発明は他の種類のブレース、例えば、チューブ形状のメッシュ、ボルト止め又は溶接などにも適用される。メッシュを構成する要素は他の鉄系材料、又は合成さえしない材料で作ることができる。メッシュは、剛性壁、ケーブルなどを含むこともできる;
【0148】
ここではプレートがコンテナに接続するためのラグを含むが、本発明は例えば、いくつかのラグ、フック、または磁石のような、コンテナに接続するための他の手段にも適用される;
【0149】
ここでは第1のメッシュが第1のチェーンの引っ張りの後に取り付けられるが、第1のメッシュの実施は好ましくは第1のチェーンの引っ張りの前に行われる;
【0150】
ここではチェーンに対するロボットの位置決めはカメラを使用して行われるが、本発明は例えば、超音波、赤外線、ライダー又はレーダーセンサのような、位置決め動作を支援することができる他のタイプのセンサにも適用される;
【0151】
ここでは第1のダンパ要素がリンクの2つの外側面およびリンク接続軸の先端部に第1の摩擦力を及ぼすが、本発明は例えば、リンクの1つの単一外側面または軸の先端部に第1の摩擦力を及ぼすだけのダンパ要素のような、第1のダンパ要素の他の配置にも適用される。第2ダンパ要素についても同様である;
【0152】
ここでは第1の直立体は第1のプロファイルを含み、第1のダンパ要素は取り付けられるが、本発明は例えば第1の補強エラストマー要素のように第1の直立体に保持されるプロファイルを必要としないか、または補強材または挿入を備える第1の単一ダンパ要素にも適用される。
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