(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-22
(45)【発行日】2024-04-01
(54)【発明の名称】照明器具及び照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20240325BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240325BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240325BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240325BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20240325BHJP
F21Y 115/20 20160101ALN20240325BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V23/00 140
F21S2/00 230
F21Y115:10
F21Y115:30
F21Y115:20
(21)【出願番号】P 2020047268
(22)【出願日】2020-03-18
【審査請求日】2023-01-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康弘
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-191789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 23/00
F21S 2/00
F21Y 115/10
F21Y 115/30
F21Y 115/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
造営部に設けられた取付具に取り付けられる照明器具であって、
前記造営部に沿って配置される天面部
および前記天面部の側縁部から前記造営部と反対側に向かって立ち上がる側面部
からなり、光源部を有する灯具が前記側面部の先端部の側に形成された開口部を介して
着脱自在に取り付けられ
るとともに、前記光源部と接続された制御部が前記天面部及び前記側面部の内面部によって形成される収容部に
配置される灯具装着部と、
前記
造営部に沿って前記側面部の外側に張り出すように前記灯具装着部に設けられ、前記取付具が挿通される取付具挿通孔が形成されており、前記取付具挿通孔を挿通した前記取付具と固定される接続部と、
前記側面部を間にして、前記収容部と反対側に設けられ、前記接続部が前記取付具に固定される場合に前記接続部から突出した前記取付具が配置される取付具配置部と、
を備えた照明器具。
【請求項2】
前記接続部は、
前記灯具装着部と一体化されている請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記接続部は、
前記天面部と前記側面部との少なくとも何れかと一体化されている請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記接続部は、
前記灯具装着部の少なくとも一部と一体に形成されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記接続部は、
前記天面部に固定される固定部と、前記天面部から前記側面部の外側に張り出し前記取付具挿通孔が形成された張出部とを有し、前記張出部が前記取付具挿通孔を挿通した前記取付具と固定される請求項1
又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項6】
前記灯具装着部の外側に形成され、前記取付具に沿う方向において前記接続部と重なる位置に配置される外郭部を備えた請求項1から請求項
5の何れか一項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記外郭部は、
前記側面部の前記先端部を基端部として前記灯具装着部の側方に向かって形成されており、
前記取付具に沿う方向において前記取付具挿通孔と重なる位置に、前記接続部を前記取付具に固定するための固定具が挿通される固定具挿通孔が形成されている請求項
6に記載の照明器具。
【請求項8】
前記固定具挿通孔を閉塞するように前記外郭部に取り付けられる蓋体を備えた請求項
7に記載の照明器具。
【請求項9】
請求項1から請求項
8の何れか一項に記載の照明器具と、
前記照明器具に対して着脱自在に取り付けられる灯具と、
を備えた照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、灯具が取り付けられる照明器具及び灯具と照明器具とを備えた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、灯具となる光源ユニットが照明器具の器具本体に取り付けられた状態において、電源装置を収容部内における吊ボルトと干渉しない位置に配置する構成とし、天井からの突出量が抑制された照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の照明装置は、吊ボルトが収容部内に配置される構成であるため、光源ユニットが器具本体に取り付けられた状態において、電源装置等の制御部は、収容部内における吊ボルトと干渉しない位置に配置される必要がある。すなわち、特許文献1の照明装置は、電源装置等の制御部の配置領域が吊ボルト等の取付具の位置によって制約を受けてしまう。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するものであり、電源装置等の制御部の配置領域が吊ボルト等の取付具の位置によって制約を受けない照明器具及び照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明器具は、造営部に設けられた取付具に取り付けられる照明器具であって、造営部に沿って配置される天面部および天面部の側縁部から造営部と反対側に向かって立ち上がる側面部からなり、光源部を有する灯具が側面部の先端部の側に形成された開口部を介して着脱自在に取り付けられるとともに、光源部と接続された制御部が天面部及び側面部の内面部によって形成される収容部に配置される灯具装着部と、造営部に沿って側面部の外側に張り出すように灯具装着部に設けられ、取付具が挿通される取付具挿通孔が形成されており、取付具挿通孔を挿通した取付具と固定される接続部と、側面部を間にして、収容部と反対側に設けられ、接続部が取付具に固定される場合に接続部から突出した取付具が配置される取付具配置部と、を備えたものである。
【0007】
本開示に係る照明装置は、上記構成の照明器具と、この照明器具に対して着脱自在に取り付けられる灯具と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示の照明器具は、側面部を間にして、収容部と反対側に設けられ、接続部が取付具に固定される場合に接続部から突出した取付具が配置される取付具配置部を備えたものである。そのため、灯具が照明器具に取り付けられる場合には、灯具の制御部は、取付具が配置されない灯具装着部の収容部に配置されるので、取付具によって制約を受けずに配置領域を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る照明装置を説明する斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明装置を説明する分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図4】実施の形態1に係る照明装置の灯具を説明する斜視図である。
【
図5】実施の形態1に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【
図6】実施の形態2に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図7】実施の形態2に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【
図8】実施の形態3に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図9】実施の形態4に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図10】実施の形態5に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図11】実施の形態5の変形例1に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図12】実施の形態5の変形例2に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図13】実施の形態5の変形例3に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図14】実施の形態6に係る照明装置の照明器具を説明する斜視図である。
【
図15】実施の形態6に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【
図16】実施の形態7に係る照明装置の照明器具を説明する部分斜視図である。
【
図17】実施の形態8に係る照明装置の照明器具を説明する部分斜視図である。
【
図18】実施の形態9に係る照明装置の造営部に対する接続部の取り付けを説明する概念図である。
【
図19】実施の形態9に係る照明装置の接続部に対する灯具装着部の取り付けを説明する概念図である。
【
図20】実施の形態9に係る照明装置の灯具装着部に対する灯具の取り付けを説明する概念図である。
【
図21】実施の形態10に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【
図22】実施の形態10の変形例1に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【
図23】実施の形態10の変形例2に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【
図24】実施の形態11に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【
図25】実施の形態11の変形例1に係る照明装置の内部構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態に係る照明器具2及び照明装置1等について図面等を参照しながら説明する。なお、明細書に示す構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。また、
図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語あるいは向きを適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上用いる記載であり、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向及び向きを限定するものではない。方向あるいは向きを表す用語は、例えば、上、下、右、左、前、後、表または裏等がある。
【0011】
実施の形態1.
[照明装置1]
図1は、実施の形態1に係る照明装置1を説明する斜視図である。
図2は、実施の形態1に係る照明装置1を説明する分解斜視図である。なお、
図2は、接続部24の態様を明確にするために、外郭部206の一部の図示を省略している。照明装置1は、照明空間を照明できる位置に設置され、照明空間を照らすものである。照明空間とは、照明装置1が設置される空間であり、例えば居住空間、倉庫等の空間、ビルあるいは公共施設等の空間、エレベータあるいは廊下等の共有空間、または、電車あるいは船舶等の乗り物内の空間等を意味している。
【0012】
照明装置1は、照明器具2と、照明器具2に対して着脱自在に取り付けられる灯具3とを備えている。照明装置1は、灯具3を室内に向けた状態で天井または壁面等の造営部9に取り付けられる。造営部9は、照明器具2が取り付けられる被取付部である。照明装置1は、灯具3を点灯させることによって灯具3から光を照射させ、照明空間を照らす。
【0013】
照明装置1は、所謂逆富士タイプと称される照明装置である。照明装置1、照明器具2及び灯具3はいずれも長尺状である。なお、以下の説明において、照明装置1の長手方向をX軸方向、長手方向に直交し、長手方向に対する短手方向をY軸方向とし、長手方向及び短手方向のそれぞれに直交する方向をZ軸方向とする。また、照明装置1が取り付けられる天井等の造営部9側を上方向Z1とし、上方向Z1と反対側であり、照明装置1が光を照射する側を下方向Z2とする。下方向Z2は、例えば重力方向である。
【0014】
[照明器具2]
図3は、実施の形態1に係る照明装置1の照明器具2を説明する斜視図である。まず、
図1~
図3を用いて照明器具2について概説する。照明器具2は、造営部9に直接取り付けられる、所謂直付けタイプの照明器具である。照明器具2は、造営部9に設けられた取付具7に取り付けられる。すなわち、照明器具2は、造営部9に設けられた取付具7を用いて造営部9に取り付けられる。取付具7は、吊りボルトである。
【0015】
照明器具2は、灯具3に対して、灯具3が取り付けられる被取付部である。照明器具2は、照明器具2に取り付けられた灯具3を保持し、灯具3に電力を供給する。
【0016】
照明器具2は、金属製の板材(板金)を用いて、折り曲げ、ロールフォーミング、または、プレスといった加工を施すことによって、所望の形状に形成することができる。あるいは、照明器具2は、金属材料を用いた押出成形、または3Dプリンティングのような三次元造形等の製造方法で形成されてもよい。照明器具2は、器具本体部20と器具端部21とを有する。
【0017】
(器具本体部20)
器具本体部20は、後述する固定具8を用いて吊りボルトである取付具7に取り付けられる。器具本体部20は、天面部200、及び、天面部200の側方に配置される2つで一組となる器具側部として、内側に側面部203を、外側に外郭部206を有する。
【0018】
天面部200は、長手方向(X軸方向)に沿って長尺かつ平板状に形成されている。天面部200には、ネジ孔(図示は省略)及び電線挿通孔202が形成されている。ネジ孔は、後述する接続部を照明器具2に取り付けるためのネジがねじ込まれる開口である。ネジ孔には、バーリング加工が施されてもよい。電線挿通孔202は、商用電源等の外部電源と接続された電源線5、及び、制御線6等を後述する灯具装着部23の収容部230に引き込むための開口である。
【0019】
側面部203は、天面部200の短手方向(Y軸方向)における両端に繋がり、外郭部206は、側面部203の天面部200と反対側の端部に繋がっている。側面部203は、天面部200の長手方向(X軸方向)に沿って、天面部200の側縁部213に設けられている。側面部203は、天面部200の側縁部213から造営部9と反対側に向かって立ち上がる。
【0020】
側面部203は、基端部204と、先端部205とを有する。基端部204は、側面部203の天面部200と繋がる部分である。先端部205は、取付具7に沿うZ軸方向において、側面部203の端縁部分である。取付具7に沿うZ軸方向において、基端部204は、側面部203の一方の端部であり、先端部205は、側面部203の他方の端部である。先端部205は、灯具3の一部が収容される照明器具2の開口部22を形成する。
【0021】
外郭部206は、照明装置1及び照明器具2の外観となる意匠部分である。外郭部206は、側面部203の長手方向(X軸方向)に沿って、側面部203の先端部205に設けられている。外郭部206は、短手方向(Y軸方向)において、後述する灯具装着部23の両側に設けられている。外郭部206の端部は、カール形状の端部処理がなされている。外郭部206は、灯具3から側方に出射された光をさらに側方に広げるように配光する反射部の機能を有してもよい。
【0022】
外郭部206は、本体下面部207と、本体傾斜部208とを有する。本体下面部207は、
図2に示すように、短手方向(Y軸方向)において、側面部203の先端部205から外側に突出するように形成されている。換言すれば、側面部203の先端部205は、本体下面部207と繋がる部分である。
【0023】
本体傾斜部208は、
図2に示すように、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。本体傾斜部208は、本体下面部207の長手側辺のそれぞれから造営部9へ向かうように、斜め上方に折り曲げて形成されており、造営部9に向かうにつれて灯具装着部23からから離れるように形成されている。本体傾斜部208は、灯具3から照射される光の一部を反射させて側方に配光する機能を有してもよい。
【0024】
本体傾斜部208には、固定具挿通孔209が形成されている。固定具挿通孔209は、貫通孔であり、取付具7に挿通される座金81あるいはバネ座金82を挿入するために用いられる。また、固定具挿通孔209は、取付具7に螺着されるナットを挿入するために用いられる。更に、固定具挿通孔209は、ナットを吊ボルトである取付具7に締め付けるためのレンチ等の工具を出し入れするために用いられる。
【0025】
本体傾斜部208は、蓋体26を有する。蓋体26は、固定具挿通孔209を形成する本体傾斜部208の縁部に嵌め合わされ、固定具挿通孔209を閉塞させる。
【0026】
器具本体部20は、器具側連結部27と、中継部28とを有する。器具側連結部27は、連結バネであり、器具本体部20の長手方向(X軸方向)に沿って対になるように、天面部200に2つ取り付けられている。器具側連結部27は、灯具3が照明器具2に取り付けられる際に、
図2等に示す連結金具である灯具側連結具34と連結する。すなわち、器具側連結部27と灯具側連結具34とが連結することによって、灯具3は照明器具2に取り付けられる。器具側連結部27は、灯具3が有する灯具側連結具34と係合して灯具3を支持する。
【0027】
中継部28は、端子台であり、天面部200に取り付けられている。中継部28は、天面部200に形成された電線挿通孔202を介して照明器具2内に引き込まれた電源線5と器具側電線295とが接続され、外部電源から供給された電力を灯具3に供給する中継装置となる。また、電線挿通孔202から引き込まれた制御線6は、中継部28に接続される。照明器具2の外部から供給される電力及び制御信号は、中継部28を経由して、灯具3の制御部33に伝達される。
【0028】
器具本体部20は、収容部230を有する。収容部230は、装着された灯具3の一部が収容される。収容部230は、器具本体部20の天面部200及び一組の側面部203により凹形状に形成される。このため、収容部230は、器具本体部20の天面部200及び一組の側面部203で囲まれる空間を形成する。また、収容部230は、器具本体部20の天面部200、一組の側面部203及び一組の器具端部21により箱状に形成される。このため、収容部230は、器具本体部20の天面部200、一組の側面部203および一組の器具端部21で囲まれる空間を形成する。ここで、灯具3において、収容部230に収容されない部分は、照明空間に露出している。
【0029】
(器具端部21)
2つで一組となる器具端部21は、器具本体部20の長手方向(X軸方向)における両端に配置されている。器具端部21は、天面部200及び外郭部206の両端部と当接している。また、器具端部21は、天面部200及び外郭部206の長手方向(X軸方向)の両端部を覆う端面部210と、端面部210の下側(Z2側)の端縁部から器具本体部20の内側に突出した端部下面部212とを有している。端部下面部212は、先端部205と共に灯具3の一部が収容される照明器具2の開口部22を形成する。
【0030】
器具端部21の端面部210には、ノックアウト211が形成されている。ノックアウト211は、器具端部21の端面部210にノックアウト加工が施された部分であり、例えば、たたくことにより、あるいは、切り取ることにより、現場で簡単に穴をあけることができる部分である。ノックアウト211は、例えば、隣接する照明装置等から電線を引き込む際に取り外される。
【0031】
[照明器具2の詳細な構造]
次に、
図1~
図3を用いて、実施の形態1の照明器具2について詳細な構造を説明する。照明器具2の器具本体部20は、灯具装着部23と、接続部24と、取付具配置部25とを有する。
【0032】
(灯具装着部23)
灯具装着部23は、造営部9に沿って配置される天面部200と、天面部200の側縁部213から造営部9と反対側に向かって立ち上がる側面部203とによって形成されている。
【0033】
灯具装着部23は、側面部203の先端部205の側に形成された開口部22を介して灯具3が着脱自在に取り付けられる。開口部22は、灯具装着部23において、天面部200と反対側に形成されている。灯具装着部23は、灯具3の少なくとも一部が収容された状態で灯具3が装着される。
【0034】
灯具装着部23に灯具3が取り付けられた場合、灯具装着部23は、天面部200及び側面部203の内面部215によって形成される収容部230に後述する灯具3の制御部33が配置される。灯具装着部23の収容部230は、器具本体部20において、造営部9側に凹む凹部である。
【0035】
器具端部21は、上述したように、器具本体部20の長手方向の両端部に設けられる板状の部材である。器具端部21は、灯具装着部23の長手方向(X軸方向)の両端部を覆うように器具本体部20に取り付けられる。
【0036】
(接続部24)
接続部24は、天面部200に沿って側面部203の外側に張り出すように灯具装着部23に設けられている。接続部24は、造営部9に設けられた取付具7である吊りボルトが挿通される取付具挿通孔243が形成されている。取付具挿通孔243は、接続部24に形成された貫通孔である。照明器具2の器具本体部20が、造営部9の取付具7に取り付けられる際、接続部24は、取付具挿通孔243を挿通した取付具7と固定される。
【0037】
接続部24は、器具本体部20の灯具装着部23に取り付けられている。接続部24は、金属片である。接続部24は、固定部240と、張出部242と、周端部244とを有している。接続部24は、固定部240と、張出部242と、周端部244とが一体に形成されている。
【0038】
接続部24の固定部240は、天面部200と当接し、天面部200にねじ込まれるネジ29を用いて灯具装着部23の天面部200に固定される。固定部240には、接続部24を天面部200に取り付けるためのネジ29が挿通されるネジ挿通孔241が形成されている。接続部24の固定部240は、ネジ29以外に、例えば、リベット、あるいは、ハトメ等を用いて天面部200に固定されてもよいし、溶接、接着、かしめ、あるいは、嵌め合わせ等の方法によって天面部200に固定されてもよい。
【0039】
接続部24の張出部242は、固定部240から灯具装着部23の側方に延びている。接続部24の張出部242は、灯具装着部23のいずれか一方の(片方の)側方に張り出すように形成されている。実施の形態1では、2つの接続部24は、張出部242が灯具装着部23に対して同じ側方に張り出すように天面部200に固定されている。ただし、2つの接続部24は、当該構成に限定されるものではない。例えば、2つの接続部24は、それぞれ張出部242が灯具装着部23に対して異なる側方に張り出すように天面部200に固定されてもよい。
【0040】
張出部242には、取付具7である吊ボルトが挿通される取付具挿通孔243が形成されている。取付具挿通孔243は、張出部242を貫通する貫通孔であり、取付具7である吊ボルトが挿通される取付具挿通部である。取付具7である吊ボルトは、張出部242に形成された取付具挿通孔243に挿通される。取付具7である吊ボルトの先端部は、張出部242を間にして造営部9と反対側に設けられる取付具配置部25に配置される。
【0041】
接続部24の周端部244は、接続部24の縁部に沿って周端部に形成された折り曲げられた部分である。周端部244は、接続部24の剛性を向上させるために設けられている。
【0042】
(取付具配置部25)
取付具配置部25は、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられている。取付具配置部25は、接続部24が取付具7である吊りボルトに固定される場合に接続部24から突出した取付具7の先端部が配置される。すなわち、照明器具2が造営部9に取り付けられた状態では、取付具配置部25には、取付具挿通孔243を挿通した取付具7を配置することができる。
【0043】
取付具配置部25は、器具本体部20において、器具側部である側面部203によって、灯具装着部23の収容部230と仕切られた空間である。すなわち、側面部203は、灯具装着部23と取付具配置部25とを仕切る仕切り壁として機能する。
【0044】
実施の形態1では、取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方のうち同じ一方の側方に設けられており、2つの取付具7は、灯具装着部23の同じ一方の側方に設けられた取付具配置部25に配置される。ただし、取付具配置部25は、当該構成に限定されるものではない。例えば、取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方に設けられており、2つの取付具7は、それぞれ灯具装着部23に対して異なる側方に設けられた取付具配置部25に配置されてもよい。
【0045】
照明器具2の器具本体部20は、上述したように、灯具装着部23の幅方向(Y軸方向)の両端部から外側且つ造営部9の側に向かって延びる外郭部206を有している。取付具配置部25が設けられた側の外郭部206は、取付具配置部25に配置された取付具7を覆う。
【0046】
外郭部206は、灯具装着部23の外側に形成され、取付具7に沿う方向において接続部24と重なる位置に配置される。外郭部206は、側面部203の先端部205を基端部260として灯具装着部23の側方に向かって形成されており、基端部260の反対側の端部261は、取付具7に沿う方向において基端部260よりも造営部9に近い位置に配置されている。
【0047】
外郭部206の本体傾斜部208には、上述したように貫通孔である固定具挿通孔209が形成されている。外郭部206は、取付具7に沿う方向において取付具挿通孔243と重なる位置に、接続部24を取付具7に固定するための固定具8が挿通される固定具挿通孔209が形成されている。固定具挿通孔209は、照明器具2が造営部9に取り付けられた状態において、取付具7の延びる方向の延長線と交わる位置の外郭部206に形成されている。
【0048】
この固定具挿通孔209は、照明器具2の接続部24を取付具7に固定するための固定具8を挿入できる程度の大きさに形成されている。固定具8は、例えば、ナット80、座金81、バネ座金82等である。なお、座金81は、ワッシャであり、バネ座金82は、バネワッシャである。
【0049】
また、この固定具挿通孔209は、作業者が用いるレンチ等の工具を挿入できる程度の大きさで形成されている。例えば、固定具挿通孔209は、取付具7である吊ボルトに沿った方向を法線方向として外郭部206に投影される円の直径が30mmから40mm程度の大きさとなる楕円形に形成することができる。なお、固定具挿通孔209は、楕円形に限らず、円形、多角形、星形等の様々な形状で形成されても構わない。
【0050】
照明器具2は、上述したように、固定具挿通孔209を閉塞するように外郭部206に取り付けられる蓋体26を備える。固定具挿通孔209のキャップとなる蓋体26は、樹脂、金属、あるいは、セラミック等の材料を用いて形成することができる。例えば、蓋体26は、弾性変形可能な樹脂材料によって形成され、固定具挿通孔209の開口径より大きい蓋体26が、固定具挿通孔209に嵌め込まれる構成としてもよい。あるいは、外郭部206と蓋体26との間に、スライド構造、または、バネヒンジ構造といった構造が設けられ、これらの構造によって蓋体26が固定具挿通孔209を開閉できるような構成としてもよい。
【0051】
実施の形態1では、固定具挿通孔209は、灯具装着部23の両側方に設けられた外郭部206のうち、取付具配置部25を覆う同じ一方の側方に設けられた外郭部206に形成されている。そして、実施の形態1では、蓋体26は、灯具装着部23に対して同じ一方の側方の外郭部206に設けられた2つの固定具挿通孔209を塞ぐように、外郭部206に取り付けられる。なお、固定具挿通孔209は、当該構成に限定されるものではない。
【0052】
固定具挿通孔209は、取付具配置部25に配置された取付具7に対応して外郭部206に形成されていればよい。そのため、蓋体26は、例えば、灯具装着部23に対して異なる側方の外郭部206にそれぞれ設けられた固定具挿通孔209を塞ぐように、外郭部206に取り付けられてもよい。
【0053】
[灯具3]
図4は、実施の形態1に係る照明装置1の灯具3を説明する斜視図である。
図5は、実施の形態1に係る照明装置1の内部構成を示す概念図である。
図1、
図4及び
図5を用いて灯具3について説明する。灯具3は、照明器具2の灯具装着部23に取り付けられた状態で、照明対象空間に向かって光を照射する光源ユニットである。
【0054】
灯具3は、照明器具2に取り付けられて使用される。実施の形態1の灯具3は、長尺状に形成されており、照明器具2に対して着脱自在に装着される。より詳細には、灯具3は、照明器具2の開口部22を介して灯具装着部23に対して着脱自在に取り付けられる。灯具3は、
図1及び
図4に示すように、主として、台座30、カバー31、光源部32、制御部33、及び、灯具側連結具34等を有する。
【0055】
(台座30)
支持部材となる台座30は、
図5に示すように、カバー31の取付部314に保持される部材である。台座30は、長手方向(X軸方向)に延びた長尺状の取付部材である。台座30は、光源部32及び制御部33等を支持するとともに、光源部32及び制御部33等を収容部230とカバー31との間の空間に収容する。
【0056】
台座30は、光源部32が取り付けられる矩形状の台座主部300と、台座主部300の長手方向(X軸方向)に沿う両側端部のそれぞれから台座主部300と交わる方向に立ち上がり互いに並行する台座側部303とを備える。
【0057】
台座主部300は、光源部32及び制御部33等が配置される。台座主部300は、カバー31と対向する光源部配置面301とその裏面である制御部配置面302とを有する。光源部配置面301は、台座主部300の第1面であり、制御部配置面302は、台座主部300の第2面である。台座主部300の光源部配置面301には、光源部32が取り付けられており、台座主部300の制御部配置面302には、制御部33が取り付けられている。
【0058】
短手方向(Y軸方向)における台座主部300の両端部分において、光源部配置面301が、カバー31の支持部315と当接する。台座主部300がカバー31の支持部315と係合し、当接することで、灯具3は、台座主部300の出射部311側への移動が規制される。
【0059】
台座側部303は、台座30において、短手方向(Y軸方向)の台座主部300の両端部から起立し、側壁となる部分である。台座側部303は、後述するカバー31の保持領域318にわたって配置される。台座側部303は、基端部304及び先端部305を有する。
【0060】
基端部304は、台座側部303の台座主部300と繋がる部分である。先端部305は、取付具7に沿うZ軸方向において、台座側部303の端縁部分である。取付具7に沿うZ軸方向において、基端部304は、台座側部303の一方の端部であり、先端部305は、台座側部303の他方の端部である。
【0061】
台座側部303の先端部305は、制御部配置面302に向けてカール状に、内側に曲げられている。先端部305は、カバー31の係合部316と係合し、当接することで、収容部230の側への移動が規制される。また、先端部305は、カバー31の係合部316と係合し、当接することで、カバー31を吊り下げて支持する。
【0062】
ここで、台座30は、鋼板等の金属製の板材を折り曲げて形成されているものとする。そして、台座30は、ロールフォーミングまたはプレス成形等の加工方法等で曲げられ、剛性を得る。ただし、台座30は、金属製の板材を折り曲げて形成されたものに限定するものではなく、例えば、樹脂あるいはセラミック等、金属以外の材料を用いて形成されたものでもよい。また、台座30は、押出成形、あるいは、3Dプリンティングのような三次元造形等の加工方法で加工してもよい。さらに、図示は省略するが、放熱効率(熱放射率)、あるいは、光の利用効率(反射率)等を向上させるために、台座30に表面処理を施してもよいし、あるいは、台座30に機能部材を敷設してもよい。
【0063】
(カバー31)
実施の形態1のカバー31は灯具3の外郭となる。カバー31は、台座30と同様に長手方向(X軸方向)に延びた長尺に形成されており、光源部32を覆った状態で台座30に取り付けられる。カバー31は、透光性を有し、後述する光源部32の発光素子321から発せられる光のうち少なくとも可視光を透過する。また、カバー31は、光源部32から出射される光の拡散を制御する。
【0064】
カバー31は、透光性の材料として、ポリカーボネート(PC)、アクリル(PMMA)、あるいは、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂またはガラス等の材料を用いて形成することができる。カバー31は、これらの材料を用いて、射出成形、ブロー成形、押出成形、あるいは、3次元造形といった方法を採用して形成することができる。
【0065】
ここで、カバー31において、照明器具2の収容部230に収容されず、照明空間に露出している部分は、照明装置1の外観の意匠部分となる。また、カバー31は、製品の仕様等に応じて、光拡散性または波長弁別性等を有するものであってもよい。実施の形態1のカバー31は、カバー本体部310と、カバー本体部310の端部に取り付けられたカバー端部317とを有する。
【0066】
カバー本体部310は、台座主部300の光源部配置面301を覆う出射部311と、出射部311の長手方向(X軸方向)に沿う両側端部のそれぞれから台座側部303の側を覆うように形成され、台座側部303に取り付けられる取付部314とを有する。
【0067】
出射部311は、外部に露出し、光源部32から発せられる光を透過して外部に対する照射を行う部分である。また、出射部311は、光源部32等を保護する部分となる。このため、出射部311は、光源部32との間に空間を有する。
【0068】
出射部311は、発光素子321の光軸と交わるように形成された凸曲状の断面形状をなす主部312と、主部312の端部から光源部32を覆った凹曲状の断面形状をなす側部313とを有する。
【0069】
出射部311の主部312は、光源部32が有する発光素子321の光軸と交わる部分であり、灯具3の主たる照射部分となる。主部312は、発光素子321から発せられる光を下方に向けて照射する。
【0070】
出射部311の側部313は、灯具3の短手方向(Y軸方向)における両端において、カバー31及び出射部311の長手方向(X軸方向)における側面を構成する。側部313は、発光素子321から発せられる光を、側方に向けて照射する。
【0071】
ここで、実施の形態1の照明装置1では、灯具3の短手方向(Y軸方向)に沿ってカバー31を切ったときのカバー31の断面形状は、概ね半円形状をなしているが、角形状であってもよい。また、主部312および側部313における外面部および内面部は、複数の異なる曲率の複数の曲面、複数の異なる角度の複数の平面またはこれらの曲面と平面とを組み合わせて構成することができる。
【0072】
取付部314は、台座30の台座主部300及び台座側部303と係合する部分である。取付部314は、台座30に取り付けられる部分である。また、取付部314は、カバー31に取り付けられた台座30の移動を規制し、位置を保持する部分である。取付部314は、短手方向(Y軸方向)における両端の側部313と連なって設けられている。
【0073】
実施の形態1のカバー31では、少なくとも出射部311と取付部314とが一体に形成されているものとして説明する。
図5に示すように、カバー31の短手方向(Y軸方向)における両端部分に設けられた一対の取付部314は、カバー31の短手方向(Y軸方向)における中心を境として、互いに対称な形状である。
【0074】
カバー31の取付部314は、台座主部300の両側端部における光源部配置面301の側に配置され台座主部300を支持する支持部315と、台座側部303の外側に配置され台座側部303の先端部305に係合される係合部316とを有する。
【0075】
照射部側保持部となる支持部315は、カバー31の短手方向(Y軸方向)における両端部分から中心方向に向かって延びるように形成されている。支持部315は、出射部311と基端部304との間に配置される。支持部315の先端部は、台座主部300の光源部配置面301と当接する。支持部315は、台座30の光源部配置面301の側において、下側となる出射部311の側から台座30を支えて保持し、台座30の出射部311の側への移動を規制する。
【0076】
装着部側保持部となる係合部316は、台座30に対して、台座30を境として支持部315と反対側となる制御部配置面302の側に配置される。そして、係合部316は、台座30の台座側部303における先端部305と当接する。係合部316は、先端部305と当接することで、台座30の収容部230の側への移動を規制する。
【0077】
そして、取付部314等によってできる空間は、保持領域となる。カバー31と台座30との取り付けが行われると、台座30の端部は、保持領域に配置され、保持される。
図5に示すように、保持領域318は、支持部315と係合部316との間にできる空間である。ここで、実施の形態1の照明装置1では、灯具3が有するカバー31は、長手方向(X軸方向)の全体にわたって、
図5に示す断面形状が連続する形状であるが、カバー31の形状は、当該形状に限定されるものではない。
【0078】
カバー端部317は、灯具3の長手方向(X軸方向)における端部となる端面を覆う部分である。ここでは、カバー端部317は、別部材として形成し、溶着または接着等により、出射部311に取り付けられるものとする。カバー端部317は、カバー31の主部312及び側部313と台座30の台座主部300とによって形成された空間の端面開口に嵌まり込み、その端面開口を塞ぐ。ただし、カバー31の構成は、当該構成に限定されるものではなく、カバー31は、カバー端部317と出射部311及び取付部314とが一体に形成されてもよい。
【0079】
(光源部32)
光源部32は、
図1及び
図5等に示すように、光源部32は、光を発する複数の発光素子321と、複数の発光素子321を実装した基板320とを有する。光源部32は、照明装置1の長手方向(X軸方向)と略同じ長さの長尺に形成されている。
【0080】
基板320は、リジットタイプまたはフレキシブルタイプのいずれのタイプを採用しても構わない。基板320は、例えば、ガラス-エポキシ基板(FR-4)、ガラス-コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)、あるいは、金属ベース基板等が用いられる。基板320は、台座30の台座主部300における光源部配置面301に装着される。
【0081】
発光素子321は、供給された電力により発光する。実施の形態1では、発光素子321は、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)素子を用いている。発光素子321は、基板320の長手方向(X軸方向)に沿って、並べて配置されている。発光素子321は、例えば、基板320の実装面に列状あるいは千鳥状等の配列で実装される。
【0082】
実施の形態1の発光素子321は、例えば、波長が440~480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子である。ただし、発光素子321は、当該素子に限定されるものではない。例えば、発光素子321は、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(Electro Luminescence)、あるいは、無機EL等の素子を用いてもよい。
【0083】
(制御部33)
制御部33は、電源装置であり、照明器具2に配された端子台である中継部28を介して商用電源等の外部電源から供給された外部電力から、発光素子321を点灯させるための点灯電力に変換して光源部32に供給し、複数の発光素子321を点灯させる。
【0084】
実施の形態1の照明装置1では、制御部33は、台座30における台座主部300の制御部配置面302に、ネジ(図示は省略)等の固定部材を用いて取り付けられ、光源部32等と共に収容部230に収容される。制御部33は、台座30の長手方向(X軸方向)の略中央部に設置されている。ただし、台座30における制御部33の配置は、当該位置に限定されるものではない。
【0085】
制御部33は、制御回路(図示は省略)を内蔵した長尺形状の制御本体部(図示は省略)と、照明器具2の中継部28、あるいは、光源部32と電線等で接続される接続部(図示は省略)とを有する。
【0086】
ここで、
図4に示す実施の形態1の照明装置1における給電線35は、一端が制御部33に接続され、他端が光源部32に接続される。また、実施の形態1の照明装置1における灯具3の側の灯具側電線38は、一端が制御部33に接続され他端が照明器具2の側の器具側電線295(
図2参照)に接続される。
【0087】
制御部33は、灯具3に取り付けられる構成ではなく、照明器具2に取り付けられる構成であってもよい。この場合、灯具側電線38は、器具側電線295となり、制御部33から発光素子321に供給される電力の供給経路として機能する給電線となる。
【0088】
図4に示す配線具36は、台座30における台座主部300の制御部配置面302に取り付けられ、器具側電線295を、制御部配置面302に配置する。また、電線保持具37は、台座30における台座主部300の制御部配置面302に取り付けられ、給電線35を保持する。
【0089】
(灯具側連結具34)
図4に示す連結金具である灯具側連結具34は、連結バネである器具側連結部27(
図2参照)と係合することによって、灯具3を照明器具2に取り付ける連結機構を構成する。灯具側連結具34は、台座30における台座主部300の制御部配置面302に取り付けられる。
【0090】
灯具側連結具34は、
図4に示すように、バネ係合孔341が形成されたバネ係合部340と、金具固定片342とを有する。灯具側連結具34は、金具固定片342によって台座30に固定されている。バネ係合孔341は、灯具3が照明器具2に取り付けられた状態では、灯具装着部23に配置されており、連結バネである器具側連結部27と係合する。
【0091】
灯具側連結具34は、台座30からZ軸方向における造営部9側に立ち上がっている。灯具側連結具34は、バネ係合孔341を形成した立上げ部の一例である。また、照明器具2が有する器具側連結部27は、バネ係合孔341に挿入され、台座30をZ軸方向において造営部9側に引き付けている。
【0092】
(照明装置1の施工の手順について)
まず、実施の形態1の照明装置1における灯具3の組み立てについて説明する。作業者は、台座30に対してカバー31を取り付けるとき、長手方向(X軸方向)に沿って、台座30とカバー31とを相対的にスライド移動させて装着する。その後、作業者は、カバー31の出射部311及び取付部314の長手方向(X軸方向)における両端部にカバー端部317を取り付ける。また、作業者は、出射部311の長手方向(X軸方向)における両端部にカバー端部317を取り付けてもよい。そして、例えば、作業者が、カバー31の取付部314を弾性変形させ、台座30に嵌め込んで、カバー31を台座30に取り付ける。
【0093】
次に照明装置1の施工の手順について説明する。照明装置1は、概ね以下の手順で施工される。まず、作業者は、吊りボルトである取付具7の位置に接続部24の取付具挿通孔243を合わせると共に、取付具7を取付具挿通孔243に挿通させる。なお、予め外郭部206から蓋体26を取り外しておくと、作業者は、固定具挿通孔209から取付具7と取付具挿通孔243との相互の位置を確認することができる。
【0094】
続いて、作業者は、固定具挿通孔209から器具本体部20の内部に固定具8であるナット80、座金81及びバネ座金82等を挿入し、固定具8を取付具7に取り付ける。次に、作業者は、接続部24とナット80との間に座金81及びバネ座金82を配置した状態で、工具を用いて、ナット80を取付具7に締め込む。当該工具は、レンチ等であり、作業者は、固定具挿通孔209を利用して、器具本体部20の内部に工具を挿入し、器具本体部20から工具を抜き出すことができる。すなわち、作業者は、固定具挿通孔209を利用して、固定具8を取付具7に取り付け、固定具8のナット80を取付具7に締め込むことができる。そして、作業者は、固定具挿通孔209を塞ぐように外郭部206に蓋体26を取り付ける。最後に、作業者は、灯具3を照明器具2の灯具装着部23に取り付ける。
【0095】
[照明器具2及び照明装置1の作用効果]
照明器具2は、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24が取付具7に固定される場合に接続部24から突出した取付具7が配置される取付具配置部25を備えたものである。そのため、実施の形態1の照明器具2では、照明器具2を造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25に配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2に取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0096】
また、照明器具2は、中継部28、器具側連結部27、灯具側連結具34、及び、各種電線についても、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができ、大きさあるいは形状を決定することができる。
【0097】
さらに、従来は、照明装置の施工に際し、灯具の外形寸法、部品配置といった製品仕様を確認した上で、取付具である吊ボルトの出代寸法を細かく調整する必要があった。しかし、実施の形態1の照明器具2では、取付具7は、灯具3が取り付けられない取付具配置部25に配置される構成となっているので、照明器具2の外形寸法を確認すれば、取付具7の出代寸法の調整要否を判断することができる。照明器具2は、取付具7の位置に対して光源部32のカバー本体部310の位置がオフセットされるので、既設の取付具7の位置の制約を受けずに照明器具2を設置することができる。そのため、照明装置1及び照明器具2は、設置の自由度が向上し、最適な照明空間を形成することができる。
【0098】
また、照明器具2は、灯具装着部23の外側に形成され、取付具7に沿う方向において接続部24と重なる位置に配置される外郭部206を備えている。この外郭部206は、照明装置1及び照明器具2の外観となる意匠部分である。外郭部206が当該位置に配置されることで、例えば照明装置1の下方等、照明対象空間側から照明装置1を見た場合に、外郭部206によって取付具7を隠すことができ、照明装置1のデザイン性を向上させることができる。
【0099】
また、外郭部206は、側面部203の先端部205を基端部260として灯具装着部23の側方に向かって形成されており、基端部260の反対側の端部261は、取付具7に沿う方向において基端部260よりも造営部9に近い位置に配置されている。外郭部206が当該位置に配置されることで、例えば照明装置1の下方及び側方等、照明対象空間側から照明装置1を見た場合に、外郭部206によって取付具7を隠すことができ、照明装置1のデザイン性を向上させることができる。
【0100】
また、外郭部206は、取付具7に沿う方向において取付具挿通孔243と重なる位置に、接続部24を取付具7に固定するための固定具8が挿通される固定具挿通孔209が形成されている。照明器具2に固定具挿通孔209が形成されていることによって、作業者は、固定具挿通孔209を利用して、取付具7に固定具8を取り付けることができ、固定具8のナット80を取付具7に締め込むことができる。
【0101】
また、外郭部206は、固定具挿通孔209を閉塞するように外郭部206に取り付けられる蓋体26を備えている。照明器具2は、外郭部206に形成された貫通孔である固定具挿通孔209を蓋体26によって閉塞することができ、孔の存在による照明器具2及び照明装置1のデザイン性の低下を抑制することができる。
【0102】
また、接続部24は、天面部200に固定される固定部240と、天面部200から側面部203の外側に張り出し、取付具7が挿通される取付具挿通孔243が形成された張出部242とを有する。接続部24は、張出部242が取付具挿通孔243を挿通した取付具7と固定される。そのため、照明器具2は、灯具3が照明器具2に取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0103】
また、照明装置1は、照明器具2を備えているため、上述した照明器具2の効果を発揮させることができる。
【0104】
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る照明装置1aの照明器具2aを説明する斜視図である。
図7は、実施の形態2に係る照明装置1aの内部構成を示す概念図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2に係る照明装置1a及び照明器具2aは、取付具配置部25aの位置が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の取付具配置部25と異なるものである。
【0105】
照明装置1aは、照明器具2aを有し、照明器具2aは、器具本体部20aを有する。また、照明器具2aは、取付具配置部25aを有する。照明器具2aの器具本体部20aは、本体下面部207及び本体傾斜部208を備えた外郭部206aを有する。照明装置1a、照明器具2a、器具本体部20a、取付具配置部25a及び外郭部206aの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、取付具配置部25及び外郭部206の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0106】
実施の形態2に係る照明装置1aは、Z軸方向と平行な方向に見た場合において、照明装置1aの中心に対して回転対象の位置に配置された取付具7に取り付けられる照明器具2aを有するものである。
【0107】
実施の形態2に係る照明装置1aの照明器具2aでは、2つの接続部24は、短手方向(Y軸方向)に沿って、灯具装着部23に対して異なる向きに張り出すように灯具装着部23に固定されている。詳しくは、2つの接続部24の固定部240は、灯具装着部23の天面部200に固定されており、2つの接続部24の張出部242は、灯具装着部23に対して異なる側方に1つずつ張り出すように灯具装着部23から延びている。
【0108】
上述したように、実施の形態1の照明器具2では、取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方のうち同じ一方の側方に設けられており、2つの取付具7は、灯具装着部23の同じ一方の側方に設けられた取付具配置部25に配置される。これに対し、実施の形態2の照明器具2aでは、取付具配置部25aは、灯具装着部23の両側方に設けられており、2つの取付具7は、灯具装着部23の両側方に設けられた取付具配置部25aに1つずつ配置される。つまり、実施の形態2の照明器具2aでは、灯具装着部23の両側方が取付具配置部25aとして機能する。
【0109】
実施の形態2の照明器具2aでは、固定具挿通孔209は、灯具装着部23の両側方に設けられた外郭部206aに1つずつ形成されている。そして、実施の形態2の照明器具2aでは、蓋体26は、灯具装着部23の両側方の外郭部206aに1つずつ設けられた固定具挿通孔209を塞ぐように、外郭部206aに取り付けられる。
【0110】
[照明器具2a及び照明装置1aの作用効果]
照明器具2aは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24が取付具7に固定される場合に接続部24から突出した取付具7が配置される取付具配置部25aを備えたものである。そのため、実施の形態2の照明器具2aでは、照明器具2aを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25aに配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2aに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0111】
照明装置1aが取り付けられる場所によっては、天井裏等の造営部9に空調ダクト等の障害物が配置され、取付具7を照明装置1aに沿って設置できない環境が存在する。これに対し、実施の形態2の照明器具2aでは、取付具配置部25aは、灯具装着部23の両側方に設けられており、2つの取付具7は、灯具装着部23の両側方に設けられた取付具配置部25aに1つずつ配置される。そのため、取付具7を照明装置1aに沿って設置できない環境であっても、実施の形態2に係る照明装置1aの照明器具2aは、障害物を回避しながら造営部9に設置することができる。
【0112】
また、照明器具2aは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1aは、照明器具2aを備えているため、上述した照明器具2aの効果を発揮させることができる。
【0113】
実施の形態3.
図8は、実施の形態3に係る照明装置1bの照明器具2bを説明する斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2等と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態3に係る照明装置1b及び照明器具2bは、接続部24bの構成が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の接続部24の構成と異なるものである。
【0114】
照明装置1bは、照明器具2bを有し、照明器具2bは、接続部24bを有する。また、接続部24bは、固定部240bと、張出部242と、周端部244とを有する。照明装置1b、照明器具2b、接続部24b及び固定部240bの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、接続部24及び固定部240の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0115】
実施の形態3に係る照明装置1bは、実施の形態1に係る照明装置1と比較して長手方向(X軸方向)の寸法が小さい等、比較的軽い照明装置1b及び照明器具2bである。実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2は、複数の接続部24bを用いて造営部9に取り付けられる装置等であるのに対し、実施の形態3に係る照明装置1b及び照明器具2bは、1つの接続部24bを用いて造営部9に取り付けられる装置等である。
【0116】
実施の形態3に係る照明装置1bの照明器具2bは、長手方向(X軸方向)の中央部において、接続部24bが灯具装着部23に固定されている。なお、接続部24bは、照明器具2bの長手方向(X軸方向)の中央部において、灯具装着部23に固定されていることが望ましいが、当該構成に限定されるものではない。例えば、照明装置1bの質量のバランスが考慮され、照明器具2bの長手方向(X軸方向)の中央部からずれた位置に接続部24bが設けられてもよい。
【0117】
実施の形態1に係る接続部24の固定部240には、ネジ29が挿通されるネジ挿通孔241が形成されている。これに対し、実施の形態3に係る接続部24bの固定部240bには、ネジ29が挿通されるネジ挿通孔241と、電線挿通部245とが形成されている。電線挿通部245は、照明器具2bの電線挿通孔202と重なる位置に形成された貫通孔である。電線挿通部245は、商用電源等の外部電源と接続された電源線5、及び、制御線6等を灯具装着部23の収容部230に引き込むための開口である。
【0118】
接続部24bの固定部240bは、電線挿通部245と天面部200に形成された電線挿通孔202とが重なるようにして、灯具装着部23の天面部200に固定される。接続部24bが灯具装着部23に固定された状態で、電線挿通孔202と電線挿通部245とは連通している。電源線5及び制御線6等は、電線挿通孔202及び電線挿通部245を介して灯具装着部23の収容部230に引き込まれる。
【0119】
[照明器具2b及び照明装置1bの作用効果]
照明器具2bは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24が取付具7に固定される場合に接続部24から突出した取付具7が配置される取付具配置部25を備えたものである。そのため、実施の形態3の照明器具2bでは、照明器具2bを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25に配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2bに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0120】
また、実施の形態3に係る照明器具2bは、灯具装着部23に設けられた1つの接続部24を有する。照明器具2bは、電源線5及び制御線6等の灯具装着部23への引き込みを妨げることなく、質量に応じた最適な数(最少の数)の接続部24bによって造営部9に取り付けることができる。また、実施の形態3に係る照明器具2bは、接続部24の数を最少とすることで、材料コスト及び製造コストを削減することができる。
【0121】
また、照明器具2bは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1bは、照明器具2bを備えているため、上述した照明器具2bの効果を発揮させることができる。
【0122】
実施の形態4.
図9は、実施の形態4に係る照明装置1cの照明器具2cを説明する斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2等と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態4に係る照明装置1c及び照明器具2cは、接続部24の構成が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の接続部24の構成と異なるものである。
【0123】
照明装置1cは、照明器具2cを有し、照明器具2cは、接続部24及び接続部24bを有する。また、接続部24bは、固定部240bと、張出部242と、周端部244とを有する。照明装置1c、照明器具2c、接続部24b及び固定部240bの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2、並びに、実施の形態3に係る接続部24b及び固定部240bの構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0124】
実施の形態4に係る照明装置1cは、実施の形態1に係る照明装置1と比較して長手方向(X軸方向)の寸法が大きい等、比較的重い照明装置1c及び照明器具2cである。実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2は、長手方向(X軸方向)の両端部側に設けられた接続部24を用いて造営部9に取り付けられる装置等である。これに対し、実施の形態4に係る照明装置1c及び照明器具2cは、長手方向(X軸方向)の両端部側に設けられた2つの接続部24と、中央部に設けられた1つの接続部24bとを用いて造営部9に取り付けられる装置等である。
【0125】
実施の形態4に係る照明装置1cの照明器具2cは、長手方向(X軸方向)における両端部側にそれぞれ接続部24が設けられており、中央部に1つの接続部24bが設けられている。接続部24の固定部240は、長手方向(X軸方向)における両端部側の天面部200に固定されている。接続部24bの固定部240bは、電線挿通部245と天面部200に形成された電線挿通孔202とが重なるようにして、中央部の天面部200に固定されている。なお、接続部24bは、電線挿通部245が形成されている点で接続部24と異なるものであるが、取付具7が挿通され、固定具8によって取付具7と固定されるという機能の面では、接続部24の概念に含まれるものである。
【0126】
[照明器具2c及び照明装置1cの作用効果]
実施の形態4に係る照明器具2cは、灯具装着部23に設けられた複数の接続部24を有する。照明器具2cは、電源線5及び制御線6等の灯具装着部23への引き込みを妨げることなく、質量に応じた最適な数の接続部24と接続部24bとによって造営部9に取り付けることができる。
【0127】
また、照明器具2cは、接続部24及び接続部24bを用いて取付具7に固定することができる。そのため、照明器具2cは、長手方向(X軸方向)の寸法が大きい等、比較的重い照明器具2cであっても、造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2cは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0128】
また、照明器具2cは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1cは、照明器具2cを備えているため、上述した照明器具2cの効果を発揮させることができる。
【0129】
実施の形態5.
図10は、実施の形態5に係る照明装置1dの照明器具2dを説明する斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2等と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態5に係る照明装置1d及び照明器具2dは、接続部24の構成数が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の接続部24の構成数と異なるものである。
【0130】
照明装置1dは、照明器具2dを有し、照明器具2dは、器具本体部20dを有する。また、照明器具2dは、4つの接続部24を有する。照明装置1d、照明器具2d及び器具本体部20dの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2及び器具本体部20の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0131】
実施の形態5に係る照明装置1dの照明器具2dは、想定される2種類の取付具7の間隔寸法P1及び間隔寸法P2のピッチに対応して、2組からなる4つの接続部24を備えている。実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2は、長手方向(X軸方向)の両端部側にそれぞれ1つ設けられた合計2つの接続部24を用いて造営部9に取り付けられている。これに対し、実施の形態5に係る照明装置1d及び照明器具2dは、長手方向(X軸方向)の両端部側にそれぞれ2つ設けられた合計4つの接続部24を用いて造営部9に取り付けられている。
【0132】
ただし、幾つかの異なる取付具7に基づく異なるピッチの種類の数は、間隔寸法P1及び間隔寸法P2の2種類に限定されるものではない。そのため、幾つかの異なる取付具7に基づく異なるピッチの種類の数は、2以上の自然数であればよい。これに対応して、実施の形態5に係る照明装置1d及び照明器具2dは、長手方向(X軸方向)の両端部側にそれぞれ2つ設けられた合計4つの接続部24を用いて造営部9に取り付けられている構成に限定されるものではない。実施の形態5に係る照明装置1dの照明器具2dは、取付具7の異なるピッチの種類の数に対応し、2組以上からなる接続部24を備えてもよい。すなわち、実施の形態5に係る照明装置1d及び照明器具2dの接続部24の数は、取付具7の異なるピッチの種類の数に対応し、4以上の2の倍数でもよい。
【0133】
[照明器具2d及び照明装置1dの作用効果]
照明器具2dは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24が取付具7に固定される場合に接続部24から突出した取付具7が配置される取付具配置部25を備えたものである。そのため、実施の形態5の照明器具2dでは、照明器具2dを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25に配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2dに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0134】
また、照明器具2dは、4つの接続部24等、2組以上からなる接続部24を用いて取付具7に固定することができる。そのため、照明器具2dは、長手方向(X軸方向)の寸法が大きい等、比較的重い照明器具2dであっても、造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2dは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0135】
また、照明器具2dは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1dは、照明器具2dを備えているため、上述した照明器具2dの効果を発揮させることができる。
【0136】
<変形例1>
図11は、実施の形態5の変形例1に係る照明装置1eの照明器具2eを説明する斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2等と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0137】
照明装置1eは、照明器具2eを有し、照明器具2eは、器具本体部20eを有する。また、照明器具2eは、接続部24eを有する。接続部24eは、固定部240eと、張出部242eと、周端部244とを有する。照明装置1e、照明器具2e、器具本体部20e、接続部24e、固定部240e及び張出部242eの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、接続部24、固定部240及び張出部242の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0138】
変形例1に係る照明装置1eの照明器具2eは、想定される複数種類の取付具7の間隔寸法であるピッチに対応して、張出部242eに複数の取付具挿通孔243が形成された接続部24を備えている。実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2は、接続部24の張出部242に1つの取付具挿通孔243が形成されているのに対し、接続部24eの張出部242eには複数の取付具挿通孔243が形成されている。
【0139】
図11に示す照明器具2eは、間隔寸法P1、間隔寸法P2及び間隔寸法P3の、3種類の取付具7のピッチに対応して、1組の接続部24eを有し、接続部24eの張出部242eには3つの取付具挿通孔243が形成されている。幾つかの異なる取付具7に基づく異なるピッチの種類の数は、間隔寸法P1、間隔寸法P2及び間隔寸法P3の3種類に限定されるものではない。そのため、幾つかの異なる取付具7に基づく異なるピッチの種類の数は、2以上の自然数であればよい。
【0140】
これに対応して、接続部24eの張出部242eに形成される取付具挿通孔243の形成数は3つに限定されるものではない。また、
図11に示す照明器具2eは、固定部240eにおいて、取付具挿通孔243の形成位置に対応して、それぞれネジ挿通孔241が形成されている。ただし、固定部240eのネジ挿通孔241は、取付具挿通孔243の形成位置に対応してそれぞれ形成されていなくてもよい。
【0141】
[照明器具2e及び照明装置1eの作用効果]
照明器具2eは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24eが取付具7に固定される場合に接続部24eから突出した取付具7が配置される取付具配置部25を備えたものである。そのため、実施の形態5の変形例1に係る照明器具2eでは、照明器具2eを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25に配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2eに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0142】
また、照明器具2eは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1eは、照明器具2eを備えているため、上述した照明器具2eの効果を発揮させることができる。
【0143】
<変形例2>
図12は、実施の形態5の変形例2に係る照明装置1fの照明器具2fを説明する斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2等と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0144】
照明装置1fは、照明器具2fを有し、照明器具2fは、器具本体部20fを有する。また、照明器具2fは、接続部24fを有する。接続部24fは、固定部240eと、張出部242fと、周端部244とを有する。照明装置1f、照明器具2f、器具本体部20f、接続部24f、固定部240e及び張出部242fの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、接続部24、固定部240及び張出部242の構成等と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0145】
変形例2に係る照明装置1fの照明器具2fは、想定される複数種類の取付具7の間隔寸法であるピッチに対応して、張出部242fに長尺のスリット状の取付具挿通孔243fが形成された接続部24fを備えている。実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2は、接続部24の張出部242に円形状の取付具挿通孔243が形成されているのに対し、接続部24fの張出部242fには長尺のスリット状の取付具挿通孔243fが形成されている。
【0146】
[照明器具2f及び照明装置1fの作用効果]
照明器具2fは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24fが取付具7に固定される場合に接続部24fから突出した取付具7が配置される取付具配置部25を備えたものである。そのため、実施の形態5の変形例2に係る照明器具2fでは、照明器具2fを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25に配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2fに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0147】
また、変形例2に係る照明装置1fの照明器具2fは、想定される複数種類の取付具7の間隔寸法であるピッチに対応して、張出部242fに長尺のスリット状の取付具挿通孔243fが形成された接続部24fを備えている。そのため、取付具挿通孔243fは、取付具7同士間のピッチ(間隔寸法)を特定のものに限定せず、不特定のピッチ(間隔寸法)に対しても無段階に対応可能となる。例えば、
図12に示すように、照明器具2fは、ある取付具7fに対して、寸法ΔP4だけ外側にずれた位置にある取付具7に対して接続部24fを取り付けることができる。
【0148】
また、照明器具2fは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1fは、照明器具2fを備えているため、上述した照明器具2fの効果を発揮させることができる。
【0149】
<変形例3>
図13は、実施の形態5の変形例3に係る照明装置1gの照明器具2gを説明する斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2等と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0150】
照明装置1gは、照明器具2gを有し、照明器具2gは、器具本体部20gを有する。また、照明器具2gは、接続部24gを有する。接続部24gは、固定部240eと、張出部242gと、周端部244とを有する。照明装置1g、照明器具2g、器具本体部20g、接続部24g、固定部240e及び張出部242gの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、接続部24、固定部240及び張出部242の構成等と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0151】
変形例3に係る照明装置1gの照明器具2gは、想定される複数種類の取付具7の間隔寸法であるピッチに対応して、張出部242gに長尺のスリット状の2つの取付具挿通孔243gが形成された接続部24gを備えている。実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2は、接続部24の張出部242に円形状の取付具挿通孔243が形成されているのに対し、接続部24gの張出部242gには長尺のスリット状の2つの取付具挿通孔243gが形成されている。
【0152】
この取付具挿通孔43gは、照明器具2gの長手方向(X軸方向)の端部が開放された切欠状に形成されている。すなわち、取付具挿通孔43gを形成する張出部242gの縁部は、Z軸方向に見た平面視において、U字状に形成されている。取付具挿通孔43gは、Z軸方向に見た平面視において、開口端である一方の端部と他方の端部との間が、例えば寸法ΔP5の長さを有するように凹んで形成されている。そのため、取付具7は、取付具挿通孔43gにおいて、寸法ΔP5以内の間で長手方向(X軸方向)に移動させることができる。
【0153】
[照明器具2g及び照明装置1gの作用効果]
照明器具2gは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24gが取付具7に固定される場合に接続部24gから突出した取付具7が配置される取付具配置部25を備えたものである。そのため、実施の形態5の変形例3に係る照明器具2gでは、照明器具2gを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25に配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2gに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0154】
また、変形例3に係る照明装置1gの照明器具2gは、想定される複数種類の取付具7の間隔寸法であるピッチに対応して、張出部242gに長尺のスリット状の取付具挿通孔243gが形成された接続部24gを備えている。そのため、取付具挿通孔243gは、取付具7同士間のピッチ(間隔寸法)を特定のものに限定せず、不特定のピッチ(間隔寸法)に対しても無段階に対応可能となる。例えば、
図13に示すように、照明器具2gは、ある取付具7gに対して、寸法ΔP4だけ外側にずれた位置にある取付具7に対して接続部24fを取り付けることができる。
【0155】
取付具挿通孔243gは、長手方向(X軸方向)において、張出部242gの端部が開放された形状となっている。そのため、作業者は、予め、ナット80、座金81及びバネ座金82といった固定具8を取付具7に仮装着した後に、照明器具2gをスライドさせながら取付具7に取り付けることができる。そのため、作業者は、固定具8を固定具挿通孔209(図示は省略)から挿入させる煩わしさが解消され、固定具8を固定具挿通孔209から挿入させる照明器具2と比較して、照明器具2gの施工性が改善される。
【0156】
また、照明器具2gは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1gは、照明器具2gを備えているため、上述した照明器具2fの効果を発揮させることができる。
【0157】
実施の形態6.
図14は、実施の形態6に係る照明装置1hの照明器具2hを説明する斜視図である。
図15は、実施の形態6に係る照明装置1hの内部構成を示す概念図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態6に係る照明装置1h及び照明器具2hは、接続部24hの構成の位置が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の接続部24の構成と異なるものである。
【0158】
照明装置1hは、照明器具2hを有し、照明器具2hは、器具本体部20hを有する。また、照明器具2hは、接続部24hを有する。接続部24hは、固定部240hと、張出部242hと、周端部244hとを有する。照明装置1h、照明器具2h、器具本体部20h及び接続部24hの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20及び接続部24の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0159】
実施の形態6に係る照明装置1hの照明器具2hは、長手方向(X軸方向)に沿って2つの接続部24hが設けられており、2つの接続部24hはそれぞれ、張出部242hが灯具装着部23の両側方に張り出すように灯具装着部23に固定されている。
【0160】
接続部24hは、固定部240hを間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242hが形成されている。すなわち、接続部24hは、固定部240hを間にして、互いに反対側に延びるように1対の張出部242hが形成されている。接続部24hの固定部240hは、灯具装着部23の天面部200に固定されており、接続部24hの2つの張出部242hは、灯具装着部23に対して異なる側方に1つずつ張り出すように灯具装着部23から延びている。
【0161】
上述したように、実施の形態1の照明器具2では、取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方のうち同じ一方の側方に設けられており、2つの取付具7は、灯具装着部23の同じ一方の側方に設けられた取付具配置部25に配置される。これに対し、実施の形態6の照明器具2hでは、取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方に設けられており、4つの取付具7は、灯具装着部23の両側方に設けられた取付具配置部25に2つずつ配置される。つまり、実施の形態6の照明器具2hでは、灯具装着部23の両側方が取付具配置部25として機能する。
【0162】
実施の形態6の照明器具2hでは、固定具挿通孔209は、灯具装着部23の両側方に設けられた外郭部206に2つずつ形成されている。そして、実施の形態6の照明器具2hでは、蓋体26は、灯具装着部23の両側方の外郭部206に2つずつ設けられた固定具挿通孔209を塞ぐように、外郭部206に取り付けられる。
【0163】
[照明器具2h及び照明装置1hの作用効果]
照明器具2hは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24hが取付具7に固定される場合に接続部24hから突出した取付具7が配置される取付具配置部25を備えたものである。そのため、実施の形態6の照明器具2hでは、照明器具2hを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25に配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2hに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0164】
また、実施の形態6に係る照明装置1hの照明器具2hは、2つの接続部24hが設けられており、2つの接続部24hはそれぞれ、張出部242hが灯具装着部23の両側方に張り出すように灯具装着部23に固定されている。照明器具2hは、これらの張出部242hを用いて取付具7に固定することができるため、長手方向(X軸方向)の寸法が大きい等、比較的重い照明器具2hであっても、造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2hは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0165】
また、実施の形態6に係る照明装置1hの照明器具2hは、2つの接続部24hが設けられており、2つの接続部24hはそれぞれ、張出部242hが灯具装着部23の両側方に張り出すように灯具装着部23に固定されている。照明器具2hは、これらの張出部242hを用いて取付具7に固定することができるため、照明器具2hの重心が、短手方向(Y軸方向)における中心からオフセットされている場合であっても、傾かないように造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2hは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0166】
また、照明器具2hは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1hは、照明器具2hを備えているため、上述した照明器具2hの効果を発揮させることができる。
【0167】
実施の形態7.
図16は、実施の形態7に係る照明装置1iの照明器具2iを説明する部分斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態7に係る照明装置1i及び照明器具2iは、接続部24iの構成の位置が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の接続部24の構成と異なるものである。
【0168】
照明装置1iは、照明器具2iを有し、照明器具2iは、器具本体部20iを有する。また、照明器具2iは、接続部24iを有する。接続部24iは、張出部242iを有し、張出部242iには取付具挿通孔243iが形成されている。照明装置1i及び照明器具2iの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0169】
上記に説明した実施の形態1の照明器具2では、接続部24は、灯具装着部23の天面部200に固定されている。これに対し、実施の形態6に係る照明装置1iの照明器具2iは、器具本体部20iとして器具本体部20iと一体形成された接続部24iを備えている。より詳細には、接続部24iは、灯具装着部23と一体に形成されている。接続部24iは、灯具装着部23の少なくとも一部と一体に形成されている。
【0170】
実施の形態7では、接続部24iを含む照明器具2iは、例えば板材を成形加工して形成されている。なお、接続部24iを含む照明器具2iは、板材を成形加工した態様を例示しているが、接続部24iを含む照明器具2iは、当該態様に限定されるものではなく、例えば、押出成形により形成されてもよい。
【0171】
接続部24iの張出部242iは、灯具装着部23の天面部200と側面部203との間に設けられている。張出部242iは、天面部200の側縁部213iから灯具装着部23の外側に延設されている。張出部242iは、側面部203側に折り返され板材が2枚重なる構成で形成されている。張出部242iの造営部9側の面は、天面部200と一体に形成されており、天面部200と共に平面状に形成されている。張出部242iの造営部9側の面と反対側の面は、外郭部206の本体傾斜部208と対向するように形成されている。
【0172】
接続部24iの張出部242iは、灯具装着部23の天面部200の側方に延びている。接続部24iは、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242iが形成されている。すなわち、接続部24iは、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように1対の張出部242iが形成されている。張出部242iには、取付具7である吊ボルトが挿通される取付具挿通孔243iが形成されている。取付具挿通孔243iは、張出部242iを構成する2枚重なる板材を貫通する貫通孔である。
【0173】
実施の形態7の照明器具2iでは、取付具配置部25aは、灯具装着部23の側面部203の外側に設けられており、取付具7は、灯具装着部23の側面部203の外側に設けられた取付具配置部25aに配置される。上記に説明した実施の形態1の照明器具2では、取付具配置部25aは、側面部203を間にして収容部230の両側方のうち同じ一方の側方に設けられており、2つの取付具7は、収容部230の同じ一方の側方に設けられた取付具配置部25aに配置される。これに対し、実施の形態7の照明器具2iでは、取付具配置部25aは、側面部203を間にして収容部230の両側方に設けられており、取付具7は、収容部230の両側方に設けられた取付具配置部25aに配置される。つまり、実施の形態7の照明器具2iは、収容部230に対して両側方が取付具配置部25aとして機能する。
【0174】
ただし、実施の形態7の照明器具2iは、当該構成に限定されるものではない。張出部242iが、天面部200に対していずれか一方の側方に延びるように形成され、収容部230に対して一方の側方が取付具配置部25aとして機能するように構成されてもよい。
【0175】
[照明器具2i及び照明装置1iの作用効果]
照明器具2iは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24iが取付具7に固定される場合に接続部24iから突出した取付具7が配置される取付具配置部25aを備えたものである。そのため、実施の形態7の照明器具2iでは、照明器具2iを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25aに配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2iに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0176】
また、実施の形態7に係る照明装置1iの照明器具2iでは、接続部24iが、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242iが形成されている。照明器具2iは、これらの張出部242iを用いて取付具7に固定することができるため、長手方向(X軸方向)の寸法が大きい等、比較的重い照明器具2iであっても、造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2iは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0177】
また、実施の形態7に係る照明装置1iの照明器具2iでは、接続部24iが、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242iが形成されている。照明器具2iは、これらの張出部242iを用いて取付具7に固定することができるため、照明器具2iの重心が、短手方向(Y軸方向)における中心からオフセットされている場合であっても、傾かないように造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2iは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0178】
また、照明器具2iは、接続部24iが器具本体部20iと一体形成されることによって、接続部24iが器具本体部20iから外れるリスクがなくなる。また、照明器具2iは、接続部24iが器具本体部20iと一体形成されることによって、照明器具2iの組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0179】
また、照明器具2iは、接続部24iが天面部200と側面部203との少なくとも何れかと一体化されていることによって、接続部24iが器具本体部20iから外れるリスクがなくなる。また、照明器具2iは、接続部24iが天面部200と側面部203との少なくとも何れかと一体化されていることによって、照明器具2iの組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0180】
また、照明器具2iは、接続部24iが灯具装着部23の少なくとも一部と一体に形成されていることによって、接続部24iが器具本体部20iから外れるリスクがなくなる。また、照明器具2iは、接続部24iが灯具装着部23の少なくとも一部と一体に形成されていることによって、照明器具2iの組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0181】
また、照明器具2iは、接続部24iが天面部200の側縁部213iから延びるように形成されており、側面部203の外側において折り曲げられて形成されている。そのため、照明器具2iは、接続部24iが一枚の板で形成された態様と比較して、接続部24i及び照明器具2iの強度を向上させることができる。
【0182】
また、照明器具2iは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1iは、照明器具2iを備えているため、上述した照明器具2iの効果を発揮させることができる。
【0183】
実施の形態8.
図17は、実施の形態8に係る照明装置1jの照明器具2jを説明する部分斜視図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態8に係る照明装置1j及び照明器具2jは、接続部24jの構成の位置が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の接続部24の構成と異なるものである。
【0184】
照明装置1jは、照明器具2jを有し、照明器具2jは、器具本体部20jを有する。また、照明器具2jは、接続部24jを有する。接続部24jは、張出部242j及び周端部244jを有し、張出部242jには取付具挿通孔243jが形成されている。また、外郭部206jは、本体傾斜部208jを有する。照明装置1j及び照明器具2jの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0185】
上記に説明した実施の形態1の照明器具2では、接続部24は、灯具装着部23の天面部200に固定されている。これに対し、実施の形態8に係る照明装置1jの照明器具2jは、器具本体部20jとして器具本体部20jと一体形成された接続部24jを備えている。より詳細には、接続部24jは、灯具装着部23と一体に形成されている。接続部24jは、灯具装着部23の少なくとも一部と一体に形成されている。
【0186】
実施の形態8では、接続部24jを含む照明器具2jは、例えば板材を成形加工して形成されている。なお、接続部24jを含む照明器具2jは、板材を成形加工した態様を例示しているが、接続部24jを含む照明器具2jは、当該態様に限定されるものではない。
【0187】
接続部24jの張出部242jは、灯具装着部23の側面部203jの一部が灯具装着部23の外側に切り起こされて形成されている。接続部24jの張出部242jは、天面部200の側縁部213jから外側に延設されている。張出部242jの造営部9側の面は、天面部200と一体に形成されており、天面部200と共に平面状に形成されている。張出部242jの造営部9側の面と反対側の面は、外郭部206の本体傾斜部208と対向するように形成されている。
【0188】
接続部24jの張出部242jは、灯具装着部23の天面部200の側方に延びている。接続部24jは、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242jを有している。すなわち、接続部24jは、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように1対の張出部242jが形成されている。張出部242jには、取付具7である吊ボルトが挿通される取付具挿通孔243jが形成されている。取付具挿通孔243jは、張出部242jを貫通する貫通孔である。
【0189】
周端部244jは、張出部242jの縁部に沿って周端部に形成された折り曲げられた部分である。周端部244jは、張出部242jの剛性を向上させるために設けられている。
【0190】
実施の形態1に係る照明器具2の外郭部206は、固定具挿通孔209が形成された本体傾斜部208を有している。これに対し、実施の形態8に係る照明器具2jの外郭部206jは、本体傾斜部208jに固定具挿通孔209が形成されていない。
【0191】
実施の形態8に係る照明器具2jの側面部203jには、張出部242jとして切り起こされた部分に切り起こし孔として形成された固定具挿通孔209jが形成されている。
固定具8は、側面部203jの一部が切り起こされることによって側面部203jに形成された固定具挿通孔209jを介して取付具配置部25aに挿通される。また、固定具挿通孔209は、ナットを吊ボルトである取付具7に締め付けるためのレンチ等の工具を出し入れするために用いられる。取付具配置部25aは、固定具挿通孔209jを介して収容部230と連通している。
【0192】
上記に説明した実施の形態1の照明器具2では、取付具配置部25aは、側面部203を間にして収容部230の両側方のうち同じ一方の側方に設けられており、2つの取付具7は、収容部230の同じ一方の側方に設けられた取付具配置部25aに配置される。これに対し、実施の形態8の照明器具2jでは、取付具配置部25aは、側面部203を間にして収容部230の両側方に設けられており、取付具7は、収容部230の両側方に設けられた取付具配置部25aに配置される。つまり、実施の形態8の照明器具2jでは、収容部230の両側方が取付具配置部25aとして機能する。
【0193】
ただし、実施の形態8の照明器具2jは、当該構成に限定されるものではない。張出部242jが、短手方向(Y軸方向)のいずれか一方の側面部203jから切り起こされ、天面部200に対していずれか一方の側方に延びるように形成され、収容部230に対して一方の側方が取付具配置部25aとして機能するように構成されてもよい。
【0194】
[照明器具2j及び照明装置1jの作用効果]
照明器具2jは、側面部203を間にして、収容部230と反対側に設けられ、接続部24jが取付具7に固定される場合に接続部24jから突出した取付具7が配置される取付具配置部25aを備えたものである。そのため、実施の形態8の照明器具2jでは、照明器具2jを造営部9に取り付けるための取付具7が、制御部33が配置されない取付具配置部25aに配置される構成となっている。つまり、灯具3が照明器具2jに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0195】
また、実施の形態8に係る照明装置1jの照明器具2jでは、接続部24jが、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242jが形成されている。照明器具2jは、これらの張出部242jを用いて取付具7に固定することができるため、長手方向(X軸方向)の寸法が大きい等、比較的重い照明器具2jであっても、造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2jは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0196】
また、実施の形態7に係る照明装置1jの照明器具2jでは、接続部24jが、天面部200を間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242jが形成されている。照明器具2jは、これらの張出部242jを用いて取付具7に固定することができるため、照明器具2jの重心が、短手方向(Y軸方向)における中心からオフセットされている場合であっても、傾かないように造営部9に取り付けることができる。その結果、照明器具2jは、造営部9に取り付けられた際の器具取付姿勢をより安定させることができる。
【0197】
また、照明器具2jは、接続部24jが器具本体部20jと一体形成されることによって、接続部24jが器具本体部20jから外れるリスクがなくなる。また、照明器具2jは、接続部24jが器具本体部20jと一体形成されることによって、照明器具2jの組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0198】
また、照明器具2jは、接続部24jが天面部200と一体化されていることによって、接続部24jが器具本体部20jから外れるリスクがなくなる。また、照明器具2jは、接続部24jが天面部200と一体化されていることによって、照明器具2jの組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0199】
また、照明器具2jは、接続部24jが灯具装着部23の少なくとも一部と一体に形成されていることによって、接続部24jが器具本体部20jから外れるリスクがなくなる。また、照明器具2jは、接続部24jが灯具装着部23の少なくとも一部と一体に形成されていることによって、照明器具2jの組み立て作業の効率化を図ることができる。
【0200】
また、照明器具2jの接続部24jは、側面部203jの一部が切り起こされて形成されている。そのため、作業者は、照明器具2jの組み立て作業の効率化を図ることができる。照明器具2jは、張出部242jとして切り起こされた部分に形成された切り起こし孔を固定具挿通孔209jとして活用することができる。
【0201】
また、固定具8は、側面部203jの一部が切り起こされることによって側面部203jに形成された固定具挿通孔209jを介して取付具配置部25aに挿通される。当該構成によって、照明器具2jの造営部9からの取り外し、あるいは、照明器具2jの造営部9への取り付けは、灯具3が灯具装着部23に装着されていない状態でのみ可能となる。そのため、作業者は、照明装置1jの使用状態を含む、灯具3が灯具装着部23に装着されている状態で、誤って照明器具2jを造営部9から取り外してしまう恐れがなく、施工の安全性を向上させることができる。
【0202】
また、固定具8は、側面部203jの一部が切り起こされることによって側面部203jに形成された固定具挿通孔209jを介して取付具配置部25aに挿通される。照明器具2jは、外観の意匠部分である外郭部206jの本体傾斜部208jに固定具挿通孔209としての貫通孔を設ける必要がないため、意匠性を向上させることができる。更に、固定具挿通孔209jは、外観の意匠部分ではない側面部203jに形成されているため、照明器具2jは、蓋体26が必須の構成ではなく、施工性の改善を図ることができる。
【0203】
また、照明器具2jは、上記以外に実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1jは、照明器具2jを備えているため、上述した照明器具2jの効果を発揮させることができる。
【0204】
実施の形態9.
図18は、実施の形態9に係る照明装置1kの造営部9に対する接続部24kの取り付けを説明する概念図である。
図19は、実施の形態9に係る照明装置1kの接続部24kに対する灯具装着部23の取り付けを説明する概念図である。
図20は、実施の形態9に係る照明装置1kの灯具装着部23に対する灯具3の取り付けを説明する概念図である。
図18~
図20を用いて、照明装置1kの照明器具2kの構成と、照明装置1kの造営部9への取り付け方法を説明する。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態9に係る照明装置1k及び照明器具2kは、外郭部206kの構成が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の外郭部206の構成と異なるものである。
【0205】
照明装置1kは、照明器具2k及び灯具3を有し、照明器具2kは、器具本体部20kを有する。照明器具2kの器具本体部20kは、灯具装着部23と、接続部24kと、取付具配置部25とを有する。また、器具本体部20kは、天面部200、及び、天面部200の側方に配置される2つで一組となる器具側部として、内側に側面部203を、外側に外郭部206kを有する。照明装置1k、照明器具2k、器具本体部20k、外郭部206k及び接続部24kの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、外郭部206及び接続部24の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0206】
実施の形態1に係る照明器具2の外郭部206は、固定具挿通孔209が形成された本体傾斜部208を有している。これに対し、実施の形態9に係る照明器具2kの外郭部206kは、本体傾斜部208kに固定具挿通孔209が形成されていない。
【0207】
(照明装置1kの施工の手順について)
照明装置1kは、概ね以下の手順で施工される。まず、作業者は、
図18に示すように、吊りボルトである取付具7の位置に接続部24kの取付具挿通孔243を合わせると共に、取付具7を取付具挿通孔243に挿通させる。続いて、作業者は、
図18に示すように、固定具8である座金81及びバネ座金82等を取付具7に挿通させると共に、レンチ等の工具を用いて、同じく固定具8であるナット80を取付具7に締め込み、接続部24kを取付具7に取り付ける。
【0208】
次に、作業者は、
図19に示すように、ネジ29を用いて、接続部24kに器具本体部20kの灯具装着部23を取り付ける。この際、作業者は、収容部230側からネジ29を天面部200に取り付け、天面部200を接続部24kの固定部240kに取り付け、天面部200を固定部240kに固定させる。
【0209】
最後に、作業者は、
図20に示すように、灯具3の一部を灯具装着部23の収容部230に収納し、灯具3を照明器具2kの灯具装着部23に取り付ける。このような方法によって、照明装置1kは、造営部9に取り付けられる。
【0210】
[照明器具2k及び照明装置1kの作用効果]
照明器具2kは、実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。例えば、灯具3が照明器具2kに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0211】
また、照明器具2kの造営部9からの取り外しは、接続部24kからの灯具装着部23の取り外しを介して行われ、あるいは、照明器具2kの造営部9への取り付けは、接続部24kへの灯具装着部23の取り付けを介して行われる。そのため、照明器具2kの造営部9からの取り外し、あるいは、照明器具2kの造営部9への取り付けは、灯具3が灯具装着部23に装着されていない状態でのみ可能となる。そのため、作業者は、照明装置1kの使用状態を含む、灯具3が灯具装着部23に装着されている状態で、誤って照明器具2kあるいは接続部24kを造営部9から取り外してしまう恐れがなく、施工の安全性を向上させることができる。
【0212】
また、照明器具2kは、外観の意匠部分である外郭部206kの本体傾斜部208kに固定具挿通孔209としての貫通孔を設ける必要がないため、照明器具2kの意匠性を向上させることができる。更に、照明器具2kは、外郭部206kに固定具挿通孔209を形成していないため、蓋体26が必須の構成ではなく、施工性の改善を図ることができる。
【0213】
また、照明装置1kは、照明器具2kを備えているため、上述した照明器具2kの効果を発揮させることができる。
【0214】
実施の形態10.
図21は、実施の形態10に係る照明装置1mの内部構成を示す概念図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態10に係る照明装置1m及び照明器具2mは、外郭部206m及び接続部24mの構成が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の外郭部206及び接続部24の構成と異なるものである。
【0215】
照明装置1mは、照明器具2mを有し、照明器具2mは、器具本体部20mを有する。また、照明器具2mは、接続部24mを有する。そして、器具本体部20mは、天面部200、及び、天面部200の側方に配置される2つで一組となる器具側部として、内側に側面部203を、外側に外郭部206mを有する。また、接続部24mは、固定部240mと、張出部242mと、周端部244mとを有する。照明装置1m、照明器具2m、器具本体部20m、外郭部206m及び接続部24mの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、外郭部206及び接続部24の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0216】
(接続部24m)
接続部24mは、実施の形態6に示す特徴を有する照明装置1mを、実施の形態9に示す手順で施工できるように対応したものとなっている。実施の形態10に係る照明装置1mの照明器具2mは、長手方向(X軸方向)に沿って2つの接続部24mが設けられており、2つの接続部24mはそれぞれ、張出部242mが灯具装着部23の両側方に張り出すように灯具装着部23に固定されている。
【0217】
接続部24mは、固定部240mを間にして、互いに反対側に延びるように2つの張出部242mが形成されている。すなわち、接続部24mは、固定部240mを間にして、互いに反対側に延びるように1対の張出部242mが形成されている。接続部24mの固定部240mは、灯具装着部23の天面部200に固定されており、接続部24mの2つの張出部242mは、灯具装着部23に対して異なる側方に1つずつ張り出すように灯具装着部23から延びている。
【0218】
上述したように、実施の形態1の照明器具2では、取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方のうち同じ一方の側方に設けられており、2つの取付具7mは、灯具装着部23の同じ一方の側方に設けられた取付具配置部25に配置される。これに対し、実施の形態10の照明器具2mでは、取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方に設けられており、4つの取付具7mは、灯具装着部23の両側方に設けられた取付具配置部25に2つずつ配置される。つまり、実施の形態10の照明器具2mでは、灯具装着部23の両側方が取付具配置部25として機能する。
【0219】
(外郭部206m)
照明器具2mは、長さ寸法が大きい取付具7mに取り付けできるような外郭部206mを備えている。照明器具2mは、照明器具2mの短手方向(Y軸方向)の幅を変えることなく長さ寸法が大きい取付具7mに取り付けできる。外郭部206mは、実施の形態1に係る照明器具2の外郭部206と比較して、本体下面部207mの短手方向(Y軸方向)の寸法を大きくし、本体傾斜部208mの傾斜を深くしている。
【0220】
外郭部206mは、本体下面部207mと、本体傾斜部208mとを有する。本体下面部207mは、
図21に示すように、短手方向(Y軸方向)において、側面部203の先端部205から外側に突出するように形成されている。換言すれば、側面部203の先端部205は、本体下面部207mと繋がる部分である。
【0221】
実施の形態10に係る照明器具2mの本体下面部207mは、実施の形態1に係る照明器具2の本体下面部207と比較して、短手方向(Y軸方向)の幅が長い。照明器具2mの短手方向(Y軸方向)において、本体下面部207mの幅である幅W1は、取付具7mの直径である直径φ1よりも大きい。また、照明器具2mは、取付具7に沿うZ軸方向において、取付具7mの先端部7m1と、本体下面部207mとが対向する。すなわち、取付具7に沿う方向において、外郭部206mを造営部9に投影した場合に、取付具7mの先端部7m1は、本体下面部207mの範囲に位置している。
【0222】
本体傾斜部208mは、
図21に示すように、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。本体傾斜部208mは、本体下面部207mの長手側辺のそれぞれから造営部9へ向かうように、斜め上方に折り曲げて形成されており、造営部9に向かうにつれて灯具装着部23からから離れるように形成されている。実施の形態10に係る照明器具2mの本体傾斜部208mは、実施の形態1に係る照明器具2の本体傾斜部208と比較して、傾斜角度を大きくしている。本体傾斜部208mは、灯具3から照射される光の一部を反射させて側方に配光する機能を有してもよい。
【0223】
実施の形態1に係る照明器具2の外郭部206は、固定具挿通孔209が形成された本体傾斜部208を有している。これに対し、実施の形態10に係る照明器具2mの外郭部206mは、本体傾斜部208mに固定具挿通孔209が形成されていない。
【0224】
(照明装置1mの施工の手順について)
照明装置1mは、概ね以下の手順で施工される。まず、作業者は、吊りボルトである取付具7の位置に接続部24mの取付具挿通孔243を合わせると共に、取付具7を取付具挿通孔243に挿通させる。続いて、作業者は、固定具8を取付具7に挿通させると共に、レンチ等の工具を用いて、固定具8を取付具7に締め込み、接続部24mを取付具7に取り付ける。
【0225】
次に、作業者は、ネジ29を用いて、接続部24mに器具本体部20mの灯具装着部23を取り付ける。この際、作業者は、収容部230側からネジ29を天面部200に取り付け、天面部200を接続部24mの固定部240mに取り付け、天面部200を固定部240mに固定させる。
【0226】
最後に、作業者は、灯具3の一部を灯具装着部23の収容部230に収納し、灯具3を照明器具2mの灯具装着部23に取り付ける。このような方法によって、照明装置1mは、造営部9に取り付けられる。
【0227】
[照明器具2m及び照明装置1mの作用効果]
照明器具2mは、実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。例えば、灯具3が照明器具2mに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7が配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7が配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0228】
また、照明器具2mの造営部9からの取り外しは、接続部24mからの灯具装着部23の取り外しを介して行われ、あるいは、照明器具2mの造営部9への取り付けは、接続部24mへの灯具装着部23の取り付けを介して行われる。そのため、照明器具2mの造営部9からの取り外し、あるいは、照明器具2mの造営部9への取り付けは、灯具3が灯具装着部23に装着されていない状態でのみ可能となる。そのため、作業者は、照明装置1mの使用状態を含む、灯具3が灯具装着部23に装着されている状態で、誤って照明器具2mあるいは接続部24を造営部9から取り外してしまう恐れがなく、施工の安全性を向上させることができる。
【0229】
また、照明器具2mは、外観の意匠部分である外郭部206mの本体傾斜部208mに固定具挿通孔209としての貫通孔を設ける必要がないため、照明器具2mの意匠性を向上させることができる。更に、照明器具2mは、外郭部206mに固定具挿通孔209を形成していないため、蓋体26が必須の構成ではなく、施工性の改善を図ることができる。
【0230】
また、実施の形態10に係る照明装置1mの構成によれば、接続部24mを取付具7mに取り付けた後に、取付具7mの出代寸法P8に応じた照明器具2mを選択することができる。
【0231】
また、照明装置1mは、照明器具2mを備えているため、上述した照明器具2mの効果を発揮させることができる。
【0232】
<変形例1>
図22は、実施の形態10の変形例1に係る照明装置1nの内部構成を示す概念図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態10の変形例1に係る照明装置1n及び照明器具2nは、器具本体部20nの構成が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の器具本体部20の構成と異なるものである。
【0233】
照明装置1nは、所謂トラフタイプの照明用装置である。照明装置1nは、照明器具2nを有し、照明器具2nは、器具本体部20nを有する。また、照明器具2nは、接続部24nを有する。そして、器具本体部20nは、外郭部206nを有する。接続部24nは、固定部240nと、張出部242nと、周端部244nとを有する。照明装置1n、照明器具2n、器具本体部20n、外郭部206n及び接続部24nの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、外郭部206及び接続部24の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0234】
(器具本体部20n)
器具本体部20nは、固定具8を用いて取付具7に取り付けられる。器具本体部20nは、天面部200、及び、天面部200の側方に配置される2つで一組となる器具側部として、内側に側面部203を、外側に外郭部206nを有する。側面部203は、天面部200の短手方向(Y軸方向)における両端に繋がり、外郭部206nは、側面部203の天面部200と反対側の端部に繋がっている。
【0235】
一対の側面部203は、照明器具2nの短手方向(Y軸方向)において互いに対向するように形成されている。一方の側面部203は、基端部204と、先端部205とを有する。他方の側面部203は、基端部204と、先端部205nとを有する。
【0236】
基端部204は、側面部203の天面部200と繋がる部分である。先端部205及び先端部205nは、取付具7に沿うZ軸方向において、側面部203の端縁部分である。取付具7に沿うZ軸方向において、基端部204は、側面部203の一方の端部であり、先端部205及び先端部205nは、側面部203の他方の端部である。先端部205及び先端部205nは、灯具3の一部が収容される照明器具2の開口部22を形成する。
【0237】
側面部203の先端部205nは、側面部203の外面部に向けて外側に曲げられており、カール状に曲げられている。すなわち、側面部203の先端部205nには、外郭部206nが設けられていない。
【0238】
外郭部206nは、照明装置1n及び照明器具2nの外観となる意匠部分である。外郭部206nは、側面部203の長手方向(X軸方向)に沿って、側面部203の先端部205に設けられている。外郭部206nは、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の片側に設けられている。外郭部206nの端部は、カール形状の端部処理がなされている。
【0239】
外郭部206nは、本体下面部207nと、本体外側面部208nとを有する。本体下面部207nは、
図22に示すように、短手方向(Y軸方向)において、側面部203の先端部205から外側に突出するように形成されている。
【0240】
実施の形態10に係る照明器具2nの本体下面部207nは、実施の形態1に係る照明器具2の本体下面部207と比較して、短手方向(Y軸方向)の幅が長い。照明器具2nの短手方向(Y軸方向)において、本体下面部207nの幅である幅W1は、取付具7nの直径である直径φ1よりも大きい。また、照明器具2nは、取付具7に沿うZ軸方向において、取付具7nの先端部7n1と、本体下面部207nとが対向する。すなわち、取付具7に沿う方向において、外郭部206nを造営部9に投影した場合に、取付具7nの先端部7n1は、本体下面部207nの範囲に位置している。
【0241】
本体外側面部208nは、
図22に示すように、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の片側に設けられている。本体外側面部208nは、本体下面部207nの長手側辺から造営部9へ向かうように、上方に折り曲げられている。本体外側面部208nは、本体下面部207nから立ち上がるように形成されている。実施の形態10の変形例1に係る照明器具2nの本体外側面部208nは、実施の形態1に係る照明器具2の本体傾斜部208と比較して、傾斜角度を大きくしている。一例として、本体外側面部208nと、本体下面部207nとの間の角度は90度である。
【0242】
実施の形態1に係る照明器具2の外郭部206は、固定具挿通孔209が形成された本体傾斜部208を有している。これに対し、実施の形態10の変形例1に係る照明器具2nの外郭部206nは、本体外側面部208nに固定具挿通孔209が形成されていない。
【0243】
(接続部24n)
接続部24nの張出部242nは、灯具装着部23のいずれか一方の側方に張り出すように形成されている。張出部242nの張出寸法は、照明器具2nの形状及び寸法に整合させたものとなっている。灯具装着部23は、ネジ29を用いて接続部24nの固定部240nに固定される。照明器具2nは、張出部242nが灯具装着部23に対して同じ側方に張り出すように造営部9に取り付けられる。
【0244】
[照明器具2n及び照明装置1nの作用効果]
照明器具2nは、実施の形態10の照明器具2mと同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1nは、照明器具2nを備えているため、照明器具2nの効果を発揮させることができる。
【0245】
<変形例2>
図23は、実施の形態10の変形例2に係る照明装置1qの内部構成を示す概念図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態10の変形例2に係る照明装置1q及び照明器具2qは、器具本体部20qの構成が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の器具本体部20の構成と異なるものである。
【0246】
照明装置1qは、所謂トラフタイプの照明用装置である。照明装置1qは、照明器具2qを有し、照明器具2qは、器具本体部20qを有する。また、照明器具2qは、接続部24qを有する。そして、器具本体部20qは、外郭部206qを有する。接続部24qは、固定部240qと、張出部242qと、周端部244qとを有する。照明装置1q、照明器具2q、器具本体部20q、外郭部206q及び接続部24qの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20、外郭部206及び接続部24の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0247】
(器具本体部20q)
器具本体部20qは、固定具8を用いて取付具7に取り付けられる。器具本体部20qは、天面部200、及び、天面部200の側方に配置される2つで一組となる器具側部として、内側に側面部203を、外側に外郭部206qを有する。側面部203は、天面部200の短手方向(Y軸方向)における両端に繋がり、外郭部206qは、側面部203の天面部200と反対側の端部に繋がっている。
【0248】
一対の側面部203は、照明器具2qの短手方向(Y軸方向)において互いに対向するように形成されている。側面部203は、基端部204と、先端部205とを有する。
【0249】
外郭部206qは、照明装置1q及び照明器具2qの外観となる意匠部分である。外郭部206qは、側面部203の長手方向(X軸方向)に沿って、側面部203の先端部205に設けられている。外郭部206qは、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。外郭部206qの端部は、カール形状の端部処理がなされている。
【0250】
外郭部206qは、本体下面部207qと、本体外側面部208qとを有する。本体下面部207qは、
図23に示すように、短手方向(Y軸方向)において、側面部203の先端部205から外側に突出するように形成されている。
【0251】
実施の形態10に係る照明器具2qの本体下面部207qは、実施の形態1に係る照明器具2の本体下面部207と比較して、短手方向(Y軸方向)の幅が長い。照明器具2qの短手方向(Y軸方向)において、本体下面部207qの幅である幅W1は、取付具7qの直径である直径φ1よりも大きい。また、照明器具2qは、取付具7に沿うZ軸方向において、取付具7qの先端部7m1と、本体下面部207qとが対向する。すなわち、取付具7に沿う方向において、外郭部206qを造営部9に投影した場合に、取付具7qの先端部7m1は、本体下面部207qの範囲に位置している。
【0252】
本体外側面部208qは、
図23に示すように、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。本体外側面部208qは、本体下面部207qの長手側辺から造営部9へ向かうように、上方に折り曲げられている。本体外側面部208qは、本体下面部207qから立ち上がるように形成されている。実施の形態10の変形例1に係る照明器具2qの本体外側面部208qは、実施の形態1に係る照明器具2の本体傾斜部208と比較して、傾斜角度を大きくしている。一例として、本体外側面部208qと、本体下面部207qとの間の角度は90度である。
【0253】
実施の形態1に係る照明器具2の外郭部206は、固定具挿通孔209が形成された本体傾斜部208を有している。これに対し、実施の形態10の変形例2に係る照明器具2qの外郭部206qは、本体外側面部208qに固定具挿通孔209が形成されていない。
【0254】
(接続部24q)
接続部24qの張出部242qは、灯具装着部23の両側方に張り出すように形成されている。張出部242qの張出寸法は、照明器具2qの形状及び寸法に整合させたものとなっている。灯具装着部23は、ネジ29を用いて接続部24qの固定部240qに固定される。照明器具2qは、張出部242qが灯具装着部23に対して両側方に張り出すように造営部9に取り付けられる。
【0255】
[照明器具2q及び照明装置1qの作用効果]
照明器具2qは、実施の形態10の照明器具2mと同様の効果を発揮させることができる。また、照明装置1qは、照明器具2qを備えているため、照明器具2qの効果を発揮させることができる。
【0256】
実施の形態11.
図24は、実施の形態11に係る照明装置1rの内部構成を示す概念図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態10に係る照明装置1r及び照明器具2rは、外郭部206r及び接続部24qの構成が実施の形態1に係る照明装置1及び照明器具2の外郭部206及び接続部24の構成と異なるものである。
【0257】
照明装置1rは、所謂笠付きタイプの照明用装置である。照明装置1rは、器具本体部20rと一体に形成された笠部40を備えた態様である。
【0258】
照明装置1rは、照明器具2rを有し、照明器具2rは、器具本体部20rを有する。また、照明器具2rは、接続部24qを有する。そして、器具本体部20rは、天面部200、及び、天面部200の側方に配置される2つで一組となる器具側部として、内側に側面部203を、外側に外郭部206rを有する。また、接続部24qは、固定部240qと、張出部242qと、周端部244qとを有する。照明装置1r、照明器具2r、器具本体部20r及び接続部24qの基本的な構成は、実施の形態1に係る照明装置1、照明器具2、器具本体部20及び接続部24の構成と同様である。以下の説明では、当該構成の相違点を中心に説明する。
【0259】
(接続部24q)
実施の形態12に係る照明装置1rの照明器具2rは、長手方向(X軸方向)に沿って2つの接続部24qが設けられており、2つの接続部24qはそれぞれ、張出部242qが灯具装着部23の両側方に張り出すように灯具装着部23に固定されている。
【0260】
接続部24qは、固定部240qを間にして、互いに反対側に延びるように1対の張出部242qが形成されている。接続部24qの固定部240qは、灯具装着部23の天面部200に固定されており、接続部24qの2つの張出部242qは、灯具装着部23に対して異なる側方に1つずつ張り出すように灯具装着部23から延びている。
【0261】
接続部24qの張出部242qは、灯具装着部23の両側方に張り出すように形成されており、その張出寸法は、後述する笠部40によって視えないように覆い隠すことができる寸法が好ましい。灯具装着部23は、ネジ29を用いて接続部24qの固定部240qに固定される。照明器具2rは、張出部242qが灯具装着部23に対して両側方に張り出すように造営部9に取り付けられる。
【0262】
取付具配置部25は、灯具装着部23の両側方に設けられており、4つの取付具7mは、灯具装着部23の両側方に設けられた取付具配置部25に2つずつ配置される。つまり、実施の形態12の照明器具2rでは、灯具装着部23の両側方が取付具配置部25として機能する。
【0263】
(外郭部206r)
外郭部206rは、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。外郭部206rは、本体下面部207rと、笠部40とを有する。本体下面部207rは、
図24に示すように、短手方向(Y軸方向)において、側面部203の先端部205から外側に突出するように形成されている。換言すれば、側面部203の先端部205は、本体下面部207rと繋がる部分である。
【0264】
笠部40は、
図24に示すように、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。笠部40は、本体下面部207rの長手側辺のそれぞれから造営部9とは反対側へ向かうように、斜め下方に折り曲げて形成されている。笠部40は、取付具7に沿って、造営部9とは反対側の方向に向かうにつれて灯具3から離れるように形成されている。また、笠部40は、灯具3の側方に向かうにつれて、造営部9から離れるように形成されている。笠部40において、造営部9と対向する面の反対側の面は、灯具3から照射される光の一部を反射させて配光する機能を有してもよい。
【0265】
外郭部206rは、側面部203の先端部205を基端部260として灯具装着部23の側方に向かって形成されている。基端部260の反対側の端部41は、取付具7に沿う方向において基端部260よりも造営部9から遠い位置に配置されている。外郭部206rの端部となる笠部40の端部41は、カール形状の端部処理がなされている。外郭部206rの端部41は、取付具7mよりも外側に配置されている。また、取付具7mに沿った方向(Z軸方向)において、取付具7mの先端部7m1は、笠部40と対向している。すなわち、取付具7mに沿う方向において、外郭部206rを造営部9に投影した場合に、取付具7mは、外郭部206rの範囲に位置している。
【0266】
[照明器具2r及び照明装置1rの作用効果]
照明器具2rは、実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。例えば、灯具3が照明器具2rに取り付けられた状態で、制御部33は、取付具7mが配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7mが配置される場所に影響されることなく配置する領域を選択することができる。また、制御部33は、取付具7mが配置されない灯具装着部23に配置できるので、取付具7mが配置される場所に影響されることなく大きさを決定することができ、あるいは、形状を決定することができる。
【0267】
また、照明器具2rは、取付具7及び固定具8と照明対象空間との間に配置されている笠部40によって、取付具7及び固定具8を照明空間の側から視えないように覆い隠すことができる。
【0268】
また、照明装置1rは、照明器具2rを備えているため、上述した照明器具2rの効果を発揮させることができる。
【0269】
<変形例1>
図25は、実施の形態11の変形例1に係る照明装置1sの内部構成を示す概念図である。なお、実施の形態1の照明装置1及び照明器具2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態11の変形例1に係る照明装置1s及び照明器具2sは、笠部40sの構成が実施の形態10に係る照明装置1q及び照明器具2qの笠部40の構成と異なるものである。
【0270】
(外郭部206r)
外郭部206rは、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。外郭部206rは、本体下面部207rと、笠部40sとを有する。本体下面部207rは、
図25に示すように、短手方向(Y軸方向)において、側面部203の先端部205から外側に突出するように形成されている。
【0271】
笠部40sは、
図25に示すように、短手方向(Y軸方向)において、灯具装着部23の両側に設けられている。笠部40sは、本体下面部207rの長手側辺のそれぞれから照明器具2sの側方に延びるように形成されている。笠部40sにおいて、造営部9と対向する面の反対側の面は、灯具3から照射される光の一部を反射させて配光する機能を有してもよい。
【0272】
外郭部206rは、側面部203の先端部205を基端部260として灯具装着部23の側方に向かって形成されている。基端部260の反対側の端部41は、取付具7に沿う方向において基端部260と同じ位置に配置されている。
【0273】
外郭部206rの端部となる笠部40sの端部41は、カール形状の端部処理がなされている。外郭部206rの端部41は、取付具7mよりも外側に配置されている。また、取付具7mに沿った方向(Z軸方向)において、取付具7mの先端部7m1は、笠部40sと対向している。すなわち、取付具7mに沿う方向において、外郭部206rを造営部9に投影した場合に、取付具7mは、外郭部206rの範囲に位置している。
【0274】
[照明器具2s及び照明装置1sの作用効果]
照明器具2sは、実施の形態1の照明器具2と同様の効果を発揮させることができる。
また、照明器具2sは、取付具7及び固定具8と照明対象空間との間に配置されている笠部40sによって、取付具7及び固定具8を照明空間の側から視えないように覆い隠すことができる。また、照明装置1sは、照明器具2sを備えているため、照明器具2sの効果を発揮させることができる。
【0275】
以上、実施の形態および変形例を説明したが、これらの実施の形態および変形例のうち、2以上を組み合わせて実施してもよい。あるいは、これらの実施の形態および変形例のうち、1つを部分的に実施してもよい。あるいは、これらの実施の形態および変形例のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施してもよい。なお、本開示はこれらの実施の形態および変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0276】
1 照明装置、1a 照明装置、1b 照明装置、1c 照明装置、1d 照明装置、1e 照明装置、1f 照明装置、1g 照明装置、1h 照明装置、1i 照明装置、1j 照明装置、1k 照明装置、1m 照明装置、1n 照明装置、1q 照明装置、1r 照明装置、1s 照明装置、2 照明器具、2a 照明器具、2b 照明器具、2c 照明器具、2d 照明器具、2e 照明器具、2f 照明器具、2g 照明器具、2h 照明器具、2i 照明器具、2j 照明器具、2k 照明器具、2m 照明器具、2n 照明器具、2q 照明器具、2r 照明器具、2s 照明器具、3 灯具、5 電源線、6 制御線、7 取付具、7f 取付具、7g 取付具、7m 取付具、7m1 先端部、7n 取付具、7n1 先端部、7q 取付具、8 固定具、9 造営部、20 器具本体部、20a 器具本体部、20d 器具本体部、20e 器具本体部、20f 器具本体部、20g 器具本体部、20h 器具本体部、20i 器具本体部、20j 器具本体部、20k 器具本体部、20m 器具本体部、20n 器具本体部、20q 器具本体部、20r 器具本体部、21 器具端部、22 開口部、23 灯具装着部、24 接続部、24b 接続部、24e 接続部、24f 接続部、24g 接続部、24h 接続部、24i 接続部、24j 接続部、24k 接続部、24m 接続部、24n 接続部、24q 接続部、25 取付具配置部、25a 取付具配置部、26 蓋体、27 器具側連結部、28 中継部、29 ネジ、30 台座、31 カバー、32 光源部、33 制御部、34 灯具側連結具、35 給電線、36 配線具、37 電線保持具、38 灯具側電線、40 笠部、40s 笠部、41 端部、43g 取付具挿通孔、80 ナット、81 座金、82 バネ座金、200 天面部、202 電線挿通孔、203 側面部、203j 側面部、204 基端部、205 先端部、205n 先端部、206 外郭部、206a 外郭部、206j 外郭部、206k 外郭部、206m 外郭部、206n 外郭部、206q 外郭部、206r 外郭部、207 本体下面部、207m 本体下面部、207n 本体下面部、207q 本体下面部、207r 本体下面部、208 本体傾斜部、208j 本体傾斜部、208k 本体傾斜部、208m 本体傾斜部、208n 本体外側面部、208q 本体外側面部、209 固定具挿通孔、209j 固定具挿通孔、210 端面部、211 ノックアウト、212 端部下面部、213 側縁部、213i 側縁部、213j 側縁部、215 内面部、230 収容部、240 固定部、240b 固定部、240e 固定部、240h 固定部、240k 固定部、240m 固定部、240n 固定部、240q 固定部、241 ネジ挿通孔、242 張出部、242e 張出部、242f 張出部、242g 張出部、242h 張出部、242i 張出部、242j 張出部、242m 張出部、242n 張出部、242q 張出部、243 取付具挿通孔、243f 取付具挿通孔、243g 取付具挿通孔、243i 取付具挿通孔、243j 取付具挿通孔、244 周端部、244h 周端部、244j 周端部、244m 周端部、244n 周端部、244q 周端部、245 電線挿通部、260 基端部、261 端部、295 器具側電線、300 台座主部、301 光源部配置面、302 制御部配置面、303 台座側部、304 基端部、305 先端部、310 カバー本体部、311 出射部、312 主部、313 側部、314 取付部、315 支持部、316 係合部、317 カバー端部、318 保持領域、320 基板、321 発光素子、340 バネ係合部、341 バネ係合孔、342 金具固定片、P1 間隔寸法、P2 間隔寸法、P3 間隔寸法、P8 出代寸法、Z1 上方向、Z2 下方向、ΔP4 寸法、ΔP5 寸法。