(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-22
(45)【発行日】2024-04-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、画像形成装置、システム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240325BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240325BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240325BHJP
【FI】
G06F3/12 324
B41J29/38 201
B41J29/38 202
G06F3/12 305
G06F3/12 326
G06F3/12 329
G06F3/12 360
G06F3/12 385
H04N1/00 127A
(21)【出願番号】P 2020147112
(22)【出願日】2020-09-01
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】金本 優子
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-107235(JP,A)
【文献】特開2019-098657(JP,A)
【文献】特開2019-149663(JP,A)
【文献】特開2017-170759(JP,A)
【文献】特開2000-181641(JP,A)
【文献】特開2007-025977(JP,A)
【文献】特開2015-036231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられたメッセージをSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿する投稿部と、
前記SNSにおいてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち、前記要求を処理できる画像形成装置が投稿したメッセージを前記SNSから取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたメッセージを表示する表示部と、
を備え
、
前記表示部は、前記ユーザと関連付けられた前記画像形成装置の状態に基づいて、当該画像形成装置の情報をさらに表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)においてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち所定の画像形成装置を宛先としたメッセージであって、ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられた前記所定の画像形成装置を宛先とした前記メッセージを、前記SNSに投稿する投稿部と、
前記所定の画像形成装置が投稿した、前記要求が処理できる画像形成装置を示すメッセージを前記SNSから取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記メッセージを表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、前記要求が処理できる画像形成装置宛てのメッセージを投稿可能にするための依頼を含むメッセージの投稿を受け付け、
前記投稿部は、前記依頼を含むメッセージを前記所定の画像形成装置宛てに投稿する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示部は、
前記ユーザと関連付けられた前記画像形成装置のうち、所定の領域に設けられた
画像形成装置の情報と当該
画像形成装置に対応するアイコンとを含む項目をリストに表示し、
前記アイコンの表示態様を、当該アイコンに対応する画像形成装置と、前記情報処理装置との距離に基づいて異ならせる
ことを特徴とする請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示部は、
前記ユーザと関連付けられた前記画像形成装置のうち、所定の領域に設けられた
画像形成装置の情報と当該
画像形成装置に対応するアイコンとを含む項目をリストに表示し、
前記アイコンの表示態様を、当該アイコンに対応する画像形成装置の性能又は使用頻度に基づいて異ならせる
ことを特徴とする請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記ユーザと関連付けられた画像形成装置の情報の表示態様を、前記要求を処理可能な画像形成装置であるか否かに基づいて異ならせることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)から、関連付けられたユーザの要求を含むメッセージを取得する取得部と、
前記要求が処理できるかを判定する判定部と、
前記要求を処理できる場合に、処理可能であることを示すメッセージを前記SNSに投稿する投稿部と、
を備え
、
前記判定部は、所定の時間内に前記要求を処理できる場合、当該要求が処理できると判定することを特徴とする
画像形成装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記要求を処理する機能を有していない場合、当該要求が処理できないと判定することを特徴とすることを特徴とする請求項
7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
報知動作を行う報知部と、
前記ユーザから、自機を前記処理の実行先として指定された場合に、前記報知部による報知動作を実行させる制御を行う報知制御部と、
を備えることを特徴とする請求項
7又は8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記投稿部は、前記要求を処理できない場合、前記要求を処理できる画像形成装置を示すメッセージを前記SNSに投稿することを特徴とする請求項
7から9の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記要求を処理することが可能な画像形成装置を、他の装置に問い合わせる問い合わせ部を更に備え、
前記投稿部は、前記問い合わせ部による問い合わせの結果に基づき、前記要求を処理できる画像形成装置を示すメッセージを前記SNSに投稿することを特徴とする請求項
10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記ユーザから、前記要求が処理できる画像形成装置宛てのメッセージを投稿可能にするための依頼を含むメッセージが取得された場合、当該要求が処理できる画像形成装置に、前記ユーザからのメッセージを取得可能にするための申請を送信する申請送信部を更に備えることを特徴とする請求項
10又は11に記載の
画像形成装置。
【請求項13】
情報処理装置と、画像形成装置と、前記情報処理装置及び前記画像形成装置間で送受信されるメッセージを管理するメッセージサーバと、を含むシステムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザからの要求を含む前記メッセージの送信先として指定可能な
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)において前記ユーザと関連付けられた前記画像形成装置から選択された1又は複数の画像形成装置が取得可能な
第1のメッセージを前記メッセージサーバに投稿する第1投稿部と、
選択された前記1又は複数の画像形成装置から投稿される
第2のメッセージを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された
前記第2のメッセージを表示する表示部と、
を備え、
前記画像形成装置は、
前記メッセージサーバから取得した
前記第1のメッセージに示された要求が処理可能であるか否かを判定する判定部と、
前記第1のメッセージを投稿した前記情報処理装置が取得可能なメッセージを投稿する第2投稿部と、
を備え、
前記第2投稿部は、前記要求を処理可能である場合、前記要求が処理可能であることを示す第2のメッセージを前記メッセージサーバに投稿
し、
前記表示部は、前記ユーザと関連付けられた前記画像形成装置の状態に基づいて、当該画像形成装置の情報をさらに表示することを特徴とするシステム。
【請求項14】
ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付けるステップと、
受け付けられた前記メッセージをSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿するステップと、
前記SNSにおいてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち、前記要求を処理できる画像形成装置が投稿したメッセージを前記SNSから取得するステップと、
取得された前記メッセージを表示するステップと、
前記ユーザと関連付けられた前記画像形成装置の状態に基づいて、当該画像形成装置の情報をさらに表示するステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項15】
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)においてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち所定の画像形成装置を宛先としたメッセージであって、ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付けるステップと、
受け付けられた前記所定の画像形成装置を宛先とした前記メッセージを、前記SNSに投稿するステップと、
前記所定の画像形成装置が投稿した、前記要求が処理できる画像形成装置を示すメッセージを前記SNSから取得するステップと、
取得された前記メッセージを表示するステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項16】
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)から、関連付けられたユーザの要求を含むメッセージを取得する
取得ステップと、
前記要求が処理できるかを判定する
判定ステップと、
前記要求を処理できる場合に、処理可能であることを示すメッセージを前記SNSに投稿する
投稿ステップと、
を含み、
前記判定ステップは、所定の時間内に前記要求を処理できる場合、当該要求が処理できると判定する
ことを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザが所望する機能を実現するための装置を容易に知ることができる発明が知られている。
【0003】
例えば、画像形成装置とネットワークを介して接続されたクライアントPCのアプリ一覧画面において、アプリのアイコンを右クリックすることにより、当該アプリを利用可能な画像形成装置の情報を表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、スマートフォン(スマホ)のアプリを利用して、画像形成装置との間でメッセージ(トーク)を送受信することで、スマホ内の写真や文章をプリントさせたり、スマホにスキャンデータを送信させたりする技術が提案されている。しかし、メッセージの送受信の対象となる画像形成装置は1台に限られており、複数の画像形成装置とメッセージを送受信するためには、画面を切り替えなければならない。また、画像形成装置が備える機能を予め理解していないと、メッセージの宛先となる画像形成装置を複数登録したとしても、所望の機能を実現させるための画像形成装置を選択することが困難である。このような課題は、特許文献1では考慮されていない。
【0006】
本願は上述した課題に鑑み、ユーザの要求を処理可能な装置から投稿されたメッセージを表示することが可能な情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本開示の第1の実施態様は、
ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられたメッセージをSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿する投稿部と、
前記SNSにおいてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち、前記要求を処理できる画像形成装置が投稿したメッセージを前記SNSから取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたメッセージを表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
【0008】
本開示の第2の実施態様は、
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)においてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち所定の画像形成装置を宛先としたメッセージであって、ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられた前記所定の画像形成装置を宛先とした前記メッセージを、前記SNSに投稿する投稿部と、
前記所定の画像形成装置が投稿した、前記要求が処理できる画像形成装置を示すメッセージを前記SNSから取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記メッセージを表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
【0009】
本開示の第3の実施態様は、
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)から、関連付けられたユーザの要求を含むメッセージを取得する取得部と、
前記要求が処理できるかを判定する判定部と、
前記要求を処理できる場合に、処理可能であるメッセージを前記SNSに投稿する投稿部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
本開示の第4の実施態様は、
情報処理装置と、画像形成装置と、前記情報処理装置及び前記画像形成装置間で送受信されるメッセージを管理するメッセージサーバと、を含むシステムであって、
前記情報処理装置は、
前記メッセージの送信先として指定可能な前記画像形成装置から選択された1又は複数の画像形成装置が取得可能なメッセージを前記メッセージサーバに投稿する第1投稿部と、
選択された前記1又は複数の画像形成装置から投稿されるメッセージを取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたメッセージを表示する表示部と、
を備え、
前記画像形成装置は、
前記メッセージサーバから取得した第1のメッセージに示された要求が処理可能であるか否かを判定する判定部と、
前記第1のメッセージを投稿した前記情報処理装置が取得可能なメッセージを投稿する第2投稿部と、
を備え、
前記第2投稿部は、前記要求が処理可能である場合、前記要求が処理可能であることを示す第2のメッセージを前記メッセージサーバに投稿することを特徴とするシステムである。
【0011】
本開示の第5の実施態様は、
ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付けるステップと、
受け付けられた前記メッセージをSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿するステップと、
前記SNSにおいてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち、前記要求を処理できる画像形成装置が投稿したメッセージを前記SNSから取得するステップと、
取得された前記メッセージを表示するステップと、
を含むことを特徴とする制御方法である。
【0012】
本開示の第6の実施態様は、
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)においてユーザと関連付けられた画像形成装置のうち所定の画像形成装置を宛先としたメッセージであって、ユーザからの要求を含むメッセージの投稿を受け付けるステップと、
受け付けられた前記所定の画像形成装置を宛先とした前記メッセージを、前記SNSに投稿するステップと、
前記所定の画像形成装置が投稿した、前記要求が処理できる画像形成装置を示すメッセージを前記SNSから取得するステップと、
取得された前記メッセージを表示するステップと、
を含むことを特徴とする制御方法である。
【0013】
本開示の第7の実施態様は、
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)から、関連付けられたユーザの要求を含むメッセージを取得するステップと、
前記要求が処理できるかを判定するステップと、
前記要求を処理できる場合に、処理可能であることを示すメッセージを前記SNSに投稿するステップと、
を含むことを特徴とする制御方法である。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、ユーザの要求を処理可能な装置から投稿されたメッセージを表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態における印刷システムの全体構成を説明するための図である。
【
図2】第1実施形態における端末装置の機能構成を説明するための図である。
【
図3】第1実施形態におけるグループデータのデータ構成の一例を示した図である。
【
図4】第1実施形態におけるメッセージデータのデータ構成の一例を示した図である。
【
図5】第1実施形態におけるメッセージサーバの機能構成を説明するための図である。
【
図6】第1実施形態における複合機の機能構成を説明するための図である。
【
図7】第1実施形態における端末装置のメイン処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図8】第1実施形態における複合機のメイン処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図9】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図10】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図11】第2実施形態における印刷システムの全体構成を説明するための図である。
【
図12】第2実施形態における全体構成の概略を説明するための図である。
【
図13】第2実施形態における管理サーバの機能構成を説明するための図である。
【
図14】第2実施形態における複合機のメイン処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図15】第2実施形態における紹介処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図16】第2実施形態における回答処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図17】第2実施形態における申請対応処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図18】第2実施形態における管理サーバのメイン処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図19】第2実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図20】第3実施形態における全体構成の概略を説明するための図である。
【
図21】第3実施形態における複合機のメイン処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図22】第3実施形態における回答処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図23】第4実施形態における表示態様変更処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図24】第4実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図25】第4実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図26】第4実施形態における動作例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の情報処理装置を適用した端末装置を含む印刷システムの実施形態について説明する。なお、各実施形態は本発明を説明する都合上記載したものであり、本発明の技術的範囲が以下の実施形態に限定されるものではない。
【0017】
[1.第1実施形態]
[1.1 全体構成]
図1は、印刷システム1の全体を説明するための概略図である。印刷システム1は、端末装置10と、メッセージサーバ20と、複合機30とがネットワークNWを介して接続されている。
【0018】
メッセージサーバ20は、所定のサービスを提供するサーバ装置である。本実施形態では、メッセージサーバ20は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス、Social Networking Service)を提供する。なお、SNSは、複数台のメッセージサーバ20によって提供されてもよい。
【0019】
メッセージサーバ20は、SNSの機能として、ユーザが使用する装置やユーザとの対話を実現する装置(チャットボット、Bot)との間でメッセージの送受信を実現する機能(トーク機能、メッセージングサービス)を提供する。本実施形態において、投稿とは、メッセージをメッセージサーバ20に送信することをいう。また、メッセージとはユーザ又は装置に取得されることを目的としたコンテンツ(例えば、テキストデータや、音声やアイコン画像、手書き文字、アプリの機能ボタン、ジェスチャ等)である。
【0020】
端末装置10は、メッセージサーバ20が提供するSNSのユーザが使用する装置であり、例えば、スマートフォン(スマホ)や、タブレットといったモバイル端末や、PC(Personal Computer)等によって構成される情報処理装置である。
【0021】
複合機30は、画像を記録媒体(例えば、記録用紙)に形成することで出力(印刷)する機能を有する画像形成装置(プリンタ)である。複合機30は、例えば、コンビニエンスストアに設置される、プリントやスキャンが可能な複合機(MFP、Multi-Function Printer/Peripheral)である。なお、複合機30は、
図1の複合機30a、30bとして示すように、ネットワークNWに複数接続されていてもよい。
【0022】
ネットワークNWは、各装置を接続するネットワークである。例えば、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)により実現されている。また、これらのネットワークを組み合わせて構成されてもよい。
【0023】
[1.2 機能構成]
[1.2.1 端末装置]
端末装置10の機能構成を、
図2を参照して説明する。端末装置10は、
図2に示すように、制御部100と、通信部120と、表示部130と、入力部140と、記憶部150とを備えて構成される。
【0024】
制御部100は、端末装置10の全体を制御するための機能部である。制御部100は、記憶部に150記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。制御部100は、例えば、1又は複数の演算装置(例えばCPU(Central Processing Unit))により構成される。
【0025】
制御部100は、プログラムを実行することにより、宛先管理部102、グループ管理部104、メッセージ取得部106、タイムライン表示部108、メッセージ受付部109、メッセージ投稿部110として機能する。
【0026】
宛先管理部102は、端末装置10を使用するユーザが指定可能なメッセージの宛先の情報を管理する。ユーザが指定可能なメッセージの宛先とは、メッセージサーバ20が提供するSNSにおいて、端末装置10を使用するユーザのアカウントと相互に関連付けられた他のユーザや装置のアカウントを特定するための情報である。
【0027】
本実施形態では、ユーザや装置のアカウントを特定するための情報は、アカウント名であり、メッセージの宛先は、アカウント名によって特定されることとして説明する。なお、ユーザや装置のアカウントを特定するための情報は、所定の形式の文字列、連番、メールアドレス等であってもよい。
【0028】
本実施形態では、メッセージサーバ20によって、SNSを利用するユーザや装置のアカウントが相互に関連付けられる。また、本実施形態では、相互に関連付けられたユーザや装置を「友達」という。すなわち、メッセージサーバ20は、友達の関係となっているアカウントに対応するユーザや装置との間で、メッセージの送受信を可能とする。また、メッセージサーバ20に接続されている装置は、当該装置に対応するアカウントと友達の関係となっているアカウントから投稿されたメッセージを、メッセージサーバ20から取得することが可能となる。
【0029】
宛先管理部102は、ユーザによって、他のユーザ又は装置と友達になるための操作がされた場合、メッセージサーバ20が提供するAPI(Application Programming Interface)等を利用して、メッセージサーバ20に、友達になるために必要な情報を送信する。友達になるために必要な情報は、例えば、端末装置10を使用するユーザのアカウント名と、他のユーザ又は装置のアカウント名である。宛先管理部102は、メッセージサーバ20によって、端末装置10を使用するユーザと他のユーザ又は装置とが相互に関連付けられた場合、当該他のユーザ又は装置のアカウント名を宛先リスト152に追加する。
【0030】
グループ管理部104は、グループの情報を管理する。グループとは、メッセージサーバ20が提供するSNSを利用する3以上のユーザや装置によって構成され、メッセージを共有する関係をいう。
【0031】
グループ管理部104は、ユーザによって友達を選択する操作及びグループを作成する操作がされた場合、メッセージサーバ20が提供するAPI等を利用して、メッセージサーバ20に、グループを作成するために必要な情報を送信する。グループを作成するために必要な情報とは、グループに所属するユーザや装置のアカウント名及びグループ名である。グループ管理部104は、メッセージサーバ20によって、端末装置10を使用するユーザとユーザによって選択された友達とがグループとして関連付けられた場合、当該グループに関する情報(グループデータ)をグループデータ記憶領域154に記憶する。
【0032】
メッセージ取得部106は、メッセージサーバ20からメッセージを取得する。例えば、メッセージ取得部106は、後述するタイムライン表示部108によってタイムラインが表示されている場合、表示されているタイムラインに関係するメッセージであって、未取得のメッセージを、メッセージサーバ20が提供するAPIを利用して取得する。
【0033】
本実施形態では、メッセージサーバ20から、メッセージと共に、当該メッセージに関する情報(メッセージの投稿者を示す投稿者情報、メッセージの宛先を示す宛先情報、投稿日時等)を含むメッセージデータが送信されることとする。メッセージ取得部106は、メッセージサーバ20から取得したメッセージデータを、メッセージデータベース156に記憶する。
【0034】
タイムライン表示部108は、端末装置10を使用するユーザと特定の友達との二者間で送受信されたメッセージや、所定のグループにおいて送受信されたメッセージを、メッセージの投稿日時等に基づいて時系列に一方向に並べて表示部130に表示する。ユーザは、タイムラインを確認することで、時系列順にメッセージを確認することができる。
【0035】
メッセージ受付部109は、タイムライン表示部108によって表示されるタイムラインに投稿するメッセージ(投稿内容)の入力を受け付け、入力された内容を取得する。例えば、メッセージ受付部109は、文字を入力するためのユーザインターフェイス(例えば、テキストボックス等の入力欄)を表示部130に表示する。なお、メッセージ受付部109は、音声、アイコン画像、手書き文字、アプリの機能ボタン、ジェスチャといった、文字以外の内容を入力するためのユーザインターフェイスを表示部130に表示してもよい。
【0036】
メッセージ投稿部110は、メッセージの投稿を行う。例えば、メッセージ投稿部110は、メッセージ受付部109によって受け付けられたメッセージを、投稿に必要な情報とともに、メッセージサーバ20が提供するAPIを利用してメッセージサーバ20に送信する。投稿に必要な情報とは、例えば、投稿者の情報(端末装置10を使用するユーザのアカウント名)及び宛先の情報(メッセージの送信先のユーザ又は装置を識別するアカウント名又はグループを識別するグループID)である。
【0037】
なお、タイムラインに投稿するとは、表示部130に表示されたタイムラインに表示されるメッセージを投稿することをいう。具体的には、端末装置10を使用するユーザと友達との二者間で送受信されたメッセージのタイムラインが表示されている場合、メッセージ投稿部110は、当該友達宛てのメッセージを投稿する。グループ宛てのメッセージのタイムラインが表示されている場合、メッセージ投稿部110は、当該グループ宛てのメッセージを投稿する。
【0038】
通信部120は、端末装置10がメッセージサーバ20等の外部の装置と通信を行うための機能部である。例えば、有線/無線LANで利用されるNIC(Network Interface Card)や、LTE(Long Term Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)/LAA(License-Assisted Access using LTE)/5G回線に接続可能な通信モジュールにより構成される。
【0039】
表示部130は、各種情報を表示するための機能部であり、例えば、LCD(Liquid crystal display)等の表示装置により構成される。入力部140は、端末装置10を使用するユーザの操作の入力を受け付けるための機能部であり、タッチパネル等の入力装置によって構成される。タッチパネルの入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。なお、表示部130と入力部140とは一体に形成されていてもよい。また、入力部140は、ユーザが情報を入力できれば、マウス、キーボードといった種々の操作装置によって構成されてもよい。
【0040】
記憶部150は、端末装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する記憶装置である。記憶部150は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)や、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。
【0041】
記憶部150は、宛先リスト152、メッセージアプリ158を記憶し、さらに記憶領域として、グループデータ記憶領域154及びメッセージデータベース156が確保される。
【0042】
宛先リスト152は、端末装置10を使用するユーザの友達のアカウント名が記憶される。宛先リスト152には、アカウント名の他に、当該アカウント名によって特定されるユーザや装置の名前やアイコンといった付加的な情報が記憶されてもよい。
【0043】
グループデータ記憶領域154は、グループデータを記憶する。グループデータは、例えば、
図3に示すように、グループを識別するグループID(例えば、「ROOM-A」)と、グループ名(例えば、「MFP Group」)と、グループに所属するメンバーを示すアカウント名(例えば、「suzuki, mx6060, mx3050, mx360, mx60」)とが記憶される。
【0044】
メッセージデータベース156は、メッセージデータを記憶する。メッセージデータは、例えば、
図4に示すように、投稿者情報(例えば、「suzuki」)と、宛先情報(例えば、「ROOM-A」)と、メッセージの投稿日時(例えば、「2020/05/25 12:00:00」)と、メッセージ(例えば、「A4両面ステープル」)とが含まれる。
【0045】
投稿者情報には、メッセージを投稿したユーザや装置のアカウント名が記憶される。宛先情報には、メッセージの宛先を示すアカウント名又はグループIDが記憶される。
【0046】
メッセージアプリ158は、メッセージサーバ20が提供するメッセージの送受信を行う機能(トーク機能)を利用するためのアプリ(アプリケーション)である。制御部100によって読み出され、実行されることにより、宛先管理部102、グループ管理部104、メッセージ取得部106、タイムライン表示部108、メッセージ受付部109、メッセージ投稿部110の機能が実現される。
【0047】
メッセージアプリ158は、上述した機能を使用するための表示画面やUI(User Interface)を提供する。したがって、制御部100は、メッセージアプリ158を実行することで、表示部130に、メッセージの送受信を行うための画面(トーク画面)や、友達やグループの管理を行うための画面を表示する。
【0048】
[1.2.2 メッセージサーバ]
本実施形態におけるメッセージサーバ20の機能構成を、
図5を参照して説明する。
図5に示すように、メッセージサーバ20は、制御部200、通信部220、記憶部230を備える。
【0049】
制御部200は、メッセージサーバ20の全体を制御するための機能部である。制御部200は、記憶部230に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU)により構成されている。
【0050】
制御部200は、プログラムを実行することにより、宛先管理部202、グループ管理部204、メッセージ管理部206として機能する。
【0051】
宛先管理部202は、SNSにおいて、メッセージの宛先として指定可能なユーザや装置の関係(友達)を管理する。例えば、宛先管理部202は、端末装置10や複合機30から、友達の関係となるユーザや装置を示す2つのアカウント名を含む情報を受信した場合、当該2つのアカウント名によって示されるユーザや装置のアカウントを友達の関係として関連付ける。宛先管理部202は、関連付けた結果を宛先データとして宛先データ記憶領域232に記憶し、友達の関係となったユーザが使用する装置や友達の関係となった装置に対して、相互に関連付けたことを示す情報を送信する。
【0052】
宛先データは、例えば、アカウント毎に、当該アカウントと友達の関係にある他のアカウントの情報(例えば、アカウント名)を記憶したデータである。
【0053】
グループ管理部204は、SNSにおけるグループを管理する。例えば、グループ管理部204は、端末装置10から、新規に作成するグループに含まれるユーザや装置のアカウント名及びグループ名を含む情報を受信した場合、当該アカウント名によって識別されるユーザや装置をグループのメンバーの関係として関連付ける。グループ管理部204はグループIDを生成し、当該生成したグループIDと、端末装置10から受信したアカウント名及びグループ名とを含むグループデータをグループデータ記憶領域234に記憶する。また、グループ管理部204は、グループのメンバーとなったユーザが使用する装置又はグループのメンバーとなった装置に対して、グループのメンバーとして関連付けたことを示す情報を送信する。
【0054】
メッセージ管理部206は、メッセージデータの記憶及び送信を行う。例えば、メッセージ管理部206は、メッセージサーバ20に接続された装置からメッセージ及び投稿に必要な情報を受信した場合、受信した情報と所定の情報(例えば、投稿日時)とを含むメッセージデータを、メッセージデータベース236に記憶する。
【0055】
また、メッセージ管理部206は、メッセージサーバ20に接続された装置からメッセージの取得がAPI等を介して要求された場合、メッセージデータベース236からメッセージを読み出して、メッセージの取得を要求した装置に対してメッセージを送信する。
【0056】
通信部220は、例えば、LANに接続して、端末装置10や複合機30といった他の装置と情報の送受信を行う機能部である。通信部220は、通信方式として、イーサネット(登録商標)であるLANといった通信方式を利用する。
【0057】
記憶部230は、メッセージサーバ20の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する機能部である。記憶部230は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等により構成される。
【0058】
記憶部230には、宛先データ記憶領域232と、グループデータ記憶領域234と、メッセージデータベース236とが確保される。
【0059】
宛先データ記憶領域232は、宛先管理部202によって管理される宛先データを記憶する領域である。グループデータ記憶領域234は、グループ管理部204によって管理されるグループデータを記憶する領域である。グループデータのデータ構造は、
図3に示したグループデータと同様の構造である。メッセージデータベース236は、メッセージ管理部206によって記憶されるメッセージデータを記憶する領域である。メッセージデータのデータ構造は、
図4に示したメッセージデータと同様の構造である。
【0060】
[1.2.3 複合機]
本実施形態において、複合機30は、SNSにメッセージを投稿することが可能な装置であり、ユーザと友達の関係になることが可能な装置である。
【0061】
本実施形態における複合機30の機能構成を、
図6を参照して説明する。
図6に示すように、複合機30は、制御部300、通信部320、原稿読取部330、画像形成部340、表示部350、入力部360、記憶部370、報知部380を備えて構成される。
【0062】
制御部300は、複合機30の全体を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部370に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU)により構成されている。
【0063】
制御部300は、プログラムを実行することにより、メッセージ取得部302、メッセージ生成部304、メッセージ投稿部306、画像処理部308として機能する。
【0064】
メッセージ取得部302は、メッセージサーバ20が提供するAPIを利用して、複合機30を宛先として投稿されたメッセージや、複合機30を含むグループを宛先として投稿されたメッセージを、メッセージサーバ20から取得する。
【0065】
メッセージ生成部304は、メッセージ取得部302から取得したメッセージを認識し、その応答となるメッセージを生成する。
【0066】
メッセージ投稿部306は、メッセージの投稿を行う。例えば、メッセージ投稿部306は、メッセージ生成部304が生成したメッセージと、投稿者の情報(複合機30に対応するアカウント名)と、メッセージの宛先の情報とを、メッセージサーバ20が提供するAPIを利用してメッセージサーバ20に送信する。
【0067】
画像処理部308は、一般的な画像処理を実行する。画像処理部308は、例えば、原稿読取部330によって読み取られた原稿の画像に対して鮮鋭化処理や、階調変換処理を実行する。
【0068】
通信部320は、例えば、LANに接続して、メッセージサーバ20等の他の装置と情報の送受信を行う機能部である。通信部320は、通信方式として、イーサネットであるLANといった通信方式を利用する。
【0069】
原稿読取部330は、原稿を読み取るための機能部である。例えば、スキャナといった原稿読取装置によって実現され、原稿読取装置から出力される画像データを複合機30に入力する。
【0070】
画像形成部340は、画像を記録媒体に形成(印刷)する機能部である。画像形成部340は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成されている。
【0071】
表示部350は、各種情報を表示するための機能部であり、例えばLCD等の表示装置により構成されている。入力部360は、ユーザによって行われる操作を受け付けるための機能部であり、各種キースイッチや、接触による入力を検出する入力装置等により構成されている。ユーザは、入力部360を介して、使用する機能や印刷設定を入力する。なお、複合機30は、表示部350と、入力部360とが一体に形成されているタッチパネルを備えてもよい。この場合において、タッチパネルの入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。
【0072】
記憶部370は、複合機30の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する機能部である。記憶部370は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等の記憶装置により構成される。
【0073】
報知部380は、光や音声を発する報知動作によって、ユーザに対して複合機30の位置を知らせる機能部である。例えば、報知部380は、点灯又は消灯が可能な光源を備える発光装置(例えば、発光ダイオード等のランプ)であってもよいし、音声を出力可能な音声出力装置(例えば、スピーカー)であってもよい。
【0074】
[1.3 処理の流れ]
本実施形態における処理の流れを説明する。なお、端末装置10を使用するユーザは、利用する複合機30と友達となり、友達となっている複合機30を含むグループが作成されていることとする。なお、端末装置10を使用するユーザと友達となっている複合機30を、友達登録済みの複合機30と記載する。
[1.3.1 端末装置]
本実施形態の端末装置10のメイン処理の流れについて、
図7を参照して説明する。
図7に記載した処理は、制御部100が、メッセージアプリ158を読み出して実行しているときに実行される。なお、本実施形態では、
図7に示した処理は、所定のグループにおいて送受信されたメッセージがタイムラインに表示されているときに実行されることとする。
【0075】
はじめに、制御部100(メッセージ受付部109)は、ユーザから、投稿されるメッセージの入力を受け付ける(ステップS102)。例えば、制御部100(メッセージ受付部109)は、ユーザによって、メッセージを入力する入力欄に投稿するメッセージの内容(投稿内容)が入力され、投稿を行うためのボタンが選択されたときに、メッセージの投稿を受け付ける。
【0076】
メッセージの内容には、複合機30に対する要求が含まれていてもよい。要求とは、機能の名称や、印刷設定の選択肢を含む記載であって、ユーザが利用を所望する処理の内容を示す文章である。要求は、例えば、「A4・両面・ステープル」といったテキストデータである。
【0077】
機能の名称とは、例えば、「ステープル」「集約印刷」「両面印刷」といった、機能を特定することが可能な語句である。また、印刷設定の選択肢を示す記載とは、例えば、用紙サイズを示す「A4」「B5」といった語句や、拡縮率を示す「70%」「141%」といった語句や、用紙の種別を示す「普通紙」「光沢紙」といった語句である。要求には、機能の名称や印刷設定の選択肢を示す記載が複数含まれてもよい。
【0078】
つづいて、制御部100(メッセージ投稿部110)は、タイムラインにメッセージを投稿する(ステップS104)。
【0079】
制御部100(メッセージ取得部106)は、メッセージサーバ20から、メッセージ(メッセージデータ)を取得する(ステップS106)。また、制御部100(タイムライン表示部108)は、取得したメッセージを含むタイムラインを表示する(ステップS108)。
【0080】
上述した処理により、ユーザは、友達登録済の複合機30を含むグループにおいて送受信されたメッセージを、タイムラインを介して確認することができる。また、友達登録済の複合機30によって応答となるメッセージが投稿された場合、ユーザは、友達登録済の複合機30から投稿されたメッセージを、タイムラインを介して確認することができる。
【0081】
[1.3.2 画像形成装置]
本実施形態の複合機30のメイン処理の流れについて、
図8を参照して説明する。はじめに、制御部300(メッセージ取得部302)は、メッセージサーバ20から、複合機30が所属するグループを宛先としたメッセージを取得する(ステップS152)。
【0082】
つづいて、制御部300は、ステップS152において取得したメッセージに、要求が含まれているか否かを判定する(ステップS154)。例えば、制御部300は、メッセージから、機能の名称や印刷設定の選択肢を示す記載を抽出する。例えば、制御部300は、取得したメッセージを、スペースやカンマや中点といった区切り文字によって分割して、メッセージの記載と機能の名称や印刷設定の選択肢の名称とをマッチングしたり、機械学習等の技術を用いて解析したりする。
【0083】
具体的な例として、メッセージに「A4・両面・ステープル」といった文章が含まれている場合、制御部300は、用紙サイズが「A4」で、「両面印刷」の機能及び「ステープル」の機能を用いる処理の要求が、メッセージに含まれていると判定する。なお、メッセージの記載において「両面」のように、機能の名称や印刷設定の選択肢を示す記載の一部が省略されている場合、制御部300は、記載を補完したり修正したりしてもよい。
【0084】
メッセージに要求が含まれていない場合は、制御部300は、メッセージの内容に基づき、所定の処理を実行する(ステップS154;No)。例えば、制御部300は、ユーザをメッセージの宛先として、要求を含むメッセージの例を含むメッセージを投稿してもよいし、現在の複合機30の状態を示すメッセージを投稿してもよい。
【0085】
一方で、メッセージに要求が含まれている場合、制御部300は、当該要求を処理可能であるか否かを判定する(ステップS154;Yes→ステップS156)。要求が処理可能である場合とは、例えば、以下の条件を全て満たす場合である。
【0086】
(1)要求を処理するための機能を備えていること
制御部300は、メッセージに含まれる機能の名称によって特定される機能が、全て複合機30において実現可能である場合に、要求を処理するための機能を備えていると判定する。ユーザによって要求された機能が1つでも実現できない(当該機能を備えていない)場合は、制御部300は、要求が処理可能ではないと判定する。
【0087】
(2)要求に関係する障害が発生していないこと
制御部300は、要求を処理する場合に、処理を中断する原因となる障害が発生していない場合に、要求に関係する障害が発生していないと判定する。例えば、要求に「A4」が含まれる場合、制御部300は、「A4」が用紙切れでないことや、紙詰まりが生じていないことを判定する。また、要求に「ステープル」が含まれる場合、制御部300は、ステープルの芯の残量があることを判定する。制御部300は、要求の処理を実行することを仮定した場合に、複合機30に発生している障害により処理が中断するとき、要求に関係する障害が発生していると判定する。
【0088】
(3)所定の時間内に処理の実行が開始できること
制御部300は、予め設定された所定の時間(例えば、1分以内)に処理の実行が開始できるか否かを判定する。制御部300は、例えば、現在実行しているジョブが所定の時間以内に終了しない場合は、所定の時間内に処理が実行を開始できないと判定する。
【0089】
なお、上述した条件は一例である。したがって、制御部300は、上述した条件から、一部の条件を外した上で要求が処理可能であるか否かを判定してもよいし、上述した条件以外の条件を加えた上で、要求が処理可能であるか否かを判定してもよい。
【0090】
要求が処理できない場合は、制御部300は、メイン処理を終了する(ステップS156;No)。要求が処理可能である場合は、制御部300は、要求が処理可能であることを示すメッセージを投稿する(ステップS156;Yes→ステップS158)。
【0091】
例えば、メッセージ生成部304は、要求を含むメッセージの応答として、要求が処理可能であることを示すメッセージ(例えば、「プリント可能です!」「私ができます!」)を生成する。さらに、メッセージ投稿部306は、ステップS152において取得したメッセージの宛先として指定されたグループを宛先として、メッセージ生成部304が生成したメッセージを投稿する。このようにして、メッセージ投稿部306は、要求を含むメッセージを投稿したユーザが使用する端末装置10によって取得されるメッセージを投稿する。なお、制御部300が、要求を含むメッセージを投稿したユーザが使用する端末装置10が取得可能なメッセージを投稿することを、返答という。
【0092】
つづいて、制御部300(メッセージ取得部302)は、メッセージサーバ20から、複合機30が所属するグループを宛先としたメッセージを取得する(ステップS160)。制御部300は、ステップS160において取得したメッセージによって、処理の実行先として複合機30(自機)が指定されたか否かを判定する(ステップS162)。
【0093】
処理の実行先として自機が選択された場合とは、ステップS160において取得したメッセージに、複合機30(自機)を示す記載が含まれる場合である。例えば、複合機30(自機)の名称の全部又は一部(例えば、モデル名、シリーズ名、型番)が含まれる場合は、制御部300は、処理の実行先として自機が指定されたと判定する。
【0094】
処理の実行先として自機が選択された場合は、制御部300は、報知部380を制御して、報知動作を実行する(ステップS162;Yes→ステップS164)。例えば、制御部300は、報知部380が発光装置によって構成されている場合、光源を点灯させたり点滅させたりする。報知部380が音声出力装置によって構成されている場合、所定の通知音を出力させたり、音声による案内を出力させたりする。
【0095】
[1.4 動作例]
本実施形態における動作例を説明する。
図9は、端末装置10においてメッセージアプリ158が実行された場合に表示部130に表示される表示画面を示した図である。
図9(a)は、メッセージの宛先とする友達やグループを選択する表示画面W100を示した図である。例えば、ユーザは、領域E100を選択することで、グループ(
図9(a)の例では「MFP Group」)を選択することができる。
【0096】
図9(b)は、
図9(a)において領域E100が選択されたときに表示部130に表示される表示画面W110(トーク画面)の例である。表示画面W110には、タイムラインを表示する領域E110や、投稿するメッセージの内容を入力する入力欄T110、メッセージの投稿を行うためのボタンB110が含まれる。
【0097】
領域E110には、表示画面W100においてユーザによって選択されたグループでやりとりがされたメッセージ(例えば、メッセージM110)が表示される。なお、タイムラインには、メッセージの他に、メッセージを投稿したユーザや複合機の名称やアイコンが表示されてもよい。
【0098】
ユーザは、入力欄T110に要求を入力し、ボタンB110を選択することで、表示画面W100において選択したグループに対するメッセージの投稿が受け付けられる。
【0099】
図9(c)は、表示画面W110において、入力欄T110に「A4両面ステープル」と入力され、ボタンB110が選択された場合に表示部130に表示される表示画面W120の例である。表示画面W120のタイムラインには、ユーザによって投稿されたメッセージM120と、ユーザによって投稿されたメッセージに記載された要求が処理できる複合機30から投稿されたメッセージM122、メッセージM124が表示される。ユーザは、メッセージM122、メッセージM124を投稿した複合機30の名称を見ることで、要求(A4両面ステープル)を処理可能な複合機30を知ることができる。
【0100】
さらに、ユーザは、表示画面W120に含まれる入力欄T120に処理を実行する複合機30の名称を入力し、複合機30の名称を含むメッセージを投稿することができる。
【0101】
図10は、ユーザが要求した処理を実行する複合機30が指定された場合を示した図である。
図10(a)は、複合機30の名称の一部を含むメッセージM130が投稿された場合に表示部130に表示される表示画面W130の例である。表示画面W130には、処理を実行する複合機30から投稿されたメッセージM132が表示される。また、
図10(b)は、処理を実行する複合機30において報知動作として、光源が発光されている場合を示す図である。ユーザは、光源が発光している複合機30を確認することで、処理を実行する複合機30を見つけることができる。
【0102】
なお、表示画面W120や表示画面W130において、要求を処理可能な複合機30がユーザによって選択された場合、選択された複合機30とユーザとの二者間で送受信されたメッセージを表示する画面(トーク画面)が表示されてもよい。ユーザは、表示された画面(トーク画面)において、当該複合機30に印刷させるデータ(例えば、画像ファイルや文書ファイル)を送信することで、送信したデータを出力するジョブを、複合機30に実行させてもよい。
【0103】
なお、上述した説明以外であっても、適宜矛盾のない範囲において、実施態様を変更してもよい。
【0104】
例えば、端末装置10の制御部100(メッセージ投稿部110)は、ステップS104において、大量のプリントを要求することを示すメッセージ(例えば、「100部印刷」といったメッセージ)を投稿してもよい。この場合、複合機30の制御部300は、ステップS156において、分散処理が可能な複数の複合機30が協調して、処理可能であることを示すメッセージを投稿してもよい。
【0105】
具体的には、ネットワークNWに、大量の部数を印刷するジョブを所定の部数毎に分散して印刷する機能(分散印刷機能、タンデムプリント機能)を備える複合機30が複数接続されていいてもよい。この場合、ステップS156において、分散印刷機能を有する複合機30はメッセージを投稿する。ステップS156においてメッセージを投稿した複合機30のうち1台の複合機30に対して、ユーザからジョブが投入された場合、ジョブが投入された複合機30は、投入されたジョブをステップS156においてメッセージを投稿した複合機30に分散させる。
【0106】
また、ネットワークNWに、親機となる複合機30と子機となる複合機30が接続されており、子機が親機に記憶された印刷対象となるデータを取得して印刷することができる機能(プリントリリース機能)を備える複合機が接続されていてもよい。この場合、親機及び子機は、ステップS156においてメッセージを投稿し、特に親機は、印刷させるデータを入力する装置であることを示すメッセージを投稿する。ユーザは、親機に印刷対象となるデータを入力することで、親機及び子機から印刷させることが可能となる。
【0107】
なお、複合機30は、分散処理を実行する場合、適宜、印刷が実行される複合機30をユーザに知らせるためのメッセージを投稿したり、必要な操作を示したメッセージを投稿したりすることで、ユーザが分散処理を効率的に実行できるようにしてもよい。
【0108】
また、本実施形態では、メッセージデータには、メッセージとは別に宛先情報が含まれることとして説明したが、宛先情報をメッセージに含めてもよい。例えば、メッセージの宛先は、所定の記号(例えば、「@」)以降に記載されたアカウント名やグループIDによって示されてもよい。この場合、ユーザは、「@ROOM-A A4両面ステープル」といった内容のメッセージを投稿することで、グループIDが「ROOM-A」であるグループを宛先とするメッセージを投稿できる。また、複合機30は、ステップS158において、メッセージ生成部304は、宛先情報を含んだメッセージを生成すればよい。
【0109】
本実施形態によれば、ユーザは、トーク画面において、利用したい機能等を示した要求を含むメッセージを投稿することで、要求に対応することができる複合機によって返事(返答)がされるため、ユーザがやりたいことを実現できる複合機を見つけることができる。そのため、ユーザは、要求を処理可能な複合機を探し出す必要がなく、また、複合機が有する機能を予め理解する必要もない。
【0110】
[2.第2実施形態]
つづいて、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態における処理に加えて、ユーザからの要求が処理できない場合に、要求が処理可能な他の複合機の情報をユーザに知らせる実施形態である。本実施形態は、第1実施形態の
図1を
図11に、第1実施形態の
図8を
図14にそれぞれ置き換えたものであり、同一の機能部及び処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
【0111】
[2.1 全体構成]
図11に、本実施形態の全体構成を示す。本実施形態における印刷システム2は、第1実施形態と異なり、ネットワークNWに、更に管理サーバ40が接続される。管理サーバ40は、ネットワークNWに接続された複合機30を管理する情報処理装置(サーバ)である。
【0112】
図12は、本実施形態における全体構成の概略を示した図である。
図12において実線で接続された装置は、互いに情報の送受信が可能な関係であることを示す。
図12において点線で接続された複合機30及びユーザが使用する端末装置10は、SNSにおいて、友達の関係にあることを示す。また、印刷システム2は、複合機30として、複合機A、複合機1、複合機2、複合機3、・・・、複合機n-1、複合機nが含まれているとする。これらの複合機30は、管理サーバ40の管理下にある。
【0113】
図12(a)は、端末装置10を使用するユーザが、複合機Aとのみ、友達の関係になっていることを示す。ユーザは、複合機Aを宛先として、要求を含むメッセージを投稿することができる。
【0114】
複合機Aはユーザの要求を処理できない場合、管理サーバ40に対して、ユーザの要求を処理可能な複合機30の問い合わせを行う。問い合わせの結果、管理サーバ40から、複合機2がユーザの要求を処理できることが知らされた場合、複合機Aは、複合機2の情報を含むメッセージを端末装置10に返答する。なお、要求を処理可能な複合機30(この場合は、複合機2)は、ユーザが使用する端末装置10と友達の関係であってもよいし、友達の関係でなくてもよい。
【0115】
さらに、複合機Aは、ユーザが使用する端末装置10と、要求を処理可能な複合機30(この場合は、複合機2)とが友達の関係にない場合は、ユーザが使用する端末装置10と、複合機2とを友達の関係にするために、複合機2に対して、端末装置10を使用するユーザと友達になることを示す申請を送信する。複合機2は、申請を承諾することで、ユーザが使用する端末装置10と友達の関係になる。
図12(b)は、端末装置10を使用するユーザが、複合機2と友達の関係になった場合を示す。これにより、ユーザは、複合機2に対してメッセージを送ることが可能となる。
【0116】
[2.2 機能構成]
図13は、本実施形態における管理サーバ40の機能構成を説明するためのブロック図である。
図13に示すように、管理サーバ40は、制御部400、通信部410、記憶部420を備える。
【0117】
制御部400は、管理サーバ40の全体を制御するための機能部である。制御部400は、記憶部420に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU)により構成されている。
【0118】
通信部410は、例えば、LANに接続して、複合機30等の他の装置と情報の送受信を行う機能部である。通信部410は、通信方式として、イーサネットであるLANといった通信方式を利用する。
【0119】
記憶部420は、管理サーバ40の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する機能部である。記憶部420は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等により構成される。
【0120】
記憶部420には、管理サーバ40が管理する複合機30に関する情報(複合機データ
)を記憶する複合機データ記憶領域422が確保される。なお、複合機データには、複合機30との通信に必要な情報として、複合機30のIPアドレスやMACアドレス等のアドレス情報が記憶される。また、複合機データとして、複合機30の名称や、メッセージの宛先(アカウント名)、仕様や性能、設置場所等を示す情報が記憶されてもよい。
【0121】
[2.3 処理の流れ]
本実施形態の処理の流れを説明する。なお、本実施形態では、端末装置10は、第1実施形態と同様に
図7に記載したメイン処理を実行するが、本実施形態では、特定の友達との二者間で送受信されたメッセージがタイムラインに表示されているときに実行されることとする。この場合、端末装置10のメイン処理のステップS102において、制御部100(メッセージ受付部109)は、当該特定の複合機30を宛先としたメッセージの内容の入力を受け付ける。また、端末装置10のメイン処理のステップS104において、制御部100(メッセージ投稿部110)は、タイムラインにメッセージを投稿することにより、当該特定の複合機30を宛先としたメッセージを、メッセージサーバ20に送信する。
【0122】
[2.3.1 複合機]
[2.3.1.1 メイン処理]
本実施形態における複合機30のメイン処理の流れについて、
図14を参照して説明する。制御部300(メッセージ取得部302)は、複合機30(自機)を宛先としたメッセージを取得し(ステップS202)、取得したメッセージに要求が含まれているか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204の処理は、ステップS154の処理と同様である。
【0123】
メッセージに要求が含まれていない場合は、制御部300は、メッセージの内容に基づき、所定の処理を実行する(ステップS204;No)。一方で、メッセージに要求が含まれている場合、制御部300は、当該要求が処理できるか否かを判定する(ステップS204;Yes→ステップS206)。ステップS206の処理は、ステップS156の処理と同様の処理である。
【0124】
要求が処理可能であれば、制御部300は、要求が処理可能であることを示すメッセージを返答する(ステップS206;Yes→ステップS208)。ステップS208の処理はステップS158の処理と同様であるが、本実施形態では、メッセージを返答する場合、メッセージの宛先を、ステップS202において取得したメッセージを投稿したユーザのアカウント名とする。
【0125】
一方で、ステップS206において、要求を処理可能ではないと判定した場合、制御部300は、管理サーバ40に対して、要求を処理可能な複合機30の問い合わせを送信する(ステップS206:No→ステップS210)。ステップS210において、制御部300が管理サーバ40に送信する問い合わせには、ユーザから投稿された要求を示す情報が含まれる。要求を示す情報は、例えば、「A4両面ステープル」といったテキストデータである。
【0126】
つづいて、制御部300は、管理サーバ40から問い合わせ結果を取得し、問い合わせ結果に基づき、要求が処理可能な複合機30が存在するか否かを判定する(ステップS212)。例えば、制御部300は、問い合わせ結果に、要求を処理可能な複合機30の名称やメッセージの宛先(アカウント名)の情報が1以上含まれる場合、要求が処理可能な複合機30が存在すると判定する。なお、要求が処理可能な複合機30は、要求を含むメッセージを投稿したユーザと友達であってもよいし、友達でなくてもよい。
【0127】
要求が処理可能な複合機30が存在しない場合、制御部300は、要求を処理可能な複合機30が無いことを示すメッセージを返答する(ステップS212;No→ステップS216)。
【0128】
要求が処理可能な複合機30が存在する場合、制御部300は、紹介処理を実行する(ステップS212;Yes→ステップS214)。紹介処理とは、要求を処理可能な複合機30の情報をユーザに提供し、ユーザと当該要求を処理可能な複合機30とが友達でない場合に、ユーザと当該要求を処理可能な複合機30とを友達にする処理である。
【0129】
紹介処理の流れを、
図15を参照して説明する。はじめに、制御部300は、要求を含むメッセージを投稿したユーザが使用する端末装置10と要求を処理可能な複合機30とが友達の関係にあるか否かを判定する(ステップS221)。制御部300は、要求を含むメッセージを投稿したユーザが使用する端末装置10と要求を処理可能な複合機30とが友達の関係にあると判定した場合は、当該処理可能な複合機30の名称を返答して、紹介処理を終了する。一方で、制御部300は、ステップS221において、友達の関係にないと判定した場合は、要求を含むメッセージを投稿したユーザが使用する端末装置10に、友達自動追加許可の設定がされているか(当該設定が有効になっているか)否かを判定する(ステップS221;No→ステップS222)。友達自動追加許可とは、友達を複合機30によって自動的に追加(登録)することを許可することを示す設定である。
【0130】
友達自動追加許可が設定されていない(当該設定が有効になっていない)場合、制御部300は、要求を処理可能な複合機30の名称を含むメッセージを返答する(ステップS222;No→ステップS224)。例えば、制御部300(メッセージ生成部304)は、ステップS204において取得した問い合わせ結果に含まれる複合機の名称(例えば、「MX-6060」)に基づき、「MX-6060が対応できます」といった内容のメッセージを生成する。
【0131】
つづいて、制御部300は、所定時間内に、要求を含むメッセージを投稿したユーザから、紹介依頼を受信したか否かを判定する(ステップS226)。紹介依頼とは、要求を処理可能な複合機30と友達となり、当該複合機30宛てのメッセージを投稿することを可能とするために、紹介を依頼することが示されたメッセージである。紹介依頼は、例えば、「6060紹介して」といったように、要求を処理可能な複合機30の名称の全部又は一部と、紹介することを希望することを示す文章とが含まれるメッセージ(テキストデータ)である。なお、紹介依頼は、端末装置10の制御部100によって受け付けられ、メッセージ投稿部110によって投稿される。
【0132】
このように、友達自動追加許可の設定がされていない場合は、制御部300は、要求が処理可能な複合機30の名称を含むメッセージの返答を行った上で、紹介依頼の受信を所定時間受け付ける。したがって、ユーザは、要求を処理可能な複合機30を調べるだけであれば、紹介依頼を送信する必要はない。
【0133】
制御部300は、ステップS222において友達自動追加許可の設定がされていると判定した場合又はステップS226において紹介依頼を受信した場合は、要求を処理可能な複合機30を紹介可能であるか否かを判定する(ステップS228)。
【0134】
紹介可能である場合とは、例えば、複合機30が、要求を処理可能な複合機30と通信可能である場合(要求を処理可能な複合機30がダウンしていない場合)である。
【0135】
紹介可能である場合、制御部300は、要求を処理可能な複合機30に対して、友達申請を送信する(ステップS230)。友達申請とは、要求を含むメッセージを投稿したユーザと友達となり、当該ユーザからのメッセージを取得可能にすることを、当該ユーザに代わって申請することを示す情報である。友達申請には、例えば、要求を含むメッセージを投稿したユーザのアカウント名が含まれる。このようにして、制御部300は、ユーザによる紹介依頼に基づき、友達申請を仲介する。
【0136】
つづいて、制御部300は、要求を処理可能な複合機30が、友達申請を許諾したか否かを判定する(ステップS232)。例えば、制御部300は、要求を処理可能な複合機30から、友達申請を許諾したか否かを示す情報を受信し、当該受信した情報に基づき判定する。制御部300は、要求を処理可能な複合機30によって友達申請が許諾されたと判定した場合は、紹介処理を終了する(ステップS232;Yes)。
【0137】
ステップS228において要求を処理可能な複合機30が紹介可能でない場合、又は、ステップS232において要求を処理可能な複合機30が友達申請を許諾しなかった場合、制御部300は、要求を処理可能な複合機30の宛先(例えば、アカウント名)を含むメッセージを返答する(ステップS228;No、又は、ステップS232;No→ステップS234)。ユーザは、返答されたメッセージに含まれる宛先に基づき、手動で要求を処理可能な複合機30を友達にすることができる。なお、制御部300は、ステップS234において、友だちの紹介ができなかったことを示すメッセージを返答してもよい。
【0138】
[2.3.1.2 回答処理]
つづいて、複合機30が実行する回答処理について
図16を参照して説明する。回答処理とは、管理サーバ40から、要求が処理可能であるか否か(処理可否)の問い合わせを受信した場合に、制御部300によって実行される処理である。制御部300は、メイン処理と並行して、回答処理を実行する。
【0139】
はじめに、制御部300は、管理サーバ40から、処理可否の問い合わせを受信したか否かを判定する(ステップS242)。処理可否の問い合わせとは、ユーザから投稿された要求を示す情報を含む問い合わせをいう。要求を示す情報とは、例えば、「A4両面ステープル」といったテキストデータである。
【0140】
つづいて、制御部300は、処理可否の問い合わせに含まれる要求を示す情報によって示される要求が処理可能であるか否かを判定する(ステップS244)。ステップS244の処理は、メイン処理のステップS156と同様の処理である。
【0141】
要求が処理可能であれば、制御部300は、管理サーバ40に対して、要求が処理可能であることを示す回答を送信する(ステップS244;Yes→ステップS246)。要求が処理可能でなければ、制御部300は、管理サーバ40に対して、要求が処理不可能であることを示す回答を送信する(ステップS244;No→ステップS248)。
【0142】
[2.3.1.3 申請対応処理]
つづいて、複合機30が実行する申請対応処理について
図17を参照して説明する。申請対応処理とは、友達申請を受信した場合に、制御部300によって実行される処理である。制御部300は、メイン処理及び回答処理と並行して、申請対応処理を実行する。
【0143】
はじめに、制御部300は、友達申請を受信した場合、友達申請を許諾するか否かを判定する(ステップS252;Yes→ステップS254)。例えば、制御部300は、現在友達となっているユーザの数が、予め設定された上限数未満である場合、友達申請を許諾する。
【0144】
友達申請を承諾する場合は、制御部300は、友達申請を送信した複合機30に、友達申請を承諾したことを示す情報を送信する(ステップS254;Yes→ステップS256)。
【0145】
また、制御部300は、要求を含むメッセージを投稿したユーザについて友達登録を行う(ステップS258)。例えば、制御部300は、メッセージサーバ20に対して、友達となるユーザのアカウント名と、自機のアカウント名とを、メッセージサーバ20が提供するAPI等を使用して送信する。
【0146】
また、制御部300は、メッセージサーバ20から、友達となるユーザと複合機30(自機)とが相互に関連付けたことを示す情報を受信した場合、当該ユーザを宛先としたメッセージを投稿する(ステップS260)。
【0147】
なお、ステップS254において、友達の申請を承諾しなかった場合は、制御部300は、友達申請を送信した複合機30に、友達の申請を承諾しなかったこと(否認)を示す情報を送信する(ステップS254;No→ステップS262)。
【0148】
[2.3.2 管理サーバ]
図18を参照して、管理サーバ40のメイン処理について説明する。はじめに、制御部400は、管理下の複合機30から、要求が処理可能な複合機30の問い合わせを受信したか否かを判定する(ステップS282)。
【0149】
制御部400は、ステップS282において受信した問い合わせに含まれる要求の内容を含む処理可否の問い合わせを、ステップS282において問い合わせを送信した複合機30(問い合わせ元)以外の複合機30に送信する。例えば、制御部400は、複合機データ記憶領域422に記憶されている複合機データから、アドレス情報を読み出して、当該読み出したアドレス情報に基づき、処理可否の問い合わせを複合機30に送信する。
【0150】
つづいて、制御部400は、処理可否の問い合わせを送信した複合機30から、回答を受信する(ステップS286)。
【0151】
つづいて、制御部400は、ステップS282において問い合わせを送信した複合機30(問い合わせ元)に、問い合わせ結果を送信する(ステップS288)。問い合わせ結果には、要求を処理可能であることを示す回答を送信した複合機30の情報を含める。複合機30の情報は、例えば、複合機30の名称やアカウント名が含まれ、さらに、設置場所や性能といった情報も含まれてもよい。例えば、制御部400は、ステップS286において要求を処理可能と回答した複合機30の情報を、対応する複合機データから読み取ることで取得する。
【0152】
[2.4 動作例]
図19を参照して、本実施形態の動作例を説明する。
図19(a)は、端末装置10を使用するユーザと、1台の友達登録済の複合機30(MX-3050)との間で、1対1のメッセージの送受信を行うための表示画面W200(トーク画面)の例である。ユーザは、メッセージを入力する入力欄T200に「A4両面ステープル」といった要求を入力する。
【0153】
図19(b)は、友達登録済の複合機30(MX-3050)から投稿されたメッセージM210がタイムラインに表示されたときにおける、表示画面W210の例である。本実施形態では、複合機30(MX-3050)がユーザの要求を処理可能でない場合であっても、複合機30(MX-3050)によって、要求を処理可能な複合機30に関する情報E210を含むメッセージM210が投稿される。ユーザは、情報E210を見て、要求を処理可能な複合機30を知ることができる。
【0154】
さらに、ユーザは、入力欄T210に、要求を処理可能な複合機30の紹介を依頼する内容のメッセージを入力し、投稿することができる。例えば、MX-6060という名称の複合機30がユーザの要求を処理可能な場合は、ユーザは、MX-6060の名称の一部を含む「6060紹介して」といったメッセージを投稿することで、MX-6060の紹介依頼を送信することができる。
【0155】
図19(c)は、
図19(b)に示した表示画面W210において、メッセージが投稿された場合における、表示画面W220の例である。表示画面W220には、ユーザが投稿したメッセージの他、紹介依頼を受信した複合機30(MX-3050)によって投稿されたメッセージM222が表示される。メッセージM222は、例えば、紹介依頼に基づき、友達申請を行ったことを示すメッセージである。
【0156】
図19(d)は、ユーザの要求が処理可能な複合機30(MX-6060)から、ユーザに対してメッセージM230が投稿された場合における、表示画面W230の例である。メッセージM230には、ユーザと友達になったことを示す情報E230が含まれる。ユーザは情報E230を確認することで、ユーザの要求が処理可能な複合機30(MX-6060)と友達になったことを知ることができる。また、ユーザの要求が処理可能な複合機30(MX-6060)と友達になったことにより、ユーザは、当該複合機30に、印刷対象となるデータを送信することにより、直接ジョブを送信することが可能となる。
【0157】
なお、要求が処理可能な複合機30が複数ある場合は、性能が高い(例えば、高速機)、利用者からの物理的な近さ、利用者の使用頻度、友達であるか否かといった情報を加味した上で、ユーザに知らせる複合機30が決定されてもよい。例えば、制御部300は、ステップS212において、複数の他の複合機30の情報を取得した場合、当該他の複合機30の情報を取得した上で、1台の複合機30を決定してもよい。なお、制御部300は、他の複合機30の情報を、管理サーバ40から取得してもよいし、通信可能な複合機30から取得してもよい。また、要求が処理可能な複合機30が複数ある場合、制御部300は、利用する複合機をユーザに選択させてもよい。この場合、制御部300は、要求が処理可能な複合機30の名称等を列挙し、ユーザに複合機30を選択させる画面を表示する。ユーザによって、入力部360を介して複合機30が選択された場合、制御部300は、選択された複合機30を、ステップS214における紹介処理においてユーザに紹介する対象とする。
【0158】
また、ステップS212において、要求を処理可能な複合機がない場合は、制御部300は、再度ステップS210から処理を繰り返してもよい。この場合、待ち時間が長くなりすぎないように、問い合わせが可能な繰り返し回数の設定値が、各複合機30に記憶されていてもよい。制御部300は、設定値まで、ステップS212からの処理を繰り返す。
【0159】
また、制御部300は、ステップS248において、要求を処理する機能を有するが、他のジョブを実行中であるために要求が処理できない場合は、実行不可能という回答に加えて、ジョブを受け入れ可能となるまでの予想時間を管理サーバ40に送信してもよい。この場合、問い合わせを送信した複合機30は、管理サーバ40を介して要求を処理する機能を有する複合機30の情報とジョブを受け入れ可能となるまでの予想時間とを受信し、受信した情報に基づくメッセージを生成して、ユーザに返答する。
【0160】
また、制御部300は、ステップS248において、要求を処理する機能を有するが、他のジョブを実行中であるために要求が処理できない場合は、当該他のジョブの終了後に、ユーザの要求を処理するためのジョブの予約を可能にしてもよい。例えば、制御部300は、ステップS248において、ジョブの予約が可能であることを管理サーバ40に回答する。この場合、問い合わせを送信した複合機30は、管理サーバ40を介して要求を処理する機能を有する複合機30においてジョブの予約が可能であることを示す情報を取得し、ユーザに対して、ジョブの予約が可能であることを返答する。なお、ジョブの予約は、ユーザが、処理する機能を有する複合機30に対して直接画像データ等を送信することによって行われてもよいし、管理サーバ40を介して処理する機能を有する複合機30に画像データを送信することにより行われてもよい。
【0161】
また、本実施形態では、要求を示す情報がテキストデータであるとして説明したが、要求は、印刷対象となるデータ(ジョブ)であってもよい。この場合、ユーザは、友達登録済みの複合機30に対して印刷対象となるデータを送信する。複合機30は、ステップS206において、受信した印刷対象となるデータを処理可能であるか否かを判定する。処理可能でない場合は、ステップS210において、印刷対象となるデータを処理するために必要な機能等を示す情報を含めた問い合わせを管理サーバ40に送信する。管理サーバ40は、印刷対象となるデータを処理するために必要な機能を有するか否かの回答を管理下の複合機30から受信し、回答結果を問い合わせ元の複合機30に送信すればよい。
【0162】
また、ユーザからの要求を処理する複合機30は、ステップS208の処理を実行した後や、アプリを介して印刷対象となるデータ(ジョブ)を受信した場合に、報知動作を実行してもよい。
【0163】
本実施形態によれば、ユーザは、既に友達の関係になっている複合機30が要求を処理できない場合であっても、既に友達の関係になっている複合機30を介して要求を処理可能な他の複合機30の情報を得ることができる。また、友達となっていない複合機30が要求を処理可能である場合、既に友達の関係になっている複合機30を介して、要求を処理可能である複合機30と友達の関係になることが可能となる。
【0164】
[3.第3実施形態]
つづいて、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第2実施形態とは異なり、管理サーバを用いずに、処理可能な他の複合機の情報をユーザに知らせる実施形態である。本実施形態は、第2実施形態の
図14を
図21に、第2実施形態の
図16を
図22にそれぞれ置き換えたものであり、同一の機能部及び処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
【0165】
[3.1 全体構成]
本実施形態の全体構成は、第1実施形態における印刷システム1と同様であり、ネットワークNWを介して、端末装置10、メッセージサーバ20、複合機30が接続される。
【0166】
図20は、本実施形態における全体構成の概略を示した図である。第2実施形態において全体構成の概略を示した
図12と異なり、管理サーバ40は存在しない。
【0167】
図20(a)は、端末装置10を使用するユーザが、複合機Aとのみ、友達の関係になっていることを示す。ユーザは、複合機Aを宛先とした要求を含むメッセージを投稿することができる。
【0168】
複合機Aは、ユーザの要求を処理できない場合、互いに情報の送受信が可能な関係である他の複合機30に、要求が処理可能であるか否かを問い合わせる。問い合わせの結果、複合機2から、要求が処理可能であることを示す回答を受信した場合、複合機Aは、複合機2の情報を含むメッセージを端末装置10に対して返答する。
【0169】
また、第2実施形態と同様に、複合機Aは、ユーザと、要求を処理可能な複合機30(この場合は、複合機2)とを友達の関係にする処理を行う。
図20(b)は、端末装置10を使用するユーザが、複合機2と友達の関係になった場合を示す。これにより、ユーザは、複合機2に対してメッセージを送ることが可能となる。
【0170】
[3.2 処理の流れ]
本実施形態における複合機30のメイン処理の流れを、
図21を参照して説明する。実施形態では、ステップS206において、要求が処理可能ではないと判定した場合、制御部300は、通信可能な複合機30に対して、要求(ジョブ)が処理可能であるか否かの問い合わせを送信する(ステップS302)。制御部300は、複合機30から送信される問い合わせの結果に基づき、要求が処理可能な複合機30が存在するか否かを判定する(ステップS304)。
【0171】
要求が処理可能な複合機30がある場合、制御部300は、紹介処理を実行する(ステップS304;Yes→ステップS214)。一方で、要求が処理可能な複合機30がない場合、通信可能な複合機30に対して、要求が処理可能な複合機30の検索依頼を送信する(ステップS304;No→ステップS306)。検索依頼は、検索依頼の送信先の複合機30に対して、検索依頼の送信先の複合機30が通信可能な複合機30(検索依頼の送信元の複合機30を除く)が、要求を処理可能か否かの問い合わせを行うことを依頼することを示す情報である。つまり、制御部300は、複合機30(自機)が直接通信できない複合機30が処理を実行可能であるか否かを、複合機30(自機)が通信可能な複合機30を介して問い合わせる。
【0172】
つづいて、制御部300は、検索依頼を送信した他の複合機30から、検索依頼の結果を受信し、要求が処理可能な複合機30があるか否かを判定する(ステップS308)。なお、検索依頼の結果には、要求を処理可能な複合機30の名称やメッセージの宛先(アカウント名)の情報が含まれる。
【0173】
要求が処理可能な複合機30がある場合は、制御部300は、紹介処理を実行する(ステップS308;Yes→ステップS214)。一方で、要求を処理可能な複合機30が存在しない場合、制御部300は、要求を処理可能な複合機30が無いことを示すメッセージを返答する(ステップS308;No→ステップS216)。
【0174】
つづいて、複合機30が実行する回答処理について
図22を参照して説明する。本実施形態の回答処理は、通信可能な複合機30から送信された処理可否の問い合わせや、検索依頼に対応するための処理である。制御部300は、メイン処理と並行して、回答処理を実行する。
【0175】
制御部300は、他の複合機30から、処理可否の問い合わせを受信した場合、処理可否の問い合わせに含まれる要求を示す情報によって示される要求を処理可能であるか否かを判定する(ステップS342;Yes→ステップS344)。ステップS344の処理は、メイン処理のステップS156と同様の処理である。
【0176】
処理が実行可能であれば、制御部300は、処理可否の問い合わせを送信した複合機30に対して、処理が実行可能であることを示す回答を送信する(ステップS344;Yes→ステップS346)。なお、制御部300は、処理可否の問い合わせを送信した複合機30に対して、回答と共に自機の名称や宛先の情報を送信してもよい。処理が実行可能でなければ、制御部300は、処理可否の問い合わせを送信した複合機30に対して、処理が実行不可能であることを示す回答を送信する(ステップS344;No→ステップS348)。
【0177】
つづいて、制御部300は、他の複合機30から、検索依頼を受信した場合、検索依頼を送信した複合機30以外で通信可能な他の複合機30に対して、処理可否の問い合わせを送信する(ステップS350;Yes→ステップS352)。制御部300は、処理可否の問い合わせを送信した複合機30から、回答を受信する(ステップS354)。検索依頼を送信した複合機30に対して、ステップS354において受信した回答を送信する(ステップS356)。
【0178】
なお、検索依頼を送信しても要求を処理可能な複合機がない場合は、制御部300は、自機が通信可能な複合機30(第1複合機)に対して、第1複合機が通信可能な複合機30(第2複合機)に検索依頼を送信するようにしてもよい。このようにして、制御部300は、第2複合機と通信可能な複合機30が、処理を実行可能であるか否かの情報を、第1複合機を介して取得することができる。このように、連鎖的に検索依頼を送信できるようにしてもよい。一方で、検索依頼の送信先となる複合機30が連鎖的に広がる(問い合わせ先の複合機までのつながりが深くなる)ことにより、制御部300は、検索結果を受信するまでの待ち時間が長くなる。このような問題を防ぐために、それぞれの複合機30には、どの深さまで検索依頼を送信するかを示す情報、すなわち、連鎖的な問い合わせが可能な回数を示す設定値が記憶されていてもよい。複合機30は、連鎖的に検索依頼を送信する回数を設定値以内にすることで、待ち時間が長くなることを防ぐ。
【0179】
また、制御部300は、ユーザの要求を処理可能な複合機30として、直接通信可能ではない複合機30を発見した場合は、発見するまでに検索依頼を送受信した他の複合機30の情報(経由情報)を取得する。制御部300は、要求を処理可能な複合機30の名称を返答し、ユーザから紹介依頼を受信した場合(要求を処理可能な複合機30の初回登録時)、経由情報に示された複合機30を介して、要求を処理可能な複合機30に友達申請依頼が送信されるようにする。
【0180】
本実施形態によれば、管理サーバを用いなくても、ユーザの要求を処理可能な複合機の情報をユーザに送信することができるため、システムを簡略化することができる。
【0181】
[4.第4実施形態]
つづいて、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、端末装置が、友達登録済の複合機に関する情報の表示態様を、当該複合機の状態に基づき変化させる実施形態である。
【0182】
複合機の状態とは、例えば、以下のような情報である。
(1)端末装置10と複合機30との距離
(2)複合機30の能力(仕様)
(3)複合機30の使用頻度
(4)複合機30の動作状態
上述した情報に基づいた表示態様を行う方法について、具体的に記載する。
【0183】
[4.1 端末装置10と複合機30との距離に基づく方法]
端末装置10と複合機30との距離に基づいて表示態様を変更する方法について、
図23を参照して説明する。
図23は、友達登録済の複合機30の情報と当該複合機30に対応するアイコンを含む項目をリストに表示し、アイコンの表示態様を変更する表示態様変更処理の流れを示す図である。リストは、メッセージの宛先とする友達やグループを選択する画面に表示されてもよいし、メッセージの宛先とする友達やグループを選択する画面とは別に表示されてもよい。
【0184】
制御部100は、メイン処理の他に、表示態様変更処理を実行する。また、表示態様変更処理は、友達登録済の複合機30毎に実行される。
【0185】
はじめに、制御部100は、付近(所定の領域内)に1の当該友達登録済の複合機30があるか否かを判定する(ステップS402)。例えば、制御部100は、以下の方法により、友達登録済の複合機30があるか否かを判定する。
【0186】
(1)複合機30からの受信信号の強度に基づく方法
端末装置10と複合機30とに、無線通信を行うための機能部を備える。なお、無線通信はBluetooth(登録商標)、無線LAN、Zigbee(登録商標)などを利用する。複合機30は、端末装置10から受信した信号の強度を測定し、測定結果を端末装置10に送信する。制御部100は、複合機30から測定結果を受信し、測定結果によって示される信号強度が所定の値以上である場合に、友達登録済の複合機30が付近にあると判定する。
【0187】
(2)端末装置10が受信した情報に基づく方法
印刷システム1又は印刷システム2に、端末装置10によって受信される情報と、当該情報が受信可能な位置と複合機30との距離の情報を管理する位置管理サーバを含める。端末装置10によって受信される情報は、例えば、ビーコン信号を発信する発信装置から受信した信号の情報であったり、無線LANのアクセスポイントの情報であったりする。制御部100は、受信した情報を位置管理サーバに送信し、位置管理サーバから受信した情報によって示される複合機30の何れかが1の友達登録済の複合機30と一致する場合、当該1の友達登録済の複合機30が付近にあると判定する。
【0188】
付近に友達登録済の複合機30がある場合は、制御部100は、電波強度の情報や、位置管理サーバから受信した情報等に基づき、友達登録済の複合機30までの距離を取得する(ステップS402;Yes→ステップS404)。
【0189】
つづいて、制御部100は、ステップS404において取得した距離が、閾値以内(例えば、端末装置10の位置から半径5m以内)であるかを判定する(ステップS406)。閾値以内であれば、制御部100は、大きなアイコンを付けて、複合機30の名称をリストに表示する(ステップS406;Yes→ステップS408)。閾値を超える場合、制御部100は、小さなアイコンを付けて、複合機30の名称をリストに表示する(ステップS406;No→ステップS410)。
【0190】
一方、ステップS402において、付近に友達登録済の複合機30がないと判定した場合は、制御部100は、リストに、当該1の友達登録済の複合機30を表示しない(ステップS402;No→ステップS412)。
【0191】
このようにすることで、制御部100は、ユーザの近くに設置された複合機30を優先的に表示させることができる。また、ユーザが移動することにより、優先される複合機30が変化する場合であっても、複合機30の名称に付与されるアイコンが適正に更新される。なお、制御部100は、端末装置10と複合機30との距離が閾値以内である複合機30をメッセージの宛先を選択するリストの上位に表示したり、トーク画面において当該複合機30から投稿されたメッセージを目立たせて表示したりしてもよい。
【0192】
[4.2 複合機30の能力(仕様)に基づく表示方法]
制御部100は、友達登録済の複合機30の情報と当該複合機30に対応するアイコンを含む項目をリストに表示し、複合機30の能力(仕様)に基づきアイコンの表示態様を変更する。制御部100は、複合機30と友達になったときや、複合機30と友達になった後定期的に、複合機30が有する機能や能力の情報を取得する。複合機30が有する機能や能力の情報は、複合機30から取得してもよいし、ネットワークNWに管理サーバ40が接続されている場合は、管理サーバから取得してもよい。
【0193】
例えば、制御部100は、友達登録済の複合機30毎に、カラー印刷が可能であるか否か、両面印刷が可能であるか否か、ステープルの機能を有しているか否か等に応じたアイコンを表示したりする。
【0194】
[4.3 複合機30の使用頻度に基づく表示方法]
制御部100は、友達登録済の複合機30の情報と当該複合機30に対応するアイコンを含む項目をリストに表示し、複合機30の使用頻度に基づきアイコンの表示態様を変更する。制御部100は、複合機30と友達になった後定期的に、複合機30から、端末装置10を使用するユーザの使用頻度の情報を取得する。
【0195】
例えば、制御部100は、友達登録済の複合機30毎に、端末装置10を使用するユーザが1週間以内に1回以上利用しているか否かに基づいて、リストに表示するアイコンを異ならせる。
【0196】
[4.4 複合機30の動作状態に基づく表示]
制御部100は、友達登録済の複合機30の動作状態に基づいて、表示態様を変更する。具体的には、制御部100は、グループのトーク画面に、当該グループのメンバーである複合機30を示すアイコンを表示する。さらに、制御部100は、グループのメンバーである複合機30の動作状態を取得し、複合機30が正常動作中であるか否かに応じて、ユーザからの要求に対応可能な複合機30を示すアイコンと、対応できない複合機30を示すアイコンとの見た目を異ならせる。
【0197】
例えば、制御部100は、正常動作中である複合機30のアイコンをカラーで表示し、正常動作中ではない(紙詰まり、トナー切れ、正常に通信できない等の障害が発生している)複合機30のアイコンをグレーアウトして表示する。
【0198】
また、制御部100は、グループのトーク画面において、正常動作中ではない複合機30を、グループから一時的に退室(非表示)にさせたりしてもよい。これにより、制御部100は、一時的に退室させた複合機30によって投稿されたメッセージを、タイムラインに表示させないようにできる。
【0199】
[4.5 端末装置10と複合機30との距離に基づく表示方法の変形例]
制御部100は、グループのトーク画面や友達登録済の複合機30のリストに、複合機30に対応するアイコンを表示し、定期的に端末装置10と複合機30との距離を取得し、取得した距離に基づき、アイコンの表示態様を変更する。
【0200】
例えば、制御部100は、所定の距離以内に設置された複合機30に対応するアイコンを光らせたり、点滅させたりする。これにより、ユーザは、端末装置10を持ちながら移動して、友達登録済の複合機30の付近に来た場合、付近にある友達登録済の複合機30の存在を知ることができる。
【0201】
[4.6 動作例]
つづいて、図を参照して、本実施形態の動作例を説明する。
図24(a)及び
図24(b)は、端末装置10と複合機30との距離に基づいて、メッセージの宛先となる友達登録済の複合機30を選択するリストの表示態様が変更された場合の表示画面を示す。
【0202】
図24(a)に示した表示画面W500は、友達登録済の複合機30毎に、複合機の名称を表示する領域E500と、当該複合機に対応するアイコンを表示する領域E502とを含むリストが表示されている。複合機に対応するアイコンは、当該複合機が、閾値以内(例えば、端末装置10の位置から半径5m以内)にあれば大きく、閾値以内になければ小さく表示される。例えば、表示画面W500において、「MX-6060(6階南)」という名称の複合機30は、当該複合機30に対応するアイコンが小さく表示されることにより、所定の閾値以内には存在しないことが示されている。
【0203】
また、ユーザが端末装置10を持ちながら移動することにより、端末装置10と複合機30との距離が変化した場合は、アイコンの表示態様も変化する。例えば、
図24(a)において、領域E502内に小さく表示されたアイコンが、
図24(b)に示した表示画面W510では、領域E512内において大きく表示される。この場合、「MX-6060(6階南)」という名称の複合機30が、所定の閾値以内に存在することが示される。ユーザは、アイコンを確認することで、周囲にある複合機30を知ることができる。
【0204】
図24(c)は、複合機30の能力や仕様に基づいて、メッセージの宛先となる友達登録済の複合機30を選択するリストの表示態様が変更された場合の表示画面W520を示す。表示画面W520において、複合機30が白黒マシンである場合は、領域E520に含まれるアイコンのように、白黒2色のアイコンが表示され、複合機30がカラーマシンである場合は、領域E522に含まれるアイコンのように、カラーのアイコンが表示される。このように、表示されるアイコンによって能力や仕様が示されるため、ユーザは、アイコンを確認することで、複合機30の能力や仕様を知ることができる。
【0205】
図24(d)は、複合機30の使用頻度に基づいて、メッセージの宛先となる友達登録済の複合機30を選択するリストの表示態様が変更された場合の表示画面W530を示す。表示画面W530において、使用頻度が高い(例えば、1週間以内に1回以上利用している)複合機30は、領域E530に含まれるアイコンのように大きく表示され、使用頻度が高くない複合機30は、領域E532に含まれるアイコンのように小さく表示される。ユーザは、アイコンを確認することで、複合機30の使用頻度を知ることができる。
【0206】
図25は、複合機30の状態に基づいて、グループのトーク画面における表示態様が変更される場合の表示画面を示す。
図25(a)は、グループのトーク画面の上部に、当該グループのメンバーである複合機30を示すアイコンを表示する領域E540を含む表示画面W540の例である。また、正常動作中の複合機30のアイコンは、アイコンE542のようにカラーで表示され、正常動作中ではない複合機30(例えば、紙詰まり中)のアイコンは、アイコンE544のようにグレーアウトして表示される。
【0207】
図25(b)は、
図25(a)に示した表示画面W540において、正常動作中ではない複合機30を一時的に退室させた場合における表示画面W550の例である。なお、一時的に退室された複合機30から投稿されたメッセージは、タイムラインに表示されなくてもよい。ユーザは、トーク画面の上部に表示されたアイコンを確認することで、正常動作中の複合機30を知ることができる。
【0208】
図26は、端末装置10と複合機30との距離に基づいて、複合機30を示すアイコンの表示態様を変更する場合の表示画面を示す。
図26(a)は、グループのトーク画面に当該グループのメンバーである複合機30を示すアイコンが表示されている場合の表示画面W560の例である。この場合において、表示されたアイコンに対応する複合機30の何れかとの距離が所定の範囲内に含まれるとき、所定の範囲内に含まれる複合機30を示すアイコン(例えば、アイコンE560)が光って表示される。
【0209】
図26(b)は、メッセージの宛先となる友達登録済の複合機30を選択するリストを表示が表示された表示画面W570の例である。この場合も、表示されたアイコンに対応する複合機30の何れかとの距離が所定の範囲内に含まれるとき、所定の範囲内に含まれる複合機30を示すアイコン(例えば、アイコンE570)が光って表示される
【0210】
本実施形態によれば、端末装置は、友達登録済の複合機の情報に基づき、表示態様を変更させて表示する。したがって、ユーザは、表示部を見ることで、友達登録済の複合機の位置や状態を容易に把握することが可能となる。
【0211】
[5.第5実施形態]
つづいて、第5実施形態について説明する。第1実施形態から第4実施形態において、端末装置10を使用するユーザと友達の関係になる装置が複合機であるとして説明したが、それ以外の装置であってもよい。第5実施形態は、複合機以外の装置が、ユーザによって友達登録がされる場合について説明する。
【0212】
本実施形態では、ユーザによって友達登録がされる装置は、第1実施形態から第4実施形態において説明した処理が実行可能であればよい。具体的には、ユーザによって友達登録がされる装置は、制御部300、メッセージ取得部302、メッセージ生成部304、メッセージ投稿部306と同様の機能部を備え、
図8に示した処理を実行できればよい。
【0213】
例えば、第1実施形態から第4実施形態において説明した印刷システム1を、会議システムに適用する場合について説明する。この場合、印刷システム1における複合機30の代わりに、例えば、会議室毎に設置される会議用の情報処理装置(例えば、PC等)を接続する。会議用の情報処理装置はユーザによって友達登録がされる装置である。
【0214】
会議用の情報処理装置は、会議の予約を管理するシステムやサーバから、自機が設置されている会議室の予約の情報、設置されている機器の情報、利用可能な機能の情報、会議室自体の情報(例えば、場所、収容人数等)を取得する。
【0215】
また、会議システムに適用する場合、ユーザは会議用の情報処理装置に対する要求として、利用する時間帯、利用する機器や機能、場所、参加人数等の情報を含むメッセージを投稿する。例えば、「今日の午後1時から2時間、テレビ会議機能、本社ビル、30人」といった内容のメッセージを投稿する。
【0216】
会議用の情報処理装置は、
図8に示した処理のステップS154において、利用する時間帯、利用する機器、場所、参加人数等の情報を含むメッセージを取得した場合、メッセージに要求が含まれると判定する。
【0217】
また、会議用の情報処理装置は、
図8に示した処理のステップS156において、ユーザによる要求が処理可能であるか否かを判定する。会議用の情報処理装置において、要求が処理可能であると判定する場合とは、例えば、ユーザによって指定された時間帯に利用可能であり、ユーザによって利用される機器や機能が利用可能であり、場所や参加人数といった条件を満たす場合である。
【0218】
ユーザは、会議用の情報処理装置から投稿されるメッセージを介して、要求を満たす会議室を知ることができる。
【0219】
また、別の例として、第1実施形態から第4実施形態において説明した印刷システムを、ストレージサービスに適用する場合について説明する。この場合、印刷システム1における複合機30の代わりに、ストレージ機器(例えば、NAS(Network Attached Storage)やストレージサーバ)を接続する。ストレージ機器はユーザによって友達登録がされる装置である。
【0220】
また、ストレージ機器は、利用可能なユーザ等の情報、記憶容量(例えば、空き容量や、ユーザ毎に割り当てられた記憶容量の上限値)、利用用途といった情報を管理する。
【0221】
ストレージサービスに適用する場合、ユーザはストレージ機器に対する要求として、記憶させるデータの容量や、用途の情報を含むメッセージを投稿する。例えば、「1GB、会議資料保存用」といった内容のメッセージを投稿する。
【0222】
ストレージ機器は、
図8に示した処理のステップS154において、データの容量や、用途の情報を含むメッセージを取得した場合、メッセージに要求が含まれると判定する。
【0223】
また、ストレージ機器は、
図8に示した処理のステップS156において、ユーザによる要求が処理可能であるか否かを判定する。ストレージ機器において、要求が処理可能であると判定する場合とは、ユーザがストレージ機器を利用可能であり、ユーザによって指定されたデータの容量が当該ユーザによって利用可能であり、利用用途が合致する場合である。
【0224】
ユーザは、ストレージ機器から投稿されるメッセージを介して、要求を満たすストレージ機器を知ることができる。
【0225】
このように、端末装置10と、ユーザによって友達登録がされる装置とが、SNSを介してメッセージの送受信が可能であれば、第5実施形態において説明した会議システムやストレージサービス以外のシステムにも適用する事が可能である。
【0226】
本実施形態によれば、ユーザは、利用するシステムにおいて、各装置が有する機能を理解していなくても、要求を含むメッセージを投稿することにより、要求を処理可能な装置を見つけることが可能となる。
【0227】
[6.変形例]
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0228】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
【0229】
実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0230】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標) Disk) 等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
【0231】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【符号の説明】
【0232】
1、2 印刷システム
10 端末装置
100 制御部
102 宛先管理部
104 グループ管理部
106 メッセージ取得部
108 タイムライン表示部
109 メッセージ受付部
110 メッセージ投稿部
120 通信部
130 表示部
140 入力部
150 記憶部
152 宛先リスト
154 グループデータ記憶領域
156 メッセージデータベース
158 メッセージアプリ
20 メッセージサーバ
200 制御部
202 宛先管理部
204 グループ管理部
206 メッセージ管理部
220 通信部
230 記憶部
232 宛先データ記憶領域
234 グループデータ記憶領域
236 メッセージデータベース
30 複合機
300 制御部
302 メッセージ取得部
304 メッセージ生成部
306 メッセージ投稿部
308 画像処理部
320 通信部
330 原稿読取部
340 画像形成部
350 表示部
360 入力部
370 記憶部
380 報知部
40 管理サーバ
400 制御部
410 通信部
420 記憶部
422 複合機データ記憶領域