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特許7459076自動車電子制御機能を実装するためのシステム、方法、自動車、およびプログラム
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  • 特許-自動車電子制御機能を実装するためのシステム、方法、自動車、およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-22
(45)【発行日】2024-04-01
(54)【発明の名称】自動車電子制御機能を実装するためのシステム、方法、自動車、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/023 20060101AFI20240325BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20240325BHJP
【FI】
B60R16/023 P
G06Q50/04
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2021519799
(86)(22)【出願日】2020-07-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2020100380
(87)【国際公開番号】W WO2021047261
(87)【国際公開日】2021-03-18
【審査請求日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】201910867047.0
(32)【優先日】2019-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カイ、ジアンヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シャオフア
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ヤリン
(72)【発明者】
【氏名】ペン、シュアイフア
【審査官】久保田 信也
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-136816(JP,A)
【文献】特開2011-109452(JP,A)
【文献】特開2017-178307(JP,A)
【文献】特開2017-061278(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/76970(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/58611(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/023
G06Q 50/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の電子制御機能を実装するためのシステムであって、前記システムは、複数の自動車部品、第1の車両統合ユニット(VIU)、および、自動車制御ユニットを備え、前記自動車制御ユニットが、ドメインコントローラ(DC)または中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)を有し、前記DCが機能ドメインを制御するように構成され、前記第1のVIUが前記自動車制御ユニットに接続され、かつ複数のドメインを担当するように構成され、
前記第1のVIUは、前記自動車制御ユニットから前記複数の自動車部品の制御情報を取得するよう構成され、
前記第1のVIUは、前記制御情報に基づいて、前記複数の自動車部品を制御するよう構成され、前記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、前記第1部品セットは、前記自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、前記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、前記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために前記自動車における前記自動車部品によって使用される伝送タイプ、前記自動車における前記自動車部品の製造者、前記自動車における前記自動車部品の安全レベル、前記自動車における前記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、および、前記自動車における前記自動車部品によって伝送される前記データが属する前記サービスのサービスレベルのうち1または複数に基づく分類を通じて取得される、
システム。
【請求項2】
前記要素は更に、前記自動車における前記自動車部品の機能、および/または、前記自動車における前記自動車部品の物理的位置を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のVIUは、前記複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のVIUは、
前記自動車の前記ドメインコントローラ(DC)によって送信された前記制御情報を受信し、
前記自動車の前記中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)によって送信された前記制御情報を受信し、または、
前記制御情報を生成する
よう構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記システムが第2のVIUを備え、前記第2のVIUが、
前記第1のVIUが故障した場合に、前記自動車制御ユニットから前記複数の自動車部品の制御情報を取得し、
前記制御情報に基づいて、前記複数の自動車部品を制御するように構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
自動車の電子制御機能を実装するためのシステムであって、前記システムは、
複数の自動車部品、第1の車両統合ユニット(VIU)、および自動車制御ユニットを含み、前記自動車制御ユニットが、ドメインコントローラ(DC)または中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)を有し、前記DCが機能ドメインを制御するように構成され、前記第1のVIUが前記自動車制御ユニットに接続され、かつ複数のドメインを担当するように構成され、
前記第1のVIUは、前記複数の自動車部品からデータを取得するよう構成され、
前記第1のVIUは、前記データを処理するよう構成され、前記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、前記第1部品セットは、前記自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、前記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、前記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために前記自動車における前記自動車部品によって使用される伝送タイプ、前記自動車における前記自動車部品の製造者、前記自動車における前記自動車部品の安全レベル、前記自動車における前記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、または、前記自動車における前記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうち1または複数に基づく分類を通じて取得される、システム。
【請求項7】
前記要素は更に、前記自動車における前記自動車部品の機能、および/または、前記自動車における前記自動車部品の物理的位置を含む、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のVIUは、前記複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される、請求項6または7に記載のシステム。
【請求項9】
前記処理は、以下のオペレーション、すなわち、前記データに対するデータ処理の実行、前記データに対するプロトコル変換の実行、伝送プロトコルに従う前記データのカプセル化、および、前記データに対するデータフォーマット変換の実行のうち1または複数を含む、請求項6から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のVIUは、
前記データを処理して処理済みデータを取得し、
前記処理済みデータを前記自動車の前記ドメインコントローラ(DC)、または、前記自動車の前記中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ送信する
よう構成される、請求項6から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のVIUは、前記自動車の前記ドメインコントローラ(DC)、または、前記自動車の前記中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ前記データを転送するよう構成される、請求項6から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムが第2のVIUを備え、前記第2のVIUが、
前記第1のVIUが故障した場合に、前記複数の自動車部品からデータを取得し、
前記データを処理するように構成される、請求項6から11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
自動車の電子制御機能を実装するための方法であって、前記自動車は、第1の車両統合ユニット(VIU)、複数の自動車部品、および、自動車制御ユニットを含み、前記自動車制御ユニットが、ドメインコントローラ(DC)または中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)を有し、前記DCが機能ドメインを制御するように構成され、前記第1のVIUが前記自動車制御ユニットに接続され、かつ複数のドメインを担当するように構成され、前記方法は、
前記第1のVIUが、前記複数の自動車部品の制御情報を取得する段階と、
前記第1のVIUが、前記制御情報に基づいて前記複数の自動車部品を制御する段階であって、前記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、前記第1部品セットは、前記自動車に含まれる複数の部品セットの1つであり、前記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、前記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために前記自動車における前記自動車部品によって使用される伝送タイプ、前記自動車における前記自動車部品の製造者、前記自動車における前記自動車部品の安全レベル、前記自動車における前記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、および、前記自動車における前記自動車部品によって伝送されるデータが属する前記サービスのサービスレベルのうち1または複数に基づく分類を通じて取得される、段階と
を備える方法。
【請求項14】
前記要素は更に、前記自動車における前記自動車部品の機能、および/または、前記自動車における前記自動車部品の物理的位置を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のVIUは、前記複数の自動車部品の電子制御機能の一部または全部を実装するよう構成される、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のVIUが前記複数の自動車部品の制御情報を取得する前記段階は、
前記第1のVIUが、前記自動車の前記ドメインコントローラ(DC)、または、前記自動車の前記中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)によって送信された前記制御情報を受信する段階、または、
前記第1のVIUが前記制御情報を生成する段階
を含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記自動車が第2のVIUを備え、前記方法が、
前記第2のVIUが、前記第1のVIUが故障した場合に、前記自動車制御ユニットから前記複数の自動車部品の制御情報を取得する段階と、
前記第2のVIUが、前記制御情報に基づいて前記複数の自動車部品を制御する段階と、
を更に備える、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
自動車の電子制御機能を実装するための方法であって、前記自動車は、第1の車両統合ユニット(VIU)、複数の自動車部品、および、自動車制御ユニットを含み、前記自動車制御ユニットが、ドメインコントローラ(DC)または中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)を有し、前記DCが機能ドメインを制御するように構成され、前記第1のVIUが前記自動車制御ユニットに接続され、かつ複数のドメインを担当するように構成され、
前記方法は、
前記第1のVIUが、前記複数の自動車部品からデータを取得する段階と、
前記第1のVIUが前記データを処理する段階であって、前記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、前記第1部品セットは、前記自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、前記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、前記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために前記自動車における前記自動車部品よって使用される伝送タイプ、前記自動車における前記自動車部品の製造者、前記自動車における前記自動車部品の安全レベル、前記自動車における前記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、または、前記自動車における前記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうちの1または複数に基づく分類を通じて取得される、段階と
を備える、方法。
【請求項19】
前記要素は更に、前記自動車における前記自動車部品の機能、および/または、前記自動車における前記自動車部品の物理的位置を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のVIUは、前記複数の自動車部品の電子制御機能の一部または全部を実装するよう構成される、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
前記処理は、以下のオペレーション、すなわち、前記データに対するデータ処理の実行、前記データに対するプロトコル変換の実行、伝送プロトコルに従う前記データのカプセル化、および、前記データに対するデータフォーマット変換の実行のうち1または複数を含む、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のVIUが前記データを処理する前記段階は、
前記第1のVIUが前記データを処理して処理済みデータを取得する段階を含み、
前記方法は更に、
前記第1のVIUが、前記処理済みデータを前記自動車の前記ドメインコントローラ(DC)、または、前記自動車の前記中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ送信する段階を備える、請求項18から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のVIUが前記データを処理する前記段階は、
前記第1のVIUが前記データを前記自動車のドメインコントローラ(DC)、または、前記自動車の前記中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ転送する段階を含む、請求項18から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記自動車が第2のVIUを備え、前記方法が、
前記第2のVIUが、前記第1のVIUが故障した場合に、前記複数の自動車部品からデータを取得する段階と
前記第2のVIUが、前記データを処理する段階と、
を更に備える、請求項18から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
自動車であって、請求項1から12のいずれか一項に記載の自動車の電子制御機能を実装するためのシステムを備える自動車。
【請求項26】
請求項13から24のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2019年9月12日に中国特許庁に出願された、「自動車電子制御機能を実装するためのシステムおよび方法、ならびに自動車」と題する中国特許出願第201910867047.0号に対する優先権を主張する。
【0002】
本願は、自動車分野に関し、より具体的には、自動車電子制御機能を実装するためのシステムおよび方法、ならびに自動車に関する。
【背景技術】
【0003】
今日、インテリジェント化、ネットワーキング、電化、および共有は、自動車分野における開発トレンドとなっている。開発トレンドは通常、自動車電子制御機能を実装するためのシステムに基づいて実装される。現在、自動車電子制御機能を実装するためのシステムは主に、複数の種類の電子制御要素、中央コンピューティングプラットフォーム(central computing platform, CCP)、ドメイン制御ユニット(domain controller, DC)および電子制御ユニット(electronic control unit, ECU)を含む。
【0004】
CCPは、自動車全体のデータについてのデータ処理機能を提供するよう構成される。DCは、機能ドメインにおける複数の自動車部品を制御するよう構成される。一般に、自動車部品の機能に基づいて、DCは、パワーアセンブリドメインコントローラ、車両安全性ドメインコントローラ、車体ドメインコントローラ、インテリジェントコックピットドメインコントローラ、インテリジェント運転ドメインコントローラなどに分類され得る。ECUは自動車部品に配置され、電子制御機能を有する。例えば、ECUは、制御命令に従って自動車部品を制御し得る。別の例では、ECUは自動車部品において伝送予定データを処理し得る。
【0005】
自動車分野における開発トレンドに適合するべく、自動車は、より多くの機能を実装する必要があり、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、より多くの電子制御要素、特に、自動車部品に配置されたECUがある。通常、自動車における電子制御機能を有する1または複数のECUが各自動車部品に配置され、各ECUは、制御機能およびコンピューティング機能などを有する必要がある。これは、ECUの高い費用、および、ECUを保持する自動車部品の高い費用を発生させる。
【発明の概要】
【0006】
本願は、自動車電子制御機能を実装するためのシステムおよび方法、ならびに、自動車を提供して、自動車における自動車部品の費用を低減する。
【0007】
第1態様によれば、本願は、自動車電子制御機能を実装するためのシステムを提供する。システムは複数の自動車部品および車両統合ユニット(vehicle integrated/integration unit, VIU)を含む。VIUは、複数の自動車部品と通信接続し、VIUは、複数の自動車部品の制御情報を取得するよう構成される。VIUは、制御情報に基づいて複数の自動車部品を制御するよう構成される。複数の自動車部品は第1部品セットに属し、第1部品セットは、自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために自動車における自動車部品によって使用される伝送タイプ、自動車における自動車部品の製造者、自動車における自動車部品の種類、自動車における自動車部品の安全レベル、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、および、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうちの1または複数に基づく分類を通じて取得される。
【0008】
本願の本実施形態において、前述の要素の1または複数に基づいて自動車部品を分類し、複数の自動車部品セットを取得する。各自動車部品セットは、1つのVIUによって担当され、VIUは、自動車部品セットにおける複数の自動車部品のECUと置き換わり、制御機能を実装する。従って、各自動車部品におけるECUは、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける自動車部品を個々に制御する必要がなく、自動車部品におけるECUの機能が簡略化される。これは、自動車部品のECUの費用を低減すること、および、最終的に自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0009】
更に、前述の要素のうち1または複数に基づく自動車部品の分類は、自動車部品セットを分類する合理性を改善することに貢献する。
【0010】
別の態様において、本願において提供される自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、複数の自動車部品は、1つの第1VIUに接続され、第1VIUを使用することによってDCに接続され得る。従って、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける各自動車部品は、それぞれのハーネスを使用することによってDCに接続される必要がなく、このことは、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおけるハーネスの長さを低減することを助ける。
【0011】
可能な実装において、要素は更に、自動車における自動車部品の機能、および/または、自動車における自動車部品の物理的位置を含む。
【0012】
本願の本実施形態において、複数の自動車部品セットは、自動車部品の機能に基づく分類を通じて取得され、その結果、自動車部品セットを担当するVIUの機能は、比較的類似している。このことは、VIUの機能を実装する複雑性を低減することを助ける。
【0013】
可能な実装において、VIUは、複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装するよう構成される。
【0014】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、自動車部品におけるECUの機能を簡略化し、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助け、最終的に、自動車部品の費用を低減する。
【0015】
任意選択で、複数の自動車部品におけるECUはもはや、機能の一部または全部を実行しない。
【0016】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置される電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、すべてのECU機能を有する必要がない。これは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0017】
任意選択で、ECUは、複数の自動車部品に配置されない。
【0018】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、ECUを有する必要がなく、自動車部品の費用を低減するのを助ける。
【0019】
可能な実装において、VIUは更に、複数の自動車部品からデータを取得し、データを処理するよう構成される。処理は、以下のオペレーション、すなわち、データに対してデータ処理を実行すること、データに対してプロトコル変換を実行すること、伝送プロトコルに従ってデータをカプセル化すること、データに対してデータフォーマット変換を実行すること、および、データを転送することのうち1または複数を含む。
【0020】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品のデータを処理する。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、上述の処理機能を実装する。このことは、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助ける。
【0021】
可能な実装において、VIUは、複数の自動車部品の実行要素および/または検知要素からデータを収集する。
【0022】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品の検知要素および/または実行要素からデータを直接収集し、言い換えれば、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、データを収集し得る。このことは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0023】
可能な実装において、VIUは、自動車のドメインコントローラ(DC)によって送信された制御情報を受信するか、自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)を受信するか、または制御情報を生成するよう構成される。
【0024】
第2態様によれば、自動車電子制御機能を実装するためのシステムが提供される。システムは、複数の自動車部品、および、車両統合ユニット(VIU)を含み、VIUは、複数の自動車部品と通信接続する。VIUは、複数の自動車部品からデータを取得するよう構成され、VIUは、データを処理するよう構成される。複数の自動車部品は第1部品セットに属し、第1部品セットは、自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために自動車における自動車部品によって使用される伝送タイプ、自動車における自動車部品の製造者、自動車における自動車部品の種類、自動車における自動車部品の安全レベル、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、または、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうちの1または複数に基づく分類を通じて取得される。
【0025】
本願の本実施形態において、前述の要素の1または複数に基づいて自動車部品を分類し、複数の自動車部品セットを取得する。各自動車部品セットは、1つのVIUによって担当され、VIUは、自動車部品セットにおける複数の自動車部品のECUと置き換わり、制御機能を実装する。従って、各自動車部品におけるECUは、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける自動車部品を個々に制御する必要がなく、自動車部品におけるECUの機能が簡略化される。これは、自動車部品のECUの費用を低減すること、および、最終的に自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0026】
更に、前述の要素のうち1または複数に基づく自動車部品の分類は、自動車部品セットを分類する合理性を改善することに貢献する。
【0027】
別の態様において、本願において提供される自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、複数の自動車部品は、1つの第1VIUに接続され、第1VIUを使用することによってDCに接続され得る。従って、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける各自動車部品は、それぞれのハーネスを使用することによってDCに接続される必要がなく、このことは、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおけるハーネスの長さを低減することを助ける。
【0028】
可能な実装において、要素は更に、自動車における自動車部品の機能、および/または、自動車における自動車部品の物理的位置を含む。
【0029】
本願の本実施形態において、複数の自動車部品セットは、自動車部品の機能に基づく分類を通じて取得され、その結果、自動車部品セットを担当するVIUの機能は、比較的類似している。このことは、VIUの機能を実装する複雑性を低減することを助ける。
【0030】
可能な実装において、VIUは、複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装するよう構成される。
【0031】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、自動車部品におけるECUの機能を簡略化し、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助け、最終的に、自動車部品の費用を低減する。
【0032】
任意選択で、複数の自動車部品におけるECUはもはや、機能の一部または全部を実行しない。
【0033】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置される電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、すべてのECU機能を有する必要がない。これは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0034】
任意選択で、ECUは、複数の自動車部品に配置されない。
【0035】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、ECUを有する必要がなく、自動車部品の費用を低減するのを助ける。
【0036】
可能な実装において、処理は、以下のオペレーション、すなわち、データに対してデータ処理を実行すること、データに対してプロトコル変換を実行すること、伝送プロトコルに従ってデータをカプセル化すること、および、データに対してデータフォーマット変換を実行することのうち1または複数を含む。
【0037】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品のデータを処理する。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、上述の処理機能を実装する。このことは、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助ける。
【0038】
可能な実装において、VIUは、データを処理して処理済みデータを取得し、処理済みデータを自動車のドメインコントローラ(DC)または自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ送信するよう構成される。
【0039】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品の検知要素および/または実行要素からデータを直接収集し、言い換えれば、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、データを収集し得る。このことは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0040】
可能な実装において、VIUは、自動車のドメインコントローラ(DC)または自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へデータを転送するよう構成される。
【0041】
第3態様によれば、自動車電子制御機能を実装するための方法が提供される。自動車は、車両統合ユニット(VIU)および複数の自動車部品を含む。方法は、VIUが複数の自動車部品の制御情報を取得する段階と、VIUが制御情報に基づいて複数の自動車部品を制御する段階であって、複数の自動車部品は第1部品セットに属し、第1部品セットは自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、複数の部品セットは以下の要素、すなわち、自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために自動車における自動車部品によって使用される伝送タイプ、自動車における自動車部品の製造者、自動車における自動車部品の種類、自動車における自動車部品の安全レベル、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、および、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうちの1または複数に基づく分類を通じて取得される、段階とを備える。
【0042】
本願の本実施形態において、前述の要素の1または複数に基づいて自動車部品を分類し、複数の自動車部品セットを取得する。各自動車部品セットは、1つのVIUによって担当され、VIUは、自動車部品セットにおける複数の自動車部品のECUと置き換わり、制御機能を実装する。従って、各自動車部品におけるECUは、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける自動車部品を個々に制御する必要がなく、自動車部品におけるECUの機能が簡略化される。これは、自動車部品のECUの費用を低減すること、および、最終的に自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0043】
更に、前述の要素のうち1または複数に基づく自動車部品の分類は、自動車部品セットを分類する合理性を改善することに貢献する。
【0044】
別の態様において、本願において提供される自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、複数の自動車部品は、1つの第1VIUに接続され、第1VIUを使用することによってDCに接続され得る。従って、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける各自動車部品は、それぞれのハーネスを使用することによってDCに接続される必要がなく、このことは、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおけるハーネスの長さを低減することを助ける。
【0045】
可能な実装において、要素は更に、自動車における自動車部品の機能、および/または、自動車における自動車部品の物理的位置を含む。
【0046】
本願の本実施形態において、複数の自動車部品セットは、自動車部品の機能に基づく分類を通じて取得され、その結果、自動車部品セットを担当するVIUの機能は、比較的類似している。このことは、VIUの機能を実装する複雑性を低減することを助ける。
【0047】
可能な実装において、VIUは、複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装するよう構成される。
【0048】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、自動車部品におけるECUの機能を簡略化し、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助け、最終的に、自動車部品の費用を低減する。
【0049】
任意選択で、複数の自動車部品におけるECUはもはや、機能の一部または全部を実行しない。
【0050】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置される電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、すべてのECU機能を有する必要がない。これは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0051】
任意選択で、ECUは複数の自動車部品に配置されない。
【0052】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、ECUを有する必要がなく、自動車部品の費用を低減するのを助ける。
【0053】
可能な実装において、方法は更に、VIUが複数の自動車部品からデータを取得する段階と、VIUがデータを処理する段階であって、処理は、以下のオペレーション、すなわち、データに対してデータ処理を実行すること、データに対してプロトコル変換を実行すること、伝送プロトコルに従ってデータをカプセル化すること、データに対してデータフォーマット変換を実行すること、および、データを転送することのうち1または複数を含む、段階とを含む。
【0054】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品のデータを処理する。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、上述の処理機能を実装する。このことは、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助ける。
【0055】
可能な実装において、VIUが複数の自動車部品から伝送予定データを取得することは、VIUが複数の自動車部品の実行要素および/または検知要素からデータを収集することを含む。
【0056】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品の検知要素および/または実行要素からデータを直接収集し、言い換えれば、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、データを収集し得る。このことは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0057】
可能な実装において、VIUが複数の自動車部品の制御情報を取得することは、VIUが自動車のドメインコントローラ(DC)または自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)によって送信された制御情報を受信すること、またはVIUが制御情報を生成することを含む。
【0058】
第4の態様によれば、自動車電子制御機能を実装するための方法が提供される。自動車は車両統合ユニット(VIU)および複数の自動車部品を含む。方法は、VIUがデータを複数の自動車部品から取得する段階と、VIUがデータを処理する段階とを備える。複数の自動車部品は第1部品セットに属し、第1部品セットは、自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために自動車における自動車部品によって使用される伝送タイプ、自動車における自動車部品の製造者、自動車における自動車部品の種類、自動車における自動車部品の安全レベル、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、または、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうちの1または複数に基づく分類を通じて取得される。
【0059】
本願の本実施形態において、前述の要素の1または複数に基づいて自動車部品を分類し、複数の自動車部品セットを取得する。各自動車部品セットは、1つのVIUによって担当され、VIUは、自動車部品セットにおける複数の自動車部品のECUと置き換わり、制御機能を実装する。従って、各自動車部品におけるECUは、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける自動車部品を個々に制御する必要がなく、自動車部品におけるECUの機能が簡略化される。これは、自動車部品のECUの費用を低減すること、および、最終的に自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0060】
更に、前述の要素のうち1または複数に基づく自動車部品の分類は、自動車部品セットを分類する合理性を改善することに貢献する。
【0061】
別の態様において、本願において提供される自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、複数の自動車部品は、1つの第1VIUに接続され、第1VIUを使用することによってDCに接続され得る。従って、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける各自動車部品は、それぞれのハーネスを使用することによってDCに接続される必要がなく、このことは、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおけるハーネスの長さを低減することを助ける。
【0062】
可能な実装において、要素は更に、自動車における自動車部品の機能、および/または、自動車における自動車部品の物理的位置を含む。
【0063】
本願の本実施形態において、複数の自動車部品セットは、自動車部品の機能に基づく分類を通じて取得され、その結果、自動車部品セットを担当するVIUの機能は、比較的類似している。このことは、VIUの機能を実装する複雑性を低減することを助ける。
【0064】
可能な実装において、VIUは、複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装するよう構成される。
【0065】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、自動車部品におけるECUの機能を簡略化し、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助け、最終的に、自動車部品の費用を低減する。
【0066】
任意選択で、複数の自動車部品におけるECUはもはや、機能の一部または全部を実行しない。
【0067】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置される電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、すべてのECU機能を有する必要がない。これは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0068】
任意選択で、ECUは複数の自動車部品に配置されない。
【0069】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品内に配置された電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を実装し、これに応じて、自動車部品はもはや、ECUを有する必要がなく、自動車部品の費用を低減するのを助ける。
【0070】
可能な実装において、処理は、以下のオペレーション、すなわち、データに対してデータ処理を実行すること、データに対してプロトコル変換を実行すること、伝送プロトコルに従ってデータをカプセル化すること、および、データに対してデータフォーマット変換を実行することのうち1または複数を含む。
【0071】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品のデータを処理する。言い換えれば、VIUは、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、上述の処理機能を実装する。このことは、自動車部品におけるECUの費用を低減することを助ける。
【0072】
可能な実装において、VIUがデータを処理することは、VIUがデータを処理して処理済みデータを取得することを含む。方法は更に、VIUが処理済みデータを自動車のドメインコントローラ(DC)または自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ送信する段階を備える。
【0073】
本願の本実施形態において、VIUは、複数の自動車部品の検知要素および/または実行要素からデータを直接収集し、言い換えれば、複数の自動車部品におけるECUに置き換わり、データを収集し得る。このことは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0074】
可能な実装において、VIUがデータを処理することは、VIUがデータを自動車のドメインコントローラ(DC)または自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ転送することを含む。
【0075】
第5態様によれば、本願は更に自動車を提供する。自動車は、第1態様または第2態様による自動車電子制御機能を実装するための任意のシステムを含む。
【0076】
第6態様によれば、車両統合ユニット(VIU)が提供される。VIUは、自動車におけるコントローラであり得る、または、自動車におけるチップであり得る。VIUは処理ユニットおよび取得ユニットを含み得る。処理ユニットはプロセッサであり得、取得ユニットは入出力インタフェースであり得る。VIUは更にストレージユニットを含み得る。ストレージユニットはメモリであり得る。ストレージユニットは命令を格納するよう構成される。処理ユニットはストレージユニットに格納された命令を実行し、その結果、VIUは、上述の態様における第1VIUによって実行される段階を実行する。
【0077】
任意選択で、ストレージユニットは、VIUにおけるストレージユニット(例えばレジスタまたはキャッシュ)、または、VIUの外部ストレージユニット(例えばリードオンリメモリまたはランダムアクセスメモリ)であり得る。
【0078】
第6態様によれば、メモリがプロセッサに連結されることは、メモリがプロセッサに配置される、または、メモリがプロセッサの外部に配置され、その結果、メモリがプロセッサから独立することとして理解され得る。
【0079】
第7態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上述の態様における方法を実行することが可能である。
【0080】
コンピュータプログラムコードの一部または全部は、第1記憶媒体に格納され得ることに留意すべきである。第1記憶媒体は、プロセッサと共にカプセル化され得る、または、プロセッサとは別にカプセル化され得る。これは、本願の本実施形態において特に限定されるものではない。
【0081】
第8態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、プログラムコードを格納し、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上述の態様における方法を実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
図1】自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムの模式図である。
【0083】
図2】自動車電子制御機能を実装するための別の従来のシステムの模式図である。
【0084】
図3】本願の実施形態による自動車電子制御機能を実装するためのシステムの模式図である。
【0085】
図4】本願の別の実施形態による自動車電子制御機能を実装するためのシステムの模式図である。
【0086】
図5】本願の実施形態による自動車における自動車部品の分布の模式図である。
【0087】
図6a】本願の実施形態による自動車における自動車部品の分布の模式図である。
【0088】
図6b】本願の実施形態による自動車電子制御機能を実装するためのシステムの模式図である。
【0089】
図7】本願の実施形態による制御情報伝送方法のフローチャートである。
【0090】
図8】本願の実施形態による制御情報伝送方法のフローチャートである。
【0091】
図9】本願の実施形態によるデータ処理方法のフローチャートである。
【0092】
図10】本願の別の実施形態によるデータ処理方法のフローチャートである。
【0093】
図11】本願の実施形態によるVIUの概略ブロック図である。
【0094】
図12】本願の実施形態によるVIUの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0095】
以下、添付図面を参照して、本願の技術的解決手段を説明する。
【0096】
図1は、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムの模式図である。図1に示されるように、自動車電子制御機能を実装するためのシステム100は、CCP110、n個のDC120、および、m個の自動車部品130を含み、nおよびmは正の整数である。
【0097】
CCP110は、n個のDCと通信接続し、DCによって送信されたデータを受信し得る、または、制御情報をDCへ送信し得る。CCP110は、自動車電子制御および情報処理のための一般的プラットフォームとして理解され得る。自動車における分散コンピューティングおよび制御システム(例えばECUまたはDC)が最適化および統合され、自動車コンピューティング、制御および通信の機能モジュールのネットワークベースおよび統合型の制御および管理を実装し、自動車コンピューティングおよび制御などの、ソフトウェアおよびハードウェアリソースのリアルタイム共有を最大化する。
【0098】
各DC120は、自動車における機能ドメインを管理するよう構成される。言い換えれば、DCは、機能ドメインに配置された複数の自動車部品と通信接続する。DC120は、対応する機能ドメインにおける自動車部品を制御するよう、または、対応する機能ドメインにおける自動車部品のためのデータ処理機能を提供するよう構成される。
【0099】
機能ドメインは通常、自動車における自動車部品の機能に基づいて分類され、各機能ドメインは、独立のドメインコントローラ、すなわちDCを有する。一般に、自動車におけるDCは、自動運転ドメインコントローラ、コックピットドメインコントローラ(cockpit domain controller, CDC)、車両ドメインコントローラ(Vehicle Domain Controller, VDC)などを含み得る。
【0100】
自動運転ドメインコントローラは、インテリジェント運転ドメインにおける自動車部品のためにサービスを提供するよう構成される。インテリジェント運転ドメインにおける自動車部品は、単眼カメラレンズ、双眼カメラレンズ、ミリ波レーダ、ライダ、および超音波レーダなどを含む。
【0101】
上述の自動運転ドメインコントローラの機能は、モバイルデータセンター(mobile data center, MDC)によって実装され得ることに留意すべきである。
【0102】
CDCは、コックピットドメインにおける自動車部品のためにサービスを提供するよう構成される。コックピットドメインにおける自動車部品は、ヘッドアップディスプレイ、計器ディスプレイ、ラジオ、ナビゲーション、サラウンドカメラレンズなどを含む。
【0103】
VDCは、車体ドメインにおける自動車部品、および、シャーシドメインにおける自動車部品にサービスを提供するよう構成される。車体ドメインにおける自動車部品は、ドア/窓昇降コントローラ、電気バックミラー、空調機、および中央ドアロックなどを含む。シャーシドメインにおける自動車部品は、ブレーキシステムにおける自動車部品、ステアリングシステムにおける自動車部品、およびスロットルなどを含む。
【0104】
自動車部品130は特に、ECU131および実行要素132を含み得る。例えば、自動車部品130は、自動車におけるセンサまたはアクチュエータであり得る。
【0105】
ECU131は、自動車部品に配置され、自動車部品に電子制御機能を提供するよう構成される。例えば、ECU131は、レインワイパーにおける電子制御ユニット、および、自動車ドアに配置された電子制御ユニットなどである。
【0106】
電子制御機能は主に、論理制御機能およびデータ処理機能を含む。論理制御機能は、取得された制御情報に基づいて、自動車部品を制御して、例えば、制御情報に基づいてレインワイパーの動作を制御すること、別の例では、制御情報に基づいて、自動車ドアのドアロックのオン/オフ状態を制御するなどのオペレーションを実行することを含む。データ処理機能は、自動車部品における処理予定データを処理することを含む。例えば、データ処理機能は、レインワイパーの検知要素を使用して収集された天気情報およびレインワイパーの実行データに対してデータ融合を実行することを含む。別の例では、データ処理機能は、自動車ドアのドアロックの検知要素を使用することによって取得された指紋情報、および、自動車ドアのオン/オフ状態情報に対してデータ融合を実行することを含む。
【0107】
別段の定めが無い限り、本願の本実施形態におけるECUは、自動車部品に配置された電子制御要素を指し、従来技術の「電子制御ユニット」(エンジン制御ユニット(Engine Control Unit))とも称される)とは異なることに留意すべきである。エンジン制御ユニットは、エンジンシステムにおける複数の自動車部品の外部に配置され、エンジンシステムにおける複数の自動車部品を制御するよう構成され、独立の集中コントローラとみなされ得る。しかしながら、本願の本実施形態における電子制御ユニット、すなわち、以下の「ECU」は、自動車部品に配置される電子制御ユニットを示す。例えば、電子制御ユニットは、エンジンシステムにおける複数の自動車部品に配置される電子制御ユニットであり得る。
【0108】
図1は、自動車電子制御機能を実装するためのシステムの可能な実装のみを示し、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムは、別の変形を有し得ることに留意すべきである。例えば、図2は、自動車電子制御機能を実装するための別のシステムを示す。具体的には、自動車部品130はもはや、DC120を使用してCCP110と通信接続を実行せず、CCP110との通信接続を直接実行し得る。
【0109】
図2に示される自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、自動車部品およびCCPなどのコンポーネントの機能は、図1に示される自動車部品およびCCPなどのコンポーネントの機能と同様または同一であることが理解されるべきである。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0110】
図1に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム、または、図2に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、自動車の電子化を実装し、自動車の様々な機能を実装するための要件を満たすために、各自動車部品は独立のECUを有する。ECUが分散配置される方式は、自動車部品のより高い費用をもたらす。
【0111】
更に、ECUが分散配置される上述の方式において、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおける、ECUとDCとの間の通信に使用されるハーネスの長さ、および、ECUとCCPとの間の通信に使用されるハーネスの長さは、比較的大きい。これは、自動車電子制御機能を実装するためのシステムの比較的高い費用をもたらす。
【0112】
上述の問題を回避するべく、本願は、自動車電子制御機能を実装するための新しいシステムを提案する。具体的には、車両統合ユニット(vehicle integrated/integration unit, VIU)が、自動車電子制御機能を実装するためのシステムに追加される。VIUは、複数の自動車部品のデータ処理または制御機能の一部または全部を提供する。このようにして、1つのVIUが複数の自動車部品を担当する解決手段において、各自動車部品におけるECUは、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける上述のデータ処理機能または制御機能を実装する必要がない。このことは、自動車部品の費用を低減することを助ける。
【0113】
別の態様において、本願において提供される自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて、複数の自動車部品は、1つのVIUに接続され、VIUを使用することによってDCまたはCCPに接続され得る。従って、自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおける各自動車部品は、それぞれのハーネスを使用することによってDCまたはCCPに接続される必要がなく、このことは、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおけるハーネスの長さを低減することを助ける。以下では、図3および図4を参照して、本願による自動車電子制御機能を実装するためのシステムの模式図を説明する。図3に示される自動車電子制御機能を実装するためのシステム300は、図1に示される自動車電子制御機能を実装するためのシステム100に対する改善として理解され得る。図4に示される自動車電子制御機能を実装するためのシステム400は、図2に示される自動車電子制御機能を実装するためのシステム200に対する改善として理解され得る。
【0114】
本願の実施形態において、自動車電子制御機能を実装するためのシステムは、インテリジェント自動車、新エネルギー自動車、または従来の自動車などに適用され得ることに留意すべきである。新エネルギー自動車は、純粋な電気自動車、航続距離延長型電気自動車、ハイブリッド型電気自動車、燃料電池型自動車、水素エンジン型自動車、または別の新エネルギー自動車を含む。従来の自動車はガソリン自動車およびディーゼル自動車などを含む。これについては、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0115】
図3は、本願の実施形態による自動車電子制御機能を実装するためのシステムの模式図である。図3に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム、および、図1に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおける同一機能を有するユニットは、同じ番号を使用することが理解されるべきである。簡潔にするために、詳細については、ここで説明しない。
【0116】
図3に示される自動車電子制御機能を実装するためのシステム300は、CCP110、n個のDC120、m個の自動車部品310および、b個のVIU320を含み、b、n、およびmは正の整数である。
【0117】
自動車部品310は、以下の自動車部品、すなわち、電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を有する自動車部品、および、電子制御機能を有さない自動車部品のうち1または複数を含み得る。
【0118】
すべての電子制御機能を有する自動車部品310は、図1における自動車部品130と同一であることを理解されたい。
【0119】
電子制御機能の一部を有する自動車部品310は、図1における自動車部品130より少ない電子制御機能を有することを理解されたい。
【0120】
電子制御機能の一部を有さない自動車部品310は、ECUを有さない自動車部品310であることを理解されたい。
【0121】
VIU320は複数の自動車部品310と通信接続し、自動車におけるDCと通信接続する。例えば、図3において、VIU1は、自動車部品1、自動車部品2、および自動車部品3と通信接続し、VIU1はDC1およびDC2と通信接続する。
【0122】
通信接続は、情報交換のための無線接続または有線接続として理解され得ることに留意すべきである。これは本願の本実施形態において限定されない。無線接続とは、VIUがバスを通じて自動車における別のユニットと通信する必要がないことであると理解されたい。例えば、Bluetooth(登録商標)通信またはWi-Fi(登録商標)通信が使用され得る。有線接続とは、VIUがバスに基づいて自動車における別のユニットと通信することであることを理解されたい。例えば、コントローラエリアネットワーク(Controller Area Network, CAN)バス、ローカルインターコネクトネットワーク(Local Interconnect Network, LIN)バス、またはイーサネット(登録商標)(ethernet(登録商標))通信技術が使用され得る。
【0123】
任意選択で、VIUは自動車におけるDCと通信接続し得る。例えば、VIU bは、図3に示されるDC nと通信接続する。VIUは更に、自動車における複数のDCと通信接続し得る。例えば、図4に示されるVIU1は、DC1およびDC2と通信接続し得る。
【0124】
自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムにおいて、1つのDCは通常、1つの機能ドメインにおける複数の自動車部品と通信する。図1に示されるように、DC1は、機能ドメイン1における自動車部品1および自動車部品2と通信接続し得る。自動車電子制御機能を実装するための従来のシステムとの互換性のために、1つの機能ドメインに属する複数の自動車部品、および、当該機能ドメインに対応するDCは通常、1つのVIUと通信し、その結果、DCは1つのVIUを使用することによってすべての自動車部品を制御できる。これにより、従来の電子制御機能システムに対する変更が低減される。
【0125】
任意選択で、1つのVIUは、自動車における任意の機能ドメインを担当し得る。例えば、図3に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム300において、VIU1との通信接続を有する自動車部品1および自動車部品2は、同一の機能ドメイン、すなわち機能ドメイン1に属する。加えて、VIU1と通信接続するDC1は、機能ドメイン1に対応するDCである。
【0126】
VIUが担当する機能ドメインは車両ドメインであり得る。この場合、VIUは、VDC、車体ドメインにおける自動車部品、および、シャーシドメインにおける自動車部品と通信接続し得る。VIUが担当する機能ドメインはコックピットドメインであり得る。この場合、VIUは、CDC、および、コックピットドメインにおける自動車部品と通信接続し得る。代替的に、VIUが担当する機能ドメインは、インテリジェント運転ドメインであり得る。この場合、VIUは、MDC、および、インテリジェント運転ドメインにおける自動車部品と通信接続し得る。
【0127】
任意選択で、1つのVIUは、複数の機能ドメインも担当し得る。言い換えれば、VIUは、複数の機能ドメインにおける自動車部品、およびDCと通信接続する。例えば、図3に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム300において、DC1は、機能ドメイン1におけるDCであり、DC2は、機能ドメイン2におけるDCであり、機能ドメイン1における自動車部品は、自動車部品1および自動車部品2を含み、機能ドメイン2における自動車部品は自動車部品3である。VIU1はDC1およびDC2と通信接続する。加えて、VIU1はまた、機能ドメイン1における自動車部品、および、機能ドメイン2における自動車部品と通信接続する。
【0128】
VIUは2つの機能ドメインにサービスを提供し得る。言い換えれば、VIUは、2つの機能ドメインにおける自動車部品、およびDCと通信接続する。2つの機能ドメインは、自動車における任意の2つの機能ドメインであり得る。例えば、上述の2つの機能ドメインは、車両ドメインおよびコックピットドメインであり得る。この場合、VIUと通信接続するDCは、VDCおよびCDCである。これに応じて、VIUと通信接続する自動車部品は、車体ドメインにおける自動車部品、シャーシドメインにおける自動車部品、および、コックピットドメインにおける自動車部品である。
【0129】
別の例では、上述の2つの機能ドメインは、車両ドメインおよびモバイルデータセンターであり得る。この場合、VIUと通信接続するDCは、VDCおよびMDCである。これに応じて、VIUと通信接続する自動車部品は、車体ドメインにおける自動車部品、シャーシドメインにおける自動車部品、および、インテリジェント運転ドメインにおける自動車部品である。
【0130】
別の例では、上述の2つの機能ドメインは、コックピットドメインおよびモバイルデータセンターであり得る。この場合、VIUと通信接続するDCは、CDCおよびMDCである。これに応じて、VIUと通信接続する自動車部品は、コックピットドメインにおける自動車部品、および、インテリジェント運転ドメインにおける自動車部品である。
【0131】
VIUは、これら3つの機能ドメインにサービスを提供し得る。言い換えれば、VIUは、3つの機能ドメインにおける自動車部品、およびDCと通信接続する。例えば、3つの機能ドメインは、車両ドメイン、コックピットドメイン、および、自動運転ドメインであり得る。この場合、VIUと通信接続するDCは、VDC、CDC、およびMDCである。これに応じて、VIUと通信接続する自動車部品は、車体ドメインにおける自動車部品、シャーシドメインにおける自動車部品、コックピットドメインにおける自動車部品、および、インテリジェント運転ドメインにおける自動車部品である。
【0132】
当然、従来の電子機能制御アーキテクチャが考慮されない場合、VIUと自動車部品との間、および、VIUとDCとの間に、多くの接続方式がある。これは本願の本実施形態において限定されない。例えば、機能ドメインに対応するDC、および、当該機能ドメインにおける自動車部品は、異なるVIUに接続され得る。別の例では、VIUは、機能ドメインにおけるいくつかの自動車部品のみと通信接続する。別の例では、VIUが担当する自動車部品は、機能ドメインとの関係を有さないことがあり得る。各VIUが担当する自動車部品は、自動車における自動車部品の物理的位置など他の要素に基づいて決定され得る。
【0133】
図4は、本願の別の実施形態による自動車電子制御機能を実装するためのシステムの模式図である。図4に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム400、および、図1に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム100における同一機能を有するユニットは、同じ番号を使用することが理解されるべきである。簡潔にするために、詳細についてはここで説明しない。
【0134】
図4に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム400は、CCP110、n個のDC120、m個の自動車部品410、およびb個のVIU420を含み、b、n、およびmは正の整数である。
【0135】
自動車部品410は、以下の自動車部品、すなわち、電子制御ユニット(ECU)の一部または全部の機能を有する自動車部品、および、電子制御機能を有さない自動車部品のうち1または複数を含み得る。
【0136】
すべての電子制御機能を有する自動車部品410は、図1における自動車部品130と同一であることを理解されたい。
【0137】
電子制御機能の一部を有する自動車部品410は、図1における自動車部品130より少ない電子制御機能を有することを理解されたい。
【0138】
電子制御機能の一部を有さない自動車部品410は、ECUを有さない自動車部品310であることを理解されたい。
【0139】
VIU420は、複数の自動車部品410と通信接続し、自動車におけるCCP110と通信接続する。例えば、図4において、VIU1は、自動車部品1、自動車部品2、および自動車部品3と通信接続し、VIU1はCCP110と通信接続する。
【0140】
通信接続は、無線接続または有線接続として理解され得ることに留意すべきである。これは本願の本実施形態において限定されない。無線接続とは、VIUがバスを通じて自動車における別のユニットと通信する必要がないことであると理解されたい。例えば、Bluetooth(登録商標)通信またはWi-Fi(登録商標)通信が使用され得る。有線接続とは、VIUがバスに基づいて自動車における別のユニットと通信することであると理解されたい。例えば、CANバス、LINバス、またはイーサネット(登録商標)通信技術が使用され得る。
【0141】
任意選択で、VIUは、自動車における自動車部品の全部または一部にサービスを提供し得る。VIUが一部の自動車部品にサービスを提供する場合、自動車内にあり、かつ、VIUと通信接続しない別の自動車部品は、CCPと直接通信し得るか、または、別のVIUを使用することによってCCPと通信し得る。これは本願の本実施形態において限定されない。
【0142】
図3および図4を参照して、自動車電子制御機能を実装するためのシステム300、および、自動車電子制御機能を実装するためのシステム400を個々に上述した。以下では主に、上述した2つの電子制御アーキテクチャの共通点を説明する。
【0143】
上述のように、図3に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム300、または、図4に示される、自動車電子制御機能を実装するためのシステム400のいずれかにおいて、自動車は1または複数のVIUを含み得る。自動車が1つのVIUを含むとき、VIUは、自動車における全部または一部の自動車部品にサービスを提供し得る。自動車が複数のVIUを含むとき、複数のVIUにおける異なるVIUが、異なる自動車部品にサービスを提供し得るか、または、複数のVIUにおける異なるVIUが、少なくとも部分的に同一の自動車部品にサービスを提供し得る。
【0144】
本願の本実施形態において、自動車に含まれる複数のVIUの数は特に限定されず、例えば、2、3、4または5個であり得ることに留意すべきである。
【0145】
自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおける情報(データまたは制御情報を含む)伝送の柔軟性および信頼性を改善するべく、複数のVIUが互いに通信し得る。具体的な通信方式は、バスによる通信方式であり得る。例えば、VIUは、CANバスに基づいて、自動車における別のVIUと通信する。別の例では、VIUは、LINバスに基づいて、自動車における別のVIUと通信する。別の例では、VIUは、高速通信プロトコルに基づいて、自動車における別のVIUと通信する。高速通信プロトコルは、イーサネット(登録商標)通信プロトコルであり得る。上述の通信方式は、無線通信方式でもあり得る。例えば、VIUは、Bluetooth(登録商標)技術に基づいて、自動車における別のVIUと通信し得る。別の例では、VIUは、Wi-Fi(登録商標)技術に基づいて、自動車における別のVIUと通信し得る。
【0146】
複数のVIUについて複数の通信接続方式がある。これは、本願の実施形態において特に限定されるものではない。例えば、複数のVIUのうち任意の2つのVIU間に通信接続があり得るか、または、複数のVIUのうち1つのVIUと、別のVIUとの間に通信接続があるか、または、複数のVIUの間にリング型通信ネットワークが形成され得る。
【0147】
任意選択で、上述の自動車が複数のVIUを含む場合、複数のVIUは、予め設定された規則に従って互いをバックアップし得るか、または、複数のVIUのうちの1つが、別のVIUにバックアップ機能を提供するよう特に構成される。バックアップ機能は以下を含み得る。複数のVIUのうち1つが無効状態である場合、バックアップ機能を提供するVIUは、無効なVIUに置き換わり、自動車部品を制御するか、または、自動車部品にデータ処理機能を提供し、電子制御機能の信頼性を改善し得る。
【0148】
自動車電子制御機能を実装するための上述のシステム300、および、自動車電子制御機能を実装するための上述のシステム400に基づいて、以下では、本願の実施形態による、自動車部品の集中電子制御機能のための方法を説明する。
【0149】
具体的には、自動車における複数の自動車部品は、以下の要素うち1または複数に基づいて複数の自動車部品セットに分類される。複数の自動車部品セットは第1自動車部品セットを含み、第1VIUは、第1自動車部品セットに属する複数の自動車部品にサービスを提供するよう構成される。サービスは具体的には、制御機能およびデータ処理機能などを含み得る。詳細については、以下の説明を参照されたい。
【0150】
前述の要素は、自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために自動車における自動車部品によって使用される伝送タイプ、自動車における自動車部品の製造者、自動車における自動車部品の種類、自動車における自動車部品の安全レベル、および、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、自動車における自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベル、自動車における自動車部品の機能、および、自動車における自動車部品の物理的位置を含む。
【0151】
前述の要素の各々に基づいて、以下では、自動車部品の電子制御機能を集中するための方法を説明する。
【0152】
集中方式1:自動車部品の電子制御機能は、自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプに基づいて集中される。
【0153】
上述のインタフェースタイプは、データを送信するために、または、制御情報を受信するために自動車部品によって使用されるインタフェースのインタフェースタイプである。
【0154】
上述のインタフェースタイプは、データ伝送中に自動車部品によって現在サポートされるインタフェースタイプ、例えば、CAN型インタフェースタイプ、LIN型インタフェースタイプ、FlexRay型インタフェースタイプ、イーサネット(登録商標)型インタフェースタイプ、Bluetooth(登録商標)型インタフェースタイプ、Wi‐Fi(登録商標)型インタフェースタイプ、5G通信ネットワークベースインタフェースタイプ、または、4G通信ネットワークベースインタフェースタイプを含み得る。インタフェースタイプは更に、将来の通信プロトコルにおいてサポートされるインタフェースタイプを含み得る。
【0155】
自動車部品の電子制御機能が自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプに基づいて集中されることは、自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプが、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて考慮されることとして理解され得る。例えば、インタフェースタイプが同一であり、かつ、自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。別の例では、予め設定された規則に従って、自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプが複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数のインタフェースタイプに対応する自動車部品が、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は、1つのVIUによって集中および実装される。インタフェースのインタフェースタイプに基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態において限定されるものではない。
【0156】
例えば、自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプが、CAN型インタフェースタイプおよびLIN型インタフェースタイプを含む場合、インタフェースタイプがCAN型インタフェースタイプである複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され、インタフェースタイプがLIN型インタフェースタイプである複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0157】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプに基づいて集中される。このことは、VIUによる情報処理の複雑性を簡略化することを助ける。
【0158】
集中方式2:自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の製造者に基づいて集中される。
【0159】
自動車部品の電子制御機能が自動車部品の製造者に基づいて集中されることは、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて自動車部品の製造者が考慮されることとして理解され得る。例えば、製造者が同一であり、かつ自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。別の例では、上述の自動車部品の製造者は、予め設定された規則に従って複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数の製造者に対応する自動車部品は、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は集中され、1つのVIUによって実装される。自動車部品の製造者に基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態に限定されるものではない。
【0160】
例えば、自動車における自動車部品が、製造者Aによって生産された自動車部品、および、製造者Bによって生産された自動車部品を含む場合、製造者Aによって生産された複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、製造者Bによって生産された複数の自動車部品は自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0161】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の製造者に基づいて集中される。このことは、自動車部品の電子制御機能を集中させる困難性を低減することを助ける。言い換えれば、いくつかの製造者との交渉が成功した後に、電子制御機能は、製造者によって生産された自動車部品について集中され得る。
【0162】
別の態様において、VIUが、製造者によって生産された自動車部品にサービスを提供する場合、VIUは、製造者と共にVIU機能を開発し得る。
【0163】
集中方式3:自動車部品の電子制御機能は、自動車部品によってサポートされる伝送タイプに基づいて集中される。
【0164】
上述の伝送タイプは、データを送信するために、または制御情報を受信するために自動車部品によって使用される伝送タイプである。
【0165】
伝送タイプは、通信のために自動車部品によって現在サポートされる伝送タイプを含み得る。伝送タイプは、有線伝送および無線伝送を含む。有線伝送は、上述した、CANバス型伝送、LINバス型伝送、FlexRayバス型伝送、または、イーサネット(登録商標)バス型伝送であり得る。無線伝送は、Bluetooth(登録商標)技術に基づく伝送、またはWi-Fi(登録商標)技術に基づく伝送などであり得る。
【0166】
自動車部品の電子制御機能が、自動車部品によってサポートされる伝送タイプに基づいて集中されることは、自動車部品によってサポートされる伝送タイプが、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて考慮されることとして理解され得る。例えば、同一の伝送タイプをサポートし、かつ、自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。
【0167】
例えば、自動車における自動車部品によってサポートされる伝送タイプが有線伝送および無線伝送を含む場合、有線伝送をサポートする複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、無線伝送をサポートする複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0168】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、自動車部品によってサポートされる伝送タイプに基づいて集中される。このことは、VIUによる情報処理の複雑性を簡略化することを助ける。
【0169】
集中方式4:自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の種類に基づいて集中される。
【0170】
上述の自動車部品の種類は、カメラレンズ、ミリ波レーダ、レーザレーダ、ブレーキデバイス、およびステアリングデバイスなどを含む。
【0171】
自動車部品の電子制御機能が自動車部品の種類に基づいて集中されることは、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて自動車部品の種類が考慮されることとして理解され得る。例えば、種類が同一であり、かつ自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。別の例では、予め設定された規則に従って、自動車部品の種類が複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数のインタフェースタイプに対応する自動車部品が、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は、1つのVIUによって集中および実装される。自動車部品の製造者に基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態に限定されるものではない。
【0172】
例えば、自動車における自動車部品が種類Aの自動車部品、および、種類Bの自動車部品を含む場合、種類Aに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、種類Bに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0173】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の種類に基づいて集中される。このことは、VIUによって自動車部品にサービスを提供する複雑性を簡略化することを助ける。
【0174】
集中方式5:自動車部品の電子制御機能は自動車部品の安全レベルに基づいて集中される。
【0175】
上述の自動車部品の安全レベルは、自動車のリスク分析およびリスク評価などの安全性評価において、自動車部品の重要度を示すために使用され、例えば、自動車安全統合レベル(Automotive Safety Integration Level, ASIL)である。
【0176】
自動車部品の電子制御機能が自動車部品の安全レベルに基づいて集中されることは、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて自動車部品の安全レベルが考慮されることとして理解され得る。例えば、安全レベルが同一であり、かつ自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。別の例では、予め設定された規則に従って、自動車部品の安全レベルが複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数の安全レベルに対応する自動車部品が、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は、1つのVIUによって集中および実装される。自動車部品の安全レベルに基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態に限定されるものではない。
【0177】
例えば、自動車における自動車部品が、安全レベルAの自動車部品、および、安全レベルBの自動車部品を含む場合、安全レベルAに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、安全レベルBに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0178】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の安全レベルに基づいて集中される。このことは、VIUによって自動車部品にサービスを提供する複雑性を簡略化することを助ける。
【0179】
集中方式6:自動車部品の電子制御機能は、自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプに基づいて集中される。
【0180】
自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプは、データサービスおよび制御サービスを含む。サービスタイプは、動作ステータスを報告するためのサービス、環境情報を報告するためのサービス、障害診断サービス、および障害報告サービスなどを更に含み得る。サービスタイプを分類する方式は特に、本願の本実施形態において限定されない。
【0181】
自動車部品の電子制御機能が、自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプに基づいて集中されることは、自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプが、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて考慮されることとして理解され得る。例えば、サービスタイプが同一であり、かつ、自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。別の例では、予め設定された規則に従って、自動車部品のサービスタイプが複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数のインタフェースタイプに対応する自動車部品が、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は、1つのVIUによって集中および実装される。サービスタイプに基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態に限定されるものではない。
【0182】
例えば、自動車における自動車部品がサービスタイプAの自動車部品およびサービスタイプBの自動車部品を含む場合、サービスタイプAに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、サービスタイプBに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0183】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能はサービスタイプに基づいて集中される。このことは、VIUによって自動車部品にサービスを提供する複雑性を簡略化することを助ける。
【0184】
集中方式7:自動車部品の電子制御機能は、自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルに基づいて集中される。
【0185】
サービスレベルは、伝送予定データを伝送するのに必要な伝送要件を示すために使用される。
【0186】
任意選択で、サービスのサービスレベルは伝送レイテンシに基づいて分類され得る。例えば、サービスレベルは、3つのレベルに分類され得、サービスレベル1は、高いレイテンシ要件を有するサービスすなわち低レイテンシサービスに対応し、サービスレベル2は、共通サービスすなわち中程度のレイテンシ要件を有するサービスに対応し、サービスレベル3は、低いレイテンシ要件を有するサービスに対応する。
【0187】
任意選択で、サービスのサービスレベルは伝送信頼性に基づいて分類され得る。例えば、サービスレベルは、3つのレベルに分類され得、サービスレベル1は、高い信頼性要件を有するサービスすなわち高信頼性サービスに対応し、サービスレベル2は、共通サービスすなわち中程度の信頼性要件を有するサービスに対応し、サービスレベル3は、低い信頼性要件を有するサービスに対応する。
【0188】
自動車部品の電子制御機能がサービスレベルに基づいて集中されることは、サービスレベルが、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて考慮されることとして理解され得る。例えば、サービスレベルが同一であり、かつ、自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。別の例では、予め設定された規則に従って、自動車部品の安全レベルが複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数のサービスレベルに対応する自動車部品が、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は、1つのVIUによって集中および実装される。自動車部品のサービスレベルに基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態に限定されるものではない。
【0189】
例えば、自動車における自動車部品が、サービスレベルAの自動車部品およびサービスレベルBの自動車部品を含む場合、サービスレベルAに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、サービスレベルBに対応する複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0190】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、サービスレベルに基づいて集中される。このことは、VIUによって自動車部品にサービスを提供する複雑性を簡略化することを助ける。
【0191】
集中方式8:自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の機能に基づいて集中される。
【0192】
自動車部品の機能は例えば、自動車のブレーキ機能を実装すること、自動車のステアリング機能を実装すること、自動車のアシスト付き運転を実装すること、および、自動車の外部環境を検知することを含み得る。
【0193】
自動車部品の電子制御機能が自動車部品の機能に基づいて集中されることは、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて自動車部品の機能が考慮されることとして理解され得る。例えば、機能が同一であり、かつ自動車内にある複数の自動車部品の電子制御機能が集中される。別の例では、予め設定された規則に従って、自動車部品の機能が複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数のサービスレベルに対応する自動車部品が、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は、1つのVIUによって集中および実装される。自動車部品の機能に基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態に限定されるものではない。
【0194】
例えば、自動車が、機能Aを実装するために使用される自動車部品、および、機能Bを実装するために使用される自動車部品を含む場合、機能Aを実装するための使用される複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、機能Bを実装するために使用される複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0195】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の機能に基づいて集中される。言い換えれば、1つのVIUが、同一または同様の機能を有する自動車部品に対して集中制御および/またはデータ処理を実行するために使用される。このことは、自動車部品間の協調を改善することを助ける。
【0196】
集中方式9:自動車部品の電子制御機能は自動車における自動車部品の物理的位置に基づいて集中される。
【0197】
自動車部品の電子制御機能が自動車における自動車部品の物理的位置に基づいて集中されることは、物理的位置が、自動車部品の電子制御機能を集中するプロセスにおいて考慮されることとして理解され得る。例えば、自動車は、複数の物理領域に分割され得、自動車における同一の物理領域に配置される複数の自動車部品の電子制御機能は集中される。別の例では、予め設定された規則に従って、複数の物理領域は複数のセットに分類され、次に、同一セットに属する複数の物理領域における自動車部品は、1つの自動車部品セットに分類され、最終的に、1つの自動車部品セットに属する自動車部品の電子制御機能は集中され、1つのVIUによって実装される。物理的位置に基づく具体的な集中方式は、本願の本実施形態に限定されるものではない。
【0198】
例えば、自動車における自動車部品が、物理領域1における自動車部品、および、物理領域2における自動車部品を含む場合、物理領域1における複数の自動車部品は、自動車部品セット1に分類され得、物理領域2における複数の自動車部品は、自動車部品セット2に分類され得る。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0199】
本願の本実施形態において、自動車部品の電子制御機能は、自動車部品の物理的位置に基づいて集中される。このことは、VIUと、電子制御システムにおける複数の自動車部品との間の通信に使用されるハーネスの長さを低減することを助ける。
【0200】
上述の集中方式1から集中方式9において、各集中方式は個々に使用され得る、または、共に使用され得る。任意選択で、集中方式1から集中方式9のいずれか2つが共に使用され得る。例えば、集中方式1は、集中方式9と組み合わされ得る。任意選択で、集中方式1から集中方式9のいずれか3つは、共に使用され得る。例えば、集中方式5、集中方式6、および集中方式7は共に使用される。任意選択で、集中方式1から集中方式9の任意の4つの方式は共に使用され得る。例えば、集中方式5、集中方式6、集中方式7および集中方式8は共に使用される。任意選択で、集中方式1から集中方式9の9個の方式は共に使用され得る。これは、本願の本実施形態において特に限定されるものではない。
【0201】
複数の組み合わせ方式があるので、本願の本実施形態においては、場合を1つ1つ説明しない。理解を容易にするために、以下では、図5図6a、および図6bを参照して、2つの組み合わせ方式のみを説明する。
【0202】
組み合わせ方式1:集中方式1および集中方式8の組み合わせに基づいて、具体的には、自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプおよび自動車部品の機能に基づいて、自動車部品の電子制御機能が集中される。
【0203】
図5は、本願の実施形態による自動車における自動車部品の分布の模式図である。自動車500は、501から507の番号が付与された7個の自動車部品を含むと想定する。501から504の番号が付与された自動車部品のインタフェースは、CAN型インタフェースであり、505から507の番号が付与された自動車部品のインタフェースは、LIN型のインタフェースである。加えて、501から504の番号が付与された自動車部品は、機能Aを実装するために使用され、505から507の番号が付与された自動車部品は、機能Bを実装するために使用される。
【0204】
従って、501から504の番号が付与された自動車部品は、自動車部品セット1に属し、505から507の番号が付与された自動車部品は、自動車部品セット2に属する。自動車部品セット1はVIU1によって担当され、自動車部品セット2はVIU2によって担当される。
【0205】
組み合わせ方式2:集中方式8および集中方式9の組み合わせに基づいて、具体的には、自動車における自動車部品の物理的位置、および、自動車部品の機能に基づいて、自動車部品の電子制御機能が集中される。
【0206】
図6aは、本願の実施形態による、自動車における自動車部品の分布の模式図である。自動車600は、601から607の番号が付与された7個の自動車部品を含み、2つの物理領域に分類されることを想定する。第1物理領域610は、自動車の後部を含む領域であり、第2物理領域620は、自動車の前部を含む領域である。601から604の番号が付与された自動車部品は、第1物理領域610に配置され、605から607の番号が付与された自動車部品は、第2物理領域620に配置される。加えて、601から604の番号が付与された自動車部品は、機能Aを実装するために使用され、605から607の番号が付与された自動車部品は、機能Bを実装するために使用される。
【0207】
従って、601から604の番号が付与された自動車部品は、自動車部品セット1に属し、605から607の番号が付与された自動車部品は、自動車部品セット2に属する。自動車部品セット1は、VIU1によって担当され、自動車部品セット2は、VIU2によって担当される。
【0208】
理解を容易にするべく、本願において、図6bを参照して、自動車電子制御機能を実装するためのシステムのトポロジー構造の観点から、VIU1およびVIU2と、601から607の番号が付与された7個の自動車部品との間の関係が示される。図6aおよび図6bは実際に、同一の実施形態を説明することに留意すべきである。図6bは自動車制御ユニット630を含み、自動車制御ユニット630はシステム300におけるDCを含み得る。代替的に、自動車制御ユニット630は更に、システム400におけるCCPを含み得る。
【0209】
以下では、図7および図8を参照して、図3から図6bに示される自動車電子制御機能を実装するためのシステムに基づいて、本願の実施形態における制御情報伝送方法を説明する。
【0210】
図7は、本願の実施形態による制御情報伝送方法のフローチャートである。図7に示される方法は、自動車電子制御機能を実装するためのシステム300における任意のVIUによって実行され得、以下では「第1VIU」と称されることが理解されるべきである。図7に示される方法は、段階710および段階720を含む。
【0211】
710:第1VIUが、第1DCによって送信された第1制御情報を受信する。
【0212】
第1DCは、VIUと通信接続するDCである。例えば、第1VIUが、図3に示されるVIU1である場合、第1DCは、DC1またはDC2であり得る。
【0213】
任意選択で、第1制御情報は、第1DCによって生成され得るか、または、CCPによって第1DCへ送信され得る。
【0214】
720:第1VIUが、第1制御情報に基づいて複数の自動車部品を制御する。
【0215】
複数の自動車部品は、自動車における全部の自動車部品、または、自動車における一部の自動車部品であり得る。これは、本願の本実施形態において特に限定されるものではない。
【0216】
任意選択で、電子制御アーキテクチャ300が複数のVIUを含む場合、電子制御アーキテクチャの信頼性を改善するために、複数のVIUにおける第2VIUは、第1VIUにバックアップ機能を提供し得る。
【0217】
言い換えれば、複数の自動車部品は第1自動車部品セットであり、自動車は更に第2自動車部品セットを含む。第1VIUは、第1自動車部品セットを制御するよう構成され、第2VIUは、第2自動車部品セットを制御するよう構成される。第2VIUが故障した場合、第1VIUは更に、第2自動車部品セットの制御情報を受信し、第2自動車部品セットの制御情報に基づいて、第2自動車部品セットにおける自動車部品を制御するよう構成される。
【0218】
任意選択で、電子機能制御アーキテクチャ300が複数のVIUを含む場合、複数のVIUにおける第3VIUは、第1VIUにバックアップ機能を提供し得る。バックアップ機能は主に、第1VIUに置き換わり、複数の自動車部品を制御することを含む。第3VIUは、電子機能制御アーキテクチャ300における、特にバックアップ機能を提供するよう構成されるVIUであり得、具体的には、第3VIUは一般に自動車部品を制御せず、電子機能制御アーキテクチャ300におけるVIU(例えば第1VIU)が故障したとき、第3VIUは第1VIUに置き換わり、複数の自動車部品を制御し得る。
【0219】
図8は、本願の実施形態による制御情報伝送方法のフローチャートである。図8に示される方法は、自動車電子制御機能を実装するためのシステム400における任意のVIUによって実行され得、以下では「第1VIU」と称されることが理解されるべきである。図8に示される方法は、段階810および段階820を含む。
【0220】
810:第1VIUが、自動車のCCPによって送信された第1制御情報を受信する。
【0221】
820:第1VIUが、第1制御情報に基づいて、複数の自動車部品を制御する。
【0222】
複数の自動車部品は、自動車における全部の自動車部品、または、自動車における一部の自動車部品であり得る。これは、本願の本実施形態において特に限定されるものではない。
【0223】
任意選択で、電子制御アーキテクチャ400が複数のVIUを含む場合、電子制御アーキテクチャの信頼性を改善するために、複数のVIUにおける第2VIUは、第1VIUにバックアップ機能を提供し得る。
【0224】
言い換えれば、複数の自動車部品は第1自動車部品セットであり、自動車は更に第2自動車部品セットを含む。第1VIUは、第1自動車部品セットを制御するよう構成され、第2VIUは、第2自動車部品セットを制御するよう構成される。第2VIUが故障した場合、第1VIUは更に、第2自動車部品セットの制御情報を受信し、第2自動車部品セットの制御情報に基づいて、第2自動車部品セットにおける自動車部品を制御するよう構成される。
【0225】
任意選択で、電子機能制御アーキテクチャ400が複数のVIUを含む場合、複数のVIUにおける第3VIUは、第1VIUにバックアップ機能を提供し得る。バックアップ機能は主に、第1VIUに置き換わり、複数の自動車部品を制御することを含む。第3VIUは、電子機能制御アーキテクチャ400における、特にバックアップ機能を提供するよう構成されるVIUであり得、具体的には、第3VIUは一般に自動車部品を制御せず、電子機能制御アーキテクチャ400におけるVIU(例えば第1VIU)が故障したとき、第3VIUは第1VIUに置き換わり、複数の自動車部品を制御し得る。
【0226】
任意選択で、上述のように、第1VIUは複数のDCと通信接続し得る。例えば、第1VIUと通信するDCは、第1DCおよび第2DCを含む。第1VIUは、第2DCによって送信された第2制御情報を受信するよう構成され、第2制御情報は、複数の自動車部品の一部または全部を制御するために使用される。
【0227】
本願の本実施形態において、VIUは複数のDCに接続され、自動車電子制御機能を実装するためのシステムにおいて制御情報を伝送する柔軟性および信頼性を改善することを助ける。
【0228】
以下では、図3および図4に示される自動車電子制御機能を実装するためのシステムに基づいて、図9および図10を参照して、本願の実施形態におけるデータ伝送方法を説明する。図9および図10は、図3および図4に示されるアーキテクチャにおいて個々に使用され得るか、または、図7および図8に示される方法と組み合わせて使用され得ることが理解されるべきである。これは本願の本実施形態において限定されない。
【0229】
理解を容易にするべく、図9および図10に示される方法における第1VIUの機能を最初に説明する。以下では、3つの態様のVIUの可能な機能を説明する。VIUは、以下の機能のうち1または複数を有し得ることが理解されるべきである。
【0230】
1.電子制御機能:VIUは、上述の自動車部品の一部または全部の中のECUによって提供される電子制御機能を実装するために使用される。例えば、VIUは、自動車部品が必要とする制御機能を有する。別の例では、VIUは、自動車部品が必要とするデータ処理機能を有する。
【0231】
2.ゲートウェイと同一の機能:VIUは更に、ゲートウェイと同一である全部または一部の機能、例えば、プロトコル変換機能、プロトコルカプセル化および転送機能、ならびにデータフォーマット変換機能を有し得る。
【0232】
3.自動車部品を跨ぐデータ処理機能:VIUは、複数の自動車部品における実行部から取得されたデータを処理および計算する。
【0233】
当該機能におけるデータ、ならびに、以下の「第1データ」および「第2データ」は、自動車部品における実行部の実行データを含み得ることに留意すべきである。例えば、データは、実行部の動きパラメータ、および、実行部の動作状態を含む。機能におけるデータは更に、自動車部品のデータ収集ユニット(例えば検知要素)を使用することによって収集されるデータであり得る。例えば、データは、自動車の検知要素を使用することによって収集される、自動車が走行する道路の道路情報、または天気情報などであり得る。これは、本願の本実施形態において特に限定されるものではない。
【0234】
図9は、本願の実施形態によるデータ処理方法のフローチャートである。図9に示される方法は、自動車電子制御機能を実装するためのシステム300における任意のVIUによって実行され得、以下では「第1VIU」と称されることが理解されるべきである。図9に示される方法は、段階910および段階920を含む。
【0235】
910:第1VIUは、複数の自動車部品の第1データを取得するよう構成される。
【0236】
第1データは、第1VIUによって処理されないデータであり得る。第1データは更に、第1VIUが第2データを処理した後に取得され得る。言い換えれば、第2データを取得した後に、第1VIUは、第2データを処理して、第1データを取得する。具体的な処理方式については、VIU機能の説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0237】
自動車部品の異なるタイプに基づいて、第1VIUによってデータを取得する方式は異なる。「データ」とは、自動車部品から第1VIUによって直接取得されるデータを示すことが理解されるべきである。例えば、データは第2データであるか、または、第1VIUがデータを処理しない場合、第1データも示し得る。以下では3つの場合を説明する。
【0238】
自動車部品が、ECUを含まない自動車部品である場合、または、一部の電子制御機能のみを含む自動車部品(例えば制御機能)である場合、第1VIUは、複数の自動車部品の検知要素から第1データを直接収集し得る。
【0239】
自動車部品が、ECUを含まない自動車部品である場合、または、一部の電子制御機能のみを含む自動車部品(例えば制御機能)である場合、第1VIUは、複数の自動車部品の実行要素から第1データを直接収集し得る。
【0240】
自動車部品が、全部の電子制御機能を含む自動車部品である場合、第1VIUは、電子制御機能を実装するECUから第1データを収集し得る。
【0241】
920:第1VIUは、第1データを第1DCへ送信するよう構成される。
【0242】
第1VIUが第1データを第1DCへ送信した後に、第1DCは、従来のデータ処理方式、例えばデータマージ方式で第1データを処理し得る。簡潔にするために、詳細についてはここで説明しない。
【0243】
任意選択で、図3に示される電子機能制御アーキテクチャが複数のVIUを含む場合、第1VIUはバックアップ機能を第2VIUに提供し得る。バックアップ機能は主に、第2VIUに置き換わり、データ処理機能を第2自動車部品セットにおける自動車部品に提供することを含む。
【0244】
言い換えれば、複数の自動車部品は第1自動車部品セットであり、自動車は更に、第2自動車部品セットを含み、第1VIUは、第1自動車部品セットにデータ処理機能を提供するよう構成され、第2VIUは、第2自動車部品セットにデータ処理機能を提供するよう構成され、第1VIUは、第2VIUが故障した場合、第2自動車部品セットにおけるデータを取得し。第2自動車部品セットにおけるデータを送信するよう構成される。
【0245】
任意選択で、電子機能制御アーキテクチャ300が複数のVIUを含む場合、複数のVIUにおける第3VIUは、バックアップ機能を第1VIUに提供し得る。バックアップ機能は主に、第1VIUに置き換わり、データ処理機能を複数の自動車部品に提供することを含む。第3VIUは、電子機能制御アーキテクチャ300内にあり、かつ、特にバックアップ機能を提供するよう構成されるVIUであり得る。言い換えれば、第3VIUは一般に、データ処理サービスを自動車部品に提供しない。電子機能制御アーキテクチャ400におけるVIU(例えば第1VIU)が故障した場合、第3VIUは、第1VIUに置き換わり、データ処理機能を複数の自動車部品に提供し得る。
【0246】
電子制御アーキテクチャにおけるデータ伝送の柔軟性を改善するべく、第1VIUは、複数のDCと通信接続し得る。言い換えれば、第1VIUは更に、第1データを第2DCへ送信するよう構成される。これに応じて、第2DCは、第1データをCCPへ転送し得る、または、第2DCは更に、第1データを処理し、例えば第1データに対してデータ融合および計算を実行し得る。
【0247】
図10は、本願の別の実施形態によるデータ処理方法のフローチャートである。図10に示される方法は、自動車電子制御機能を実装するためのシステム400における任意のVIUによって実行され得、以下では「第1VIU」と称されることが理解されるべきである。図10に示される方法は段階1010および段階1020を含む。
【0248】
1010:第1VIUは、複数の自動車部品の第1データを取得するよう構成される。
【0249】
第1データは、第1VIUによって処理されないデータであり得る。第1データは更に、第1VIUが第2データを処理した後に取得され得る。言い換えれば、第2データを取得した後に、第1VIUは、第2データを処理して、第1データを取得する。具体的な処理方式については、VIU機能の説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0250】
自動車部品の異なるタイプに基づいて、第1VIUによってデータを取得する方式は異なる。「データ」とは、自動車部品から第1VIUによって直接取得されるデータを示すことが理解されるべきである。例えば、データは第2データであるか、または、第1VIUがデータを処理しない場合、第1データも示し得る。以下では3つの場合を説明する。
【0251】
自動車部品が、ECUを含まない自動車部品である場合、または、一部の電子制御機能のみを含む自動車部品(例えば制御機能)である場合、第1VIUは、複数の自動車部品の検知要素から第1データを直接収集し得る。
【0252】
自動車部品が、ECUを含まない自動車部品である場合、または、一部の電子制御機能のみを含む自動車部品(例えば制御機能)である場合、第1VIUは、複数の自動車部品の実行要素から第1データを直接収集し得る。
【0253】
自動車部品が、全部の電子制御機能を含む自動車部品である場合、第1VIUは、電子制御機能を実装するECUから第1データを収集し得る。
【0254】
1020:第1VIUは、第1データをCCPへ送信するよう構成される。
【0255】
第1VIUが第1データをCCPへ送信した後に、CCPは、従来のデータ処理方式、例えばデータマージ方式で第1データを処理し得る。簡潔にするために、詳細についてはここで説明しない。
【0256】
任意選択で、図4に示される電子機能制御アーキテクチャが複数のVIUを含む場合、第1VIUはバックアップ機能を第2VIUに提供し得る。バックアップ機能は主に、第2VIUに置き換わり、データ処理機能を第2自動車部品セットにおける自動車部品に提供することを含む。
【0257】
言い換えれば、複数の自動車部品は第1自動車部品セットであり、自動車は更に、第2自動車部品セットを含み、第1VIUは、第1自動車部品セットにデータ処理機能を提供するよう構成され、第2VIUは、第2自動車部品セットにデータ処理機能を提供するよう構成され、第1VIUは、第2VIUが故障した場合、第2自動車部品セットにおけるデータを取得し。第2自動車部品セットにおけるデータを送信するよう構成される。
【0258】
任意選択で、電子機能制御アーキテクチャ400が複数のVIUを含む場合、複数のVIUにおける第3VIUは、バックアップ機能を第1VIUに提供し得る。バックアップ機能は主に、第1VIUに置き換わり、データ処理機能を複数の自動車部品に提供することを含む。第3VIUは、電子機能制御アーキテクチャ400内にあり、かつ、特にバックアップ機能を提供するよう構成されるVIUであり得る。言い換えれば、第3VIUは一般に、データ処理サービスを自動車部品に提供しない。電子機能制御アーキテクチャ400におけるVIU(例えば第1VIU)が故障した場合、第3VIUは、第1VIUに置き換わり、データ処理機能を複数の自動車部品に提供し得る。
【0259】
図1から図10を参照して、本願の実施形態における、電子制御機能を実装するためのシステムおよび方法を上述した。以下では、図11および図12を参照して、本願の実施形態におけるVIUを説明する。図11および図12に示されるVIUのブロック図は、システム300またはシステム400における任意のVIUに適用可能であることが理解されるべきである。
【0260】
図11は、本願の実施形態によるVIUの概略ブロック図である。図11に示されるVIU1100は、メモリ1110、プロセッサ1120、および通信インタフェース1130を含み得る。メモリ1110、プロセッサ1120、および通信インタフェース1130は、内部接続パスを使用することによって接続される。メモリ1110は命令を格納するよう構成される。プロセッサ1120は、メモリ1120に格納された命令を実行するよう、および、通信インタフェース1130を制御して、データまたは制御情報を受信/送信するよう構成される。任意選択で、メモリ1110は、インタフェースを使用することによってプロセッサ1120に連結され得るか、または、プロセッサ1120に統合され得る。
【0261】
任意選択で、VIU1100は、上述のVIUによって実装される様々な機能を実装し得る。例えば、通信インタフェース1130は、段階710および段階720において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。別の例では、通信インタフェース1130は、段階810および段階820において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。別の例では、通信インタフェース1130は、段階910および段階920において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。別の例では、通信インタフェース1130は、段階1010および段階1020において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。
【0262】
通信インタフェース1130は、非限定的な例として、通信デバイス1100と別のデバイスまたは通信ネットワークとの間の通信を実装するためのトランシーバなどのトランシーバ装置を使用することに留意すべきである。通信インタフェース1130は更に、入出力インタフェースおよび入出力インタフェースを含み得る。
【0263】
実装プロセスにおいて、上述の方法における段階は、プロセッサ1120におけるハードウェア統合論理回路を使用することによって、または、ソフトウェアの形式の命令を使用することによって実装され得る。本願の実施形態を参照して開示される通信の方法は、ハードウェアプロセッサによって直接実行され得る、または、プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され得る。ソフトウェアモジュールが、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなど、当技術分野の成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体はメモリ1110に位置し、プロセッサ1120はメモリ1110内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと共に、上述の方法における段階を実現する。繰り返しを回避するために、ここでは詳細を再度説明しない。
【0264】
本願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)であり得る、または、更に別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得ることが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよく、プロセッサは任意の従来型のプロセッサなどでもよい。
【0265】
本願の実施形態において、メモリはリードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサへ提供し得ることも理解されるべきである。プロセッサの部品は、不揮発性ランダムアクセスメモリを更に含み得る。例えば、プロセッサは更に、デバイスの種類の情報を格納し得る。
【0266】
任意選択の実施形態において、プロセッサ1120は処理モジュール1210であり得、通信インタフェース1130は送受信モジュール1220であり得る。詳細は図12に示される。
【0267】
図12は、本願の実施形態によるVIUの概略ブロック図である。図12に示されるVIU1200は、処理モジュール1210および送受信モジュール1220を含む。
【0268】
任意選択で、VIU1200は、送受信モジュール1220を使用することによって、上述のデータまたは制御情報を伝送し、処理モジュール1210を使用することによって、上述のデータ処理機能または制御機能などを実装し得る。例えば、送受信モジュール1220は、段階710および段階720において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。別の例では、送受信モジュール1220は、段階810および段階820において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。別の例では、送受信モジュール1220は、段階910および段階920において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。別の例では、送受信モジュール1220は、段階1010および段階1020において第1VIUによって実行されるオペレーションを実行し得る。
【0269】
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられる対象物を説明するための対応関係のみを説明するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという3つの場合を表すことができる。また、本明細書における記号「/」は、一般に、関連する対象物間の「または」の関係を示している。
【0270】
上述したプロセスのシーケンス番号は、様々な本願の実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定であるとも解釈されるべきではない。
【0271】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態で説明された複数の例を組み合わせて、複数のユニット及び複数のアルゴリズム段階が、電子的ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアとの組み合わせによって実装され得ることを認識するであろう。これらの機能がハードウェアで実行されるのか、又はソフトウェアで実行されるのかは、特定の用途及び技術的解決手段の設計制約条件で決まる。当業者であれば、異なる方法を用いて、説明された機能を特定の用途ごとに実装するであろうが、この実装例が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0272】
簡便で簡潔な説明の目的で、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な動作処理については、前述の方法の実施形態における対応する処理を参照することが、当業者により明確に理解され得る。詳細については、ここで再度説明しない。
【0273】
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置および方法が他の方式で実装されてよいことが理解されるべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は例に過ぎない。 例えば、ユニット分類は単に論理的な機能分類であり、実際の実装では他の分類もあり得る。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされても別のシステムに統合されてもよい、または、いくつかの特徴が無視されても実行されなくてもよい。また、表示または説明されている相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することにより実装され得る。装置間またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態で実装されてよい。
【0274】
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよい。ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよいし、一箇所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。これらの実施形態の解決策の目的を達成するために、これらのユニットの一部または全部の実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0275】
また、本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよいし、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0276】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、別個の製品として販売されるかまたは使用されるとき、これらの機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、基本的には本願の技術的解決手段、又は先行技術に寄与する部分、又は技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態に記載の方法の段階の全部または一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってよい)に指示するための幾つかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0277】
上述の説明は単に、本願の特定の実装であり、本願の保護範囲を限定する意図は無い。本願において開示する技術的範囲内で当業者が容易に考え出す変形または置換はいずれも、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、請求項の保護範囲の対象となる。
[他の考えられる項目]
(項目1)
自動車電子制御機能を実装するためのシステムであって、上記システムは、複数の自動車部品、および、車両統合ユニット(VIU)を備え、
上記VIUは、上記複数の自動車部品の制御情報を取得するよう構成され、
上記VIUは、上記制御情報に基づいて、上記複数の自動車部品を制御するよう構成され、上記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、上記第1部品セットは、上記自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、上記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、上記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために上記自動車における上記自動車部品によって使用される伝送タイプ、上記自動車における上記自動車部品の製造者、上記自動車における上記自動車部品の種類、上記自動車における上記自動車部品の安全レベル、上記自動車における上記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、および、上記自動車における上記自動車部品によって伝送される上記データが属する上記サービスのサービスレベルのうち1または複数に基づく分類を通じて取得される、
システム。
(項目2)
上記要素は更に、上記自動車における上記自動車部品の機能、および/または、上記自動車における上記自動車部品の物理的位置を含む、項目1に記載のシステム。
(項目3)
上記VIUは、上記複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される、項目1または2に記載のシステム。
(項目4)
上記VIUは更に、
上記複数の自動車部品からデータを取得し、
上記データを処理する
よう構成され、上記処理は、以下のオペレーション、すなわち、上記にデータに対するデータ処理の実行、上記データに対するプロトコル変換、上記伝送プロトコルに従う上記データのカプセル化、上記データに対するデータフォーマット変換の実行、上記データの転送のうち1または複数を実行することを含む、項目1から3のいずれか一項に記載のシステム。
(項目5)
上記VIUは、上記複数の自動車部品の実行要素および/または検知要素から上記データを収集するよう構成される、項目4に記載のシステム。
(項目6)
上記VIUは、
上記自動車のドメインコントローラ(DC)によって送信された上記制御情報を受信し、
上記自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)を受信し、または、
上記制御情報を生成する
よう構成される、項目1から5のいずれか一項に記載のシステム。
(項目7)
自動車電子制御機能を実装するためのシステムであって、上記システムは、
複数の自動車部品および車両統合ユニット(VIU)を含み、
上記VIUは、上記複数の自動車部品からデータを取得するよう構成され、
上記VIUは、上記データを処理するよう構成され、上記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、上記第1部品セットは、上記自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、上記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、上記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために上記自動車における上記自動車部品によって使用される伝送タイプ、上記自動車における上記自動車部品の製造者、上記自動車における上記自動車部品の種類、上記自動車における上記自動車部品の安全レベル、上記自動車における上記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、または、上記自動車における上記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうち1または複数に基づく分類を通じて取得される。
(項目8)
上記要素は更に、上記自動車における上記自動車部品の機能、および/または、上記自動車における上記自動車部品の物理的位置を含む、項目7に記載のシステム。
(項目9)
上記VIUは、上記複数の自動車部品の一部または全部の電子制御機能を実装するよう構成される、項目7または8に記載のシステム。
(項目10)
上記処理は、以下のオペレーション、すなわち、上記データに対するデータ処理の実行、上記データに対するプロトコル変換の実行、伝送プロトコルに従う上記データのカプセル化、および、上記データに対するデータフォーマット変換の実行のうち1または複数を含む、項目7から9のいずれか一項に記載のシステム。
(項目11)
上記VIUは、
上記データを処理して処理済みデータを取得し、
上記処理済みデータを上記自動車のドメインコントローラ(DC)、または、上記自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ送信する
よう構成される、項目7から10のいずれか一項に記載のシステム。
(項目12)
上記VIUは、上記自動車のドメインコントローラ(DC)、または、上記自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ上記データを転送するよう構成される、項目7から9のいずれか一項に記載のシステム。
(項目13)
自動車電子制御機能を実装するための方法であって、上記自動車は、車両統合ユニット(VIU)および複数の自動車部品を含み、上記方法は、
上記VIUが、上記複数の自動車部品の制御情報を取得する段階と、
上記VIUが、上記制御情報に基づいて上記複数の自動車部品を制御する段階であって、上記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、上記第1部品セットは、上記自動車に含まれる複数の部品セットの1つであり、上記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、上記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために上記自動車における上記自動車部品によって使用される伝送タイプ、上記自動車における上記自動車部品の製造者、上記自動車における上記自動車部品の種類、上記自動車における上記自動車部品の安全レベル、上記自動車における上記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、および、上記自動車における上記自動車部品によって伝送されるデータが属する上記サービスのサービスレベルのうち1または複数に基づく分類を通じて取得される、段階と
を備える方法。
(項目14)
上記要素は更に、上記自動車における上記自動車部品の機能、および/または、上記自動車における上記自動車部品の物理的位置を含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
上記VIUは、上記複数の自動車部品の電子制御機能の一部または全部を実装するよう構成される、項目13または14に記載の方法。
(項目16)
上記方法は更に、
上記VIUが上記複数の自動車部品からデータを取得する段階と、
上記VIUが上記データを処理する段階であって、上記処理は、以下のオペレーション、すなわち、上記にデータに対するデータ処理の実行、上記データに対するプロトコル変換、上記伝送プロトコルに従う上記データのカプセル化、上記データに対するデータフォーマット変換の実行、上記データの転送のうち1または複数を実行することを含む、段階と
を備える、項目13から15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
上記VIUが伝送予定データを上記複数の自動車部品から取得することは、
上記VIUが上記データを上記複数の自動車部品の実行要素および/または検知要素から収集することを含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
上記VIUが上記複数の自動車部品の制御情報を取得する上記段階は、
上記VIUが、上記自動車のドメインコントローラ(DC)、または、上記自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)によって送信された上記制御情報を受信する段階、または、
上記VIUが上記制御情報を生成する段階
を含む、項目13から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
自動車電子制御機能を実装するための方法であって、上記自動車は、上記車両統合ユニット(VIU)および複数の自動車部品を含み、上記方法は、
上記VIUが、上記複数の自動車部品からデータを取得する段階と、
上記VIUが上記データを処理する段階であって、上記複数の自動車部品は第1部品セットに属し、上記第1部品セットは、上記自動車に含まれる複数の部品セットのうちの1つであり、上記複数の部品セットは、以下の要素、すなわち、上記自動車における自動車部品のインタフェースのインタフェースタイプ、データを伝送するために上記自動車における上記自動車部品よって使用される伝送タイプ、上記自動車における上記自動車部品の製造者、上記自動車における上記自動車部品の種類、上記自動車における上記自動車部品の安全レベル、上記自動車における上記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスタイプ、または、上記自動車における上記自動車部品によって伝送されるデータが属するサービスのサービスレベルのうちの1または複数に基づく分類を通じて取得される、段階と
を備える、方法。
(項目20)
上記要素は更に、上記自動車における上記自動車部品の機能、および/または、上記自動車における上記自動車部品の物理的位置を含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
上記VIUは、上記複数の自動車部品の電子制御機能の一部または全部を実装するよう構成される、項目19または20に記載の方法。
(項目22)
上記処理は、以下のオペレーション、すなわち、上記データに対するデータ処理の実行、上記データに対するプロトコル変換の実行、伝送プロトコルに従う上記データのカプセル化、および、上記データに対するデータフォーマット変換の実行のうち1または複数を含む、項目19から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
上記VIUが上記データを処理する上記段階は、
上記VIUが上記データを処理して処理済みデータを取得する段階を含み、
上記方法は更に、
上記VIUが、上記処理済みデータを上記自動車のドメインコントローラ(DC)、または、上記自動車の中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ送信する段階を備える、項目19から22のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
上記VIUが上記データを処理する上記段階は、
上記VIUが上記データを上記自動車の上記ドメインコントローラ(DC)、または、上記自動車の上記中央コンピューティングプラットフォーム(CCP)へ転送する段階を含む、項目19から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
自動車であって、項目1から12のいずれか一項に記載の自動車電子制御機能を実装するためのシステムを備える自動車。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8
図9
図10
図11
図12