(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-22
(45)【発行日】2024-04-01
(54)【発明の名称】通信方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20240325BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240325BHJP
H04W 72/044 20230101ALI20240325BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/1268
H04W72/044 110
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022133819
(22)【出願日】2022-08-25
(62)【分割の表示】P 2020557267の分割
【原出願日】2019-04-17
【審査請求日】2022-09-21
(32)【優先日】2018-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】マーレフ,アミーネ
(72)【発明者】
【氏名】バリ,モハンマダディ
(72)【発明者】
【氏名】マ,ジァンレィ
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0189629(US,A1)
【文献】国際公開第2014/058194(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/041598(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2013/0039284(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0036625(US,A1)
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Offline summary for AI 7.1.3.3.4 UL data transmission procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1803295,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1803295.zip>,2018年02月27日
【文献】OPPO,Text proposal for DMRS[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800484,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800484.zip>,2018年01月12日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,UL data transmission procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802488,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802488.zip>,2018年02月17日
【文献】Intel Corporation,Further considerations on DCI sizes[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1804727,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1804727.zip>,2018年04月07日
【文献】Intel Corporation,DCI contents and formats[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800325,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800325.zip>,2018年01月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー装置(UE)又は前記UEのために使用される装置が、前記UEのための第1のデータ通信をスケジューリングする第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップであって、前記第1のDCIは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のためのDCIフォーマット0_0である第1のフォーマットにおけるものであり、前記第1のDCIは、前記UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)のUE固有の探索空間におけるものである、ステップ;及び
前記UE又は前記装置が、第1のデータを前記第1のDCIに従って送信するステップであって、前記第1のデータは第1のシーケンスによりスクランブルされており、前記第1のシーケンスは、前記UE又は前記装置に設定されることが可能な設定可能パラメータで初期化されている、ステップ;
前記UE又は前記装置が、前記UEのための第2のデータ通信をスケジューリングする第2のDCIを受信するステップであって、前記第2のDCIは、前記UEの前記UE IDによりスクランブルされたCRCの共通探索空間におけるものである、ステップ;及び
前記UE又は前記装置が、第2のデータを前記第2のDCIに従って送信するステップであって、前記第2のデータは第2のシーケンスによりスクランブルされており、前記第2のシーケンスは、セルIDで初期化されている、ステップ;
を含む方法。
【請求項2】
請求項
1に記載の方法において:
前記UE又は前記装置が、上位レイヤ・シグナリングで搬送される前記設定可能パラメータを、基地局(BS)から受信するステップ;
を更に含む方法。
【請求項3】
請求項
1に記載の方法において、前記第1のデータを前記第1のDCIに従って送信するステップが:
前記UE又は前記装置が、第1のデータを前記第1のDCIに従って送信するステップであって、
前記第1のDCIが前記第1のフォーマットにおけるものであり、前記第1のDCIが、前記UEの前記UE IDによりスクランブルされたCRCのUE固有の探索空間におけるものである場合に、
前記UE又は前記装置が、前記設定可能パラメータで初期化された前記第1のシーケンスを用いて、前記第1のデータをスクランブルし、及び
前記第2のDCIが、前記UEの前記UE IDによりスクランブルされたCRC
の前記共通探索空間におけるものである場合に、前記セルIDで初期化された前記第2のシーケンスを用いて、
前記UE又は前記装置が、前記第2のデータをスクランブルするステップ;
を含む、方法。
【請求項4】
基地局(BS)又は前記BSのために使用される装置が、前記BSとユーザー装置(UE)との間のデータ通信をスケジューリングする第1のダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップであって、前記第1のDCIは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のためのDCIフォーマット0_0である第1のフォーマットにおけるものであり、前記第1のDCIは、前記UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)のUE固有の探索空間におけるものである、ステップ;及び
前記BS又は前記装置が、第1のデータを前記第1のDCIに従って受信するステップであって、前記第1のデータは、前記UEに設定されることが可能な設定可能パラメータで初期化されている第1のシーケンスによりスクランブルされている、ステップ;
前記BS又は前記装置が、前記BSと前記UEとの間のデータ通信をスケジューリングする第2のDCIを送信するステップであって、前記第2のDCIは、前記UEの前記UE IDによりスクランブルされたCRCの共通探索空間におけるものである、ステップ;及び
前記BS又は前記装置が、第2のデータを前記第2のDCIに従って受信するステップであって、前記第2のデータは、セルIDで初期化されている第2のシーケンスによりスクランブルされている、ステップ;
を含む方法。
【請求項5】
請求項1ないし
4のうちの何れか1項に記載の方法において、前記第1のDCIの前記第1のフォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである、方法。
【請求項6】
請求項1ないし
5のうちの何れか1項に記載の方法において、前記UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、変調及び符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む、方法。
【請求項7】
請求項1ないし
6のうちの何れか1項に記載の方法において、前記第1のシーケンスは、n
IDにより表現される前記設定可能パラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化され、n
ID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される、方法。
【請求項8】
請求項1ないし
7のうちの何れか1項に記載の方法において、その初期化されたシーケンスは、n
IDにより表現される前記設定可能パラメータに基づいて決定され、前記初期化されたシーケンスは、c
init = n
RNTI・2
15 + n
IDを充足し、c
initは前記初期化されたシーケンスであり、n
RNTIは前記PUSCHに関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に対応している、方法。
【請求項9】
請求項1ないし
3又は
請求項1ないし3のうちの何れか1項に従属する場合の請求項5ないし
8のうちの何れか1項に記載の方法において、前記第1のDCIを受信するステップは、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に、前記第1のDCIを検出するステップを含む、方法。
【請求項10】
請求項1ないし
3及び請求項1ないし
3のうちの何れか1項に従属する場合の請求項
5ないし
9のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成された装置。
【請求項11】
請求項
4又は
4に従属する場合の請求項5ないし
8のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成された装置。
【請求項12】
コンピュータ命令を含むプログラムであって、1つ以上のプロセッサにより実行されると、請求項1ないし
3及び請求項1ないし
3のうちの何れか1項に従属する場合の請求項
5ないし
9のうちの何れか1項に記載の方法のステップを、前記1つ以上のプロセッサに実行させるプログラム。
【請求項13】
コンピュータ命令を含むプログラムであって、1つ以上のプロセッサにより実行されると、請求項
4又は
請求項4に従属する場合の請求項5ないし
8のうちの何れか1項に記載の方法のステップを、前記1つ以上のプロセッサに実行させるプログラム。
【請求項14】
請求項
10に記載の装置と請求項
11に記載の装置とを含むシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は2019年2月1日付けで出願された米国出願第16/265,790号の優先権を主張しており、それは2018年4月17日付けで出願された「通信方法及びその装置」と題する米国仮出願第62/659,049号の利益を主張しており、これらは全体的に参照により本願に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は一般にワイヤレス通信に関連し、特定の実施形態において、データ伝送及び/又はリファレンス信号伝送のためのシステム及び方法に関する。
【0003】
背景
ワイヤレス通信の分野では、送信のための様々なパラメータを通知するために、様々な制御情報が送信/受信ポイント(TRP)からユーザー装置(UE)に送信される。様々な制御情報は、様々なフィールド、様々なフィールドの順序、同じフィールドに関する様々なビット長(ペイロード・サイズとも呼ばれる)、及びその他の情報のうちの1つ以上を含む様々なフォーマットを有する可能性がある。制御情報のフォーマット、例えばダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットが、フォールバックのために含まれる可能性がある。UEは、フォールバックの制御情報のフォーマットを検出した場合、データ及びリファレンス信号を送信又は受信する仕方を決定する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
技術的な利点は、一般に、通信のための方法及び装置を述べている本開示の実施形態によって達成される。
【0005】
本開示の一態様によれば、方法が提供され、方法は:ユーザー装置(UE)が、UEのデータ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップ;及び、UEが、DCIに従ってデータを受信するステップであって、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある場合に、設定可能なパラメータにより初期化される、ステップ;を含む。即ち、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり、且つDCIがUEのIDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にあることに応答して(又はそのように判断した際又はその場合に)設定可能なパラメータにより初期化される。
【0006】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、方法は、UEが、設定可能なパラメータを基地局(BS)から受信するステップ;を更に含む。
【0007】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIが、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある場合に、シーケンスはセルIDにより初期化される。
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIに従ってデータを受信するステップは、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスを利用してデータをUEによりデスクランブルするステップ;を含む。
【0008】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0009】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、変調及び符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0010】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0011】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しくてもよい。
【0012】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+q・214+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に関連するRNTIに対応する。
【0013】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIを受信するステップは、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に、DCIを検出するステップを含む。
【0014】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、第1フォーマットは、PDSCHに対するDCIフォーマット1_0を含む。
【0015】
本開示の別の態様によれば、装置が提供され、装置は、非一時的なメモリ・ストレージに結合するように構成された1つ以上のプロセッサを含み、非一時的なメモリ・ストレージは命令を格納するように構成され、命令は、実行されると1つ以上のプロセッサに:装置又は装置が使用されるUEのデータ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップ;及び、DCIに従ってデータを受信するステップであって、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、装置又は装置が使用されるUEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある場合に、設定可能なパラメータにより初期化される、ステップ;を実行させる。即ち、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり、DCIが、UEのIDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にあることに応答して(又はそのように判断した際又はその場合に)設定可能なパラメータにより初期化される。
【0016】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、1つ以上のプロセッサは、設定可能なパラメータを基地局(BS)から更に受信するための命令を実行する。
【0017】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIが、装置のデータ通信をスケジューリングする装置のUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある場合に、シーケンスはセルIDにより初期化される。
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIに従ってデータを受信するステップは:設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスを利用してデータをデスクランブルするステップを含む。
【0018】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0019】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0020】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0021】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定されてもよい。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しくてもよい。
【0022】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+q・214+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスを表現し、nRNTIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に関連するRNTIに対応する。
【0023】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIを受信するステップは、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に、DCIを検出するステップを含む。
【0024】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、第1フォーマットは、PDSCHに対するDCIフォーマット1_0を含む。
【0025】
本開示の別の態様によれば、コンピュータ命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体が提供され、コンピュータ命令は、1つ以上のプロセッサにより実行されると、1つ以上のプロセッサに:媒体が使用されるUEのデータ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップ;及びDCIに従ってデータを受信するステップであって、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある場合に、設定可能なパラメータにより初期化される、ステップ;を実行させる。
【0026】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、コンピュータ命令は、1つ以上のプロセッサに:設定可能なパラメータを基地局(BS)から受信するステップを更に実行させる。
【0027】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIが、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある場合に、シーケンスはセルIDにより初期化される。
【0028】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIに従ってデータを受信するステップは:設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスを利用してデータをデスクランブルするステップを含む。
【0029】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0030】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、変調及び符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0031】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化され、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。
【0032】
オプションとして、上記の態様のうちの何れかにおいて、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+q・214+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に関連するRNTIに対応する。
【0033】
前述の態様は、UEがUE固有の探索空間においてフォールバックDCIによりスケジューリングされる場合に、PDSCH又はPUSCHのスクランブルに設定可能IDの使用を許容し、これは設定可能IDを用いてPUSCH又はPDSCHをスクランブルする際により多くの柔軟性を提供し、また、フォールバックDCIが共通の探索空間においてスケジューリングされる場合に、PDSCH又はPUSCHをスクランブルするためにセルIDの使用を許容し、これはRRC再設定又は設定の間にUEの設定の曖昧性又は不確実性の期間に対処することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本実施形態及びその利点の理解のために、添付図面に関連する以下の説明が参照される。
【
図1】ワイヤレス通信の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【
図2】ワイヤレス通信の別の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【
図3】ワイヤレス通信の更に別の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【
図4】ワイヤレス通信の更に別の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【
図8】ワイヤレス通信の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【
図9】ワイヤレス通信の別の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【
図10】ワイヤレス通信の更に別の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【
図11】ワイヤレス通信の更に別の実施形態の方法のフローチャートを示す。
【0035】
様々な図中の対応する数字や記号は、別意に指定されない限り、対応する部分を一般的に指す。図面は、実施形態の関連する態様を明確に説明するために描かれており、必ずしも縮尺通りに描かれてはいない。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本開示の実施形態についての生産及び使用は、以下において詳細に説明される。しかしながら、本願で開示される概念は、広く様々な特定の状況で具現化されることが可能であること、及び本願で議論される特定の実施形態は、単なる例示であり、特許請求の範囲を限定することには役立たないことが理解されるべきである。更に、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の変更、置換、及び代替が本願において行われ得ることが理解されるべきである。
【0037】
ダウンリンク制御情報(DCI)は、BSとユーザー装置(UE)との間の通信をスケジューリングするために基地局(BS)により送信されることが可能である。DCIは、フォールバックDCIフォーマットで送信される可能性がある。フォールバックDCIフォーマットは、アップリンク送信の場合はDCIフォーマット0_0、ダウンリンク送信の場合はDCIフォーマット1_0である可能性がある。本開示の実施形態は、フォールバックDCIフォーマットで送信されるDCIに従ってデータを通信するための方法及び装置を提供する。幾つかの実施形態では、DCIがUEのUE IDによってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にあるかどうかに基づいて、DCIに従ってBSによって又はUEによって送信されるデータは、設定可能なパラメータにより初期化される、或いはセルIDにより初期化されるシーケンスによってスクランブルされる可能性がある。
【0038】
幾つかの実施形態では、UEは、UEのデータ通信をスケジューリングするDCIを受信し、DCIに従ってデータを送信する可能性があり、データは、DCIが第1フォーマット(例えば、フォールバックDCIフォーマット)であること及びDCIが、UEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にあることに応答して、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる。
【0039】
幾つかの実施形態では、UEは、UEのデータ通信をスケジューリングするDCIを受信し、DCIに従ってデータを受信する可能性があり、データは、DCIが第1フォーマット(例えば、フォールバックDCIフォーマット)であること及びDCIが、UEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にあることに応答して、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる。次いで、UEは、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスを使用して、データをデスクランブルすることができる。
【0040】
幾つかの実施形態では、BSは、BSとUEとの間のデータ通信をスケジューリングするDCIを送信することが可能であり、この場合において、DCIは第1フォーマット(例えば、フォールバックDCIフォーマット)にあり、DCIはUEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にある。BSはDCIに従ってデータを送信することが可能であり、データは、設定可能なパラメータにより初期化される第1シーケンスによってスクランブルされる。
【0041】
幾つかの実施形態では、BSは、BSとUEとの間のデータ通信をスケジューリングするDCIを送信することが可能であり、この場合において、DCIは第1フォーマット(例えば、フォールバックDCIフォーマット)にあり、DCIはUEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にある。BSはDCIに従ってデータを受信することが可能であり、データは、設定可能なパラメータにより初期化される第1シーケンスによってスクランブルされる。
【0042】
UEは、例えば物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補のような制御チャネル候補のセットを監視する可能性があり、制御チャネル候補のセットは、対応する探索空間に従って、各々アクティベートされたサービス・セルのアクティブ・ダウンリンク帯域幅部分(DL BWP)における1つ以上の制御リソース・セット(CORESET)において、1つ以上の探索空間を使用する可能性がある。ブラインド検出はそのプロセスであり、それにより、UEはUEに宛てられた何らかのPDCCHが存在するかどうかを決定しようとし、これは探索空間に基づいている。単一のCORESETに複数の探索空間が存在する可能性がある。PDCCHで伝送されるペイロードは、ダウンリンク制御情報であり、それに対して巡回冗長検査(CRC)がアタッチされ、送信エラーを検出し、アドレス指定されたUEの身元をシグナリングする。NRでは、CRCは24ビットで構成される可能性があるが、LTEでは、PDCCHのCRCは16ビットで構成される可能性がある。UEによる制御チャネル候補の監視は、監視されるダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って各PDCCH候補をデコードすることを含む。PDCCHのデコード後に、UEはCRCを検査し、対象のUEがスケジューリングされているかどうか、及びPDCCHは正しく受信されているかどうかを見る。PDCCHにおいてCRCをマスク解除するために、UEに設定される特定のRNTIを、UEが使用する場合において、CRCエラーが検出されない場合、UEは、PDCCHが自身の制御情報を運んでおり、DCIに含まれているシグナリング命令(スケジューリング割り当て、アップリンク・グラントなど)に従うことを決定する。
【0043】
DCIメッセージは、ダウンリンク制御情報を含むことが可能であり、DCIメッセージは、UEに対応する1つの無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされたCRCを有することが可能である。例えば、ダウンリンク制御情報は、帯域幅部分又はコンポーネント・キャリアにおける物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、アップリンク送信に使用するためのリソース及び/又はトランスポート・フォーマットのようなアップリンク・グラント、電力制御コマンド、サイドリンク制御情報、又は、情報を、受信、復調、又はデコードするための任意の情報又はその組み合わせのような1つ以上のダウンリンク・スケジューリング割り当てを含むことが可能であり、その情報に関してスロットのセット内のシンボルは、アップリンクにおけるデータ送信、ダウンリンクにおける受信、又はプリエンプション指示、に使用されることが可能である。1つのPDCCHは1つ以上のDCIメッセージを運ぶことができる。第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)38.212 v.15.1.1、セクション7.3では、様々なフォーマット(DCIフォーマットと呼ばれる)が、DCIメッセージに対して定義されている。各フォーマットは、特定のメッセージ・サイズ及び用途に対応する。例えば、異なる制御情報を運ぶDCIメッセージは異なるサイズを有する可能性があり、異なるDCIフォーマットを使用する可能性がある。リソース割り当てに必要なビット数は、セルの帯域幅によって変化する可能性がある。その結果、所与のDCIフォーマットは、セルの構成全体に依存する様々なサイズを有する可能性がある。
【0044】
UEが特定の識別子を割り当てられる前にランダム・アクセス手順の間に、UEのために意図される制御情報を運ぶために、共通の探索空間が使用されることが可能である。このような場合、予め定義されたRNTIによってスクランブルされたCRCによるDCIフォーマットが、UEをアドレス指定するために使用される。例えば、SI-RNTIは、システム情報をスケジューリングする際に、共通の探索空間におけるDCIフォーマットのためにCRCをスクランブルするために使用することが可能であり、ページング・メッセージを送信する際に、P-RNTIが使用され、RA-RNTI及び/又はTC-RNTIはランダム・アクセスに使用され、TPC-RNTIはアップリンク電力制御応答に使用され、INT-RNTIはプリエンプション指示に使用され、SFI-RNTIはスロット関連情報に使用される。任意の探索空間の構造は、制御チャネル・エレメント(CCE)及びリソース・エレメント・グループ(REG)に基づくことが可能である。CCEは、ブラインド復号化に対する探索空間が定義される単位である。NRでは、各CCEは6つのREGから構成され、各REGは1つのOFDMシンボルにおける1つのリソース・ブロックから構成される。PDCCHは、連続的なCCEの特定のアグリゲーション・レベル、即ち1、2、4、8又は16を使用して送信される。CCE-対-REGのマッピングは、インターリーブされること又は非インターリーブされることが可能であり、一般に、CORESETの特性である。共通の探索空間は、UE固有の探索空間と構造的に類似しているが、ただし、共通の探索空間を形成するCCEのセットが事前に定義されており、従って、全てのUEに知られている点で、即ち、共通の探索空間を形成するCCEのセットは、所与のDCIにアタッチされるCRCをスクランブルするために使用されるUE IDとは無関係である点で異なる。
【0045】
UEが監視することが可能なPDCCH候補のセットは、PDCCH探索空間の観点から定義されてもよい。探索空間は、共通の探索空間又はUE固有の探索空間であってもよい。共通の探索空間内のDCIは、セルを識別するセルID(セル識別子又はセル識別子より短いもの)、又はUEを識別するUE ID(UE固有ID又はUE固有RNTIとも呼ばれる)、又は、1つのセル又は複数のセル内のUEのグループを識別することが可能なコミュニティRNTI、によってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を有する可能性がある。UE固有の探索空間におけるDCIは、UE IDによってスクランブルされたCRCを持つ可能性がある。共通の探索空間は、1つのセル又は複数のセル内のUEのグループを識別するコミュニティRNTI、又はUEを識別するUE ID、によってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットに対して設定されることが可能である。UE固有の探索空間は、UE IDによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットに対して設定されることが可能である。セルを識別するセルIDは、物理レイヤの観点からセルを識別する物理レイヤ・セル識別子を表現する。これは、同期信号の検出によりセル探索手順の間にUEによって取得されることが可能である。ニュー・ラジオ(NR)のシナリオでは、最大1008個のセルIDが存在する可能性がある。UEのグループを識別するコミュニティRNTIは、システム情報-無線ネットワーク一時識別子(SI-RNTI)、無線アクセス-RNTI(RA-RNTI)、P-RNTI(ページング-RNTI)、又は、UEのグループに設定される他のRNTIである可能性がある。
【0046】
例えば、UEは、以下の探索空間のうちの1つ以上において、PDCCH候補を監視する可能性がある:
- プライマリ・セルにおけるシステム情報-無線ネットワーク一時識別子(SI-RNTI)によってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットのためのタイプ0-PDCCH共通探索空間;
- プライマリ・セルにおけるSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットのためのタイプ0A-PDCCH共通探索空間;
- 無線アクセスRNTI(RA-RNTI)、一時セルRNTI(TC-RNTI)、又はプライマリ・セルにおけるセルRNTI(C-RNTI)によってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットのためのタイプ1-PDCCH共通探索空間;
- プライマリ・セルにおいてP-RNTI(ページング-RNTI)でスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットのためのタイプ2-PDCCH共通探索空間;
- インタラプトされた伝送指示-RNTI(INT-RNTI)、スロット・フォーマット指示-RNTI(SFI-RNTI)、送信電力制御-物理的アップリンク共有チャネル-RNTI(TPC-PUSCH-RNTI)、TPC物理アップリンク制御チャネル-RNTI(TPC-PUCCH-RNTI)、TPCサウンディング・リファレンス信号-RNTI(TPC-SRS-RNTI)、C-RNTI、又は、設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)(例えば、1つ以上のCS-RNTI)、又はセミ・パーシステント・チャネル状態情報-RNTI(SP-CSI-RNTI)によりスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットのためのタイプ33-PDCCH共通探索空間;及び
C-RNTI、MCS-C-RNTI(変調符号化方式-C-RNTI)、CS-RNTI、又はSP-CSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットのためのUE固有の探索空間。
【0047】
上記のように対応するDCIフォーマットをスクランブルするために使用される様々な探索空間及びRNTIの定義は、3GPP TS38.213、v15.1.0又はそれ以降のバージョンで見つけられるであろう。
【0048】
フォールバックのダウンリンク制御情報はフォールバックDCIと言及されてもよい。フォールバックDCIのフォーマット(フォールバックDCIフォーマットと呼ばれる)は、3GPP TS38.212、v15.1.1、セクション7.3又はそれ以降のバージョンで定義されているDCIフォーマット0_0及び1_0を含むことが可能である。フォールバックDCIフォーマットは、以下の状況のうちの1つ以上に使用される可能性がある:
- 共通の探索空間におけるブロードキャスト・シグナリング及び初期アクセス。この場合、セルIDは、リファレンス信号のデータ・スクランブリング又はシーケンス初期化に使用されることが可能である;
- UEリカバリ;
- UEに対する無線リソース制御(RRC)再設定;及び
- 例えば、(フォールバック・モードにおけるフォールバックDCIの短いフォーマットに起因する)より小さな物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のオーバーヘッドのような、より小さな制御チャネル・オーバーヘッドの場合のUE固有の探索空間又は共通の探索空間における正規のダウンリンク及び/又はアップリンクのUE固有の通信。
【0049】
フォールバックDCIフォーマットの情報フィールドのセットは、一般に、設定可能ではなく、その結果、一部の実施形態では、フォールバックDCIフォーマットのダウンリンク及びアップリンクDCIのサイズは固定される。フォールバック・ダウンリンク及びアップリンクDCIのユース・ケースの1つは、UEが、ネットワークに知られていない特定の設定を適用する正確な時間として、UEのRRC設定又は再設定中の不確実性の期間に応対することである。他のユース・ケースは、多くの状況において、フォールバック・フォーマットがより小さなパケットをスケジューリングする柔軟性を提供するように、シグナリング・オーバーヘッドを低減することである。従って、このようなケースでは、フォールバックDCIのオーバーヘッドが低いことは有益である。
【0050】
CRCは、DCIメッセージ・ペイロードにアタッチされるパリティ・ビットのセットである。ID(例えば、UE ID、セルID、又はコミュニティRNTI)は、CRCを計算する際に使用されることが可能である。即ち、CRCはIDによりスクランブルされる。UE IDはUEを識別することが可能である。UE IDは、C-RNTI、CS-RNTI、変調及び符号化方式(MCS)-C-RNTI、又はセミ・パーシステント・チャネル状態情報(SP-CSI)-RNTIを含む可能性がある。セルIDはセルを識別することが可能である。コミュニティRNTIは、SI-RNTI、P-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、INT-RNTI、SFI-RNTI、又はTPC-RNTI(これは、TPC-PUSH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、又はTPC-SRS-RNTIを含む可能性がある)を含む可能性がある。CRCアタッチメントの後に、DCIメッセージのビット(例えば、DCIペイロード+CRC)は、(例えば、ポーラー符号を使用して)エンコードされ、レート・マッチングされて(探索空間において)PDCCHを形成することが可能である。DCI(又はDCIメッセージ)を受信すると、UEはRNTI又はRNTIのセット(例えば、1つ以上のUE ID及び/又はコミュニティRNTI)を用いてCRCを検査することが可能である。UEは、受信したペイロードにおけるRNTI又はRNTIのセットに基づいて、スクランブルされたCRCを計算し、それを受信CRCと比較することができる。CRC検査が成功した場合、DCIメッセージは正しく受信されており且つUE宛てであると判断される。更に、DCIのフォーマットはUEにとって事前には未知であるので、UEはDCIフォーマットをブラインド検出する必要がある。DCIのフォーマット(DCIフォーマットとも呼ばれる)は、CRC検査が成功した場合に、CRCをスクランブルするために使用されるRNTIに従って決定されることが可能である。
【0051】
NRでは、異なるDCIフォーマットが同じDCIサイズを共有する場合があるので、DCIフォーマットとDCIサイズとの間の対応関係は多対1である。しかしながら、フォールバックDCIのDCIサイズは、一般に、ダウンリンク割り当て、アップリンク・グラント、スロット・フォーマット指示、又はプリエンプション指示のスケジュールに使用されるDCIとは異なる。フォールバックDCIは、非フォールバックDCIと比較して、限られた機能セットをサポートするので、フォールバックDCIフォーマット1_0のサイズは、非フォールバックDCIフォーマット1_1のサイズより小さいかもしれない。同様に、フォールバックDCIフォーマット0_0のサイズは、非フォールバックDCIフォーマット0_1のサイズより小さいかもしれない。アップリンク・フォールバックDCIフォーマット0_0、及びダウンリンク・フォールバックDCIフォーマット1_0のサイズは、UEにおけるブラインド・デコーディング試行の数を減らすために、整合させられていてもよい。同様に、アップリンク非フォールバックDCIフォーマット0_1、及びダウンリンク非フォールバックDCIフォーマット1-1のサイズは、UEでのブラインド・デコーディングの試みの数を減らすために、整合させられていてもよい。
【0052】
フォールバックDCIは、共通の探索空間及び/又はUE固有の探索空間で送信されてもよい。本開示の実施形態において、データ及び/又はリファレンス信号送信のための方法は、フォールバックDCIがUEによって検出される場合に、即ちフォールバックDCIがUEによって受信される場合に、本願において提供される。実施形態は、UEがUE固有の探索空間においてフォールバックDCIでスケジューリングされる場合にPDSCH又はPUSCHをスクランブルするための設定可能なIDの使用を可能にし、これは、設定可能なIDを使用することによってPUSCH又はPDSCHをスクランブルする際に、より多くの柔軟性を提供し、また、フォールバックDCIが共通の探索空間においてスケジューリングされる場合に、PDSCH又はPUSCHをスクランブルするためのセルIDの使用を可能にし、これは、RRC再構成又は設定中のUEの設定の曖昧さ又は不確実性の期間に応対することを可能にする。
【0053】
図1は、ワイヤレス通信のための実施形態の方法100のフローチャートを示す。方法100は、ワイヤレス・ネットワーク内で通信するUEによる動作を示すことが可能である。図示されるように、ステップ102において、UEは、UEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間において、ダウンリンク制御情報(DCI)の第1フォーマットを検出する。一実施形態において、UEは、PDCCH探索空間(例えば、共通の探索空間、UE固有の探索空間、又はその両方)を監視し、監視されたPDCCH探索空間においてDCIを受信することが可能である。UEは、UE固有の探索空間を監視し、DCIが第1フォーマット、例えばフォールバックDCIのフォーマットであることを検出することができる。UEは、更に、第1フォーマットのDCIが、UEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にあるかどうかを検出することができる。UE IDは、C-RNTI、CS-RNTI、MCS-C-RNTI、又はSP-CSI-RNTIを含む可能性がある。
【0054】
DCIの第1フォーマットがステップ104において検出される場合、方法100は、ステップ112、114、116及び118のうちの1つ以上を含む可能性がある。ステップ112において、UEは、検出された第1フォーマットにおいてDCIに従ってデータのためのリファレンス信号(又は、検出された第1フォーマットにおけるDCIによってスケジューリングされたデータのためのリファレンス信号)を送信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて初期化シーケンスに関連付けられる。データのためのリファレンス信号は、UEによって送信されたデータを受信(例えば、デコード、又は復調)するために、受信機が通信チャネルを推定するためのリファレンス信号であってもよい。例えば、データに対するリファレンス信号は、PUSCHに対する復調リファレンス信号(DMRS)であってもよい。オプションとして、初期化シーケンスに関連するリファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成されることが可能であり、初期化シーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて生成されることが可能である。設定可能なパラメータは、設定可能な上位レイヤ・パラメータであってもよい。設定可能なパラメータは、基地局から受信されてもよい。設定可能なパラメータは、nSCIDにより表現されるスクランブリングID(SCID)に対応してもよい。設定可能なパラメータは、設定可能なパラメータとSCIDとの間の対応関係に従って、SCIDによって識別されることが可能である。nSCIDは0又は1という値を有することが可能である。nSCIDは、例えば、DMRSの場合に2つの設定可能なパラメータのうちから、設定可能なパラメータを識別するIDとして考えることができる。設定可能なパラメータの値は、上位レイヤ・シグナリング、例えば、RRCを介してシグナリングすることが可能である。nSCIDは、非フォールバックDCIフォーマット1_1又は0_1が使用される場合に、PDSCH又はPUSCH伝送に関連するDCIにおけるDMRSシーケンス初期化フィールドによりシグナリングされてもよい。フォールバックDCIフォーマットが使用される場合、nSCID=0である。
【0055】
ステップ114において、UEは、検出された第1フォーマットにおけるDCIのDCIに従うデータのためのリファレンス信号(又は、検出された第1フォーマットにおける検出された第1フォーマットDCIにおけるDCIによってスケジューリングされたデータのリファレンス信号)を受信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる。データのためのリファレンス信号は、UEに送信されたデータを受信(例えば、デコード、復調)するために、UEがダウンリンク・チャネルを推定するためのリファレンス信号であってもよい。例えば、データのためのリファレンス信号は、UEに送信される物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのDMRSであってもよい。初期化シーケンスに関連するリファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成されてもよく、初期化シーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて生成されてもよい。設定可能なパラメータは、設定可能な上位レイヤ・パラメータであってもよい。設定可能なパラメータは、SCIDに対応してもよい。SCIDは、nSCIDとして表現されてもよい。設定可能なパラメータは、設定可能なパラメータとSCIDとの間の対応関係に従って、SCIDによって識別されてもよい。設定可能なパラメータは、基地局から受信されてもよい。オプションとして、UEは、設定可能なパラメータを用いて、例えば設定可能なパラメータに基づいて生成された初期化シーケンスを用いて、受信したリファレンス信号をデスクランブルすることができる。
【0056】
ステップ116において、UEは、検出された第1フォーマットにおける検出された第1フォーマットDCIにおけるDCIに従ってデータを(又は、検出された第1フォーマットにおける検出された第1フォーマットDCIにおけるDCIによりスケジューリングされたデータを)送信し、ここで、データは、設定可能なパラメータで初期化されるシーケンスによってスクランブルされる。例えば、UEは、第1フォーマットにおいてDCIによってスケジューリングされたPUSCHを送信してもよい。設定可能なパラメータは、基地局から受信されてもよい。設定可能なパラメータは、設定可能な上位レイヤ・パラメータであってもよい。初期化シーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて生成される可能性があり、シーケンスは、送信されるべきデータをスクランブルするために、初期化シーケンスに基づいて生成されてもよい。
【0057】
ステップ118において、UEは、検出された第1フォーマットにおける検出された第1フォーマットDCIにおけるDCIに従ってデータを(又は、検出された第1フォーマットにおける検出された第1フォーマットDCIにおけるDCIによりスケジューリングされたデータを)受信し、ここで、データは、設定可能なパラメータで初期化されるシーケンスによってスクランブルされる。例えば、UEは、第1フォーマットにおいてDCIによってスケジューリングされたPDSCHを受信してもよい。UEは、例えば、設定可能なパラメータで初期化されるシーケンスを使用して、設定可能なパラメータに基づいてPDSCHをデスクランブルしてもよい。設定可能なパラメータは、基地局から受信されてもよい。設定可能なパラメータは、設定可能な上位レイヤ・パラメータであってもよい。
【0058】
方法100は、DCIの第1フォーマットが、ステップ104においてUEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間で検出されなかった場合、ステップ122、124、126及び128のうちの1つ以上を含む可能性がある。これは、第1フォーマットのDCIがUE固有の探索空間で検出されなかった場合であってもよい。例えば、第1フォーマットのDCIは、共通の探索空間で検出される。これらのケースのいずれにおいても、UEは、ステップ122、124、126、及び128のうちの1つ以上を実行することができる。
【0059】
ステップ122において、UEは、検出された第1フォーマットにおけるDCIに従ってデータのためのリファレンス信号(又は、検出された第1フォーマットにおけるDCIによってスケジューリングされたデータのリファレンス信号)を送信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる。例えば、UEはPUSCHのためにDMRSを送信する可能性がある。リファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成されてもよく、初期化シーケンスは、セルIDに基づいて生成されてもよい。セルIDは、セル、例えば、UEに応対するセルを識別することができる。
【0060】
ステップ124において、UEは、検出された第1フォーマットにおけるDCIに従ってデータのためのリファレンス信号(又は、検出された第1フォーマットにおけるDCIによってスケジューリングされたデータのリファレンス信号)を受信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる。例えば、UEはPDSCHのためにDMRSを受信する可能性がある。リファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成されてもよく、初期化シーケンスは、セルIDに基づいて生成されてもよい。UEは、セルIDに基づいて生成された初期化シーケンスを使用して、受信されたリファレンス信号をデスクランブルすることができる。
【0061】
ステップ126において、UEは、検出された第1フォーマットにおけるDCIに従ってデータを(又は、検出された第1フォーマットにおけるDCIによってスケジューリングされたデータを)送信し、データはセルIDにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる。例えば、UEは、DCIの第1フォーマットによってスケジューリングされたPUSCHを送信してもよい。初期化シーケンスは、セルIDに基づいて生成されてもよく、シーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成される。
【0062】
ステップ128において、UEは、検出された第1フォーマットにおけるDCIに従ってデータを(又は、検出された第1フォーマットにおけるDCIによってスケジューリングされたデータを)受信し、データはセルIDにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる。例えば、UEは、DCIの第1フォーマットによってスケジューリングされたPDSCHを受信してもよい。UEは、セルIDにより初期化されたシーケンスを使用して受信データをデスクランブルすることができる。
【0063】
上記ステップのオプションの説明として、UEに関し、方法は:
UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてダウンリンク制御情報(DCI)の第1フォーマットを検出するステップ;
DCIの第1フォーマットが検出された場合に、以下のうちの1つ以上のステップを実行するステップ;を含み、1つ以上のステップは:
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータに対するリファレンス信号(又は、DCIの検出された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータに対するリファレンス信号)を送信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、基地局から受信される、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータに対するリファレンス信号(又は、DCIの検出された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータに対するリファレンス信号)を受信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、基地局から受信される、スクランブリングID(略称SCIDであり、nSCIDと言及されてもよい)に対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータ(又は、DCIの検出された第1フォーマットに従ってスケジューリングされたデータ)を送信するステップであって、データは、基地局から受信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップ;及び
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータ(又は、DCIの検出された第1フォーマットに従ってスケジューリングされたデータ)を受信するステップであって、データは、基地局から受信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップである。
【0064】
更に、方法は、UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてDCIの第1フォーマットが検出されない場合に、以下のうちの1つ以上のステップを実行するステップを含み、1つ以上のステップは:
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータのリファレンス信号(又は、DCIの検出された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータのリファレンス信号)を送信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータのリファレンス信号(又は、DCIの検出された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータのリファレンス信号)を受信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータ(又は、DCIの検出された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータ)を送信するステップであって、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる、ステップ;及び
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータ(又は、DCIの検出された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータ)を受信するステップであって、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる、ステップである。オプションとして、検出するステップは無線リソース制御(RRC)設定手順の後に実行される。
【0065】
オプションとして、スクランブリングID(nSCID)、例えばステップ112又はステップ114におけるスクランブリングID(nSCID)は、復調リファレンス信号スクランブリングIDであってもよい。nSCIDの値は0であってもよい。
【0066】
オプションとして、リファレンス信号、例えばステップ112、ステップ114、ステップ122、又はステップ124におけるリファレンス信号は、復調リファレンス信号(DMRS)、サウンディング・リファレンス信号(SRS)、又はチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0067】
オプションとして、DCIの第1フォーマットはフォールバックのためのDCIのフォーマットであってもよい。例えば、第1フォーマットは、DCIフォーマット1_0、又はDCIフォーマット0_0であってもよい。
【0068】
UE IDは、C-RNTI、CS-RNTI、MCS-C-RNTI、又はSP-CSI-RNTIであってもよい。
【0069】
オプションとして、例えばステップ112における初期化シーケンスであって、UEによって送信されるデータ(即ち、アップリンク)のためのリファレンス信号、例えばPUSCHに対するDMRS、のシーケンスに関連付けられた初期化シーケンスは、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づいて生成されてもよい。初期化シーケンス、例えばステップ112における初期化シーケンスは、設定可能なパラメータの関数であってもよい。例えば、初期化シーケンスは、f(NID
nSCID)により表現されることが可能であり、NID
nSCID∈{0,1,...,65535}は 3GPP TS38.211、v15.1.0又はそれ以降のバージョンで定義されている。NID
nSCIDは設定可能なパラメータであり、上位レイヤ・パラメータにより与えられてもよい。上位レイヤ・パラメータは、3GPP TS38.211、v15.1.0又はそれ以降のバージョンで定義されているUL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)であってもよく、ここで、nSCID=0である。UL-DMRS-Scrambling-IDは、後のバージョンで除外され、代わりにscramblingID0が使用される。即ち、設定可能なパラメータは、0である値を有するnSCIDに対応するUL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)であってもよい。スクランブリングID0は、例えばステップ112に関するアップリンク送信のための、RRC情報要素(IE)「DMRS-UplinkConfig」において、上位レイヤ・シグナリングによってシグナリングされてもよい。scramlingID0はまた、例えばステップ114に関するRRC情報要素(IE)「DMRS-DownlinkConfig」において、上位レイヤ・シグナリングによってシグナリングされてもよい。
【0070】
オプションとして、初期化シーケンス、例えばステップ112における初期化シーケンスは、以下の式を使用する設定可能なパラメータの関数として表現されてもよい:
【数1】
【0071】
即ち、初期化シーケンスは上記の式を充足することが可能である。この式において、cinitは初期化シーケンスであり、lはスロット内のOFDMシンボル番号(即ち、スロット内の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの番号)であり、ns,f
μはフレーム内のスロットの番号(即ち、フレーム内のスロット番号)であり、Nsymb
slotはスロット当たりのシンボルの数であり、NID
nSCID∈{0,1,...,65535}は、3GPP TS38.211、v15.1.0又はそれ以降で定義されているような上位レイヤ・パラメータUL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)によって与えられる設定可能なパラメータであり、ここで、nSCID=0である。
【0072】
オプションとして、例えばステップ114における初期化シーケンスであって、UEによって受信されるデータ(即ち、ダウンリンク)のためのリファレンス信号、例えばPDSCHに対するDMRS、のシーケンスに関連付けられた初期化シーケンスは、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づいて生成されてもよい。オプションとして、データのためのリファレンス信号は、検出された第1フォーマットのDCIに従ってスケジュールされたPDSCHのためのDMRSを含んでもよい。初期化シーケンスは、設定可能なパラメータの関数、即ちf(NID
nSCID)であってもよく、NID
nSCID∈{0,1,...,65535}は3GPP TS38.211、v15.1.0又はそれ以降のバージョンで定義されており、これは設定可能なパラメータであり、上位レイヤ・パラメータにより与えられてもよい。上位レイヤ・パラメータは、3GPP TS38.211、v15.1.0又はそれ以降のバージョンで定義されているUL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)であってもよく、ここで、nSCID=0である。
【0073】
オプションとして、ステップ114における初期化シーケンスは、以下の式を使用する設定可能なパラメータの関数として表現されてもよい:
【数2】
【0074】
即ち、初期化シーケンスは上記の式を充足することが可能である。この式において、cinitは初期化シーケンスであり、lはスロット内のOFDMシンボルの数であり、ns,f
μはフレーム内のスロットの数であり、NID
nSCID∈{0,1,...,65535}である。NID
nSCIDは、3GPP TS38.211、v15.1.0又はそれ以降で定義されているような上位レイヤ・パラメータUL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)によって与えられることが可能であり、ここで、nSCID=0である。ステップ116で議論したように、DCIの第1フォーマットが検出されると、送信されるべきデータ(例えば、UEから基地局に送信されるPUSCH)は、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされることが可能である。シーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスに基づいて生成されてもよい。オプションとして、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータの関数であってもよく、nID∈{0,1,...,1023}である。nIDは、3GPP TS38.211、v15.1.0又はそれ以降のバージョンで定義されるような上位レイヤ・パラメータ、例えばData-Scrambling-Identity (即ち、DataScramblingIdentityPUSCH)であってもよい。Data-scrambling-Identityは後のバージョンでは使用されず、代わりにdataScramblingIdentityPUSCHが使用される。オプションとして、初期化シーケンスは、以下の式を使用して、設定可能なパラメータの関数として表現されてもよい:
cinit=nRNTI・215+nID
【0075】
即ち、初期化シーケンスは上記の式を充足することが可能であり、ここで、cinitは初期化シーケンスであり、nID∈{0,1,...,1023}は、例えば上位レイヤ・パラメータにより与えられる、上位レイヤ・シグナリングにより設定され、例えばnID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータに等しい。例えば、上位レイヤ・パラメータは、Data-scrambling-Identity (即ち、dataScramblingIdentityPUSCH)であってもよく、上述のように、UEから基地局に送信されるPUSCHのような、PUSCH送信に関連するRNTIに対応する。
【0076】
ステップ118で議論したように、DCIの第1フォーマットが検出されると、受信したデータ(例えば、UEが基地局から受信したPDSCH)は、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされている可能性がある。シーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスに基づいて生成されてもよい。一実施形態では、初期化シーケンスは、設定可能なパラメータ、即ち、nIDの関数であってもよく、ここで、nID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータにより指示され、例えばnID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータに等しい。例えば、上位レイヤ・パラメータは、3GPP TS38.211 v15.1.0又はそれ以降で定義されるようなData-Scrambling-Identity(即ち、DataScramblingIdentity PDSCH)であってもよい。Data-Scrambling-Identityは後のバージョンでは使用されず、むしろ例えば3GPP TS38.211 v15.2.0で定義されているようなDataScramblingIdentityPDSCHが使用される。オプションとして、初期化シーケンスは、以下の式を使用して、設定可能なパラメータの関数として表現されてもよい:
cinit=nRNTI・215+q・214+nID
【0077】
初期化シーケンスは、上記の式を充足することが可能であり、ここで、cinitは初期化シーケンスであり、nID∈{0,1,...,1023}は、例えば上位レイヤ・シグナリングにより与えられ、例えば上位レイヤ・パラメータにより与えられ、例えばnID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータに等しい。例えば、上位レイヤ・パラメータは、Data-scrambling-Identity (即ち、dataScramblingIdentityPDSCH)であってもよく、nRNTIは、例えばUEによって受信されるPDSCHのような、PDSCH送信に関連付けられるRNTIに対応する。q∈{0,1}は、コードワード・インデックスである。最大2つのコードワードがPDSCHで送信される可能性がある。単独のコードワード送信のケースではq=0である。
【0078】
オプションとして、ステップ102は、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に実行されてもよい。
【0079】
オプションとして、基地局に関し、方法は:
UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてダウンリンク制御情報(DCI)の第1フォーマットを検出するステップ;
UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間において、DCIの第1フォーマットが検出された場合に、以下のうちの1つ以上のステップを実行するステップ;を含む可能性があり、1つ以上のステップは:
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータに対するリファレンス信号(又は、DCIの送信された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータに対するリファレンス信号)をUEにより受信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、UEに送信される、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータに対するリファレンス信号(又は、DCIの送信された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータに対するリファレンス信号)を送信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、UEに送信される、スクランブリングID(略称SCIDであり、nSCIDと言及されてもよい)に対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータ(又は、DCIの送信された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータ)をUEから受信するステップであって、データは、UEに送信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップ;及び
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータ(又は、DCIの送信された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータ)をUEに送信するステップであって、データは、UEに送信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップである。
【0080】
更に、方法は、UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてDCIの第1フォーマットが検出されない場合に、以下のうちの1つ以上のステップを実行するステップを含むことが可能であり、1つ以上のステップは:
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータのリファレンス信号(又は、DCIの送信された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータのリファレンス信号)をUEから受信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータのリファレンス信号(又は、DCIの送信された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータのリファレンス信号)をUEに送信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータ(又は、DCIの送信された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータ)をUEから受信するステップであって、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる、ステップ;及び
DCIの送信された第1フォーマットに即してデータ(又は、DCIの検出された第1フォーマットによりスケジューリングされたデータ)をUEに送信するステップであって、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる、ステップである。
【0081】
図2は、ワイヤレス通信のための実施形態の方法200のフローチャートを示す。方法200は、ワイヤレス・ネットワークにおける基地局による動作を示すことが可能である。図示のように、ステップ202において、基地局はDCIをUEに送信する。一実施形態において、基地局は、UEのUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間において、DCIの第1フォーマットを有するDCI(DCIの第1フォーマットにおけるDCIとも呼ばれる)を送信する可能性がある。別の実施形態において、DCIは、第1フォーマットとは異なるフォーマットであってもよい。更に別の実施形態において、DCIは、UE固有の探索空間で送信されなくてもよい。例えば、DCIは、共通の探索空間で送信されてもよい。
【0082】
方法200は、第1フォーマットを有するDCIが、UE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間で送信される場合に、ステップ212、214、216及び218のうちの1つ以上を含む可能性がある。ステップ212において、基地局は、DCIの第1フォーマットにおける送信されたDCIに即してデータのリファレンス信号(又は、DCIの第1フォーマットにおける送信されたDCIによってスケジューリングされたデータのリファレンス信号)(例えば、PUSCHのためのDMRS)を、DCIによってアドレス指定されたUEから受信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる。設定可能なパラメータは、基地局又は他の基地局によってUEに送信されてもよい。設定可能なパラメータは、スクランブリングID(SCID)に対応してもよい。オプションにより、初期化シーケンスに関連するリファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成される可能性があり、初期化シーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて生成されてもよい。
【0083】
ステップ214において、基地局は、DCIの第1フォーマットを有する送信されたDCIに即してデータのリファレンス信号(又は、第1フォーマットを有する送信されたDCIによってスケジューリングされたデータのリファレンス信号)(例えば、PDSCHのためのDMRS)を、DCIによってアドレス指定されたUEに送信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる。設定可能なパラメータは、基地局又は他の基地局によってUEに送信されてもよい。設定可能なパラメータは、nSCIDとして表現されるスクランブリングIDに対応する。オプションにより、初期化シーケンスに関連するリファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成される可能性があり、初期化シーケンスは、設定可能なパラメータに基づいて生成されてもよい。
【0084】
ステップ216において、基地局は、第1フォーマットを有する送信されたDCIに即してデータ(又は、第1フォーマットを有する送信されたDCIによってスケジューリングされたデータ)(例えば、PUSCH)を、DCIによってアドレス指定されたUEから受信し、ここで、データは、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる。設定可能なパラメータは、基地局によりUEへ送信されてもよい。
【0085】
ステップ218において、基地局は、第1フォーマットを有する送信されたDCIに即してデータ(又は、第1フォーマットを有する送信されたDCIによってスケジューリングされたデータ)(例えば、PDSCH)を、DCIによってアドレス指定されたUEに送信し、ここで、データは、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる。設定可能なパラメータは、基地局によりUEへ送信されてもよい。
【0086】
更に、DCIの第1フォーマットがUE IDによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間で送信されない場合、方法200はステップ222、224、226、228のうちの1つ以上を含む可能性がある。図示されているように、ステップ222において、基地局は、第1フォーマットを有する送信されたDCIに即してデータのリファレンス信号(又は、第1フォーマットを有する送信されたDCIによってスケジューリングされたデータのリファレンス信号)(例えば、PUSCHのためのDMRS)を、DCIによってアドレス指定されたUEから受信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる。例えば、リファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成される可能性があり、初期化シーケンスは、セルIDに基づいて生成されてもよい。
【0087】
ステップ224において、基地局は、第1フォーマットを有する送信されたDCIに即してデータのリファレンス信号(又は、第1フォーマットを有する送信されたDCIによってスケジューリングされたデータのリファレンス信号)(例えば、PDSCHのためのDMRS)を、DCIによってアドレス指定されたUEに送信し、ここで、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる。例えば、リファレンス信号のシーケンスは、初期化シーケンスに基づいて生成される可能性があり、初期化シーケンスは、セルIDに基づいて生成されてもよい。セルIDは、例えばUEに応対するセルのようなセルを識別することが可能である。
【0088】
ステップ226において、基地局は、第1フォーマットを有する送信されたDCIに即してデータ(又は、第1フォーマットを有する送信されたDCIによってスケジューリングされたデータ)(例えば、PUSCH)を、DCIによってアドレス指定されたUEから受信し、ここで、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる。
【0089】
ステップ228において、基地局は、第1フォーマットを有する送信されたDCIに即してデータ(又は、第1フォーマットを有する送信されたDCIによってスケジューリングされたデータ)(例えば、PDSCH)を、DCIによってアドレス指定されたUEに送信し、ここで、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる。
【0090】
一部の実施形態では、RRC設定の後に、UEのPUSCH及び/又はPDSCHが、共通の探索空間においてDCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0によってスケジューリングされる場合、即ち、UEのPUSCHが、共通の探索空間においてDCIフォーマット0_0を有するDCI(DCIフォーマット0_0におけるDCIとも言及される)によってスケジューリングされる場合、及び/又は、UEのPDSCHが、共通の探索空間においてDCIフォーマット1_0を有するDCIによってスケジューリングされる場合、UEは、nSCID=0及びNID
nSCID=NID
cellであると仮定することが可能である。NID
cellはセルIDを表現する。例えば、UEのPUSCHが、共通の探索空間においてDCIフォーマット0_0を有するDCIによってスケジューリングされている場合、又は、UEのPDSCHが、共通の探索空間においてDCIフォーマット1_0を有するDCI(DCIフォーマット1_0においてDCIとも呼ばれる)によってスケジューリングされている場合、UEはnSCIDを0に等しく設定するように事前に設定されてもよい。
【0091】
幾つかの実施形態では、RRC設定又は再設定の後、UEのPUSCH/PDSCHがUE固有の探索空間においてDCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0によってスケジューリングされ、PDSCH及び/又はPUSCHがC-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するPDCCHによってスケジューリングされる場合、即ち、UEのPUSCHがUE固有の探索空間においてDCIフォーマット0_0を有するDCIによってスケジューリングされ、及び/又は、UEのPDSCHがUE固有の探索空間においてDCIフォーマット1_0を有するDCIによってスケジューリングされ、PDSCH及び/又はPUSCHがC-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するPDCCHによってスケジューリングされる場合、UEは、nSCID=0に対応する設定可能なパラメータNID
nSCID(即ち、NID
nSCID=NID
0)が、信号をスクランブル又はデスクランブルするためのシーケンスを初期化するために使用されていることを決定することができる。即ち、UEは、0に等しいSCID(nSCIDにより表現される)が送信されていると仮定することができる。「SCID」及び「DMRSスクランブリングID」という用語は、可換に使用される。その結果、ここではnSCID=0であるNID
nSCIDが使用されるであろう。幾つかの実施形態では、RRC設定又は再設定が実行された後に、RRC設定又は再設定の前に、DMRSスクランブリングID 0に対応する最新の設定可能なパラメータが使用されてもよい。
【0092】
UEのPUSCHが、C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてDCIフォーマット0_0を有するDCIによってスケジューリングされる場合、及び/又は、UEのPDSCHが、C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてDCIフォーマット1_0を有するDCIによってスケジューリングされる場合、フォールバックのDCIフォーマット、例えばDCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0は、nSCIDに関する情報を含まない可能性があるので、UEはnSCID=0であることをデフォルトで決定してもよい。例えば、DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0が使用される場合、UEは、nSCIDに対するデフォルト値(例えば、nSCID=0)で事前に設定されてもよい。
【0093】
UEのPDSCHが、C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間(USS)において、フォーマット1_0のPDCCHによってスケジューリングされる場合、又は、UEのPUSCHが、C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCによるUSSにおいてフォーマット0_0のPDCCHによってスケジューリングされる場合、DMRSスクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータは、PDSCH又はPUSCHのリファレンス信号をスクランブルするシーケンスを初期化するために使用されるであろう。UEのPUSCH/PDSCHが、DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0によってスケジューリングされる場合、即ち、UEのPUSCHが、C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCによるUSSにおいて、DCIフォーマット0_0によってスケジューリングされる場合、及び/又は、UEのPDSCHが、C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCによるUSSにおいて、DCIフォーマット1_0によってスケジューリングされる場合、UEは、第1DMRSスクランブリングIDが設定されていること、即ちnSCID=0及びNID
nSCID=NID
0であることを仮定する(又は、所定の設定に従って決定する)可能性があり、ここで、NID
0は、仮に提供されるならば、上位レイヤ・パラメータDL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)によって与えられる。そうでない場合、nSCID=0及びNID
nSCID=NID
cellである。例えば、DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0がUSSにおいて送信されない場合(例えば、DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0が共通の探索空間において送信される場合)、nSCID=0及びNID
nSCID=NID
cellである。
【0094】
幾つか実施形態では、PDSCH DMRS(即ち、PDSCHのためのDMRS)のシーケンスを生成するための初期化シーケンスc
initは:
【数3】
を利用して取得されることが可能であり、即ち、初期化シーケンスは上記の式を充足することが可能である。この式において、lはスロット内のOFDMシンボル番号であり、n
s,f
μはフレーム内のスロットの番号(即ち、スロット番号)である。オプションとして、n
SCID∈{0,1},N
ID
nSCID∈{0,1,...,65535}が、提供されるならば、上位レイヤ・パラメータDL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0又はscrambling ID1)によって与えられる可能性があり、PDSCHは、DCIフォーマット1_1によるPDCCHであってC-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するPDCCHによってスケジューリングされる。別の場合では、n
SCID=0,N
ID
nSCID∈{0,1,...,65535}が、提供されるならば、上位レイヤ・パラメータDL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)によって与えられる可能性があり、PDSCHは、DCIフォーマット1_0によるPDCCHであってC-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するPDCCHによってスケジューリングされる。それ以外の場合は、n
SCID=0、及びN
ID
nSCID=N
ID
cellである。例えば、PDSCHがDCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット1_1によるPDCCHによってスケジューリングされていない場合、又はPDCCHがC-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有しない場合、n
SCID=0、及びN
ID
nSCID=N
ID
cellである。
【0095】
幾つか実施形態では、PUSCH DMRS(即ち、PUSCHのためのDMRS)のシーケンスを生成するための初期化シーケンスc
initは:
【数4】
を利用して取得されることが可能であり、即ち、初期化シーケンスは上記の式を充足することが可能である。この式において、lはスロット内のOFDMシンボルの数であり、n
s,f
μはフレーム内のスロットの数であり、N
symb
slotはスロット当たりのシンボルの数である。オプションとして、n
SCID∈{0,1},N
ID
nSCID∈{0,1,...,65535}が、提供されるならば、上位レイヤ・パラメータUL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0又はscrambling ID1)によって与えられ、PUSCHは、msg3 PUSCHではなく、例えばC-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はSP-CSI-RNTIのような、UE IDによってスクランブルされたCRC及びDCIフォーマット0_1によるPDCCHによりスケジューリングされてない。別の例では、n
SCID=0,N
ID
nSCID∈{0,1,...,65535}が、提供されるならば、上位レイヤ・パラメータUL-DMRS-Scrambling-ID(即ち、scramblingID0)によって与えられ、PUSCHは、msg3 PUSCHではなく、例えばC-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はSP-CSI-RNTIのような、UE IDによってスクランブルされたCRC及びDCIフォーマット0_0によるPDCCHによりスケジューリングされてない。それ以外の場合は、n
SCID=0、及びN
ID
nSCID=N
ID
cellである。例えば、PUSCHがDCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_0によるPDCCHによってスケジューリングされていない場合、又はPDCCHが、例えばC-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はSP-CSI-RNTIのような、UE IDによってスクランブルされたCRCを有しない場合、n
SCID=0、及びN
ID
nSCID=N
ID
cellである。
【0096】
幾つかの実施形態では、PDSCH DMRS(即ち、PDSCHのためのDMRS)のシーケンスを生成するためのc
initとして表現される初期化シーケンスは:
【数5】
を利用して取得されることが可能である。言い換えると、初期化シーケンスは上記の式を充足することが可能である。この式では、lはスロット内のOFDMシンボル番号であり、n
s,f
μはフレーム内のスロット番号であり、及びN
symb
slotはスロット当たりのシンボルの数であり;
- N
ID
0,N
ID
1∈{0,1,…,65535}は上位レイヤ・パラメータにより、例えばそれぞれscramblingID0及びscramblingID1によって与えられる可能性があり、上位レイヤ・パラメータは、フィールド、即ち情報要素(IE)において、例えば、提供されるならばDMRS-DownlinkConfigにおいて与えられる可能性があり、PDSCHは、C-RNTI、MCS-C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCとともに、DCIフォーマット1_1(即ち、DCIフォーマット1_1のDCI)を使用して、PDCCHによってスケジューリングされる;
- N
ID
0∈{0,1,…,65535}は上位レイヤ・パラメータ、例えばscramblingID0によって与えられる可能性があり、上位レイヤ・パラメータは、フィールド、即ち情報要素(IE)において、例えば、提供されるならばDMRS-DownlinkConfigにおいて与えられる可能性があり、PDSCHは、C-RNTI、MCS-C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCとともに、DCIフォーマット1_0を使用して、PDCCHによってスケジューリングされる;
- それ以外の場合、N
ID
nSCID=N
ID
cellである。
【0097】
nSCID∈{0,1}として表現される量は、DCIフォーマット1_1が使用される場合には、PDSCH伝送に関連するDCIにおいて、DMRSシーケンス初期化フィールドによって与えられることが可能であり、それ以外の場合、nSCID=0である。
【0098】
幾つかの実施形態では、PUSCH DMRS(即ち、PUSCHのためのDMRS)のシーケンスを初期化するためのc
initとして表現される初期化シーケンスは:
【数6】
を利用して取得されることが可能である。言い換えると、初期化シーケンスは上記の式を充足する。この式では、lはスロット内のOFDMシンボル番号であり、n
s,f
μはフレーム内のスロット番号であり、及びN
symb
slotはスロット当たりのシンボルの数であり;及び
- N
ID
0,N
ID
1∈{0,1,…,65535}は上位レイヤ・パラメータにより、例えばそれぞれscramblingID0及びscramblingID1によって与えられる可能性があり、上位レイヤ・パラメータは、フィールド、即ち情報要素(IE)において、例えば、提供されるならばDMRS-UplinkConfigにおいて与えられる可能性があり、PUSCHは、DCIフォーマット0_1のDCIにより、又は設定されたグラントによるタイプ1PUSCH伝送によりスケジューリングされる;
- N
ID
0∈{0,1,…,65535}は上位レイヤ・パラメータ、例えばscramblingID0によって与えられる可能性があり、上位レイヤ・パラメータは、フィールド、即ち情報要素(IE)において、例えば、提供されるならばDMRS-UplinkConfigにおいて与えられる可能性があり、PUSCHは、C-RNTI、MCS-C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCとともに、DCIフォーマット0_0のDCIによりスケジューリングされ;PUSCHは共通の探索空間においてDCIフォーマット0_0のDCIによってスケジューリングされない;
- それ以外の場合、N
ID
nSCID=N
ID
cellである。
【0099】
nSCID∈{0,1}という量は、DCIフォーマット0_1が使用される場合には、例えば、存在するならばPUSCH伝送に関連するDCIにおいて、DMRSシーケンス初期化フィールドのようなフィールドによって指示されることが可能であり、それ以外の場合、nSCID=0である。
【0100】
一部の実施形態では、PUSCHに対する変換プリコーディングがイネーブルにされている場合、PUSCHのリファレンス信号に対してr(n)として表現されるリファレンス信号シーケンスは、
【数7】
に従って生成されるものとする。即ち、リファレンス信号シーケンスはこの式を充足する。この式では、r
u,v
(α,δ)(m)は、DCIによって動的にスケジューリングされるPUSCH伝送に関してδ=1及びα=0により以下で定められるような低PAPRシーケンスである。r
u,v
(α,δ)(m)のように表現される低PAPRシーケンスは、
【数8】
のように表現される基本シーケンスのαとして表現されるサイクリック・シフトによって定義され(即ち、低PAPRシーケンスはこの式を充足する)、ここで、M
ZC=dN
SC
RB/2
δはシーケンスの長さを表現する。複数のシーケンスが、α及びδの様々な値により単独の基本シーケンスから定義される。
【0101】
r
-
u,v(m)として表現される基本シーケンスはグループに分割され、ここでu∈{0,1,...,29}はグループ番号を表現し、vはグループ内の基本シーケンス番号を表現し、各グループは、それぞれ長さM
ZC=dN
SC
RB/2
δ,1/2≦d/2
δ≦5の1つの基本シーケンス(v=0)と、それぞれ長さM
ZC=dN
SC
RB/2
δ,6≦d/2
δの2つの基本シーケンス(v=0,1)とを含む。r
-
u,v(0),...,r
-
u,v(M
ZC-1)として表現される基本シーケンスの定義は、M
ZCとして表現されるシーケンス長に依存する。Uとして表現されるシーケンス・グループは:
【数9】
を充足し、n
ID
RSは以下により与えられることが可能である:
- n
ID
PUSCHが上位レイヤ・パラメータ、例えばDMRS-UplinkConfigのIEにおけるnPUSCH-Identityにより設定され、PUSCHがmsg3 PUSCHではなく、送信が、共通の探索空間におけるDCIフォーマット0_0のDCIによってスケジューリングされない場合には、n
ID
RS=n
ID
PUSCHである。msg3 PUSCHは、UEがプリアンブル・メッセージ(msg1)を送信し、ネットワークからランダム・アクセス応答(RAR)メッセージ(msg2)を受信した後、ランダム・アクセス手順の一部としてUEにより送信されるPUSCHメッセージである。msg3 PUSCHの詳細はTS38.213、V15.1.0又はそれ以降のバージョンで見つけることができる。
【0102】
- それ以外の場合、nID
RS=NID
cellである。
【0103】
u=(f
gh+n
ID
RS)mod30,f
gh、及びvとして表現されるシーケンス番号は以下により与えられることが可能である:
グループ・ホッピングもシーケンス・ホッピングも使用されないものとする:
f
gh=0
v=0;
- シーケンス・ホッピングではないグループ・ホッピングが使用されるものとする場合、
【数10】
であり、ここで、c(i)として表現される擬似ランダム・シーケンスは、各無線フレームの開始時に、
【数11】
により初期化されることが可能である。c(i)として表現される本願における擬似ランダム・シーケンスは、長さ31のゴールド・シーケンスにより定義されてもよい。i=0,1,…,M
PN-1である場合に、M
PNとして表現される長さの出力シーケンスc(i)は以下により定義されることが可能であり;
【数12】
ここで、N
C=1600であり、x
1(i)として表現される先頭からm個のシーケンスは、x
1(0)=1,x
1(i)=0,n=1,2,...,30により初期化されることが可能である。x
2(i)として表現される次のm個のシーケンスの初期化は、シーケンスのアプリケーションに依存する値とともに、
【数13】
により示される。
【0104】
グループ・ホッピングではないシーケンス・ホッピングが使用されるものとする場合、
【数14】
であり、ここで、c(i)として表現される擬似ランダム・シーケンスは、各無線フレームの開始時に、c
init=n
ID
RSにより初期化されることが可能である。
【0105】
上記のlとして表現される量は、ダブル・シンボルDMRSのケースを除いてOFDMシンボル番号であり、そのケースではlはダブル・シンボルDMRSの第1シンボルのOFDMシンボル番号である。
【0106】
図3は、ワイヤレス通信のための実施形態の方法300のフローチャートを示す。UEは、DCIを受信及び検出するための方法300を実行することが可能である。図示のように、方法300は、ステップ302で始まり、ステップ304に進む。ステップ304において、UEは、共通の探索空間を盲目的にデコードする。ステップ306において、UEは、UE固有の探索空間を盲目的にデコードする。ステップ308において、UEは、次のPDCCH機会(例えば、次のスロット)を待機する。次いで、UEはステップ304に戻り、次のPDCCH機会において、監視される探索空間を盲目的にデコードし続ける。代替的に、UEは、ステップ304の前にステップ306を実行してもよいし、或いはステップ306の前にステップ304を実行してもよいし、或いはステップ304及びステップ306を同時に実行してもよい。ステップ304及びステップ306の順序は限定されないことに留意されたい。
【0107】
幾つかの実施形態では、UEは、共通の探索空間を盲目的にデコードするために、ステップ304においてステップ312~326を実行してもよい。図示されるように、ステップ312において、UEは、共通の探索空間における第1候補によりデコーディングを開始する。ステップ314において、UEは、PDCCH DMRSデスクランブリングのためにセルIDを使用してDCIを盲目的にデコードする。ステップ316において、方法は、セルIDに基づくスクランブラを使用してDCIをデスクランブルする。スクランブラは、信号及びチャネルをスクランブル/デスクランブルするためのユニット/モジュールとして言及されてもよい。スクランブラはまた、スクランブリング・シーケンスを用いてスクランブル/デスクランブルするプロセス/手順と言及されてもよい。スクランブラは、初期化シーケンスを生成するためにセルIDを用いて初期化され、DCIをデスクランブルするために、初期化シーケンスを用いてスクランブリング・シーケンスを生成することができる。ステップ318において、UEは、共通の(コミュニティとも呼ばれる)ID(RNTIとも呼ばれる)又はUE IDが、DCIのCRCをスクランブルする際に使用されるかどうかを決定する。共通IDは、UEのグループに共通であってもよい。共通IDは、セル固有RNTI又はID、又はエリア固有RNTI、又はグループ固有RNTIと呼ばれてもよい。共通IDは、グループ固有RNTI、セル又はエリア固有RNTI、例えば、SI-RNTI、P-RNTI、TC-RNTI、RA-RNTI、INT-RNTI、SFI-RNTI、又はTPC-RNTIなどを含む可能性がある。UE IDは、UE固有のRNTI又はIDと言及されてもよく、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はSP-CSI-RNTIなどを含む可能性がある。
図3は、ステップ318における単なるオプションの方法を示しており、UEは、コミュニティRNTI又はUE C-RNTIがDCIのCRCをスクランブルする際に使用されるかどうかを決定する。ステップ318は、共通ID又はUE IDによるCRC検査が成功したかどうかを、UEが判断することを含む。共通ID又はUE IDのCRC検査が成功した場合、UEはステップ320に進み、UEは、PDSCHに関連するDMRSをデスクランブルするためのシーケンスを初期化すること、PUSCHに関連するDMRSをスクランブルするためのシーケンスを初期化すること、PDSCHをデスクランブルするためのシーケンスを初期化すること、又は、PUSCHをスクランブルするためのシーケンスを初期化すること、のうちの任意の1つ又はそれらの組み合わせを実行するために、セルIDを利用する。例えば、UEは、セルIDを使用してPUSCHに関連付けられたDMRSをスクランブルするか、又はセルIDを使用してPDSCHに関連付けられたDMRSをデスクランブルすることができる。UEは、セルID又はUE IDによってスクランブルされたCRCによる共通の探索空間においてフォールバックDCIを検出した後に、セルIDを使用してPUSCH(UL)をスクランブルすることができる。UEは、セルID又はUE IDによってスクランブルされたCRCによる共通の探索空間においてフォールバックDCIを検出した後に、セルIDを使用してPDSCH(DL)をデスクランブルすることができる。1つの例示的な方法として、ステップ320において、UEは、DMRSのスクランブラ、及びPDSCH又はPUSCHのペイロード・スクランブラとして、セルIDを使用する(即ち、セルIDは、DMRS及びペイロードをスクランブル又はデスクランブルするためのスクランブリング・シーケンスを生成するためにスクランブラを初期化するために使用される)。次に、方法はステップ322に進む。あるいは、例えば、ステップ318において、CRC検査は成功ではないとUEが判断し、コミュニティ(共通)RNTIもUE C-RNTIも使用されない場合、UEはステップ322に進む。共通の探索空間は、複数の共通の探索空間又は探索空間セットを含んでもよい。この場合、ステップ322において、方法は、それが最後の共通の探索空間における最後の候補(例えば、最後の共通の探索空間における最後の候補)に到達したか、或いはUEによってサポートされるか又はUEに設定された候補の最大数に到達したかどうかを決定する。幾つかの実施形態において、UEが、既に設定可能な数のPDCCHを成功裏にデコードしている場合、UEは、与えられた探索空間又は探索空間セットにおける全てのPDCCH候補を盲目的にデコードする必要はないかもしれない。ブラインド検出は、それによりUEがUE宛ての何らかのPDCCHが存在するかどうかを決定しようとするプロセスであり、探索空間に基づいている。UEに設定された単一のCORESETに、複数の共通及び/又はUE固有の探索空間が存在する可能性がある。CCEは、ブラインド復号化のための探索空間が定義される単位である。NRでは、各CCEは6つのREGから構成され、各REGは1つのOFDMシンボルにおける1つのリソース・ブロックから構成される。CCEの特定のアグリゲーション・レベル、例えば1、2、4、8又は16における探索空間セットは、連続的なCCEの同じアグリゲーション・レベルのPDCCH候補により形成される。PDCCH候補は、本質的に、例えば1、2、4、8又は16のような連続的なCCEのセットを指し、その中でネットワークはPDCCHを送信することができる。
【0108】
現在の候補が共通の探索空間における最後のものである場合、又はUEでサポートされているか又はUEに設定されている候補の最大数に達した場合、共通の探索空間のブラインド・デコーディングはステップ324において終了する。候補が最後のものでない場合、又はUEによってサポートされる又はUEに設定された候補の最大数に達していない場合、UEはステップ326に進み、次の候補をデコードし続ける。次いで、UEはステップ314に戻り、次の候補のデコーディングを実行する。幾つかの実施形態において、UEは、既に設定可能な数のPDCCHを成功裏にデコードしている場合、探索空間のブラインド・デコーディングを停止してもよい。
【0109】
図4は、ワイヤレス通信のための更に別の実施形態の方法400のフローチャートを示す。方法400は、DCIを受信するためにUEによって実行されてもよい。ステップ402~408は、
図3のステップ302~308と同様である。図示のように、方法400は、ステップ402で始まり、ステップ404に進む。ステップ404において、UEは、共通の探索空間を盲目的にデコードする。ステップ406において、UEは、UE固有の探索空間を盲目的にデコードする。ステップ408において、UEは、次のPDCCH機会(例えば、次のスロット)を待機する。次いで、UEはステップ404に戻り、次のPDCCH機会において、監視される探索空間又は探索空間セットを盲目的にデコードし続ける。代替的に、UEは、ステップ404の前にステップ406を実行してもよいし、或いはステップ406の前にステップ404を実行してもよいし、或いはステップ404及びステップ406を同時に実行してもよい。ステップ404及びステップ406の順序は限定されないことに留意されたい。
【0110】
幾つかの実施形態では、UEは、UE固有の探索空間(セット)を盲目的にデコードするためにステップ406においてステップ412~426を実行してもよい。図示されるように、ステップ412において、UEは、共通の探索空間(セット)における第1候補によりデコーディングを開始する。1つのオプション・ケースでは、フォールバック・フォーマット(フォールバック・フォーマットにおけるDCIとも言及される)を有するDCIが、USS(セット)において検出される。ステップ414において、UEは、PDCCH DMRSスクランブルのための設定可能なID(即ち、
図1に関して説明したような設定可能なパラメータ)を使用して、DCIを盲目的にデコードする。ステップ416において、UEは、設定可能なIDに基づくスクランブラを使用してDCIをデスクランブルする。例えば、スクランブラは、DCIをデスクランブルするために設定可能なIDを使用して初期化される。ステップ414及び416は、
図4に示されるものとは異なる順序で実行されてもよい。次いで、UEは、UE IDがDCIのCRCをスクランブルするために使用されるかどうかを決定するために、UE IDを使用してCRC検査を実行することができる。ステップ418は、DCIのCRCをスクランブルする際にUE C-RNTIが使用されるかどうかを、UEが決定する例示的なオプション方法を示す。上述のように、CS-RNTI、MCS-C-RNTI又はSP-CSI-RNTIのような他のUE IDもまた使用され、検査されてもよい。CRC検査が成功し、UEが、DCIのCRCをスクランブルするためにUE IDが使用される、と判断した場合、UEはステップ420に進み、UEは、PDSCHのDMRSをデスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、PUSCHのDMRSをスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、PDSCHをデスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、又はPUSCHをスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、のうちの任意の1つ又は組み合わせを実行する。即ち、UEは、設定可能なIDを使用して、DMRS、PDSCH又はPUSCHなどの信号をスクランブル又はデスクランブルするためのシーケンスを初期化する。オプションの方法において、DCIのCRCをスクランブルする際にUE-IDが使用されることを、UEが判断した場合である一方、DCIがフォールバック・フォーマット又は非フォールバック・フォーマットの何れかにある場合、UEはステップ420に進み、UEは、PDSCHのDMRSをデスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、PUSCHのDMRSをスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、PDSCHをデスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、又はPUSCHをスクランブルするためのシーケンスを開始するために設定可能なIDを使用すること、のうちの任意の1つ又は組み合わせを実行する。PDSCHに関連付けられたDMRS、PUSCHに関連付けられたDMRS、PDSCH又はPUSCHなどのような様々な信号をデスクランブルするためのシーケンスを初期化するための設定可能なIDは、同一であってもよいし、又は異なっていてもよい。そうでない場合、例えば、CRC検査が成功せず、UE IDは使用されない、とUEが判断した場合、UEはステップ422に進む。ステップ422において、方法は、それがUE固有の探索空間における最後の候補に到達したかどうかを決定する。即ち、UEは、現在の候補がUE固有の探索空間における最後のものであるかどうかを検査する。UEによってサポートされている、又はUEに設定されている候補の最後の候補又は最大数に到達した場合、ステップ424において、UE固有の探索空間のブラインド・デコーディングは終了する。現在の候補が最後のものではなく、或いはUEによってサポートされている、又はUEに設定されている候補の最大数に達していない場合、UEはステップ426に進み、UE固有の探索空間における次の候補によりデコーディングを継続する。次いで、UEはステップ414に戻り、次の候補のデコーディングを実行する。
【0111】
図5は、本開示の実施形態が実装される可能性がある通信システム500の可能な方法を示す。一般に、システム500は、複数の無線又は有線の要素が、データ及び他のコンテンツを通信することを可能にする。システム500の目的は、ブロードキャスト、ナローキャスト、ユーザー装置を介して、ユーザー装置等へコンテンツ(音声、データ、ビデオ、テキスト)を提供することである。システム500は、帯域幅などのリソースを共有することによって効率的に動作することができる。
【0112】
この実施形態では、通信システム500は、電子デバイス(ED)510a~510c、無線アクセス・ネットワーク(RAN)520a~520b、コア・ネットワーク530、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)540、インターネット550、及び他のネットワーク560を含む。所定数のこれらのコンポーネント又は要素が
図5に示されているが、妥当な任意の数のこれらのコンポーネント又は要素がシステム500に含まれる可能性がある。
【0113】
ED510a~510cは、システム500内で動作し、通信し、又はその両方を行うように構成される。例えば、ED510a~510cは、ワイヤレス通信チャネルを介して送信し、受信し、又はその両方を行うように構成される。各ED510a~510cは、無線動作のための任意の適切なエンド・ユーザー装置を表現し、ユーザー装置/デバイス(UE)、無線送信/受信ユニット(WTRU)、移動局、移動加入者装置、セルラー電話、ステーション(STA)、マシン・タイプ通信装置(MTC)、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、コンピュータ、タッチパッド、無線センサ、又は消費者電子デバイスのような装置を含んでもよい(又はそれらを指してもよい)。
【0114】
図5において、RAN520a~520bはそれぞれ基地局570a~570bを含む。各基地局570a~570bは、任意の他の基地局570a~570b、コア・ネットワーク530、PSTN540、インターネット550、及び/又は他のネットワーク560へのアクセスを可能にするために、ED510a~510cのうちの1つ以上との無線インターフェースとなるように構成される。例えば、基地局570a~570bは、基地局トランシーバ局(BTS)、ノードB(NodeB)、エボルブド・ノードB(eNodeB)、ホームeNodeB、gNodeB(しばしば「ギガビット」ノードBと呼ばれる)、送信ポイント(TP)、送信/受信ポイント(TRP)、サイト・コントローラ、アクセス・ポイント(AP)、又は無線ルータ等の幾つかの周知のデバイスのうちの1つ以上を含んでもよい(又はそれらであってもよい)。任意のED510a~510cは、任意の他の基地局570a~570b、インターネット550、コア・ネットワーク530、PSTN540、他のネットワーク560、又は前述したものの任意の組み合わせ、とのインターフェース、アクセス、又は通信を行うように、代替的に又は共同で構成されてもよい。オプションとして、システムは、RAN 520bのようなRANを含んでもよく、対応する基地局570bは、図示のように、インターネット550を介してコア・ネットワーク530にアクセスする。
【0115】
ED510a~510c及び基地局570a~570bは、本願で説明される機能及び/又は実施形態の一部又は全部を実装するように構成され得る可能性のある通信装置である。
図5に示される実施形態では、基地局570aは、RAN520aの一部を形成し、これは、他の基地局、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)、中継ノード、要素、及び/又はデバイスを含む可能性がある。任意の基地局570a、570bは、図示されるような単一の要素、又は対応するRAN内に分散される複数の要素、又はその他であってもよい。また、基地局570bは、他の基地局、要素、及び/又はデバイスを含む可能性があるRAN520bの一部を形成する。各々の基地局570a~570bは、カバレッジ・エリアと称される特定の地理的領域又はエリア内で無線信号を送信及び/又は受信するように動作するように構成されてもよい。セルは、セル・セクタに更に分割されてもよく、基地局570a~570bは、例えば、複数のセクタにサービスを提供するために複数のトランシーバを使用してもよい。幾つかの実施形態では、基地局570a~570bは、無線アクセス技術がサポートするピコ又はフェムト・ノードとして実装されてもよい。幾つかの実施形態において、多入力多出力(MIMO)技術が、各カバレッジ・エリアに対して複数のトランシーバを有するように使用されてもよい。図示されるRAN520a~520bの数は、例示的であるに過ぎない。システム500を案出する際には、任意の数のRANが考慮される可能性がある。
【0116】
基地局570a~570bは、ワイヤレス通信リンク、例えば、RF、マイクロ波、IRなどを使用して、1つ以上のエア・インターフェース590を介して、1つ以上のED510a~510cと通信する。エア・インターフェース590は、任意の適切な無線アクセス技術を利用することができる。例えば、システム500は、エア・インターフェース590において、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、又はシングル・キャリアFDMA(SC-FDMA)のような1つ以上のチャネル・アクセス方法を実装することができる。
【0117】
基地局570a~570bは、ワイドバンドCDMA(WCDMA)を使用してエア・インターフェース590を構築するために、ユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)を実装することができる。そうする場合に、基地局570a~570bは、HSPA、HSPA+選択的にHSDPA、HSUPA、又はその両方を含むもののようなプロトコルを実装することができる。あるいは、基地局570a~570bは、LTE、LTE-A、及び/又はLTE-Bを使用して、エボルブドUTMS地上無線アクセス(E-UTRA)とのエア・インターフェース590を確立してもよい。システム500は上述のような方式を含む複数チャネルのアクセス機能を使用してもよいことが、想定されている。エア・インターフェースを実装する他の無線技術は、IEEE802.11、802.15、802.16、CDMA7000、CDMA7000 1X、CDMA7000EV-DO、IS-7000、IS-95、IS-856、GSM、EDGE、GERANを含む。もちろん、他のマルチ・アクセス方式及び無線プロトコルが利用されてもよい。
【0118】
RAN520a~520bは、音声、データ及びその他のサービスをED510a~510cに提供するために、コア・ネットワーク530と通信している。理解できるように、RAN520a~520b及び/又はコア・ネットワーク530は、コア・ネットワーク530によって直接的に応対されてもされなくてもよい1つ以上の他のRAN(図示せず)との直接的又は間接的な通信を行うことが可能であり、RAN520a、RAN520b、又はその両方と同じ無線アクセス技術を使用しても使用しなくてもよい。コア・ネットワーク530は、(i)RAN520a~520b又はED510a~510c、又はその両方と、(ii)他のネットワーク(PSTN540、インターネット550、及び他のネットワーク560など)との間でゲートウェイ・アクセスとして役立つ可能性もある。更に、ED510a~510cの一部又は全部は、異なる無線技術及び/又はプロトコルを使用して、異なるワイヤレス・リンクを介して異なるワイヤレス・ネットワークと通信するための機能を含んでもよい。PSTN540は、基本電話サービス(POTS)を提供するための回線交換電話ネットワークを含むことが可能である。インターネット550は、コンピュータ及びサブネット(イントラネット)又はその両方のネットワークを含み、IP、TCP、又はUDPなどのプロトコルを組み込むことができる。ED510a~510cは、複数の無線アクセス技術に従って動作を行うことが可能なマルチモード・デバイスであってもよく、これをサポートするために必要な複数のトランシーバを組み込むことができる。
【0119】
図5に示すような通信システム500はハイパー・セルと言及される可能性があるニュー・ラジオ(NR)セルをサポートする可能性があることが想定されている。各NRセルは、同一のNRセルIDを使用する1つ以上のTRPを含む。NRセルIDは、NRセルの全ての物理的なTRPに対する論理的な割り当てであり、ブロードキャスト同期信号で搬送されることが可能である。NRセルは、動的に設定されてもよい。NRセルの境界は柔軟である可能性があり、システムは動的にTRPをNRセルに追加し、或いはTRPをNRセルから除去する。
【0120】
一実施形態では、NRセルは、UEに応対するUE固有のデータ・チャネルを送信するNRセル内に1つ以上のTRPを有する可能性がある。UE固有のデータ・チャネルに関連する1つ以上のTRPもまた、UE固有であり、UEに対して透過的である。単一のNRセル内で複数の並列データ・チャネルがサポートされてもよく、各データ・チャネルは異なるUEに応対する。
【0121】
他の実施形態では、ブロードキャスト共通制御チャネル及び個別制御チャネルがサポートされてもよい。ブロードキャスト共通制御チャネルは、同一のNRセルIDを共有する全ての又は部分的なTRPによって送信される共通のシステム設定情報を搬送することができる。各UEは、NRセルIDに関連付けられた情報に従って、ブロードキャスト共通制御チャネルから情報をデコードすることができる。NRセル内の1つ以上のTRPは、UEに応対し、UEに関連するUE固有の制御情報を運ぶ、UE固有の個別制御チャネルを送信することができる。単一のNRセル内の複数の並列専用制御チャネルがサポートされてもよく、各々の個別制御チャネルは異なるUEに応対する。各々の個別制御チャネルの復調は、UE ID又は他のUE固有のパラメータにリンクされるUE固有のリファレンス信号、シーケンス及び/又は位置に従って実行されてもよい。
【0122】
幾つかの実施形態では、個別制御チャネル及びデータ・チャネルを含むこれらのチャネルのうちの1つ以上は、UE固有のパラメータ及び/又はNRセルIDに従って生成される可能性があり、例えば、UE固有のパラメータは、UE ID、又は基地局によって設定される値であってもよい。更に、UE固有のパラメータ及び/又はNRセルIDは、異なるNRセルからのデータ・チャネル及び制御チャネルの送信を区別するために使用されることが可能である。
【0123】
UEのようなEDは、UE個別接続IDを使用して、NRセル内の少なくとも1つのTRPを介して通信システム500にアクセスすることができ、これは、NRセルに関連する1つ以上の物理的なTRPが、UEに対して透過的であることを可能にする。UE個別接続IDは、NRセル内のUEを一意に識別する識別子である。例えば、UE個別接続IDは、シーケンスによって識別されてもよい。幾つかの実装では、UE個別接続IDは、初期アクセス後にUEに割り当てられる。例えば、UE個別接続IDは、PHYチャネル生成のために使用される他のシーケンス及びランダマイザにリンクされてもよい。UE個別接続IDは、基地局からの設定、上位レイヤ・シグナリング、及び/又は制御情報に基づいて取得されるIDであってもよい。
【0124】
一部の実施形態では、UEがNRセル内のTRPと通信している限り、UE個別接続IDは同じまま残る。幾つかの実施形態では、UEは、NRセル境界を越える場合に、元のUE個別接続IDを保持することができる。例えば、UEは、ネットワークからシグナリングを受信した後に、そのUE個別接続IDを変更できるだけである。
【0125】
通信システム500に実装されるNRセルの数は、様々な通信シナリオに応じて異なる可能性がある。例えば、
図6は、本開示の実施形態による例示的な通信システム600における2つの隣接するNRセルを示す。
【0126】
図6に示すように、NRセル682、684はそれぞれ同一のNRセルIDの割り当てを受けた複数のTRPを含む。例えば、NRセル682は、TRP686、687、688、689、690、及び692を含み、TRP690、692は、UE694のようなEDと通信する。NRセル682内の他のTRPがUE694と通信してもよいことは、明らかに理解される。NRセル684は、TRP670、672、674、676、678、及び680を含む。TRP696は、異なる時間、周波数又は空間方向でNRセル682、684に割り当てられ、システムは、2つのNRセル682及び684の間でTRP696のNRセルIDを切り替えることができる。NRセル間の(ゼロを含む)任意数の共有されるTRPが、システムにおいて実装され得ることが想定されている。
【0127】
一実施形態では、システムは、ネットワーク・トポロジー、負荷分布、及び/又はUE分布の変化に適応するために、NRセル・トポロジーを動的に更新する。幾つかの実装において、UEの濃度が1つの領域で増加する場合に、システムは、UEのより高い濃度近傍のTRPを含むように、NRセルを動的に拡張することが可能である。例えば、NRセルのエッジに位置するUEの濃度が所定の閾値を超えると、システムは他のTRPを含むようにNRセルを拡張することができる。別の状況として、システムは、2つのハイパー・セルの間に位置する、より高い濃度のUEを含むように、NRセルを拡張することができる。幾つかの実装において、トラフィック負荷が1つの領域で著しく増加している場合、システムはまた、増加したトラフィック負荷のためにTRPを含むように、その領域に関連するNRセルを拡張することができる。例えば、ネットワークの一部のトラフィック負荷が所定の閾値を超える場合、システムは、ネットワークの影響を受ける部分に送信している1つ以上のTRPのNRセルIDを変更することができる。
【0128】
別の実施形態では、システムは、TRP696に関連するNRセルIDを、NRセル682のNRセルIDからNRセル684のNRセルIDへ変更してもよい。一実施形態では、システムは、TRPの様々なNRセルとの関連付けを、例えば1ミリ秒毎のように周期的に変更することができる。このような柔軟なNRセル形成メカニズムにより、全てのUEは、セル端UEが事実上存在しないように、最良のTRPによって応対されることが可能である。
【0129】
更に別の実施形態では、共有されるTRP696は、2つのNRセル682、684の間の境界に位置するUEに対する干渉を低減することができる。2つのNRセル682、684の境界付近に位置するUEは、より少ないハンドオーバしか経験せず、なぜなら、共有されるTRPが異なる時間、周波数又は空間方向の何れかでNRセルと関連付けられるからである。更に、UEがNRセル682、684の間を移動する場合に、その遷移は、ユーザーにとってより滑らかな体験である。一実施形態では、ネットワークは、TRP696のNRセルIDを変化させて、NRセル682、684の間を移動するUEを遷移させる。
【0130】
図7A及び7Bは、本開示による方法及び教示を実装することができる可能性のあるデバイスを示す。特に、
図7Aは
図5の例示的なED510を示し、
図7Bは
図5の例示的な基地局570を示す。これらのコンポーネントは、システム500において、又は任意の他の適切なシステムにおいて使用されることが可能である。
【0131】
図7Aに示すように、ED510は、少なくとも1つの処理ユニット700を含む。処理ユニット700は、ED510の様々な処理動作を実現する。例えば、処理ユニット700は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、又はED510がシステム500内で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。また、処理ユニット700は、上記で詳細に説明された機能及び/又は実施形態の一部又は全部を実装するように構成されてもよい。各々の処理ユニット700は、1つ以上の動作を実行するように構成された任意の適切な処理又はコンピューティング・デバイスを含む。各々の処理ユニット700は、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、又は特定用途向け集積回路を含むことができる。
【0132】
ED510はまた、少なくとも1つのトランシーバ702を含む。トランシーバ702は、少なくとも1つのアンテナ又はNIC(ネットワーク・インターフェース・コントローラ)704による送信のためにデータ又は他のコンテンツを変調するように構成される。トランシーバ702はまた、少なくとも1つのアンテナ704によって受信されるデータ又は他のコンテンツを復調するように構成される。各トランシーバ702は、無線送信のための信号を生成し、及び/又は無線又は有線で受信された信号を処理 するための、適切な任意の構造を含む。各アンテナ704は、無線信号を送信及び/又は受信するための任意の適切な構造を含む。1つ以上のトランシーバ702はED510において使用されることが可能であり、1つ以上のアンテナ704はED510において使用されることが可能である。単一の機能ユニットとして示されているが、トランシーバ702は、少なくとも1つの送信機及び少なくとも1つの別々の受信機を使用して実装されることも可能である。
【0133】
ED510は、1つ以上の入力/出力デバイス706又はインターフェースを更に含む。入力/出力デバイス706は、ネットワークにおいてユーザー又は他のデバイス(ネットワーク通信)との相互作用を促進する。各々の入力/出力デバイス706は、ネットワーク・インターフェース通信を含む、スピーカ、マイクロホン、キーパッド、キーボード、ディスプレイ、又はタッチ・スクリーンのような、ユーザーに情報を提供する、又はユーザーから情報を受信/提供するための任意の適切な構造を含む。
【0134】
また、ED510は、少なくとも1つのメモリ708を含む。メモリ708は、ED510によって使用、生成、又は収集される命令及びデータを格納する。例えば、メモリ708は、上述の機能及び/又は実施形態の一部又は全部を実装するように構成され、且つ処理ユニット700によって実行される、ソフトウェア命令又はモジュールを格納することができる。各メモリ708は、任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性のストレージ及び検索デバイスを含む。ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、ハード・ディスク、光ディスク、加入者識別モジュール(SIM)、メモリ・スティック、セキュア・ディジタル(SD)メモリ・カード等のような任意の適切なタイプのメモリが使用される可能性がある。
【0135】
図7Bに示すように、基地局570は、少なくとも1つの処理ユニット750、少なくとも1つの送信機752、少なくとも1つの受信機754、1つ以上のアンテナ756、少なくとも1つのメモリ758、及び1つ以上の入力/出力デバイス又はインターフェース766を含む。送信機752及び受信機754の代わりに、図示されていないトランシーバが使用されてもよい。スケジューラ753は、処理ユニット750に結合されてもよい。スケジューラ753は、基地局570内に含まれてもよいし、或いは基地局570とは別に動作してもよい。処理ユニット750は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、又は任意の他の機能などの基地局570の種々の処理動作を実行する。また、処理ユニット750は、上記で詳細に説明された機能及び/又は実施形態の一部又は全部を実装するように構成されることも可能である。各々の処理ユニット750は、1つ以上の動作を実行するように構成された任意の適切な処理又はコンピューティング・デバイスを含む。各々の処理ユニット750は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、又は特定用途向け集積回路を含むことができる。
【0136】
各々の送信機752は、1つ以上のED又は他のデバイスに無線伝送するための信号を生成するための任意の適切な構造を含む。各々の受信機754は、1つ以上のED又は他のデバイスから無線又は有線によって受信された信号を処理するための任意の適切な構造を含む。別個のコンポーネントとして示されているが、少なくとも1つの送信機752及び少なくとも1つの受信機754はトランシーバに統合されることが可能である。各アンテナ756は、無線信号を送信及び/又は受信するための任意の適切な構造を含む。ここでは共通のアンテナ756が送信機752及び受信機754の両方に結合されるように示されているが、1つ以上のアンテナ756を送信機752に結合されることが可能であり、1つ以上の別個のアンテナ756が受信機754に結合されることが可能である。各メモリ758は、ED510に関連して上述されたもののように、任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性のストレージ及び検索デバイスを含む。メモリ758は、基地局570によって使用、生成、又は収集される命令及びデータを格納する。例えば、メモリ758は、上述の機能及び/又は実施形態の一部又は全部を実装するように構成され、且つ処理ユニット750によって実行される、ソフトウェア命令又はモジュールを格納することができる。
【0137】
各々の入力/出力デバイス766は、ネットワークにおいてユーザー又は他のデバイスとの相互作用(ネットワーク通信)を促進する。各々の入力/出力デバイス766は、ネットワーク・インターフェース通信を含む、ユーザーへ情報を提供する、又はユーザーから情報を受信/提供するための任意の適切な構造を含む。
【0138】
図8はワイヤレス通信の実施形態の方法800のフローチャートを示す。方法800はUEにより実行される動作を示すことが可能である。図示されるように、ステップ802において、UEは、UEのアップリンク・データ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。ステップ804において、UEは、DCIに従ってデータを送信し、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にあることに応答して、設定可能なパラメータにより初期化される。
【0139】
図9はワイヤレス通信の別の実施形態の方法900のフローチャートを示す。方法900はUEにより実行される動作を示すことが可能である。図示されるように、ステップ902において、UEは、UEのダウンリンク・データ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。ステップ904において、UEは、DCIに従ってデータを受信し、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある場合に、設定可能なパラメータにより初期化される。
【0140】
図10はワイヤレス通信の更に別の実施形態の方法1000のフローチャートを示す。方法1000は基地局(BS)により実行される動作を示すことが可能である。図示されるように、ステップ1002において、BSは、BSとUEとの間のダウンリンク・データ通信をスケジューリングする第1ダウンリンク制御情報(DCI)を送信し、第1DCIは第1フォーマットにあり、第1DCIは、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある。ステップ1004において、BSは、第1DCIに従って第1データを送信し、第1データは、設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスによりスクランブルされる。
【0141】
図11はワイヤレス通信の更に別の実施形態の方法1100のフローチャートを示す。方法1100はBSにより実行される動作を示すことが可能である。図示されるように、ステップ1102において、BSは、BSとUEとの間のアップリンク・データ通信をスケジューリングする第1ダウンリンク制御情報(DCI)を送信し、第1DCIは第1フォーマットにあり、第1DCIは、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある。ステップ1104において、BSは、第1DCIに従って第1データを受信し、第1データは、設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスによりスクランブルされる。
【0142】
本開示の実施形態は、UEがフォールバックのための制御情報のフォーマットを検出した場合に、データ及び/又はリファレンス信号の伝送の方法を提供する。提供される方法により、UEは、フォールバックのためのDCIが、C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされた巡回冗長コード(CRC)によるUE固有の探索空間において送信されるかどうかを区別することが可能であり、これはRRC設定手順の後にUEによって実行されることが可能である。UEはDMRSスクランブルIDを決定することが可能であり、それに基づいて、DMRSシーケンスが生成され、データをスクランブルするための初期化シーケンスが生成される。このように、UE及び基地局は、様々な通信シナリオにおいてDMRSスクランブリングIDの一貫性を有することができる。
【0143】
本開示の一態様によれば、方法が提供され、方法は:
UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてダウンリンク制御情報(DCI)の第1フォーマットを検出するステップ;
DCIの第1フォーマットが検出された場合に:
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータに対するリファレンス信号を送信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、基地局から受信される、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータに対するリファレンス信号を受信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、基地局から受信される、スクランブリングID(nSCID)に対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータを送信するステップであって、データは、基地局から受信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップ;及び
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータを受信するステップであって、データは、基地局から受信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップ;
のうちの1つ以上を実行するステップを含む。
【0144】
オプションとして、上記の任意の態様において、方法は、UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてDCIの第1フォーマットが検出されない場合に:
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータのリファレンス信号を送信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータのリファレンス信号を受信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、セルIDに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータを送信するステップであって、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる、ステップ;及び
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータを受信するステップであって、データは、セルIDにより初期化されたシーケンスによりスクランブルされる、ステップ;
のうちの1つ以上を実行するステップを更に含む。
【0145】
オプションとして、上記の任意の態様において、スクランブリングID(nSCID)は、復調リファレンス信号スクランブリングIDである。
【0146】
オプションとして、上記の任意の態様において、nSCIDの値は0である。
【0147】
オプションとして、上記の任意の態様において、リファレンス信号は復調リファレンス信号である。
【0148】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0149】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、C-RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子)、又はCS-RNTI(設定されたスケジューリング)を含むことが可能である。
【0150】
オプションとして、上記の任意の態様において、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づくデータのためのUE送信リファレンス信号(PUSCHのためのDMRS)のシーケンスに関連する初期化シーケンスは、設定可能なパラメータの関数f(NID
nSCID)であり、NID
nSCID∈{0,1,...,65535}は上位レイヤ・パラメータにより与えられ、nSCID=0である。
【0151】
オプションとして、上記の任意の態様において、関数の式は次のとおりであり:
【数15】
ここで、c
initは初期化シーケンスであり、lはスロット内のOFDMシンボル番号であり、n
s,f
μはフレーム内のスロット番号であり、N
ID
nSCID∈{0,1,...,65535}は上位レイヤ・パラメータUL-DMRS-Scrambling-IDにより与えられ、n
SCID=0である。
【0152】
オプションとして、上記の任意の態様において、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づくDCIの検出された第1フォーマットによるデータに対するUE送信リファレンス信号(PDSCHに対するDMRS)に関連する初期化シーケンスは、設定可能なパラメータの関数f(NID
nSCID)であり、NID
nSCID∈{0,1,...,65535}は上位レイヤ・パラメータにより与えられ、nSCID=0である。
【0153】
オプションとして、上記の任意の態様において、関数の式は次のとおりであり:
【数16】
ここで、c
initは初期化シーケンスであり、lはスロット内のOFDMシンボル番号であり、n
s,f
μはフレーム内のスロット番号であり、N
ID
nSCID∈{0,1,...,65535}は上位レイヤ・パラメータDL-DMRS-Scrambling-IDにより与えられ、n
SCID=0である。
【0154】
オプションとして、上記の任意の態様において、アップリンク・データ(PUSCH)のスクランブリング・シーケンスの初期化シーケンスは、設定可能なパラメータ、nIDの関数であり、nID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータに等しい。
【0155】
オプションとして、上記の任意の態様において、関数の式は次の通りであり:
cinit=nRNTI・215+nID
ここで、cinitは初期化シーケンスであり、nID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータData-scrambling-Identityに等しく、nRNTIはPUSCH伝送に関連するRNTIに対応する。
【0156】
オプションとして、上記の任意の態様において、ダウンリンク・データ(PDSCH)のスクランブリング・シーケンスの初期化シーケンスは、設定可能なパラメータ(nID)の関数であり、nID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータに等しい。
オプションとして、上記の任意の態様において、関数の式は次の通りであり:
cinit=nRNTI・215+q・214+nID
ここで、cinitは初期化シーケンスであり、nID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・パラメータData-scrambling-Identityに等しく、nRNTIはPUSCH伝送に関連するRNTIに対応する。
【0157】
オプションとして、上記の任意の態様において、検出は、無線リソース制御(RRC)設定手順の後に実行される。
【0158】
本開示の一態様によれば、命令を含むストレージに結合されるプロセッサを含む装置が提供され、命令は実行されると、プロセッサに:
UE IDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間においてダウンリンク制御情報(DCI)の第1フォーマットを検出するステップ;
DCIの第1フォーマットが検出された場合に:
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータに対するリファレンス信号を送信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、基地局から受信される、スクランブリングIDに対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータに対するリファレンス信号を受信するステップであって、リファレンス信号のシーケンスは、基地局から受信される、スクランブリングID(nSCID)に対応する設定可能なパラメータに基づく初期化シーケンスに関連付けられる、ステップ;
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータを送信するステップであって、データは、基地局から受信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップ;及び
DCIの検出された第1フォーマットに従ってデータを受信するステップであって、データは、基地局から受信される、設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスによってスクランブルされる、ステップ;
のうちの1つ以上を実行するステップ;を実行させる。
【0159】
本開示の一態様によれば、方法が提供され、方法は:ユーザー装置(UE)が、UEのデータ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップ;及びUEが、DCIに従ってデータを送信するステップであって、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にあることに応答して、設定可能なパラメータにより初期化される、ステップ;を含む。即ち、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのIDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にある場合に(そのように判断した場合に)、設定可能なパラメータにより初期化される。
【0160】
オプションとして、上記の任意の態様において、方法は、UEが、設定可能なパラメータを基地局(BS)から受信するステップを更に含む。
【0161】
オプションとして、上記の任意の態様において、方法は、DCIが、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にあることに応答して、シーケンスはセルIDにより初期化される。
【0162】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0163】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、変調及び符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0164】
オプションとして、上記の任意の態様において、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0165】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しい。
【0166】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスを表現し、nRNTIは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送に関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に対応する。
【0167】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIを受信するステップは、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に、DCIを検出するステップを含む。
【0168】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1フォーマットは、PUSCHに対するDCIフォーマット0_0を含む。
【0169】
本開示の一態様によれば、方法が提供され、方法は:ユーザー装置(UE)が、UEのデータ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップ;及びUEが、DCIに従ってデータを受信するステップであって、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある場合に、設定可能なパラメータにより初期化される、ステップ;を含む。即ち、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのIDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にあることに応答して(そのように判断したことに応答して、又はその場合に)、設定可能なパラメータにより初期化される。
【0170】
オプションとして、上記の任意の態様において、方法は、UEが、設定可能なパラメータを基地局(BS)から受信するステップを更に含む。
【0171】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIが、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある場合に、シーケンスはセルIDにより初期化される。
オプションとして、DCIに従ってデータを受信するステップは:設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスを利用してデータをUEによりデスクランブルするステップを含む。
【0172】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0173】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、変調及び符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0174】
オプションとして、上記の任意の態様において、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0175】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しい。
【0176】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+q・214+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に関連するRNTIに対応する。
【0177】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIを受信するステップは、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に、DCIを検出するステップを含む。
【0178】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1フォーマットは、PDSCHに対するDCIフォーマット1_0を含む。
【0179】
本開示の別の態様によれば、方法が提供され、方法は:基地局(BS)が、BSとユーザー装置(UE)との間のデータ通信をスケジューリングする第1ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップであって、第1DCIは第1フォーマットにあり、第1DCIは、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある、ステップ;及び、BSが、第1DCIに従って第1データを送信するステップであって、第1データは、設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;を含む。
【0180】
オプションとして、上記の任意の態様において、方法は更に:BSが、BSとUEとの間のデータ通信をスケジューリングする第2DCIを送信するステップであって、第2DCIは、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある、ステップ;及び、BSが、第2DCIに従って第2データを送信するステップであって、第2データは、セル識別子(ID)により初期化された第2シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;を含む。
オプションとして、上記の任意の態様において、第1DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0181】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、変調及び符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0182】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0183】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しい。
【0184】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+q・214+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に関連するRNTIに対応する。
【0185】
本開示の別の態様によれば、方法が提供され、方法は:基地局(BS)が、BSとユーザー装置(UE)との間のデータ通信をスケジューリングする第1ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップであって、第1DCIは第1フォーマットにあり、第1DCIは、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある、ステップ;及び、BSが、第1DCIに従って第1データを受信するステップであって、第1データは、設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;を含む。
【0186】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1DCIに従って前記第1データを受信するステップは:BSが、設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスを利用して第1データをデスクランブルするステップ;を含む。
【0187】
オプションとして、上記の任意の態様において、方法は:BSが、BSとUEとの間のデータ通信をスケジューリングする第2DCIを送信するステップであって、第2DCIは、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある、ステップ;及び、BSが、第2DCIに従って第2データを受信するステップであって、第2データは、セル識別子(ID)により初期化された第2シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;を更に含む。
【0188】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0189】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0190】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0191】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しい。
【0192】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送に関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に対応する。
【0193】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの非一時的なメモリ・ストレージに結合されるように構成された1つ以上のプロセッサを含む装置が提供され、非一時的なメモリ・ストレージは命令を格納するように構成され、命令は、実行されると1つ以上のプロセッサに:装置のデータ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップ;及び、DCIに従ってデータを送信するステップであって、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、装置又は装置が使用されるUEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にあることに応答して、設定可能なパラメータにより初期化される、ステップ;を実行させる。即ち、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIがUEのIDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にある場合に(そのように判断した場合に)、設定可能なパラメータにより初期化される。
【0194】
オプションとして、上記の任意の態様において、1つ以上のプロセッサは:設定可能なパラメータを基地局(BS)から受信するための命令を更に実行する。
【0195】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIが、装置又は装置が使用されるUEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にあることに応答して、シーケンスはセルIDにより初期化される。
【0196】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0197】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、変調及び符号化方式-C-RNTI(MCS-C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0198】
オプションとして、上記の任意の態様において、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを用いて初期化される。
【0199】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しい。
【0200】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送に関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に対応する。
【0201】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIを受信するステップは、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に、DCIを検出するステップを含む。
【0202】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1フォーマットは、PUSCHに対するDCIフォーマット0_0を含む。
【0203】
本開示の別の態様によれば、非一時的なメモリ・ストレージに結合するように構成された1つ以上のプロセッサを含む装置が提供され、非一時的なメモリ・ストレージは命令を格納するように構成され、命令は、実行されると1つ以上のプロセッサに:装置のデータ通信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップ;及びDCIに従ってデータを受信するステップであって、データはシーケンスによりスクランブルされ、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、装置又は装置が使用されるUEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある場合に、設定可能なパラメータにより初期化される、ステップ;を実行させる。即ち、シーケンスは、DCIが第1フォーマットにあり且つDCIが、UEのIDによりスクランブルされたCRCによるUE固有の探索空間にあることに応答して(そのように判断した際に、又はその場合に)、設定可能なパラメータにより初期化される。
【0204】
オプションとして、上記の任意の態様において、1つ以上のプロセッサは:設定可能なパラメータを基地局(BS)から受信するための命令を更に実行する。
【0205】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIが、装置又は装置が使用されるUEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある場合に、シーケンスはセルIDにより初期化される。
【0206】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIに従ってデータを受信するステップは:設定可能なパラメータにより初期化されたシーケンスを利用してデータをデスクランブルするステップ;を含む。
【0207】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0208】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0209】
オプションとして、上記の任意の態様において、シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0210】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しい。
【0211】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+q・214+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に関連するRNTIに対応する。
【0212】
オプションとして、上記の任意の態様において、DCIを受信するステップは、無線リソース制御(RRC)設定手順が実行された後に、DCIを検出するステップを含む。
【0213】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1フォーマットは、PDSCHに対するDCIフォーマット1_0を含む。
【0214】
本開示の別の態様によれば、非一時的なメモリ・ストレージに結合するように構成された1つ以上のプロセッサを含む装置が提供され、非一時的なメモリ・ストレージは命令を格納するように構成され、命令は、実行されると1つ以上のプロセッサに:装置又は装置が使用される基地局(BS)とユーザー装置(UE)との間のデータ通信をスケジューリングする第1ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップであって、第1DCIは第1フォーマットにあり、第1DCIは、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある、ステップ;及び、第1DCIに従って第1データを送信するステップであって、第1データは、設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;を実行させる。
【0215】
オプションとして、上記の任意の態様において、1つ以上のプロセッサは:装置又は装置が使用される基地局(BS)とUEとの間のデータ通信をスケジューリングする第2DCIを送信するステップであって、第2DCIは、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある、ステップ;及び、第2DCIに従って第2データを送信するステップであって、第2データは、セル識別子(ID)により初期化された第2シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;のための命令を更に実行する。
【0216】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0217】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0218】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0219】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しくてもよい。
【0220】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+q・214+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスを表現し、nRNTIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に関連するRNTIに対応する。
【0221】
本開示の別の態様によれば、非一時的なメモリ・ストレージに結合するように構成された1つ以上のプロセッサを含む装置が提供され、非一時的なメモリ・ストレージは命令を格納するように構成され、命令は、実行されると1つ以上のプロセッサに:装置又は装置が使用される基地局(BS)とユーザー装置(UE)との間のデータ通信をスケジューリングする第1ダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップであって、第1DCIは第1フォーマットにあり、第1DCIは、UEのUE識別子(ID)によりスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)によるUE固有の探索空間にある、ステップ;及び、第1DCIに従って第1データを受信するステップであって、第1データは、設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;を実行させる。
【0222】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1DCIに従って第1データを受信するステップは:設定可能なパラメータにより初期化された第1シーケンスを利用して第1データをデスクランブルするステップを含む。
【0223】
オプションとして、上記の任意の態様において、1つ以上のプロセッサは:装置又は装置が使用される基地局(BS)とUEとの間のデータ通信をスケジューリングする第2DCIを送信するステップであって、第2DCIは、UEのUE IDによりスクランブルされたCRCによる共通の探索空間にある、ステップ;及び、第2DCIに従って第2データを受信するステップであって、第2データは、セル識別子(ID)により初期化された第2シーケンスによりスクランブルされる、ステップ;のための命令を更に実行する。
【0224】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1DCIの第1フォーマットは、フォールバック用のDCIのフォーマットである。
【0225】
オプションとして、上記の任意の態様において、UE IDは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、又は設定されたスケジューリング-RNTI(CS-RNTI)を含む。
【0226】
オプションとして、上記の任意の態様において、第1シーケンスは、nIDにより表現される設定可能なパラメータに基づいて決定される初期化シーケンスを利用して初期化される。
【0227】
オプションとして、上記の任意の態様において、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・シグナリングにより設定される。オプションとして、nID∈{0,1,...,1023}は、上位レイヤ・パラメータにより指定されてもよいし、或いは上位レイヤ・パラメータに等しくてもよい。
【0228】
オプションとして、上記の任意の態様において、初期化シーケンスは、nIDにより表現される前記設定可能なパラメータに基づいて決定され、初期化シーケンスは、cinit=nRNTI・215+nIDを充足し、cinitは初期化シーケンスであり、nRNTIは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送に関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に対応する。
【0229】
本願で提供される実施形態の方法の1つ以上のステップは、対応するユニット又はモジュールによって実行されてもよいことが理解されるべきである。例えば、信号は送信ユニット又は送信モジュールによって送信されてもよい。信号は、受信ユニット又は受信モジュールによって受信されてもよい。信号は、処理ユニット又は処理モジュールによって処理されてもよい。他のステップは、実行ユニット/モジュール、検出ユニット/モジュール、初期化ユニット/モジュール、スクランブル・ユニット/モジュール、デスクランブル・ユニット/モジュール、及び/又はデコード・ユニット/モジュールによって実行されてもよい。個々のユニット/モジュールは、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせであってもよい。例えば、1つ以上のユニット/モジュールは、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)又は特定用途向け集積回路(ASIC)のような集積回路であってもよい。モジュールがソフトウェアである場合、それらは、必要に応じて単一又は複数のインスタンスにおいて、処理のために個々に又は一緒に、必要に応じて全体的に又は部分的にプロセッサによって検索される可能性があること、及び、モジュール自体は更なる発展及びインスタンス化のための命令を含む可能性があることは、理解されるであろう。
【0230】
本願において「少なくとも1つの」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「及び/又は」は、関連するオブジェクトの関連する関係を述べており、例えばA及び/又はBの3つの関係:Aが別個に存在すること、A及びBが同時に存在すること、Bが別個に存在すること、を示す可能性が存在し得ることを示し、ここでA、Bは単数又は複数である可能性がある。文字「/」は、一般に、文脈の対象が「又は」の関係であることを示す。「以下の少なくとも1つ」又はその類似の表現は、これらの項目の任意の組み合わせを指し、単一の項目又は複数の項目の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcの少なくとも1つは:a、b、c、ab、ac、bc、又はabcを表現する可能性があり、ここで、a、b、cは単数又は複数である可能性がある。
【0231】
以下のリファレンスは、本願の対象事項に関連している。これらのリファレンスの各々は、その全体が参照により本願に組み込まれる:
【0232】
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)38.213,V15.1.0(2018-03),entitled“3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for control (Release 15)”。
【0233】
3GPP TS 38.212, V15.1.1 (2018-03), entitled“3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Multiplexing and channel coding (Release 15)”.
【0234】
3GPP TS 38.211, V15.1.0 (2018-03), entitled “3rd Generation Partnership Project. Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical channels and modulation (Release 15)”.
【0235】
3GPP TS 38.211, V15.3.0 (2018-09), entitled “3rd Generation Partnership Project. Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical channels and modulation (Release 15)”.
【0236】
3GPP TS 38.300, V15.1.0 (2018-03), entitled “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; NR and NG-RAN Overall Description; Stage 2 (Release 15)”.
【0237】
3GPP TS 38.331, V15.1.0 (2018-03), entitled “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specification (Release 15)”.
【0238】
特徴の組み合わせが例示の実施形態で示されているが、本開示の様々な実施形態の利点を実現するために、必ずしもそれらの全てが組み合わせられる必要はない。換言すれば、本開示の実施形態に従って設計されるシステム又は方法は、必ずしも、何れか1つの図面に示された全ての特徴、又は図面に概略的に示された全ての部分を含んではいないであろう。更に、一実施形態の選択された特徴は、他の実施形態の選択された特徴と組み合わせられてもよい。
【0239】
本開示は、例示的な実施形態を参照して説明されてきたが、この説明は、限定的な意味で解釈されるようには意図されていない。説明を参照することにより、本開示の他の実施形態と同様に、例示の実施形態の種々の修正及び組み合わせは、当業者に明らかであろう。従って、添付の特許請求の範囲はそのような修正又は実施形態を包含することが意図されている。