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特許7459284車両ソフトウェアアップグレード方法、関連システム、制御システム、クラウドサーバ、およびコンピュータプログラム
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  • 特許-車両ソフトウェアアップグレード方法、関連システム、制御システム、クラウドサーバ、およびコンピュータプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-22
(45)【発行日】2024-04-01
(54)【発明の名称】車両ソフトウェアアップグレード方法、関連システム、制御システム、クラウドサーバ、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/654 20180101AFI20240325BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20240325BHJP
【FI】
G06F8/654
B60R16/02 660U
【請求項の数】 39
(21)【出願番号】P 2022556594
(86)(22)【出願日】2020-03-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2020080146
(87)【国際公開番号】W WO2021184284
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2022-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニ、グオユ
(72)【発明者】
【氏名】ユエ、チンラン
(72)【発明者】
【氏名】シエ、ジュンヤン
【審査官】北川 純次
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-218932(JP,A)
【文献】特開2010-282385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/65 - 8/658
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する段階であって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両に救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置を取得する段階と、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信する段階と、
前記ターゲット車両が、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する段階と
を備え、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する前記段階は、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を含む、方法。
【請求項2】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する段階であって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両に救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置を取得する段階と、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信する段階と、
前記ターゲット車両が、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する段階と
を備え、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第の情報を前記ターゲット車両が前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を更に備える、
方法。
【請求項3】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する段階であって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両に救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置を取得する段階と、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信する段階と、
前記ターゲット車両が、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する段階と
を備え、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両が、プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定する段階、または、前記ターゲット車両が、リマインダメッセージを取得する段階であって、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両にリマインドするために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入る段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ったことを示す第の情報を前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と
更に備える、方法。
【請求項4】
前記ターゲット車両が、プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定する前記段階の前に、前記方法は更に、
前記ターゲット車両が、通知メッセージを取得する段階であって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に示すために使用され、前記通知メッセージは、前記ターゲット車両によって生成されるか、または、前記クラウドサーバから受信される、段階を備える、
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲット車両がリマインダメッセージを取得する前記段階は、
前記ターゲット車両が前記リマインダメッセージを生成する段階、または、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって送信された前記リマインダメッセージを受信する段階
を含む、請求項またはに記載の方法。
【請求項6】
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する前記段階は、
前記ターゲット車両が、要求メッセージを前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記要求メッセージは、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって送信された前記サービスサイトの前記救援範囲を受信する段階と
を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する前記段階は、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両のストレージデバイスから前記サービスサイトの前記救援範囲を取得する段階、または、
前記ターゲット車両が、サードパーティアプリケーションによって送信された前記サービスサイトの前記救援範囲を受信する段階
を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する前記段階は、
前記ターゲット車両が、前記サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を取得する段階と、
前記ターゲット車両が、前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定する段階と
を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲット車両が、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する前記段階は、
前記ターゲット車両がアップグレード条件を満たすとき、前記ターゲット車両がインストールリマインダ情報を出力する段階であって、前記インストールリマインダ情報は、命令を前記ターゲット車両に入力することを指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記命令に従って、前記アップグレード対象インストールパッケージをアップグレードする段階と
を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
ターゲット車両が、ソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバに送信する段階であって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含み、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する段階であって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両に救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置を取得する段階と、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって発見された前記差分バージョンタイプの記アップグレード対象インストールパッケージを受信する段階と、
前記ターゲット車両が、前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する段階と を備える方法。
【請求項11】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
ターゲット車両が、ソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバに送信する段階であって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含み、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する段階であって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両に救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置を取得する段階と、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって発見された前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを受信する段階と、
前記ターゲット車両が、前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する段階と
を備える方法。
【請求項12】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
クラウドサーバが、ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得する段階であって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、段階と
を備え、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信する前記段階は、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記救援範囲内に前記ターゲット車両が位置することを示す第1の情報を受信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を含む、方法。
【請求項13】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
クラウドサーバが、ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得する段階であって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、段階と
を備え、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記救援範囲の外側に前記ターゲット車両があることを示す第の情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあるとき前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階
更に備える、方法。
【請求項14】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
クラウドサーバが、ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得する段階であって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、段階と
を備え、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、プリセット期間内に前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったことを示す第の情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両が前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ったとき前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を更に備える、方法。
【請求項15】
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、プリセット期間内に前記車両が前記救援範囲に入ったことを示す第の情報を受信する段階の前に、前記方法は更に、
前記クラウドサーバが、通知メッセージまたはリマインダメッセージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に示すために使用され、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両に指示するために使用される、段階を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する前記段階は、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて前記サービスサイトの前記救援範囲を判定する段階、または、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を取得する段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記位置、および、前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定し、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階と
を備える、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
クラウドサーバが、ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得する段階であって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含むソフトウェアアップグレード要求を受信する段階であって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記ソフトウェアアップグレード要求に基づいて前記ソフトウェアバージョンに対応する前記アップグレードバージョンを検索する段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を受信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、段階と
を備える方法。
【請求項18】
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
クラウドサーバが、ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得する段階であって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含むソフトウェアアップグレード要求を受信する段階であって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記ソフトウェアアップグレード要求に基づいて前記ソフトウェアバージョンに対応する前記アップグレードバージョンを検索する段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲の外側にあるときに前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側に位置することを示す第1の情報を受信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、段階と
を備える方法。
【請求項19】
車両に適用される制御システムであって、
サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される第1取得モジュールであって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードが失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、第1取得モジュールと、
ターゲット車両の現在位置を取得するよう構成される第2取得モジュールと、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される送信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、送信モジュールと、
前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信するよう構成される受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行するよう構成されるインストールモジュールと
を備え
前記送信モジュールは、
前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信するよう構成され、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、システム。
【請求項20】
車両に適用される制御システムであって、
サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される第1取得モジュールであって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードが失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、第1取得モジュールと、
ターゲット車両の現在位置を取得するよう構成される第2取得モジュールと、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される送信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、送信モジュールと、
前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信するよう構成される受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行するよう構成されるインストールモジュールと
を備え、
前記送信モジュールは更に、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第の情報を前記クラウドサーバへ送信するよう構成され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、システム。
【請求項21】
車両に適用される制御システムであって、
サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される第1取得モジュールであって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードが失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、第1取得モジュールと、
ターゲット車両の現在位置を取得するよう構成される第2取得モジュールと、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される送信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、送信モジュールと、
前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信するよう構成される受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行するよう構成されるインストールモジュールと
を備え、
前記送信モジュールは更に、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定すること、または、リマインダメッセージを取得することであって、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両にリマインドするために使用される、こと、
前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ること、ならびに、
前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ったことを示す第の情報を前記クラウドサーバへ送信することであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、こと
を行うよう構成される、システム。
【請求項22】
前記第2取得モジュールは更に、
通知メッセージを取得することであって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に指示するために使用され、前記通知メッセージは、前記ターゲット車両によって生成されるか、または、前記クラウドサーバから受信される、ことを行うよう構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記送信モジュールは更に、
前記リマインダメッセージを生成する、または、
前記クラウドサーバによって送信された前記リマインダメッセージを受信する
よう構成される、請求項21または22に記載のシステム。
【請求項24】
前記第1取得モジュールは、
要求メッセージを前記クラウドサーバへ送信することであって、前記要求メッセージは、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、こと、および、
前記クラウドサーバによって送信された、前記サービスサイトの前記救援範囲を受信すること
を行うよう構成される、請求項19から23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項25】
前記第1取得モジュールは更に、
前記ターゲット車両のストレージデバイスから前記サービスサイトの前記救援範囲を取得する、または、
サードパーティアプリケーションによって送信された前記サービスサイトの前記救援範囲を受信する
よう構成される、請求項19から23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
前記第1取得モジュールは更に、
前記サービスサイトの位置、および、前記サービスサイトの最大救援距離を取得し、
前記サービスサイトの前記位置、および、前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定するよう構成される、請求項19から25のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
前記インストールモジュールは、
前記ターゲット車両がアップグレード条件を満たすとき、インストールリマインダ情報を出力することであって、前記インストールリマインダ情報は、命令を前記ターゲット車両に入力することを指示するために使用される、こと、および、
前記命令に従って、前記アップグレード対象インストールパッケージをアップグレードすること
を行うよう構成される、請求項19から26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項28】
車両に適用される制御システムであって、
ソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバに送信するように構成される送信モジュールであって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含み、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、送信モジュールと、
サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される第1取得モジュールであって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードが失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、第1取得モジュールと、
ターゲット車両の現在位置を取得するよう構成される第2取得モジュールと、
を備え、
前記送信モジュールは、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信し、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、
前記制御システムは、
前記クラウドサーバによって発見された前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを受信するよう構成される受信モジュールと、
前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行するよう構成されるインストールモジュールと
を備えるシステム。
【請求項29】
車両に適用される制御システムであって、
ソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバに送信するように構成される送信モジュールであって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含み、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、送信モジュールと、
サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される第1取得モジュールであって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードが失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、第1取得モジュールと、
ターゲット車両の現在位置を取得するよう構成される第2取得モジュールと、
を備え、
前記送信モジュールは、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信し、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、
前記制御システムは、
前記クラウドサーバによって発見された前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを受信するよう構成される受信モジュールと、
前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行するよう構成されるインストールモジュールと
を備えるシステム。
【請求項30】
クラウドサーバであって、
ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得するよう構成される取得モジュールであって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、取得モジュールと、
前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第1送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、第1送信モジュールと、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第2送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、第2送信モジュールと
を備え、
前記受信モジュールは、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を受信することであって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、ことを行うよう構成される、クラウドサーバ。
【請求項31】
クラウドサーバであって、
ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得するよう構成される取得モジュールであって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、取得モジュールと、
前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第1送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、第1送信モジュールと、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第2送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、第2送信モジュールと
を備え、
前記受信モジュールは更に、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第の情報を受信することであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、ことを行うよう構成される、クラウドサーバ。
【請求項32】
クラウドサーバであって、
ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得するよう構成される取得モジュールであって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、取得モジュールと、
前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第1送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、第1送信モジュールと、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第2送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、第2送信モジュールと
を備え、
前記受信モジュールは更に、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、プリセット期間内に前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったことを示す第の情報を受信することであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記プリセット期間内に前記ターゲット車両が前記救援範囲に入るときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第の情報は、前記第の情報に基づいて差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、ことを行うよう構成される、クラウドサーバ。
【請求項33】
前記第1送信モジュールは更に、
通知メッセージまたはリマインダメッセージを前記ターゲット車両へ送信することであって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に指示するために使用され、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両に指示するために使用される、ことを行うよう構成される、請求項32に記載のクラウドサーバ。
【請求項34】
前記第1送信モジュールは更に、
前記サービスサイトの位置、および、前記サービスサイトの最大救援距離を前記ターゲット車両へ送信することであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定すること、または、
前記サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を取得すること、ならびに、
前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定し、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信すること
を行うよう構成される、請求項30から33のいずれか一項に記載のクラウドサーバ。
【請求項35】
制御システムであって、
前記制御システムは車両に適用され、プロセッサおよびメモリを備え、前記プロセッサは前記メモリに結合され、
前記メモリは、プログラムを記憶するよう構成され、
前記プロセッサは、前記メモリにおける前記プログラムを実行するよう構成され、その結果、前記車両は、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行する、制御システム。
【請求項36】
プロセッサおよびメモリを備えるクラウドサーバであって、前記プロセッサは前記メモリに結合され、
前記メモリは、プログラムを記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリにおける前記プログラムを実行するよう構成され、その結果、前記クラウドサーバは、請求項12から18のいずれか一項に記載の方法を実行する、クラウドサーバ。
【請求項37】
クラウドサーバであって、
ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得するよう構成される取得モジュールであって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、取得モジュールと、
前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第1送信モジュールと、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含むソフトウェアアップグレード要求を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、受信モジュールと
を備え、
前記受信モジュールは、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を受信するよう構成され、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、
前記クラウドサーバは、前記ソフトウェアアップグレード要求に基づいて前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索し、前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第2送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記差分バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、第2送信モジュール
を更に備える、
クラウドサーバ。
【請求項38】
クラウドサーバであって、
ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得するよう構成される取得モジュールであって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、取得モジュールと、
前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第1送信モジュールと、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含むソフトウェアアップグレード要求を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記ソフトウェアアップグレード要求は、前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、受信モジュールと
を備え、
前記受信モジュールは、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲の外側にあるときに前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側に位置することを示す第1の情報を受信するよう構成され、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、
前記クラウドサーバは、前記ソフトウェアアップグレード要求に基づいて前記ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索し、前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第2送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記完全バージョンタイプの前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、第2送信モジュール
を更に備える、
クラウドサーバ。
【請求項39】
コンピュータに、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、データ処理分野に関連し、特に、車両ソフトウェアアップグレード方法および関連システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、車両(例えば自動車)はますますソフトウェアベースになっており、結果として、車両におけるソフトウェアコードの量がますます大きくなっている。ソフトウェアは、ハードウェアを変更することなく複数回更新される(例えば、ソフトウェアの欠陥を修復する、または、機能もしくは特徴を追加する)という特徴を有するので、車両に対するソフトウェアアップグレードの需要も増加している。一般的なソフトウェアアップグレード方法はローカルアップグレードである。例えば、ユーザは、ソフトウェアアップグレードのために車両を自動車販売代理店まで運転する。しかしながら、インテリジェント車両の出現により、遠隔アップグレード(Over the Air, OTA、オーバーザエアとも称され得る)がますます人気になり、遠隔アップグレードのサービス範囲がますます広くなっている。例えば、初期段階において、OTAは、車両の中央コンソールエンタテインメントシステムのアップグレードのみに限定され、OTAは徐々に車両全体の各電子制御ユニットの関連コンポーネント(Electronic Control Unit,ECU)をアップグレードし得る。
【0003】
OTAを使用することによる車両のアップグレードに対する時間および位置の制約は無く、すなわち、車両はいつでもどこでもアップグレードされ得る。これにより、自動車企業によって実行される車両管理(例えば、現在のソフトウェアバージョンの短所を解決し、新しい機能を追加する)が大幅に容易になる。しかしながら、OTAアップグレードはいつでもどこでも実行され得るので、車両に対してOTAアップグレードが実行されるとき、車両の位置が不確定である。OTAアップグレードに起因して車両が非稼働状態にあるときに適時の救援を容易にするべく、現在、いくつかの自動車企業は、自動車企業のクラウドサーバを通じてソフトウェアアップグレードバージョンを車両へ配信しながら、車両のリアルタイム位置情報を取得する。車両のリアルタイム位置情報を取得する、このOTAアップグレード方式は、ユーザプライバシー漏洩のリスクを増加させる。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態は、車両ソフトウェアアップグレード方法および関連システムを提供し、その結果、車両は、車両の位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを判定し、それに応じて、ソフトウェアバージョンをアップグレードするかどうかを判定する。この方法は、従来のOTAアップグレード方式と比較して、車両のリアルタイム位置情報の漏洩を引き起こさず、ユーザプライバシーを保護する。
【0005】
これに基づいて、第1態様によれば、本願の実施形態は、車両ソフトウェアアップグレード方法を提供し、方法は以下を備える。
【0006】
第1に、車両は、サービスサイトの救援範囲および車両の現在位置を取得する。サービスサイトは具体的には、ソフトウェアのアップグレードに失敗した当該車両または別の車両のために救援サービスを提供する(救援能力を有するとも称され得る)1または複数の実体的プラットフォーム、例えば、自動車販売代理店および/または車両メンテナンスセンターであり得る。例えばサービスサイトは自動車販売代理店である。本願において説明されるサービスサイトの救援範囲は、自動車販売代理店によって提供される救援サービスによってカバーされ得るエリアの集合である。次に、車両は更に、車両の位置に基づいて、車両が前述のサービスサイトを含む救援範囲内に位置するかどうかを判定する。車両が車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置すると判定した場合、車両は車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。車両は次に、クラウドサーバによって送信されたアップグレード対象インストールパッケージを受信して、アップグレード対象インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行する。
【0007】
本願の前述の実装において、車両がバージョンアップグレードを実行する必要があるとき、車両は第1に、各サービスサイトの救援範囲を取得し、車両の現在位置を判定し、車両が各サービスサイトの救援範囲内に位置するかどうかを判定する(各サービスサイトの救援範囲はクラウドサーバによって配信され得るか、または、車両によって記憶され得る)。車両が救援範囲内に位置する場合、車両は車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する。クラウドサーバは、情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアバージョンに対応するインストールパッケージタイプを車両にプッシュすることを決定する。車両は次に、取得されたインストールパッケージタイプに基づいて、どのようにアップグレードを実行するかを判定する。この方法は、従来のOTAソフトウェアアップグレード方式と比較して、車両のリアルタイム位置情報の漏洩を引き起こさない。
【0008】
本願の実施形態の第1態様を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第1実装において、車両が車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信することは、具体的には、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両が各サービスサイトの救援範囲内に位置することを示す第1の情報をクラウドサーバへ送信することであり得る。第1の情報は、第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0009】
本願の前述の実装において、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信することに加えて、車両は更に、第1の情報をクラウドサーバへ送信し、その結果、クラウドサーバは、第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのインストールパッケージを車両へ送信し得る。なぜなら、差分バージョンは小さいデータ量を有し、その結果、クラウドサーバによって車両へ送信されるデータの量が低減されるからである。しかしながら、差分バージョンのアップグレード失敗率は完全バージョンより高い。車両はその時間に救援範囲内に位置するので、アップグレードが失敗した場合でも、車両は適時に救援され得る。この場合、ダウンロードが大きく低減され、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0010】
本願の実施形態の第1態様を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第2実装において、車両の現在位置がサービスサイトの救援範囲の外側にあるとき、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信することに加えて、車両は更に、車両が救援範囲の外側にあることを示す第2の情報をクラウドサーバへ送信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいてアップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用され、第2の情報は、第2の情報に基づいて完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示する使用される。
【0011】
本願の前述の実装において、車両がサービスサイトの救援範囲の外側にあるとき、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信することに加えて、車両は更に、第2の情報をクラウドサーバへ送信し、その結果、クラウドサーバは、第2の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信し得る。なぜなら、完全バージョンのアップグレード失敗率は比較的低いが、データ量が大きく、メモリが占有され、ダウンロードが遅いからである。車両はその時間に救援範囲の外側にあるので、アップグレード失敗率を低減するべく、クラウドサーバは、完全バージョンのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信するよう選択される。
【0012】
本願の実施形態の第1態様を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第3実装において、車両の現在位置がサービスサイトの救援範囲の外側にあるとき、クラウドサーバは、アップグレード対象ソフトウェアの完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ即座に送信しないことがあり得る。車両はまず、プリセット期間(第1プリセット期間と称され得る)を判定し得、車両はプリセット期間内に、車両が救援範囲に入るかどうかを定期的に判定する。車両が第1プリセット期間内に救援範囲に再び入る場合、クラウドサーバは、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へなおプッシュする。車両がプリセット期間内に救援範囲に入った場合、車両は、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったことを示す第3の情報をクラウドサーバへ送信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいてアップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用され、第3の情報は、第3の情報に基づいて差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。次に、車両は、クラウドサーバによって送信されたアップグレード対象インストールパッケージを受信し、アップグレード対象インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行する。
【0013】
本願の前述の実装において、車両が救援範囲の外側にあるとき、緩衝時間(すなわち、プリセット期間)が車両のために提供され得ることが詳細に説明される。車両がプリセット期間内に救援範囲に再び入る場合、車両は、車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったことを示す第3の情報をクラウドサーバへ送信し、その結果、クラウドサーバは、第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。この方式において、ユーザエクスペリエンスが改善され、実際の適用シナリオが考慮される。
【0014】
本願の実施形態の第1態様の第3実装を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第4実装において、車両が第1プリセット期間内に、車両が救援範囲に入るかどうかを定期的に判定する前に、車両は更に、まず通知メッセージを取得し得る。通知メッセージは、車両が救援範囲に入ったかどうかをプリセット期間内に定期的に判定するよう車両に指示するために使用される。通知メッセージは、車両によって生成され得るか、または、クラウドサーバによって送信され得る。ここではこれについて特に限定しない。
【0015】
本願の前述の実装において、車両がプリセット期間内に救援範囲に再び入るかどうかを判定する特定の実装が詳細に説明され、実装され得る。
【0016】
本願の実施形態の第1態様の第3実装および第4実装を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第5の実装において、車両が第1プリセット期間内に救援範囲に再び入るかどうかを判定することは、代替的に、車両がリマインダメッセージを取得することであり得る。リマインダメッセージは、第1プリセット期間内にサービスサイトの救援範囲に入るように車両にリマインドするために使用される。リマインダメッセージは車両によって生成され得るか、または、クラウドサーバによって送信され得る。ここではこれについて特に限定しない。
【0017】
本願の前述の実装において、車両がプリセット期間内に救援範囲に再び入るかどうかを判定する別の特定の実装が詳細に説明される。これは選択的である。
【0018】
本願の実施形態の第1態様、または、第1態様の第1実装から第5の実装を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第6実装において、車両がサービスサイトの救援範囲を取得する方式は、次の通りであり得る。クラウドサーバが、プリセット領域(例えば、中国の領域、または、米国の領域)にあり、かつ、救援サービスを車両に提供し得るすべてのサービスサイトの救援範囲を記憶する。車両が要求メッセージをクラウドサーバへ送信するとき、クラウドサーバは、要求メッセージに応答して、プリセット領域におけるすべてのサービスサイトの救援範囲を車両へ送信する。
【0019】
本願の実施形態の第1態様、または、第1態様の第1実装から第6実装を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第7実装において、車両がサービスサイトの救援範囲を取得する方式は更に次の通りであり得る。プリセット領域にあり、かつ、救援サービスを車両に提供し得るすべてのサービスサイトの救援範囲が、クラウドサーバによって車両へ予め送信される。プリセット領域におけるサービスサイトの特定の数または救援範囲が変化するとき、クラウドサーバは更新された情報を車両へ送信する。車両がソフトウェアアップグレードを実行する必要があるとき、車両は、車両のストレージデバイスから、プリセット領域におけるすべてのサービスサイトの救援範囲を直接取得する。
【0020】
本願の前述の実装において、車両がサービスサイトの救援範囲を取得する2つの異なる方式が具体的に説明される。これは融通性がある。
【0021】
本願の実施形態の第1態様、または、第1態様の第1実装から第7実装を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第8実装において、車両は、複数の形態で、サービスサイトの救援範囲を取得し得、実装の1つは次の通りであり得る。サービスサイトの救援範囲は、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離に基づいて決定される。この場合、車両は、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離を取得しサービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離に基づいてサービスサイトの救援範囲を判定し得る。
【0022】
本願の前述の実装において、車両がサービスサイトの救援範囲を取得する方式が説明される。これは操作可能である。
【0023】
本願の実施形態の第1態様、または、第1態様の第1実装から第8実装を参照すると、本願の実施形態の第1態様の第9実装において、車両がアップグレード対象インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行する方式は次の通りであり得る。車両はまず、車両の車両ステータスがアップグレード条件を満たすかどうか、例えば、車両がPギアにあるかどうか、車両が静止状態にあるかどうか(車両が運転状態にある場合、車両はアップグレード条件を満たさない)、および、残りの電力がプリセット閾値に到達するかどうかを判定する。車両がアップグレード条件を満たすと車両が判定した場合、車両は、アップグレード対象のインストールリマインダ情報を出力する。例えば、インストールリマインダ情報は、音声放送(例えば、車載スピーカを使用して、「ソフトウェアアップグレードバージョンがダウンロードされました。適時にインストールしてください。」がユーザに放送される)、振動リマインダ、鳴動リマインダまたは同様のものであり得る。インストールリマインダ情報の特定の形式は本明細書において限定されない。インストールリマインダ情報は、命令を車両に入力することを指示するために使用される。例えば、ユーザが放送されたインストールリマインダ情報を聞くとき、ユーザは対応する命令を車両に入力し得る。最後に、車両は入力された命令に従って、アップグレード対象インストールパッケージに対してバージョンアップグレードを実行し得る。
【0024】
本願の前述の実装において、車両がアップグレード対象インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行する特定の実装が説明され、実装され得る。
【0025】
第2態様によれば、本願の実施形態は更に、車両ソフトウェアアップグレード方法を提供し、方法は、まずクラウドサーバが車両によって送信された要求メッセージを取得する段階を備える。要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を車両へ送信するようクラウドサーバに指示するために使用され、サービスサイトは、ソフトウェアがアップグレードに失敗した当該車両または別の車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである。次に、クラウドサーバは、サービスサイトの救援範囲を車両へ送信し、その結果、車両は、車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを判定する。クラウドサーバは、車両によって送信された、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、車両の現在位置が救援範囲内にあるときに、車両によって送信される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。最後に、クラウドサーバは、アップグレード対象インストールパッケージを発見し、アップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信し、その結果、車両は、アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。
【0026】
本願の前述の実装において、車両がバージョンアップグレードを実行する必要があるとき、車両は要求メッセージをクラウドサーバへ送信し、クラウドサーバはそれに応じて各サービスサイトの救援範囲を車両へ送信する。加えて、車両は、車両の現在位置を判定し、車両が各サービスサイトの救援範囲内に位置するかどうかを判定する。車両が救援範囲内に位置する場合、車両は車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する。クラウドサーバは、情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアバージョンに対応するインストールパッケージタイプを車両にプッシュすることを決定する。車両は次に、取得されたインストールパッケージタイプに基づいて、どのようにアップグレードを実行するかを判定する。この方法は、従来のOTAソフトウェアアップグレード方式と比較して、車両のリアルタイム位置情報の漏洩を引き起こさない。
【0027】
本願の実施形態の第2態様を参照すると、本願の実施形態の第2態様の第1実装において、クラウドサーバが、車両によって送信された、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信することは、具体的には、車両によって送信された、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両が救援範囲内に位置することを示す第1の情報を受信することであり得る。第1の情報は、第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0028】
本願の前述の実装において、車両によって送信されたアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信することに加えて、クラウドサーバは更に、車両によって送信された第1の情報を受信し、その結果、クラウドサーバは、第1の情報に基づいて、インストールパッケージを車両の差分バージョンタイプへ送信し得る。なぜなら、差分バージョンは小さいデータ量を有し、その結果、クラウドサーバによって車両へ送信されるデータの量が低減されるからである。しかしながら、差分バージョンのアップグレード失敗率は完全バージョンより高い。車両はその時間に救援範囲内に位置するので、アップグレードが失敗した場合でも、車両は適時に救援され得る。この場合、ダウンロードが大きく低減され、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0029】
本願の実施形態の第2態様を参照すると、本願の実施形態の第2態様の第2実装において、車両の現在位置がサービスサイトの救援範囲の外側にあるとき、クラウドサーバは、車両によって送信された、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両が救援範囲の外側にあることを示す第2の情報を受信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、車両が救援範囲の外側にあるとき、車両によって送信される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第2の情報は、第2の情報に基づいて完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0030】
本願の前述の実装において、車両がサービスサイトの救援範囲の外側にあるとき、車両によって送信された、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信することに加えて、クラウドサーバは更に、車両によって送信された第2の情報を受信し、その結果、クラウドサーバは、第2の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信し得る。なぜなら、完全バージョンのアップグレード失敗率は比較的低いが、データ量が大きく、メモリが占有され、ダウンロードが遅いからである。車両はその時間に救援範囲の外側にあるので、アップグレード失敗率を低減するべく、クラウドサーバは、完全バージョンのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信するよう選択され、アップグレード失敗率を低減する。
【0031】
本願の実施形態の第2態様を参照すると、本願の実施形態の第2態様の第3実装において、車両の現在位置がサービスサイトの救援範囲の外側にあるとき、クラウドサーバは、アップグレード対象ソフトウェアの完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ即座に送信しないことがあり得、車両はまず、プリセット期間(第1プリセット期間と称され得る)を判定し得る。車両は、プリセット期間内に車両が救援範囲に入るかどうかを定期的に判定する。車両が第1プリセット期間内に救援範囲に再び入る場合、クラウドサーバは、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へなおプッシュする。車両がプリセット期間内に救援範囲に入った場合、クラウドサーバは、車両によって送信された、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったことを示す第3の情報を受信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、車両がプリセット期間内に救援範囲に入るとき、車両によって送信される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第3の情報は、第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択することをクラウドサーバに指示するために使用される。
【0032】
本願の前述の実装において、車両が救援範囲の外側にあるとき、緩衝時間(すなわち、プリセット期間)が車両のために提供され得ることが詳細に説明される。車両がプリセット期間内に救援範囲に再び入る場合、クラウドサーバは、車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったことを示す、車両によって送信された第3の情報を受信し、クラウドサーバは次に、第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。この方式において、ユーザエクスペリエンスが改善され、実際の適用シナリオが考慮される。
【0033】
本願の実施形態の第2態様の第3実装を参照すると、本願の実施形態の第2態様の第4実装において、車両によって送信された、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったことを示す第3の情報をクラウドサーバが受信する前に、クラウドサーバは更に、まず通知メッセージまたはリマインダメッセージを車両へ送信し得る。通知メッセージは、車両が救援範囲に入ったかどうかをプリセット期間内に定期的に判定するよう車両に指示するために使用される。リマインダメッセージは、プリセット期間内に救援範囲に入るよう車両に指示するために使用される。
【0034】
本願の前述の実装において、車両が救援範囲の外側にあるとき、クラウドサーバは通知メッセージまたはリマインダメッセージを車両へ送信し、その結果、車両はプリセット期間内に救援範囲に入ることが説明される。この方式で通知メッセージまたはリマインダメッセージを送信することにより、車両がプリセット期間内に救援範囲に入る成功率が改善する。
【0035】
本願の実施形態の第2態様、または、第2態様の第1実装から第4実装を参照すると、本願の実施形態の第2態様の第5の実装において、クラウドサーバがサービスサイトの救援範囲を車両へ送信することは、具体的には、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離を車両へ送信し、その結果、車両は、受信されたサービスサイトの位置および受信されたサービスサイトの最大救援距離に基づいてサービスサイトの救援範囲を判定することであり得る。代替的に、クラウドサーバは、サービスサイトの位置、および、サービスサイトの最大救援距離を直接取得し、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離に基づいてサービスサイトの救援範囲を判定した後、クラウドサーバは、各サービスサイトの救援範囲を車両へ送信する。
【0036】
本願の前述の実装において、サービスサイトの救援範囲を判定する複数の方式が説明される。これは融通性がある。
【0037】
第3態様によれば、本願の実施形態は制御システムを提供する。制御システムは車両に適用され、第1態様の第1態様または可能な実装のいずれか1つにおける方法を実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
【0038】
第4態様によれば、本願の実施形態はクラウドサーバを提供する。クラウドサーバは、第2態様のまたは第2態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
【0039】
第5態様によれば、本願の実施形態は更に制御システムを提供する。制御システムは車両に適用され、メモリおよびプロセッサを含み得る。メモリは、プロセッサに結合される。メモリはプログラムおよび命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を呼び出し、本願の実施形態の第1態様または第1態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実行するよう構成される。
【0040】
第6態様によれば、本願の実施形態は更に、クラウドサーバを提供する。クラウドサーバはメモリおよびプロセッサを含み得る。メモリは、プロセッサに結合される。メモリはプログラムおよび命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を呼び出し、本願の実施形態の第2態様または第2態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実行するよう構成される。
【0041】
第7態様によれば、本願の実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1態様または第1態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実行することが可能であるか、または、コンピュータは、第2態様または第2態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実行することが可能である。
【0042】
第8態様によれば、本願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1態様または第1態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実行することが可能であるか、または、コンピュータは、第2態様または第2態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】既存のOTAアップグレード方式の概略図である。
【0044】
図2】本願の実施形態による、車両ソフトウェアアップグレードのための制御方法の概略図である。
【0045】
図3】本願の実施形態によるサービスサイトの位置およびサービスサイトの救援範囲の概略図である。
【0046】
図4】本願の実施形態による、車両が救援範囲内に位置するかどうかを車両の現在位置に基づいて車両が判定する概略図である。
【0047】
図5】本願の実施形態による車両ソフトウェアアップグレード方法の別の概略図である。
【0048】
図6A】本願の実施形態によるなお別の車両ソフトウェアアップグレード方法の別の概略図である。
図6B】本願の実施形態によるなお別の車両ソフトウェアアップグレード方法の別の概略図である。
【0049】
図7】本願の実施形態による車両において適用される制御システムの概略図である。
【0050】
図8】本願の実施形態によるクラウドサーバの概略図である。
【0051】
図9】本願の実施形態による関連デバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本願の実施形態は、車両ソフトウェアアップグレード方法および関連システムを提供し、その結果、車両は、車両の位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを判定し、それに応じて、ソフトウェアバージョンをアップグレードするかどうかを判定する。この方法は、従来のOTAアップグレード方式と比較して、車両のリアルタイム位置情報の漏洩を引き起こさず、ユーザプライバシーを保護する。加えて、クラウドサーバは、異なる判定結果に基づいて、インストールパッケージタイプを返す。判定結果は、2つの場合、すなわち、車両が救援範囲内に位置する場合、および、車両が救援範囲の外側にある場合を含む。車両が救援範囲の外側にある場合、アップグレード対象ソフトウェアの完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージが車両へ配信される。車両が救援範囲内に位置する場合、アップグレード対象ソフトウェアの差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージが車両へ配信される。これは融通性がある。
【0053】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態を説明する。当業者であれば、技術の発展および新しいシナリオの出現に伴い、本願の実施形態において提供される技術的解決手段はまた、同様の技術的問題に適用可能であることを認識し得る。
【0054】
本願の明細書、特許請求の範囲、および添付図面において、「第1」、「第2」などの用語は、類似の対象物を区別することを意図するものであり、特定の序列または順序を示すものではない。そのように使用される用語は、適切な場合において、交換可能であると理解されるべきである。これは、同一の属性を有する対象物が本願の実施形態において説明されるときに使用される区別の方式に過ぎない。加えて、「含む」、「備える」という用語、および、任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることを意味し、その結果、一連のユニットを含むプロセス、方法、システム、製品またはデバイスは、それらのユニットに限定されず、明示的に列挙されない、または、そのようなプロセス、方法、製品またはデバイスに固有の他のユニットを含み得る。
【0055】
本願の実施形態が説明される前に、まず、現在の既存のOTAアップグレード方式が説明される。図1を参照されたい。現在のOTAアップグレード方式は主に、以下の段階を備え得る。101:バージョン照会。具体的には、車両が車両の現在のソフトウェアバージョン、車両ステータス、および、車両のリアルタイム位置などの情報をクラウドサーバへ送信する。102:バージョン判定。具体的には、クラウドサーバが、プリセットポリシーに従って、車両がアップグレード対象ソフトウェアバージョンを有するかどうかを判定する。判定は主に、車両の現在のソフトウェアバージョン、クラウドサーバのソフトウェアバージョン、車両ステータス、および車両のリアルタイム位置などの情報を参照する。103:バージョンダウンロード。具体的には、車両に対応するソフトウェアアップグレードバージョンがあるとクラウドサーバが判定した場合、クラウドサーバは、アップグレード対象ソフトウェアバージョンのインストールパッケージを車両へ配信する。概して、区別された処理がバージョンダウンロードのフェーズにおいて実行されない、換言すると、クラウドサーバが車両の現在のソフトウェアバージョンに基づいて、アップグレード対象ターゲットバージョンがあるかどうかを直接照会し、アップグレード対象ターゲットバージョンがある場合、クラウドサーバは、ターゲットバージョンに対応するインストールパッケージを車両へ直接配信する。104:アップグレードリマインド:インストールパッケージをダウンロードした後に、車両は、車両ステータスに基づいて、アップグレード条件が満たされているかどうか(例えば、車両が静止状態にあるかどうか、車両ギアが要件を満たすかどうか、中央コンソールがオンになっているかどうか、および、残りの電力が要件を満たすかどうか)を判定する。アップグレード条件が満たされた場合、車両はアップグレードリマインダ情報を出力し、インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行するようユーザにリマインドする。バージョンアップグレードプロセスは、車両が旧バージョンを新バージョンで置き換える操作を完了することを意味する。105:結果を報告する。車両がアップグレードに成功した場合、車両はアップグレード成功の結果をクラウドサーバに報告し、または、車両がアップグレードに失敗した場合、車両はアップグレード失敗の結果をクラウドサーバに報告し、その結果、クラウドサーバは、異なる報告結果に基づいて統計的処理を実行する。
【0056】
現在の既存のOTAアップグレード方式において、車両のリアルタイム位置が取得されることが前述の説明から分かる。これによりユーザプライバシー漏洩のリスクが増加する。これに基づいて、本願の実施形態はまず、車両ソフトウェアアップグレード方法を提供し、車両のリアルタイム位置を取得することなく新しいOTAアップグレード方式(例えば、ソフトウェアバージョン照会、バージョンダウンロード、およびアップグレードリマインドを含む)を提供する。詳細については図2を参照されたい。
【0057】
201:車両がサービスサイトの救援範囲を取得する。
【0058】
まず、車両がサービスサイトの救援範囲を取得する。サービスサイトは具体的には、ソフトウェアのアップグレードに失敗した当該車両または別の車両のために救援サービスを提供する(救援能力を有するとも称され得る)1または複数の実体的プラットフォーム、例えば、自動車販売代理店および/または車両メンテナンスセンターであり得る。例えばサービスサイトは自動車販売代理店である。本願に説明されるサービスサイトの位置は、1または複数の自動車販売代理店の位置の集合であり、サービスサイトの救援範囲は、自動車販売代理店によって提供される救援サービスによってカバーされ得るエリアの集合である。図3を説明のための例として使用する。車両は現在、位置Rにあり、車両は別個に、プリセットされた方式で、サービスサイト1、サービスサイト2、およびサービスサイト3の位置を、位置a、位置b、および位置cとして取得して、サービスサイト1、サービスサイト2、サービスサイト3の救援範囲を、範囲A、範囲B、および範囲Cとして取得すると想定する。この場合、本願において、位置a、位置bおよび位置cはすべて、サービスサイトの位置と称され、範囲A、範囲B、および範囲Cを含むエリアは、救援範囲と称される。
【0059】
本願のいくつかの実装において、サービスサイトの救援範囲は、以下の複数のケースを含むがそれらに限定されない複数の形態で表され得る。(1)サービスサイトの救援範囲は、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離に基づいて判定されることに留意されたい。図3が例として使用される。サービスサイト1の最大救援距離が40kmである場合、サービスサイト1の救援範囲は、中心がサービスサイト1の位置aであり、かつ、半径が40kmである円形エリアである。(2)各サービスサイトの救援範囲は地理的位置に基づいて判定される。図3が例としてなお使用される。サービスサイト1が深セン市宝安区に位置し、かつ、サービスサイト2が深セン市羅湖区に位置する場合、サービスサイト1の救援範囲は、宝安区の領域全体をカバーし、サービスサイト2の救援範囲は、羅湖区の領域全体をカバーすると判定される。サービスサイトの救援範囲が第1のケースであると想定すると、サービスサイトの救援範囲を取得するべく、車両は、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離を取得する必要がある。
【0060】
本願のいくつかの実装において、車両によって、サービスサイトの救援範囲を取得する段階は、以下の複数の方式を含むがこれらに限定されない複数の方式でトリガされ得る。(1)車両が要求メッセージをクラウドサーバへ送信することに更に留意されたい。要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を車両へ送信するようクラウドサーバに指示するために使用される。要求メッセージは、車両がユーザによって入力された命令を受信した後に、車両によってトリガされ得る。例えば、車両がソフトウェアアップグレードを実行する必要があるとユーザがみなした場合、ユーザは対応する命令を車両に入力する。命令は、要求メッセージを対応するクラウドサーバへ送信するよう車両をトリガするために使用される。(2)ユーザは、車両がソフトウェアアップグレードを実行する必要があるとみなし、命令を車両に入力する。命令は、車両のストレージデバイスからサービスサイトの救援範囲を取得するよう車両をトリガするために使用される。
【0061】
本願の本実施形態において、車両がサービスサイトの位置およびサービスサイトの救援範囲を取得する方式(すなわち、図3におけるプリセットされた方式)は、以下の複数の方式を含み得るが、これらに限定されない。
【0062】
a.クラウドサーバがサービスサイトの救援範囲を車両へ送信する。
【0063】
本願のいくつかの実装において、クラウドサーバが、車両に救援サービスを提供し得る、プリセット領域(例えば、中国の領域または米国の領域)にあるすべてのサービスサイトの救援範囲を記憶する。例えば、車両が要求メッセージをクラウドサーバへ送信するとき、要求メッセージに応答して、クラウドサーバは、プリセット領域におけるすべてのサービスサイトの救援範囲を車両へ送信する。
【0064】
例えば、中国の領域において、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターが救援サービスを提供し得ると想定すると、クラウドサーバは、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を記憶する。車両(車両が中国の領域にある場合)が要求メッセージをクラウドサーバへ送信するとき、クラウドサーバは要求メッセージを受信し、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を車両へ送信する。いくつかの実装において、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲はまた、詳細位置情報を送信することなく、車両へ直接送信され得る。
【0065】
実際の適用シナリオにおいて、各サービスサイトの救援範囲は概して、行政地域を超えることはないとみなして、本願のいくつかの実装において、車両はまず、車両が位置する都市(例えば深セン)を判定し、車両は次に、通知をクラウドサーバへ送信し得る。通知は、深セン地域に属するサービスサイトの位置を車両へ送信するようクラウドサーバに指示するために使用される(すなわち、深セン地域に属するサービスサイトは、中国の領域に属するすべてのサービスサイトから判定され、各サービスサイトの判定された位置、および、対応する救援範囲は車両へ送信される)。代替的に、要求メッセージをクラウドサーバへ送信するとき、車両は、通知に含まれる情報を要求メッセージに含め得る。ここではこれについて特に限定しない。
【0066】
前述の例がなお使用される。中国の領域には、合計で1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターが救援サービスを提供し得ると想定すると、クラウドサーバは、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を記憶する。車両が要求メッセージをクラウドサーバへ送信するとき、車両は同時に、車両にインストールされたアプリケーション(Baidu Map、AutoNavi Map、またはグローバルポジショニングシステムなど)に基づいて、車両が武漢に位置すると判定し、「車両が武漢に位置する」という情報を要求メッセージに含め、要求メッセージをクラウドサーバへ送信する。クラウドサーバは、情報に基づいて、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターのうち15の自動車販売代理店/メンテナンスセンターが武漢に属すると判定する。この場合、クラウドサーバは、武漢に属する15の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報、および、15の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を車両へ送信する。
【0067】
b.車両がサービスサイトの救援範囲を車両から取得する。
【0068】
前述の「a」方式と類似するが、相違点として、「b」方式では、車両に救援サービスを提供し得る、プリセット領域にあるすべてのサービスサイトの救援範囲は、予めクラウドサーバによって車両へ送信される。プリセット領域における特定の数のサービスサイトが変化したとき、クラウドサーバは、更新された情報を車両へ送信する。車両がユーザによって車両に入力された命令を受信したとき、命令に応答して、車両は、プリセット領域におけるすべてのサービスサイトの救援範囲を車両のストレージデバイスから直接取得する。同様に、いくつかの実装において、車両は、各サービスサイトの詳細位置情報を記憶し得、詳細位置情報は、サードパーティアプリケーション(例えば、AutoNavi Map、またはBaidu Map)によって車両へ提供され得る。
【0069】
前述の例がなお使用される。中国の領域には、合計で1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターが救援サービスを提供し得ると想定すると、クラウドサーバは、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を記憶し、ソフトウェアアップグレードの前に、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を車両へ送信する。自動車販売代理店/メンテナンスセンターの位置が変化した場合、または、自動車販売代理店/メンテナンスセンターの数が増加または減少した場合(例えば、25の自動車販売代理店/メンテナンスセンターが追加される、または、10の自動車販売代理店/メンテナンスセンターが低減される)、更新された情報も適時に車両へ送信され、その結果、車両はデータの正確性を維持する。車両がユーザによって入力された命令を受信して、現在インストールされているソフトウェアのアップグレード対象バージョンをアップグレードしたとき、車両は、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲をクラウドサーバが一時的に送信することを必要とせず、車両は、車両のストレージデバイスから情報を取得するだけでよい。
【0070】
同様に、実際の適用シナリオを考慮すると、各サービスサイトの救援範囲は概して行政地域を超えないので、本願のいくつかの実装において、車両はまず、車両が位置する都市(例えば深セン)を判定し得、次に、現在の都市に属するサービスサイトの救援範囲を車両のストレージデバイスから取得する。
【0071】
本願のいくつかの実装において、代替的に、車両が要求メッセージをクラウドサーバへ送信するとき、要求メッセージに応答して、車両は、車両にインストールされた測位アプリケーション(Baidu Map、AutoNavi Map、または、グローバルポジショニングシステムなど)を使用して現在のリアルタイム位置を取得し得、次に、車両を中心とする、特定の距離(例えば100km、当該距離は、単一のサービスサイトが救援サービスを提供し得る最大距離より小さいことはあり得ない)の半径を有するエリアにおけるすべてのサービスサイトの位置情報、および、これらのサービスサイトの救援範囲を車両のストレージデバイスから取得する。
【0072】
前述の例がなお使用される。中国の領域には、合計で1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターが救援サービスを提供し得ると想定すると、クラウドサーバは、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を記憶し、ソフトウェアアップグレードの前に、1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報および1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を車両へ送信する。車両が要求メッセージをクラウドサーバへ送信するとき、車両はまた、車両にインストールされたBaidu Mapを使用することによって、現在のリアルタイム位置「武漢光谷広場」を取得する。1000の自動車販売代理店/メンテナンスセンターの最大救援範囲が60kmであると想定すると、車両は、「武漢光谷広場」を中心とする半径70km(直径はプリセットされ得、60kmより小さいことはない)のエリアに3つの自動車販売代理店/メンテナンスセンターがあることを、車両のストレージデバイスから判定し得る。この場合、車両は、3つの自動車販売代理店/メンテナンスセンターの詳細位置情報をサービスサイトの位置として判定し、3つの自動車販売代理店/メンテナンスセンターの救援範囲を取得する。
【0073】
202:車両が車両の現在位置を取得する。
【0074】
車両が更に車両の現在位置を取得する。段階201と段階202との間には順序はないことに留意されたい。まず段階201が実行され得るか、もしくは、まず段階202が実行され得、または、段階201および段階202が同時に実行され得る。ここではこれについて限定されない。
【0075】
203:車両が、車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを判定する。
【0076】
車両が前述の方式で各サービスサイトの救援範囲を取得した後に、車両は更に、車両の位置に基づいて、車両がサービスサイトを含む救援範囲内に位置するかどうかを判定する。本願の実装において、サービスサイトを含む救援範囲内に車両が位置するかどうかを車両が判定する方式は、以下の複数の方式を含み得るが、これらに限定されない。救援範囲がサービスサイトの位置に基づいて判定され、最大救援距離がサービスサイトによって提供され得る例が、説明のために下で使用される。
【0077】
a.サービスサイトの救援能力は同一である。
【0078】
この場合、各サービスサイトの救援範囲は同一であり、すなわち、各サービスサイトによって提供され得る最大救援距離は同一である(例えば、各サービスサイトによって提供され得る最大救援距離は50kmである)。この場合、車両と各サービスサイトとの間の距離が50kmより小さいかどうかを判定するだけでよい。車両と各サービスサイトとの間の距離が50kmより小さい場合、車両はサービスサイトの救援範囲内に位置すると判定される。
【0079】
b.サービスサイトの救援能力が異なる。
【0080】
この場合、サービスサイトの救援範囲は完全に同一ではない。例えば、サービスサイトによって提供され得る最大救援距離は70kmであり、別のサービスサイトによって提供され得る最大救援距離は40kmである。この場合、判定は、図4に示す方式で実行され得る。段階1:車両が、前述の方式で判定された車両とサービスサイトとの間の距離を、近いものから遠いものの順に整理する。段階2:車両にもっとも近いサービスサイト(サービスサイトSと称され得る)をリストから判定する。段階3:まず、サービスサイトSと車両との間の距離が、リストにおけるサービスサイトによって提供され得る最大救援距離の最大値を超えるかどうかを判定する。例えば、リストには5つのサービスサイトがあり、5つのサービスサイトによって提供され得る最大救援距離は、それぞれ80km、70km、60km、50km、および40kmであると想定する。したがって、最大救援距離の最大値は80kmである。サービスサイトSと車両との間の距離が、サービスサイトによって提供され得る最大救援距離の最大値を超えると判定する場合(例えば、サービスサイトSと車両との間の距離が90km)、それは、サービスサイトSが救援範囲の外側にあることを示している。サービスサイトSと車両との間の距離が、サービスサイトによって提供され得る最大救援距離の最大値を超えないと判定された場合(例えば、サービスサイトSと車両との間の距離が65kmである)、段階4が実行される。段階4:車両は更に、車両とサービスサイトSとの間の距離が、サービスサイトSによって提供され得る最大救援距離内にあるかどうかを判定する。車両とサービスサイトSとの間の距離が、サービスサイトSによって提供され得る最大救援距離(70kmと想定される)内であると車両が判定した場合、車両は救援範囲内に位置すると判定される。車両とサービスサイトSとの間の距離が、サービスサイトSによって提供され得る最大救援距離(60kmと想定される)内にないと判定された場合、段階5が実行される。段階5:車両がサービスサイトSをリストから削除し、次に、段階2に戻り、車両にもっとも近い新しいサービスサイトSをリストから判定する。
【0081】
本願のいくつかの実装において、段階2から段階5は、判定結果(すなわち、判定結果は、車両が救援範囲内、または、救援範囲の外側に位置することである)を取得するために1回のみ実行され得ることに留意されたい。代替的に、実行可能回数の最大値(例えば3回)が設定され得る。具体的には、段階1から段階5を初めて実行するとき、車両は、車両が現在のサービスサイトS1の救援範囲の外側にあると判定し(これは初めて実行される)、次に、新しいサービスサイトS2をリストから再び選択して、段階2から段階5を実行する(これは2回目に実行される)。この場合、車両が現在のサービスサイトS2の救援範囲内に位置すると判定された場合、判定結果は、車両が救援範囲内に位置することであり、次に、段階2から段階5は実行されない。代替的に、車両がなお、現在のサービスサイトS2の救援範囲の外側にあると判定された場合、新しいサービスサイトS3がリストから再び選択され、段階2から段階5を実行する(これは3回目に実行される)。この場合、車両が現在のサービスサイトS3の救援範囲の外側にあると判定される場合、判定結果は、車両が救援範囲の外側にあることである。代替的に、車両が現在のサービスサイトS3の救援範囲内に位置すると判定された場合、判定結果は、車両は救援範囲内に位置することである。
【0082】
図4に対応する実装は、サービスサイトを含む救援範囲内に車両が位置するかどうかを判定する方式の1つに過ぎないことが更に留意されるべきである。本願のいくつかの実装において、段階3は省略され得、すなわち、車両ともっとも近いサービスサイトとの間の直線距離が、サービスサイトの最大救援距離内であるかどうかが直接判定される。具体的な判定方式は本明細書に限定されない。
【0083】
204:車両が車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する。
【0084】
車両が車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置すると判定した場合、車両は車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0085】
本願のいくつかの実装において、アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報、例えば、車両の現在インストールされているバージョンのタイプ、バージョン番号、および最終更新時間を含み得ることに留意されたい。クラウドサーバが、車両によって送信された関連情報に基づいて、車両のアップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージについての情報を判定し得る場合、アップグレード対象ソフトウェアについての情報はまた、アップグレード対象ソフトウェアバージョンについての情報、例えば、車両のアップグレード対象ソフトウェアのバージョン番号、および、現在インストールされているソフトウェアのバージョン番号などの情報を含み得る。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、本明細書において具体的には限定されない。
【0086】
本願のいくつかの実装において、車両がサービスサイトの救援範囲内に位置する場合、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信することに加えて、車両は更に、車両が救援範囲内に位置することを示す第1の情報をクラウドサーバへ送信し得ることに留意されたい。第1の情報は、第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0087】
205:クラウドサーバは、アップグレード対象ソフトウェアの発見されたアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。
【0088】
クラウドサーバが、車両によって送信された、アップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信した後に、クラウドサーバは、情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアバージョンのアップグレード対象インストールパッケージ(略してインストールパッケージと称され得る)があるかどうかを検索する。インストールパッケージがある場合、クラウドサーバはインストールパッケージを車両へ送信する。インストールパッケージが無い場合、クラウドサーバは通知情報を車両へ送信し得る。通知情報は、アップグレード対象ソフトウェアには現在更新するべきアップグレードバージョンが無いと車両に通知するために使用され得るか、または、車両に対応するアップグレードバージョンがリリースされるべき時間を車両に通知するために使用され得る。通知情報に含まれる具体的な内容は本明細書において限定されない。
【0089】
本願のいくつかの実装において、車両が救援範囲内に位置する場合、クラウドサーバは、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ優先的に送信し得ることに留意されたい。クラウドサーバ上に対応するソフトウェアアップグレードバージョンの差分バージョンが無い場合、クラウドサーバは、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。
【0090】
206:車両がアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。
【0091】
アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを取得した後に、車両は、アップグレード対象インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行し得る。車両がアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する方式は次の通りであり得る。車両がまず、車両の車両ステータスがアップグレード条件を満たすかどうか、例えば、車両がPギアにあるかどうか、車両が静止状態にあるかどうか(車両が運転状態にある場合、車両はアップグレード条件を満たさない)、および、残りの電力がプリセット閾値に到達するかどうかを判定する。車両がアップグレード条件を満たすと車両が判定した場合、車両は、アップグレード対象のインストールリマインダ情報を出力する。例えば、インストールリマインダ情報は、音声放送(例えば、車載スピーカを使用して、「ソフトウェアアップグレードバージョンがダウンロードされました。適時にインストールしてください。」がユーザに放送される)、振動リマインダ、鳴動リマインダまたは同様のものであり得る。インストールリマインダ情報の特定の形式は本明細書において限定されない。インストールリマインダ情報は、命令を車両に入力することを指示するために使用される。例えば、ユーザが放送されたインストールリマインダ情報を聞くとき、ユーザは対応する命令を車両に入力し得る。最後に、車両は入力された命令に従って、アップグレード対象インストールパッケージをアップグレードし得る。
【0092】
本願のいくつかの実装において、判定結果が、車両が救援範囲の外側にあることである場合、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信することに加えて、車両は更に、車両が救援範囲の外側にあることを示す第2の情報をクラウドサーバへ送信し得ることに留意されたい。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第2の情報は、第2の情報に基づいて完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。クラウドサーバがアップグレード対象ソフトウェアの完全バージョンを発見した後、クラウドサーバは、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。次に、車両は、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。同様に、車両が完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する方式は、段階205と同様である。詳細については、ここで再び説明しない。本願の前述の実装において、クラウドサーバは、判定結果に基づいて、車両へ送信される、アップグレード対象ソフトウェアのインストールパッケージのタイプを柔軟に選択する。車両が救援範囲内に位置する場合、クラウドサーバは、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを配信する。差分バージョンは小さいデータ量を有し、その結果、クラウドサーバによって車両へ送信されるデータの量が低減されるからである。しかしながら、差分バージョンのアップグレード失敗率は完全バージョンより高い。車両はその時間に救援範囲内に位置するので、アップグレードが失敗した場合でも、車両は適時に救援され得る。この場合、ダウンロードは大きく低減され得る。車両が救援範囲の外側にある場合、クラウドサーバは、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを配信する。完全バージョンのアップグレード失敗率は比較的低いが、データ量が大きく、メモリが占有され、ダウンロードが遅い。車両はこの時間に救援範囲の外側にあるので、アップグレード失敗率を低減するべく、クラウドサーバは、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信するように選択される。しかしながら、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを配信する現在の方式は、完全バージョンのみを車両へ送信する、または、差分バージョンのみを車両へ送信することである。したがって、本願の前述の実施形態は融通性がある。
【0093】
本願のいくつかの実装において、判定結果が、車両が救援範囲の外側にあることである場合、クラウドサーバは、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを即座に車両へ送信しないことがあり得、車両は更に、プリセット期間(第1プリセット期間と称され得る)を判定し得ることに更に留意されたい。車両が第1プリセット期間内に救援範囲に再び入る場合、クラウドサーバは、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両になおプッシュする。第1プリセット期間内に車両が救援範囲に再び入るかどうかを判定する方式は、以下の方式であり得るが、これらに限定されない。
【0094】
a.車両が通知メッセージを取得する。通知メッセージは、第1プリセット期間内に車両がサービスサイトの救援範囲に入ったかどうかを定期的(例えば、プリセット周期T1、T1は第1プリセット期間より小さい)に判定するよう車両に指示するために使用される。通知メッセージは、車両によって生成され得るか、または、クラウドサーバによって送信され得る。ここではこれについて特に限定しない。車両が、通知メッセージに基づいて、第1プリセット期間内に車両が救援範囲に入ったと判定した場合、車両は、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、第1プリセット期間内に車両が救援範囲に入ったことを示す第3の情報をクラウドサーバへ送信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第3の情報は、第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択することをクラウドサーバに指示するために使用される。次に、クラウドサーバは差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。最後に、車両はアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。
【0095】
b.車両がリマインダメッセージを取得する。リマインダメッセージは、第1プリセット期間内にサービスサイトの救援範囲に入るように車両にリマインドするために使用される。前述の通知メッセージと同様に、リマインダメッセージは、車両によって生成され得るか、または、クラウドサーバによって送信され得る。ここではこれについて特に限定しない。車両が、リマインダメッセージに基づいて、第1プリセット期間内に車両が救援範囲に入ったと判定した場合、車両は、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、第1プリセット期間内に車両が救援範囲に入ったことを示す第3の情報をクラウドサーバへ送信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第3の情報は、第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択することをクラウドサーバに指示するために使用される。次に、クラウドサーバは差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。最後に、車両はアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。
【0096】
車両が第1プリセット期間内に救援範囲になお入っていない場合、それは、車両が遠隔エリアに位置する確率が高いことを示すことに留意されたい。この場合、車両は、車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両が第1プリセット期間内に救援範囲に入っていないことを示す第4の情報をクラウドサーバへ送信する。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第4の情報は、第4の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。次に、クラウドサーバは完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。最後に、車両はアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。本願の前述の実装において、第1プリセット期間およびプリセット周期T1は、車両が工場から届けられたときにプリセットされ得るか、または、最後にソフトウェアバージョンがインストールされたときに更新され得るか、または、クラウドサーバによって車両へ別個にプッシュされ得ることに留意されたい。ここではこれについて特に限定しない。
【0097】
本願の実装において、車両がバージョンアップグレードを実行する必要があるとき、車両は第1に、各サービスサイトの救援範囲を取得し、車両の現在位置を判定し、車両が各サービスサイトの救援範囲内に位置するかどうかを判定する(各サービスサイトの救援範囲はクラウドサーバによって配信され得るか、または、車両によって記憶され得る)。車両が救援範囲内に位置する場合、車両は車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する。クラウドサーバは、情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアバージョンに対応するインストールパッケージタイプを車両にプッシュすることを決定する。車両は次に、取得されたインストールパッケージタイプに基づいて、どのようにアップグレードを実行するかを判定する。この方法は、従来のOTAソフトウェアアップグレード方式と比較して、車両のリアルタイム位置情報の漏洩を引き起こさない。
【0098】
本願の前述の実装において、アップグレード対象インストールパッケージに基づいて車両によってアップグレードを実行する操作は通常、車両が対応するインストールパッケージタイプを取得した後、適時に実行されることに留意されたい。具体的には、車両はアップグレード期間を判定し得る(アップグレード期間は、車両が工場から届けられたときにプリセットされ得るか、または、最後にソフトウェアバージョンがインストールされたときに更新され得るか、または、クラウドサーバによって車両へ別個にプッシュされ得、これは本明細書において具体的に限定されない)。アップグレード期間をトリガして計時を開始する第1イベントは、「判定結果は、車両が救援範囲内に位置することであると車両が判定する」ことであり得るか、または、「車両が第1プリセット期間内に救援範囲に再び入ると車両が判定する」ことであり得る。ここではこれについて特に限定しない。これにより、車両がサービスサイトの救援範囲の外へ運転することを防止する。車両が救援範囲の外でソフトウェアアップグレードを実行してアップグレードが失敗した場合、救援コストが増加する。例えば、判定結果は、車両が救援範囲内に位置することであると、車両が前述の段階203に基づいて判定するとき、車両(例えば、車両の計時モジュール)は、計時を開始するようにトリガされる。開始時に設定されるアップグレード期間が1時間である場合、車両はアップグレード条件を満たすとき、車両によって出力されるインストールリマインダ情報は更に、1時間以内に命令を入力するよう指示するために使用され得る(例えば、「ソフトウェアアップグレードバージョンがダウンロードされました。1時間以内にソフトウェアをインストールしてください。」という音声リマインダがユーザへ送信される)。このようにして、ユーザが命令を車両に入力する確率を増加でき、その結果、車両がアップグレード期間内にアップグレードされる確率が大きく増加する。
【0099】
本願のいくつかの実装において、車両が、クラウドサーバによって送信されたアップグレード対象インストールパッケージを取得した後、所与のアップグレード期間内にアップグレードを実行しない場合、車両は救援範囲の外に運転した可能性が高いことに更に留意されたい。この場合、車両がアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する段階を実行する前に、車両は更に、各サービスサイトの位置および車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを再び判定する必要がある。車両が救援範囲内に位置するという判定結果である場合、車両は、前述の方式でアップグレード操作を実行し得る。車両が救援範囲の外側にあるという判定結果である場合、車両は、プリセット期間(第2プリセット期間と称され得る)を判定し得、第2プリセット期間の計時をトリガするイベントは、「アップグレード期間に到達したが、車両がソフトウェアアップグレードを実行していない」ことであり得る。第2プリセット期間内において、車両は、車両が救援範囲に入ったかどうかを定期的(例えば、プリセット周期T2、T2は第2プリセット期間より小さい)に判定する。代替的に、車両は、クラウドサーバによって送信されたリマインダ通知を受信する。リマインダ通知は、第2プリセット期間内にできるだけ早く救援範囲に入るよう車両に指示するために使用される。ここではこれについて特に限定しない。第2プリセット期間に車両が救援範囲内に再び入ると判定された場合、車両は前述の方式でアップグレード操作を実行し得る。車両が第2プリセット期間内に救援範囲になお入っていない場合、それは、車両が遠隔エリアに位置する確率が高いことを示す。この場合、バージョンアップグレードが失敗した場合、救援コストが増加する。この場合、車両はインストールリマインド情報を出力し得る。インストールリマインダ情報は、注意してアップグレードを実行するようユーザに指示するために使用される(例えば、車載スピーカを使用して、「車両が救援範囲の外側にいます。注意してアップグレードを実行してください。」とユーザに放送する)。
【0100】
アップグレード期間と同様に、第2プリセット期間、プリセット周期T2およびリマインダ通知はすべて、車両が工場から届けられたときにプリセットされ得るか、または、ソフトウェアバージョンが最後にインストールされたときに更新され得るか、または、クラウドサーバによって車両へ別個にプッシュされ得ることに留意されたい。ここではこれについて特に限定しない。
【0101】
本願のいくつかの実装において、車両は代替的に、インストール結果の関連情報(例えば、現在アップグレードされたバージョン、アップグレードが成功したかどうか、および、アップグレード時間などの情報)をクラウドサーバに報告し得ることに留意されたい。
【0102】
前述の実装において、車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報、および、車両によって取得された判定結果(すなわち、車両は救援範囲内に位置するか、または、車両が救援範囲の外側にある)が、共にクラウドサーバへ送信されることに留意されたい。本願のいくつかの実装において、代替的に、車両はソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバへ別個に送信し得る。ソフトウェアアップグレード要求は、車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含み、ソフトウェアアップグレード要求は、サービスサイトの救援範囲を車両へ送信するようクラウドサーバをトリガするために使用される前述の要求メッセージを置き換え得る。詳細は、図5を参照されたい。
【0103】
501:車両がソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバへ送信する。
【0104】
まず、車両はソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバへ送信する。ソフトウェアアップグレード要求は、車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含む。ソフトウェアアップグレード要求は、車両がユーザによって入力された命令を受信した後に、車両によってトリガされ得る。例えば、車両がソフトウェアアップグレードを実行する必要があるとユーザがみなした場合、ユーザは、対応する命令を車両に入力し、命令は、ソフトウェアアップグレード要求を対応するクラウドサーバへ送信するよう車両をトリガするために使用される。代替的にソフトウェアアップグレード要求は、車両によって現在使用されるソフトウェアバージョンがプリセット周期に到達したとき、クラウドサーバへ自動的に送信され得る。例えば、車両によって現在使用されるソフトウェアバージョンは、2019年6月15日にインストールされたと想定する。プリセット周期が6か月に設定されている場合、車両は、2019年12月16日にソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバへ自動的に送信する。ソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバへ送信するよう車両をトリガする方式は、具体的には本願に限定されない。
【0105】
502:クラウドサーバは、ソフトウェアアップグレード要求に基づいてソフトウェアアップグレードバージョンを判定する。
【0106】
クラウドサーバが、車両によって送信されたソフトウェアアップグレード要求を取得した後、ソフトウェアアップグレード要求は車両の現在インストールされているソフトウェアバージョンについての情報を含むので、クラウドサーバはソフトウェアアップグレード要求に基づいて、ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンを検索する。ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンが存在する場合、対応するソフトウェアアップグレードバージョンは、車両へ送信されるターゲットバージョンであると判定され得る。ソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンが存在しない場合、クラウドサーバは、通知情報を車両へ送信し得る。通知情報は、ソフトウェアバージョンについて、更新されたアップグレードバージョンが現在無いことを車両に通知するために使用され得るか、または、現在のソフトウェアバージョンに対応するアップグレードバージョンがリリースされる時間を車両に通知するために使用され得る。通知情報に含まれる具体的な内容は、本明細書に限定されない。
【0107】
503:車両がサービスサイトの救援範囲を取得する。
【0108】
対応するアップグレードバージョンがあるとクラウドサーバが判定した場合、クラウドサーバは、肯定応答メッセージを車両へ送信し得る。肯定応答メッセージは、クラウドサーバが、車両によって要求されたアップグレードバージョンを有することを示すために使用され、車両は次に、サービスサイトの救援範囲を取得する。
【0109】
同様に、本願のいくつかの実装において、車両がサービスサイトの救援範囲を取得する方式(すなわち、図3において説明されるプリセットされた方式)は、以下の複数の方式を含み得るが、これらに限定されない。
a.クラウドサーバがサービスサイトの救援範囲を車両へ送信する。
b.車両がサービスサイトの救援範囲を車両から取得する。具体的な取得方式は、図2に対応する実施形態において説明される。詳細については、ここで再び説明しない。
【0110】
504:車両が、車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを判定する。
【0111】
段階504は、図2に対応する実施形態における段階203と同様である。詳細については、ここで再び説明しない。
【0112】
505:車両が判定結果をクラウドサーバへ送信する。
【0113】
次に、車両が判定結果をサーバへ送信する。
【0114】
506:クラウドサーバが、判定結果に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを判定する。
【0115】
車両によって送信された判定結果を取得した後に、クラウドサーバは、判定結果に基づいてアップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを判定する。アップグレード対象インストールパッケージは、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージ、および、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを含む。
【0116】
507:車両が救援範囲内に位置するという判定結果である場合、クラウドサーバは、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。
【0117】
車両が救援範囲内に位置するという判定結果である場合、クラウドサーバは、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。
【0118】
508:車両が、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。
【0119】
差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを取得した後に、車両は、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行し得る。車両が差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する方式は次の通りであり得る。車両がまず、車両の車両ステータスがアップグレード条件を満たすかどうか、例えば、車両がPギアにあるかどうか、車両が静止状態にあるかどうか(車両が運転状態にある場合、車両はアップグレード条件を満たさない)、および、残りの電力がプリセット閾値に到達するかどうかを判定する。車両がアップグレード条件を満たすと車両が判定した場合、車両は、アップグレード対象のインストールリマインダ情報を出力する。例えば、インストールリマインダ情報は、音声放送(例えば、車載スピーカを使用して、「ソフトウェアアップグレードバージョンがダウンロードされました。適時にインストールしてください。」がユーザに放送される)、振動リマインダ、鳴動リマインダまたは同様のものであり得る。インストールリマインダ情報の特定の形式は本明細書において限定されない。インストールリマインダ情報は、命令を車両に入力することを指示するために使用される。例えば、ユーザが放送されたインストールリマインダ情報を聞くとき、ユーザは対応する命令を車両に入力し得る。最後に、車両は入力された命令に従って、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに対してアップグレードし得る。
【0120】
本願のいくつかの実装において、車両が救援範囲の外側にあるという判定結果である場合、車両とサーバとの間の処理方式は、図2に対応する実施形態の処理方式と同様であることに留意されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0121】
図2および図5における実装に基づいて、例えば、本願の実施形態による車両ソフトウェアアップグレード方法がより詳細に説明される。
図6Aおよび図6Bを参照されたい。図6Aおよび図6Bにおける車両ソフトウェアアップグレード方法は単に前述の実装の例であることに留意されたい。本願のいくつかの実装において、より多くの、または、より少ない段階が含まれ得、また、一連の段階が実際の状況に基づいて調整され得る。ここではこれについて特に限定しない。
【0122】
段階1:車両がソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバへ送信し、それにより、段階2を実行するように対応するクラウドサーバをトリガする。
【0123】
段階2:クラウドサーバが、救援サービスを車両に提供し得るサービスサイト(例えば、車両に対応する自動車販売代理店/メンテナンスセンター)の位置、および、各サービスサイトが救援サービスを提供し得る救援範囲を車両に配信する。クラウドサーバは更に、車両へいくつかの任意選択の情報、例えば、各サービスサイトにおける最大救援距離、車両が救援範囲の外側にあるときの最長待機時間(すなわち、前述の実施形態における第1プリセット期間)、最長待機時間内の照会のプリセット周期T1、車両が再び救援範囲の外にあるときの最長待機時間(すなわち、前述の実施形態における第2プリセット期間)および、最長待機時間内の照会のプリセット周期T2を送信し得る。任意選択の情報は、車両が工場から届けられるときにプリセットされ得るか、または、後のバージョン更新中にリフレッシュされ得るか、または、各ソフトウェアアップグレードの前に車両に別個にプッシュされ得る。ここではこれについて限定されない。
【0124】
段階3:クラウドサーバによって送信された、各サービスサイトの位置、および、各サービスサイトが救援サービスを提供し得る救援範囲を取得した後に、車両は、当該情報、および、車両の現在位置に基づいて、車両が現在、救援範囲内に位置するかどうかを判定する。車両が救援範囲内に位置するかどうかを車両が判定する方式は、図4に説明される方式であり得る。詳細については、ここで再び説明しない。
【0125】
段階4:車両が判定結果および他の補助情報(例えば、車両の現在実行しているバージョン)をクラウドサーバへ報告する。クラウドサーバによって受信された判定結果が、車両が救援範囲内に位置することである場合、段階8が実行される。クラウドサーバによって受信された判定結果が、車両が救援範囲の外側にあることである場合、段階6が実行される。
【0126】
段階5:クラウドサーバが、車両によって送信された他の補助情報に基づいて、車両をアップグレードするために好適なソフトウェアバージョンが現在あるかどうかを判定し、すなわち、アップグレードバージョンが完全バージョン、差分バージョン、または完全バージョンおよび差分バージョンの両方であるかどうかを判定する。車両に好適なアップグレードバージョンがクラウドサーバ上に現在無い場合、プロセスは直接終了するか、または、プリセット期間(例えば2週間後)後に照会を実行するよう車両が通知されるか、または、ソフトウェアアップグレードバージョンがリリースされる時間を車両が通知される。ここではこれについて限定されない。本願のいくつかの実装において、段階5は、段階2から段階4の前に実行され得るか、または、段階2から段階4の後に実行され得ることに留意されたい。段階5の具体的な実行順序は本明細書において限定されない。
【0127】
段階6:クラウドサーバによって受信された判定結果が、車両が救援範囲の外側にあることである場合、クラウドサーバは、計時を開始するようトリガされ(例えば、クラウドサーバは、タイマを開始して計時を開始するようトリガされる)、その結果、クラウドサーバは更に、車両が救援範囲に入るまで待機する期間が第1プリセット期間を超えるかどうかを判定する。待機期間が第1プリセット期間を超えない場合、段階7が実行される。段階7が実行される前に、車両は更に、「アップグレード対象ソフトウェアをダウンロードする必要があります。救援範囲まで運転してください。」(すなわち、前述の実施形態におけるリマインダメッセージ)と、ユーザにまずリマインドし得る。待機期間が第1プリセット期間を超える場合、段階9が実行される。
【0128】
段階7:車両に待機期間T1を通知した後に、クラウドサーバは、車両が救援範囲内に位置するかどうかを再判定し(すなわち、再判定のために段階3に戻る)、判定の結果を再びクラウドサーバへ送信する。T1は、段階3においてクラウドサーバによって車両へ配信され得るか、または、段階7において車両へ配信され得る。詳細については、ここで説明しない。
【0129】
段階8:クラウドサーバによって受信された判定結果が、車両が救援範囲内に位置することである場合、クラウドサーバは、ソフトウェアアップグレードバージョンの差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。
【0130】
段階9:クラウドサーバによって受信された判定結果が、車両が救援範囲の外側にあることである場合、クラウドサーバは、完全バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信する。
【0131】
段階10:車両が、車両ステータスはアップグレードリマインダに好適であるかどうかを判定し、すなわち、車両がアップグレード条件を満たすかどうか(例えば、車両が運転状態にあるかどうか、または、ギアが満たされているかどうか)を判定する。車両がアップグレードリマインダに好適である場合、段階11が実行される。車両がアップグレードリマインダに好適でない場合、段階16が実行される。
【0132】
段階11:車両が、段階3と同様の方式で、車両がなお救援範囲内に位置するかどうかを再判定する。いくつかの実装において、車両は更に、判定結果をクラウドサーバへ送信し得る。詳細については、ここで説明しない。車両がなお救援範囲内に位置するという判定結果である場合、段階14が実行される。車両が救援範囲の外側にあるという判定結果である場合、段階12が実行される。
【0133】
段階12:車両が救援範囲の外側にあるという判定結果である場合、車両は、計時を開始するようトリガされ(例えば、車両は、タイマを開始して計時を開始するようトリガする)、その結果、車両は更に、車両が救援範囲に入るまで待機する期間が第2プリセット期間を超えるかどうかを判定する。待機期間が第2プリセット期間を超えない場合、段階15が実行される。待機期間が第2プリセット期間を超えた場合、段階16が実行される。本願のいくつかの実装において、車両は代替的に、判定結果をクラウドサーバへ送信し得る。クラウドサーバによって受信された判定結果が、車両が救援範囲の外側にあることである場合、クラウドサーバは、計時を開始するようトリガされ(例えば、クラウドサーバは、タイマを開始して計時を開始するようトリガされる)、その結果、クラウドサーバは更に、車両が救援範囲に入るまで待機する期間が第2プリセット期間を超えるかどうかを判定する。待機期間が第2プリセット期間を超えない場合、段階15が実行される。段階15が実行される前に、ユーザはまず、「ソフトウェアアップグレードバージョンをインストールする必要があります。救援範囲まで運転してください。」とリマインドされ得る。待機期間が第2プリセット期間を超えた場合、段階16が実行される。
【0134】
段階13:車両がインストールリマインダ情報を出力する。インストールリマインダ情報は、新しいソフトウェアアップグレードバージョンをインストールする必要があるとユーザにリマインドするために使用される。
【0135】
段階14:車両が、ユーザによって入力された命令に従ってインストールを実行し、インストール完了後、結果をクラウドサーバへ報告する。
【0136】
段階15:車両ステータスがインストールリマインダ要件を満たすかどうかを定期的に判定するか、または、イベントトリガ下で、車両がインストールリマインダ要件(例えば、ユーザがPギアを使用する)を満たすかどうかを判定する。
【0137】
段階16:車両がインストールリマインダ情報を出力し、注意してインストールを実行するようユーザにリマインドする。
【0138】
本願の前述の実装において、車両はOTA制御方法が、より詳細に説明される。図6Aおよび図6Bにおける車両ソフトウェアアップグレード方法は単に前述の実装の例であることに留意されたい。本願のいくつかの実装において、より多くの、または、より少ない段階が含まれ得、また、一連の段階が実際の状況に基づいて調整され得る。ここではこれについて特に限定しない。
【0139】
本願の実施形態において、車両およびクラウドサーバは、車両ソフトウェアアップグレード方法の例に基づいて機能モジュールに分割され得る。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割によって取得されてもよく、2つまたはそれより多くの機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、または、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。本願の実施形態において、モジュール区分は例であり、単に論理的機能区分であることに留意されたい。実際の実装では、別の区分方式を使用し得る。
【0140】
例えば、図7は、車両に適用された制御システムを示す。制御システムは、第1取得モジュール701、第2取得モジュール702、送信モジュール703、受信モジュール704、およびインストールモジュール705を備え得る。第1取得モジュール701は、サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される。サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである。第2取得モジュール702はターゲット車両の現在位置を取得するよう構成される。送信モジュール703は、ターゲット車両の現在位置が救援範囲内にあるとき、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。受信モジュール704は、クラウドサーバによって発見されたアップグレード対象インストールパッケージを受信するよう構成される。インストールモジュール705は、アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行するよう構成される。
【0141】
可能な設計において、送信モジュール703は具体的には、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、ターゲット車両が救援範囲内に位置することを示す第1の情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される。第1の情報は、第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0142】
可能な設計において、送信モジュール703は更に、具体的には、ターゲット車両の現在位置が救援範囲の外側にあるとき、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、ターゲット車両が救援範囲の外側にあることを示す第2の情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいてアップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用され、第2の情報は、第2の情報に基づいて完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示する使用される。
【0143】
可能な設計において、送信モジュール703は更に、具体的には、ターゲット車両の現在位置が救援範囲の外側にあるとき、プリセット期間内にターゲット車両が救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定する、または、リマインダメッセージ(リマインダメッセージは、プリセット期間内に救援範囲に入るよう、ターゲット車両にリマインドするために使用される)を取得し、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったことを示す第3の情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第3の情報は、第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択することをクラウドサーバに指示するために使用される。
【0144】
可能な設計において、第2取得モジュール702は更に、通知メッセージを取得するよう構成される。通知メッセージは、プリセット期間内にターゲット車両が救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するようターゲット車両に示すために使用され、通知メッセージは、ターゲット車両によって生成されるか、または、クラウドサーバから受信される。
【0145】
可能な設計において、送信モジュール703は更に、具体的には、リマインダメッセージを生成するか、または、クラウドサーバによって送信されたリマインダメッセージを受信するよう構成される。
【0146】
可能な設計において、第1取得モジュール701は具体的には、要求メッセージをクラウドサーバへ送信するよう構成され、要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲をターゲット車両へ送信し、クラウドサーバによって送信されたサービスサイトの救援範囲を受信するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0147】
可能な設計において、第1取得モジュール701は更に、具体的には、ターゲット車両のストレージデバイスからサービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される。
【0148】
可能な設計において、第1取得モジュール701は更に、具体的には、サービスサイトの位置、および、サービスサイトの最大救援距離を取得し、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離に基づいてサービスサイトの救援範囲を判定するよう構成される。
【0149】
可能な設計において、インストールモジュール705は具体的には、ターゲット車両がアップグレード条件を満たすときにインストールリマインダ情報を出力し(インストールリマインダ情報は、命令をターゲット車両に入力するよう指示するために使用される)、命令に従ってアップグレード対象インストールパッケージをアップグレードするよう構成される。
【0150】
制御システムにおけるモジュール/ユニット間の情報交換および実行プロセスなどの内容は、本願における図2図4図5図6A、および図6Bに対応する方法の実施形態と同じ概念に基づき、具体的には、図7に対応する実施形態における制御システムの特定の機能および構造は、図2図4図5図6Aおよび図6Bにおける車両によって実行される処理段階を実装するために使用されることに留意されたい。具体的な内容については、本願の前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0151】
本願の実施形態は更にクラウドサーバを提供する。クラウドサーバは、取得モジュール801、第1送信モジュール802、受信モジュール803および第2送信モジュール804を含み得る。取得モジュール801は、ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得するよう構成される。要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲をターゲット車両へ送信するようクラウドサーバに指示するために使用される。サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである。第1送信モジュール802は、サービスサイトの救援範囲をターゲット車両へ送信するよう構成され、その結果、ターゲット車両は、ターゲット車両の現在位置が救援範囲内かどうかを判定する。受信モジュール803は、ターゲット車両によって送信された、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信するよう構成される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、ターゲット車両の現在位置が救援範囲内にあるとき、ターゲット車両によって送信される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第2送信モジュール804は、アップグレード対象インストールパッケージを発見し、アップグレード対象インストールパッケージをターゲット車両へ送信するよう構成され、その結果、ターゲット車両は、アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する。
【0152】
可能な設計において、受信モジュール803は具体的には、ターゲット車両によって送信された、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、ターゲット車両が救援範囲内に位置することを示す第1の情報を受信するよう構成される。第1の情報は、第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0153】
可能な設計において、受信モジュール803は更に、具体的には、ターゲット車両によって送信された、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、ターゲット車両が救援範囲の外側にあることを示す第2の情報を受信するよう構成される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、ターゲット車両が救援範囲の外側にあるとき、ターゲット車両によって送信される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第2の情報は、第2の情報に基づいて完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するようクラウドサーバに指示するために使用される。
【0154】
可能な設計において、受信モジュール803は更に、具体的には、ターゲット車両によって送信された、ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報、および、ターゲット車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったことを示す第3の情報を受信するよう構成される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、ターゲット車両がプリセット期間内に救援範囲に入ったとき、ターゲット車両によって送信される。アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、アップグレード対象ソフトウェアについての情報に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するようクラウドサーバに指示するために使用される。第3の情報は、第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択することをクラウドサーバに指示するために使用される。
【0155】
可能な設計において、第1送信モジュール802は更に、通知メッセージまたはリマインダメッセージをターゲット車両へ送信するよう構成される。通知メッセージは、プリセット期間内にターゲット車両が救援範囲に入ったかどうかを定期的判定するようターゲット車両に示すために使用され、リマインダメッセージは、プリセット期間内に救援範囲に入るようターゲット車両に指示するために使用される。
【0156】
可能な設計において、第1送信モジュール802は更に、具体的には、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離をターゲット車両へ送信するよう構成され、その結果、ターゲット車両は、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離に基づいてサービスサイトの救援範囲を判定する、または、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離を取得し、サービスサイトの位置およびサービスサイトの最大救援距離に基づいてサービスサイトの救援範囲を判定し、サービスサイトの救援範囲をターゲット車両へ送信する。
【0157】
クラウドサーバにおけるモジュール/ユニット間の情報交換および実行プロセスなどの内容は、本願における図2図4図5図6A、および図6Bに対応する方法の実施形態と同じ概念に基づき、具体的には、図8に対応する実施形態におけるクラウドサーバの特定の機能および構造は、図2図4図5図6Aおよび図6Bにおけるクラウドサーバによって実行される処理段階を実装するために使用されることに留意されたい。具体的な内容については、本願の前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0158】
本願の実施形態は更に関連デバイスを提供する。デバイスは車両における制御システムであり得るか、または、クラウドサーバであり得る。図9は、本願の実施形態による関連デバイスの構造の概略図である。デバイスが車両における制御システムであるとき、図7に対応する実施形態において説明された制御システムの対応モジュールがデバイス900上で展開され得、図7に対応する実施形態における制御システムの機能を実装する。デバイスがクラウドサーバであるとき、図8に対応する実施形態において説明されるクラウドサーバの対応するモジュールがデバイス900上に展開され得、図8に対応する実施形態におけるクラウドサーバの機能を実装する。
【0159】
具体的には、デバイス900は、1または複数のサーバによって実装される。デバイス900は、異なる構成または性能に起因して大きく異なり得、1または複数の中央処理装置(central processing units、CPU)922(例えば、1または複数のプロセッサ)、メモリ932、アプリケーションプログラム942またはデータ944を記憶する1または複数の記憶媒体930(例えば、1または複数の大容量ストレージデバイス)を含み得る。メモリ932および記憶媒体930は、一時的ストレージまたは永続的ストレージであり得る。記憶媒体930に記憶されたプログラムは、1または複数のモジュール(図には示されない)を含み得、各モジュールは、デバイス(例えば、制御システムまたはクラウドサーバ)のための一連の命令オペレーションを含み得る。更に、中央処理装置922は、記憶媒体930と通信し、記憶媒体930における一連の命令オペレーションをデバイス900上で実行するよう構成され得る。
【0160】
デバイス900は更に、1または複数の電源926、1または複数の有線または無線ネットワークインタフェース950、1または複数の入力/出力インタフェース958、および/または、1または複数のオペレーティングシステム941(Windows Server(登録商標)、Mac OS X(登録商標)、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)およびFreeBSD(登録商標)など)を含み得る。
【0161】
本願の本実施形態におちえ、デバイス900が車両制御システムとして使用される場合、中央処理装置922は、図2図4図5図6A、および図6Bに対応する実施形態において車両によって実行される段階を実行するよう構成されることに留意されたい。例えば、中央処理装置922は、ソフトウェアアップグレード要求をクラウドサーバへ送信し、サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される。サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである。次に、中央処理装置922は、車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを判定し、判定結果をクラウドサーバへ送信し、その結果、クラウドサーバは、判定結果に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアに対応するインストールパッケージタイプを判定する。アップグレード対象ソフトウェアは、ソフトウェアアップグレード要求に基づいてクラウドサーバによって判定される。車両が救援範囲内に位置するという判定結果である場合、中央処理装置922は、アップグレード対象ソフトウェアの差分バージョンに対応する、クラウドサーバによって送信されたアップグレード対象インストールパッケージを取得し、最後に、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行する。
【0162】
本願の本実施形態において、デバイス900がクラウドサーバとして使用される場合、中央処理装置922は、図2図4図5図6A、および図6Bに対応する実施形態におけるクラウドサーバによって実行される段階を実行するよう構成されることに更に留意されたい。例えば、中央処理装置922は、車両によって送信されたソフトウェアアップグレード要求を取得し、ソフトウェアアップグレード要求に基づいてソフトウェアアップグレードバージョンを判定するよう構成される。次に、中央処理装置922は、サービスサイトの救援範囲を車両へ送信し、その結果、車両は、車両の現在位置に基づいて、車両が救援範囲内に位置するかどうかを判定する。サービスサイトは、ソフトウェアがアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供し得る1または複数の実体的プラットフォームである。次に、中央処理装置922は、車両によって送信された判定結果を取得し、判定結果に基づいて、アップグレード対象ソフトウェアに対応するインストールパッケージタイプを判定する。車両が救援範囲内に位置するという判定結果である場合、中央処理装置922は、アップグレード対象ソフトウェアの差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージを車両へ送信し、その結果、車両は、差分バージョンに対応するアップグレード対象インストールパッケージに基づいてバージョンアップグレードを実行する。
【0163】
これに加えて、説明した装置の実施形態は例に過ぎないものと留意されたい。
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置付けられてもよく、または、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。いくつか、または、すべてのモジュールは、実施形態の解決手段の目的を達成するための実際の必要性に基づいて選択され得る。加えて、本願において提供される装置の実施形態の添付図面において、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いに、具体的には1または複数の通信バスまたは信号ケーブルとして実装され得る通信接続を有することを示す。
【0164】
前述の実装の説明に基づいて、当業者であれば、本願が、必要な汎用ハードウェア、または、専用ハードウェア(専用集積回路、専用CPU、専用メモリ、専用コンポーネントなどを含む)に加えて、ソフトウェアによって実装され得ることを明確に理解し得る。概して、コンピュータプログラムによって実行され得る任意の機能は、対応するハードウェアを使用することによって容易に実装され得る。更に、同一の機能を達成するために使用される具体的なハードウェア構造は、例えば、アナログ回路、デジタル回路、または専用回路の形態など、様々な形態であり得る。しかしながら、本願については、大部分のケースにおいて、ソフトウェアプログラム実装がより良い実装である。そのような理解に基づいて、本質的にまたは部分的に従来技術に寄与する本願の技術的解決手段は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、可読記憶媒体、例えば、フロッピディスク、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、またはコンピュータの光ディスクに記憶され、本願の実施形態において説明される方法を実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、トレーニングデバイス、またはネットワークデバイスであり得る)に命令するための複数の命令を含む。
【0165】
前述の実施形態のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することにより実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部または一部がコンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。
【0166】
コンピュータプログラム製品は1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ実行されるとき、本願の実施形態による手順または機能が全体的に、または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、無線またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、トレーニングデバイス、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、トレーニングデバイス、またはデータセンタへ送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、データストレージデバイス、例えば、1または複数の使用可能な媒体を統合するトレーニングデバイスまたはデータセンタであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk、SSD))などであってもよい。
[他の可能な項目]
(項目1)
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する段階であって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両に救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置を取得する段階と、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信する段階と、
前記ターゲット車両が、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する段階と
を備える方法。
(項目2)
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信する前記段階は、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記方法は更に、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第2の情報を前記ターゲット車両が前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第2の情報は、前記第2の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を備える、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記方法は更に、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両が、プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定する段階、または、前記ターゲット車両が、リマインダメッセージを取得する段階であって、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両にリマインドするために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入る段階と、
前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ったことを示す第3の情報を前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第3の情報は、前記第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と
を備える、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記ターゲット車両が、プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定する前記段階の前に、前記方法は更に、
前記ターゲット車両が、通知メッセージを取得する段階であって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に示すために使用され、前記通知メッセージは、前記ターゲット車両によって生成されるか、または、前記クラウドサーバから受信される、段階を備える、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記ターゲット車両がリマインダメッセージを取得する前記段階は、
前記ターゲット車両が前記リマインダメッセージを生成する、または、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって送信されたリマインダメッセージを受信する段階
を含む、項目4または5に記載の方法。
(項目7)
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する前記段階は、
前記ターゲット車両が、要求メッセージを前記クラウドサーバへ送信する段階であって、前記要求メッセージは、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記クラウドサーバによって送信された前記サービスサイトの前記救援範囲を受信する段階と
を備える、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
ターゲット車両が、サービスサイトの救援範囲を取得する前記段階は、
前記ターゲット車両tが、前記ターゲット車両のストレージデバイスから前記サービスサイトの前記救援範囲を取得する、または、
前記ターゲット車両が、サードパーティアプリケーションによって送信された前記サービスサイトの前記救援範囲を受信する段階
を含む、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
ターゲット車両がサービスサイトの救援範囲を取得する前記段階は、
前記ターゲット車両が、サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を取得する段階と、
前記ターゲット車両が、前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定する段階と
を備える、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記ターゲット車両が、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する前記段階は、
前記ターゲット車両がアップグレード条件を満たすとき、前記ターゲット車両がインストールリマインダ情報を出力する段階であって、前記インストールリマインダ情報は、命令を前記ターゲット車両に入力することを指示するために使用される、段階と、
前記ターゲット車両が、前記命令に従って、前記アップグレード対象インストールパッケージをアップグレードする段階と、
を含む、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
車両ソフトウェアアップグレード方法であって、
クラウドサーバが、ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得する段階であって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両が、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、段階と、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階と、
前記クラウドサーバが、前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、段階と
を備える方法。
(項目12)
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信する前記段階は、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記救援範囲内に前記ターゲット車両が位置することを示す第1の情報を受信する段階であって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記方法は更に、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記救援範囲の外側に前記ターゲット車両があることを示す第2の情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあるとき前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第2の情報は、前記第2の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階
を備える、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記方法は更に、
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、プリセット期間内に前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったことを示す第3の情報を受信する段階であって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両が前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ったとき前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第3の情報は、前記第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、段階を備える、項目11に記載の方法。
(項目15)
前記クラウドサーバが、前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、プリセット期間内に前記車両が前記救援範囲に入ったことを示す第3の情報を受信する段階の前に、前記方法は更に、
前記クラウドサーバが、通知メッセージまたはリマインダメッセージを前記ターゲット車両へ送信する段階であって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に示すために使用され、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両に指示するために使用される、段階を備える、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する前記段階は、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を前記ターゲット車両へ送信する段階であって、その結果、前記ターゲット車両は、前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて前記サービスサイトの前記救援範囲を判定する段階、または、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を取得する段階と、
前記クラウドサーバが、前記サービスサイトの前記位置、および、前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定し、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信する段階と
を備える、項目11から15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
車両に適用される制御システムであって、
サービスサイトの救援範囲を取得するよう構成される第1取得モジュールであって、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードが失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、第1取得モジュールと、
ターゲット車両の現在位置を取得するよう構成される第2取得モジュールと、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるとき、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報をクラウドサーバへ送信するよう構成される送信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、送信モジュールと、
前記クラウドサーバによって発見された前記アップグレード対象インストールパッケージを受信するよう構成される受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行するよう構成されるインストールモジュールと
を備える制御システム。
(項目18)
前記送信モジュールは具体的には、
前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を前記クラウドサーバへ送信するよう構成され、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記送信モジュールは更に、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第2の情報を前記クラウドサーバへ送信するよう構成され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第2の情報は、前記第2の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、項目17に記載のシステム。
(項目20)
前記送信モジュールは更に、
前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲の外側にあるとき、プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定すること、または、リマインダメッセージを取得することであって、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両にリマインドするために使用される、こと
前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ること、ならびに、
前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記プリセット期間内に前記救援範囲に入ったことを示す第3の情報を前記クラウドサーバへ送信することであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第3の情報は、前記第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、こと
を行うよう構成される、項目17に記載のシステム。
(項目21)
前記第2取得モジュールは更に、
通知メッセージを取得することであって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に指示するために使用され、前記通知メッセージは、前記ターゲット車両によって生成されるか、または、前記クラウドサーバから受信される、ことを行うよう構成される、項目20に記載のシステム。
(項目22)
前記送信モジュールは更に、具体的には、
前記リマインダメッセージを生成する、または、
前記クラウドサーバによって送信された前記リマインダメッセージを受信する
よう構成される、項目20または21に記載のシステム。
(項目23)
前記第1取得モジュールは具体的には、
要求メッセージを前記クラウドサーバへ送信することであって、前記要求メッセージは、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、こと、および、
前記クラウドサーバによって送信された、前記サービスサイトの前記救援範囲を受信すること
を行うよう構成される、項目17から22のいずれか一項に記載のシステム。
(項目24)
前記第1取得モジュールは更に、具体的には、
前記ターゲット車両のストレージデバイスから前記サービスサイトの前記救援範囲を取得する、または、
前記サードパーティアプリケーションによって送信された前記サービスサイトの前記救援範囲を受信する
よう構成される、項目17から22のいずれか一項に記載のシステム。
(項目25)
前記第1取得モジュールは更に、具体的には、
前記サービスサイトの位置、および、前記サービスサイトの最大救援距離を取得し、
前記サービスサイトの前記位置、および、前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定するよう構成される、項目17から24のいずれか一項に記載のシステム。
(項目26)
前記インストールモジュールは具体的には、
前記ターゲット車両がアップグレード条件を満たすとき、インストールリマインダ情報を出力することであって、前記インストールリマインダ情報は、命令を前記ターゲット車両に入力することを指示するために使用される、こと、および、
前記命令に従って、前記アップグレード対象インストールパッケージをアップグレードすること
を行うよう構成される、項目17から25のいずれか一項に記載のシステム。
(項目27)
クラウドサーバであって、
ターゲット車両によって送信された要求メッセージを取得するよう構成される取得モジュールであって、前記要求メッセージは、サービスサイトの救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記サービスサイトは、ソフトウェアのアップグレードに失敗した車両のために救援サービスを提供するための1または複数の実体的プラットフォームである、取得モジュールと、
前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第1送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記ターゲット車両の現在位置が前記救援範囲内にあるかどうかを判定する、第1送信モジュールと、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両のアップグレード対象ソフトウェアについての情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両の前記現在位置が前記救援範囲内にあるときに前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて前記アップグレード対象ソフトウェアのアップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、受信モジュールと、
前記アップグレード対象インストールパッケージを発見し、前記アップグレード対象インストールパッケージを前記ターゲット車両へ送信するよう構成される第2送信モジュールであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記アップグレード対象インストールパッケージに基づいてアップグレードを実行する、第2送信モジュールと
を備えるクラウドサーバ。
(項目28)
前記受信モジュールは具体的には、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲内に位置することを示す第1の情報を受信することであって、前記第1の情報は、前記第1の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、ことを行うよう構成される、項目27に記載のクラウドサーバ。
(項目29)
前記受信モジュールは更に、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあることを示す第2の情報を受信することであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記ターゲット車両が前記救援範囲の外側にあるとき、前記ターゲット車両によって送信され、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第2の情報は、前記第2の情報に基づいて、完全バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、ことを行うよう構成される、項目27に記載のクラウドサーバ。
(項目30)
前記受信モジュールは更に、
前記ターゲット車両によって送信された、前記ターゲット車両の前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報、および、プリセット期間内に前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったことを示す第3の情報を受信することであって、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記プリセット期間内に前記ターゲット車両が前記救援範囲に入るときに前記ターゲット車両によって送信され、アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報は、前記アップグレード対象ソフトウェアについての前記情報に基づいて、前記アップグレード対象ソフトウェアの前記アップグレード対象インストールパッケージを検索するよう前記クラウドサーバに指示するために使用され、前記第3の情報は、前記第3の情報に基づいて、差分バージョンタイプのアップグレード対象インストールパッケージを選択するよう前記クラウドサーバに指示するために使用される、ことを行うよう構成される、項目27に記載のクラウドサーバ。
(項目31)
前記第1送信モジュールは更に、
通知メッセージまたはリマインダメッセージを前記ターゲット車両へ送信することであって、前記通知メッセージは、前記プリセット期間内に、前記ターゲット車両が前記救援範囲に入ったかどうかを定期的に判定するよう前記ターゲット車両に指示するために使用され、前記リマインダメッセージは、前記プリセット期間内に前記救援範囲に入るよう前記ターゲット車両に指示するために使用される、ことを行うよう構成される、項目30に記載のクラウドサーバ。
(項目32)
前記第1送信モジュールは更に、具体的には、
前記サービスサイトの位置、および、前記サービスサイトの最大救援距離を前記ターゲット車両へ送信することであって、その結果、前記ターゲット車両は、前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定すること、または、
前記サービスサイトの位置および前記サービスサイトの最大救援距離を取得すること、ならびに、
前記サービスサイトの前記位置および前記サービスサイトの前記最大救援距離に基づいて、前記サービスサイトの前記救援範囲を判定し、前記サービスサイトの前記救援範囲を前記ターゲット車両へ送信すること
を行うよう構成される、項目27から31のいずれか一項に記載のクラウドサーバ。
(項目33)
制御システムであって、
前記制御システムは車両に適用され、プロセッサおよびメモリを備え、前記プロセッサは前記メモリに結合され、
前記メモリは、プログラムを記憶するよう構成され、
プロセッサは、前記メモリにおける前記プログラムを実行するよう構成され、その結果、前記車両は、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行する、制御システム。
(項目34)
プロセッサおよびメモリを備えるクラウドサーバであって、前記プロセッサは前記メモリに結合され、
前記メモリは、プログラムを記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリにおける前記プログラムを実行するよう構成され、その結果、前記車両は、項目11から16のいずれか一項に記載の方法を実行する、クラウドサーバ。
(項目35)
命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、項目1から16のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目36)
命令を備えるコンピュータプログラム製品であて、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、前記コンピュータは、項目1から16のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9