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  • 特許-電子スロットル制御システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-22
(45)【発行日】2024-04-01
(54)【発明の名称】電子スロットル制御システム
(51)【国際特許分類】
   F02D 11/10 20060101AFI20240325BHJP
【FI】
F02D11/10 G
F02D11/10 J
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022562585
(86)(22)【出願日】2020-08-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 IN2020050686
(87)【国際公開番号】W WO2021210006
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202041016392
(32)【優先日】2020-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】521196110
【氏名又は名称】ティーヴィーエス モーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TVS MOTOR COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴィティリンガム,カルナハラン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイシャリ,ラマナサン
(72)【発明者】
【氏名】タヌジャ,パリミ ラクシュミ
(72)【発明者】
【氏名】プラサッド,ラグハヴェンドラ
【審査官】櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-007513(JP,A)
【文献】特開2007-303369(JP,A)
【文献】特開2000-224715(JP,A)
【文献】特開2009-115005(JP,A)
【文献】特開2006-329094(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0229828(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両における電子スロットル制御システム(100)であって、
電源(101)によって給電されるエンジン制御ユニット(ECU(109)であって、前記車両のスロットルアクチュエータの位置を受け取るようにスロットル位置センサ(112)に対して電気的に構成されたECU(109)と、
スロットルバルブ(107)を作動させるためのモータ駆動信号を受け取るように前記ECU(109)によって制御されるスロットルモータ(105)とを備え、
前記ECU(10)は、1つまたは複数の所定の状態に基づいて前記電源(101)から前記スロットルモータ(105)への電力の供給を制御し、前記1つまたは複数の所定の状態のうちの1つの所定の状態は、前記車両の所定の速度である、電子スロットル制御システム(100)。
【請求項2】
前記1つまたは複数の所定の状態のうちの第1の所定の状態は、所定の時間内に前記車両のエンジン(108)を始動することである、請求項1に記載の電子スロットル制御システム(100)。
【請求項3】
前記1つまたは複数の所定の状態のうちの第2の所定の状態は、所定の時間内に前記車両のエンジンが始動できない場合に、前記車両の電子始動・停止スイッチ(110)を作動させる前に、前記スロットルモータ(105)の作動のための前記電源(101)の閾値電圧を達成することである、請求項1に記載の電子スロットル制御システム(100)。
【請求項4】
前記ECU(109)は、前記スロットルモータ(105)の作動のための前記電源(101)の閾値電圧を達成できない場合に、前記車両の所定の速度に基づき、前記電源(101)から前記スロットルモータ(105)への電力の供給を制御する、請求項1に記載の電子スロットル制御システム(100)。
【請求項5】
前記所定の速度は、1つまたは複数の車速センサ(111)を使用して測定される、請求項4に記載の電子スロットル制御システム(100)。
【請求項6】
車両の電子スロットル制御システム(100)におけるスロットルモータ(105)を作動させるための方法であって、
前記電子スロットル制御システム(100)のエンジン制御ユニット(ECU)(109)により前記車両のイグニションキーのON状態を受け取るステップと、
前記ECU(109)によりスロットル入力をハンドルグリップ位置センサ(112)から受け取るステップと、
前記ECU(109)により1つまたは複数の所定の状態に基づいて前記スロットルモータ(105)への電力を制御するステップと、を含み、
前記1つまたは複数の所定の状態が、前記車両のエンジン(108)のON状態、および前記車両が所定の速度を達成することである、方法。
【請求項7】
定の時間の間、前記ECU(109)によりエンジンON状態をチェックするステップと
前記エンジン(108)がOFF状態である場合、電源(101)を前記スロットルモータ(105)から切り離すステップと、を含む、請求項に記載のスロットルモータ(105)を作動させるための方法。
【請求項8】
前記車両の電子始動・停止スイッチ(110を作動させる前に、前記スロットルモータ(105)の作動のための電源(101)の閾値電圧の達成をチェックするステップと
電源(101)の電圧が前記閾値電圧より大きいとき、スロットルモータ(105)を使用可能にするステップと、を含む、請求項に記載のスロットルモータ(105)を作動させるための方法。
【請求項9】
前記スロットルモータ(105)の作動のための電源(101)の閾値電圧を達成できないとき、前記車両の所定の速度が所定の速度より大きいことをチェックするステップと
前記車両の車速センサ(111)および1つまたは複数のCANラインを監視するステップと、
前記車速センサ(111)および前記1つまたは複数のCANラインにおける誤動作をチェックするステップと、
前記車速センサ(111)において、または前記1つまたは複数のCANラインにおいて誤動作が検出されたとき、前記スロットルモータ(105)を使用可能にするステップと、
前記車速センサ(111)および前記1つまたは複数のCANラインにおいて誤動作が検出されないとき、前記車両においてリンプホームモードを使用可能にするステップとを含む、請求項に記載のスロットルモータ(105)を作動させるための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に車両に関する。詳細には、本発明は、それだけには限らないが車両のための電子スロットル制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、モータサイクルでは、ハンドルバー上のグリップを回して、モータサイクルのスロットルシステムを制御し、吸気流を、またそれによりエンジンのパワーおよびトルク出力を制御することができる。スロットルバルブは、2輪車両または3輪車両のハンドルバー上に位置するスロットルケーブルによってアクセルハンドグリップにリンクされている。
【0003】
電子スロットル制御システムはアクセル位置および様々なエンジン動作パラメータに基づいて、また制御ユニット判断に基づいて目標スロットルバルブ位置を決定するがゆえに、スロットルバルブの位置は電子的に調節される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スロットルバルブがスロットルケーブルによって制御される機械式スロットルシステムとは異なり、電子スロットル制御システムは、スロットルバルブの開閉を電子的に制御する。運転手のスロットル位置および入力は、スロットル開度センサを通じてECU(エンジン制御ユニット)によって判定され、スロットル開度センサによって受け取られる入力に基づいて、ECUは、スロットルバルブに必要とされるスロットル開度に関する判断をする。ECUからの出力信号がDCモータに送られ、スロットルバルブの開度を制御する。DCモータは、ギヤ機構によってスロットルバルブに結合されている。したがって、DCモータの動きに基づいて、スロットルバルブがそれに応じて開閉する。スロットルシステムの電子制御は、機械式スロットルシステムよりも応答時間および運転操作性を改善する。
【0005】
スロットルバルブは、DC(直流)モータを通じて電子的に制御され、スロットルグリップに運転手入力があると、DCモータは、スロットルバルブを作動させることが可能になる。多くの場合、運転手はイグニションキーをONにする傾向があり、電子始動スイッチ(ESS)を作動させないことが観察されている。この挙動は、イグニションキーをONにすることとESSの起動との間の遅延時間を増大させる傾向がある。一般に、この状態の間、バッテリは、電子スロットル制御デバイスのスロットルモータに電流を供給し続け、バッテリの望ましくない消費をもたらす。
【0006】
また、エンジンがOFF状態にあるが車両のバッテリが動作中であり、車両のユーザがハンドルバースロットルグリップを意図的または非意図的に回した場合には、バッテリは、スロットルバルブを開く、または閉じるようにDCモータを動作させるために必要とされる電圧を供給し、それによりバッテリの消費を引き起こす。バッテリの消費は、バッテリ充電状態(SOC)が低い状態になり得、必要とされる電圧を車両内に設置された構成要素に与えるためには不十分なものとなる場合があるSOCをもたらすので、車両の始動能力を不十分なものにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、ハンドルバースロットルグリップ入力またはスロットルアクチュエータ入力がエンジンOFF状態中にECUに与えられるときのバッテリの消費に関連する問題を解消するために電子スロットル制御システムを提供することである。本発明は、1つまたは複数の所定の状態に基づいてECUを通じてスロットルモータを制御するための電子スロットルに基づく制御システムを提供する。第1の状態は、ECUがエンジンON状態をチェックする所定の時間に基づくものである。第2の状態は、所定の時間の経過後、スロットルモータを再始動するために電子始動・停止スイッチに必要とされる閾値電圧である。第3の状態は、電子始動・停止スイッチが誤動作し始めるときの車速センサを使用した車両の所定の速度である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電子スロットル制御システムを含む本発明のフロー図である。
図2】所定の時間の間、エンジンON状態をチェックするための、電子スロットル制御システムの動作のフローチャートである。
図3】エンジン状態をチェックするための所定の時間が経過したときスロットルモータを作動させる図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付の図を参照して詳細な説明について述べる。同様の特徴および構成要素を参照するために、図面全体を通して同じ符号が使用されている。
【0010】
本発明の他の態様は、エンジンのONまたはOFF状態に基づいてスロットルモータを制御するための方法を用いた電子スロットル制御システムを提供することであり、ECUは、車両のハンドルバーに対して構成されたスロットル位置センサからスロットル入力を受け取る。前記ECUは、エンジンのONまたはOFF状態をチェックし、エンジンが所定の時間内に始動されている場合には、スロットルモータが使用可能にされ、エンジンが始動できない場合には、バッテリが切り離され、バッテリからスロットルモータへの電力供給が使用不能にされ、それによりバッテリ電力の消耗を防止する。
【0011】
本発明のさらに他の態様は、電子始動・停止(ESS)スイッチを有する電子スロットル制御システムを提供することである。バッテリがスロットルモータから切り離されているときには、電子始動・停止スイッチは、スロットルモータを使用可能にする。
【0012】
本発明の他の態様は、バッテリ電圧が閾値電圧未満であり、電子始動・停止スイッチを使用可能にすることができないとき、車両の速度を検出するように構成された速度センサを通じて電子スロットル制御システムにおけるスロットルモータを使用可能にするための方法を提供することである。スロットルモータを使用可能にするために、速度センサは車両の速度を検出し、速度が所定の速度より大きい場合には、ECUは、スロットルモータを使用可能にする。
【0013】
本発明のさらに他の態様は、速度センサおよびCANラインを監視し、車両の速度を検出する責任を担う車速センサが車両の速度入力をECUに与えることができないときを検出するための方法を提供することである。ECUは、速度センサにおいて、またはCANラインにおいて誤動作があるかチェックする。速度センサ、またはCANラインのいずれかに誤動作が見つかった場合には、ECUはスロットルモータを使用可能にし、速度センサまたはCANラインに誤動作が見つからず、同時にスロットルモータが使用可能にされていない場合には、車両のリンプホームモードが使用可能にされる。
【0014】
本発明の上記および他の特長、態様、および利点は、ICエンジンパワートレーンを備える2輪車両の実施形態を参照して説明される以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面に関連して、よりよく理解されよう。しかし、代替の実施形態では、パワートレーンは、電気モータとすることもハイブリッドパワートレーンとすることもできる。
【0015】
図1は、電子スロットル制御システム(100)を含む本発明のフロー図を示す。バッテリ(101)など電源によって給電されるECU(109)は、スロットルバルブ(107)を開き、エンジン(108)内で燃料を燃焼させるための吸気を提供するために、車両のイグニションをONに切り替えた後スロットルモータ(105)を動作させることが必要であるとき、電子始動・停止スイッチ(110)から入力を受け取るように電気的に構成されている。また、ECU(109)は、車両のバッテリ(101)が消費されているときスロットルバルブを開くようにスロットルモータ(105)を作動させるために、車両が移動状態にあるか否か判定するために車両の速度入力を車速センサ(111)から受け取るように電気的に構成されている。ECU(109)は、車両のハンドルグリップまたはスロットルアクチュエータの位置を受け取るようにハンドルグリップまたはスロットル位置センサ(112)に対して電気的に構成されている。
【0016】
さらに、追加の実施形態では、ECU(109)は、エンジン(108)の様々なパラメータに基づいて、インストルメントクラスタ(113)上に表示されることになる1つまたは複数の出力を提供する。インストルメントクラスタ(113)は、CAN(制御エリアネットワーク)lowラインに接続される。同様に、追加の実施形態では、ECU(109)をテストするためのテスタ(102)と、制動時に後輪がロックするのを防止するためのHECU(油圧電子制御ユニット)(103)とが、CAN lowラインを通じてECU(109)に接続される。
【0017】
車速センサ(111)は、駆動輪の速度を検出することによって車速を検出することができ、その情報をECU(109)に送る、ホール効果センサなど磁石ベースのセンサとすることができる。ECU(109)は、速度センサケーブル(図示せず)を通じて車速センサ(111)に接続される。車両のハンドルグリップまたはスロットルアクチュエータは、ハンドルグリップ位置センサ(112)を備える。車両のハンドルグリップは、車両のユーザによって回され、ハンドルグリップ位置センサ(112)は、ハンドルグリップの動きの変化を感知し、ハンドルグリップの感知された動きは、エンジンの吸気システム内に空気を取り入れるためにスロットル(107)バルブにおいて可能にされることになる開度の必要量を示すために、ECU(109)に送られる。スロットルモータ(105)は、スロットルバルブ(107)を作動させるために、モータ駆動信号を受け取るようにECU(109)に対して構成されている。スロットルバルブ(107)は、吸気を可能にするために、車両のエンジンアセンブリのエンジン(109)に取外し可能に取り付けられる。
【0018】
図2は、エンジン(108)状態が所定の期間の間チェックされるときの電子スロットル制御システム(100)の動作のフローチャートを示す。ステップ201では、運転手がイグニションキーをONに切り替え、イグニションキーがONに切り替えられた後、運転手は、ハンドルバーグリップを回すことによってスロットルバルブ(107)を開くための入力を与えることができる。ステップ202では、ハンドルグリップ位置センサ(112)がハンドルバーグリップの回転を感知し、ハンドルバーグリップの回転からの入力を受け取る。ハンドルグリップ位置センサ(112)は、バッテリ(101)など電源によって給電されるECU(電気制御ユニット)(109)に電気的に接続される。ECU(109)は、ハンドルグリップ位置センサ(112)からスロットル入力を受け取る。しかし、ECU(109)が吸気のためにスロットルモータ(105)にスロットルバルブ(107)を開くことを可能にする前に、ECU(109)は、ステップ203において、エンジン(108)がON状態にあるか否かチェックする。エンジン(108)がON状態にある場合には、ステップ204において、ECU(109)は、スロットルモータ(105)を使用可能にし、それによりスロットルモータ(105)は、スロットルバルブ(107)を作動させる。しかし、エンジン(108)がON状態にない場合には、ステップ205において、ECU(109)は、エンジン状態を所定の時間の間チェックする(ステップ205)。そして、所定の時間(たとえば製造者によって設定され、所定の時間は、8~10秒保たれ得る)の経過後、エンジン(108)がOFF状態のままである場合には、ステップ207において、ECU(109)は、スロットルモータ(105)へのバッテリ(101)供給を切り離し、バッテリ電力の消耗を防止する。しかし、ユーザがエンジン(108)のイグニションを所定の時間内に始動した場合には、スロットルモータ(105)は、バッテリ(101)からの電力供給を開始し、エンジン(108)内で燃料を燃焼させるための吸気を可能にするためのユーザの要求の通りにスロットルバルブ(107)が作動することを可能にする。エンジンON状態をチェックするための所定の時間は、製造者が設定することができ、理想的には、所定の時間は、10秒~12秒の範囲内に設定することができる。
【0019】
図3は、エンジン状態をチェックするための所定の時間が経過したときスロットルモータ(105)を作動させることを示す。エンジンON状態をチェックするための所定の時間の経過後、ユーザがイグニションを始動したいと望む場合、別個の電子始動・停止スイッチ(110)が車両内に設けられており、所定の時間の経過後、これを操作し、スロットルモータ(105)へのバッテリ(101)供給を可能にすることによってスロットルモータ(105)を始動することができる。
【0020】
ステップ301では、電子始動・停止スイッチ(110)は、バッテリ(101)が切り離されるときONに切り替えられる。一般に、電子始動・停止スイッチ(110)は、ある電圧(約11ボルト)で動作するが、バッテリ(101)の充電状態が11ボルトより大きい電圧を電子始動・停止スイッチ(110)に与えることができないものである場合には、スロットルモータ(105)は始動しない。したがって、電子始動・停止スイッチ(110)がユーザによってONに切り替えられた後には、ステップ302において、ECU(109)は、バッテリ電圧が電子始動・停止スイッチ(110)を使用可能にするために必要とされる電圧より大きいかどうかチェックする。バッテリ電圧が電子始動・停止スイッチ(110)を動作させるために必要とされる電圧より大きい場合には、ステップ303において、電子始動・停止スイッチ(110)は、スロットルモータ(105)にスロットルバルブ(107)を作動させることを可能にするために、ONに切り替えられる。
【0021】
しかし、バッテリ電圧が電子始動・停止スイッチ(110)を動作させるために必要とされる電圧未満である場合には、車両のユーザは、最低車速を達成するために車両を押さなければならない。車速センサ(111)は、駆動輪の速度を検出し、速度センサケーブル(図示せず)を通じて速度入力をECU(109)に送る。ECU(109)は、ステップ304において車両の速度をチェックし、車両の速度を所定の速度と比較する。車両が所定の速度を達成するように動き始めたときには、ECU(109)は、ステップ305において車速センサ(111)およびCANラインを監視する。次いで、ステップ306では、ECU(109)は、車速センサ(111)に、またはCANラインのいずれかに誤動作があるか否かチェックする。
【0022】
ECU(109)が車速センサ(111)またはCANラインのいずれかに誤動作を検出したときには、ステップ307において、ECU(109)は、スロットルモータ(105)の作動を可能にする。しかし、ECU(109)が誤動作を検出しない場合には、ステップ(308)において、ECU(109)は、スロットルモータ(105)をさらにチェックし、車速センサ(111)にもCANラインのいずれかにも誤動作を検出していないにもかかわらずスロットルモータ(105)が使用可能にされない場合には、ステップ309において、ECU(109)は、リンプホームモードを使用可能にし、インストルメントクラスタ(113)内のリンプホームモードに対応するインジケータがONになり、スロットルモータ(105)に誤動作があることについてユーザに対して示すことを開始する。さらに、誤動作が検出されず、スロットルモータが使用可能にされた場合には、ECU(109)によってさらなる措置はとられない。
図1
図2
図3