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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】給紙装置、画像形成装置、処理実行方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/00 20060101AFI20240326BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20240326BHJP
   B65H 7/02 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
B65H1/00 501B
G03G15/00 401
B65H7/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020012482
(22)【出願日】2020-01-29
(65)【公開番号】P2021116184
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2022-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】望月 将行
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-320131(JP,A)
【文献】特開昭57-060349(JP,A)
【文献】特開2009-292594(JP,A)
【文献】特開2011-055324(JP,A)
【文献】特開平11-020956(JP,A)
【文献】特開平08-036330(JP,A)
【文献】特開平10-045260(JP,A)
【文献】国際公開第2015/133466(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00-3/68
B65H 7/00-7/20
B65H 43/00-43/08
G03G 13/34
G03G 15/00
G03G 21/00
G03G 21/02
G03G 21/20
B41J 29/00-29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを収容するシート収容部と、
前記シート収容部が挿入される挿入部と、
前記挿入部における前記シート収容部の挿入方向と交差する特定面に沿った複数の切替位置に対応して設けられ、それぞれが前記挿入方向に沿って移動する物体の前記切替位置への到達に応じて第1状態から第2状態へ切り替わる複数のスイッチと、
前記シート収容部に設けられ、当該シート収容部の前記挿入部への挿入に応じて複数の前記スイッチの一部又は全部を前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるスイッチ切替部と、
複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった場合に、少なくとも前記第2状態のスイッチに基づいて前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出する検出処理部と、
前記検出処理部による前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後の予め定められた判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かを判定する判定処理部と、
前記判定処理部によって複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、予め定められた特定処理を実行する処理実行部と、
を備え
前記特定処理は、前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後に複数の前記スイッチの状態が変化した旨を報知する報知処理であって、
前記検出処理部は、前記報知処理の実行前には、複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった基準タイミングから予め設定された第1時間が経過したタイミングで前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出し、前記報知処理の実行後には、前記基準タイミングから前記第1時間よりも長い第2時間が経過したタイミングで前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出する給紙装置。
【請求項2】
前記スイッチは、前記物体による前記挿入方向への押圧に応じて前記第1状態から前記第2状態へ切り替わるプッシュスイッチであって、
前記給紙装置は、前記挿入部への前記シート収容部の挿入回数に基づいて前記第1時間を設定する設定処理部を備える、
請求項に記載の給紙装置。
【請求項3】
シートを収容するシート収容部と、
前記シート収容部が挿入される挿入部と、
前記挿入部における前記シート収容部の挿入方向と交差する特定面に沿った複数の切替位置に対応して設けられ、それぞれが前記挿入方向に沿って移動する物体の前記切替位置への到達に応じて第1状態から第2状態へ切り替わる複数のスイッチと、
前記シート収容部に設けられ、当該シート収容部の前記挿入部への挿入に応じて複数の前記スイッチの一部又は全部を前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるスイッチ切替部と、
複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった場合に、少なくとも前記第2状態のスイッチに基づいて前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出する検出処理部と、
前記検出処理部による前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後の予め定められた判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かを判定する判定処理部と、
前記判定処理部によって複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、予め定められた特定処理を実行する処理実行部と、
を備え、
前記検出処理部は、複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった基準タイミングから予め設定された第3時間が経過したタイミングで前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出し、
前記判定処理部は、複数の前記判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かを判定し、
前記給紙装置は、前記判定処理部によって複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、前記基準タイミングから当該判定に対応する前記判定タイミングまでの経過時間に基づいて前記第3時間を変更する変更処理部を備える、
給紙装置。
【請求項4】
前記特定処理は、前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後に複数の前記スイッチの状態が変化した旨を報知する報知処理である、
請求項3に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記スイッチ切替部は、予め定められた変更操作に応じて切替対象の一又は複数の前記スイッチを変更する、
請求項1~4のいずれかに記載の給紙装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の給紙装置と、
前記給紙装置によって供給されるシートに画像データに基づく画像を形成する画像形成部と、
を備える画像形成装置。
【請求項7】
シートを収容するシート収容部と、前記シート収容部が挿入される挿入部と、前記挿入部における前記シート収容部の挿入方向と交差する特定面に沿った複数の切替位置に対応して設けられ、それぞれが前記挿入方向に沿って移動する物体の前記切替位置への到達に応じて第1状態から第2状態へ切り替わる複数のスイッチと、前記シート収容部に設けられ、当該シート収容部の前記挿入部への挿入に応じて複数の前記スイッチの一部又は全部を前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるスイッチ切替部と、を備える給紙装置で実行される処理実行方法であって、
複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった場合に、少なくとも前記第2状態のスイッチに基づいて前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出することと、
前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後の予め定められた判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かを判定することと、
前記判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、予め定められた特定処理を実行することと、
を含み、
前記特定処理は、前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後に複数の前記スイッチの状態が変化した旨を報知する報知処理であって、
前記処理実行方法では、前記報知処理の実行前には、複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった基準タイミングから予め設定された第1時間が経過したタイミングで前記シート収容部に収容されたシートのサイズが検出され、前記報知処理の実行後には、前記基準タイミングから前記第1時間よりも長い第2時間が経過したタイミングで前記シート収容部に収容されたシートのサイズが検出される処理実行方法。
【請求項8】
シートを収容するシート収容部と、前記シート収容部が挿入される挿入部と、前記挿入部における前記シート収容部の挿入方向と交差する特定面に沿った複数の切替位置に対応して設けられ、それぞれが前記挿入方向に沿って移動する物体の前記切替位置への到達に応じて第1状態から第2状態へ切り替わる複数のスイッチと、前記シート収容部に設けられ、当該シート収容部の前記挿入部への挿入に応じて複数の前記スイッチの一部又は全部を前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるスイッチ切替部と、を備える給紙装置で実行される処理実行方法であって、
複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった場合に、少なくとも前記第2状態のスイッチに基づいて前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出することと、
前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後の予め定められた判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かを判定することと、
前記判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、予め定められた特定処理を実行することと、
を含み、
前記処理実行方法では、複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった基準タイミングから予め設定された第3時間が経過したタイミングで前記シート収容部に収容されたシートのサイズが検出され、
前記処理実行方法では、複数の前記判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かが判定され、
前記処理実行方法は、複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、前記基準タイミングから当該判定に対応する前記判定タイミングまでの経過時間に基づいて前記第3時間を変更することを含む処理実行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給紙装置、画像形成装置、及び処理実行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンターのような画像形成装置は、シートが収容されるシート収容部と、前記シート収容部が挿入される挿入部とを備える。また、前記シート収容部が前記挿入部に挿入された場合に、当該シート収容部に収容されたシートのサイズを検出可能な画像形成装置が関連技術として知られている(特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、前記関連技術に係る画像形成装置は、複数のスイッチと、スイッチ切替部とを備える。複数の前記スイッチは、前記挿入部において上下方向に沿って並んで設けられ、それぞれが前記シート収容部の挿入方向への押圧に応じてオフ状態からオン状態へ切り替わる。前記スイッチ切替部は、前記シート収容部に設けられ、当該シート収容部の前記挿入部への挿入に応じて複数の前記スイッチの一部又は全部をオフ状態からオン状態へ切り替える。そして、前記関連技術に係る画像形成装置では、複数の前記スイッチのいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わった場合に、複数の前記スイッチの状態に基づいて前記シート収容部に収容されたシートのサイズが検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-240821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記関連技術に係る画像形成装置では、前記シート収容部が前記挿入方向よりも下側を向いた方向に沿って前記挿入部に挿入される場合であって、その挿入によって複数の前記スイッチがオフ状態からオン状態へ切り替えられる場合に、切替対象の複数の前記スイッチのうち、下側に位置する前記スイッチが上側に位置する前記スイッチよりも遅れて切り替えられる。ここで、最初に切り替えられる前記スイッチの切替タイミングから最後に切り替えられる前記スイッチの切替タイミングまでの間隔が長い場合には、その間に複数の前記スイッチの状態に基づくシートのサイズの検出が行われて、シートのサイズの誤検出が発生するおそれがある。
【0006】
しかしながら、前記関連技術に係る画像形成装置では、シートのサイズの誤検出が発生した場合に、当該誤検出に対応する処理が実行されない。
【0007】
本発明の目的は、シートのサイズの誤検出が発生した場合に当該誤検出に対応する処理を実行可能な給紙装置、画像形成装置、及び処理実行方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の局面に係る給紙装置は、シート収容部と、挿入部と、複数のスイッチと、スイッチ切替部と、検出処理部と、判定処理部と、処理実行部とを備える。前記シート収容部は、シートを収容する。前記挿入部は、前記シート収容部が挿入される。複数の前記スイッチは、前記挿入部における前記シート収容部の挿入方向と交差する特定面に沿った複数の切替位置に対応して設けられ、それぞれが前記挿入方向に沿って移動する物体の前記切替位置への到達に応じて第1状態から第2状態へ切り替わる。前記スイッチ切替部は、前記シート収容部に設けられ、当該シート収容部の前記挿入部への挿入に応じて複数の前記スイッチの一部又は全部を前記第1状態から前記第2状態へ切り替える。前記検出処理部は、複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった場合に、少なくとも前記第2状態のスイッチに基づいて前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出する。前記判定処理部は、前記検出処理部による前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後の予め定められた判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かを判定する。前記処理実行部は、前記判定処理部によって複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、予め定められた特定処理を実行する。
【0009】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記給紙装置と、画像形成部とを備える。前記画像形成部は、前記給紙装置によって供給されるシートに画像データに基づく画像を形成する。
【0010】
本発明の他の局面に係る処理実行方法は、シートを収容するシート収容部と、前記シート収容部が挿入される挿入部と、前記挿入部における前記シート収容部の挿入方向と交差する特定面に沿った複数の切替位置に対応して設けられ、それぞれが前記挿入方向に沿って移動する物体の前記切替位置への到達に応じて第1状態から第2状態へ切り替わる複数のスイッチと、前記シート収容部に設けられ、当該シート収容部の前記挿入部への挿入に応じて複数の前記スイッチの一部又は全部を前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるスイッチ切替部と、を備える給紙装置で実行され、複数の前記スイッチのいずれかが前記第1状態から前記第2状態へ切り替わった場合に、少なくとも前記第2状態のスイッチに基づいて前記シート収容部に収容されたシートのサイズを検出することと、前記シート収容部に収容されたシートのサイズの検出後の予め定められた判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したか否かを判定することと、前記判定タイミングで複数の前記スイッチの状態が変化したと判定された場合に、予め定められた特定処理を実行することと、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シートのサイズの誤検出が発生した場合に当該誤検出に対応する処理を実行可能な給紙装置、画像形成装置、及び処理実行方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のカセット挿入部の構成を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の給紙カセットの構成を示す図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のスイッチ部の構成を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のスイッチ切替部の構成を示す図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第1サイズ検出処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
図10図10は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置で実行される第2サイズ検出処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】
[画像形成装置10Aの構成]
まず、図1図3を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10Aの構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10Aの構成を示す断面図である。また、図3は画像形成装置10Aの構成を示す斜視図である。
【0015】
なお、説明の便宜上、画像形成装置10Aが使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置10Aの紙面手前側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10Aの正面を基準として左右方向D3を定義する。
【0016】
画像形成装置10Aは、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、スキャン機能、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像形成装置10Aは、プリンター、ファクシミリ装置、又はコピー機であってもよい。
【0017】
図1図3に示されるように、画像形成装置10Aは、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5A、操作表示部6、記憶部7、及び筐体8を備える。
【0018】
ADF1は、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。具体的に、ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。ADF1は、前記原稿セット部に載置された原稿を、画像読取部2による画像データの読み取り位置を経由して、前記排紙部へ搬送する。
【0019】
画像読取部2は、原稿から画像データを読み取る。具体的に、画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDを備える。画像読取部2は、前記原稿台に載置された原稿、及びADF1によって搬送される原稿から画像データを読み取る。
【0020】
画像形成部3は、電子写真方式で給紙部4から供給されるシートに画像データに基づく画像を形成する。具体的に、画像形成部3は、感光体ドラム、帯電装置、光走査装置、現像装置、転写ローラー、クリーニング装置、及び定着装置を備える。画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、シートに画像を形成する。なお、画像形成部3は、インクジェット方式などの他の画像形成方式でシートに画像を形成してもよい。
【0021】
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。具体的に、給紙部4は、給紙カセット41、及び複数の搬送ローラーを備える。画像形成装置10Aでは、給紙部4から供給されるシートに画像が形成されて、画像形成後のシートが排紙トレイ81(図3参照)に排出される。
【0022】
制御部5Aは、画像形成装置10Aを統括的に制御する。図2に示されるように、制御部5Aは、CPU51、ROM52、及びRAM53を備える。CPU51は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM52は、CPU51に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM53は、CPU51が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部5Aでは、CPU51によりROM52に予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置10Aが制御部5Aにより統括的に制御される。なお、制御部5Aは、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。また、制御部5Aは、画像形成装置10Aを統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0023】
操作表示部6は、画像形成装置10Aのユーザーインターフェイスである。操作表示部6は、制御部5Aからの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部5Aに各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
【0024】
記憶部7は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部7は、フラッシュメモリー、及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリ、SSD(ソリッドステートドライブ)、並びにHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。
【0025】
筐体8は、画像形成部3、及び給紙部4を収容する。図3に示されるように、筐体8は略直方体状に形成される。筐体8の上部には、画像形成部3によって画像が形成されたシートが排出される排紙トレイ81が設けられる。筐体8の下部には、給紙カセット41が挿抜されるカセット挿入部82(図4参照)が設けられる。図3に示されるように、筐体8の上側には、画像読取部2が設けられる。画像読取部2の前記原稿台には、ADF1が開閉可能に設けられる。画像読取部2の前側には、操作表示部6が設けられる。
【0026】
[カセット挿入部82、及び給紙カセット41の構成]
次に、図3図7を参照しつつ、カセット挿入部82、及び給紙カセット41の構成について説明する。ここで、図4はカセット挿入部82の構成を示す正面図である。また、図5は給紙カセット41の構成を示す平面図である。また、図6はスイッチ部9の構成を示す側面図である。また、図7はスイッチ切替部413の構成を示す斜視図である。
【0027】
カセット挿入部82には、給紙カセット41が挿入方向D4(図5参照)に沿って挿入される。挿入方向D4は、前後方向D2のうちの後方向と同じ方向である。図4に示されるように、カセット挿入部82は、筐体8の前部に給紙カセット41が前後方向D2に挿抜される開口821を形成する。筐体8における開口821の奥側には、給紙カセット41を収容するカセット収容空間が形成される。カセット挿入部82は、給紙カセット41がカセット挿入部82に挿入された状態で当該給紙カセット41の外装部412と筐体8の前面とが面一になるように、当該前面よりも後方側に設けられる。ここに、カセット挿入部82が、本発明における挿入部の一例である。
【0028】
図4に示されるように、カセット挿入部82の縁部には、スイッチ部9が設けられる。スイッチ部9は、3つのスイッチ91、及び状態検出部92(図2参照)を備える。
【0029】
3つのスイッチ91は、カセット挿入部82における挿入方向D4と交差する特定面822に沿った3つの切替位置P10に対応して設けられる。具体的に、特定面822は、図4及び図6に示されるように、カセット挿入部82の縁部における挿入方向D4と直交する面である。また、3つの切替位置P10は、図6に示されるように、それぞれ特定面822から前方へ予め定められた距離を隔てた位置である。3つの切替位置P10は、上下方向D1に沿って等間隔で並んでいる。3つの切替位置P10には、それぞれスイッチ91が設けられる。
【0030】
3つのスイッチ91は、それぞれ、挿入方向D4に沿って移動する物体の、当該スイッチ91に対応する切替位置P10への到達に応じて、オフ状態(本発明の第1状態の一例)からオン状態(本発明の第2状態の一例)へ切り替わる。具体的に、スイッチ91は、前記物体による挿入方向D4への押圧に応じて、オフ状態からオン状態へ切り替わるモーメンタリ型のプッシュスイッチである。
【0031】
図6に示されるように、スイッチ91は、特定面822から前方へ突出し、前後方向D2に沿って移動可能な被押圧部を備える。前記被押圧部は、スイッチ91がオフ状態である場合に、特定面822から前方へ切替位置P10を越えて突出する。また、前記被押圧部は、スイッチ91がオン状態である場合に、特定面822から前方へ切替位置P10よりも後方側まで突出する。
【0032】
なお、図6には、オン状態のスイッチ91A、オフ状態のスイッチ91B、及びオン状態のスイッチ91Cが示されている。スイッチ91Aは、3つのスイッチ91のうち最上部に位置するスイッチである。スイッチ91Bは、3つのスイッチ91のうち中央部に位置するスイッチである。スイッチ91Cは、3つのスイッチ91のうち最下部に位置するスイッチである。
【0033】
なお、特定面822は、挿入方向D4と直交しない面であってもよい。また、特定面822は、カセット挿入部82の底部の面であってもよい。また、3つの切替位置P10は、左右方向D3に沿って等間隔又は不等間隔で並んでいてもよい。また、切替位置P10の数は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、複数の切替位置P10は、特定面822に沿って多角形状、又はマトリクス状であってもよい。
【0034】
また、スイッチ91は、前記物体による挿入方向D4への押圧に応じて、オン状態(本発明の第1状態の他の一例)からオフ状態(本発明の第2状態の他の一例)へ切り替わってもよい。また、スイッチ部9は、3つの切替位置P10に対応しており、それぞれが切替位置P10における前記物体の存否を検出可能な、発光部及び受光部を有する反射型又は透過型の光センサーを備えていてもよい。この場合、前記受光部が、本発明におけるスイッチの他の一例である。
【0035】
状態検出部92は、3つのスイッチ91の状態を検出する。具体的に、状態検出部92は、スイッチ91Aの状態と、スイッチ91Bの状態と、スイッチ91Cの状態との組み合わせに対応する電圧の電気信号を出力する第1電気回路を含む。
【0036】
なお、状態検出部92は、スイッチ91Aの状態に対応する電圧の電気信号を出力する第2電気回路と、スイッチ91Bの状態に対応する電圧の電気信号を出力する第3電気回路と、スイッチ91Cの状態に対応する電圧の電気信号を出力する第4電気回路とを含んでいてもよい。
【0037】
給紙カセット41は、筐体8に着脱可能に設けられ、シートを収容する。図5に示されるように、給紙カセット41は、本体部411、外装部412、及びスイッチ切替部413を備える。ここに、給紙カセット41が、本発明におけるシート収容部の一例である。
【0038】
本体部411は、シートを収容するシート収容空間を形成する。具体的に、本体部411は、底板部と、当該底板部の左右両端部に立設された一対の側壁部と、当該底板部の後端部に立設された後壁部とを有する。
【0039】
外装部412は、本体部411の前端部に設けられる。外装部412は、給紙カセット41がカセット挿入部82に挿入された状態で、筐体8とともに画像形成装置10Aの前方側の外装を構成する。外装部412の前面には、給紙カセット41が挿抜される際にユーザーによって握られる把手部412A(図3参照)が設けられる。
【0040】
スイッチ切替部413は、カセット挿入部82への給紙カセット41の挿入に応じて、複数のスイッチ91の一部又は全部をオフ状態からオン状態へ切り替える。また、スイッチ切替部413は、操作部413B(図7参照)への操作に応じて回動することで、切替対象の一又は複数のスイッチ91を変更可能である。ここに、操作部413Bへの操作が、本発明における予め定められた変更操作の一例である。
【0041】
具体的に、スイッチ切替部413は、外装部412における、給紙カセット41がカセット挿入部82に挿入された状態でスイッチ部9と対向する対向部に設けられる。図7に示されるように、スイッチ切替部413は、筒状部413A、操作部413B、表示部413C、及び押圧部413Dを備える。
【0042】
筒状部413Aは、上下方向D1に沿った軸孔413A1(図7参照)を形成する円筒状に形成される。筒状部413Aの外周部には、上から順に、操作部413B、表示部413C、及び押圧部413Dが設けられる。筒状部413Aの軸孔413A1には、外装部412の内部において上下方向D1に沿って設けられる軸部412B(図5参照)に挿通される。これにより、スイッチ切替部413は、軸部412Bを中心に回動可能に支持される。
【0043】
操作部413Bは、筒状部413Aの最上部に設けられる。操作部413Bは、筒状部413Aよりも径が大きい円筒状に形成される。操作部413Bの外周面には、ローレット加工が施される。スイッチ切替部413は、ユーザーによる操作部413Bへの操作に応じて回動する。
【0044】
表示部413Cは、筒状部413Aにおける操作部413Bの下側に設けられる。表示部413Cは、筒状部413Aよりも径が大きい円筒状に形成される。表示部413Cの外周面には、スイッチ切替部413の回転方向に沿って複数のシートサイズを示す記号が表記される。例えば、表示部413Cの外周面には、スイッチ切替部413の回転方向に沿って45度の間隔で前記記号が表記される。
【0045】
図3に示されるように、外装部412は、外装部412の前方側の空間と外装部412の内部空間とを連通する窓部412Cを有する。窓部412Cは、スイッチ切替部413の操作部413B、及び表示部413Cと対向して設けられる。
【0046】
給紙カセット41において、スイッチ切替部413の操作部413B、及び表示部413Cは、窓部412Cを介して外部に露出する。画像形成装置10Aのユーザーは、操作部413Bを操作してスイッチ切替部413を回動させることで、窓部412Cに表示される前記記号を切り替えることが可能である。
【0047】
押圧部413Dは、筒状部413Aにおける表示部413Cの下側に設けられる。押圧部413Dは、カセット挿入部82への給紙カセット41の挿入に応じて、窓部412Cに表示される前記記号に対応付けられた一又は複数のスイッチ91を挿入方向D4へ押圧して、当該一又は複数のスイッチ91をオフ状態からオン状態へ切り替える。
【0048】
具体的に、押圧部413Dは、表示部413Cに表記される前記記号各々の下側に、当該記号ごとに異なる凹凸パターンを形成する。
【0049】
より具体的に、押圧部413Dは、上下方向D1に沿って並ぶ第1領域413D1、第2領域413D2、及び第3領域413D3を有する。
【0050】
ここで、第1領域413D1は、スイッチ91Aと対向する領域である。また、第2領域413D2は、スイッチ91Bと対向する領域である。また、第3領域413D3は、スイッチ91Cと対向する領域である。
【0051】
そして、前記凹凸パターンは、第1領域413D1、第2領域413D2、及び第3領域413D3のそれぞれに形成された凹部又は凸部により構成される。前記凸部は、カセット挿入部82への給紙カセット41の挿入に応じてスイッチ91を挿入方向D4へ押圧可能となるように、筒状部413Aの外周面から径方向に突出して形成される。前記凹部は、給紙カセット41がカセット挿入部82に挿入される際にスイッチ91と接触しないように、前記凸部の突出端よりも径方向の内側に形成される。
【0052】
例えば、図6に示されるように、押圧部413Dは、「A3」を示す前記記号の下側に、上から前記凸部、前記凸部、前記凸部の順で並ぶ前記凹凸パターンを形成する。また、押圧部413Dは、「B4」を示す前記記号の下側に、上から前記凸部、前記凹部、前記凸部の順で並ぶ前記凹凸パターンを形成する。また、押圧部413Dは、「A4」を示す前記記号の下側に、上から前記凸部、前記凹部、前記凹部の順で並ぶ前記凹凸パターンを形成する。
【0053】
前記凹凸パターン各々は、当該凹凸パターンの真上に位置する前記記号ではなく、表示部413Cにおける当該記号の真裏に位置する前記記号に対応して形成される。具体的に、前記凹凸パターン各々は、当該凹凸パターンに対応する前記記号が窓部412Cに表示されている場合に、当該記号に対応付けられた一又は複数のスイッチ91を押圧可能となるように形成される。
【0054】
画像形成装置10Aでは、スイッチ部9の3つのスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わった場合に、3つのスイッチ91の状態に基づいて、給紙カセット41に収容されたシートのサイズが検出される。
【0055】
なお、スイッチ切替部413は、一つのシートのサイズに対応する一つの前記凹凸パターンのみを備えるものであってもよい。この場合、スイッチ切替部413の表示部413Cには、当該一つのシートのサイズのみが表記されていればよい。また、スイッチ切替部413は、操作部413Bを備えていなくてもよい。また、スイッチ切替部413は、外装部412の内部において着脱可能に設けられていればよく、回動可能に支持されていなくてもよい。
【0056】
ところで、画像形成装置10Aでは、給紙カセット41が挿入方向D4よりも下側を向いた方向に沿ってカセット挿入部82に挿入される場合であって、その挿入によって複数のスイッチ91がオフ状態からオン状態へ切り替えられる場合に、切替対象の複数のスイッチ91のうち、下側に位置するスイッチ91が上側に位置するスイッチ91よりも遅れて切り替えられる。ここで、最初に切り替えられるスイッチ91の切替タイミングから最後に切り替えられるスイッチ91の切替タイミングまでの間隔が長い場合、具体的に、ユーザーによる給紙カセット41の挿入が遅い場合には、その間に3つのスイッチ91の状態に基づくシートのサイズの検出が行われて、シートのサイズの誤検出が発生するおそれがある。
【0057】
しかしながら、以上に説明した構成を備える従来の画像形成装置では、シートのサイズの誤検出が発生した場合に当該誤検出に対応する処理が実行されない。
【0058】
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10Aでは、以下に説明するように、シートのサイズの誤検出が発生した場合に当該誤検出に対応する処理を実行することが可能である。
【0059】
具体的に、制御部5AのROM52には、CPU51に後述の第1サイズ検出処理(図8参照)を実行させるための第1サイズ検出プログラムが予め記憶されている。なお、前記第1サイズ検出プログラムは、CD、DVD、又はフラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、当該記録媒体から読み取られて記憶部7にインストールされてもよい。
【0060】
そして、制御部5Aは、図2に示されるように、検出処理部54A、判定処理部55A、処理実行部56A、及び設定処理部57を含む。具体的に、制御部5Aは、CPU51を用いてROM52に記憶されている前記第1サイズ検出プログラムを実行する。これにより、制御部5Aは、検出処理部54A、判定処理部55A、処理実行部56A、及び設定処理部57として機能する。ここに、給紙部4、制御部5A、及び筐体8を備える装置が、本発明における給紙装置の一例である。
【0061】
検出処理部54Aは、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わった場合に、複数のスイッチ91の状態に基づいて、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出する。
【0062】
具体的に、検出処理部54Aは、状態検出部92から出力される電気信号に基づいて、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わったか否かを判断する。
【0063】
また、検出処理部54Aは、いずれかのスイッチ91がオフ状態からオン状態へ切り替わったと判断した場合に、当該スイッチ91がオフ状態からオン状態へ切り替わった基準タイミングから予め設定された第1時間が経過したタイミングで、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出する。
【0064】
具体的に、検出処理部54Aは、状態検出部92から出力される電気信号に基づいて、複数のスイッチ91の一部又は全部を押圧するスイッチ切替部413の前記凹凸パターンを特定する。そして、検出処理部54Aは、特定された前記凹凸パターンに対応するサイズを、給紙カセット41に収容されたシートのサイズであると判断する。
【0065】
なお、状態検出部92が前記第2電気回路、前記第3電気回路、及び前記第4電気回路を含む場合、検出処理部54Aは、オン状態のスイッチ91に基づいて、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出してもよい。具体的に、検出処理部54Aは、状態検出部92から出力される複数の電気信号に基づいてオン状態の一又は複数のスイッチ91を特定し、特定された一つのスイッチ91又は複数のスイッチ91の組み合わせに対応付けられたサイズを、給紙カセット41に収容されたシートのサイズであると判断してもよい。
【0066】
判定処理部55Aは、検出処理部54Aによる給紙カセット41に収容されたシートのサイズの検出後の予め定められた判定タイミングで、複数のスイッチ91の状態が変化したか否かを判定する。
【0067】
具体的に、前記判定タイミングは、検出処理部54Aによって給紙カセット41に収容されたシートのサイズが検出された時から予め設定された第4時間が経過したタイミングである。
【0068】
例えば、前記第4時間は500ミリ秒である。なお、前記第4時間は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に定められてよい。
【0069】
処理実行部56Aは、判定処理部55Aによって複数のスイッチ91の状態が変化したと判定された場合に、予め定められた特定処理を実行する。
【0070】
具体的に、前記特定処理は、給紙カセット41に収容されたシートのサイズの検出後に複数のスイッチ91の状態が変化した旨を報知する報知処理である。
【0071】
例えば、前記報知処理では、給紙カセット41に収容されたシートのサイズの検出に失敗したことを知らせる第1メッセージと、給紙カセット41の再挿入を促す第2メッセージとを含む案外画面が操作表示部6に表示される。
【0072】
ここで、検出処理部54Aは、前記報知処理の実行後においては、前記基準タイミングから前記第1時間よりも長い第2時間が経過したタイミングで、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出する。
【0073】
例えば、画像形成装置10Aでは、画像形成装置10Aの電源投入時に前記報知処理の実行の有無を示す報知フラグがRAM53の予め定められた第1記憶領域に格納される。前記報知フラグの初期値は、前記報知処理が実行されていないことを示す「0」である。
【0074】
処理実行部56Aは、前記報知処理を実行する場合に、前記報知フラグの値を前記報知処理が実行されたことを示す「1」に書き換える。これにより、検出処理部54Aは、前記報知フラグの値を確認することで前記報知処理が実行されたか否かを判断可能である。
【0075】
例えば、前記第2時間は、前記第1時間の2倍の時間である。なお、前記第2時間は、前記第1時間とは無関係に定められる時間であってもよい。この場合、前記第2時間は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に定められてよい。
【0076】
なお、検出処理部54Aは、前記報知処理の実行の前後に関わらず、前記基準タイミングから前記第1時間が経過した後に、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出してもよい。
【0077】
また、前記特定処理は、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを再度検出する処理であってもよい。
【0078】
また、処理実行部56Aは、判定処理部55Aによって複数のスイッチ91の状態が変化したと判定された場合において、給紙カセット41からシートを給紙する給紙処理の実行が開始されている場合に、前記特定処理を実行するとともに当該給紙処理を中止してもよい。
【0079】
設定処理部57は、カセット挿入部82への給紙カセット41の挿入回数に基づいて、前記第1時間を設定する。
【0080】
例えば、画像形成装置10Aでは、カセット挿入部82への給紙カセット41の挿入回数を示す回数データが予め記憶部7の第2記憶領域に格納されている。前記回数データの初期値はゼロである。制御部5Aは、状態検出部92によって複数のスイッチ91のいずれかのオフ状態からオン状態への切り替わりが検出されるごとに、前記回数データが示す値をインクリメントする。
【0081】
また、画像形成装置10Aでは、カセット挿入部82への給紙カセット41の挿入回数と、前記第1時間として設定される時間との対応関係を示すテーブルデータが予め記憶部7の第3記憶領域に格納されている。前記テーブルデータでは、挿入回数が多いほど、当該挿入回数に対応する時間が長くなるように、当該挿入回数と前記第1時間として設定される時間との対応関係が定められている。
【0082】
例えば、前記テーブルデータでは、「0回以上500回未満」の挿入回数に対応する時間が「500ミリ秒」に、「500回以上1000回未満」の挿入回数に対応する時間が「600ミリ秒」に、「1000回以上」の挿入回数に対応する時間が「700ミリ秒」に、それぞれ定められている。
【0083】
また、画像形成装置10Aでは、予めRAM53に前記第1時間の設定に用いられる第4記憶領域が確保されている。前記第4記憶領域には、時間を示す時間データが格納される。画像形成装置10Aでは、前記第4記憶領域に格納されている前記時間データが示す時間が前記第1時間として認識される。
【0084】
例えば、設定処理部57は、予め定められた設定タイミングが到来した場合に、前記第2記憶領域から前記回数データを取得する。また、設定処理部57は、前記第3記憶領域に格納された前記テーブルデータにおいて、取得された前記回数データが示す挿入回数に対応付けられた時間を特定する。そして、設定処理部57は、特定された時間を示す前記時間データを、前記第4記憶領域に格納する。
【0085】
これにより、給紙カセット41の挿入回数が多いほど、前記第1時間を長くすることが可能になる。そのため、スイッチ91B又はスイッチ91Cの方が、スイッチ91A又はスイッチ91Bよりも、スイッチ切替部413との接触による摩耗の進行速度が速い場合に、給紙カセット41の挿入回数の増加に伴ってシートのサイズの誤検出が生じやすくなることを抑制可能である。
【0086】
例えば、前記設定タイミングは、画像形成装置10Aの電源投入時、画像形成装置10Aの動作モードが通常モードよりも消費電力が低減される省電力モードから前記通常モードに移行した時などである。
【0087】
なお、制御部5Aは、設定処理部57を含んでいなくてもよい。この場合、前記第1時間は、予め不変で定められた時間であってもよいし、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に定められる時間であってもよい。
【0088】
[第1サイズ検出処理]
以下、図8を参照しつつ、画像形成装置10Aにおいて制御部5Aにより実行される第1サイズ検出処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部5Aにより実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記第1サイズ検出処理は、カセット挿入部82からの給紙カセット41の抜き出しが検出された場合に実行される。具体的に、前記第1サイズ検出処理は、状態検出部92によってオン状態のスイッチ91の全部についてオフ状態への切り替わりが検出された場合に実行される。
【0089】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部5Aは、状態検出部92から出力される電気信号に基づいて、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わったか否かを判断する。
【0090】
ここで、制御部5Aは、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わったと判断すると(S11のYes側)、処理をステップS12に移行させる。また、複数のスイッチ91のいずれについてもオフ状態からオン状態へ切り替わっていなければ(S11のNo側)、制御部5Aは、ステップS11で複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わるのを待ち受ける。
【0091】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部5Aは、前記報知処理の実行前であるか否かを判断する。
【0092】
具体的に、制御部5Aは、RAM53の前記第1記憶領域に格納されている前記報知フラグの値が「0」である場合に、前記報知処理の実行前であると判断する。
【0093】
ここで、制御部5Aは、前記報知処理の実行前であると判断すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記報知処理の実行前でなければ(S12のNo側)、制御部5Aは、処理をステップS121に移行させる。
【0094】
<ステップS121>
ステップS121において、制御部5Aは、前記基準タイミング、つまりステップS11で複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わったと判断されたタイミングから、前記第2時間が経過したか否かを判断する。
【0095】
ここで、制御部5Aは、前記基準タイミングから前記第2時間が経過したと判断すると(S121のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、前記基準タイミングから前記第2時間が経過していなければ(S121のNo側)、制御部5Aは、ステップS121で前記基準タイミングから前記第2時間が経過するのを待ち受ける。
【0096】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部5Aは、前記基準タイミングから前記第1時間が経過したか否かを判断する。
【0097】
ここで、制御部5Aは、前記基準タイミングから前記第1時間が経過したと判断すると(S13のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、前記基準タイミングから前記第1時間が経過していなければ(S13のNo側)、制御部5Aは、ステップS13で前記基準タイミングから前記第1時間が経過するのを待ち受ける。
【0098】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部5Aは、複数のスイッチ91の状態に基づいて、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出する。ここで、ステップS11~ステップS14までの処理は、制御部5Aの検出処理部54Aにより実行される。
【0099】
具体的に、制御部5Aは、状態検出部92から出力される電気信号に基づいて、複数のスイッチ91の一部又は全部を押圧するスイッチ切替部413の前記凹凸パターンを特定する。そして、制御部5Aは、特定された前記凹凸パターンに対応するサイズを、給紙カセット41に収容されたシートのサイズであると判断する。
【0100】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部5Aは、前記判定タイミングが到来したか否かを判断する。
【0101】
具体的に、制御部5Aは、ステップS14でシートのサイズが検出された時から前記第4時間が経過した場合に、前記判定タイミングが到来したと判断する。
【0102】
ここで、制御部5Aは、前記判定タイミングが到来したと判断すると(S15のYes側)、処理をステップS16に移行させる。また、前記判定タイミングが到来していなければ(S15のNo側)、制御部5Aは、ステップS15で前記判定タイミングが到来するのを待ち受ける。
【0103】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部5Aは、状態検出部92から出力される電気信号に基づいて、複数のスイッチ91の状態が変化したか否かを判定する。ここで、ステップS15~ステップS16までの処理は、制御部5Aの判定処理部55Aにより実行される。
【0104】
ここで、制御部5Aは、複数のスイッチ91の状態が変化したと判断すると(S16のYes側)、処理をステップS17に移行させる。また、複数のスイッチ91の状態が変化していなければ(S16のNo側)、制御部5Aは、処理をステップS18に移行させる。
【0105】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部5Aは、前記報知処理を実行する。ここで、ステップS17の処理は、制御部5Aの処理実行部56Aにより実行される。
【0106】
具体的に、制御部5Aは、前記案内画面を操作表示部6に表示させる。これにより、ユーザーに、シートのサイズの検出に失敗したこと、及びシートのサイズの誤検出状態の解消のために給紙カセット41の再挿入が必要であることを認識させることが可能である。
【0107】
また、制御部5Aは、、前記報知フラグの値を前記報知処理が実行されたことを示す「1」に書き換える。これにより、ユーザーが給紙カセット41を再挿入することに応じて実行される再度の前記第1サイズ検出処理では、前記基準タイミングから前記第1時間よりも長い前記第2時間が経過したタイミングで、給紙カセット41に収容されたシートのサイズが検出される。そのため、再度の前記第1サイズ検出処理において、シートのサイズの誤検出が生じることが抑制される。
【0108】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部5Aは、記憶部7の前記第2記憶領域に格納された前記回数データが示す値をインクリメントする。
【0109】
このように、前記第1サイズ検出処理では、給紙カセット41に収容されたシートのサイズの検出後の前記判定タイミングで、複数のスイッチ91の状態が変化したか否かが判定される。そして、複数のスイッチ91の状態が変化したと判定された場合に、前記報知処理が実行される。これにより、シートのサイズの誤検出が発生した場合に当該誤検出に対応する処理を実行することが可能である。
【0110】
[他の実施形態]
以下、図9を参照しつつ、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置10Bの構成について説明する。
【0111】
画像形成装置10Bは、制御部5Aに替えて制御部5Bを備える点を除けば、画像形成装置10Aと同様の構成を備える。以下、画像形成装置10Aとは異なる点についてのみ説明を行う。
【0112】
具体的に、制御部5BのROM52には、CPU51に後述の第2サイズ検出処理(図10参照)を実行させるための第2サイズ検出プログラムが予め記憶されている。
【0113】
そして、制御部5Bは、図9に示されるように、検出処理部54B、判定処理部55B、処理実行部56B、及び変更処理部58を含む。具体的に、制御部5Bは、CPU51を用いてROM52に記憶されている前記第2サイズ検出プログラムを実行する。これにより、制御部5Bは、検出処理部54B、判定処理部55B、処理実行部56B、及び変更処理部58として機能する。
【0114】
検出処理部54Bは、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わった場合に、その切り替わりタイミングである前記基準タイミングから予め設定された第3時間が経過したタイミングで、複数のスイッチ91の状態に基づいて、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出する。
【0115】
例えば、画像形成装置10Bでは、予め記憶部7に前記第3時間の設定に用いられる第5記憶領域が確保されている。前記第5記憶領域には、前記時間データが格納される。画像形成装置10Bでは、前記第5記憶領域に格納されている前記時間データが示す時間が前記第3時間として認識される。例えば、画像形成装置10Bでは、500ミリ秒を示す前記時間データが予め前記第5記憶領域に格納される。
【0116】
判定処理部55Bは、検出処理部54Bによる給紙カセット41に収容されたシートのサイズの検出後の複数の前記判定タイミングで、複数のスイッチ91の状態が変化したか否かを判定する。
【0117】
例えば、複数の前記判定タイミングは、検出処理部54Bによる給紙カセット41に収容されたシートのサイズの検出時から予め定められた時間間隔で周期的に到来するタイミングである。例えば、前記時間間隔は10ミリ秒である。なお、前記時間間隔は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に定められてよい。
【0118】
また、複数の前記判定タイミングは、前記基準タイミングから前記第3時間よりも長い第5時間が経過するまでの間に到来するタイミングである。例えば、前記第5時間は1000ミリ秒である。なお、前記第5時間は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に定められてよい。
【0119】
なお、複数の前記判定タイミングは、不等間隔で到来するタイミングであってもよい。
【0120】
処理実行部56Bは、判定処理部55Bによって複数のスイッチ91の状態が変化したと判定された場合に、前記特定処理を実行する。なお、処理実行部56Bは、処理実行部56Aとは異なり、前記報知フラグを書き換える処理は実行しない。
【0121】
変更処理部58は、判定処理部55Bによって複数のスイッチ91の状態が変化したと判定された場合に、前記基準タイミングから当該判定に対応する前記判定タイミングまでの経過時間に基づいて、前記第3時間を変更する。
【0122】
例えば、変更処理部58は、前記基準タイミングから判定処理部55Bによって複数のスイッチ91の状態が変化したと判定されたタイミングまでの経過時間が500ミリ秒以上であって600ミリ秒未満である場合に、前記第3時間を600ミリ秒に変更する。また、変更処理部58は、上記経過時間が600ミリ秒以上であって700ミリ秒未満である場合に、前記第3時間を700ミリ秒に変更する。
【0123】
また、変更処理部58は、上記経過時間が700ミリ秒以上であって800ミリ秒未満である場合に、前記第3時間を800ミリ秒に変更する。また、変更処理部58は、上記経過時間が800ミリ秒以上であって900ミリ秒未満である場合に、前記第3時間を900ミリ秒に変更する。また、変更処理部58は、上記経過時間が900ミリ秒以上であって1000ミリ秒未満である場合に、前記第3時間を1000ミリ秒に変更する。
【0124】
具体的に、変更処理部58は、前記第5記憶領域に格納されている前記時間データを書き換えることで、前記第3時間を変更する。
【0125】
[第2サイズ検出処理]
以下、図10を参照しつつ、画像形成装置10Bにおいて制御部5Bにより実行される第2サイズ検出処理の手順の一例について説明する。なお、前記第2サイズ検出処理は、カセット挿入部82からの給紙カセット41の抜き出しが検出された場合に実行される。
【0126】
<ステップS31>
まず、ステップS31において、制御部5Bは、状態検出部92から出力される電気信号に基づいて、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わったか否かを判断する。
【0127】
ここで、制御部5Bは、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わったと判断すると(S31のYes側)、処理をステップS32に移行させる。また、複数のスイッチ91のいずれについてもオフ状態からオン状態へ切り替わっていなければ(S31のNo側)、制御部5Bは、ステップS31で複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わるのを待ち受ける。
【0128】
<ステップS32>
ステップS32において、制御部5Bは、前記基準タイミング、つまりステップS31で複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わったと判断されたタイミングから、前記第3時間が経過したか否かを判断する。
【0129】
ここで、制御部5Bは、前記基準タイミングから前記第3時間が経過したと判断すると(S32のYes側)、処理をステップS33に移行させる。また、前記基準タイミングから前記第3時間が経過していなければ(S32のNo側)、制御部5Bは、ステップS32で前記基準タイミングから前記第3時間が経過するのを待ち受ける。
【0130】
<ステップS33>
ステップS33において、制御部5Bは、複数のスイッチ91の状態に基づいて、給紙カセット41に収容されたシートのサイズを検出する。ここで、ステップS31~ステップS33までの処理は、制御部5Bの検出処理部54Bにより実行される。
【0131】
<ステップS34>
ステップS34において、制御部5Bは、前記基準タイミングから前記第5時間が経過したか否かを判断する。
【0132】
ここで、制御部5Bは、前記基準タイミングから前記第5時間が経過したと判断すると(S34のYes側)、前記第2サイズ検出処理を終了させる。また、前記基準タイミングから前記第5時間が経過していなければ(S34のNo側)、制御部5Bは、処理をステップS35に移行させる。
【0133】
<ステップS35>
ステップS35において、制御部5Bは、複数の前記判定タイミングのうち、直近の前記判定タイミングが到来したか否かを判断する。
【0134】
ここで、制御部5Bは、直近の前記判定タイミングが到来したと判断すると(S35のYes側)、処理をステップS36に移行させる。また、直近の前記判定タイミングが到来していなければ(S35のNo側)、制御部5Bは、処理をステップS34に移行させる。
【0135】
<ステップS36>
ステップS36において、制御部5Bは、複数のスイッチ91の状態が変化したか否かを判定する。ここで、ステップS36の処理は、制御部5Bの判定処理部55Bにより実行される。
【0136】
ここで、制御部5Bは、複数のスイッチ91の状態が変化したと判断すると(S36のYes側)、処理をステップS37に移行させる。また、複数のスイッチ91の状態が変化していなければ(S36のNo側)、制御部5Bは、処理をステップS34に移行させる。
【0137】
<ステップS37>
ステップS37において、制御部5Bは、前記基準タイミングからステップS36で複数のスイッチ91の状態が変化したと判定されたタイミングまでの経過時間に基づいて、前記第3時間を変更する。ここで、ステップS37の処理は、制御部5Bの変更処理部58により実行される。
【0138】
具体的に、制御部5Bは、前記第5記憶領域に格納されている前記時間データを書き換えることで、前記第3時間を変更する。
【0139】
<ステップS38>
ステップS38において、制御部5Bは、前記報知処理を実行する。ここで、ステップS38の処理は、制御部5Bの処理実行部56Bにより実行される。
【0140】
このように、前記第2サイズ検出処理では、前記基準タイミングからステップS36で複数のスイッチ91の状態が変化したと判定されたタイミングまでの経過時間に基づいて、前記第3時間が変更される。これにより、ユーザーによる給紙カセット41の挿入時間、つまり、複数のスイッチ91のいずれかがオフ状態からオン状態へ切り替わってから、スイッチ切替部413による切替対象のスイッチ91のすべてがオフ状態からオン状態へ切り替えられるまでの時間が経過した後に、シートのサイズの検出タイミングが到来するように、前記第3時間を設定することが可能となる。従って、シートのサイズの誤検出の発生を抑制することが可能である。
【符号の説明】
【0141】
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5A 制御部
5B 制御部(他の実施形態)
6 操作表示部
7 記憶部
8 筐体
9 スイッチ部
10A 画像形成装置
10B 画像形成装置(他の実施形態)
41 給紙カセット
54A 検出処理部
54B 検出処理部(他の実施形態)
55A 判定処理部
55B 判定処理部(他の実施形態)
56A 処理実行部
56B 処理実行部(他の実施形態)
57 設定処理部
58 変更処理部
82 カセット挿入部
91 スイッチ
92 状態検出部
411 本体部
412 外装部
413 スイッチ切替部
図1
図2
図3
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