(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】浴室換気乾燥暖房機
(51)【国際特許分類】
F24D 15/00 20220101AFI20240326BHJP
F24H 15/104 20220101ALI20240326BHJP
F24H 15/281 20220101ALI20240326BHJP
F24H 15/395 20220101ALI20240326BHJP
F24H 15/414 20220101ALI20240326BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20240326BHJP
D06F 58/34 20200101ALI20240326BHJP
【FI】
F24D15/00 B
F24H15/104
F24H15/281
F24H15/395
F24H15/414
F24F7/06 B
D06F58/34
(21)【出願番号】P 2023031658
(22)【出願日】2023-03-02
(62)【分割の表示】P 2019090188の分割
【原出願日】2019-05-10
【審査請求日】2023-03-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大庭 耕太郎
【審査官】河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-172934(JP,A)
【文献】特開昭61-195326(JP,A)
【文献】特開平07-294007(JP,A)
【文献】特開2000-111157(JP,A)
【文献】特開2018-036101(JP,A)
【文献】特開2011-012911(JP,A)
【文献】特開平11-173671(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24D 15/00
F24H 15/104
F24H 15/281
F24H 15/395
F24H 15/414
F24F 7/06
D06F 58/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の運転動作を行う本体装置と、
前記本体装置に接続され、前記本体装置を操作するための操作装置と、
を備え、
前記操作装置は、
前記本体装置における経年劣化による故障防止のための点検用の所有者登録が登録済みであることを報知する報知部と、
前記報知部を制御する制御部と、
を有し、
前記報知部は、発光部であり、
前記制御部は、前記本体装置の電源投入後に
、所有者登録を示す情報を取得した場合に前記所有者登録が登録済みである
と判断して前記発光部を点灯又は点滅させる、
浴室換気乾燥暖房機。
【請求項2】
所定の運転動作を行う本体装置と、
前記本体装置に接続され、前記本体装置を操作するための操作装置と、
を備え、
前記操作装置は、
前記操作装置との間で通信可能に接続される端末装置において前記本体装置の経年劣化による故障防止のための点検に関する情報を報知させるための操作を受け付ける入力部を有
し、
前記情報は、前記本体装置における経年劣化による故障防止のための点検用の所有者登録を促す情報である、
浴室換気乾燥暖房機。
【請求項3】
前記情報は、前記本体装置における経年劣化による故障防止のための点検の時期及び前記本体装置の部品交換時期の少なくとも一方に関する情報である、
請求項
2に記載の浴室換気乾燥暖房機。
【請求項4】
所定の運転動作を行う本体装置と、
前記本体装置に接続され、前記本体装置を操作するための操作装置と、
を備え、
前記操作装置は、
前記操作装置との間で通信可能に接続される端末装置において前記本体装置の経年劣化による故障防止のための点検に関する情報を報知させるための操作を受け付ける入力部を有
し、
前記情報は、前記本体装置における経年劣化による故障防止のための点検の時期及び前記本体装置の部品交換時期の少なくとも一方に関する情報である、
浴室換気乾燥暖房機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、浴室換気乾燥暖房機に関する。
【背景技術】
【0002】
浴室乾燥機等の設備機器においては、長期間の使用に伴い生じる経年劣化による設備機器の故障等を未然に防止するために、メーカー等がユーザーに対して点検や保守に関する情報を提供することでユーザーの点検等を適切に支援する法定点検制度が導入されている。法定点検制度においては、ユーザーに対して製品の品番、製造番号、名前、住所等の所有者情報の登録が要求される。
【0003】
設備機器の点検時期を通知する技術としては以下に示す特許文献がある。例えば、特許文献1には、本体装置及び部品の点検時期を本体装置及び部品の交換に応じて更新し、本体装置及び部品の点検時期をユーザーに正確に通知する設備機器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1等に記載の設備機器等では、法定点検の所有者登録率を直接的に上げることができないという問題がある。さらに、所有者登録を行っていない設備機器の所有者に対して、法定点検に関する情報を提供できないという問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、設備機器である浴室換気乾燥暖房機における経年劣化による故障防止のための点検用の所有者登録率の向上を図ることが可能な浴室換気乾燥暖房機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る浴室換気乾燥暖房機は、所定の運転動作を行う本体装置と、前記本体装置に接続され、前記本体装置を操作するための操作装置と、を備え、前記操作装置は、前記本体装置における経年劣化による故障防止のための点検用の所有者登録が登録済みであることを報知する報知部と、前記報知部を制御する制御部と、を有し、前記報知部は、発光部であり、前記制御部は、前記本体装置の電源投入後に、所有者登録を示す情報を取得した場合に前記所有者登録が登録済みであると判断して前記発光部を点灯又は点滅させる。
【0008】
本開示に係る浴室換気乾燥暖房機は、所定の運転動作を行う本体装置と、前記本体装置に接続され、前記本体装置を操作するための操作装置と、を備え、前記操作装置は、前記操作装置との間で通信可能に接続される端末装置において前記本体装置の経年劣化による故障防止のための点検に関する情報を報知させるための操作を受け付ける入力部を有し、前記情報は、前記本体装置における経年劣化による故障防止のための点検用の所有者登録を促す情報である。
また、本開示に係る浴室換気乾燥暖房機は、所定の運転動作を行う本体装置と、前記本体装置に接続され、前記本体装置を操作するための操作装置と、を備え、前記操作装置は、前記操作装置との間で通信可能に接続される端末装置において前記本体装置の経年劣化による故障防止のための点検に関する情報を報知させるための操作を受け付ける入力部を有し、前記情報は、前記本体装置における経年劣化による故障防止のための点検の時期及び前記本体装置の部品交換時期の少なくとも一方に関する情報である。
【発明の効果】
【0009】
本開示の第1態様によれば、操作装置において経年劣化による故障防止のための点検用の所有者登録が登録済みであることをユーザーに対して報知するので、所有者登録率を上げることができる。
【0010】
本開示の第2態様によれば、端末装置により前記本体装置の経年劣化による故障防止のための点検に関する情報を報知するので、所有者登録率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システムのブロック図である。
【
図2】第1の実施の形態に係るサニタリ室に設置される浴室換気乾燥暖房機の図である。
【
図3】第1の実施の形態に係る操作装置の正面図である。
【
図4】第1の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図5】第1の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房機の法定点検の所有者登録を行う場合に端末装置の表示部に表示される画面である。
【
図6】第2の実施の形態に係る操作装置の正面図である。
【
図7】第2の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図8】第3の実施の形態に係る操作装置の正面図である。
【
図9】第3の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図10】第3の実施の形態に係る端末装置の表示部に表示される浴室換気乾燥暖房機の法定点検に関する情報を含む画面である。
【
図11】第4の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システムの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
<第1の実施の形態>
[浴室換気乾燥暖房システム10の構成例]
図1は、第1の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システム10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2は、第1の実施の形態に係る浴室30、洗面所40及びトイレ50等のサニタリ室に設置される浴室換気乾燥暖房機100の図である。
【0014】
まず、浴室換気乾燥暖房システム10の概略構成について説明する。
図1に示すように、浴室換気乾燥暖房システム10は、設備機器の一例である浴室換気乾燥暖房機100と、通信装置400と、サーバ600と、端末装置700とを備えている。
【0015】
浴室換気乾燥暖房機100は、
図1及び
図2に示すように、本体装置200と、操作装置300Aとを有している。本体装置200は、建物の浴室30内の例えば天井に設置され、排気ダクト202を介して建物の外壁に取り付けられた屋外グリル204に接続されると共に、副吸込ダクト206を介して例えばトイレ50に設置された副吸込口208に接続される。また、本体装置200は、操作装置300Aで受け付けられた各種操作に基づいて所定の運転モードを実行する。運転モードとしては、例えば、浴室30の換気を行う換気運転モード、入浴者等に対して送風を行う涼風運転モード、浴室30の暖房を行う暖房運転モード及び浴室30内に干した衣類等の乾燥を行う乾燥運転モード等が挙げられる。
【0016】
操作装置300Aは、
図1及び
図2に示すように、例えば建物の洗面所40内の壁面に設置され、本体装置200に有線又は無線により接続される。操作装置300Aは、本体装置200における各運転モードを実行するための各種操作を受け付けると共に、浴室換気乾燥暖房機100(本体装置200)の法定点検の所有者登録に関する情報を報知する。また、操作装置300Aは、有線又は無線により通信装置400に通信可能に接続される。無線回線としては、例えばWi-Fi(登録商標)等を用いることができる。
【0017】
図1に示すように、通信装置400は、例えば、建物の部屋内に設置され、無線又は有線によりインターネット等の公共網500に通信可能に接続される。通信装置400は、浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300Aと端末装置700との間の通信の中継を行う。無線回線としては、例えば4G、LTE、5G等の種々の無線方式を用いることができる。有線回線としては、例えば光ファイバー等を用いることができる。
【0018】
サーバ600は、公共網500に接続され、浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300A及び端末装置700のそれぞれと通信を行う。例えば、サーバ600は、操作装置300A及び端末装置700の両方との認証の成功により、操作装置300A及び端末装置700との接続を確立する。サーバ600は、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録の有無、所有者の名前、住所、浴室換気乾燥暖房機100の使用期間、部品の交換時期等の法定点検に関する情報を格納し、法定点検の専用サイト又は専用アプリケーションで各情報を提供する。
【0019】
端末装置700は、建物内での使用及び建物外に持ち出しての使用が可能であり、公共網500との間で無線により通信を行う。端末装置700には、例えば、スマートフォン、タブレット、又はパーソナルコンピュータ等を用いることができる。端末装置700としてスマートフォン、タブレットを用いる場合、端末装置700は図示しない無線基地局を経由して公共網500に接続される。端末装置700は、公共網500を経由して浴室換気乾燥暖房機100及びサーバ600のそれぞれと通信可能に接続され、例えば浴室換気乾燥暖房機100の法定点検に関する情報を取得して画面上に表示する。
【0020】
次に、本体装置200、操作装置300A及び端末装置700の機能ブロックについて
図1を参照して説明する。
【0021】
本体装置200は、本体側制御部210と、ファンモータ220と、ダンパモータ230と、ヒータ240とを備えている。なお、浴室換気乾燥暖房機100には公知の技術を採用するため、詳細な説明及び図については省略するが、一般的に、本体側制御部210、ファンモータ220、ダンパモータ230及びヒータ240は、ファンケースの内部に収容される。ファンケースの下面には吸込口及び吹出口のそれぞれが形成され、ファンケースの側面には排気口が形成される。また、ファンケースの内部には、多翼で構成されるファン及び風路切替ダンパが収容される。
【0022】
ファンモータ220は、本体側制御部210から供給される駆動信号に基づいて、ファンを回転駆動することで浴室30内の空気を循環等させる。
【0023】
ダンパモータ230は、本体側制御部210から供給される駆動信号に基づいて、図示しない風路切替ダンパの位置を切り替える。具体的には、ダンパモータ230は、排気口を閉じると共に吹出口を開く循環位置、吹出口を閉じると共に排気口を開く換気位置、吹出口及び排気口の双方を開く循環位置と換気位置の間の循環換気位置のそれぞれに風路切替ダンパを移動させる。
【0024】
ヒータ240は、例えばPTCヒータで構成され、吹出口に取り付けられている。ヒータ240は、本体側制御部210の制御に基づいて駆動し、吹出口を通過する空気を加熱することで室内に温風を吹き出す。
【0025】
本体側制御部210は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、及び作業用のRAM(Random Access Memory)を含む。CPUは、ROMの制御プログラムを実行することにより本体装置200の各部の機能を実現する。本体側制御部210は、操作装置300Aで受け付けられた操作に基づいて各種の運転モードを実行する。具体的には、以下の通りである。
【0026】
本体側制御部210は、暖房運転モードでは、風路切替ダンパを循環位置に切り替えると共にファンモータ220及びヒータ240のそれぞれに通電することで、浴室30内の空気を循環させながら浴室30内に温風を吹き出させる。換気運転モードでは、風路切替ダンパを換気位置に切り替えると共にファンモータ220に通電することで、浴室30内の湯気や湿気を屋外へ排気させる。
【0027】
また、本体側制御部210は、乾燥運転モードでは、風路切替ダンパを循環換気位置に切り替えると共にファンモータ220及びヒータ240のそれぞれに通電することで、浴室30内の空気を循環させながら浴室30内に温風を吹き出させる。さらに、浴室30内の湯気や湿気を屋外へ排気させる。涼風運転モードでは、風路切替ダンパを循環位置に切り替えると共にファンモータ220に通電することで、浴室30内の空気を循環させながら室温に応じた空気を浴室30内に吹き出させる。
【0028】
操作装置300Aは、操作側制御部310と、入力部320と、報知部330と、通信部370とを備えている。
【0029】
入力部320は、各種の運転モードの操作を行うための例えば複数のボタン(
図3参照)で構成されている。入力部320は、ユーザーのボタン操作に基づく入力情報を受け付け、この受け付けた入力情報を操作側制御部310に供給する。
【0030】
報知部330は、ユーザーに対して浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録を促す機能を有する。報知部330は、例えばLED等の発光部(
図3参照)で構成され、操作側制御部310から供給される駆動信号に基づいて点灯、点滅又は消灯する。なお、報知部330は、発光部に限定されることはなく、例えば音声やブザー音等であっても良い。また、報知部330を液晶や有機EL等のディスプレイで構成し、ディスプレイの画面に本体装置200の法定点検の所有者登録を促すメッセージを表示させるようにしてもよい。
【0031】
通信部370は、無線通信回路及びアンテナを含み、無線により通信装置400との間で通信を行う。なお、通信部370は、無線回線ではなく、ケーブル等の有線により通信装置400と接続してもよい。
【0032】
操作側制御部310は、CPU、制御プログラムを格納したROM、及び作業用のRAMを含む。CPUは、ROMの制御プログラムを実行することにより操作装置300Aの各部の機能を実現する。操作側制御部310は、本体装置200の本体側制御部210に無線又は有線により接続され、本体側制御部210との間で連動して各種の運転モードの制御を実行する。
【0033】
端末装置700は、端末制御部710と、表示部720と、タッチパネル部730と、マイク740と、スピーカ750と、音声I/F部760と、通信部770とを備えている。
【0034】
端末制御部710は、CPU、制御プログラムを格納したROM、及び作業用のRAMを含む。CPUは、ROMの制御プログラムを実行することにより端末装置700の各部の機能を実現する。端末制御部710は、サーバ600及び操作装置300Aの操作側制御部310との間で認証等に基づく通信を確立する。
【0035】
表示部720は、例えば液晶や有機EL等からなるタッチパネル部730付きのディスプレイであり、端末制御部710から供給される画像データを画面に表示させる。本実施の形態では、表示部720は、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検に関する専用サイト又は専用アプリケーションに基づいて、法定点検の所有者登録を促す画像、法定点検の所有者登録を入力する画像、及び法定点検の点検時期を示す画像等を表示する(
図5等参照)。
【0036】
タッチパネル部730は、表示部720に法定点検の所有者登録を入力する画像が表示される場合、所有者登録の名前、住所等の固有情報の入力を受け付け、この固有情報を端末制御部710に供給する。また、品番や製造番号は、製品に同梱されているハガキや、操作装置300Aに表記されている2次元コード337aを端末装置700で読み取って入力する。また、直接、品番や製造番号を入力するようにしてもよい。
【0037】
マイク740は、周囲の音声を集音してアナログ音声データに変換し、音声I/F部760に出力する。
【0038】
スピーカ750は、音声I/F部760から出力されたアナログ音声データを音声に変換して出力する。
【0039】
音声I/F部760は、マイク740から出力されたアナログ音声データを、デジタル音声データに変換して端末制御部710に出力する。また、音声I/F部760は、端末制御部710から出力されたデジタル音声データを、アナログ音声データに変換してスピーカ750に出力する。アナログ/デジタル変換は、図示しないA/D,D/A変換部により行われる。
【0040】
通信部770は、無線通信回路及びアンテナを含み、例えば無線により公共網500を経由してサーバ600及び浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300Aに通信可能に接続される。なお、通信部770と公共網500との通信は有線であってもよい。
【0041】
[操作装置300Aの構成例]
図3は、操作装置300Aの外観の正面図である。操作装置300Aの略中央部には、暖房モードを選択するための暖房ボタン321と、乾燥モードを選択するための乾燥ボタン322と、涼風モードを選択するための涼風ボタン323と、換気モードを選択するための換気ボタン324とが左右方向に並んで設けられている。換気ボタン324の上方側には、選択した各モードの運転を停止させるための停止ボタン325が設けられている。
【0042】
涼風ボタン323の下方側には、各運転のタイマー時間を設定するための時間設定ボタン326と、タイマーの入時間及び切時間等を切り替えるためのタイマー切替ボタン327と、24時間換気モードを選択するための24時間換気ボタン328とが設けられている。
【0043】
なお、暖房ボタン321、乾燥ボタン322、涼風ボタン323、換気ボタン324、停止ボタン325、時間設定ボタン326、タイマー切替ボタン327及び24時間換気ボタン328は、入力部の一例を構成している。
【0044】
暖房ボタン321の上方側には、暖房モードの強が選択されていることを示す強ランプ331a及び暖房モードの弱が選択されていることを示す弱ランプ331bが上下に並んで設けられている。乾燥ボタン322の上方側には、乾燥モードの強が選択されていることを示す強ランプ332a及び乾燥モードの弱が選択されていることを示す弱ランプ332bが上下に並んで設けられている。
【0045】
涼風ボタン323の上方側には、涼風モードの強が選択されていることを示す強ランプ333a及び涼風モードの弱が選択されていることを示す弱ランプ333bが上下に並んで設けられている。換気ボタン324の上方側には、換気モードの運転内容を示すクリーンランプ334a及びタイマーランプ334bが上下に並んで設けられている。
【0046】
タイマー切替ボタン327の上方側には、切タイマーが選択されていることを示す切タイマーランプ335a、入タイマーが選択されていることを示す入タイマーランプ335bが左右に並んで設けられている。
【0047】
24時間換気ボタン328の上方側には、24時間換気モードが選択されていることを示す24時間換気ランプ336が設けられている。
【0048】
操作装置300Aの上方左側には、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が未登録の場合に所有者登録をユーザーに促すための点検ランプ337が設けられている。点検ランプ337は、浴室換気乾燥暖房機100の電源投入時に点灯又は点滅し、法定点検の所有者登録が完了した場合に消灯する。なお、点検ランプ337の配置は、
図3に示す位置に限定されることはなく、ユーザーが視認可能な位置であればよい。なお、操作装置300Aにおける点検ランプ337等の各種ランプは、報知部の一例を構成している。
【0049】
[浴室換気乾燥暖房システム10の動作例]
図4は、第1の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システム10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0050】
ステップS100において、本体装置200の浴室30の天井への取り付け作業が完了すると共に操作装置300Aの洗面所40の壁面への取り付け作業が完了すると、浴室換気乾燥暖房機100の電源が投入される。
【0051】
ステップS110において、操作装置300Aの操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100の電源が投入されると、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録を促すための点検ランプ337を点灯させる。なお、点検ランプ337の点灯パターンは、常時点灯するように制御してもよいし、規則的又はランダムに点滅するように制御してもよい。
【0052】
ステップS120において、操作装置300Aの操作側制御部310は、法定点検の所有者登録が完了しているか否かを判断する。例えば、操作装置300Aがネットワークに接続されている場合、操作側制御部310は、所有者登録の完了に伴って例えばサーバ600から送信される登録済み信号を取得したか否かに基づいて所有者登録が完了したか否かを判断する。
【0053】
浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、電話又はFAX等の端末装置700により行うことができる。以下では、端末装置700としてスマートフォンを用いた場合について説明する。
以下の実施の形態では、端末装置700としてスマートフォンを用いた例について説明する。
図5は、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録を行う場合に端末装置700の表示部720に表示される画面の一例である。端末装置700の端末制御部710は、専用サイトへのアクセス又は専用アプリケーションの起動に基づいて、表示部720の画面にユーザーが所有する浴室換気乾燥暖房機100の「品番」、「製造番号」、さらに所有者を特定する「お客さま区分」、「入力者」、「お名前」、「電話番号」の入力欄を表示させる。
【0054】
端末装置700のタッチパネル部730は、画面上での操作に基づく各入力情報を受け付けて端末制御部710に出力する。端末制御部710は、タッチパネル部730から供給された入力情報をサーバ600に送信する。サーバ600は、端末装置700から送信された入力情報に基づいて浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了したと判断し、登録済み信号を浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300Aに送信する。
【0055】
また、操作装置300Aがネットワークに接続されていない場合、操作側制御部310は、所有者登録の完了に伴ってメーカーから電話やハガキ等で通知される浴室換気乾燥暖房機100の運転制限を解除するための運転規制解除コードがボタン操作で入力されたか否かに基づいて浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了したか否かを判断する。
【0056】
ステップS120において、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録が完了していないと判断した場合、ステップS110に戻る。この場合、操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了するまで、点検ランプ337を継続して点灯又は点滅させる。
【0057】
一方、ステップS120において、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了していると判断した場合、ステップS130に進む。ステップS130において、操作側制御部310は、点検ランプ337を消灯させる。
【0058】
なお、上記第1の実施の形態では、点検ランプ337の点灯の有無により法定点検の所有者登録の完了の有無を報知するようにしたが、これに限定されることはない。例えば、点検ランプ337に代えて、操作装置300Aにスピーカを設け、法定点検の所有者登録が完了していないと判断された場合に、スピーカから警告音や音声を一定期間出力するようにしてもよい。
【0059】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、浴室換気乾燥暖房機100の所有者登録が完了するまで操作装置300Aの点検ランプ337を点灯又は点滅させるため、ユーザーや賃貸のオーナーに浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が未登録であることを把握させることができると共に、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録を促すことができる。これにより、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録率を向上させることができる。また、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録率の向上により、浴室換気乾燥暖房機100の経年劣化による故障等の発生を防止することができる。また、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録のデータベースを活用することで、法定点検の案内に加えて、新製品等のユーザーに役立つ情報を提供することができる。
【0060】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態の操作装置300Bは、第1の実施の形態の操作装置300Aとは異なる構成を採用している。なお、その他の構成等については、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機100と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0061】
[操作装置300Bの構成例]
図6は、操作装置300Bの外観の正面図である。操作装置300Bは、第2の実施の形態の操作装置300Aの点検ランプ337に代えて、点検登録済みランプ338を有している。なお、その他のボタン構成については、操作装置300Aの各ボタンと共通している。
【0062】
点検登録済みランプ338は、操作装置300Bの上方左側に配置され、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録が既に完了している場合に所有者登録が完了済みであることをユーザーに報知するために点灯又は点滅する。なお、点検登録済みランプ338の配置は、
図6に示す位置に限定されることはなく、ユーザーが視認可能な位置であればよい。
【0063】
[浴室換気乾燥暖房システム10の動作例]
図7は、第2の実施の形態の変形例に係る浴室換気乾燥暖房システム10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0064】
ステップS200において、本体装置200の浴室30の天井への取り付け作業が完了すると共に操作装置300Bの洗面所40の壁面への取り付け作業が完了すると、浴室換気乾燥暖房機100の電源が投入される。
【0065】
ステップS210において、操作装置300Bの操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了しているか否かを判断する。法定点検の所有者登録が完了しているか否かは、上記第1の実施の形態で説明した方法と同様の方法を採用できる。法定点検の所有者登録が完了していないと判断した場合、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了するまで継続して監視する。一方、法定点検の所有者登録が完了していると判断した場合、ステップS220に進む。
【0066】
ステップS220において、操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検における所有者登録が完了していると判断した場合、点検登録済みランプ338を点灯させる。点検登録済みランプ338の点灯パターンは、常時点灯させてもよいし、規則的又はランダムに点滅させてもよい。また、点検登録済みランプ338を一定期間だけ点灯させるように点灯制御してもよい。
【0067】
なお、第2の実施の形態では、点検登録済みランプ338の点灯の有無により浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了済みであることを報知するようにしたが、これに限定されることはない。例えば、点検登録済みランプ338に代えて、操作装置300Bにスピーカを設け、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了したと判断された場合に、スピーカから警告音や音声を一定期間出力するようにしてもよい。
【0068】
また、点検登録済みランプ338に加えて、上記第1の実施の形態で説明した点検ランプ337を追加で設けることもできる。この場合、浴室換気乾燥暖房機100の電源が投入されたときに点検ランプ337を点灯させ、法定点検における所有者登録が完了していると判断した場合に点検ランプ337を消灯させると同時に点検登録済みランプ338を点灯させるように点灯制御する。
【0069】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、浴室換気乾燥暖房機100の所有者登録が完了した場合に操作装置300Bの点検登録済みランプ338を点灯又は点滅させるため、ユーザーや賃貸のオーナーは浴室換気乾燥暖房機100の所有者登録が既に済んでいることを操作装置300Bで常時確認することができる。
【0070】
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態の操作装置300Cは、第1の実施の形態の操作装置300A等とは異なる構成を採用している。なお、その他の構成等については、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機100と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0071】
[操作装置300Cの構成例]
図8は、操作装置300Cの外観の正面図である。操作装置300Cは、第1の実施の形態の操作装置300Aの点検ランプ337に加えて、法定点検ボタン329、登録/未登録ランプ329a、通信ランプ329b及び2次元コードの表記329cを備えている。なお、その他のボタン構成については、操作装置300Aの各ボタンと共通している。
【0072】
法定点検ボタン329は、入力部の一例を構成し、点検ランプ337と停止ボタン325との間に配置され、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検に関する情報をユーザーが所有する端末装置700の画面上に報知させる機能を有する。登録/未登録ランプ329aは、法定点検の所有者登録が完了すると点灯し、所有者登録が済んでいない場合は点滅又は消灯する。通信ランプ329bは、操作装置300Cがサーバ600及び端末装置700との間で通信を行う際に点灯する。2次元コードの表記329cは、品番や製造番号を示す情報が表記されている。端末装置700で所有者登録を行う際に端末装置700で読み取る。なお、法定点検ボタン329等の配置は、
図8に示す位置に限定されることはなく、ユーザーが視認可能な位置であればよい。
【0073】
[浴室換気乾燥暖房システム10の動作例]
図9は、第3の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システム10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0074】
ステップS300において、本体装置200の浴室30の天井への取り付け作業が完了すると共に操作装置300Cの洗面所40の壁面への取り付け作業が完了すると、浴室換気乾燥暖房機100の電源が投入される。
【0075】
ステップS310において、操作装置300Cの操作側制御部310は、ユーザーにより法定点検ボタン329が押されたか否かを判断する。法定点検ボタン329が押されていないと判断した場合、法定点検ボタン329の押下を継続して監視する。一方、法定点検ボタン329が押されたと判断した場合、ステップS320に進む。
【0076】
ステップS320において、操作装置300Cの操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了しているか否かを判断する。浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了しているか否かは、上記第1の実施の形態で説明した方法と同様の方法を採用できる。浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了していると判断した場合にはステップS330に進む。
【0077】
ステップS330において、操作装置300Cの操作側制御部310は、通信装置400及び公共網500等を介してサーバ600及び端末装置700との間で通信を行い、端末装置700の表示部720の画面に浴室換気乾燥暖房機100の法定点検に関する情報を表示させる。
図10は、端末装置700の表示部720に表示される法定点検に関する情報を含む画面の一例である。端末装置700の表示部720の画面には、所有者登録状況の情報として「お客さまは所有者登録が完了しております。」が表示され、次回の法定点検時期の情報として「点検までの日数 9年10か月」及び「点検期間は下記の通りです。 2028年4月から2030年4月」が表示される。また、端末装置700の表示部720の画面には、上記情報に加えて、本体装置200の各部品の交換時期を表示してもよい。
【0078】
図9に戻り、ステップS320において、法定点検の所有者登録が完了していないと判断した場合にはステップS340に進む。
【0079】
ステップS340において、操作装置300Cの操作側制御部310は、通信装置400及び公共網500等を介してサーバ600及び端末装置700との間で通信を行い、端末装置700の表示部720の画面に浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録を促す情報を表示させる。具体的には、
図5に示したように、端末装置700の表示部720の画面には、ユーザーが所有する浴室換気乾燥暖房機100の「品番」、「製造番号」が表示され、さらに所有者を特定する「お客さま区分」、「入力者」、「お名前」、「電話番号」の入力欄が表示される。
【0080】
なお、上述したステップS320の処理は、操作装置300Cではなく、サーバ600側又は端末装置700側の端末制御部710で行うこともできる。
【0081】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300Cの法定点検ボタン329が押された場合に、ユーザーが所有する端末装置700の表示部720の画面に、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の所有者登録が未登録であることを表示させるので、ユーザーや賃貸のオーナーに浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が未登録であることを把握させることができると共に、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録を促すことができる。これにより、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録率を向上させることができる。また、浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300Cの法定点検ボタン329が押された場合に、ユーザーが所有する端末装置700の表示部720の画面に、浴室換気乾燥暖房機100の法定点検時期等に関する情報を表示させるので、ユーザーは浴室換気乾燥暖房機100の法定点検の時期を正確に把握できる。これにより、浴室換気乾燥暖房機100の経年劣化による故障等の発生を防止することができる。さらに、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録のデータベースを活用することで、法定点検の案内に加えて、新製品等のユーザーに役立つ情報を提供することができる。
【0082】
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了していない場合に浴室換気乾燥暖房機100の運転動作に制限を設ける点において上記第1~第3の実施の形態とは相違している。なお、その他の構成等については、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機100と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、第4の実施の形態では、操作装置300Aを用いた例について説明する。
【0083】
[浴室換気乾燥暖房システム10の動作例]
図11は、第4の実施の形態に係る浴室換気乾燥暖房システム10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0084】
ステップS400において、本体装置200の浴室30の天井への取り付け作業が完了すると共に操作装置300Aの洗面所40の壁面への取り付け作業が完了すると、浴室換気乾燥暖房機100の電源が投入される。
【0085】
本実施の形態において、浴室換気乾燥暖房機100の電源投入時における運転動作は予め制限されている。例えば、浴室換気乾燥暖房機100の電源投入時に、換気モード及び涼風モードのみの運転動作を可能とし、ヒータ240を利用する暖房モード及び乾燥モードの運転動作を不可能とするように設定される。ヒータ240を用いた運転モードを制限する理由は、ヒータ240は他の部品に比べて経年劣化により故障し易いからである。
【0086】
浴室換気乾燥暖房機100の運転動作の制限の解除及び維持は、操作装置300A側の操作側制御部310が規制する運転モードに対応したボタン操作を無効にするように制御してもよいし、本体装置200側の本体側制御部210が操作装置300Aから送信される規制する運転モードに対応した信号を無効にするように制御してもよい。また、浴室換気乾燥暖房機100の運転動作の制限は、一部のみではなく、浴室換気乾燥暖房機100の全運転モードを対象とすることもできる。なお、以下では、操作装置300A側の操作側制御部310が浴室換気乾燥暖房機100の運転動作の制限を制御する場合について説明する。
【0087】
ステップS410において、操作装置300Aの操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了しているか否かを判断する。浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了しているか否かは、上記第1の実施の形態で説明した方法と同様の方法を採用できる。浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了していると判断した場合、ステップS420に進む。
【0088】
ステップS420において、操作装置300Aの操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100の運転動作の制限を解除する。これにより、例えば操作装置300Aでのボタン操作の規制が解除されるので、ユーザーは浴室換気乾燥暖房機100の全運転モードを実行できるようになる。例えば、浴室換気乾燥暖房機100の運転動作の制限時に換気モード及び涼風モードのみの選択及び実行が可能であった場合、これらの運転動作とは異なる暖房モード及び乾燥モードの選択及び実行が可能となる。
【0089】
一方、ステップS410において、法定点検における所有者登録が完了していないと判断した場合、ステップS430に進む。ステップS430において、操作装置300Aの操作側制御部310は、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録が完了するまで浴室換気乾燥暖房機100の運転動作の制限を維持する。この場合、浴室換気乾燥暖房機100の一部の運転モードのみの実行を可能とする状態が継続されるか、浴室換気乾燥暖房機100の全運転モードを実行することができない状態が継続される。
【0090】
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録の完了に伴う操作が行われた場合に、浴室換気乾燥暖房機100の運転動作の制限を解除する構成となっているので、全運転モードの使用を希望するユーザーは浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録を必ず行うようになる。これにより、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録率を向上させることができ、浴室換気乾燥暖房機100の経年劣化による故障等の発生を防止することができる。さらに、浴室換気乾燥暖房機100における法定点検の所有者登録のデータベースを活用することで、法定点検の案内に加えて、新製品等のユーザーに役立つ情報を提供することができる。
【0091】
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。上述した実施の形態では、浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300A等と端末装置700との間を公共網500を介して通信可能に接続したが、これに限定されることはない。例えば、公共網500を介さずに浴室換気乾燥暖房機100の操作装置300A等と端末装置700との間で近距離無線通信を行うようにすることもできる。また、操作装置300A等から端末装置700に電子メールを用いて法定点検に関する情報を通知してもよい。
【符号の説明】
【0092】
10 浴室換気乾燥暖房システム
100 浴室換気乾燥暖房機(設備機器)
200 本体装置
240 ヒータ
300A,300B,300C 操作装置
310 操作側制御部(制御部)
320 入力部
329 法定点検ボタン(入力部)
330 報知部
337 点検ランプ(報知部)
338 点検登録済みランプ(報知部)