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特許7460100メタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】メタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ
(51)【国際特許分類】
   H01Q 13/02 20060101AFI20240326BHJP
   H01P 3/12 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
H01Q13/02
H01P3/12 100
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023503493
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2022124992
(87)【国際公開番号】W WO2023087984
(87)【国際公開日】2023-05-25
【審査請求日】2023-01-18
(31)【優先権主張番号】202111381936.X
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522036543
【氏名又は名称】南京郵電大学
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】許 鋒
(72)【発明者】
【氏名】高 培財
【審査官】岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0168981(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107359403(CN,A)
【文献】Teng Li, et al.,"Wideband Substrate-Integrated Waveguide-Fed Endfire Metasurface Antenna Array",IEEE Transactions on Antennas and Propagation,2018年,Vol. 66, No .12,pp. 7032 - 7040,DOI: 10.1109/TAP.2018.2871716
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 13/02
H01P 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部金属層、中間誘電体基板、下部金属層、及び複数の金属円柱を含み、前記金属円柱が、前記中間誘電体基板を貫通し、前記上部金属層及び下部金属層に接続される、H面SIWホーンアンテナであって、
前記H面SIWホーンアンテナは、同軸給電構造、前記中間誘電体基板に集積されたSIW伝送線部分及びSIWホーンフレア角部分で構成され、
前記同軸給電構造は金属内導体と金属外導体を含み、金属内導体は円柱形であり、前記SIW伝送線部分の下部金属層と中間誘電体基板を順に貫通し、前記SIW伝送線部分の上部金属層に到達し、前記金属内導体の頂部断面は、前記上部金属層に対して水平であり、上部金属層との境界に環状溝が設けられ、
中間誘電体基板を貫通し、上下部金属層に接続される金属円柱は、SIW伝送線の3つの面に分布し、空いている面はホーンアンテナのホーン口に面しており、
前記SIWホーンフレア角部分の上部金属層、下部金属層には、位置が対称の等脚台形ノッチがあり、2つの等脚台形ノッチの底辺はホーンアンテナのホーン口に面しており、中間誘電体基板の上下両側の等脚台形ノッチは、それぞれ矩形のメタサーフェスユニットの層で覆われ、2つのメタサーフェスユニットの位置は対称であることを特徴とする、メタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【請求項2】
前記メタサーフェスユニットは6列であり、狭端から広端にかけて、隣接する2列ごとに1組とし、各組の2列の前記メタサーフェスユニットの数は同じであり、隣接する2組のうち広端にある1組の各列の前記メタサーフェスユニットの数は、狭端にある1組の各列の前記メタサーフェスユニットの数よりも2つ多いことを特徴とする、請求項1に記載のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【請求項3】
前記メタサーフェスユニットの幅は2.12mm、長さは2.7mm、ユニットの幅辺に沿った周期は2.4mm、ユニットの長辺に沿った周期は2.9mmであることを特徴とする、請求項2に記載のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【請求項4】
前記中間誘電体基板としては、比誘電率2.2、損失正接0.0009、厚さ1.57mmのRogers 5880高周波プレートが使用されることを特徴とする、請求項1に記載のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【請求項5】
前記同軸給電構造の前記金属内導体の半径は0.635mm、前記金属外導体の半径は1.46mm、環状溝9の外周半径は0.855mm、同軸の特性インピーダンスは50オームであることを特徴とする、請求項1に記載のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【請求項6】
前記SIW伝送線の幅は8.2mm、長さは8.4mmであることを特徴とする、請求項1に記載のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【請求項7】
前記SIW伝送線の両側壁における隣接する2つの金属円柱間の距離は1.4mm、金属円柱の直径は0.8mmであることを特徴とする、請求項1に記載のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【請求項8】
SIW伝送線部分とSIWホーンフレア角部分との境界における上部金属層及び下部金属層に、金属インターデジタル結合構造が設けられ、金属インターデジタルの長さは0.6mm、幅は0.3mm、ギャップは0.18mmであることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホーンアンテナ技術の分野に関し、具体的には、メタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、ホーンアンテナは、構造が簡単で、利得が高く、電力容量が大きく、加工が簡単などの利点から、レーダー、遠隔感知、衛星通信、電波天文などの分野で広く使用されている。しかし、従来の金属製ホーンアンテナは、体積が大きく、重量が重く、平面回路との集積が容易ではい。近年提案されている基板集積導波路は、小型、低コスト、軽量、加工と集積が容易であるという利点があり、基板集積導波路に基づいて設計されたホーンアンテナは、従来の金属製ホーンアンテナの利点に加え、小型で集積化が容易であるという利点がある。しかし、Kaバンドで薄い誘電体基板を使用すると、ホーンアンテナのインピーダンス帯域幅は狭くなり、これはホーン口と自由空間のインピーダンス整合が不良であるために生じる欠点である。また、H面ホーンアンテナ構造の固有特性により、薄い基板を使用すると、E面の半電力ビーム幅と高サイドローブレベルは常に悪くなる。広いインピーダンス帯域幅と良好な放射特性を得るために、従来の技術では、ホーン口の前に形状の異なる誘電体基板を搭載したり、追加で搭載された誘電体基板を金属パッチで覆ったりするが、これらの技術では、アンテナ全体の構造寸法を増加させ、アンテナの寸法が大きくなると、アンテナとシステムとの集積度が低下し、システムの小型化と集積化の傾向に合わない。従来技術CN106099375Aに開示されるメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナは、具体的には、ホーン口を含み、ホーン開口部の外側に位置する誘電体基板に、アンテナの放射方向に沿って配置された空気孔が開けられ、アンテナ全体の構造寸法が大きくなる。
【0003】
上記のように、従来技術では、ホーン開口部の前に追加の誘電体基板を搭載して、ホーン口と自由空間のインピーダンス整合を実現し、良好な放射性能を得るが、このような技術がアンテナ全体の構造寸法を増大させるという問題点がある。
【0004】
上記の技術的問題を解決するためには、以下の難しさがある。ホーン開口部の寸法が一定であるという前提で、ホーンアンテナが最も広いインピーダンス帯域幅と最大の利得を持つことを確保するために、ホーンの縦方向の寸法は最適なホーン設計基準を満たす必要がある。ホーンの小型化を実現し、システムの集積度を向上させるためには、ホーンの縦方向の寸法を小さくする必要があるが、縦方向の寸法を小さくすると、インピーダンス帯域幅が減少し、アンテナの利得が低下するという影響をもたらす。ホーン開口部の前に追加の誘電体基板を搭載すると、この問題を解決できるが、アンテナ全体の寸法が大きくなる。従って、上記の技術的問題を解決する難しさは、追加の誘電体基板を必要とせずに、ホーンアンテナのインピーダンス帯域幅と放射性能を一定またはそれ以上に維持するという前提で、ホーンの縦方向の長さを縮小することである。
【0005】
上記の技術的問題を解決することには、以下の意義がある。上記の技術的問題を解決することは、システムの送受信性能を低下させることなく、アンテナとして本発明を採用する通信システムの小型化及び集積化を実現するのに有益である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の問題を解決するために、本発明は、送受信性能を確保しつつホーンの小型化を実現できる、メタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術的手段によって実現される。
【0008】
本発明は、上部金属層、中間誘電体基板、下部金属層、及び複数の金属円柱を含み、金属円柱が、中間誘電体基板を貫通し、上部金属層及び下部金属層に接続される、H面SIWホーンアンテナであって、
H面SIWホーンアンテナが、同軸給電構造、中間誘電体基板に集積化されたSIW伝送線部分及びSIWホーンフレア角部分で構成され、
同軸給電構造が金属内導体と金属外導体を含み、金属内導体が円柱形であり、SIW伝送線部分の下部金属層と中間誘電体基板を順に貫通し、SIW伝送線部分の上部金属層に到達し、金属内導体の頂部断面が、上部金属層に対して水平であり、上部金属層との境界に環状溝が設けられ、
中間誘電体基板を貫通し、上下部金属層に接続される金属円柱が、SIW伝送線の3つの面に分布し、空いている面がホーンアンテナのホーン口に面しており、
SIWホーンフレア角部分の上部金属層、下部金属層には、位置が対称の等脚台形ノッチがあり、2つの等脚台形ノッチの底辺がホーンアンテナのホーン口に面しており、中間誘電体基板の上下両側の等脚台形ノッチが、それぞれ矩形のメタサーフェスユニットの層で覆われ、2つのメタサーフェスユニットの位置が対称であることを特徴とする、メタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナである。
【0009】
本発明のさらなる改良として、メタサーフェスユニットは6列であり、狭端から広端にかけて、隣接する2列ごとに1組とし、各組の2列のメタサーフェスユニットの数は同じであり、隣接する2組のうち広端にある1組の各列のメタサーフェスユニットの数は、狭端にある1組の各列のメタサーフェスユニットの数よりも2つ多い。
【0010】
本発明のさらなる改良として、メタサーフェスユニットの幅は2.12mm、長さは2.7mm、ユニットの幅辺に沿った周期は2.4mm、ユニットの長辺に沿った周期は2.9mmである。
【0011】
本発明のさらなる改良として、SIW伝送線部分とSIWホーンフレア角部分との境界における上部金属層及び下部金属層に、金属インターデジタル結合構造が設けられ、金属インターデジタルの長さは0.6mm、幅は0.3mm、ギャップは0.18mmである。
【0012】
本発明のさらなる改良として、中間誘電体基板としては、比誘電率2.2、損失正接0.0009、厚さ1.57mmのRogers 5880高周波プレートが使用される。
【0013】
本発明のさらなる改良として、同軸給電構造の金属内導体の半径は0.635mm、金属外導体の半径は1.46mm、環状溝9の外周半径は0.855mmである。
【0014】
本発明のさらなる改良として、SIW伝送線の幅は8.2mm、長さは8.4mmである。
【0015】
本発明のさらなる改良として、SIW伝送線の両側壁における隣接する2つの金属円柱間の距離は1.4mm、金属円柱の直径は0.8mmである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以下の有益な効果を有する。本発明では、ホーンフレア角部分の上下2つの広い壁に等脚台形ノッチを形成し、ノッチに矩形のメタサーフェスユニットを覆うことで、給電源と自由空間との間のインピーダンス整合が良好となり、広いインピーダンス帯域幅が得られるとともに、メタサーフェスユニットにより、フレア角部分の誘電体基板の実効屈折率が大きくなり、波がホーンアンテナの中心に集中し、ホーンアンテナのE面の半電力ビーム幅が減少し、ホーンアンテナの利得が向上する。最後に、アンテナの利得を一定またはそれ以上に維持しながら、広いインピーダンス帯域幅が得られ、ホーンの縦方向の長さが短くなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のH面SIWホーンアンテナの立体構造概略図である。
図2】本発明の正面構造を示す概略図である。
図3】本発明の背面構造を示す概略図である。
図4】本発明のH面SIWホーンアンテナのS11パラメータのグラフである。
図5】本発明のH面SIWホーンアンテナの利得を示すグラフである。
図6】本発明のH面SIWホーンアンテナの25GHzにおけるE面の正規化パターンである。
図7】本発明のH面SIWホーンアンテナの25GHzにおけるH面の正規化パターンである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の利点及び特徴が当業者により容易に理解され、本発明の保護範囲がより明確に定義されるように、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。しかし、これらの実施形態は例示的であり、本発明を具体的に説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0019】
本発明のメタサーフェスユニットに基づく新規なH面SIWホーンアンテナは、上部金属層、中間誘電体基板、下部金属層、及び複数の金属円柱を含み、中間誘電体基板2としては、比誘電率2.2、損失正接0.0009、厚さ1.57mmのRogers 5880高周波プレートが使用される。金属円柱は中間誘電体基板を貫通し、上部金属層及び下部金属層に接続され、最終的にH面SIWホーンアンテナが形成される。
【0020】
H面SIWホーンアンテナは、同軸給電構造、誘電体基板上に集積化されたSIW伝送線部分及びSIWホーンフレア角部分の3つの部分で構成される。
【0021】
同軸給電構造は、同軸上に配置された金属内導体7と金属外導体10で構成され、金属内導体7は円柱形であり、SIW伝送線部分の下部金属層3と中間誘電体基板2を順に貫通し、最後にSIW伝送線部分の上部金属層1に到達する。また、金属内導体7の頂部断面は、上部金属層1に対して水平であり、上部金属層との境界には円環状の溝、すなわち、環状溝がある。金属内導体7の半径は0.635mm、金属外導体10の半径は1.46mm、同軸の特性インピーダンスは50オームである。上部金属層1において同軸の内導体の周りの環状溝9の外周半径は0.855mmであり、外周半径の大きさは、アンテナのS11パラメータが最適となることによって決定される。
【0022】
SIW伝送線部分の上部金属層1と下部金属層3は完全であり、中間誘電体基板2を貫通し、上下部金属層1、3に接続される金属円柱4は、SIW伝送線の3つの面に分布し、空いている面はホーンアンテナのホーン口に面している。SIW伝送線部分のホーン口に面する一端は、SIWホーンフレア角部分に接続され、同軸給電構造は閉鎖端の内側に位置し、金属内導体7の中心と閉鎖端との間の距離は2.7mm、SIW伝送線の幅は8.2mm、長さは8.4mm、伝送線の両側壁における隣接する2つの金属円柱間の距離は1.4mm、金属円柱4の直径は0.8mmである。
【0023】
SIWホーンフレア角部分の上部金属層1と下部金属層3には、等脚台形ノッチ5が設けられ、2つの等脚台形ノッチ5は対称に配置され、その底辺がホーンアンテナのホーン口に面しており、等脚台形ノッチ5に対応する中間誘電体基板2の上下面は、矩形のメタサーフェスユニット6の層で覆われ、上下のメタサーフェスユニットの位置は対称である。SIWホーンフレア角部分の長さは17.6mmであり、アンテナの中心軸に対するフレア角は22度である。フレア角の大きさは、アンテナのH面の半電力ビーム幅が最小となることによって決定される。メタサーフェスユニット6の配置数及び各列のメタサーフェスユニット6の数は、等脚台形ノッチの大きさによって決定され、好ましくは、合計6列のメタサーフェスユニットがあり、狭端から広端にかけて、隣接する2列ごとに1組とし、各組の2列のメタサーフェスユニットの数は同じであり、狭端にある各列のメタサーフェスユニット6の数は、広端にある各列のメタサーフェスユニット6の数よりも2つ少なく、メタサーフェスユニット6の幅は2.12mm、長さは2.7mm、ユニットの幅辺に沿った周期は2.4mm、ユニットの長辺に沿った周期は2.9mmである。メタサーフェスユニット6の大きさ及び周期は、アンテナのS11パラメータ及び利得が最適となることによって決定することができる。
【0024】
SIW伝送線部分とSIWホーンフレア角部分との境界における上部金属層及び下部金属層に、金属インターデジタル結合構造8が設けられ、金属インターデジタルの長さは0.6mm、幅は0.3mm、ギャップは0.18mmであり、インターデジタルの長さ、幅及びギャップは、アンテナのS11パラメータが最適となることによって決定される。
【0025】
本実施形態のH面SIWホーンアンテナのシミュレーション及び測定結果は、図4図7に示され、ここで、S11パラメータが-10dB未満のシミュレーション帯域幅は22.3GHz~28.6GHz(24.8%)、測定帯域幅21.5GHz~28GHz(26.3%)である。動作帯域幅内で、利得のシミュレーション値は8.6dBi~11dBi、測定値は7.9dBi~10.7dBiである。E面の半電力ビーム幅のシミュレーション値は70度、測定値は72度である。H面の半電力ビーム幅のシミュレーション値は44度、測定値は60度である。上記のシミュレーション及び測定結果から分かるように、本発明の構造によって、追加の誘電体基板を必要とせずに、アンテナのインピーダンス帯域幅を広げ、アンテナの放射性能を向上させ、ホーンアンテナの縦方向の長さを小さくすることを実現した。
【0026】
上記は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、当業者にとって、本発明の原理から逸脱することなく、いくつかの改良及び修正を行うことができ、これらの改良及び修正も本発明の保護範囲と見なされるべきである。
【符号の説明】
【0027】
1-上部金属層、2-中間誘電体基板、3-下部金属層、4-金属円柱、5-等脚台形ノッチ、6-メタサーフェスユニット、7-金属内導体、8-金属インターデジタル結合構造、9-環状溝、10-金属外導体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7