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特許7460191ロック固定状態を表示可能なバックル装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】ロック固定状態を表示可能なバックル装置
(51)【国際特許分類】
   A44B 11/25 20060101AFI20240326BHJP
   B60R 22/18 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
A44B11/25
B60R22/18
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022131121
(22)【出願日】2022-08-19
(65)【公開番号】P2023029320
(43)【公開日】2023-03-03
【審査請求日】2022-08-19
(31)【優先権主張番号】110130748
(32)【優先日】2021-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】516343734
【氏名又は名称】智▲ウェイ▼資訊科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】邱世光
(72)【発明者】
【氏名】葉家▲い▼
(72)【発明者】
【氏名】陳瑞宗
【審査官】西尾 元宏
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-0972094(KR,B1)
【文献】特開2015-202864(JP,A)
【文献】実開昭54-041019(JP,U)
【文献】実開昭59-172655(JP,U)
【文献】特開平06-284914(JP,A)
【文献】特表2002-517266(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0125172(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44B 11/00-11/28
B60R 22/00-22/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロック固定状態を表示可能なバックル装置であって、
囲んで収容空間を画定する本体を備える本体ユニットと、
該収容空間に分離可能に配置されるラッチプレートを備えるラッチユニットと、
デッドボルトユニットであって、該本体に設けられる少なくとも1つのボルト体を備え、該ボルト体が該収容空間に設けられるラッチプレートと分離可能に干渉し、該ボルト体が該ラッチプレートと互いに干渉するとき、該ラッチプレートが該収容空間から離れないように、該ラッチプレートを係止することができるデッドボルトユニットと、
該本体に設けられる少なくとも1つの電磁モジュール、該電磁モジュールに穿設された少なくとも1つの電磁押し棒を備える電磁ユニットと、
制御ユニットであって、該電磁モジュールと電気的に接続される制御モジュール、該本体に設けられかつ該制御モジュールと電気的に接続される磁気ボルト検出モジュール、および該制御モジュールと電気的に接続される表示モジュールを備え、該制御モジュールは、該電磁モジュールが励磁されているか否かを制御でき、該磁気ボルト検出モジュールが、電磁押し棒の位置を検出し、該電磁モジュールが励磁され、該電磁押し棒に磁力を生じると、該ボルト体から分離するように、該電磁押し棒がロック解除位置まで移動して、該電磁モジュールが励磁されず、該ボルト体が該ラッチプレートを係止するとき、該電磁押し棒が係止位置まで移動して該ボルト体を干渉し、該ボルト体を係止して、該ボルト体が該ラッチプレートとの干渉関係を解除することを防ぎ、該制御モジュールは、該磁気ボルト検出モジュールの検出情報を受信して該電磁押し棒の所在位置に従って該表示モジュールに表示させる制御ユニットと、を備え
該制御ユニットは、該本体に設けられかつ該制御モジュールと電気的に接続されるラッチプレート検出モジュールをさらに備え、該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間内にあるか否かを検出し、該制御モジュールは、該ラッチプレート検出モジュールの検出情報を受信して該表示モジュールを制御し、該ラッチプレートが該収容空間にあるか否かに従って表示させ、
該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間内にないと検出し、かつ該電磁モジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第1の状態情報が表示され、該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間にあると検出し、かつ該電磁モジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第2の状態情報が表示され、該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間にあると検出し、かつ該電磁モジュールが非励磁状態にある場合、該表示モジュールに第3の状態情報が表示される、バックル装置。
【請求項2】
該ラッチユニットは、該ラッチプレートと接続されるストラップと、該ストラップと接続され、かつ該制御モジュールと電気的に接続され、該ストラップを巻き取るための巻取りモジュールとをさらに備える、請求項1に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項3】
該巻取りモジュールが電磁石巻取り構造であり、該制御モジュールが該巻取りモジュールが励磁されるか否かを制御でき、該制御モジュールの制御により、該巻取りモジュールが非励磁状態にある場合、該巻取りモジュールが該ストラップを巻き取り可能であり、かつ該ストラップが該巻取りモジュールから外部へ引き抜くことができなく、該制御モジュールの制御により、該巻取りモジュールが励磁状態にある場合、該巻取りモジュールが該ストラップを巻き取り可能で、かつ該ストラップが該巻取りモジュールから外部へ引き抜くことができる、請求項2に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項4】
該ボルト体が該ラッチプレートを干渉せず、該電磁押し棒が該ロック解除位置にあり、および該巻取りモジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第1の状態情報が表示され、該ボルト体が該ラッチプレートと互いに干渉し、かつ該電磁モジュールが非励磁状態にあり、および該巻取りモジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第2の状態情報が表示され、該ボルト体が該ラッチプレートと互いに干渉し、かつ該電磁モジュールが非励磁状態にあり、および該巻取りモジュールが非励磁状態にある場合、該表示モジュールに第3の状態情報が表示される、請求項3に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項5】
該表示モジュールは、該本体に設けられる少なくとも1つの発光アセンブリであり、該表示モジュールが第1の、第2の、第3の状態情報に従って異なる光効果をそれぞれ出力する、請求項またはに記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項6】
ハウジングユニットおよび押圧ユニットをさらに備え、該ハウジングユニットが該本体、該デッドボルトユニットおよび該押圧ユニットを取り囲むハウジングと、該ハウジングに設けられるロック解除開口とを備え、該押圧ユニットが該本体に設けられかつ該ボルト体と分離可能に接続される押圧体を備え、該押圧体が第1の位置と第2の位置との間に移動可能であり、該押圧体が該第1の位置にある場合、該ボルト体と該ラッチプレートとが互いに干渉し、該電磁押し棒が該ロック解除位置に位置し、かつ該ボルト体と該ラッチプレートとが互い干渉する場合、該押圧体が外力で押されて、該第1の位置から該第2の位置まで移動するとともに、該押圧体が該ボルト体を駆動して該ラッチプレートから離れる、請求項に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項7】
該ハウジングユニットは、該ハウジングに設けられ、かつ該表示モジュールからの光を外部に露出させる光透過部をさらに備える、請求項に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項8】
該ハウジングユニットは、該ハウジングに設けられ、かつ該押圧体を外部に露出させるロック解除開口をさらに備え、該光透過部が該ロック解除開口の外縁に設けられる、請求項に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項9】
該収容空間は、該ロック解除開口を通して外部に露出され、これにより、該ラッチプレートが該ロック解除開口を通して該収容空間に出入りする、請求項に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項10】
該押圧体の製造材料は透光性材料であり、該表示モジュールからの光が該押圧体を通して外部に露出できる、請求項に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項11】
該押圧体は、該本体に設けられかつ該押圧体に当接する押圧弾性体をさらに備え、該押圧弾性体の弾力により、該押圧体を該第2の位置から該第1の位置まで動かす、請求項に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項12】
該本体ユニットは、該本体に設けられる少なくとも1つの第1の貫通穴をさらに備え、該ラッチユニットが該ラッチプレートに設けられる少なくとも1つのラッチ穴をさらに備え、該ボルト体が該第1の貫通穴に穿設され、該収容空間に設けられるラッチユニットのラッチ穴に突出して延在し、これにより、該ボルト体が該ラッチプレートと互いに干渉する、請求項に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【請求項13】
該本体ユニットは、該本体に設けられ、かつ該第1の貫通穴と間隔をあけて設けられる少なくとも1つの第2の貫通穴をさらに備え、該ボルト体が該ラッチ穴に挿入されるとき、該ボルト体が該第2の貫通穴にさらに穿設される、請求項12に記載のロック固定状態を表示可能なバックル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックル装置に関し、特にロック固定状態を表示可能なバックル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
体感効果を提供するアトラクションは、座席を移動させるか、または回転させることで、体感効果を生じ、搭乗者に危険を及ぼすことを回避するために、該座席に安全ベルトを設け、ラッチプレートおよびバックルを有するロック固定構造を介して搭乗者を座席に固定し、アトラクションの運転際、搭乗者に危険を及ぼすことを回避し、さらに搭乗者が座席に密着して、座席移動際に生じた体感効果を感じることができる。
【0003】
図1を参照して、台湾特許I684541であり、バックル装置10が示され、該バックル装置10は、ラッチプレート11を挿設するために用いられ、該バックル装置10は、2つの垂直回転ディスク101と、ボタン102と、2つの電磁押し棒103と、該2つの垂直回転ディスク101と該ボタン102との間に設けられる2つの第1のスプリング104と、該2つの電磁押し棒103にそれぞれ設けられる2つの第2のスプリング105と、該2つの電磁押し棒103を検出するための検出装置106とを備える。
【0004】
該垂直回転ディスク101は、該ラッチプレート11を干渉し、該ラッチプレート11を該バックル装置10内にロック固定することができる。該ボタン102が外力で押された後、該垂直回転ディスク101のロック固定状態を解除し、それにより、該第1のスプリング104が該垂直回転ディスク101を押すとともに、該ラッチプレート11を押し出す。
【0005】
該第2のスプリング105は、該電磁押し棒103を該垂直回転ディスク101に押し込んで、該垂直回転ディスク101をロック固定し、該ボタン102が押されても、該垂直回転ディスク101が回転することができない。該電磁押し棒103が該垂直回転ディスク101から分離された後にのみ、該ボタン102で該ラッチプレート11に対する該垂直回転ディスク101のロック固定状態を解除することができる。
【0006】
従来技術ではバックル装置を開示しているが、実際の使用においては依然として以下の欠点を有する。
【0007】
1.暗い場所では使いにくい。
動的機能を提供する多くの設備は、動的なアニメーションを提供し、屋内空間が通常、アニメーションをはっきりと表示できるように暗いであるが、薄暗い環境では座席に座る乗客がバックルの位置を認識することが難しくなり、ラッチプレートを設置したり、ラッチプレートをスムーズにロック解除することが難しい。
【0008】
2.ロック固定状態は外観からは分からない。
乗客が動的装置の座席に座り、制御装置が電磁ロックを作動させた後、係員は座席の位置に行き、バックルのロック固定状態を1つずつ確認し、係員はボタンを押して、ラッチプレートが外れないことを確認した後にのみ、バックルのロック固定が完了したと見なすことができるため、係員がバックルの外観からロック固定状態を直接判断することはできない。
【0009】
3.安全な社会的距離を維持することが難しい。
上記の説明から、バックルのラッチプレートに触れて押して、バックルが完全にロックされているか否かを確認するには、係員が乗客のすぐ近くにいる必要があることがわかる。これにより、係員が多くの乗客と接触することになり、安全な社会的距離を維持することは難しいだけでなく、ウイルスや細菌の拡散にもつながる。
【0010】
4.構造は複雑である。
従来の垂直回転ディスクは、構造が複雑で、スプリングまたはロック構造を対応配置するように、複数の溝と突起部があり、漸進的に組み立てることができなく、組み立てる人は、隙間を見たら針をさすように、スプリング構造による弾力、および回転構造の回転により構造の位置が固定されていないことを克服して、部品を該バックル装置内に設置する必要があり、構造が複雑で組み立てにくい。
【0011】
5.ボタンが押されることを止めない。
従来の電磁押し棒が垂直回転ディスクを干渉した後、ボタンが外力で押し下げることができ、垂直回転ディスクが電磁押し棒の干渉により回転できなくなったが、該ボタンを押し下げることが、搭乗者により多くの不安を与える。
【0012】
したがって、暗い環境でバックルの位置をすばやく確認し、係員がバックルのロック固定状態を外観から確認することができ、乗客との近距離接触をさらに回避し、細菌の拡散を防ぐ方法は、関係する技術者の頑張らなければならない目標である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】台湾特許I684541号明細書
【発明の概要】
【0014】
これに鑑み、本発明の目的は、本体ユニットと、ラッチユニットと、デッドボルトユニットと、電磁ユニットと、制御ユニットとを備えて、ロック固定状態を表示可能なバックル装置を提供することである。
【0015】
該本体ユニットは、囲んで収容空間を画定する本体を備える。
【0016】
該ラッチユニットは、該収容空間に分離可能に設けられるラッチプレートを備える。
【0017】
該デッドボルトユニットは、該本体に設けられる少なくとも1つのボルト体を備え、該ボルト体が該収容空間に設けられるラッチプレートと分離可能に干渉し、該ボルト体が該ラッチプレートと互いに干渉すると、該ラッチプレートが該収容空間から離れないように、該ラッチプレートを係止することができる。
【0018】
該電磁ユニットは、該本体に設けられる少なくとも1つの電磁モジュール、および該電磁モジュールに穿設される少なくとも1つの電磁押し棒を備える。
【0019】
該制御ユニットは、該電磁モジュールと電気的に接続される制御モジュール、該本体に設けられかつ該制御モジュールと電気的に接続される磁気ボルト検出モジュール、および該制御モジュールと電気的に接続される表示モジュールを備え、該制御モジュールは、該電磁モジュールが励磁されているか否かを制御でき、該磁気ボルト検出モジュールは、電磁押し棒の位置を検出する。
【0020】
該電磁モジュールが励磁され、該電磁押し棒に磁力を生じると、該ボルト体から分離するように、該電磁押し棒がロック解除位置まで移動して、該電磁モジュールが励磁されず、該ボルト体が該ラッチプレートを係止するとき、該電磁押し棒が係止位置まで移動して該ボルト体を干渉し、該ボルト体を係止して、該ボルト体が該ラッチプレートとの干渉関係を解除することを防ぐ。該制御モジュールは、該磁気ボルト検出モジュールの検出情報を受信して該電磁押し棒の所在位置に従って該表示モジュールに表示させる。
【0021】
本発明のまた別の技術的手段は、上述のラッチユニットが、該ラッチプレートと接続されるストラップと、該ストラップと接続され、かつ該制御モジュールと電気的に接続され、該ストラップを巻き取るための巻取りモジュールとをさらに備えることである。
【0022】
本発明の別の技術的手段は、上記の巻取りモジュールが電磁石巻取り構造であり、該制御モジュールが該巻取りモジュールが励磁されるか否かを制御でき、該制御モジュールの制御により、該巻取りモジュールが非励磁状態にある場合、該巻取りモジュールが該ストラップを巻き取り可能であり、かつ該ストラップが該巻取りモジュールから外部へ引き抜くことができなく、該制御モジュールの制御により、該巻取りモジュールが励磁状態にある場合、該巻取りモジュールが該ストラップを巻き取り可能で、かつ該ストラップが該巻取りモジュールから外部へ引き抜くことができることである。
【0023】
本発明の更なる別の技術的手段は、上記のロック固定状態を表示可能なバックル装置であり、該ボルト体が該ラッチプレートを干渉せず、該電磁押し棒が該ロック解除位置にあり、および該巻取りモジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第1の状態情報が表示され、該ボルト体が該ラッチプレートと互いに干渉し、かつ該電磁モジュールが非励磁状態にあり、および該巻取りモジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第2の状態情報が表示され、該ボルト体が該ラッチプレートと互いに干渉し、かつ該電磁モジュールが非励磁状態にあり、および該巻取りモジュールが非励磁状態にある場合、該表示モジュールに第3の状態情報が表示される。
【0024】
本発明のまた別の技術的手段は、上記の制御ユニットは、該本体に設けられかつ該制御モジュールと電気的に接続されるラッチプレート検出モジュールをさらに備えることであり、該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間内に設けられるか否かを検出し、該制御モジュールは、該ラッチプレート検出モジュールの検出情報を受信して、該表示モジュールを制御し、該ラッチプレートが該収容空間に設けられるか否かに従って、表示させる。
【0025】
本発明の別の技術的手段は、上記のロック固定状態を表示可能なバックル装置であり、該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間内に設けられていないと検出し、かつ該電磁モジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第1の状態情報が表示され、該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間に設けられていると検出し、かつ該電磁モジュールが励磁状態にある場合、該表示モジュールに第2の状態情報が表示され、該ラッチプレート検出モジュールは、該ラッチプレートが該収容空間に設けられていると検出し、かつ該電磁モジュールが非励磁状態にある場合、該表示モジュールに第3の状態情報が表示される。
【0026】
本発明の更なる別の技術的手段は、上記の表示モジュールが該本体に設けられる少なくとも1つの発光アセンブリであり、該表示モジュールが第1の、第2の、第3の状態情報に従って異なる光効果をそれぞれ出力することである。
【0027】
本発明のまた別の技術的手段は、上記のロック固定状態を表示可能なバックル装置がハウジングユニットおよび押圧ユニットをさらに備え、該ハウジングユニットが該本体、該デッドボルトユニットおよび該押圧ユニットを取り囲むハウジングと、該ハウジングに設けられるロック解除開口とを備え、該押圧ユニットが該本体に設けられかつ該ボルト体と分離可能に接続される押圧体を備え、該押圧体が第1の位置と第2の位置との間に移動可能であり、該押圧体が該第1の位置にあるとき、該ボルト体と該ラッチプレートとが互いに干渉し、該電磁押し棒が該ロック解除位置にあり、かつ該ボルト体と該ラッチプレートとが互い干渉するとき、該押圧体が外力で押されて、該第1の位置から該第2の位置まで移動するとともに、該押圧体が該ボルト体を駆動して該ラッチプレートから離れる。
【0028】
本発明の別の技術的手段は、上記のハウジングユニットが、該ハウジングに設けられ、かつ該表示モジュールからの光を外部に露出させる光透過部をさらに備えることである。
【0029】
本発明の更なる別の技術的手段は、上記のハウジングユニットが、該ハウジングに設けられ、かつ該押圧体を外部に露出するロック解除開口をさらに備え、該光透過部が該ロック解除開口の外縁部に設けられることである。
【0030】
本発明のまた別の技術的手段は、上記の収容空間が該ロック解除開口を通して外部に露出され、これにより、該ラッチプレートが該ロック解除開口を通して該収容空間に出入りすることである。
【0031】
本発明の別の技術的手段は、上記の押圧体の製造材料が透光性材料であり、該表示モジュールからの光が該押圧体を通して外部に露出できることである。
【0032】
本発明の更なる別の技術的手段は、上記の押圧体が、該本体に設けられかつ該押圧体に当接する押圧弾性体をさらに備え、該押圧弾性体の弾力により、該押圧体を該第2の位置から該第1の位置まで動かすことである。
【0033】
本発明のまた別の技術的手段は、上記の本体ユニットが該本体に設けられる少なくとも1つの第1の貫通穴をさらに備え、該ラッチユニットが該ラッチプレートに設けられる少なくとも1つのラッチ穴をさらに備え、該ボルト体が該第1の貫通穴に穿設され、該収容空間に設けられるラッチユニットのラッチ穴に突出して延在し、これにより、該ボルト体と該ラッチプレートとが互いに干渉することである。
【0034】
本発明の別の技術的手段は、上記の本体ユニットが、該本体に設けられ、かつ該第1の貫通穴と間隔をあけて設けられる少なくとも1つの第2の貫通穴をさらに備え、該ボルト体が該ラッチ穴に挿入されると、該ボルト体が該第2の貫通穴にさらに穿設されることである。
【0035】
本発明の有益な効果は、該電磁押し棒が該係止位置まで移動すると、該ラッチプレートが該収容空間から外れないことを確認でき、搭乗者の安全を確保でき、該磁気ボルト検出モジュールの検出情報によって、該制御モジュールが、該電磁押し棒の位置を表示するように該表示モジュールを制御し、係員が該バックル装置に触れる必要がなく、該バックル装置のロック固定状態を確認できることである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】台湾特許I684541において、垂直回転ディスク構造を用いるバックル装置の内部構造を示す側断面模式図である。
図2】本発明のロック固定状態を表示可能なバックル装置の第1の好ましい実施例であり、該バックル装置の立体態様を示す立体模式図である。
図3】該第1の好ましい実施例におけるバックル装置の分解態様を示す分解模式図である。
図4】該第1の好ましい実施例における該バックル装置のデッドボルトユニットおよび電磁ユニットの立体態様を示す立体模式図である。
図5】該第1の好ましい実施例における該デッドボルトユニットのボルト体の立体態様を示す立体模式図である。
図6】該第1の好ましい実施例における該デッドボルトユニットのデッドボルト案内体の立体態様を示す立体模式図である。
図7】該第1の好ましい実施例における該電磁ユニットの立体分解態様を示す立体分解模式図である。
図8】該第1の好ましい実施例における制御ユニットと該電磁ユニットの装置構成態様を示す装置模式図である。
図9】該第1の好ましい実施例において、ラッチユニットが本体ユニットから分離されたときの側断面態様を示す側断面模式図である。
図10】該第1の好ましい実施例において、該ラッチユニットが該本体ユニットに挿入される際の側断面態様を示す側断面模式図である。
図11】該第1の好ましい実施例において、該ボルト体を干渉するように係止位置にある該電磁ユニットの側断面態様を示す側断面模式図である。
図12】該第1の好ましい実施例において、該電磁ユニットがロック解除位置にあり、押圧ユニットが外力によって押圧されて、該ボルト体を収容空間から押し出す側断面態様を示す側断面模式図である。
図13】本発明のロック固定状態を表示可能なバックル装置の第2のの好ましい実施例であり、該バックル装置の立体態様を示す立体模式図である。
図14】該第2の好ましい実施例における該バックル装置の分解態様を示す分解模式図である。
図15】該第2の好ましい実施例における該巻取りモジュールおよび該表示モジュールの構成態様を示す装置模式図である。
図16】本発明のロック固定状態を表示可能なバックル装置の第3のの好ましい実施例であり、該バックル装置に設けられるラッチプレート検出モジュールの断面図を示す断面模式図である。
図17】該第3の好ましい実施例における該ラッチプレート検出モジュールの装置構成態様を示す装置模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の関連出願特許の特徴および技術内容は、図面を参照した以下の3つの好ましい実施例の詳細な説明においてはっきりと示される。詳細に説明する前に、同様のコンポーネントは同じ番号で示されることを注意すべきである。
【0038】
図2図3図4図5図6図7図8、および図9を参照して、本発明のロック固定状態を表示可能なバックル装置の第1の好ましい実施例であり、該ロック固定状態を表示可能なバックル装置は、ハウジングユニット2、本体ユニット3、ラッチユニット4、デッドボルトユニット5、押圧ユニット6、電磁ユニット7、および制御ユニット8を備える。
【0039】
該ハウジングユニット2はハウジング21を備え、該第1の好ましい実施例において、該ハウジング21が第1の外殻211、および第2の外殻212からなり、実際に実施するとき、該ハウジング21が他の外殻構造であってもよく、これに限定されるべきではない。該本体ユニット3、該デッドボルトユニット5、および該押圧ユニット6は、該ハウジング21に収容され、該第1の外殻211および該第2の外殻212が該バックル装置の保護ケースであり、外力が該バックル装置の内部構造に干渉することを防ぐことができ、該バックル装置の内部構造による外部への損傷を回避することもできる。
【0040】
該第1の好ましい実施例において、該バックル装置はまた、延在固定体203と接続され、該延在固定体203に複数の固定穴204、および複数のロック固定穴205が設けられ、2つのロック固定アセンブリ206が該2つのロック固定穴205を貫通して、該バックル装置を延在固定体203と一体にロック固定することができ、該固定穴204が該延在固定体203を座席(図示せず)に固定することができ、該バックル装置を該座席に設置し、また、ベルト体(図示せず)を組み合わせて搭乗者(図示せず)を該座席に固定させ、前記座席がアトラクションに設けられ、アトラクションの運行中に座席の位置が移動し、座席に座る人の安全を守るために、前記ベルト本体と該バックル装置が組み合わせられてシートベルトになり、アトラクションにシートベルト付きの座席を設けることは既知の技術であるため、ここでは詳細に説明しない。
【0041】
該本体ユニット3は、囲んで収容空間31を画定する本体32、該本体32に設けられる少なくとも1つの第1の貫通穴33、該収容空間31に設けられる2つのスライダー34、該スライダー34と一体に当接する2つのスライダー弾性体35、該本体32に設けられ、該第1の貫通穴33と間隔をあけて設けられる2つの第2の貫通穴36、該本体32に設けられる2つの板部貫通穴(図示せず)、および該2つのスライダー34に設けられる2つの摺動案内体38(図16を参照する)。
【0042】
該本体32は、第1の板部321、該第1の板部321と間隔をあけて設けらる第2の板部322、間隔をあけて設けられ、かつ該第1の板部321および該第2の板部322と接続される2つの第3の板部323、該2つの第3の板部323と接続され、かつ該第1の板部321と間隔をあけて設けられる第4の板部324、該第1の板部321に設けられる2つの電磁固定部325、および該第4の板部324に設けられる複数のストッパ部326を有し、該第1の板部321、該第2の板部322、および該2つの第3の板部323により組み合わせて該収容空間31を画定し、該2つの第1の貫通穴33が該第1の板部321に設けられ,該2つの第2の貫通穴36が該第2の板部322に設けられる。
【0043】
該2つの第3の板部323および該第2の板部322は、折り曲げた金属板であり、該2つの第3の板部323が該第2の板部322の両側縁に直立して位置し、該2つの板部貫通穴が該第1の板部321において間隔をあけて設けられ、該2つの第3の板部323が該2つの板部貫通穴に穿設されて該第1の板部321の両側縁に支持され、該第4の板部324が該2つの第3の板部323のトップ部に設けられて互いに接続され、該第1の板部321と該第4の板部324とが互いに間隔をあけて設けられ、該2つの電磁固定部325が該第4の板部324と一体に接続され、該2つのスライダー34の上面に第1の表面39がそれぞれ画定されており、該2つの第1の表面39が該第1の板部321に対向している。
【0044】
該延在固定体203は、該第1の板部321と該第2の板部322との間に挟持され、該2つのロック固定アセンブリ206が該第1の板部321、該延在固定体203および該第2の板部322を一体にロック固定し、該第1の板部321と該第2の板部322との間の間隔距離が該収容空間31の高さであり、該2つのスライダー34の厚さが該収容空間31の高さと一致し、これにより、該2つのスライダー34が該収容空間31において横方向に摺動可能であり、該2つの摺動案内体38が該2つのスライダー34の底面に設けられる2つの突出ブロックであり、該第2の板部322に2つのブロック部327(図16を参照する)が設けられ、該2つのブロック部327が該2つの摺動案内体38に当たって、該収容空間31における該2つのスライダー34の摺動可能な位置を規制する。
【0045】
該ラッチユニット4は、該収容空間31に分離可能に設けられ、かつ該スライダー34に分離可能に当接するラッチプレート41、該ラッチプレート41に設けられる2つのラッチ穴42、および該ラッチプレート41に設けられる第2の表面43を備え、該ラッチプレート41が該収容空間31に入ると、該第2の表面43が該第1の板部321に対向する。
【0046】
該ラッチプレート41の厚さが該収容空間31の高さと一致するので、該ラッチプレート41が該収容空間31に入ると、該2つの第1の表面39は、該第2の表面43と高さが一致し、該ラッチプレート41が該収容空間31において摺動可能であり、該収容空間31の左側が外部空間と連通し、該ラッチプレート41が外部空間から該収容空間31に挿入可能であり、該ラッチプレート41も該収容空間31から離れることができる。
【0047】
図9、および図10を参照して、該第1の好ましい実施例において、該2つのスライダー弾性体35の縦方向の長さが該収容空間31の縦方向の長さよりも大きいため、該第1の板部321および該第2の板部322にそれぞれ該2つのスライダー弾性体35を固定するための2つの開口部が設けられ、該複数の開口部の形状が略長方形に成し、該複数の開口部の長さが該2つのスライダー弾性体35の長さに等しく、該複数の開口部の幅が該2つのスライダー弾性体35の幅よりも狭く、これにより、該複数の開口部の側縁にある第1の板部321および該第2の板部322が該2つのスライダー弾性体35の上下両側を固定することができる。該複数の開口部の右側に設けられる第1の板部321および第2の板部322は、該2つのスライダー弾性体35の右側に支えられ、該2つのスライダー弾性体35の左側がそれぞれ該2つのスライダー34の右側に当接し、これにより、該2つのスライダー弾性体35の弾力により、該2つのスライダー34を駆動して該収容空間31において左へ摺動するか、該2つのスライダー34が外力で該収容空間31において右へ摺動して該2つのスライダー弾性体35を圧縮し、実際に実施するとき、該2つのスライダー弾性体35が他の構造で固定されてもよく、これに限定されるへきではない。
【0048】
該デッドボルトユニット5は、該第1の貫通穴33に穿設される2つのボルト体51、該ボルト体51に当接する2つのデッドボルト弾性体52、および該ボルト体51と接続される2つのデッドボルト案内体53を備える。該2つのデッドボルト案内体53はそれぞれ、該第1の板部321と接続される2つの側壁531、該2つの側壁531にそれぞれ設けられる2つの案内体532、および該2つの側壁531と接続される頂壁533を有し、各ボルト体51は、該第1の貫通穴33に設けられ、かつ該収容空間31および該第2の貫通穴36に挿入可能なロック固定部511、該ロック固定部511と接続されかつ該2つの側壁531同士間に設けられる突出延在部512、および該突出延在部512と接続され、該2つの案内体532にそれぞれ穿設される2つのサイドウィング513を有する。
【0049】
該第1の好ましい実施例において、該第4の板部324および該2つのデッドボルト案内体53は一体構造であり、実際に実施するとき、別々の構造に分けられてもよく、該突出延在部512に該デッドボルト弾性体52が設けられてもよく、該デッドボルト弾性体52が他のスプリング構造と接触することを避けるように、該2つの側壁531の前後側縁が互いに接続して該デッドボルト弾性体52を固定する空間を画定し、該デッドボルト弾性体52の頂端が該第4の板部324に支えられ、該デッドボルト弾性体52の底端が該突出延在部512に嵌設され、これにより、該デッドボルト弾性体52が該ボルト体51を下へ押すことができる。
【0050】
該ラッチプレート41が該2つのスライダー34から離れるとき、該2つのスライダー34が該2つのスライダー弾性体35によって押され、これにより、該2つのスライダー34の位置がそれぞれ該2つの第1の貫通穴33の下方にあり、該2つのスライダー34の第1の表面39が該2つのボルト体51のロック固定部511の底端に当たって、該2つのボルト体51のロック固定部511が該収容空間31に入ることを止める。
【0051】
該ラッチプレート41が該2つのスライダー34と接触するとき、該ラッチプレート41が外力で押されて該2つのスライダー34を動かし、これにより、2つのスライダー34が該2つの第1の貫通穴33の下方から離れ、このとき、該2つのデッドボルト弾性体52が該2つのボルト体51のロック固定部511を該収容空間31に押し込み、該2つのボルト体51のロック固定部511が該ラッチプレート41の2つのラッチ穴42に穿設され、このとき、該2つのボルト体51が該ラッチプレート41を干渉し、該ラッチプレート41が該収容空間31から離れることを止める。
【0052】
該延在固定体203が該第1の板部321と該第2の板部322との間に挟持されるため、該第1の板部321と該第2の板部322との間隔距離が該延在固定体203の厚さにより画定され、したがって、該収容空間31の厚さが該延在固定体203の厚さと同じで、かつ該ラッチプレート41および該2つのスライダー34の厚さが、該第1の板部321と該第2の板部322との間の間隔距離と一致し、したがって、該ラッチプレート41および該2つのスライダー34が該収容空間31において、水平方向に安定して摺動可能である。例えば、該ラッチプレート41と該2つのスライダー34とは、厚さが同じであり、かつ該ラッチプレートおよび該スライダーの厚さが該第1の板部321と該第2の板部322との間の間隔距離よりも0.01センチメートル小さく、該第1の板部321の下面と該第2の板部322の上面とが該ラッチプレート41および該2つのスライダー34を拘束することができる。実際に実施するとき、該第1の板部321と該第2の板部322との間の間隔距離、または、該ラッチプレート41および該2つのスライダー34の厚さは、実際の機械構造に応じて設定され、これに限定されるへきではない。
【0053】
以上を続けると、該第1の板部321と該第2の板部322とが該2つのスライダー34を拘束することができ、これにより、該2つのスライダー34が該収容空間31において安定して摺動可能であり、該ラッチプレート41が該収容空間31に入ると、該第1の板部321と該第2の板部322とが該ラッチプレート41を拘束することができ、これにより、該ラッチプレート41が該収容空間31において安定して摺動することができる。
【0054】
該ラッチプレート41および該2つのスライダー34が該収容空間31において互いに当たって摺動するとき、該ラッチプレート41および該2つのスライダー34が該2つのボルト体51に交互に支え、該2つのボルト体51が該2つのラッチ穴42に挿入した状態でのみに該収容空間31に入って該2つの第2の貫通穴36に挿入することができ、それ以外の状態では、該ラッチプレート41または該2つのスライダー34に支えられ、該収容空間31に入らない。
【0055】
例えば、該ラッチプレート41が該収容空間31に入ると、該2つのスライダー34に当接して外力で押されるとき、該ラッチプレート41が該2つのスライダー34を該2つの第1の貫通穴33の下方から離れるように押して、かつ該ラッチプレート41が該2つの第1の貫通穴33の下方に移動し、該ラッチプレート41および該2つのスライダー34が該収容空間31において摺動するとき、該2つのボルト体51が該2つのスライダー34の第1の表面39において摺動し、該ラッチプレート41の第2の表面43まで摺動し、これにより、ラッチプレート41が該2つのボルト体51に支え、該2つのボルト体51が該収容空間31に入らないようにする。次に、該2つのラッチ穴42が該2つの第1の貫通穴33の側縁に到達せず、該ラッチプレート41に加えられた外力が解放されると、該2つのスライダー弾性体35が該2つのスライダー34および該ラッチプレート41を押して、該ラッチプレート41を該2つの第1の貫通穴33の側縁から離れるように押し、かつ該2つのスライダー34が隣接して該2つの第1の貫通穴33の側縁まで移動し、該ラッチプレート41および該2つのスライダー34が該収容空間31において摺動するとともに、該2つのボルト体51も該ラッチプレート41の第2の表面43において摺動し、該2つのスライダー34の第1の表面39まで摺動し、これにより、該2つのスライダー34が該2つのボルト体51に支えられ、該2つのボルト体51が該収容空間31に入らないようにする。
【0056】
なお、該2つの第1の貫通穴33は、該第1の板部321に設けられ、該2つの第2の貫通穴36は、該第2の板部322に設けられ、該2つの第2の貫通穴36の設置位置が該2つの第1の貫通穴33に対応し、該2つのボルト体51のロック固定部511が該収容空間31に入った後、該2つのラッチ穴42だけでなく、該2つの第2の貫通穴36にも穿設される。
【0057】
該2つのボルト体51のロック固定部511が、該2つの第1の貫通穴33および該2つの第2の貫通穴36にそれぞれ穿設されるので、該2つの第1の貫通穴33および該2つの第2の貫通穴36が該ロック固定部511に十分な支え力を提供し、これにより、該2つのボルト体51のロック固定部511が該ラッチプレート41の2つのラッチ穴42に支えられ、該ラッチユニット4の横方向の引っ張り力に効果的に抵抗することができ、該バックル装置の構造強度を効果的に向上させることができる。
【0058】
該押圧ユニット6は、該本体32に設けられる押圧体61、該押圧体61に当接する押圧弾性体62、該押圧体61に設けられる2つの支持斜面63、該押圧体61に設けられるロック解除貫通穴64、および該押圧体61に設けられる複数の制限ボス65を備え、該押圧体61が該第1の板部321、該2つの第3の板部323および該第4の板部324の間に設けられる。
【0059】
該第1の好ましい実施例において、該押圧体61の周りに光透過部22が設けられ、該光透過部22に複数の表示モジュール84が設けられ、各表示モジュールが発光ダイオード(LED)であり、該複数の表示モジュール84が制御により発光し、発光した光を該光透過部22から外部に透過させることで、搭乗者に該押圧体61の位置を知らせることができる。
【0060】
該押圧体61は、第1の位置(図9を参照する)と第2の位置(図12を参照する)との間に移動することができ、当該2つのスライダー34が該2つのボルト体51のロック固定部511の底端に支えられるとき、該押圧体61が該押圧弾性体62によって該第1の位置に押されて、該2つのボルト体51のサイドウィング513から離間している。該押圧体61が該第1の位置にあるとき、該2つのボルト体51のロック固定部511が該収容空間31に押し込むことができる。
【0061】
該2つのボルト体51が該収容空間31に入るとき、該2つのボルト体51のサイドウィング513が該2つの支持斜面63に当接し、該押圧体61が外力で押圧されると、該第2の位置まで移動することができる。該押圧体61が該第1の位置から該第2の位置まで移動するとき、該2つの支持斜面63が右へ移動して該2つのボルト体51のサイドウィング513を高く支え、該ロック固定部511を該収容空間31から押し出す。
【0062】
該複数の制限ボス65の位置は、該複数のストッパ部326の位置と一致し、該複数の制限ボス65がそれぞれ該複数のストッパ部326に支えられ、該本体ユニット3における該押圧体61の移動を制限し、該押圧弾性体62の両側がそれぞれ、該押圧体61および該電磁固定部325に支えられ、該押圧体61を左へ押す。この好ましい実施例において、該制限ボス65および該ストッパ部326の数は2つのグループであるが、実際に実施するとき、これに限定されるべきではない。
【0063】
該電磁ユニット7は、該本体32に設けられる2つの電磁モジュール71、該電磁モジュール71に穿設される2つの電磁押し棒72、および該電磁押し棒72に当接する2つの押し棒弾性体73を備え、該2つの電磁押し棒72がそれぞれ、該電磁モジュール71に設けられる磁気可動部721、および該磁気可動部721と接続される2つの止め部722を有する。
【0064】
該2つの電磁モジュール71はそれぞれ、穴の開いた円柱状な電磁コイル構造であり、それぞれ該2つの電磁固定部325内に設けられる。該2つの電磁押し棒72の磁気可動部721はそれぞれ、該2つの電磁モジュール71の円柱状穴に穿設され、それぞれ該2つの電磁モジュール71の電磁作用で移動可能であり、電磁力で磁性体を動かす技術は既知の技術であるため、ここでは詳しく説明しない。
【0065】
該電磁押し棒72は、ロック解除位置(図10を参照する)と係止位置(図11を参照する)との間に移動する。該2つの電磁モジュール71が励磁されると、該2つの電磁押し棒72を該ロック解除位置まで動かすことができ、該2つの電磁押し棒72と該2つのボルト体51とを互いに離間させ、該電磁押し棒72が該ロック解除位置にあるとき、該押圧体61が該第2の位置まで移動することができ、該2つのボルト体51を該収容空間31から押し出す。
【0066】
該2つのボルト体51が該収容空間31に入り、該2つの電磁モジュール71が励磁されないとき、該2つの押し棒弾性体73がそれぞれ、該2つの電磁押し棒72を該係止位置に押し、かつ該2つの電磁押し棒72が、該2つのボルト体51をそれぞれ干渉し、該押圧体61が該ボルト体51を該収容空間31から押し出すことを避ける。
【0067】
好ましくは、該2つの押し棒弾性体73はそれぞれ、該2つの止め部722と該電磁モジュール71との間に設けられ、それぞれ該2つの電磁押し棒72を押して該2つの電磁押し棒72を該係止位置まで動かし、該2つの電磁モジュール71が励磁されるとき、それぞれ該2つの電磁押し棒72を該ロック解除位置に動かし、実際に実施するとき、該2つの押し棒弾性体73は他の弾性構造体であってもよく、これに限定されるへきではない。
【0068】
該制御ユニット8は、該本体32に設けられる2つの電磁固定部325、該2つの電磁押し棒72の位置を検出するための磁気ボルト検出モジュール81、該磁気ボルト検出モジュール81と電気的に接続される制御モジュール82、該制御モジュール82と電気的に接続される操作モジュール83、および該制御モジュール82と電気的に接続される表示モジュール84を備え、該制御モジュール82が該電磁モジュール71と電気的に接続され、該制御モジュール82は、該電磁モジュール71が励磁状態または非励磁状態になるように、電磁モジュール71の通電状態を制御することができる。
【0069】
該電磁モジュール71が励磁されるとき、該電磁押し棒72に磁力を生じ、該電磁押し棒72を該ロック解除位置に動かし、該電磁押し棒72と該ボルト体51とを互いに離間させる。該ボルト体51が該収容空間31に入り、かつ該電磁モジュール71が励磁されていないとき、該押し棒弾性体73が該電磁押し棒72を該係止位置まで押し、これにより、該電磁押し棒72と該ボルト体51が互いに干渉し、該ボルト体51が収容空間31から離れないようにする。
【0070】
該制御モジュール82は、アトラクションを制御するためのプログラムを実行できるマイクロコントローラであり、該バックル装置は、該アトラクションの座席に設けられ、該操作モジュール83は、操作パネルであり、該表示モジュール84は、複数の表示灯であり、好ましくは、該操作モジュール83および該表示モジュール84は、タッチスクリーンであってもよく、実際に実施するとき、これに限定されるべきではなく、さらに、該制御モジュール82はまた、複数の搭乗者の安全をそれぞれ監視するように、複数の座席にあるバックル装置とそれぞれ電気的に接続することができる。
【0071】
該第1の好ましい実施例において、該2つの磁気ボルト検出モジュール81は、出力された赤外線が遮断されているか否かを検出して、該2つの電磁押し棒72の位置を決定することができる赤外線検出器である。例えば、該2つの電磁モジュール71が励磁されるとき、該2つの電磁押し棒72の止め部722が該ボルト体51から離れるとともに、該2つの電磁押し棒72の磁気可動部721が右へ移動して該2つの磁気ボルト検出モジュール81からの赤外線を遮断し、このようにして、該磁気ボルト検出モジュール81は、該2つの電磁押し棒72が該ロック解除位置にあると検出する。該2つの電磁モジュール71が通電されていないとき、該2つの押し棒弾性体73が該2つの電磁押し棒72を左へ押し、このとき、該2つの電磁押し棒72が該2つの磁気ボルト検出モジュール81から離れ、該2つの磁気ボルト検出モジュール81によって出力される赤外線が遮断されないので、該制御モジュール82は、該2つの電磁押し棒72が該係止位置にあると検出することができる。当業者は、赤外線検出器を、光電式、誘導式または機械式検出器を含むがこれらに限定されない、同じ効果を達成できる任意の検出手段で置き換えることができることを理解すべきである。この好ましい実施例において、該2つの磁気ボルト検出モジュール81は、該2つの電磁押し棒72の位置を検出するために、該2つの電磁固定部325にそれぞれロックされるが、実際に実施するとき、これに限定されるべきではない。
【0072】
該操作モジュール83は、該制御モジュール82を制御して、該2つの電磁モジュール71が通電されているか否かを制御することができ、該表示モジュール84は、該バックル装置の状態を表示することができる。例えば、該操作モジュールに対する係員の操作により、該制御モジュール82が該2つの電磁モジュール71を励磁状態に制御し、該表示モジュール84に「電磁コイルが導電中」が表示され、励磁状態にある2つの電磁モジュール71によって出力される磁力で該2つの電磁押し棒を該ロック解除位置まで動かすとき、該表示モジュール84に「バックル装置がロック解除状態にある」が表示され、該操作モジュール83に対する該係員の操作により、該制御モジュール82が該2つの電磁モジュール71を無励磁状態に制御すると、該表示モジュール84に「電磁コイルの電源が切れた」が表示される。該2つの電磁モジュール71が非励磁状態にあり、該押し棒弾性体73が該2つの電磁押し棒72を該係止位置に押すと、該表示モジュール84に、「バックル装置がロック固定状態にある」が表示され、実際に実施するとき、該表示モジュール84は、他の手段で情報を出力することができるが、これに限定されるべきではない。
【0073】
該第1の好ましい実施例において、該スライダー34、該デッドボルトユニット5、および該電磁ユニット7は、2つのグループに設置され、いずれかのグループの機械構造に問題がある限り、該2つの磁気ボルト検出モジュール81は検出情報を該制御モジュール82に伝送し、これにより、該制御モジュール82は、該操作モジュール83を介して警告情報を出し、アトラクションの動作を停止することができる。実際に実施するとき、該スライダー34、該デッドボルトユニット5、および該電磁ユニット7の数は、1つのグループまたは3つのグループ以上に設定されてもよく、この好ましい実施例の例に限定されるべきではない。
【0074】
本発明のバックル装置を取り付けるとき、該デッドボルトユニット5、および該押圧ユニット6を該第1の板部321の後ろに配置し、該第4の板部324を該2つの第3の板部323、および該電磁固定部325にロックし、このようにして、該デッドボルトユニット5、および該押圧ユニット6を該第1の板部321、該2つの第3の板部323、および該第4の板部324の間に固定することができ、従来の垂直回転ディスク構造からなるバックルに対して、本発明のバックル装置の取付ステップは、より簡単である。発明者が実際に組み立てる際、垂直回転ディスク構造を有するバックルの取付時間が約3~4時間であるが、本発明のバックル装置の取付時間が約1~2時間であり、組み立て時間は大幅に短縮され、生産量を増やすことができる。
【0075】
図9を参照して、該ラッチユニット4のラッチプレート41が該収容空間31に入らないとき、該2つのスライダー弾性体35は、該2つのスライダー34に設けられる第1の表面39を、該2つの第1の貫通穴33の下方の位置まで押し、該2つの摺動案内体38が該2つのスライダー34の位置を規制するので、該2つのスライダー34が該収容空間31から飛び出すことがない。このとき、該2つのスライダー34に設けられる第1の表面39は、該2つのボルト体51のロック固定部511にそれぞれ支えられ、該2つのロック固定部511が該収容空間31に入らないようにする。
【0076】
該押圧体61が該押圧弾性体62によって該第1の位置まで押され、該ラッチユニット4のラッチプレート41が該収容空間31に入らないとき、該押圧体61が外力で押されて該第2の位置まで動かしても、該ボルト体51のロック固定部511が該収容空間31に入り込まないので、該支持斜面63が該ボルト体51のサイドウィング513に接触できず、したがって、該バックル装置が何の作動もしない。
【0077】
該制御モジュール82は、該電磁モジュール71に給電し、該電磁モジュール71を励磁し、磁力を生じて該電磁押し棒72を該ロック解除位置まで動かすことができる。該ラッチユニット4のラッチプレート41が該収容空間31に入らないとき、該制御モジュール82が該電磁モジュール71への電力供給を切断しても、該電磁モジュール71の2つの止め部722が該ボルト体51の2つのサイドウィング513によって止められ、該電磁押し棒72が該係止位置まで移動することができず、このとき、該バックル装置が何の作動もしない。
【0078】
図10を参照して、該ラッチユニット4のラッチプレート41が該収容空間31に押し込まれたとき、該ラッチプレート41が該2つのスライダー34を押してそれらを右へ摺動させ、該第1の表面39の高さが該第2の表面43の高さと一致するので、該ボルト体51のロック固定部511の底端が該第1の表面39に当接する状態から、該第2の表面43に当接する状態になり、最後、該2つのラッチ穴42が該2つのボルト体51のロック固定部511の下方まで移動する。
【0079】
該2つのラッチ穴42が該2つのボルト体51のロック固定部511よりも下方に位置しているため、該2つのラッチ穴42の位置が該2つの第1の貫通穴33に対応し、該2つのボルト体51のロック固定部511が何ら支持されておらず、該2つのデッドボルト弾性体52が該2つのボルト体51をそれぞれ押して、該2つのボルト体51のロック固定部511を該2つのラッチ穴42に押し込み、言い換えると、該2つのボルト体51のロック固定部511が該収容空間31に入った。このとき、該2つのボルト体51のロック固定部511は該ラッチプレート41を干渉し、該ラッチプレート41が該収容空間31から離れないようにする。
【0080】
図11を参照して、次に、該制御モジュール82を制御して、該2つの電磁モジュール71への通電をキャンセルすることができ、該2つの電磁モジュール71は、外部に磁力を生じないので、該2つの押し棒弾性体73は、該2つの電磁押し棒72を左へ押して、該2つの電磁押し棒72を係止位置まで動かす。
【0081】
該2つの電磁押し棒72が該係止位置に位置しているとき、該2つの電磁押し棒72の2つの止め部722が該2つのボルト体51の2つのサイドウィング513の上方に位置し、これにより、該2つのボルト体51が上へ移動することができないように、該2つの止め部722がそれぞれ該2つのサイドウィング513を干渉する。
【0082】
該2つのボルト体51が既に該ラッチプレート41を干渉し、かつ該2つの止め部722が該2つのサイドウィング513をそれぞれ干渉したため、該押圧体61が外力によって該第2の位置に押圧されることができず、該ラッチプレート41が該収容空間31から外れることができないので、二重ロックの目的を達成することができる。このようにして、該座席に座っている人を安定して固定することができ、一部のアトラクションでは、本発明のバックル装置は、座席に座っている人の安全を守ることができる。該2つの磁気ボルト検出モジュール81の両方は、該2つの電磁押し棒72がいずれも該係止位置に入ったことを確認しなければならなく、確認後にのみ、該制御モジュール82がアトラクションを起動し、該搭乗者が確かに座席に固定されていることを確保する。
【0083】
該制御ユニット8が電力を失うと、該制御モジュール82が該2つの電磁モジュール71に給電できず、座席に座っている人は、該ラッチプレート装置を直接ロック解除することができない。この場合、強制ロック解除体(図示せず)を介して、該バックル装置を強制的にロック解除することができる。該強制ロック解除体が該ロック解除貫通穴64から挿入されるとともに、該押圧体61および該2つの電磁押し棒72に支えられ、該押圧体61および該2つの電磁押し棒72を同時に押し、該2つの電磁押し棒72を該係止位置から該ロック解除位置まで動かし、該押圧体61を該第1の位置から該第2の位置まで動かし、さらに該2つのボルト体51を上へ動かして、該ラッチプレート41への干渉を解除し、強制ロック解除技術は、既知の技術と同じであるため、ここでは詳細に説明しない。
【0084】
図10を参照して、搭乗者が座席を離れたい場合、該制御モジュール82を制御して該2つの電磁モジュール71に給電し、該2つの電磁モジュール71が外部に磁力を生じ、該2つの電磁押し棒72の磁気可動部721が磁力を受けて該2つの電磁押し棒72を該ロック解除位置まで動かし、このとき、該2つの電磁押し棒72の2つの止め部722が該2つのボルト体51の2つのサイドウィング513の上方から離れて、該2つの電磁押し棒72が該2つのボルト体51を干渉しない。
【0085】
図12を参照して、次に、該押圧体61が外力で押圧されて、該第1の位置から該第2の位置まで移動するとき、該押圧体61に設けられる2つの支持斜面63が、該2つのボルト体51のサイドウィング513にそれぞれ支えられ、該2つのボルト体51を上方に押す。すると、該2つのボルト体51のロック固定部511が該収容空間31および該2つのラッチ穴42から離れ、該ラッチプレート41が干渉されない状態で、該2つのスライダー弾性体35が該2つのスライダー34を押して、該ラッチプレート41を左へ押し、該2つのスライダー34の第1の表面39が該2つの第1の貫通穴33の下方に位置する。
【0086】
図9を参照して、最後に、該押圧体61を押圧していた外力が解放され、該押圧弾性体62が該押圧体61を押して該第2の位置から該第1の位置まで動かし、搭乗者が該ラッチプレート41を該本体ユニット3の収容空間31から取り外すことができる。該デッドボルト弾性体52が該ボルト体51を該収容空間31に動かし、この場合、該本体ユニット3の第1の表面39が該ボルト体51のロック固定部511の底部に支えられ、該ボルト体51が該収容空間31に入らないようにする。
【0087】
図13図14、および図15を参照して、本発明のロック固定状態を表示可能なバックル装置の第2の好ましい実施例であり、該第2の好ましい実施例が該第1の好ましい実施例と実質的に同じであり、類似点についてはここでは詳細に説明せず、その違いは以下のとおりである。該ラッチユニット4は、該ラッチプレート41と接続されるストラップ44、および該ストラップ44と接続されかつ該制御モジュール82と電気的に接続される巻取りモジュール45をさらに備え、該巻取りモジュール45が該ストラップ44を巻き取り可能であり、該ストラップ44が該巻取りモジュール45からも引き出すことができ、該巻取りモジュール45および該本体32がそれぞれ座席の左、右側に配置され、該ラッチプレート41と該ボルト体51とが互いに干渉するとき、該ストラップ44が搭乗者を座席に固定するために、搭乗者の周りに結ばれる。
【0088】
表1を参照して、該巻取りモジュール45は、一方向の電磁石巻取り構造であり、該制御モジュール82が該巻取りモジュール45を通電して該巻取りモジュール45を励磁状態に制御することができ、該制御モジュール82が該巻取りモジュール45の電力を切断して該巻取りモジュール45を非励磁状態に制御することもできる。該制御モジュール82が該巻取りモジュール45を非励磁状態に制御するとき、該巻取りモジュール45が該ストラップ44を一方向に拘束(ロック状態)し、これにより、該巻取りモジュール45が該ストラップ44を巻き取ることができるが、該ストラップ44が該巻取りモジュール45から引き出すことができない。該制御モジュール82が該巻取りモジュール45を励磁状態(ロック解除状態)に制御するとき、該巻取りモジュール45が該ストラップ44を拘束しないので、これにより、該巻取りモジュール45が該ストラップ44を巻き取ることができ、かつ該ストラップ44が該巻取りモジュール45から引き出すことができる。
【0089】
【表1】
【0090】
表2を参照して、該第2の好ましい実施例において、該ボルト体51が該ラッチプレート41と互いに干渉せず、該電磁押し棒72が該ロック解除位置に位置し、および該巻取りモジュール45が励磁状態にある場合、搭乗者が該ラッチプレート41を該収容空間31に挿入していないと示し、このとき、該制御モジュール82が該電磁モジュール71を励磁状態に制御するか非励磁状態に制御するかに関係なく、該電磁押し棒72は該ロック解除位置にのみ制限され、該制御モジュール82が該巻取りモジュール45を励磁状態に制御し、このとき、該表示モジュール84に第1の状態情報が表示される。該ボルト体51と該ラッチプレート41とが互いに干渉し、該電磁モジュール71が非励磁状態にあり、該巻取りモジュール45が励磁状態にある場合、搭乗者が既に該ラッチプレート41を該収容空間31に挿入しており、該制御モジュール82が該電磁モジュール71を非励磁状態に制御したが、該巻取りモジュール45を励磁状態に制御すると示し、このとき、使用者は、該ストラップ44の長さを調整することができ、該表示モジュール84に第2の状態情報が表示される。該ボルト体51と該ラッチプレート41とが互いに干渉し、該電磁モジュール71が非励磁状態にあり、該巻取りモジュール45が非励磁状態にある場合、該搭乗者が既に該ラッチプレート41を該収容空間31に挿入しており、該制御モジュール82が該電磁モジュール71および該巻取りモジュール45を非励磁状態に制御すると示し、このとき、使用者が該ストラップ44を該巻取りモジュール45から引き出すことができず、該表示モジュール84に第3の状態情報が表示される。
【0091】
【表2】
【0092】
該第2の好ましい実施例において、該表示モジュール84は、該本体32に設けられる複数の発光アセンブリであり、好ましくは、該複数の発光アセンブリがフルカラー発光ダイオード(RGB LED)であり、該制御モジュール82が上記の第1の状態情報、第2の状態情報および第3の状態情報に従って、該表示モジュール84を制御して異なる光効果をそれぞれ出力することができ、例えば、上記の第1の状態情報である場合、該制御モジュール82が該表示モジュール84を制御して呼吸ライトのような光効果を出力させ、上記の第2の状態情報である場合、該制御モジュール82が該表示モジュール84を制御して常時点灯のような光効果を出力し、上記の第3の状態情報である場合、該制御モジュール82が該表示モジュール84を制御して消灯のような光効果を出力し、実際に実施するとき、該表示モジュール84も他の光効果を表示することができ、例えば、点灯しないことも光効果の1種の変化であり、これに限定されるべきではない。
【0093】
該第2の好ましい実施例において、該ハウジングユニット2は、該ハウジング21に設けられる光透過部22、および該ハウジング21に設けられるロック解除開口23をさらに備え、該光透過部22が該ロック解除開口23の外縁にあるハウジング21に設けられ、該押圧体61が該ロック解除開口23から外部に露出され、該収容空間31が該ロック解除開口23から外部に露出され、これにより、該ラッチプレート41が該ロック解除開口23を介して該収容空間31に出入りする。
【0094】
該表示モジュール84は、該光透過部22の近くに配置され、該光透過部22上に直接配置されてもよく、該表示モジュール84からの光が該光透過部22から外部に露出され、該光透過部22が該ロック解除開口23を取り囲んだため、該表示モジュール84からの光が該光透過部22を介して外部に露出されるとき、搭乗者が暗い環境で該ラッチプレート41を該収容空間31に容易に挿入するか、または、該押圧体61の位置を確認して該バックル装置を押してロック解除することができる。
【0095】
図16および図17を参照して、本発明のロック固定状態を表示可能なバックル装置の第3の好ましい実施例であり、該第3の好ましい実施例は、該第2の好ましい実施例と実質的に同じであり、類似点はここでは詳細に説明せず、その違いは次のとおりである。該制御ユニット8は、該本体32に設けられ、該制御モジュール82と電気的に接続されるラッチプレート検出モジュール85をさらに備え、該ラッチプレート検出モジュール85は、該ラッチプレート41が該収容空間31にあるか否かを検出し、例えば、該ラッチプレート検出モジュール85が該ラッチプレート41を検出した場合、該ラッチプレート41が該収容空間31に挿入したと示し、該ラッチプレート検出モジュール85が該ラッチプレート41を検出していない場合、該ラッチプレート41が該収容空間31から離れたと示し、実際に実施するとき、該ラッチプレート検出モジュール85は、該ボルト体51と該ラッチプレート41との干渉関係に従って、該ラッチプレート41が該収容空間31に挿入したか否かを検出することができ、例えば、該ラッチプレート検出モジュール85は、該ボルト体51のロック固定部511が該第2の貫通穴36に挿入したか否かに従って、該制御モジュール82を介して該ラッチプレート41の位置を確認することができ、これに限定されるべきではない。
【0096】
表3を参照して、該制御モジュール82は、該ラッチプレート検出モジュール85の検出情報を受信して、該ラッチプレート41が該収容空間31にあるか否かに従って状態情報を外部に表示するように、該表示モジュール84を制御する。例えば、該ラッチプレート検出モジュール85は、該ラッチプレート41が該収容空間31にないと検出し、かつ該電磁モジュール71が励磁状態にある場合、搭乗者がまだ該ラッチプレート41を該収容空間31に挿入していないと示し、該制御モジュール82が該電磁モジュール71を励磁状態に制御し、出力された電磁力で該電磁押し棒72を該ロック解除位置まで動かし、このとき、該表示モジュール84に第1の状態情報が表示される。該ラッチプレート検出モジュール85は、該ラッチプレート41が該収容空間31にあると検出し、かつ該電磁モジュール71が励磁状態にある場合、搭乗者が該ラッチプレート41を該収容空間31に挿入したと示し、該制御モジュール82が該電磁モジュール71を励磁状態に制御し、出力された電磁力で該電磁押し棒72を該ロック解除位置まで動かし、このとき、該表示モジュール84に第2の状態情報が表示される。該ラッチプレート検出モジュール85は、該ラッチプレート41が該収容空間31にあると検出し、かつ該電磁モジュール71が非励磁状態にある場合、搭乗者が既に該ラッチプレート41を該収容空間31に挿入したと示し、該制御モジュール82が該電磁モジュール71を非励磁状態に制御し、該押し棒弾性体73が該電磁押し棒72を該係止位置に押し、このとき、該表示モジュール84に第3の状態情報が表示される。
【0097】
【表3】
【0098】
該第3の好ましい実施例において、該表示モジュール84は、該本体32に設けられる複数の発光アセンブリであり、実際に実施するとき、該表示モジュール84の数が実際の状況に応じて設定すべきであり、これに限定されるべきではない。好ましくは、該複数の発光アセンブリは、フルカラー発光ダイオード(RGB LED)であり、該制御モジュール82が上記の第1の状態情報、第2の状態情報、および第3の状態情報に従って、異なる光効果をそれぞれ出力するように、該表示モジュール84を制御する。例えば、上記の第1の状態情報である場合、該制御モジュール82は、該表示モジュール84を制御して呼吸ライトのような光効果を出力させ、上記の第2の状態情報である場合、該制御モジュール82は、該表示モジュール84を制御して、常時点灯のような光効果を出力させ、上記の第3の状態情報である場合、該制御モジュール82は、該表示モジュール84を制御して、消灯のような光効果を出力させ、実際に実施するとき、該表示モジュール84は、他の光効果を表示することもでき、例えば、点灯しないことも光効果の1種の変化であり、これに限定されるべきではない。
【0099】
該第3の好ましい実施例において、該押圧体61の製造材料は、透光性材料であり、該表示モジュール84から出力された光が該押圧体61を通して外部に露出できるように、該表示モジュール84が該押圧体61の近くに配置され、実際に実施するとき、該第2の好ましい実施例における、該ハウジング21に設けられる光透過部22、または該光透過部22に設けられる複数の表示モジュール84をさらに組み合わることができ、発出した光が該光透過部22を通して該押圧体61に入り、該押圧体61から外部に露出し、これにより、該押圧体61が光で該バックル装置の状態情報を出力し、これに限定されるべきではない。
【0100】
以上の説明から分かるように、本発明のロック固定状態を表示可能なバックル装置は、以下の効果を有する。
【0101】
1、薄暗い環境で位置を表示する。
該光透過部22は、該ロック解除開口23を取り囲み、該表示モジュール84から出力された光が該光透過部22を介して外部に露出し、薄暗い環境で該バックル装置の位置だけでなく、該ロック解除開口23の位置も示すことができ、搭乗者が該ラッチプレート41を該ロック解除開口23から該収容空間31に挿入しやすい。
【0102】
2、光効果を表示することによってロック状態を確認する。
該表示モジュール84は、異なるロック固定状態に応じて対応する光効果を表示することができ、係員が表示された光効果を確認するだけで、該バックル装置のロック状態を確認することができ、ロック状態を確認することには、触れて該押圧体61を押圧する必要がない。
【0103】
3、細菌の拡散を防ぐ。
以上の説明から分かるように、係員は該バックル装置のロック状態を確認するために触れる必要がないので、搭乗者との距離を保つことができ、細菌の拡散を防止することができる。
【0104】
4、生産効率を向上させる。
本発明の組立方法は、層ごとのスタック配置であり、スプリングの設置が比較的単純であり、構造が摺動せず、バックル装置を迅速に組み立てることができ、バックル装置の生産効率を効果的に向上することができる。
【0105】
5、押圧することを防ぐ。
該2つの電磁押し棒72が該係止位置にあるとき、該2つの電磁押し棒72の2つの止め部722が、該2つのボルト体51の2つのサイドウィング513をそれぞれ干渉し、該押圧体61を外力で押圧することを防ぐ抵抗が生じる。
【0106】
6、構造強度を向上させる。
該バックル装置において、該2つのボルト体51が真っ直ぐ上下に移動し、該2つのデッドボルト案内体53が該2つのボルト体51の移動位置を効果的に制御し、支持力を提供し、さらに、該2つの第1の貫通穴33および該2つの第2の貫通穴36は同時に該ボルト体51のロック固定部511を支持し、従来の垂直回転ディスクの回転構造と比較して、該2つのボルト体51は、より大きな引っ張り力に耐えることができるので、該ラッチユニット4が該収容空間31から容易に外れることがない。
【0107】
以上、該表示モジュール84は、該バックル装置のロック固定状態を異なる光効果で表示することができ、係員は、表示された光で該バックル装置のロック固定状態を確認することができ、該表示モジュール84が該ハウジング21に設けられる場合、光が該光透過部22または該押圧体61から外部に放出され、これにより、搭乗者が暗い環境で該バックル装置の位置を確認することができ、該バックル装置が使用されていないとき、該表示モジュール84が素晴らしい光効果を出力することができ、搭乗者がよりよく楽しむことができ、したがって本発明の目的を実際に達成することができる。
【0108】
しかし、上記は本発明の3つの好ましい実施例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではなく、即ち、本発明の出願特許の範囲および発明の内容に従ってなされた任意の単純な同等の変更および修正は、依然として本発明の特許の範囲内にある。
【符号の説明】
【0109】
10 バックル装置
11 ラッチプレート
101 垂直回転ディスク
102 ボタン
103 電磁押し棒
104 第1のスプリング
105 第2のスプリング
106 検出装置
203 延在固定体
204 固定穴
205 ロック固定穴
206 ロック固定アセンブリ
2 ハウジングユニット
21 ハウジング
211 第1の外殻
212 第2の外殻
22 光透過部
23 ロック解除開口
3 本体ユニット
31 収容空間
32 本体
321 第1の板部
322 第2の板部
323 第3の板部
324 第4の板部
325 電磁固定部
326 ストッパ部
327 ブロック部
33 第1の貫通穴
34 スライダー
35 スライダー弾性体
36 第2の貫通穴
37 板部貫通穴
38 摺動案内体
39 第1の表面
4 ラッチユニット
41 ラッチプレート
42 ラッチ穴
43 第2の表面
44 ストラップ
45 巻取りモジュール
5 デッドボルトユニット
51 ボルト体
511 ロック固定部
512 突出延在部
513 サイドウィング
514 サイドストッパ部
52 デッドボルト弾性体
53 デッドボルト案内体
531 側壁
532 案内部
533 頂壁
534 スプリング開口
6 押圧ユニット
61 押圧体
62 押圧弾性体
63 支持斜面
64 ロック解除貫通穴
65 制限ボス
7 電磁ユニット
71 電磁モジュール
72 電磁押し棒
721 磁気可動部
722 止め部
73 押し棒弾性体
8 制御ユニット
81 磁気ボルト検出モジュール
82 制御モジュール
83 操作モジュール
84 表示モジュール
85 ラッチプレート検出モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17