(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法
(51)【国際特許分類】
H01R 43/00 20060101AFI20240326BHJP
H01R 13/6581 20110101ALI20240326BHJP
【FI】
H01R43/00 D
H01R13/6581
(21)【出願番号】P 2020558943
(86)(22)【出願日】2020-02-03
(86)【国際出願番号】 US2020016446
(87)【国際公開番号】W WO2020146908
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2022-11-28
(32)【優先日】2019-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506351927
【氏名又は名称】ジェイエスティー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アザード、ヴィカス
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-259536(JP,A)
【文献】特開2016-024920(JP,A)
【文献】特開2012-022920(JP,A)
【文献】特開平05-205817(JP,A)
【文献】特開平11-154546(JP,A)
【文献】特開2004-119047(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 43/00
H01R 13/658
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の方向性を有する導電性ハウジング
およびオーバーモールドされたシールを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法であって、
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングを、前記オーバーモールドされたシールおよび金属製の装置上に取り付ける工程であって、
前記オーバーモールドされたシール内に金属製の圧縮リミッタを収容し、前記金属製の圧縮リミッタ内に収容された少なくともボルトによって、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングを前記金属製の装置に締結する工程と、
前記シールのスリットに、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングのベース部の複数のパッドを貫通させる工程であって、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングのベース部の複数のパッドは、前記金属製の装置に接触する、複数のパッドを貫通させる工程と
を含む、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングを、前記オーバーモールドされたシールおよび金属製の装置上に取り付ける工程と、
発生源によって発生した前記EMIを、金属製のクランプにより、前記
複数の方向性を有する導電性ハウジングに固定され、取り付けられる金属製の編組シールドに向けて伝導する工程と、
(1)前記金属製の編組シールドから前記金属製のクランプへ、および、前記複数の方向性を有する導電性ハウジング
へ、
その後、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングから
、対応する金属製の圧縮リミッタへ、前記対応する金属製の圧縮リミッタ内の前記ボルトへ、最終的には、前記金属製の装置へ前記EMIを伝導し、その結果、前記EMIを地絡することによって、前記コネクタアセンブリのEMI保護をもたらす
第1のEMI経路であって、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングは、角度が付けられた部分または複数の方向性を有する部分を有する、第1のEMI経路と、
(2)前記金属製の編組シールドから前記金属製のクランプへ、および、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングへ、その後、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングから、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングのベース部のパッドを通って、最終的には、前記金属製の装置へ前記EMIを伝導し、その結果、前記EMIを地絡することによって、前記コネクタアセンブリのEMI保護をもたらす第2のEMI経路と
を通って前記EMIを伝導する工程と
を含む、導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項2】
前記金属製の編組シールドは、
導電性金属でできている、請求項1に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項3】
前記導電性ハウジングは、金属が注入された、プラスチック、樹脂、およびナイロンからなる群から選択される導電材料でできている、請求項1に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項4】
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングは、ステンレス鋼製のファイバが充填された、プラスチック、樹脂、およびナイロンからなる群から選択される材料でできている、請求項1に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項5】
前記金属製の圧縮リミッタは
導電性金属でできている、請求項1に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項6】
前記ボルトは
導電性金属でできている、請求項1に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項7】
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングが取り付けられる前記金属製の装置は
導電性金属でできている、請求項1に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項8】
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングが取り付けられる前記金属製の装置はアルミニウム製の自動車トランスミッションである、請求項7に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項9】
複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法であって、
発生源によって発生した前記EMIを、金属製のクランプにより、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングに固定され、取り付けられる金属製の編組シールドに向けて伝導する工程と、
前記金属製の編組シールドから前記金属製のクランプへ、および、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングへ前記EMIを伝導する工程であって、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングは、前記コネクタアセンブリが取り付けられる金属製の装置に接触する複数のパッドを有するベース部を有し、前記複数のパッドは、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングと前記金属製の装置との間に配置されたシリコーンシールのスリットを貫通する、工程と、その後、
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングから、前記複数の方向性を有する導電性ハウジングの前記ベース部の前記パッドを通って、最終的には、前記金属製の装置へ前記EMIを伝導し、その結果、前記EMIを地絡することによって、前記コネクタアセンブリのEMI保護をもたらす工程と
を含む、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項10】
前記金属製の編組シールドは
導電性金属でできている、請求項9に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項11】
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングは、金属が注入された、プラスチック、樹脂、およびナイロンからなる群から選択される導電材料でできている、請求項9に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項12】
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングは、ステンレス鋼製のファイバが充填された、プラスチック、樹脂、およびナイロンからなる群から選択される材料でできている、請求項9に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項13】
前記導電性ハウジングが取り付けられる前記金属製の装置は
導電性金属でできている、請求項9に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【請求項14】
前記複数の方向性を有する導電性ハウジングが取り付けられる前記金属製の装置は金属製の自動車コンプレッサである、請求項13に記載の、複数の方向性を有する導電性ハウジングを使用したコネクタアセンブリ用の電磁障害(EMI)地絡保護方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本特許出願は、2018年12月4日付出願の米国仮特許出願第62/775,103号および2019年2月8日付出願の米国仮特許出願第62/802,829号に基づく優先権を主張し、それらのすべての記載内容を参照することにより、本明細書に援用する。
【背景技術】
【0002】
装置に接続された高電圧コネクタアセンブリが提供されることが望まれる。高電圧コネクタアセンブリの電磁障害(EMI)が、導電性シール、および複数の方向性を有する導電性ハウジングによって、削減または抑制されることがさらに望まれる。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、動作中、EMIが削減または抑制される、装置に接続するためのそのような高電圧コネクタを提供する。これは、インバータ外部ハウジングアセンブリ等の上部の金属製の編組シールドをコネクタに備えることによって実現される。本発明におけるコネクタは、複数の方向性を有する(multi-directional)導電性外部ハウジングの上に金属製の編組シールドを保持する金属製のクランプをさらに備えており、および、金属製の編組シールドと複数の方向性を有する導電性外部ハウジングとの間の導電性接触を提供する。金属が注入されたプラスチック、樹脂、ナイロン等でできている複数の方向性を有する導電性外部ハウジングは、コネクタと、コネクタが接続された装置との間のガルバニック腐食を防止するために必要な封止および絶縁層を提供するためのオーバーモールドされたシリコーンシールを含んでいる。外部ハウジングは、ステンレス鋼製のファイバを充填したプラスチック、樹脂、ナイロン等でできている場合もある。オーバーモールドされたシリコーンシールドを備えた、金属が注入された、またはステンレス鋼製のファイバが充填された外部ハウジングは、本発明のコネクタを装置に締結するための、複数のボルトがそれらを貫通するそれらの複数の開口を含んでいる。複数のボルトは、金属製の編組シールド、金属が注入されたプラスチック製の外部ハウジング、および本発明のコネクタが接続される装置間の必要な地絡を提供する。各ボルトは好ましくは、外部ハウジングの複数の開口のそれぞれ1つにおける対応する金属製の圧縮リミッタ内に挿入される。接地システムが、ボルトおよび金属製の圧縮リミッタによる、コネクタの、装置との接続により、コネクタと装置との間の接触を確立することによって、本発明のコネクタに対して提供される。さらに、鋼ボルトが金属製の圧縮リミッタ内に含まれ、それは、今度は、外部ハウジングの側部開口内に含まれる。金属が注入された外部ハウジングのベースの外周には、オーバーモールドされたシリコーンシールがあり、それは、異種金属で構成された上記構造的配置とともに、耐腐食性に対する手段を提供する。
【0004】
本発明のコネクタは外部ハウジング内に設けられた内部ハウジングをさらに含んでおり、内部ハウジングはその中に確実に挿入されたそのケーブル補強リテーナアセンブリをさらに有している。内部ハウジングは、角度が付けられた部分または複数の方向性を有する部分を有している導電性外部ハウジングとともに所望の方向に向けられたケーブルをその中に収容する。
【0005】
本発明のコネクタは、コネクタの組み立て中に、ケーブルがそれを通って摺動し、およびその中に固定された、端子位置保証(TPA)装置としてふるまうそのバックカバーをさらに含んでいる。バックカバーは、ケーブルの接続インターフェースを分離するための、オーバーモールドされたシリコーンシールを含んでいる。コネクタの組み立て中に、バックカバーは、内部ハウジングが外部ハウジング内に適切に位置付けられることを確実にする。外部ハウジングは、いずれの方向にも延在するケーブルをその中に収容するように傾斜させられている(すなわち、外部ハウジングの一部分は一方向に延在している一方、別の部分は別の方向に延在している)。この場合、外部ハウジングは、一方向に延在している部分と、別の方向に延在している部分とを有しており、2つの方向は互いに直交しているが、外部ハウジングの形状はこれに限定されるものでない。
【0006】
一般に、本発明のコネクタが組み立てられると、オーバーモールドされたシリコーンシールを備えた、金属が注入されたプラスチック製の外部ハウジングを有するインバータ外部ハウジングアセンブリは、それぞれの金属製の圧縮リミッタ内に収容されたボルトにより、関連付けられた装置上に取り付けられ、内部ハウジングは内部に、および外部ハウジングのベース上に設置され、その関連付けられたケーブルおよびケーブル補強リテーナアセンブリを備えたバックカバーは、角度が付けられた外部ハウジングの内部に、および内部ハウジング上に取り付けられ、ケーブルはバックカバーを通って上方に摺動され、金属製の編組シールドは、露出したケーブルを覆う一方で外部ハウジング上に取り付けられ、クランプは、外部ハウジングへそれを固定するために編組シールドに沿って摺動される。
【0007】
たとえば、電気自動車またはハイブリッド自動車では、EMIは、たとえば、(バッテリ、またはバッテリに接続された高電圧導電ケーブルの組などの)高電圧源によって発生するノイズである。電気遮蔽は、自動車内のコンポーネント間のEMIノイズを削減し、抑制し、または除去して、自動車機能のいずれかまたはすべての喪失を回避するうえで重要になる。遮蔽コンポーネントすべての適切な地絡が、システムからのEMIノイズすべてを抑制し、削減し、または除去するのに重要である。本発明は、たとえば、本発明のコネクタアセンブリを地絡し、および、EMIノイズを抑制し、削減し、または除去するために、(金属が注入された導電性プラスチック、樹脂、ナイロン等でできている、または、ステンレス鋼製のファイバが充填されたプラスチック、樹脂、ナイロン等でできている)導電性ハウジング、金属製の圧縮リミッタ、金属製のクランプ、金属製の編組シールド、および金属製のボルトを使用している。たとえば自動車バッテリによって発生したEMI電気ノイズは金属製の編組シールドを通って流れ、次いで、金属製のクランプへ、互いに対して角度が付けられた部分を含む導電性ハウジングへ、金属製の圧縮リミッタへ、金属製のボルトへ、および、次いで、コネクタアセンブリが取り付けられたその関連付けられた金属製の装置へ伝導する。あるいは、たとえば自動車バッテリ、またはそれらに接続された導電ケーブルによって、発生したEMI電気ノイズは金属製の編組シールドを通って流れ、次いで、金属製のクランプへ、互いに対して角度が付けられた部分を含んでいる複数の方向性を有する導電性ハウジングへ、および、次いで、コネクタアセンブリが取り付けられたその関連付けられた金属製の装置へ直接、伝導する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】関連付けられた装置上に取り付けられる状況にある、水平方向に配置された異なる構成要素を示す、一般的に参照符号1によって表される本発明の高電圧コネクタの分解図である。
【
図2A】編組シールドがなく、ケーブルが露出した本発明の完全に組み立てられたコネクタの斜視図である。
【
図2B】金属製のクランプにより、外部ハウジングに完全に固定された編組シールドを示す、本発明の完全に組み立てられたコネクタの斜視図である。
【
図4A】対応するオーバーモールドされたシリコーンシールによって底部外周が取り囲まれた外部ハウジングの上面斜視図である。
【
図4B】外部ハウジング、および、対応するオーバーモールドされたシリコーンシールの分解図であり、シリコーンシールは、外部ハウジングとシリコーンシールとの一致する開口内に嵌合する圧縮リミッタを備えている。
【
図5A】オーバーモールドされたシリコーンシールのベースの細長いスリットを貫通する、外部ハウジングのパッドを示す、外部ハウジングアセンブリの底端部の底面図である。
【
図5B】オーバーモールドされたシリコーンシールのベースの対応する細長いスリットの別の実施形態またはパターンを貫通する、外部ハウジングのパッドの別の実施形態またはパターンを示す外部ハウジングアセンブリの底端部の底面図である。
【
図6】その中央孔を通してその内面を示す外部ハウジングの前部斜視図である。
【
図7A】その背部および上面部を示す内部ハウジングの上面部斜視図である。
【
図8】その前部および上面部を示す内部ハウジングのさらに別の上面部斜視図を示す。
【
図9】端部端子上に、および端部端子を取り囲んで取り付けられたクランプ(またはリテーナ)を有するケーブル補強リテーナアセンブリの分解斜視図を示す。
【
図10】完全に組み立てられたケーブルリテーナアセンブリ、およびケーブルの端子に連結されたクランプの端部端子の端部の側面図を示す。
【
図11A】ケーブル補強リテーナアセンブリのクランプの、端部端子の第1の側部、および第1の側部の正面図である。
【
図11B】ケーブルリテーナアセンブリのクランプの、端部端子の第2の側部、および第2の側部の正面図である。
【
図12A】バックカバーの底部および背部の斜視図を示す。
【
図13A】バックカバーの上面部および前部の斜視図である。
【
図15】外部ハウジング内に含まれた内部ハウジング内にケーブルを固定するためのくさび(または突き当て)機構を示す、本発明の完全に組み立てられた水平高電圧コネクタである。
【
図16】外部ハウジング内に含まれた内部ハウジング内にケーブルを固定するためのくさび(または突き当て)機構を示し、および、ケーブル補強リテーナアセンブリの端部端子と接続するための、その上にコネクタが取り付けられたその対応する装置から延在する端子をさらに示す、本発明の完全に組み立てられた水平高電圧コネクタである。
【
図17】発生源によって発生し、次いで金属製の編組シールドを通って伝導し、コネクタアセンブリを通って流れ、最終的には、コネクタアセンブリが取り付けられたその対応する金属製の装置へ伝導するEMIノイズの電気地絡経路を示す、本発明の完全に組み立てられた複数の方向性を有する、角度が付けられた、または水平の高電圧コネクタである。
【
図18】金属製の編組シールドを通って流れ、複数の方向性を有する、角度が付けられた、または水平のコネクタアセンブリを通って流れ、最終的には、コネクタアセンブリが取り付けられたその対応する金属製の装置に伝導するEMIノイズの電気地絡経路のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すように、高電圧コネクタ1は、付随するオーバーモールドされたシリコーンシール7を備えた、角度が付けられた、複数の方向性を有する、または水平の導電性外部ハウジング5を含む外部ハウジングアセンブリ3を含んでいる。この場合、複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5は、垂直に延在する部分と、垂直に延在する部分に対して直交する水平方向に延在している別の部分とを含んでいるが、本発明の複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5はそれに限定されるものでない。複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5は好ましくは、金属が注入されたハウジングでできており、コネクタ1を、関連付けられた装置210(
図15を参照のこと;たとえばアルミニウム製のインバータ等)に締結するための、(ステンレス鋼等でできている)それぞれのボルト12をその中に収容するための、外部ハウジング5のベース32の側方延出部62を含んでいる。
【0010】
外部ハウジング5内に収容され、および、そのベース32上に取り付けられているのは、内部ハウジング14である。コネクタ1は、内部ハウジング14およびケーブルの組18と連結するためのケーブル補強リテーナアセンブリの組16(
図9、10、11A、および11B中、参照符号108として具体的に表されている)をさらに含んでいる。ケーブルの組18は好ましくは、高電圧ケーブル(たとえば、25mm
2ケーブル)であるが、ケーブルの種類はこれに限定されるものでない。
図1に示しているのは三又の高電圧ケーブルの組であるが、本実施形態は、これに限定されるものでもない。ケーブル18は、バックカバー20内に、摺動可能に収容される。コネクタ1は、
図2Bに示すように、コネクタ1が完全に組み立てられた場合にコネクタ1の外層を形成する金属製(たとえば、ステンレス鋼製)の編組シールド22をさらに含んでいる。金属製のクランプ25は、やはり
図2Bに示すように、コネクタ1が完全に組み立てられた場合に、外部ハウジング5上に編組シールド22を固定する。
【0011】
図2Aは編組シールド22なしで完全に組み立てられた場合のコネクタ1を示す一方、
図2Bは、金属製のクランプ25により、外部ハウジング5上に固定された編組シールド22とともに完全に組み立てられた場合のコネクタ1を示す。
図2Aにさらに示しているのは、外部ハウジング5を備えた外部ハウジングアセンブリ3であり、外部ハウジング5は、アルミニウム等でできているそれぞれの金属製の圧縮リミッタ28により、ボルト12がそれを通って締結されたそのアウターモールドされたシリコーンシール7の上におよび中に確実に位置している。後述するように、ケーブルの組18は、外部ハウジング5の上部30を通って延在する。
【0012】
図2Bでは、ケーブルの組18は、金属製の編組シールド22によって覆われている。金属製のクランプ25は、金属製の編組シールド22の底部33が外部ハウジング5の上部30に接続されることを確実にする。
【0013】
図3Aにおいて示すように、外部ハウジング5は水平方向に延びており、外部ハウジング5は、外部ハウジング5の中央部36に向けてベース32の側部から延在する水平リブ34を備えたベース32を有している。
図3Aにはまた、外部ハウジング5に関し、および前述したように、シリコーンシール7とともにそれぞれのボルト12およびそれぞれの金属製の圧縮リミッタ28をそれらの中に収容するための、延在している側部またはリブ9、および側部開口38が示されている。外部ハウジング5は好ましくは、金属が注入されたプラスチックでできている一方、ボルト12は好ましくは、ステンレス鋼等でできている。
【0014】
外部ハウジング5の中央部36を貫通するのは、内部ハウジング14およびケーブル補強リテーナアセンブリ16を(完全に)その中に収容するための、および、ケーブルの組18を(部分的に)その中にさらに収容するための中央孔40である。開口42は外部ハウジング5の上部を貫通する。
【0015】
図3Bには、外部ハウジング5の底端部45が示されている。底端部45は略平坦であり、底端部45から延在する少なくとも1つのパッド48を含んでいる。パッド48は、外部ハウジング5のベース32の底端部45を貫通する底部孔または底部開口50を取り囲んでいる。外部ハウジング5が、関連付けられた装置210(
図15を参照)上に取り付けられると、パッド48は、EMIの発生を実質的に削減する、または実質的に無くすために必要な手段を提供する。底部孔または底部開口50は好ましくは、外部ハウジング5の中央開口40よりも大きさが小さく、中央開口40と連通する。
【0016】
図4Aは外部ハウジングアセンブリ3を示しており、外部ハウジングアセンブリ3は、外部ハウジング5およびオーバーモールドされたシリコーンシール7を備え、外部ハウジング5のベース32は、オーバーモールドされたシリコーンシール7の上におよび中に位置している。オーバーモールドされたシリコーンシール7は、コネクタ1と装置210との間のガルバニック腐食保護のための封止および絶縁層を提供する。
【0017】
図4Bには、外部ハウジング5と、その対応するオーバーモールドされたシリコーンシール7とを示す外部ハウジングアセンブリ3の分解図が示されている。
図3Aおよび
図3Bに示す外部ハウジング5に関して前述したように、外部ハウジング5は底端部45を有するベース32を含んでいる。
図3Bに関して説明したように、底端部45は、オーバーモールドされたシリコーンシール7のベース52を貫通する細長いスリット51(
図4B参照)に嵌合し、および細長いスリット51を貫通するパッド48を含んでいる。
図3Bに関してさらに説明するように、外部ハウジング5の略平坦な底端部45は、
図4Aおよび
図4Bに示すように、オーバーモールドされたシリコーンシール7のベース52上に置かれて、取り付けられる。
図4Bに示すオーバーモールドされたシリコーンシール7では、ベース部52は側部開口53を含んでいる一方、シリコーンシール7の上部55は側方部材57を含んでおり、側方部材57のそれぞれは、側方部材57を貫通する開口60を有している。
図4Aに示すように、シリコーンシール7の各上部55は、外部ハウジング5のベース32の複数の側方延出部62の1つに嵌合する。よって、シリコーンシール7の側方部材57の開口60のそれぞれは、金属製の圧縮リミッタ28を収容するための、外部ハウジング5のベース32の開口38のそれぞれに一致する。
【0018】
図5Aは、外部ハウジング5が、オーバーモールドされたシリコーンシール7上に位置し、取り付けられた場合に、シリコーンシール7の細長いスリット51を貫通する、外部ハウジング5の複数のパッド48を備えた、外部ハウジングアセンブリ3の底端部45を示している。
図5Bは、外部ハウジング5が、オーバーモールドされたシリコーンシール7上に位置し、取り付けられた場合に、シリコーンシール7の異なる実施形態またはパターンの対応する細長いスリット51を貫通する、異なる実施形態またはパターンの複数のパッド48を備えた、外部ハウジングアセンブリ3の底端部45を示す。
【0019】
図6は、中央孔40を通して外部ハウジング5の内面を示す外部ハウジング5の上面斜視図である。
図6に示され、外部ハウジング5の中央孔40を通して見ることができるように、底端部45を外部ハウジング5のベース32に略直交して貫通する底部孔または底部開口50は、中央孔40に対して略直交し、中央孔40と連通している。
図6にさらに示すように、内部突出部(inner ledge)95が外部ハウジング5の内面97から延在している。
図6に示していないが、同様の種類の内部突出部95が外部ハウジング5の内面の反対側から延在している。また、
図6には、外部ハウジング5の上部から延在している外部突出部98a、98bが示されている。
【0020】
次に、外部ハウジング5内に収容され、外部ハウジング5のベース32上に位置する内部ハウジング14を詳細に説明する。内部ハウジング14は好ましくは、ナイロン等でできている。(好ましくは、ナイロン等でできている)内部ハウジング14は、導電部(たとえば、金属が注入されたプラスチック等でできている外部ハウジング5、および内部ハウジング14の内部に固定されたケーブル端子107)間の分離を提供する。
図7Aは、その背部70および上面部72を示す内部ハウジング14の上面斜視図である。内部ハウジング14の背部70は可撓性部材75、76、77を有している。内部ハウジング14のその上面部72は、上面部72から延在する第1の部分80、第2の部分82、および第3の部分84を有している。一般に、内部ハウジング14は、
図7Aに示すように、下方へ延在する部材83および前部へ延在する部材87を備えた、上下を反対にした略L形状(または逆略L字形状)の構造である。
【0021】
図7Bは、内部ハウジング14の底部斜視図である。
図7Bには、内部ハウジング14の底端部85が示されており、底端部85は、底端部85を貫通するスロット88、89、90を有している。内部ハウジング14の前部へ延在する部材87は、その底面92を有しているものとして
図7Bに同様に示されている。
【0022】
図8は、内部ハウジング14の前部101および上面部72を示す内部ハウジング14のさらに別の上面部斜視図を示す。内部ハウジング14の前部101は、
図7Aに示す内部ハウジング14の背部70の反対側にある。
図8には同様、内部ハウジング14の背部70における可撓性部材75、76、77が示されている。可撓性部材75、76、77のそれぞれは傾斜突出部(inclined ledge)103を有している。背部70からは、第1の部分80、第2の部分82、および第3の部分84が延在している(
図7Aも参照)。第2の部分82はそれぞれ、略平坦であり、および略水平の第1の部分80に対して傾斜して延在している。内部ハウジング14の上面部72は好ましくは、同様に、平坦であり、および水平である。第2の部分82と第3の部分84との間には、略凹状部またはくぼみ部(substantially concave portion or indentation portion)105がある。上部スロット188、189、190も
図8に示しており、上部スロット188、189、190は、
図7Bに示すように、内部ハウジング14の下部スロット88、89、90とそれぞれ連通している。
【0023】
図9は、(
図1において参照符号16としても表している)ケーブル補強リテーナアセンブリ108の分解斜視図を示しており、各ケーブル補強リテーナアセンブリ108は、(それに限定されるものでないが)好ましくは可撓性の端部端子107に取り付けられ、および端部端子107を取り囲むクランプ(またはリテーナ)105を有している。端部端子107は、ケーブル18に取り付けられたケーブル端子113に接続される略平坦かつ略屈曲端部110を有している。端子107は第1の側部115および第2の側部117を含んでいる。第1の側部115は、複数の、好ましくは可撓性フィンガ119を含んでおり、および、第2の側部117も複数の、好ましくは可撓性フィンガ121を含んでいる。それに限定されるものでないが、可撓性フィンガ119および可撓性フィンガ121は実質的に対称である。第2の側部117には、第1の側部115に向けて延在している、少なくとも1つの延在部材120が取り付けられている。端部端子107の第1の側部115および第2の側部117それぞれは、少なくともくぼみまたは開口122、123をそれぞれ含んでいる。
【0024】
ケーブル補強リテーナアセンブリ108のクランプ(またはリテーナ105)は、第1の側部125および第2の側部127を含んでいる。クランプ105の第1の側部125および第2の側部127それぞれは、少なくとも内側に突出する突出部材(inwardly protruding member)130、132をそれぞれ含んでいる。端部端子107が、その組み立て中にクランプ105内に収容されると、突出部材130、132は、くぼみまたは開口122、123のそれぞれに入る。
図9にさらに示しているのは、クランプ105の第2の側部127内の少なくとも可撓性部材133である。可撓性部材133は、一対の可撓性部材133として
図9に示しているが、これに限定されるものでない。
【0025】
端子107の少なくとも1つの側部134は、クランプ105の側部137に配置された少なくとも1つの内側に突出する突出部材136を越えて横切ることが妨げられる。クランプ105の両側部137のそれぞれが、内側に突出する突出部材136を含んでおり、および端部端子107が両側部134を含んでいることが好ましい。
【0026】
ケーブル補強リテーナアセンブリ108が完全に組み立てられており、クランプ105の端部端子107の端部110がケーブル18の端子113に連結された状態が、
図10において示されている。
図10に示されるケーブル補強リテーナアセンブリ108において、端部端子107の第2の側部117の少なくとも1つの可撓性部材121の端部と、端部端子107の第1の側部115の少なくとも1つの可撓性部材119の端部とが示されている。
図9も参照のこと。
【0027】
図11Aは、ケーブル補強リテーナアセンブリ108のクランプ105の、端部端子107の第2の側部117、および第2の側部127の正面図である。クランプ105の第2の側部127は少なくとも可撓性部材133を含んでいる。それに限定されるものでないが、
図11Aに示しているのは、その間に、細長いスリット138を備えた一対の可撓性部材133である。
図11Aにはまた、端部端子107をクランプ105の内部に移動させる際の、端部端子107のくぼみまたは開口122(
図9を参照のこと)への容易な進入のために、好ましくは傾斜している、クランプ105の第2の側部127内の内側に突出する突出突起部材130が示されている。内側に突出する突出突起部材130がくぼみまたは開口122内に一旦収容されると、端部端子107はクランプ105の内部に保持される。すなわち、クランプ105の内側に突出する突出突起部材130、132は好ましくは、端子107がクランプ105内に挿入されることを可能にするために傾斜しており、内側に突出する突出突起部材130、132が、端部端子107のくぼみまたは開口122、123内にそれぞれ収容されると、端子107は、クランプ105から引き出されることが妨げられる。
図9に関して前述したように、端部端子107の両側部134は、クランプ105の内側に突出する突出突起部材136によって保持され、リテーナ107がクランプ105内にさらに押し込まれることを妨げる。このようにして組み立てられたときに、ケーブルリテーナアセンブリ108は、
図10、11A、および11Bに示すように、端子107の可撓性部材119、121の端部をクランプ105外部へ延出させている。
【0028】
図11Bに図示しているのは、クランプ105の、端部端子107の第1の側部115、および第1の側部125を示す、ケーブル補強リテーナアセンブリ108の正面図である。ここに図示しているのは、ケーブル補強リテーナアセンブリ108が、図示したように組み立てられた場合の、クランプ105の、内側に突出する突出突起部材132および一対の可撓性部材135と、クランプ105の外部へ延出している端子107の第1の側部115の可撓性部材119の端部である。
【0029】
図11Bにさらに示しているのは、一対の可撓性部材135間の、(ここでは、クランプ105の第1の側部125をその全体が貫通しているように示した)その細長いスリット140である。
【0030】
図12Aは、バックカバー20の底部142および背部145の斜視図を示している。
図12Aでは、底部149を有し、バックカバー20の背部145から延在している少なくとも1つの略半円形の管状部材148が示されている。強度および安定性のために、(複数の)半円形の管状部材148は、それぞれ、バックカバー20に接続され、およびバックカバー20の側部153へ延在している複数のブリッジ(またはリブ)部材150に結合される。管状部材148の孔155は、バックカバー20の中央部160に向けて延在している。中央部160内には、管状部材148とそれぞれ連通している複数の略円形開口162がある。各円形開口162内には円形の嵌合シリコーンシール165があり、バックカバー20の中央部160の外周には、オーバーモールドされたシリコーンシール168がある。バックカバー20は、ケーブル18との接合のための円形の嵌合シリコーンシール165と、外部ハウジング5の内面との接合のための、オーバーモールドされたシリコーンシール168とを有している。ケーブル18が円形の嵌合シリコーンシール165内にそれぞれ収容されており、バックカバー20は、本発明の高電圧コネクタ1用の端子位置保証(TPA)装置として機能する。突出部(ledge)173が、バックカバー20の下部170を取り囲み、突出部173間には、
図12Aに示すように、傾斜突出部材175がある。
【0031】
図12Aに示すように、バックカバー20の上記構成要素は同様に、
図12Bに示すバックカバー10の背部145の正面図において示す。ここに示しているのは、管状部材148、および側部153に接続されたブリッジ(リブ)部材150である。やはり
図12Bに示しているのは、その円形開口162と連通している、管状部材148のそれぞれの開口155、円形開口162の内部に嵌合したそれぞれの円形の嵌合シリコーンシール165、およびバックカバー20の中央部160の外周を取り囲んでいるシリコーンシール168である。
図12Bに示しているのは、バックカバー20の下部170(
図12Aを参照のこと)を全側部上で取り囲んでいる突出部173、および、
図12Bに示すように、バックカバー20の両側部上に延在している傾斜突出部材175である。
【0032】
図13Aは、バックカバー20の上面部180および前部182の斜視図である。上面部180上に示しているのは、傾斜突出部材175である。バックカバー20の上面部180の反対側には、底部142を有している。前部182からは、バックカバーの中央部160を通って延在している円形開口162とそれぞれ連通しているそれぞれの開口188を備えた上部管状部材185が延在している。背部145から延在している半円形の管状部材148のように、上部管状部材185は同様に、ブリッジ(またはリブ)部材190によって取り囲まれている。中央部160の外周を取り囲んでいるのは、シリコーンシール168である。
【0033】
図13Bは、上部管状部材185のそれぞれの孔188と、関連付けられたブリッジ(またはリブ)部材190とを示す、バックカバー20の前部182の正面図である。
図13Bには、
図13Aに関して前述したそれぞれの円形の嵌合シリコーンシール165、およびその両側部において前部182において配置されている傾斜突出部材175が示されている。
【0034】
図14Aは、その全長に沿って延在している内部孔192を有する編組シールド22の斜視図である。編組シールド22は、金属、好ましくはステンレス鋼等でできている。
図14Bは、形状が略環状であり、およびステンレス鋼等でできている金属製のクランプ25の斜視図である。
【0035】
本発明の水平高電圧コネクタ1では、接地システムは、金属が注入された導電性プラスチック製の外部ハウジング5、アルミニウム製の圧縮リミッタ28、ステンレス鋼製のボルト12、および関連付けられたアルミニウム製の装置210の間の接触を確立することにより、コネクタ1の、関連付けられたアルミニウム製の装置210との接続を提供する。EMIの大幅な削減または除去は、ケーブル18の経路に沿って延在している編組シールド22とともに、外部ハウジング5の金属が注入された複数のパッド48によってもたらされ、金属が注入された複数のパッド48は、関連付けられたアルミニウム製の装置210に接触している。本発明は、ガルバニック腐食を防止するために、金属が注入された導電性プラスチック製の外部ハウジング5、および関連付けられたアルミニウム製の装置210を電解液から遮蔽する非導電性のオーバーモールドされたシリコーンシール7のベース52による、ガルバニック腐食の防止をさらに提供する。ガルバニック腐食は、シリコーンシール7の上部55の側方部材57が、金属が注入された導電性プラスチック製の外部ハウジング5、およびアルミニウム製の圧縮リミッタ28を遮蔽し、および、ガルバニック腐食を防止するために、ステンレス製のボルト12および関連付けられたアルミニウム製の装置210を電解液からさらに遮蔽することによってさらに防止される。
【0036】
本発明の高電圧コネクタを組み立てる方法を以下に詳細に説明する。複数のボルト12はそれぞれ、外部ハウジング5の側部開口38の内部の圧縮リミッタ28内に固定され、その後、外部ハウジング5および、その後コネクタ1をその上に取り付ける装置210(
図15を参照のこと)上に、アウターモールドされたシリコーンシール7とともに外部ハウジング5が取り付けられる。ボルト12はコネクタ1を装置210に確実に締結され、および、編組シールド22、外部ハウジング5、および装置210の間の地絡を提供する。好ましくは、ステンレス鋼製のボルト12およびアルミニウム製の圧縮リミッタ28は、システムを接地するために、コネクタ1と装置210との接触を提供する。
【0037】
外部ハウジング5が、アウターモールドされたシリコーンシール7とともに装置上に取り付けられると、内部ハウジング14が外部ハウジング5の端部45(
図6を参照のこと)にほぼ到達するか、または到達するまで、内部ハウジング14を次いで、外部ハウジング5の中央孔40内に挿入し、または摺動させて、内部ハウジング14が外部ハウジング5の内部に固定されることを保証するクリック音が聞こえるまで、内部ハウジング14を次いで、外部ハウジング5の底部孔または底部開口50(
図6を参照のこと)内に挿入し、または下方に摺動させて、外部ハウジング5のベース32上に内部ハウジング14を取り付ける。オーバーモールドされたシリコーンシール7は、コネクタ1と装置210との間のガルバニック腐食保護のための封止および絶縁層を提供する。好ましくは、それらのそれぞれのケーブル18を備えた複数の予め組み立てられたケーブル補強リテーナアセンブリ108が、まず外部ハウジング5の中央孔40内に挿入され、次いで、内部ハウジング14内に下方に挿入されるのは、クリック音等が聞こえるまでであり、その場合には、バックカバー20は、バックカバー20が一旦、外部ハウジング5の内部に固定されるとクリック音が再び聞こえるまで、ケーブル18に沿って中央孔40を通って、外部ハウジング5内に摺動する。その時点では、部分的に組み立てられたコネクタ1は
図2Aに示すようになる。その後、編組シールド22は外部ハウジング5上に取り付けられ、クランプ25は、編組シールド22の背部の端部に向けて編組シールド22の上を滑り下りて、その上に載置され(
図2B参照)、編組シールド22と外部ハウジング5との間の導電性接触を提供する。
【0038】
特に、内部ハウジング14が外部ハウジング5の中心孔40内に挿入されると、内部ハウジング14は外部ハウジング5の端部45にほぼ到達または到達し、次いで、孔または開口50内に挿入され、外部ハウジング5のベース32に向けて降下され、内部ハウジング14の下方へ延在する部材83は、外部ハウジング5の底部孔または底部開口50内に下方に進入する(または摺動する)。次いで、内部ハウジング14の前部へ延在する部材87の底面92は、外部ハウジング5の内側部41(
図3Aおよび
図6参照)上に取り付けられる。実質的にその結果、内部ハウジング14の両側部上の可撓性ラッチ部材200(
図8を参照のこと)の上部201はそれぞれ、外部ハウジング5の両内側部上のくぼみ99(
図6を参照のこと)に進入し、その時点でクリック音が聞こえる。クリック音等はよって、内部ハウジング14が外部ハウジング5の内部に確実に取り付けられていることを示す。(好ましくはナイロン等でできている)内部ハウジング14は、導電部(たとえば、金属が注入されたプラスチック等でできている外部ハウジング5、および内部ハウジング14の内部に固定されたケーブル端子107)間の分離を提供する。
【0039】
その後、好ましくは、それらに付随するそれぞれのケーブル18を備えた複数の予め組み立てられたケーブル補強リテーナアセンブリ108(
図10を参照のこと)は、それらに付随するケーブル18をバックカバー20のそれぞれの円形開口162のそれぞれの円形の嵌合シリコーンシール165内に挿入させている。
【0040】
好ましくは予め組み立てられているケーブル補強リテーナアセンブリ108は次いで、外部ハウジング5の中央孔40内に挿入され、または摺動され、内部ハウジング14の上部スロット188、189、190(
図8参照)に向けて降下される。特に、クランプ105の第2の側部125がそれぞれ、内部ハウジング14の前部70に面した状態で、複数のケーブル補強リテーナアセンブリ108は、外部ハウジング5の中央孔40を通って挿入され、または略水平に摺動され、その後、上部スロット188、189、190のそれぞれを通って降下するが、内部ハウジング14(
図7Bを参照のこと)の底端部85のスロット88、89、90を通り過ぎることなく、降下される。ケーブル補強リテーナアセンブリ108はそれぞれ、内部ハウジング14の上部スロット188、189、190を通って下方に進み、複数のクランプ105はそれぞれ、下方に進む一方で、各クランプ105の各上端部128(
図10を参照のこと)がそれぞれ、内部ハウジング14(
図8を参照のこと)の1つの傾斜突出部103の下で止まるまで内部ハウジング14の可撓性部材75、76、77(
図8を参照のこと)の傾斜突出部103を押す。その結果、クランプ105および、同時に、ケーブル補強リテーナアセンブリ108が内部ハウジング14内に確実に固定されていることを示すクリック音等が聞こえる。この時点で、端部端子107の略平坦および略屈曲部110(
図10を参照のこと)は、内部ハウジング14の前面延在部材87の略平坦および略水平の第1の部分80上に置かれており、または取り付けられる。内部ハウジング14の前部へ延在する部材87の第2の部分82はそれぞれ、端部端子107の略平坦および略屈曲部110を分離している。
【0041】
その後、バックカバー20を、ケーブル18に沿って外部ハウジング5に向けて、およびその中央孔40を通って略水平に摺動させるのは、バックカバー20の両側部における複数の傾斜突出部材175(
図13Aおよび
図13Bを参照のこと)がそれぞれ、外部ハウジング5の前部を貫通する開口42(
図3Aおよび
図3Bを参照のこと)に進入するまでであるが、その時点では、バックカバー20が外部ハウジング5に確実に固定されており、ケーブル補強リテーナアセンブリ108が同様に外部ハウジング5内に完全に固定されていることを示すためのクリック音が聞こえる。すなわち、バックカバー20は、内部ハウジング14を所定の位置へ押し、および内部ハウジング14が外部ハウジング5内に適切に位置付けられることを確実にする。
【0042】
図15に示すように、本発明の水平高電圧コネクタ1は、ボルト12の使用により、装置210(たとえば、インバータ等)に取り付けられる。内部ハウジング14の下方へ延在する部材83は、外部ハウジング5のベース32の底端部45の底部孔または底部開口50、およびオーバーモールドされたシリコーンシール7を貫通しているように示されている。外部ハウジング5のベース32の底端部45の複数のパッド48は、オーバーモールドされたシリコーンシール7の細長いスロット51内にあるように示されている。
【0043】
図15にさらに示すように、ケーブル補強保持体アセンブリ108の端部端子107の略平坦および略屈曲部110(
図10参照)は、内部ハウジング14の前部へ延在する部材87の略平坦および略水平の第1の部分80上に置かれている、または取り付けられている。内部ハウジング14の前部へ延在する部材87の底面92は、外部ハウジング5の内側部41(
図3Bおよび
図6参照)上に置かれている、または取り付けられている。
【0044】
また、
図15に示しているのは、内部ハウジング14内にケーブル18を固定するためのくさびまたは突き当て機構Aである。特に、バックカバー20を、ケーブル18に沿って中央孔40を通って、外部ハウジング5内に挿入または略水平に摺動させると、バックカバー20の複数の略半円形の管状部材148(
図12Aを参照のこと)の複数の底部149はそれぞれ、ケーブル補強リテーナアセンブリ108の端部端子107の端部110の上面部111(
図10および
図11A参照)に対してくさび留めされ、または突き当てられ、それにより、内部ハウジング14内部のケーブル18を固定する。
図16に示すように、クランプ105の外部へ延出している、端子107の可撓性部材119、121の端部(たとえば、
図10)は、関連付けられた装置210の端子220の組に接続される。
【0045】
その後、露出したケーブル18を遮蔽するために、編組シールド22を外部ハウジングアセンブリ3に向けて略水平に摺動させ、それにより、編組シールド22の背部は、外部ハウジング3の一部分から中央孔40の近くに延在している外部突出部98a、98b(
図6を参照のこと)を通り過ぎる。クランプ25が次いで、編組シールド22に沿って外部突出部98a、98bを通り過ぎ、外部突出部98a、98bをほぼ通り過ぎて略水平に摺動し、クランプ25は、編組シールド22を外部ハウジング5に接続し、および、その接続を保証する。
【0046】
完全に組み立てられた場合、本発明の水平高電圧コネクタ1は、金属が注入された導電性プラスチック製の外部ハウジング5、アルミニウム製の圧縮リミッタ28、ステンレス鋼製のボルト12、および関連付けられたアルミニウム製の装置210の間の接触を確立することにより、コネクタ1の、関連付けられたアルミニウム製の装置210との接続を提供する接地システムを含んでいる。EMIの大幅な削減または大幅な除去は、ケーブル18の経路に沿って延在している編組シールド22による、EMIの遮蔽、または関連付けられたアルミニウム製の装置210に接触する、EMI地絡に使用される金属が注入された複数のパッド48への編組シールド22からのEMIの進路変更によってもたらされる。すなわち、EMIは、ステンレス鋼製のクランプ25により、金属が注入されたプラスチック製の外部ハウジング5に接続されたステンレス鋼製の編組シールド22から、たとえばアルミニウム製のインバータ210上に取り付けられた金属が注入されたプラスチック製の外部ハウジング5への経路に進路変更される。本発明は、ガルバニック腐食を防止するために、金属が注入された導電性プラスチック製の外部ハウジング5、および関連付けられたアルミニウム製のインバータ210を電解液から遮蔽する、非導電性のオーバーモールドされたシリコーンシール7のベース52による、ガルバニック腐食の防止をさらに提供する。シリコーンシール7を通って突出しており、およびシリコーンシール7で境界を付けられた金属が注入された複数のパッド48は、金属が注入された外部ハウジング5とアルミニウム製のインバータ210との間のガルバニック腐食を防止する。ガルバニック腐食は、シリコーンシール7の上部55の側方部材57が、金属が注入された導電性プラスチック製の外部ハウジング5、およびアルミニウム製の圧縮リミッタ28を遮蔽し、および、ガルバニック腐食を防止するために、ステンレス製のボルト12および関連付けられたアルミニウム製のインバータ210を電解液からさらに遮蔽することによって防止される。
【0047】
図17は、発生源(たとえば、高電圧導電ケーブル18、導電ケーブル補強保持体アセンブリ16、108、バッテリ自体等、またはいずれかの他の発生源)によって発生し、次いで金属製の編組シールド22を通って伝導し、高電圧コネクタ1を通って流れ、および、最終的には、その上に高電圧コネクタ1が取り付けられたその対応する金属製の装置210に伝導するEMIノイズの電気地絡経路220、230、240、250を示す本発明の完全に組み立てられた垂直高電圧コネクタアセンブリ1である。
図18は、金属製の編組シールド22を通って流れ、高電圧コネクタ1を通って流れ、および、最終的には、その上に高電圧コネクタ1が取り付けられたその対応する金属製の装置210に伝導するEMIノイズの電気地絡経路220、230、240、250の対応するフローチャートである。
【0048】
特に、たとえば、電気自動車またはハイブリッド自動車において、EMIノイズが、たとえば、自動車の高電圧バッテリ、バッテリに接続された導電ケーブル18、ケーブル補強アセンブリ16、108等、またはいずれかの他の発生源によって発生した場合、EMIノイズは、前述した理由で、削減、抑制、または除去する必要がある。電気地絡EMIノイズ流路220、230、240、250は
図17に示す。
図17に示すように、EMIノイズ流路220は当初、(ステンレス鋼等でできている)金属製の編組シールド22を通って流れる。EMIノイズ流路220は次いで、(前述したように)金属製の編組シールド22を複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5に固定する金属製のクランプ25を通って流れる。外部ハウジング5は、金属が注入された導電性プラスチック、樹脂、ナイロン等でできている。外部ハウジング5はステンレス鋼製のファイバが充填されたプラスチック、樹脂、ナイロン等でできている場合もある。EMIノイズ流路220は次いで、EMIノイズ流路220とは異なった方向を通って進む、導電性外部ハウジング5の角度を付けられた、または複数の方向性を有する部分に沿って、EMIノイズ流路230へ誘導される。この場合、外部ハウジング5の角度を付けられた、または複数の方向性を有する構成に鑑みて、導電性外部ハウジング5に沿って同様に進むEMI流路は、それを通ってEMIノイズ流路220が進むその方向に対して直交している。EMIノイズ流路230は、EMIノイズ流路240を通ってその進行を続け、次いで、(ステンレス鋼等でできている)対応するボルトを取り囲む(アルミニウム等でできている)金属製の圧縮リミッタ28の少なくとも1つへ導通する。
【0049】
導電性外部ハウジング5から、EMIノイズ流路240は、(アルミニウム等でできている)金属製の圧縮リミッタ28(
図17中のEMIノイズ流路240を参照のこと)へ流れ、金属製の圧縮リミッタ28は(ステンレス鋼等でできている)対応するボルト12を取り囲んでおり、ボルト12は、コネクタアセンブリ1を、その上にコネクタアセンブリ1が取り付けられた金属製の装置210に接続している。上記構造的配置により、EMIノイズ流路240はそれにより、導電性外部ハウジング5から、金属製の圧縮リミッタ28へ、取り囲んでいる対応するステンレス鋼製のボルト12へ進み、および、最終的には、関連付けられた金属製の装置210へ導通している。関連付けられた金属製の装置210はたとえば、アルミニウム製の自動車トランスミッションであり得る。
【0050】
さらに、上述したように、
図5Aは、外部ハウジング5が、オーバーモールドされたシリコーンシール7上に置かれており、および取り付けられる場合に、シリコーンシール7の細長いスリット51を貫通する、外部ハウジング5の複数のパッド48を備えた、外部ハウジングアセンブリ3の底端部45を示す。
図5Bは、外部ハウジング5が、オーバーモールドされたシリコーンシール7上に置かれており、および取り付けられる場合に、シリコーンシール7の異なる実施形態またはパターンの対応する細長いスリット51を貫通する、異なる実施形態またはパターンの複数のパッド48を備えた、外部ハウジングアセンブリ3の底端部45を示す。
【0051】
シリコーンシール7の細長いスリット51を貫通する、導電性外部ハウジング5の複数のパッド48は、対応する金属製の装置210に接触する。好ましくは、コネクタアセンブリ1を対応する金属製の装置210に接続するうえでのボルト12の締付けは、物理的接触が、導電性外部ハウジング5の複数のパッド48と、対応する金属製の装置210との間で維持されることを確実にするが、ボルト12の締付けは、シリコーンシール7の物理的または機能的一体性が維持されることを確実にするために、圧縮リミッタ28によって制限される。
【0052】
対応する金属製の装置210との、導電性外部ハウジング5の複数のパッド48の物理的接触の上記保証により、EMIノイズ流路220は、金属製の編組シールド22から複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5へ、複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5の角度が付けられた、または直交に向けられた部分に沿ったEMIノイズ流路230をたどって、直接、対応する金属製の装置210へ流れる(EMIノイズ流路250を参照のこと)。
【0053】
単一の金属製の圧縮リミッタ28および単一の対応するステンレス鋼製のボルト12のみを上述したが、EMIノイズ流路240は、
図2Aおよび2Bに示す、複数の金属製の圧縮リミッタ28へ、および対応するステンレス鋼製のボルト12へ進み得る。さらに、EMIノイズ流路250は、
図5Aおよび5Bに関して上述したように、シリコーンシール7の異なる実施形態またはパターンの対応する細長いスリット51を貫通する、異なる実施形態またはパターンの導電性外部ハウジング5の複数のパッド48を通って進み得る。
【0054】
さらに上述したように、発生したEMIノイズのノイズ流路220は金属製の編組シールド22から、および、最終的には、対応する金属製の装置210へ、以下のように、(1)金属製の編組シールド22から、複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5へ、金属製の圧縮リミッタ28を通って、それらのそれぞれのボルト12を通って、および、最終的には、対応する金属製の装置210へ(EMIノイズ流路220、230、240を参照のこと)、ならびに(2)金属製の編組シールド22から、複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5へ、その複数の導電性パッド48を通って、および、最終的には、対応する金属製の装置210へ(EMIノイズ流路220、230、250を参照のこと)流れる。
【0055】
図17は、それを通ってEMIノイズ流路230が誘導される、導電性外部ハウジング5の角度を付けられた、または直交に向けられた部分を示しているが、導電性外部ハウジング5の複数の方向性を有する部分が本発明者によって確実に想定されており、および、あるいは、それらを通ってEMIノイズ流路220、230、240、250が誘導され得るそれらの経路である。
【0056】
図18は、金属製の編組シールド22から、および、最終的には、対応する金属製の装置210へ流れるEMIノイズ流路220、230、240、250をさらに示す。
【0057】
EMIノイズは、上述したように、発生源(たとえば、電気自動車、ハイブリッド自動車等のバッテリ、導電ケーブル18、または導電ケーブル補強リテーナアセンブリ16、108等)によって発生し、および、EMI地絡ノイズからコネクタアセンブリ1を保護する方法は
図18のフローチャートに示す。ステップS1(S1)に示すように、EMIノイズは金属製の編組シールド22を通って伝導する。ステップS2(S2)では、EMIノイズは、ノイズ流路220を通って金属製のクランプ25へその流れが継続し、ステップS3(S3)において、EMIノイズ流路230において、さらに、EMIノイズ流路220を通って複数の方向性を有する導電性外部ハウジング5へ、導電性外部ハウジング5の角度を付けられた部分または複数の方向性を有する部分を通って流れ続ける。
【0058】
EMIノイズ流路230、240では、EMIノイズは、ステップ4A(S4A)において、導電性外部ハウジング5の角度が付けられた部分または複数の方向性を有する部分から金属製の圧縮リミッタ28へ伝導し、ステップ5A(S5A)において、対応するボルト12へ、EMIノイズ流路240を通って続け、および、最終的には、ステップ6A(S6A)において、その上にコネクタアセンブリ1が取り付けられたその金属製の装置210へ伝導する。
【0059】
EMIノイズ流路230、250では、EMIノイズは、ステップ4B(S4B)において、導電性外部ハウジング5の角度が付けられた部分または複数の方向性を有する部分から直接、導電性外部ハウジング5の複数の導電性パッド48を通って伝導し、および、最終的には、ステップ5B(S5B)において、その上にコネクタアセンブリ1が取り付けられたその対応する金属製の装置210へ伝導する。
【0060】
上述した説明は本発明の好ましい実施形態に関するものであるが、他の変形および修正は、当業者に明らかになり、および、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく行い得る。さらに、本発明の一実施形態に関して説明した構成は、以上で明記していなくても、他の実施形態とともに使用し得る。