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特許7460573充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20240101AFI20240326BHJP
   G06Q 30/04 20120101ALI20240326BHJP
   G07F 7/08 20060101ALI20240326BHJP
   B60L 53/66 20190101ALI20240326BHJP
   B60L 53/68 20190101ALI20240326BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06Q30/04
G07F7/08 S
B60L53/66
B60L53/68
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021055832
(22)【出願日】2021-03-29
(65)【公開番号】P2022152895
(43)【公開日】2022-10-12
【審査請求日】2022-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】池谷 浩二
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-107929(JP,A)
【文献】特開2002-281668(JP,A)
【文献】特開2019-079346(JP,A)
【文献】特開2018-074815(JP,A)
【文献】特開2011-227541(JP,A)
【文献】特開2014-016756(JP,A)
【文献】特開2004-295161(JP,A)
【文献】山田英夫,“(8)パーク24の概要”,異業種に学ぶビジネスモデル,日本経済新聞出版社,2014年11月04日,pp.87~92
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07F 7/08
B60L 53/60-53/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、充電装置の利用者が所有し、前記サーバと通信可能な第1端末と、前記充電装置の設置場所を貸してくれる人が所有し、前記サーバと通信可能な第2端末と、を備えた充電装置利用システムであって、
前記第1端末は、前記充電装置の利用時に、前記充電装置の識別情報を取得する第1取得部と、前記充電装置の利用要求及び前記識別情報の送信を行う第1送信部と、を有し、
前記サーバは、前記利用要求及び前記識別情報を受信する第1受信部と、前記利用要求を受信した場合、前記利用者に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部と、前記第1端末に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部と、前記利用要求を受信した場合、前記設置場所を貸してくれる人に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部と、前記第2端末に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部と、を有する、
充電装置利用システム。
【請求項2】
請求項1に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記充電装置の利用情報を取得する第2取得部と、前記利用情報の送信を行う第2送信部と、
前記サーバは、前記利用情報を受信する第2受信部を有し、
前記支払い対価算出部は、前記利用情報に基づいて前記充電装置の利用にかかった電気代を算出し、前記支払い対価料金に前記電気代及び充電装置設置代を含める、
充電装置利用システム。
【請求項3】
請求項2に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、時間で充電、距離で充電、満充電の1つを選択して入力できる第1入力部と、前記時間で充電する場合の前記時間が入力できる第2入力部と、前記距離で充電する場合の前記距離が入力できる第3入力部と、を有し、
前記第2取得部は、前記第1入力部、前記第2入力部及び前記第3入力部により入力された情報又は該情報から算出した情報を前記利用情報として取得する、
充電装置利用システム。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記充電装置の充電時間を取得する第3取得部と、前記充電装置に充電開始命令を送信した後、前記充電時間経過後に前記充電装置に充電終了命令を送信する第3送信部と、を有する、
充電装置利用システム。
【請求項5】
請求項4に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記充電終了命令を送信したことを報知する第1報知部を有する、
充電装置利用システム。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記サーバは、前記第1端末との通信により、前記充電装置の充電時間及び前記充電開始命令の送信時間を取得する第4取得部と、前記第4取得部により取得した前記充電時間及び前記充電開始命令の送信時間に基づいて前記充電装置の利用状況を管理する管理部と、前記第1端末との通信により、利用可能な前記充電装置の予約処理を行う予約処理部と、を有する、
充電装置利用システム。
【請求項7】
請求項4又は5に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記サーバは、前記第1端末との通信により、前記充電装置の充電時間及び前記充電開始命令の送信時間を取得する第4取得部と、前記第4取得部により取得した前記充電時間及び前記充電開始命令の送信時間に基づいて前記充電装置の利用状況を管理する管理部と、
前記第1端末は、利用状況を確認したい前記充電装置が入力できる第4入力部と、前記サーバと通信を行い、前記第4入力部により入力された前記充電装置の利用状況を取得して、報知する第2報知部を有する、
充電装置利用システム。
【請求項8】
充電装置の利用者が所有する第1端末及び前記充電装置の設置場所を貸してくれる人が所有する第2端末と通信可能なサーバであって、
前記第1端末から送信される利用要求及び前記充電装置の識別情報を受信する第1受信部と、
前記利用要求を受信した場合、前記利用者に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部と、
前記第1端末に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部と、
前記利用要求を受信した場合、前記設置場所を貸してくれる人に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部と、
前記第2端末に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部と、を備えた
サーバ。
【請求項9】
コンピュータを、
利用者が所有する第1端末から送信される利用要求及び充電装置の識別情報を受信する第1受信部と、
前記利用要求を受信した場合、前記利用者に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部と、
前記第1端末に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部と、
前記利用要求を受信した場合、前記充電装置の設置場所を貸してくれる人に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部と、
前記充電装置の設置場所を貸してくれる人が所有する第2端末に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部として機能させる、
充電利用システム用のプログラム。
【請求項10】
請求項1に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記利用者による前記請求対価の確認操作の受け付けに応じて、前記サーバに確定信号を送信するとともに、前記充電装置に充電開始命令を送信し、
前記サーバは、前記確定信号の受信に応じて、前記支払い対価の算出及び提示を行う、
充電装置利用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラム、に関する。
【背景技術】
【0002】
電池を搭載した電動車両としては、電気自動車、ハイブリッド自動車、電動自転車、電動車椅子などがある。ところで、電動車両(特に電気自動車)の普及課題のひとつとして、充電スタンドが全国を網羅するように増えないと外出先で電池切れになったときに充電できないという不安がある。
【0003】
そこで、個人の住宅に設置した充電装置を所有者が利用しない間、他者に使用許可するための情報管理装置が提案されている(特許文献1、2)。しかしながら、充電装置の設置は、自身が電動車両を所有して充電装置を利用する者に限られているため、充電装置を広く普及することができない、という問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-170443号公報
【文献】特開2020-171172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、充電装置を広く普及することができる充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラムは、下記[1]~[10]を特徴としている。
[1]
サーバと、充電装置の利用者が所有し、前記サーバと通信可能な第1端末と、前記充電装置の設置場所を貸してくれる人が所有し、前記サーバと通信可能な第2端末と、を備えた充電装置利用システムであって、
前記第1端末は、前記充電装置の利用時に、前記充電装置の識別情報を取得する第1取得部と、前記充電装置の利用要求及び前記識別情報の送信を行う第1送信部と、を有し、
前記サーバは、前記利用要求及び前記識別情報を受信する第1受信部と、前記利用要求を受信した場合、前記利用者に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部と、前記第1端末に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部と、前記利用要求を受信した場合、前記設置場所を貸してくれる人に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部と、前記第2端末に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部と、を有する、
充電装置利用システムであること。
[2]
[1]に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記充電装置の利用情報を取得する第2取得部と、前記利用情報の送信を行う第2送信部と、
前記サーバは、前記利用情報を受信する第2受信部を有し、
前記支払い対価算出部は、前記利用情報に基づいて前記充電装置の利用にかかった電気代を算出し、前記支払い対価料金に前記電気代及び充電装置設置代を含める、
充電装置利用システムであること。
[3]
[2]に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、時間で充電、距離で充電、満充電の1つを選択して入力できる第1入力部と、前記時間で充電する場合の前記時間が入力できる第2入力部と、前記距離で充電する場合の前記距離が入力できる第3入力部と、を有し、
前記第2取得部は、前記第1入力部、前記第2入力部及び前記第3入力部により入力された情報又は該情報から算出した情報を前記利用情報として取得する、
充電装置利用システムであること。
[4]
[1]~[3]の何れか1項に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記充電装置の充電時間を取得する第3取得部と、前記充電装置に充電開始命令を送信した後、前記充電時間経過後に前記充電装置に充電終了命令を送信する第3送信部と、を有する、
充電装置利用システムであること。
[5]
[4]に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記充電終了命令を送信したことを報知する第1報知部を有する、
充電装置利用システムであること。
[6]
[4]又は[5]に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記サーバは、前記第1端末との通信により、前記充電装置の充電時間及び前記充電開始命令の送信時間を取得する第4取得部と、前記第4取得部により取得した前記充電時間及び前記充電開始命令の送信時間に基づいて前記充電装置の利用状況を管理する管理部と、前記第1端末との通信により、利用可能な前記充電装置の予約処理を行う予約処理部と、を有する、
充電装置利用システムであること。
[7]
[4]又は[5]に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記サーバは、前記第1端末との通信により、前記充電装置の充電時間及び前記充電開始命令の送信時間を取得する第4取得部と、前記第4取得部により取得した前記充電時間及び前記充電開始命令の送信時間に基づいて前記充電装置の利用状況を管理する管理部と、
前記第1端末は、利用状況を確認したい前記充電装置が入力できる第4入力部と、前記サーバと通信を行い、前記第4入力部により入力された前記充電装置の利用状況を取得して、報知する第2報知部を有する、
充電装置利用システムであること。
[8]
充電装置の利用者が所有する第1端末及び前記充電装置の設置場所を貸してくれる人が所有する第2端末と通信可能なサーバであって、
前記第1端末から送信される利用要求及び前記充電装置の識別情報を受信する第1受信部と、
前記利用要求を受信した場合、前記利用者に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部と、
前記第1端末に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部と、
前記利用要求を受信した場合、前記設置場所を貸してくれる人に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部と、
前記第2端末に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部と、を備えた
サーバであること。
[9]
コンピュータを、
利用者が所有する第1端末から送信される利用要求及び充電装置の識別情報を受信する第1受信部と、
前記利用要求を受信した場合、前記利用者に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部と、
前記第1端末に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部と、
前記利用要求を受信した場合、前記充電装置の設置場所を貸してくれる人に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部と、
前記充電装置の設置場所を貸してくれる人が所有する第2端末に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部として機能させる、
充電利用システム用のプログラムであること。
[10]
[1]に記載の充電装置利用システムにおいて、
前記第1端末は、前記利用者による前記請求対価の確認操作の受け付けに応じて、前記サーバに確定信号を送信するとともに、前記充電装置に充電開始命令を送信し、
前記サーバは、前記確定信号の受信に応じて、前記支払い対価の算出及び提示を行う、
充電装置利用システムであること。
【0007】
上記[1]、[8]、[9]及び[10]の構成の充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラムによれば、サーバが、第1端末に対して利用者に請求する請求対価を提示し、第2端末に対して充電装置の設置場所を貸してくれた人に支払う支払い対価を提示する。これにより、充電装置を利用した利用者から請求対価をもらって、充電装置の設置場所を貸してくれる人に対して、支払い対価を支払うことができる。このため、充電装置の設置場所を貸してくれる人が増えて、充電装置を広く普及することができる。
上記[2]の構成の充電装置利用システムによれば、支払い対価が、電気代及び充電装置設置代を含む。これにより、支払い対価が電気代より低くなることがなく、より一層、充電装置の設置場所を貸してくれる人が増えて、充電装置を広く普及することができる。
上記[3]の構成の充電装置利用システムによれば、充電装置を利用したい利用者に合わせた充電を行うことができる。
上記[4]の構成の充電装置利用システムによれば、第1端末を利用して充電装置を制御することができる。
上記[5]の構成の充電装置利用システムによれば、充電が終了しているにも関わらず、充電装置2が使われた状態となることを防ぐことができる。
上記[6]の構成の充電装置利用システムによれば、サーバが、第1端末との通信により、充電装置の利用状況を管理して、予約することができる。
上記[7]の構成の充電装置利用システムによれば、サーバが、第1端末との通信により、充電装置の利用状況を管理して、その利用状況を他の第1端末に報知することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、充電装置を広く普及することができる充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラム、を提供することができる。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態の充電装置利用システムの一実施形態を示す構成図である。
図2図2は、図1に示す端末の構成図である。
図3図3は、図1に示すサーバの構成図である。
図4図4は、図3に示すDBに格納された車両マップを示す図である。
図5図5は、図3に示すDBに格納された電力単価マップを示す図である。
図6図6は、図1に示す端末が実行する利用処理手順を示すフローチャートである。
図7図7は、図1に示す端末に表示される入力画面を示す図である。
図8図8は、図1に示すサーバが実行する利用処理手順を示すフローチャートである。
図9図9は、図1に示すサーバが実行する予約処理手順を示すフローチャートである。
図10図10は、図1に示す端末が実行する予約処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0012】
本実施形態において、充電装置2は、電動車両40を充電する例について説明するが、充電装置としては、充電が必要な機器を充電できるものであればよく、スマートフォンやタブレットなどを充電する充電装置であってもよい。また、本実施形態では、電動車両として電気自動車を例に説明するが、電動車両は電池を駆動源として走行する車両であればよく、ハイブリッド車両、電動自転車、電動バイクなどであってもよい。
【0013】
充電装置利用システム1は、図1に示すように、複数の充電装置2(図1では1つの充電装置2を代表して記載)と、これら充電装置2を利用する利用者10が所有する端末(第1端末)31と、充電装置2の設置場所を貸してくれる人、即ち設置場所のオーナー20が所有する端末(第2端末)32と、これら端末31、32と通信可能なサーバ4と、を備えている。本実施形態において、端末31、32及びサーバ4は、インターネット通信網30を介して互いに通信可能に構成されている。また、端末31及び充電装置2は、回線使用料がかからない無線通信規格の一つである例えばBT(bluetooth(登録商標))通信やWi-Fi(登録商標)を用いて互いに無線通信可能に構成されている。
【0014】
充電装置2は、電動車両40が充電できる例えば50kW未満の電力を出力する中速充電装置である。充電装置2の入力としては、直流電源であってもよいし、200V~400Vの交流電源であってもよいし、水素発電を行う燃料電池から出力される直流電源であってもよい。充電装置2は、全国各地の時間貸し駐車場や、コンビニエンスストア、飲食店などの駐車場に設置されている。本実施形態では、充電装置2は、本充電装置利用システム1を運営する運営会社から無料でオーナー20に貸し出されている。
【0015】
端末31、32は、例えばタブレットやスマートフォン、PC(Personal Computer)などから構成されている。端末31、32は、図2に示すように、第1通信部301と、第2通信部302と、操作部303と、表示部304と、スピーカ305と、μCOM306と、を備えている。第1通信部301は、充電装置2と通信を行うための通信部である。第2通信部302は、インターネット通信網30に接続するための通信部である。操作部303は、利用者10によって各種操作が行われる。表示部304は、各種情報が表示される。スピーカ305は、報知音などを発生する。μCOM306は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリと、メモリに格納されたプログラムに従って動作を行うCPU(Central Processing Unit)と、を有し、端末31、32全体の制御を司る。
【0016】
本実施形態では、上記操作部303及び表示部304として、これら一体に形成したタッチパネルから構成されている例について説明する。上記端末31、32には、充電装置利用システム1を運営する運営会社が配信する充電装置利用アプリケーションがダウンロードされ、記憶されている。
【0017】
サーバ4は、図3に示すように、第2通信部41と、DB42と、μCOM43と、を備えている。第2通信部41は、インターネット通信網30に接続するための通信部である。DB42には、充電装置2の登録情報(設置場所、ID(=識別情報)、支払い先の口座情報など)や利用状況、利用者10の登録情報(名前、車種、連絡先、請求先の口座情報、クレジットカード情報など)が記憶されている。また、DB42には、図4に示す車両マップが格納されている。車両マップは、車種と、その車種の電動車両に搭載された電池容量、満充電走行距離と、の関係を示すマップである。
【0018】
また、DB42には、図5に示すように、電力単価マップが格納されている。電力単価マップは、充電装置2のIDと、その充電装置2の使用時間帯と、商用電力単価と、原価電力単価と、の関係を示すマップである。商用電力単価とは、運営会社が利用者10に請求する電気代の電力単価であり、原価電力単価は、運営会社がオーナー20に支払う電気代の単価である。本実施形態では、原価電力単価は、電気会社や電力小売会社がオーナー20に請求する電気代の単価と等しい。なお、充電装置2に安い電力を使用するため、充電装置2だけ店舗とは別の電力メータを取り付け、店舗と別の電力会社や電力小売会社と契約をすることで、店舗とは別の電力小売り会社の電力を使用するようにしてもよい。この場合、充電装置2用に契約している電力小売会社の単価に、原価電力単価が設定される。μCOM43は、サーバ4全体の制御を司り、オーナー20に対して支払う支払い料金(=支払い対価)の支払い処理を行い、利用者10に対して請求する請求料金(=請求対価)の請求処理を行う。
【0019】
次に、上述した構成の充電装置利用システム1の動作について図6を参照して説明する。利用者10は、空いている充電装置2があり、その充電装置2を利用したい場合、電動車両40を充電装置2に接続する。その後、利用者10は、充電装置利用システム1を利用して、充電装置2を利用するために充電装置利用アプリケーションを立ち上げる。
【0020】
これに応じて、端末31のμCOM306(以下、「端末」と略記)は、充電装置利用アプリケーションを実行する。利用者10は、端末31を操作して充電装置2を利用モードにする。これにより、端末31は、利用処理を実行する。まず、端末31は、第1取得部として機能し、利用者10が利用したい充電装置のID、出力電力(kW)を取得する(S1)。S1では、端末31は、充電装置2と通信を行ってID、出力電力(kW)を取得するようにしてもよいし、充電装置2に貼り付けられたバーコードやQRコード(登録商標)などを読み取ってID、出力電力を取得するようにしてもよい。
【0021】
その後、端末31は、充電装置2の利用情報を入力する入力画面を表示する(S2)。入力画面の一例を図7に示す。同図に示すように、端末31は、操作部303及び表示部304から構成されるタッチパネルに「1.時間での充電」、「2.距離での充電」、「3.満充電」の1つを選択して入力できる入力欄C1を表示する。また、端末31は、時間で充電する場合の時間が入力できる入力欄C2を表示し、距離で充電する場合の距離が入力できる入力欄C3が表示される。以上のことから明らかなように、操作部303及び表示部304が、第1入力部、第2入力部、第3入力部として機能する。
【0022】
次に、端末31は、充電したい電動車両40の電池容量、満充電走行可能距離を取得する(S3)。S3において、端末31は、サーバ4に対して電池容量、満充電走行可能距離を要求する。この要求を受信すると、サーバ4は、端末31のIDやアプリのログインIDに紐づけられた登録情報に含まれる車種情報を読み出す。また、サーバ4は、車両マップから読み出した車種情報に対応する電池容量(kWh)と、満充電走行可能距離(km)と、を読み出し、電池容量(kWh)、満充電走行可能距離(km)を端末31に送信する。端末31は、これらを受信することにより電池容量、満充電走行可能距離を取得することができる。これに限らず、登録時に端末31のメモリに電池容量、満充電走行可能距離を記憶させて、端末31が、メモリから電池容量、満充電走行可能距離を読み出すことにより、取得できるようにしてもよい。
【0023】
次に、端末31は、第2取得部、第3取得部として機能し、「1.時間で充電」を選択した場合、充電した分で走行できる想定距離または「2.距離で充電」を選択した場合に充電にかかる充電時間と、「3.満充電」を選択した場合に充電にかかる充電時間と、の算出・表示を行う(S4)。S4において、端末31は、図7に示す入力欄C2に時間が入力された場合、充電した分で走行できる想定距離を算出して、表示する。想定距離は、例えば下記の式(1)で求めることができる。
想定距離(km)=満充電走行可能距離(km)×充電装置2の出力電力(kW)×入力した時間(h)/電池容量(kWh)…(1)
【0024】
端末31は、入力欄C3に距離が入力された場合、入力された距離分の充電にかかる充電時間を算出して、表示する。距離で充電する場合の充電時間は、例えば下記の式(2)で求めることができる。
充電時間=入力した距離(km)/満充電走行可能距離(km)×電池容量(kWh)/充電装置の出力電力(kW)…(2)
【0025】
端末31は、満充電を行うときの充電時間を算出して、表示する。満充電する場合の充電時間は、例えば、下記の式(3)で求めることができる。
充電時間={電池容量(kWh)-残存容量(kWh)}/充電装置の出力電力(kW)…(3)
なお、残存容量(kWh)は、バッテリ電圧から求めることができる。
【0026】
S4により、図7に示す入力画面には、満充電の充電時間が表示される。また、入力画面には、入力欄C2に入力された時間に対応する想定距離が表示され、入力欄C3に距離に対する充電時間が表示される。これらの想定距離、充電時間を参照して、利用者10が入力欄に1.~3.の何れかを入力して、決定ボタンB1を押すと(S5でY)、端末31は、第1送信部、第2送信部として機能し、サーバ4に対して利用要求と、充電装置2のIDと、利用情報と、を送信する(S6)。
【0027】
本実施形態では、上記利用情報には、少なくとも今回の充電にかかる充電時間が含まれる。詳しく説明すると、利用情報には、1.時間で充電を選択した場合、入力欄C2に入力した充電時間が含まれ、2.距離で充電を選択した場合、端末31が算出した入力した距離分の充電を行うための充電時間が含まれ、3.満充電を選択した場合、端末31が算出した満充電までの充電時間が含まれる。
【0028】
サーバ4のμCOM43(以下、サーバ4と略記)は、第1受信部、第2受信部、第4取得部として機能し、端末31から利用要求、充電装置のID、利用情報を受信すると、図8に示す利用処理を実行する。まず、サーバ4は、今回の充電にかかる充電電力量を算出する(S21)。具体的には、サーバ4は、下記の式(4)を用いて充電電力量を算出する。
充電電力量(kWh)=充電装置2の出力電力(kW)×利用情報に含まれる充電時間…(4)
【0029】
その後、サーバ4は、電力単価マップから充電装置2に対応する商用電力単価(円/WHh)を取得する(S22)。次に、サーバ4は、請求料金算出部として機能し、例えば、下記の式(5)に示すように、充電電力量(kWh)に商用電力単価(円/kWh)を乗じて利用者10に請求する請求料金を算出する(S23)。
請求料金=充電電力量(kWh)×商用電力単価(円/kWh) …(5)
式(5)に示す請求料金の算出は一例であり、これに限定されるものではない。請求料金としては、さらに他の手数料を加算してもよいし、充電電力量に関係なく定額にしてもよい。
【0030】
サーバ4は、算出した請求料金を端末31に送信する(S24)。端末31は、請求料金を受信すると(図6のS7でY)、請求料金を表示する(S8)。利用者10は端末31に表示された請求料金を確認し、端末31に表示された図示しない確定ボタンを操作すると(S9でY)、端末31は、サーバ4に確定信号を送信し(S10)、第3送信部として機能し、充電装置2に充電開始命令を送信する(S11)。充電装置2は、充電開始命令を受信すると、充電を開始する。
【0031】
その後、端末31は、時間のカウントを開始し(S12)、時間が充電時間に達すると(S13でY)、第3送信部として機能し、充電装置2に対して充電停止命令を送信する(S14)。充電装置2は、充電停止命令を受信すると、充電を停止する。また、端末31は、第1報知部として機能し、音を鳴らしたり、振動したりするなどして充電が終了したことを利用者に報知して(S15)、処理を終了する。
【0032】
一方、サーバ4は、端末31から確定信号を受信すると(図9のS25でY)、算出して請求料金の請求処理を行う(S26)。具体的には、サーバ4は、端末31の登録情報に含まれる請求先の銀行口座やクレジットカード会社に請求料金の請求を行う。また、サーバ4は、DB42に請求料金を格納する。また、サーバ4は、第4取得部として機能し、端末31から確定信号を受信した時間を充電開始命令の送信時間として取得する。
【0033】
次に、サーバ4は、電力単価マップから充電装置2に対応する原価電力単価を取得する(S27)。その後、サーバ4は、支払い料金算出部として機能し、例えば、下記の式(6)に示すように、充電電力量に原価電力単価を乗じてオーナー20に支払う電気代を算出し、算出した電気代をDB42に格納する(S28)。
電気代=充電電力量(kWh)×原価電力単価(円/kWh) …(6)
【0034】
サーバ4は、例えば、月ごとにオーナー20に対する支払い処理を実行する。サーバ4は、支払い料金算出部として機能し、DB42に格納された電気代を加算し、さらに予め定めた充電器設置料金を加算した料金を支払料金として算出する。その後、サーバ4は、オーナー20が指定する銀行口座に対して支払い料金の振り込みを行う。なお、充電器設置料金としては、定額であってもよいし、売った電気量に応じて高くしてもよい。
【0035】
また、利用者10は、充電装置利用アプリケーションを立ち上げて、閲覧モードにすることにより、請求料金をいつでも閲覧することができる。利用者10が、端末31を操作して、閲覧モードにして端末31から請求料金の送信要求をサーバ4に送信すると、サーバ4は、請求料金提示部として機能し、DB42から端末31のIDに紐づけられた請求料金を読み取り、端末31に対して送信する。端末31は、請求料金を受信すると表示部304に表示する。
【0036】
また、オーナー20は、充電装置利用アプリケーションを立ち上げて、閲覧モードにすることにより、支払料金をいつでも閲覧することができる。オーナー20は、端末32を操作して、閲覧モードにして端末32から支払い料金の送信要求をサーバ4に送信すると、サーバ4は、DB42から端末32に紐づけられた支払料金を読み取り、端末32に対して送信する。端末32は、支払い料金を受信すると、表示部304に表示する。
【0037】
また、端末31及びサーバ4は、図9図10に示す予約処理も実行し、充電装置2を予約できる。予約処理において、サーバ4は、端末31から確定信号を受信すると(S31でY)、管理部として機能し、取得した充電装置2の充電時間及び充電開始命令の送信時間に基づいて充電装置2の利用状況を管理する管理処理を行う(S32)。詳細を説明すると、サーバ4は、IDを受信した充電装置2に対して送信時間から充電時間経過するまでの時間を利用不可であるとする。サーバ4は、確定信号の受信がなければ(S31でN)、直ちにS33に進む。
【0038】
一方、充電装置2の予約したい利用者10が、端末31を操作して予約モードに切り替える。予約モードに切り替えると、予約処理を実行し端末31は、操作部303及び表示部304から構成されるタッチパネルに、充電装置2の検索条件(現在位置周辺、指定した場所周辺など)の入力画面を表示する(図10のS41)。これにより、操作部303及び表示部304が、第4入力部として機能する。利用者10が、端末31を操作して入力画面に検索条件を入力が終了すると、検索要件と、検索要件に該当する充電装置2の利用状況の送信要求をサーバ4に対して送信する(S42)。
【0039】
サーバ4は、検索要件、利用状況の送信要求を受信すると(図9のS33でY)、検索要件に従って充電装置2を検索し、検索した充電装置2の利用状況を送信する(S34)。サーバ4は、検索要件、利用状況の送信要求を受信しなければ(S33でN)、S31に戻る。端末31は、利用状況を受信すると(図10のS43)、第2報知部として機能し、利用状況を表示する(S44)。その後、利用者10が、利用状況を見て、利用されていない、または、予約されていない充電装置2、予約時間を指定して、予約要求操作を行うと、端末31は、指定した充電装置2、予約時間での予約要求をサーバ4に送信する(S45)。
【0040】
サーバ4は、予約要求を受信すると(図9のS35でY)、予約処理部として機能し、指定された充電装置2、予約時間の予約を行う(S36)。その後、サーバ4は、予約確定を端末31に送信し(S37)、S31に戻る。端末31は、予約確定を受信すると(図10のS46でY)、処理を終了する。
【0041】
上述した実施形態によれば、サーバ4は、端末31からの請求料金の送信要求に対して請求料金を送信し、端末32からの支払い料金の送信要求に対して支払い料金を送信する。これにより、充電装置2を利用した利用者10から請求料金をもらって、充電装置2の設置場所を貸してくれるオーナー20に対して、支払い料金を支払うことができる。このため、充電装置の設置場所を貸してくれる人が増えて、充電装置を広く普及することができる。
【0042】
上述した実施形態によれば、支払い料金が、電気代及び充電装置設置代を含む。これにより、支払い料金が電気代より低くなることがない。
【0043】
上述した実施形態によれば、端末31は、時間で充電、距離で充電、満充電の1つを選択して入力でき、時間で充電する場合の時間を入力でき、距離で充電する場合の距離を入力でき、これら入力から求めた充電時間を利用情報として取得する。これにより、充電装置2を利用したい利用者10に合わせた充電を行うことができる。
【0044】
上述した実施形態によれば、端末31は、充電装置2の充電時間を取得し、充電装置2に充電開始命令を送信した後、充電時間経過後に充電装置に充電終了命令を送信する。これにより、端末31を利用して充電装置2を制御することができる。
【0045】
上述した実施形態によれば、端末31は、充電終了命令を送信したことを利用者10に報知する。これにより、充電が終了しているにも関わらず、充電装置2が使われたままの状態となることを防ぐことができる。
【0046】
上述した実施形態によれば、サーバ4は、端末31との通信により、充電装置2の充電時間及び充電開始命令の送信時間を取得し、取得した充電時間及び充電開始命令の送信時間に基づいて充電装置2の利用状況を管理し、端末31との通信により、利用可能な充電装置の予約処理を行う。これにより、サーバ4が、端末31との通信により、充電装置2の利用状況を管理して、予約することができる。
【0047】
上述した実施形態によれば、端末31は、検索条件を入力して、サーバ4と通信を行い、入力した検索条件に該当する充電装置の利用状況を取得して、表示する。これにより、サーバ4が、充電装置2を利用している端末31との通信により、充電装置2の利用状況を管理して、その利用状況を他の端末31に報知することができる。即ち、店舗などに行って充電装置2が使用中であっても、端末31を操作して、その充電装置2の利用状況を取得できれば、あとどれくらいで充電が終了するのがわかる。端末31を操作して充電が終了した後に、予約をすることもできる。
【0048】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0049】
上述した実施形態によれば、距離での充電、満充電を選択したときの充電時間の算出は、端末31が行っていたが、これに限ったものではない。端末31が、入力欄C3に入力された距離や、バッテリ電圧を利用情報としてサーバ4に送信し、サーバ4が、これら利用情報に基づいて充電時間を算出し、算出した充電時間を端末31に送信するようにしてもよい。
【0050】
上述した実施形態によれば、端末31を用いて、時間での充電、距離での充電、満充電の1つを選択できるようになっていたが、これに限ったものではない。例えば、満充電でしか充電できなくてもよい。
【0051】
上述した実施形態によれば、端末31が、充電時間をカウントして充電終了命令を充電装置2に送信していたが、これに限ったものではない。充電装置2が、端末31やサーバ4との通信により、充電時間を取得し、充電装置2が、充電時間をカウントして自動的に充電を終了するようにしてもよい。
【0052】
上述した実施形態によれば、請求対価、支払い対価として、お金を請求したり、支払ったりしていたが、これに限ったものではない。請求対価、支払い対価として、ポイントを請求したり、支払ったりしてもよい。
【0053】
また、サーバ4が、予約時間になると、その旨を端末31に送信し、端末31が予約時間になったことを報知するようにしてもよい。さらに、サーバ4は、予約時間になっても予約した端末31からの充電要求が受信できなければ、予約をキャンセルようにしてもよい。
【0054】
ここで、上述した本発明に係る充電装置利用システム、サーバ及び充電装置利用システム用のプログラムの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[9]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
サーバ(4)と、充電装置(2)の利用者(10)が所有し、前記サーバ(4)と通信可能な第1端末(31)と、前記充電装置(2)の設置場所を貸してくれる人(20)が所有し、前記サーバ(4)と通信可能な第2端末(32)と、を備えた充電装置利用システム(1)であって、
前記第1端末(31)は、前記充電装置(2)の利用時に、前記充電装置(2)の識別情報を取得する第1取得部(306)と、前記充電装置(2)の利用要求及び前記識別情報の送信を行う第1送信部(306)と、を有し、
前記サーバ(4)は、前記利用要求及び前記識別情報を受信する第1受信部(43)と、前記利用要求を受信した場合、前記利用者(10)に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部(43)と、前記第1端末(31)に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部(43)と、前記利用要求を受信した場合、前記設置場所を貸してくれる人(20)に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部(43)と、前記第2端末(32)に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部(43)と、を有する、
充電装置利用システム(1)。
[2]
[1]に記載の充電装置利用システム(1)において、
前記第1端末(31)は、前記充電装置(2)の利用情報を取得する第2取得部(306)と、前記利用情報の送信を行う第2送信部(306)と、
前記サーバ(4)は、前記利用情報を受信する第2受信部(43)を有し、
前記支払い対価算出部(43)は、前記利用情報に基づいて前記充電装置(2)の利用にかかった電気代を算出し、前記支払い対価料金に前記電気代及び充電装置設置代を含める、
充電装置利用システム(1)。
[3]
[2]に記載の充電装置利用システム(1)において、
前記第1端末(31)は、時間で充電、距離で充電、満充電の1つを選択して入力できる第1入力部(303、304)と、前記時間で充電する場合の前記時間が入力できる第2入力部(303、304)と、前記距離で充電する場合の前記距離が入力できる第3入力部(303、304)と、を有し、
前記第2取得部(306)は、前記第1入力部(303、304)、前記第2入力部(303、304)及び前記第3入力部(303、304)により入力された情報又は該情報から算出した情報を前記利用情報として取得する、
充電装置利用システム(1)。
[4]
[1]~[3]の何れか1項に記載の充電装置利用システム(1)において、
前記第1端末(31)は、前記充電装置(2)の充電時間を取得する第3取得部(306)と、前記充電装置(2)に充電開始命令を送信した後、前記充電時間経過後に前記充電装置(2)に充電終了命令を送信する第3送信部(306)と、を有する、
充電装置利用システム(1)。
[5]
[4]に記載の充電装置利用システム(1)において、
前記第1端末(31)は、前記充電終了命令を送信したことを報知する第1報知部(306)を有する、
充電装置利用システム(1)。
[6]
[4]又は[5]に記載の充電装置利用システム(1)において、
前記サーバ(4)は、前記第1端末(31)との通信により、前記充電装置(2)の充電時間及び前記充電開始命令の送信時間を取得する第4取得部(43)と、前記第4取得部(43)により取得した前記充電時間及び前記充電開始命令の送信時間に基づいて前記充電装置(2)の利用状況を管理する管理部(43)と、前記第1端末(31)との通信により、利用可能な前記充電装置(2)の予約処理を行う予約処理部(43)と、を有する、
充電装置利用システム(1)。
[7]
[4]又は[5]に記載の充電装置利用システム(1)において、
前記サーバ(4)は、前記第1端末(31)との通信により、前記充電装置(2)の充電時間及び前記充電開始命令の送信時間を取得する第4取得部(43)と、前記第4取得部(43)により取得した前記充電時間及び前記充電開始命令の送信時間に基づいて前記充電装置(2)の利用状況を管理する管理部(43)と、
前記第1端末(31)は、利用状況を確認したい前記充電装置(2)が入力できる第4入力部(303、304)と、前記サーバ(4)と通信を行い、前記第4入力部(303、304)により入力された前記充電装置(2)の利用状況を取得して、報知する第2報知部(306)を有する、
充電装置利用システム(1)。
[8]
充電装置(2)の利用者(10)が所有する第1端末(31)及び前記充電装置(2)の設置場所を貸してくれる人(20)が所有する第2端末(32)と通信可能なサーバ(4)であって、
前記第1端末(31)から送信される利用要求及び前記充電装置(2)の識別情報を受信する第1受信部(43)と、
前記利用要求を受信した場合、前記利用者(10)に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部(43)と、
前記第1端末(31)に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部(43)と、
前記利用要求を受信した場合、前記設置場所を貸してくれる人(20)に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部(43)と、
前記第2端末(32)に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部(43)と、を備えた
サーバ(4)。
[9]
コンピュータを、
利用者(10)が所有する第1端末(31)から送信される利用要求及び充電装置(2)の識別情報を受信する第1受信部(43)と、
前記利用要求を受信した場合、前記利用者(10)に対して請求する請求対価を算出する請求対価算出部(43)と、
前記第1端末(31)に対して前記請求対価を提示する請求対価提示部(43)と、
前記利用要求を受信した場合、前記充電装置(2)の設置場所を貸してくれる人(20)に対して支払う支払い対価を算出する支払い対価算出部(43)と、
前記充電装置(2)の設置場所を貸してくれる人(20)が所有する第2端末(32)に対して前記支払い対価を提示する支払い対価提示部(43)として機能させる、
充電利用システム用のプログラム。
【符号の説明】
【0055】
1 充電装置利用システム
2 充電装置
4 サーバ
10 利用者
20 オーナー(充電装置の設置場所を貸してくれる人)
31 端末(第1端末)
32 端末(第2端末)
43 μCOM(第1受信部、請求料金算出部、請求料金提示部、支払い料金算出部、支払い料金提示部、第2受信部、第4取得部、管理部、予約処理部)
306 μCOM(第1取得部、第1送信部、第2取得部、第2送信部、第3取得部、第3送信部、第1報知部、第2報知部)
303 操作部(第1入力部、第2入力部、第3入力部、第4入力部)
304 表示部(第1入力部、第2入力部、第3入力部、第4入力部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10