(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
H01L 33/38 20100101AFI20240326BHJP
H01L 33/08 20100101ALI20240326BHJP
【FI】
H01L33/38
H01L33/08
(21)【出願番号】P 2021522029
(86)(22)【出願日】2019-11-01
(86)【国際出願番号】 KR2019014710
(87)【国際公開番号】W WO2020091507
(87)【国際公開日】2020-05-07
【審査請求日】2022-10-31
(32)【優先日】2018-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ソン ギュ
(72)【発明者】
【氏名】シン,チャン ソブ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソム ジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ホ ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ヒョン
【審査官】村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102593303(CN,A)
【文献】特開2004-015072(JP,A)
【文献】特開2010-041057(JP,A)
【文献】特開2014-175427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が第1型半導体層、活性層、および第2型半導体層を含み、順に積層される、第1発光部と、第2発光部と、第3発光部と、
前記第2発光部と前記第3発光部との間に少なくとも部分的に配置され、前記第1発光部の前記第1型半導体層および前記第2型半導体層のうちの少なくとも1つと電気的に接続される第1部分、および前記第2発光部の上に配置され、前記第1部分の一端から第1方向に沿って延在する第2部分を含む第1導電パターンと、
前記第3発光部上に配置され、前記第3発光部と電気的に接続される第2導電パターンと、を含み、
前記第2導電パターンは、前記第1導電パターンの前記第2部分と少なくとも部分的に重畳
し、
前記第2発光部の前記第1型半導体層または前記第2型半導体層のうちの少なくとも1つは、表面から窪んだ凹部を含み、
前記第1導電パターンの前記第2部分は、前記凹部において、前記第2発光部の前記第1型半導体層または前記第2型半導体層のうちの少なくとも1つと電気的に接続される、発光装置。
【請求項2】
前記第2発光部は、前記第2発光部の少なくとも一部を貫通し、絶縁性材料で少なくとも部分的に充填されるビアホールを有し、
前記第1導電パターンの前記第1部分は、前記ビアホールに沿って形成される、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第3発光部は、前記第3発光部を貫通するビアホールを有し、
前記第2導電パターンは、前記第3発光部の前記ビアホールに沿って形成される第1部分と、前記第2導電パターンの前記第1部分から前記第3発光部の一方の面上に延在する第2部分と、を含み、
前記第1導電パターンの前記第2部分と前記第2導電パターンの前記第1部分とは、部分的に互いに重畳する、請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第1導電パターンの前記第1部分と前記第2導電パターンの前記第1部分とは、実質的に同じ幅を有する、請求項3に記載の発光装置。
【請求項5】
前記第2導電パターンの前記第2部分と電気的に接続されるパッドをさらに含む、請求項3に記載の発光装置。
【請求項6】
前記第2発光部は、前記第2発光部の少なくとも一部を貫通するビアホールを有し、
前記第1導電パターンの前記第1部分は、前記ビアホールを充填する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項7】
前記第3発光部は、前記第3発光部を貫通するビアホールを有し、
前記第2導電パターンは、前記第3発光部の前記ビアホールを少なくとも部分的に充填する第1部分と、前記第2導電パターンの前記第1部分から前記第3発光部の一方の面上に延在する第2部分と、を含み、
前記第1導電パターンの前記第2部分と前記第2導電パターンの前記第1部分とは、少なくとも部分的に互いに重畳する、請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記第1導電パターンの前記第1部分と前記第2導電パターンの前記第1部分とは、実質的に同じ幅を有する、請求項7に記載の発光装置。
【請求項9】
前記第1導電パターンの前記第1部分は、前記第1発光部の前記第1型半導体層と電気的に接続され、前記第1導電パターンの前記第2部分は、前記第2発光部の一方の面上の前記第2発光部の前記第1型半導体層と電気的に接続され、
前記第2導電パターンは、前記第1導電パターンの前記第2部分と電気的に接続される第1部分と、前記第2導電パターンの前記第1部分から延在し、前記第3発光部の前記第1型半導体層と電気的に接続される第2部分と、を含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項10】
前記第1導電パターンの前記第1部分は、前記第2発光部の前記第2型半導体層と電気的に接続され、
前記第2導電パターンは、前記第1導電パターンの前記第2部分と電気的に接続される第1部分と、前記第2導電パターンの前記第1部分から前記第3発光部の一方の面まで延在する第2部分と、を含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項11】
前記第3発光部の前記第2型半導体層と電気的に接続される第3導電パターンをさらに含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項12】
前記第3発光部は、前記第3発光部の少なくとも一部を貫通するビアホールを有し、
前記第3導電パターンは、前記ビアホールに沿って配置される第1部分と、前記第1部分から前記第3発光部の一方の面上まで延在する第2部分と、を含む、請求項
11に記載の発光装置。
【請求項13】
前記第3発光部は、前記第3発光部の少なくとも一部を貫通するビアホールを有し、
前記第3導電パターンは、前記ビアホールを少なくとも部分的に充填する第1部分と、前記第3導電パターンの前記第1部分から前記第3発光部の一方の面まで延在する第2部分と、を含む、請求項
11に記載の発光装置。
【請求項14】
前記第1発光部、前記第2発光部、および前記第3発光部の各々は、傾斜した外側の側壁を有する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項15】
前記第1導電パターンの前記第1部分と前記第2発光部の側面との間に配置される絶縁層をさらに含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項16】
前記絶縁層は、前記第2発光部の外側の側壁まで延在する、請求項
15に記載の発光装置。
【請求項17】
前記第1発光部と前記第2発光部とを接着する第1接着部と、
前記第2発光部と前記第3発光部とを接着する第2接着部と、をさらに含み、
前記第1接着部は、前記第1発光部の外側の側壁まで延在し、
前記第2接着部は、前記第2発光部の外側の側壁まで延在する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項18】
前記第1導電パターンの前記第1部分の外側の側壁および前記第2発光部の外側の側壁まで延在する絶縁層をさらに含み、
前記絶縁層は、前記第2発光部と前記第2接着部との間に配置される、請求項
17に記載の発光装置。
【請求項19】
前記第1発光部および前記第2発光部の各々は、傾斜した外側の側壁を有し、
前記第1発光部の傾斜した前記外側の側壁に延在する領域における前記第1接着部の前記第1方向の幅は、前記第1発光部の下方から上方に向かって増加し、
前記第2発光部の傾斜した前記外側の側壁に延在する領域における前記第2接着部の前記第1方向の幅は、前記第2発光部の下方から上方に向かって増加する、請求項
17に記載の発光装置。
【請求項20】
前記第1導電パターンの前記第1部分と前記第2部分とは、断面図において互いに重畳しない、請求項1に記載の発光装置。
【請求項21】
前記第1導電パターンの前記第2部分は、前記第2発光部上に直接配置される、請求項1に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光装置、より具体的には、複数の発光部が積層された発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無機光源としての発光ダイオードは、表示装置、車両用ランプ、および一般照明などの様々な分野で多様に使用されている。発光ダイオードは、既存の光源よりも寿命が長く、消費電力が少なく、応答速度が速いため、急速に既存の光源に取って代わりつつある。
【0003】
一般的に、表示装置は、青色、緑色、および赤色の混合色を利用することによって、様々な色を表示する。表示装置の各画素には、青色、緑色、赤色のサブ画素が含まれ、特定の画素の色はこれらのサブ画素の色によって決定され、画像は画素の組み合わせによって表示される。
【0004】
発光ダイオードは、主に表示装置のバックライト源として使用されている。しかしながら、近年、発光ダイオードを利用して画像を直接表示する次世代ディスプレイとしてマイクロLEDディスプレイが開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、光効率が改善された発光装置に向けられている。
【0006】
本開示によって達成される目的は、前述の目的に限定されず、本開示が属する技術分野の当業者は、以下の説明から他の目的を明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
技術的課題を解決するための本発明の実施形態に係る発光装置は、第1の第1型半導体層、第1活性層、および第1の第2型半導体層を含む第1発光部と、第1発光部の上に配置され、第2の第1型半導体層、第2活性層、および第2の第2型半導体層を含む第2発光部と、第2発光部の上に配置され、第3の第1型半導体層、第3活性層、および第3の第2型半導体層を含む第3発光部と、第2発光部に配置され、第1の第1型、第1の第2型、第2の第1型、および第2の第2型半導体層のうちの少なくとも1つと電気的に接続される第1部分、ならびに第1部分から第2および第3発光部の間の第2発光部の一方の面まで延在する第2部分を含む第1導電パターンと、第3発光部上に配置され、第1導電パターンと電気的に接続される第2導電パターンと、を含み、第2導電パターンは、第1導電パターンの第2部分と少なくとも部分的に重畳する領域を含んでいてもよい。
【0008】
実施形態によれば、第2発光部は、第2発光部の少なくとも一部を貫通するビアホールを有していてもよく、第1導電パターンの第1部分は、ビアホールに沿って形成され、ビアホールの内部には、絶縁性材料が充填されていてもよい。
【0009】
実施形態によれば、第3発光部は、第3発光部を貫通するビアホールを有していてもよく、第2導電パターンは、第3発光部のビアホールに沿って形成される第1部分と、第1部分から第3発光部の一方の面まで延在する第2部分と、を含み、第1導電パターンの第2部分と第2導電パターンの第1部分とは、部分的に互いに重畳していてもよい。
【0010】
実施形態によれば、第1導電パターンの第1部分と第2導電パターンの第1部分とは、同じ幅を有していてもよい。
【0011】
実施形態によれば、発光装置は、第2導電パターンの第2部分と電気的に接続されたパッドをさらに含んでもよい。
【0012】
実施形態によれば、第2発光部は、第2発光部の少なくとも一部を貫通するビアホールを有し、第1導電パターンの第1部分は、ビアホールを充填していてもよい。
【0013】
実施形態によれば、第3発光部は、第3発光部を貫通するビアホールを有していてもよく、第2導電パターンは、第3発光部のビアホールを充填する第1部分と、第1部分から第3発光部の一方の面に延在する第2部分と、を含み、第1導電パターンの第2部分と第2導電パターンの第1部分とは、少なくとも互いに重畳する部分領域を含んでいてもよい。
【0014】
実施形態によれば、第1導電パターンの第1部分と第2導電パターンの第1部分とは、同じ幅を有していてもよい。
【0015】
実施形態によれば、発光装置は、第2導電パターンの第2部分と電気的に接続されるパッドをさらに含んでもよい。
【0016】
実施形態によれば、第1導電パターンの第1部分は、第1の第1型半導体層と電気的に接続されていてもよく、第2部分は、第2発光部の一方の面上の第2の第1型半導体層と電気的に接続されていてもよく、第2導電パターンは、第1導電パターンの第2部分と電気的に接続される第1部分と、第2導電パターンの第1部分から延在し、第3の第1型半導体層と電気的に接続される第2部分と、を含んでいてもよい。
【0017】
実施形態によれば、第1導電パターンの第1部分は、第1の第2型半導体層と電気的に接続されていてもよく、第2導電パターンは、第1導電パターンの第2部分と電気的に接続される第1部分と、第2導電パターンの第1部分から第3発光部の一方の面まで延在する第2部分と、を含んでいてもよい。
【0018】
実施形態によれば、第1導電パターンの第1部分は、第2の第2型半導体層と電気的に接続されていてもよく、第2導電パターンは、第1導電パターンの第2部分と電気的に接続される第1部分と、第2導電パターンの第1部分から第3発光部の一方の面まで延在する第2部分と、を含んでいてもよい。
【0019】
実施形態によれば、発光装置は、第3の第2型半導体層と電気的に接続される第3導電パターンをさらに含んでもよい。
【0020】
実施形態によれば、第3発光部は、第3発光部の少なくとも一部を貫通するビアホールを有していてもよく、第3導電パターンは、ビアホールに沿って配置される第1部分と、第1部分から第3発光部の一方の面まで延在する第2部分と、を含んでいてもよい。
【0021】
実施形態によれば、発光装置は、第3導電パターンの第2部分と電気的に接続されるパッドをさらに含んでいてもよい。
【0022】
実施形態によれば、第3発光部は、第3発光部の少なくとも一部を貫通するビアホールを有していてもよく、第3導電パターンは、ビアホールを充填する第1部分と、第1部分から第3発光部の一方の面まで延在する第2部分と、を含んでいてもよい。
【0023】
実施形態によれば、第1乃至第3発光部の各々は、傾斜した外側の側壁を有していてもよい。
【0024】
実施形態によれば、第1導電パターンの第1部分と第2発光部の側面との間に配置される絶縁層をさらに含んでいてもよい。
【0025】
実施形態によれば、絶縁層は、第2発光部の外側の側壁まで延在していてもよい。
【0026】
実施形態によれば、発光装置は、第1発光部と第2発光部とを接着する第1接着部と、第2発光部と第3発光部とを接着する第2接着部と、をさらに含んでいてもよく、第1接着部は、第1発光部の外側の側壁まで延在していてもよく、第2接着部は、第2発光部の外側の側壁まで延在していてもよい。
【0027】
実施形態によれば、発光装置は、第1導電パターンの第1部分の外側の側壁および第2発光部の外側の側壁まで延在する絶縁層をさらに含んでいてもよく、絶縁層は、第2発光部と第2接着部との間に配置されていてもよい。
【0028】
実施形態によれば、第1発光部および第2発光部の各々は、傾斜した外側の側壁を有していてもよく、第1接着部は、第1発光部から第2発光部に向かって増加する幅を有していてもよく、第2接着部は、第2発光部から第3発光部に向かって増加する幅を有していてもよい。
【0029】
他の実施形態の詳細は、詳細な説明および図面に含まれる。
【発明の効果】
【0030】
本開示の実施形態に係る発光装置では、複数の発光部の各々にビアホールを形成し、少なくとも部分的にビアホールを充填し、各発光部の一部まで延在する導電パターンを形成することにより、全ての発光部が積層された後のタイミングでビアホールを形成する場合に比べて、導電パターンと第1パッド、第2パッド、第3パッド、および共通パッドとを安定して電気的に接続することができる。
【0031】
また、ビアホールを形成する際に、複数の発光部の各々が離間されるため、基板にかかる引張応力を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1a】本開示の一実施形態に係る発光装置の説明を補助するための上面図の一例を表す図である。
【
図1b】
図1aの線A-A’に沿って切断された断面図である。
【
図1c】
図1aの線A-A’に沿って切断された断面図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図6】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図7】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図8】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図9】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図10】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図11】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図12】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図13】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図14】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図15】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図16】本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図17】本開示の実施形態に係る発光装置の実装基板への実装方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【
図18】本開示の実施形態に係る発光装置の実装基板への実装方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本開示の構成および効果を十分に理解するために、本開示の実施形態を、添付の図面を参照しながら説明する。但し、本開示は、本明細書に記載された実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実施されてもよく、様々な変更が加えられてもよい。
【0034】
本開示の実施形態で使用される技術用語は、特に定義されていない限り、当業者に従来から知られている意味として解釈される。
【0035】
以下、本発明に係る発光装置について、様々な実施形態の例を通じて添付の図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1aは、本開示の一実施形態に係る発光装置の説明を補助するための上面図の一例を表す図であり、
図1bおよび
図1cは、
図1aの線A-A’に沿って切断された断面図である。
【0037】
図1a~
図1cを参照すれば、発光装置は、第1発光部LE1、第2発光部LE2、および第3発光部LE3を含んでいてもよい。
【0038】
第1発光部LE1の一方の面が第2発光部LE2に対向し、一方の面から離れて対向する第1発光部LE1の他方の対向面が発光装置の光取り出し面であってもよい。このように第1発光部LE1の他方の面が光取り出し面である場合、第1発光部LE1から出射される光の波長が最も短く、第2発光部LE2から出射される光の波長が第1発光部LE1から出射される光の波長よりも長く、かつ、第3発光部LE3から出射される光の波長よりも短く、第3発光部LE3から出射される光の波長が最も長くなるようにしてもよい。例えば、第1発光部LE1が青色の光を発し、第2発光部LE2が緑色の光を発し、第3発光部LE3が赤色の光を発するようにしてもよい。
【0039】
本発明の実施形態において、第1発光部LE1および第2発光部LE2は、上述とは異なる順序で積層されていてもよい。例えば、上述した実施形態では、第2発光部LE2が第1発光部LE1上に積層されているが、本実施形態では、第1発光部LE1が第2発光部LE2上に積層されていてもよい。この場合、第2発光部LE2の一方の面が第1発光部LE1に対向し、第2発光部LE2の面と反対の第2発光部LE2の他方の対向面が発光装置の光取り出し面となっていてもよい。
【0040】
第1発光部LE1は、垂直方向に積層された第1のn型半導体層102、第1活性層104、第1のp型半導体層106、および第1オーミック層108を含んでいてもよい。第2発光部LE2は、垂直方向に積層された第2オーミック層208、第2のp型半導体層206、第2活性層204、および第2のn型半導体層202を含んでいてもよい。また、第3発光部LE3は、垂直方向に積層された第3オーミック層308、第3のp型半導体層306、第3活性層304、および第3のn型半導体層302を含んでいてもよい。
【0041】
第1のn型半導体層102、第2のn型半導体層202、および第3のn型半導体層302の各々は、Siドープ窒化ガリウム系半導体層であってもよい。また、第1のp型半導体層106、第2のp型半導体層206、および第3のp型半導体層306の各々は、Mgドープの窒化ガリウム系半導体層であってもよい。また、第1活性層104、第2活性層204、および第3活性層304の各々は、多重量子井戸(MQW)を含んでいてもよく、その組成比は、所望のピーク波長の光を放出するように決定されてもよい。また、第1オーミック層108、第2オーミック層208、および第3オーミック層308の各々として、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(InO2)、酸化スズ(SnO)、酸化インジウムスズ亜鉛(ITZO)、酸化インジウムスズ(ITO)などの透明導電性酸化物(TCO)を用いてもよい。あるいは、これに限定されることなく、第1オーミック層108、第2オーミック層208、および第3オーミック層308の各々として、Al、Ti、Cr、Ni、Au、Ag、Sn、W、Cuなどの金属、またはその合金で形成された金属オーミック層を用いてもよい。また、金属の合金は、Au-Be、Au-Te、またはAu-Geの合金であってもよい。実施形態によれば、第1発光部LE1は、第1のn型半導体層102を露出する第1開孔HL1を有していてもよい。例えば、第1開孔HL1は、垂直な側面を有していてもよい。別の例として、第1開孔HL1は、傾斜した側面を有していてもよい。
【0042】
発光装置は、第1発光部LE1の第1開孔HL1によって露出される第1のn型半導体層102と電気的に接触する第1導電パターンCP1と、第1オーミック層108と電気的に接触する第2導電パターンCP2と、をさらに含んでいてもよい。第1導電パターンCP1および第2導電パターンCP2の各々は、Au、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Hf、Cr、Ti、およびCuからなる群から選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。さらに、第1導電パターンCP1および第2導電パターンCP2の各々は、その合金を含んでいてもよい。また、選択的に、第1導電パターンCP1および第2導電パターンCP2を省略してもよい。
【0043】
第1発光部LE1は、第2発光部LE2から離間されて配置されていてもよい。例えば、第1発光部LE1の第1オーミック層108と第2発光部LE2の第2オーミック層208とが、互いに向き合うように配置されていてもよい。他の例としては、第1発光部LE1の第1オーミック層108と第2発光部LE2の第2のn型半導体層202とが、互いに向き合うように配置されていてもよい。
【0044】
発光装置は、互いに離間した第1発光部LE1と第2発光部LE2との間に、第1発光部LE1と第2発光部LE2とを接着する第1接着部AD1をさらに含んでいてもよい。第1接着部AD1は、透明であり、かつ、絶縁性および接着性を有していてもよい。第1接着部AD1は、ガラス、ポリマー、レジスト、またはポリイミドを含んでいてもよい。例えば、第1接着部AD1は、SOG(スピンオングラス)、BCB(ベンゾシクロブタジエン)、HSQ(水素シルセスキオキサン)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、パリレン、SU-8フォトレジストなどを含んでいてもよい。実施形態によれば、第1接着部AD1は、第1発光部LE1の第1開孔HL1を充填しながら配置されてもよい。
【0045】
実施形態によれば、第1発光部LE1は、下方向の幅が広くなるように傾斜した側面を有していてもよい。すなわち、第1発光部LE1の第1のn型半導体層102は、第1オーミック層108よりも大きな幅を有していてもよく、第1オーミック層108は、第1のp型半導体層106よりも大きな幅を有していてもよく、第1のp型半導体層106は、第1オーミック層108よりも大きな幅を有していてもよい。また、第1接着部AD1は、第1発光部LE1の外側の側壁を囲むように延在していてもよい。
【0046】
選択的に、発光装置は、第1発光部LE1と第2発光部LE2との間に配置される第1カラーフィルタをさらに含んでいてもよい。例えば、第1カラーフィルタは、第1発光部LE1の第1オーミック層108上に配置されていてもよい。別の例として、第1カラーフィルタは、第2発光部LE2の第2オーミック層208上に配置されていてもよい。第1カラーフィルタは、第1発光部LE1から生成された光を反射し、第2発光部LE2および第3発光部LE3から生成された光を透過させて、第1発光部LE1から生成された光が第2発光部LE2および第3発光部LE3の各々に影響を及ぼさないようにすることができる。なお、第1カラーフィルタは、TiO2とSiO2とが交互に積層された構造を有するDBR(分布ブラック反射器)を含んでいてもよい。
【0047】
第2発光部LE2は、第2発光部LE2および第1接着部AD1を貫通して第2導電パターンCP2を露出する第2開孔HL2と、第2発光部LE2の第2オーミック層208を露出する第3開孔HL3と、第2発光部LE2および第1接着部AD1を貫通して第1導電パターンCP1を露出する第4開孔HL4と、を含んでいてもよい。例えば、第2発光部LE2は、第2のn型半導体層202の一部がエッチングされることにより、第2のn型半導体層202を露出する第5開孔HL5をさらに含んでいてもよい。第5開孔HL5は、選択的に形成されてもよく、場合によっては省略されてもよい。
【0048】
選択的に、第1導電パターンCP1および第2導電パターンCP2が省略される場合、第2開孔HL2は、第1オーミック層108の一部を露出し、第4開孔HL4は、第1開孔HL1における第1のn型半導体層102の一部を露出してもよい。
【0049】
選択的に、発光装置は、第1発光部LE1と第2発光部LE2との間に配置される第1カラーフィルタをさらに含んでいてもよい。例えば、第1カラーフィルタは、第1発光部LE1の第1オーミック層108上に配置されていてもよい。別の例として、第1カラーフィルタは、第2発光部LE2の第2オーミック層208上に配置されていてもよい。第1カラーフィルタは、第1発光部LE1から生成された光を反射し、第2発光部LE2および第3発光部LE3から生成された光を透過させて、第1発光部LE1から生成された光が第2発光部LE2および第3発光部LE3の各々に影響を及ぼさないようにすることができる。なお、第1カラーフィルタは、TiO
2
とSiO
2
とが交互に積層された構造を有するDBR(分布ブラック反射器)を含んでいてもよい。
【0050】
発光装置は、第2開孔HL2を少なくとも部分的に充填し、第2導電パターンCP2と電気的に接触し、第2発光部LE2上に延在する第3導電パターンCP3と、第3開孔HL3を少なくとも部分的に充填し、第2オーミック層208と電気的に接触し、第2発光部LE2上に延在する第4導電パターンCP4と、第4開孔HL4および第5開孔HL5を少なくとも部分的に充填し、第1導電パターンCP1と電気的に接触し、第2発光部LE2上に延在する第5導電パターンCP5と、をさらに含んでもよい。第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5の各々は、Au、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Hf、Cr、Ti、およびCuからなる群から選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。また、第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5の各々は、それらの合金を含んでいてもよい。
【0051】
選択的に、第1導電パターンCP1および第2導電パターンCP2が省略されている場合、第3導電パターンCP3は、第2開孔HL2の底部に露出される第1オーミック層108と電気的に接触し、第5導電パターンCP5は、第4開孔HL4の底部に露出される第1のn型半導体層102と電気的に接触していてもよい。
【0052】
図1bに示す実施形態によれば、第3導電パターンCP3は、第2開孔HL2を完全に充填しなくてもよく、第2開孔HL2の内側の側壁に沿って薄く、かつ、コンフォーマルに形成されてもよい。第3導電パターンCP3は、第2開孔HL2内に配置される第1部分CP3_1と、第1部分CP3_1から第2発光部LE2の上面まで延在する第2部分CP3_2と、を含んでいてもよい。第4導電パターンCP4は、第3開孔HL3を完全に充填していなくてもよく、第3開孔HL3の内側の側壁に沿って薄く、かつ、コンフォーマルに形成されていてもよい。第4導電パターンCP4は、第3開孔HL3内に配置される第1部分CP4_1と、第1部分CP4_1から第2発光部LE2の上面まで延在する第2部分CP4_2と、を含んでいてもよい。第5導電パターンCP5は、第4開孔HL4および第5開孔HL5を完全に充填していなくてもよく、第4開孔HL4および第5開孔HL5の内側の側壁に沿って薄く、かつ、コンフォーマルに形成されていてもよい。第5導電パターンCP5は、第4開孔HL4および第5開孔HL5のそれぞれに配置される第1部分CP5_1と、第1部分CP5_1を接続し、第1部分から第2発光部LE2の上面まで延在する第2部分CP5_2と、を含んでいてもよい。例えば、第5導電パターンCP5の第2部分CP5_2は、第4開孔HL4と第5開孔HL5との間に配置されていてもよい。但し、本開示はこれに限定されないことに留意されたい。
【0053】
図1cに示す別の実施形態によれば、第3導電パターンCP3は、第2開孔HL2を充填する第1部分CP3_1と、第1部分CP3_1から延在し、第2発光部LE2の上面に延在する第2部分CP3_2と、を含んでもよい。第4導電パターンCP4は、第3開孔HL3を充填する第1部分CP4_1と、第1部分CP4_1から延在し、第2発光部LE2の上面に延在する第2部分CP4_2と、を含んでいてもよい。第5導電パターンCP5は、第4開孔HL4および第5開孔HL5を充填する第1部分CP5_1と、第1部分CP5_1を接続し、第1部分CP5_1から第2発光部LE2の上面に延在する第2部分CP5_2とを含んでもよい。
【0054】
発光装置は、第3導電パターンCP3と第2開孔HL2との間で第3導電パターンCP3の外側の側壁を囲み、第4導電パターンCP4と第3開孔HL3との間で第4導電パターンCP4の外側の側壁を囲み、第5導電パターンCP5と第4開孔HL4および第5開孔HL5との間で第5導電パターンCP5の外側の側壁を囲み、第2発光部の上面まで延在し、第2発光部LE2から第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4および第5導電パターンCP5を絶縁する第1パッシベーション層PVT1をさらに含んでいてもよい。第1パッシベーション層PV1は、SiNx、TiNx、TiOx、TaOx、ZrOx、HfOx、AlxOy、およびSiOxからなる群から選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0055】
一実施形態によれば、第2発光部LE2は、下方向の幅が広くなるように傾斜した側面を有していてもよい。すなわち、第2発光部LE2の第2オーミック層208は、第2のp型半導体層206よりも大きく、第2のp型半導体層206は、第2活性層204よりも大きく、第2活性層204は、第2のn型半導体層202よりも大きくてもよい。第2接着部AD2は、第2発光部LE2の外側の側壁を囲むように延在していてもよい。第1パッシベーション層PV1は、第2発光部LE2の外側の側壁と第2接着部AD2との間に配置されてもよい。別の例では、第1パッシベーション層PV1は、第2発光部LE2の外側の側壁と第2接着部AD2との間で省略されてもよい。
【0056】
第2発光部LE2は、第3発光部LE3から離間して配置されていてもよい。例えば、第2発光部LE2の第2のn型半導体層202と、第3発光部LE3の第2オーミック層208と、は互いに向き合って配置されていてもよい。他の例としては、第2発光部LE2の第2のn型半導体層202と、第3発光部LE3の第3のn型半導体層302と、が互いに向き合って配置されていてもよい。
発光装置は、互いに離間した第2発光部LE2と第3発光部LE3との間に、第2発光部LE2と第3発光部LE3とを接着する第2接着部AD2をさらに含んでいてもよい。第2接着部AD2は、透明であり、かつ絶縁性および接着性を有していてもよい。第2接着部AD2は、第1接着部AD1と同じ材料、例えば、ガラス、ポリマー、レジスト、またはポリイミドなどを含んでいてもよい。例えば、第2接着部AD2は、SOG、BCB、HSQ、またはSU-8フォトレジストなどを含んでいてもよい。
図1bに示す実施形態によれば、第2接着部AD2は、第3導電パターンCP3で形成された第2開孔HL2と、第4導電パターンCP4で形成された第3開孔と、第5導電パターンCP5で形成された第4開孔HL4および第5開孔HL5と、を充填しながら配置されてもよい。
【0057】
一方、選択的に、発光装置は、第2発光部LE2と第3発光部LE3との間に配置される第2カラーフィルタをさらに含んでもよい。例えば、第2カラーフィルタは、第3オーミック層308上に配置されていてもよい。第2カラーフィルタは、第1発光部LE1および第2発光部LE2の各々から生成された光を反射し、第3発光部LE3から発生した光を透過し、第1発光部LE1および第2発光部LE2から生成された光が第3発光部LE3に影響を及ぼさないようにしてもよい。第2カラーフィルタは、TiO2とSiO2とが交互に積層された構造を有するDBRを含んでいてもよい。例えば、第2カラーフィルタにおけるTiO2とSiO2の交互の配列または数は、第1カラーフィルタにおけるTiO2とSiO2の交互の配列または数と異なっていてもよい。
【0058】
第3発光部LE3は、第3発光部LE3および第2接着部AD2を貫通し、第3導電パターンCP3を露出する第6開孔HL6と、第3発光部LE3の第3オーミック層308を露出する第7開孔HL7と、第3発光部LE3および第2接着部AD2を貫通し、第4導電パターンCP4を露出する第8開孔と、第3発光部LE3および第2接着部AD2を貫通し、第5導電パターンCP5を露出する第9開孔と、を含んでいてもよい。例えば、第3発光部LE3は、第3のn型半導体層302の一部がエッチングされることにより、第3のn型半導体層302を露出する第10開孔HL10をさらに含んでいてもよい。第10開孔HL10は、選択的に形成されてもよく、場合によっては省略されてもよい。
【0059】
第6開孔HL6は、第3導電パターンCP3の第2部分CP3_2を露出し、第8開孔HL8は、第4導電パターンCP4の第2部分CP4_2を露出し、第9開孔HL9は、第5導電パターンCP5の第2部分CP5_2を露出してもよい。このように、第3導電パターンCP3の第2部分CP3_2と、第4導電パターンCP4の第2部分CP4_2と、第5導電パターンCP5の第2部分CP5_2と、は第2発光部LE2の上面に延在するように同一平面上に配置されていてもよい。したがって、第6開孔HL6、第8開孔HL8、および第9開孔HL9は、実質的に同じ高さを有していてもよい。
【0060】
一実施形態によれば、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々は、下方向に向かって幅が徐々に小さくなる傾斜した側面を有していてもよい。第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々の幅WTは、実質的に同じ大きさであってもよい。第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々の幅WTは、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の各々の幅と実質的に同じであってもよい。例えば、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々の幅WTは、発光装置の大きさの約1/10であってもよい。
【0061】
一方、選択的に、発光装置は、第2発光部LE2と第3発光部LE3との間に配置される第2カラーフィルタをさらに含んでもよい。例えば、第2カラーフィルタは、第3オーミック層308上に配置されていてもよい。第2カラーフィルタは、第1発光部LE1および第2発光部LE2の各々から生成された光を反射し、第3発光部LE3から発生した光を透過し、第1発光部LE1および第2発光部LE2から生成された光が第3発光部LE3に影響を及ぼさないようにしてもよい。第2カラーフィルタは、TiO
2
とSiO
2
とが交互に積層された構造を有するDBRを含んでいてもよい。例えば、第2カラーフィルタにおけるTiO
2
とSiO
2
の交互の配列または数は、第1カラーフィルタにおけるTiO
2
とSiO
2
の交互の配列または数と異なっていてもよい。
【0062】
実施形態によれば、第6導電パターンCP6は、第3導電パターンCP3と電気的に接続されてもよく、第3導電パターンCP3は、第2導電パターンCP2と電気的に接続されてもよく、第2導電パターンCP2は、第1オーミック層108と電気的に接続されてもよい。このことにより、第6導電パターンCP6は、第1発光部LE1の第1オーミック層108と電気的に接続されることができる。第7導電パターンCP7は、第3発光部LE3の第3オーミック層308と電気的に接続されることができる。第8導電パターンCP8は、第4導電パターンCP4と電気的に接続されてもよく、第4導電パターンCP4は、第2オーミック層208と電気的に接続されてもよい。このことにより、第8導電パターンCP8は、第2発光部LE2の第2オーミック層208と電気的に接続されることができる。また、第9導電パターンCP9は、第3のn型半導体層302および第5導電パターンCP5と電気的に接続され、第5導電パターンCP5は、第2のn型半導体層202および第1導電パターンCP1と電気的に接続され、第1導電パターンCP1は、第1のn型半導体層102と電気的に接続されていてもよい。このことにより、第9導電パターンCP9は、第1のn型半導体層102、第2のn型半導体層202、および第3のn型半導体層302と共通して電気的に接続されることができる。
【0063】
図1bに示す実施形態によれば、第6導電パターンCP6は、第6開孔HL6を完全に充填しなくてもよく、第6開孔HL6の内側の側壁に沿って薄く。かつ、コンフォーマルに形成されてもよい。第6導電パターンCP6は、第6開孔HL6内に配置される第1部分CP6_1と、第1部分CP6_1から第3発光部LE3の上面に延在する第2部分CP6_2と、を含んでいてもよい。第7導電パターンCP7は、第7開孔HL7を完全に充填していなくてもよく、第7開孔HL7の内側の側壁に沿って薄く、かつ、コンフォーマルに形成されていてもよい。第7導電パターンCP7は、第7開孔HL7内に配置される第1部分CP7_1と、第1部分CP7_1から第3発光部LE3の上面に延在する第2部分CP7_2と、を含んでいてもよい。第8導電パターンCP8は、第8開孔HL8を完全に充填していなくてもよく、第8開孔HL8の内側の側壁に沿って薄く、かつ、コンフォーマルに形成されていてもよい。第8導電パターンCP8は、第8開孔HL8内に配置される第1部分CP8_1と、第1部分CP8_1から第3発光部LE3の上面に延びる第2部分CP8_2と、を含んでいてもよい。第9導電パターンCP9は、第9開孔HL9および第10開孔HL10を完全に重点していなくてもよく、第9開孔HL9および第10開孔HL10の内側の側壁に沿って薄く、かつ、コンフォーマルに形成されていてもよい。第9導電パターンCP9は、第9開孔HL9および第10開孔HL10のそれぞれに配置される第1部分CP9_1と、第1部分CP9_1の間で第1部分CP9_1を接続し、第3発光部LE3の上面に延在する第2部分CP9_2と、を含んでいてもよい。第9導電パターンCP9の第2部分CP9_2は、第9開孔HL9と第10開孔HL10との間に配置されていてもよい。但し、本開示はこれに限定されないことに留意されたい。
【0064】
図1cに示す別の実施形態によれば、第6導電パターンCP6は、第6開孔HL6を充填する第1部分CP6_1と、第1部分CP6_1から延在し、第3発光部LE3の上面に延在する第2部分CP6_2と、を含んでいてもよい。第7導電パターンCP7は、第7開孔HL7を充填する第1部分CP7_1と、第1部分CP7_1から延在し、第3発光部LE3の上面に延在する第2部分CP7_2と、を含んでもよい。第8導電パターンCP8は、第8開孔HL8を充填する第1部分CP8_1と、第1部分CP8_1から延在し、第3発光部LE3の上面に延在する第2部分CP8_2と、を含んでもよい。第9導電パターンCP9は、第9開孔HL9および第10開孔HL10をそれぞれ充填する第1部分CP9_1と、第1部分CP9_1を接続し、第1部分CP9_1から延在し、第3発光部LE3の上面に延在する第2部分CP9_2と、を含んでもよい。
【0065】
第6導電パターンCP6と第6開孔HL6との間で第6導電パターンCP6の外側の側壁を囲み、第7導電パターンCP7と第7開孔HL7との間で第7導電パターンCP7の外側の側壁を囲み、第8導電パターンCP8と第8開孔HL8との間で第8導電パターンCP8の外側の側壁を囲み、第9導電パターンCP9と第9開孔HL9および第10開孔HL10との間で第9導電パターンCP9の外側の側壁を囲み、第3発光部LE3の上面まで延在して第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9を第3発光部LE3から絶縁する第2パッシベーション層PVT2をさらに含んでいてもよい。第2パッシベーション層PVT2は、第1パッシベーション層PVT1と同じ材料を含んでいてもよい。例えば、第2パッシベーション層PVT2は、SiNx、TiNx、TiOx、TaOx、ZrOx、HfOx、AlxOy、およびSiOxからなる群から選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0066】
一実施形態によれば、第3発光部LE3は、下方向の幅が広くなるように傾斜した側面を有していてもよい。すなわち、第3発光部LE3の第3オーミック層308は、第3のp型半導体層306よりも大きく、第3のp型半導体層306は、第3活性層304よりも大きく、第3活性層304は、第3のn型半導体層302よりも大きくてもよい。第2パッシベーション層PVT2は、第3発光部LE3の外側の側壁を囲むように延在していてもよい。
【0067】
発光装置は、第1オーミック層108と電気的に接続される第6導電パターンCP6上の第6導電パターンCP6と電気的に接触する第1パッドPD1と、第2オーミック層208と電気的に接続される第8導電パターンCP8上の第8導電パターンCP8と電気的に接触する第2パッドPD2と、第3オーミック層308と電気的に接続される第7導電パターンCP7上の第7導電パターンCP7と電気的に接触する第3パッドPD3と、第1のn型半導体層102、第2のn型半導体層202、および第3のn型半導体層302と電気的に接続される第9導電パターンCP9上の第9導電パターンCP9と電気的に接触する共通パッドCPDと、をさらに含んでいてもよい。第1パッドPD1、第2パッドPD2、第3パッドPD3、および共通パッドCPDの各々は、Au、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Hf、Cr、Ti、およびCuからなる群から選択された少なくとも1つを含んでもよい。また、第1パッドPD1、第2パッドPD2、第3パッドPD3、および共通パッドCPDの各々は、それらの合金を含んでいてもよい。
【0068】
一実施形態によれば、発光装置が上面から見たときに四角形の構造を有する場合、第1パッドPD1、第2パッドPD2、第3パッドPD3、および共通パッドCPDは、発光装置の角部にそれぞれ配置されてもよい。例えば、第1パッドPD1が第1角部CN1に配置され、第2パッドPD2が第3角部CN3に配置され、第3パッドPD3が第2角部CN2に配置され、共通パッドCPDが第4角部CN4に配置されていてもよい。
【0069】
発光装置は、第3発光部LE3上の第1パッドPD1、第2パッドPD2、第3パッドPD3、および共通パッドCPDを除く他の部分を覆う第3パッシベーション層PVT3をさらに含んでもよい。第3パッシベーション層PVT3は、第1パッシベーション層PVT1または第2パッシベーション層PVT2と同じ材料を含んでいてもよい。例えば、第3パッシベーション層PVT3は、SiNx、TiNx、TiOx、TaOx、ZrOx、HfOx、AlxOy、およびSiOxからなる群から選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。一実施形態によれば、第2パッシベーション層PV2は、第3発光部LE3の外側の側壁と第3パッシベーション層PVT3との間に配置されていてもよい。別の例では、第2パッシベーション層PV2は、第3発光部LE3の外側の側壁と第3パッシベーション層PVT3との間で省略されてもよい。
【0070】
図1bに示す例では、第3パッシベーション層PVT3は、第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9で形成された第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を完全に充填しないように、第2パッシベーション層PVT2上にコンフォーマルに形成されていてもよい。これとは異なり、第3パッシベーション層PVT3は、第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9で形成された第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9および第10開孔HL10を充填するように形成されていてもよい。
【0071】
図1cに示す他の例では、第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9の上面、ならびに第2パッシベーション層PVT2上に、第3パッシベーション層PVT3が形成されていてもよい。
【0072】
上述の発光装置では、第2発光部LE2および第1接着部AD1において、第1オーミック層108と電気的に接続される第2導電パターンCP2を露出する第2開孔HL2と、第2オーミック層208を露出する第3開孔HL3と、第1のn型半導体層102と電気的に接続される第1導電パターンCP1を露出する第4開孔HL4、および第2のn型半導体層202を露出する第5開孔HL5が形成され、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5を少なくとも部分的に充填する第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5が配置されていてもよい。また、第3発光部LE3および第2接着部AD2において、第3導電パターンCP3を露出する第6開孔HL6、第3オーミック層308を露出する第7開孔HL7、第4導電パターンCP4を露出する第8開孔HL8、第5導電パターンCP5を露出する第9開孔HL9、および第3のn型半導体層302を露出する第10開孔HL10が形成されていてもよく、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を少なくとも部分的に充填する第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9が配置されていてもよい。このように、第1発光部LE1と電気的に接続される導電パターンが第2発光部LE2および第1接着部AD1に配置されていてもよく、第1発光部LE1と接続される導電パターンと電気的に接続される導電パターンが第3発光部LE3および第2接着部AD2に別々に配置されてもよい。したがって、第1パッドPD1は、第6導電パターンCP6に沿って第3導電パターンCP3および第2導電パターンCP2を介して第1オーミック層108と電気的に安定的に接続されることができる。第2パッドPD2は、第8導電パターンCP8に沿って第4導電パターンCP4を介して第2オーミック層208と電気的に安定して接続されることができる。第3パッドPD3は、第7導電パターンCP7を介して第3オーミック層308と電気的に安定して接続されることができる。また、共通パッドCPDは、第9導電パターンCP9を介して第3のn型半導体層302と、第9導電パターンCP9に沿って第5導電パターンCP5を介して第2のn型半導体層202と、第5導電パターンCP5に沿って第1導電パターンCP1を介して第1のn型半導体層102と、電気的に安定して接続されることができる。
【0073】
一方、発光装置では、サファイアなどの材料からなる基板に加工を施し、加工を施している間に、引張応力が発生し、基板の中央部が下方に反り返る反り現象が発生する場合がある。この点、本開示の実施形態では、第1接着部AD1および第2接着部AD2が、基板に加わる引張応力を緩和することができる。
【0074】
さらに、後述の製造方法で詳細に説明するように、第1開孔HL1が形成される一方で第1発光部LE1が分離され、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5が形成される一方で第2発光部LE2が分離され、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10が形成される一方で第3発光部LE3が分離される。これにより、基板にかかる引張応力をさらに緩和することができる。
【0075】
以下、
図1aおよび
図1bの発光装置の製造方法について説明する。
【0076】
図2~
図16は、本開示の一実施形態に係る発光装置の製造方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【0077】
図2を参照すれば、第1基板100上に、第1のn型半導体層102、第1活性層104、第1のp型半導体層106、および第1オーミック層108が順次形成され、それによって、第1発光部LE1が形成されてもよい。
【0078】
窒化ガリウム系半導体層を成長させることができる基板としての第1基板100は、サファイア(Al2O3)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ガリウム(Ga2O3)、ガリウム砒素(GaAs)、またはシリコン(Si)を含んでいてもよい。また、第1基板100は、可撓性基板であってもよく、回路が形成された基板であってもよい。
【0079】
第1のn型半導体層102、第1活性層104、および第1のp型半導体層106は、MOCVD(有機金属化学気相成長)、MBE(分子線エピタキシー)、HVPE(ハイドライド気相成長)、およびMOC(有機金属塩化物)などの成長方法を用いて、第1基板100上に順次形成されてもよい。
【0080】
第1オーミック層108は、CVD(化学的気相成長)プロセスまたはPVD(物理的気相成長)により、第1のp型半導体層106上に形成されてもよい。
【0081】
図3を参照すれば、第1オーミック層108、第1のp型半導体層106、および第1活性層104をエッチングすることにより、第1発光部LE1に第1開孔HL1が形成されてもよい。エッチング工程では、第1のn型半導体層102の上層部をエッチングしてもよい。
【0082】
窒化ガリウム系半導体層を成長させることができる基板としての第1基板100は、サファイア(Al
2
O
3
)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ガリウム(Ga
2
O
3
)、ガリウム砒素(GaAs)、またはシリコン(Si)を含んでいてもよい。また、第1基板100は、可撓性基板であってもよく、回路が形成された基板であってもよい。
【0083】
このように、第1発光部LE1を分離させることにより、第1基板100に加わる引張応力を低減することができる。
【0084】
図4を参照すれば、第1発光部LE1には、第1導電パターンCP1および第2導電パターンCP2がそれぞれ形成されてもよい。第1導電パターンCP1は、第1開孔HL1の内側の側壁から離間して第1開孔HL1内に形成されてもよい。第2導電パターンCP2は、第1オーミック層108上に形成されてもよい。
【0085】
例えば、第1開孔HL1が形成された第1発光部LE1の上面に導電層を形成した後、当該当技術分野で一般的に知られているパターニング工程を経て、第1導電パターンCP1および第2導電パターンCP2がそれぞれ形成されてもよい。
【0086】
図5を参照すれば、第2基板200上に、第2のn型半導体層202、第2活性層204、第2のp型半導体層206、および第2オーミック層208が順次形成され、これにより、第2発光部LE2が形成されてもよい。
【0087】
窒化ガリウム系半導体層を成長させることができる基板としての第2基板200は、サファイア(Al2O3)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ガリウム(Ga2O3)、ガリウム砒素(GaAs)、またはシリコン(Si)を含んでいてもよい。また、第2基板200は、可撓性基板であってもよく、回路が形成された基板であってもよい。
【0088】
第2のn型半導体層202、第2活性層204、および第2のp型半導体層206は、MOCVD、MBE、HVPEおよびMOCなどの成長方法を用いて、第2基板200上に順次形成されてもよい。
【0089】
第2オーミック層208は、CVDまたはPVDプロセスにより、第2のp型半導体層206上に形成されてもよい。
【0090】
図6を参照すれば、第2基板200を裏返すことにより、第1発光部LE1の第1オーミック層108と第2発光部LE2の第2オーミック層208とが互いに向き合うように配置され、第1接着部AD1を介して第1発光部LE1と第2発光部LE2とが接着されてもよい。
【0091】
窒化ガリウム系半導体層を成長させることができる基板としての第2基板200は、サファイア(Al
2
O
3
)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ガリウム(Ga
2
O
3
)、ガリウム砒素(GaAs)、またはシリコン(Si)を含んでいてもよい。また、第2基板200は、可撓性基板であってもよく、回路が形成された基板であってもよい。
【0092】
この場合、第1発光部LE1は、第1接着部AD1に囲まれていてもよく、第1接着部AD1は、第1発光部LE1の側面を保護する保護層であってもよい。
【0093】
第1発光部LE1と第2発光部LE2とが第1接着部AD1によって互いに接着された後、第2基板200は、レーザーリフトオフ(LLO)工程を経て除去されてもよい。
【0094】
図7を参照すれば、第2発光部LE2および第1接着部AD1をエッチングすることにより、第2導電パターンCP2を露出する第2開孔HL2、第2オーミック層208を露出させる第3開孔HL3、第1導電パターンCP1を露出する第4開孔HL4、および第2のn型半導体層202の一部を露出する第5開孔HL5を形成してもよい。選択的に、第5開孔HL5は形成されなくてもよい。
【0095】
第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の各々は、同じ幅WTを有していてもよい。第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の各々は、下方向に向かって幅が徐々に小さくなる傾斜した側面を有していてもよい。
【0096】
第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5を形成しながら、第2のn型半導体層202、第2活性層204、第2のp型半導体層206、および第1オーミック層108をエッチングすることで、第2発光部LE2を分離させてもよい。
【0097】
このように、第2発光部LE2を分離させることで、基板100に加わる引張応力を低減することができる。さらに、第2発光部LE2は、テーパ状の側面を有している。すなわち、第2発光部LE2は、基板100から上方向に向かって、第2発光部LE2の面積が徐々に小さくなる形状を有する。
【0098】
図8を参照すれば、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の内側の側壁、ならびに第2のn型半導体層202の上面に、第1パッシベーション層PV1が形成されていてもよい。
【0099】
例えば、第1パッシベーション層PV1は、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5を完全に充填しないようにして、第2発光部LE2、ならびに第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5が形成された第1接着部AD1の上にコンフォーマルに形成されていてもよい。第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の各々は、傾斜した側面を有しているので、第1パッシベーション層PV1をコンフォーマルに形成することが容易である。その後、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の底面に形成された第1パッシベーション層PV1を除去してもよい。
【0100】
第1パッシベーション層PV1は、第2発光部LE2の外側の側壁に残っていてもよい。これとは異なり、第1パッシベーション層PV1は、第2発光部LE2の外側の側壁から除去されてもよい。
【0101】
図9を参照すれば、第1パッシベーション層PV1が形成された第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5を少なくとも部分的に充填する第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5がそれぞれ形成されてもよい。
【0102】
例えば、蒸着工程を用いて、第1パッシベーション層PV1で形成された第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5を完全に充填しないように、第1パッシベーション層PV1上に第1導電層(図示せず)をコンフォーマルに形成してもよい。上述したように、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の各々は、傾斜した側面を有しているので、第1の導電層をコンフォーマルに形成することが容易である。連続して、第1導電パターンCP1と電気的に接続され、第2開孔HL2を少なくとも部分的に充填する第3導電パターンCP3と、第2オーミック層208と電気的に接続され、第3開孔HL3を少なくとも部分的に充填する第4導電パターンCP4と、第1導電パターンCP1と電気的に接続され、第4開孔HL4を少なくとも部分的に充填し、第2のn型半導体層202と電気的に接続され、第5開孔HL5を少なくとも部分的に充填する第5導電パターンCP5と、がそれぞれ形成されてもよい。
【0103】
第3導電パターンCP3は、第2開孔HL2内に形成される第1部分CP3_1と、第1部分CP3_1から第2のn型半導体層202上に形成された第1パッシベーション層PV1上に延在する第2部分CP3_2と、を含んでいてもよい。第4導電パターンCP4は、第3開孔HL3に形成される第1部分CP4_1と、第1部分CP4_1から第2のn型半導体層202上に形成された第1パッシベーション層PV1上に延在する第2部分CP4_2と、を含んでいてもよい。第5導電パターンCP5は、第4開孔HL4および第5開孔HL5にそれぞれ形成される第1部分CP5_1と、第1部分CP5_1を接続し、第2のn型半導体層202上に形成された第1パッシベーション層PV1上に延在する第2部分CP5_2と、を含んでいてもよい。
【0104】
本実施形態では、第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5が、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5を完全に充填しないように、薄く、かつ、コンフォーマルに形成されることを図示および説明したが、第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5は、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5を充填するように形成されていてもよいことに留意されたい。
【0105】
図10を参照すれば、第3基板300上に、第3のn型半導体層302、第3活性層304、第3のp型半導体層306、および第3オーミック層308を順次形成することにより、第3発光部LE3が形成されてもよい。
【0106】
窒化ガリウム系半導体層を成長させることができる基板としての第3基板300は、サファイア(Al2O3)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ガリウム(Ga2O3)、ガリウム砒素(GaAs)、またはシリコン(Si)を含んでいてもよい。また、第3基板300は、可撓性基板であってもよく、回路が形成された基板であってもよい。
【0107】
第3のn型半導体層302、第3活性層304、および第3のp型半導体層306は、MOCVD、MBE、HVPE、およびMOCなどの成長方法を用いて、第3基板300上に順次形成されてもよい。
【0108】
第3オーミック層308は、CVDまたはPVDによって第3のp型半導体層306上に形成されてもよい。
【0109】
図11を参照すれば、第3基板300を裏返すことにより、第2発光部LE2の第2のn型半導体層202と、第3発光部LE3の第3オーミック層308とが互いに向き合うように配置され、第2発光部LE2と第3発光部LE3と、が第2接着部AD2を介して接着されてもよい。
【0110】
窒化ガリウム系半導体層を成長させることができる基板としての第3基板300は、サファイア(Al
2
O
3
)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ガリウム(Ga
2
O
3
)、ガリウム砒素(GaAs)、またはシリコン(Si)を含んでいてもよい。また、第3基板300は、可撓性基板であってもよく、回路が形成された基板であってもよい。
【0111】
この場合、第2発光部LE2の側面は、第2接着部AD2によって囲まれていてもよく、第2接着部AD2は、第2発光部LE2の側面を保護する保護層となっていてもよい。
【0112】
第2発光部LE2と第3発光部LE3とが第2接着部AD2によって互いに接着された後、第3基板300は、LLO工程によって除去されてもよい。
【0113】
図12を参照すれば、第3発光部LE3および第2接着部AD2をエッチングすることにより、第3導電パターンCP3の第2部分を露出する第6開孔HL6、第3オーミック層308を露出する第7開孔HL7、第4導電パターンCP4の第2部分を露出する第8開孔HL8、第5導電パターンCP5の第2部分を露出する第9開孔HL9、および第3のn型半導体層302の一部を露出する第10開孔HL10が形成されていてもよい。選択的に、第10開孔HL10は形成されなくてもよい。
【0114】
第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々は、同じ幅WTを有していてもよい。第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々は、第2開孔HL2、第3開孔HL3、第4開孔HL4、および第5開孔HL5の各々と同じ幅WTを有していてもよい。第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々は、下方向に向かって幅が徐々に小さくなる傾斜した側面を有していてもよい。
【0115】
第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を形成する一方で、第3のn型半導体層302、第3活性層304、第3のp型半導体層306、および第3オーミック層308をエッチングすることにより、第3発光部LE3を分離してもよい。
【0116】
このように、第3発光部LE3を分離することで、基板100に加わる引張応力を低減することができる。
【0117】
図13を参照すれば、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の内側の側壁と、第3のn型半導体層302の上面とに、第2パッシベーション層PV2が形成されていてもよい。
【0118】
例えば、第2パッシベーション層PV2は、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を完全に充填しないように、第3発光部LE3と、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10が形成された第2接着部AD2と、にコンフォーマルに形成されていてもよい。第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々は、傾斜した側面を有しているので、第2パッシベーション層PV2をコンフォーマルに形成することは容易である。その後、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の底面に形成された第2パッシベーション層PV2を除去してもよい。
【0119】
第2パッシベーション層PV2は、第3発光部LE3の外側の側壁に残っていてもよい。これとは異なり、第2パッシベーション層PV2は、第3発光部LE3の外側の側壁から除去されてもよい。
【0120】
図14を参照すれば、第2パッシベーション層PV2が形成された第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を少なくとも部分的に充填する第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9がそれぞれ形成されてもよい。
【0121】
例えば、第2パッシベーション層PV2で形成された第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を完全に充填しないように、第2パッシベーション層PV2上に第2導電層(図示せず)をコンフォーマルに形成してもよい。上述したように、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10の各々が傾斜した側面を有しているので、第2の導電層をコンフォーマルに形成することが容易である。連続して、第2導電層のエッチング処理を一般的に行うことにより、第3導電パターンCP3の第2部分CP2_2と電気的に接続し、第6開孔HL6を少なくとも部分的に充填する第6導電パターンCP6と、第3オーミック層308と電気的に接続し、第7開孔HL7を少なくとも部分的に充填する第7導電パターンCP7と。第4導電パターンCP4の第2部分CP4_2と電気的に接続され、第8開孔HL8を少なくとも部分的に充填する第8導電パターンCP8と、第5部分の第2部分CP5_2と電気的に接続され、第9開孔HL9と第10開孔HL10を少なくとも部分的に充填する第9導電パターンCP9と、がそれぞれ形成されてもよい。
【0122】
第6導電パターンCP6は、第6開孔HL6に形成される第1部分CP6_1と、第1部分CP6_1から第3のn型半導体層302上に形成された第2パッシベーション層PV2上に延在する第2部分CP6_2と、を含んでいてもよい。第7導電パターンCP7は、第7開孔HL7に形成される第1部分CP7_1と、第1部分CP7_1から第3のn型半導体層302上に形成された第2パッシベーション層PV2上に延在する第2部分CP7_2と、を含んでもよい。第8導電パターンCP8は、第8開孔HL8に形成される第1部分CP8_1と、第1部分CP8_1から第3のn型半導体層302上に形成された第2パッシベーション層PV2上に延在する第2部分CP8_2と、を含んでもよい。第9導電パターンCP9は、第9開孔HL9および第10開孔HL10にそれぞれ形成される第1部分CP9_1と、第1部分CP9_1を接続し、第3のn型半導体層302上に形成された第2パッシベーション層PV2上に延在する第2部分CP9_2と、を含んでいてもよい。
【0123】
本実施形態では、第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9が、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、および第10開孔HL10を完全に充填しないように、薄く、かつ、コンフォーマルに形成されていることを図示および説明したが、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、および第10開孔HL10を完全に充填しないように、薄く、かつ、コンフォーマルに形成されていてもよい。なお、第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9は、第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を埋めるように形成されていてもよいことに留意されたい。
【0124】
図15を参照すれば、第3パッシベーション層PV3は、第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9上、ならびに第2パッシベーション層PV2上にコンフォーマルに形成されてもよい。第3パッシベーション層PV3は、第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9で形成された第6開孔HL6、第7開孔HL7、第8開孔HL8、第9開孔HL9、および第10開孔HL10を完全に充填しないように、薄く、かつ、コンフォーマルに形成されてもよい。
【0125】
第3パッシベーション層PV3は、第3発光部LE3の外側の側壁に形成された第2パッシベーション層PV2上に形成されてもよい。
【0126】
図16を参照すれば、第6導電パターンCP6と電気的に接続される第1パッドPD1、第8導電パターンCP8と電気的に接続される第2パッドPD2、第7導電パターンCP7と電気的に接続される第3パッドPD3、および第9導電パターンCP9と電気的に接続される共通パッドCPDがそれぞれ形成されてもよい。
【0127】
例えば、第3パッシベーション層PV3をエッチングすることで、第6導電パターンCP6の第2部分CP6_2を露出する第1開口部OP1、第8導電パターンCP8の第2部分CP8_2を露出する第2開口部OP2、第7導電パターンCP7の第2部分CP7_2を露出する第3開口部OP3、および第9導電パターンCP9の第2部分CP9_2を露出する第3開口部OP3を形成してもよい。
【0128】
第3パッシベーション層PV3上に、第1開口部OP1、第2開口部OP2、第3開口部OP3、および第4開口部OP4を充填するように、第3導電層(図示せず)が形成されてもよい。第3導電層のエッチング工程を一般的に行うことにより、第1開口部OP1を充填し、第6導電パターンCP6と電気的に接触することにより第1オーミック層108と電気的に接続される第1パッドPD1と、第2開口部OP2を充填し、第8導電パターンCP8と電気的に接触することにより第2オーミック層208と電気的に接続される第2パッドPD2と、第3開口部OP3を充填し、第7導電パターンCP7と電気的に接触することにより第3オーミック層308と電気的に接続される第3パッドPD3と、第4開口部OP4を充填し、第9導電パターンCP9と電気的に接触することにより第3のn型半導体層302、第2のn型半導体層202、および第1のn型半導体層102と共通に電気的に接続される共通パッドCPDと、が形成されてもよい。
【0129】
本実施形態によれば、第2発光部LE2および第1接着部AD1において、第1オーミック層108と電気的に接続された第2導電パターンCP2を露出する第2開孔HL2と、第2オーミック層208を露出する第3開孔HL3と、第1のn型半導体層102と電気的に接続された第1導電パターンCP1を露出する第4開孔HL4と、第2のn型半導体層202を露出する第5開孔HL5とを形成してもよい。別の工程では、第3発光部LE3および第2接着部AD2において、第3導電パターンCP3を露出する第6開孔HL6、第3オーミック層308を露出する第7開孔HL7、第4導電パターンCP4を露出する第8開孔HL8、第5導電パターンCP5を露出する第9開孔HL9、および第3のn型半導体層302を露出する第10開孔HL10を形成してもよい。この点、第1発光部LE1、第2発光部LE2、および第3発光部LE3を貫通する開孔を一度に形成する場合、アスペクト比の観点から問題が生じるため、エッチング処理を行う際に困難性が生じる。本実施形態では、第2発光部LE2および第1接着部AD1で1回のエッチング処理を行い、第3発光部LE3および第2接着部AD2で1回のエッチング処理を行っているので、その困難性を克服することができる。
【0130】
さらに、第1発光部LE1と電気的に接続される第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5が、第2発光部LE2および第1接着部AD1に配置されていてもよく、第1発光部LE1と接続される第3導電パターンCP3、第4導電パターンCP4、および第5導電パターンCP5と電気的に接続される第6導電パターンCP6、第7導電パターンCP7、第8導電パターンCP8、および第9導電パターンCP9が、第3発光部LE3および第2接着部AD2に別々に配置されてもよい。したがって、第1パッドPD1は、第6導電パターンCP6に沿って、第3導電パターンCP3および第2導電パターンCP2を介して第1オーミック層108と電気的に安定的に接続されることができる。また、第2パッドPD2は、第8導電パターンCP8に沿った第4導電パターンCP4を介して第2オーミック層208と電気的に安定して接続されることができる。第3パッドPD3は、第7導電パターンCP7を介して第3オーミック層308と電気的に安定して接続されることができる。また、共通パッドCPDは、第9導電パターンCP9を介して第3のn型半導体層302と、第9導電パターンCP9に沿って第5導電パターンCP5を介して第2のn型半導体層202と、第5導電パターンCP5に沿って第1導電パターンCP1を介して第1のn型半導体層102と、電気的に安定して接続されることができる。
【0131】
以下、
図2~
図16を参照した上述の発光装置を実装基板に実装する方法について説明する。
【0132】
図17および
図18は、本開示の一実施形態に係る発光装置の実装基板への実装方法の説明を補助するための断面図の例を表す図である。
【0133】
図17を参照すれば、
図2~
図16を経て形成される複数の発光装置LEDを、対象となる実装基板MBに実装することができる。
【0134】
実装基板MBには、第1パッドPD1、第2パッドPD2、第3パッドPD3、および共通パッドCPDとそれぞれ電気的に接合される接合パッドBPDが形成されていてもよい。接合パッドBPD上には、それぞれ接着ボールBLが形成されていてもよい。接着ボールBLのそれぞれは、In、Au、Sn、Cuなどを含んでいてもよい。これとは異なり、接着ボールBLは、第1パッドPD1、第2パッドPD2、第3パッドPD3、および共通パッドCPD上に形成されてもよい。
【0135】
接合パッドBPDおよび接着ボールBLは、発光装置LEDが実装される位置に対応して形成されていてもよい。
【0136】
複数の発光装置LEDが形成された第1基板100を裏返して、接合パッドBPDが形成された実装基板MBと向き合うように発光装置LEDが配置されていてもよい。
【0137】
裏返した第1基板100上に、第1基板100から分離される発光装置LEDに対応する位置に配置され、レーザ透過可能な孔を有するマスクパターンMSKを設けてもよい。マスクパターンMSKは省略してもよい。
【0138】
図18を参照すれば、マスクパターンMSKを用いて第1基板100に対して選択的なLLO(Laser Lift-Off)処理を行うことで、実装基板MBのターゲット実装位置に対向するように配置された発光装置LEDが第1基板100から分離されてもよい。分離された発光装置LEDの分離距離は、実装基板MBに応じて変更されてもよい。第1基板100にレーザを照射して発光装置LEDを第1基板100から分離する場合、第1基板100にマスクパターンMSKを設けることで、分離される発光装置LEDに対してより正確なレーザの照射を行うことができる。但し、分離対象の発光装置LEDに対して適切にレーザを照射できる場合には、マスクパターンMSKを省略してもよい。
【0139】
分離された発光装置LEDの各々の第1パッドPD1、第2パッドPD2、第3パッドPD3、および共通パッドCPDは、接合パッドBPD上に形成されている接着ボールBLでそれぞれ接合されていてもよい。このことにより、発光装置LEDが実装基板MBに実装されることができる。
【0140】
全ての発光装置LEDがターゲット位置に実装されていれば、第1基板100を除去するための工程を別途行うことなく、発光装置LEDから第1基板100を分離してもよい。
【0141】
以上、様々な実施形態を説明してきたが、説明した実施形態は例示に過ぎないことが当業者には理解される。したがって、本明細書に記載された開示は、記載された実施形態に基づいて限定されるべきではない。