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特許7460728多数の復号可能な証印を処理するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】多数の復号可能な証印を処理するための方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/14 20060101AFI20240326BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20240326BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
G06K7/14 043
G06F3/04842
G06K7/10 436
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022171288
(22)【出願日】2022-10-26
(62)【分割の表示】P 2021156354の分割
【原出願日】2013-11-14
(65)【公開番号】P2023001179
(43)【公開日】2023-01-04
【審査請求日】2022-10-26
(31)【優先権主張番号】61/726,747
(32)【優先日】2012-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/737,552
(32)【優先日】2012-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】13/743,477
(32)【優先日】2013-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】13/748,926
(32)【優先日】2013-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503261948
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100147991
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 健一
(72)【発明者】
【氏名】エリック・トデスキーニ
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・マイケル・ハッセー
(72)【発明者】
【氏名】テイラー・スミス
【審査官】後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-181705(JP,A)
【文献】特開2009-151446(JP,A)
【文献】特開2007-279155(JP,A)
【文献】特開2006-004037(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/14
G06F 3/04842
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージング装置(100、1000)であって、
1つ又は複数の実行可能命令を含むメモリ(1085)と、
1つ又は複数の復号可能証印(15、202、204、206)を復号化するために、イメージング・サブシステム(1040)に、前記イメージング・サブシステムの視野(140)内の1つ又は複数のオブジェクトのイメージを取得させ、
ディスプレイに前記イメージを表示させる
ために前記1つ又は複数の実行可能命令を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサ(1060)と
を備え、
前記1つ又は複数の復号可能証印の復号化に基づいて、復号化に成功した証印の種類に関連する情報をオーバーレイし、前記復号化に成功した証印の前記種類に関連する前記情報が、前記ディスプレイ内で、半透明形式でオーバーレイされる、
イメージング装置。
【請求項2】
1つ又は複数の復号可能証印(15、202、204、206)を復号化するために、イメージング・サブシステム(1040)に、前記イメージング・サブシステムの視野(140)内の1つ又は複数のオブジェクトのイメージを取得させ、
ディスプレイに前記イメージを表示させる
ためにプロセッサにより実行可能な命令のセットを含む、コンピュータプログラムであって、
前記1つ又は複数の復号可能証印の復号化に基づいて、復号化に成功した証印の種類に関連する情報をオーバーレイし、前記復号化に成功した証印の前記種類に関連する前記情報が半透明形式でオーバーレイされる、
コンピュータプログラム。
【請求項3】
前記命令のセットは、表示された前記イメージ内で少なくとも1つの復号可能証印(15、202、204、206)を選択するユーザ入力を受け取り、前記少なくとも1つの復号可能証印を復号化するために、前記プロセッサによりさらに実行可能である、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に関する相互参照
[0001] 本出願は、2013年1月24日に出願の米国特許出願番号第13/748,926号および関
連した2012年11月15日の米国仮出願の出願番号第61/726,747号の優先権を主張するものであり、それぞれの発明の名称は「Mobile Computer Configured to Read Multiple Decodable Indicia」である。本出願は更に、2013年1月17日に出願の米国特許出願番号第13/743,477号および関連した2012年12月14日の米国仮出願の出願番号第61/737,552号の優先権を請求するものであり、それぞれの発明の名称は「Selective Output of Decoded Message Data」である。これらの特許出願は、この参照により全体が本願明細書に組み入れられる。
【0002】
技術分野
[0002] 本発明は一般に、デジタルデバイスに関し、特に、復号可能な証印を読み取るように構成されるモバイル・コンピュータに関する。本発明は、一般に、光学システムに関し、特に、復号化されたメッセージ・データの選択的な出力を有する光学システムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 復号可能証印は、走査されて、コンピュータおよび/または他の機械化および/または自動化された方法により解釈されるように設計されたパターン、マーク、またはメッセージである。多くの知られているタイプの復号可能証印は、バーコードのカテゴリに入る。バーコードはデータのグラフィカル表現であり、最も一般的なものは、一次元(1D)バーコードおよび二次元(2D)バーコードと称されている。1Dバーコードは、平行線の幅および間隔を変化させることによりデータを表すグラフィック体である。2Dバー
コードもまたデータを表すグラフィック体であるが、平行な線またはバーに加えて、2Dバーコードは、二次元の長方形、点、六角形、および他の幾何学的なパターンを含むことができる。バーコードにおいてコード化されるデータは、光学スキャナおよび/またはソフトウェアによって解釈される。バーコードは、バーコードリーダーと呼ばれている特別な光学スキャナにより、また、スマートフォンのような多目的装置により、走査されることができる。他の種類の復号可能証印は、光学文字認識(OCR)、グリフ、または他の可視
のマークを含む。また、磁気ストリップ、無線周波数識別(RFID)、および他の非視覚の技術などのような非視覚の技術も、復号可能証印の定義内にある。
【0004】
[0004] 上の議論は、単に一般の背景情報を提供するためのものであって、特許請求されるものの範囲を決定する際の援助として使われることを目的としない。
[0005] 多数の画素イメージ・センサ・アレイを有するイメージ・センサ集積回路は、市販されている。イメージ・センサ・アレイを有するイメージング装置は様々な形式のものが入手可能であり、それは、デジタル・カメラ、携帯電話、監視装置、医療診断機器、および証印復号装置を含む。イメージング装置は、証印復号能力ありの形態のものと、証印復号能力なしの形態のものとが入手可能である。永続的または選択的に作動させられる証印復号能力を有するイメージング装置は、証印読取装置と考えることができる。
【0005】
[0006] 復号可能証印を読み取るための証印読取装置は、多数の種類のものが入手可能である。例えば、キーボードおよびディスプレイを欠いた最小限の構成の証印読取装置は、ポイント・オブ・セールでの応用では一般的である。キーボードおよびディスプレイを欠いた証印読取装置は、人さし指によって作動することができるトリガー・ボタン(トリガー)とハンドルとを有する銃スタイル・フォーム・ファクタと認識できるものが入手可
能である。キーボードとディスプレイとを持つ証印読取装置も入手可能であり、多くの場合、例えば、携帯電話の場合のように、タッチスクリーン型ディスプレイを提供することによりキーボードとディスプレイとが共通の位置に配される形のものが入手可能である。キーボードとディスプレイとを装備した証印読取装置は、一般に、小売、輸送、および倉庫での応用で使用される。キーボード及びディスプレイを備えた証印読取装置では、復号化されたメッセージの出力を作動させるためのトリガ・ボタンは、典型的には、操作者の親指による作動が可能な位置に設けられている。キーボードとディスプレイとを欠く形態、または、キーボードとディスプレイとを備えた形態の証印読取装置は、一般に、小売りのPOSでの応用、小売在庫での応用、出荷での応用、倉庫での応用、セキュリティチェックポイントでの応用、患者ケアでの応用、および個人での応用を含む様々なデータ収集での応用に使用され、個人の応用では、一般に、証印読取機能を有するパーソナル携帯電話機によってキーボード及びディスプレイを備えた証印読取装置が提供される。固定取り付け型の証印読取装置もまた、一般的に入手可能であり、例えば、ポイント・オブ・セールのカウンターの下や近くに取り付けられる。いくつかの証印読取装置は、一次元(1D)バーコード、スタック1Dバーコード、および二次元(2D)バーコードのうちの一つ以上を含むバーコード・シンボルを読み取るように適合されている。他の証印読取装置は、OCR文字を読むために適用され、さらに他の証印は、バーコード・シンボルとOCR文字との
双方を読むように装備される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0007] 複数の復号可能証印を処理するための装置、方法、および/または、ソフトウェアを含むさまざまな実施形態のシステムを開示する。ある例示の実施形態では、プロセッサと、メモリと、復号可能証印のイメージを得るように構成されるイメージング・サブシステムと、ディスプレイと、通信インタフェースとを有する装置を提供する。前記装置は、前記イメージング・サブシステムの視野の中で一つ以上のオブジェクトのイメージを得ることに応答して、前記イメージ内で一以上の復号可能証印について位置を突き止めて復号化するように構成される。前記装置は、前記ディスプレイに前記イメージを表示し、うまく復号化された一以上の復号可能証印へ視覚的にマーク付けするように、更に構成される。前記装置は、表示された1以上の復号可能証印のうちの少なくとも一つの復号可能証印を選択するユーザ入力を受けたことに応答して、前記少なくとも一つの復号可能証印に対応する少なくとも1つの復号化されたメッセージを外部コンピュータに送信するように、更に構成される。
【0007】
[0008] ある実施形態では、装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、またはパーソナル・デジタル・アシスタントによって提供される。
[0009] ある実施形態では、前記イメージング・サブシステムは、前記イメージング・サブシステムの視野内に位置するオブジェクトによって反射された光を表すアナログ信号表示を出力するように構成される二次元イメージ・センサと、前記イメージ・センサから読み出されたアナログ信号を増幅することによって増幅アナログ信号を出力するように構成される増幅器と、前記増幅アナログ信号を、獲得したイメージを表すデジタル信号に変換するように構成されるアナログ・デジタル(A/D)変換器とを有する。
【0008】
[0010] 実施形態によっては、装置は更に、2つ以上の復号可能証印に対応する復号化されたメッセージを前記外部コンピュータへ送るべき順を示しているユーザ入力を受け入れるように構成される。
【0009】
[0011] 実施形態によっては、装置は更に、うまく復号化されたとマーク付けされていない少なくとも1つの復号可能証印を前記表示されたイメージ内で選択するユーザ入力を受け入れ、その少なくとも一つの復号可能証印を復号化するように、構成される。
【0010】
[0012] 実施形態によっては更に、表示された1つ以上の復号可能証印のうちの少なくとも1つの復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れたことに応答して、前記少なくとも一つの復号可能証印を含む少なくとも1つのイメージを外部コンピュータに送信するように、構成される。
【0011】
[0013] 他の例示の実施形態では、一以上のプロセッサを使用して実行される、複数の復号可能証印を処理する方法が提供され、その方法は、
一つ以上の復号可能証印を有する一つ以上のオブジェクトのイメージを取得するステップと、
前記イメージ内で一つ以上の復号可能証印の位置を突き止めるステップと、
前記1つ以上の復号可能証印を復号化するステップと、
前記イメージを表示するステップと、
前記表示されたイメージ内で、うまく復号化された復号可能証印に視覚的にマーク付けするステップと、
前記表示された1つ以上の復号可能証印のうちの少なくとも一つの復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れるステップと、
前記少なくとも一つの復号可能証印に対応する少なくとも1つの復号化したメッセージを外部コンピュータへ送るステップと、
を含む。
【0012】
[0014] ある実施形態では、ユーザ入力を受け入れるステップが、前記2つ以上の復号可能証印に対応する復号化されたメッセージが前記外部コンピュータへ送られるべき順を示すユーザ入力を受け入れるステップを含む。
【0013】
[0015] 実施形態によっては、方法は、うまく復号化されたとマーク付けされていない少なくとも一つの復号可能証印を前記表示されたイメージ内で選択するユーザ入力を受け入れるステップと、前記少なくとも一つの復号可能証印を復号化するステップとを、更に有する。
【0014】
[0016] ある実施形態では、方法は、前記表示されたイメージ内で、1つ以上のうまく復号化された復号可能証印に視覚的にマーク付けするステップが、前記うまく復号化した復号可能証印を強調表示することによって、または前記1以上のうまく復号化した復号可能証印の周りに境界ボックスを描くことによって、または前記1以上のうまく復号化した復号可能証印の中心あたりに視覚的なマーカーを描くことによって、実行されることができる。
【0015】
[0017] ある実施形態では、方法は、ユーザにより選択された前記少なくとも一つの復号可能証印を含む少なくとも1つのイメージを外部コンピュータへ送るステップを更に有することができる。
【0016】
[0018] ある実施形態では、方法は、一つ以上のモバイル・コンピュータの一つ以上のプロセッサによって実行される。
[0019] 他の例示の実施形態では、1以上のプロセッサを構成することができる実行可能な命令を含むコンピュータ読取可能記憶媒体が提供され、命令は、
一つ以上の復号可能証印を有する一つ以上のオブジェクトのイメージを取得するステップと、
前記イメージ内で一つ以上の復号可能証印の位置を突き止めるステップと、
前記1つ以上の復号可能証印を復号化するステップと、
前記イメージを表示するステップと、
前記表示されたイメージ内で、うまく復号化された1以上の復号可能証印に視覚的にマーク付けするステップと、
表示された1つ以上の復号可能証印のうちの少なくとも一つの復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れるステップと、
前記少なくとも一つの復号可能証印に対応する少なくとも1つの復号化したメッセージを外部コンピュータへ送るステップと、
を実行させる命令を含む。
【0017】
[0020] ある実施形態では、実行可能な命令は、更に、前記ユーザ入力を受け入れるステップが、前記2つ以上の復号可能証印に対応する復号化されたメッセージが前記外部コンピュータへ送られるべき順を示すユーザ入力を受け入れるステップを含むように、1又はそれ以上のプロセッサを構成することができる。
【0018】
[0021] ある実施形態では、実行可能な命令は、更に、うまく復号化されたとマーク付けされていない少なくとも一つの復号可能証印を、前記表示されたイメージ内で選択するステップと、前記少なくとも一つの復号可能証印を復号化するステップとを更に行うように、1又はそれ以上のプロセッサを構成することができる。
【0019】
[0022] ある実施形態では、実行可能な命令は、更に、前記表示されたイメージ内で、前記1つ以上のうまく復号化された復号可能証印を前記視覚的にマーク付けするステップが、前記1以上のうまく復号化された復号可能証印を強調表示することによって、または前記1以上のうまく復号化された復号可能証印の周りに境界ボックスを描くことによって、または前記1以上のうまく復号化された復号可能証印の中心あたりに視覚的なマーカーを描くことによって、実行されるように、1又はそれ以上のプロセッサを構成することができる。
【0020】
[0023] ある実施形態では、実行可能な命令は、更に、表示された1以上の復号可能証印のうちの少なくとも一つの復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れるステップに応答して、前記少なくとも一つの復号可能証印を含む少なくとも1つのイメージを外部コンピュータへ送るステップを行うように、1又はそれ以上のプロセッサを構成することができる。
【0021】
[0024] イメージング装置は、一つ以上の復号可能証印を有するシーンをあらわすイメージデータのフレームを捕え、その一つ以上の復号可能証印に対応するイメージデータを表示するように、動作させることができる。イメージング装置は、ユーザの入力した制御に応答して、選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを選択的に出力するように、動作できる。一つ以上のプロセッサ実行可能プログラムを、復号化メッセージ・データの選択的な出力を容易にするために提供することができる。
【0022】
[0025] この概要は、詳細な説明で後に更に述べる概念のうちの選択されたものを簡単な形で紹介するために提供されている。この発明の概要は、特許請求される主題事項の鍵となる特徴または本質的特徴を特定することを目的とせず、また、特許請求の範囲を決定する際の援助として使われることを目的としない。特許請求される主題事項は、背景技術で述べられた何れか又は全ての問題を解決する実施態様に限定されない。
【0023】
[0026] 本願明細書において記載されている特徴は、後述する図面を参照すると、よりよく理解できる。図面では、必ずしも一定の尺度を用いておらず、一般に、発明の原理を例示するように強調が行われることがある。本発明は、図面に示す正確な配置および手段に限られていないことが理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1a】[0027] 図1aは、本願明細書に記載されているモバイル・コンピュータの1つの実施形態を概略的に示す。
図1b図1bは、本願明細書に記載されているモバイル・コンピュータの1つの実施形態を概略的に示す。
図2】[0028] 図2は、本願明細書に記載されているモバイル・コンピュータの例示の実施形態の構成要素レベルの図を表す。
図3】[0029] 図3は、本願明細書において開示されるモバイル・コンピュータを使用しているデータ収集システムの1つの例示の実施形態のネットワーク図を概略的に示す。
図4】[0030] 図4は、本願明細書において開示される、モバイル・コンピュータによって複数の復号可能証印を処理する方法の1つの実施形態を概略的に示す。
図5】[0031] 図5は、複数のバーコードの表現を表示するイメージング装置の物理的形態の斜視図(補足的な側面図を有する)である。
図6】[0032] 図6は、イメージング装置のブロック図である。
図7】[0033] 図7は、一つ以上のプログラムを格納する計算機可読の記憶媒体である。
図8】[0034] 図8は、計算機可読の媒体に保存されることができる一つ以上のプログラムの機能を例示しているフロー図である。
図9】[0035] 図9は、復号可能証印に対応するイメージデータを表示するスクリーンショット(例えば、ポータブルハンドヘルド装置またはウェアラブルイメージング装置のディスプレイによって表示されることができる)の例である。
図10図10は、復号可能証印に対応するイメージデータを表示するスクリーンショット(例えば、ポータブルハンドヘルド装置またはウェアラブルイメージング装置のディスプレイによって表示されることができる)の例である。
図11図11は、復号可能証印に対応するイメージデータを表示するスクリーンショット(例えば、ポータブルハンドヘルド装置またはウェアラブルイメージング装置のディスプレイによって表示されることができる)の例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0036] 復号可能証印をキャプチャすることは、さまざまな技術を使用して実行されることができる。レーザースキャニングまたは線形イメージングを、1Dバーコードをキャプチャするために使うことができる。PDF417などのようなスタック・コードとして知られているいくつかの2Dバーコードも、これらの技術を使用して読み取られることができるが、マトリックス・コードとして知られる2Dバーコードには、バーコードの2次元(2D
)イメージをキャプチャすることができる装置が要求される。これらの2Dイメージはまた、1D、2D、スタック・コード、およびOCRまたは他の視覚的な復号可能証印を復号化する
際に役立つ。RFIDタグ、磁気ストリップ、または他の非視覚的な復号可能証印に関して、技術は、RF、磁気読取ヘッド、または他のキャプチャのための非視覚的な手段の使用を含み得る。この開示に関しては、何れの復号可能証印をキャプチャすることも一般に「イメージング」と称され、デバイスによってキャプチャされた復号可能証印の表現は「イメージ」と称され得る。
【0026】
[0037] スマートフォン、タブレットパソコン(PC)、パーソナル携帯情報機器(PDA
)、およびイメージング・デバイスを備えている他の類似した装置などのようなモバイル・コンピュータは、復号可能証印の読み取りおよび/または復号化に使用することができる。本願明細書において「コンピュータ」とは、データ処理および制御のためにブログラム可能なデバイスのことであり、中央演算処理装置(CPU)、メモリ、および少なくとも一つの通信インタフェースを含む。
【0027】
[0038] 二つ以上の復号可能証印がキャプチャされたイメージ内に存在する状況では、特定の応用のために(例えば、外部コンピュータからの情報検索のために)、何れの証印を、また、何れの順で、復号および/または使用する必要があるかを決定するために、更
なる処理を必要とし得る。
【0028】
[0039] 実施形態によっては、モバイル・コンピュータは、キャプチャされたイメージの範囲内で2つ以上の復号可能証印の位置を決定して復号化した後に、イメージを表示すること、およびイメージ内で、復号化された証印にマーク付けすることができる(例えば、うまく復号化された復号可能証印の強調表示を行うこと、うまく復号化された復号可能証印の周囲に境界ボックスを描画すること、うまく復号化された復号可能証印の中または近くに円形の点や他の視覚的マーカーを配することなど)。モバイル・コンピュータは、何れの証印が、また、何れの順で、1つ以上の応用で使用される必要があるかを示すユーザ入力を、受け入れることができる。例示の実施形態では、一つ以上の復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れることに応答して、モバイル・コンピュータは、外部コンピュータに、選択された証印に対応する復号されたメッセージを送信することができる。他の例示の実施形態では、2つ以上の復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れることに応答して、モバイル・コンピュータは、外部コンピュータに、選択された証印に対応する復号化メッセージを、ユーザの示した順で、送信することができる。
【0029】
[0040] 更なる態様において、一つ以上の復号可能証印を選ぶことは、タッチスクリーンを介して、ユーザが一つ以上の復号可能証印のイメージを含んでいるスクリーン域をタップすることによって、実行されることができる。例示的な一実施形態では、ユーザが復号可能証印のイメージを含む画面領域を反復してタッピングすることにより、証印及び/
又は証印に対応する復号化されたメッセージを、外部のコンピュータへ送信されるメッセージのシーケンスに含めることを、オンまたはオフにするように切り替えることができる。
【0030】
[0041] 本願明細書において以前に述べたように、モバイル・コンピュータは、キャプチャされたイメージの範囲内で2つ以上の復号可能証印の位置を決定して復号化した後に、イメージを表示することができ、イメージの範囲内で、復号化された証印に視覚的にマーク付けすることができる(例えば、うまく復号化された復号可能証印の強調表示を行うこと、うまく復号化された復号可能証印の周りに境界ボックスを描画すること、うまく復号化された復号可能証印の中または中央あたりに円形の点または他の視覚的マーカーを配することなどによる)。モバイル・コンピュータは、うまく復号化されたとマーク付けされていない少なくとも1つの復号可能証印を表示されたイメージの範囲内で選択するユーザ入力を受け入れ、その選択された復号可能証印を復号化することができる。
【0031】
[0042] いくつかの実施形態では、モバイル・コンピュータは、一つ以上のうまく復号化された非視覚的な復号可能証印を図式的に表示し(例えば、モバイル・コンピュータのイメージング・デバイスによって得られるイメージにオーバーレイされる)、特定の応用のために(例えば、外部コンピュータからの情報検索のために)、何れの非視覚的な復号可能証印を、また、何れの順で、復号および/または使用する必要があるかを示すユーザ
入力を、受け入れることができる。
【0032】
[0043] 本願明細書において記載されているモバイル・コンピュータの例示の実施形態が、図1a(正面パネル図)および図1b(サイドパネル図)に示されている。モバイル・コンピュータ100は、モバイル・コンピュータ100の他の構成要素を配置できるハウジング52を含むことができる。ディスプレイ54は、正面パネル56に配置することができる。また、ファンクション・キー68、ナビゲーション・キー72、および/または数字キーを含むキーボード64は、正面パネル56に配置することができる。有線の通信インタフェースの少なく
とも一つのコネクタは、ハウジング52の下部パネルまたはサイドパネルに配置することができる(例えば、USB、PCMCIA、イーサネット(登録商標)、またはMiniUSBのコネクタ)。当業者は、モバイル・コンピュータ100の他のフォームファクタがこの開示の範囲内に
あるという事実を、理解するであろう。
【0033】
[0044] ここで、モバイル・コンピュータの例示の実施形態のコンポーネントレベルの図を、図2を参照して説明する。モバイル・コンピュータ100は、システムバス1500と通
信可能に結合される一つ以上のプロセッサ1060を含むことができる。例えば、1またはそ
れ以上のプロセッサ1060は、例として、さまざまな実施形態によると、中央演算処理装置(CPU)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または論理演算の処理が可能な任意のタイプの回路であるか、またはそれを含む。
【0034】
[0045] また、例えば、システムバス1500にディスプレイ1304を結合するためのインタフェース回路1302と、キーボード1404およびポインティングデバイス1405を結合するためのインタフェース回路1402とを含む、周辺装置を結合するためのさまざまなインタフェース回路を、システムバス1500に結合することができる。実施形態によっては、ポインティングデバイスは、ディスプレイ1304と関連するタッチスクリーン・オーバレイによって提供されることができる。
【0035】
[0046] モバイル・コンピュータ100は、外部デバイスとの通信を提供するための一つ
以上の通信インタフェース1604、1608を更に有することができる。通信インタフェース1604、1608は、一つ以上の有線のインタフェース(例えば、イーサネット(IEEE 802.3)、USB、RS/485など)および一つ以上のワイヤレス・インタフェース(例えば、IEEE 802.11/802.15/802.16のプロトコル系統の少なくとも一つのプロトコル、HSPA/GSM/GPRS/EDGEプロトコル系統の少なくとも一つのプロトコル、TDMAプロトコル、UMTSプロトコル、LTEプ
ロトコル、および/またはCDMA/1xEV-DOプロトコル系統の少なくとも一つのプロトコルをサポートするように構成されるインタフェース)を含むことができる。
【0036】
[0047] また、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1080により提供されるメモリ10
85を、システムバス1500に結合することができる。実施形態によっては、メモリ1085は、更に、EPROM 1082などのような不揮発性メモリおよび/またはストレージ・メモリ装置1084を含むことができる。ある実施形態では、ストレージ・メモリ装置1084は、磁気ディスク記憶装置によって提供されることができる。あるいは、ストレージ・メモリ装置1084は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、および/またはコンピュータプログラムおよびデジタル情報を格納することができる他の任意のコンピュータ可読の有形の記憶装置などのような、半導体記憶装置によって提供されることができる。
【0037】
[0048] いくつかの実施形態では、モバイル・コンピュータ100は、システムバス1500
へ通信可能に結合された1つ以上のデバイスとRAM1050との直接の通信を提供する
ダイレクト・メモリ・アクセス・ユニット(DMA)1070を更に含むことができる。あるいは、モバイル・コンピュータ100は、バス調停機構(例えば、PCIバス)を提供するシステムバスを使用することができ、それにより中央DMAコントローラを不要にする。通信システムバス1500およびRAM1080に結合された1つまたは複数のデバイス間の効率的なデータ転送を提供するシステムバス・アーキテクチャおよび/またはダイレクト・メモリ
・アクセス・コンポーネントの他の実施形態を、提供することができる。
【0038】
[0049] 更なる態様において、モバイル・コンピュータ100は、二次元のモノクロおよ
び/またはカラーのイメージを得るように構成される内蔵イメージング・デバイス1040を含むことができる。イメージング・デバイス1040は、行と列とに配列された画素を有する
複数画素イメージ・センサ・アレイ1033と、関連する列回路1034および行回路1035とを含むイメージ・センサ1032を備えることができる。ある実施形態では、イメージ・センサ1033は、電荷結合素子(CCD)イメージ・センサにより提供することができる。別の実施形
態では、イメージ・センサは、相補型金属酸化物半導体(CMOS)イメージ・センサにより提供することができる。当業者は、他の種類のイメージ・センサが本発明の範囲内にあるという事実を、理解するであろう。増幅器回路1036と、イメージ・センサ1033から読み取ったアナログ信号の形のイメージ情報をデジタル信号の形のイメージ情報に変換するA/Dコンバータ1037とが、イメージ・センサ1032と関係する。ある実施形態では、A/Dコンバータ1037は、A/Dアレイによって提供されることができる。
【0039】
[0050] イメージ・センサ1032はまた、例えば、イメージ・センサ1032の露光期間、増幅回路1036に適用される利得の制御に使用する、関連するタイミングおよび制御回路1038を有することができる。本願明細書において先に述べたように、回路構成要素1032、1036、1037、および1038は、共通のイメージング・デバイス1040にパッケージされることができる。
【0040】
[0051] モバイル・コンピュータ100は、イメージ・センサのタイミングおよび制御回
路1038をシステムバス1500に結合するためのインタフェース回路1026を含むことができる。モバイル・コンピュータ100は、1つ以上の画素に入射する光を表すアナログ信号を読み出すように構成することができる。読み出されたアナログ信号は、アナログ信号増幅器1036によって増幅されることができる。アナログ信号は、次に、ADC1037の入力に供給されることができる。アナログ信号を表す結果的なデジタル値は、RAM 1080などのようなシステム・メモリに格納されることができる。RAM1080に格納されるイメージ・フレーム・データは、マルチビットピクセル値の形とすることができ、それぞれのマルチビットピクセル値は、イメージ・センサ1033の画素へ入射した光を表す。DMAユニット1070は、イメージ・センサ1032から読み出したイメージ情報をRAM 1080へ送ることができる
。別の態様においては、プロセッサ1060は、メモリ1080に格納されるイメージデータを読み出し、そのイメージデータにさまざまな画像処理アルゴリズムを適用させるように、プログラムすることができる。
【0041】
[0052] 実施形態によっては、モバイル・コンピュータ100は、イメージ・センサ1033
上へ、基板50上の視野140内に位置する復号可能証印のイメージを使用点合わせする際に
使用するために、可変焦点イメージング・レンズ1110を含むことができる。イメージング光線は、イメージング軸25を中心に送られることができる。可変焦点イメージング・レンズ1110は、多数の最適な焦点距離(focus distances)および多数の焦点距離(focal lengths)を可能とするように適合させることができる。可変焦点イメージング・レンズ1110は、印加される入力制御信号が可変焦点イメージング・レンズ1110へ印加されていることに応答して、フレーム時間の一部内で、新しい最適の焦点距離(focus distance)および/または焦点距離(focal length)を提供するように、動作可能である。ある実施形態では、可変焦点イメージング・レンズ1110は、例えば、変形可能な流体レンズまたはゲル・レンズなどの変形可能なイメージング・レンズによって提供され得る。別の実施形態では、可変焦点イメージング・レンズ1110は、1または複数の体積のレンズ液体の表面張力がレンズへ印加される信号に応答して変化するエレクトロウェット(electrowetting)液体レンズや、1または複数の体積のレンズ流体の屈折率がレンズへ印加される信号に応答して変化する液晶型レンズによって、提供される。
【0042】
[0053] モバイル・コンピュータ100は、電池356を更に含むことができる。モバイル・コンピュータ100は、インタフェース382を介してシステムバス1500に通信可能に結合するGPSレシーバ380を更に含むことができる。モバイル・コンピュータ100は、加入者識別モ
ジュール(SIM)カードを受けるように構成される少なくとも一つのコネクタ390を更に含
むことができ、これもまた通信可能にシステムバス1500と結合される。当業者は、モバイル・コンピュータ100がさまざまな他の構成要素、回路、およびインタフェースを含むこ
とができる、という事実を理解するであろう。
【0043】
[0054] いくつかの実施形態では、モバイル・コンピュータ100は、インタフェース335を介してシステムバス1500に結合された埋め込み型の符号化情報読み取り(EIR)デバイ
ス333を更に含むことができる。例えば、EIRデバイス333は、レーザースキャニング装置
、RFID読み取り装置、NFC読み取り装置、または磁気カード読み取り装置によって、提供
されることができる。EIRデバイスは、エンコードされた生メッセージ・データを出力す
るように、および/またはエンコードされたメッセージに対応する復号化メッセージ・デ
ータを出力するように、構成することができる。ここで使用している「メッセージ」は、英数字および/または非英数字を含むバイト・シーケンスまたは文字列を意味することを意図している。コード化されたメッセージは、例えば、EPCコードでの、アイテムのソースおよびモデルの識別などのような情報を運ぶために用いることができる。
【0044】
[0055] ある例示の実施形態では、RFID読み取り装置は、「EPCTMClass-1 Generation-2 UHF RFID Protocol for Communications at 860 MHz - 960 MHz by EPCglobal」に準拠し、それは「Gen 2」標準として一般に知られており、860 MHz乃至960 MHzの周波数範囲
で動作するパッシブ後方散乱Interrogator-talks-first (ITF) RFIDシステムに関しての
物理的及び論理的な要求を定義する。
【0045】
[0056] ある例示の実施形態では、EIR端末のNFC読み取り装置は、NFC Forum(登録商標)による2010年11月17日の「NFC Digital Protocol Technical Specification DIGITAL 1.0 NFCForum-TS-DigitalProtocol-1.0」に準拠する。
【0046】
[0057] 本願明細書において先に述べたように、有線または無線の通信インタフェースおよび一つ以上の通信ネットワークを介して、一つ以上の復号可能証印のイメージおよび/またはうまく復号化された復号可能証印に対応する一つ以上のメッセージを、外部コンピュータへ送ることができる。図3に概略的に示したように、モバイル・コンピュータ100a-100zは、一つ以上のローカルおよび/またはワイド・エリア・ネットワーク110a-110zを通じて外部コンピュータ171にアクセスすることができる。モバイル・コンピュータ100a-100zは、例えば、ワイヤレス・アクセス・ポイント135を介して一つ以上のネットワー
ク110a-110zに接続することができる。ある実施形態では、ネットワーク110a-110zのうちの少なくとも1つは、IEEE 802.11x-に準拠するワイヤレス・ネットワークによって提供
されることができる。別の実施形態では、ネットワーク110a-110zのうちの少なくとも1
つは、イーサネット・ネットワークによって提供されることができる。別の実施形態では、ネットワーク110a-110zのうちの少なくとも1つは、ローカル・エリア・ネットワーク
(LAN)によって提供されることができる。別の実施形態では、ネットワーク110a-110zのうちの少なくとも1つは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)によって提供されるこ
とができる。様々なネットワークが本願明細書において示されているが、OSIモデルのネ
ットワーク層から見られる単一のネットワークは複数の下位層ネットワークを有すること、すなわち、単一インターネット・プロトコル(IP)ネットワークと見なすことができるものは複数の異なる物理的ネットワークを含むことができる、ということが認識できる。
【0047】
[0058] 更なる態様では、モバイル・コンピュータ100と外部コンピュータ171と間の通信は、一つ以上のTCP接続を通じて送られる一連のリクエストおよびレスポンスを含むこ
とができるが、当業者は、別のトランスポートおよびアプリケーション・レベル・プロトコルを用いることが本開示の範囲内にあるという事実を、理解するであろう。実施形態によっては、モバイル・コンピュータ100により外部コンピュータ171へ送信される少な
くとも一つのデータ・フレームは、復号可能証印の一つ以上のイメージおよび/またはモ
バイル・コンピュータ100によってうまく復号化された復号可能証印に対応する一つ以上
のメッセージを含むことができる。モバイル・コンピュータ100から復号可能証印のイメ
ージまたは復号化されたメッセージを受け取ることに応答し、外部コンピュータ171は、
いくつかの実施形態では、復号化メッセージに対応する情報をデータベースから取り出し、取り出した情報の少なくとも一部をモバイル・コンピュータ100へ送信することができる。ある例示の実施形態では、復号化されたメッセージは、小売アイテム識別子を含むことができ、データベースから取り出されてモバイル・コンピュータ100へ送られる情報
は、小売アイテム価格および/または他の特徴を含むことができる。他の例示の実施形態では、復号化されたメッセージは、医療の患者識別子を含むことができ、データベースから取り出されてモバイル・コンピュータ100へ送られる情報は、患者の治療情報を含むこ
とができる。
【0048】
[0059] モバイル・コンピュータにより複数の復号可能証印を処理する方法の1つの実施形態を図4のブロック図により概略的に示す。方法は、一つ以上のコンピュータの一つ
以上のプロセッサを使用して実装されることができる。ある例示の実施形態では、方法は、モバイル・コンピュータ100の一つ以上のプロセッサを使用して実装されることができ
る。あるいは、方法は、2つ以上のコンピュータの一つ以上のプロセッサを使用して実装されることができる。
【0049】
[0060] ステップ4010で、モバイル・コンピュータ100は、モバイル・コンピュータの
イメージング・デバイスの視野内にある、一つ以上の復号可能証印を坦持する一つ以上のオブジェクトのイメージを得ることができる。
【0050】
[0061] ステップ4020で、モバイル・コンピュータ100は、獲得したイメージ内で一つ
以上の復号可能証印の位置を決定することができる。
[0062] ステップ4030で、モバイル・コンピュータ100は、獲得したイメージ内で位置
を決定された復号可能証印のうちの少なくとも一つの復号可能証印を復号化することができる。
【0051】
[0063] ステップ4040で、モバイル・コンピュータ100は、獲得したイメージをディス
プレイ1304で表示することができる。
[0064] ステップ4050で、モバイル・コンピュータ100は、表示されたイメージ内の一
つ以上のうまく復号化された復号可能証印に視覚的にマーク付けすることができる。ある例示の実施形態では、モバイル・コンピュータ100は、うまく復号化された復号可能証印
の強調表示を行うことができる。あるいは、モバイル・コンピュータ100は、うまく復号
化された復号可能証印の周りに境界ボックスを描画することができる。ある例示の実施形態では、円形の点または他の視覚的マーカーを、うまく復号化された復号可能証印の中または中心のあたりに配置することができる。
【0052】
[0065] ステップ4060で、モバイル・コンピュータ100は、表示された1つ以上の復号
可能証印のうちの少なくとも一つの復号可能証印を選ぶユーザ入力を、受け入れることができる。ある例示の実施形態では、一つ以上の復号可能証印を選ぶことは、タッチスクリーンを介して、ユーザが一つ以上の復号可能証印のイメージを含んでいるスクリーン範囲をタップすることによって、実行することができる。別の例示的な実施形態では、ユーザが復号可能証印の画像を含むスクリーン範囲を反復してタッピングすることにより、証印及び/又は証印に対応する復号化されたメッセージを、外部コンピュータへ送られるメッ
セージのシーケンスへ含めることをオンまたはオフするように、切り替えることができる。
【0053】
[0066] ステップ4070で、モバイル・コンピュータ100は、少なくとも一つの復号可能
証印に対応する少なくとも1つの復号化されたメッセージを外部のコンピュータに送信することができ、そして、方法を終了することができる。
【0054】
[0067] ある例示の実施形態では、モバイル・コンピュータ100は、何れの証印が、ま
た、何れの順で、1以上の応用で使用される必要があるかを示すユーザ入力を受け入れることができる。二つ以上の復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れることに応答して、モバイル・コンピュータは、ユーザによって示される順序で、選択された証印に対応する復号化されたメッセージを外部のコンピュータに送信することができ、そして、方法を終了することができる。
【0055】
[0068] 別の態様においては、上記の方法を実装するために一つ以上のプロセッサを構成することができる実行可能な命令を含むコンピュータ可読の記憶媒体が提供される。
【0056】
[0069] 図5を参照すると、イメージング装置1000は、複数の復号可能証印を有するシーンを表すイメージデータのフレームをキャプチャし、その復号可能証印に対応するイメージデータを表示するように、動作させることができる。イメージング装置1000は、ユーザの入力した制御に応答して、選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データが選択的に出力されるように、動作させることができる。選択的な出力は、例えば、表示を実行する現在のプログラムの異なる機能ブロックへ、および/または異なるプログラム、イメージ装置、および/または内部で一つ以上のプログラムで使用するための一つ以上の外部のプロセッサを装備した装置へのものである。
【0057】
[0070] 図5の実施形態では、イメージング装置1000は、イメージング・アセンブリ400の視野600の中でシーンをあらわすイメージデータのフレームをキャプチャするために用いられるイメージング・アセンブリ400を、含むことができる。装置1000がイメージング
・アセンブリ400を含むので、視野600はまた、装置1000の視野と考えられることができる。図5の例に示す視野600内のシーンは、複数の復号可能証印、例えば、バーコード202、204、206を、含むことができる。復号可能証印はまた、OCR文字を含むテキストを含むこ
とができる。ここにおける装置および方法の開発において、本明細書に記載される装置無しでは、望まれない復号化メッセージ・データが指定された出力先へ出力され得ることが判明した。例えば、図5のシーンを参照すると、オペレータは、バーコード206の表現を
処理することによってデコードされた復号メッセージを出力することを望み得るが、しかしながら、装置1000が、最も中央に近い復号可能証印を復号して出力するようにプログラムされている場合、バーコード204の復号化されたメッセージが誤って代わりに出力され
得る。イメージング装置100は、ユーザの入力した制御に応答して、選択された復号可能証印の復号化メッセージ・データ、例えば、バーコード202、バーコード204、及びバーコード206によって提供される復号可能証印のうちの選択された一つ以上のものを選択的
に出力するように、動作させることができる。更なる態様では、イメージング装置1000は、オペレータが特定の復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力するように装置1000へ制御を入力しない限りは、その特定の証印の復号化メッセージ・データを出力することを制限されるように、動作させることができる。
【0058】
[0071] 装置1000のための典型的なハードウェア・プラットフォームは、図2に記載されている。イメージング装置1000は、画素の行と列とに配された画素を有する複数画素イメージ・センサ・アレイ1033と、関連する列回路1034と行回路1035とを含む画像センサ1032を含むことができる。増幅回路1036と、イメージ・センサ・アレイ1033から読み出されたアナログ信号の形のイメージ情報をデジタル信号の形のイメージ情報に変換するアナログ・デジタル変換器1037とが、イメージ・センサ1032と関係している。イメージ・センサ1032はまた、例えば、イメージ・センサ1032の露光期間、増幅器1036に適用される利得を制御する際に使用される関連するタイミングおよび制御回路1038を有するこ
とができる。記載した回路構成要素1032、1036、1037および1038は、イメージング・デバイス1040(例えば、共通のイメージ・センサ集積回路)にパッケージされることができる。ある実施形態では、イメージング・デバイス1040は、Micron Technology社から入手可
能なMT9V022イメージ・センサ集積回路によって提供されることができる。他の例では、
イメージング・デバイス1040はベイヤー・パターン・フィルタを組み込むことができる。このような実施形態では、CPU1060は、フレームに対して更なる処理を適用する前に、イメージデータのモノクローム・フレームを生じさせるために緑のピクセル値の中間のピクセル値を差し込むことができる。
【0059】
[0072] 装置1000の動作において、画像センサ1032からイメージ信号が読み出され、変換され、RAM1080などのようなシステム・メモリに格納されることができる。装置1000の
メモリ1085は、RAM1080、EPROMや1082などのような不揮発性メモリ、およびフラ
ッシュメモリやハードドライブメモリによって提供され得るものなどのようなストレージ・メモリ・デバイス1084を、含むことができる。ある実施形態では、装置1000は、メモリ1080に格納されたイメージデータを読み出すように、およびそのイメージデータに対して様々な画像処理アルゴリズムを適用するように適合させることができるCPU1060を含
むことができる。装置1000は、イメージ・センサ1032から読み出されて変換が行われたイメージ情報をRAM1080へ送るためのダイレクト・メモリ・アクセス・ユニット(DMA)1070を含むことができる。別の実施形態では、装置1000は、バス調停機構(例え
ば、PCIバス)を提供するシステムバスを使用することができ、それにより中央DMAコ
ントローラの必要性をなくすことができる。当業者は、画像センサ1032とRAM1080との間
の効率的なデータ転送を提供するシステム・バス・アーキテクチャおよび/またはダイレクト・メモリ・アクセス・コンポーネントの他の実施形態が本発明の範囲および精神の範囲内にあることを、理解するであろう。
【0060】
[0073] 装置1000の更なる態様を参照すると、レンズアセンブリ200は、イメージ・セ
ンサ・アレイ1033上へ、基板1250上の視野1240内に位置する復号可能証印15のイメージを焦点合わせするように、適合させることができる。イメージング光線は、イメージング軸25を中心に送られることができる。実施形態では、レンズアセンブリ200は、多数の焦点
距離(focal lengths)および多数の最適焦点距離(best focus distances)を可能とす
るように、適用させることができる。装置1000のイメージング・アセンブリ400は、レン
ズアセンブリ200およびイメージ・センサ・アレイ1033を含むことができる。
【0061】
[0074] 装置1000はまた、装置1000の視野1240に実質的に対応する照明パターン1260を生成するための、照明パターン光源バンク1204および関連する光整形光学系1205を含むことができる。バンク1204と光学1205との組み合わせは、照明パターン・ジェネレータ1206と考えられることができる。装置1000はまた、基板1250上に照準パターン1270を生成するための照準パターン光源バンク1208及び関連する光整形光学系1209を含むことができる。バンク1208と光学系1209との組み合わせは、照準パターン・ジェネレータ1210とみなすことができる。使用において、装置1000は、照準パターン1270が復号可能証印15上に投影されるように、復号可能証印15を有する基板1250に対して、操作者により向けられることができる。図6の例では、復号可能証印15は、1Dバーコード・シンボルによって提供される。復号可能証印15はまた、例えば、2Dバーコード・シンボル、または、例えば光学文字認識(OCR)文字などのような復号可能なテキスト(により、提供されることができる。図5の例では、復号可能証印202は、UPCバーコード・シンボルによって提供され、復号
可能証印204は、QRコード(登録商標)シンボルにより提供され、復号可能証印206は、コード128シンボルによって提供される。照明パターン光源バンク1204および照準パター
ン光源バンク1208の各々は、1つ以上の光源を含むことができる。レンズアセンブリ200は、レンズ装置200の最適焦点の面を変えるためのエネルギーを提供する電力入力装置1055
を用いて、制御することができる。ある実施形態では、電力入力装置1055は、制御電流源
として動作することができ、別の実施形態では、制御電圧源として動作することができる。照射パターン光源バンク1204は、照射パターン光源制御回路1220を用いて制御することができる。照準パターン光源バンク1208は、照準パターン光源バンク制御回路1222を用いて制御することができる。電力入力装置1055は、レンズアセンブリ200の光学特性を変化させるため、例えば、レンズアセンブリ200(それの最適使用点の面)の焦点距離(focal length)および/または最適焦点距離(best focus distance)を変化させるための信号を、印加することができる。照射パターン光源バンク制御回路1220は、例えば、照射パターン光源バンク1204により出力される照明のレベルを変えるために、照射パターン光源バンク1204へ信号を送ることができる。パターン光源バンク制御回路1222は、例えば、照準パターン光源バンク1208により出力される照明のルーメンを変化させるために、照準パターン光源バンク1208照準へ信号を送ることができる。ある実施形態では、イメージング装置1000は、照明パターンを投影するエレメントを欠くことができる。
【0062】
[0075] 装置1000はまた、フレーム読み出しおよびキャプチャおよび/または特定の復号化プロセスおよび/または他プロセスを起動させるためのトリガ信号をアクティブにするために用いることができるトリガーR1408を含む、多くの周辺装置を含むことができる
。装置1000は、トリガーR1406を手動で作動することにより、トリガー信号が活性化
されて復号の試みが開始されるように、適応させることができる。図5の実施形態では、トリガーR1408は、ディスプレイ1420に表示される仮想トリガーにより提供される。例えば、キーボード1406のハードウェア・アクチュエータを、トリガーとして構成することも可能である。トリガ信号の起動に応答して、連続するフレームを、イメージ・センサ・アレイ1033からイメージ情報を読み出すことにより(典型的にはアナログ信号の形)、読み出してキャプチャし、次に、イメージ情報を変換した後にメモリ1080(所与の時間に一つ以上の連続するフレームをバッファすることができる)へ格納するように、装置1000を動作させることができる。CPU1060は、連続するフレームの一つまたは複
数のものを、復号化の試みの対象にするように、動作することができる。バーコード・シンボルのデコードを試みるため、CPU1060は、暗セルと明セルとの空間的パターンを決定
するために画素位置のライン(例えば、行、列、または対角線の画素位置のセット)に対応するフレームのイメージデータを処理して、それぞれの明暗セル・パターンを、テーブル・ルックアップを介して文字または文字列として決定して変換することができる。復号可能証印の表現が2Dバーコード・シンボル体系である場合、復号化する試みは、特徴検出アルゴリズムを使用してファインダ・パターンの位置を決めるステップ、ファインダ・パターンとの予め定められた関係に従って、ファインダ・パターンと交差しているマトリックス線の位置を決めるステップ、マトリックス線に沿った明セルと暗セルとのパターンを決定するステップ、および各々のライン・パターンを、テーブル・ルックアップを介して、文字または文字列に変換するステップを、含むことができる。ある実施形態では、CPU1060は、復号可能証印を復号化するときに、ここで述べられた一つ以上のプログラム1800を実行することができる。実施形態によっては、本願明細書において述べられるように、選択的復号化メッセージ・データ出力モードを入力することにより、トリガー信号をアクティブにすることができ、そのモードでは、装置1000は、特定の復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力するための選択のためのオペレータの入力した制御に応答して、候補の復号化メッセージ・データを選択的に出力することができる。1つの実施形態では、この種のオペレーティング・モードにおいて、装置1000は、連続するフレーム中のフレームの復号化を継続的に試みるように、および、オペレータ入力制御に応答して、このモードでの動作中にうまく復号化されたフレームのサブセット、例えば、1つのものの復号化メッセージ・データを出力することができる。
【0063】
[0076] 装置1000はまた、さまざまな周辺装置を、システムバス1500に結合されているCPU1060と通信するために、システム・アドレス/データ・バス(システムバ
ス)1500と結合するための種々様々なインタフェース回路を含むことができる。装置
1000は、システムバス1500にイメージ・センサ・タイミングおよび制御回路1038を結合するインタフェース回路1028と、システムバス1500に電力入力装置1055を結合するインタフェース回路1118と、システムバス1500に照明光学源バンク制御回路1220を結合するインタフェース回路1218と、システムバス1500に照準光源バンク制御回路1222を結合するインタフェース回路1224と、システムバス1500にキーボード1406を結合するインタフェース回路1404とを含むことができる。装置1000はまた、インタフェース1418を介してシステムバス1500と結合されCPU 1060と通信するディスプレイ1420を含むことができる。別の
態様では、装置1000は、システムバス1500に結合するネットワーク通信インタフェース1426を含むことができる。ネットワーク通信インタフェース1426は、例えば、IEEE 802.11
インタフェース、ブルートゥース(登録商標)インタフェース、またはセルラ無線インタフェースの一つ以上のものとすることができる。ある実施形態では、サーバ2000、サーバ3000は、装置1000に関連して説明したものに対応するCPU1060、メモリ1085、バス1500、および通信インタフェース1426のコンポーネントを含むことができる。ある実施
形態では、例えば、装置1000、サーバ2000、およびサーバ3000は、例えば、TCP/UDPやTCP/IPのネットワーク通信プロトコル組を介して、互いに通信することができる。ある実施形態では、ディスプレイ1420は、表示装置と関連するタッチパネルを有するタッチスクリーン・ディスプレイであってもよい。
【0064】
[0077] キャプチャして、記載されている処理の対象とすることができる連続するフレームのイメージデータは、フル・フレーム(装置1000の動作の過程で読み出す対象となる最大数の画素に対応する画素値を含む)とすることができる。ある実施形態では、ピクセルの最大数は、イメージ・センサ・アレイ1033の各々のピクセルである。キャプチャされ、記載されている処理の対象とされるイメージデータの連続するフレームはまた、装置1000の動作の過程で読み出す対象となる最大数の画素より少ないものに対応する画素値から成る「ウィンドウ化されたフレーム」とすることができる。キャプチャされ、記載されている処理の対象とされる連続するフレームのイメージデータはまた、フル・フレームとウィンドウ化されたフレームとの組み合わせから成ることができる。フル・フレームは、フル・フレームに対応するイメージ・センサ1032のピクセルを読み出すために選択的にアドレス指定することによって、捕えることができる。ウィンドウ化されたフレームは、ウィンドウ化されたフレームに対応するイメージ・センサ1032のピクセルを読み出すために選択的にアドレス指定することによって、捕えることができる。
【0065】
[0078] 別の態様では、装置1000は、イメージング・デバイス1040に関して述べたようにイメージデータをキャプチャするための、第2のイメージング・レンズ・アセンブリ2200と組み合わせて配置される第2のイメージング・デバイス2040(例えば、第2のイメージ・センサ集積回路)を含むことができる。第2のイメージング・デバイス2040は、イメージ・センサレイ2033と、イメージャ1040を参照して説明した残りの要素とを含むことができる。装置1000の第2のイメージング・アセンブリ2400は、イメージ・センサ・アセンブリ2033およびレンズアセンブリ2200を含むことができる。第2のイメージャ2040は、インタフェース2028を介してシステムバス1500と通信することができる。第2のイメージャ2040は、イメージング・デバイス1040の様式でイメージデータのフレームをキャプチャする際に用いられるアパーチャでありえる。イメージング・アセンブリ400によって受け取
られる受光光線は、イメージング軸25を中心に受け取ることができる。イメージング・アセンブリ2400によって受け取られる受光光線は、イメージング軸2025によって受け取られることができる。イメージング軸25は、装置1000から下方へ伸びることができる。イメージング軸2025は、装置1000から上方へ伸びることができる。図5の側面参考図で示すよう
に、イメージング軸25は、垂直に下方へ延びることができ、ディスプレイ1420が延在するディスプレイ面P420に対して直角となることができる。撮影軸2025は、垂直に下方に延びることができ、ディスプレイ1420が延在しているディスプレイ面P1420に対して直角とな
ることができる。装置1000は、フレームレートとして知られているレートで、イメージデ
ータのフレームをキャプチャすることができる。典型的フレームレートは、秒あたりのフレーム(FPS)が60であり、これは、変換すると、16.6msのフレーム時間(フレーム期間)である。別の典型的フレームレートは、30FPS(秒あたりのフレーム)であり、これは、変換すると、フレームにつき33.3msのフレーム時間(フレーム期間)である。
【0066】
[0079] また装置1000に関して、レンズアセンブリ200の所望のレンズ設定を確立する
ための、電力入力装置1055により印加される電力の入力は、例えば、感知された状態又はオペレータ入力コマンドに応答してのものと、することができる。
【0067】
[0080] ある実施形態の装置1000の物理的形態が図5に示されている。ディスプレイ1420およびキーボード1406は、図5に示すように、手持ち型ハウジング1014の共通の側に配置することができる。ディスプレイ1420およびキーボード1406は、共になって、装置1000のユーザ・インタフェースと考えられることができる。ディスプレイ1420は、1つの実施形態では、タッチスクリーン・ディスプレイとすることができる。装置1000のユーザ・インタフェースはまた、プログラミング・バーコード・シンボルを復号化することによって再プログラムされるように動作するように装置1000を構成することによって、提供されることができる。装置1000は、イメージング・アセンブリ400を支持するハンドヘルド・ハウジング1014と、ハンドヘルド・ハウジング1014内に配することができるイメージング・アセンブリ2400(例えば、全体または一部)とを含むことができる。
【0068】
[0081] 図7にて説明したように、一つ以上のプログラム1800であって、選択的な復号化メッセージ・データを容易にするためのプログラム・コード・ロジックを含む一つ以上のプログラム1800を格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体1702を含むコンピュータプログラム製品1700を、提供することができる。一つ以上のプログラム1800は、プロセッサ、例えば、そのCPU1060によって実行可能なコンピュータ実行可能命令を含むことができる。
【0069】
[0082] ある実施形態では、装置1000のCPU1060は、図8のフロー図に示されている機能を有する1つまたは複数のコンピュータ実行可能プログラム1800を実行するように、動作
することができる。ブロック1802で、一つ以上のプログラム1800は、装置1000の視野内、例えば、図5に記載の視野600内の複数の復号可能証印に対応するイメージデータを、表示することができる。ブロック1804で、1つまたは複数のプログラム1800は、選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを出力するためのオペレータ入力制御に応答して、出力先へ、復号されたメッセージ・データを出力することができる。
【0070】
[0083] 1つの実施形態のブロック1802での実行において、ブロック1802(一つ以上の復号可能証印に対応するイメージデータを表示する)での実行において一つ以上のプログラム1800は、ディスプレイ1420での表示のために、イメージング装置1000によって捕えられたイメージデータのフレームのイメージデータを、送信することができる。図5の具体例では、ディスプレイ1420に表示された表示イメージデータは、復号可能証印の表現R202、R204、R206、例えば、視野600内のバーコード・シンボルにより提供されているものとして示さている復号可能証印202、204、206を、含むことができる。イメージデー
タのフレームは、装置1000を用いてキャプチャされた、同時にキャプチャされたフレームであり得る。ある実施形態では、表示されるイメージデータは、現在キャプチャされているイメージデータを使用して復号化されることができる復号可能証印の表現を強調表示することによって、フォーマットされることができる。現在キャプチャされているイメージデータを用いて復号可能証印を復号化できるかどうかを判断するための1以上のプログラム1800は、例えば、現在キャプチャされているイメージデータ、例えば、処理のために格納さている、例えば、バッファされているイメージデータ、例えば、RAM1080にバッファされているであろうようなものを用いて、復号可能証印を復号化することを、
試みることができる。一つ以上のプログラム1800は、復号可能証印が、証印をうまく復号化することによって復号可能であることを、決定することができる。別の実施形態では、一つ以上のプログラム1800は、現在キャプチャされているイメージデータのフレームにおいて復号可能証印の位置を見つけることによって、復号可能証印が復号可能であることを決定することができる。ある実施形態では、復号可能証印の表現を強調する表示された強調表示が、境界、例えば、境界R302、R304、R306であり得る。強調表示の別の実施形態では、現在キャプチャされているイメージデータを用いて復号可能であると判定された復号可能証印の表示表現は、選択的に点滅する表示(シーンを表すイメージデータは、復号可能証印を表す領域のみを点滅表示で表示するように、表示することができる)を用いて、表示される。他の例では、強調表示は、表示されたイメージデータにより表されている復号可能証印の復号されたメッセージR402、R404、R406を含むことができる。種々の強調表示が可能であるが、強調表示が不要であることも理解されるであろう。ある実施形態では、1またはそれ以上のプログラム1800は、操作者が、特定の復号可能証印を、その復号可能証印が強調表示されないように選択できるように(例えば、単なる強調表示無しの復号可能証印の表現の表示)、装置1000を準備する。更なる態様について、ここでは方法が記載され、その方法は、プロセッサを用いて、イメージング装置の視野内の1以上の復号可能証印に対応するイメージデータを表示すること、および、プロセッサを使用して、1以上の復号可能証印のうちの選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを出力させるためのオペレータ入力制御に応答して、選択された復号化された証印の復号化されたメッセージ・データを出力することとを含み、選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを出力させるためのオペレータ入力制御は、ディスプレイの1つの位置にタッチすることを含み、その位置は、タッチにより選択される、選択される復号可能証印の表現を表示する。本明細書に記載の他の選択方法を、タッチに加えて、またはタッチに追加して、使用することができる。一つ以上のプログラム1800に従って、選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データは、例えば、選択された復号可能証印の選択時の前または後に、決定することができる。
【0071】
[0084] ある実施形態については、本明細書に方法が記載され、その方法は、プロセッサを使用して、イメージング装置の視野内の1以上の復号可能証印に対応するイメージデータを表示することを含み、1以上の復号可能証印は、表示の時には、復号化処理の対象とされており、方法はまた、プロセッサを使用して、一つ以上の復号可能証印のうちの選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを出力させるためのオペレータ入力制御に応答して、選択された復号化された証印の復号化されたメッセージ・データを出力することを含む。ある実施形態では、復号処理は、復号を試みることを含む。ある実施形態では、復号処理は、復号化されたメッセージを決定することによって復号化を完了することを含む。ある実施形態では、復号処理は、復号可能証印の位置を決定することを含む(概して、復号化の試みの最初のステップ)。ディスプレイ1420にフレームのイメージデータを表示する前に、更なる復号処理ステップなしで復号可能証印の位置を決定することによって、一つ以上のプログラム1800は、表示された復号可能証印の表現の位置に対応するディスプレイの領域がタッチされたかどうかを決定するために、ディスプレイ1420(タッチスクリーン・ディスプレイによって提供される)のディスプレイ・インタフェース1418の出力を監視することが可能である。
【0072】
[0085] ブロック1804での実行において、一つ以上のプログラム1800は、復号化されたメッセージ・データを選択的に出力させるためのユーザ入力制御に応答して、復号化されたメッセージ・データを選択的に出力することができる。選択的な出力は、出力先へのものとすることができる。ある実施形態では、出力先は、CPU1060で動いている一つ以上のプログラム1800の異なる機能ブロックであり得る。ある実施形態では、出力先は、一つ以上のプログラム1800以外の、CPU1060で動いているプログラムとすることができる。ある実施形態では、出力先は、外部のプロセッサを備えた装置、例えば、サーバ2000また
はサーバ3000であり得、そこで実行されている1以上のプログラムで使用される。ブロック1804での実行において、出力先が外部のプロセッサを備えた装置である場合、CPU1060は、ネットワーク通信インタフェース1426と通信することができる。装置1000とサー
バ2000またはサーバ3000と間の通信では、TCP/UDPトランスポート層で実行される適切な
プロトコル、例えば、HTTPやXMLを、使用することができる。
【0073】
[0086] オペレータによる選択が行われたかを判定する機能を提供するためのブロック1804での実行では、1つまたは複数のプログラム1800は、選択された復号可能証印の復号
化されたメッセージ・データを送信するためにオペレータ入力制御の発生を、監視することができる。更に本願明細書において述べられるように、プログラム1800の何れの一つ以上のものが検出できるかの監視は、触覚監視(例えば、タッチスクリーンが提供される場合のディスプレイ1420への接触)、音響監視(例えば、オペレータが音声コマンドを入力する場合)、イメージベースの監視(例えば、一つ以上のプログラム1800が、イメージング・アセンブリを使用して捕えたイメージデータの処理に基づいて、オペレータの見ている位置を決定する)を含むことができる。
【0074】
[0087] ブロック1802のある実施形態では、一つ以上のプログラム1800は、イメージデータの1つのフレームを処理して、例えば、そのフレームのイメージデータをディスプレイ1420に表示し、イメージデータのフレームの復号化を試み、現在キャプチャされているイメージデータを用いてイメージデータのフレームが復号できるかどうかを決定し、現在キャプチャされているイメージデータを用いて復号可能であると決定された復号可能証印の表現を強調表示する。この種の実施形態では、一つ以上のプログラム1800は、ブロック1802での実行において、静止フレームを表示することができる。
【0075】
[0088] 1つの実施形態では、ブロック1802において一以上のプログラム1800は、イメージデータの複数のフレームを処理して、例えば、イメージデータの連続フレームのフレームのイメージデータをディスプレイ1420に表示し(動画のレンダリング)、イメージデータの連続フレームのフレームの復号化を試み、イメージデータの連続フレームのフレームが、現在キャプチャされているイメージデータを用いて復号可能であるかを判定し、現在キャプチャされているイメージデータを用いて復号可能であると判定された連続フレームのフレームの復号可能証印の表現を強調表示する。
【0076】
[0089] イメージデータの複数のフレームを処理するブロック1802での一つ以上のプログラム1800の実施形態では、一つ以上のプログラム1800は、CPU1060で動いているカメラ・ライブラリにより出力された一連のフレームのフレームを得ることができる。本願明細書において述べられるように、ある実施形態では、一つ以上のプログラムのうちの1つのプログラムは、イメージをキャプチャするためにイメージング・デバイス1040を制御することができる。一つ以上のプログラム1800は、入って来る各フレームの復号化を試みるが、タイムアウトを伴う(指定された時間内に復号化を完了できない場合には、復号化をやめる)。一つ以上のプログラム1800が、復号可能証印をうまく復号化した場合(または、それが、現在キャプチャされているイメージデータを用いて復号可能であると決定した場合)、一つ以上のプログラム1800は、フレームのイメージデータの復号可能証印の表現を強調表示することができる。一つ以上のプログラム1800が復号可能証印を復号化するときに、それは、復号可能証印の表現の座標を決定すること、およびその座標データを復号化メッセージと関連付けすることができる。一つ以上のプログラム1800は、復号可能証印の表現に対して、その復号可能証印の表現のすぐ近くの場所のピクセルの値を適切に変化させることにより、強調表示を行うことができる。一つ以上のプログラム1800が、連続フレームのイメージデータのフレームの復号化に成功しなかった場合、それにかかわらずディスプレイ1420へフレームのイメージデータを送ることができる。連続する表示されたフレームは、フレームの適切な割合のものが、強調表示された復号可能証印の表現を有
するならば、連続するフレームにわたって、復号可能証印の表現の位置を追跡する強調表示を有するように、見える。また、幾つかの場合において、一つ以上のプログラム1800は、前のフレームをディスプレイ1420に、強調表示された復号可能証印の表現とともに、後続のフレームを表示した後であり復号化が行われた後に、表示することができる。しかしながら、このような「シーケンス外」の表示は、デコードおよび強調表示が十分に速く実行された場合、操作者によって知覚されることはほとんどない。
【0077】
[0090] ある実施形態では、図8のフロー図と関連して本願明細書において記載された機能は、選択的復号可能メッセージ・データ出力モードをアクティブ化することにより、活性化することができる。ある実施形態では、このような動作モードでは、装置1000は、連続フレームのフレームの復号化を継続的に試み、オペレータ入力制御に応答して、このモードの動作中にうまく復号化された復号可能証印を表すフレームのサブセット(例えば1つ、選択された幾つか)の復号化メッセージ・データを出力することができる。選択的復号可能メッセージ・データ出力モードは、オペレータが、複数の候補の復号化メッセージ・データのうちの何れの復号化メッセージ・データを出力先へ出力すべきかを選択する(フィルタリングする)ことを可能にする。
【0078】
[0091] ある実施形態では、選択的復号可能メッセージ・データ出力モードは、仮想モード・ボタンR1407または仮想トリガ・ボタンR1406を作動させることにより活性化されることができる(1つの特定の実施形態では、選択的復号可能メッセージ・データ出力モー
ドは特別な構成として提供され、このモードは、標準の復号化ではなく、トリガ・ボタンR1406がアクティブ化されたときに活性化される)。選択的復号可能メッセージ・データ出力モードの一実施形態において、モードの活性化は、ブロック1802における1以上のプログラム1800が、連続フレーム(動画)のフレームのイメージデータを、現在キャプチャされているイメージデータを用いて復号できる復号可能証印の復号可能証印表現の強調表示と共に、ディスプレイ1420に表示するようにさせる。復号可能証印を選択するためのオペレータ入力制御に応答して、一つ以上のプログラムは、復号可能証印の復号化メッセージ・データを選択的に出力することができる。仮想アクチュエータR1406お
よびR1407は図5では破線で示しているが、その理由は、図5に記載の表示エレメントとして示されている残りのものと同時に仮想アクチュエータR1406およびR1407が表示されないように、1以上のプログラム1800を動作させることができるからである。
【0079】
[0092] 図5を参照して例示される特定の使用の場合では、複数の復号可能証印202
、204、206は、それぞれ、対応する表示表現R202、R204、R206を有しており、装置1000を、例えば、その複数の復号可能証印のうちの1つのものの復号可能メッセージ・データの選択を容易にするために用いることができることを、示す。しかしながら、重要な側面として、図8に記載された一又はプログラム1800の機能に従った装置1000は、複数の復号可能証印のうちから一つ以上のものを選択することを可能にするために使用される必要はなく、むしろ、選択出力するために単一の復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを選択するために(または選択しないために)使用することができる。ここで述べられるように、一つ以上のプログラム1800は、装置1000が、指定された出力先への復号化メッセージ・データの出力を、その復号化されたメッセージ・データが所定のオペレータ入力制御によって選択されたものとして指定された、オペレータにより選択された復号可能証印ではない限りは、行わないように制限されるように、動作することができる。1つの態様では、装置1000は、オペレータが第1の復号可能証印と第2の復号可能証印との間での選択を行うこと可能にするために用いることができる。装置1000は、第1の復号可能証印と第2の復号可能証印とを、同時に(双方が同時に視野600内にある場合)または順次に(装置1000が位置間を移動して、第1の復号可能証印と第2の復号可能証印とが順に視野600内に入る場合)、表示することができる。装置1000が位置間を移動する場合、複数の復号可能証印を順に復号化し得るので、複数の復号化メッサージ
・データ、例えば、第1の復号化メッセージ・データ、第2の復号化メッセージ・データ
が、出力の候補である。選択出力に使用できる候補の復号化メッセージ・データは、空間的に分離された復号可能証印(共通のフレームのもの)、または順に分離された復号可能証印(異なる時間に捕えられたフレームに表されているもの)を復号化することにより決定された復号化メッセージ・データあり得る。
【0080】
[0093] 例えば、図9に記載されているように、ディスプレイ1420は、単一の復号可能証印に対応する表現R208を表示するものとして、示されている。ブロック1802およびブロック1804において一つ以上のプログラム1800は、オペレータが単一の表示された復号可能証印の表現R208を選択すること、または選択しないことができるように、従って、不必要な復号化メッセージ・データの「フィルタリング」(非選択)を可能とするように、装置1000を準備することがでる。オペレータは、特定の復号可能証印を、例えば、それが、指定された出力先への出力が望まれるデータを符号化していない場合には、無視することを望み得る。
【0081】
[0094] ブロック1802において一つ以上のプログラム1800は、復号可能証印の強調表示を表示することができる。この種の強調表示は、オペレータが単一の復号可能証印の表現を選択すること又は選択しないこと(無視)を可能にするように装置1000が用いられる場合を含む全ての使用のケースにおいて、役立つ。例えば、強調表示が復号化メッセージの表示である場合、ディスプレイは、そのデータがオペレータにより出力を望まれているデータであるか否かをオペレータが識別することを、可能にする。
【0082】
[0095] 1つの態様では、一つ以上のプログラム1800は、ディスプレイ1420上の表示に対して強調表示を提供する際に、リソースにメッセージを送ることができる。リソースは、例えば、装置1000にローカルに、または外部、例えば、ローカルサーバ(例えば、小売店の環境の場合には店舗サーバ)、またはリモートサーバ3000に格納された1つ以上のデータベースであってよい。ある実施形態では、データベースは価格ルックアップテーブルである。別の実施形態では、データベースは、製品イメージを復号化メッセージに関連させているルックアップテーブルである。1つの例はGOOGLE SHOPPER APIであり、これは、復号化メッセージを伴いメッセージを送ると、製品イメージを戻すことができる。ブロック1802において一つ以上のプログラム1800は、リソースへメッセージを送ることができ、1つの実施形態では、外部リソース、例えば、サーバ2000またはサーバ3000のデータベースへメッセージを送ることができる。再び図9を参照すると、図9は、強調表示R608
として表示されている戻された製品イメージを例示する。一つ以上のプログラム1800はまた、表示された価格R708の形態で強調表示を表示する。ブロック1802において一つ以上のプログラム1800は、ローカルに装置1000に、または外部、例えば、サーバ2000またはサーバ3000に格納される価格ルックアップテーブルへメッセージを送ることで、価格データを決定することができる。
【0083】
[0096] 一つ以上のプログラム1800は、一つ以上のプログラム1800の実行中に外部リソースへ初めてメッセージを送ることによってデータ項目を決定した後、そのデータ項目(価格、イメージ)をRAM1080のキャッシュメモリ位置に格納することができ、それにより、一つ以上のプログラム1800が、ブロック1802での実行のときに、メッセージを復号化するたびに外部リソースへメッセージを送ることを避けることができ、かくして、強調表示を表示するための表示時間を増加させることができる。また、価格ルックアップテーブルおよびイメージデータベースは、装置1000にローカルに格納されることができる。表示される強調表示が復号化されたメッセージを含むことは、述べられている。復号可能証印が復号化されるとき、復号化メッセージ以外のデータも提供されることができる。このような他の情報は、復号化に使った時間、復号可能証印の位置座標、文字数、復号可能証印の種類、例えば、バーコード記号の種類、および他のメタデータ、例えば、デー
タの目的や内部トラッキングコードや符号化されたアドレスを記述するメタデータを、含むことができる。ある実施形態では、ブロック1802において1つ以上のプログラム1800に
おいて、そのような他のデータの1以上のアイテムは、オペレータが特定の復号可能証印を選択するかどうかを決定する際のオペレータの支援に使用するための強調表示としてのものである。
【0084】
[0097] 図9の例では、製品イメージ強調表示R608は、ディスプレイ1420の指定位置の位置において、復号可能証印の表現から空間的に分離され得るウインドウに表示される。
【0085】
[0098] 図10の例では、ブロック1802において1つ以上のプログラム1800は、製品イ
メージを、各製品イメージに関連付けられた復号可能証印の表現の位置で表示する。製品イメージ強調表示R610は、復号可能証印の表現R210の位置で表示され、製品イメージ強調表示R612は、復号可能証印の表現R212の位置で表示される。製品イメージ強調表示R614は、復号可能証印の表現R214の位置で表示される。ブロック1802で、一つ以上のプログラム1800は、図10の例では強調表示として表示した製品イメージを、半透明形式で表示することができ、その結果、復号可能証印R210、R212、R214の表現は、製品イメージを「通して」見ることができる。半透明の製品イメージの表示のために、ブロック1802において一つ以上のプログラム1800は、低解像度のイメージを表示することができる。復号可能証印の強調表示としての製品イメージの表示は、オペレータが、表示された証印がオペレータが選びたい復号可能証印に対応するかどうかについて決定する際の助けとなることができる。
【0086】
[0099] ブロック1802で、一つ以上のプログラム1800は、復号可能証印に対応するイメージデータを表示することができる。ある例では、復号可能証印に対応するイメージデータは、復号可能証印の表現を含むことができる。ある例では、復号可能証印に対応するイメージデータは、復号可能証印の表現および一つ以上の関連する強調表示を含むことができる。ある例では、復号可能証印に対応するイメージデータは、復号可能証印の強調表示を含むことができるが、復号可能証印の表現を欠いてもよい。図10に記載の例示の実施形態を参照すると、バーコードの表現(復号可能証印として働く)は、取り除かれて、各復号可能証印の一つ以上の強調表示の表示と置き替えられることができる。
【0087】
[00100] ブロック1804で、一つ以上のプログラム1800は、復号化メッセージ・データ
を出力することができる。一例では、復号化メッセージ・データは、(a)復号されたメッ
セージを含むことができる。復号化メッセージ・データはまた、例えば、(b)復号可能証
印が復号化されたときに決定される 他のデータを、含むことができる(例えば、復号化
のために経過した時間、文字数、コードの種類、座標情報)。例えば、図11に示すように、強調表示は、幾つかの文字を示すテキスト、例えば、R820、および/または復号可能証印のタイプR916(図11の具体例ではバーコード・シンボル体系のタイプ)を含むことができる。復号化メッセージ・データはまた、例えば、(c)復号化されたメッセージ、例えば
、製品価格や製品イメージを使用してリソースへメッセージを送ることにより決定されるデータを、含むことができる。ブロック1804で出力される復号化されたメッセージ・データは、(a)、(b)および(c)のタイプのデータの任意の組み合わせを含むことができ
、例えば、(a)、(b)、および(c)の全てのタイプのデータ、または1つまたは2つ
のみのタイプのデータ、例えば、(a)のタイプのデータのみ、(b)のタイプのデータのみ、(c)のタイプのデータのみを含むことができる。
【0088】
[00101] 本願明細書において述べられたように、ブロック1804において一つ以上のプ
ログラム1800は、オペレータによる復号可能証印の選択を監視することができる。1つ以
上のプログラム1800による監視は、例えば、触覚監視(例えば、タッチスクリーンを有す
るディスプレイ1420への接触)、音響監視(オペレータが音声コマンドを入力する場合)、イメージベースの監視(例えば、1以上のプログラム1800は、イメージング・アセンブリを用いてキャプチャしたイメージデータの処理に基づいて、オペレータが見ている場所を決定する)を含むことができる。
【0089】
[00102] ブロック1804で実行されるモニタリングの1つの実施形態では、ディスプレ
イ1420がタッチスクリーン・ディスプレイによって提供され、ブロック1804において一つ以上のプログラム1800は、CPU1060に、ディスプレイ・インタフェース1418と通信させてディスプレイ1420への入力を監視させることができる。ある実施形態では、ブロック1804での実行において1つまたは複数のプログラム1800は、復号可能証印の表現を表示
するディスプレイ1420上の位置へのオペレータによるタッチを、表示された復号可能証印の復号化メッセージ・データを選択的に出力するための制御であると決定するように、装置1000を準備することができる。
【0090】
[00103] したがって、図5を参照すると、1つの実施形態では、表現R202へのタッチ
が、復号可能証印202の復号化メッセージ・データを出力させることになる。表現R204へ
のタッチは、ある実施形態では、復号可能証印204の復号化メッセージを出力させること
になる。表現R206へのタッチは、ある実施形態では、復号可能証印206の復号化メッセー
ジを出力させることになる。一以上のプログラム1800は、表示された復号可能証印の表現ではなく、表示された強調表示にオペレータがタッチすることによって(空間的に分離されて表示されている場合)、復号可能証印を選ぶことができるように、動作させることができる。例えば、図9を参照すると、オペレータは、復号可能証印の表現R208に対応する復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力するために、強調表示R608にタッチすることができる。一つ以上のプログラム1800は、オペレータが、復号可能証印の表現に加えて又はそれの代わりに、復号可能証印の表示されている強調表示にタッチすることで、その復号可能証印を選択することができるように、装置1000を準備することができる。一つ以上のプログラム1800は、ディスプレイ1420のタッチ感度について、適切に構成されたアクティブ期間が設けられるようにし、それにより、例えば、表示された強調表示の範囲にタイムアウト期間内にタッチするオペレータが、表示が中止された後にもかかわらず、復号可能証印の選択を指定するように、装置1000を準備することができる。
【0091】
[00104] ブロック1804で実行されるモニタリングの他の実施形態では、ブロック1804
において一つ以上のプログラム1800は、CPU1060に、音声入力インタフェース1434によって受け取られる音声データを処理する音声認識モジュールと通信させることができる。音声認識モジュールは、さまざまな音声メッセージを識別することができる。ある実施形態では、この種の音声認識モジュールは、NUANCE COMMUNICATIONS, INCから入手可能なiOS用のDRAGON DICTATIONによって提供されることができる。ブロック1804の1つの例では
、一つ以上のプログラム1800は、インデックスを、復号可能証印の表示された表現と共に表示させることができる。表示されたインデックスは、例えば、図5において表示された
表現R502、R504、R506によって示される数字インデックス「1」「2」「3」とすることが
でき、処理されたボイスメッセージは、表示されたインデックスの1以上のものに対応するメッセージ、例えば、音声での「ONE」、「TWO」、又は「THREE」に対応する音声メッ
セージとすることができる。参照する例では、一つ以上のプログラム1800は、表現R202の復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを、オペレータが単語「ONE」を発音す
ることに応答して出力させ、表現R204の復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを、オペレータが単語「TWO」を発音することに応答して出力させ、表示R206の復号可能
証印の復号化されたメッセージ・データを、オペレータが単語「THREE」を発音すること
に応答して出力させるように、動作させることができる。
【0092】
[00105] ブロック1804で実行されるモニタリングの他の実施形態では、一つ以上のプ
ログラムは、CPU1060に、イメージング・アセンブリを用いてキャプチャされた処理されたイメージデータに基づいて、特定の復号可能証印がいつ選ばれたかについて決定させることができる。ある実施形態では、ブロック1804における一つ以上のプログラム1800は、CPU1060に、上方へ延びるイメージング軸2025を有するイメージング・アセンブリ2400によって捕えられた処理されたイメージデータに基づいて、特定の復号可能証印が選ばれたことを判定させることができる。イメージング・アセンブリ2400は、オペレータを含む視野を含むことができる。ある実施形態では、イメージング・アセンブリ2400を使用して捕えられるフレームは、アイトラッキング情報、例えば、1つの実施形態では網膜軸を決定するために、処理されることができる。アイトラッキング情報を決定するために使用することができるソフトウェアモジュールは、XENTRIX社から入手できるVISIONL
AB.NET、およびISCAN社から入手できるISCANアイトラッキングソフトウェア
を含む。表現R202、R204、及びR206の表示位置の相対位置およびイメージング軸2025の相対位置が知られていると、アイトラッキングおよび表示位置情報は、何れの復号可能証印の表現、例えば、R202、R204、R206をオペレータが現在見ているかを決定するために、処理することができる。オペレータが見ている表現に対応する復号可能証印は、選択された復号可能証印であると決定されることができる。
【0093】
[00106] ブロック1804で行われ得る監視の別の実施形態において、一つ以上のプ
ログラム1800は、アイウェア(eyewear)プロセッサを装備した装置により提供される装
置1000で実行することができる。この種のイメージング装置のディスプレイ1420は、アイウェア(eyewear)フレームに載置する半透明のディスプレイによって提供されることが
できる。この種の実施形態では、装置1000は、加速度計およびジャイロスコープを含むことができ、オペレータが復号可能証印を選択するために復号可能証印に対応するイメージデータの位置へポインタを移動させることを制御できるように、適切に構成されることができる。この種の実施形態では、オペレータは、頭部の運動を介して、または、例えば、音声を介して、または機械式ポインタ・コントローラ(例えば制御パッド)を介して、ポインタの動きを制御することができる。アイウェア(eyewear)に組み込まれるプロ
セッサを備えた装置の例は、GOOGLE GLASSプロジェクトのアイウェア(eyewear)ベース
のプロセッサを備えた装置である。
【0094】
[00107] ある態様では、1以上のプログラム1800は、復号可能証印の復号化され
たメッセージ・データを出力先へ出力することについては、オペレータが、本明細書に記載の方法により選択され得る選択された復号可能証印、例えば、表現R202、R204、R206の206の復号可能証印202、204、206の復号化されたメッセージ・データを出力す
るために装置1000へオペレータ制御入力を入力しない限り、制限するように、装置1000を準備する。1つの実施形態では、一つ以上のプログラム1800が、装置1000のそれぞれの可能な動作モードの間に、選択された復号可能証印の復号化メッセージ・データ以外の復号化メッセージ・データを装置1000が出力することを制限するように、装置1000が構成される。1つの実施形態では、1以上のプログラム1800が、装置1000の選択された動作モードのみの間(それぞれの可能な動作モードではない)に選択された復号可能証印の復号化メッセージ・データ以外の復号化メッセージ・データを装置1000が出力することを制限するように、装置1000が構成される。
【0095】
[00108] さまざまな図に記載される強調表示に関して、強調表示R3XXは表示された境
界であり、強調表示R4XXは表示された復号化メッセージであり、強調表示R5XXは表示されたインデックスであり、強調表示R6XXは表示された製品イメージであり、強調表示R7XXは表示された価格であり、強調表示R8XXは表示された文字カウント(文字の数)であり、強調表示R9XXは表示された復号可能証印のタイプである。記載した強調表示のタイプは、任意の可能な組み合わせで表示することができ、例えば、これらのうちの1つのみを復号可能証印に関連付けて表示することや、これらの全てを復号可能証印と関連付けて表示する
ことができる。ある実施形態では、復号可能証印に関連して表示される一つ以上の強調表示は、特定の色、例えば、予め定められた色で表示されることができる。1つの実施形態では、注目を集める効果を高めるように、特定の色は、鮮やかな色、例えば、赤である。図5に関して、強調表示R302、R304およびR306は境界強調表示であり、強調表示R404、R406およびR408は復号化メッセージ強調表示であり、強調表示R502、R504およびR506はインデックス強調表示である。図9に関して、強調表示R608は製品イメージ強調表示であり、強調表示R708は価格強調表示である。図10に関して、強調表示R310、R312およびR314は境界強調表示であり、強調表示R410、R412およびR414は復号化メッセージ強調表示であり、強調表示R510、R512およびR514はインデックス強調表示である。図11に関して、R216、R218、R220、R222およびR224は証印表現であり、強調表示R316、R318、R320、R322およびR324は境界強調表示であり、強調表示R416、R418、R420、R422およびR424は復号化メッセージ強調表示であり、強調表示R516、R518、R520、R522およびR524はインデックス強調表示であり、強調表示R816、R818、R820、R822およびR824は文字カウント強調表示であり、強調表示R916、R918、R920、R922およびR924は復号可能証印タイプ強調表示である。
【0096】
[00109] 一つ以上のプログラム1800は、非一時的で計算機可読である記憶媒体、例え
ば、メモリ1082または1084に格納されることができる。1以上のプログラム1800は、プログラム・コード・ロジック、例えば、本明細書に記載された方法を実施するためにプロセッサに実行させる命令、例えば、図8と関連して記載されたようなものを、含むことができる。計算機可読媒体は、例えば、半導体集積回路ベースのメモリ装置、コンパクトディスク、フロッピーディスク、サムドライブ(thumb drive)、フラッシュメモリ装置
、ハードディスクとすることができる。一つ以上のプログラム1800は、外部のCPUを備えた装置(例えば、サーバ、装置1000の様式に構成される外部装置)のメモリの一つ以上のメモリ装置によって提供される計算機可読記憶媒体に格納されることができ、装置1000にダウンロードされることができる。一つ以上のプログラム1800は、装置1000のメモリ1085の一つ以上のメモリ装置によって提供される計算機可読記憶媒体に格納されることができる。ある実施形態では、一つ以上のプログラム1800は、物理的に移動できる計算機可読記憶媒体、例えば、コンパクトディスク、フロッピーディスク、サムドライブに、格納されることができる。
【0097】
[00110] ここでは、復号化メッセージ・データの選択的な出力を容易にするためのコ
ンピュータプログラム製品が記載され、コンピュータプログラム製品は、処理回路により読み取り可能であり且つ方法を実施するために処理回路により実行される命令を格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み、該方法は、プロセッサを用いて、イメージング装置の視野内の復号可能証印に対応するイメージデータを表示するステップと、プロセッサを用いて、選択された復号可能証印の復号化されたメッセージ・データを出力するためのオペレータ入力制御に応答して、選択された復号化された証印の復号化されたメッセージ・データを出力するステップとを有する。
【0098】
[00111] 本願明細書に記載されているシステム、方法、および装置の小さいサンプル
は以下のようなものである。
[00112] A1.装置は、プロセッサと、メモリと、復号可能証印のイメージを得るように構成されるイメージング・サブシステムと、ディスプレイと、通信インタフェースとを有し、前記装置は、前記イメージング・サブシステムの視野内の一つ以上のオブジェクトのイメージを獲得することに応答して、前記イメージ内で一つ以上の復号可能証印について位置を突き止めて復号化するように構成され、前記装置は更に、前記イメージを前記ディスプレイに表示し、うまく復号化された前記一つ以上の復号可能証印に視覚的にマーク付けするように構成され、前記装置は更に、表示された前記1つ以上の復号可能証印の少なくとも一つの復号可能証印を選択するユーザ入力の受け入れに応答して、前記少なくとも一つの復号可能証印に対応する少なくとも1つの復号化メッセージを外部コンピュータへ
送信するように構成される。
A2.(A1)の装置であって、前記装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、お
よびパーソナル携帯情報機器のうちの1つによって提供される。
A3.(A1)の装置において、前記イメージング・サブシステムが、前記イメージング・サ
ブシステムの視野内に位置するオブジェクトによって反射した光を表すアナログ信号を出力するように構成される二次元イメージ・センサと、前記イメージ・センサから読み出された前記アナログ信号を増幅することによって、増幅されたアナログ信号を出力するように構成される増幅器と、前記増幅されたアナログ信号を、獲得した前記イメージを表すデジタル信号に変換するように構成されるアナログ-デジタル(A/D)コンバータとを含む

A4.(A1)の装置は更に、2つ以上の復号可能証印に対応する復号化メッセージを前記外
部コンピュータへ送る順を示すユーザ入力を受け入れるように、構成される。
A5.(A1)の装置は更に、うまく復号化されたとマーク付けされていない少なくとも1つ
の復号可能証印を表示された前記イメージ内で選択するユーザ入力を受け入れるように構成され、前記装置は更に、前記少なくとも一つの復号可能証印を復号化するように構成される。
A6.(A1)の装置は更に、表示された前記1つ以上の復号可能証印の少なくとも1つの復
号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れることに応答して、前記少なくとも一つの復号可能証印を含む少なくとも1つのイメージを外部コンピュータへ送信するように、構成される。
【0099】
[00113] B1.一つ以上のプロセッサを使用して実行される方法は、
前記一つ以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、一つ以上の復号可能証印を有する一つ以上のオブジェクトのイメージを取得するステップと、
前記一つ以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記イメージ内で一つ以上の復号可能証印の位置を突き止めるステップと、
前記一つ以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記1つ以上の復号可能証印を復号化するステップと、
前記一つ以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記イメージを表示するステップと、
前記一つ以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して表示された前記イメージ内のうまく復号化された復号可能証印に視覚的にマーク付けするステップと、
前記一つ以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、表示された前記1つ以上の復号可能証印の少なくとも一つの復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れるステップと、
前記一つ以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記少なくとも一つの復号可能証印に対応する少なくとも1つの復号化メッセージを外部コンピュータへ送るステップと、
を含む。
B2.(B1)の方法において、表示された前記一つ以上の復号可能証印の前記少なくとも一
つの復号可能証印が、2つ以上の復号可能証印によって提供され、
前記ユーザ入力を受け入れる前記ステップが、前記2つ以上の復号可能証印に対応する復号化メッセージを前記外部コンピュータへ送る順を示すユーザ入力を受け入れるステップを含む。
B3.(B1)の方法は、
うまく復号化されたとマーク付けされていない少なくとも一つの復号可能証印を、表示された前記イメージ内で選択するユーザ入力を受け入れるステップと、
前記少なくとも一つの復号可能証印を復号化するステップと
を更に含む。
B4.(B1)の方法において、表示された前記イメージ内のうまく復号化された前記1以上
の復号可能証印に視覚的にマーク付けする前記ステップは、うまく復号化された前記1以上の復号可能証印を強調表示することによって行われる。
B5.(B1)の方法において、表示された前記イメージ内のうまく復号化された前記1以上
の復号可能証印に視覚的にマーク付けする前記ステップは、うまく復号化された前記1以上の復号可能証印の周りに境界ボックスを描くことによって行われる。
B6.(B1)の方法において、表示された前記イメージ内のうまく復号化された前記1以上
の復号可能証印に視覚的にマーク付けする前記ステップは、うまく復号化された前記1以上の復号可能証印の中心のあたりに視覚的なマーカーを描くことによって行われる。
B7.(B1)の方法は更に、表示された前記1以上の復号可能証印の少なくとも一つの復号
可能証印を選択するユーザ入力を受け入れる前記ステップに応答して、前記少なくとも一つの復号可能証印を含む少なくとも1つのイメージを外部コンピュータへ送るステップを含む。
B8.(B1)の方法は、一つ以上のモバイル・コンピュータの一つ以上のプロセッサによっ
て実行される。
【0100】
[00114] C1.1以上のプロセッサを構成することができる実行可能な命令を含むコンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記命令は、
前記1以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、一つ以上の復号可能証印を有する一つ以上のオブジェクトのイメージを取得するステップと、
前記1以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記イメージ内で1以上の復号可能証印の位置を突き止めるステップと、前記1以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記1つ以上の復号可能証印を復号化するステップと、
前記1以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記イメージを表示するステップと、
前記1以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、表示された前記イメージ内でうまく復号化された前記一つ以上の復号可能証印に視覚的にマーク付けするステップと、
前記1以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、表示された前記一つ以上の復号可能証印の少なくとも一つの復号可能証印を選択するユーザ入力を受け入れるステップと、
前記1以上プロセッサの少なくとも一つのプロセッサを使用して、前記少なくとも一つの復号可能証印に対応する少なくとも1つの復号化メッセージを外部コンピュータへ送るステップと、
を実行させるように1以上のプロセッサを構成する。
C2.(C1)のコンピュータ読取可能記憶媒体において、前記実行可能な命令は更に、ユー
ザ入力を受け入れる前記ステップが、2つ以上の前記復号可能証印に対応する復号化メッセージを前記外部コンピュータへ送る順を示すユーザ入力を受け入れるステップを有するように、1以上のプロセッサを構成することができる。
C3.(C1)のコンピュータ読取可能記憶媒体において、前記実行可能な命令は更に、うま
く復号化されたとマーク付けされていない少なくとも一つの復号可能証印を、表示された前記イメージ内で選択するステップと、
前記少なくとも一つの復号可能証印を復号化するステップと
を行うように、1以上のプロセッサを構成することができる。
C4.(C1)のコンピュータ読取可能記憶媒体において、前記実行可能な命令は更に、表示
された前記イメージ内でうまく復号化された前記一つ以上の復号可能証印に視覚的にマーク付けする前記ステップが、うまく復号化された前記一つ以上の復号可能証印を強調表示することによって行われるように、前記1以上のプロセッサを構成することができる。
C5.(C1)のコンピュータ読取可能記憶媒体において、前記実行可能な命令は更に、表示
された前記イメージ内でうまく復号化された前記一つ以上の復号可能証印に視覚的にマーク付けする前記ステップが、うまく復号化された前記一つ以上の復号可能証印の周りに境
界ボックスを描くことによって行われるように、1以上のプロセッサを構成することができる。
C6.(C1)のコンピュータ読取可能記憶媒体において、前記実行可能な命令は更に、表示
された前記イメージ内でうまく復号化された一つ以上の復号可能証印に視覚的にマーク付けする前記ステップが、うまく復号化された前記一つ以上の復号可能証印の中心のあたりに視覚的なマーカーを描くことによって行われるように、1以上のプロセッサを構成することができる。
【0101】
[00115] A1.処理回路により読み取り可能であり且つ方法を実行するために前記処理回路により実行する命令を格納するコンピュータ読取可能記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記方法は、
プロセッサを使用して、イメージング装置の視野内の1以上の復号可能証印に対応するイメージデータを表示するステップであって、前記1以上の復号可能証印は、表示のときには復号処理の対象とされている、ステップと、
プロセッサを使用して、前記1以上の復号可能証印のうちの選択された復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力するためのオペレータ入力制御に応答して、選択された復号化証印の復号化メッセージ・データを出力するステップと
を含む。
【0102】
[00116] A2. A1のコンピュータプログラム製品において、前記方法が更に、オペレータによって選択された復号可能証印に指定されていない復号可能証印の復号化メッセージ・データをイメージング装置が出力することを制限するように、イメージング装置を準備するステップを含む。
【0103】
[00117] A3. A2のコンピュータプログラム製品において、前記方法が更に、装置の選択された1以上の動作モード中に、選択された復号可能証印としてオペレータにより指定されていない復号可能証印の復号化メッセージ・データをイメージング装置が出力することを、制限するように、および装置の別の1以上の動作モード中に、選択された復号可能証印としてオペレータにより指定されていない復号化メッセージの復号化メッセージをイメージング装置が出力することを制限しないように、イメージング装置を準備するステップを含む。
【0104】
[00118] A4. A1のコンピュータプログラム製品において、前記方法が更に、プロセッサを用いて、特定の復号可能証印を、選択された復号可能証印として指定するためにオペレータがディスプレイの領域をタッチしたかどうかを判断するために監視を行うステップを含む。
【0105】
[00119] A5. A1のコンピュータプログラム製品において、前記方法が更に、プロセッサを用いて、特定の復号可能証印を、選択された復号可能証印として指定するためにオペレータがメッセージを音声として出力したかどうかを判断するために監視を行うステップを含む。
【0106】
[00120] A6. A1のコンピュータプログラム製品において、前記方法は、プロセッサを用いて、表示された何れの復号可能証印の表現をオペレータが正確に見ているかを判断するためにアイトラッキング情報を用いて監視を行うステップを含む。
【0107】
[00121] A7. A1のコンピュータプログラム製品において、表示する前記ステップが、一つ以上の強調表示を有する現在キャプチャされているイメージデータを使用して復号可能であると判断されている復号可能証印の表現を表示するステップを含む。
【0108】
[00122] A8. A7のコンピュータプログラム製品において、前記一つ以上の強調表示
が、復号可能証印の表現について表示される境界を含む。
【0109】
[00123] A9. A7のコンピュータプログラム製品において、前記一つ以上の強調表示
が、復号可能証印の復号化メッセージのテキストの表示を含む。
【0110】
[00124] A10. A7のコンピュータプログラム製品において、前記一つ以上の強調表示が特定の色のものである。
【0111】
[00125] A11. A7のコンピュータプログラム製品において、前記一つ以上の強調表示が、外部のデータベースへメッセージを送ることによって決定される価格ルックアップ情報を含む。
【0112】
[00126] A12. A7のコンピュータプログラム製品において、前記一つ以上の強調表示が、外部のデータベースへメッセージを送ることによって得られる製品イメージを含む。
【0113】
[00127] A13. A1のコンピュータプログラム製品において、一つ以上の復号可能証印
に対応する前記イメージデータは、前記1以上の復号可能証印のイメージ表現を欠いており、前記復号可能証印の1以上の強調表示のみを含む。
【0114】
[00128] A14. A1のコンピュータプログラム製品において、前記復号化メッセージ・
データは復号化メッセージを含む。
【0115】
[00129] A15. A1のコンピュータプログラム製品において、前記1以上の復号可能証
印は、複数の復号可能証印である。
【0116】
[00130] A16. A1のコンピュータプログラム製品において、前記1以上の復号可能証
印は、1つの復号可能証印である。
【0117】
[00131] B1.イメージング装置は、
ハンドヘルド・ハウジングと、
視野を有するイメージング・アセンブリと、
ディスプレイと
を含み、
イメージング装置は、前記イメージング・アセンブリの視野内の1以上の復号可能証印を表すイメージデータを前記ディスプレイに表示するように動作し、前記1以上の復号可能証印は、表示のときに復号化処理の対象とされており、
イメージング装置は、選択された復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力するためのオペレータ入力制御に応答して、選択された復号化された証印の復号化メッセージ・データを出力するように動作する。
【0118】
[00132] B2. B1のイメージング装置であって、該イメージング装置が、選択された復号可能証印としてオペレータにより指定されていない復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力することを制限される。
【0119】
[00133] B3.
B2のイメージング装置であって、該イメージング装置は、装置の選択された1以上の
動作モード中に、選択された復号可能証印としてオペレータにより指定されていない復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力することを制限され、また、装置の他の1以上の動作モード中に、選択された復号可能証印としてオペレータにより指定されていない
復号化メッセージの復号化メッセージを出力することを制限されない。
【0120】
[00134] B4. B1のイメージング装置であって、該イメージング装置が、選択された復号可能証印としてオペレータが特定の復号可能証印を指定するためにディスプレイの領域にタッチしたかどうか判断するように動作する。
【0121】
[00135] B5. B1のイメージング装置であって、該イメージング装置が、選択された復号可能証印としてオペレータが特定の復号可能証印を指定するようにメッセージを音声として出力したかどうかを判断するように動作する。
【0122】
[00136] B6. B1のイメージング装置において、第2のイメージング・アセンブリを有し、
前記第2のイメージング・アセンブリは、ハンドヘルド・ハウジングから上方へ延びるイメージング軸を中心に定められる視野を有し、
前記イメージング装置が、前記第2のイメージング・アセンブリを使用して出力されたイメージデータを処理することによって、特定の復号可能証印を選ぶようにオペレータが前記ディスプレイの特定の領域を見ているかどうかを判断するように動作する。
【0123】
[00137] B7. B1のイメージング装置であって、該イメージング装置が、一つ以上の強調表示を有する現在キャプチャされているイメージデータを使用して復号可能であると判断された復号可能証印の表現を表示するように動作する。
【0124】
[00138] B8. B7のイメージング装置において、前記強調表示は、復号可能証印の表
現について表示される境界を含む。
【0125】
[00139] B9. B7のイメージング装置において、前記強調表示は、前記復号可能証印
の復号化メッセージのテキストの表示を含む。
【0126】
[00140] B10. B1のイメージング装置において、前記ディスプレイが、アイウェア(eyewear)フレームに取り付けられる。
【0127】
[00141] C1.処理回路により読み取り可能であり且つ方法を行うために前記処理回路により実行される命令を格納するコンピュータ読取可能記憶媒を含むコンピュータプログラム製品であって、前記方法が、
プロセッサを用いて、イメージング装置の視野内の1以上の復号可能証印に対応するイメージデータを表示するステップと、
プロセッサを用いて、前記1以上の復号可能証印のうちの選択された復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力するためにオペレータが入力した制御に応答して、選択された復号化された証印の復号化メッセージ・データを出力するステップと、
を含み、
選択された復号可能証印の復号化メッセージ・データを出力するためにオペレータが入力した制御が、ディスプレイの1つの位置をタッチするステップを含み、前記位置は、タッチにより選択される、選択された前記復号可能証印の表現を表示する位置である。
【0128】
[00142] 本発明を、多くの特定の実施形態を参照して説明したが、本発明の真の精神
および範囲は、本願明細書でサポートされる特許請求の範囲のみに関して決定されるべきであることが、理解されるであろう。更に、ここでの多数のケースにおいて、システム、装置、及び方法は特定の数のエレメントを有するものとして記載されているが、それらのシステム、装置および方法が、述べられた特定の数のエレメントよりも少ないまたは多い数のエレメントを用いて実施されることができることが、理解されるであろう。また、多
くの特定の実施形態が記載されているが、各々の特定の実施形態に関して記載された特徴および態様を、記載した残りの各々の特定の実施形態で使用できることが、理解されるであろう。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11