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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240326BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023005917
(22)【出願日】2023-01-18
【審査請求日】2023-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古田 泰子
(72)【発明者】
【氏名】伊美 裕麻
(72)【発明者】
【氏名】岡野 亮太
(72)【発明者】
【氏名】秋山 圭
(72)【発明者】
【氏名】近藤 恵子
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-048721(JP,A)
【文献】特開2022-147219(JP,A)
【文献】特開2014-149115(JP,A)
【文献】特開2021-012408(JP,A)
【文献】特開2009-172345(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 ー 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザがタスクを完了したことを条件に、前記第1のユーザが入手可能となる商品又は役務を特定する特定部と、
前記商品又は役務の入手に必要なポイント数を設定するポイント設定部と、
前記第1のユーザによる前記タスクの処理状況に応じて、前記第1のユーザに対してポイントを付与するポイント付与部と、を備え、
前記ポイント付与部は、第1の時点において、前記第1のユーザのポイント数と、前記必要なポイント数との差分のポイント数よりも小さなポイント数のポイントを、使用期間が限定されるポイントとして、前記第1のユーザに付与する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の時点において、第2のユーザの操作に基づいて、前記第2のユーザのポイントを前記第1のユーザのポイントに充当することにより、前記差分のポイント数を変更する、差分変更部を更に備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の時点より後の第2の時点において、前記第1のユーザが前記タスクを完了した場合、前記第2のユーザのポイントから前記差分のポイント数に対応するポイントを充当することにより、前記第1のユーザによる前記商品又は役務の入手に必要な決済を実行する決済部を更に備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の時点より後の第2の時点において、前記第1のユーザが前記タスクを完了した場合、前記必要なポイントとして前記第2のユーザのポイントを用いて、前記商品又は役務の入手に必要な決済を実行する決済部を更に備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のユーザがこれまでに完了した複数のタスクの各々と付与されるポイント数との関係を示すタスク履歴情報に基づいて、前記第1のユーザがタスクを完了することによって、前記第1のユーザに付与されるポイント数を導出し、前記導出されたポイント数を第2のユーザに提案する提案部を更に備え、
前記提案部によって提案されたポイント数を前記第2のユーザが許諾した場合、前記ポイント付与部は、許諾されたポイント数を前記タスクが完了した場合に付与されるポイント数として設定し、設定されたポイント数を基準として、前記第1のユーザによる前記タスクの処理状況に応じて、前記第1のユーザに対してポイントを付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、子供が保護者に対してお手伝いをした場合に、保護者が子供にお小遣いを与えることがある。保護者が子供にお小遣いを与える場合、子供に対して、実際の現金の代わりに、電子マネー又はポイントを付与することが考えられる。
【0003】
例えば特許文献1は、子供が良いパフォーマンス又は良い振る舞いをした場合に、子供にポイントを付与すると共に、付与されるポイントを管理するための仮想口座に関する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特表2021-536044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る技術において、子供が雑用又は宿題といったタスクを完了させた後、子供に対してポイントが付与される。その後、子供は当該ポイントを用いて、例えばビデオゲームを購入する。特許文献1に係る技術においては、タスクを設定した時点において、タスクの完了に関連付けられた金銭的価値が設定される。
【0006】
しかし、特許文献1に係る技術には、子供がタスクを達成するためのモチベーションを上げる仕組みは備わっていなかった。
【0007】
そこで本発明は、タスクの処理に応じてポイントが付与される場合に、タスクの実行者が、タスクを処理しようとするモチベーションを上げることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好適な態様に係る情報処理装置は、第1のユーザがタスクを完了したことを条件に、前記第1のユーザが入手可能となる商品又は役務を特定する特定部と、前記商品又は役務の入手に必要なポイント数を設定するポイント設定部と、前記第1のユーザによる前記タスクの処理状況に応じて、前記第1のユーザに対してポイントを付与するポイント付与部と、を備え、前記ポイント付与部は、第1の時点において、前記第1のユーザのポイント数と、前記必要なポイント数との差分のポイント数よりも小さなポイント数のポイントを、使用期間が限定されるポイントとして、前記第1のユーザに付与する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タスクの処理に応じてポイントが付与される場合に、タスクの実行者が、タスクを処理しようとするモチベーションを上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システム1の全体構成を示す図。
図2】サーバ10の構成例を示すブロック図。
図3】商品データベースMDBの構成例を示す表。
図4】タスクデータベースTDBの構成例を示す表。
図5】ユーザデータベースUDBの構成例を示す表。
図6】受付部112の構成を示す機能ブロック図。
図7】用途限定部116の構成を示す機能ブロック図。
図8】提案部117の構成例を示す機能ブロック図。
図9】端末装置20の構成例を示すブロック図。
図10A】第1表示画面DI1の例。
図10B】第2表示画面DI2の例。
図10C】第3表示画面DI3の例。
図11】サーバ10の動作例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1:実施形態の構成
以下、図1図10Cを参照しつつ、本発明の実施形態に係る情報処理装置としてのサーバ10を含む情報処理システム1の構成例について説明する。
【0012】
1-1:全体構成
図1は、情報処理システム1の全体構成を示す。図1に示されるように、情報処理システム1は、サーバ10、及び端末装置20-1,20-2,・・・,20-K,・・・20-Nを備える。Nは1以上の整数である。Kは1以上N未満の整数である。本実施形態において、端末装置20-1~20-Nは同一の構成である。但し、構成が同一でない端末装置が含まれても良い。
【0013】
端末装置20は、ユーザが使用する端末装置である。より具体的には、端末装置20は、子供が処理するタスクを設定するために使用される。また、端末装置20は、子供が当該タスクを完了した場合に、保護者から子供に対して、当該タスクに対応するポイントを付与するために使用される。ここで、「子供」は「第1のユーザ」の一例である。また、「保護者」は「第2のユーザ」の一例である。第1のユーザは子供には限定されず、第2のユーザは保護者には限定されない。例えば、第1のユーザが何らかのサービスの提供者であり、第2のユーザが、当該サービスの受益者であってもよい。なお、第1のユーザと第2のユーザとは、同一の端末装置20を共有することによって使用してもよく、互いに異なる端末装置20を使用してもよい。以下では、説明の便宜上、第1のユーザに対応するユーザU1が端末装置20-1を使用し、第2のユーザに対応するユーザU2が端末装置20-2を使用する例について説明する。しかし、第1のユーザ及び第2のユーザの各々は、端末装置20-1~20-Nのうち、どの端末装置20を使用してもよい。端末装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット、又は携帯型のゲーム機であってよい。しかし、端末装置20は、これらの装置には限定されない。
【0014】
サーバ10は、端末装置20-1~20-Nを管理する装置である。サーバ10と、端末装置20-1~20-Nとは、通信網NETを介して、互いに通信可能に接続される。サーバ10は、第1のユーザ及び第2のユーザが使用する機能を、端末装置20-1~20-Nに対して提供する。また、上記の機能を実行するために、サーバ10と端末装置20-1~20-Nとは、互いに各種のデータを送受信する。
【0015】
1-2:サーバの構成
図2は、サーバ10の構成例を示すブロック図である。サーバ10は、処理装置11、記憶装置12、通信装置13、表示装置14、及び入力装置15を備える。サーバ10が有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスを用いて相互に接続される。
【0016】
処理装置11は、サーバ10の全体を制御するプロセッサである。また、処理装置11は、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を用いて構成される。なお、処理装置11が有する機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、及びFPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0017】
記憶装置12は、処理装置11による読取及び書込が可能な記録媒体である。また、記憶装置12は、処理装置11が実行する制御プログラムPR1を含む複数のプログラムを記憶する。また、記憶装置12は、商品データベースMDB、タスクデータベースTDB、及びユーザデータベースUDBを記憶する。
【0018】
図3は、商品データベースMDBの構成例を示す表である。図3に示されるように、商品データベースMDBには、商品又は役務ごとに、当該商品又は役務が含まれるカテゴリ、商品又は役務の名前、及び当該商品又は役務を入手するために必要なポイント数が格納される。例えば、「野球」というカテゴリには、「バット」、「グローブ」、「野球ボール」、「ユニフォーム」、及び「スパイク」の5つの商品名が紐づけられる。また、例えば「バット」であれば、必要なポイント数として3000ポイントが設定される。なお、図3に示される商品データベースMDBにおいて、「カテゴリ」は一階層となっているが、複数の階層によって構成されていてもよい。具体的には、大カテゴリが、複数の小カテゴリを包含する構成となっていてもよい。一例として、図3に示される「野球」及び「サッカー」という小カテゴリを、「スポーツ」という大カテゴリが包含する構成となっていてもよい。
【0019】
図4は、タスクデータベースTDBの構成例を示す表である。図4に示されるように、タスクデータベースTDBには、各ユーザの「ユーザ名」、各ユーザが処理する「タスク」、当該タスクを完了する目標となる「目標期限」、当該タスクが完了したか否かを示す「完了フラグ」、及び当該タスクの処理を完了した場合に、各ユーザに付与される「ポイント数」の各々を示すデータが格納される。図4において、例えばユーザU1には、「算数ドリル10ページ」、「部屋の掃除」、「サッカー大会で優勝」の3つの「タスク」が紐づけられる。また、図4に例示されるタスクデータベースTDBの1行目のデータセットにおいては、ユーザU1が、「算数ドリル10ページ」という「タスク」の処理を、2022年11月15日までに完了させることが「目標期限」として設定される。なお、「目標期限」のデータは設定されなくてもよい。更に、「タスク」自体のデータが、タスクデータベースTDBに格納された時点では、当該「タスク」に紐づく「目標期限」のデータは設定されておらず、事後的に「目標期限」のデータが設定されてもよい。また、「完了フラグ」は、「1」が既に完了したことを示し、「0」が未完了であることを示す。図4に例示されるタスクデータベースTDBの1行目のデータセットにおいて、「完了フラグ」の欄には「1」が格納されており、ユーザU1が「算数ドリル10ページ」というタスクの処理を既に完了したことが示される。更に、当該データセットにおいて、「ポイント数」の欄には「200」というデータが格納されており、ユーザU1が「算数ドリル10ページ」というタスクの処理を完了することにより、ユーザU1に対して200ポイントが付与されることが示される。なお、タスクデータベースTDBに格納されるタスクの履歴を示す情報は、「タスク履歴情報」の一例である。
【0020】
図5は、ユーザデータベースUDBの構成例を示す表である。図5に示されるように、ユーザデータベースUDBには、各ユーザの「ユーザ名」、各ユーザの「性別」、各ユーザの「年齢」、及び各ユーザの「居住地」を示すデータが格納される。図5に例示されるユーザデータベースUDBの1行目のデータセットは、ユーザ名が「U1」であるユーザU1の「性別」が「男性」であり、「年齢」が「10」歳であり、「居住地」が「北海道」であることを示す各データを含む。なお、ユーザデータベースUDBに格納される、「ユーザ名」、「性別」、「年齢」、及び「居住地」を示すデータは、「属性情報」の一例である。
【0021】
図2において、通信装置13は、他の装置と通信を行うための、送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置13は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、又は通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置13は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えていてもよい。また、通信装置13は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0022】
表示装置14は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置14は、処理装置11による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置14として好適に利用される。
【0023】
入力装置15は、サーバ10の管理者からの操作を受け付ける。例えば、入力装置15は、キーボード、タッチパッド、タッチパネル又はマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される。ここで、入力装置15は、タッチパネルを含んで構成される場合、表示装置14を兼ねてもよい。
【0024】
処理装置11は、記憶装置12から制御プログラムPR1を読み出して実行する。その結果、処理装置11は、通信制御部111、受付部112、特定部113、ポイント設定部114、ポイント付与部115、用途限定部116、提案部117、差分変更部118、及び決済部119として機能する。
【0025】
通信制御部111は、通信装置13に、端末装置20-1~20-Nとの間での各種のデータの送受信をさせる。例えば、通信制御部111は、端末装置20-1~20-Nから、ユーザU1~UNによって入力された各種のデータを、通信装置13に受信させる。あるいは、通信制御部111は、記憶装置12に記憶される各種のデータを、端末装置20-1~20-Nに対して、通信装置13に送信させる。一例として、通信制御部111は、商品データベースMDBに格納される商品情報を、端末装置20-1~20-Nに対して、通信装置13に送信させる。また別の一例として、通信制御部111は、端末装置20-1~20-Nから、タスクデータベースTDB又はユーザデータベースUDBに格納されることとなる各種データを、通信装置13に受信させる。
【0026】
受付部112は、端末装置20-1~20-2から受信された各種のデータを受け付ける。図6は、受付部112の構成を示す機能ブロック図である。受付部112は、第1タスク受付部112-1、第2タスク受付部112-2、用途受付部112-3、及び範囲受付部112-4を有する。
【0027】
第1タスク受付部112-1は、ユーザU1が処理するタスクに関するデータを受け付ける。例えば、ユーザU2が、端末装置20-2に対して、ユーザU1が処理するタスクとして、「算数ドリル10ページ」、あるいは「部屋の掃除」といったタスク自体の内容を示すデータを入力する。更に、ユーザU2は、当該タスクの目標期限を示すデータ、及び当該タスクの処理を完了した場合に、ユーザU1に対して付与されるポイント数を示すデータを入力する。なお、当該タスクの目標期限を示すデータ、及びポイント数を示すデータの入力は必須ではない。当該タスク自体の内容を示すデータ、当該タスクの目標期限を示すデータ、及び当該タスクの処理を完了した場合にユーザU1に付与されるポイント数を示すデータは、まだ当該タスクが完了してないことを示す完了フラグと共に、端末装置20-2からサーバ10に送信される。第1タスク受付部112-1は、上記のタスクに関するデータを受け付ける。また、第1タスク受付部112-1は、端末装置20-2から受け付けたタスクに関するデータを、タスクデータベースTDBに格納する。なお、第2のユーザとしてのユーザU2ではなく、第1のユーザとしてのユーザU1が、自身が処理するタスクに関するデータを端末装置20-1に入力してもよい。この場合、当該タスクに関するデータは、端末装置20-1からサーバ10に送信される。第1タスク受付部112-1は、当該タスクに関するデータを受け付けた後、タスクデータベースTDBに格納する。
【0028】
第2タスク受付部112-2は、ユーザU1が、上記のタスクの処理を完了した場合に、当該完了を示すデータを受け付ける。例えば、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了した場合に、第2のユーザとしてのユーザU2が、端末装置20-2において、タスクが完了したことを示すアイコンをクリックすることによって、タスクの完了を認証する。当該認証の結果、端末装置20-2から、タスクが完了したことを示すデータが、サーバ10に送信される。第2タスク受付部112-2は、当該タスクが完了したことを示すデータを受け付ける。なお、第2のユーザとしてのユーザU2ではなく、第1のユーザとしてのユーザU1自身が、端末装置20-1において、タスクを完了したことを示すアイコンをクリックしてもよい。第2タスク受付部112-2は、タスクが完了したことを示すデータを受け付けた後、タスクデータベースTDBに格納される、当該タスクに紐づく完了フラグを「1」に更新する。
【0029】
用途受付部112-3は、第2のユーザとしてのユーザU2から、第1のユーザとしてのユーザU1に対して付与されるポイントの用途を受け付ける。例えば、図4に示されるように、ユーザU1がサッカー大会で優勝した場合に、ユーザU2からユーザU1に対して4000ポイントが付与されるが、用途受付部112-3は、当該4000ポイントの用途として、サッカーボールを入手するために使用することを受け付ける。この結果、ポイントの用途が限定されることにより、例えば子供としてのユーザU1が入手できる商品又は役務を、例えば、保護者としてのユーザU2にとって好ましい商品又は役務に限定できる。
【0030】
図6において、範囲受付部112-4は、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを処理した場合に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務の範囲を、第2のユーザとしてのユーザU2から受け付ける。後述のように、ユーザU1がタスクを処理した場合に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務は、タスクの処理が完了したことを受け付ける前に特定される。範囲受付部112-4は、当該特定よりも前に、入手可能となる商品又は役務の範囲を、予め受け付ける。この結果、例えば保護者としてのユーザU2が、子供としてのユーザU1が入手可能となる商品又は役務の範囲を、予め限定できる。商品又は役務の範囲を限定する場合には、例えば保護者としてのユーザU2が、端末装置20-2において、図3に例示される商品データベースMDBにおけるカテゴリを指定する。一例として、保護者としてのユーザU2は、当該カテゴリとして「野球」を指定する。指定されたカテゴリを示すデータは、端末装置20-2からサーバ10に送信される。範囲受付部112-4は、商品又は役務の範囲として、当該カテゴリを示すデータを受け付ける。上記のように、受け付けられたカテゴリが「野球」である場合、子供としてのユーザU1は、図3に従えば、「バット」、「グローブ」、「野球ボール」、「ユニフォーム」、及び「スパイク」の中から、タスクを処理した場合に入手可能となる商品を選択する。
【0031】
この結果、サーバ10は、タスクの完了と引き換えに入手できる商品の範囲を、予め限定できる。延いては、例えば子供としてのユーザU1がタスクの処理を完了した場合に、当のユーザU1が入手できる商品の範囲を、例えば保護者としてのユーザU2にとって望ましい範囲に限定できる。
【0032】
図2において、特定部113は、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを処理した場合に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を、第2タスク受付部112-2がタスクの処理を完了したことを受け付ける前に特定する。この結果、ユーザU1がタスクの処理を完了するよりも前の時点で、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務が特定される。一例として、保護者としてのユーザU2が、端末装置20-2に対して、子供としてのユーザU1が処理するタスクに関するデータを入力する場合に、当該入力と共に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を、合わせて入力する。当該商品又は役務を示すデータは、サーバ10に送信される。特定部113は、当該データに基づいて、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を特定する。あるいは、保護者としてのユーザU2が、端末装置20-2に対して、子供としてのユーザU1が処理するタスクに関するデータを入力した後、子供としてのユーザU1が、端末装置20-1に対して、入手可能となる商品又は役務を入力してもよい。子供としてのユーザU1が、端末装置20-1に対して、自身が処理するタスクに関するデータを入力した場合も、同様である。
【0033】
この結果、サーバ10は、タスクの完了と引き換えに入手する商品又は役務の種類を、予め特定できる。一例として、子供としてのユーザU1がタスクを完了した場合に、当の子供としてのユーザU1が入手する商品又は役務を、子供の保護者としてのユーザU2にとって望ましい商品に限定できる。
【0034】
なお、特定部113は、第1のユーザとしてのユーザU1が指定した商品又は役務を、第2のユーザとしてのユーザU2が認証した場合に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を特定してもよい。例えば、ユーザU1が、端末装置20-1において、タスクを処理した場合に入手可能となる商品又は役務を指定する。指定された商品又は役務を示すデータは、サーバ10を経由して、端末装置20-2に送信される。ユーザU2は、端末装置20-2において、ユーザU1が指定した当該商品又は役務を確認した後、当該商品又は役務に問題がない場合に、例えばアイコンをクリックすることによって、当該商品又は役務を認証する。当該認証を示すデータは、サーバ10に送信される。特定部113は、当該認証を示すデータに基づいて、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を特定する。例えば、子供としてのユーザU1がスポーツに関する商品又は役務を選択することを、保護者としてのユーザU2が希望していたところ、実際に、ユーザU1がスポーツに関する商品又は役務を選択した場合のみ、ユーザU2は、ユーザU1が指定した商品を認証する。特定部113は、ユーザU2が認証した商品として、ユーザU1が選択したスポーツに関する商品又は役務を特定する。
【0035】
上記のように、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを処理した場合に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務の範囲を、範囲受付部112-4が受け付けた場合には、特定部113は、範囲受付部112-4によって受け付けられた商品又は役務の範囲の中から、第1のユーザとしてのユーザU1が指定する商品又は役務を特定する。
【0036】
ポイント設定部114は、商品又は役務の入手に必要なポイント数を設定する。ポイント設定部114は、例えば、サーバ10の管理者が入力装置15を用いて入力したデータに基づいて、上記のポイント数を設定する。具体的には、ポイント設定部114は、上記のポイント数を示すデータを、商品データベースMDBに格納する。例えば、サーバ10の管理者が、「グローブ」のポイント数が5000であることを示すデータを、入力装置15を用いて入力した場合、ポイント設定部114は、商品データベースMDBの「グローブ」に対応する「ポイント数」の欄に、「5000」というデータを格納する。
【0037】
第2タスク受付部112-2が、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクの処理を完了したことを受け付けた場合に、ポイント付与部115は、ユーザU1に対して、第2のユーザとしてのユーザU2が所有するポイントから、商品又は役務を購入可能なポイントを付与する。例えば、第2タスク受付部112-2が、ユーザU1がタスクの処理を完了したことを受け付けた場合に、ポイント付与部115は、タスクデータベースTDBにおいて、当該タスクに紐づけられたポイント数のポイントを、ユーザU2が所有するポイントから、ユーザU1に対して付与する。一例として、図4に従えば、ユーザU1がサッカー大会で優勝した場合には、ポイント付与部115は、ユーザU2が所有するポイントから、4000ポイントを、ユーザU1に対して付与する。
【0038】
なお、上記のように、第2のユーザとしてのユーザU2が、端末装置20-2において、タスクが完了したことを示すアイコンをクリックすることによって、タスクの完了を認証した場合に、ポイント付与部115は、第1のユーザとしてのユーザU1に対して、ポイントを付与してもよい。あるいは、第1のユーザとしてのユーザU1自身が、端末装置20-1において、タスクを完了したことを示すアイコンをクリックした場合に、ポイント付与部115は、第1のユーザとしてのユーザU1に対して、ポイントを付与してもよい。
【0039】
この結果、例えば子供としてのユーザU1が、タスクの処理の完了と引き換えに入手する商品又は役務を、例えば保護者としてのユーザU2が認証した商品又は役務に限定できる。
【0040】
また、ポイント付与部115は、第1のユーザとしてのユーザU1のタスクの処理状況に応じて、ユーザU1に対してポイントを付与すると共に、第1の時点において、ユーザU1のポイント数と、希望する商品又は役務の入手に必要なポイント数との差分のポイント数よりも小さなポイント数のポイントを、使用期間が限定されるポイントとして、ユーザU1に付与してもよい。
【0041】
例えば、ユーザU1が現時点で、2900ポイントを所有していると共に、入手に必要なポイントが3000であるオセロの入手を希望しているとする。ユーザU1は、算数ドリル10ページというタスクの処理を完了すれば、所有するポイントが3100ポイントとなり、オセロを入手できる。現時点において、ユーザU1が算数ドリルを8ページ分処理している場合、ポイント付与部115は、必要なポイント数との差分のポイント数よりも小さなポイント数として、例えば50ポイントをユーザU1に付与する。この結果、ユーザU1が現時点で所有するポイント数は、まだオセロの入手に必要なポイント数に届いていないもの、ユーザU1が現時点で所有するポイントと、オセロの入手に必要なポイント数との差分が小さくなる。また、当該50ポイントは、使用期間が限定されるポイントであるため、できるだけ早く使用しないと消失してしまう。当該差分が小さくなったこと、及び当該50ポイントの使用期間が限定されていることで、ユーザU1が、算数ドリル10ページというタスクの処理を早く完了させようとするモチベーションが高まることが見込まれる。
【0042】
なお、上記の使用期間が限定されるポイントは、例えば、情報処理システム1の運営者から、ユーザU1に付与されてもよい。あるいは、当該ポイントは、ユーザU2からユーザU1に対して、使用期間が限定された形式で付与されてもよい。この場合、当該使用期間を徒過した場合には、ユーザU1からユーザU2に対して、当該ポイントが返却される。
【0043】
用途限定部116は、第1のユーザとしてのユーザU1に付与されるポイントの用途を限定する。図7は、用途限定部116の構成を示す機能ブロック図である。用途限定部116は、第1用途限定部116-1と、第2用途限定部116-2と、第3用途限定部116-3とを有する。
【0044】
第1用途限定部116-1は、第1のユーザとしてのユーザU1に対して付与されるポイントの用途を、用途受付部112-3が受け付けた用途に限定する。例えば、上記のように、用途受付部112-3が、ユーザU1がタスクの処理を完了した場合に、第2のユーザとしてのユーザU2からユーザU1に対して付与される4000ポイントの用途として、サッカーボールを入手するために使用することを受け付けた場合、第1用途限定部116-1は、当該4000ポイントの用途を、サッカーボールの入手に限定する。
【0045】
この結果、例えば子供としてのユーザU1が入手できる商品又は役務を、例えば保護者としてのユーザU2にとって好ましい商品又は役務に限定できる。
【0046】
第2用途限定部116-2は、第1タスク受付部112-1が受け付けたタスクの種類に応じて、第1のユーザとしてのユーザU1に対して付与されるポイントの用途を限定する。例えば、第1タスク受付部112-1が受け付けたタスクが、「サッカー大会で優勝」であった場合に、第2用途限定部116-2は、当該タスクの処理を完了した場合に、ユーザU1に付与されるポイントの用途を、図3に例示される商品データベースMDBにおける「サッカー」のカテゴリに属する商品の入手に限定する。
【0047】
この結果、例えば子供としてのユーザU1が、タスクの処理の完了と引き換えに入手する商品又は役務を、タスクと関連性の高い商品又は役務に限定できる。
【0048】
図7において、第3用途限定部116-3は、特定部113が特定した商品又は役務の種類に応じて、第1のユーザとしてのユーザU1に対して付与されるポイントの用途を限定する。例えば、特定部113が特定した商品又は役務がバットであった場合、第3用途限定部116-3は、第2のユーザとしてのユーザU2から第1のユーザとしてのユーザU1に対して付与されるポイントの用途を、バットの入手に限定する。
【0049】
この結果、例えば保護者としてのユーザU2は、例えば子供としてのユーザU1に与えるポイントの用途を、ユーザU1がタスクの処理の完了と引き換えに入手する商品又は役務として、予め特定された商品又は役務の購入に限定できる。
【0050】
図2において、提案部117は、第1のユーザとしてのユーザU1が処理するタスク、又は、ユーザU1に付与されるポイント数を提案する。図8は、提案部117の構成例を示す機能ブロック図である。提案部117は、タスク提案部117-1と、ポイント提案部117-2とを有する。
【0051】
タスク提案部117-1は、複数のユーザUの属性を示す属性情報、及び複数のユーザUがこれまでに処理してきたタスクの履歴を示すタスク履歴情報に基づいて、第1のユーザとしてのユーザU1が処理するタスクを提案する。上記のように、当該属性情報は、ユーザデータベースUDBに格納される情報である。また、当該タスク履歴情報は、タスクデータベースTDBに格納される情報である。タスク提案部117-1が提案するタスクを示すデータは、第1のユーザとしてのユーザU1が使用する端末装置20-1に送信されてもよい。あるいは、当該データは、第2のユーザとしてのユーザU2が使用する端末装置20-2に送信されてもよい。
【0052】
例えば、タスク提案部117-1は、ユーザデータベースUDBを参照することにより、ユーザU1と同年齢のユーザU、又は居住地が同じユーザUを抽出する。更に、タスク提案部117-1は、タスクデータベースTDBを参照することにより、当該ユーザUに紐づけられる少なくとも1つのタスクを抽出する。タスク提案部117-1は、抽出された少なくとも1つのタスクに含まれる1つのタスクを、ユーザU1に対して提案する。タスク提案部117-1は、タスクデータベースTDBを参照する場合、既に完了となっているタスクの中から、上記の少なくとも1つのタスクを抽出してもよい。あるいは、タスク提案部117-1は、タスクデータベースTDBに格納されるタスクから、現時点の日時が、目標期限を徒過していながら未完了となっているタスクを排除した上で、上記の少なくとも1つのタスクを抽出してもよい。
【0053】
この結果、例えば子供としてのユーザU1が処理するタスクを設定する場合、子供としてのユーザU1、又は、例えば保護者としてのユーザU2は、タスク提案部117-1の提案を参考にできる。
【0054】
ポイント提案部117-2は、複数のユーザUがこれまでに完了した複数のタスクの各々と付与されるポイント数との関係を示すタスク履歴情報に基づいて、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了することによって、ユーザU1に付与されるポイント数を導出する。また、ポイント提案部117-2は、導出したポイント数を第2のユーザとしてのユーザU2に提案する。
【0055】
例えば、図4に示されるタスクデータベースTDBにおいて、ユーザU3が「読書感想文完成」というタスクの処理を完了させたこと、及び、当該タスクの処理を完了した場合に、ユーザU3に付与されるポイント数が800ポイントであったことが示される。換言すれば、ユーザU3が「読書感想文完成」というタスクの処理を完了した場合に付与されるポイント数として800ポイントが設定された結果、ユーザU3は「読書感想文完成」というタスクの処理を完了したと言える。ユーザU2が、ユーザU1に対して、「読書感想文完成」というタスクを割り当てる場合に、ポイント提案部117-2は、ユーザU2に対して「800ポイント」というポイント数を提案する。
【0056】
ポイント数を提案されたユーザU2は、例えば端末装置20-2において、アイコンをクリックすることによって、提案されたポイント数を許諾する。ユーザU2が提案されたポイント数を許諾したことを示すデータは、端末装置20-2からサーバ10に送信される。ポイント設定部114は、当該データに基づいて、許諾されたポイント数を、ユーザU1がタスクの処理を完了した場合に付与されるポイント数として設定する。上記の例において、ポイント設定部114は、ユーザU1が「読書感想文完成」というタスクの処理を完了させた場合に付与されるポイント数として、「800ポイント」というポイント数を設定する。具体的には、ポイント設定部114は、タスクデータベースTDBにおいて、ユーザU1の「読書感想文完成」というタスクを含むデータセットに含まれる「ポイント数」の欄に、「800」というデータを格納する。
【0057】
なお、ポイント付与部115は、設定されたポイント数を基準として、第1のユーザとしてのユーザU1によるタスクの処理状況に応じて、ユーザU1にポイントを付与してもよい。例えば、ユーザU1が処理すべき「読書感想文完成」というタスクが、具体的には4000文字を書くタスクであった場合、ユーザU1が1000文字を書いた段階で、ポイント付与部115は、ユーザU1に対して200ポイントを付与してもよい。この場合、ユーザU1が1000文字を書いたことは、ユーザU1自身が、端末装置20-1から申請してもよく、第2のユーザとしてのユーザU2が端末装置20-2を用いて承認してもよい。
【0058】
この結果、サーバ10は、タスク処理に関する過去ログに基づいて、ユーザU1のモチベーションを維持するために最適なポイント数を提案できる。
【0059】
差分変更部118は、第1の時点において、第2ユーザとしてのユーザU2の端末装置20-2に対する操作に基づいて、ユーザU2のポイントを、第1のユーザとしてのユーザU1のポイントに充当することにより、ユーザU1のポイント数と、希望する商品又は役務の入手に必要なポイント数との差分のポイント数を変更する。
【0060】
例えば、子供としてのユーザU1が現時点で、2900ポイントを所有していると共に、入手に必要なポイントが3000ポイントであるオセロの入手を希望しているとする。この場合、差分のポイント数は100ポイントである。当該ユーザU1が、例えば、普段にも増して勉強を頑張っていることを、保護者としてのユーザU2が認識した場合に、差分変更部118は、アイコンをクリックする等のユーザU2の操作に基づいて、ユーザU2が所有する30ポイントをユーザU1に付与する。この結果、差分変更部118は、差分のポイント数を70ポイントに変更できる。例えば保護者としてのユーザU2は、子供としてのユーザU1の頑張り具合に応じて、ユーザU1が商品又は役務を入手するために必要となる残りのポイント数を設定できる。
【0061】
決済部119は、上記の第1の時点よりも後の第2の時点において、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクの処理を完了した場合、第2のユーザとしてのユーザU2のポイントから、差分のポイント数に対応するポイントを充当することにより、ユーザU1による商品又は役務の入手に必要な決済を実行する。
【0062】
例えば、子供としてのユーザU1が現時点で、2900ポイントを所有していると共に、入手に必要なポイントが3000ポイントであるオセロの入手を希望しているとする。この場合、差分のポイント数は100ポイントである。当該ユーザU1が、例えば「算数ドリル10ページ」というタスクの処理を完了させた場合、ポイント付与部115は、上記のように、当該タスクに割り当てられた300ポイントを、保護者であるユーザU2が所有するポイントから、ユーザU1に付与する。決済部119は、ユーザU2から付与される300ポイントのうち、差分のポイント数である100ポイントを充当することにより、ユーザU1がオセロの入手に必要な決済を実行する。
【0063】
この結果、ユーザU2は、ユーザU1が、予め特定された商品又は役務を入手するためには、差分のポイント数のみを負担することとなる。なお、上記の例において、ユーザU2から付与される300ポイントのうち、オセロの入手に必要な決済のために充当された100ポイント以外の200ポイントは、ユーザU1が次回の決済まで所有しておく。
【0064】
あるいは、決済部119は、上記の第1の時点より後の第2の時点において、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了した場合、必要なポイントとして第2のユーザとしてのユーザU2のポイントを用いて、商品又は役務の入手に必要な決済を実行してもよい。
【0065】
例えば、子供としてのユーザU1が現時点で、100ポイントを所有していると共に、入手に必要なポイントが300ポイントであるボールペンの入手を希望しているとする。ここで、ユーザU1が、対応するポイント数が設定されていない「部屋の掃除」というタスクの処理を完了させたとする。ポイント付与部115は、ユーザU1に対して、ユーザU2が所有するポイントから、300ポイントを付与する。決済部119は、現時点でユーザU1が所有しているポイント数とは無関係に、当該300ポイントを用いて、ボールペンの入手に必要な決済を実行してもよい。
【0066】
この結果、ユーザU2は、商品又は役務の入手に必要な総ポイント数を負担できる。
【0067】
1-3:端末装置の構成
図9は、端末装置20の構成例を示すブロック図である。端末装置20は、処理装置21、記憶装置22、通信装置23、表示装置24、及び入力装置25を備える。端末装置20が有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスを用いて相互に接続される。
【0068】
処理装置21は、端末装置20の全体を制御するプロセッサである。また、処理装置21は、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。処理装置21は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を用いて構成される。なお、処理装置11が有する機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、及びFPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置21は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0069】
記憶装置22は、処理装置21による読取及び書込が可能な記録媒体である。また、記憶装置22は、処理装置21が実行する制御プログラムPR2を含む複数のプログラムを記憶する。
【0070】
通信装置23は、他の装置と通信を行うための、送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置23は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、又は通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置23は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えていてもよい。また、通信装置23は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0071】
表示装置24は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置24は、処理装置21による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置24として好適に利用される。
【0072】
入力装置25は、ユーザUからの操作を受け付ける。例えば、入力装置25は、キーボード、タッチパッド、タッチパネル又はマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される。ここで、入力装置25は、タッチパネルを含んで構成される場合、表示装置24を兼ねてもよい。
【0073】
処理装置21は、記憶装置22から制御プログラムPR2を読み出して実行する。その結果、処理装置21は、通信制御部211、及び表示制御部212として機能する。
【0074】
通信制御部211は、通信装置23に、サーバ10との間での各種のデータの送受信をさせる。通信制御部211は、サーバ10に対して、例えば、第1のユーザとしてのユーザU1が処理するタスクに関するデータ、タスクの完了を示すデータ、ユーザU1に対して付与されるポイントの用途に関するデータ、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務の範囲を示すデータ、及びユーザU1がタスクを処理した場合に入手可能となる商品又は役務自体を示すデータを、通信装置23に送信させる。また、通信制御部211は、サーバ10から、例えば、商品データベースMDBに格納されるデータ、タスクデータベースTDBに格納されるデータ、ユーザデータベースUDBに格納されるデータ、及びサーバ10が提案するタスク及びポイント数に関するデータを、通信装置23に受信させる。
【0075】
表示制御部212は、表示装置24におけるデータの表示を制御する。表示制御部212は、例えば、ユーザUが入力装置25を用いて入力するデータ、及び、サーバ10から受信したデータを、表示装置24に表示させる。
【0076】
図10A図10Cは、表示制御部212が表示装置24に表示させる表示画面の例である。図10Aは、第1表示画面DI1の例を示す。図10Bは、第2表示画面DI2の例を示す。図10Cは、第3表示画面DI3の例を示す。
【0077】
図10Aに示される第1表示画面DI1、及び図10Bに示される第2表示画面DI2は、子供としてのユーザU1が、タスクに関するデータを入力するための画面の例である。ユーザU1は、最初に、第1表示画面DI1においてタスクのカテゴリを選択する。図10Aに示される例において、第1表示画面DI1は、保護者に対するお手伝いを示す第1ボタンSB1、子供がこれまで出来ていなかったことに挑戦することを示す第2ボタンSB2、及び、子供が勉強することを示す第3ボタンSB3を含む。更に第1表示画面DI1は、本実施形態に係るアプリケーションのトップ画面に戻るための第4ボタンSB4を含む。子供であるユーザU1は、自身が行うタスクのカテゴリに対応する、第1ボタンSB1、第2ボタンSB2、又は第3ボタンSB3のいずれかをクリックする。
【0078】
図10Bに例示される第2表示画面DI2は、第1表示画面DI1において、ユーザU1が、第1ボタンSB1をクリックした場合に表示される画面の例である。第2表示画面DI2は、子供のお手伝いに関するタスクとして、洗濯物を畳むタスクを示す第5ボタンSB5、犬の散歩をするタスクを示す第6ボタンSB6、及びお風呂掃除を示す第6ボタンSB6を含む。なお、図10Bに示される例においては、各タスクと共に、当該タスクに対応するポイント数が表示される。更に第2表示画面DI2は、第5ボタンSB5~第7ボタンSB7のいずれかがクリックされた後、クリックされた当該第5ボタンSB5~第7ボタンSB7に紐づくタスクを登録するための第8ボタンSB8、及び、本実施形態に係るアプリケーションのトップ画面に戻るための第9ボタンSB9を含む。子供であるユーザU1は、例えば、洗濯物を畳むタスクを登録する場合、最初に第5ボタンSB5をクリックした後、第8ボタンSB8をクリックする。この結果、通信制御部211は、サーバ10に対して、子供としてのユーザU1が処理するタスクに関するデータを、通信装置23に送信させる。サーバ10に備わる第1タスク受付部112-1は、ユーザU1が処理するタスクに関するデータを受け付ける。
【0079】
図10Cに例示される第3表示画面DI3は、ユーザU1が、タスクの処理を完了した場合に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を指定する場合に表示される画面の例である。図10Cに示される例において、第3表示画面DI3は、各商品又は役務を示す第1アイコンSI1~第9アイコンSI9を含む。具体的には、第1アイコンSI1は、野球のバットを示す。第2アイコンSI2は、野球のボールを示す。第3アイコンSI3は、野球のグローブを示す。第4アイコンSI4は、サッカーボールを示す。第5アイコンSI5は、サッカーのスパイクを示す。第6アイコンSI6は、サッカーのユニフォームを示す。第7アイコンSI7は、ボールペンを示す。第8アイコンSI8は、ノートを示す。第9アイコンSI9は、消しゴムを示す。第3表示画面DI3においては、第1アイコンSI1~第9アイコンSI9が、各々の商品又は役務が属するカテゴリ毎に分類されて表示される。また、第3表示画面DI3は、第1アイコンSI1~第9アイコンSI9のいずれかがクリックされた後、クリックされた当該第1アイコンSI1~第9アイコンSI9に紐づく商品又は役務を登録するための第10ボタンSB10、及び、本実施形態に係るアプリケーションのトップ画面に戻るための第11ボタンSB11を含む。ユーザU1が、タスクを処理した場合に入手可能になる商品又は役務として、サッカーのユニフォームを登録する場合、最初に第6アイコンSI6をクリックした後、第10ボタンSB10をクリックする。この結果、通信制御部211は、サーバ10に対して、ユーザU1がタスクを処理した場合に入手可能になる商品又は役務に関するデータとして、サッカーのユニフォームを示すデータを、通信装置23に送信させる。サーバ10に備わる特定部113は、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を、第2タスク受付部112-2がタスクの処理が完了したことを受け付ける前に特定する。
【0080】
2:実施形態の動作
図11は、本発明の実施形態に係る情報処理装置としてのサーバ10の動作例を示すフローチャートである。以下、図11を参照しつつ、サーバ10の動作例について説明する。
【0081】
ステップS1において、処理装置11は、特定部113として機能する。処理装置11は、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了したことを条件に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を特定する。
【0082】
ステップS2において、処理装置11は、ポイント設定部114として機能する。処理装置11は、商品又は役務の入手に必要なポイント数を設定する。
【0083】
ステップS3において、処理装置11は、ポイント付与部115として機能する。処理装置11は、第1のユーザとしてのユーザU1によるタスクの処理状況に応じて、ユーザU1に対してポイントを付与する。特に、第1の時点において、処理装置11は、第1のユーザとしてのユーザU1のポイント数と、必要なポイント数との差分のポイント数よりも小さなポイント数のポイントを、使用期間が限定されるポイントとして、ユーザU1に付与する。
【0084】
3:実施形態が奏する効果
以上の説明によれば、情報処理装置としてのサーバ10は、特定部113と、ポイント設定部114と、ポイント付与部115と、を備える。特定部113は、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了したことを条件に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を特定する。ポイント設定部114は、商品又は役務の入手に必要なポイント数を設定する。ポイント付与部115は、第1のユーザとしてのユーザU1によるタスクの処理状況に応じて、ユーザU1に対してポイントを付与する。この場合、ポイント付与部115は、第1の時点において、第1のユーザとしてのユーザU1のポイント数と、必要なポイント数との差分のポイント数よりも小さなポイント数のポイントを、使用期間が限定されるポイントとして、ユーザU1に付与する。
【0085】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、タスクの処理に応じてポイントが付与される場合に、タスクの実行者が、タスクを処理しようとするモチベーションを上げることができる。より具体的には、タスクの実行者は、第1の時点において、商品を入手するために必要な残りのポイント数に満たないだけのポイントを、期間限定のポイントとして獲得することにより、限定された期間が終わらないうちに、タスクを完了しようというモチベーションを高めることができる。
【0086】
また、上記の説明によれば、サーバ10は、差分変更部118を更に備える。差分変更部118は、第1の時点において、第2のユーザとしてのユーザU2の操作に基づいて、ユーザU2のポイントを第1のユーザとしてのユーザU1のポイントに充当することにより、差分のポイント数を変更する。
【0087】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、例えば子供の保護者としての第2のユーザが、例えば子供としての第1のユーザの頑張り具合に応じて、子供が商品を入手するために必要となる残りのポイント数を設定できる。
【0088】
また、上記の説明によれば、サーバ10は、決済部119を更に備える。決済部119は、第1の時点より後の第2の時点において、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了した場合、第2のユーザとしてのユーザU2のポイントから差分のポイント数に対応するポイントを充当することにより、ユーザU1による商品又は役務の入手に必要な決済を実行する。
【0089】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、ユーザU2は、ユーザU1が、予め特定された商品又は役務を入手するためには、差分のポイント数のみを負担することとなる。
【0090】
また、上記の説明によれば、サーバ10は、決済部119を更に備える。決済部119は、第1の時点より後の第2の時点において、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了した場合、必要なポイントとして、第2のユーザとしてのユーザU2のポイントを用いて、商品又は役務の入手に必要な決済を実行する。
【0091】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、ユーザU2は、商品又は役務の入手に必要な総ポイント数を負担できる。
【0092】
また、上記の説明によれば、サーバ10は、提案部117を更に備える。提案部117は、複数のユーザUがこれまでに完了した複数のタスクの各々と付与されるポイント数との関係を示すタスク履歴情報に基づいて、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了することによって、ユーザU1に付与されるポイント数を導出し、導出されたポイント数を第2のユーザとしてのユーザU2に提案する。提案部117によって提案されたポイント数をユーザU2が許諾した場合、ポイント付与部115は、許諾されたポイント数をタスクが完了した場合に付与されるポイント数として設定し、設定されたポイント数を基準として、ユーザU1によるタスクの処理状況に応じて、ユーザU1に対してポイントを付与する。
【0093】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、タスク処理に関する過去ログに基づいて、第1のユーザとしてのユーザU1のモチベーションを維持するために最適なポイント数を提案できる。
【0094】
4:変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
【0095】
4-1:変形例1
上記の実施形態において、子供としてのユーザU1が処理するタスクには、一例として、「算数ドリル10ページ」といった、学習教材を用いるタスクが含まれる。当該学習教材は、サーバ10から端末装置20-1に対して配信される教材であってもよい。この場合、ユーザU1が、サーバ10から配信される学習教材の中で、事前に設定された範囲の問題を解き終えた時点で、第2タスク受付部112-2は、端末装置20-1から、タスクの処理の完了を示すデータを受け付けてもよい。
【0096】
4-2:変形例2
上記の実施形態において、決済部119が、商品又は役務の入手に必要な決済をすることで、第1のユーザとしてのユーザU1が当該商品又は役務を入手するが、当該商品又は役務は、任意の時点でユーザU1が入手してよい。
【0097】
5:その他
(1)上述した実施形態では、記憶装置12、及び記憶装置22としては、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。
【0098】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0099】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0100】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットを用いて表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0101】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0102】
(6)図1図11に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0103】
(7)上述した実施形態において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称を用いて呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0104】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0105】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0106】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0107】
(10)上述した実施形態において、サーバ10、及び端末装置20は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0108】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的な結合又は接続であっても、論理的な結合又は接続であっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」を用いて読み替えられてもよい。本開示において使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0109】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0110】
(13)本開示において使用される「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0111】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0112】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0113】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0114】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行う通知に限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0115】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。
【符号の説明】
【0116】
1…情報処理システム、10…サーバ、11…処理装置、12…記憶装置、13…通信装置、14…表示装置、15…入力装置、20…端末装置、21…処理装置、22…記憶装置、23…通信装置、24…表示装置、25…入力装置、111…通信制御部、112…受付部、112-1…第1タスク受付部、112-2…第2タスク受付部、112-3…用途受付部、112-4…範囲受付部、113…特定部、114…ポイント設定部、115…ポイント付与部、116…用途限定部、116-1…第1用途限定部、116-2…第2用途限定部、116-3…第3用途限定部、117…提案部、117-1…タスク提案部、117-2…ポイント提案部、118…差分変更部、119…決済部、211…通信制御部、212…表示制御部、DI1…第1表示画面、DI2…第2表示画面、DI3…第3表示画面、PR1,PR2…制御プログラム、SB1…第1ボタン、SB2…第2ボタン、SB3…第3ボタン、SB4…第4ボタン、SB5…第5ボタン、SB6…第6ボタン、SB7…第7ボタン、SB8…第8ボタン、SB9…第9ボタン、SB10…第10ボタン、SB11…第11ボタン、SI1…第1アイコン、SI2…第2アイコン、SI3…第3アイコン、SI4…第4アイコン、SI5…第5アイコン、SI6…第6アイコン、SI7…第7アイコン、SI8…第8アイコン、SI9…第9アイコン、U1,U2,U3…ユーザ
【要約】
【課題】タスクの処理に応じてポイントが付与される場合に、タスクの実行者が、タスクを処理しようとするモチベーションを上げることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置としてのサーバ10は、第1のユーザがタスクを完了したことを条件に、第1のユーザが入手可能となる商品又は役務を特定する特定部113と、商品又は役務の入手に必要なポイント数を設定するポイント設定部114と、第1のユーザによるタスクの処理状況に応じて、第1のユーザに対してポイントを付与するポイント付与部115と、を備え、ポイント付与部115は、第1の時点において、第1のユーザのポイント数と、必要なポイント数との差分のポイント数よりも小さなポイント数のポイントを、使用期間が限定されるポイントとして、第1のユーザに付与する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
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図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11