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特許7460885情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240327BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240327BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240327BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06F3/0481
G06F3/0488
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020019774
(22)【出願日】2020-02-07
(65)【公開番号】P2021125107
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】若林 良
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 智紀
(72)【発明者】
【氏名】行武 耕司
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-366835(JP,A)
【文献】特開2015-106917(JP,A)
【文献】特開2018-139158(JP,A)
【文献】特開2014-102557(JP,A)
【文献】特開2014-032622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -99/00
G06F 3/048- 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作端末の表示画面に所定のコンテンツを表示させる表示処理部と、
前記表示画面に対する利用者の入力操作を検出可能な検出処理部と、
前記表示画面に対する前記入力操作を制限する制限処理部と、
を備え
前記表示処理部により前記表示画面に第1コンテンツが表示されている場合に、前記検出処理部は、前記表示画面に対する前記入力操作を検出し、
前記表示処理部により前記表示画面の表示内容が前記第1コンテンツから第2コンテンツに切り替えられた場合に、前記制限処理部は、前記表示画面のうち第1領域の任意の位置に対する前記入力操作を無効にし、前記表示画面のうち前記第1領域を除いた第2領域の任意の位置に対する前記入力操作を有効にし、
前記表示処理部により前記表示画面に前記第2コンテンツが表示されている場合において、前記検出処理部により前記第2領域の任意の位置に対する前記入力操作が検出された場合に、前記表示処理部は、前記表示画面の表示内容を前記第2コンテンツから前記第1コンテンツに切り替える、情報処理システム。
【請求項2】
前記第1領域は、前記表示画面の辺に対応する縁領域である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1領域は、前記表示画面の辺に対応する前記縁領域であって、前記コンテンツの表示領域の一部である、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記表示処理部は、さらに、前記第2コンテンツに関する特定情報を表示させる受付ボタンを前記第2領域に表示させ、前記受付ボタンが選択された場合に前記特定情報を前記表示画面に表示させる、
請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記表示画面において、前記第1領域を識別可能な表示態様で前記第2コンテンツを表示させる、
請求項1~のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
操作端末の表示画面に所定のコンテンツを表示させる表示ステップと、
前記表示画面に対する利用者の入力操作を検出可能な検出ステップと、
前記表示画面に対する前記入力操作を制限する制限ステップと、
を一又は複数のプロセッサ実行し、
前記表示画面に第1コンテンツが表示されている場合に、前記検出ステップにおいて、前記表示画面に対する前記入力操作を検出し、
前記表示画面の表示内容が前記第1コンテンツから第2コンテンツに切り替えられた場合に、前記制限ステップにおいて、前記表示画面のうち第1領域の任意の位置に対する前記入力操作を無効にし、前記表示画面のうち前記第1領域を除いた第2領域の任意の位置に対する前記入力操作を有効にし、
前記表示画面に前記第2コンテンツが表示されている場合において、前記検出ステップにおいて前記第2領域の任意の位置に対する前記入力操作が検出された場合に、前記表示ステップにおいて、前記表示画面の表示内容を前記第2コンテンツから前記第1コンテンツに切り替える、情報処理方法。
【請求項7】
操作端末の表示画面に所定のコンテンツを表示させる表示ステップと、
前記表示画面に対する利用者の入力操作を検出可能な検出ステップと、
前記表示画面に対する前記入力操作を制限する制限ステップと、
を一又は複数のプロセッサに実行させるための情報処理プログラムであって、
前記表示画面に第1コンテンツが表示されている場合に、前記検出ステップにおいて、前記表示画面に対する前記入力操作を検出し、
前記表示画面の表示内容が前記第1コンテンツから第2コンテンツに切り替えられた場合に、前記制限ステップにおいて、前記表示画面のうち第1領域の任意の位置に対する前記入力操作を無効にし、前記表示画面のうち前記第1領域を除いた第2領域の任意の位置に対する前記入力操作を有効にし、
前記表示画面に前記第2コンテンツが表示されている場合において、前記検出ステップにおいて前記第2領域の任意の位置に対する前記入力操作が検出された場合に、前記表示ステップにおいて、前記表示画面の表示内容を前記第2コンテンツから前記第1コンテンツに切り替える、情報処理プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店において、テーブルに設置されたセルフオーダー端末(操作端末)を使って利用者自身が飲食物を注文することを可能にするセルフオーダーシステムが広く導入されている。一般的に、前記セルフオーダー端末は利用者が携帯可能に各テーブルに載置されており、利用者は前記セルフオーダー端末を把持しながら操作する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-4317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記セルフオーダー端末の表示画面には、飲食店が提供する商品(飲食物)の商品ページ、会計ページの他、広告情報を含む広告ページが表示される場合がある。前記広告ページには、前記飲食店の広告情報、前記飲食店が提供する商品の広告情報、他の飲食店の広告情報、地域の広告情報など様々な情報が表示される。
【0005】
前記セルフオーダー端末では、例えば、利用者が所定時間前記セルフオーダー端末を操作しなかった場合に前記商品ページから前記広告ページに切り替わる。前記セルフオーダー端末に前記広告ページが表示されている場合には、利用者が前記表示画面のいずれかの領域をタッチすることにより前記広告ページから前記商品ページに切り替わる。
【0006】
ここで、例えば利用者が前記広告情報に興味を持った場合、利用者は前記セルフオーダー端末を把持して前記広告情報を閲覧する。この場合に、利用者が前記セルフオーダー端末を把持する際に意図せず指が前記表示画面に触れた場合、前記広告ページが前記商品ページに切り替わってしまい、利用者は前記広告情報を閲覧することができなくなる問題が生じる。
【0007】
本発明の目的は、操作端末を利用する利用者の利便性を向上させることが可能な情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の形態は、操作端末の表示画面に所定のコンテンツを表示させる表示処理部と、前記表示画面に対する利用者の入力操作を検出可能な検出処理部と、前記表示処理部により前記表示画面の表示内容が第1コンテンツから第2コンテンツに切り替えられた場合に、前記表示画面のうち第1領域に対する前記入力操作を制限する制限処理部と、を備える情報処理システムである。
【0009】
本発明の他の形態は、操作端末の表示画面に所定のコンテンツを表示させる表示ステップと、前記表示画面に対する利用者の入力操作を検出可能な検出ステップと、前記表示ステップにより前記表示画面の表示内容が第1コンテンツから第2コンテンツに切り替えられた場合に、前記表示画面のうち第1領域に対する前記入力操作を制限する制限ステップと、を一又は複数のプロセッサにより実行する情報処理方法である。
【0010】
本発明の他の形態は、操作端末の表示画面に所定のコンテンツを表示させる表示ステップと、前記表示画面に対する利用者の入力操作を検出可能な検出ステップと、前記表示ステップにより前記表示画面の表示内容が第1コンテンツから第2コンテンツに切り替えられた場合に、前記表示画面のうち第1領域に対する前記入力操作を制限する制限ステップと、を一又は複数のプロセッサに実行させるための情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、操作端末を利用する利用者の利便性を向上させることが可能な情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態に係る情報提示システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで使用される商品情報の一例を示す図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで使用される広告情報の一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される商品ページの一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される商品ページの一例を示す図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される広告ページの一例を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される広告ページの一例を示す図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される広告ページの一例を示す図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される商品ページの一例を示す図である。
図10図10は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで実行される情報提示処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される広告ページの一例を示す図である。
図12図12は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される広告ページの一例を示す図である。
図13図13は、本発明の実施形態に係る情報提示システムで表示される広告ページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】
[情報提示システム100]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る情報提示システム100は、管理サーバ1と操作端末2とを含む。管理サーバ1と操作端末2とは、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。なお、管理サーバ1及び操作端末2はそれぞれ、複数設けられてもよい。情報提示システム100及び管理サーバ1はそれぞれ、本発明の情報処理システムの一例である。操作端末2は、本発明の操作端末の一例である。
【0015】
操作端末2は、例えば飲食店、カラオケ店などの施設の各テーブルに設置される。操作端末2は、施設の利用者が操作表示部23(例えばタッチパネル)をタッチ操作して所望の商品(例えば飲食物)の注文を行うことが可能な機器(セルフオーダー端末)である。図1では、一例として、2台の操作端末2A,2Bを示している。例えば、操作端末2Aは、テーブル番号「01」のテーブルに設置され、操作端末2Bは、テーブル番号「02」のテーブルに設置される。なお、利用者は、操作端末2の代わりに、当該利用者が所有する利用者端末を使用して前記商品の注文を行ってもよい。すなわち、本発明の操作端末には、利用者が施設において商品の注文を行うことが可能な各種の機器が含まれる。
【0016】
管理サーバ1は、1又は複数の操作端末2を管理する。管理サーバ1は、操作端末2が設置された飲食店に設置されてもよいし、飲食店の外部に設置され、通信網N1を介して操作端末2とデータ通信を行ってもよい。
【0017】
本実施形態では、管理サーバ1単体が本発明に係る情報処理システムに相当するが、本発明に係る情報処理システムは、管理サーバ1及び操作端末2のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、管理サーバ1及び操作端末2のうち複数の構成要素が協働して後述する各種の情報提示処理(図10参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る情報処理システムとして捉えることが可能である。例えば、管理サーバ1及び操作端末2が本発明に係る情報処理システムを構成することが考えられる。
【0018】
以下では、飲食物を提供する飲食店のテーブルに設置された1台の操作端末2と、操作端末2とデータ通信を行う1台の管理サーバ1とを例に挙げて説明する。前記飲食店は、本発明の施設の一例である。
【0019】
[管理サーバ1]
図1に示されるように、管理サーバ1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信I/F14などを備える。管理サーバ1は、例えばタブレット端末又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。また、管理サーバ1で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
【0020】
通信I/F14は、管理サーバ1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して操作端末2、厨房端末(不図示)などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。前記厨房端末は、管理サーバ1から注文内容を取得し、当該注文内容が表示された注文票を出力する。
【0021】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0022】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部12は、商品情報D1及び広告情報D2を含む。図2は商品情報D1の一例を示す図であり、図3は広告情報D2の一例を示す図である。
【0023】
図2に示されるように、商品情報D1には、飲食店で提供される商品(飲食物)に関する情報(商品情報)が含まれる。商品情報D1には、飲食店ごとに商品の情報が登録されるが、図2では特定の飲食店で提供される商品の情報を例示している。例えば、商品情報D1には、商品ID、商品名、金額、及び商品画像の情報が含まれる。前記商品IDは、商品の識別情報である。前記商品名は、商品の名前である。前記商品画像は、前記商品を表す撮像画像又はイラスト画像である。なお、本実施形態では、便宜上、前記商品画像を画像名で表す。
【0024】
例えば、図2に示す商品情報D1には、メニューのカテゴリー(ジャンル)ごとに複数の情報が含まれる。例えば、商品ID「A・・・」の商品は「海鮮メニュー」のカテゴリーに含まれる商品であり、商品ID「B・・・」の商品は「定食メニュー」のカテゴリーに含まれる商品であり、商品ID「C・・・」の商品は「デザートメニュー」のカテゴリーに含まれる商品であり、商品ID「D・・・」の商品は「ドリンクメニュー」のカテゴリーに含まれる商品である。各カテゴリーには、具体的な複数の商品が含まれる。例えば「海鮮メニュー」には、「刺身(3種)」、「刺身(5種)」などが含まれる。商品情報D1は、飲食店の管理者により予め登録され、必要に応じて適宜更新される。
【0025】
図3に示されるように、広告情報D2には、一又は複数の飲食店の広告に関する情報、各飲食店が提供する商品の広告に関する情報、地域(観光地など)の広告に関する情報、イベントの広告に関する情報など様々な広告に関する情報(広告情報)が含まれる。例えば、広告情報D2には、広告ID、施設ID、広告名、広告内容、及び広告画像の情報が含まれる。前記広告IDは、広告の識別情報である。前記施設IDは、飲食店の識別情報である。前記広告名は、前記広告の名前である。前記広告内容は、前記広告の内容(詳細情報など)である。前記広告画像は、前記広告を表す撮像画像又はイラスト画像である。各広告情報には施設IDが関連付けられているため、例えば施設ID「S001」の飲食店では、広告ID「K001」、「K002」、及び「K003」の広告情報を提示可能であり、施設ID「S002」の飲食店では、広告ID「K011」、「K012」、及び「K013」の広告情報を提示可能である。
【0026】
なお、他の実施形態として、商品情報D1及び広告情報D2などの情報の一部又は全部が、操作端末2、又は、管理サーバ1からアクセス可能なサーバに記憶されてもよい。この場合、管理サーバ1の制御部11は、操作端末2又は前記サーバから前記情報を取得して、後述の情報提示処理(図10参照)などの各処理を実行してもよい。
【0027】
また、記憶部12には、操作端末2の操作表示部23(本発明の表示画面の一例)に表示される商品ページ(注文ページ)(図4図5等参照)、広告ページ(図6図7等参照)などのデータも記憶される。
【0028】
さらに、記憶部12には、制御部11に後述の情報提示処理(図10参照)を実行させるための情報提示プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記情報提示プログラムは、USB、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバ1に電気的に接続されるUSBドライブ、CDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。また、前記情報提示プログラムは、管理サーバ1からアクセス可能なサーバからダウンロードされて、記憶部12に記憶されてもよい。
【0029】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより管理サーバ1を制御する。
【0030】
ところで、飲食店において、テーブルに設置された操作端末2の操作表示部23には、飲食店が提供する商品(飲食物)の商品ページ、会計ページの他、広告情報を含む広告ページが表示される場合がある。前記広告ページには、前記飲食店の広告情報、前記飲食店が提供する商品の広告情報、他の飲食店の広告情報、地域の広告情報など様々な情報が表示される。
【0031】
操作端末2では、例えば、利用者が所定時間操作端末2を操作しなかった場合に前記商品ページから前記広告ページに切り替わる。操作端末2に前記広告ページが表示されている場合には、利用者が操作表示部23のいずれかの領域をタッチすることにより前記広告ページから前記商品ページに切り替わる。
【0032】
ここで、例えば利用者が前記広告情報に興味を持った場合、利用者は操作端末2を把持して前記広告情報を閲覧する。この場合に、利用者が操作端末2を把持する際に意図せず指が操作表示部23に触れた場合(図6参照)、前記広告ページが前記商品ページに切り替わってしまい、利用者は前記広告情報を閲覧することができなくなる問題が生じる。これに対して、本実施形態に係る情報提示システム100では、利用者が操作端末2を把持する際に意図せず指が操作表示部23に触れた場合に、前記広告ページが前記商品ページに切り替わること防止することにより、操作端末2を利用する利用者の利便性を向上させることが可能である。
【0033】
具体的に、制御部11は、図1に示されるように、表示処理部111、検出処理部112、受付処理部113、注文処理部114、制限処理部115などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記情報提示プログラムに従った各種の処理を実行することによって、表示処理部111、検出処理部112、受付処理部113、注文処理部114、及び制限処理部115として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記情報提示プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。表示処理部111は本発明の表示処理部の一例であり、検出処理部112は本発明の検出処理部の一例であり、制限処理部115は本発明の制限処理部の一例である。
【0034】
表示処理部111は、飲食店が提供する商品(飲食物)の商品情報を含む商品ページを操作端末2に表示させる。例えば、飲食店に来店した利用者がテーブル番号「01」のテーブルに着席して操作端末2の操作表示部23にタッチした場合、表示処理部111は、図4に示す商品ページ(TOPページ)を操作端末2に表示させる。前記TOPページには、カテゴリー(「海鮮」、「定食」、「デザート」、「ドリンク」)ごとのメニューボタンM1が表示される。
【0035】
検出処理部112は、操作表示部23に対する利用者の入力操作(タッチ操作)を検出可能である。例えば、操作表示部23が静電容量方式のタッチパネルで構成される場合、検出処理部112は、利用者の指と操作表示部23との間の静電容量の変化に基づいて、タッチ操作の有無を判定する。また、検出処理部112は、タッチ操作を検出した場合に、タッチ位置(座標)を検出する。
【0036】
受付処理部113は、操作端末2に表示される各種ページにおいて利用者からの操作を受け付ける。例えば、受付処理部113は、図4に示す前記TOPページにおいて利用者の選択操作(タッチ操作など)を行った場合に、検出処理部112の検出結果に基づいて当該選択操作を受け付ける。
【0037】
例えば、前記TOPページにおいて利用者が「海鮮メニュー」を選択した場合、受付処理部113は選択操作を受け付け、表示処理部111は当該選択操作に応じた商品ページ(詳細ページ)(図5参照)を操作表示部23に表示させる。前記詳細ページには、前記TOPページのカテゴリーに含まれる具体的な商品の情報が表示される。例えば、「海鮮メニュー」の詳細ページには、「刺身(3種)」、「刺身(5種)」、「焼き魚」、「…」などの情報が表示される。前記詳細ページにおいて、複数の商品が1ページに収まらない場合には、複数ページに渡って表示される。例えば利用者が前記詳細ページの「次へ」を選択すると、次ページの前記詳細ページが表示される。前記TOPページ及び前記詳細ページなどの商品ページに表示される商品情報は、本発明の第1コンテンツの一例である。
【0038】
前記詳細ページには、前記TOPページのメニューボタンM1と、商品欄M2に表示される複数の商品情報(商品画像M3、商品名M4、金額など)とが表示される。商品画像M3は、商品の画像を表すとともに、利用者が商品を選択するための選択ボタンとしての機能を有する。また前記詳細ページには、お気に入りページに移行するためのお気に入りページボタンM5と、注文ページに移行するための注文ページボタンM6と、会計ページに移行するための会計ボタンM7とが含まれる。
【0039】
利用者は、前記詳細ページにおいて所望の商品を選択し、選択した商品について、注文を確定させる操作、又は、お気に入り商品に登録する操作を行う。
【0040】
注文処理部114は、商品の注文を確定させる。例えば、利用者が図5に示す前記詳細ページにおいて「刺身(5種)」の商品画像「PA2」を選択して所定の確定操作を行った場合に、注文処理部114は、当該商品(「刺身(5種)」)の注文を確定させる。注文処理部114は、注文が確定した商品の情報(注文内容)を厨房端末に送信する。また注文処理部114は、注文が確定した商品の情報を注文ページに表示させてもよい。前記注文ページには、注文履歴が蓄積される。利用者が注文ページボタンM6を選択すると、制御部11は前記注文ページを操作表示部23に表示させる。
【0041】
ここで、操作表示部23に表示された前記商品ページ(図4図5参照)おいて、利用者が選択操作(タッチ操作)を行わない場合に、表示処理部111は、操作表示部23に広告情報を含む広告ページを表示させる。具体的には、表示処理部111は、検出処理部112によりタッチ操作(本発明の第1入力操作の一例)が検出されてから所定時間経過するまでの間に検出処理部112により次のタッチ操作(本発明の第2入力操作の一例)が検出されない場合に、操作表示部23に前記広告ページを表示させる。前記広告ページに表示される広告情報は、本発明の第2コンテンツの一例である。表示処理部111は、操作表示部23の表示領域のうち全領域に前記広告ページを表示させてもよいし、当該表示領域のうち一部の領域に前記広告ページを表示させてもよい。前記所定時間は、予め設定された固定時間(例えば5分)であってもよいし、所定の条件に応じて変化する可変時間(後述)であってもよい。
【0042】
制限処理部115は、表示処理部111により操作表示部23の表示内容が商品ページ(商品情報)から広告ページ(広告情報)に切り替えられた場合に、操作表示部23のうち縁領域R1(本発明の第1領域の一例)に対する利用者のタッチ操作を制限する。縁領域R1は、例えば図7に示すように、操作表示部23の左右端部に配置され、横方向に所定幅を有する長方形状の領域である。縁領域R1の形状及び大きさは限定されない。また、本発明の第1領域は、縁領域R1に限定されず、利用者が操作端末2を把持した場合に指が接触する可能性のある領域に設定される。縁領域R1の大きさは、予め設定された固定幅であってもよいし、所定の条件に応じて変化する可変幅(後述)であってもよい。
【0043】
具体的には、制限処理部115は、縁領域R1に対する利用者のタッチ操作を無効にする。例えば、制限処理部115は、検出処理部112が縁領域R1に対する利用者のタッチ操作を検出した場合に、検出結果に対応する受付処理部113の受付処理を無効にする。また、制限処理部115は、検出処理部112による縁領域R1に対する利用者のタッチ操作の検出処理を無効にする。これにより、操作表示部23に広告ページが表示されると、利用者が縁領域R1を指で触れても表示内容が切り替わったりせず、利用者にとっては操作端末2が無反応な状態となる。
【0044】
また、制限処理部115は、操作表示部23のうち縁領域R1を除いた内側領域R2(本発明の第2領域の一例)に対する利用者のタッチ操作を有効する。例えば、検出処理部112は、内側領域R2に対する前記タッチ操作(図8参照)を検出し、受付処理部113は当該タッチ操作を受け付ける。検出処理部112により内側領域R2に対する前記タッチ操作が検出された場合、表示処理部111は、操作表示部23から広告ページ(広告情報)を削除し、操作表示部23に商品ページ(商品情報)を表示させる(図9参照)。表示処理部111は、広告ページにおいて内側領域R2に対する前記タッチ操作が検出された場合(図8参照)に、当該広告ページが表示される直前の情報(ここでは図5に示す詳細ページ)を表示させてもよいし(図9参照)、予め設定された情報(例えばTOPページ(図4参照))を表示させてもよい。
【0045】
制御部11は、上述の各処理部に加えて、利用者が注文した商品の合計金額について会計処理を行う会計処理部として機能してもよい。例えば、操作端末2に表示された各種画面において利用者が会計ボタンM7を選択した場合、制御部11は、会計ページ(不図示)を操作表示部23に表示させる。利用者は、前記会計ページにおいて請求金額を支払う会計操作を行う。制御部11は、前記会計操作に応じて会計処理を行う。
【0046】
[操作端末2]
図1に示されるように、操作端末2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備える。操作端末2は、例えばタブレット端末又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。
【0047】
通信I/F24は、操作端末2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバ1などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0048】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0049】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って管理サーバ1などの外部装置との間で通信処理を制御部21に実行させるための制御プログラムである。
【0050】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより操作端末2を制御する。
【0051】
具体的に、制御部21は、記憶部22に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部211として機能する。ブラウザ処理部211は、管理サーバ1から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部23に表示させ、操作表示部23に対する操作を管理サーバ1に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。なお、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0052】
例えば、ブラウザ処理部211は、商品ページ(TOPページ(図4参照)、詳細ページ(図5参照))、広告ページ(図6参照)、会計ページなどを操作表示部23に表示させる。またブラウザ処理部211は、操作表示部23に対する利用者のタッチ操作を管理サーバ1に入力する。
【0053】
[情報提示処理]
次に、図10を参照しつつ、情報提示システム100において実行される情報提示処理について説明する。具体的に、本実施形態では、管理サーバ1の制御部11によって情報提示処理が実行される。また、制御部11は、各操作端末2からのアクセスに応じて各操作端末2に対応して情報提示処理を並行して実行することが可能である。なお、制御部11は、操作端末2の所定の操作によって情報提示処理を途中で終了することがある。
【0054】
なお、本発明は、前記情報提示処理に含まれる一又は複数のステップを実行する情報提示方法(本発明の情報処理方法の一例)の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記情報提示処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記情報提示処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11によって前記情報提示処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって前記情報提示処理における各ステップが分散して実行される情報提示方法も他の実施形態として考えられる。
【0055】
ステップS11において、制御部11は、飲食店が提供する商品の情報を含む商品ページを操作端末2の操作表示部23に表示させる。具体的には、制御部11は、図4に示すTOPページを操作表示部23に表示させる。例えば、飲食店に来店した利用者又は飲食店のスタッフが、操作端末2の電源をオンした場合、又は、操作端末2の操作表示部23にタッチした場合に、制御部11は、前記TOPページを操作表示部23に表示させる。ステップS11は、本発明の表示ステップの一例である。
【0056】
次にステップS12において、制御部11は、操作表示部23に対する利用者のタッチ操作を検出したか否かを判定する。例えば、操作表示部23に利用者の指が接触して静電容量の変化が閾値を超えた場合に、制御部11は前記タッチ操作を検出する。制御部11が前記タッチ操作を検出した場合(S12:Yes)、処理はステップS13に移行する。一方、制御部11が前記タッチ操作を検出しない場合(S12:No)、処理はステップS21に移行する。ステップS11は、本発明の検出ステップの一例である。
【0057】
制御部11は、前記タッチ操作を検出すると(S12:Yes)、続いて前記タッチ操作を受け付けて(S13)、当該タッチ操作に応じた処理を実行する(S14)。
【0058】
例えば、前記TOPページ(図4参照)において利用者が「海鮮メニュー」を選択した場合、制御部11は、当該選択操作を受け付けて、「刺身(3種)」、「刺身(5種)」、「焼き魚」、「…」などの商品の詳細情報を含む詳細ページを操作表示部23に表示させる(図5参照)。ステップS14の後、処理はステップS12に戻る。ステップS12に戻り、制御部11は、前記詳細ページ(図5参照)において利用者が「刺身(5種)」の商品画像「PA2」を選択して所定の確定操作を行った場合に、制御部11は、当該商品(「刺身(5種)」)の注文を確定させて注文内容を厨房端末に送信する。また、前記詳細ページ(図5参照)において利用者が会計ボタンM7を選択した場合、制御部11は、会計ページ(不図示)を操作表示部23に表示させて利用者の会計操作に応じて会計処理を行う。このように、利用者が操作表示部23においてタッチ操作を行っている間は、制御部11は、当該タッチ操作に応じた処理を繰り返し実行する(S12~S14)。ステップS14は、本発明の表示ステップの一例である。
【0059】
一方、制御部11が前記タッチ操作を検出しない場合(S12:No)、ステップS21において、制御部11は、所定時間経過したか否かを判定する。前記所定時間が経過した場合(S12:Yes)、処理はステップS22に移行する。ここでは、前記所定時間は、例えば5分に設定される。例えば、制御部11が、前記タッチ操作を検出しない時間が前記所定時間(5分)に達すると、処理はステップS22に移行する。具体的には、制御部11が、前記タッチ操作を検出してから前記所定時間(5分)が経過するまでの間に、次の前記タッチ操作を検出しなかった場合に(S21:Yes)、処理はステップS22に移行する。
【0060】
ステップS22において、制御部11は、広告ページを操作表示部23に表示させる。すなわち、利用者が操作表示部23に対して所定時間タッチ操作を行わなかった場合に、制御部11は、操作表示部23の表示内容を広告情報に切り替える(図6参照)。これにより、テーブルに載置された操作端末2に広告情報が表示されるため、当該テーブルを利用する利用者は、当該広告情報を閲覧することが可能となる。ステップS22は、本発明の表示ステップの一例である。
【0061】
ここで、利用者が前記広告情報に興味を持った場合、利用者は操作端末2を把持して前記広告情報を閲覧することが考えられる。この場合に、利用者が操作端末2を把持する際に指が操作表示部23に触れて、操作表示部23の表示内容が広告情報から商品情報(商品ページ)に戻ってしまうと、利用者が前記広告情報を閲覧することができなくなる。そこで、続くステップS23において、制御部11は、操作表示部23のうち、利用者が操作端末2を把持する際に指が触れ易い縁領域R1(図7参照)に対する利用者のタッチ操作を無効にする。また、制御部11は、操作表示部23のうち縁領域R1を除いた内側領域R2に対する利用者のタッチ操作を有効する。ステップS23は、本発明の制限ステップの一例である。
【0062】
次に、ステップS24において、制御部11は、内側領域R2に対する利用者のタッチ操作を検出したか否かを判定する。制御部11が内側領域R2に対する利用者のタッチ操作を検出した場合(S24:Yes)、処理はステップS25に移行する。制御部11は、内側領域R2に対する利用者のタッチ操作を検出するまで、操作表示部23に広告ページを表示させる(S24:No)。ステップS24は、本発明の検出ステップの一例である。
【0063】
ステップS25において、制御部11は、操作表示部23に商品ページを表示させる。すなわち、制御部11は、広告ページにおいて内側領域R2に対する前記タッチ操作が検出された場合(図8参照)に、操作表示部23に商品ページ(TOPページ又は詳細ページ)を表示させる。操作表示部23に商品ページが表示されると、利用者は、商品を閲覧したり、商品を選択及び注文したり、注文商品の会計を行ったりする。制御部11は、上述の各処理を繰り返し実行する。ステップS25は、本発明の表示ステップの一例である。
【0064】
以上説明したように、本実施形態に係る情報提示システム100は、操作端末2の操作表示部23に表示された表示内容が第1コンテンツ(商品ページ)から第2コンテンツ(広告ページ)に切り替えられた場合に、操作表示部23のうち第1領域(縁領域R1)に対する利用者のタッチ操作を制限(例えば無効化)する。これにより、例えば利用者が広告情報に興味を持ち広告情報を確認するために操作端末2を把持した場合に、意図せず指が操作表示部23に触れたとしても、指が触れた領域が縁領域R1であれば当該接触によるタッチ操作が無効化されるため、前記広告ページが前記商品ページに切り替わってしまうことを防ぐことができる。このため、利用者は、操作端末2を把持した状態で引き続き前記広告ページを確認することができる。また、利用者は縁領域R1以外の内側領域R2をタッチすることにより前記商品ページに戻して商品の選択などの各種操作を行うことができる。よって、操作端末2を利用する利用者の利便性を向上させることが可能となる。
【0065】
本発明は前記実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態として、表示処理部111は、前記商品ページが表示された後、所定時間が経過して前記広告ページが表示された場合に、図11に示すように、広告に関する詳細情報(本発明の特定情報の一例)を表示させるための詳細ボタンB1(本発明の受付ボタンの一例)を内側領域R2に表示させてもよい。利用者が詳細ボタンB1を選択すると、表示処理部111は、操作表示部23に前記広告の詳細情報を含む広告詳細ページを表示させる。この場合、制限処理部115は、縁領域R1のタッチ操作の無効化を解除し、操作表示部23の全領域についてタッチ操作を有効にしてもよい。また、表示処理部111は、広告詳細ページに、前記商品ページを表示させる(広告詳細ページから商品ページに切り替える)ためのボタン(不図示)を表示させてもよい。
【0066】
また、上述したように、表示処理部111は、検出処理部112によりタッチ操作が検出されてから所定時間経過するまでの間に検出処理部112により次のタッチ操作が検出されない場合に、操作表示部23に広告ページを表示させる。本発明の他の実施形態として、前記所定時間は、所定の条件に応じて変化する可変時間であってもよい。例えば、前記広告情報が、利用者が利用中の飲食店の商品(飲食物)に関する広告、当該飲食店の特典、割引情報など当該飲食店に関連する広告の場合、利用者が当該広告に興味を持つことが考えられる。また、商品の注文数が多くなり所定数以上になった場合、商品の注文金額が高くなり所定金額以上になった場合、又は、注文開始からの経過時間が長時間になり所定時間以上になった場合、利用者は追加の注文操作を行わなくなり、広告ページを見る機会が増加することが考えられる。
【0067】
そこで、広告ページを利用者に提示し易くするために、制御部11は、飲食店に関連する広告を表示する場合の前記所定時間を、飲食店に関連しない広告を表示する場合の前記所定時間よりも短くする。また、制御部11は、商品の注文数が所定数以上になったこと、商品の注文金額が所定金額以上になったこと、又は、注文開始からの経過時間が所定時間以上になったことを条件に、前記所定時間を、前記条件を満たす前の前記所定時間よりも短い時間に設定(変更)する。また、制御部11は、広告情報が飲食店に関連する第1関連情報(例えば特典、割引情報)の場合の前記所定時間を、広告情報が飲食店に関連する第2関連情報(例えば商品情報)の場合の前記所定時間よりも短く設定してもよい。また、制御部11は、商品の注文数が多い程、商品の注文金額が高い程、又は、注文開始からの経過時間が長い程、前記所定時間を短く設定してもよい。
【0068】
また本発明の他の実施形態として、制限処理部115は、広告情報(本発明の第2コンテンツの一例)の内容、又は、商品(飲食物)の注文状況に応じて、縁領域R1の大きさ又は形状を設定してもよい。すなわち、縁領域R1の大きさは、所定の条件(広告情報の内容、飲食物の注文状況など)に応じて変化する可変幅であってもよい。例えば、前記広告情報が、利用者が利用中の飲食店の商品(飲食物)に関する広告、当該飲食店の特典、割引情報など当該飲食店に関連する広告の場合、利用者が当該広告に興味を持つことが考えられる。また、商品の注文数が多くなり所定数以上になった場合、商品の注文金額が高くなり所定金額以上になった場合、又は、注文開始からの経過時間が長時間になり所定時間以上になった場合、利用者は追加の注文操作を行わなくなり、広告ページを見る機会が増加することが考えられる。
【0069】
そこで、利用者が操作端末2を把持する際に広告ページが商品ページに切り替わり難くするために、制限処理部115は、飲食店に関連する広告を表示する場合の縁領域R1の幅L1を、飲食店に関連しない広告を表示する場合の縁領域R1の幅L1よりも広くする(図12参照)。また、図12に示すように、制限処理部115は、縁領域R1を左右方向と上下方向とに設定してもよい(図12の網掛け部分)。すなわち、制限処理部115は、操作表示部23のうち全周囲の縁領域R1に対する利用者のタッチ操作を無効にしてもよい。また、制限処理部115は、広告情報が飲食店に関連する第1関連情報(例えば特典、割引情報)の場合の縁領域R1の大きさを、広告情報が飲食店に関連する第2関連情報(例えば商品情報)の場合の縁領域R1の大きさよりも大きくしてもよい。また、制限処理部115は、商品の注文数が多い程、商品の注文金額が高い程、又は注文時間が長い程、縁領域R1の大きさを大きくしてもよい。
【0070】
また本発明の他の実施形態として、制限処理部115により縁領域R1に対する利用者のタッチ操作が制限された場合に、表示処理部111は、縁領域R1を識別可能な表示態様で広告ページを操作表示部23に表示させてもよい。例えば、表示処理部111は、縁領域R1を網掛けで表示させたり、背景色を内側領域R2と異ならせて表示させたりしてもよい。また、図13に示すように、表示処理部111は、縁領域R1に利用者が把持するための目印画像S1(例えば指の模式図)を表示させてもよい。なお、制限処理部115は、目印画像S1の領域を縁領域R1(本発明の第1領域)に設定してもよい。これにより、利用者は、指が触れても広告ページが切り替わらない縁領域R1を把握することができる。
【0071】
なお、本発明に係る情報処理システムは、操作端末の表示画面に所定のコンテンツを表示させる表示処理部と、前記表示画面に対する利用者の入力操作を検出可能な検出処理部と、前記表示処理部により前記表示画面の表示内容が第1コンテンツから第2コンテンツに切り替えられた場合に、前記表示画面のうち第1領域に対する前記入力操作を制限する制限処理部と、を備えて構成されてもよい。
【0072】
本発明に係る情報処理システムは、操作端末2が施設に配置される構成に限定されない。本発明に係る情報処理システムは、第1コンテンツ及び第2コンテンツを表示可能な操作端末2を含むシステムに適用することが可能である。また、本発明に係る情報処理システムは、操作端末2単体で構成されてもよい。この場合、操作端末2の制御部21は、管理サーバ1の制御部11の各処理部(表示処理部111、検出処理部112、受付処理部113、注文処理部114、制限処理部115)を含んで構成される。
【符号の説明】
【0073】
1 :管理サーバ
2 :操作端末
11 :制御部
12 :記憶部
13 :操作表示部
14 :通信I/F
21 :制御部
22 :記憶部
23 :操作表示部
24 :通信I/F
100 :情報提示システム
111 :表示処理部
112 :検出処理部
113 :受付処理部
114 :注文処理部
115 :制限処理部
R1 :縁領域
R2 :内側領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13