(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】電気調理器
(51)【国際特許分類】
A47J 27/00 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
A47J27/00 103R
(21)【出願番号】P 2021060007
(22)【出願日】2021-03-31
【審査請求日】2023-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092875
【氏名又は名称】白川 孝治
(74)【代理人】
【氏名又は名称】玉城 信一
(72)【発明者】
【氏名】阿部 桃香
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-034784(JP,A)
【文献】特開平07-289426(JP,A)
【文献】特開2004-167133(JP,A)
【文献】特開平09-108098(JP,A)
【文献】特開平08-235956(JP,A)
【文献】特開2018-201667(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の方向に抜き勾配を有する合成樹脂製の操作パネル本体と、該操作パネル本体の所望の位置に開口された操作スイッチ配置口と、該操作スイッチ配置口内に配置され、上記操作パネル本体の抜き勾配の方向と異なる方向に操作される操作スイッチと、上記操作パネル本体の上面を覆う防水カバーと、該防水カバーの上記操作スイッチ配置口に対応した面に設けられた照明部を有する操作スイッチ操作面と、該操作スイッチ操作面の上記照明部の下方に設けられた照明手段とを備え、上記操作スイッチ配置口下面側の開口を上記操作スイッチ操作面の照明部側に拡大した電気調理器。。
【請求項2】
操作パネル本体が調理器本体の前面部において所定の角度で前傾しており、操作パネル本体の抜き勾配の方向が略鉛直方向で、操作スイッチの操作方向が操作パネル本体に略直交する請求項1記載の電気調理器。
【請求項3】
操作スイッチ操作面の照明部と照明手段との間には対応する光路が形成されており、操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口は、照明手段から操作スイッチ操作面の照明部に至る光路の形状に沿って拡大されている請求項1又は2記載の電気調理器。
【請求項4】
操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口は、拡大部において操作スイッチ配置口上面側の開口に滑らかに連続している請求項1,2又は3記載の電気調理器。
【請求項5】
操作スイッチ操作面の照明部は、所定の大きさ、所定の形状の透明窓に形成されている請求項1,2,3又は4記載の電気調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気調理器の操作パネルの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
電気炊飯器等の電気調理器には、調理動作設定用の操作スイッチや時刻、メニュー等表示用の表示画面を備えた操作パネル(銘板)が設けられている。操作パネルは、所定の肉厚の合成樹脂製のパネル本体、パネル本体の所要の位置に操作スイッチ配置口、パネル本体の上面を覆う防水カバーなどからなる。防水カバーの裏面には必要な印刷が施され、操作スイッチ配置口に対応した操作スイッチ操作面には操作スイッチの種類を示す表示加工がなされる。また、操作スイッチの種類によっては、同操作スイッチ操作面に当該操作スイッチの操作状態を示す照明面が形成され、同照明面の下方には操作スイッチと並んでLED等の照明手段が設置される(たとえば特許文献1、特許文献2の構成を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-201667号公報(
図1、
図4)
【文献】特開2011-224737号公報(
図1、
図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記操作パネルは、電気調理器筐体の調理器本体の前面部や蓋体の上面部など、デザイン性や機能性を考えて所望の位置に設置される。そして、それに応じて全体の成形形状や離型時の抜き勾配方向、操作スイッチの操作方向が変わってくる。
【0005】
たとえば特許文献1のように操作パネル全体の成形形状がフラットで、蓋体上面のような水平面に設置される場合には、操作スイッチの操作方向とパネル本体の抜き勾配方向を一致させることができ、パネル本体離型時の抜き勾配方向を鉛直方向に設定した場合にも操作スイッチ配置口は肉厚部の上面側から下面側に抜き勾配方向の等径の穴を形成すれば良い。
【0006】
一方、たとえば特許文献2のように操作パネル全体が曲成し、後端側から前端側に傾斜した調理器本体の前傾面に設置される場合には、操作スイッチの操作方向とパネル本体の抜き勾配方向を一致させることが難しくなり、パネル本体の抜き勾配方向を鉛直方向に設定した場合、操作スイッチの操作性を考慮すると、操作スイッチの操作方向をパネル本体の抜き勾配方向に対して所定角以上前傾させる必要がある。
【0007】
いま、このような観点から構成した操作パネルの一例を
図15~
図18に示す。
図15は操作パネルを構成する合成樹脂製の操作パネル本体部分の構成を示す図、
図16は操作パネルの操作パネル本体部分に形成された操作スイッチ配置口を操作スイッチの操作方向に見た形状を示す図、
図17は操作パネルに設けられた操作スイッチ操作面の構成を示す図、
図18は
図15の構成の操作パネル本体を用いて操作パネルを構成した場合の技術的課題を説明する図である。
図15~
図18の操作パネル20は、所定の肉厚の合成樹脂製の操作パネル本体21、操作パネル本体21の所望の位置に形成された操作スイッチ配置口23、操作スイッチ配置口23内にスイッチスペーサ25を介して配置されたスイッチ本体26、操作パネル本体21の上面を覆う防水カバー22からなる。防水カバー22の裏面には必要な印刷が施され、操作スイッチ配置口23に対応した面には、
図17のような操作スイッチの種類を示す表示加工がなされる。ここに示す操作スイッチ31はたとえば炊飯スイッチとして構成されており、その操作面上部には操作状態を示す照明窓31aが形成され、同照明窓31aの下方には操作スイッチ31のスイッチ本体26と並んでLED等の照明手段27が設置される。スイッチ本体26、照明手段27は、基板43上に支持されている。
【0008】
操作パネル本体21離型時の抜き勾配の方向は、たとえば
図18のように鉛直方向に形成され、操作スイッチ配置口23の開口方向も同様に肉厚部の上面側から下面側に鉛直方向の等径の開口となっている。このような操作パネル本体21の構成において、上記操作スイッチ31の操作面下方にスイッチスペーサ25を介してスイッチ本体26を設置する場合、その操作性を考えると、操作方向(ON,OFF方向)は、
図18のように操作パネル本体21のパネル面に直交する方向であることが好ましい。
【0009】
しかし、上記の構成の場合、
図18から明らかなように、操作スイッチ配置口23の開口方向はパネル本体21離型時の抜き勾配の方向に一致したものとなっている。したがって、操作スイッチ配置口23を操作スイッチ31の操作方向に見ると、たとえば
図16のようになり、操作スイッチ配置口23の上面側開口23aと下面側開口23bの開口位置が操作パネル本体21の前傾角と肉厚に応じた寸法Tだけ上下両側でずれてくる。その結果、
図18から明らかなように、操作スイッチ31操作面の照明窓(照明部)31とその下方に設置された照明手段27との間の光路断面積が操作スイッチ配置口23の下面側開口23bの縁部で円弧状に狭められることになり、透明窓31a部分を照射する照明手段27からの光量が減少し、十分な照明光度を得ることができなくなる。この場合、照明手段27をスイッチ本体26側に寄せて縁部での遮蔽を避けることも考えられるが、そのようにすると照明手段27の透明窓31aとの対応関係が変わるので、やはり十分な光量を得ることができない。また、下面側の開口23bの径を上面側の開口23aに比べて全体に大きく拡大することも考えられるが、そのようにすると却って照明手段27からの光の拡散を招き、光量が低下する。
【0010】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、操作スイッチの操作方向と操作パネル離型時の抜き勾配の方向が異なる電気調理器の操作パネルにおいて、操作スイッチ配置口下面側の開口を操作スイッチ操作面の照明部側に拡大することにより、照明手段からの光が有効に照明部に照射されるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような有効な課題解決手段を備えて構成されている。
【0012】
(1)請求項1の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段の電気調理器における操作パネルは、所定の方向に抜き勾配を有する合成樹脂製の操作パネル本体と、該操作パネル本体の所望の位置に開口された操作スイッチ配置口と、該操作スイッチ配置口内に配置され、上記操作パネル本体の抜き勾配の方向と異なる方向に操作される操作スイッチと、上記操作パネル本体の上面を覆う防水カバーと、該防水カバーの上記操作スイッチ配置口に対応した面に設けられた照明部を有する操作スイッチ操作面と、該操作スイッチ操作面の上記照明部の下方に設けられた照明手段とを備え、上記操作スイッチ配置口下面側の開口を上記操作スイッチ操作面の照明部側に拡大している。
【0013】
このような構成によると、合成樹脂製の操作パネル本体の抜き勾配方向に開口した操作スイッチ配置口の下面側開口が操作スイッチ操作面の照明部と照明手段との間に位置して照明手段からの光を遮るのを防止することができ、照明手段からの光が有効に操作スイッチ操作面の照明部に照射される。その結果、照明部の照度が向上する。
【0014】
(2)請求項2の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段の電気調理器における操作パネルは、請求項1の発明の課題解決手段において、操作パネル本体が調理器本体の前面部において所定の角度で前傾しており、操作パネル本体の抜き勾配の方向が略鉛直方向で、操作スイッチの操作方向が操作パネル本体に略直交している。
【0015】
このような構成の場合、操作スイッチの操作方向と操作パネルの抜き勾配の方向が大きく異なる状態となり、抜き勾配の方向に開口した操作スイッチ配置口の下面側縁部が操作スイッチ操作面の照明部と照明手段との間に位置して照明手段からの光を遮ることになる。
【0016】
しかし、同構成において、操作スイッチ配置口下面側の開口を操作スイッチ操作面の照明部側に拡大すると、下方側照明手段からの光が有効に操作スイッチ操作面の照明部に照射されるようになる。その結果、照明部の照度が向上する。
【0017】
(3)請求項3の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段の電気調理器における操作パネルは、請求項1又は2の発明の課題解決手段において、操作スイッチ操作面の照明部と照明手段との間には対応する光路が形成されており、操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口は、照明手段から操作スイッチ操作面の照明部に至る光路の形状に沿って拡大されている。
【0018】
このような構成によると、操作スイッチ配置口下面側の開口を操作スイッチ操作面の照明部に対応しない部分にまで不要に拡大させなくて済むようになり、照明手段からの無駄な光の拡散を防止することができ、より効果的な照明部の照明を可能とすることができる。
【0019】
(4)請求項4の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段の電気調理器における操作パネルは、請求項1,2又は3の発明の課題解決手段において、操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口は、拡大部において操作スイッチ配置口上面側の開口に滑らかに連続している。
【0020】
操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口は、拡大部において操作スイッチ配置口上面側の開口に滑らかに連続するように成形される。この滑らかに連続する連続面は、たとえば同拡大部において下方から上方側に徐々に開口径を縮小する円弧面に形成される。
【0021】
このようにすると、照明手段から操作スイッチ配置口下面側の開口の拡大部に遮られることなく供給される光が、下方から上方側に徐々に開口径を縮小する円弧面によりガイドされて、操作スイッチ操作面の照明部に効果的に集光されるようになる。
【0022】
(5)請求項5の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段の電気調理器における操作パネルは、請求項1,2,3又は4の発明の課題解決手段において、操作スイッチ操作面の照明部は、所定の大きさ、所定の形状の透明窓に形成されている。
【0023】
このような構成によると、拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口を介して遮られることなく操作スイッチ操作面の所定の大きさ、所定の形状の透明窓に供給される照明手段からの光が同所定の大きさ、所定の形状の透明窓を効果的に照明するようになり、操作スイッチの操作状態を示す表示手段として適したものとなる。
【発明の効果】
【0024】
以上の結果、本発明によると、操作スイッチ配置口上面側開口の形状、大きさを変えることなく、同じ形状、大きさの下面側開口の一部を照明手段からの光路形状に合わせて部分的に拡大するだけで、有効な光量の照明状態を実現することができる。
【0025】
したがって、操作スイッチ配置口の構成との関係における操作パネル成形時における抜き勾配設計の制約はなく、操作パネル設計の自由度が向上する。また、操作スイッチ配置口内における照明手段の位置を調整する必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の蓋ユニット閉状態における炊飯器筐体の構成を示す平面図である。
【
図2】同電気炊飯器の蓋ユニット閉状態における炊飯器筐体の断面図(
図1のA-A線切断部における断面図)である。
【
図3】同電気炊飯器筐体の蓋ユニット単体の構成を示す平面図である。
【
図4】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前部の操作パネルの構成を示す
図2の部分拡大図である。
【
図5】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネルの構成を示す正面図である。
【
図6】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネル設置部の構成を示す正面図である。
【
図7】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネルに設けられた操作スイッチ操作面(エンボス部)の構成例を示す正面図である。
【
図8】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネル本体裏面側の構成を示す正面図である。
【
図9】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネル本体裏面側の構成を示す斜視図である。
【
図10】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネル本体部分の構成を示す拡大断面図である。
【
図11】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネルの構成を示す
図4の部分拡大断面図である。
【
図12】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネルにおいて、操作スイッチ配置口下面側開口の形状をスイッチ操作面の透明窓方向に拡大した開口形状を示す図である。
【
図13】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネル部において、操作スイッチ配置口下面側開口の形状をスイッチ操作面の透明窓方向に拡大した
図12の構成の作用を示す説明図である。
【
図14】同電気炊飯器筐体の炊飯器本体前面部の操作パネル部に設けられる操作スイッチ操作面の変形例の構成を示す
図7に対応する正面図である。
【
図15】電気炊飯器の操作パネルにおいて、操作パネル本体成形用の抜き勾配が鉛直方向に設定された操作パネル本体の一例を示す断面図である。
【
図16】
図15の操作パネルの操作パネル本体において、操作パネル本体の抜き勾配方向に合わせて形成した操作スイッチ配置口の構成を示す操作スイッチの操作方向に見た図である。
【
図17】電気炊飯器の操作パネルにおいて一般的に採用される操作スイッチの操作面の形態を示す正面図である。
【
図18】
図15の構成の操作パネルを用いて構成した操作パネルにおける技術的課題を示す説明用の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、添付の
図1~
図14を参照しながら詳細に説明して行く。この実施の形態では、本発明の対象である電気調理器の一例として電気炊飯器が選ばれている。
【0028】
先ず
図1及び
図2は、同実施の形態に係る電気炊飯器の炊飯器本体1と蓋ユニット2よりなる筐体部全体の構成を示している。
【0029】
<炊飯器本体1の基本的な構成>
この電気炊飯器の炊飯器本体1は、たとえば
図1及び
図2に示されるように、ステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋3を任意に収納セットし得る有底筒状の内ケース4と、内ケース4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース5と、外ケース5と内ケース4を上部側で一体化する肩部材(耐熱カバー)6と、外ケース5と内ケース4を下部側で一体化する底部材7と、内ケース4の底壁部4aの下方側に設けられたワークコイル設置用のコイル台8と、コイル台8の上部側に内鍋3の底壁部3aに対応する形で設けられたワークコイル9と、内ケース4の側壁部4b外周に内鍋3の側壁部3bに対応する形で設けられた保温ヒータ10と、内ケース4の前部壁と外ケース5の前部壁との間に設けられた電源基板13及び基板カバー12と、肩部材6の前部側操作パネル設置部材63上に設置された操作パネル20と、操作パネル設置部材63の下部側に設けられたマイコン基板43とからなっている。
【0030】
電源基板13には、ワークコイル9を通電制御するIGBTやIGBT駆動回路、保温ヒータ10を駆動する保温ヒータ駆動回路、蓋ユニット2側の蓋ヒータを駆動する蓋ヒータ駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリッジ、平滑回路などが設けられている。IGBTが駆動され、ワークコイル9に通電されると、内鍋3の略全体にうず電流が誘起され、その全体を略均一に加熱する。また、マイコン基板43には、マイコン制御ユニットや各種メモリ、バックアップ電源などに加えて、後述する各種の操作スイッチ、LED等の照明手段、液晶ディスプレイが設けられている。
【0031】
炊飯器本体1の肩部材(耐熱カバー)6は耐熱性の合成樹脂により全体として断面U状に成形され、蓋ニット2の断面U状の外周部を嵌合する蓋ユニット嵌合部61を形成している。嵌合部61の前側の縦壁部61bは略鉛直方向に起立し、その上端に操作パネル20の後端21a側鉛直方向に延びて成形された係合部21cを係合する係合段部61cを形成している。これにより操作パネル20後端の係合部21cの縦壁面と肩部材6の蓋ユニット嵌合部61前側の縦壁部61bの縦壁面とが相互に面一に連続する鉛直面を形成している。そして、この蓋ユニット嵌合部61部分に後述するように前端部が同様の鉛直面に構成された蓋ユニット2(
図2及び
図3参照)が嵌合される。
【0032】
したがって、
図1および
図2に示されるように、蓋ユニット2を閉じた状態では、相互に連続する操作パネル20後端の係合部21cの縦壁面及び肩部材6の蓋ユニット嵌合部61前側の縦壁部61bの縦壁面と蓋ユニット2の前端部縦壁面との間の隙間は極めて小さなものとなる。しかも、この実施の形態の電気炊飯器筐体では、
図2から明らかなように、蓋ユニット2自体の上下方向の厚さ寸法を十分に小さくし、かつ蓋開閉ボタン57を含めて同蓋ユニット2の中央部側から炊飯器本体1の前部側操作パネル20の前端21bに至る形状を相互に滑らかな同一の連続面を形成する曲面状態で大きく下降傾斜させている。そのため、正面方向から見た時には、より操作パネル20後端と蓋ユニット2前端との隙間が小さく見えるようになる。
【0033】
<蓋ユニット2の基本的な構成>
次に、
図1~
図3は、蓋ユニット2の構成を示している。蓋ユニット2は、最上部面側にあって蓋ユニット2の外周面を構成する蓋カバー51と、蓋カバー51の下面側にあって蓋ユニット2の外形的な構造部を形成する蓋本体52と、蓋本体52の下面側にあって炊飯器本体1への連結部や蓋開閉ボタン57の支持部、内蓋取付部などを有し、蓋ユニット2の基本的な構造体を構成するポリカバー53と、ポリカバー53の下面に着脱可能に取り付けられる内蓋54とからなっている。
【0034】
蓋本体52とポリカバー53の間には、蓋カバー51側の蒸気排出孔55aに連通する蒸気ユニット55が設けられている。内蓋54は、ポリカバー53側蓋ヒータを備えた小径の加熱板56により加熱される大径の放熱板54aを備え、その外周にリング部材54bを介してパッキン54cを固定している。パッキン54cは、内鍋3の開口部3cからフランジ部3d部分に当接される。
【0035】
この実施の形態の場合、ポリカバー53の外周は断面U状に成形され、同じく断面U状の上述した肩部材(耐熱カバー)6外周の蓋ユニット嵌合部61に嵌合する嵌合部53aに形成されている。ポリカバー53の嵌合部53aの前端側縦壁部53bは、蓋本体52の前端側縦壁部52bを介して蓋カバー51の前端部51aに係合一体化されている。このようにして形成された蓋ユニット2の上下方向に所定の厚さを有する前端部は、略上下方向に鉛直に伸びる縦壁面となっている。他方、ポリカバー53の後端には、ヒンジブラケットが設けられており、ヒンジ軸を介して蓋ユニット2を炊飯器本体1の肩部材6後端に開閉可能に連結している。そして、それにより前端部が略鉛直面になった蓋ユニット2が所望に開閉され、上述した炊飯器本体1側鉛直方向の蓋ユニット嵌合部61に隙間なく嵌合する形で閉じられるようになっている。
【0036】
この場合、蓋ユニット2の開閉操作を行う蓋開閉ボタン57は、同構成の蓋ユニット2前端部の左右方向中央部に位置して、
図3のように、蓋ユニット2前端部の左右方向のラインと蓋開閉ボタン57の軸支部側端部の左右方向のラインが全体として同一線状に連続するように設けられている。そして、蓋開閉ボタン57の反軸支部側ON操作部57a部分を蓋ユニット2の後方に向けて押すと、蓋ユニット2と炊飯器本体1側ロック部のロック状態が解除されて蓋ユニット2が開かれる。蓋開閉ボタン57の上面は、また蓋ユニット2の蓋カバー51上面と同一面状態に滑らかに連続している。このように構成された蓋ユニット2は、さらに閉状態において、次に述べる炊飯器本体1側の操作パネル20面と同一連続面を形成する。
【0037】
<操作パネル20部分の詳細な構成>
次に、
図4~
図13は、炊飯器本体1側の操作パネル20部分の構成を示している。この実施の形態の操作パネル20には、たとえば
図5に示すように炊飯スイッチ31、取消スイッチ32、予約スイッチ33、保温スイッチ34、時スイッチ35、分スイッチ36、メニュースイッチ37,38などの複数の操作スイッチの操作面(タッチ面)と現在時刻、タイマー予約時刻、炊飯メニュー等表示用の表示面39が設けられている。
操作パネル20は、所定の肉厚の合成樹脂製の操作パネル本体21と、この操作パネル本体21の所望の位置に貫通状態で形成された上記操作スイッチ31~38の配置口23A~23Hと、これら操作スイッチ配置口23A~23H内にそれぞれスイッチスペーサ25を介して配置されたスイッチ本体26と、上記操作パネル本体21の上面を覆う防水カバー22とからなっている。防水カバー22の裏面には必要な印刷が施され、操作スイッチ配置口23A~23Hに対応した操作面には、所要のエンボス加工と共に
図5のような操作スイッチの種類を示す表示加工がなされる。操作スイッチ31~38のうち、炊飯スイッチ31、予約スイッチ33、保温スイッチ34などの操作状態を示す必要がある操作スイッチの場合には、さらに同操作面に操作状態(ON状態)を示す透明窓31a、33a、34aが設けられる。これら透明窓31a、33a、34aは、それぞれ特許請求の範囲における照明部に該当する。この実施の形態では、透明窓31a、33a、34aには、一例として
図7に示すような横長形状のものが採用されている。そして、この透明窓31a、33a、34aは、
図7及び
図11に示すように照明手段27及び同照明手段27の光路筒28に対応している。なお、以下の説明では、上記操作状態を示す必要がある、炊飯スイッチ31、予約スイッチ33、保温スイッチ34のうち、
図7に示す炊飯スイッチ31の構成を例にとって、その構成及び作用を説明する。予約スイッチ33、保温スイッチ34の場合にも基本的に同様の構成が採用されている。
さらに、この実施の形態の場合、
図5において、現在時刻、タイマー予約時刻、炊飯メニュー等表示用の表示面39が透明なメジウム印刷部となっているが、それ以外の部分には所定の色の印刷が施されており、光を透過させないようになっている。操作スイッチ31~38の操作面も同様である。そこで、上記透明窓31a、33a、34aの部分についても同様のメジウム印刷を採用し、光を透過させるようにして操作状態を表示する。そして、同透明窓31a、33a、34aの下方には操作スイッチ31、33,34各々のスイッチ本体26、26,26と並んでLED等の照明手段27、27,27が設置される。これらスイッチ本体26、26、26及び照明手段27、27、27は、それぞれマイコン基板43上に設置される。また、現在時刻、タイマー予約時刻、炊飯メニュー等表示用の表示面39の下方には液晶ディスプレイ41が設置される。液晶ディスプレイ41は、所定の支持ブラケット40に支持された状態でマイコン基板43上に設けられている。
【0038】
ところで、上記炊飯用の操作スイッチ31やタイマー予約用の操作スイッチ33、保温用の操作スイッチ34のように操作面に照明用の透明窓31a、33a、34aを有する操作スイッチのスイッチスペーサ25は、たとえば
図6に示されるように、全体として略筒体構造を成し、LED等照明手段27の照明用光路を形成する光路筒28を一体に成形して構成されている。そして、側方の樹脂バネ部材29、29によって弾性的に支持されている。スイッチスペーサ25部分の径は操作スイッチ配置口23A、23C、23Dの径に対応した大径のものとなっている一方、光路筒28の径は上記透明窓31a、33a、34aの大きさに対応した小径のものとなっている。そして、光路筒28は、スイッチ操作面の透明窓31a、33a、34aの位置に対応してスイッチスペーサ25の外周部から内側にその半円部分を重合させた状態で光路用の筒体部を形成している。この結果、スイッチスペーサ25及び光路筒28は、平面視略雪ダルマ形状となっている。したがって、同構成の場合、スイッチスペーサ25の操作中心点(+)と照明手段27の光源位置との関係が正確に規定され、またスイッチ操作面の透明窓31a、33a、34aと照明手段27の光源位置との対応関係も常に正確に規定される。
【0039】
<操作スイッチ配置口23A~23Hの構成>
この実施の形態の場合、
図2及び
図4に示すように、操作パネル20は炊飯器本体1の前面部において全体として大きく下降傾斜し、しかも同操作パネル20の操作パネル本体21部分の離型時の抜き勾配の方向は鉛直方向に形成されている。また、操作パネル本体21の操作スイッチ配置口23A~23Hの開口方向も基本的には同抜き勾配の方向に合わせた鉛直方向のものとなっている(
図10参照)。そして、このような操作パネル本体21の構成において、同操作スイッチ配置口23A~23Hを介して操作パネル本体21に直交する方向に各種操作スイッチ31~38のスイッチスペーサ25及びスイッチ本体26が設けられ、良好な操作性が実現されている。
【0040】
しかし、同構成の場合、すでに述べたように、操作スイッチ配置口23A~23Hの開口方向は操作パネル本体21離型時の抜き勾配の方向に一致したものとなっている。したがって、そのままでは操作スイッチ配置口23A~23Hの開口部を操作スイッチ31~38の操作方向に見ると、たとえば
図16のようになり、操作スイッチ配置口23A~23Hそれぞれの上面側開口23aと下面側開口23bの開口位置が操作パネル本体21の前傾角と肉厚に応じた寸法Tだけ上下両側でずれてくる。もちろん、この寸法Tはパネル本体21の前傾角と肉厚に応じたものであるので、スイッチスペーサ25及びスイッチ本体26自体の操作に支障はない。したがって、操作スイッチ31~38のうち、その操作面に照明窓31a、33a、34aを有さない取消用操作スイッチ32、時操作スイッチ35、分操作スイッチ36、メニュー操作スイッチ37,38については問題なく使用することができる。
【0041】
しかし、その操作面に照明用の透明窓31a、33a、34aを有する操作スイッチ31、33、34の場合には、操作スイッチ31、33、34操作面の透明窓31a、33a、34aとその下方に設置された照明手段27との間の光路断面積が操作スイッチ配置口23A、23C、23Dの各下面側開口23bの縁部で円弧状に狭められることになり、透明窓31a、33a、34a部分を照射する照明手段27からの光量が減少し、十分な照明光度を得ることができなくなる。この場合、照明手段27をスイッチ本体26側に寄せて縁部での遮蔽を避けることも考えられるが、そのようにすると照明手段27の透明窓31a、33a、34aとの対応関係が変わるので、やはり十分な光量を得ることができない。また、上述のようにスイッチスペーサ25に光路筒28が一体成形されている構成を前提とすると、そのような調整は不可能である。さらに上記下面側の開口23b全体の径を上記寸法Tを解消できる程度に拡大することも考えられるが、そのようにすると却って照明手段27からの光の拡散を招き、より光量が低下する。
【0042】
そこで、この実施の形態では、たとえば
図8、
図9,
図10、
図11、
図12に示すように、操作面に透明窓31a、33a、34aを有する操作スイッチ31、33、34の操作スイッチ配置口23A、23C、23D下面側の各開口23bを部分的に透明窓31a、33a、34a側に拡大させて成形することにより(
図10の寸法Dを参照)、各下面側開口23bの縁部をなくし、照明手段27からの光が光路筒28内の光路断面全体を介して有効に透明窓31a、33a、34aに照射されるようにしている。
【0043】
このような構成によると、操作スイッチ配置口23A、23C、23Dの上面側開口23aの形状、大きさを変えることなく、同じ形状、大きさの下面側開口23bの一部を部分的に透明窓31a、33a、34a方向に拡大するだけで、有効な光量の照明状態を実現することができる。したがって、操作スイッチ配置口23A、23C、23Dの構成との関係における操作パネル本体21成形時における抜き勾配設計の制約はなく、操作パネル設計の自由度が向上する。また、操作スイッチ配置口23A、23C、23D内における照明手段27の位置を調整する必要もなくなる。
【0044】
操作スイッチ配置口23A、23C、23Dの下面側開口23bの一部を部分的に透明窓31a、33a、34a方向に拡大するに際しては、たとえば
図12に詳細に示すように、スイッチスペーサ25に一体に成形された光路筒28の上端側開口部の形状に沿わせて大径から小径に左右方向の径を縮小させながら拡大するようにする。つまり、拡大径を小さくする所定の絞り部a,aを設ける。
【0045】
このようにすると、透明窓31a、33a、34a方向に拡大する拡大部が光路筒28の上端側開口部の径に応じて適切に変化することから、無駄な光の拡散を生じることなく、より有効に透明窓31a、33a、34aへの照射光量をアップすることができる。また、同拡大部は、たとえば下面側開口23bから上面側開口23aにかけて滑らかに連続する連続面に形成する。この滑らかに連続する連続面は、たとえば同拡大部において下方から上方側に徐々に開口径を縮小する円弧面に形成される。
【0046】
このようにすると、照明手段27から操作スイッチ配置口23A、23C、23D下面側の開口23bの拡大部により遮られることなく供給される光が、下方から上方側に徐々に開口径を縮小する円弧面によりガイドされて、操作スイッチ操作面の透明窓31a、33a、34aに効果的に集光されるようになる。
【0047】
さらに、この実施の形態では、たとえば
図11及び
図13に示すように、上記光路筒28上端部の透明窓31a、33a、34a側所定長さ部分28aを下面側開口23bの非拡大方向に少しだけ傾斜させて、同傾斜面でも照明手段27からの光を透明窓31a、33a、34a方向に効率良く照射するようにしている。このようにすると、照明手段27からの拡散光が、さらに効果的に集光されるようになる。
【0048】
<変形例の構成>
以上に述べた本発明の実施の形態の構成は、種々の変形が可能である。たとえば以上の説明では、スイッチ操作面の構成として
図7に示すような真円形状にエンボス加工した円形構造の構成を採用したが、これはたとえば
図14に示すような方形構造のものに変更することもできる。
【0049】
このような構成の場合、操作スイッチ配置用の開口も同様の方形形状になる。したがって、上述した円形構造の場合と異なって、下面側の開口は、透明窓31aのある上辺側部分のみを均等に拡大すればよいので、拡大形状の成形が遥かに容易になる。
【0050】
また、照明用の透明窓の形状も上述した横長形状のものには限られない。たとえば
図17のような円形形状であっても良い。
【0051】
さらに、以上の実施の形態では、電気調理器の一例として電気炊飯器を採用したが、本発明は同様の操作パネル構造を採用する各種の電気調理器の操作パネルに対して全く同様に適用することができることは言うまでもない。
【0052】
<本発明の実施の形態に係る電気調理器の操作パネルの構成の特徴>
本発明の実施の形態に係る電気調理器の操作パネルは、所定の方向に抜き勾配を有する合成樹脂製の操作パネル本体と、該操作パネル本体の所望の位置に開口された操作スイッチ配置口と、該操作スイッチ配置口内に配置され、上記操作パネル本体の抜き勾配の方向と異なる方向に操作される操作スイッチと、上記操作パネル本体の上面を覆う防水カバーと、該防水カバーの上記操作スイッチ配置口に対応した面に設けられた照明部を有する操作スイッチ操作面と、該操作スイッチ操作面の上記照明部の下方に設けられた照明手段とを備え、上記操作スイッチ配置口下面側の開口を上記操作スイッチ操作面の照明部側に拡大している。
【0053】
このような構成によると、合成樹脂製の操作パネル本体の抜き勾配方向に開口した操作スイッチ配置口の下面側開口が操作スイッチ操作面の照明部と照明手段との間に位置して照明手段からの光を遮るのを防止することができ、照明手段からの光が有効に操作スイッチ操作面の照明部に照射される。その結果、照明部の照度が向上する。
【0054】
また、同電気調理器の操作パネルは、さらに操作パネル本体が調理器本体の前面部において所定の角度で前傾しており、操作パネル本体の抜き勾配の方向が略鉛直方向で、操作スイッチの操作方向が操作パネル本体に略直交している。
【0055】
このような構成の場合、操作スイッチの操作方向と操作パネルの抜き勾配の方向が大きく異なる状態となり、抜き勾配の方向に開口した操作スイッチ配置口の下面側縁部が操作スイッチ操作面の照明部と照明手段との間に位置して照明手段からの光を遮ることになる。
【0056】
しかし、同構成において、操作スイッチ配置口下面側の開口を操作スイッチ操作面の照明部側に拡大すると、下方側照明手段からの光が有効に操作スイッチ操作面の照明部に照射されるようになる。その結果、照明部の照度が向上する。
【0057】
また、同電気調理器の操作パネルは、さらに操作スイッチ操作面の照明部と照明手段との間に対応する光路が形成されており、操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口は、照明手段から操作スイッチ操作面の照明部に至る光路の形状に沿って拡大されている。
【0058】
このような構成によると、操作スイッチ配置口下面側の開口を操作スイッチ操作面の照明部に対応しない部分にまで不要に拡大させなくて済むようになり、照明手段からの無駄な光の拡散を防止することができ、より効果的な照明部の照明を可能とすることができる。
【0059】
また、同電気調理器の操作パネルは、さらに操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口が、拡大部において操作スイッチ配置口上面側の開口に滑らかに連続している。
【0060】
操作スイッチ操作面の照明部側に拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口は、拡大部において操作スイッチ配置口上面側の開口に滑らかに連続するように成形される。この滑らかに連続する連続面は、たとえば同拡大部において下方から上方側に徐々に開口径を縮小する円弧面に形成される。
【0061】
このようにすると、照明手段から操作スイッチ配置口下面側の開口の拡大部に遮られることなく供給される光が、下方から上方側に徐々に開口径を縮小する円弧面によりガイドされて、操作スイッチ操作面の照明部に効果的に集光されるようになる。
【0062】
また、同電気調理器における操作パネルは、さらに操作スイッチ操作面の照明部は、所定の大きさ、所定の形状の透明窓に形成されている。
【0063】
このような構成によると、拡大された操作スイッチ配置口下面側の開口を介して遮られることなく操作スイッチ操作面の所定の大きさ、所定の形状の透明窓に供給される照明手段からの光が同所定の大きさ、所定の形状の透明窓を効果的に照明するようになり、操作スイッチの操作状態を示す表示手段として適したものとなる。
【0064】
これらの結果、本発明の実施の形態によると、操作スイッチ配置口上面側開口の形状、大きさを変えることなく、同じ形状、大きさの下面側開口の一部を拡大するだけで、有効な光量の照明状態を実現することができる。したがって、操作スイッチ配置口の構成との関係における操作パネル成形時における抜き勾配設計の制約はなく、操作パネル設計の自由度が向上する。また、操作スイッチ配置口内における照明手段の位置を調整する必要もなくなる。
【符号の説明】
【0065】
20は操作パネル、21は操作パネル本体、22は防水カバー、23,23A,23C,23Dは操作スイッチ配置口、23aは上面側開口、23bは下面側開口、25はスイッチスペーサ、26はスイッチ本体、27は照明手段、28は光路筒、31,33,34は操作スイッチ、31aは透明窓である。