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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240327BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240327BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240327BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/12 304
G06F3/12 357
G06F3/12 373
G03G21/00 386
B41J29/42 F
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020075361
(22)【出願日】2020-04-21
(65)【公開番号】P2021175023
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】広部 優実
(72)【発明者】
【氏名】浪井 隆志
(72)【発明者】
【氏名】平沼 洋一
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-043495(JP,A)
【文献】特開2016-207175(JP,A)
【文献】特開2016-182712(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/12
G03G 21/00
B41J 29/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部に設けられているタッチパネルを備え、ユーザーの指示を受付ける操作部と、
予め定められた複数の機能のそれぞれについて、過去に実行されたジョブにおいて設定されていた設定値の組合せを記憶する記憶部と、
前記表示部の表示領域における予め定められた第1領域に、前記複数の機能のそれぞれを示す複数の第1画像のうちの予め定められた数の前記第1画像を表示させるとともに、前記表示部の表示領域における、前記第1領域とは異なる予め定められた第2領域に、前記記憶部に記憶されている前記設定値の組合せを示す第2画像を表示させ、前記タッチパネルを介して、前記第2画像のうちのいずれか1つに対するタッチ操作を受付けると、タッチされた前記第2画像に対応する機能についてのジョブを、前記第2画像が示す設定値の組合せにしたがって実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記表示部に、前記第1領域及び前記第2領域を、予め定められたサイズ比で表示させ、
前記タッチパネルを介して、前記第1領域と前記第2領域とのサイズ比として、前記予め定められたサイズ比とは異なる他のサイズ比を指定するための指示を受付けると、前記表示部に、前記第1領域及び前記第2領域を、指定された前記他のサイズ比で表示させる、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記タッチパネルを介して、前記第2画像に対するタッチ操作を受付けると、前記表示部に、タッチされた前記第2画像に対応する機能についての設定を行なうための設定画面を、前記第2画像が示す前記設定値の組合せを反映した状態で表示させ、
前記設定画面が表示されている状態で、前記操作部を介してジョブの実行指示を受付けると、前記第2画像に対応する機能についてのジョブを、前記第2画像が示す設定値の組合せにしたがって実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶部はさらに、前記第2領域に表示するための前記第2画像の数及び配列を、前記サイズ比に対応付けて記憶しており、
前記制御部は、
前記第1領域及び前記第2領域を前記予め定められたサイズ比で表示させる際に、前記第2領域に、前記予め定められたサイズ比に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第2画像の数及び配列にしたがって前記第2画像を表示させ、
前記第1領域及び前記第2領域を前記他のサイズ比で表示させる際に、前記第2領域に、前記他のサイズ比に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第2画像の数及び配列にしたがって前記第2画像を表示させる、請求項1又は請求項2に記載に情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記他のサイズ比が示す前記第1領域の比率が予め定められた下限以上である場合に、前記表示部に、前記第1領域及び前記第2領域を前記他のサイズ比で表示させ、前記第1領域の比率が前記下限よりも小さい場合には、前記表示部に、前記第1領域及び前記第2領域を前記他のサイズ比で表示させない、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記タッチパネルを介して、前記第1領域に対する第1ジェスチャー操作及び前記第2領域に対する第2ジェスチャー操作を受付けると、前記第1ジェスチャー操作によって描かれている数字を前記第1領域の比率として取得し、前記第2ジェスチャー操作によって描かれている数字を前記第2領域の比率として取得することで、指定された前記サイズ比を取得する、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1領域及び前記第2領域を前記予め定められたサイズ比で表示させる際に、前記表示部に、前記第2領域を、予め定められた配置位置に表示させ、
前記タッチパネルを介して、前記第2領域の配置位置として、前記予め定められた配置位置とは異なる他の配置位置を指定するための位置指定指示を受付けた場合、前記表示部に、前記第2領域を、指定された前記他の配置位置に表示させる、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1領域及び前記第2領域を前記他のサイズ比で表示させた時点から予め定められた時間が経過した場合に、前記表示部に、前記第1領域及び前記第2領域を、前記予め定められたサイズ比で表示させる、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関し、特に、過去に実行されたジョブにおいて設定されていた設定値の組合せを次回のジョブに適用するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
過去に実行されたジョブにおいて設定されていた設定値の組合せを次回のジョブに適用するための技術が知られている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、ホーム画面における予め定められた領域に、画像形成装置において実行可能な複数の機能をそれぞれ示す複数のアプリケーションボタンを表示させるとともに、ホーム画面における予め定められた他の領域に、過去に実行されたジョブにおいて設定されていた設定値の組合せを示す履歴ボタンを表示させ、履歴ボタンが示す設定値の組合せを次回のジョブに用いる値として受付ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-125686号公報
【文献】特開2019-119139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、アプリケーションボタンを表示するための領域、及び、履歴ボタンを表示するための他の領域のサイズ比及び位置が固定されているため、ユーザーによっては操作性が悪くなるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、機能を示す画像を表示するための領域と、設定値の組合せを示す画像を表示するための領域とのサイズ比をユーザーの所望するサイズ比に変更可能にして、ユーザーの視認性及び操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面に係る情報処理装置は、表示部と、表示部に設けられているタッチパネルを備え、ユーザーの指示を受付ける操作部と、予め定められた複数の機能のそれぞれについて、過去に実行されたジョブにおいて設定されていた設定値の組合せを記憶する記憶部と、表示部の表示領域における予め定められた第1領域に、複数の機能のそれぞれを示す複数の第1画像のうちの予め定められた数の第1画像を表示させるとともに、前記表示部の表示領域における、第1領域とは異なる予め定められた第2領域に、記憶部に記憶されている設定値の組合せを示す第2画像を表示させ、タッチパネルを介して、第2画像のうちのいずれか1つに対するタッチ操作を受付けると、タッチされた第2画像に対応する機能についてのジョブを、第2画像が示す設定値の組合せにしたがって実行する制御部と、を備える。制御部は、表示部に、第1領域及び第2領域を、予め定められたサイズ比で表示させ、タッチパネルを介して、第1領域と第2領域とのサイズ比として、予め定められたサイズ比とは異なる他のサイズ比を指定するための指示を受付けると、表示部に、第1領域及び第2領域を、指定された他のサイズ比で表示させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザーは、タッチパネルを介してサイズ比を指定することで、第1領域及び第2領域のサイズ比を所望のサイズ比に容易に変更できる。したがって、画面変更の自由度が向上するので、ユーザーの視認性及び操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
図2】画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
図3】ホーム画面の一例を示す図である。
図4】第1領域に表示するためのスクロール画像の一例を示す図である。
図5A】設定値の組合せの一例を示す図である。
図5B】設定値の組合せの他の一例を示す図である。
図5C】設定値の組合せの他の一例を示す図である。
図5D】設定値の組合せの他の一例を示す図である。
図6】第1履歴ボタン表示処理を示すフローチャートである。
図7】第1領域にスクロール画像の一部分が表示されているときの様子の一例を示す図である。
図8】第1履歴画像の一例を示す図である。
図9】第2領域に履歴ボタンが表示されているときの様子の一例を示す図である。
図10】第1領域にスクロール画像の一部分が表示されているときの様子の他の一例を示す図である。
図11】第2領域に履歴ボタンが表示されているときの様子の他の一例を示す図である。
図12】第2領域に履歴ボタンが表示されているときの様子の他の一例を示す図である。
図13】設定画面の一例を示す図である。
図14A】第2履歴ボタン表示処理を示すフローチャートである。
図14B】第2履歴ボタン表示処理を示すフローチャートである。
図15】認証画面の一例を示す図である。
図16】第2履歴画像の一例を示す図である。
図17】第2領域に履歴ボタンが表示されているときの様子の他の一例を示す図である。
図18】アイコン及び履歴ボタンが簡素化されて表示されているときの様子を示す図である。
図19】サイズ比変更処理を示すフローチャートである。
図20】変更画面の一例を示す図である。
図21】第1領域にスクロール画像の一部分が表示されているときの様子の他の一例を示す図である。
図22】第2領域に履歴ボタンが表示されているときの様子の他の一例を示す図である。
図23】ジェスチャー操作の一例を示す図である。
図24】第2領域の配置位置が変更されたときのホーム画面の様子を示す図である。
図25】アイコンが簡素化されて表示されているときの様子の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置としての画像形成装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。図2は、画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、画像形成装置1は、予め定められた複数の機能のそれぞれについてのジョブを実行可能に構成されている複合機である。
【0010】
上記した予め定められた複数の機能としては、特に限定されないが、ここでは、コピー機能、スキャン送信機能、ジョブボックス機能、USB(Universal Serial Bus)ドライブ機能、ファクシミリ送信機能、ID(Identification)カードコピー機能、クラウド接続機能、インターネットブラウザ機能、カスタムボックス機能、及び、スキャン保存機能であるものとする。
【0011】
画像形成装置1の筐体には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の機器が収容されている。例えば、筐体には、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、及び給紙部14等が収容されている。
【0012】
画像形成装置1は、制御ユニット100を含む。制御ユニット100は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。
【0013】
制御ユニット100は、ROM又はHDD18に記憶されている制御プログラムが上記プロセッサーによって実行されることにより、制御部10として機能する。なお、制御部10は、上記制御プログラムに基づく動作によらず、ロジック回路により構成されていてもよい。
【0014】
制御部10は、画像形成装置1の全体制御を司る。より詳細には、制御部10は、画像形成装置1の各部の動作、及び、ネットワークを介して接続されているPC(Personal Computer)23等の外部装置との通信を制御する。制御部10はまた、後述する第1プログラムにしたがって動作することによって、アイコンのサイズを指定するための指定指示を受付けると、アイコンを、指定されたアイコンのサイズでホーム画面の第1領域に表示させるとともに、履歴ボタンを、指定されたアイコンのサイズに応じたサイズでホーム画面の第2領域に表示させるための第1履歴ボタン表示処理を実行する。
【0015】
制御ユニット100は、原稿搬送部6、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、給紙部14、表示部15、操作部16、搬送部17、HDD18、画像処理部19、画像メモリー20、ファクシミリ通信部21、及び通信部22等と電気的に接続されている。
【0016】
画像読取部11は、原稿台に載置されている原稿を搬送する原稿搬送部6と、原稿搬送部6によって搬送されてくる原稿又はプラテンガラス7に載置されている原稿を光学的に読み取るスキャナーと、を含むADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部11は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCD(Charge-Couple device)センサーで受光することによって、原稿を読取って原稿画像を示す画像データを生成する。
【0017】
画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置を含む。画像形成部12は、画像読取部11によって生成された画像データ、又は、通信部22を介して入力された画像データ等に基づいて、搬送部17によって搬送路Tに沿って搬送されてくる記録紙Pに、トナー像によって構成されている画像を形成する。
【0018】
定着部13は、画像形成部12によってトナー像が形成された記録紙Pを加熱及び加圧することによってトナー像を記録紙Pに定着させる。定着部13によってトナー像が定着された記録紙Pは、排出トレイ8に排出される。
【0019】
給紙部14は、手差しトレイ、第1給紙カセット14A、第2給紙カセット14B、及び第3給紙カセット14Cを備える。給紙部14は、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙P、又は手差しトレイに載置されている記録紙をピックアップローラーによって一枚ずつ引出して、搬送路Tに給紙する。
【0020】
表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等によって構成されている表示装置である。表示部15は、制御部10の制御にしたがって、画像形成装置1によって実行可能な各機能についての各種の画面を表示する。
【0021】
操作部16は、各処理の実行開始を指示するためのスタートキー16A等の複数のハードキーを含む。操作部16はまた、表示部15に重ねて配置されているタッチパネル16Bを含む。ユーザーは、操作部16を介して、画像形成装置1によって実行可能な各機能についての指示等の各種の情報を入力する。
【0022】
搬送部17は、搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等と、搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等と電気的に接続されている搬送モーターとを含む。搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等は、搬送路Tに沿って配置されている。制御部10は、搬送モーターを駆動させて搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等を回転させることによって、画像形成部12及び排出トレイ8に向けて、給紙部14によって給紙された記録紙Pを搬送路Tに沿って搬送させる。
【0023】
HDD18は、画像読取部11によって生成された画像データ等の各種データを記憶するための大容量の記憶装置である。HDD18は、特許請求の範囲における記憶部の一例である。HDD18は、画像形成装置1の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶する。HDD18は、各種制御プログラムの1つとして、第1の実施形態に係る第1履歴ボタン表示処理を実行するための第1プログラムを記憶している。
【0024】
HDD18は、デフォルトの状態のホーム画面を示す画像データを記憶している。図3は、ホーム画面の一例を示す図である。ホーム画面30は、図3に示すように、予め定められた第1領域31と、第1領域31とは異なる予め定められた第2領域32とを含む。ここで、第2領域32は、デフォルトの状態で、ホーム画面30の長手方向一端側に配置されているものとする。また、第1領域31と第2領域32とのデフォルトのサイズ比は、「4:1」であるものとする。
【0025】
HDD18は、第1領域31に表示するためのスクロール画像を記憶している。図4は、第1領域31に表示するためのスクロール画像の一例を示す図である。図4を参照して、スクロール画像40は、画像形成装置1において実行可能な上記した予め定められた複数の機能のそれぞれを示す複数のアイコン41A乃至41Jを含む。アイコン41A乃至41Jのそれぞれは、アイコン41A乃至41Jのそれぞれに対応する機能を示す文字列を含んでいる。例えば、アイコン41Aは、コピー機能を示す「コピー」とい文字列を含んでいる。アイコン41Bは、スキャン送信機能を示す「スキャン送信」という文字列を含んでいる。
【0026】
ここで、アイコン41A乃至41Jは、2行5列で配置されているものとする。具体的には、アイコン41A乃至41Eは、スクロール画像40の短手方向一端側に、スクロール画像40の長手方向に沿ってこの順に並んでいるものとする。アイコン41F乃至41Jは、スクロール画像40の短手方向他端側に、スクロール画像40の長手方向に沿ってこの順に並んでいるものとする。また、スクロール画像40が拡大又は縮小されていない状態でのアイコン41A乃至41Eのサイズは、後述する「小」サイズに相当するものとする。
【0027】
HDD18は、画像形成装置1において実行可能な上記した複数の機能のそれぞれについて、過去に実行されたジョブにおいて設定されていた設定値の組合せを記憶している。図5A乃至図5Dは、設定値の組合せの一例を示す図である。図5Aに示すように、HDD18は、2020年1月1日(以下、同じ日付については記載を省略する。)の13時5秒に実行されたコピージョブにおいて設定されていた設定値の組合せ50Aと、15時40分7秒に実行されたコピージョブにおいて設定されていた設定値の組合せ50Bと、17時53分2秒に実行されたコピージョブにおいて設定されていた設定値の組合せ50Cとを、コピー機能に対応付けて記憶している。
【0028】
図5Bに示すように、HDD18は、10時3分5秒に実行されたスキャン送信ジョブにおいて設定されていた設定値の組合せ51Aと、14時40分9秒に実行されたスキャン送信ジョブにおいて設定されていた設定値の組合せ51Bとを、スキャン送信機能に対応付けて記憶している。図5Cに示すように、HDD18は、14時7秒に実行されたファクシミリ送信ジョブにおいて設定されていた設定値の組合せ52Aを、ファクシミリ送信機能に対応付けて記憶している。
【0029】
図5Dに示すように、HDD18は、17時3分5秒に実行されたスキャン保存機能ジョブにおいて設定されていた設定値の組合せ53Aを、スキャン保存機能に対応付けて記憶している。なお、ここでは、HDD18は、過去にジョブが実行されていない、ジョブボックス機能、USBドライブ機能、IDカードコピー機能、クラウド接続機能、インターネットブラウザ機能、及び、カスタムボックス機能については、設定値の組合せを記憶していないものとする。
【0030】
HDD18は、履歴ボタンのサイズと、第1領域31に表示するためのアイコンの数と、第2領域32に表示するための履歴ボタンの数とを、アイコンのサイズに対応付けて、第1情報として記憶している。ここで、HDD18は、デフォルト設定として、アイコンのサイズ「小」に対応付けて、「小」という履歴ボタンのサイズと、数値「8」というアイコンの数と、数値「6」という履歴ボタンの数とを記憶しているものとする。HDD18はまた、アイコンのサイズ「大」に対応付けて、「大」という履歴ボタンのサイズと、数値「4」というアイコンの数と、数値「3」という履歴ボタンの数とを記憶しているものとする。なお、「大」サイズは、「小」サイズよりも予め定められたサイズ分大きく設定されているサイズを示す。ここで、アイコンのサイズ「小」は、特許請求の範囲における第1サイズの一例を示す。アイコンのサイズ「大」は、特許請求の範囲における第2サイズの一例を示す。
【0031】
画像処理部19は、画像読取部11によって生成された画像データに対して、必要に応じて画像処理を実行する。画像メモリー20は、画像読取部11によって生成された画像データを一時的に記憶する領域を含む。ファクシミリ通信部21は、公衆回線への接続を行ない、公衆回線を介して画像データの送受信を行なう。
【0032】
通信部22は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールを含む。画像形成装置1は、通信部22を介して、ネットワークを介して接続されているPC23等の外部装置とデータ通信を行なう。
【0033】
画像形成装置1の各部には電源が接続されており、当該電源から電力が供給されることによって、画像形成装置1の各部が動作する。
【0034】
[動作]
図6は、第1履歴ボタン表示処理を示すフローチャートである。図7及び図10は、第1領域31にスクロール画像40の一部分が表示されているときの様子を示す図である。図8は、第1履歴画像の一例を示す図である。図9図11、及び図12は、第2領域32に履歴ボタンが表示されているときの様子を示す図である。図13は、設定画面の一例を示す図である。以下、図3乃至図13等を参照して、第1履歴ボタン表示処理を実行する場合における画像形成装置1の動作について説明する。
【0035】
画像形成装置1の電源が投入されるか、又は、タッチパネル16Bを介してホーム画面30を表示するための指示を受付けると、制御部10は、図6に示す第1履歴ボタン表示処理を開始し、表示部15に、HDD18に記憶されているデフォルトの状態のホーム画面30を表示させる(ステップS10)。ここで、第1領域31のデフォルトのサイズは、スクロール画像40を拡大又は縮小することなく、2行4列で配置されている8つのアイコンを表示するために適したサイズであるものとする。
【0036】
ステップS10の処理後、制御部10は、図7に示すように、表示部15に対し、第1領域31に、デフォルト設定であるアイコンサイズ「小」、及び当該アイコンサイズ「小」に対応付けてHDD18に記憶されている「8」というアイコンの数にしたがって、スクロール画像40を拡大又は縮小することなく、スクロール画像40における、8つのアイコン41A,41B,41C,41D,41F,41G,41H,41Iを2行4列で
含む部分71を表示させる(ステップS11)。
【0037】
ステップS11の処理後、制御部10は、HDD18に記憶されている全ての設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aを読出す(ステップS12)。ステップS12の処理後、制御部10は、図8に示すように、読出された設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aのそれぞれを示す文字列をそれぞれ含んでいる、予め定められた「小」サイズの履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87を含む第1履歴画像80を生成する(ステップS13)。このとき、制御部10は、履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87が、第1履歴画像80の長手方向に沿って、ジョブが実行された日時にしたがって時系列に並ぶように、第1履歴画像80を生成する。
【0038】
ステップS13の処理後、制御部10は、図9に示すように、アイコンサイズ「小」に対応付けてHDD18に記憶されている「小」という履歴ボタンのサイズ及び「6」という履歴ボタンの数にしたがって、第1履歴画像80を拡大又は縮小することなく、第2領域32に、第1履歴画像80における6つの履歴ボタン84,81,86,85,82,87を含む部分を表示させる(ステップS14)。
【0039】
ステップS14の処理後、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、アイコンのサイズを指定するための指定指示を受付けるか、履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87のいずれかがタッチされるまで、指定指示を受付けていないと判定する処理(ステップS15にてNO)、及び履歴ボタンに対するタッチ操作を受付けていないと判定する処理(ステップS16にてNO)を繰返す。
【0040】
ユーザーは、図9に示すホーム画面30を確認して、タッチパネル16Bを介して、アイコンのサイズを「大」サイズに指定するための指定指示を入力したものとする。制御部10は、タッチパネル16Bを介して、上記した指定指示を受付けると(ステップS15にてYES)、表示部15に、第1領域31及び第2領域32に表示させているスクロール画像40及び第1履歴画像80の表示を終了させる。制御部10は次いで、表示部15に、第1領域31のサイズを、指定されたアイコンのサイズに対応する数のアイコンを、指定されたサイズで表示するために適したサイズに変更させる。制御部10はさらに、表示部15に、第2領域32のサイズを、指定されたアイコンのサイズに対応する数の履歴ボタンを、指定されたアイコンのサイズに対応するサイズで表示するために適したサイズに変更させる(ステップS17)。
【0041】
ステップS17の処理後、制御部10は、指定されたアイコンサイズ「大」にしたがって、アイコン41A乃至41Jのサイズが予め定められた「大」サイズになるようにスクロール画像40を拡大し、図10に示すように、表示部15に対し、サイズが変更された第1領域31に、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている「4」というアイコンの数にしたがって、拡大されたスクロール画像40における、4つのアイコン41A,41B,41F,41Gを2行2列で含む部分101を表示させる(ステップS18)。
【0042】
ステップS18の処理後、制御部10は、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている「大」という履歴ボタンのサイズにしたがって、履歴ボタン81乃至87のサイズが予め定められた「大」サイズになるように第1履歴画像80を拡大し、図11に示すように、表示部15に対し、サイズが変更された第2領域32に、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている「3」という履歴ボタンの数にしたがって、拡大された第1履歴画像80における3つの履歴ボタン84,81,86を含む部分を表示させる(ステップS19)。ステップS19の処理後、制御部10は、ステップS15の処理に戻り、指定指示を受付けていないと判定する処理(ステップS15にてNO)、及び履歴ボタンに対するタッチ操作を受付けていないと判定する処理(ステップS16にてNO)を繰返す。
【0043】
ユーザーは、図11に示すように、第2領域32に表示されている第1履歴画像80を、第1履歴画像80の長手方向一端側に向けてフリックしたものとする。制御部10は、タッチパネル16Bを介して、第1履歴画像80に対するフリック操作を受付けると、当該フリック操作の始点から終点までの距離又は当該フリック操作の速度等に応じて、表示部15に対し、第2領域32において第1履歴画像80をスクロールさせる。
【0044】
この場合、制御部10は、図12に示すように、第2領域32に、第1履歴画像80における3つの履歴ボタン85,82,87を含む部分が表示されるまで、表示部15に対し、第1履歴画像80をスクロールさせたものとする。ユーザーは、第2領域32に表示されている履歴ボタン85,82,87を確認して、履歴ボタン82をタッチしたものとする。
【0045】
制御部10は、タッチパネル16Bを介して、履歴ボタン82に対するタッチ操作を受付けると(ステップS16にてYES)、図13に示すように、表示部15に、履歴ボタン82に対応するコピー機能についての設定を行なうための設定画面130を、履歴ボタン82が示す設定値の組合せが反映されている状態で表示させる(ステップS20)。ステップS20の処理後、制御部10は、第1履歴ボタン表示処理を終了する。
【0046】
ユーザーは、プラテンガラス7に原稿を載置し、設定画面130を確認して、スタートキー16Aを押下したものとする。制御部10は、スタートキー16Aの押下を検知すると、履歴ボタン82が示す設定値の組合せにしたがって、画像読取部11に、プラテンガラス7に載置されている原稿を読取らせて、原稿画像を示す画像データを生成させ、次いで、画像形成部12等に、画像データが示す原稿画像を記録紙Pに形成させる。
【0047】
なお、制御部10は、記録紙Pに対する画像形成が終了した時点から予め定められた時間が経過したときに、表示部15に、図11に示すような、アイコン及び履歴ボタンの表示サイズ及び表示数変更後のホーム画面30を表示させてもよい。この場合、制御部10は、図8に示す第1履歴画像80において時系列に並んでいる履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87の先頭に、直近に実行された画像形成処理における設定値の組合せを示す履歴ボタンがさらに追加された第1履歴画像80を生成し、表示部15に対し、第2領域32に、生成された第1履歴画像80を表示させる。
【0048】
このように、制御部10は、設定画面130が表示されている状態で、操作部16を介してジョブの実行指示を受付けると、履歴ボタン82に対応するコピー機能についてのジョブを、履歴ボタン82が示す設定値の組合せにしたがって実行する。なお、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、履歴ボタン82に対するタッチ操作を受付けたときに、履歴ボタン82に対応するコピー機能についてのジョブを、履歴ボタン82が示す設定値の組合せにしたがって実行してもよい。
【0049】
また、ユーザーが、第1領域31に表示されているスクロール画像40を、スクロール画像40の長手方向一端側又は他端側に向けてフリック又はスワイプした場合、制御部10は、タッチパネル16Bを介して上記フリック操作又はスワイプ操作を受付け、当該フリック操作又はスワイプ操作の始点から終点までの距離又は当該フリック操作又はスワイプ操作の速度等に応じて、表示部15に対し、第1領域31においてスクロール画像40をスクロールさせる。
【0050】
第1の実施形態によれば、制御部10は、表示部15に対し、デフォルト設定にしたがって、第1領域31に、アイコン41A,41B,41C,41D,41F,41G,41H,41Iを「小」サイズで表示させるとともに、第2領域32に、履歴ボタン84,
81,86,85,82,87を、アイコンサイズ「小」に対応付けてHDD18に記憶されている履歴ボタンのサイズにしたがって、「小」サイズで表示させる。制御部10はまた、タッチパネル16Bを介して、アイコンのサイズを「大」サイズに指定するための指定指示を受付けると、表示部15に対し、第1領域31に、アイコン41A,41B,41F,41Gを、指定された「大」サイズで表示させるとともに、第2領域32に、履歴ボタン84,81,86を、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている履歴ボタンのサイズにしたがって、「大」サイズで表示させる。
【0051】
このように、上記した指定指示に応答して、第1領域31に表示されているアイコンが「小」サイズから「大」サイズに変更されると、第2領域32に表示されている履歴ボタンについても「小」サイズから「大」サイズに変更されるので、履歴ボタンのサイズをユーザーが所望している可能性の高いサイズに容易に変更できる。したがって、履歴ボタンのサイズを変更できない場合と比較して、ユーザーの視認性及び操作性が向上する。
【0052】
また第1の実施形態によれば、制御部10は、アイコン41A,41B,41C,41D,41F,41G,41H,41Iを「小」サイズで表示させる際に、表示部15に対
し、第1領域31に、アイコンサイズ「小」に対応付けてHDD18に記憶されている「8」というアイコンの数にしたがって、8つのアイコン41A,41B,41C,41D,41F,41G,41H,41Iを表示させるとともに、第2領域32に、アイコンサ
イズ「小」に対応付けてHDD18に記憶されている「6」という履歴ボタンの数にしたがって、6つの履歴ボタン84,81,86,85,82,87を表示させる。
【0053】
制御部10はまた、アイコン41A,41B,41F,41Gを「大」サイズで表示させる際に、表示部15に対し、第1領域31に、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている「4」というアイコンの数にしたがって、4つのアイコン41A,41B,41F,41Gを表示させるとともに、第2領域32に、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている「3」という履歴ボタンの数にしたがって、3つの履歴ボタン84,81,86を表示させる。
【0054】
このように、上記した指定指示に応答して、第1領域31に表示されているアイコンの数が8つから4つに変更されると、第2領域32に表示されている履歴ボタンの数についても6つから3つに変更されるので、履歴ボタンの数をユーザーが所望している可能性の高い数に容易に変更できる。したがって、履歴ボタンの数を変更できない場合と比較して、ユーザーの操作性がより一層向上する。
【0055】
(第1の実施形態の第1変形例)
以下、第1の実施形態の第1変形例に係る画像形成装置1について、第1の実施形態と異なる構成について説明する。第1変形例に係る画像形成装置1は、HDD18が、第1プログラムに代えて、第1変形例に係る第2履歴ボタン表示処理を実行するための第2プログラムを記憶している点、及び、HDD18が、「ABCDE」という保護パスワードを予め記憶している点を除き、上記した第1の実施形態と同じ構成を備える。
【0056】
[動作]
図14A及び図14Bは、第2履歴ボタン表示処理を示すフローチャートである。図15は、認証画面の一例を示す図である。図16は、第2履歴画像の一例を示す図である。図17は、第2領域32に履歴ボタンが表示されているときの様子を示す図である。以下、図14乃至図17等を参照して、第1変形例における画像形成装置1の動作について説明するが、第1の実施形態と同じ動作については繰り返して説明しない。なお、第2履歴ボタン表示処理は、ステップS21からステップS27までの処理を除き、第1履歴ボタン表示処理と同じである。第2履歴ボタン表示処理において、第1履歴ボタン表示処理と同じ処理については、同一の参照符号を付している。
【0057】
画像形成装置1の電源が投入されるか、又は、タッチパネル16Bを介してホーム画面30を表示するための指示を受付けると、制御部10は、図14A及び図14Bに示す第2履歴ボタン表示処理を開始して、上記と同様にして、ステップS10からステップS16までの処理を実行する。ユーザーは、ホーム画面30を確認して、タッチパネル16Bを介して、アイコンのサイズを「大」サイズに指定するための指定指示を入力したものとする。
【0058】
制御部10は、タッチパネル16Bを介して、上記した指定指示を受付けると(ステップS15にてYES)、上記と同様にして、ステップS17の処理及びステップS18の処理を実行する。ステップS18の処理後、制御部10は、ステップS12の処理において読出された設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aのうちの少なくともいずれか1つが、機密情報を含んでいるか否かを判定する(ステップS21)。機密情報は、特に限定されないが、ここでは、電子メールアドレス、電話番号、ファクシミリ番号、又は、宛名であるものとする。
【0059】
この場合、設定値の組合せ51A,51Bが宛名及び電子メールアドレスを含んでおり、設定値の組合せ52Aが宛名及びファクシミリ番号を含んでいるので、制御部10は、設定値の組合せ51A,51B,52Aが機密情報を含んでいると判定し(ステップS21にてYES)、表示部15に、図15に示す認証画面150を表示させる(ステップS22)。ステップS22の処理後、制御部10は、入力内容を確定するための確定指示を入力するためのキー152がタッチされるまで、確定指示を受付けていないと判定する処理を繰返す(ステップS23にてNO)。
【0060】
ユーザーは、欄151にパスワードを入力することなく、キー152をタッチしたものとする。制御部10は、タッチパネル16Bを介してキー152に対するタッチ操作を受付けると、確定指示を受付けていると判定し(ステップS23にてYES)、入力されたパスワードが、HDD18が記憶している保護パスワードと一致するか否かを判定する(ステップS24)。
【0061】
この場合、制御部10は、入力されたパスワードが保護パスワードと一致しないと判定し(ステップS24にてNO)、第2履歴画像が生成されているか否かを判定する(ステップS25)。この場合、制御部10は、第2履歴画像が生成されていないと判定し(ステップS25にてNO)、図16に示すように、ステップS12の処理において読出された設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aのうち、機密情報を含んでいない設定値の組合せ50A,50B,50C,53Aのそれぞれを示す文字列をそれぞれ含んでいる、予め定められた「小」サイズの履歴ボタン161,162,163,164のみを含む第2履歴画像160を生成する(ステップS26)。このとき、制御部10は、履歴ボタン161,162,163,164が、第2履歴画像160の長手方向に沿って、ジョブが実行された日時にしたがって時系列に並ぶように、第2履歴画像160を生成する。
【0062】
ステップS26の処理後、制御部10は、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている「大」という履歴ボタンのサイズにしたがって、履歴ボタン161乃至164のサイズが予め定められた「大」サイズになるように第2履歴画像160を拡大し、図17に示すように、表示部15に対し、サイズが変更された第2領域32に、指定されたアイコンサイズ「大」に対応付けてHDD18に記憶されている「3」という履歴ボタンの数にしたがって、拡大された第2履歴画像160における3つの履歴ボタン161,162,164を含む部分を表示させる(ステップS27)。ステップS27の処理後、制御部10は、ステップS15の処理に戻る。
【0063】
なお、制御部10は、第2履歴画像160が既に生成されていると判定した場合には(ステップS25にてYES)、ステップS26の処理を実行することなく、ステップS27の処理を実行する。また、制御部10は、ステップS12の処理において読出された設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aのうちのいずれにも機密情報が含まれていないと判定した場合(ステップS21にてNO)、又は、欄151に入力されたパスワードが保護パスワードと一致すると判定した場合(ステップS24にてYES)には、ステップS22からステップS27までの処理を実行することなく、ステップS19の処理を実行する。
【0064】
第1変形例によれば、制御部10は、タッチパネル16を介してパスワードを受付けた場合であって、入力されたパスワードが、HDD18に記憶されている保護パスワードと一致しない場合に、表示部15に対し、第2領域32に、読出された設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aのうち、機密情報を含んでいない設定値の組合せ50A,50B,50C,53Aのそれぞれを示す文字列をそれぞれ含んでいる履歴ボタン161,162,163,164のみを含む第2履歴画像160を表示させ、入力されたパスワードが保護パスワードと一致する場合に、表示部15に対し、第2領域32に、読出された全ての設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aのそれぞれを示す文字列をそれぞれ含んでいる履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87を含む第1履歴画像80を表示させる。
【0065】
第1変形例によれば、保護パスワードを所有していないユーザーに対しては機密情報が示されないので、機密情報の漏洩を防ぐことができる。
【0066】
(第1の実施形態の第2変形例)
第1の実施形態では、制御部10は、アイコンのサイズを指定するための指定指示を受付けたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10はさらに、タッチパネル16を介して、アイコン41A乃至41Jのそれぞれが含む文字列についての文字のサイズを指定するための指定指示を受付けてもよい。
【0067】
文字のサイズを指定するための指定指示を受付けた場合、制御部10は、表示部15に対し、第1領域31に、指定された文字のサイズで、アイコン41A乃至41Jのそれぞれが含む文字列を表示させるとともに、第2領域32においても、指定された文字のサイズで、履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87が含む設定値の組合せを示す文字列を表示させる。
【0068】
第2変形例によれば、上記した指定指示に応答して、第1領域31に表示されているアイコンに含まれる文字列の文字のサイズが指定されたサイズに変更されると、第2領域32に表示されている履歴ボタンに含まれる文字列の文字のサイズについても指定されたサイズに変更されるので、履歴ボタンに含まれる文字列についての文字のサイズを、ユーザーが所望している可能性の高いサイズに容易に変更できる。したがって、履歴ボタンに含まれる文字列についての文字のサイズを変更できない場合と比較して、ユーザーの操作性が向上する。
【0069】
(第1の実施形態の第3変形例)
第1の実施形態では、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、アイコンのサイズを「大」サイズに指定するための指定指示を受付けると、表示部15に対し、第1領域31に、アイコン41A,41B,41F,41Gを、形態を変更することなく「大」サイズで表示させるとともに、第2領域32に、履歴ボタン84,81,86を、形態を変更することなく、「大」サイズで表示させたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、アイコン41A,41B,41F,41G及び履歴ボタン84,81,86の形態を、簡素化して表示させてもよい。
【0070】
図18は、アイコン及び履歴ボタンが簡素化されて表示されているときの様子を示す図である。簡素化の方法としては、特に限定されないが、例えば、制御部10は、図18に示すように、アイコン41A,41B,41F,41Gのそれぞれを、機能を示す文字を含まない形態に変更して、表示部15に表示させるとともに、履歴ボタン84,81,86のそれぞれを、ジョブが実行された日時を示す文字列を含まない形態に変更して、表示部15に表示させてもよい。
【0071】
第3変形例によれば、第1領域31に表示されているアイコンの形態が簡素化されると、第2領域32に表示されている履歴ボタンの形態も簡素化されるので、履歴ボタンの形態を、ユーザーが所望している可能性の高い形態に容易に変更できる。したがって、履歴ボタンの形態を変更できない場合と比較して、ユーザーの操作性が向上する。
【0072】
(第1の実施形態のその他の変形例)
第1の実施形態では、制御部10は、アイコンのサイズを指定するための指示として、アイコンのサイズを「小」又は「大」に指定するための指定指示を受付けたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、アイコンのサイズを指定するための指示として、ユニバーサルモードを指定するための指定指示を受付けてもよい。
【0073】
ユニバーサルモードを指定するための指定指示を受付けた場合、制御部10は、表示部15に対し、第1領域31に、指定されたユニバーサルモードにしたがって、例えば図18に示すように、第1領域31に表示されるアイコン41A,41B,41F,41Gを、「大」サイズで簡素化されたユニバーサルデザインで表示させるとともに、第2領域32に表示される履歴ボタン84,81,86についても、「大」サイズで簡素化されたユニバーサルデザインで表示させる。
【0074】
このように、第1領域31に表示されているアイコンの形態がユニバーサルデザインに変更されると、第2領域32に表示されている履歴ボタンの形態もユニバーサルデザインに変更されるので、履歴ボタンの形態を、ユーザーが所望している可能性の高い形態に容易に変更できる。したがって、履歴ボタンの形態を変更できない場合と比較して、ユーザーの操作性が向上する。
【0075】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1について、第1の実施形態と異なる構成について説明する。第2の実施形態に係る画像形成装置1は、以下に述べる点を除き、上記した第1の実施形態と同じ構成を備える。
【0076】
第2の実施形態において、HDD18は、第1プログラムに代えて、第2の実施形態に係るサイズ比変更処理を実行するための変更プログラムを記憶している。制御部10は、上記した変更プログラムにしたがって動作することによって、第1領域31と第2領域32とのサイズ比を、タッチパネル16Bを介して指定されたサイズ比に変更するためのサイズ比変更処理を実行する。
【0077】
HDD18は、第1情報に代えて、第2領域32に表示するための履歴ボタンの数及び配列を示す、履歴ボタンを配置するための列数及び列ごとの履歴ボタンの数を、第1領域31と第2領域32とのサイズ比に対応付けて、第2情報として記憶している。ここで、HDD18は、デフォルト設定として、「1」という列数及び「6」という列ごとの履歴ボタンの数を、「4:1」というサイズ比に対応付けて記憶しているものとする。HDD18はまた、「2」という列数及び「4」という列ごとの履歴ボタンの数を、「1:1」というサイズ比に対応付けて記憶しているものとする。
【0078】
[動作]
図19は、サイズ比変更処理を示すフローチャートである。図20は、変更画面の一例を示す図である。図21は、第1領域31にスクロール画像40の一部分が表示されているときの様子を示す図である。図22は、第2領域32に履歴ボタンが表示されているときの様子を示す図である。以下、図19乃至図22等を参照して、サイズ比変更処理を実行する場合における第2の実施形態の画像形成装置1の動作について説明するが、第1の実施形態と同じ動作については繰り返して説明しない。
【0079】
以下、第1領域31に表示するためのアイコンの列数は「4」で固定され、列ごとのアイコンの数は「2」に固定されているものとする。画像形成装置1の電源が投入されるか、又は、タッチパネル16Bを介してホーム画面30を表示するための指示を受付けると、制御部10は、図19に示すサイズ比変更処理を開始し、表示部15に、HDD18に記憶されているデフォルトの状態のホーム画面30を表示させる(ステップS40)。このとき、制御部10は、デフォルト設定である「4:1」というサイズ比で、第1領域31及び第2領域32を表示させるとともに、第2領域32を、ホーム画面30の長手方向一端側に表示させる。
【0080】
ステップS40の処理後、制御部10は、図7に示すように、表示部15に対し、第1領域31に、スクロール画像40を拡大又は縮小することなく、スクロール画像40における、8つのアイコン41A,41B,41C,41D,41F,41G,41H,41Iを2行4列で含む部分71を表示させる(ステップS41)。ステップS41の処理後
、制御部10は、HDD18に記憶されている全ての設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aを読出す(ステップS42)。
【0081】
ステップS42の処理後、制御部10は、図8に示すように、読出された設定値の組合せ50A,50B,50C,51A,51B,52A,53Aのそれぞれを示す文字列を含んでいる履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87を含む第1履歴画像80を生成する(ステップS43)。このとき、制御部10は、履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87が、第1履歴画像80の長手方向に沿って、ジョブが実行された日時にしたがって時系列に並ぶように、第1履歴画像80を生成する。
【0082】
ステップS43の処理後、制御部10は、図9に示すように、表示部15に対し、「4:1」というサイズ比に対応付けてHDD18に記憶されている「1」という列数及び「6」という列ごとの履歴ボタンの数にしたがって、第2領域32に、第1履歴画像80における6つの履歴ボタン84,81,86,85,82,87を含む部分を1列で表示させる(ステップS44)。
【0083】
ステップS44の処理後、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、サイズ比を指定するための指定指示を受付けるか、履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87のいずれかがタッチされるまで、指定指示を受付けていないと判定する処理(ステップS45にてNO)、及び履歴ボタンに対するタッチ操作を受付けていないと判定する処理(ステップS46にてNO)を繰返す。
【0084】
ユーザーは、ホーム画面30を確認して、タッチパネル16Bを介して、サイズ比を変更するための変更画面を表示するための表示指示を入力したものとする。制御部10は、タッチパネル16Bを介して上記した表示指示を受付けると、表示部15に、図20に示す変更画面200を表示させる。
【0085】
ユーザーは、欄201をタッチして、タッチパネル16Bを介して、サイズ比を示す「1:1」という文字列を入力したものとする。制御部10は、タッチパネル16Bを介して上記入力を受付けると、表示部15に対し、入力されたサイズ比を欄201に表示させる。ユーザーは、欄201に表示されている内容を確認して、キー202をタッチしたものとする。
【0086】
制御部10は、タッチパネル16Bを介してキー202に対するタッチ操作を受付けると、指定指示を受付けていると判定し(ステップS45にてYES)、指定されたサイズ比が示す第1領域31の比率が、予め定められた下限以上であるか否かを判定する(ステップS47)。予め定められた下限としては、特に限定されないが、ここでは、「2:3」であるものとする。
【0087】
この場合、制御部10は、指定された「1:1」というサイズ比が示す第1領域31の比率が、予め定められた下限以上であると判定し(ステップS47にてYES)、表示部15に対し、スクロール画像40及び第1履歴画像80の表示を終了させて、第1領域31及び第2領域32を、指定された「1:1」というサイズ比で表示させる(ステップS48)。
【0088】
ステップS48の処理後、制御部10は、サイズ比が変更された第1領域31に部分71が収まるようにスクロール画像40のサイズを変更し、図21に示すように、表示部15に対し、第1領域31に、サイズが変更されたスクロール画像40における部分71を表示させる(ステップS49)。
【0089】
ステップS49の処理後、制御部10は、図22に示すように、表示部15に対し、「1:1」というサイズ比に対応付けてHDD18に記憶されている「2」という列数及び「4」という列ごとの履歴ボタンの数にしたがって、第2領域32に、第1履歴画像80における、4つの履歴ボタン84,81,86,85を含む部分と、3つの履歴ボタン82,87,83を含む部分とを、2列に並べて表示させる(ステップS50)。
【0090】
ステップS50の処理後、制御部10は、ステップS45の処理に戻り、指定指示を受付けていないと判定する処理(ステップS45にてNO)、及び履歴ボタンに対するタッチ操作を受付けていないと判定する処理(ステップS46にてNO)を繰返す。ユーザーは、第2領域32に表示されている履歴ボタン84,81,86,85,82,87,83を確認して、履歴ボタン82をタッチしたものとする。
【0091】
制御部10は、タッチパネル16Bを介して、履歴ボタン82に対するタッチ操作を受付けると(ステップS46にてYES)、図13に示すように、表示部10に、履歴ボタン82に対応するコピー機能についての設定を行なうための設定画面130を、履歴ボタン82が示す設定値の組合せが反映されている状態で表示させる(ステップS51)。ステップS51の処理後、制御部10は、サイズ比変更処理を終了する。
【0092】
ユーザーは、プラテンガラス7に原稿を載置し、設定画面130を確認して、スタートキー16Aを押下したものとする。制御部10は、スタートキー16Aの押下を検知すると、履歴ボタン82が示す設定値の組合せにしたがって、画像読取部11に、プラテンガラス7に載置されている原稿を読取らせて、原稿画像を示す画像データを生成させ、次いで、画像形成部12等に、画像データが示す原稿画像を記録紙Pに形成させる。
【0093】
なお、制御部10は、記録紙Pに対する画像形成が終了した時点から予め定められた時間が経過したときに、表示部15に、図22に示すような、第1領域31及び第2領域32のサイズ比変更後のホーム画面30を表示させてもよい。この場合、制御部10は、図8に示す第1履歴画像80において時系列に並んでいる履歴ボタン81,82,83,84,85,86,87の先頭に、直近に実行された画像形成処理における設定値の組合せを示す履歴ボタンがさらに追加された第1履歴画像80を生成し、表示部15に対し、第2領域32に、生成された第1履歴画像80を表示させる。
【0094】
このように、制御部10は、設定画面130が表示されている状態で、操作部16を介してジョブの実行指示を受付けると、履歴ボタン82に対応するコピー機能についてのジョブを、履歴ボタン82が示す設定値の組合せにしたがって実行する。なお、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、履歴ボタン82に対するタッチ操作を受付けたときに、履歴ボタン82に対応するコピー機能についてのジョブを、履歴ボタン82が示す設定値の組合せにしたがって実行してもよい。
【0095】
一方、指定されたサイズ比が例えば「1:4」である場合、制御部10は、指定されたサイズ比が示す第1領域31の比率が、予め定められた下限より小さいと判定し(ステップS47にてNO)、ステップS48の処理に進むことなく、ステップS45の処理に戻る。なお、この場合、制御部10は、ステップS45の処理に戻る前に、表示部15に、例えば、「指定されたサイズ比は使用できません。」等のエラーメッセージを表示させてもよい。
【0096】
第2の実施形態によれば、制御部10は、表示部15に、第1領域31及び第2領域32を、デフォルト設定である「4:1」というサイズ比で表示させ、タッチパネル16Bを介して、「1:1」というサイズ比を指定するための指定指示を受付けると、表示部15に、第1領域31及び第2領域32を、指定されたサイズ比で表示させる。
【0097】
このように、ユーザーは、タッチパネル16Bを介してサイズ比を指定することで、第1領域31及び第2領域32のサイズ比を所望のサイズ比に容易に変更できる。したがって、画面変更の自由度が向上するので、ユーザーの操作性が向上する。
【0098】
また第2の実施形態によれば、制御部10は、第1領域31及び第2領域32を「4:1」というサイズ比で表示させる際に、表示部15に対し、第2領域32に、「4:1」というサイズ比に対応付けてHDD18に記憶されている「1」という列数及び「6」という列ごとの履歴ボタンの数にしたがって、第1履歴画像80における6つの履歴ボタン84,81,86,85,82,87を含む部分を1列で表示させる。制御部10は、第1領域31及び第2領域32を「1:1」という指定されたサイズ比で表示させる際に、表示部15に対し、指定されたサイズ比に対応付けてHDD18に記憶されている「2」という列数及び「4」という列ごとの履歴ボタンの数にしたがって、第2領域32に、第1履歴画像80における、4つの履歴ボタン84,81,86,85を含む部分と、3つの履歴ボタン82,87,83を含む部分とを、2列に並べて表示させる。
【0099】
このように、第2領域32に表示されている履歴ボタンの数及び配列は、第1領域31及び第2領域32のサイズ比に応じて変更されるので、履歴ボタンの数及び配列を、ユーザーが所望している可能性の高い数及び配列に容易に変更できる。したがって、履歴ボタンの数及び配列をサイズ比に応じて変更できない場合と比較して、ユーザーの視認性及び操作性が向上する。
【0100】
また第2の実施形態によれば、制御部10は、指定されたサイズ比が示す第1領域31の比率が予め定められた下限以上である場合に、表示部15に、第1領域31及び第2領域32を、指定されたサイズ比で表示させ、第1領域31の比率が上記した下限よりも小さい場合には、表示部15に、第1領域31及び第2領域32を、指定されたサイズ比で表示させない。
【0101】
これによって、サイズ比の変更により、予め定められた数のアイコンを表示するための第1領域31が小さくなり過ぎることを防ぐことができるので、第1領域31及び第2領域32のサイズ比が変更されたとしても、ユーザーは、アイコンが示す内容を確実に認識できる。
【0102】
(第2の実施形態の第1変形例)
第2の実施形態では、ユーザーは、タッチパネル16Bを介した変更画面20に対するタッチ操作等によって、サイズ比を指定するための指定指示を入力したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、ユーザーは、タッチパネル16Bを介したホーム画面30に対するジェスチャー操作によって上記した指定指示を入力してもよい。
【0103】
図23は、ジェスチャー操作の一例を示す図である。例えば、図23に示すように、ユーザーは、第1領域31上で「1」という文字を描くための第1ジェスチャー操作を行ない、第2領域32上で「1」という文字を描くための第2ジェスチャー操作を行なったものとする。この場合、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、第1領域31に対する第1ジェスチャー操作及び第2領域32に対する第2ジェスチャー操作を受付けると、第1ジェスチャー操作によって描かれている数字を第1領域31の比率として取得し、第2ジェスチャー操作によって描かれている数字を第2領域32の比率として取得することで、「1:1」というサイズ比を指定するための指定指示を受付ける。
【0104】
第1変形例によれば、ユーザーは、第1領域31及び第2領域32を確認しながらサイズ比を指定できるので、所望のサイズ比を認識しやすくなる。したがって、ユーザーの操作性がより一層向上する。
【0105】
また、第1変形例は以下のように構成されていてもよい。例えば、ユーザーが、アイコンではなく履歴ボタンのみを確認したい場合には、第1領域31上で「0」という文字を描くための第1ジェスチャー操作を行ない、第2領域32上で「1」という文字を描くための第2ジェスチャー操作を行なう。制御部10は、タッチパネル16Bを介して受付けた第1ジェスチャー操作及び第2ジェスチャー操作に基づき、「0:1」というサイズ比を指定するための指定指示を受付ける。この場合、制御部10は、ホーム画面30に、第1領域31を表示させることなく第2領域32を表示させる。
【0106】
(第2の実施形態の第2変形例)
第2の実施形態では、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、サイズ比を指定するための指定指示のみを受付けたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、第2領域32の配置位置を指定するための位置指定指示をさらに受付けてもよい。図24は、第2領域32の配置位置が変更されたときのホーム画面の様子を示す図である。
【0107】
例えば、制御部10が、タッチパネル16Bを介して、「1:1」というサイズ比を指定するための指定指示とともに、第2領域32の配置位置をホーム画面30の長手方向他端側に指定するための位置指定指示を受付けたものとする。この場合、制御部10は、図24に示すように、表示部15に、第1領域31及び第2領域32を「1:1」というサイズ比で表示させるとともに、第2領域32を、ホーム画面30の長手方向他端側に表示させる。
【0108】
第2変形例によれば、例えば、ユーザーは、ユーザーの利き手等に応じて第2領域21の配置位置を変更できるので、画面変更の自由度が向上し、ユーザーの操作性がより一層向上する。
【0109】
なお、制御部10は、タッチパネル16Bを介して、第2領域32の配置位置をホーム画面30の短手方向一端側又は他端側に指定するための位置指定指示を受付けた場合、表示部15に、第2領域32を、ホーム画面30の短手方向一端側又は他端側に表示させる。
【0110】
(第2の実施形態の第3変形例)
第2の実施形態では、制御部10は、第1領域31と第2領域32とのサイズ比が「4:1」から「1:1」に変更され、第1領域31のサイズが縮小された場合に、表示部15に対し、アイコン41A,41B,41C,41F,41G,41H,41Iを、形態を変更させることなく第1領域31に表示させたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、第1領域31のサイズが縮小された場合に、部分71に含まれているアイコン41A,41B,41C,41F,41G,41H,41Iの形態を簡素化して表示させてもよい。
【0111】
図25は、アイコンが簡素化されて表示されているときの様子を示す図である。簡素化の方法としては、特に限定されないが、例えば、制御部10は、図25に示すように、アイコン41A,41B,41C,41F,41G,41H,41Iのそれぞれを、機能を示す文字を含まない状態に変更して、表示部15に表示させてもよい。
【0112】
(第2の実施形態のその他の変形例)
第2の実施形態では、制御部10は、表示部15に、第1領域31及び第2領域32を、指定された「1:1」というサイズ比で表示させた場合、変更後のサイズ比を維持させたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、第1領域31の及び第2領域32を「1:1」というサイズ比で表示させた時点から予め定められた時間が経過した場合に、第1領域31及び第2領域32を、変更前の「4:1」というサイズ比で表示させてもよい。
【0113】
このように、予め定められた時間が経過した場合に、サイズ比が元の状態に戻るので、ユーザーがサイズ比を元の状態に戻し忘れた場合であっても、次に画像形成装置1を使用するユーザーの操作性を損なうことがない。
【0114】
また第2の実施形態では、制御部10は、タッチパネル16Bを介して指定指示を受付けた場合に、表示部15に対し、第2領域32に表示される履歴ボタンの数及び配列を変更させたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、タッチパネル16Bを介して指定指示を受付けた場合に、第1領域31及び第2領域32のサイズ比のみを変更し、第2領域32に表示される履歴ボタンの数及び配置を変更させない構成であってもよい。
【0115】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、画像形成装置1としてカラー複合機を用いているが、これは一例に過ぎず、モノクロ複合機、コピー機、又はファクシミリ装置等の他の画像形成装置が用いられてもよい。
【0116】
また、図1乃至図25を用いて示した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0117】
1 画像形成装置
10 制御部
15 表示部
16B タッチパネル
18 HDD
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25