(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
A63F5/04 631
(21)【出願番号】P 2020137136
(22)【出願日】2020-08-14
【審査請求日】2022-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
(74)【代理人】
【識別番号】110003133
【氏名又は名称】弁理士法人近島国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古橋 直樹
【審査官】金子 和孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-077695(JP,A)
【文献】特開2017-029503(JP,A)
【文献】特開2020-103821(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリールと、
前記複数のリールにそれぞれ対応する複数のストップボタンと、
内部抽選を行う内部抽選手段と、
前記リールの回転態様及び停止態様を制御するリール制御手段と、
通常区間及び有利区間を制御し、前記有利区間において補助遊技に係る制御を行う補助遊技制御手段と、を備え、
前記内部抽選では、複数種類の当選態様の当否が決定され、
前記複数種類の当選態様には、複数種類の第1特定当選態様と、第2特定当選態様と、が含まれ、
前記複数種類の第1特定当選態様は、複数種類の第1特定小役が互いに重複せずに当選し、かつ第2特定小役と重複当選する当選態様であり、
前記第2特定当選態様は、第3特定小役と、第4特定小役と、が重
複当選する当選態様であり、
前記第1特定小役は、第1配当に設定され、
前記第2特定小役は、第2配当に設定され、
前記第3特定小役は、第3配当に設定され、
前記第4特定小役は、第4配当に設定され、
前記第1配当は、前記第2配当よりも高く、
前記第2配当は、遊技を開始する際に必要となる遊技価値よりも低く、
前記第3配当は、前記第2配当よりも高く、かつ前記第1配当よりも低く、
前記第4配当は、前記第3配当よりも低く、
前記第1特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが正解打順で押下された場合に、前記第1特定小役が入賞可能であり、
前記第1特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記正解打順とは異なる打順で押下された場合に、前記第2特定小役が入賞可能であり、
複数のストップボタンの打順には、正解打順グループに含まれる打順と、特定打順と、があり、
前記正解打順グループは、前記複数種類の第1特定当選態様のそれぞれにおいて前記正解打順に設定されている打順から構成され、
前記特定打順は、前記正解打順グループに含まれない打順から構成され、
前記第2特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記正解打順グループに含まれる打順で押下された場合に、前記第4特定小役が入賞可能であり、
前記第2特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記特定打順で押下された場合に、前記第3特定小役が入賞可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の回転開始操作を契機として、内部抽選を行うとともに複数のリールの回転を開始させ、遊技者の停止操作を契機として、内部抽選の結果に応じた態様で複数のリールを停止させる制御を行っている。そして、遊技の結果は、複数のリールが停止した状態における入賞判定ライン上に表示された図柄組合せによって判定され、遊技の結果に応じてメダル等の払い出しなどが行われる。
【0003】
上述した遊技機においては、遊技状態ごとに異なる規定投入数を設定することで、ボーナスや小役の当選確率を変動させ、遊技価値を獲得しやすくすることができる構成が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の遊技機においては、ボーナスが終了した後の遊技状態において、予め設定された図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合に、他の遊技状態とは異なる規定投入数に設定されたリプレイタイム状態を開始するとともに、該リプレイタイム状態においてはボーナスや小役の当選確率が他のボーナス非当選中における遊技状態とは異なるように設定されており、遊技者の関心を惹きつけることができるように構成されている。しかしながら、特許文献1に記載の遊技機においては、遊技価値の獲得しやすさを変更するために、規則上制限が厳しいリプレイの当選態様の変動や、規定投入数の変更といった構成を用いており、設計上の制約が多く遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることが難しかった。
【0006】
そこで、本発明は、遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることができる遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数のリールと、
前記複数のリールにそれぞれ対応する複数のストップボタンと、
内部抽選を行う内部抽選手段と、
前記リールの回転態様及び停止態様を制御するリール制御手段と、
通常区間及び有利区間を制御し、前記有利区間において補助遊技に係る制御を行う補助遊技制御手段と、を備え、
前記内部抽選では、複数種類の当選態様の当否が決定され、
前記複数種類の当選態様には、複数種類の第1特定当選態様と、第2特定当選態様と、が含まれ、
前記複数種類の第1特定当選態様は、複数種類の第1特定小役が互いに重複せずに当選し、かつ第2特定小役と重複当選する当選態様であり、
前記第2特定当選態様は、第3特定小役と、第4特定小役と、が重複当選する当選態様であり、
前記第1特定小役は、第1配当に設定され、
前記第2特定小役は、第2配当に設定され、
前記第3特定小役は、第3配当に設定され、
前記第4特定小役は、第4配当に設定され、
前記第1配当は、前記第2配当よりも高く、
前記第2配当は、遊技を開始する際に必要となる遊技価値よりも低く、
前記第3配当は、前記第2配当よりも高く、かつ前記第1配当よりも低く、
前記第4配当は、前記第3配当よりも低く、
前記第1特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが正解打順で押下された場合に、前記第1特定小役が入賞可能であり、
前記第1特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記正解打順とは異なる打順で押下された場合に、前記第2特定小役が入賞可能であり、
複数のストップボタンの打順には、正解打順グループに含まれる打順と、特定打順と、があり、
前記正解打順グループは、前記複数種類の第1特定当選態様のそれぞれにおいて前記正解打順に設定されている打順から構成され、
前記特定打順は、前記正解打順グループに含まれない打順から構成され、
前記第2特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記正解打順グループに含まれる打順で押下された場合に、前記第4特定小役が入賞可能であり、
前記第2特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記特定打順で押下された場合に、前記第3特定小役が入賞可能である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることができる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。
【
図3】本発明の実施形態の遊技機における内部抽選で当選可能な当選エリアと、各当選エリアに含まれる当選役と、各当選エリアに対応付けられた抽選値数と、を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。
【
図5】本発明の実施形態の遊技機におけるベルA~ベルPの入賞図柄組合せと配当とを示す図である。
【
図6】本発明の実施形態の遊技機におけるチャンス役、特殊小役、特殊ベル、特殊スイカ、1枚役A~1枚役Hの入賞図柄組合せと配当とを示す図である。
【
図7】本発明の実施形態の遊技機における1枚役I~1枚役Pの入賞図柄組合せと配当とを示す図である。
【
図8】本発明の実施形態の遊技機における1枚役Q~1枚役Vの入賞図柄組合せと配当とを示す図である。
【
図9】(A)は、本発明の実施形態の遊技機における遊技状態の状態遷移図、(B)は、AT制御手段が制御する通常区間及び有利区間と、有利区間中における演出状態と、に係る遷移図である。
【
図10】本発明の実施形態の遊技機において非RT状態における当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の当選時に各打順で入賞可能となる役を示す図である。
【
図11】本発明の実施形態の遊技機において非RT状態における当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」の当選時に各打順で入賞可能となる役を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態の遊技機においてボーナス成立状態における当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の当選時に各打順で入賞可能となる役を示す図である。
【
図13】本発明の実施形態の遊技機においてボーナス成立状態における当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」の当選時に各打順で入賞可能となる役を示す図である。
【
図14】は、本発明の実施形態の遊技機において当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、ストップボタンB2、ストップボタンB3が第1停止操作されるタイミングに応じて入賞する役について示す図である。
【
図15】本発明の実施形態の遊技機において打順当選態様の当選時に主制御表示装置に表示される表示態様について説明する図である。
【
図16】本発明の変形例の遊技機における内部抽選で当選可能な当選エリアと、各当選エリアに含まれる当選役と、各当選エリアに対応付けられた抽選値数と、を示す図である。
【
図17】本発明の変形例の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。
【
図18】本発明の変形例の遊技機におけるベルA~ベルPの入賞図柄組合せと配当とを示す図である。
【
図19】本発明の変形例の遊技機におけるベルQ~ベルXの入賞図柄組合せと配当とを示す図である。
【
図20】本発明の変形例の遊技機における特殊ベル、1枚役A~1枚役K、特殊1枚役A、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せと配当とを示す図である。
【
図21】本発明の変形例の遊技機において非RT状態における打順当選態様の当選時に各打順で入賞可能となる役を示す図である。
【
図22】本発明の変形例の遊技機においてボーナス成立状態における打順当選態様の当選時に各打順で入賞可能となる役を示す図である。
【
図23】本発明の変形例の遊技機において打順当選態様の当選時に主制御表示装置に表示される表示態様について説明する図である。
【
図24】(A)は、本発明の変形例の遊技機において当選エリア「黄BAR打順ベル1」に当選した場合に実行される入賞補助演出を示す図、(B)は、入賞補助演出に従った押下タイミングで第1停止操作が実行された状態を示す図、(C)は、入賞補助演出に従わない押下タイミングで第1停止操作が実行された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、本実施形態で説明される構成のすべてが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0011】
1.遊技機の構成の概要
図1は、本発明の実施形態に係るスロットマシン1の外観構成を示す斜視図である。本実施形態のスロットマシン1は、いわゆる回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
【0012】
本実施形態のスロットマシン1は、筐体BX、前面上扉UD及び前面下扉DDからなる箱形の筐体内に複数のリールとしての左リールR1~右リールR3からなるリールユニット310(
図2参照)が収められている。また、筐体内のリールユニット310の下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット320(
図2参照)が収められている。また、本実施形態のスロットマシン1の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、スロットマシン1の動作を制御する制御基板も収められている。
【0013】
図1に示す左リールR1~右リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で20の領域(以下、各領域を「コマ」と記載する)に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。
【0014】
前面上扉UDと前面下扉DDとは、個別に開閉可能に設けられている。前面上扉UDには、左リールR1~右リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。左リールR1~右リールR3の停止状態では、左リールR1~右リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)をスロットマシン1の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。
【0015】
また、本実施形態のスロットマシン1では、表示窓DWを通じて図柄を観察するための表示位置として、各リールについて上段、中段、下段が設けられており、各リールの表示位置の組合せによる有効ラインについて、有効ラインL1が設定されている。本実施形態のスロットマシン1では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数がいずれの遊技状態においても3枚に設定されており、規定投入数に相当するメダルが投入されると左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、によって構成される有効ラインL1が有効化される。
【0016】
そして、遊技結果は、表示窓DW内の有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せによって判定され、有効ラインL1上の図柄組合せが予め定められた役に対応した図柄組合せである場合に、その役が入賞したものとしてホッパーユニット320からメダルの払い出し等が行われる。
【0017】
前面上扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス状態でのメダルの払出数の合計あるいは獲得数の合計、今回の遊技で当選した役の情報、メダルの払い出しに関係するストップボタンB1、ストップボタンB2、ストップボタンB3の押し方を示唆する情報の表示等の各種遊技情報が表示される。
【0018】
遊技情報表示部DSには、7セグメント表示器から構成される主制御表示装置500が含まれており、規定投入数のメダルが投入されスタートレバーSLが操作された際に、今回の遊技で当選した役の情報である当選情報に基づき作成される制御信号である当選役コマンドに対応する表示である報知表示が表示され、報知表示の表示後左リールR1~右リールR3が停止した際に、報知表示が終了するとともにメダルの払出数あるいは獲得数が表示される。本実施形態のスロットマシン1では、当選役コマンドに応じた表示態様で主制御表示装置500の各セグメントが点灯及び消灯する報知表示が実行される。
【0019】
また、主制御表示装置500には、7セグメント表示器のドットであり、後述するAT制御手段200(
図2参照)によって有利区間が開始され、小役の入賞が補助されることでメダルの獲得期待値が1以上となっている場合に点灯する区間報知部500Aが設けられている。また、本実施形態のスロットマシン1では、音を用いた演出を行うための音響装置340が前面上扉UDと前面下扉DDとに複数設けられている。音響装置340からは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
【0020】
前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット(貯留)されたメダルを投入する操作を行うための投入操作手段として、1枚のメダルを投入するシングルベットボタンBT及び規定投入数のメダルを投入するマックスベットボタンMB、左リールR1~右リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる開始操作を遊技者に実行させるための遊技開始操作手段としてのスタートレバーSL、ステッピングモータにより回転駆動されている左リールR1~右リールR3のそれぞれを停止させる契機となる停止操作を遊技者に実行させるための停止操作手段としてのストップボタンB1~ストップボタンB3及びクレジットされたメダルを精算するための精算ボタンBSも設けられている。
【0021】
また、前面下扉DDには、後述する演出設定表示において、表示装置330に表示される演出の設定(演出設定)を選択する操作である選択操作を遊技者に実行させるためのセレクトボタンSB及び選択した演出設定を決定する操作である決定操作を遊技者に実行させるための決定ボタンDBも設けられている。
【0022】
セレクトボタンSBは、決定ボタンDBを中心に
図1に示す4方向(以下、4方向について「上方向」、「下方向」、「左方向」、「右方向」と個別の方向にも記載)に向いた上セレクトボタンSBa、下セレクトボタンSBb、左セレクトボタンSBc、右セレクトボタンSBdの4つの略三角形のボタンから構成されている。また、決定ボタンDBは、セレクトボタンSBの中心に設けられた略円形のボタンから構成されている。セレクトボタンSBと決定ボタンDBとは、押下操作を検出した場合に出力する信号をOFF状態からON状態に切り換え、各ボタンに内蔵された5つのスイッチからなる演出操作スイッチ270によって、セレクトボタンSBが押下操作された場合には押下操作されたセレクトボタンSBに対応する信号(選択信号)を演出制御手段180(
図2参照)に出力し、決定ボタンDBが押下操作された場合には対応する信号(決定信号)を演出制御手段180に出力する。
【0023】
遊技者は、演出設定を選択可能な期間において、セレクトボタンSBを操作することにより、表示装置330に表示される項目から特定の項目を選択することができ、決定ボタンDBを押下操作することで、選択した項目を確定することができる。スロットマシン1では、演出設定を選択可能な期間において、遊技者によるセレクトボタンSB及び決定ボタンDBの操作によって確定された演出設定に基づき、演出に係る各種処理を実行する。演出設定を選択可能な期間については、後述する。
【0024】
また、前面下扉DDの下部には、メダル払出口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払出口MOからメダル受け皿MPへ払い出されるようになっている。また、遊技機内にクレジットされたメダルが記憶されている状態で、精算ボタンBSが押下された場合、精算ボタンBSの押下に伴ってホッパーユニット320からクレジット数(クレジットされたメダルの枚数)に相当する枚数のメダルを払い出す精算処理を実行し、メダル払出口MOからメダル受け皿MPへメダルを払い出す。
【0025】
図2は、本実施形態のスロットマシン1の機能ブロック図である。本実施形態のスロットマシン1は、制御基板としての遊技制御手段10によって制御される。遊技制御手段10は、複数の操作検出手段としてのメダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240、設定変更許可スイッチ250、設定変更スイッチ260、演出操作スイッチ270及びメダル精算スイッチ280の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて演出装置300、リールユニット310、ホッパーユニット320及び主制御表示装置500等の出力手段の動作を制御する。
【0026】
また、遊技制御手段10は、設定変更手段100、投入受付手段105、乱数生成手段110、内部抽選手段120、リール制御手段130、入賞判定手段140、払出制御手段150、リプレイ処理手段160、遊技状態移行制御手段170、演出制御手段180、記憶手段190及びアシストタイム制御手段(AT制御手段)200を含む。遊技制御手段10を構成する各手段は、各制御処理の実行時に、記憶手段190に予め記憶されている各制御プログラムを読み出して実行する。
【0027】
設定変更手段100は、記憶手段190の設定値記憶手段191に記憶されている設定値を変更する制御(設定変更制御)を行う。設定変更手段100は、前面上扉UDが開放された状態で設定変更許可スイッチ250がON状態となり設定変更を許可する状態である設定変更許可状態において、設定変更手段100は、電源装置に設けられている設定変更スイッチ260から出力される入力信号を受け付けるごとに、設定値記憶手段191に記憶されている設定値を設定1→設定2・・・設定6→設定1→・・・の順序で循環的に変動させる。また、スロットマシン1では、設定変更許可状態におけるスタートレバーSLの操作により作動するスタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて設定値記憶手段191に記憶されている設定値を確定させて設定変更許可状態を終了する。本実施形態のスロットマシン1では、設定値記憶手段191において確定された設定値に応じて、内部抽選手段120による内部抽選で当選可能な当選エリアのうち一部の当選エリアの当選確率が変更される。つまり、設定変更手段100は、内部抽選手段120による内部抽選における役の当選確率を変更可能な値である設定値を変更可能に構成されている。
【0028】
なお、本実施形態のスロットマシン1においては、設定変更手段100による設定変更制御が実行された場合に、遊技状態移行制御手段170が実行する遊技状態に係る制御及びAT制御手段200が実行する有利区間に係る制御が初期化されるように構成されており、遊技状態が後述する非リプレイタイム(以下、リプレイタイムを「RT」とも記載)状態に設定され、通常区間が設定されるように構成されている。このため、スロットマシン1では、設定変更前においてAT制御手段200が実行していた補助遊技に関する制御についても、初期化されるように構成されている。一方、スロットマシン1においては、遊技制御手段10への電力の供給が遮断(電断)され、その後再度電力の供給が再開された場合、遊技状態移行制御手段170が実行する遊技状態に係る制御及びAT制御手段200が実行する有利区間に係る制御について、電断前の状態から再開されるように構成されている。このため、スロットマシン1では、電断が発生しその後電力の供給が再開された場合、電断前にAT制御手段200が実行していた補助遊技に関する制御についても、電断前の状態が維持されるように構成されている。
【0029】
投入受付手段105は、メダルの投入を受け付ける投入受付期間内において、規定投入数(3枚)に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートレバーSLに対する遊技開始操作を有効化する処理を行う。具体的には、メダル投入口MI(
図1参照)にメダルが投入されると、メダル投入スイッチ210が作動することに伴って、投入受付手段105が、規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。また、投入受付手段105は、メダルがクレジットされた状態でシングルベットボタンBT又はマックスベットボタンMBが押下されるベット操作が実行されると、ベットスイッチ220が作動することに伴って、規定投入数を限度として、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。
【0030】
なお、本実施形態のスロットマシン1では、規定投入数に相当するメダルの投入に基づいて有効化されたスタートレバーSLの最初の押下操作が、遊技者による遊技の開始操作として受け付けられ、左リールR1~右リールR3の回転を開始させる契機となっているとともに、後述する内部抽選手段120が内部抽選を実行する契機となっている。
【0031】
乱数生成手段110は、抽選用の乱数を発生させる手段である。なお、本実施形態において、「乱数」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、発生自体は規則的であっても、取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能し得る値も含まれる。
【0032】
内部抽選手段120は、遊技者がスタートレバーSLに対して開始操作を実行し、スタートスイッチ230が開始操作を検出することで出力されるスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、抽選フラグ設定処理等を行う。
【0033】
抽選テーブル選択処理では、記憶手段190の内部抽選テーブル記憶手段192に格納されている複数の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを現在の遊技状態に基づき選択する。各内部抽選テーブルでは、複数の乱数(例えば、0~65535の65536個の乱数)のそれぞれに対して、リプレイ、小役及びボーナスなどの各種の役や不当選(ハズレ)が対応付けられている。
【0034】
なお、以下の記載において、ボーナスとは、入賞することで役物又は役物連続作動装置を作動させる役を意味し、ボーナスが作動とは、ボーナスが入賞し役物又は役物連続作動装置を作動することを意味し、ボーナス状態とは、役物又は役物連続作動装置が作動した状態を意味する。
【0035】
乱数判定処理では、スタートスイッチ230から出力されるスタート信号に基づいて、遊技ごとに乱数生成手段110が生成する乱数(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数を抽選テーブル選択処理で選択した内部抽選テーブルと比較して、比較結果に基づき役に当選したか否かを判定する。
【0036】
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役に対応する抽選フラグを非成立状態(第1のフラグ状態、OFF状態)から成立状態(第2のフラグ状態、ON状態)に設定する。本実施形態のスロットマシン1では、2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが成立状態に設定される。なお、本実施形態のスロットマシン1では、入賞するまで次回以降の遊技に成立状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に成立状態を持ち越さずに非成立状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)が用意されている。また、抽選フラグの設定情報は、記憶手段190の抽選フラグ記憶手段193に格納される。
【0037】
リール制御手段130は、遊技者がスタートレバーSLへ開始操作を実行することにより作動するスタートスイッチ230からスタート信号が出力されたことに基づいて、左リールR1~右リールR3の回転駆動を開始し左リールR1~右リールR3の回転態様を制御するリール回転制御を実行する。また、リール制御手段130は、左リールR1~右リールR3の回転状態が、所定速度(例えば、約80rpm)で定常回転する回転状態となった場合に、各リールに対応するストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されることでストップスイッチ240によって検出される停止操作を有効化する制御を実行する。そして、リール制御手段130は、停止操作を検出したストップスイッチ240からリール停止信号が出力された場合に、停止操作を検出したストップスイッチ240に対応する左リールR1~右リールR3の各リールを停止させる制御(リール停止制御)を行う。
【0038】
なお、以下の記載において、リール制御手段130によって左リールR1~右リールR3の回転が開始され、遊技者が有効なストップボタンB1~ストップボタンB3をそれぞれ押下操作することについて、最初の押下操作を第1停止操作、2番目の押下操作を第2停止操作、3番目の押下操作を第3停止操作とも記載する。
【0039】
本実施形態のスロットマシン1では、左リールR1~右リールR3について、ストップボタンB1~ストップボタンB3が押下された時点(ストップスイッチ240が停止操作を検出した時点)から所定の期間としての190msが経過するまでに、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールを停止するようになっている。ここで、ストップボタンの押下時点から190ms以内に回転中のリールを停止させる場合、回転している各リールの停止位置は、各リールの直径及び回転速度より、ストップボタンの押下時点からリールが停止するまでに最大で4コマ分回転可能に構成されている。
【0040】
このため、本実施形態のスロットマシン1では、左リールR1~右リールR3について、ストップボタンの押下時点で有効ラインL1上に表示されているコマから4コマ回転するまでの計5コマが、有効ラインL1上に図柄を引き込み可能な範囲(引き込み範囲)となっている。
【0041】
リール制御手段130は、リール停止制御の実行時において、抽選フラグが成立状態に設定された役を可能な限り入賞させることができるように回転中のリールを停止させる引き込み処理と、抽選フラグが非成立状態に設定された役を入賞させることができないように回転中のリールを停止させる蹴飛ばし処理と、を含むロジック演算により予め設定された優先順位に基づき回転中のリールの停止位置を求めるロジック演算処理と、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段194に記憶されている停止制御テーブルを参照して回転中のリールの停止位置を決定するテーブル参照処理と、を行い、回転中のリールを停止させ有効ラインL1上に図柄を表示(以下、リール停止制御によって回転中のリールを停止させて有効ラインL1上に図柄を表示することを「停止表示」とも記載)している。
【0042】
なお、本実施形態のスロットマシン1において、内部抽選で複数種類の小役が当選した場合における停止位置の候補の優先度の求め方は、有効ラインL1上に表示可能な図柄組合せの数に応じて優先度を求める方法(個数優先制御)と、小役に予め定められている配当に基づくメダルの払出数に応じて優先度を求める方法(枚数優先制御)とが存在する。ただし、枚数優先制御を実行する場合に、配当が同一の小役が重複して当選した場合には、それぞれの小役を入賞させることができる停止位置の候補の優先度がそれぞれ同一のものとして扱われる。
【0043】
入賞判定手段140は、左リールR1~右リールR3の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を行う。具体的には、記憶手段190の入賞判定テーブル記憶手段195に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、左リールR1~右リールR3のすべてが停止した時点で有効ラインL1上に表示されている図柄組合せが、それぞれ予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。そして、各リールが停止した状態における有効ラインL1上に表示された図柄組合せによって、ボーナス、リプレイ、小役の入賞の有無を判定(以下、「入賞判定」と記載)できるように入賞判定テーブルが用意されている。なお、以下の記載において、役の入賞形態を示す図柄組合せを「入賞図柄組合せ」とも記載する。
【0044】
本実施形態のスロットマシン1では、入賞判定処理における入賞判定手段140の判定結果に基づいて各処理が実行される。入賞役の判定結果に基づき実行される各処理としては、例えば、小役が入賞した場合には払出制御手段150にメダルを払い出させる枚数を決定する処理が行われ、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理手段160に次回の遊技においてメダルを消費せずに実行させる処理を行わせ、ボーナス等の遊技状態を移行させる契機となる役が入賞した場合には遊技状態移行制御手段170に遊技状態を移行させる処理が行われる。
【0045】
払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役ごとに予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、払出装置としてのホッパーユニット320に払い出させる制御を行う。
【0046】
ホッパーユニット320は、払出制御手段150によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。ホッパーユニット320には、メダルを1枚払い出すごとに作動する払出メダル検出スイッチ325が備えられている。払出制御手段150は、払出メダル検出スイッチ325からの入力信号に基づいて、ホッパーユニット320から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。なお、メダルのクレジットが許可されている場合には、ホッパーユニット320によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段190のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
【0047】
リプレイ処理手段160は、入賞判定手段140により有効ラインL1上に後述する複数種類のリプレイ役のうちいずれかのリプレイの入賞を示す図柄組合せが停止表示されたと判定され、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関してメダルの投入を要さずに遊技を実行可能にする準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち、本実施形態のスロットマシン1では、リプレイが入賞した場合、規定投入数分のメダルを遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに自動的に投入する自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ有効ラインL1を設定した状態で、次回のスタートレバーSLに対する開始操作を待機する。
【0048】
遊技状態移行制御手段170は、複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させる処理と、ボーナスの作動及び終了に係る処理と、を行う。ここで、各遊技状態の移行条件は、1つの条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうちいずれか1つの条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件のすべてが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
【0049】
演出制御手段180は、演出制御データ記憶手段196に記憶されている演出データに基づいて、例えば、演出表示装置としての表示装置330を用いて行う画像、映像演出や、音響装置340を用いて行う音響演出等、遊技に関する演出に係る制御を行う。具体的には、メダルの投入、シングルベットボタンBT、マックスベットボタンMB、スタートレバーSL、ストップボタンB1~ストップボタンB3に対する操作等への遊技者によるスロットマシン1の各構成の操作時や、遊技状態の変動等の遊技イベントの発生時に、ランプ及びLEDの点灯あるいは点滅、音響装置340からの音の出力、スタートスイッチ230からスタート信号が出力された状態で左リールR1~右リールR3の回転開始を遅延させる左リールR1~右リールR3を用いた演出等を実行することにより、遊技を盛り上げる演出や、遊技を補助するための演出の実行制御を行う。
【0050】
また、演出制御手段180は、各演出状態に基づく演出を演出装置300を構成する各構成に実行させる。なお、本実施形態において、演出制御手段180は、乱数を用いる抽選処理ごとに、乱数生成手段110の乱数格納領域から乱数を取得し、演出制御データ記憶手段196に記憶されている複数の演出抽選テーブルのうち、各抽選処理に必要な演出抽選テーブルを用いて各抽選処理を実行する。
【0051】
本実施形態において、演出制御手段180は、AT制御手段200による入賞補助の実行時において、入賞補助で報知される内容(例えば、当選エリア「打順ベル1」の当選時に正解打順の報知等)を演出装置300を用いた演出によって報知する入賞補助演出を実行する。
【0052】
AT制御手段200は、特定役の入賞を補助する入賞補助を実行可能な補助遊技が実行される区間(期間)である有利区間(有利期間)と、内部抽選手段120による内部抽選の結果に基づく補助遊技に関する制御が実行されない遊技が実行される区間(期間)である通常区間(非有利期間、非有利区間)と、の間での移行に係る制御を、AT制御データ記憶手段197に記憶されているデータを用いて実行する。AT制御データ記憶手段197には、通常区間において有利区間を開始するか否かを決定する有利区間移行抽選で用いられる有利区間移行抽選テーブルや、有利区間内において実行されるAT状態及び非AT状態を含む複数種類の演出状態に関する各種制御において用いられるデータ(所定の制御処理でON状態又はOFF状態にセットする各種フラグ、カウンタ等)が格納されている。
【0053】
AT制御手段200は、有利区間において所定条件下で演出状態をAT状態(アシストタイム状態)に設定し、7セグメント表示器からなる主制御表示装置500に当選している特定役を入賞可能にするストップボタンB1~ストップボタンB3の操作順序(正解打順)に対応する情報(操作指示情報の一例)を表示することで、特定役の入賞を補助する入賞補助(正解打順報知)を行う。また、スロットマシン1では、AT制御手段200による入賞補助が実行される場合に、演出制御手段180によって表示装置330に正解打順に対応する指標を表示する入賞補助演出を実行する。このように、スロットマシン1では、AT状態において、入賞補助によってストップボタンB1~ストップボタンB3の操作態様が報知されることで、遊技者にとって有利な補助遊技(AT遊技、報知遊技)が実行される。
【0054】
AT制御手段200は、より詳しくは後述する有利区間を終了する所定の終了条件が成立した際に、有利区間を終了し次ゲームから通常区間を開始するとともに、有利区間内において設定した各種フラグ、数値等、有利区間に関する情報を初期化する処理である所定の初期化処理としての終了処理を実行する。また、AT制御手段200は、有利区間を開始し、かつ入賞補助が実行されることで、メダルの獲得期待値が1以上となる場合に区間報知部500Aを点灯させる。このため、AT制御手段200は、有利区間を開始している場合であっても、入賞補助が実行されない演出状態である場合には、区間報知部500Aを消灯可能に構成されている。
【0055】
AT制御手段200は、有利区間を開始した遊技において、第1有利区間カウンタ197aに初期値として値「1500」をセットし、1回の遊技が実行されるごとに、1ゲームに相当する値である値「1」を第1有利区間カウンタ197aに記憶される値(記憶値)から減算し、第1有利区間カウンタ197aの記憶値を累積的にデクリメント更新するゲーム数更新処理を実行する。また、AT制御手段200は、有利区間を開始した遊技からメダルの払出数をメダルの投入数で減算した値(差枚数)を第2有利区間カウンタ197bに累積的に記録する差枚数更新処理を実行する。
【0056】
本実施形態のAT制御手段200は、有利区間に制御している場合、いずれの遊技状態である場合にも、1回の遊技が実行されるごとに1ゲームに相当する値である値「1」ずつ第1有利区間カウンタ197aの記憶値に累積的に減算(更新)するゲーム数更新処理と、メダルの差枚数に相当する値を第2有利区間カウンタ197bの記憶値に累積的に更新する差枚数更新処理と、を実行する。
【0057】
ここで、AT制御手段200は、第2有利区間カウンタ197bの記憶値を更新する差枚数更新処理において、当該遊技におけるメダルの払出数が規定投入数未満であることで第2有利区間カウンタ197bの記憶値を減算した際に、第2有利区間カウンタ197bの記憶値が値「0」未満となる場合、第2有利区間カウンタ197bの記憶値を値「0」にセットする。これにより、AT制御手段200は、第2有利区間カウンタ197bの記憶値が最下点となる際の値について、値「0」に固定することができるため、第2有利区間カウンタ197bの記憶値を用いた制御処理において、最下点における具体的な数値に応じて判定の閾値となる値を変動させる必要がなくなり、第2有利区間カウンタ197bの記憶値を用いた制御処理の負荷を軽減させることができる。
【0058】
AT制御手段200は、1500ゲームの遊技が実行された場合、つまり第1有利区間カウンタ197aの記憶値が第1値としての値「0」になった場合又は有利区間において最もメダルを消費した時点から2400枚を超えるメダルを遊技者が獲得した場合、つまり第2有利区間カウンタ197bの記憶値が最も低い値(最下点)であった時点から値「2401」になった場合に、有利区間を終了させる所定の終了条件として特定終了条件が成立したと判定し、有利区間を終了させて次ゲームから通常区間を開始する所定の終了処理を実行する。
【0059】
AT制御手段200は、所定の終了処理において、有利区間においてON状態にセットした各フラグや有利区間において設定した値等の有利区間における各種制御処理で用いた情報をすべて初期化する。なお、AT制御手段200は、特定終了条件以外の予め設定されている所定の終了条件(通常終了条件)が成立した場合にも有利区間を終了可能であり、通常終了条件が成立した場合にも終了処理を実行する。本実施形態のAT制御手段200が設定する通常終了条件の詳細については、後述する。
【0060】
2.本実施形態における遊技機が備える構成
次に、
図3~
図15を参照して、本実施形態におけるスロットマシン1が備える各構成の詳細について説明する。
【0061】
<内部抽選の対象となる当選エリア>
図3は、本実施形態のスロットマシン1における内部抽選の対象となる当選エリアと、各当選エリアに対応付けられている当選番号及び当選役と、遊技状態のそれぞれにおいて各当選エリアに対応付けられた抽選値数と、を示す図である。
【0062】
なお、本実施形態のスロットマシン1では、ボーナスとして、第1種特別役物に係る役物連続作動装置としてのレギュラービッグボーナス(以下、レギュラービッグボーナスを「RBB」とも記載)を有している。また、スロットマシン1では、遊技状態移行制御手段170によって制御される遊技状態として、RBBが成立状態に設定されておらず、かつRBBが作動していない一般中としての非RT状態と、RBBが成立状態に設定された場合に移行され、RBBが作動するまで内部でRBBの成立状態が維持されているボーナス内部中(内部中)としてボーナス成立状態と、RBBが作動した場合に移行され、RBBが作動しているボーナス作動中(作動中)としてのボーナス状態と、を有している。
【0063】
図3に示すように、本実施形態のスロットマシン1では、内部抽選の対象となる当選エリアとして、当選エリア「全小役」、当選エリア「全3枚役」、当選エリア「全1枚役」、当選エリア「通常リプレイ1」、当選エリア「通常リプレイ2」、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「RBB&レア役1」、当選エリア「RBB&レア役2」及び当選エリア「RBB」を有しており、当選番号1番~当選番号45番の番号がそれぞれ対応付けらえている。また、スロットマシン1では、内部抽選の結果として不当選(ハズレ)に当選番号0番が対応付けられている。
【0064】
ここで、「打順」とは、ストップボタンB1~ストップボタンB3に対して押下操作を実行する順番を意味する。また、以下の記載において、ストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されるタイミングを「押下タイミング」とも記載する。
【0065】
内部抽選手段120は、乱数判定処理において、当選番号45番に対応付けられた当選エリアから当選番号0番に対応付けられた不当選に向かう順番で、各当選エリアの当否を決定していく。
【0066】
本実施形態のスロットマシン1では、内部抽選で当選した場合に入賞可能な小役として、ベルA~ベルP、チャンス役、特殊小役、特殊ベル、特殊スイカ、1枚役A~1枚役Vを有しており、内部抽選で当選可能なリプレイとして、リプレイAと、リプレイBと、を有している。各小役及び各リプレイは、それぞれ
図3に示す組合せで各当選エリアに対応付けられている。
【0067】
また、
図3に示すように、スロットマシン1では、ボーナスと小役とを含む当選エリアとして、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「RBB&レア役1」、当選エリア「RBB&レア役2」が設定され、ボーナスのみを含み当選エリアとして、当選エリア「RBB」が設定されている。
【0068】
ここで、本実施形態のスロットマシン1では、持越可能フラグが対応付けられる役としては、RBBがあり、小役及びリプレイは、持越不可フラグに対応付けられている。すなわち、抽選フラグ設定処理では、内部抽選でRBBを含む当選エリアに当選すると、当選したRBBの抽選フラグの成立状態を、RBBが入賞するまで持ち越す処理を行う。このとき、内部抽選手段120は、RBBの抽選フラグの成立状態が持ち越されている遊技でも、小役及びリプレイについての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち、抽選フラグ設定処理では、RBBの抽選フラグの成立状態が持ち越されている遊技において、小役やリプレイが当選した場合には、既に当選しているRBBの抽選フラグと内部抽選で当選した小役やリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを成立状態に設定する。
【0069】
<内部抽選テーブル>
本実施形態のスロットマシン1は、内部抽選手段120による内部抽選で用いられる抽選テーブルである内部抽選テーブルとして、非RT状態(一般中)で用いられる内部抽選テーブルAと、ボーナス成立状態(内部中)で用いられる内部抽選テーブルBと、ボーナス状態(作動中)で用いられる内部抽選テーブルCと、を内部抽選テーブル記憶手段192に記憶させている。内部抽選テーブルA~内部抽選テーブルCの各内部抽選テーブルにおいては、
図3に示すように、抽選の対象となる当選エリアに抽選値数が対応付けられている。
【0070】
<乱数判定処理>
本実施形態の内部抽選手段120は、乱数判定処理において、乱数生成手段110から取得した乱数を、内部抽選テーブル記憶手段192から取得した内部抽選テーブルにおいて各当選エリアに対応付けられている抽選値数で順次減算していき、減算した結果が負の値となった場合に、当該減算した抽選値数に対応する当選エリアに当選したと判定する。また、内部抽選手段120は、内部抽選テーブルに記憶されているすべての抽選値数で減算し終えた時点で減算した結果が正の値である場合、いずれの役にも当選しなかった不当選であると判定する。
【0071】
なお、本実施形態の乱数生成手段110は、内部抽選で用いる乱数として、0~65535の計65536個の乱数を生成可能に構成されている。また、
図3に示すように、内部抽選テーブルAにおいては、当選エリア「RBB」~当選エリア「通常リプレイ1」に対応付けられている抽選値数の総数が65536となっており、内部抽選テーブルBにおいては、当選エリア「RBB&レア役2」~当選エリア「通常リプレイ1」に対応付けられている抽選値数の総数が65536となっているため、非RT状態又はボーナス成立状態における内部抽選においては、いずれかの役に当選し、不当選とならないように構成されている。
【0072】
<ボーナス当選判定処理>
上述した通り、本実施形態の内部抽選手段120は、ボーナス成立状態において、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「RBB&レア役1」、当選エリア「RBB&レア役2」に抽選値数が設定されている。このため、内部抽選手段120は、遊技状態がボーナス成立状態である場合における内部抽選において、既にRBBが成立状態に設定されている状態で再度RBBが当選してしまう可能性があることから、新たに当選したRBBを成立状態に設定しないために、乱数判定処理で当否を決定される当選エリアがボーナスを含む当選エリアであるか否かを判定するボーナス当選判定処理を実行するように構成されている。
【0073】
内部抽選手段120は、ボーナス当選判定処理において、乱数判定処理でボーナスを含む当選エリアが当否を決定される対象となると判定した場合、ボーナスを含む当選エリアが当選し、かつ遊技状態がボーナス成立状態である場合に、ボーナスを成立状態に設定する処理をスキップする処理を実行する。このようにして、スロットマシン1は、既にRBBが成立状態に設定されている状態で、新たなRBBが成立状態に設定されてしまうことを防いでいる。
【0074】
<図柄の配列>
図4は、本実施形態のスロットマシン1における左リールR1~右リールR3の周面に配列された各図柄を示す図である。本実施形態では、
図4に示すように、左リールR1~右リールR3の外周面に、青7図柄「青7」、赤7図柄「赤7」、BAR図柄「BAR」、リプレイ図柄「RP」、ベルA図柄「BLA」、ベルB図柄「BLB」、チェリー図柄「CH」、スイカ図柄「WM」、ブランクA図柄「BKA」及びブランクB図柄「BKB」が配列されている。また、左リールR1~右リールR3の周面には、それぞれ20コマの図柄が配列されている。
【0075】
図4に示すように、左リールR1には、ベルA図柄「BLA」が停止番号1番、停止番号6番、停止番号11番、停止番号16番のコマに配列されており、左リールR1の図柄としてベルA図柄「BLA」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB1の押下タイミングによらず左リールR1の上段にベルA図柄「BLA」を停止表示可能に構成されている。
【0076】
また、左リールR1には、リプレイ図柄「RP」が停止番号2番、停止番号7番、停止番号12番、停止番号17番のコマに配列されており、左リールR1の図柄としてリプレイ図柄「RP」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB1の押下タイミングによらず左リールR1の上段にリプレイ図柄「RP」を停止表示可能に構成されている。
【0077】
また、左リールR1には、スイカ図柄「WM」が停止番号0番、停止番号5番、停止番号10番、停止番号15番のコマに配列されており、左リールR1の図柄としてスイカ図柄「WM」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB1の押下タイミングによらず左リールR1の上段にスイカ図柄「WM」を停止表示可能に構成されている。
【0078】
中リールR2には、リプレイ図柄「RP」が停止番号0番、停止番号5番、停止番号10番、停止番号15番のコマに配列されており、中リールR2の図柄としてリプレイ図柄「RP」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB2の押下タイミングによらず中リールR2の中段にリプレイ図柄「RP」を停止表示可能に構成されている。
【0079】
また、中リールR2には、スイカ図柄「WM」が停止番号4番、停止番号9番、停止番号14番、停止番号19番のコマに配列されており、中リールR2の図柄としてスイカ図柄「WM」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB2の押下タイミングによらず中リールR2の中段にスイカ図柄「WM」を停止表示可能に構成されている。
【0080】
中リールR2には、ベルA図柄「BLA」が停止番号1番、停止番号6番のコマに配列されており、中リールR2の図柄としてベルA図柄「BLA」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、停止番号10番のリプレイ図柄「RP」~停止番号1番のベルA図柄「BLA」の10コマが有効ラインL1上に表示されているタイミングでストップボタンB2が押下操作されることで、ベルA図柄「BLA」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0081】
なお、ベルA図柄「BLA」を停止表示可能な範囲内には、停止番号3番に配列された青7図柄「青7」の引き込み範囲が含まれており、中リールR2の図柄としてベルA図柄「BLA」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合において、青7図柄「青7」を中リールR2の中段に停止表示すること狙った押下タイミングでストップボタンB2が押下操作されることで、ベルA図柄「BLA」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0082】
また、中リールR2には、ベルB図柄「BLB」が停止番号11番、停止番号16番のコマに配列されており、中リールR2の図柄としてベルB図柄「BLB」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、停止番号0番のリプレイ図柄「RP」、停止番号19番のスイカ図柄「WM」~停止番号11番のベルB図柄「BLB」の10コマが有効ラインL1上に表示されているタイミングでストップボタンB2が押下操作されることで、ベルB図柄「BLB」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0083】
なお、ベルB図柄「BLB」を停止表示可能な範囲内には、停止番号13番に配列された赤7図柄「赤7」の引き込み範囲が含まれており、中リールR2の図柄としてベルB図柄「BLB」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合において、赤7図柄「赤7」を中リールR2の中段に停止表示すること狙った押下タイミングでストップボタンB2が押下操作されることで、ベルB図柄「BLB」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0084】
このように、中リールR2では、ベルA図柄「BLA」とベルB図柄「BLB」とは、有効ラインL1上に表示可能となる範囲が互いに重複せず、かつ、ベルA図柄「BLA」を停止表示可能な範囲と、ベルB図柄「BLB」を停止表示可能な範囲と、で中リールR2に配列されたすべての図柄を網羅していることから、中リールR2の図柄としてベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB2の押下タイミングによらず中リールR2の中段にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」を停止表示可能に構成されている。
【0085】
右リールR3には、リプレイ図柄「RP」が停止番号2番、停止番号7番、停止番号12番、停止番号17番のコマに配列されており、右リールR3の図柄としてリプレイ図柄「RP」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB3の押下タイミングによらず右リールR3の下段にリプレイ図柄「RP」を停止表示可能に構成されている。
【0086】
また、右リールR3には、スイカ図柄「WM」が停止番号3番、停止番号8番、停止番号13番、停止番号18番のコマに配列されており、右リールR3の図柄としてスイカ図柄「WM」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB3の押下タイミングによらず右リールR3の下段にスイカ図柄「WM」を停止表示可能に構成されている。
【0087】
右リールR3には、ベルA図柄「BLA」が停止番号1番、停止番号6番のコマに配列されており、右リールR3の図柄としてベルA図柄「BLA」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、停止番号10番のチェリー図柄「CH」~停止番号1番のベルA図柄「BLA」の10コマが有効ラインL1上に表示されているタイミングでストップボタンB3が押下操作されることで、ベルA図柄「BLA」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0088】
なお、ベルA図柄「BLA」を停止表示可能な範囲内には、停止番号5番に配列された青7図柄「青7」の引き込み範囲が含まれており、右リールR3の図柄としてベルA図柄「BLA」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合において、青7図柄「青7」を右リールR3の下段に停止表示すること狙った押下タイミングでストップボタンB3が押下操作されることで、ベルA図柄「BLA」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0089】
また、右リールR3には、ベルB図柄「BLB」が停止番号11番、停止番号16番のコマに配列されており、右リールR3の図柄としてベルB図柄「BLB」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、停止番号0番のブランクA図柄「BKA」、停止番号19番のブランクB図柄「BKB」~停止番号11番のベルB図柄「BLB」の10コマが有効ラインL1上に表示されているタイミングでストップボタンB3が押下操作されることで、ベルB図柄「BLB」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0090】
なお、ベルB図柄「BLB」を停止表示可能な範囲内には、停止番号15番に配列された赤7図柄「赤7」の引き込み範囲が含まれており、右リールR3の図柄としてベルB図柄「BLB」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合において、赤7図柄「赤7」を右リールR3の下段に停止表示すること狙った押下タイミングでストップボタンB3が押下操作されることで、ベルB図柄「BLB」を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0091】
このように、右リールR3では、ベルA図柄「BLA」とベルB図柄「BLB」とは、有効ラインL1上に表示可能となる範囲が互いに重複せず、かつ、ベルA図柄「BLA」を停止表示可能な範囲と、ベルB図柄「BLB」を停止表示可能な範囲と、で右リールR3に配列されたすべての図柄を網羅していることから、右リールR3の図柄としてベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB3の押下タイミングによらず右リールR3の下段にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」を停止表示可能に構成されている。
【0092】
左リールR1~右リールR3においては、青7図柄「青7」、赤7図柄「赤7」、チェリー図柄「CH」、ブランクA図柄「BKA」、ブランクB図柄「BKB」について、それぞれ1個~3個の図柄が各リールに配列されており、青7図柄「青7」、赤7図柄「赤7」、チェリー図柄「CH」、ブランクA図柄「BKA」、ブランクB図柄「BKB」の各図柄が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、各図柄のそれぞれを有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲内でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されることで、各図柄を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0093】
また、本実施形態のスロットマシン1では、青7図柄「青7」と、赤7図柄「赤7」と、について、他の図柄よりも幅方向の長さが長い図柄から構成されており、左リールR1~右リールR3の回転時において、ベルA図柄「BLA」やベルB図柄「BLB」よりも視認性が高い図柄として構成されている。
【0094】
<リール制御手段>
本実施形態のスロットマシン1では、いずれの遊技状態である場合にも、リール停止制御において有効ラインL1上に停止させる役の優先順序が「リプレイ>小役>ボーナス」の順序で優先順位が定められている。つまり、リール制御手段130は、ボーナスと小役又はボーナスとリプレイが重複して当選している場合、ボーナスに優先して小役又はリプレイを入賞させる停止制御を実行する。
【0095】
また、本実施形態のリール制御手段130は、遊技状態がボーナス成立状態である状態で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、リール停止制御を実行する場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の押下タイミングによって個数優先制御と枚数優先制御とのいずれの制御を実行するかを決定するように構成されている。遊技状態がボーナス成立状態である状態での当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の当選時におけるリール停止制御の詳細については、後述する。
【0096】
<小役の入賞図柄組合せと配当>
図5~
図8は、本実施形態のスロットマシン1が有する小役の入賞図柄組合せと、各小役に設定された配当と、を示す図である。
図5に示すように、ベルAの入賞図柄組合せは「BAR(CH)-BLA-WM」から構成されており、ベルAが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0097】
ベルBの入賞図柄組合せは「WM-BLA-RP」から構成されており、ベルBが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の中段の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0098】
ベルCの入賞図柄組合せは「WM-BLA(BLB)-BLA」から構成されており、ベルCが入賞した際に、左リールR1、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0099】
ベルDの入賞図柄組合せは「BAR(CH)-RP-BLA」から構成されており、ベルDが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の下段の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0100】
ベルEの入賞図柄組合せは「BAR(CH)-BLB-WM」から構成されており、ベルEが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0101】
つまり、スロットマシン1では、ベルAが入賞した場合と、ベルEが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルAの入賞図柄組合せとベルEの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と右リールR3の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0102】
そして、ベルAとベルEとは、中リールR2において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB2の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0103】
ベルFの入賞図柄組合せは「WM-BLB-RP」から構成されており、ベルFが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の中段の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0104】
つまり、スロットマシン1では、ベルBが入賞した場合と、ベルFが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1~右リールR3の中段の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルBの入賞図柄組合せとベルFの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と右リールR3の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0105】
そして、ベルBとベルFとは、中リールR2において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB2の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0106】
ベルGの入賞図柄組合せは「WM-BLA(BLB)-BLB」から構成されており、ベルGが入賞した際に、左リールR1、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0107】
つまり、スロットマシン1では、ベルCが入賞した場合と、ベルGが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルCの入賞図柄組合せとベルGの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と中リールR2の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB2の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0108】
そして、ベルCとベルGとは、右リールR3において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB3の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0109】
ベルHの入賞図柄組合せは「BAR(CH)-RP-BLB」から構成されており、ベルHが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の下段の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0110】
つまり、スロットマシン1では、ベルDが入賞した場合と、ベルHが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1~右リールR3の下段の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルDの入賞図柄組合せとベルHの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と中リールR2の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB2の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0111】
そして、ベルDとベルHとは、右リールR3において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB3の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0112】
ベルIの入賞図柄組合せは「BLA-BLA-WM」から構成されており、ベルIが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0113】
ベルJの入賞図柄組合せは「WM-BLA-WM」から構成されており、ベルJが入賞した際に、左リールR1、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0114】
ベルKの入賞図柄組合せは「BLA-BLA(BLB)-BLA」から構成されており、ベルKが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0115】
ベルLの入賞図柄組合せは「BAR(CH)-BLA(BLB)-BLA」から構成されており、ベルLが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0116】
ベルMの入賞図柄組合せは「BLA-BLB-WM」から構成されており、ベルMが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0117】
つまり、スロットマシン1では、ベルIが入賞した場合と、ベルMが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルIの入賞図柄組合せとベルMの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と右リールR3の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0118】
そして、ベルIとベルMとは、中リールR2において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB2の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0119】
ベルNの入賞図柄組合せは「WM-BLB-WM」から構成されており、ベルNが入賞した際に、左リールR1、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0120】
つまり、スロットマシン1では、ベルJが入賞した場合と、ベルNが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルJの入賞図柄組合せとベルNの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と右リールR3の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0121】
そして、ベルJとベルNとは、中リールR2において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB2の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0122】
ベルOの入賞図柄組合せは「BLA-BLA(BLB)-BLB」から構成されており、ベルOが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0123】
つまり、スロットマシン1では、ベルKが入賞した場合と、ベルOが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルKの入賞図柄組合せとベルOの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と中リールR2の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB2の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0124】
そして、ベルKとベルOとは、右リールR3において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB3の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0125】
ベルPの入賞図柄組合せは「BAR(CH)-BLA(BLB)-BLB」から構成されており、ベルPが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。
【0126】
つまり、スロットマシン1では、ベルLが入賞した場合と、ベルPが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベルA図柄「BLA」又はベルB図柄「BLB」が停止表示されるように構成されている。また、ベルLの入賞図柄組合せとベルPの入賞図柄組合せとは、左リールR1の図柄と中リールR2の図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB2の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0127】
そして、ベルLとベルPとは、右リールR3において、ベルA図柄「BLA」の配列された位置と、ベルB図柄「BLB」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、入賞可能にするストップボタンB3の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0128】
チャンス役、特殊小役、特殊ベル、特殊スイカ、1枚役A~1枚役Vの入賞図柄組合せは、
図6~
図8に示す入賞図柄組合せからそれぞれ構成されている。チャンス役と、特殊小役と、特殊ベルと、は、有効ラインL1上に優先的に表示する小役に設定されたリール停止制御が行われる場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の押下タイミングによらず停止表示可能となる図柄から入賞図柄組合せが構成されている。特殊スイカは、ストップボタンB2の押下タイミングが青7図柄「青7」、赤7図柄「赤7」又はブランクA図柄「BKA」を中リールR2の中段に停止表示可能な押下タイミングである場合に入賞可能となるように構成されている。
【0129】
ベルA~ベルP及びチャンス役の配当は、規定投入数(3枚)よりも多い枚数の払出数(15枚)に設定されている。また、特殊小役の配当は、規定投入数(3枚)よりも多く、かつチャンス役よりも少ない配当(14枚)に設定されている。また、特殊ベル及び特殊スイカの配当は、規定投入数と同数の払出数(3枚)に設定されている。そして、1枚役A~1枚役Vの配当は、規定投入数よりも少ない枚数の払出数(1枚)に設定されている。
【0130】
<遊技状態移行制御手段>
図9(A)は、本実施形態の遊技状態移行制御手段170が実行する遊技状態の移行に係る制御において、各遊技状態から移行可能な遊技状態を示す状態遷移図である。
【0131】
図9(A)に示すように、非RT状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態(初期遊技状態、通常遊技状態)であり、ボーナスが作動及び成立していない非ボーナス状態となっている。非RT状態において、遊技状態移行制御手段170は、
図3に示したように、リプレイの当選確率が8978/65536(約1/7.3)に設定されている内部抽選テーブルAを用いた内部抽選を内部抽選手段120に実行させる。
【0132】
ボーナス成立状態は、非RT状態における内部抽選で当選エリア「RBB」、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「RBB&レア役1」、当選エリア「RBB&レア役2」のいずれかに当選し、RBBが成立状態に設定された場合に移行する遊技状態である。ボーナス成立状態において、遊技状態移行制御手段170は、
図3に示したように、リプレイの当選確率が8982/65536(約1/7.3)に設定されている内部抽選テーブルBを用いた内部抽選を内部抽選手段120に実行させる。
【0133】
ボーナス状態は、RBBが入賞しRBBが作動することで移行される遊技状態である。ボーナス状態において、遊技状態移行制御手段170は、払い出されたメダルの合計数によって作動しているRBBの終了条件が成立したかを判定し、予め定められた所定の払出数(例えば、83枚)を超えるメダルが払い出された場合に、RBBの作動を終了させることでボーナス状態を終了させて、遊技状態を非ボーナス状態である非RT状態へ移行させる。ボーナス状態において、遊技状態移行制御手段170は、内部抽選手段120に内部抽選テーブルCを用いた内部抽選を実行させる。
【0134】
図3に示すように、内部抽選テーブルCでは、ベルA~ベルP、チャンス役、特殊小役、特殊ベル、特殊スイカ、1枚役A~1枚役Vのすべての小役に当選する当選エリア「全小役」と、特殊ベル、特殊スイカの配当が3枚に設定された小役のすべてに当選する当選エリア「全3枚役」と、1枚役A~1枚役Vの配当が1枚に設定されたすべての小役に当選する当選エリア「全1枚役」と、に乱数が対応付けられている。
【0135】
図3を用いてボーナス状態について詳細に説明する。本実施形態のスロットマシン1において、内部抽選テーブルCが選択されるボーナス状態において当選エリア「全小役」、当選エリア「全3枚役」又は当選エリア「全1枚役」に当選する確率は、内部抽選テーブルA、内部抽選テーブルBにおいて小役を含む当選エリアのいずれかに当選する確率よりも高い、つまりボーナス状態において小役に当選する確率が、ボーナス状態以外の遊技状態においていずれかの小役に当選する確率よりも高い確率に設定されている。また、内部抽選テーブルCにおいて、当選エリア「全小役」に当選する確率は、3000/65536(約1/21.8)の確率に設定されており、内部抽選テーブルA、内部抽選テーブルBにおいて当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」のいずれか1つと当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」のいずれか1つとに当選する確率の合算である2700/65536(約1/24.3)よりも高く、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」のいずれか1つと当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」のいずれか1つとに当選する確率の合算である2700/65536(約1/24.3)よりも高く、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」のいずれかに当選する確率(当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の各当選確率を合算した当選確率)である3000/65536(約1/21.8)と同じ確率に設定されている。
【0136】
このような構成であることから、本実施形態のスロットマシン1は、ボーナス状態において、ボーナスの非作動時である非RT状態、ボーナス成立状態である場合よりもすべての小役の当選確率が上昇するとともに、いずれかの小役に当選する確率も同一又は上昇するように構成されている。
【0137】
また、スロットマシン1は、ボーナス状態において、当選エリア「全小役」に当選する確率が、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」のいずれかに当選する確率(当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」の各当選確率を合算した当選確率)よりも低く、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」のいずれかに当選する確率(当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の各当選確率を合算した当選確率)よりも低くなるように構成されている。
【0138】
このように、本実施形態のスロットマシン1は、遊技を開始する際に必要となる遊技価値(規定投入数の3枚)よりも多い配当に設定された複数種類の特定役(ベルA~ベルP)が互いに重複せずに他の小役と重複当選する複数種類の第1特定当選態様(当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「高7打順ベル8」)と、複数種類の特定小役が重複して当選する第2特定当選態様(当選エリア「全小役」)と、を有し、内部抽選手段120が、通常遊技状態(非RT状態)、ボーナス成立状態において、複数種類の第1特定当選態様が存在するように内部抽選を行うとともに、ボーナス状態において、第2特定当選態様が存在するように内部抽選を行うように構成されている。また、スロットマシン1において、ボーナス状態における内部抽選で第2当選態様に当選する確率は、通常遊技状態、ボーナス成立状態における内部抽選で複数種類の第1当選態様のいずれかに当選する確率よりも低く、ボーナス状態における内部抽選でのすべての小役それぞれの当選確率は、通常遊技状態、ボーナス成立状態における内部抽選でのすべての小役それぞれの当選確率以上となるように構成されている。
【0139】
このため、本実施形態のスロットマシン1は、ボーナス状態について、メダルの獲得率の期待値が100%未満となっている。
【0140】
ここで、ボーナス成立状態においては、より詳しくは後述するが、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の当選時に、打順3~打順6から構成された正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3を押下操作し、かつ当選しているベルA~ベルPを入賞可能な押下タイミングで第1停止操作が実行されないとベルA~ベルPを入賞させることができない構成であることから、ベルA~ベルPのいずれかが入賞する確率は、4種類の打順から正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3を押下操作でき、かつ第1停止操作が適切な押下タイミングで実行された場合に限定される。一方、後述するAT制御手段200によって入賞補助が実行されるAT遊技が実行された場合には、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の当選時に、正解打順と、ベルA~ベルPを入賞可能にする押下タイミングと、がAT制御手段200による入賞補助制御及び演出制御手段180による入賞補助演出によって報知されるため、ベルA~ベルPのいずれかが入賞する確率について、入賞補助が実行されない場合に対して最大で16倍まで高めることができる。
【0141】
このように、本実施形態においては、正解打順で停止操作し、かつ第1停止操作の押下タイミングが適切な場合に入賞する規定投入枚数よりも多くのメダルを払い出す入賞役(特定役)として、ベルA~ベルPの16種類を設定している。そして、ボーナス状態において特定役を含む当選態様が得られる確率を、ボーナス状態以外の遊技状態において特定役を含む当選態様が得られる確率の約1/16に圧縮している。このように構成することで、ボーナス状態以外の遊技状態においてN種類の特定役を互いに重複せずに当選させる態様を設けて内部抽選を行い、ボーナス状態においてN種類の特定役を重複して当選させる態様を設けて内部抽選を行うことによって、ボーナス状態において特定役を含む当選態様が得られる確率を、ボーナス状態以外の遊技状態において特定役を含む当選態様が得られる確率の約1/Nに圧縮することができる。これにより、ボーナス状態でのメダルの獲得率の期待値の下限を100%未満にまで引き下げた上でAT遊技に関するメダルの獲得性能を設計することができるため、AT機能を備えたスロットマシン1の設計自由度を飛躍的に向上させることができる。
【0142】
<演出制御手段>
本実施形態において、演出制御手段180は、リール制御手段130によって左リールR1~右リールR3が回転制御されておらず、かつ投入受付手段105によってメダルが投入状態に設定されていない状態、つまり前ゲームが終了してから次ゲームが開始されるまでの状態において、所定の時間(例えば45秒)が経過した場合に、スロットマシン1において実行される演出の概要となる動画であるいわゆるデモ動画を表示装置330に表示するように構成されている。
【0143】
また、本実施形態において、演出制御手段180は、前ゲームが終了してから次ゲームが開始されるまでの状態を、演出設定を選択可能な期間として設定している。演出設定を選択可能な期間において、演出制御手段180は、演出操作スイッチ270が遊技者によるセレクトボタンSB又は決定ボタンDBへの押下操作を検出した場合に、演出設定を選択可能な表示である演出設定表示を表示装置330に表示する。
【0144】
演出設定表示を表示装置330に表示する場合において、演出制御手段180は、セレクトボタンSBのうち左セレクトボタンSBcが押下操作された場合と、右セレクトボタンSBdが押下操作された場合と、に、音響装置340から出力される音声の大きさを表示する音量調節画面を表示装置330に表示する。演出制御手段180は、音量調節画面を表示している状態において、左セレクトボタンSBcが押下操作された場合に、音量を現在の大きさから一段階下げ、右セレクトボタンSBdが押下操作された場合に、音量を現在の大きさから一段階上げる。
【0145】
また、演出設定表示を表示装置330に表示する場合において、演出制御手段180は、セレクトボタンSBのうち上セレクトボタンSBaが押下操作された場合と、下セレクトボタンSBbが押下操作された場合と、決定ボタンDBが押下操作された場合と、に、表示装置330に表示される演出内容を設定可能な設定画面を表示装置330に表示する。演出制御手段180は、設定画面において、「音量調節画面の表示」と、表示装置330に表示するキャラクタを選択する「キャラクタ選択画面の表示」と、の選択可能であることを示す画面として、「音量調節」と書かれ長方形に枠取りされた第1ボタンと、「キャラクタ選択」と書かれ枠取りされた第2ボタンと、を表示し、各ボタンの横にいずれのボタンが選択されているかを示す矢印上のカーソルを表示する。
【0146】
演出制御手段180は、上セレクトボタンSBaが操作された場合と、下セレクトボタンSBbが操作された場合と、に、カーソルを現在の位置(第1ボタンと第2ボタンとのいずれか一方の近傍)から、第1ボタンと第2ボタンとのいずれか他方の近傍の位置に移動させる。そして、演出制御手段180は、決定ボタンDBが押下操作された場合に、決定ボタンDBが押下操作された時点でカーソルが位置しているボタンに対応する設定画面を表示装置330に表示する。
【0147】
なお、本実施形態の演出制御手段180は、前ゲームが終了してから次ゲームが開始するまでの期間において、精算ボタンBSが押下操作されたことをメダル精算スイッチ280が検出し、スロットマシン1にクレジットされているメダルが精算された場合に、精算ボタンBSへの操作に基づくメダルの精算に係る音声として、所定の音声(例えば、「またきてね」等)を出力するように構成されている。
【0148】
ここで、演出制御手段180は、精算ボタンBSへの操作に基づくメダルの精算に係る所定の音声を出力している期間中において、左セレクトボタンSBcが押下操作された場合と、右セレクトボタンSBdが押下操作された場合と、に、所定の音声の出力を停止し、音量調節画面を表示するように構成されている。また、演出制御手段180は、精算ボタンBSへの操作に基づくメダルの精算に係る所定の音声を出力している期間中において、決定ボタンDBが押下操作された場合に、所定の音声の出力を停止し、設定画面を表示するように構成されている。一方、演出制御手段180は、精算ボタンBSへの操作に基づくメダルの精算に係る所定の音声を出力している期間中において、上セレクトボタンSBaが押下操作された場合と、下セレクトボタンSBbが押下操作された場合と、に、所定の音声の出力を継続し、設定画面を表示しない、つまり、上セレクトボタンSBaが押下操作された場合に実行する設定画面の表示に係る処理と、下セレクトボタンSBbが押下操作された場合に実行する設定画面の表示に係る処理と、を実行しないように構成されている。
【0149】
つまり、遊技機は、
精算に用いられる精算操作部(BS)と、
演出の設定を含む操作に用いられる演出設定操作部(SBa~SBd,DB)と、
演出の実行を制御する制御手段(180)と、を備え、
前記制御手段は、前記精算操作部への操作に基づき遊技価値が精算された場合に、所定の音声を出力し、
前記所定の音声は、遊技価値の精算を報知する音声であり、
前記演出設定操作部は、第1演出設定操作部(SBc、SBd,DB)と、第2演出設定操作部(SBa,SBb)と、を有し、
前記制御手段は、前記第1演出設定操作部が操作された場合に、第1演出設定処理を実行し、
前記制御手段は、前記第2演出設定操作部が操作された場合に、第2演出設定処理を実行し、
前記制御手段は、前記所定の音声が出力している間に前記第1演出設定操作部が操作された場合に、前記所定の音声の出力を停止して前記第1演出設定処理を実行し、
前記制御手段は、前記所定の音声が出力している間に前記第2演出設定操作部が操作された場合に、前記所定の音声の出力を継続して前記第2演出設定処理を実行しない。
【0150】
このような構成により、本実施形態のスロットマシン1は、精算ボタンBSへの操作に基づくメダルの精算に係る所定の音声を出力している期間中に、左セレクトボタンSBc、右セレクトボタンSBd又は決定ボタンDBが押下操作された場合には、所定の音声の出力を停止して押下操作されたボタンに対応する処理を実行することで、所定の音声の出力中に遊技者が演出に係る設定(音量調整、表示キャラクタの変更)をしたくなった際に速やかに対応することができるとともに、上セレクトボタンSBa又は下セレクトボタンSBbが押下操作された場合には、押下操作されたボタンに対応する処理を実行せずに所定の音声の出力を継続することで、所定の音声の出力中に遊技者が誤って上セレクトボタンSBa又は下セレクトボタンSBbを押下操作した場合であっても所定の音声を継続するため、所定の音声を望む遊技者の要求を満たすことができる。
【0151】
この、精算ボタンBSが、本実施形態における精算操作部を構成し、上セレクトボタンSBa、下セレクトボタンSBbが、本実施形態における演出設定操作部及び第2演出設定操作部を構成し、左セレクトボタンSBc、右セレクトボタンSBd、決定ボタンDBが、本実施形態における演出設定操作部及び第1演出設定操作部を構成し、演出制御手段180が、本実施形態における制御手段を構成し、左セレクトボタンSBc、右セレクトボタンSBdへの押下操作に基づく音量調節画面の表示に係る処理と、決定ボタンDBへの押下操作に基づく設定画面の表示に係る処理と、が、本実施形態における第1演出設定処理を構成し、上セレクトボタンSBa、下セレクトボタンSBbへの押下操作に基づく設定画面の表示に係る処理と、が、本実施形態における第2演出設定処理を構成する。
【0152】
<AT制御手段>
図9(B)は、本実施形態のAT制御手段200よって制御される通常区間及び有利区間と、有利区間中に制御される演出状態と、についての詳細を示す状態遷移図である。
【0153】
上述した通り、通常区間は、内部抽選手段120による内部抽選の結果に基づく補助遊技に関する制御が実行されない期間である。AT制御手段200は、通常区間内における遊技において、内部抽選手段120による内部抽選で当選した当選エリアに基づき、通常区間を終了し有利区間を開始するか否かを決定する抽選である有利区間抽選を実行する。
【0154】
有利区間抽選において、AT制御手段200は、まず、AT制御データ記憶手段197から、複数の乱数のそれぞれに対して「有利区間の開始」、「ハズレ(不当選)」が対応付けられているデータテーブルである有利区間移行抽選テーブルを取得する。そして、AT制御手段200は、乱数生成手段110から乱数を取得し、取得した乱数を有利区間移行抽選テーブルと比較して、比較結果に基づき、有利区間を開始するか否かを決定する。
【0155】
AT制御手段200は、内部抽選で当選した当選エリアの当選確率と、有利区間抽選における「有利区間の開始」の当選確率と、を乗算した確率について、1/17500以上となるように有利区間抽選を実行する。
【0156】
本実施形態のAT制御手段200は、非RT状態及びボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」、当選エリア「RBB&レア役1」、当選エリア「RBB&レア役2」、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「通常リプレイ1」、に当選した場合に、有利区間抽選を実行し、他の当選エリアに当選した場合には、有利区間抽選を実行しないように構成されている。また、AT制御手段200は、約1/1.5と高い確率で「有利区間の開始」に当選する有利区間抽選を実行する。
【0157】
有利区間において、AT制御手段200は、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時におけるベルA~ベルPの入賞補助を実行せず、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の当選時にチャンス役、1枚役A又は1枚役Bを入賞可能にする入賞補助を実行する通常状態(第1状態)と、CZ状態と、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時におけるベルA~ベルPの入賞補助を実行し、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の当選時にチャンス役、1枚役A又は1枚役Bを入賞可能にする入賞補助を実行しないAT状態(第2状態)と、を有している。また、本実施形態のスロットマシン1は、全体の遊技における有利区間の滞在比率が、7割以上となりうる構成となっている。
【0158】
通常状態は、他の演出状態に移行していない場合に設定される、複数種類の演出状態の中で通常の状態に相当する演出状態(通常演出状態)である。AT制御手段200は、演出状態が通常状態に移行した場合、通常状態における遊技回数をカウントする非ATゲーム数カウンタ(不図示)に、遊技が実行される都度、非ATゲーム数カウンタの記憶値を1ゲームに相当する値「1」を加算するインリメント更新を実行する。AT制御手段200は、非ATゲーム数カウンタの記憶値が値「700」となった場合に、CZ状態への移行条件が成立したと判定し、演出状態を通常状態からCZ状態に移行する。
【0159】
また、AT制御手段200は、内部抽選で当選エリア「RBB&レア役1」に当選した場合と、当選エリア「RBB&レア役2」に当選した場合と、において、AT状態への移行を決定するか否かを抽選する通常中AT抽選を実行する。
【0160】
AT制御手段200は、通常中AT抽選において、「AT状態への移行」、「不当選」のいずれかに決定する抽選を行い、通常中AT抽選において「AT状態への移行」に当選した場合には、AT状態への移行条件(AT移行条件)が成立したと判定し、演出状態を通常非AT状態からAT状態に移行する。
【0161】
本実施形態において、AT制御手段200は、通常状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、チャンス役、1枚役A又は1枚役Bを入賞可能にする打順(設定打順)のうち、第1停止操作に設定されたストップボタンを報知する設定打順報知制御を実行する。AT制御手段200は、設定打順報知制御として、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」のそれぞれにおいて設定打順に設定されている打順3~打順6のうちいずれかを報知する表示態様を主制御表示装置500に表示させる。AT制御手段200は、設定打順報知制御において、打順3~打順6のうち報知する打順を決定する報知打順抽選を実行し、報知打順抽選によって決定した打順に対応する表示態様を主制御表示装置500に表示させる。
【0162】
CZ状態は、内部抽選で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選した際にベルA~ベルPの入賞補助が実行されるAT状態に移行する確率が通常状態よりも高く、通常状態よりも有利な演出状態である。AT制御手段200は、CZ状態の開始時にAT制御データ記憶手段197のCZゲーム数カウンタ(不図示)に所定の遊技回数に対応する値(例えば、32ゲーム)をセットし、遊技が実行される都度、CZゲーム数カウンタの記憶値を1ゲームに相当する値「1」で減算するデクリメント更新を実行する。
【0163】
AT制御手段200は、CZ状態が開始された遊技において、AT状態への移行を決定するか否かを抽選するCZ中AT抽選を実行するように構成されている。CZ中AT抽選において「AT状態への移行」に当選した場合、AT制御手段200は、CZ状態の開始から32ゲームの遊技が実行された後に、演出状態をCZ状態からAT状態に移行する。一方、CZ中AT抽選で「AT状態への移行」に当選しなかった場合、AT制御手段200は、CZ状態の開始から32ゲームの遊技が実行された後に、CZ状態を終了する。AT制御手段200は、AT移行条件が成立していない状態でCZ状態を終了した場合、有利区間の終了条件のうち通常終了条件が成立したと判定し、有利区間に関する情報を初期化する処理である所定の初期化処理と、有利区間を終了させて次ゲームから通常区間を開始する所定の終了処理と、を実行する。
【0164】
CZ中AT抽選において、AT制御手段200は、内部抽選の結果によらず、通常非AT状態において実行される通常中AT抽選よりも高い確率で「AT状態への移行」に当選可能な抽選を実行する。また、CZ中AT抽選において、AT制御手段200は、内部抽選で当選した当選エリアを参照して抽選テーブルを取得することで、内部抽選で当選した当選エリアによって「AT状態への移行」に当選する確率が変化するように構成されている。AT制御手段200は、内部抽選で当選エリア「RBB&レア役1」に当選した場合と、当選エリア「RBB&レア役2」に当選した場合と、に他の当選エリアに当選した場合よりも高い確率で「AT状態への移行」に当選可能な抽選テーブルを取得する。
【0165】
このように、CZ状態は、開始時における遊技において、内部抽選の結果によらず「AT状態への移行」に当選可能なCZ中AT抽選が実行されるとともに、CZ中AT抽選について、内部抽選で当選エリア「RBB&レア役1」又は当選エリア「RBB&レア役2」に当選した場合に、他の当選エリアに当選した場合よりも高い確率で「AT状態への移行」に当選可能に構成されており、当選エリア「RBB&レア役1」又は当選エリア「RBB&レア役2」に当選した場合に限りAT状態への移行条件が成立する可能性を有する通常状態よりも、遊技者にとって有利な演出状態として構成されている。
【0166】
AT制御手段200は、CZ状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、通常状態である場合と略同様の設定打順報知制御を実行する。また、AT制御手段200は、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時において、入賞補助制御を実行しないように構成されている。
【0167】
なお、AT制御手段200は、演出状態がCZ状態である場合における当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時において、入賞補助制御を実行するように構成されていてもよく、1回の遊技において獲得できるメダルの枚数と投入するメダルの枚数との差分の平均値である純増枚数が約1.0枚となる頻度で入賞補助制御を実行するように構成されていてもよい。
【0168】
本実施形態のAT制御手段200は、通常状態とCZ状態とにおいて、内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、入賞した役に応じた補助遊技に係る制御(指示機能に係る制御)として、遊技者にとって有利な特典の付与に係る抽選を実行するように構成されている。AT制御手段200は、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス12」に当選し、かつ設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されてチャンス役が入賞した場合と、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、かつ設定打順とは第1停止操作から異なる打順(非設定打順)でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されて特殊小役が入賞した場合と、に、通常特典付与抽選を実行し、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、かつ設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されて1枚役A又は1枚役Bが入賞した場合に、特定特典付与抽選を実行する。
【0169】
AT制御手段200は、通常特典付与抽選として、開始条件が成立してから終了条件が成立するまでの1セットのAT状態を貯留(ストック)するか否かを抽選により決定する。また、AT制御手段200は、特定特典付与抽選として、2セットのAT状態をストックするか否かを抽選により決定する。AT制御手段200は、1セット以上のAT状態のストックを決定した場合、AT制御データ記憶手段197のストック記憶領域(不図示)にストックしているセット数を記憶する。
【0170】
AT制御手段200は、1セット以上のAT状態をストックした場合、通常状態又はCZ状態においてAT状態への移行条件が成立し、1セットのAT状態が開始及び終了した後に、ストックしていた1セットのAT状態を開始するように構成されており、通常特典付与抽選及び特定特典付与抽選において1セットのAT状態がストックされた場合に、AT状態がストックされたことに基づきAT状態を開始しないように構成されている。
【0171】
AT状態は、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選した際にベルA~ベルPの入賞補助が実行される補助遊技を実行可能な状態である。AT制御手段200は、AT状態における入賞補助として、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の当選時においては、ベルA~ベルPを入賞可能にする正解打順及び第1停止操作の押下タイミングを報知する表示を主制御表示装置500に表示させ、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時においては、正解打順及び第1停止操作の押下タイミングを報知する表示を主制御表示装置500に表示させる。
【0172】
この、規定投入数(3枚)よりも多い配当(15枚)が設定されたベルA~ベルPの入賞補助が実行される補助遊技によってメダルの払い出しに関して通常状態よりも遊技者にとって有利なAT状態が、本実施形態における第2状態を構成し、通常区間、有利区間及び補助遊技に係る制御を行うAT制御手段200が、本実施形態における補助遊技制御手段を構成する。
【0173】
AT制御手段200は、AT状態の開始時にAT制御データ記憶手段197のATゲーム数カウンタ(不図示)に所定の遊技回数に対応する初期値(50ゲーム)をセットし、遊技が実行される都度、ATゲーム数カウンタの記憶値を1ゲームに相当する値「1」で減算するデクリメント更新を実行する。
【0174】
また、AT制御手段200は、内部抽選手段120による内部抽選で当選エリア「レアリプレイ」に当選した場合に、ATゲーム数カウンタの記憶値に抽選により決定された値を加算するか否かを決定することで、AT状態が継続する期間を加算(上乗せ)するか否かを決定する上乗せ抽選を実行するように構成されている。
【0175】
AT制御手段200は、AT状態における毎回の遊技の実行の都度実行するデクリメント更新によってATゲーム数カウンタの記憶値が値「0」になった場合に、ストック記憶領域を参照して1セット以上のAT状態がストックされているか否かを判定する。AT制御手段200は、AT状態がストックされていないと判定した場合に、AT状態の終了条件(AT終了条件)が成立したと判定し、AT状態を終了する。また、AT制御手段200は、AT状態において第1有利区間カウンタ197aの記憶値が値「1500」に達した場合と、AT状態において第2有利区間カウンタ197bの記憶値が値「2400」を超えた場合と、にも、AT終了条件が成立したと判定し、AT状態を終了する。
【0176】
AT制御手段200は、ATゲーム数カウンタの記憶値が値「0」になり、かつ1セットのAT状態がストックされていないと判定したことに基づきAT状態を終了した場合、有利区間を継続するか否かを決定する有利区間継続抽選を実行可能に構成されている。本実施形態において、AT制御手段200は、第2有利区間カウンタ197bの記憶値が値「900」未満、つまり、今回のAT状態において遊技者が獲得したメダルの枚数(差枚数)が900枚未満である場合に、有利区間継続抽選を実行する。
【0177】
AT制御手段200は、有利区間継続抽選を実行し、「有利区間の継続」に当選した場合、演出状態をAT状態から通常状態に移行する。一方、AT制御手段200は、有利区間継続抽選を実行し、「有利区間の継続」に当選しなかった場合と、AT状態の終了時に第2有利区間カウンタ197bの記憶値が値「900」以上である場合と、に、有利区間の終了条件のうち通常終了条件が成立したと判定し、有利区間に関する情報を初期化する処理である所定の初期化処理と、有利区間を終了させて次ゲームから通常区間を開始する所定の終了処理と、を実行する。
【0178】
また、AT制御手段200は、AT状態において第1有利区間カウンタ197aの記憶値が値「1500」に達したことに基づきAT状態を終了した場合と、AT状態において第2有利区間カウンタ197bの記憶値が値「2400」を超えたことに基づきAT状態を終了した場合と、において、有利区間の終了条件のうち特定終了条件が成立したと判定し、有利区間に関する情報を初期化する処理である所定の初期化処理と、有利区間を終了させて次ゲームから通常区間を開始する所定の終了処理と、を実行する。
【0179】
また、本実施形態において、AT制御手段200は、AT状態において内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、設定打順報知制御を実行しないように構成されている。また、AT制御手段200は、AT状態において内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、設定打順報知制御を実行しないことに基づき、通常特典付与抽選及び特定特典付与抽選を含む特典の付与に係る抽選を実行しないよう構成されている。
【0180】
3.打順当選態様の当選時の詳細
上述したように、本実施形態のスロットマシン1では、打順によって入賞可能となる小役が異なる場合を有する当選エリア(打順当選態様)として、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」を有しており、遊技状態に応じて入賞可能となる役が異なるように構成されている。
【0181】
<打順小役当選時において打順ごとに入賞可能になる小役>
図10は、非RT状態で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選した場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順によって入賞可能となる役について示す図であり、
図11は、非RT状態で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」に当選した場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順によって入賞可能となる役について示す図である。
【0182】
図10、
図11に示すように、スロットマシン1では、非RT状態における内部抽選で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、ストップボタンB1~ストップボタンB3の押下順序によらず、規定投入数よりも多い配当に設定されたベルA~ベルP、チャンス役、特殊小役が入賞せず、規定投入数よりも少ない配当に設定された1枚役A~1枚役Dが入賞するように構成されている。
【0183】
このため、本実施形態のスロットマシン1では、非RT状態において、規定投入数よりも多い配当に設定されたベルA~ベルP、チャンス役、特殊小役が入賞しないため、非RT状態におけるメダルの獲得率の期待値が大幅に抑制されており、非RT状態が他の遊技状態よりも最もメダルの獲得率の期待値が低い遊技状態となっている。
【0184】
また、
図11に示すように、スロットマシン1では、非RT状態における内部抽選で当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」に当選した場合に、ストップボタンB1が第1停止操作される打順1又は打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、規定投入数と同数の3枚の配当に設定された特殊ベルが入賞するように構成されており、打順3~打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、規定投入数よりも少ない配当に設定された1枚役E~1枚役Hが入賞するように構成されている。
【0185】
このため、本実施形態のスロットマシン1では、非RT状態において、ストップボタンB1を第1停止操作する打順1又は打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3を押下操作する遊技が実行された場合に、1枚の配当に設定された1枚役E~1枚役Hよりも多い3枚の配当に設定された特殊ベルが入賞し得ることで、他の打順で遊技が実行される場合よりもメダルの獲得率の期待値が高くなるように構成されている。
【0186】
図12は、ボーナス成立状態で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選した場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順によって入賞可能となる役について示す図である。
【0187】
図12に示すように、スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選した場合に、ベルA~ベルPを入賞可能にする打順(正解打順)が各当選エリアに設定されている。
【0188】
スロットマシン1では、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順が正解打順で、かつ第1停止操作がベルA~ベルPの入賞図柄組合せを構成する図柄を停止可能な押下タイミングであった場合に、当選しているベルA~ベルPのいずれかが入賞し、正解打順でかつ第1停止操作の押下タイミングがベルA~ベルPの入賞図柄組合せを構成する図柄を停止できないタイミングであった場合と、正解打順とは異なる打順(不正解打順)のうち第1停止操作が正解打順と共通する打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合と、に、1枚役E~1枚役H、1枚役M~1枚役Pのいずれかが1/2の確率で入賞する。
【0189】
また、スロットマシン1では、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選し、不正解打順のうち第1停止操作が正解打順とは異なる打順で、かつストップボタンB2又はストップボタンB3が第1停止操作される打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役I~1枚役L、1枚役Q~1枚役Tのいずれかが1/4の確率で入賞する。
【0190】
また、スロットマシン1では、ストップボタンB1が第1停止操作される打順1、打順2が、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に共通する不正解打順として構成されており、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役A~1枚役Dのいずれかが1/1の確率で入賞するように構成されている。
【0191】
当選エリア「青7打順ベル1」を例に、ベルA~ベルPが入賞する場合の詳細について説明する。
図12に示すように、ベルAは、正解打順として第1停止操作がストップボタンB2に実行される打順3でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、入賞可能に構成されている。また、
図5に示したように、ベルAの入賞図柄組合せは「BAR(CH)-BLA-WM」であり、中リールR2の図柄について、ベルA図柄「BLA」から構成されている。ここで、ベルA図柄「BLA」は、
図4に示すように、中リールR2において停止番号1番のコマと停止番号6番のコマとに配列されており、引き込み範囲内に青7図柄「青7」の引き込み範囲を包含する10コマの引き込み範囲に設定されているとともに、停止番号11番のコマと停止番号16番のコマとに配列されたベルB図柄「BLB」と引き込み範囲が重複しない構成となっている。
【0192】
このような構成であることから、本実施形態のスロットマシン1では、当選エリア「青7打順ベル1」に当選し、かつ正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作される場合において、第1停止操作されるストップボタンB2の押下タイミングが適切な場合、例えば青7図柄「青7」が中リールR2の中段に回転表示されているタイミング等のベルA図柄「BLA」を中リールR2の中段に停止表示可能なタイミングである場合に、ベルA図柄「BLA」が中リールR2の中段に停止する。
【0193】
スロットマシン1では、以降の停止操作がストップボタンB1、ストップボタンB3の順に実行された場合に、枚数優先制御が実行され、ベルAの入賞図柄組合せを構成する図柄が他の図柄に優先して有効ラインL1上に停止表示される構成となっている。一方、スロットマシン1では、以降の停止操作がストップボタンB3、ストップボタンB1の順に実行された場合に、個数優先制御が実行され、第2停止操作がストップボタンB3に実行された際に1枚役Eの入賞図柄組合せ「青7(BKA)-BLA(BLB)-RP」を構成するリプレイ図柄「RP」を右リールR3の下段に停止表示し、当該遊技において入賞する小役を1枚役Eに確定する。
【0194】
つまり、スロットマシン1では、当選エリア「青7打順ベル1」に当選し、正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作され、かつ第1停止操作としてストップボタンB2が適切な押下タイミングで実行され、第2停止操作がストップボタンB1に実行された時点で、ベルAの入賞が確定するように構成されている。
【0195】
スロットマシン1では、当選エリア「青7打順ベル2」~当選エリア「青7打順ベル8」についても、当選エリア「青7打順ベル1」と略同様に、正解打順で、かつ第1停止操作がベルA図柄「BLA」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行され、正解打順において第2停止操作に設定されているストップボタンが押下操作された場合に、ベルB~ベルD、ベルI~ベルLの入賞が確定するように構成されている。
【0196】
また、スロットマシン1では、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」について、第1停止操作が実行された際におけるベルE~ベルH、ベルM~ベルPを入賞可能にする押下タイミングが、ベルB図柄「BLB」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングである点について、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」と異なるものの、第2停止操作以降において、枚数優先制御が実行されることで、正解打順で、かつ第1停止操作がベルB図柄「BLB」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行され、正解打順において第2停止操作に設定されているストップボタンが押下操作された場合に、ベルE~ベルH、ベルM~ベルPの入賞が確定するように構成されている。
【0197】
図13は、ボーナス成立状態で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」に当選した場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順によって入賞可能となる役について示す図である。
【0198】
図13に示すように、スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順が正解打順で押下操作された場合に、当選しているベルA~ベルPのいずれかが入賞する。
【0199】
また、スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選し、不正解打順のうち第1停止操作が正解打順と共通する打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役E~1枚役H、1枚役M~1枚役Pのいずれかが1/2の確率で入賞する。
【0200】
また、スロットマシン1では、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選し、不正解打順のうち第1停止操作が正解打順とは異なる打順で、かつストップボタンB2又はストップボタンB3が第1停止操作される打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役I~1枚役L、1枚役Q~1枚役Tのいずれかが1/4の確率で入賞する。
【0201】
また、スロットマシン1では、ストップボタンB1が第1停止操作される打順1、打順2が、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に共通する不正解打順として構成されており、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役A~1枚役Dのいずれかが1/1の確率で入賞するように構成されている。
【0202】
また、スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、ストップボタンB2が第1停止操作される打順(打順3、打順4)と、ストップボタンB3が第1停止操作される打順(打順5、打順6)と、がチャンス役、1枚役A又は1枚役Bを入賞可能にする設定打順として設定されており、ストップボタンB1が第1停止操作される打順(打順1、打順2)が、特殊小役が入賞する非設定打順として設定されている。
【0203】
そして、スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」に当選した場合に、ストップボタンB1が第1停止操作される打順1又は打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、規定投入数と同数の3枚の配当に設定された特殊ベルが入賞するように構成されており、打順3~打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、規定投入数よりも少ない配当に設定された1枚役E~1枚役Hが入賞するように構成されている。
【0204】
図4、
図6、
図13、
図14を用いて、遊技状態がボーナス成立状態である状態で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に入賞する小役の詳細について説明する。
図6に示すように、チャンス役の入賞図柄組合せは「WM-RP-RP」である。また、特殊小役の入賞図柄組合せは「BLA-RP-RP」であり、入賞図柄組合せを構成する図柄のうち左リールR1の図柄が、チャンス役の入賞図柄組合せと異なっている。
【0205】
1枚役Aの入賞図柄組合せは「BLA-青7(BKA,BKB)-BAR(BKB)」であり、入賞図柄組合せを構成する図柄のうち左リールR1の図柄が特殊小役と共通している。また、1枚役Bの入賞図柄組合せは「BLA-赤7-BAR(BKB)」であり、入賞図柄組合せを構成する図柄のうち左リールR1の図柄が特殊小役と共通しているとともに、中リールR2の図柄について、1枚役Aの入賞図柄組合せを構成する中リールR2の図柄と引き込み範囲が重複しない図柄から構成されている。
【0206】
特殊小役の入賞図柄組合せを構成する左リールR1の図柄と、1枚役Aの入賞図柄組合せを構成する左リールR1の図柄と、1枚役Bの入賞図柄組合せを構成する左リールR1の図柄と、が共通したリプレイ図柄「RP」であることにより、リール制御手段130は、ボーナス成立状態で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、ストップボタンB1が第1停止操作された場合に、個数優先制御を実行することで、チャンス役の入賞図柄組合せを構成するBAR図柄「BAR」、チェリー図柄「CH」に優先して、リプレイ図柄「RP」を有効ラインL1に停止表示し、当該遊技において入賞可能となる役を特殊小役と、1枚役Aと、1枚役Bと、に限定することができる。そして、リール制御手段130は、第2停止操作が行われた場合に、枚数優先制御を実行し、特殊小役の入賞図柄組合せを構成する図柄を有効ラインL1上に停止表示することで、当該遊技において入賞可能となる役を特殊小役に確定する。
【0207】
図14は、遊技状態がボーナス成立状態である状態で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、ストップボタンB2、ストップボタンB3が第1停止操作される場合におけるストップボタンB2、ストップボタンB3の押下タイミングに応じて入賞する役(入賞役)について示す図である。
【0208】
図14に示すように、リール制御手段130は、当選エリア「打順チャンス1」に当選し、中リールR2又は右リールR3の停止番号0番、10番のコマに配列された図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでストップボタンB2又はストップボタンB3が押下操作された場合に、リール停止制御として枚数優先制御を実行し、15枚の配当に設定され、特殊小役、1枚役A、1枚役B、1枚役G、1枚役H、1枚役O、1枚役P、1枚役Uよりも多い配当に設定されているチャンス役の入賞図柄組合せ「WM-RP-RP」を構成するリプレイ図柄「RP」を有効ラインL1上に停止表示し、以降の停止操作においても枚数優先制御を実行することで当該遊技においてチャンス役が入賞可能となる。
【0209】
一方、リール制御手段130は、当選エリア「打順チャンス1」に当選し、中リールR2又は右リールR3の停止番号1番~9番、11番~19番のコマに配列された図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでストップボタンB2又はストップボタンB3が押下操作された場合に、リール停止制御として個数優先制御と停止制御テーブルを用いた停止制御とを実行する。
【0210】
リール制御手段130は、第1停止操作されたストップボタンがストップボタンB2である場合には、1枚役Aの入賞図柄組合せ「BLA-青7(BKA,BKB)-BAR(BKB)」を構成する青7図柄「青7」、ブランクA図柄「BKA」、ブランクB図柄「BKB」又は1枚役Bの入賞図柄組合せ「BLA-赤7-BAR(BKB)」を構成する赤7図柄「赤7」を有効ラインL1上に停止表示し、当該遊技において入賞可能となる役を1枚役Aと、1枚役Bと、のいずれかに確定させる。
【0211】
また、リール制御手段130は、第1停止操作されたストップボタンがストップボタンB3である場合には、1枚役Aの入賞図柄組合せ「BLA-青7(BKA,BKB)-BAR(BKB)」と、1枚役Bの入賞図柄組合せ「BLA-赤7-BAR(BKB)」と、に共通するBAR図柄「BAR」又はブランクB図柄「BKB」を有効ラインL1上に停止表示し、当該遊技において入賞可能となる役を1枚役Aと、1枚役Bと、のいずれかに確定させる。
【0212】
リール制御手段130は、当選エリア「打順チャンス2」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合についても、当選エリア「打順チャンス1」に当選した場合と略同様に、第1停止操作されるストップボタンB2又はストップボタンB3の押下タイミングによって枚数優先制御と個数優先制御とのいずれを実行するかが予め設定されている。リール制御手段130は、枚数優先制御を実行すると設定されている停止番号のコマに配列された図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでストップボタンB2、ストップボタンB3が押下操作された場合には、チャンス役の入賞図柄組合せを構成する図柄を有効ラインL1上に停止表示し、個数優先制御を実行すると設定されている停止番号のコマに配列された図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでストップボタンB2、ストップボタンB3が押下操作された場合には、1枚役A、1枚役Bの入賞図柄組合せを構成する図柄を有効ラインL1上に停止表示する。
【0213】
また、
図14に示すように、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」は、リール制御手段130が枚数優先制御を実行することでチャンス役が入賞可能となるストップボタンB2、ストップボタンB3の押下タイミングについて、それぞれ重複しない押下タイミングになるように構成されている。
【0214】
<打順当選態様の当選時における入賞補助>
次に、本実施形態のスロットマシン1において、ボーナス成立状態における内部抽選で打順当選態様に当選した場合に、AT制御手段200が実行する入賞補助制御について説明する。
図15は、ボーナス成立状態における内部抽選で打順当選態様に当選した場合にAT制御手段200が実行する入賞補助制御によって表示される主制御表示装置500の表示態様について説明する図である。
【0215】
図15に示すように、AT制御手段200は、押下タイミングとして、青7図柄「青7」の引き込み範囲が包含されるベルA図柄「BLA」の引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングで第1停止操作を押下することを報知する主制御表示装置500の表示態様として、「05」~「08」を有しており、表示態様「05」は、正解打順が打順3であることを報知し、表示態様「06」は、正解打順が打順4であることを報知し、表示態様「07」は、正解打順が打順5であることを報知し、表示態様「08」は、正解打順が打順6であることを報知する。AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態で、かつ演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」に当選した場合に、
図15に示す表示態様を主制御表示装置500に表示する入賞補助制御を実行する。
【0216】
また、AT制御手段200は、押下タイミングとして赤7図柄「赤7」の引き込み範囲が包含されるベルB図柄「BLB」の引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングで第1停止操作を押下することを報知する主制御表示装置500の表示態様として、「09」~「12」を有しており、表示態様「09」は、正解打順が打順3であることを報知し、表示態様「10」は、正解打順が打順4であることを報知し、表示態様「11」は、正解打順が打順5であることを報知し、表示態様「12」は、正解打順が打順6であることを報知する。AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態で、かつ演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選した場合に、
図15に示す表示態様を主制御表示装置500に表示する入賞補助制御を実行する。
【0217】
また、AT制御手段200は、表示態様「01」~表示態様「04」を当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の正解打順を報知する主制御表示装置500の表示態様と、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の設定打順を報知する主制御表示装置500の表示態様と、として有しており、表示態様「01」は、正解打順(設定打順)が打順3であることを報知し、表示態様「02」は、正解打順(設定打順)が打順4であることを報知し、表示態様「03」は、正解打順(設定打順)が打順5であることを報知し、表示態様「04」は、正解打順(設定打順)が打順6であることを報知する。
【0218】
AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選した場合に、
図15に示す表示態様を主制御表示装置500に表示する入賞補助制御を実行する。一方、AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、主制御表示装置500を消灯した状態にすることで、設定打順を報知しないように構成されており、AT状態において第1停止操作をストップボタンB1に実行する遊技を遊技者に促し、14枚の配当に設定された特殊小役を入賞可能にすることで、AT状態での当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の当選時におけるメダルの獲得率の期待値の低下を抑制している。
【0219】
AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態が通常状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選した場合に、主制御表示装置500を消灯した状態にすることで、正解打順を報知しないように構成されており、通常状態において第1停止操作をストップボタンB1に実行する遊技を遊技者に促し、1枚の配当に設定された1枚役A~1枚役Dが入賞する可能性を高め、通常状態におけるメダルの獲得率の期待値を抑制している。
【0220】
一方、AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態が通常状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、設定打順を報知する表示態様に設定されている表示態様「01」~表示態様「04」のうち、いずれの表示態様を主制御表示装置500に表示するかを抽選によって決定し、決定した表示態様を主制御表示装置500に表示する設定打順報知制御を実行する。
【0221】
4.本実施形態のまとめ
上述したように、本実施形態のスロットマシン1では、遊技状態がボーナス成立状態である場合において、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3を押下操作することで、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時であれば、1枚の配当に設定された1枚役A~1枚役Dのいずれかが入賞し、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の当選時であれば、14枚の配当に設定された特殊小役が入賞し、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」の当選時であれば、3枚の配当に設定された特殊ベルが入賞する。
【0222】
また、スロットマシン1では、遊技状態がボーナス成立状態である場合において、打順3~打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3を押下操作することで、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、15枚の配当に設定されたベルA~ベルPのいずれかが1/8の確率で入賞可能となり、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時であれば、15枚の配当に設定されたベルA~ベルPのいずれかが1/4の確率で入賞可能となり、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の当選時であれば、15枚の配当に設定されたチャンス役が1/10の確率で入賞可能となり、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」の当選時であれば、1枚の配当に設定された1枚役E~1枚役Hが1/2の確率で入賞可能となる。
【0223】
また、本実施形態のAT制御手段200は、演出状態が通常状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選した場合に、打順3~打順6のいずれかの設定打順を報知する設定打順報知制御を実行し、演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選した場合に、正解打順及び第1停止操作の押下タイミングを報知する入賞補助制御を実行する。ここで、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の当選時における入賞補助制御で主制御表示装置500に表示される表示態様は、
図15に示したように、設定打順報知制御で主制御表示装置500に表示される表示態様とは異なる表示態様となっている。
【0224】
そして、本実施形態のAT制御手段200は、演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選した場合に、打順3~打順6に設定された正解打順を報知する入賞補助制御を実行するとともに、該入賞補助制御において、設定打順報知制御で主制御表示装置500に表示する表示態様と共通する表示態様「01」~表示態様「04」を用いるように構成されている。
【0225】
このような構成であることから、スロットマシン1では、主制御表示装置500に表示される表示態様「01」~表示態様「04」には従い、表示態様「05」~表示態様「12」には従わない遊技が実行された場合に、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」の当選時に規定投入数(3枚)よりも多い15枚の配当に設定されたベルA~ベルPが入賞せずに1枚の配当に設定された1枚役A~1枚役Tのいずれかが入賞可能となり、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」の当選時に、9/10の確率で1枚役A、1枚役Bが入賞することで、メダルの獲得数が少なくなるものの、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時にベルA~ベルPが入賞するため、メダルの獲得率の期待値について、過度な低下を抑制し適切な期待値を維持することで、AT遊技に関する設計を実現可能となるため、遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることができる。
【0226】
また、本実施形態のスロットマシン1は、演出状態が通常状態である場合において、設定打順報知制御が実行された場合には設定打順報知制御に従った打順で遊技を実行し、設定打順が報知されない場合には打順1、打順2で遊技を実行する場合において、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」の当選時に3枚の配当に設定された特殊ベルが入賞するため、メダルの獲得率の期待値について、過度な低下を抑制し適切な期待値を維持することで、AT遊技に関する設計を実現可能となるため、遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることができる。
【0227】
この、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」が、本実施形態における複数種類の第1特定当選態様を構成し、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」が、本実施形態における第2特定当選態様を構成する。また、第1配当としての15枚の配当に設定されたベルA~ベルPが、本実施形態における第1特定小役を構成し、第2配当としての1枚の配当に設定された1枚役A~1枚役Tが、本実施形態における第2特定小役を構成し、1枚より高く15枚よりも低い第3配当としての3枚の配当に設定された特殊ベルが、本実施形態における第3特定小役を構成し、3枚の配当よりも低い第4配当としての1枚の配当に設定された1枚役E~1枚役Hが、本実施形態における第4特定小役を構成する。
【0228】
また、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」において正解打順に設定されている打順3~打順6が、本実施形態における正解打順グループに含まれる打順を構成し、正解打順グループに含まれない打順1、打順2が、本実施形態における特定打順を構成する。
【0229】
以上のように、本実施形態の遊技機(1)は、
複数のリール(R1,R2,R3)と、
前記複数のリールにそれぞれ対応する複数のストップボタン(B1,B2,B3)と、
内部抽選を行う内部抽選手段(120)と、
前記リールの回転態様及び停止態様を制御するリール制御手段(130)と、
有効ライン(L1)上に停止表示された図柄組合せに基づき役の入賞判定を行う入賞判定手段(140)と、
通常区間及び有利区間を制御し、前記有利区間において補助遊技に係る制御を行う補助遊技制御手段(200)と、を備え、
前記内部抽選では、複数種類の当選態様の当否が決定され、
前記複数種類の当選態様には、複数種類の第1特定当選態様と、第2特定当選態様と、が含まれ、
前記複数種類の第1特定当選態様は、複数種類の第1特定小役が互いに重複せずに当選し、かつ第2特定小役と重複当選する当選態様であり、
前記第2特定当選態様は、第3特定小役と、第4特定小役と、が重複等当選する当選態様であり、
前記第1特定小役は、第1配当に設定され、
前記第2特定小役は、第2配当に設定され、
前記第3特定小役は、第3配当に設定され、
前記第4特定小役は、第4配当に設定され、
前記第1配当は、前記第2配当よりも高く、
前記第2配当は、遊技を開始する際に必要となる遊技価値よりも低く、
前記第3配当は、前記第2配当よりも高く、かつ前記第1配当よりも低く、
前記第4配当は、前記第3配当よりも低く、
前記第1特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが正解打順で押下された場合に、前記第1特定小役が入賞可能であり、
前記第1特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記正解打順とは異なる打順で押下された場合に、前記第2特定小役が入賞可能であり、
複数のストップボタンの打順には、正解打順グループに含まれる打順と、特定打順と、があり、
前記正解打順グループは、前記複数種類の第1当選態様のそれぞれにおいて前記正解打順に設定されている打順から構成され、
前記特定打順は、前記正解打順グループに含まれない打順から構成され、
前記第2特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記正解打順グループに含まれる打順で押下された場合に、前記第4特定小役が入賞可能であり、
前記第2特定当選態様に当選し、かつ前記複数のストップボタンが前記特定打順で押下された場合に、前記第3特定小役が入賞可能である。
【0230】
この構成により、本実施形態のスロットマシン1は、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」の当選時において、正解打順である打順3~打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されず、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作される遊技が実行された場合に、1枚の配当に設定された1枚役A~1枚役Dが入賞しメダルの獲得率の期待値が低下するものの、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」の当選時に打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作される遊技が実行されることで、3枚の配当に設定された特殊ベルが入賞するため、メダルの獲得率の期待値について、過度な低下を抑制し適切な期待値を維持することで、AT遊技に関する設計を実現可能となるため、遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることができる。
【0231】
5.変形例
なお、本実施形態において、スロットマシン1は、中リールR2に配列されたベルA図柄「BLA」と、ベルB図柄「BLB」とについて、互いに引き込み範囲が重複しない異なる図柄から構成されているが、これに限らず、例えば、共通のベル図柄「BL」が4コマ以内の間隔で配列されるように構成されていてもよい。
【0232】
このように構成される場合、スロットマシン1は、当選エリア「青7打順ベル1」の当選時に正解打順でかつ第1タイミングでストップボタンB2が押下操作された場合に入賞可能となるベルAについて、入賞図柄組合せが「BAR(CH)-BL-WM」となることで、第2タイミングでストップボタンB2が押下操作された場合にもベル図柄「BL」を引き込むことができる構成となるが、停止操作を検出した際における中リールR2の位置によって、個数優先制御と枚数優先制御とを切り換える構成にし、第2タイミングである場合には個数優先制御を実行してベルAが入賞しないように構成されていればよい。また、当選エリア「青7打順ベル2」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」についても、略同様に停止操作を検出した際における中リールR2、右リールR3の位置によって、個数優先制御と枚数優先制御とを切り換える構成にし、第2タイミングである場合には個数優先制御を実行してベルB~ベルPが入賞しないように構成されていればよい。なお、このように構成される場合において、スロットマシン1は、ベルA~ベルPの入賞図柄組合せについて、すべてが異なる図柄組合せとなるように構成される必要がある。
【0233】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、1枚の配当よりも高く、かつ15枚の配当よりも低い配当として、規定投入数(3枚)と同数の3枚の配当に設定された特殊ベルを有しているが、特殊ベルの配当はこれに限らず、例えば、規定投入数よりも少ない2枚の配当であってもよく、また、規定投入数よりも多い4枚~14枚いずれかの配当であってもよい。つまり、特殊ベルの配当は、ベルA~ベルPの配当(15枚)よりも低く、1枚役A~1枚役Vの配当(1枚)よりも高ければ、いずれの枚数であってもよい。
【0234】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」に当選し、入賞補助制御を実行する場合に、ベルA~ベルPの入賞図柄組合せを構成するベルA図柄「BLA」、ベルB図柄「BLB」よりも長い幅を有することで視認性が高い視認性が高い図柄(青7図柄「青7」、赤7図柄「赤7」)の引き込み範囲内で第1停止操作することを報知するように構成されているが、視認性の高い図柄について、高い視認性を幅の長さによって実現することに限定されない。スロットマシン1は、例えば、ベルA~ベルPの入賞図柄組合せを構成する図柄について、リールの裏側からリールテープを照らすリールバックライトが透過しない画像から構成された図柄を有し、第1図柄として、リールバックライトが透過する画像から構成された図柄を有することで、特定リールの回転時において、第1図柄が発光して回転表示されることで、ベルA~ベルPの入賞図柄組合せを構成する図柄よりも視認性が高くなるように構成されていてもよい。また、スロットマシン1は、例えば、第1図柄及び第2図柄以外の図柄が第1色(例えば黄色)から構成され、第1図柄が第2色(例えば青色)から構成されることで、特定リールの回転時において、第1図柄が回転表示されるときだけ第2色の図柄が回転表示されることで、他の図柄よりも視認性が高くなるように構成されていてもよい。
【0235】
つまり、スロットマシン1は、第1図柄の視認性について、他の図柄よりも視認性が高くなるように構成されていればよく、その具体的な構成については、本実施形態に限定されるものではない。
【0236】
また、スロットマシン1は、第2図柄についても第1図柄と略同様に、他の図柄よりも視認性が高くなるように構成されていればいずれの構成であってもよく、その具体的な構成については、本実施形態に限定されるものではない。
【0237】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3が正解打順で押下操作された場合に、ストップボタンB1~ストップボタンB3の押下タイミングによらず15枚の配当に設定されたベルA~ベルPのいずれかが入賞するように構成されているが、これに限定されない。スロットマシン1は、例えば、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル8」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3が正解打順で、かつ第1停止操作が所定の押下タイミングである場合に、当選している15枚の配当(第3配当)に設定された小役が入賞し、ストップボタンB1~ストップボタンB3が正解打順で、かつ第1停止操作が所定の押下タイミングとは異なるタイミングである場合に、当選している15枚の配当に設定された小役が入賞せずに1枚の配当に設定された小役等、第3配当とは異なる配当の小役が入賞する又は取りこぼし(非入賞)となるように構成されていてもよい。
【0238】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3が非設定打順で押下操作された場合に、ストップボタンB1~ストップボタンB3の押下タイミングによらず14枚の配当に設定された特殊小役が入賞するように構成されているが、これに限定されない。スロットマシン1は、例えば、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス10」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3が非設定打順で、かつ第1停止操作が所定の押下タイミングである場合に、当選している14枚の配当(第2配当)に設定された小役が入賞し、ストップボタンB1~ストップボタンB3が正解打順で、かつ第1停止操作が所定の押下タイミングとは異なるタイミングである場合に、当選している14枚の配当に設定された小役が入賞せずに1枚の配当に設定された小役等、第2配当とは異なる配当の小役が入賞する又は取りこぼし(非入賞)となるように構成されていてもよい。
【0239】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」に当選した場合に、打順1、打順2のいずれかの打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、特殊ベルが入賞するように構成されているが、これに限定されない。スロットマシン1は、例えば、打順1でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に限って特殊ベルが入賞し、打順2で押下操作された場合には、第4特定小役が入賞するように構成されていてもよい。
【0240】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、当選エリア「打順特殊ベル1」、当選エリア「打順特殊ベル2」に当選した場合に、打順1、打順2のいずれかの打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、ストップボタンB1~ストップボタンB3の押下タイミングによらず第3特定小役としての特殊ベルが入賞するように構成されているが、これに限定されない。スロットマシン1は、例えば、打順1、打順2で、かつストップボタンB1の押下タイミングが適切な場合に第3特定小役が入賞し、ストップボタンB1の押下タイミングが第3特定小役の入賞図柄組合せを構成する左リールR1の図柄を停止表示できないタイミングであった場合には、第4特定小役が入賞するように構成されていてもよい。
【0241】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、当選エリア「青7打順ベル1」~当選エリア「青7打順ベル8」、当選エリア「赤7打順ベル1」~当選エリア「赤7打順ベル8」について、正解打順のうち第1停止操作のストップボタンが適切な押下タイミングで押下操作され、かつ第2停止操作のストップボタンが押下操作されるまでベルA~ベルPの入賞が確定しないように構成されているが、これに限定されない。スロットマシン1は、例えば、不正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に入賞可能になる小役よりも高い配当に設定された小役について、正解打順のうち第1停止操作のストップボタンが適切な押下タイミングで押下操作された時点で入賞が確定するように構成されていてもよい。
【0242】
以下に、正解打順のうち第1停止操作が実行された時点で、不正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に入賞可能となる小役よりも高い配当の小役の入賞が、正解打順でかつ第1停止操作のストップボタンが適切な押下タイミングで押下操作された時点で確定する構成の具体例について、
図16~
図24を用いて説明する。なお、本実施形態のスロットマシン1と共通する構成については、説明を省略する。
【0243】
<有効ライン>
変形例のスロットマシン1においては、各リールの表示位置の組合せによる有効ラインについて、有効ラインL1が設定されている。変形例のスロットマシン1では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数がいずれの遊技状態においても3枚に設定されており、規定投入数に相当するメダルが投入されると左リールR1~右リールR3の下段によって構成される有効ラインL1が有効化される。
【0244】
<内部抽選の対象となる当選エリア>
図16は、変形例のスロットマシン1における内部抽選の対象となる当選エリアと、各当選エリアに対応付けられている当選番号及び当選役と、遊技状態のそれぞれにおいて各当選エリアに対応付けられた抽選値数と、を示す図である。
【0245】
図16に示すように、スロットマシン1では、内部抽選の対象となる当選エリアとして、当選エリア「全小役」、当選エリア「全1枚役」、当選エリア「通常リプレイ1」、当選エリア「通常リプレイ2」、当選エリア「レアリプレイ」、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「RBB&レア役」及び当選エリア「RBB」を有しており、当選番号1番~当選番号38番の番号がそれぞれ対応付けらえている。また、スロットマシン1では、内部抽選の結果として不当選(ハズレ)に当選番号0番が対応付けられている。
【0246】
内部抽選手段120は、乱数判定処理において、当選番号38番に対応付けられた当選エリアから当選番号0番に対応付けられた不当選に向かう順番で、各当選エリアの当否を決定していく。
【0247】
スロットマシン1では、内部抽選で当選した場合に入賞可能な小役として、ベルA~ベルX、特殊ベル、1枚役A~1枚役K、特殊1枚役A、特殊1枚役Bを有しており、内部抽選で当選可能なリプレイとして、リプレイAと、リプレイBと、レアリプレイと、を有している。各小役及び各リプレイは、それぞれ
図16に示す組合せで各当選エリアに対応付けられている。
【0248】
また、
図16に示すように、スロットマシン1では、ボーナスと小役とを含む当選エリアとして、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「RBB&レア役」が設定され、ボーナスのみを含み当選エリアとして、当選エリア「RBB」が設定されている。
【0249】
<内部抽選テーブル>
変形例のスロットマシン1は、内部抽選手段120による内部抽選で用いられる抽選テーブルである内部抽選テーブルとして、非RT状態(一般中)で用いられる内部抽選テーブルAと、ボーナス成立状態(内部中)で用いられる内部抽選テーブルBと、ボーナス状態(作動中)で用いられる内部抽選テーブルCと、を内部抽選テーブル記憶手段192に記憶させている。内部抽選テーブルA~内部抽選テーブルCの各内部抽選テーブルにおいては、
図16に示すように、抽選の対象となる当選エリアに抽選値数が対応付けられている。
【0250】
<乱数判定処理>
変形例の内部抽選手段120は、乱数判定処理において、乱数生成手段110から取得した乱数を、内部抽選テーブル記憶手段192から取得した内部抽選テーブルにおいて各当選エリアに対応付けられている抽選値数で順次減算していき、減算した結果が負の値となった場合に、当該減算した抽選値数に対応する当選エリアに当選したと判定する。また、内部抽選手段120は、内部抽選テーブルに記憶されているすべての抽選値数で減算し終えた時点で減算した結果が正の値である場合、いずれの役にも当選しなかった不当選であると判定する。
【0251】
なお、乱数生成手段110は、内部抽選で用いる乱数として、0~65535の計65536個の乱数を生成可能に構成されている。また、
図16に示すように、内部抽選テーブルAにおいては、当選エリア「RBB」~当選エリア「通常リプレイ1」に対応付けられている抽選値数の総数が65536となっており、内部抽選テーブルBにおいては、当選エリア「RBB&レア役」~当選エリア「通常リプレイ1」に対応付けられている抽選値数の総数が65536となっているため、非RT状態又はボーナス成立状態における内部抽選においては、いずれかの役に当選し、不当選とならないように構成されている。
【0252】
<図柄の配列>
図17は、変形例のスロットマシン1における左リールR1~右リールR3の周面に配列された各図柄を示す図である。
図17に示すように、左リールR1~右リールR3の外周面には、黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」、リプレイ図柄「RP」、ベル図柄「BL」、チェリーA図柄「CHA」、チェリーB図柄「CHB」、スイカ図柄「WM」及びブランク図柄「BK」が配列されている。また、左リールR1~右リールR3の周面には、それぞれ20コマの図柄が配列されている。
【0253】
図17に示すように、左リールR1には、ベル図柄「BL」が停止番号3番、停止番号8番、停止番号13番、停止番号18番のコマに配列されており、左リールR1の図柄としてベル図柄「BL」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB1の押下タイミングによらず左リールR1の下段にベル図柄「BL」を停止表示可能に構成されている。
【0254】
また、左リールR1には、リプレイ図柄「RP」が停止番号4番、停止番号9番、停止番号14番、停止番号19番のコマに配列されており、左リールR1の図柄としてリプレイ図柄「RP」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB1の押下タイミングによらず左リールR1の下段にリプレイ図柄「RP」を停止表示可能に構成されている。
【0255】
また、左リールR1には、スイカ図柄「WM」が停止番号2番、停止番号7番、停止番号12番、停止番号17番のコマに配列されており、左リールR1の図柄としてスイカ図柄「WM」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB1の押下タイミングによらず左リールR1の下段にスイカ図柄「WM」を停止表示可能に構成されている。
【0256】
また、左リールR1には、チェリーA図柄「CHA」が停止番号1番、停止番号6番、停止番号11番、停止番号16番のコマに配列されており、左リールR1の図柄としてチェリーA図柄「CHA」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB1の押下タイミングによらず左リールR1の下段にチェリーA図柄「CHA」を停止表示可能に構成されている。
【0257】
中リールR2には、ベル図柄「BL」が停止番号4番、停止番号9番、停止番号14番、停止番号19番のコマに配列されており、中リールR2の図柄としてベル図柄「BL」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB2の押下タイミングによらず中リールR2の下段にベル図柄「BL」を停止表示可能に構成されている。
【0258】
また、中リールR2には、リプレイ図柄「RP」が停止番号2番、停止番号7番、停止番号12番、停止番号17番のコマに配列されており、中リールR2の図柄としてリプレイ図柄「RP」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB2の押下タイミングによらず中リールR2の下段にリプレイ図柄「RP」を停止表示可能に構成されている。
【0259】
また、中リールR2には、スイカ図柄「WM」が停止番号1番、停止番号6番、停止番号11番、停止番号16番のコマに配列されており、中リールR2の図柄としてスイカ図柄「WM」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB2の押下タイミングによらず中リールR2の下段にスイカ図柄「WM」を停止表示可能に構成されている。
【0260】
右リールR3には、ベル図柄「BL」が停止番号4番、停止番号9番、停止番号14番、停止番号19番のコマに配列されており、右リールR3の図柄としてベル図柄「BL」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB3の押下タイミングによらず右リールR3の下段にベル図柄「BL」を停止表示可能に構成されている。
【0261】
また、右リールR3には、リプレイ図柄「RP」が停止番号3番、停止番号8番、停止番号13番、停止番号18番のコマに配列されており、右リールR3の図柄としてリプレイ図柄「RP」が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB3の押下タイミングによらず右リールR3の下段にリプレイ図柄「RP」を停止表示可能に構成されている。
【0262】
そして、右リールR3には、チェリーB図柄「CHB」が停止番号1番のコマに配列され、チェリーA図柄「CHA」が停止番号6番、停止番号11番、停止番号16番のコマに配列されており、右リールR3の図柄としてチェリーA図柄「CHA」又はチェリーB図柄「CHB」の2つの図柄が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、ストップボタンB3の押下タイミングによらず右リールR3の下段にチェリーA図柄「CHA」又はチェリーB図柄「CHB」を停止表示可能に構成されている。
【0263】
左リールR1においては、黄BAR図柄「黄BAR」が停止番号0番のコマに配列されており、黄BAR図柄「黄BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号4番のリプレイ図柄「RP」~停止番号0番の黄BAR図柄「黄BAR」となっている。また、左リールR1においては、白BAR図柄「白BAR」が停止番号5番のコマに配列されており、白BAR図柄「白BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号9番のリプレイ図柄「RP」~停止番号5番の白BAR図柄「白BAR」となっている。また、左リールR1においては、青BAR図柄「青BAR」が停止番号10番のコマに配列されており、青BAR図柄「青BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号14番のリプレイ図柄「RP」~停止番号10番の青BAR図柄「青BAR」となっている。そして、左リールR1においては、赤BAR図柄「赤BAR」が停止番号15番のコマに配列されており、赤BAR図柄「赤BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号19番のリプレイ図柄「RP」~停止番号15番の赤BAR図柄「赤BAR」となっている。
【0264】
このように、左リールR1において、黄BAR図柄「黄BAR」と、白BAR図柄「白BAR」と、青BAR図柄「青BAR」と、赤BAR図柄「赤BAR」と、は、互いに引き込み範囲が重複しない位置に配列されている。このため、黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」の各図柄が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、各図柄に設定されている20コマ中5コマの引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでストップボタンB1が押下操作された場合に、有効ラインL1上に停止表示される、つまり任意のタイミングでストップボタンB1を押下操作した場合には、黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれの図柄についても、同一の5/20(1/4)の確率で有効ラインL1上に停止表示されるように構成されている。
【0265】
中リールR2においては、黄BAR図柄「黄BAR」が停止番号0番のコマに配列されており、黄BAR図柄「黄BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号4番のベル図柄「BL」~停止番号0番の黄BAR図柄「黄BAR」となっている。また、中リールR2においては、白BAR図柄「白BAR」が停止番号5番のコマに配列されており、白BAR図柄「白BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号9番のベル図柄「BL」~停止番号5番の白BAR図柄「白BAR」となっている。また、中リールR2においては、青BAR図柄「青BAR」が停止番号10番のコマに配列されており、青BAR図柄「青BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号14番のベル図柄「BL」~停止番号10番の青BAR図柄「青BAR」となっている。そして、中リールR2においては、赤BAR図柄「赤BAR」が停止番号15番のコマに配列されており、赤BAR図柄「赤BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号19番のベル図柄「BL」~停止番号15番の赤BAR図柄「赤BAR」となっている。
【0266】
このように、中リールR2において、黄BAR図柄「黄BAR」と、白BAR図柄「白BAR」と、青BAR図柄「青BAR」と、赤BAR図柄「赤BAR」と、は、互いに引き込み範囲が重複しない位置に配列されている。このため、黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」の各図柄が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、各図柄に設定されている20コマ中5コマの引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでストップボタンB2が押下操作された場合に、有効ラインL1上に停止表示される、つまり任意のタイミングでストップボタンB2を押下操作した場合には、黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれの図柄についても、同一の5/20(1/4)の確率で有効ラインL1上に停止表示されるように構成されている。
【0267】
右リールR3においては、黄BAR図柄「黄BAR」が停止番号0番のコマに配列されており、黄BAR図柄「黄BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号4番のベル図柄「BL」~停止番号0番の黄BAR図柄「黄BAR」となっている。また、右リールR3においては、白BAR図柄「白BAR」が停止番号5番のコマに配列されており、白BAR図柄「白BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号9番のベル図柄「BL」~停止番号5番の白BAR図柄「白BAR」となっている。また、右リールR3においては、青BAR図柄「青BAR」が停止番号10番のコマに配列されており、青BAR図柄「青BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号14番のベル図柄「BL」~停止番号10番の青BAR図柄「青BAR」となっている。そして、右リールR3においては、赤BAR図柄「赤BAR」が停止番号15番のコマに配列されており、赤BAR図柄「赤BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲が、停止番号19番のベル図柄「BL」~停止番号15番の赤BAR図柄「赤BAR」となっている。
【0268】
このように、右リールR3において、黄BAR図柄「黄BAR」と、白BAR図柄「白BAR」と、青BAR図柄「青BAR」と、赤BAR図柄「赤BAR」と、は、互いに引き込み範囲が重複しない位置に配列されている。このため、黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」の各図柄が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、各図柄に設定されている20コマ中5コマの引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでストップボタンB3が押下操作された場合に、有効ラインL1上に停止表示される、つまり任意のタイミングでストップボタンB3を押下操作した場合には、黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれの図柄についても、同一の5/20(1/4)の確率で有効ラインL1上に停止表示されるように構成されている。
【0269】
中リールR2においては、ブランク図柄「BK」が停止番号3番のコマに配列され、チェリーA図柄「CHA」が停止番号8番、停止番号13番、停止番号18番のコマに配列されており、ブランク図柄「BK」、チェリーA図柄「CHA」の各図柄が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、各図柄のそれぞれを有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲内でストップボタンB2が押下操作されることで、各図柄を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0270】
右リールR3においては、ブランク図柄「BK」が停止番号2番のコマに配列され、スイカ図柄「WM」が停止番号7番、停止番号12番、停止番号17番のコマに配列されており、ブランク図柄「BK」、スイカ図柄「WM」の各図柄が入賞図柄組合せとして設定された役を停止表示すると決定した場合においては、各図柄のそれぞれを有効ラインL1上に停止表示可能な引き込み範囲内でストップボタンB3が押下操作されることで、各図柄を有効ラインL1上に表示可能となる。
【0271】
また、スロットマシン1では、黄BAR図柄「黄BAR」と、白BAR図柄「白BAR」と、青BAR図柄「青BAR」と、赤BAR図柄「赤BAR」と、について、他の図柄よりも幅方向の長さが長い図柄から構成されており、左リールR1~右リールR3の回転時において、ベル図柄「BL」、リプレイ図柄「RP」、チェリーA図柄「CHA」、チェリーB図柄「CHB」、スイカ図柄「WM」及びブランク図柄「BK」よりも視認性が高い図柄として構成されている。
【0272】
<小役の入賞図柄組合せと配当>
図18~
図20は、本実施形態のスロットマシン1が有する小役の入賞図柄組合せと、各小役に設定された配当と、を示す図である。
図18に示すように、ベルAの入賞図柄組合せは「黄BAR-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-BL」から構成されており、ベルAが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0273】
ベルBの入賞図柄組合せは「黄BAR-WM-CHA(CHB)」から構成されており、ベルBが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の上段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0274】
ベルCの入賞図柄組合せは「白BAR-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-BL」から構成されており、ベルCが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0275】
ベルDの入賞図柄組合せは「白BAR-WM-CHA(CHB)」から構成されており、ベルDが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の上段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0276】
ベルEの入賞図柄組合せは「青BAR-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-BL」から構成されており、ベルEが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0277】
ベルFの入賞図柄組合せは「青BAR-WM-CHA(CHB)」から構成されており、ベルFが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の上段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0278】
ベルGの入賞図柄組合せは「赤BAR-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-BL」から構成されており、ベルGが入賞した際に、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0279】
ベルHの入賞図柄組合せは「赤BAR-WM-CHA(CHB)」から構成されており、ベルHが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の上段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0280】
つまり、スロットマシン1では、ベルAが入賞した場合と、ベルCが入賞した場合と、ベルEが入賞した場合と、ベルGが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。また、ベルAの入賞図柄組合せと、ベルCの入賞図柄組合せと、ベルEの入賞図柄組合せと、ベルGの入賞図柄組合せと、は、中リールR2の図柄と右リールR3の図柄とについて、ストップボタンB2、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0281】
また、スロットマシン1では、ベルBが入賞した場合と、ベルDが入賞した場合と、ベルFが入賞した場合と、ベルHが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1~右リールR3の上段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。また、ベルBの入賞図柄組合せと、ベルDの入賞図柄組合せと、ベルFの入賞図柄組合せと、ベルHの入賞図柄組合せと、は、中リールR2の図柄と右リールR3の図柄とについて、ストップボタンB2、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0282】
そして、左リールR1において、黄BAR図柄「黄BAR」の配列された位置と、白BAR図柄「白BAR」が配列された位置と、青BAR図柄「青BAR」の配列された位置と、赤BAR図柄「赤BAR」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、ベルA、ベルBと、ベルC、ベルDと、ベルE、ベルFと、ベルG、ベルHと、は、入賞可能にするストップボタンB1の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0283】
ベルIの入賞図柄組合せは「WM-黄BAR-BL」から構成されており、ベルIが入賞した際に、左リールR1の上段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0284】
ベルJの入賞図柄組合せは「BL-黄BAR-CHA(CHB)」から構成されており、ベルJが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0285】
ベルKの入賞図柄組合せは「WM-白BAR-BL」から構成されており、ベルKが入賞した際に、左リールR1の上段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0286】
ベルLの入賞図柄組合せは「BL-白BAR-CHA(CHB)」から構成されており、ベルLが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0287】
ベルMの入賞図柄組合せは「WM-青BAR-BL」から構成されており、ベルMが入賞した際に、左リールR1の上段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0288】
ベルNの入賞図柄組合せは「BL-青BAR-CHA(CHB)」から構成されており、ベルNが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0289】
ベルOの入賞図柄組合せは「WM-赤BAR-BL」から構成されており、ベルOが入賞した際に、左リールR1の上段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0290】
ベルPの入賞図柄組合せは「BL-赤BAR-CHA(CHB)」から構成されており、ベルPが入賞した際に、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0291】
つまり、スロットマシン1では、ベルIが入賞した場合と、ベルKが入賞した場合と、ベルMが入賞した場合と、ベルOが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の上段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。また、ベルIの入賞図柄組合せと、ベルKの入賞図柄組合せと、ベルMの入賞図柄組合せと、ベルOの入賞図柄組合せと、は、左リールR1の図柄と右リールR3の図柄とについて、ストップボタンB1、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0292】
また、スロットマシン1では、ベルJが入賞した場合と、ベルLが入賞した場合と、ベルNが入賞した場合と、ベルPが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の下段と、中リールR2の中段と、右リールR3の上段と、の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。また、ベルJの入賞図柄組合せと、ベルLの入賞図柄組合せと、ベルNの入賞図柄組合せと、ベルPの入賞図柄組合せと、は、左リールR1の図柄と右リールR3の図柄とについて、ストップボタンB1、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0293】
そして、中リールR2において、黄BAR図柄「黄BAR」の配列された位置と、白BAR図柄「白BAR」が配列された位置と、青BAR図柄「青BAR」の配列された位置と、赤BAR図柄「赤BAR」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、ベルI、ベルJと、ベルK、ベルLと、ベルM、ベルNと、ベルO、ベルPと、は、入賞可能にするストップボタンB2の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0294】
図19に示すように、ベルQの入賞図柄組合せは「RP-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-黄BAR」から構成されており、ベルQが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の中段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0295】
ベルRの入賞図柄組合せは「CHA-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-黄BAR」から構成されており、ベルRが入賞した際に、左リールR1の中段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2、右リールR3の中段にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0296】
ベルSの入賞図柄組合せは「RP-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-白BAR」から構成されており、ベルSが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の中段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0297】
ベルTの入賞図柄組合せは「CHA-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-白BAR」から構成されており、ベルTが入賞した際に、左リールR1の中段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2、右リールR3の中段にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0298】
ベルUの入賞図柄組合せは「RP-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-青BAR」から構成されており、ベルUが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の中段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0299】
ベルVの入賞図柄組合せは「CHA-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-青BAR」から構成されており、ベルVが入賞した際に、左リールR1の中段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2、右リールR3の中段にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0300】
ベルWの入賞図柄組合せは「RP-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-赤BAR」から構成されており、ベルWが入賞した際に、左リールR1~右リールR3の中段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0301】
ベルXの入賞図柄組合せは「CHA-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-赤BAR」から構成されており、ベルXが入賞した際に、左リールR1の中段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2、右リールR3の中段にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。
【0302】
つまり、スロットマシン1では、ベルQが入賞した場合と、ベルSが入賞した場合と、ベルUが入賞した場合と、ベルWが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1~右リールR3の下段の一列にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。また、ベルQの入賞図柄組合せと、ベルSの入賞図柄組合せと、ベルUの入賞図柄組合せと、ベルWの入賞図柄組合せと、は、左リールR1の図柄と中リールR2の図柄とについて、ストップボタンB1、ストップボタンB2の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0303】
また、スロットマシン1では、ベルRが入賞した場合と、ベルTが入賞した場合と、ベルVが入賞した場合と、ベルXが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の中段に黄BAR図柄「黄BAR」、白BAR図柄「白BAR」、青BAR図柄「青BAR」、赤BAR図柄「赤BAR」のいずれかが停止表示され、中リールR2、右リールR3の中段にベル図柄「BL」が停止表示されるように構成されている。また、ベルRの入賞図柄組合せと、ベルTの入賞図柄組合せと、ベルVの入賞図柄組合せと、ベルXの入賞図柄組合せと、は、左リールR1の図柄と中リールR2との図柄について、ストップボタンB1、ストップボタンB2の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能に構成されている。
【0304】
そして、右リールR3において、黄BAR図柄「黄BAR」の配列された位置と、白BAR図柄「白BAR」が配列された位置と、青BAR図柄「青BAR」の配列された位置と、赤BAR図柄「赤BAR」が配列された位置と、が、上述したようにそれぞれ引き込み範囲の重複がない位置となっていることから、ベルQ、ベルRと、ベルS、ベルTと、ベルU、ベルVと、ベルW、ベルXと、は、入賞可能にするストップボタンB3の押下タイミングが、それぞれ異なる押下タイミングとなるように構成されている。
【0305】
特殊ベル、1枚役A~1枚役K、特殊1枚役A、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せは、
図20に示す入賞図柄組合せからそれぞれ構成されている。特殊1枚役Aの入賞図柄組合せは「RP-RP-ANY」から構成されており、左リールR1、中リールR2について、ストップボタンB1、ストップボタンB2の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能な図柄から構成され、右リールR3について、右リールR3に配列されたすべての図柄のうちの任意の図柄(ANY)から入賞図柄組合せが構成されている。特殊1枚役Bの入賞図柄組合せは「RP-ANY-BL」から構成されており、左リールR1、右リールR3について、ストップボタンB1、ストップボタンB3の押下タイミングによらず有効ラインL1上に停止表示可能な図柄から構成され、中リールR2について、中リールR2に配列されたすべての図柄のうちの任意の図柄(ANY)から入賞図柄組合せが構成されている。
【0306】
このような構成であることから、スロットマシン1では、有効ラインL1上に図柄組合せとして「RP-RP-BL」が表示された場合に、特殊1枚役Aの入賞図柄組合せ「RP-RP-ANY」と、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せ「RP-ANY-BL」と、の両方の入賞図柄組合せが表示された状態となり、特殊1枚役Aと特殊1枚役Bとが重複して入賞する構成となっている。
【0307】
ベルA~ベルX及び特殊ベルの配当は、規定投入数(3枚)よりも多い枚数の払出数(15枚)に設定されている。また、1枚役A~1枚役K、特殊1枚役A、特殊1枚役Bの配当は、規定投入数よりも少ない枚数の払出数(1枚)に設定されている。
【0308】
<打順小役当選時において打順ごとに入賞可能になる小役>
図21は、非RT状態で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順によって入賞可能となる役について示す図である。
【0309】
図21に示すように、スロットマシン1では、非RT状態における内部抽選で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に当選した場合に、ストップボタンB1~ストップボタンB3の押下順序によらず、規定投入数よりも多い配当に設定されたベルA~ベルXが入賞せず、規定投入数よりも少ない配当に設定された1枚役Aが入賞するように構成されている。
【0310】
また、
図21に示すように、スロットマシン1では、非RT状態における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」に当選した場合に、正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されることで、規定投入数よりも多い15枚の配当に設定された特殊ベルが入賞するように構成されている。
【0311】
そして、スロットマシン1では、非RT状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合に、それぞれ第1停止操作が実行された時点で、当該遊技で入賞可能となる小役が特殊ベルと、特殊1枚役A及び特殊1枚役Bと、のいずれかに限定されるように構成されている。
【0312】
このような構成であることから、スロットマシン1では、非RT状態において、規定投入数よりも多い配当に設定されたベルA~ベルXが入賞しないため、非RT状態におけるメダルの獲得率の期待値が大幅に抑制されており、非RT状態が他の遊技状態よりも最もメダルの獲得率の期待値が低い遊技状態となっている。
【0313】
図22は、ボーナス成立状態で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合において、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順によって入賞可能となる役について示す図である。
【0314】
図22に示すように、スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に当選した場合に、ベルA~ベルXを入賞可能にする打順(正解打順)が各当選エリアに設定されている。
【0315】
スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順が正解打順で、かつ第1停止操作がベルA~ベルXの入賞図柄組合せを構成する図柄を停止可能な押下タイミングであった場合に、当選しているベルA~ベルXのいずれかが入賞し、正解打順でかつ第1停止操作の押下タイミングがベルA~ベルXの入賞図柄組合せを構成する図柄を停止できないタイミングであった場合に、1枚役Aが入賞する。
【0316】
また、スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に当選し、不正解打順のうち第1停止操作が正解打順とは異なる打順である場合に、1枚役B~1枚役Iのいずれかが1/2の確率で入賞する。
【0317】
当選エリア「黄BAR打順ベル1」を例に、ベルA~ベルXが入賞する場合の詳細について説明する。
図22に示すように、ベルAは、正解打順として第1停止操作がストップボタンB1に実行される打順1又は打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、入賞可能に構成されている。また、
図18に示したように、ベルAの入賞図柄組合せは「黄BAR-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-BL」であり、左リールR1の図柄について、黄BAR図柄「黄BAR」から構成されている。上述したように、黄BAR図柄「黄BAR」は、左リールR1において停止番号0番のコマに配列されており、停止番号5番のコマに配列された白BAR図柄「白BAR」と、停止番号10番のコマに配列された青BAR図柄「青BAR」と、停止番号15番のコマに配列された赤BAR図柄「赤BAR」と、のそれぞれの引き込み範囲と重複しない構成となっている。
【0318】
このような構成であることから、スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル1」に当選し、かつ正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作される場合において、第1停止操作されるストップボタンB1の押下タイミングが、停止番号4番に配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号0番に配列された黄BAR図柄「黄BAR」の範囲に配列された図柄が左リールR1の下段に回転表示されているタイミングである場合に、黄BAR図柄「黄BAR」が左リールR1の下段に停止する。
【0319】
スロットマシン1では、以降の停止操作がストップボタンB2、ストップボタンB3に実行された場合に、枚数優先制御が実行され、ベルAの入賞図柄組合せを構成する図柄が他の図柄に優先して有効ラインL1上に停止表示される構成となっている。つまり、スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル1」に当選し、正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作され、かつ第1停止操作としてストップボタンB1が適切な押下タイミングで実行された時点で、ベルAの入賞が確定するように構成されている。
【0320】
スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル2」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」についても、当選エリア「黄BAR打順ベル1」と略同様に、正解打順で、かつ第1停止操作が黄BAR図柄「黄BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行された場合に、ベルB、ベルI、ベルJ、ベルQ、ベルRの入賞が確定するように構成されている。
【0321】
また、スロットマシン1では、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」について、正解打順で、かつ第1停止操作が白BAR図柄「白BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行されることで、白BAR図柄「白BAR」が有効ラインL1に停止表示され、第2停止操作以降において枚数優先制御が実行されるため、正解打順で、かつ第1停止操作が白BAR図柄「白BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行された時点で、ベルC、ベルD、ベルK、ベルL、ベルS、ベルTの入賞が確定するように構成されている。
【0322】
また、スロットマシン1では、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」について、正解打順で、かつ第1停止操作が青BAR図柄「青BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行されることで、青BAR図柄「青BAR」が有効ラインL1に停止表示され、第2停止操作以降において枚数優先制御が実行されるため、正解打順で、かつ第1停止操作が青BAR図柄「青BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行された時点で、ベルE、ベルF、ベルM、ベルN、ベルU、ベルVの入賞が確定するように構成されている。
【0323】
また、スロットマシン1では、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」について、正解打順で、かつ第1停止操作が赤BAR図柄「赤BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行されることで、赤BAR図柄「赤BAR」が有効ラインL1に停止表示され、第2停止操作以降において枚数優先制御が実行されるため、正解打順で、かつ第1停止操作が赤BAR図柄「赤BAR」を有効ラインL1上に停止表示可能な押下タイミングで実行された時点で、ベルG、ベルH、ベルO、ベルP、ベルW、ベルXの入賞が確定するように構成されている。
【0324】
また、
図22に示すように、スロットマシン1では、第1停止操作がストップボタンB2に実行される打順3、打順4が不正解打順に設定されている当選エリア「黄BAR打順ベル1」、当選エリア「黄BAR打順ベル2」、当選エリア「黄BAR打順ベル5」、当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」、当選エリア「白BAR打順ベル2」、当選エリア「白BAR打順ベル5」、当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」、当選エリア「青BAR打順ベル2」、当選エリア「青BAR打順ベル5」、当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」、当選エリア「赤BAR打順ベル2」、当選エリア「赤BAR打順ベル5」、当選エリア「赤BAR打順ベル6」のいずれに当選した場合においても、打順3、打順4でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役B又は1枚役Cが1/2の確率で入賞するように構成されている。
【0325】
また、スロットマシン1では、第1停止操作がストップボタンB3に実行される打順5、打順6が不正解打順に設定されている当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル4」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル4」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル4」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル4」のいずれに当選した場合においても、打順5、打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役D又は1枚役Eが1/2の確率で入賞するように構成されている。
【0326】
また、スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル3」、当選エリア「黄BAR打順ベル4」、当選エリア「白BAR打順ベル3」、当選エリア「白BAR打順ベル4」、当選エリア「青BAR打順ベル3」、当選エリア「青BAR打順ベル4」、当選エリア「赤BAR打順ベル3」、当選エリア「赤BAR打順ベル4」のいずれに当選した場合においても、不正解打順である打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役H又は1枚役Iが1/2の確率で入賞するように構成されている。
【0327】
そして、スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル5」、当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル5」、当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル5」、当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル5」、当選エリア「赤BAR打順ベル6」のいずれに当選した場合においても、不正解打順である打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役F又は1枚役Gが1/2の確率で入賞するように構成されている。
【0328】
スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に場合において、非RT状態における内部抽選で当選した場合と略同様のリール停止制御を実行する。このため、スロットマシン1では、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」に当選し、ストップボタンB1~ストップボタンB3の打順が正解打順で押下操作された場合に、当選している特殊ベルが入賞し、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選し、設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、特殊1枚役Aと特殊1枚役Bとが重複入賞し、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選し、非設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、特殊ベルが入賞する。
【0329】
当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」の当選時におけるリール停止制御の詳細について、当選エリア「打順チャンス2」を用いて説明する。スロットマシン1では、当選エリア「打順チャンス2」に当選し、かつストップボタンB2が第1停止操作される非設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、リール制御手段130によるリール停止制御において枚数優先制御が実行され、1枚の配当に設定された特殊1枚役A及び特殊1枚役Bよりも多い15枚の配当に設定された特殊ベルの入賞図柄組合せ「BL-BL-BL」を構成する図柄が有効ラインL1上に停止表示され、第2停止操作が実行された場合においても特殊ベルの入賞図柄組合せを構成する図柄が有効ラインL1上に停止表示されることで特殊ベルが入賞する。
【0330】
また、スロットマシン1では、当選エリア「打順チャンス2」に当選し、かつストップボタンB1が第1停止操作される設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合、ベル図柄「BL」を有効ラインL1上に停止表示することで特殊ベルの入賞図柄組合せ「BL-BL-BL」の1個の図柄組合せを有効ラインL1上に表示可能となり、リプレイ図柄「RP」を有効ラインL1上に停止表示することで特殊1枚役Aの入賞図柄組合せ「RP-RP-ANY」と、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せ「RP-ANY-BL」と、の2個の図柄組合せを有効ラインL1上に表示可能となる。
【0331】
このため、スロットマシン1では、リール制御手段130によるリール停止制御において個数優先制御が実行され、左リールR1の中段にリプレイ図柄「RP」が停止表示され、当該遊技において入賞可能となる小役が特殊1枚役A、特殊1枚役Bに限定される。
【0332】
また、スロットマシン1では、当選エリア「打順チャンス2」に当選し、かつストップボタンB3が第1停止操作される設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合、特殊ベルの入賞図柄組合せと、特殊1枚役Aの入賞図柄組合せと、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せと、に共通するベル図柄「BL」を有効ラインL1上に停止表示する。
【0333】
右リールR3の下段にベル図柄「BL」を停止表示した状態において、スロットマシン1では、第2停止操作がストップボタンB1に実行された場合に、ベル図柄「BL」を有効ラインL1上に停止表示することで特殊ベルの入賞図柄組合せ「BL-BL-BL」の1個の図柄組合せを有効ラインL1上に表示可能となり、リプレイ図柄「RP」を有効ラインL1上に停止表示することで特殊1枚役Aの入賞図柄組合せ「RP-RP-ANY」と、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せ「RP-ANY-BL」と、の2個の図柄組合せを有効ラインL1上に表示可能となる。
【0334】
このため、スロットマシン1では、リール制御手段130によるリール停止制御において個数優先制御が実行され、左リールR1の中段にリプレイ図柄「RP」が停止表示され、当該遊技において入賞可能となる小役が特殊1枚役A、特殊1枚役Bに限定される。
【0335】
また、右リールR3の下段にベル図柄「BL」を停止表示した状態において、スロットマシン1では、第2停止操作がストップボタンB2に実行された場合に、ベル図柄「BL」を有効ラインL1上に停止表示することで特殊ベルの入賞図柄組合せ「BL-BL-BL」と、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せ「RP-ANY-BL」と、の2個の図柄組合せを有効ラインL1上に表示可能となり、リプレイ図柄「RP」を有効ラインL1上に停止表示することで特殊1枚役Aの入賞図柄組合せ「RP-RP-ANY」と、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せ「RP-ANY-BL」と、の2個の図柄組合せを有効ラインL1上に表示可能となる。
【0336】
リール制御手段130は、ベル図柄「BL」と、リプレイ図柄「RP」と、のそれぞれを中リールR2の上段に停止表示した場合における有効ラインL1上に表示可能な入賞図柄組合せの数が同一であることから、個数優先制御によってベル図柄「BL」と、リプレイ図柄「RP」と、との間に優先順位をつけられないため、停止制御テーブル記憶手段194に記憶されている停止制御テーブルを用いたリール停止制御によって、リプレイ図柄「RP」を有効ラインL1上に停止表示することを決定する。
【0337】
当選エリア「打順チャンス2」に当選し、かつ打順1、打順2、打順5、打順6の設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合、スロットマシン1では、左リールR1、中リールR2の下段にリプレイ図柄「RP」が停止表示され、右リールR3の下段にベル図柄「BL」が停止表示されるリール停止制御が実行され、有効ラインL1上に「RP-RP-BL」の図柄組合せが停止表示される。上述した通り、特殊1枚役Aの入賞図柄組合せは「RP-RP-ANY」であり、右リールR3に配列されたすべての図柄のうちの任意の図柄(ANY)から入賞図柄組合せが構成されていることから、ベル図柄「BL」も任意の図柄の1つに含まれているため、有効ラインL1上に表示されている図柄組合せ「RP-RP-BL」についても、特殊1枚役Aの入賞図柄組合せを構成している。また、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せは「RP-ANY-BL」であり、中リールR2に配列されたすべての図柄のうちの任意の図柄(ANY)から入賞図柄組合せが構成されていることから、リプレイ図柄「RP」も任意の図柄の1つに含まれているため、有効ラインL1上に表示されている図柄組合せ「RP-RP-BL」についても、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せを構成している。
【0338】
つまり、有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せ「RP-RP-BL」は、特殊1枚役Aの入賞図柄組合せと、特殊1枚役Bの入賞図柄組合せと、のいずれの入賞図柄組合せを満たす図柄組合せである。これにより、スロットマシン1では、有効ラインL1上に図柄組合せ「RP-RP-BL」が停止表示されることで、特殊1枚役Aと特殊1枚役Bとの2個の小役が重複して入賞(重複入賞)する。
【0339】
このように構成される場合において、スロットマシン1では、通常状態である状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合に、遊技者にとって有利なストップボタンB1~ストップボタンB3の操作態様として、入賞する小役の数が多くなる操作態様である設定打順を報知する設定打順報知制御及び設定打順報知制御に対応する入賞補助演出を実行するように構成される。
【0340】
また、スロットマシン1では、AT状態である状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合に、遊技者にとって有利なストップボタンB1~ストップボタンB3の操作態様として、の数が多くなる操作態様である設定打順を報知する設定打順報知制御及び設定打順報知制御に対応する入賞補助演出を実行するように構成される。
【0341】
また、スロットマシン1では、AT状態である状態における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合に、遊技者にとって有利なストップボタンB1~ストップボタンB3の操作態様として、遊技の結果払い出されるメダルの枚数が最も多くなる操作態様である非設定打順を報知する非設定打順報知制御及び非設定打順報知制御に対応する入賞補助演出を実行するように構成されており、非設定打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作されることで、1枚の配当に設定された特殊1枚役A及び特殊1枚役Bのそれぞれの配当を合算した配当(2枚)よりも多い15枚の配当に設定された特殊ベルが入賞し、15枚の払い出しが実行されるように構成されている。
【0342】
<打順当選態様の当選時における入賞補助>
次に、変形例のスロットマシン1において、ボーナス成立状態における内部抽選で打順当選態様に当選した場合に、AT制御手段200が実行する入賞補助制御について説明する。
図23は、ボーナス成立状態における内部抽選で打順当選態様に当選した場合にAT制御手段200が実行する入賞補助制御によって表示される主制御表示装置500の表示態様について説明する図である。
【0343】
図23に示すように、AT制御手段200は、押下タイミングとして、黄BAR図柄「黄BAR」の引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングで第1停止操作を押下することを報知する主制御表示装置500の表示態様として、「04」~「06」を有しており、表示態様「04」は、正解打順が打順1、打順2であることを報知し、表示態様「05」は、正解打順が打順3、打順4であることを報知し、表示態様「06」は、正解打順が打順5、打順6であることを報知する。
【0344】
また、AT制御手段200は、押下タイミングとして、白BAR図柄「白BAR」の引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングで第1停止操作を押下することを報知する主制御表示装置500の表示態様として、「07」~「09」を有しており、表示態様「07」は、正解打順が打順1、打順2であることを報知し、表示態様「08」は、正解打順が打順3、打順4であることを報知し、表示態様「09」は、正解打順が打順5、打順6であることを報知する。
【0345】
また、AT制御手段200は、押下タイミングとして、青BAR図柄「青BAR」の引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングで第1停止操作を押下することを報知する主制御表示装置500の表示態様として、「10」~「12」を有しており、表示態様「10」は、正解打順が打順1、打順2であることを報知し、表示態様「11」は、正解打順が打順3、打順4であることを報知し、表示態様「12」は、正解打順が打順5、打順6であることを報知する。
【0346】
また、AT制御手段200は、押下タイミングとして、赤BAR図柄「赤BAR」の引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングで第1停止操作を押下することを報知する主制御表示装置500の表示態様として、「13」~「15」を有しており、表示態様「13」は、正解打順が打順1、打順2であることを報知し、表示態様「14」は、正解打順が打順3、打順4であることを報知し、表示態様「15」は、正解打順が打順5、打順6であることを報知する。
【0347】
AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態で、かつ演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に当選した場合に、
図23に示す表示態様を主制御表示装置500に表示する入賞補助制御を実行する。
【0348】
また、AT制御手段200は、表示態様「01」~表示態様「03」を当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」の正解打順を報知する主制御表示装置500の表示態様と、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」の設定打順又は非設定打順を報知する主制御表示装置500の表示態様と、として有しており、表示態様「01」は、正解打順(設定打順、非設定打順)が打順1、打順2であることを報知し、表示態様「02」は、正解打順(設定打順、非設定打順)が打順3、打順4であることを報知し、表示態様「03」は、正解打順(設定打順、非設定打順)が打順5、打順6であることを報知する。
【0349】
AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」に当選した場合に、
図23に示す表示態様を主制御表示装置500に表示する入賞補助制御を実行する。また、AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態がAT状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合に、
図23に示す表示態様を主制御表示装置500に表示する入賞補助制御を実行する。
【0350】
そして、AT制御手段200は、AT制御手段200は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態が通常状態である場合における内部抽選で当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」に当選した場合に、設定打順を報知する表示態様に設定されている表示態様「01」~表示態様「03」のうち
図23に示す組合せとなっているいずれか2つのうち1つの表示態様を抽選によって決定し、決定した表示態様を主制御表示装置500に表示する設定打順報知制御を実行する。
【0351】
このように、スロットマシン1は、主制御表示装置500に表示される表示態様「01」~表示態様「03」が、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」の当選時に、特殊1枚役A、特殊1枚役Bが重複入賞する設定打順を報知する表示と、当選エリア「打順ベル1」~当選エリア「打順ベル3」の当選時に特殊ベルが入賞する正解打順を報知する表示と、当選エリア「打順チャンス1」~当選エリア「打順チャンス3」の当選時に、特殊ベルが入賞する非設定打順を報知する表示と、に共通する態様であるため、表示態様「01」~表示態様「03」にのみ従う遊技が実行された場合であっても、メダルの獲得率の期待値について、過度な低下を抑制し適切な期待値を維持することができ、AT遊技に関する設計を実現可能となるため、遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることができる。
【0352】
<入賞補助演出>
図24は、変形例の演出制御手段180が実行する入賞補助演出として、当選エリア「黄BAR打順ベル1」に当選した場合における入賞補助演出を例示する図である。
図24(A)に示すように、演出制御手段180は、遊技状態がボーナス成立状態であり、かつ演出状態がAT状態である状態で、当選エリア「黄BAR打順ベル1」に当選した場合において、正解打順と、ベルAを入賞可能にするストップボタンB1の押下タイミングと、を報知する演出として、正解打順のうち第1停止操作を実行するストップボタンに対応するリールの近傍に表示されることで第1停止操作を実行するストップボタンを報知するとともに、該ストップボタンの押下タイミングを報知する第1入賞補助演出指標330aを表示装置330に表示する。
【0353】
ベルAの入賞補助演出として表示する第1入賞補助演出指標330aは、
図24(A)に示すように、ベルAの入賞図柄組合せ「黄BAR-黄BAR(白BAR,青BAR,赤BAR)-BL」を構成する左リールR1の図柄である黄BAR図柄「黄BAR」と略類似した意匠性を有する画像から構成されている。
【0354】
第1入賞補助演出指標330aが表示されることで、スロットマシン1では、正解打順が第1停止操作をストップボタンB1に実行する打順1、打順2であることと、第1停止操作を実行するストップボタンB1について、表示窓DW内に黄BAR図柄「黄BAR」が表示されているタイミングを含む黄BAR図柄「黄BAR」の引き込み範囲内の図柄が有効ラインL1上に回転表示されているタイミングでのストップボタンB1の押下を遊技者に狙わせることができる。
【0355】
図24(B)は、
図24(A)に示した状態から、有効ラインL1上に黄BAR図柄「黄BAR」の引き込み範囲内の図柄が回転表示されている状態で第1停止操作がストップボタンB1に実行された場合を示す図である。
図24(B)に示すように、スロットマシン1では、有効ラインL1上に黄BAR図柄「黄BAR」が回転表示されている状態で第1停止操作がストップボタンB1に実行されることで、有効ラインL1を構成する左リールR1の下段に、黄BAR図柄「黄BAR」が停止表示される。
【0356】
スロットマシン1は、第1入賞補助演出指標330aとして、黄BAR図柄「黄BAR」に類似した画像を1つ、つまり単一の図柄に類似した意匠性を有する画像を用いることで、いずれの図柄が表示窓DW内に表示されているタイミングであるかを明確に遊技者に認識させることができる。
【0357】
図24(C)は、
図24(A)に示した状態から、有効ラインL1上に黄BAR図柄「黄BAR」の引き込み範囲内の図柄が回転表示されていない状態で第1停止操作がストップボタンB1に実行された場合を示す図である。
図24(C)に示すように、スロットマシン1では、有効ラインL1上に黄BAR図柄「黄BAR」が回転表示されていない状態で第1停止操作がストップボタンB1に実行されることで、有効ラインL1を構成する左リールR1の下段に、1枚役Aの入賞図柄組合せ「CHA(RP)-CHA(BL)-CHA(CHB)」を構成する図柄のうちリプレイ図柄「RP」が停止表示される。
【0358】
なお、スロットマシン1は、第1停止操作を実行するタイミングとして白BAR図柄「白BAR」が表示窓DW内に表示されているタイミングでのストップボタンの押下を遊技者に狙わせる場合には、白BAR図柄「白BAR」と略類似した意匠性を有する画像から構成された第1入賞補助演出指標330aを表示装置330に表示し、第1停止操作を実行するタイミングとして青BAR図柄「青BAR」が表示窓DW内に表示されているタイミングでのストップボタンの押下を遊技者に狙わせる場合には、青BAR図柄「青BAR」と略類似した意匠性を有する画像から構成された第1入賞補助演出指標330aを表示装置330に表示し、第1停止操作を実行するタイミングとして赤BAR図柄「赤BAR」が表示窓DW内に表示されているタイミングでのストップボタンの押下を遊技者に狙わせる場合には、赤BAR図柄「赤BAR」と略類似した意匠性を有する画像から構成された第1入賞補助演出指標330aを表示装置330に表示する。
【0359】
<変形例のスロットマシンのまとめ>
上述したように、変形例のスロットマシン1では、ボーナス成立状態での内部抽選で当選エリア「黄BAR打順ベル1」に当選した場合に、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作され、かつ左リールR1に配列された図柄のうち停止番号4番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号0番のコマに配列された黄BAR図柄「黄BAR」が有効ラインL1上に表示されている第1タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合に、15枚の配当に設定されたベルAが入賞可能となり、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号9番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号5番のコマに配列された白BAR図柄「白BAR」が有効ラインL1上に表示されている第2タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号14番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号10番のコマに配列された青BAR図柄「青BAR」が有効ラインL1上に表示されている第3タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号19番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号15番のコマに配列された赤BAR図柄「赤BAR」が有効ラインL1上に表示されている第4タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、に、1枚の配当に設定された1枚役Aが入賞可能となる。
【0360】
また、スロットマシン1では、ボーナス成立状態での内部抽選で当選エリア「白BAR打順ベル1」に当選した場合に、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作され、かつ左リールR1に配列された図柄のうち停止番号9番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号5番のコマに配列された白BAR図柄「白BAR」が有効ラインL1上に表示されている第2タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合に、15枚の配当に設定されたベルCが入賞可能となり、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号4番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号0番のコマに配列された黄BAR図柄「黄BAR」が有効ラインL1上に表示されている第1タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号14番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号10番のコマに配列された青BAR図柄「青BAR」が有効ラインL1上に表示されている第3タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号19番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号15番のコマに配列された赤BAR図柄「赤BAR」が有効ラインL1上に表示されている第4タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、に、1枚の配当に設定された1枚役Aが入賞可能となる。
【0361】
また、スロットマシン1では、ボーナス成立状態での内部抽選で当選エリア「青BAR打順ベル1」に当選した場合に、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作され、かつ左リールR1に配列された図柄のうち停止番号14番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号10番のコマに配列された青BAR図柄「青BAR」が有効ラインL1上に表示されている第3タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合に、15枚の配当に設定されたベルEが入賞可能となり、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号4番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号0番のコマに配列された黄BAR図柄「黄BAR」が有効ラインL1上に表示されている第1タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号9番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号5番のコマに配列された白BAR図柄「白BAR」が有効ラインL1上に表示されている第3タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号19番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号15番のコマに配列された赤BAR図柄「赤BAR」が有効ラインL1上に表示されている第4タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、に、1枚の配当に設定された1枚役Aが入賞可能となる。
【0362】
また、スロットマシン1では、ボーナス成立状態での内部抽選で当選エリア「赤BAR打順ベル1」に当選した場合に、打順1、打順2でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作され、かつ左リールR1に配列された図柄のうち停止番号19番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号15番のコマに配列された赤BAR図柄「赤BAR」が有効ラインL1上に表示されている第4タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合に、15枚の配当に設定されたベルGが入賞可能となり、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号4番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号0番のコマに配列された黄BAR図柄「黄BAR」が有効ラインL1上に表示されている第1タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号9番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号5番のコマに配列された白BAR図柄「白BAR」が有効ラインL1上に表示されている第3タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、左リールR1に配列された図柄のうち停止番号14番のコマに配列されたリプレイ図柄「RP」~停止番号10番のコマに配列された青BAR図柄「青BAR」が有効ラインL1上に表示されている第3タイミングでストップボタンB1が押下操作された場合と、に、1枚の配当に設定された1枚役Aが入賞可能となる。
【0363】
また、スロットマシン1は、当選エリア「黄BAR打順ベル1」の当選時にベルAの入賞補助を実行する場合に、表示窓DW内に黄BAR図柄「黄BAR」が表示されているタイミングでのストップボタンB1の押下を遊技者に狙わせる表示として、黄BAR図柄「黄BAR」と類似した意匠性を画像である第1入賞補助演出指標330aを表示装置330のうち左リールR1の近傍に表示することで、ベルAの入賞を補助する第1演出を実行する。
【0364】
また、スロットマシン1は、当選エリア「白BAR打順ベル1」の当選時にベルCの入賞補助を実行する場合に、表示窓DW内に白BAR図柄「白BAR」が表示されているタイミングでのストップボタンB1の押下を遊技者に狙わせる表示として、白BAR図柄「白BAR」と類似した意匠性を画像である第1入賞補助演出指標330aを表示装置330のうち左リールR1の近傍に表示することで、ベルCの入賞を補助する第2演出を実行する。
【0365】
また、スロットマシン1は、当選エリア「青BAR打順ベル1」の当選時にベルEの入賞補助を実行する場合に、表示窓DW内に青BAR図柄「青BAR」が表示されているタイミングでのストップボタンB1の押下を遊技者に狙わせる表示として、青BAR図柄「青BAR」と類似した意匠性を画像である第1入賞補助演出指標330aを表示装置330のうち左リールR1の近傍に表示することで、ベルEの入賞を補助する第3演出を実行する。
【0366】
そして、スロットマシン1は、当選エリア「赤BAR打順ベル1」の当選時にベルGの入賞補助を実行する場合に、表示窓DW内に赤BAR図柄「赤BAR」が表示されているタイミングでのストップボタンB1の押下を遊技者に狙わせる表示として、赤BAR図柄「赤BAR」と類似した意匠性を画像である第1入賞補助演出指標330aを表示装置330のうち左リールR1の近傍に表示することで、ベルGの入賞を補助する第4演出を実行する。
【0367】
この、第1配当としての15枚の配当に設定されたベルA~ベルXが、第1配当の小役を構成し、15枚よりも少ない1枚の配当に設定された1枚役A~1枚役Kが、第2配当の小役を構成し、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」が、第1当選態様を構成し、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」が、第2当選態様を構成し、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」が、第3当選態様を構成し、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」が、第4当選態様を構成し、ベルA~ベルXを入賞可能にする正解打順が、所定の順序を構成し、黄BAR図柄「黄BAR」が、第1図柄を構成し、白BAR図柄「白BAR」が、第2図柄を構成し、青BAR図柄「青BAR」が、第3図柄を構成し、赤BAR図柄「赤BAR」が、第4図柄を構成する。
【0368】
また、第1当選態様が当選エリア「黄BAR打順ベル1」、当選エリア「黄BAR打順ベル2」であり、第2当選態様が当選エリア「白BAR打順ベル1」、当選エリア「白BAR打順ベル2」であり、第3当選態様が当選エリア「青BAR打順ベル1」、当選エリア「青BAR打順ベル2」であり、第4当選態様が当選エリア「赤BAR打順ベル1」、当選エリア「赤BAR打順ベル2」である場合には、左リールR1が特定リールを構成し、ストップボタンB1が特定ストップボタンを構成する。
【0369】
また、第1当選態様が当選エリア「黄BAR打順ベル3」、当選エリア「黄BAR打順ベル4」であり、第2当選態様が当選エリア「白BAR打順ベル3」、当選エリア「白BAR打順ベル4」であり、第3当選態様が当選エリア「青BAR打順ベル3」、当選エリア「青BAR打順ベル4」であり、第4当選態様が当選エリア「赤BAR打順ベル3」、当選エリア「赤BAR打順ベル4」である場合には、中リールR2が特定リールを構成し、ストップボタンB2が特定ストップボタンを構成する。
【0370】
また、第1当選態様が当選エリア「黄BAR打順ベル5」、当選エリア「黄BAR打順ベル6」であり、第2当選態様が当選エリア「白BAR打順ベル5」、当選エリア「白BAR打順ベル6」であり、第3当選態様が当選エリア「青BAR打順ベル5」、当選エリア「青BAR打順ベル6」であり、第4当選態様が当選エリア「赤BAR打順ベル5」、当選エリア「赤BAR打順ベル6」である場合には、右リールR3が特定リールを構成し、ストップボタンB3が特定ストップボタンを構成する。
【0371】
つまり、遊技機は、
複数のリールと、
前記複数のリールを視認可能にする表示窓と、
前記複数のリールにそれぞれ対応する複数のストップボタンと、
内部抽選を行う内部抽選手段と、
前記リールの回転態様及び停止態様を制御するリール制御手段と、
有効ライン上に停止表示された図柄組合せに基づき役の入賞判定を行う入賞判定手段と、
通常区間及び有利区間を制御し、前記有利区間において補助遊技に係る制御を行う補助遊技制御手段と、を備え、
前記内部抽選では、複数種類の当選態様の当否が決定され、
前記複数種類の当選態様には、第1当選態様と、第2当選態様と、第3当選態様と、が含まれ、
前記第1当選態様は、第1配当の小役と、第2配当の小役と、の重複当選が対応付けられ、
前記第2当選態様は、前記第1配当の小役と、前記第2配当の小役と、の重複当選が対応付けられ、
前記第3当選態様は、前記第1配当の小役と、前記第2配当の小役と、の重複当選が対応付けられ、
前記複数のリールは、特定リールを含み、
前記複数のストップボタンは、特定ストップボタンを含み、
前記特定ストップボタンは、前記特定リールに対応し、
前記特定リールに配列された図柄には、第1図柄と、第2図柄と、第3図柄と、が含まれ、
前記リール制御手段は、前記ストップボタンが押下された時点におけるリールの位置に対応する引き込み範囲内の図柄を有効ライン上に停止し、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて第1タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第1配当の小役が入賞可能であり、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて第2タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて第3タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンが前記所定の順序とは異なる順序で押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第1タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第2タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第1配当の小役が入賞可能であり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第3タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンが前記所定の順序とは異なる順序で押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第3当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第1タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第3当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第2タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記第3当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第3タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合に、前記第1配当の小役が入賞可能であり、
前記第3当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンが前記所定の順序とは異なる順序で押下された場合に、前記第2配当の小役が入賞可能であり、
前記所定の順序は、前記特定ストップボタンを最初に押下する順序であり、
前記第1タイミングは、前記第1図柄の前記引き込み範囲内にある図柄が有効ライン上に表示されているタイミングであり、
前記第2タイミングは、前記第2図柄の前記引き込み範囲内にある図柄が有効ライン上に表示されているタイミングであり、
前記第3タイミングは、前記第3図柄の前記引き込み範囲内にある図柄が有効ライン上に表示されているタイミングであり、
前記補助遊技制御手段は、前記有利区間における前記補助遊技に係る状態として、第1状態と、第2状態と、を制御し、
前記第2状態は、前記第1状態よりも遊技者にとって有利な状態であり、
前記演出制御手段は、前記第2状態である場合において、第1演出と、第2演出と、第3演出と、を実行可能であり、
前記第1演出は、前記第1当選態様に当選した場合において、前記表示窓内に前記第1図柄が表示されているタイミングでの前記特定ストップボタンの押下を遊技者に狙わせる表示を行い、前記第1配当の小役の入賞を補助する演出であり、
前記第2演出は、前記第2当選態様に当選した場合において、前記表示窓内に前記第2図柄が表示されているタイミングでの前記特定ストップボタンの押下を遊技者に狙わせる表示を行い、前記第1配当の小役の入賞を補助する演出であり、
前記第3演出は、前記第3当選態様に当選した場合において、前記表示窓内に前記第3図柄が表示されているタイミングでの前記特定ストップボタンの押下を遊技者に狙わせる表示を行い、前記第1配当の小役の入賞を補助する演出である。
【0372】
このような構成により、スロットマシン1は、AT状態において当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」に当選した場合に、ベルA~ベルF、ベルI~ベルN、ベルQ~ベルVの入賞補助が実行されるとともに、入賞補助に従った遊技が進行され、正解打順で、かつ第1タイミング~第3タイミングで第1停止操作が実行された時点でベルA~ベルF、ベルI~ベルN、ベルQ~ベルVの入賞が確定するため、第2停止操作以降に遊技者に注意を払わせることなく遊技者にとって有利な遊技を進行することができ、遊技者が遊技を進行する際に感じる負担を軽減させ、遊技者の遊技対する興趣を向上させることができる。
【0373】
また、上述したように、スロットマシン1は、非RT状態における内部抽選で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」に当選し、正解打順でかつ黄BAR図柄「黄BAR」の引き込み範囲内でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合において、第1リール停止制御として1枚役Aの入賞を優先するリール停止制御を実行することでベルAが入賞しない。
【0374】
そして、スロットマシン1は、ボーナスとしてのRBBを含むボーナス当選態様である当選エリア「RBB」、当選エリア「RBB&1枚役」、当選エリア「RBB&レア役」のいずれかに当選することで遊技状態がボーナス成立状態に移行し、ボーナス成立状態における内部抽選で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」に当選し、正解打順でかつ黄BAR図柄「黄BAR」の引き込み範囲内でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合において、第2リール停止制御としてベルAの入賞を優先するリール停止制御を実行することでベルAが入賞する。
【0375】
つまり、遊技機は、
複数の遊技状態の間での移行に係る制御を行う遊技状態移行制御手段を備え、
前記複数種類の当選態様には、ボーナス当選態様が含まれ、
前記ボーナス当選態様には、ボーナスが含まれ、
前記複数の遊技状態には、
通常遊技状態と、
前記通常遊技状態において前記ボーナスが当選することで移行するボーナス成立状態と、
前記ボーナスが入賞し、前記ボーナスが作動することで移行するボーナス状態と、が含まれ、
前記リール制御手段は、第1リール停止制御と、第2リール停止制御と、を実行可能であり、
前記第1リール停止制御は、前記通常遊技状態である場合に実行され、
前記第2リール停止制御は、前記ボーナス成立状態である場合に実行され、
前記通常遊技状態における前記内部抽選で前記第1当選態様に当選し、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第1タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合において、前記第1リール停止制御が実行されることで、前記第1配当の小役が入賞せず、
前記ボーナス成立状態における前記内部抽選で前記第1当選態様に当選し、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第1タイミングで前記特定ストップボタンが押下された場合において、前記第2リール停止制御が実行されることで、前記第1配当の小役が入賞する。
【0376】
このような構成であることから、スロットマシン1では、非RT状態における内部抽選で当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」に当選した場合に、規定投入数よりも多い配当に設定されたベルA、ベルB、ベルI、ベルJ、ベルQ、ベルRが入賞しないため、非RT状態におけるメダルの獲得率の期待値を抑制した上でAT遊技に関する設計を実現可能となるため、遊技機の設計自由度を維持しつつ遊技者の関心を惹きつけることができる。
【0377】
また、上述したように、スロットマシン1は、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」に当選し、正解打順で、かつ第1タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、ベルA、ベルB、ベルI、ベルJ、ベルQ、ベルRが入賞し、正解打順で、かつ第2タイミング、第3タイミング又は第4タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役Aが入賞し、不正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役B~1枚役Iが入賞可能となるように構成されている。
【0378】
また、スロットマシン1は、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」に当選し、正解打順で、かつ第2タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、ベルC、ベルD、ベルK、ベルL、ベルS、ベルTが入賞し、正解打順で、かつ第1タイミング、第3タイミング又は第4タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役Aが入賞し、不正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役B~1枚役Iが入賞可能となるように構成されている。
【0379】
また、スロットマシン1は、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」に当選し、正解打順で、かつ第3タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、ベルE、ベルF、ベルM、ベルN、ベルU、ベルVが入賞し、正解打順で、かつ第1タイミング、第2タイミング又は第4タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役Aが入賞し、不正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役B~1枚役Iが入賞可能となるように構成されている。
【0380】
そして、スロットマシン1は、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に当選し、正解打順で、かつ第4タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、ベルG、ベルH、ベルO、ベルP、ベルW、ベルXが入賞し、正解打順で、かつ第1タイミング、第2タイミング又は第3タイミングでストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役Aが入賞し、不正解打順でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に、1枚役B~1枚役Iが入賞可能となるように構成されている。
【0381】
つまり、スロットマシン1は、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に当選した場合において、正解打順で、かつベルA~ベルXを入賞させることができないタイミングで第1停止操作が実行された場合に、共通の特定小役としての1枚役Aが入賞するように構成されている。
【0382】
換言すると、遊技機は、
前記第2配当の小役は、特定小役を含み、
前記第1当選態様で重複当選する前記第2配当の小役には、前記特定小役が含まれ、
前記第2当選態様で重複当選する前記第2配当の小役には、前記特定小役が含まれ、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第2タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記特定小役が入賞可能となり、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第3タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記特定小役が入賞可能となり、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンが前記所定の順序とは異なる順序で押下されることで、前記特定小役とは異なる前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第1タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記特定小役が入賞可能となり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第3タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記特定小役が入賞可能となり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンが前記所定の順序とは異なる順序で押下されることで、前記特定小役とは異なる前記第2配当の小役が入賞可能となる。
【0383】
このような構成により、スロットマシン1は、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」に当選し、正解打順でかつ第1停止操作の押下タイミングがベルA~ベルF、ベルI~ベルN、ベルQ~ベルVを入賞させることができないタイミングである場合に入賞可能となる小役(条件装置)が1枚役Aに共通化されており、各当選エリアに個別に小役を用意しプログラム容量が増加してしまうことを防ぐことができる。
【0384】
また、上述したように、スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル1」、当選エリア「黄BAR打順ベル2」に当選し、不正解打順である打順3、打順4でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合と、当選エリア「黄BAR打順ベル5」、当選エリア「黄BAR打順ベル6」に当選し、不正解打順である打順3、打順4でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合と、のいずれの場合にも、1枚役B又は1枚役Cが1/2の確率で入賞するように構成されている。
【0385】
また、スロットマシン1では、当選エリア「黄BAR打順ベル1」、当選エリア「黄BAR打順ベル2」に当選し、不正解打順である打順5、打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合と、当選エリア「黄BAR打順ベル3」、当選エリア「黄BAR打順ベル4」に当選し、不正解打順である打順5、打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合と、のいずれの場合にも、1枚役D又は1枚役Eが1/2の確率で入賞するように構成されている。
【0386】
つまり、遊技機は、
前記複数のリールは、第1リールと、第2リールと、第3リールと、から構成され、
前記複数のストップボタンは、第1ストップボタンと、第2ストップボタンと、第3ストップボタンと、から構成され、
前記第2配当の小役は、第1小役と、第2小役と、を含み、
前記第1当選態様で重複当選する前記第2配当の小役には、前記第1小役と、前記第2小役と、が含まれ、
前記第1当選態様は、第1特定当選態様と、第2特定当選態様と、第3特定当選態様と、を含み、
前記第1特定当選態様は、前記特定リールとして前記第1リールが設定された当選態様であり、
前記第2特定当選態様は、前記特定リールとして前記第2リールが設定された当選態様であり、
前記第3特定当選態様は、前記特定リールとして前記第3リールが設定された当選態様であり、
前記第1特定当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンのうち前記第2ストップボタンが最初に押下されることで、前記第1小役が入賞可能となり、
前記第1特定当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンのうち前記第3ストップボタンが最初に押下されることで、前記第2小役が入賞可能となり、
前記第2特定当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンのうち前記第3ストップボタンが最初に押下されることで、前記第2小役が入賞可能となり、
前記第3特定当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンのうち前記第2ストップボタンが最初に押下されることで、前記第1小役が入賞可能となる。
【0387】
このような構成により、スロットマシン1は、当選エリア「黄BAR打順ベル1」、当選エリア「黄BAR打順ベル2」、当選エリア「黄BAR打順ベル5」、当選エリア「黄BAR打順ベル6」に当選し、不正解打順として打順3、打順4でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に入賞可能となる小役(条件装置)が1枚役B、1枚役Cに共通化されており、各当選エリアに個別に小役を用意しプログラム容量が増加してしまうことを防ぐことができる。
【0388】
また、スロットマシン1は、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル4」に当選し、不正解打順として打順5、打順6でストップボタンB1~ストップボタンB3が押下操作された場合に入賞可能となる小役(条件装置)が1枚役D、1枚役Eに共通化されており、各当選エリアに個別に小役を用意しプログラム容量が増加してしまうことを防ぐことができる。
【0389】
このように構成される場合において、当選エリア「黄BAR打順ベル1」、当選エリア「黄BAR打順ベル2」が、第1特定当選態様を構成し、当選エリア「黄BAR打順ベル3」、当選エリア「黄BAR打順ベル4」が、第2特定当選態様を構成し、当選エリア「黄BAR打順ベル5」、当選エリア「黄BAR打順ベル6」が、第3特定当選態様を構成し、左リールR1が、第1リールを構成し、中リールR2が、第2リールを構成し、右リールR3が、第3リールを構成し、ストップボタンB1が、第1ストップボタンを構成し、ストップボタンB2が、第2ストップボタンを構成し、ストップボタンB3が、第3ストップボタンを構成し、1枚役B、1枚役Cが、第1小役を構成し、1枚役D、1枚役Eが、第2小役を構成する。
【0390】
また、上述したように、スロットマシン1において、左リールR1~右リールR3には、所定の個数として20個の図柄がそれぞれ配列されているとともに、黄BAR図柄「黄BAR」と、白BAR図柄「白BAR」と、青BAR図柄「青BAR」と、赤BAR図柄「赤BAR」と、が、それぞれ1個ずつ配列されている。
【0391】
つまり、スロットマシン1では、左リールR1~右リールR3に配列された図柄の総数が、黄BAR図柄「黄BAR」と、白BAR図柄「白BAR」と、青BAR図柄「青BAR」と、赤BAR図柄「赤BAR」と、の個数の合算である値「4」で除算した場合に整数となる個数となるように構成されている。
【0392】
換言すると、遊技機において、
前記複数種類の当選態様には、第4当選態様が含まれ、
前記第4当選態様は、前記第1配当の小役と、前記第2配当の小役と、の重複当選が対応付けられ、
前記特定リールに配列された図柄には、第4図柄が含まれ、
前記第1当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて第4タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第2当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第4タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第3当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第4タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第4当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第1タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第4当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第2タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第4当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第3タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第4当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンの押下された順序が前記所定の順序であり、かつ前記特定リールにおいて前記第4タイミングで前記特定ストップボタンが押下されることで、前記第1配当の小役が入賞可能となり、
前記第4当選態様に当選した場合において、前記複数のストップボタンが前記所定の順序とは異なる順序で押下されることで、前記第2配当の小役が入賞可能となり、
前記第4タイミングは、前記第4図柄の前記引き込み範囲内にある図柄が有効ライン上に表示されているタイミングであり、
前記演出制御手段は、前記第2状態である場合において、第4演出を実行可能であり、
前記第4演出は、前記第4当選態様に当選した場合において、前記表示窓内に前記第4図柄が表示されているタイミングでの前記特定ストップボタンの押下を遊技者に狙わせる表示を行い、前記第1配当の小役の入賞を補助する演出であり、
前記特定リールには、所定の個数の図柄が配列され、
前記所定の個数は、前記第1図柄の個数と、前記第2図柄の個数と、前記第3図柄の個数と、前記第4図柄の個数と、の合算の値で除算した場合に整数となる個数である。
【0393】
このような構成により、スロットマシン1は、特定リールに配列された図柄の個数である所定の個数が、第1図柄の個数~第4図柄の個数の合算の値で除算した場合に割り切れない個数である場合よりも、当選エリア「黄BAR打順ベル1」~当選エリア「黄BAR打順ベル6」、当選エリア「白BAR打順ベル1」~当選エリア「白BAR打順ベル6」、当選エリア「青BAR打順ベル1」~当選エリア「青BAR打順ベル6」、当選エリア「赤BAR打順ベル1」~当選エリア「赤BAR打順ベル6」に含まれる小役の入賞図柄組合せを構築することが容易となり、遊技機の設計コストを削減することができる。
【0394】
また、上述したように、スロットマシン1は、ベルAが入賞した場合と、ベルCが入賞した場合と、ベルEが入賞した場合と、ベルGが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列の無効ライン上に、特定図柄としてのベル図柄「BL」から構成された特定図柄組合せが停止表示されるように構成されている。
【0395】
つまり、遊技機は、
有効ライン上に停止表示された図柄組合せに基づき役の入賞判定を行う入賞判定手段と、を備え、
前記複数のリールには、それぞれ形状が類似又は同一の特定図柄が配列され、
前記第1当選態様に当選し前記第1配当の小役が入賞する場合と、前記第2当選態様に当選し前記第1配当の小役が入賞する場合と、前記第3当選態様に当選し前記第1配当の小役が入賞する場合と、のいずれの場合でも、前記表示窓内において、有効ラインとは異なる一列の無効ライン上に、特定図柄組合せが停止表示され、
前記特定図柄組合せは、前記特定図柄から構成されている。
【0396】
このような構成により、スロットマシン1は、ベルAが入賞した場合と、ベルCが入賞した場合と、ベルEが入賞した場合と、ベルGが入賞した場合と、のいずれの場合にも、左リールR1の上段と、中リールR2の中段と、右リールR3の下段と、の一列の無効ライン上に、特定図柄としてのベル図柄「BL」から構成された特定図柄組合せが停止表示されるため、遊技者が表示窓DW内に停止表示される図柄を見ることで、15枚の配当の小役の入賞を容易に認識することができるようになり、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
【0397】
なお、スロットマシン1は、無効ライン上に一列に表示される特定図柄について、同一のベル図柄「BL」に限らず、例えば、類似した形状から構成されるベルA図柄「BLA」、ベルB図柄「BLB」の複数種類の図柄から特定図柄が構成されていてもよい。
【0398】
また、スロットマシン1は、無効ライン上に一列に表示される特定図柄について、同一の黄色のベル図柄「BL」に限らず、例えば、類似した色から構成されるベル図柄「BL」、黄BAR図柄「黄BAR」の複数種類の図柄から特定図柄が構成されていてもよい。
【0399】
つまり、遊技機は、
有効ライン上に停止表示された図柄組合せに基づき役の入賞判定を行う入賞判定手段と、を備え、
前記複数のリールには、それぞれ色が類似又は同一の特定図柄が配列され、
前記第1当選態様に当選し前記第1配当の小役が入賞する場合と、前記第2当選態様に当選し前記第1配当の小役が入賞する場合と、前記第3当選態様に当選し前記第1配当の小役が入賞する場合と、のいずれの場合でも、前記表示窓内において、有効ラインとは異なる一列の無効ライン上に、特定図柄組合せが停止表示され、
前記特定図柄組合せは、前記特定図柄から構成されている。
【0400】
また、スロットマシン1は、第1小役としてのベルAの入賞図柄組合せのうち左リールR1の図柄として、黄BAR図柄「黄BAR」が設定され、第2小役としてのベルCの入賞図柄組合せのうち左リールR1の図柄として、白BAR図柄「白BAR」が設定され、第3小役としてのベルEの入賞図柄組合せのうち左リールR1の図柄として、青BAR図柄「青BAR」が設定され、第4小役としてのベルGの入賞図柄組合せのうち左リールR1の図柄として、赤BAR図柄「赤BAR」が設定されている。
【0401】
つまり、遊技機は、
前記第1配当の小役は、第1小役と、第2小役と、第3小役と、を含み、
前記第1当選態様で重複当選する前記第1配当の小役には、前記第1小役が含まれ、
前記第2当選態様で重複当選する前記第1配当の小役には、前記第2小役が含まれ、
前記第3当選態様で重複当選する前記第1配当の小役には、前記第3小役が含まれ、
前記第1図柄は、前記第1小役の入賞形態を示す図柄組合せを構成する前記特定リールの図柄であり、
前記第2図柄は、前記第2小役の入賞形態を示す図柄組合せを構成する前記特定リールの図柄であり、
前記第3図柄は、前記第3小役の入賞形態を示す図柄組合せを構成する前記特定リールの図柄である。
【0402】
このような構成により、スロットマシン1は、ベルA、ベルC、ベルEの入賞図柄組合せを構成する図柄として必要となる図柄と、第1タイミング~第3タイミングを遊技者に報知する際に遊技者に容易に視認可能となる図柄と、を共通化することで、左リールR1~右リールR3に配列する図柄の種類が過度に増加してしまい、遊技の公正を担保することが困難となることを防ぐことができる。
【0403】
また、本実施形態において、スロットマシン1は、各カウンタや記憶手段の記憶値に初期値として値をセットし、毎回の遊技の実行時に1ずつ減算するデクリメント更新や、毎回の遊技の実行時に1ずつ加算するインクリメント更新を実行するように構成されているが、これに限らず、各カウンタや記憶手段の更新方法については乗算や除算等を実行するように構成されていてもよく、特に限定されない。
【符号の説明】
【0404】
1 スロットマシン(遊技機)
120 内部抽選手段
130 リール制御手段
140 入賞判定手段
200 AT制御手段(補助遊技制御手段)
B1 ストップボタン
B2 ストップボタン
B3 ストップボタン
L1 有効ライン
R1 左リール
R2 中リール
R3 右リール