(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】結線台、モータステータ、及び、結線台とモータステータを応用したモーター
(51)【国際特許分類】
H02K 3/52 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
H02K3/52 E
(21)【出願番号】P 2022011894
(22)【出願日】2022-01-28
【審査請求日】2022-01-28
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】596009559
【氏名又は名称】姚 立和
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】姚 立和
(72)【発明者】
【氏名】謝 弼任
(72)【発明者】
【氏名】謝 培升
(72)【発明者】
【氏名】田 騏禎
【審査官】津久井 道夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-077049(JP,A)
【文献】特開2009-038863(JP,A)
【文献】特開2016-028542(JP,A)
【文献】特開2020-010473(JP,A)
【文献】特開2014-200131(JP,A)
【文献】国際公開第2018/168090(WO,A1)
【文献】特開2006-296104(JP,A)
【文献】特表2007-507196(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0007934(US,A1)
【文献】登録実用新案第3237403(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーターを構成する同相でない複数の導線
(51、52、53)を分けて配線するもので、環状の円盤構造を備える結線台
(30)であって、
前記結線台
(30)の頂面には、径方向の内側から外側にかけて相互に間隔が置かれた複数のガイド溝
(300、31、32、33)が形成され、
さらに、各前記ガイド溝(
300、31、32、33)のそれぞれの底面には、前記結線台
(30)の頂面とその反対側の面とを連通させる孔であって、前記結線台
(30)の頂面の反対側から前記頂面の側に前記導線
(51、52、53)を通すための貫通孔
(310、320、330)がそれぞれ形成されていて、
隣り合う前記ガイド溝
(300、31、32、33)同士の間は、円環状の切れ目がない壁によって仕切られており、かつ、
隣り合う前記ガイド溝
(300、31、32、33)同士の前記貫通孔
(310、320、330)同士は繋がっておらず、それぞれの前記貫通孔
(310、320、330)は独立した孔として形成さ
れ、
前記結線台(30)の各ガイド溝(300、31、32、33)における貫通孔(310、320、330)の両側の少なくとも一側には、少なくとも1つの挟線バンプ(311、321、331)が形成され、
前記結線台(30)における前記各ガイド溝(300、31、32、33)に対応する部分には互いに分離した結束ブロック(36)がそれぞれ設けられるとともに、各前記結束ブロック(36)における各前記ガイド溝(300、31、32、33)に対応する部分には、内部と外部が連通する線孔(37)がそれぞれ形成され、
前記結束ブロック(36)における少なくとも一端には、固定片(38)が形成され、前記結線台(30)の内縁及び外縁には、結束ブロック(36)の固定片(38)に相対する固定溝(39)が形成されている
ことを特徴とする結線台
(30)。
【請求項2】
請求項1に記載の結線台
(30)において、
前記結線台
(30)は、3つのガイド溝
(300、31、32、33)を備える
ことを特徴とする結線台
(30)。
【請求項3】
請求項1に記載の結線台
(30)において、
前記結線台
(30)における前記複数のガイド溝
(300、31、32、33)の底部の高さは同じである
ことを特徴とする結線台
(30)。
【請求項4】
鉄心
(20)と、複数の導線
(51、52、53)を備えるコイルユニット
(25)とからなるモータステータ
(10)であって、
鉄心
(20)及びコイルユニット
(25)の頂端には、請求項1から請求項
3のいずれかに記載の結線台
(30)が設けられる
ことを特徴とするモータステータ
(10)。
【請求項5】
請求項
4に記載のモータステータ
(10)において、
前記鉄心
(20)は、複数のケイ素鋼片
(21)と、複数のI型部品
(22)と、を備え、
前記複数のケイ素鋼片
(21)が積み重ねられるとともに相互に連結されることで、一定の厚みを備える中空の円柱体が形成され、
前記複数のI型部品
(22)は、中空の円柱体の内周側に設けられ、各I型部品
(22)は、外板
(23)と内板
(24)をそれぞれ備えることで、各前記I型部品
(22)には、異なる相位に応じて内板
(24)と外板
(23)の間に導線
(51、52、53)が巻き付けられることで、コイルユニット
(25)が形成される
ことを特徴とするモータステータ
(10)。
【請求項6】
請求項
5に記載のモータステータ
(10)において、
前記結線台
(30)の外周縁には、複数の外側位置決めバンプ
(34)が形成されるとともに、前記結線台
(30)の内周縁には、複数の内側位置決めバンプ
(35)が形成され、
前記鉄心
(20)のI型部品
(22)における外板
(23)の頂縁は、前記複数の外側位置決めバンプ
(34)に対応する嵌合
溝(230)をそれぞれ備え、さらに、前記I型部品
(22)における内板
(24)と頂縁の間には、前記複数の内側位置決めバンプ
(35)に対応する嵌合溝
(240)がそれぞれ形成される
ことを特徴とするモータステータ
(10)。
【請求項7】
筺体と、モータステータ
(10)と、モーター回転子とからなるモーターであって、
前記モーターは、請求項
4から請求項
6のいずれかに記載のモータステータ
(10)及びモーター回転子を備える
ことを特徴とするモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーターの技術分野に関し、特にモータステータにおけるコイルユニットの導線を結線台の中に効果的に分けて入れることで、導線を通す方法をより簡易化するとともに、同相ではない導線の誤接触を防ぐことで、使用上の安全性を大幅に高めることのできる結線台、モータステータ、及び、結線台とモータステータを応用したモーターに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の産業界のニーズを考えると、モーター使用時の安全性及びモーターの体積を縮小することは非常に重要な課題である。三相モーターの場合、同相ではないコイルユニットの導線の接続ミス及び誤接触を防ぐため、一般のモータステータの頂端は、結線台を備える。結線台によって、同相ではないコイルユニットの導線を一か所に集めることで結線作業が完了するとともに、三相電源に接続しやすくなる。
【0003】
台湾特許第I681608号、台湾特許第I708459号等に示す通り、従来のモータステータの結線台は、通常、側辺の開き口に位置することで、前記複数のコイルユニットの導線は、側辺から結線台における異なる導線溝の中にそれぞれ入れられる。しかしながら、これら従来の結線台には、以下に挙げる使用上の問題がいくつか存在する。
【0004】
1、まず、導線は結線台の側辺を通って結線台の中に入れられるため、下方に位置するコイルユニットの導線を、外周縁の方向に折り曲げて延出させた後、側辺から結線台の導線溝の中に導線を1本ずつ入れて対応させる必要があるため、導線を入れる際の手間と複雑さが自然と増すとともに、結線台を通る導線は、その外径の大きさも増すことで、全体の体積が大きくなってしまい、それにより、モーターの材積も大きくなる。
【0005】
2、さらに、三相の導線は、結線台における異なる導線溝に巻き付けられるため、内側に位置する導線溝の導線が側辺を通って結線台の中に入れられる場合、最外側及び中間の導線溝をまたぐ必要があり、誤接触が生じるのを防ぐため、通常、結線台には特殊な構造設計が必要である。例えば、台湾特許第I681608号の結線台は、導線溝の底面を異なる高さにすることで、同相ではない導線の位置がずれるようにしており、台湾特許第第I708459号の結線台は、隣り合う導線溝の間に高さの異なる仕切り板を設けることで、同相ではない導線の位置がずれるようにしている。しかしながら、いずれの方法であっても結線台の高さが増し、同様に、全体の体積が大きくなってしまうことで、モーターの材積も大きくなってしまう。
【0006】
3、さらに、上述の通り、最内側の導線は、結線台における最外側と中間の導線溝をまたぐ必要があり、中間の導線も結線台の最外側の導線溝をまたぐ必要があるが、この場合、高さが異なる以外には、コイルユニットにおける前記複数の導線の間を隔てる物は何もないため、同相ではないコイルユニットの導線がいつ互いにショートするか分からないという危険があり、モーターを使用する上での安全性が危惧される。
【0007】
言い換えると、従来のモータステータの結線台の設計は完全ではなく、それにより、結線作業が困難であり、組み立て作業も複雑であるとともに、エラー率も大幅に増加する。さらに、結線台の体積が増加することで、モーターの体積と重量にも影響が及び、使用上の安全性にも問題がある場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】台湾特許第I681608号明細書
【文献】台湾特許第I708459号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、モータステータにおけるコイルユニットの導線を結線台の中に効果的に分けて入れることで、導線を通す方法をより簡易化するとともに、同相ではない導線の誤接触を防ぐことで、使用上の安全性を大幅に高めることのできる、結線台、モータステータ、及び、結線台とモータステータを応用したモーターを提供することを目的とする。
【0010】
本発明は、さらに、結線台の外径と高さを縮小することで、全体の体積を小さくし、さらに、モーターの材積を縮小することのできる、結線台、モータステータ、及び、結線台とモータステータを応用したモーターを提供することを目的とする。
【0011】
本発明は、さらに、効果的且つ迅速に同相のコイルユニットの導線を整理することができ、各前記導線を絶縁材で被覆する必要がないことで、効果的且つ簡単に製造できるとともに組み立てることができ、さらに、商品の歩留り率を向上させることのできる、結線台、モータステータ、及び、結線台とモータステータを応用したモーターを提供することを目的とする。
【0012】
本発明は、さらに、各相位のコイルユニットの導線を正しい方向に巻き付けられることで、結線の組み立てをさらに簡易化することができるとともに、エラー率を効果的に低減することのできる、結線台、モータステータ、及び、結線台とモータステータを応用したモーターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、結線台であり、特に、モーターのモータステータに応用される結線台である。前記モータステータは、鉄心と、複数のコイルユニットとからなり、そのうち、鉄心は、複数のケイ素鋼片と、複数のI型部品を備え、前記複数のケイ素鋼片が積み重ねられるとともに相互に連結されることで一定の厚みを備える中空の円柱体に形成される。前記複数のI型部品は、中空の円柱体の内周側に設けられ、各I型部品は、外板と、内板をそれぞれ備え、各前記I型部品には、異なる相位に応じて内板、外板の間に導線が巻き付けられることで、コイルユニットが形成されるとともに、鉄心の頂端には、各前記コイルユニットに対応する結線台が設けられ、それにより、同相ではないコイルユニットの導線を一か所に集めることで、結線作業が完了するとともに、電源に接続しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の結線台を応用したモータステータの外観図である。
【
図4】本発明の結線台における
図3中の切断線4-4の側面図である。
【
図5】本発明の結線台を応用したモータステータの平面図である。
【
図6】本発明の結線台を応用したモータステータにおける
図5中の切断線6-6の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、結線台30であり、特に、モーターのモータステータに応用される結線台30である。
図1、
図2に示す通り、前記モータステータ10は、鉄心20と、複数のコイルユニット25とからなり、そのうち、鉄心20は、複数のケイ素鋼片21と、複数のI型部品22を備え、前記複数のケイ素鋼片21が積み重ねられるとともに相互に連結されることで一定の厚みを備える中空の円柱体に形成される。前記複数のI型部品22は、中空の円柱体の内周側に設けられ、各I型部品22は、外板23と、内板24をそれぞれ備え、各前記I型部品22には、異なる相位に応じて内板24と外板23の間に導線51、導線52、及び、導線53が巻き付けられることで、コイルユニット25が形成されるとともに、鉄心20の頂端には、各前記コイルユニット25に対応する結線台30が設けられ、それにより、同相ではないコイルユニット25の導線51、導線52、及び、導線53を一か所に集めることで、結線作業が完了するとともに、電源に接続しやすくなる。
【0016】
前記結線台30は本発明の特徴であり、前記結線台30の構造について好ましい実施例を参照しつつ詳細を説明する。参照する
図2、
図3、及び、
図4に示す通り、前記結線台30は環状の円盤構造であるとともに、前記結線台30の頂面には、内側から外側にかけて相数に対応し且つ相互に間隔が置かれた少なくとも3つのガイド溝300が形成される。例えば、三相である場合、3つのガイド溝300、四相である場合、4つのガイド溝300、または、五相である場合、5つのガイド溝300が形成される。さらに、一部の実施例に基づき、前記複数のガイド溝300の底部の高さは同じである。本発明は、主に、三相モーターを実施例とする。前記結線台30の頂面は、相互に間隔が置かれた3つのガイド溝300を備え、ガイド溝300における内側から外側は、それぞれ、第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33と定義され、それにより、上述の各前記コイルユニット25の導線51、導線52、及び、導線53がそれぞれ巻き付けられる。さらに、前記結線台30における第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33の底面には、内外連通する複数の貫通孔310、貫通孔320、及び、貫通孔330がそれぞれ形成され、それにより、外部の各前記コイルユニット25の導線51、導線52、及び、導線53を、相互に対応する結線台30の第1ガイド溝31、第2ガイド溝32または第3ガイド溝33内にそれぞれ通して巻き付けることにより、同相ではないコイルユニット25の導線51、導線52、及び、導線53が確実に分けられるとともに、誤接触が生じないことで、使用上の安全性が向上する。
【0017】
また、前記結線台30における第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33の導線51、導線52、及び、導線53に対応し且つ正確に巻き付けられた方向の一側には、少なくとも1つの挟線バンプ311、挟線バンプ321、及び、挟線バンプ331がそれぞれ形成されることで、使用者は、導線51、導線52、及び、導線53を巻き付ける方向を判断することができるとともに(
図5に図示)、導線51、導線52、及び、導線53が勝手に離脱するのを効果的に防ぐことができる(
図6に図示)。さらに、前記結線台30の外周縁には、複数の外側位置決めバンプ34が形成され、複数の外側位置決めバンプ34は、上述の鉄心20におけるI型部品22の外板23にそれぞれ対応して嵌合され、前記I型部品22における外板23の頂縁は、対応する嵌合溝230をそれぞれ備える。さらに、前記結線台30の内周縁には、複数の内側位置決めバンプ35が形成され、複数の内側位置決めバンプ35は、上述の鉄心20におけるI型部品22の内板24にそれぞれ対応して嵌合され、前記隣り合うI型部品22における内板24と頂縁の間には、対応する嵌合溝240がそれぞれ形成され、それにより、前記結線台30は、外周面の外側位置決めバンプ34及び内周面の内側位置決めバンプ35によって前記鉄心20の頂端に嵌合且つ固設される(
図1、
図5、及び、
図6に図示)。
【0018】
さらに、前記結線台30における各前記第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33に対応する部分には、結束ブロック36がそれぞれ設けられ、各前記結束ブロック36における上述の第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33に対応する部分に従って、内部と外部が連通する線孔37がそれぞれ形成され、それにより、同相の導線51、導線52、及び、導線53が一か所に集められて出されるとともに、各前記結束ブロック36の両端には、固定片38がそれぞれ形成され、固定片38は、前記結線台30の頂面にそれぞれ対応して嵌合され、前記結線台30の内縁及び外縁には、結束ブロック36の固定片38に相対する固定溝39がそれぞれ形成されることで、各前記結束ブロック36を前記結線台30の頂端に係合することができ(
図1、
図5、及び、
図6に図示)、同相の導線51、導線52、及び、導線53を整理しやすくできるとともに、導線51、導線52、及び、導線53を、別に絶縁材で被覆する必要がないことで、より組み立てやすくすることができる。
【0019】
従って、同相ではない導線51、導線52、及び、導線53を、結線台30の底面における貫通孔310、貫通孔320、及び、貫通孔330から相対する第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33内に通せることで、材積を小さくできるとともに、安全性の高い結線台の構造を構成することができる。
【0020】
本発明の結線台30を実際に使用する場合、
図1、
図2、
図5、及び、
図6に示す通り、前記モータステータ10には、鉄心20の各前記I型部品22に導線51、導線52、及び、導線53をそれぞれ巻き付けることで、コイルユニット25が形成される。それにより、各前記コイルユニット25の導線51、導線52、及び、導線53を、前記結線台30における第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33の底面の貫通孔310、貫通孔320、及び、貫通孔330にそれぞれ上向きに通すことで、同相ではない導線51、導線52、及び、導線53を、相対する結線台30の第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、第3ガイド溝33内にそれぞれ通し、さらに、第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33における挟線バンプ311、挟線バンプ321、及び、挟線バンプ331の設置方向に従って巻き付けるとともに、前記結線台30を外側位置決めバンプ34及び内側位置決めバンプ35によって前記鉄心20の頂端に嵌め込む。
【0021】
さらに、対応する結束ブロック36を固定片38によって結線台30における相対する位置に固定して設けるとともに、同相の導線51、導線52、及び、導線53を一か所に集めて結束ブロック36の線孔37に通すことで、結線作業が完了し、電源に接続しやすくできる。
【0022】
上述の設計と説明から分かる通り、本発明の結線台30は、相互に間隔が置かれた複数のガイド溝300、例えば、三相の場合、第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33が形成されることによって、さらに、各前記ガイド溝300の底面に形成された貫通孔310、貫通孔320、及び、貫通孔330の設計によって、同相ではないコイルユニット25の導線51、導線52、及び、導線53を結線台30の底面から相対するガイド溝300内に入れることができる。それにより、同相ではないコイルユニット25の導線51、導線52、及び、導線53を確実に分けることができるとともに、誤接触が生じないことで、使用上の安全性が向上する。さらに、従来のモータステータの結線台に比べて、結線台30の外径と高さを小さくすることができることで、結線台30を小さくすることができ、さらにはモーターの材積も縮小できる。
【0023】
さらに、結線台30により第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33内に設置された挟線バンプ311、挟線バンプ321、及び、挟線バンプ331は、導線51、導線52、及び、導線53が正確な方向に巻き付くようにすることができることで、作業ミスを防止する効果を備え、さらに、導線51、導線52、及び、導線53が勝手に離脱するのを効果的に防ぐことができる。また、前記結線台30における各前記第1ガイド溝31、第2ガイド溝32、及び、第3ガイド溝33に対応する結束ブロック36により、同相の導線51、導線52、及び、導線53が一か所に集められて出されることで、同相の導線51、導線52、及び、導線53を整理しやすいだけでなく、導線51、導線52、及び、導線53を絶縁材で別に被覆する必要がないため、より組み立てやすくすることができる。
【符号の説明】
【0024】
10 モータステータ
20 鉄心
21 ケイ素鋼片
22 I型部品
23 外板
230 嵌合溝
24 内板
240 嵌合溝
25 コイルユニット
30 結線台
300 ガイド溝
31 第1ガイド溝
310 貫通孔
311 挟線バンプ
32 第2ガイド溝
320 貫通孔
321 挟線バンプ
33 第3ガイド溝
330 貫通孔
331 挟線バンプ
34 外側位置決めバンプ
35 内側位置決めバンプ
36 結束ブロック
37 線孔
38 固定片
39 固定溝
51 導線
52 導線
53 導線