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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】点検方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 29/22 20060101AFI20240327BHJP
   G01N 29/04 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
G01N29/22
G01N29/04
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022197329
(22)【出願日】2022-12-09
【審査請求日】2023-09-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509146665
【氏名又は名称】有限会社フォーテック
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】福岡 政二郎
(72)【発明者】
【氏名】高山 敬右
【審査官】村田 顕一郎
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-2261782(KR,B1)
【文献】特開2021-148500(JP,A)
【文献】実開昭62-123989(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2005/0247523(US,A1)
【文献】中国実用新案第211081855(CN,U)
【文献】ペガサスロッド 高所点検ロッド,PAINT-ESHOPのウェブページ, [online],株式会社堀江塗料,2021年09月25日,[2023年10月5日検索], <https://web.archive.org/web/20210925023804/https://www.paint-eshop.com/anzen/pegasus-rod.php>,(なお、URLの「20210925023804」から読み取れる協定世界時2021年09月25日2時38分04秒に相当する日本標準時2021年09月25日11時38分04秒には当該ページが公開されていたといえる。)
【文献】マグゆび,土牛産業株式会社のウェブページ, [online],土牛産業株式会社,2020年08月12日,[2023年10月5日検索], <https://web.archive.org/web/20200812124539/https://www.dogyu.jp/product/マグゆび/>,(なお、URLの「20200812124539」から読み取れる協定世界時2020年08月12日12時45分39秒に相当する日本標準時2020年08月12日21時45分39秒には当該ページが公開されていたといえる。)
【文献】マグボード,土牛産業株式会社のウェブページ, [online],土牛産業株式会社,2020年11月26日,[2023年10月5日検索], <https://web.archive.org/web/20201125164451/https://www.dogyu.jp/product/マグボードセット/>,(なお、URLの「20201125164451」から読み取れる協定世界時2020年11月25日16時44分51秒に相当する日本標準時2020年11月26日01時44分51秒には当該ページが公開されていたといえる。)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 29/00-29/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の方向へ延びた管状体に、点検作業を実施する者が携帯可能である点検用器具を着脱可能に取付ける点検用器具取付工程と、
前記点検用器具を用いて、点検対象物を点検する点検工程とを備え、
前記管状体は、第1の管状体構成部材と第2の管状体構成部材とが互いに着脱可能に連結して構成されており、
一の前記点検用器具が前記第1の管状体構成部材の端部に取付けられており、
一の点検作業と、一の点検作業とは作業内容が異なる他の点検作業との間の切り換えを行うことができるよう、前記点検用器具取付工程において、前記第1の管状体構成部材と前記第2の管状体構成部材の連結を解除して、一の前記点検用器具が取付けられた同第1の管状体構成部材の端部とは反対側の端部、または同第2の管状体構成部材の端部に、機能が異なる他の前記点検用器具を着脱可能に取付ける
点検方法。
【請求項2】
所定の方向へ延びた管状体に、点検作業を実施する者が携帯可能である点検用器具を着脱可能に取付ける点検用器具取付工程と、
前記管状体に着脱可能に取付けられた前記点検用器具を用いて、点検対象物を点検する点検工程とを備え、
前記管状体は、第1の管状体構成部材と第2の管状体構成部材とが互いに着脱可能に連結して構成されており、
一の前記点検用器具が前記第1の管状体構成部材の端部に取付けられており、
前記点検用器具取付工程において、前記第1の管状体構成部材と前記第2の管状体構成部材の連結を解除して、一の前記点検用器具が取付けられた同第1の管状体構成部材の端部とは反対側の端部、または同第2の管状体構成部材の端部に、機能が異なる他の前記点検用器具を着脱可能に取付け、
前記点検工程において、前記第1の管状体構成部材の端部に取付けられた一の前記点検用器具と、前記第2の管状体構成部材の端部に取付けられた他の前記点検用器具とを一緒に用いて点検対象物を点検する
点検方法。
【請求項3】
前記点検用器具取付工程において、前記第1の管状体構成部材の両端の間の領域または前記第2の管状体構成部材の両端の間の領域に追加的に、他の点検用器具として撮像可能な撮像機器を着脱可能に取付け、
前記点検工程において、前記第1の管状体構成部材の端部に取付けられた一の前記点検用器具と、前記第2の管状体構成部材の端部に取付けられた他の前記点検用器具を並べて配置し、前記撮像機器を用いて、一の前記点検用器具が取付けられた前記管状体の端部が位置する方向及び他の前記点検用器具が取付けられた前記管状体の端部が位置する方向を撮像する
請求項2に記載の点検方法。
【請求項4】
所定の方向へ延びた管状体に、点検作業を実施する者が携帯可能である点検用器具を着脱可能に取付ける点検用器具取付工程と、
前記管状体に着脱可能に取付けられた前記点検用器具を用いて、点検対象物を点検する点検工程とを備え、
一の前記点検用器具が前記管状体の端部に取付けられており、
他の前記点検用器具が、一の前記点検用器具が取付けられた前記管状体の端部とは反対側の端部に取付けられており、
前記点検用器具取付工程において、前記管状体の両端の間の領域に追加的に、他の点検用器具として撮像可能な撮像機器を着脱可能に取付け、
前記点検工程において、前記撮像機器を用いて、一の前記点検用器具が取付けられた前記管状体の端部が位置する方向または他の前記点検用器具が取付けられた前記管状体の端部が位置する方向を撮像する
点検方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は点検方法に関する。詳しくは、例えばコンクリート構造物の点検方法に係るものである。
【背景技術】
【0002】
ライフサイクルコストの削減や資源の有効活用、さらに建設事業の環境影響への低減といった背景があることから、コンクリート構造物の大幅な長寿延命化が要求されている。
【0003】
こうした要求に応えるべく、コンクリート構造物の定期的な点検や調査が行われており、必要に応じて補修工事などが行われている。
【0004】
コンクリート構造物の点検作業は、構造物を主に目視して損傷例えばコンクリートの浮き、鉄筋露出、腐食が無いかを確認する作業である。
また、コンクリート構造物の点検方法として具体的には、遠望目視点検と近接目視点検がある。
【0005】
遠望目視点検とは、徒歩で移動しながら、双眼鏡などを利用してコンクリート構造物に可能な限り近づき、損傷状態や変状を目視で確認する点検方法である。
また、近接目視点検とは、梯子や高所作業車などを利用して、触診作業や打音点検作業ができる距離までコンクリート構造物に近づき、損傷状態や変状を詳細に調べる点検方法である。
【0006】
例えばコンクリート構造物の近接目視点検を行う際、ハンマーでコンクリート面を打撃し、出た音の違いによって健全箇所か劣化箇所かを判断し損傷状態を調べる。
しかし、ハンマーを用いた点検作業では、一打撃ごとの繰り返しによる点検すなわち、コンクリート面を「点」で打診点検することになり、点と点の間は点検できていないので、劣化箇所を見落とし易いという問題があった。
【0007】
そこで、従来、様々な点検器具を用いた点検方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、図4に示すように、点検作業者が点検器具100を用いて打音点検作業を行うことが記載されている。
ここで、点検器具100は、転打部110と、支持棹120と、把持部130とを備える。
また、転打部110は、支持棹120の先端に取付けられた支持軸111と、支持軸111の先端に回転自在に支持された転打子112とを有する。
また、転打子112は、横断面外形が正六角形である多面体であり、その外周面は6面の円筒面からなる転打面に等分割されている。
【0008】
点検作業者は、把持部130を手で持って転打子112をコンクリート面201に押し当て、転打子112をコンクリート面201に押し当てながら支持棹120を振る。
これにより、転打子112は横断面外形が正六角形であるので、中心軸線Oを中心に60度回転するごとに転打面がコンクリート面201を打撃して、打撃音を発生させ、ハンマーのような「点」での打診点検ではなく、「線」での打診点検ができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】実用新案登録第3230739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
コンクリート構造物の点検作業においては、転打子の転打面でコンクリート面を打撃する打音点検作業だけでなく、打音点検作業で濁音が認められたコンクリート構造物の箇所に、チョークなどでマーキングを行うマーキング作業や、点検結果などを記録するために構造物の点検箇所を撮像する撮像作業などが行われる。
そして、これらの点検作業を行うときには、それぞれの点検作業において異なる器具を使用する。
【0011】
コンクリート構造物特に橋梁などの点検作業においては、橋梁の点検箇所に近づくために、地上から点検作業が行われる高い場所すなわち、橋梁に立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床まで移動する必要がある。
また、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床まで移動しても、点検作業者の手が届く距離まで点検箇所に近づくことは困難であることが多いため、パイプなどの管状体を用いて点検作業が行われる。
【0012】
そのため、特許文献1に記載の点検器具を用いた点検方法を含め、従来の点検方法は、例えば打音点検作業からマーキング作業へ移る場合には、チョークだけではなく、チョークを先端に保持したパイプ状チョークホルダも一緒に交換していた。
【0013】
また、交換のためにマーキング作業用の点検器具例えば、先端にチョークが取付けられたパイプ状チョークホルダや、撮像作業用の点検器具例えば、先端近くにカメラが取付けられたパイプを、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床に持ち込んでおくことが一般的である。
【0014】
しかし、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床は限られた領域であるので、持ち込まれる点検器具の数が多くなると限られた領域内で場所を取り、点検作業に支障をきたすおそれがある。
一方で、交換のための点検器具を、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床に持ち込まない場合は、交換を行おうとするたびに、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床から点検作業者が地上にまで下りるか、あるいは地上にいる者が、交換のための点検器具を、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床まで持って上がらなければならない。
【0015】
こうした点検方法は、点検作業の作業性が良いとは言えず、点検作業の作業性を向上できる点検方法が求められていた。
【0016】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、点検作業の作業性を向上できる点検方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的を達成するために、本発明の点検方法は、点検作業を実施する者が携帯可能である点検用器具であって、所定の方向へ延びた管状体に着脱可能に取付けられた一の前記点検用器具を、機能が異なる他の前記点検用器具と交換して他の前記点検用器具を同管状体に着脱可能に取付けるか、または一の前記点検用器具が着脱可能に取付けられた前記管状体に、機能が異なる他の前記点検用器具を追加的に着脱可能に取付ける点検用器具取付工程と、前記管状体に着脱可能に取付けられた前記点検用器具を用いて、点検対象物を点検する点検工程とを備える。
【0018】
ここで、点検作業を実施する者が携帯可能である点検用器具であって、所定の方向へ延びた管状体に着脱可能に取付けられた一の前記点検用器具を、機能が異なる他の前記点検用器具と交換して他の前記点検用器具を同管状体に着脱可能に取付けるか、または一の前記点検用器具が着脱可能に取付けられた前記管状体に、機能が異なる他の前記点検用器具を追加的に着脱可能に取付ける点検用器具取付工程によって、1つの管状体を用いて様々な点検作業を実施できる。
【0019】
また、点検用器具は着脱可能に管状体に取付けられており、点検作業を実施する者、すなわち点検作業者が携帯可能であるので、管状体から取外して持ち運ぶことができる。
【0020】
また、本発明で言う「管状体」は、内部が中空のものだけでなく、内部が中実のものも含むものとする。
また、本発明で言う「点検用器具」には、打診棒など点検作業に通常使用される器具のみならず、点検作業を実施できるのであれば器具の部分も含まれるものとする。
【0021】
また、本発明の点検方法において、一の点検用器具が管状体の端部に取付けられており、点検用器具取付工程において、管状体が延びた方向と同じ方向に対して略直交して延びると共に一の点検用器具を通る仮想直線上に位置するよう、他の点検用器具を管状体の両端の間の領域である本体領域に追加的に着脱可能に取付ける構成とすることができる。
【0022】
ここで、管状体が、複数の管状体構成部材が互いに着脱可能に連結して構成されている場合は、各管状体構成部材の両端の間が、他の点検用器具が取付けられる本体領域である。
【0023】
この場合、例えば一の点検用器具がハンマーであり、他の点検用器具が、ハンマーで除去されたコンクリート片を収容する受け網であれば、ハンマーで点検箇所を叩きながら、自重で落下するコンクリート片を受け網で回収できる。
【0024】
また、本発明の点検方法において、管状体は、第1の管状体構成部材と第2の管状体構成部材とが互いに着脱可能に連結して構成されており、一の点検用器具が第1の管状体構成部材の端部に取付けられており、点検用器具取付工程において、第1の管状体構成部材と第2の管状体構成部材の連結を解除して、一の点検用器具が取付けられた第1の管状体構成部材の端部とは反対側の端部、または第2の管状体構成部材の端部に、他の点検用器具を着脱可能に取付ける構成とすることができる。
【0025】
この場合、一の点検作業と、一の点検作業とは作業内容が異なる他の点検作業との間の切り換えを素早く行うことができる。
ここで、第1の管状体構成部材と第2の管状体構成部材の連結は、直接的な連結と、器具を介した間接的な連結とを含む。
また、「第2の管状体構成部材の端部」は、第1の管状体構成部材と連結する端部と、第1の管状体構成部材と連結する端部とは反対側の端部とを含む。
【0026】
また、本発明の点検方法では、点検工程において、第1の管状体構成部材の端部に取付けられた一の点検用器具と、第2の管状体構成部材の端部に取付けられた他の点検用器具とを一緒に用いて点検対象物を点検する構成とすることができる。
【0027】
この場合、作業内容が互いに異なる2つの点検作業をほぼ同時に行うことができ、作業速度を向上できる。
【0028】
また、本発明の点検方法では、点検用器具取付工程において、第1の管状体構成部材の両端の間の領域または第2の管状体構成部材の両端の間の領域に追加的に、他の点検用器具として撮像可能な撮像機器を着脱可能に取付け、点検工程において、第1の管状体構成部材の端部に取付けられた一の点検用器具と、第2の管状体構成部材の端部に取付けられた他の点検用器具を並べて配置し、撮像機器を用いて、一の点検用器具が取付けられた管状体の端部が位置する方向及び他の点検用器具が取付けられた管状体の端部が位置する方向を撮像する構成とすることができる。
【0029】
この場合、管状体に撮像機器が取付けられているので、点検作業員は2つの管状体構成部材を並べて片手で持ちながらでも安定して、作業内容が互いに異なる2つの点検作業を撮像でき、作業速度をさらに向上できる。
【0030】
また、本発明の点検方法において、一の点検用器具が管状体の端部に取付けられており、他の点検用器具が、一の点検用器具が取付けられた管状体の端部とは反対側の端部に取付けられており、点検用器具取付工程において、管状体の両端の間の領域に追加的に、他の点検用器具として撮像可能な撮像機器を着脱可能に取付け、点検工程において、撮像機器を用いて、一の点検用器具が取付けられた管状体の端部が位置する方向または他の点検用器具が取付けられた管状体の端部が位置する方向を撮像する構成とすることができる。
【0031】
この場合、管状体に撮像機器が取付けられているので、点検作業員は管状体を持ちながらでも安定して撮像できる。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る点検方法は、点検作業の作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明を適用した点検方法において、打診棒からチョークへ交換するときの様子の一例を示す概略図である。
図2】本発明を適用した点検方法において使用される、複数のパイプ構成部材が着脱可能に連結されたパイプの一例を示す概略図(a)、パイプ構成部材同士の連結を解除し、チョーク具を一方の構成部材に取付けるときの様子の一例を示す概略図(b)、及び打診棒が取付けられたパイプ構成部材とチョーク具が取付けられたパイプ構成部材を一緒に用いて点検する様子の一例を示す概略図(c)である。
図3】本発明を適用した点検方法において、ハンマーと受け網が着脱可能に取付けられたパイプを用いて点検する様子の一例を示す概略図である。
図4】点検具を使用した従来の点検作業を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した点検方法において、打診棒からチョークへ交換するときの様子の一例を示す概略図である。
【0035】
本発明の点検方法は、点検工程を備える。
ここで、点検工程は、所定の方向へ延びた操作パイプ25の端部、または操作パイプ25の両端部の間の領域である本体領域に、着脱可能に取付けられた点検用器具を用いて、点検対象物を点検する工程である。
【0036】
また、本発明の点検方法は、点検用器具取付工程を備える。
ここで、点検用器具取付工程は、操作パイプ25に着脱可能に取付けられた一の点検用器具を、機能が異なる他の点検用器具と交換して他の点検用器具を操作パイプ25に着脱可能に取付けるか、または、一の点検用器具が取付けられた操作パイプ25に、機能が異なる他の点検用器具を追加的に着脱可能に取付ける工程である。
【0037】
また、本発明の点検方法において使用される「点検用器具」は、点検作業を実施できる器具である。
点検用器具は具体的には例えば、打診棒、チョーク具、集音マイク、黒板、ハンマー、受け網、デジタルカメラなどの撮像機器であるが、点検作業を実施できるのであれば、その部分のみも「点検用器具」として使用できるものとする。
【0038】
例えば打診棒であれば、転打部のみも本発明の点検方法において、点検用器具として使用でき、また、チョーク具であれば、チョーク本体のみも本発明の点検方法において、点検用器具として使用できる。
【0039】
操作パイプ25に着脱可能に取付けられた打診棒20を用いて点検対象物例えばコンクリート構造物の壁面を点検する場合、点検作業者は操作パイプ25を手で持ち、転打部21の転打子21Bを壁面に当てながら支軸部21Aを中心軸にして転打子21Bを回転させる。
そして転打子21Bが壁面を打った時の音によって、異常か否かを判断する。
【0040】
このような打音点検作業によって異常が確認されると、次に、チョークを用いて壁面の異常箇所にマーキングを行う。
このとき、本発明の点検方法の点検用器具取付工程において、操作パイプ25に着脱可能に取付けられた打診棒20を操作パイプ25から取外し、チョーク本体24と交換してチョーク本体24を操作パイプ25に着脱可能に取付ける。
また、逆に、チョーク本体24を操作パイプ25から取外し、打診棒20と再び交換して打診棒20を操作パイプ25に着脱可能に取付けることができることは勿論である。
【0041】
図1に示すように、例えば、操作パイプ25の先端に取付けられた保持具10によって、打診棒20やチョーク本体24を操作パイプ25に着脱可能に取付けたり、打診棒20からチョーク本体24へ交換したりすることができるが、打診棒20やチョーク本体24を操作パイプ25に着脱可能に取付けたり、お互いを交換したりできるのであれば、必ずしも保持具10を使用しなくてもよいことは勿論である。
【0042】
例えば、両端が開口しておりクランプ機能を備えた継手、または両端が開口した円筒形のゴム部材を、操作パイプ25の先端に取付け、このような継手またはゴム部材によって、打診棒20やチョーク本体24を操作パイプ25に着脱可能に取付けることもできる。
【0043】
ここで、保持具10は、本体部11を有する。
また、本体部11は所定の方向へ延びており、本体部11の内部には空間が形成されている。
本体部11の内部に形成された空間は、管状体例えばパイプ、円柱形状のチョーク本体、チョーク本体を保持する円柱形状のチョークホルダ部、打診棒20の円柱形状の把持部23、またはハンマーの円柱形状の把持部の、少なくとも一部を配置可能な空間である。
すなわち、本体部11が延びた方向に対して略直交する方向における本体部11の断面形状は略円形であり、本体部11の内側面は湾曲している。
【0044】
また、本体部11が延びた方向の両端に開口部が形成されている。
また、両端の開口部は、本体部11の内部に形成された空間と本体部11の外部とを連通している。
【0045】
また、本体部11の側面に、2つの側方開口部が形成されている。
また、2つの側方開口部は、本体部11が延びた方向に形成されている。
また、2つの側方開口部は、開口していると共に本体部11の内部の空間と本体部11の外部とを連通している。
【0046】
また、保持具10は、第1の挿入片12と第2の挿入片13を有する。
また、第1の挿入片12及び第2の挿入片13はそれぞれ一方向へ延びている。
【0047】
また、第1の挿入片12及び第2の挿入片13はそれぞれ、一端から側方開口部それぞれへ挿入可能である。
また、第1の挿入片12及び第2の挿入片13はそれぞれ、延びた方向である一方向と同じ方向へ湾曲している。
また、第1の挿入片12及び第2の挿入片13は、一方の面を内側にして湾曲している。
【0048】
また、第1の挿入片12は、第1の突起部12Aを有する。
第1の突起部12Aは、第1の挿入片12の他方の面の他端側に、第1の挿入片12の一方の面とは反対方向へ突起して設けられている。
また、第2の挿入片13は、第2の突起部13Aを有する。
第2の突起部13Aは、第2の挿入片13の他方の面の他端側に、第2の挿入片13の一方の面とは反対方向へ突起して設けられている。
【0049】
図1に示すように、操作パイプ25の一部すなわち先端部が、本体部11の一端の開口部を通して、本体部11の内部に形成された空間に配置されている。
そして、操作パイプ25の先端部が本体部11の内部の空間に配置された状態で、第2の挿入片13が第2の側方開口部へ挿入されている。
【0050】
このとき、本体部11の内部の空間に配置された操作パイプ25の先端部と本体部11の内側面との間に形成された隙間に、第2の挿入片13が入り込んでおり、第2の挿入片13の楔作用によって、本体部11が延びた方向と同じ方向へ操作パイプ25が動かない状態となっている。
すなわち、操作パイプ25の先端部が保持具10に固定された状態となっている。
【0051】
また、打診棒20からチョーク本体24へと交換する場合、打診棒20の把持部23の一部すなわち下端部が保持具10に固定された状態を解除する。
すなわち、本体部11の他端の開口部を通して本体部11の内部の空間に配置された打診棒20の把持部23の下端部と、本体部11の内側面との間に形成された隙間に入り込んでいた第1の挿入片12を、この隙間から抜き出す。
【0052】
そして、図1に示すように、打診棒20を保持具10から抜き取り、代わりにチョーク本体24の一部すなわち下端部を、本体部11の他端の開口部を通して、本体部11の内部に形成された空間に配置する。
そして、チョーク本体24の下端部が本体部11の内部の空間に配置された状態で、第1の挿入片12を挿入方向14へ動かし、第1の側方開口部へ挿入する。
【0053】
このとき、本体部11の内部の空間に配置されたチョーク本体24の下端部と本体部11の内側面との間に形成された隙間に、第1の挿入片12が入り込んで、第1の挿入片12の楔作用によって、本体部11が延びた方向と同じ方向へチョーク本体24が動かない状態になるまで、第1の挿入片12を挿入する。
【0054】
そして、点検作業者は操作パイプ25を手で持ち、チョーク本体24をコンクリート構造物の壁面の異常箇所に当ててマーキングを行う。
このマーキング作業も、本発明の点検方法が備える点検工程の一つである。
【0055】
図2(a)は、本発明を適用した点検方法において使用される、複数のパイプ構成部材が着脱可能に連結されたパイプの一例を示す概略図である。
また、図2(b)は、パイプ構成部材同士の連結を解除し、チョーク具を一方の構成部材に取付けるときの様子の一例を示す概略図である。
また、図2(c)は、打診棒が取付けられたパイプ構成部材とチョーク具が取付けられたパイプ構成部材を一緒に用いて点検する様子の一例を示す概略図である。
【0056】
図2(a)に示す操作パイプ25は、第1のパイプ構成部材25Aと第2のパイプ構成部材25Bとが、第2の保持具10Bによって互いに着脱可能に連結して構成されている。
すなわち、第1のパイプ構成部材25Aの基端部(先端部とは反対側の端部)が、第2の保持具10Bの一端の開口部を通して、第2の保持具10Bの本体部の内部の空間に配置され、固定されている。
また、第2のパイプ構成部材25Bの先端部が、第2の保持具10Bの他端の開口部を通して、第2の保持具10Bの本体部の内部の空間に配置され、固定されている。
【0057】
また、第1のパイプ構成部材25Aの先端部が第1の保持具10Aに固定されている。
ここで、第1の保持具10Aの構造と第2の保持具10Bの構造は、図1に示した保持具10の構造と同じである。
【0058】
また、打診棒20の把持部23の下端部が、第1のパイプ構成部材25Aの先端部が固定された第1の保持具10Aの一端とは反対側の他端の開口部を通して、第1の保持具10Aの本体部の内部の空間に配置され、固定されている。
すなわち、打診棒20が、第1の保持具10Aによって第1のパイプ構成部材25Aに着脱可能に取付けられている。
【0059】
また、図2(a)に示すような複数の部材で構成された操作パイプ25を用いる本発明の点検方法は、2種類の点検用器具を一緒に用いた点検作業を実現する。
【0060】
すなわち、図2(b)に示すように、第1のパイプ構成部材25Aの基端部と第2の保持具10Bとの間の固定を解除して、第2の保持具10Bから第1のパイプ構成部材25Aを引き離す。つまり、第1のパイプ構成部材25Aと第2のパイプ構成部材25Bの連結を解除する。
そして、図2(b)に示すように、チョーク具26のチョークホルダ部26Aの下端部を、第2の保持具10Bの一端の開口部を通して、第2の保持具10Bの本体部の内部の空間に配置し固定する。
すなわち、第2の保持具10Bによって第2のパイプ構成部材25Bに、チョーク具26を着脱可能に取付ける。
【0061】
次に、点検作業者は、第1の保持具10Aによって打診棒20が取付けられた第1のパイプ構成部材25Aと、第2の保持具10Bによってチョーク具26が取付けられた第2のパイプ構成部材25Bとを手で持ち、図2(c)に示すように、打診棒20とチョーク具26を一緒に用いて、コンクリート構造物である橋梁の例えば主桁40を点検する。
【0062】
すなわち、点検作業者は、第1のパイプ構成部材25Aを一方の手で持ち、転打部21の転打子21Bを主桁40に当てながら支軸部21Aを中心軸にして転打子21Bを回転させる。
その際に、点検作業者は、第2のパイプ構成部材25Bを他方の手で持ち、チョーク具26のチョーク本体26Bを転打子21Bに近づける。
そして、転打子21Bが主桁40を打った時の音を確認し、異常箇所にチョーク本体26Bでマーキングを素早く行ない易くなる。
【0063】
また、図2(a)~図2(c)に示す例では、操作パイプ25を構成する部材の数が2つである場合を示したが、部材の数を3つ以上とすることもできることは勿論である。
【0064】
また、本発明の点検方法の点検用器具取付工程において、図2(b)に示すように、互いの連結が解除された、第1のパイプ構成部材25Aの両端の間の領域または第2のパイプ構成部材25Bの両端の間の領域に追加的に、撮像可能な撮像機器例えばデジタルカメラを着脱可能に取付けることができる。
【0065】
この場合、例えば保持具10と同様に、本体部に側方開口部が形成され、側方開口部に挿入片を挿入する保持具によって、デジタルカメラを第1のパイプ構成部材25Aまたは第2のパイプ構成部材25Bに取付けることができるが、互いに結合したり分離したりできる2つの本体構成部によって本体部が構成された保持具を使用できる。
【0066】
また、第1の保持具10Aによって第1のパイプ構成部材25Aに、例えばチョーク具26を着脱可能に取付け、第2の保持具10Bによって第2のパイプ構成部材25Bに、例えば黒板を着脱可能に取付けておく。
【0067】
そして、本発明の点検方法の点検工程において、チョーク具26が取付けられた第1のパイプ構成部材25Aと、黒板が取付けられた第2のパイプ構成部材25Bを並べて配置し、デジタルカメラを用いて、チョーク具26が取付けられた第1のパイプ構成部材25Aの端部が位置する方向及び黒板が取付けられた第2のパイプ構成部材25Bの端部が位置する方向を撮像することができる。
【0068】
また一方、操作パイプ25が複数の部材で構成されていない場合でも、第1の保持具10Aによって操作パイプ25の一端に、例えばチョーク具26を着脱可能に取付け、第2の保持具10Bによって操作パイプ25の他端に、例えば黒板を着脱可能に取付ける。
【0069】
また、点検用器具取付工程において、操作パイプ25の両端の間の領域に追加的に、撮像機器であるデジタルカメラを着脱可能に取付けることができる。
【0070】
そして、本発明の点検方法の点検工程において、デジタルカメラを用いて、チョーク具26が取付けられた操作パイプ25の一端が位置する方向、または黒板が取付けられた操作パイプ25の他端が位置する方向を撮像することができる。
このとき、操作パイプ25の一端も操作パイプ25の他端も、点検箇所である主桁40へ向けておく。
【0071】
また、デジタルカメラや黒板は、打診棒20やチョーク具26のように円柱形状の部分を有していないので、保持具に固定するための例えば円柱形状の突起部を有する補助部材を用いて、デジタルカメラや黒板を保持具に固定できるようにする。
【0072】
また、打診棒20を用いた点検の結果、橋梁の主桁40に、コンクリートの浮きなどの異常があることが判明した場合、コンクリート片が主桁40から落下などしないよう、異常が判明した時点で、ハンマーなどを用いてコンクリート片を叩き落す必要がある。
【0073】
図3は、本発明を適用した点検方法において、ハンマーと受け網が着脱可能に取付けられたパイプを用いて点検する様子の一例を示す概略図である。
【0074】
図3に示す操作パイプ30は、図2(a)に示す操作パイプ25と同様に、第1のパイプ構成部材30Aと第2のパイプ構成部材30Bとが、第2の保持具10Bによって互いに着脱可能に連結して構成されている。
【0075】
図2(c)に示す点検方法とは異なり、図3に示す点検方法においては、第1のパイプ構成部材30Aの基端部と第2の保持具10Bとの間の固定を解除しない。
また、図2(c)に示す点検方法とは異なり、図3に示す点検方法においては、打診棒20ではなくハンマー27を、第1の保持具10Aによって第1のパイプ構成部材30Aの先端部に着脱可能に取付ける。すなわち、ハンマー27の把持部27Aの下端部を、第1の保持具10Aの内部の空間に配置して固定する。
【0076】
また、図2(c)に示す点検方法とは異なり、図3に示す点検方法においては、第1のパイプ構成部材30Aの両端の間の領域である本体領域に、支持具28によって受け網29を追加的に着脱可能に取付ける。
このとき、第1のパイプ構成部材30Aと第2のパイプ構成部材30Bが延びた方向と同じ方向に対して略直交して延びると共にハンマー27を通る仮想直線31上に受け網29が位置するように、第1のパイプ構成部材30Aの本体領域に受け網29を取付ける。
【0077】
また、受け網29は、直線状に延びた持ち手部29Aと、持ち手部29Aの一端に取付けられた網部29Bとを有するが、受け網29の網部29Bが仮想直線31上に位置するよう、受け網29を第1のパイプ構成部材30Aの本体領域に取付ける。
【0078】
また、支持具28は、第3の保持具10Cと第4の保持具10Dを有する。
また、第3の保持具10Cと第4の保持具10Dはそれぞれ、側方開口部が1つであり、挿入片も1つである点と、互いに結合したり分離したりできる2つの本体構成部によって本体部が構成された点で第1の保持具10A及び第2の保持具10Bと相違するが、その他の点で同じである。
【0079】
また、支持具28は、第1の持ち手支持部28Aと第2の持ち手支持部28Bを有する。
ここで、第1の持ち手支持部28Aは、受け網29の持ち手部29Aを挿通できるよう貫通した穴が形成されている。
また、第1の持ち手支持部28Aの構造は、第3の保持具10Cと同様の構造とすることもできる。
【0080】
また、第1の持ち手支持部28Aは、連結部28Cによって第3の保持具10Cと連結されている。
【0081】
また、第2の持ち手支持部28Bは、受け網29の持ち手部29Aの端部を支持できるよう凹部が設けられている。
また、第2の持ち手支持部28Bは、第4の保持具10Dに直に取付けられている。
【0082】
また、第1の持ち手支持部28Aの貫通穴と第2の持ち手支持部28Bの凹部は互いに向き合っており、互いに略同一直線上に位置する。
その結果、受け網29の、直線状に延びた持ち手部29Aを、第1の持ち手支持部28Aと第2の持ち手支持部28Bが支持できる。
【0083】
そして、本発明の点検方法の点検工程において、このようにハンマー27と受け網29とが取付けられた第1のパイプ構成部材30Aを、第2のパイプ構成部材30Bと共に点検作業者が動かし、ハンマー27の頭部27Bで主桁40のコンクリート片を叩き落し、受け網29の網部29Bで、落下したコンクリート片を回収する。
【0084】
また、コンクリート片を回収した後は、例えば第1のパイプ構成部材30Aの基端部と第2の保持具10Bとの間の固定を解除して、第2の保持具10Bから第1のパイプ構成部材30Aを引き離す。
そして、第2の保持具10Bに固定するための例えば円柱形状の突起部を有する補助部材が取付けられた、例えばスプレー缶を、第2の保持具10Bに固定する。
【0085】
また、第2のパイプ構成部材30Bの基端部を、さらに別の保持具に固定し、スプレー缶を手元で操作する治具を、この別の保持具に固定する。
このとき、治具にも、例えば円柱形状の突起部を有する補助部材が取付けられている。
【0086】
ここで、スプレー缶は、防錆処理または簡単な剥離防止処理ができる化合物を塗布するためのものである。
こうすることで、第2のパイプ構成部材30Bの先端部に位置する第2の保持具10Bに固定されたスプレー缶を、手元で操作し、防錆処理や簡単な剥離防止処理を実行できる。
【0087】
また、本発明の点検方法を実施するにあたり、点検作業者は、必ずしも立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床まで移動しなくてもよいことは勿論である。
点検作業者が、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床まで移動せずに本発明の点検方法を実施する場合、例えば、伸縮可能な管状体を用いたり、互いに着脱可能に連結される管状体構成部材の数を増やしたり、伸縮はしないが高所まで届く単体の管状体を用いたりして、地上からも点検作業を行うことができ、点検作業効率が向上する。
【0088】
以上のように、本発明の点検方法は、操作パイプ25の先端部に着脱可能に取付けられた打診棒20をチョーク本体24へ交換する点検用器具取付工程を備えているので、1つの操作パイプ25を用いて様々な点検作業を実施できる。
【0089】
従って、本発明の点検方法は、交換のための点検用器具を点検作業者が携帯できるので、交換の際に、点検作業者が地上にまで下りる必要がないか、あるいは地上にいる者が、交換のための点検器具を、立て掛けた梯子の上部や高所作業車の作業床まで持って上がる必要がなく、一人の点検作業者が単独で点検作業を行うことができ、点検作業の作業性を向上できる。
【符号の説明】
【0090】
10 保持具
10A 第1の保持具
10B 第2の保持具
10C 第3の保持具
10D 第4の保持具
11 本体部
12 第1の挿入片
12A 第1の突起部
13 第2の挿入片
13A 第2の突起部
14 挿入方向
20 打診棒
21 転打部
21A 支軸部
21B 転打子
22 支持棹
23 把持部
24 チョーク本体
25 操作パイプ
25A 第1のパイプ構成部材
25B 第2のパイプ構成部材
26 チョーク具
26A チョークホルダ部
26B チョーク本体
27 ハンマー
27A 把持部
27B 頭部
28 支持具
28A 第1の持ち手支持部
28B 第2の持ち手支持部
28C 連結部
29 受け網
29A 持ち手部
29B 網部
30 操作パイプ
30A 第1のパイプ構成部材
30B 第2のパイプ構成部材
31 仮想直線
40 主桁
【要約】
【課題】点検作業の作業性を向上できる点検方法を提供する。
【解決手段】点検作業を実施する者が携帯可能である点検用器具であって、所定の方向へ延びた管状体に着脱可能に取付けられた一の点検用器具を、機能が異なる他の点検用器具と交換して他の点検用器具を管状体に着脱可能に取付けるか、または一の点検用器具が着脱可能に取付けられた管状体に、機能が異なる他の点検用器具を追加的に着脱可能に取付ける点検用器具取付工程と、管状体に着脱可能に取付けられた点検用器具を用いて、点検対象物を点検する点検工程とを備える点検方法。
【選択図】なし
図1
図2
図3
図4