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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】充電コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20240327BHJP
   H01R 13/703 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R13/703
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020176742
(22)【出願日】2020-10-21
(65)【公開番号】P2021128932
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-08-23
(31)【優先権主張番号】62/977,442
(32)【優先日】2020-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】高木 洋平
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-220388(JP,A)
【文献】特開平7-192806(JP,A)
【文献】特開2014-160611(JP,A)
【文献】特開2007-103120(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107732493(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
H01R 13/703
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インレットと前後方向に沿って嵌合可能な充電コネクタであって、
前記インレットは、前記前後方向において前記充電コネクタの前方に位置しており、
前記充電コネクタは、コネクタ本体と、レバーと、規制部とを備えており、
前記コネクタ本体は、基準面と、嵌合部とを備えており、
前記基準面は、前記前後方向において前記規制部よりも前方に位置しており、
前記嵌合部は、前記前後方向において前記基準面から前方に突出しており、
前記レバーは、ロック位置と解除位置との間でシーソー運動可能となるように前記コネクタ本体に保持されており、
前記レバーは、ラッチ部を有しており、
前記ラッチ部は、前記充電コネクタが前記インレットに嵌合した際に、前記インレットに引っ掛かるものであり、
前記ラッチ部は、前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記基準面よりも前方に突出しており、
前記ラッチ部には、ロック爪が設けられており、
前記ロック爪は、ロック面を有しており、
前記ロック面は、前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記前後方向において後方に向いており、
前記レバーは、主部と、補強部とを備えており、
前記主部は、樹脂からなり、
前記補強部は、金属板からなり、
前記補強部は、前記主部に保持されており、
前記補強部は、ロック部と、被規制部とを有しており、
前記ロック部は、前記ロック面において露出しており、
前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記被規制部は、前記前後方向において、前記規制部の後側に位置しており、且つ、前記規制部と対向しており、
前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記規制部は、前記被規制部の前記前後方向における前方に向かう移動を規制している
充電コネクタ。
【請求項2】
請求項1記載の充電コネクタであって、
前記コネクタ本体は、シャフトを更に備えており、
前記シャフトは、前記コネクタ本体に取り付けられており、
前記シャフトは、前記規制部として機能し、
前記レバーは、前記ロック位置と前記解除位置との間で、前記シャフトを軸としてシーソー運動可能となっており、
前記補強部には、軸受部が設けられており、
前記シャフトは、前記軸受部に取り付けられており、
前記シャフトは、前記コネクタ本体及び前記軸受部の少なくとも一方に対して相対的に回転可能となっており、
前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記軸受部の一部は、前記前後方向において前方に向いており、前記被規制部として機能する
充電コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の充電コネクタであって、
前記充電コネクタは、ネジを更に備えており、
前記レバーは、固定部を有しており、
前記補強部には、ネジ孔が設けられており、
前記ネジ、前記固定部及び前記ネジ孔は、前記主部の前記補強部に対する相対移動を規制している
充電コネクタ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の充電コネクタであって、
前記コネクタ本体は、スイッチを更に備えており、
前記補強部は、スイッチ押下部を更に有しており、
前記スイッチ押下部は、前記主部から露出しており、且つ、前記スイッチと接触しており、
前記スイッチ押下部は、前記レバーを前記ロック位置と前記解除位置との間で移動させる際に前記スイッチを操作する
充電コネクタ。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載の充電コネクタであって、
前記補強部は、バネ受部を更に有しており、
前記バネ受部は、前記主部から露出しており、
前記コネクタ本体は、金属製のバネを更に備えており、
前記バネは、前記バネ受部と接触しており、前記レバーが前記ロック位置に向かうように前記レバーに力を加えている
充電コネクタ。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載の充電コネクタであって、
前記金属板の前記前後方向と直交する幅方向におけるサイズは、前記金属板の前記前後方向及び前記幅方向の双方と直交する上下方向におけるサイズよりも小さい
充電コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インレットと嵌合可能な充電コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図28に示されるように、特許文献1は、インレット(図示せず)とX方向に沿って嵌合可能な充電コネクタ900を開示している。充電コネクタ900は、コネクタ本体910と、レバー930とを備えている。レバー930は、ロック位置と解除位置との間でシーソー運動可能となるようにコネクタ本体910に保持されている。レバー930は、ラッチ部940を有している。ラッチ部940は、充電コネクタ900がインレットに嵌合した際に、インレットに引っ掛かるものである。図29に示されるように、ラッチ部940には、ロック爪942と、補強リブ944とが設けられている。ロック爪942は、ロック面9422を有している。ロック面9422は、レバー930がロック位置にあるとき、-X方向に向いている。ラッチ部940がインレットに引っ掛かった状態で充電コネクタ900が無理やり-X方向に引かれた場合、ロック爪942に応力がかかる。この応力は、補強リブ944を介してレバー930のラッチ部940以外の部分に分散される。これにより、ラッチ部940に応力が集中することが避けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-195413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような充電コネクタであっても、ラッチ部がインレットに引っ掛かった状態で充電コネクタを無理やり-X方向に引っ張り続けた場合、ラッチ部が破損して充電コネクタがインレットから外れてしまう虞がある。
【0005】
そこで本発明は、より高い強度のラッチ部を有するレバーを備えた充電コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の充電コネクタとして、
インレットと前後方向に沿って嵌合可能な充電コネクタであって、
前記インレットは、前記前後方向において前記充電コネクタの前方に位置しており、
前記充電コネクタは、コネクタ本体と、レバーと、規制部とを備えており、
前記コネクタ本体は、基準面と、嵌合部とを備えており、
前記基準面は、前記前後方向において前記規制部よりも前方に位置しており、
前記嵌合部は、前記前後方向において前記基準面から前方に突出しており、
前記レバーは、ロック位置と解除位置との間でシーソー運動可能となるように前記コネクタ本体に保持されており、
前記レバーは、ラッチ部を有しており、
前記ラッチ部は、前記充電コネクタが前記インレットに嵌合した際に、前記インレットに引っ掛かるものであり、
前記ラッチ部は、前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記基準面よりも前方に突出しており、
前記ラッチ部には、ロック爪が設けられており、
前記ロック爪は、ロック面を有しており、
前記ロック面は、前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記前後方向において後方に向いており、
前記レバーは、主部と、補強部とを備えており、
前記主部は、樹脂からなり、
前記補強部は、金属板からなり、
前記補強部は、前記主部に保持されており、
前記補強部は、ロック部と、被規制部とを有しており、
前記ロック部は、前記ロック面において露出しており、
前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記被規制部は、前記前後方向において、前記規制部の後側に位置しており、且つ、前記規制部と対向しており、
前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記規制部は、前記被規制部の前記前後方向における前方に向かう移動を規制している
充電コネクタを提供する。
【0007】
また、本発明は、第2の充電コネクタとして、第1の充電コネクタであって、
前記コネクタ本体は、シャフトを更に備えており、
前記シャフトは、前記コネクタ本体に取り付けられており、
前記シャフトは、前記規制部として機能し、
前記レバーは、前記ロック位置と前記解除位置との間で、前記シャフトを軸としてシーソー運動可能となっており、
前記補強部には、軸受部が設けられており、
前記シャフトは、前記軸受部に取り付けられており、
前記シャフトは、前記コネクタ本体及び前記軸受部の少なくとも一方に対して相対的に回転可能となっており、
前記レバーが前記ロック位置にあるとき、前記軸受部の一部は、前記前後方向において前方に向いており、前記被規制部として機能する
充電コネクタを提供する。
【0008】
また、本発明は第3の充電コネクタとして、第1又は第2の充電コネクタであって、
前記充電コネクタは、ネジを更に備えており、
前記レバーは、固定部を有しており、
前記補強部には、ネジ孔が設けられており、
前記ネジ、前記固定部及び前記ネジ孔は、前記主部の前記補強部に対する相対移動を規制している
充電コネクタを提供する。
【0009】
また、本発明は、第4の充電コネクタとして、第1から第3までのいずれかの充電コネクタであって、
前記コネクタ本体は、スイッチを更に備えており、
前記補強部は、スイッチ押下部を更に有しており、
前記スイッチ押下部は、前記主部から露出しており、且つ、前記スイッチと接触しており、
前記スイッチ押下部は、前記レバーを前記ロック位置と前記解除位置との間で移動させる際に前記スイッチを操作する
充電コネクタを提供する。
【0010】
また、本発明は、第5の充電コネクタとして、第1から第4までのいずれかの充電コネクタであって、
前記補強部は、バネ受部を更に有しており、
前記バネ受部は、前記主部から露出しており、
前記コネクタ本体は、金属製のバネを更に備えており、
前記バネは、前記バネ受部と接触しており、前記レバーが前記ロック位置に向かうように前記レバーに力を加えている
充電コネクタを提供する。
【0011】
また、本発明は、第6の充電コネクタとして、第1から第5までのいずれかの充電コネクタであって、
前記金属板の前記前後方向と直交する幅方向におけるサイズは、前記金属板の前記前後方向及び前記幅方向の双方と直交する上下方向におけるサイズよりも小さい
充電コネクタを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の充電コネクタにおいて、レバーは、金属板からなる補強部を備えている。また、補強部のロック部は、ラッチ部のロック爪のロック面において露出している。加えて、レバーがロック位置にあるとき、充電コネクタの規制部は、補強部の被規制部の前後方向における前方に向かう移動を規制している。これにより、本発明の充電コネクタは、ラッチ部がインレットに引っ掛かった状態で充電コネクタをインレットから無理に引き離そうとしてもラッチ部の破損が避けられるように、構成されている。即ち、本発明の充電コネクタは、より高い強度のラッチ部を有するレバーを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態による充電コネクタ組立体を示す側面図である。図において、充電コネクタはインレットと嵌合しており、レバーはロック位置に位置している。
図2図1の充電コネクタ組立体を示す後方斜視図である。
図3図1の充電コネクタ組立体に含まれる充電コネクタを示す正面図である。
図4図3の充電コネクタをA-A線に沿って示す断面図である。図において、充電コネクタに含まれる部品のうちレバー、シャフト及びネジのみの断面を示し、充電コネクタのその他の部品は側面が見える状態となっている。また、図において、ケーブルを簡略化して示している。
図5図4の点線Bで囲まれた部分を示す拡大断面図である。
図6図4の点線Cで囲まれた部分を示す拡大断面図である。
図7図3の充電コネクタの内部構造を示す一部切り欠き側面図である。図において、ラッチ部の一部を拡大して示している。
図8図1の充電コネクタ組立体を示す別の側面図である。図において、充電コネクタはインレットと嵌合しておらず、レバーは解除位置に位置している。
図9図8の充電コネクタ組立体を示す後方斜視図である。
図10図8の充電コネクタ組立体に含まれる充電コネクタを示す前方斜視図である。
図11図10の充電コネクタを示す正面図である。
図12図10の充電コネクタの内部構造を示す一部切り欠き側面図である。
図13図12の点線Dで囲まれた部分を示す拡大斜視図である。
図14図10の充電コネクタを示す上面図である。
図15図10の充電コネクタに含まれるレバーを示す上方斜視図である。図においては、ナットを点線で示してある。
図16図15のレバーを示す別の上方斜視図である。
図17図15のレバーを示す下方斜視図である。
図18図15のレバーを示す別の下方斜視図である。
図19図15のレバーを示す正面図である。
図20図19のレバーをE-E線に沿って示す断面図である。
図21図15のレバーを示す上面図である。
図22図15のレバーを示す側面図である。
図23図15のレバーを示す底面図である。
図24図15のレバーに含まれる主部を示す側面図である。
図25図15のレバーに含まれる補強部を示す上方斜視図である。図において、補強部の一部を拡大して示している。
図26図25の補強部を示す側面図である。
図27図1の充電コネクタ組立体に含まれるインレットを示す背面図である。
図28】特許文献1の充電コネクタの内部構造を示す一部切り欠き側面図である。
図29図28の充電コネクタの一部を拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1及び図2に示されるように、本発明の実施の形態による充電コネクタ組立体800は、インレット700と、充電コネクタ100とを備えている。
【0015】
図1及び図8に示されるように、本実施の形態のインレット700は、前後方向において充電コネクタ100の前方に位置している。本実施の形態において、前後方向はX方向である。また、前方は+X方向であり、後方は-X方向である。図9及び図27に示されるように、インレット700は、被ロック部710と、嵌合部受容部720とを有している。
【0016】
図9に示されるように、本実施の形態の被ロック部710は、被ロック面712を有している。被ロック面712は、前後方向において前方を向いている。
【0017】
図9に示されるように、本実施の形態の嵌合部受容部720は、前後方向において前方に凹んだ空間である。
【0018】
図1及び図2に示されるように、本実施の形態の充電コネクタ100は、インレット700と前後方向に沿って嵌合可能なものである。
【0019】
図4及び図5に示されるように、本実施の形態の充電コネクタ100は、コネクタ本体300と、レバー400と、ネジ360と、規制部200と、制限部205と、ケーブル600とを備えている。
【0020】
図4及び図5に示されるように、本実施の形態のコネクタ本体300は、基準面310と、嵌合部320と、シャフト330と、スイッチ340と、バネ350と、支持部370と、受け止め部380とを備えている。
【0021】
図1に示されるように、本実施の形態の基準面310は、充電コネクタ100がインレット700と嵌合した際にインレット700の後端と前後方向において接触する部分である。図4及び図5から理解されるように、基準面310は、前後方向において規制部200よりも前方に位置している。即ち、規制部200は、前後方向において基準面310よりも後方に位置している。基準面310は、前後方向において制限部205よりも前方に位置している。即ち、制限部205は、前後方向において基準面310よりも後方に位置している。
【0022】
図4に示されるように、本実施の形態の嵌合部320は、前後方向において基準面310から前方に突出している。嵌合部320は、コネクタ本体300の前後方向における前端を規定している。即ち、嵌合部320は、充電コネクタ100の前後方向における前端を規定している。図2及び図9から理解されるように、嵌合部320は、充電コネクタ100がインレット700に嵌合した際に、嵌合部受容部720に受容される。
【0023】
図5を参照して、本実施の形態のシャフト330は、金属製である。シャフト330は、幅方向に延びる円柱形状を有している。シャフト330は、コネクタ本体300に取り付けられている。より詳しくは、シャフト330の幅方向両端は、コネクタ本体300に取り付けられている。本実施の形態において、幅方向はY方向である。シャフト330は、コネクタ本体300に相対的に回転可能となるように取り付けられている。図4図5図12及び図13を参照して、レバー400は、ロック位置P1と解除位置P2との間で、シャフト330を軸としてシーソー運動可能となっている。なお、図1から図7までのレバー400は、操作部416が押圧されていない状態である。図1から図7までのレバー400は、ロック位置P1に位置している。図8から図14までのレバー400は、操作部416が下方に押圧された状態である。図8から図14までのレバー400は、解除位置P2に位置している。
【0024】
図5及び図13を参照して、本実施の形態のスイッチ340は、マイクロスイッチである。スイッチ340は、アクチュエータ342を有している。アクチュエータ342は、前後方向において後方に延びている。アクチュエータ342は、被押圧部344を有している。被押圧部344は、前後方向においてアクチュエータ342の後端付近に位置している。
【0025】
図5を参照して、本実施の形態のバネ350は、金属製であり、所謂板ばねである。なお、本発明はこれに限定されず、バネ350は、例えば圧縮コイルばねなど、板ばね以外のバネであってもよい。また、バネ350は、金属以外の材料からなるものであってもよい。
【0026】
図13に示されるように、バネ350は、湾曲部352と、第1腕部354と、第2腕部356とを有している。
【0027】
図5に示されるように、本実施の形態の湾曲部352は、幅方向と直交する平面内において、C字状の断面を有している。湾曲部352は、支持部370に支持されている。
【0028】
図5に示されるように、本実施の形態の第1腕部354は、レバー400がロック位置P1(図4参照)に位置しているとき、湾曲部352から上下方向において上方に延びている。本実施の形態において、上下方向はZ方向である。また、上方は+Z方向であり、下方は-Z方向である。第1腕部354は、湾曲部352から前後方向において前方に延びている。第1腕部354は、第1接触部355を有している。第1接触部355は、第1腕部354の前後方向における前端付近に位置している。
【0029】
図13に示されるように、本実施の形態の第2腕部356は、湾曲部352から上下方向において下方に延びている。第2腕部356は、湾曲部352から前後方向において前方に延びている。第2腕部356は、受け止め部380と接触している。即ち、第2腕部356は、受け止め部380に対して上方から接触している。第2腕部356は、第2接触部357を有している。第2接触部357は、第2腕部356の前後方向における前端付近に位置している。第2接触部357は、受け止め部380と接触している。即ち、第2接触部357は、受け止め部380に対して上方から接触している。
【0030】
図5及び図13を参照して、本実施の形態の支持部370は、幅方向に延びている。図4及び図5から理解されるように、支持部370は、前後方向において基準面310の後方に位置している。支持部370は、上下方向においてレバー400の下方に位置している。支持部370は、前後方向において操作部416の前方に位置している。支持部370は、上下方向において操作部416の下方に位置している。支持部370は、前後方向においてスイッチ340の後方に位置している。支持部370は、バネ350の湾曲部352を支持している。
【0031】
図5を参照して、本実施の形態の受け止め部380は、金属製である。図4及び図5から理解されるように、受け止め部380は、前後方向において基準面310の後方に位置している。受け止め部380は、上下方向においてレバー400の下方に位置している。受け止め部380は、前後方向において操作部416の前方に位置している。受け止め部380は、上下方向において操作部416の下方に位置している。受け止め部380は、前後方向においてスイッチ340の後方に位置している。受け止め部380は、前後方向においてバネ350の湾曲部352の前方に位置している。
【0032】
図4に示されるように、本実施の形態のレバー400は、前後方向に延びている。レバー400は、充電コネクタ100の上端付近に位置している。レバー400は、上下方向において嵌合部320の上方に位置している。図7及び図12から理解されるように、本実施の形態のレバー400は、ロック位置P1と解除位置P2との間でシーソー運動可能となるようにコネクタ本体300に保持されている。
【0033】
図15に示されるように、本実施の形態のレバー400は、ラッチ部440を有している。
【0034】
図2及び図9を参照して、本実施の形態のラッチ部440は、充電コネクタ100がインレット700に嵌合した際に、インレット700に引っ掛かる部位である。具体的には、ラッチ部440は、充電コネクタ100がインレット700に嵌合した際に、被ロック部710に引っ掛かり、充電コネクタ100とインレット700との嵌合状態をロックする。図7に示されるように、ラッチ部440は、レバー400がロック位置P1にあるとき、基準面310よりも前方に突出している。ラッチ部440は、レバー400の前後方向における前端を規定している。ラッチ部440には、ロック爪442が設けられている。また、ラッチ部440は、上面441を有している。
【0035】
図7に示されるように、本実施の形態のロック爪442は、上下方向において下方に突出している。ロック爪442は、ロック面4422を有している。
【0036】
図7に示されるように、本実施の形態のロック面4422は、後方を向いている。即ち、ロック面4422は、レバー400がロック位置P1にあるとき、前後方向において後方に向いている。より詳しくは、ロック面4422は、レバー400がロック位置P1にあるとき、前後方向及び上下方向の双方と交差している。図2図7及び図9から理解されるように、ロック面4422は、充電コネクタ100がインレット700に嵌合した際に、被ロック面712と前後方向において対向し、充電コネクタ100とインレット700との嵌合状態をロックする。
【0037】
図7に示されるように、本実施の形態の上面441は、上下方向において上方に向いている。上面441は、ラッチ部440の上端を規定している。
【0038】
図20に示されるように、レバー400は、主部410と、補強部500とを備えている。
【0039】
図24を参照して、本実施の形態の主部410は、樹脂からなるものである。なお、本発明はこれに限定されない。即ち、主部410の材料は、絶縁体である限り、樹脂に限定されない。図7に示されるように、主部410は、前後方向に延びている。図21図23及び図24に示されるように、主部410は、溝411と、第1孔414と、第2孔415と、操作部416と、第1開口部417と、第2開口部418とを有している。
【0040】
図20及び図23から理解されるように、本実施の形態の溝411は、上下方向において下方に開口している。溝411は、上下方向において上方に延びている。溝411は、主部410の幅方向中央に位置している。溝411は、前後方向において操作部416の前方に位置している。
【0041】
図24に示されるように、本実施の形態の第1孔414は、主部410を幅方向に貫通している。第1孔414は、前後方向において、第2孔415の前方に位置している。図22及び図24から理解されるように、第1孔414は、前後方向において、ラッチ部440の後方に位置している。第1孔414は、前後方向において操作部416の前方に位置している。
【0042】
図24に示されるように、本実施の形態の第2孔415は、主部410を幅方向に貫通している。第2孔415は、前後方向において第1孔414の後方に位置している。第2孔415は、前後方向において操作部416の前方に位置している。図22及び図24から理解されるように、第2孔415は、前後方向においてラッチ部440の後方に位置している。
【0043】
図21に示されるように、本実施の形態の操作部416は、前後方向においてレバー400の後端に位置している。図24に示されるように、操作部416は、前後方向において第2孔415の後方に位置している。図7及び図12から理解されるように、操作部416は、レバー400をロック位置P1から解除位置P2へシーソー運動させる際に操作者によって押圧される部分である。
【0044】
図23に示されるように、本実施の形態の第1開口部417は、上下方向において下方に開口している。第1開口部417は、前後方向において、ラッチ部440の後方に位置している。図21及び図23から理解されるように、第1開口部417は、前後方向において第2開口部418の前方に位置している。図23及び図24から理解されるように、第1開口部417は、前後方向において第1孔414と同じ位置に位置している。第1開口部417は、上下方向において第1孔414の下方に位置している。第1開口部417は、第1孔414と連通している。第1開口部417は、前後方向において、第2孔415の前方に位置している。第1開口部417は、前後方向において操作部416の前方に位置している。
【0045】
図21に示されるように、本実施の形態の第2開口部418は、上下方向において上方に開口している。第2開口部418は、前後方向においてラッチ部440の後方に位置している。第2開口部418は、前後方向において操作部416の前方に位置している。レバー400単体を上方から見た場合、補強部500の一部は、第2開口部418を通して視認可能となっている。図21及び図23から理解されるように、第2開口部418は、前後方向において第1開口部417の後方に位置している。図21及び図24から理解されるように、第2開口部418は、前後方向において第1孔414の後方に位置している。第2開口部418は、前後方向において第2孔415と同じ位置に位置している。第2開口部418は、上下方向において第2孔415の上方に位置している。第2開口部418は、第2孔415と連通している。
【0046】
図25及び図26を参照して、本実施の形態の補強部500は、金属板510からなるものである。より詳しくは、補強部500は、プレス成形された一枚の金属板510からなるものである。これにより、補強部500を低コストで作製することができる。なお、本発明はこれに限定されない。即ち、補強部500の材料は、金属と同等の強度や靭性を有している限り、金属以外の材料であってもよい。例えば、補強部500の材料は、炭素繊維強化樹脂や、ガラス繊維入り樹脂であってもよい。
【0047】
図20及び図21を参照して、補強部500は、ラッチ部440の上面441においては露出していない。また、補強部500は、操作部416においても露出していない。これにより、操作者が充電コネクタ100を操作する際に、誤って補強部500に接触して感電してしまう虞はない。
【0048】
図25及び図26を参照して、金属板510の前後方向と直交する幅方向におけるサイズS1は、金属板510の前後方向及び幅方向の双方と直交する上下方向におけるサイズS2よりも小さい。金属板510は、上面512と、下面514と、2つの側面516とを有している。上面512は、金属板510の上下方向における上端を規定している。下面514は、金属板510の上下方向における下端を規定している。2つの側面516は、金属板510の幅方向両端を夫々規定している。上面512及び下面514の夫々は、プレスカット面である。即ち、上面512及び下面514の夫々は、金属板510の母材の板の表面ではない。側面516は、金属板510の母材の板の表面である。即ち、側面516は、プレスカット面ではない。
【0049】
図20に示されるように、補強部500は、主部410に保持されている。より詳しくは、補強部500は、主部410の溝411に押し込まれることにより主部410に保持されている。前後方向において、補強部500の後端は、操作部416の前方に位置している。なお、本発明はこれに限定されない。即ち、補強部500が操作部416において露出しない限り、補強部500が操作部416の直下まで延びていてもよい。図21に示されるように、レバー400単体を上方から見た場合、上面512の一部は、第2開口部418を通して視認可能となっている。なお、補強部500の上面512は、ラッチ部440の上面441においては露出していない。図23に示されるように、レバー400単体を下方から見た場合、下面514は視認可能となっている。
【0050】
図26に示されるように、本実施の形態の補強部500には、軸受部570と、ネジ孔530とが設けられている。
【0051】
図26に示されるように、本実施の形態の軸受部570は、金属板510を幅方向に貫通する孔である。図20及び図24から理解されるように、軸受部570は、前後方向において第1孔414と同じ位置に位置している。軸受部570は、上下方向において第1孔414と同じ位置に位置している。軸受部570の中心軸は、第1孔414の中心軸と一致している。図5に示されるように、シャフト330は、軸受部570に取り付けられている。より詳しくは、シャフト330は、軸受部570に相対的に回転可能となるように取り付けられている。図13及び図24を参照して、シャフト330は、第1孔414に相対的に回転可能となるように取り付けられている。
【0052】
上述のように、シャフト330は、コネクタ本体300に相対的に回転可能となるように取り付けられており、且つ、シャフト330は、軸受部570に相対的に回転可能となるように取り付けられている。なお、本発明はこれに限定されない。シャフト330は、コネクタ本体300及び軸受部570の一方に対して回転不可能に保持されていてもよい。即ち、シャフト330は、コネクタ本体300及び軸受部570の少なくとも一方に対して相対的に回転可能となっていればよい。
【0053】
図26に示されるように、本実施の形態のネジ孔530は、金属板510を幅方向に貫通する孔である。図20及び図24から理解されるように、ネジ孔530は、前後方向において第2孔415と同じ位置に位置している。ネジ孔530は、上下方向において第2孔415と同じ位置に位置している。ネジ孔530の中心軸は、第2孔415の中心軸と一致している。
【0054】
図25及び図26に示されるように、補強部500は、ロック部520と、スイッチ押下部550と、バネ受部560と、被規制部540と、被制限部545と、前側露出部580とを有している。
【0055】
図6に示されるように、ロック部520は、レバー400がロック位置P1にあるとき、前後方向における後方を向いている。より詳しくは、ロック部520は、レバー400がロック位置P1にあるとき、前後方向及び上下方向の双方と交差している。図17に示されるように、本実施の形態のロック部520は、ロック面4422において露出している。これにより、ラッチ部440がインレット700に引っ掛かった際にロック部520が主として被ロック面712と接触するため、ロック面4422の樹脂の部分の摩耗を防ぐことができる。
【0056】
図17に示されるように、本実施の形態のスイッチ押下部550は、下面514の一部である。スイッチ押下部550は、主部410から露出している。図5及び図13から理解されるように、スイッチ押下部550は、スイッチ340と接触している。より詳しくは、レバー400が解除位置P2(図12参照)にあるとき、スイッチ押下部550は、スイッチ340のアクチュエータ342の被押圧部344を下方に押圧してスイッチ340を閉じている。なお、図5に示されるように、レバー400がロック位置P1(図4参照)にあるときには、スイッチ押下部550は、スイッチ340のアクチュエータ342の被押圧部344と接触しておらず、スイッチ340は開いている。即ち、図4図5図12及び図13を参照して、スイッチ押下部550は、レバー400をロック位置P1と解除位置P2との間で移動させる際にスイッチ340を操作する。充電コネクタ100が上述のように構成されていることにより、樹脂製の主部410がスイッチ340のアクチュエータ342の被押圧部344と直接接触してスイッチ340を操作する場合と比較して、レバー400の主部410の摩耗が避けられている。加えて、主部410の樹脂成形に伴う寸法誤差に影響されることなく、スイッチ押下部550の上下方向における位置を正確に設定することができる。
【0057】
図17に示されるように、本実施の形態のバネ受部560は、下面514の一部である。バネ受部560は、主部410から露出している。図5に示されるように、バネ350は、バネ受部560と接触しており、レバー400がロック位置P1に向かうようにレバー400に力を加えている。具体的には、第1腕部354は、バネ受部560と接触している。即ち、第1腕部354は、バネ受部560に対して下方から接触している。より詳しくは、第1接触部355は、バネ受部560と接触している。即ち、第1接触部355は、バネ受部560に対して下方から接触している。充電コネクタ100が上述のように構成されていることにより、バネ350が樹脂製の主部410と直接接触している場合と比較して、レバー400の主部410の摩耗が避けられている。
【0058】
図5に示されるように、本実施の形態の被規制部540は、軸受部570の一部である。即ち、レバー400がロック位置P1にあるとき、軸受部570の一部は、前後方向において前方に向いており、被規制部540として機能する。より詳しくは、被規制部540は、軸受部570である孔の内面の一部である。即ち、レバー400がロック位置P1にあるとき、軸受部570の孔の内面の一部は、前後方向において前方に向いており、被規制部540として機能する。
【0059】
図5に示されるように、本実施の形態の被制限部545は、ネジ孔530の一部である。即ち、レバー400がロック位置P1にあるとき、ネジ孔530の一部は、前後方向において前方に向いており、被制限部545として機能する。
【0060】
図26に示されるように、本実施の形態の前側露出部580は、補強部500の前後方向における前端に位置している。前側露出部580は、補強部500の上下方向における下端付近に位置している。前側露出部580は、前後方向においてロック部520の前方に位置している。図19に示されるように、前側露出部580は、ロック爪442から露出している。前側露出部580は、レバー400単体を前方から見た場合、視認可能となっている。図20に示されるように、前側露出部580は、上下方向においてロック爪442の下端付近に位置している。
【0061】
図15に示されるように、レバー400は、固定部412を有している。
【0062】
図14を参照して、本実施の形態の固定部412は、ナットである。図15及び図24を参照して、固定部412は、前後方向において第2孔415と同じ位置に位置している。固定部412は、上下方向において第2孔415と同じ位置に位置している。固定部412は、幅方向において第2孔415の外側に位置している。
【0063】
図15図20及び図22を参照して、ネジ360、固定部412及びネジ孔530は、主部410の補強部500に対する相対移動を規制している。より詳しくは、ネジ360は、ネジ孔530を通して固定部412に固定されており、これにより、主部410と補強部500とは互いに固定されている。より詳しくは、図15図20図22及び図24を参照して、ネジ360は、ネジ孔530及び第2孔415を通して固定部412であるナットと嵌合しており、これにより、主部410と補強部500とは互いに固定されている。
【0064】
図5を参照して、本実施の形態の規制部200は、シャフト330である。即ち、シャフト330は、規制部200として機能する。規制部200は、コネクタ本体300に保持されている。
【0065】
図5及び図15を参照して、本実施の形態の制限部205は、ネジ360及び固定部412である。即ち、ネジ360及び固定部412は、制限部205として機能する。
【0066】
図5に示されるように、レバー400がロック位置P1(図4参照)にあるとき、被規制部540は、前後方向において、規制部200の後側に位置しており、且つ、規制部200と対向している。また、レバー400がロック位置P1(図4参照)にあるとき、規制部200は、被規制部540の前後方向における前方に向かう移動を規制している。
【0067】
図5に示されるように、レバー400がロック位置P1(図4参照)にあるとき、被制限部545は、前後方向において、制限部205の後側に位置しており、且つ、制限部205と対向している。
【0068】
図4に示されるように、本実施の形態のケーブル600は、コネクタ本体300から前後方向における後方に延びている。ケーブル600は、コネクタ本体300から上下方向において下方に延びている。
【0069】
充電コネクタ100がインレット700に嵌合した嵌合状態において充電コネクタ100をインレット700から無理に引き離そうとした際の各部位の挙動を以下に詳述する。
【0070】
操作者が上記嵌合状態の充電コネクタ100に対して後方に向かう力を付与すると、図6に示されるロック部520は、前後方向において、図9に示されるインレット700の被ロック面712に突き当たり、ロック部520は、前方に向かう応力を受ける。
【0071】
これにより、図5に示される被規制部540にも前方に向かう力が付与される。しかし、被規制部540は、図5に示される規制部200に受け止められて前後方向における前方への移動を規制される。このようにして、ロック部520に付与された前方に向かう応力は、規制部200によって受け止められる。
【0072】
即ち、操作者が上記嵌合状態の充電コネクタ100に対して後方に向かう力を付与すると、金属板510からなる補強部500のロック部520がインレット700の被ロック面712に突き当たり、ロック部520に付与された応力は、被規制部540を介して規制部200に受け止められることとなる。これにより、ラッチ部440がインレット700に引っ掛かった状態で充電コネクタ100をインレット700から無理に引き離そうとしてもラッチ部440の破損が避けられる。
【0073】
以上、本発明について、実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。
【0074】
本実施の形態の補強部500は一枚の金属板510で構成されていたが、本発明はこれに限定されない。即ち、補強部500は、幅方向に積層された複数の金属板510で構成されていてもよい。このように構成された補強部500をレバー400に組み込むことにより、低コストを維持しつつラッチ部440の強度を更に高めることができる。
【0075】
本実施の形態の補強部500は、主部410の溝411に押し込まれることにより主部410に保持されていたが、本発明はこれに限定されない。即ち、補強部500は、主部410にインサートモールドされていてもよい。
【0076】
本実施の形態の軸受部570は、金属板510を幅方向に貫通する孔であったが、本発明はこれに限定されない。即ち、軸受部570は、シャフト330と対向する被規制部540を有する限り、金属板510に設けられた鉤状の部位であってもよい。
【符号の説明】
【0077】
100 充電コネクタ
200 規制部
205 制限部
300 コネクタ本体
310 基準面
320 嵌合部
330 シャフト
340 スイッチ
342 アクチュエータ
344 被押圧部
350 バネ
352 湾曲部
354 第1腕部
355 第1接触部
356 第2腕部
357 第2接触部
360 ネジ
370 支持部
380 受け止め部
400 レバー
410 主部
411 溝
412 固定部
414 第1孔
415 第2孔
416 操作部
417 第1開口部
418 第2開口部
440 ラッチ部
441 上面
442 ロック爪
4422 ロック面
500 補強部
510 金属板
512 上面
514 下面
516 側面
520 ロック部
530 ネジ孔
540 被規制部
545 被制限部
550 スイッチ押下部
560 バネ受部
570 軸受部
580 前側露出部
600 ケーブル
700 インレット
710 被ロック部
712 被ロック面
720 嵌合部受容部
800 充電コネクタ組立体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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