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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-26
(45)【発行日】2024-04-03
(54)【発明の名称】加湿器
(51)【国際特許分類】
   F24F 6/00 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
F24F6/00 A
F24F6/00 F
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022068787
(22)【出願日】2022-04-19
(65)【公開番号】P2023158790
(43)【公開日】2023-10-31
【審査請求日】2023-01-05
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.家電商談会(令和3年5月18日~5月28日)による公開 2.令和3年10月8日,10月13日のウェブサイトによる公開 3.別紙に記載の販売による公開
(73)【特許権者】
【識別番号】595130034
【氏名又は名称】株式会社山善
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】川邊 一馬
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特許第5052437(JP,B2)
【文献】特開2001-174010(JP,A)
【文献】特開2017-072319(JP,A)
【文献】特開2003-279083(JP,A)
【文献】中国実用新案第211876251(CN,U)
【文献】特開2017-180860(JP,A)
【文献】中国実用新案第203515644(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方開口した開口部を有する筒状に形成され、且つ前記開口部を介して外部から加湿液を供給することで前記筒状の内部に加湿液を溜めることができるタンク部、および該タンク部に対して上方に配置されて上下方向で着脱可能に構成される収容部を備える筐体と、
前記収容部に収容され、前記タンク部内の前記加湿液で加湿可能な加湿部と、
前記収容部に収容され、前記タンク部から前記加湿部へ供給される前記加湿液を一時貯留可能な貯留部と、
前記収容部に収容され、前記貯留部に一時貯留された前記加湿液を前記加湿部へ送る送液部と、
を備え、
前記加湿部と前記貯留部とは、前記送液部で連通されることで、互いの液位が連動して変化するよう構成されており、
前記収容部に収容され、前記加湿部の液位が所定の高液位を超えないように、前記貯留部に一時貯留された前記加湿液を前記タンク部へ戻すように構成された戻し機構を備えることを特徴とする加湿器。
【請求項2】
前記貯留部は上下方向を中心とした周方向に沿って略環状に形成される平面壁を備えて、前記加湿部に対して前記周方向に沿うよう周囲に設けられるように構成される請求項1に記載の加湿器。
【請求項3】
加湿液を溜めることができるタンク部と、
該タンク部の上方に配置され、該タンク部から供給された前記加湿液を貯留可能で、該加湿液で加湿可能な加湿部と、
前記タンク部の上方に配置され、該タンク部から前記加湿部へ供給される前記加湿液を一時貯留可能であって、上下方向を中心とした周方向に沿って略環状に形成される平面壁を有して、前記加湿部に対して前記周方向に沿う周囲に設けられる貯留部と、
該貯留部に一時貯留された前記加湿液を前記加湿部へ送る送液部と、
を備え、
前記加湿部と前記貯留部とは、前記送液部で連通されることで、互いの液位が連動して変化するよう構成されており、
前記平面壁から立上がり上端開口を有する上管体を備えて構成され、前記加湿部の液位が所定の高液位を超えないように、前記貯留部に一時貯留された前記加湿液を前記上管体の前記上端開口から落下させて前記タンク部へ戻すように構成された戻し機構を備えることを特徴とする加湿器。
【請求項4】
前記送液部は、前記貯留部と連結される入口と、前記加湿部と連結される出口と、を備え、前記入口は前記出口より高く設定されている請求項3に記載の加湿器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、加湿器が開示されている。この加湿器は、集水パン10とバッファタンク19とが、オーバーフロー管で連通しており、集水パン10の、適宜量以上の水は、オーバーフロー管からバッファタンク19へ受けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5052437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の加湿器において、バッファタンク19がいっぱいであると水を受け入れることができず、集水パン10から水が溢れ出してしまうおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、加湿液が溢れるのを抑制可能な加湿器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の加湿器は、加湿液を溜めることができるタンク部と、該タンク部の上方に配置され、該タンク部内の前記加湿液で加湿可能な加湿部と、前記タンク部の上方に配置され、該タンク部から前記加湿部へ供給される前記加湿液を一時貯留可能な貯留部と、該貯留部に一時貯留された前記加湿液を前記加湿部へ送る送液部と、を備え、前記加湿部と前記貯留部とは、前記送液部で連通されることで、互いの液位が連動して変化するよう構成されており、前記加湿部の液位が所定の高液位を超えないように、前記貯留部に一時貯留された前記加湿液を前記タンク部へ戻すように構成された戻し機構を備えることを特徴とする加湿器。
【0007】
上記構成において、加湿部と貯留部とは連通しているから、加湿部の液位が上がると貯留部の液位も上がる。そして加湿部の液位が高液位になると、戻し機構によって貯留部の加湿液がタンク部へ戻される。これにより加湿部から加湿液が溢れるのを抑制できる。
【0008】
本発明の加湿器では、前記タンク部および前記貯留部は、外部から前記加湿液を供給可能とされる。
【0009】
上記構成において、使い勝手に合わせて、タンク部あるいは貯留部に給液できるから便利である。
【0010】
本発明の加湿器では、前記加湿部は、前記加湿液が溜まる加熱部と、該加熱部を加熱するヒータとを備え、前記タンク部から前記貯留部へ前記加湿液を汲み上げるポンプ部と、前記タンク部内の液位を検出可能なタンク液位検出部と、前記貯留部内の液位を検出可能な貯留液位検出部と、制御部とを備え、該制御部は、前記タンク液位検出部が前記タンク部内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、前記ポンプ部による汲み上げを停止するポンプ部停止制御と、前記貯留液位検出部が前記貯留部内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、前記ヒータによる加熱を停止するヒータ停止制御と、を実行するように構成される。
【0011】
上記構成において、タンク液位検出部が、タンク部内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ポンプ部による汲み上げを停止する制御部のポンプ部停止制御によって、ポンプ部の空動作、すなわち、加湿液の無い状態での動作を防ぎ、貯留液位検出部が、貯留部内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ヒータによる加熱を停止する制御部のヒータ停止制御によって、加熱部での空加熱、すなわち、加湿液の無い状態での加熱を防ぐ。
【0012】
本発明の加湿器では、前記制御部は、前記ポンプ部停止制御の後に、前記ヒータ停止制御を実行するよう構成され、該ヒータ停止制御を実行する際には、前記加熱部に空加熱防止用の所定量の前記加湿液が残存している。
【0013】
上記構成においては、制御部によって、加熱部の空加熱を防止できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、加湿器において、加湿液が溢れるのを抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第一の実施形態に係る加湿器の正面図である。
図2】同加湿器の背面図である。
図3】同加湿器の平面図である。
図4】同加湿器の右側面図である。
図5】同図1のB-B断面図である。
図6】同図3のA-A断面図である。
図7】同図1のC-C断面図である。
図8】同図3のD-D断面図である。
図9】同加湿器の収容部における収容部外壁、収容部内壁の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の第一の実施形態に係る加湿器を、図1ないし図9を参照して説明する。図1図4に示すように、本実施形態の加湿器1は、電源プラグ2(図2参照)を介して供給される電力によって駆動されるものである。
【0017】
加湿器1は、筐体3を有する。筐体3は下方に配置されたタンク部4と、タンク部4の上方に配置された収容部5とを有する。
【0018】
タンク部4は、下部に形成された脚部6と、脚部6の上部に配置されたタンク本体部7とを有する。脚部6は平面視(底面視)して枠状に形成されている。タンク本体部7は、筒状(この場合、加湿器1の中心軸CLを中心とする角筒状)に形成されたタンク側壁8と、タンク底壁9とを有する。また、タンク本体部7は、上側開放の開口部10を備える。
【0019】
タンク本体部7の開口部10の下方には、図6で示すように、収容部5を支持する蓋掛り11が配置されている。蓋掛り11は、タンク本体部7の内周に沿って形成されており、タンク本体部7の内部に凸の板状に形成されている。
【0020】
このようなタンク本体部7は、外部から水(以下、加湿液12と称する)を供給可能とされる。すなわち、開口部10から加湿液12を供給すること(溜めること)が可能である。図1に示すように、タンク側壁8には、供給される加湿液12の最少量と最大量とを知らせる窓13が形成されている。
【0021】
図7に示すように、タンク本体部7に供給された加湿液12は、収容部5に内装されたポンプ部14の駆動により、注液路15により上方に向けて汲み上げられる。すなわち、ポンプ部14は、タンク部4から、後述するトレイ(貯留部)16へ加湿液12を汲み上げる機能を有する。
【0022】
図7に示すように、注液路15における注液路本体15Aは、タンク本体部7の高さ方向に沿う管状とされている。注液路本体15Aの下端部に、タンク底壁9に着脱自在なフィルタ17が配置されている。また、注液路15全体は、タンク側壁8から内方に離間されて配置されており、注液路15の上端部は、蓋掛り11のうちの、蓋掛り11から内方に突出する注液路保持部11Aに支持されている。また、蓋掛り11において注液路保持部11Aのタンク側壁8側には、タンク部4と収容部5とを、周方向で位置合わせするための後述する凹壁24Bに、上下方向から嵌合するための凸部11Bが形成されている。
【0023】
図6に示すように、タンク本体部7には、タンク本体部7の容量、すなわち水位(加湿液12の液位)を検出可能なタンク液位検出部18が設けられている。タンク液位検出部18は、タンク本体部7の高さ方向に沿う棒状の検出棒18Aを備え、検出棒18Aの下端とタンク底壁9との間に、隙間19を備えている。また、タンク液位検出部18は、検出棒18Aがタンク部4内の加湿液12に接触しているかどうかを検出する検出本体部20を備える。検出棒18Aの上端は蓋掛り11に貫入され、該上端と、収容部5に内装された検出本体部20とが、当接可能に構成されている。この検出本体部20には、タンク液位検出部18の上端部に直接的に接触可能な接点部20Aが接続されている。
【0024】
タンク部4と収容部5とは、着脱自在に構成されている。すなわち、加湿器1の使用状態において通常は、タンク部4に対して収容部5が上下方向に着脱自在に構成されている。図6および図9に示すように、収容部5は、収容部外壁21、および収容部内壁22を有する。
【0025】
収容部外壁21は、外壁本体23と、縮径部24と、収容底壁29とを有する。外壁本体23は、タンク側壁8に沿って上下方向で形成される。すなわち、外壁本体23は、平面視して略矩形形状とされる。縮径部24は外壁本体23の下部に形成されており、タンク部4の開口部10に上方から挿入されて蓋掛り11の上面に当接可能とされる。収容底壁29は、縮径部24の底に敷設されて、タンク底壁9と平行な壁とされる。
【0026】
外壁本体23の一面には、屋内の湿度を加減するための複数(モード用)のスイッチSW(図1図9参照)が設けられる。また、外壁本体23の他面、すなわち一面と対向する面には、電源プラグ2が設けられるプラグ穴41が形成される(図2図5図9参照)。また、外壁本体23のプラグ穴41の上側には、後述する、ファン31が外気を吸い込む空気取入口43が形成されている。
【0027】
また、縮径部24において、タンク部4と収容部5とを、周方向で位置合わせするための前記凹壁24Bが形成されている。この凹壁24Bは、縮径部24に連続する壁とされて、下側開放および外側開放の壁とされる。凹壁24Bは、縮径部24の内方に枠状に形成された包囲壁24aと、包囲壁24aの上端部に形成された天壁24bとを有する。
【0028】
前述のように、タンク部4と収容部5とは着脱自在に構成されており、このように着脱自在とするための係合離脱手段32について述べる。すなわち、外壁本体23の下方側の対向側に、係合離脱手段32を設けるための係脱穴32aが形成され、この係脱穴32aに対して係合離脱手段32が設けられている。
【0029】
この係合離脱手段32は、タンク部4に対して収容部5を、上下方向に着脱自在とする構成を有している。係合離脱手段32は、図4および図6で示すように、収容部5の周方向に一対で配置されている。本実施形態では、外壁本体23において、一面と他面とを連結する一対の側面に配置されている。この係合離脱手段32は、図6に示すように、開閉部材45と、押圧体46とを備えている。開閉部材45は、係脱穴32aに対して、蝶番構造47(ばね機構部)を備えて外側から内側に揺動する部材である。開閉部材45は、蝶番構造47により外側に付勢されている。押圧体46は、蝶番構造47を介して開閉部材45の内側に連結されている。また、押圧体46は上下方向に向けて、蓋掛り11まで延長されている。押圧体46の下側には係合部が配置され、タンク部4側には被係合部(この場合、蓋掛り11に形成されている)が形成されている。
【0030】
タンク部4と収容部5とを取付けた状態では、開閉部材45は蝶番構造47によって、係脱穴32aに嵌合した状態であり、この状態では係合部と被係合部とが係合している。そして、開閉部材45を蝶番構造47の弾性に抗して内側へ押圧することで、係合部と被係合部とが外れて、タンク部4に対して収容部5が外れる。なお、縮径部24の内側には、係合離脱手段32を支持するための支持台32A(例えば、図6および図9参照)が形成されている。支持台32Aは、縮径部24の一部の壁を備えて、縮径部24の内方に枠状に形成された周囲壁35aと、周囲壁35aの上端に配置した天壁35bとを有する。周囲壁35aの下端部は収容底壁29に一体に形成されている。
【0031】
収容部内壁22は、収容部外壁21の径方向内部に配置されている。収容部内壁22は、上端連続壁26、トレイ壁27、および誘導壁28を有する。
【0032】
上端連続壁26は、外壁本体23の上端に連続する壁であり、外壁本体23の上端外周部に沿って配置されており、図9で示すように、径外方向に鍔状に突設された、平面視して環状の壁である。また、上端連続壁26の内面部分に、後述する天蓋56の側面56Cが係合する段部26aが形成されている。
【0033】
トレイ壁27は、貯留部としてのトレイ16を形成するものであり、トレイ16は上方開放しており、上方外部から加湿液12を供給すること(溜めること)が可能であり、加湿液12を一時貯留可能な構成とされる。トレイ壁27は、上方開放した略同心円の円筒状に形成されている。具体的に、トレイ壁27は、外側のトレイ外壁30と、トレイ外壁30の内側にあるトレイ内壁37と、トレイ外壁30およびトレイ内壁37の下端部を連続する平面壁36とを有する。トレイ外壁30は、上端連続壁26から中心軸CL下方にわずかに縮径するように延長されている。
【0034】
トレイ内壁37は、トレイ外壁30と対向するように、反対傾斜方向に延長されており、上端部がトレイ外壁30の上下方向途中に配置され、下端部が平面壁36まで伸びている。平面壁36は皿状、すなわち平板状にされ、且つ平面視して略環状に形成されている。また、平面壁36は、外壁本体23の下部に対応する領域に形成されている。そして、図5で示すように、略環状途中で上下方向に沿う一対のファン両側壁39,39(後述する)が立設されており、トレイ16上の加湿液12が環状方向に流れるのが阻止されている。そして、トレイ外壁30とトレイ内壁37と平面壁36とで囲繞される部分のうち、平面壁36からトレイ内壁37までの領域が、トレイ16として形成される。本実施形態では、トレイ外壁30が下方ほど縮径し、トレイ内壁37が上方ほど縮径しているので、トレイ16は、上方ほど広くなる形状であり、上方開放が底より広く形成されている。また、ファン両側壁39,39のうち、ファン両側壁39に、トレイ16の加湿液12の液位を検出可能な貯留液位検出部40(図5参照)が配置されている。
【0035】
誘導壁28は、トレイ内壁37の内側に形成されている。この誘導壁28は、後述する誘導部44を支持する壁である。誘導壁28は、図7図9に示すように、トレイ内壁37の上端部から中心軸CL側に延長されて、蒸気誘導部44の鍔部55を支持する段付き壁28aと、段付き壁28aの内端から下方に向けて配置され、蒸気誘導部44の大径部52の外周部分に配置される案内壁28bと、案内壁28bの下端から中心軸CL側に延長されて、蒸気誘導部44の下縁端部分を支持する、平面視して環状の縁壁51とから構成されている。
【0036】
収容底壁29と収容部内壁22とは、例えば、図7図9に示すように、取付手段38を介して、収容底壁29からねじ止めされている。具体的には、収容底壁29と平面壁36とが、取付手段38を介してねじ止めされている。
【0037】
図6に示すように、縁壁51の下側には、縁壁51に沿った平面状のパッキン50(合成ゴム製)が配置されている。パッキン50には、縁壁51の裏面の凹部51aに埋め込まれる凸部50aを有している。
【0038】
このパッキン50の下方側に、有底筒状の加熱部49が保持される。この加熱部49は、加湿液12を溜めることができる。加熱部49は、パッキン50の下面を支持する略平板状の平板部49a(鍔部)と、平板部49aの内側から下方に延びる筒状体49bと、筒状体49bの底である底部49cとを備える。平板部49aの径方向途中には、パッキン50の下面に埋設される突条49dが形成されている。また、加熱部49の底部49cの上面は、トレイ16の平面壁36の上面より低く設定されている。また、加熱部49の上端(平板部49a)は、平面壁36より高く設定されている。パッキン50は、縁壁51の裏面に対し、凸部50aが凹部51aに嵌合した状態で圧接されるとともに、加熱部49の平板部49aがパッキン50に下側から当接して、パッキン50の下側に突条49dが食い込むように圧接されることで、縁壁51と平板部49aとの間をシールする。
【0039】
なお、パッキン50は、加熱部49からの液漏れ(加湿液12が蒸発した蒸気12aを含む)を防ぐための部材である。また、加熱部49の底部49cの裏側に、ヒータ48が設置されており、加熱部49には、ヒータ48の熱が電熱されるよう構成されている。このように、加熱部49とヒータ48とで、加湿部33が構成されている。さらに、加湿部33は、所定の取付手段を介して、収容底壁29に固定されている。
【0040】
ところで、図9に示すように、トレイ外壁30とトレイ内壁37との間に、ファン31を内装するファン壁装置31Aが形成されている。ファン壁装置31Aは、前記ファン両側壁39,39と、トレイ内壁37に沿う形状の縦壁31aと、ファン両側壁39,39と縦壁31aの上端部に配置された天壁31bと、天壁31bの上側に配置された通気部31Bとを備えている。ファン両側壁39,39は、平面壁36から立上って、収容部内壁22の段部26aまで伸びている。
【0041】
縦壁31aは、ファン両側壁39,39の中心側端部に一体的に形成され、トレイ内壁37に沿う形状であるから、平面視して湾曲状に形成されている。この縦壁31aの上端もまた、収容部内壁22の段部26aまで伸びている。天壁31bは、段部26aに沿う面に形成されており、平面視して湾曲して形成されている。
【0042】
通気部31Bは、天壁31bから立設される。天壁31bには湾曲方向に偏心して通気孔31cが形成され、通気部31Bは、箱型の本体の通気天壁31dを備えて、中心軸CL側の内部に、吐出穴31eが形成されている。この通気天壁31dは、上端連続壁26の上部に突出している。その理由として、天蓋56を周方向で位置合わせするためである。
【0043】
図8に示すように、ファン31は、この場合、シロッコファンとされる。また、外壁本体23とトレイ外壁30との間に、ファン31を取付けるためのファン台座42が配置されている。なお、ファン31の入口は、空気取入口43に対応して配置され、また、ファン31の出口は、通気孔31cに連通されている。
【0044】
次に、蒸気誘導部44について説明する。前述のように蒸気誘導部44は、誘導壁28に支持され、加熱部49の上方に配置される。蒸気誘導部44は、加熱部49で加湿液12が蒸発した蒸気12aを上方へ誘導するための部材であり、屋内を加湿可能とする機能を有する。
【0045】
この蒸気誘導部44は、全体が筒状に形成され、中心軸CLを中心として上下方向に沿った大径部52と、大径部52の上側であって、円錐台状に形成された傾斜部53と、傾斜部53の上側であって、大径部52より縮径された口部54とを有する。また、大径部52と傾斜部53との間には、外方に向けて形成された鍔部55が形成されている。
【0046】
蒸気誘導部44は、誘導壁28に対して着脱自在に設けられている。具体的に、蒸気誘導部44を誘導壁28に装着する際には、段付き壁28aに鍔部55が上方から設置され、大径部52の下縁端部分が縁壁51に上方から設置される。このとき、大径部52が案内壁28bに上方から案内される。
なお、蒸気誘導部44の口部54には、天蓋56を緩衝するための緩衝部材57(合成ゴム製)が、口部54の外周に亘って、且つ着脱自在に設けられている。
【0047】
本実施形態の加湿器1は、図7に示すように、タンク部4からトレイ16に加湿液12を汲み上げるポンプ部14、図5に示すように、トレイ16に一時貯留された加湿液12を加湿部33へ送る送液部59と、図8に示すように、加湿部33の液位が所定の高液位を超えないように、トレイ16に一時貯留された加湿液12をタンク部4へ戻すように構成された戻し機構60とを備える。
【0048】
このため、図5に示すように、トレイ壁27の平面壁36には、ポンプ部14に接続された注液口58と、送液部59の入口59aと、戻し機構60の入口60aとが形成されている。
【0049】
図7に示すように、ポンプ部14は収容底壁29に配置されている。また、前記注液路15の上端には、嵌合孔部61を有する。嵌合孔部61の内部には、タンク部4と収容部5とを連通するように上下方向に沿った孔が形成されている。この嵌合孔部61は、収容底壁29の上方に突出する上部部分と、収容底壁29の下方に突出する下部部分とを備える。そして、収容底壁29の下部部分に、注液路15における注液路本体15Aの上端部が嵌め込まれている。また、図5図7で示すように、ポンプ部14の入口14aは、嵌合孔部61の上部部分に嵌め込まれている。一方で、図5および図6で示すように、ポンプ部14の出口14bは、平面壁36に貫通する注液口58の裏側下部に接続されている。この注液口58は、平面壁36の上面と面一な面とされる。
【0050】
送液部59について説明する。送液部59は、トレイ16に一時貯留された加湿液12を、加湿部33へ送る機能を有する。送液部59は、トレイ壁27の平面壁36と、加熱部49を連結するよう構成されている。また、加熱部49の内周面には、送液部59の出口59bが接続され、送液部59の入口59aは、トレイ壁27の平面壁36に形成された孔、すなわち平面壁36の上面と面一な面とされる。
【0051】
送液部59の入口59aは、送液部59の出口59bよりも高く設定されている。また、送液部59の入口59aと出口59bとは、送液管59Aで接続されている。つまり、加湿部33とトレイ16とは、送液部59で連通されることで、互いの液位が連動して変化するよう構成されている。また、送液部59の入口59aが出口59bより高く設定されていることから、入口59a側にあるトレイ16に貯留された加湿液12は、低い方の出口59bである加湿部33に自重で流れる。
【0052】
戻し機構60は、図5図8に示すように、トレイ16に溜められた加湿液12を、タンク部4に戻すよう構成されている。戻し機構60は、上下方向に向かう管状に形成されており、平面壁36に上下方向で貫通された戻し上部62と、収容底壁29に設けられた戻し下部63とを有して、戻し上部62の下部が戻し下部63に貫入されている。
【0053】
戻し上部62は、平面壁36から立上るように形成された上管体62Aと、上管体62Aに連続して形成されて、平面壁36の下方に配置された下管体62Bとから構成される。そして、上管体62Aの上端開口が、戻し機構60の入口60aとされる。また、上管体62A(戻し機構60)の入口60aの高さは、貯留液位検出部40の高さよりも高く設定されている。また、上管体62Aの入口60aの高さは、パッキン50の下面の高さ(加熱部49の平板部49aの上面の高さ)よりも低く設定されている。戻し下部63は、収容底壁29から立上るように形成されており、戻し下部63の下端開口が、戻し機構60の出口60bとされ、この出口60bはタンク部4の内部と連通されている。
【0054】
トレイ16に溜った加湿液12が返流水位12b、つまり図8で示すように、平面壁36から立上る上管体62Aを超えると、戻し機構60(上管体62A)の入口60aからタンク部4へ向けて、加湿液12が下降する。なお、上管体62Aは平面壁36から立上るので、注液口58および送液部59の入口59aよりも高く設定されている。
【0055】
加湿器1は、ヒータ48、ポンプ部14、およびファン31の駆動を制御するする制御部34が設けられている。制御部34は、電源プラグ2を介して外部から電気が供給されることで駆動され、制御部34は入力側に、スイッチSW、タンク液位検出部18、および貯留液位検出部40が接続されている。
【0056】
制御部34は、タンク液位検出部18がタンク部4内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ポンプ部14による汲み上げを停止するポンプ部停止制御を実行する。また、貯留液位検出部40がトレイ16内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ヒータ48による加熱を停止するヒータ停止制御とを実行する機能を有する。本実施形態では、制御部34は、ポンプ部停止制御の後に、ヒータ停止制御を実行する。このような制御部34は、例えば、図8に示すように、収容部外壁21内に固定されている。
【0057】
上記のように本実施形態の加湿器1では、収容部外壁21および収容部内壁22で組合されて出来る空間内に、タンク液位検出部18の検出本体部20、係合離脱手段32、ファン31、加湿部33、貯留液位検出部40、パッキン50、送液部59、戻し機構60、ポンプ部14、および制御部34が収容されている。
【0058】
加湿器1は、図7で示すように、前記天蓋56を有する。天蓋56は、加湿器1の上部である蓋を形成して、収容部5に上方向から着脱自在に構成されている。天蓋56は、上面56Aと、上面56Aの下方に配置される下面56Bと、上面56Aおよび下面56Bを連続する側面56Cとを有して、収容部外壁21に上下方向に沿うよう、平面視して略矩形形状に形成されている。そして、収容部5に上方向から着脱自在に構成すべく、前記通気部31Bに、上方向から嵌合する嵌合凹部56Dを側面56Cの一部に備えている。そして、上端連続壁26の段部26aに側面56Cが係合した状態が装着状態である。
【0059】
なお、この場合、側面56Cおよび収容部内壁22(トレイ外壁30)の上部に、周方向所定距離寸法のねじが形成されているため、嵌合凹部56Dを通気部31Bに上方向から嵌合する前に、周方向に係合するよう構成されている。
【0060】
また、天蓋56は、導入部65と、合流部66と、噴出部67とを、さらに有する。導入部65は、蒸気誘導部44の口部54に、緩衝部材57を介して着脱自在に内嵌される。導入部65は、天蓋56の下面56B中心部から、下方に突出するよう円筒状に形成されている。合流部66は、導入部65から入った蒸気12aと、ファン31からの気流Kとを合流する部分である。合流部66は、導入部65の外周に配置した傾斜面56bの上側と、上面56Aとの間に形成されている。なお、傾斜面56bは、外側ほど上傾斜された面である。噴出部67は、天蓋56の上面56Aに形成された孔として複数形成され、合流部66で形成された蒸気12aと気流Kとの合流体を、外部に噴出する部分である。この噴出部67は、合流部66に対向するように上面56Aに形成されている。なお、天蓋56を収容部5に装着した装着状態において、緩衝部材57は、蒸気誘導部44で誘導される蒸気12aを、蒸気誘導部44の外部に漏らさないようにする機能を有する。
【0061】
上記構成の加湿器1では、加湿器1の使用状態において、タンク部4に対して収容部5が上下方向に着脱自在に構成されている。そして、開閉部材45を押し操作して、開閉部材45に連動して設けられている押圧体46を操作することで、押圧体46に形成されている係合部と、タンク部4に形成された被係合部とを離脱して、タンク部4に対して収容部5が上下方向で離脱する。なお、この場合、天蓋56は、収容部5に装着された装着状態としている。
【0062】
仮に、ここでは、タンク部4に加湿液12を供給する場合を考えるものとする。加湿器1の使用者は、加湿液12の最少量と最大量とを知らせる窓13を見て、タンク部4に加湿液12を適宜位置まで供給する。そして、タンク部4に対して収容部5を嵌込む(係合する)。このとき、凹壁24Bと凸部11Bとが嵌合する方向で、収容部5を嵌込む。このようにすると、縮径部24の下端縁が蓋掛り11の上面に当接し、蝶番構造47(ばね機構部)によって、押圧体46に形成されている係合部と、タンク部4に形成された被係合部とが係合して、タンク部4と収容部5とがしっかり係合する。
【0063】
また、電源プラグ2に電源を供給する。これにより制御部34が駆動状態となる。そして、スイッチSWにおける電源スイッチをオンして、モード用のスイッチを押圧する。このようにすることで、制御部34の出力側にはポンプ部14の駆動部が接続されているから、ポンプ部14が駆動して、ポンプ部14の揚程により、注液路15から加湿液12が汲み上げられる。そして、ポンプ部14の入口14aは、嵌合孔部61に接続されており、ポンプ部14の出口14bは、注液口58に接続されている。このため、ポンプ部14は、タンク部4から、トレイ16へ向けて加湿液12を汲み上げるようになる。
【0064】
トレイ16に加湿液12が溜まると、送液部59の入口59aから加湿液12が送液管59Aに流れる。送液部59の入口59aは、送液部59の出口59bよりも高く設定されている。このため、送液部59の入口59aから送液管59Aを介して出口59bに至り、出口59bは加熱部49の内周面に設けられているから、加湿液12が加熱部49に溜まる。
【0065】
一方で、制御部34の出力側にはヒータ48の駆動部が接続されているから、制御部34の制御によりヒータ48が加熱されると、その熱が加熱部49に伝わり、加熱部49が所定の温度となり、加湿液12が加熱される。また、制御部34の出力側には、ファン31の駆動部が接続されているから、ファン31が回転する。
【0066】
そして、ヒータ48の加熱によって加熱部49の加湿液12が蒸気12aとなり、蒸気誘導部44で誘導されて、天蓋56の合流部66で蒸気12aと気流Kが合流されて、噴出部67から噴出されて、室内に湿気を含んだ気流Kとして供給される。
【0067】
上記によれば、加湿部33とトレイ16とは、送液部59を介して連通しているから、加湿部33の液位が上がるとトレイ16の液位も上がる。そして、図8に示すように、加湿部33の液位が高液位になると、戻し機構60における上管体62Aの入口60aから加湿液12が落下し、下管体62Bを通過して、戻し下部63の出口60bから、トレイ16の加湿液12がタンク部4へ戻される。これにより加湿部33から加湿液12が溢れるのを抑制できる。
【0068】
すなわち、上管体62Aの入口60aの高さは、パッキン50の下面の高さ(加熱部49の平板部49aの上面の高さ)よりも低く設定されているため、加湿部33の液位が高液位になると、戻し機構60の入口60aから出口60bへ向けて加湿液12が落下する。これにより、加湿部33から加湿液12が溢れるのを抑制できる。また、加湿液12にパッキン50が浸る前に、戻し機構60で戻されるため、パッキン50に加湿液12に含まれる成分(例えば、カルキ等)が付着するのを抑制できる。そして、制御部34の駆動により、モード用のスイッチに応じて室内を加湿する。
【0069】
ここで、トレイ16の加湿液12の液位は貯留液位検出部40によって検出される。このため、加湿液12が戻し機構60によってタンク部4に落下することは通常ない。しかしながら、前述のように、加湿部33の液位が高液位となる場合の例示として、次のような場合が想定される。すなわち、貯留液位検出部40が機能せずポンプ部14で吸い上げた場合、あるいは、使用者が直接トレイ16に加湿液12を入れ過ぎた場合などが挙げられる。
【0070】
ところで、加湿器1の加湿液12が減っていった場合、制御部34は、タンク液位検出部18がタンク部4内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ポンプ部14による汲み上げを停止するポンプ部停止制御を実行する。この、タンク部4内の液位が所定の低液位まで低下した状態とは、タンク液位検出部18の下端とタンク底壁9との間に隙間19を備えており、この隙間19まで、タンク部4内の液位が低下した状態を検知した場合である。これにより、制御部34は、ポンプ部14に対して、ポンプ部停止制御を実行する。
【0071】
よって、タンク液位検出部18が、タンク部4内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ポンプ部14による汲み上げを停止する制御部34のポンプ部停止制御によって、ポンプ部14の空動作、すなわち、加湿液12の無い状態での動作を防ぐことができる。
【0072】
また、制御部34は、ポンプ部停止制御を実行した後、さらに加熱が継続され、加湿部33およびトレイ16に加湿液12が残っていた場合、貯留液位検出部40がトレイ16内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ヒータ48による加熱を停止するヒータ停止制御を実行する。トレイ16内の液位が所定の低液位まで低下したとは、平面壁36から立上るように形成されて、ファン両側壁39に設けられた貯留液位検出部40が、加湿液12を検出しなくなった場合である。この場合、制御部34は、ヒータ48による加熱を停止するヒータ停止制御を実行して、ヒータ48の加熱を停止する。
【0073】
そして、貯留液位検出部40が、トレイ16内の液位が所定の低液位まで低下したことを検出すると、ヒータ48による加熱を停止する制御部のヒータ停止制御によって、加熱部49での空加熱、すなわち、加湿液12の無い状態での加熱を防ぐことができる。
【0074】
また、制御部34は、ポンプ部停止制御の後に、ヒータ停止制御を実行するよう構成され、ヒータ停止制御を実行する際には、加熱部49に空加熱防止用の、所定量の加湿液12が残存している。これは、貯留液位検出部40が、トレイ16の加湿液12を検出しなくなった場合に、制御部34はヒータ停止制御を実行するが、加熱部49の底部49cの上面は、トレイ16の平面壁36の上面より低く設定されている。このため、送液部59によりトレイ16の加湿液12が加熱部49に移動して、トレイ16の加湿液12が加熱部49に残存している。また、筐体3を構成しているタンク部4に加湿液12を直接溜めることができるので、溜めることができる容量を大きくすることができる。
【0075】
上記の使用例では、タンク部4に加湿液12を供給可能とした例を示したが、加湿液12は、天蓋56を収容部5から外すことで、トレイ16に供給することもできる。したがって、使い勝手に合わせて、タンク部4あるいはトレイ16に加湿液12を給液できるから便利である。
【0076】
上記実施形態では、制御部34は、ポンプ部停止制御の後に、ヒータ停止制御を実行するよう構成されていた。しかしながら、ヒータ停止制御の後にポンプ部停止制御を行ってもよい。また、制御部34は、ヒータ停止制御とポンプ部停止制御とを同時に行ってもよい。さらに、ヒータ停止制御とポンプ部停止制御を、各々独立して実行してもよい。
【符号の説明】
【0077】
1…加湿器、4…タンク部、5…収容部、9…タンク底壁、10…開口部、11…蓋掛り、12…加湿液、12a…蒸気、12b…返流水位、14…ポンプ部、14a…入口、14b…出口、15…注液路、16…トレイ(貯留部)、18…タンク液位検出部、19…隙間、20…接点部、21…収容部外壁、22…収容部内壁、23…外壁本体、24…縮径部、24B…凹壁、24a…包囲壁、24b…天壁、26…上端連続壁、27…トレイ壁、28…誘導壁、28a…段付き壁、28b…案内壁、29…収容底壁、30…トレイ外壁、31…ファン、31A…ファン壁装置、31B…通気部、31a…縦壁、31b…天壁、31c…通気孔、31d…通気天壁、31e…吐出穴、32…係合離脱手段、33…加湿部、34…制御部、35a…周囲壁、35b…天壁、36…平面壁、37…トレイ内壁、39…ファン両側壁、40…貯留液位検出部、44…蒸気誘導部、48…ヒータ、49…加熱部、49a…平板部、49b…筒状体、49c…底部、50…パッキン、51…縁壁、52…大径部、54…口部、55…鍔部、56…天蓋、56A…上面、56B…下面、56C…側面、56D…嵌合凹部、56b…傾斜面、58…注液口、59…送液部、59A…送液管、59a…入口、59b…出口、60…戻し機構、60a…入口、60b…出口、62…戻し上、62A…上管体、62B…下管体、63…戻し下部、65…導入部、66…合流部、67…噴出部、CL…中心軸、K…気流
図1
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